JP4023000B2 - 起動制限プログラムを記録した記録媒体 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、フロッピーディスクやCD−ROMなどに代表されるような記録媒体に記録され、パーソナルコンピュータ等のコンピュータ装置にインストールされるソフトウェアの不正インストールの有無を検出する起動制限プログラムに関するものであり、しかも、ソフトウェアの復旧作業に条件付きで対応可能な機能を備えるような、起動制限プログラムを記録した記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
図9を用いて従来の起動制限プログラムを使用した記録媒体を説明する。図9は記録媒体からコンピュータ装置へのアプリケーションソフトウェアのインストールに関する説明図で、図9(a) は第1の従来例の説明図、図9(b) は第2の従来例の説明図である。
【0003】
図9(a) に示す第1の従来例において、アプリケーションソフトウェアSW1は、フロッピーディスクやCD−ROMなどの記録媒体10を介して、パーソナルコンピュータなどのコンピュータ装置20へインストールされる。アプリケーションソフトウェアSW1の使用許可をエンジニアリング会社から受けた者には、ユーザーコードUCが予め割り当てられる。記録媒体10には、アプリケーションソフトウェアSW1の他にも、ユーザーコードUCに対応した鍵暗号が、ユーザーコード識別用コードID01として記録されている。インストールを行う操作入力者は、記録媒体10をコンピュータ装置20へ読み込ませ、ユーザーコードUCをコンピュータ装置20へ入力する。コンピュータ装置20は、ユーザーコード識別用コードID01を基にしてユーザーコードUCの正否を確認することで、アプリケーションソフトウェアSW1のインストールの可否を決定する。
【0004】
図9(b) に示す第2の従来例において、アプリケーションソフトウェアSW1は、フロッピーディスクやCD−ROMなどの記録媒体10を介して、パーソナルコンピュータなどのコンピュータ装置20へインストールされる。記録媒体10には、アプリケーションソフトウェアSW1の他にも、インストール制限プログラムSW2が記録されている。インストール制限プログラムSW2は、予め、エンジニアリング会社によって、コンピュータ装置20のハードディスクに固有のボリュームシリアル番号BS01を記憶していて該ボリュームシリアル番号を判別可能に作製されており、読み取ったボリュームシリアル番号がボリュームシリアル番号BS01の値と一致する場合に限って、アプリケーションソフトウェアSW1を基本的に1回に限ってコンピュータ装置20にインストールする。つまり、操作者がコンピュータ装置20とは異なる例えばコンピュータ装置21のハードディスクに記録媒体10を挿入してアプリケーションソフトウェアSW1をインストールしようとしても、インストール制限プログラムSW2は、コンピュータ装置21のハードディスクから読み取るボリュームシリアル番号がボリュームシリアル番号BS01とは異なるボリュームシリアル番号BS02であるため、コンピュータ装置21へのアプリケーションソフトウェアSW1のインストールを行わない。このように、第2の従来例においては、インストール制限プログラムSW2は、予め決められたコンピュータ装置20にしか、アプリケーションソフトウェアSW1のインストールを行わない。
【0005】
上記第1の従来例または第2の従来例においては、インストール制限プログラムSW2は、インストール回数を制限する機能が付加されたものもある。この場合、インストール制限プログラムSW2は、アプリケーションソフトウェアSW1のインストールを1回に限らず、所定の回数まではインストールできるようにしたものである。インストール制限プログラムSW2は、第1の従来例に示したようなユーザーコードUCの正否の確認をする機能と、インストール回数を制限する機能とを併せた機能を有するように作製されたり、また、第2の従来例に示したようなボリュームシリアル番号BS01の正否を確認をする機能と、インストール回数を制限する機能とを併せた機能を有するように作製されたりする。
【0006】
また、上述した各従来例において、図示はしないが、インストール制限プログラムSW2は、記録媒体10の複製防止機能を付加されたものもある。この場合、インストール制限プログラムSW2は、正規の記録媒体10のシリアル番号など記録媒体10に固有の番号SN01を記憶している。記録媒体10を複製して得られる記録媒体11は、やはり固有の番号SN02を有しており、記録媒体11のインストール制限プログラムSW202は、固有の番号SN02が固有の番号SN01と一致しない限りは、記録媒体11のアプリケーションソフトウェアSW1を、コンピュータ装置20などにインストールしない。このようにインストール制限プログラムSW2は、固有の番号SN01、SN02の比較を行って、記録媒体11が複製されてできたものであることを知り、不正なインストールを防止するのである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述のような従来の起動制限プログラムを記録した記録媒体においては、第1の従来例では、ユーザーコードUCを照合するだけであるので、複数のコンピュータ装置20へのインストールが可能になってしまい、複数のコンピュータ装置20で同一のアプリケーションソフトウェアSW1が起動できるようになってしまい、不正インストール防止の目的が果たせないおそれがあった。