JP4022346B2 - キーレスエントリー装置 - Google Patents
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Description
本発明は、キーレスエントリー装置に係わり、特に、携帯用送信機からID(識別)コードを含む情報信号を送信し、受信機で受信した情報信号中のIDコードが既登録されている参照コードと一致した際に被制御機器が制御されるもので、携帯用送信機側でIDコードの登録及び/または消去を行うことができるキーレスエントリー装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、携帯用送信機と受信機とからなる通信装置であって、携帯用送信機側がIDコードを含む情報信号を送信したとき、受信機側が受信した情報信号からIDコードを抽出し、そのIDコードが受信機側に既登録されている参照コードと一致した際に、受信した情報信号に基づいて、被制御機器の制御が行われるものとしては、例えば自動車のキーレスエントリー装置が知られている。
【0003】
このキーレスエントリー装置は、キーレスエントリー装置を利用するそれぞれのユーザーが個別に携帯している1台以上の携帯用送信機と、自動車内に設置され、これらの携帯用送信機の操作によって動作する1台の受信機とからなっている。
【0004】
キーレスエントリー装置を始めとするこの種の通信装置においては、携帯用送信機側から受信機側に情報信号が伝送される際に、IDコードが併せて伝送されるもので、このIDコードは、携帯用送信機側のIDコード記憶部に収納されており、同時に、受信機側の参照コード記憶部にも同じものが参照コードとして収納されている。
【0005】
このIDコードが利用される通信装置においては、通信装置の出荷時に既に携帯用送信機のIDコード記憶部と受信機の参照コード記憶部にそれぞれ格納されているタイプ(タイプ1)のもの、通信装置の出荷時に携帯用送信機のIDコード記憶部に格納されているが、受信機の参照(ID)コード記憶部に格納されておらず、ユーザーが通信装置を購入した後で、携帯用送信機のIDコードを用いて受信機の参照(ID)コード記憶部に格納するタイプ(タイプ2)のもの、通信装置の出荷時に携帯用送信機のIDコード記憶部と受信機の参照(ID)コード記憶部に格納されておらず、ユーザーが通信装置を購入した後で、所定の操作によって携帯用送信機のIDコード記憶部にIDコードを収納し、その後で、携帯用送信機に格納したIDコードを用いて受信機の参照(ID)コード記憶部に格納するタイプ(タイプ3)のものがある。
【0006】
ここで、図4及び図5は、本出願人によって提案されているタイプ3の通信装置の構成の一例を示すブロック図であって、図4は携帯用送信機側の構成を示すものであり、図5は受信機側の構成を示すものである。
【0007】
図4に示されるように、携帯用送信機40は、1個以上の操作スイッチを備える操作スイッチ部41と、制御部(CPU)42と、送信部43と、記憶部(EEPROM)44と、一時記憶部(RAM)47と、EEPROM44に内蔵されるIDコード記憶部441 と、表示部(LED)45と、送信アンテナ46とからなる。この場合、操作スイッチ部41は、ドアロックスイッチ411 と、ドアアンロックスイッチ412 と、トランク開スイッチ413 と、パニックスイッチ414 等を備えている。制御部42は、機能コード変換部421 と、送信コード形成部422 と、モード制御部423 と、IDコード発生部424 と、クロック信号発生部425 と、カウンタ426 とを備えている。表示部45は、少なくとも1個の発光ダイオード(LED)を備えている。
【0008】
そして、操作スイッチ部41と、制御部42と、送信部43と、RAM47と、EEPROM44と、IDコード記憶部441 と、表示部45と、送信アンテナ46は、図4に図示されるように接続されている。また、操作スイッチ部41におけるドアロックスイッチ411 と、ドアアンロックスイッチ412 と、トランク開スイッチ413 と、パニックスイッチ414 は、図4に図示されるように接続され、制御部42における機能コード変換部421 と、送信コード形成部422 と、モード制御部423 と、IDコード発生部424 と、クロック信号発生部425 と、カウンタ426 は、同じく図4に図示されるように接続されている。