また、第2の従来例では、アプリケーションソフトウェアSW1は、インストール可能な回数が、インストール制限プログラムSW2に因って1回や2回など所定回数に限られているため、コンピュータ装置20が破損したり動作不良になる等のトラブルが発生し、アプリケーションソフトウェアSW1をそれまでインストールしていたコンピュータ装置20に、同じアプリケーションソフトウェアSW1を、再度インストールしなければならなくなると、インストール制限プログラムSW2のプロテクト機能が邪魔になって、復旧のための再インストール作業に対応できないという問題点があった。
【0008】
本発明は上記の問題点を解決するためになされたもので、その目的とするところは、不正インストールされたアプリケーションソフトウェアの起動を防止し、アプリケーションソフトウェアの正当なインストール先であるコンピュータ装置への再度のインストールにも対応可能な起動制限プログラムを記録した記録媒体を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明にあっては、ボリュームシリアル番号と計時機能とを有するコンピュータ装置にインストールされるアプリケーションソフトウェアの起動制限プログラムを記録した記録媒体であって、記録媒体の起動制限プログラムは、記録媒体のコンピュータ装置へのインストールの回数をあらわすインストール回数を記憶しており、アプリケーションソフトウェアの使用者に予め割り当てられるユーザーコードと第1のコンピュータ装置にアプリケーションソフトウェアをインストールするインストール時刻とを基にして算出される第1種の識別番号であるインストールIDと、ボリュームシリアル番号とインストールIDとを基にして算出される第2種の識別番号であるプロテクトIDとを、コンピュータ装置へのインストール回数が初回目である場合に算出して記録媒体に記録保持するものであり、コンピュータ装置にアプリケーションソフトウェアをインストールする際に、インストールIDを算出し、インストール回数を読み出し、インストール回数が初回目ならば、第1のコンピュータ装置のボリュームシリアル番号を読み取り、プロテクトIDを算出し、インストールIDとプロテクトIDとをアプリケーションソフトウェアの記録媒体と第1のコンピュータ装置とに記録し、インストール回数が2回目以上ならば、コンピュータ装置が第1のコンピュータ装置と第1のコンピュータ装置以外の第2のコンピュータ装置とのどちらであっても、インストールIDを更新して新たなインストールIDとしてコンピュータ装置に記録し、コンピュータ装置のプロテクトIDを、記録媒体に記録済みのプロテクトIDの値に更新し、インストールを終了し、インストール後にアプリケーションソフトウェアの起動命令が与えられると、ボリュームシリアル番号とインストールIDとを基にして新たなプロテクトIDを算出し、コンピュータ装置に既に記録済みのプロテクトIDと新たなプロテクトIDとが一致すればアプリケーションソフトウェアを起動し、コンピュータ装置に既に記録済みのプロテクトIDと新たなプロテクトIDとが一致しない場合には、新たなプロテクトIDの構成要素であるボリュームシリアル番号と、コンピュータ装置に記録済みのプロテクトIDの構成要素であるボリュームシリアル番号とが一致するか否かの比較を行って、両者が一致すれば、同一のコンピュータ装置にアプリケーションソフトウェアを再度インストールしているものと判断してアプリケーションソフトウェアを起動し、両者が一致しなければ、アプリケーションソフトウェアを所定外のコンピュータ装置にインストールしているものと判断し、アプリケーションソフトウェアを起動しないことを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る起動制限プログラムと、該起動制限プログラムを記録した記録媒体および起動制限プログラムをインストールされたコンピュータ装置の一実施の形態を図1乃至図8に基づいて詳細に説明する。
【0011】
図1はインストールIDとプロテクトIDとを生成する作業の説明図で、(a) は記録媒体のフロッピーディスクとコンピュータ装置のハードディスクとの間でのインストール時における各データのやりとりを図示する説明図、(b) はユーザーコードとインストール時刻とからインストールIDを生成しインストールIDとボリュームシリアル番号とからプロテクトIDを生成することをあらわす説明図である。図2は記録媒体を説明するブロック図で、(a) は主にインストール時に動作する機能モジュールが記憶されたフロッピーディスク、(b) は主にインストール後の起動時に動作する機能モジュールが記憶されたCD−ROMをあらわす。図3はフロッピーディスクに記憶されたインストール用プログラムの動作をあらわすフローチャートである。図4はインストールIDとプロテクトIDとを生成する考え方を一覧例示した説明図で、記録媒体のフロッピーディスクにとって最初のインストールである場合を前提にした説明図である。図5は図4と同様にインストールIDとプロテクトIDとを生成する考え方を一覧例示した説明図で、記録媒体のフロッピーディスクにとって2回目以降のインストールである場合を前提にした説明図である。図6乃至図8はCD−ROMからコンピュータ装置のハードディスクにインストールされたアプリケーションソフトウェアの起動時の動作をあらわすフローチャートである。