【0009】
一方、図5に示されるように、受信機50は、受信部51と、制御部(CPU)52と、記憶部53と、受信アンテナ55とからなり、外部のイグニッションキー54からの信号が入力されている。この場合、制御部52は信号処理部521 を内蔵しており、信号処理部521 は制御信号発生部522 を内蔵している。記憶部53はEEPROMからなり、参照(ID)コード記憶部531 と機能コード記憶部532 とを内蔵している。
【0010】
そして、受信部51と、制御部52と、記憶部53と、イグニッションキー54と、受信アンテナ55は、図5に図示されるように接続されている。また、制御部52における信号処理部521 と制御信号発生部522 は、図5に図示されるように接続され、記憶部53における参照コード記憶部531 と、機能コード記憶部542 は、同じく図5に図示されるように接続されている。
【0011】
ところで、前記構成による携帯用送信機40及び受信機50は、ユーザーが取得した時点(製品購入時点)に、未だ、携帯用送信機40のIDコード記憶部44にIDコードが登録されておらず、しかも、受信機50の参照コード記憶部531 にも参照(ID)コードが登録されていない。このため、ユーザーは、携帯用送信機40及び受信機50を使用する前に、携帯用送信機40のIDコード記憶部45にIDコードを登録し、IDコードを登録した携帯用送信機40を用いて受信機50にも参照(ID)コードを収納する必要がある。
【0012】
図6は、図4に図示された携帯用送信機40において、IDコード記憶部45にIDコードを登録する際の操作手順の一例を示す説明図である。
【0013】
図6に図示の説明図を用いて、携帯用送信機40のIDコード記憶部45にIDコードを登録するときの動作を説明すると、次の通りである。
【0014】
ユーザーは、携帯用送信機40の操作スイッチ部1の1つ以上の操作スイッチを用いた所定操作、例えば最初にトランク開スイッチ13 を操作し、その操作が行なわれてから100ミリ秒以内にトランク開スイッチ13 とともにドアロックスイッチ11 を1秒以上操作し、その後でトランク開スイッチ13 とドアロックスイッチ11 との操作を停止する所定操作を行うと、モード制御部423 がこの所定操作が行なわれたことを検知し、制御部42をID登録モードに設定する。制御部42がID登録モードに入ると、カウンタ426 のリセットを行なった後、クロック信号発生部425 から供給されるクロック信号の第1回目のカウントを開始し、モード制御部423 から表示部45の1つのLED、例えば赤色LEDに第1パルス信号を供給する。赤色LEDは、第1パルス信号の供給により500ミリ秒の間隔で、200ミリ秒の間複数回にわたって点灯し、携帯用送信機40がID登録モードになったことをユーザーに知らせる。なお、赤色LEDの断続的な点灯は、携帯用送信機がID登録モードになっている間中続く。
【0015】
次に、ユーザーは、携帯用送信機40の操作スイッチ部1の後から操作したスイッチ、例えばドアロックスイッチ411 を100ミリ秒以上操作した後、ドアロックスイッチ411 の操作を停止すると、IDコード発生部424 から表示部45の他のLED、例えば緑色LEDに第2パルス信号が供給され、緑色LEDを1回だけ500ミリ秒間点灯する。そして、緑色LEDの点灯が終了したとき、カウンタ426 におけるクロック信号の第1回目のカウント値が確定し、確定したカウント値が一時記憶部を構成するRAM47に供給される。このとき、カウンタ426 はリセットされ、続いて第2回目のクロック信号のカウントを開始し、IDコード発生部424 から赤色LEDに第1パルス信号が前と同様に複数回供給され、赤色LEDが断続的に点灯する。
【0016】