【0012】
パーソナルコンピュータなどのコンピュータ装置20は、図1(a) に示すように、固有の識別番号であるボリュームシリアル番号BSを記録するためのメモリMBSと、時刻を計るための計時機能を備えたタイマTとを有する。
【0013】
記録媒体10は、図2に示すように、フロッピーディスクであるインストール媒体1と、CD−ROMであるインストール媒体2からなる。
【0014】
インストール媒体1は、図2(a) に示すように、インストール機能モジュールMD1と、インストール回数カウント機能モジュールMD2と、インストールID算出機能モジュールMD3と、ボリュームシリアル番号読み取り機能モジュールMD4と、プロテクトID算出機能モジュールMD5と、ID記録機能モジュールMD6とを備えて構成されるインストーラソフトウェアが記録されている。
【0015】
インストール機能モジュールMD1は、コンピュータ装置20にアプリケーションソフトウェアSW1をインストールするインストール機能モジュールである。インストール機能モジュールMD1は、シリアル番号など、インストール媒体1に固有の番号SN01を記憶しており、コンピュータ装置20にアプリケーションソフトウェアSW1をインストールする場合に、インストール媒体1の固有の番号SN02を読み出す。インストール機能モジュールMD1は、固有の番号SN01と固有の番号SN02とが一致するか判定し、固有の番号SN01と固有の番号SN02とが一致すれば、インストールを開始し、固有の番号SN01と固有の番号SN02とが一致しなければ、固有の番号SN02を有するインストール媒体1はマスターディスクではなく、複製された不正なものであるとみなして、従来例に示したように、固有の番号SN02を有するインストール媒体1からのインストールは実行しない。
【0016】
インストール回数カウント機能モジュールMD2は、コンピュータ装置20にアプリケーションソフトウェアSW1をインストールする回数をカウントする。インストールID算出機能モジュールMD3は、アプリケーションソフトウェアSW1の使用者に予め割り当てられるユーザーコードUCとコンピュータ装置20にアプリケーションソフトウェアSW1をインストールするインストール時刻とを基にして第1種の識別番号であるインストールIDを算出する。
【0017】
ボリュームシリアル番号読み取り機能モジュールMD4は、コンピュータ装置20からボリュームシリアル番号BSを読み取る。プロテクトID算出機能モジュールMD5は、ボリュームシリアル番号読み取り機能モジュールMD4で読み取るボリュームシリアル番号BSとインストールID算出機能モジュールMD3で算出するインストールIDとを基にして第2種の識別番号であるプロテクトIDを算出する。
【0018】
ID記録機能モジュールMD6は、インストール回数カウント機能モジュールMD2でカウントされるインストールの回数が初回目ならば、インストールIDとプロテクトIDとを記録媒体10とコンピュータ装置20とに記録し、インストール回数カウント機能モジュールMD2でカウントされるインストールの回数が2回目以上ならば、インストールIDを更新して新たなインストールIDとしてコンピュータ装置20に記録し、コンピュータ装置20に記録済みのプロテクトIDを、記録媒体10に記録済みのプロテクトIDの値に更新する。
【0019】
インストール媒体2は、インストール対象のアプリケーションソフトウェアSW1を記録されている。アプリケーションソフトウェアSW1は、コンピュータ装置20にインストールされた後にキーボードなどの外部から起動命令が与えられると起動可否を決める起動管理機能モジュールMD7を有する。
【0020】
起動管理機能モジュールMD7は、起動管理用ボリュームシリアル番号読み取り機能モジュールMD8と、起動管理用プロテクトID算出機能モジュールMD9と、プロテクトID比較機能モジュールMD10と、正規インストールID催促機能モジュールMD11と、アプリケーション起動機能モジュールMD12とを備えて構成される。
【0021】
起動管理用ボリュームシリアル番号読み取り機能モジュールMD8は、コンピュータ装置20からボリュームシリアル番号BSを読み取る。起動管理用プロテクトID算出機能モジュールMD9は、起動管理用ボリュームシリアル番号読み取り機能モジュールMD8で読み取るボリュームシリアル番号BSと、コンピュータ装置20から読み取るインストールIDとを基にして新たなプロテクトIDを算出する。プロテクトID比較機能モジュールMD10は、新たなプロテクトIDが初回インストールの際のプロテクトIDと一致するか否かの比較を行う。正規インストールID催促機能モジュールMD11は、コンピュータ装置20に記録済みの最新インストールIDを構成するユーザーコードUCとインストール時刻とを入力するように操作者に促すための画面表示を行う。
【0022】
アプリケーション起動機能モジュールMD12は、プロテクトID比較機能モジュールMD10の比較結果に応じて、新たなプロテクトIDが初回インストールの際のプロテクトIDと一致する場合には、アプリケーションソフトウェアSW1を起動し、新たなプロテクトIDが初回インストールの際のプロテクトIDと一致しない場合には、新たなプロテクトIDの構成要素であるボリュームシリアル番号BSと、コンピュータ装置20に記録済みのプロテクトIDの構成要素であるボリュームシリアル番号BSとが一致するか否かの比較を行って、両者が一致すれば、同一のコンピュータ装置20にアプリケーションソフトウェアSW1を再度インストールしているものと判断し、インストールIDから読み取る最新のインストール時刻から起動命令が与えられた時刻までの時間が所定時間以内ならば、正規インストールID催促機能モジュールMD11に画面表示を行わせ、操作者から入力されるユーザーコードUCがコンピュータ装置20に記録済みの最新インストールIDを構成するユーザーコードUCと一致して操作者から入力されるインストール時刻がコンピュータ装置20に記録済みの最新インストールIDを構成するインストール時刻と一致すれば、アプリケーションソフトウェアSW1を起動し、インストールIDから読み取る最新のインストール時刻から起動命令が与えられた時刻までの時間が所定時間を過ぎていれば、アプリケーションソフトウェアSW1を起動せず、両者が一致しなければ、同一のアプリケーションソフトウェアSW1を複数のコンピュータ装置20にインストールしているものと判断し、アプリケーションソフトウェアSW1を起動しない。
【0023】
以上、MD1乃至MD12の各機能モジュールを総合して、起動制限プログラムSW3と称することにし、記録媒体10は、起動制限プログラムSW3を記録しており、起動制限プログラムSW3は、コンピュータ装置20にアプリケーションソフトウェアSW1をインストールする際にコンピュータ装置20が正当なインストールの対象であるか否かを選別する機能を有する。
【0024】
以下に、主に図3乃至図8を用いて、起動制限プログラムSW3の動作を説明する。インストール媒体1には、インストールIDの初期値と、プロテクトIDの初期値と、インストール回数カウント機能モジュールMD2のインストール回数の初期値とが、全てゼロに設定されている。
【0025】
まず、コンピュータ装置20の操作者は、インストール媒体1と、インストール媒体2とを、コンピュータ装置20のドライブ装置に挿入し、コンピュータ装置20に読み取らせる。このとき、インストール機能モジュールMD1は、予め記憶している固有の番号SN01と、現状のインストール媒体1の固有の番号SN02とが一致するか判定し、固有の番号SN01と固有の番号SN02とが一致すれば、インストールを開始し、固有の番号SN01と固有の番号SN02とが一致しなければ、固有の番号SN02を有するインストール媒体1はマスターディスクではなく、複製された不正なものであるとみなして、従来例に示したように、固有の番号SN02を有するインストール媒体1からのインストールは実行しない。本実施例では、固有の番号SN01ならびに固有の番号SN02として、ユーザーコードUCを採用するものとする(図3のステップ100)。
【0026】
インストールID算出機能モジュールMD3は、ユーザーコードUCとコンピュータ装置20の計時機能により計測されたインストール時刻とを基にして(図3のステップ110)文字列や数字列を所定の規則に従って別の文字列や数字列に変換するための変換表を用いて変換し、1つの、文字もしくは数字の組み合わせ列に変換する。この1つの、文字もしくは数字の組み合わせ列が、インストールIDである。このように、インストールID算出機能モジュールMD3は、変換表を用いて、インストールIDを算出する(図3のステップ120)。インストール回数カウント機能モジュールMD2は、インストール回数をインクリメントして記録保持する(図3のステップ130)。
【0027】
ID記録機能モジュールMD6は、インストール回数カウント機能モジュールMD2でカウントされるインストール回数を読み取り(図3のステップ140)、インストール回数が初回目ならば、ボリュームシリアル番号読み取り機能モジュールMD4にコンピュータ装置20のボリュームシリアル番号BSを読み取らせ(図3のステップ150)、プロテクトID算出機能モジュールMD5に、ボリュームシリアル番号BSと上記ステップ120で算出されたインストールIDとを基にして、プロテクトIDを算出させる(図3のステップ160)。ステップ160にて、プロテクトID算出機能モジュールMD5は、インストールIDとボリュームシリアル番号BSの文字列または数字列を、例えばRSA暗号化手法により、全く別の文字もしくは数字の列に変換する。
【0028】
ID記録機能モジュールMD6は、インストールIDとプロテクトIDとをインストール媒体1とコンピュータ装置20のハードディスクとに記録する(図3のステップ170乃至200)。インストール機能モジュールMD1は、インストール媒体2に、コンピュータ装置20へのアプリケーションソフトウェアSW1のインストールを行わせる(図3のステップ210)。このようにして、ステップ140でのインストール回数が初回目の場合のインストールが終了する。
【0029】