次いで、ユーザーは、ドアロックスイッチ411 を再び100ミリ秒以上操作した後、ドアロックスイッチ411 の操作を停止すると、IDコード発生部424 から緑色LEDに再び第2パルス信号が供給され、緑色LEDを1回だけ500ミリ秒間点灯する。そして、今回の緑色LEDの点灯が終了したとき、カウンタ426 におけるクロック信号の第2回目のカウント値が確定し、確定したカウント値がRAM47に供給される。このとき、カウンタ426 がリセットされ、引き続いて第3回目のクロック信号のカウントを開始し、赤色LEDが断続的に点灯する。
【0017】
続いて、ユーザーは、ドアロックスイッチ411 を三度び100ミリ秒以上操作した後、ドアロックスイッチ411 の操作を停止すると、IDコード発生部424 から緑色LEDに第2パルス信号が供給され、緑色LEDを1回だけ前の2回よりも長い1秒の間点灯する。そして、今回の緑色LEDの点灯が終了したとき、カウンタ426 におけるクロック信号の第3回目のカウント値が確定し、確定したカウント値がRAM47に供給され、次に前記3つのカウント値がRAM47から読み出され、合体されてIDコード記憶部441 に登録される。
【0018】
この場合、RAM47に収納される前記3つのカウント値は、8ビットづつ3つのエリアに分割収納されるものであり、各エリアには、00000000から11111111までの256通りのデータ値の中の1つが収納される。
【0019】
カウンタ426 がリセットされた後に行なわれる第1回目のクロック信号のカウントは、クロック信号の印加毎に00000000から11111111まで順に変化し、11111111まで達し後は00000000に戻り、再び11111111に向かって変化する。そして、第1回目の緑色LEDの点灯が終了したときのカウンタ426 のカウント値がRAM47の1番目のエリアに収納される。
【0020】
その後、カウンタ426 がリセットされた後に行なわれる第2回目及び第3回目のクロック信号のカウントも、前述の場合と同じで、第2回目の緑色LEDの点灯が終了したときのカウンタ426 のカウント値は、RAM47の2番目のエリアに、第3回目の緑色LEDの点灯が終了したときのカウンタ426 のカウント値は、RAM47の3番目のエリアにそれぞれ収納される。
【0021】
RAM47の3つのエリアにそれぞれカウント値が収納されると、直ちにIDコード発生部424 がこれらのカウント値をRAM47から読み出し、24ビットの連続したコードに合成してIDコードとし、IDコード記憶部441 に登録する。
【0022】
このように、RAM47に収納されたカウント値は、ユーザーによって行なわれるスイッチの操作タイミングによってランダムに設定され、その設定値は任意に選択できないものである。このため、カウント値を合成し携帯用送信機40に登録されるIDコードと他の携帯用送信機に登録されるIDコードとが一致する確率は極めて小さく、互換性を有しない携帯用送信機が得られる。
【0023】
また、携帯用送信機40は、制御部42がID登録モードになってから10秒が経過した場合、制御部42がID登録モードから通常モードに自動的に復帰し、表示部6の赤色LEDの点滅が終了する。
【0024】
そして、図6に図示されるように、第3回目のカウント値が確定し、緑色LEDの3回目の点灯が終了し、IDコードの登録が終了したとき、制御部42は、ID登録モードになってから10秒が経過する前であっても、ID登録モードから通常モードに復帰する。
【0025】
次に、図7は、携帯用送信機40のIDコード記憶部441 にIDコードを登録する際に、IDコードの登録ができないときの一例を示す動作説明図である。
【0026】
図7を用いて、IDコードの登録ができないときの動作を説明する。
【0027】
図7に示すように、携帯用送信機40の制御部42がID登録モードになるまでの動作手順は、既に述べた図6に図示の動作手順と同じである。
【0028】