上記ステップ140でのインストール回数が2回目以上の場合には、ID記録機能モジュールMD6は、コンピュータ装置20のハードディスクに記録済みのインストールIDを、上記ステップ120で算出されたインストールIDの値に書き換える。つまり、ID記録機能モジュールMD6は、コンピュータ装置20のハードディスクに上記ステップ190にて記録済みのインストールIDを、新たなインストールIDとして更新する(図3のステップ220)。ID記録機能モジュールMD6は、さらに、コンピュータ装置20に上記ステップ200にて記録済みのプロテクトIDを、インストール媒体1に上記ステップ180にて記録済みのプロテクトIDの値に更新する(図3のステップ230)。インストール機能モジュールMD1は、インストール媒体2に、コンピュータ装置20へのアプリケーションソフトウェアSW1のインストールを行わせる。このようにして、ステップ140でのインストール回数が2回目以上の場合のインストールが終了する。
【0030】
上記図2の説明中に生成したインストールIDとプロテクトIDの関係は、図1(b) のようにあらわされる。インストールIDは、ユーザーコードUCとインストール時刻とを基にして、生成される。このとき、インストール時刻は、年月日のみならず時分まであらわしており、このようなインストール時刻を、インストールID算出機能モジュールMD3は、例えば予め用意された変換コード表により、全く別の文字もしくは数字の列に変換する。インストールID算出機能モジュールMD3は、ユーザーコードUCについても、インストール時刻と同様に、予め用意された変換コード表により、全く別の文字もしくは数字の列に変換する。
【0031】
さらに、プロテクトIDは、インストールIDとボリュームシリアル番号BSとを基にして、生成される。このとき、プロテクトID算出機能モジュールMD5は、インストールIDとボリュームシリアル番号BSの文字列または数字列を、例えばRSA暗号化手法により、全く別の文字もしくは数字の列に変換する。
【0032】
図4と図5には、インストールIDとプロテクトIDとを生成し、アプリケーションソフトウェアの記録媒体とコンピュータ装置とに記録する考え方を示す。図4と図5に示すように、記録媒体(インストール媒体1)は、コンピュータ装置へのインストール回数が初回目である場合のインストールIDとプロテクトIDの2つの値を記録保持するものである。すなわち、記録媒体(インストール媒体1)は、図3のステップ170で記録するインストールIDと図3のステップ180で記録するプロテクトIDとを、更新せず記憶しているのである。記録媒体(インストール媒体1)は、図3のステップ220、230においても、自分に記憶済みのインストールIDとプロテクトIDとを更新することはなく、算出したインストールIDとプロテクトIDとをコンピュータ装置20のハードディスクのみに記録するのである。
【0033】
また、図3乃至図5に示したように、記録媒体(インストール媒体1)は、インストールの際には、ボリュームシリアル番号BSを区別することがなく、ユーザーコードUCさえ正しければ、コンピュータ装置20に限らず他のコンピュータ装置へとりあえずインストールだけは行う。
【0034】
このようにインストールされた後、アプリケーションソフトウェアSW1は、コンピュータ装置20のキーボードなどの外部から起動命令が与えられると、起動管理機能モジュールMD7によって図6乃至図8に説明するようにして起動可否を決める。
【0035】
起動管理機能モジュールMD7は、コンピュータ装置20のOS(オペレーティングシステム)から起動指令を受けると(図6のステップ300)、モジュール単独で起動する(図6のステップ310)。このとき、アプリケーションソフトウェアSW1のアプリケーション本体は、未だ起動しない。
【0036】
起動管理用プロテクトID算出機能モジュールMD9は、コンピュータ装置20からインストールIDを読み取る(図6のステップ320)。
【0037】
起動管理用ボリュームシリアル番号読み取り機能モジュールMD8は、コンピュータ装置20からボリュームシリアル番号BSを読み取る(図6のステップ330)。ステップ330で得られるボリュームシリアル番号BSを、ボリュームシリアル番号BS1とあらわすことにする。
【0038】
起動管理用プロテクトID算出機能モジュールMD9は、上記ステップ330で得られるボリュームシリアル番号BS1と、上記ステップ320で得られるインストールIDとを基にして、新たなプロテクトIDを算出する(図6のステップ340)。ステップ340で得られる新たなプロテクトIDを、プロテクトID1とあらわすことにする。
【0039】
プロテクトID比較機能モジュールMD10は、コンピュータ装置20のハードディスクに記録済みのプロテクトID2を読み取り(図6のステップ350)、プロテクトID1とプロテクトID2とが一致するか否かの比較を行う(図6のステップ360)。
【0040】
上記ステップ360にて、プロテクトID1とプロテクトID2とが一致すれば、アプリケーション起動機能モジュールMD12は、アプリケーションソフトウェアSW1のアプリケーション本体を起動する(図6のステップ370)。アプリケーションソフトウェアSW1のアプリケーション本体が無条件に起動できるのは、このステップ370の場合だけである。すなわち、本発明では、1つのユーザーコードUCに対して1つのコンピュータ装置20にしかも基本的に1回限りのインストールのみを行えることを狙いとし、さらに、1つのユーザーコードUCに対して1つのコンピュータ装置20に既にインストールされた実績があるアプリケーションソフトウェアSW1ならば、復旧必要時には、回数上限付きで(しかも後述するように期限付きで)再インストールに対処できるようにしているのである。
【0041】
上記ステップ360にて、プロテクトID1とプロテクトID2とが一致しなければ、アプリケーション起動機能モジュールMD12は、ボリュームシリアル番号BS2を暗号解読して求める(図6のステップ380)。アプリケーション起動機能モジュールMD12は、プロテクトID1の構成要素であるボリュームシリアル番号BS1と、コンピュータ装置20に記録済みのプロテクトID2の構成要素であるボリュームシリアル番号BS2とが一致するか否かの比較を行う(図7のステップ390)。ステップ390にて、ボリュームシリアル番号BS1とボリュームシリアル番号BS2との両者が一致しなければ、アプリケーション起動機能モジュールMD12は、同一のアプリケーションソフトウェアSW1を複数のコンピュータ装置20にインストールしているものと判断し、アプリケーションソフトウェアSW1を起動せずに動作を終了する(図7のステップ400)。
【0042】
上記ステップ390にて、ボリュームシリアル番号BS1とボリュームシリアル番号BS2との両者が一致すれば、アプリケーション起動機能モジュールMD12は、同一のコンピュータ装置20にアプリケーションソフトウェアSW1を再度インストールしているものと判断し、プロテクトID1を構成するインストールID1から最新のインストール時刻Rを読み取る(図7のステップ410)。さらに、アプリケーション起動機能モジュールMD12は、上記ステップ310の起動命令が与えられた起動時刻Nを、コンピュータ装置20のヒストリーファイルから読み取り(図7のステップ420)、最新のインストール時刻Rから起動時刻Nまでの時間を計算する(図7のステップ430)。
【0043】
最新のインストール時刻Rから起動時刻Nまでの時間が、エンジニアリング会社によるメンテナンスが終了するまでにかかる例えば2週間などに設定された所定時間D以内ならば、アプリケーション起動機能モジュールMD12は、期限付きでアプリケーションソフトウェアSW1のアプリケーション本体を起動させる(図7のステップ440)。
【0044】
上記ステップ440でアプリケーションソフトウェアSW1のアプリケーション本体を起動させた後、アプリケーション起動機能モジュールMD12は、正規インストールID催促機能モジュールMD11に、コンピュータ装置20に記録済みのインストールID2を構成するユーザーコードUC2と、最新のインストール時刻Rとを入力するように、操作者に促すための、画面の表示を行わせる(図7のステップ450)。すなわち、上記ステップ360におけるプロテクトID1とプロテクトID2との不一致の原因は、上記ステップ390によって、2つのインストールIDの不一致に因って生じたものであることがわかっている。したがって、考え方としては、コンピュータ装置20に記録済みのインストールID2を、エンジニアリング会社から提供される正規の値に変更してやればよいことになる。ここでインストールID2を正規のインストールIDとして採用することにする。こうすれば、アプリケーション起動機能モジュールMD12は、当初不正規な値として記録されていたインストールID2を、正規のインストールIDとして採用することができる。ただし、ユーザーコードUCとインストール時刻Rとを基にしてインストールIDを算出するための変換演算方法は、該変換演算方法の機密保持のため、ユーザー側には当然知らされておらず、エンジニアリング会社側で機密管理している。このため、ユーザーは、コンピュータ装置20から表示通知にて知らされるユーザーコードUCとインストール時刻とを、エンジニアリング会社に連絡する。エンジニアリング会社では、ユーザー側から知らされたユーザーコードUCとインストール時刻とを基にして、インストールID3を算出し、インストールID3をユーザー側へ連絡通知する(図7のステップ460)。
【0045】
アプリケーション起動機能モジュールMD12は、インストールID3をユーザーから入力されると(図7のステップ470)、インストールID3がインストールID2と一致するか否かの比較を行い(図7のステップ480)、もし一致しなければ上記ステップ420の直前に動作段階を戻す。上記ステップ480にて、インストールID3がインストールID2と一致すれば、アプリケーション起動機能モジュールMD12は、プロテクトID2を、正規のプロテクトIDとしてプロテクトID1に上書きし(図8のステップ490)、上記ステップ370と同様、アプリケーションソフトウェアSW1のアプリケーション本体を起動する(図8のステップ500)。
【0046】
なお、上記ステップ430にて最新のインストール時刻Rから起動時刻Nまでの時間が所定時間Dを既に超えてしまっているならば、アプリケーション起動機能モジュールMD12は、上記ステップ400と同様、アプリケーションソフトウェアSW1を起動せずに動作を終了する(図8のステップ510)。
【0047】