ユーザーは、携帯用送信機40の操作スイッチ部1の後から操作したスイッチ、例えばドアロックスイッチ411 を100ミリ秒以上操作した後でその操作を終了すると、IDコード発生部424 から表示部45の緑色LEDに第2パルス信号が供給され、緑色LEDを500ミリ秒の間点灯する。そして、緑色LEDの点灯が終了したとき、カウンタ426 のクロック信号の第1回目のカウント値が確定し、確定したカウント値がRAM47に供給される。このとき、カウンタ426 がリセットされ、引き続いて第2回目のクロック信号のカウントを開始し、赤色LEDが断続的に点灯する。
【0029】
その後、ユーザーは、携帯用送信機40の操作スイッチ部1の後から操作したスイッチ、例えばドアロックスイッチ411 を操作しないで、制御部42がID登録モードに入ってから10秒が経過すると、制御部42は、ID登録モードから通常モードに自動的に復帰する。このときには、第1回目のカウント値が確定されるだけで、第2回目及び第3回目のカウント値が確定されないので、IDコード発生部424 は、RAM47に収納された第1回目のカウント値を廃棄し、IDコード記憶部441 にIDコードの登録が行なわれない。
【0030】
このIDコード記憶部441 へのIDコードの未登録状態は、第1回目及び第2回目のカウント値が確定された後、制御部42がID登録モードから通常モードに自動的に復帰した場合も同じである。
【0031】
続く、図8は、受信機50の参照コード記憶部531 に、携帯用送信機40を用いて参照コードの書込みを行なう際の操作手順の一例を示す説明図である。
【0032】
図8を用い、受信機50の参照コード記憶部531 に参照コードの書込みを行なう際の操作手順について説明する。
【0033】
ユーザーは、携帯用送信機40を携帯し、自動車のイグニッションキー54をアクセサリ(ACC)位置からオン(ON)位置に切替え、信号処理部521 にキー入力パルスを供給する。次に、ユーザーは、信号処理部521 にキー入力パルスを供給してから時間T1以内に、携帯用送信機40の操作スイッチ部1のいずれかのスイッチを操作し、その操作で得られたIDコードaを送信コードに変換した後、送信信号として携帯用送信機40から送信する。受信機50は、この送信信号を受信部51で受信した後、信号処理部521 に供給し、送信コード中のIDコードaを抽出する。次いで、ユーザーは、スイッチ操作を終了してから時間T2以内にイグニッションキー54をON位置からACC位置に切替え、信号処理部521 へのキー入力パルスの供給を停止する。この時点に、最初の状態に戻り、第1動作サイクルが終了する。
【0034】
続いて、ユーザーは、第1の動作サイクルにおけるキー入力パルスの供給の停止後時間T3以内に、再び、第1動作サイクルと同様にイグニッションキー54と携帯用送信機40のスイッチを操作し、第1動作サイクルと同じ動作過程を経て第2動作サイクルが終了する。
【0035】
続いて、第3動作サイクル及び第4動作サイクルにおいても同様の操作が行なわれる。この場合、第4動作サイクルにおいては、キー入力パルスの供給が開始してから時間T1以内に、信号処理部521 で送信コード中のIDコードdを抽出するまでの動作態様は第1乃至第3動作サイクルの動作態様と同じであるが、IDコードdの供給が停止されてから時間T4が経過した時点に、信号処理部521 を含む制御部52の動作モードが通常動作モードからIDコード書込みモードに変換され、以後、ID(参照)コードの書込みを行なうことが可能になる。
【0036】
このID(参照)コードの書込みを行なう際の操作手順は、次の通りである。
【0037】
ユーザーは、制御部52のの動作モードがIDコード書込みモードに変換された後、IDコードの書き込みをする携帯用送信機40を操作し、IDコードeを含む送信コードを送信信号として送信し、受信機50側に伝送する。受信機50の信号処理部521 は、キー入力パルスが供給されているときに送信コードが供給されると、送信コードの供給が停止してから時間T4以内に送信コードの中のIDコードを参照コード記憶部531 に供給し、参照コード記憶部531 に最初のID(参照)コードの書き込みを行なう。このとき、ID(参照)コードの書込みが正常に行なわれたことは、例えば、時間T5の間ドアロック状態またはドアアンロック状態にすることによってユーザーに知らせる。
【0038】
次に、他の携帯用送信機40のID(参照)コード(第2のIDコード)の書込みを行いたい場合には、ユーザーは、前記の場合と同様にしてこの携帯用送信機40を操作し、参照コード記憶部531 に第2のID(参照)コードの書き込みを行う。
【0039】
以下、同様に、ID(参照)コードの書込みを行いたい他の携帯用送信機40があれば、前述のID(参照)コードの書込みの操作手順と同じ操作手順によりそのID(参照)コードが参照コード記憶部531 に書込まれる。
【0040】
この場合、制御部52は、IDコード書込みモードの設定時間T6が経過すると、IDコード書込みモードから通常動作モードに自動的に復帰する。
【0041】
続いて、携帯用送信機40のIDコード記憶部441 にIDコードが登録され、受信部50の参照コード記憶部531 にIDコードに対応した参照コードが登録されている場合、携帯用送信機40と受信部50との間で行われる動作(通常動作)について述べる。
【0042】
ユーザーが操作スイッチ部41のいずれかの操作スイッチ、例えば、自動車のドアをロック(施錠)するロックスイッチ411 を操作すると、ロックスイッチ411 からその操作をしたことを表すロックスイッチ情報が出力され、機能コード変換部421 に供給される。機能コード変換部421 は、ロックスイッチ情報を受けると、ロックスイッチ情報をそれに対応した機能コードに変換して送信コード形成部422 に供給する。送信コード形成部422 は、機能コードが供給されると、その機能コードに、IDコード記憶部441 から読み出したこの携帯用送信機40に固有のIDコードや、先頭コード及び終了コード等を付加して送信コードを形成し、形成した送信コードを送信部43に供給する。送信部43は、供給された送信コードを電波等の無線信号に載せた送信信号を形成し、この送信信号を送信アンテナ46から送信する。
【0043】
一方、受信機50が携帯用送信機40からの送信信号を受信アンテナ55で受けると、受信信号として受信部51に供給され、受信部51が受信信号中の送信コードを再生し、得られた送信コードを信号処理部521 に供給する。信号処理部521 は、供給された送信コード中のIDコードを抽出し、抽出したIDコードと参照コード記憶部531 に登録されている参照コードと比較する。そして、IDコードと参照コードとが一致した場合、送信コード中の機能コードと機能コード記憶部532 に収納されている各種の機能コードとを照合する。制御信号発生部522 は、照合により合致した機能コードに対応した制御信号、この例においては自動車のドアをロック(施錠)する制御信号を発生し、この制御信号によってドアがロック(施錠)される。
【0044】
また、操作スイッチ部41の他の操作スイッチ、例えば自動車のドアをアンロック(解錠)するアンロックスイッチ421 を操作した場合、自動車側においてその操作スイッチに対応した機能操作が行われる。
【0045】
【発明が解決しようとする課題】
前記本出願人によって提案された通信装置は、ユーザーが所持する携帯用送信機40に、ユーザー自身で登録したIDコードが登録され、自己の携帯用送信機40に登録されたIDコードと他人の携帯用送信機40に登録されたIDコードとの一致性が極めて少なく、他の携帯用送信機40との間でIDコードの互換性を有していないという利点を有しているものの、ユーザー自身が携帯用送信機40にIDコードを登録しなければならず、しかも、IDコードの登録時に、制御部42がID登録モードに設定されている時間、すなわちID登録モード設定時間が10秒という極めて短い時間であるため、ユーザーが第1回目、第2回目、第3回目の所定操作に従ったスイッチ操作を全部行っていない間にID登録モード設定時間の10秒が経過し、ID登録モード設定時間内にIDコードの登録を行なうことができないという事態を生じることがある。
【0046】
この場合、安易に10秒の時間を延長してしまうと、携帯用送信機40内の電池を劣化させることになったり、誤操作によるIDの変更等の事態を生じることがあったりする。
【0047】