上記ステップ410からステップ510までの処理ステップには、同一のアプリケーションソフトウェアSW1を同一のコンピュータ装置20に2回以上インストールしたことを、ステップ460を経ることに因って、ユーザーからエンジニアリング会社へ通知させるようにする狙いがある。このようにわざわざステップ460を経ることに因って、ユーザーはどうしてもエンジニアリング会社への通知を行わなければならないようになり、エンジニアリング会社では、通知を受けると、同一のアプリケーションソフトウェアSW1を同一のコンピュータ装置20に2回以上インストールしたことを、知ることができ、該発生事項を今後のトラブル対応の為の参考として役立てることもできる。
【0048】
従って、起動制限プログラムSW3は、コンピュータ装置20に、ユーザーコードUCとインストール時刻とからインストールIDを生成させ、さらにインストールIDとボリュームシリアル番号BSとからプロテクトIDを生成させ、インストールIDとプロテクトIDとを基にして不正インストールを判別させる動作を行うものであるため、1つのアプリケーションソフトウェアSW1を複数のコンピュータ装置20へインストールしても、上記ステップ390の2つのボリュームシリアル番号BSの判別段階を経て、不正インストールされたアプリケーションソフトウェアSW1の起動を阻止でき、さらに、インストールID1、ID2の値が異なる場合にも対処してアプリケーションソフトウェアSW1の起動可否を判定できるので、不正インストール防止機能をもちつつ、同一コンピュータ装置20への同一アプリケーションソフトウェアSW1の再インストールにも、所定時間D内という期限付きながら対応できる。すなわち、本発明においては、1つのユーザーコードUCに対して1つのコンピュータ装置20にしかも基本的に1回限りのインストールのみを行えることを狙いとし、さらに、1つのユーザーコードUCに対して1つのコンピュータ装置20に既にインストールされた実績があるアプリケーションソフトウェアSW1ならば、復旧必要時には、回数上限付きで再インストールに対処できるようにしているのである。
【0049】
また、このような起動制限プログラムSW3を記録したフロッピーディスクであるインストール媒体1や、CD−ROMであるインストール媒体2などの記録媒体10を提供できる。
【0050】
なお、上記実施の形態においては、ステップ410からステップ510までの処理ステップを採用して、同一のアプリケーションソフトウェアSW1を同一のコンピュータ装置20に2回以上インストールしたことを、エンジニアリング会社へ通知できるようにしたものを例示したが、本発明はこれに限らず、ステップ410からステップ490までの処理ステップをなくして、ステップ390でイコール判定が出たら、アプリケーションソフトウェアSW1を起動させるようにしても当然構わない。
また、上記実施の形態においては、記録媒体10を、インストール媒体1、2というように複数に分けて例示したが、本発明はこれに限らず、記録媒体は、CD−ROMであるインストール媒体のみか、フロッピーディスクであるインストール媒体のみであってもよく、インストール媒体の記録方式は、電気的、磁気的、光磁気的の各方式に限らず、コンピュータ装置を動作できるデータ記録方式ならば、どのような記録方式であってもよい。
【0051】
【発明の効果】
請求項1記載の発明にあっては、ボリュームシリアル番号と計時機能とを有するコンピュータ装置にインストールされるアプリケーションソフトウェアの起動制限プログラムを記録した記録媒体であって、記録媒体の起動制限プログラムは、記録媒体のコンピュータ装置へのインストールの回数をあらわすインストール回数を記憶しており、アプリケーションソフトウェアの使用者に予め割り当てられるユーザーコードと第1のコンピュータ装置にアプリケーションソフトウェアをインストールするインストール時刻とを基にして算出される第1種の識別番号であるインストールIDと、ボリュームシリアル番号とインストールIDとを基にして算出される第2種の識別番号であるプロテクトIDとを、コンピュータ装置へのインストール回数が初回目である場合に算出して記録媒体に記録保持するものであり、コンピュータ装置にアプリケーションソフトウェアをインストールする際に、インストールIDを算出し、インストール回数を読み出し、インストール回数が初回目ならば、第1のコンピュータ装置のボリュームシリアル番号を読み取り、プロテクトIDを算出し、インストールIDとプロテクトIDとをアプリケーションソフトウェアの記録媒体と第1のコンピュータ装置とに記録し、インストール回数が2回目以上ならば、コンピュータ装置が第1のコンピュータ装置と第1のコンピュータ装置以外の第2のコンピュータ装置とのどちらであっても、インストールIDを更新して新たなインストールIDとしてコンピュータ装置に記録し、コンピュータ装置のプロテクトIDを、記録媒体に記録済みのプロテクトIDの値に更新し、インストールを終了し、インストール後にアプリケーションソフトウェアの起動命令が与えられると、ボリュームシリアル番号とインストールIDとを基にして新たなプロテクトIDを算出し、コンピュータ装置に既に記録済みのプロテクトIDと新たなプロテクトIDとが一致すればアプリケーションソフトウェアを起動し、コンピュータ装置に既に記録済みのプロテクトIDと新たなプロテクトIDとが一致しない場合には、新たなプロテクトIDの構成要素であるボリュームシリアル番号と、コンピュータ装置に記録済みのプロテクトIDの構成要素であるボリュームシリアル番号とが一致するか否かの比較を行って、両者が一致すれば、同一のコンピュータ装置にアプリケーションソフトウェアを再度インストールしているものと判断してアプリケーションソフトウェアを起動し、両者が一致しなければ、アプリケーションソフトウェアを所定外のコンピュータ装置にインストールしているものと判断し、アプリケーションソフトウェアを起動しないようにしたため、1つのアプリケーションソフトウェアを複数のコンピュータ装置へインストールしても、新旧のボリュームシリアル番号を判別すれば、不正インストールされたアプリケーションソフトウェアの起動を阻止でき、さらに、新旧のインストールIDの値が異なる場合にも対処してアプリケーションソフトウェアの起動可否を判定できるので、同一コンピュータ装置への同一アプリケーションソフトウェアの再インストールを許可することも可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る一実施の形態の起動制限プログラムに関してインストールIDとプロテクトIDとを生成する作業の説明図である。
【図2】同上の記録媒体を説明するブロック図である。
【図3】同上のインストール媒体(フロッピーディスク)に記憶されたインストール用プログラムの動作をあらわすフローチャートである。
【図4】同上のインストールIDとプロテクトIDとを生成する考え方を一覧例示した説明図で、記録媒体のフロッピーディスクにとって最初のインストールである場合を前提にした説明図である。
【図5】同上のインストールIDとプロテクトIDとを生成する考え方を一覧例示した説明図で、記録媒体のフロッピーディスクにとって2回目以降のインストールである場合を前提にした説明図である。
【図6】同上のコンピュータ装置にインストールされたアプリケーションソフトウェアの起動時の動作をあらわすフローチャートである。
【図7】同上のコンピュータ装置にインストールされたアプリケーションソフトウェアの起動時の動作をあらわすフローチャートである。
【図8】同上のコンピュータ装置にインストールされたアプリケーションソフトウェアの起動時の動作をあらわすフローチャートである。
【図9】従来の記録媒体からコンピュータ装置へのアプリケーションソフトウェアのインストールに関する説明図である。
【符号の説明】
10 記録媒体
20 コンピュータ装置
BS ボリュームシリアル番号
SW1 アプリケーションソフトウェア
SW3 起動制限プログラム
T インストール時刻
UC ユーザーコード
Claims (1)
- ボリュームシリアル番号と計時機能とを有するコンピュータ装置にインストールされるアプリケーションソフトウェアの起動制限プログラムを記録した記録媒体であって、前記記録媒体の起動制限プログラムは、前記記録媒体のコンピュータ装置へのインストールの回数をあらわすインストール回数を記憶しており、アプリケーションソフトウェアの使用者に予め割り当てられるユーザーコードと第1のコンピュータ装置にアプリケーションソフトウェアをインストールするインストール時刻とを基にして算出される第1種の識別番号であるインストールIDと、ボリュームシリアル番号とインストールIDとを基にして算出される第2種の識別番号であるプロテクトIDとを、コンピュータ装置へのインストール回数が初回目である場合に算出して前記記録媒体に記録保持するものであり、コンピュータ装置にアプリケーションソフトウェアをインストールする際に、インストールIDを算出し、前記インストール回数を読み出し、インストール回数が初回目ならば、第1のコンピュータ装置のボリュームシリアル番号を読み取り、プロテクトIDを算出し、インストールIDとプロテクトIDとをアプリケーションソフトウェアの記録媒体と第1のコンピュータ装置とに記録し、インストール回数が2回目以上ならば、コンピュータ装置が第1のコンピュータ装置と第1のコンピュータ装置以外の第2のコンピュータ装置とのどちらであっても、インストールIDを更新して新たなインストールIDとしてコンピュータ装置に記録し、コンピュータ装置のプロテクトIDを、記録媒体に記録済みのプロテクトIDの値に更新し、インストールを終了し、インストール後にアプリケーションソフトウェアの起動命令が与えられると、ボリュームシリアル番号とインストールIDとを基にして新たなプロテクトIDを算出し、コンピュータ装置に既に記録済みのプロテクトIDと新たなプロテクトIDとが一致すればアプリケーションソフトウェアを起動し、コンピュータ装置に既に記録済みのプロテクトIDと新たなプロテクトIDとが一致しない場合には、新たなプロテクトIDの構成要素であるボリュームシリアル番号と、コンピュータ装置に記録済みのプロテクトIDの構成要素であるボリュームシリアル番号とが一致するか否かの比較を行って、両者が一致すれば、同一のコンピュータ装置にアプリケーションソフトウェアを再度インストールしているものと判断してアプリケーションソフトウェアを起動し、前記両者が一致しなければ、アプリケーションソフトウェアを所定外のコンピュータ装置にインストールしているものと判断し、アプリケーションソフトウェアを起動しないことを特徴とする起動制限プログラムを記録した記録媒体。
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