また、通信装置は、出荷以前に携帯用送信機40と受信機50との間の情報伝送テストを行なう際に、携帯用送信機40のIDコード記憶部44に各携帯用送信機40に共通な試験用IDコードを登録し、その試験用IDコードを用いて前記情報伝送テストを行なっている。そして、出荷以前に携帯用送信機40のIDコード記憶部44に試験用IDコードを登録した場合、出荷後にユーザーによるIDコードの上書きにより、その試験用IDコードの登録を抹消することはできるものの、ユーザーによるIDコードの登録が正規に行なわれない場合、その試験用IDコードが携帯用送信機40のIDコード記憶部44内に残留し、それがIDコードとして利用される懸念があり、その場合は、複数の携帯用送信機40において共通の試験用IDコードが用いられ、携帯用送信機40間の互換性が高くなるという事態を生じることがある。
【0048】
本発明は、このような技術的背景に鑑みてなされたもので、その第1の目的は、複数回の操作により携帯用送信機にIDコードを登録する際に、各操作回毎に正規のIDコードの登録が行われた場合に限り、ID登録モード設定時間を延長させるキーレスエントリー装置を提供することにある。
【0049】
また、本発明の第2の目的は、携帯用送信機にIDコード消去手段を設け、携帯用送信機の出荷時等に携帯用送信機に登録されているIDコードを消去することを可能にしたキーレスエントリー装置を提供することにある。
【0050】
【課題を解決するための手段】
前記第1の目的を達成するために、本発明によるキーレスエントリー装置は、1個以上の操作スイッチとIDコードが登録されるIDコード記憶部と第1制御部と送信部とを備える携帯用送信機、及び、受信部と参照コードが記憶される参照コード記憶部と第2制御部と制御信号発生部とを備える受信機とからなり、携帯用送信機がIDコードを含む情報信号を送信し、受信機が、受信した情報信号中のIDコードと参照コードとを比較し、それらが一致したときに制御信号発生部から被制御機器に制御信号を供給可能になるキーレスエントリー装置であって、携帯用送信機は、クロック信号を発生するクロック発生部と、クロック発生部が発生したクロック信号をカウントするカウンタとを備え、IDコードは、該IDコード全体を複数に区分した複数のIDコード区分からなり、携帯用送信機は、当該携帯用送信機を所定の時間の間当該携帯用送信機の新たなIDを当該携帯用送信機に登録し得るID登録モードに設定するID登録モード設定手段とID登録モードの設定時間を延長する時間延長手段とを備え、第1制御部は、ID登録モード設定手段によってID登録モードに設定されたとき、1個以上の操作スイッチのスイッチ操作回数の合計が複数回になるように操作し、スイッチを1回操作する度毎に、その操作タイミングによってカウンタによるカウント数値を設定して該設定したカウント数値によってIDコード区分を形成し、形成したIDコード区分をIDコード記憶部に順次供給して複数のIDコード区分におけるそれぞれのIDコード区分のコードを登録するとともに、前記IDコードが形成されるまでは、全1個以上の操作スイッチを1回操作してIDコード区分を形成する度毎に、時間延長手段によって規定のID登録モード時間を延長させる第1の手段を具備する。
【0051】
また、第2の目的を達成するために、本発明によるキーレスエントリー装置は、1個以上の操作スイッチとIDコードが登録されるIDコード記憶部と第1制御部と送信部とを備える携帯用送信機、及び、受信部と参照コードが記憶される参照コード記憶部と第2制御部と制御信号発生部とを備える受信機とからなり、携帯用送信機がIDコードを含む情報信号を送信し、受信機が、受信した情報信号中のIDコードと参照コードとを比較し、それらが一致したときに制御信号発生部から被制御機器に制御信号を供給可能になるキーレスエントリー装置であって、携帯用送信機は、クロック信号を発生するクロック発生部と、クロック発生部が発生したクロック信号をカウントするカウンタとを備え、IDコードは、該IDコード全体を複数に区分した複数のIDコード区分からなり、携帯用送信機は、当該携帯用送信機を所定の時間の間当該携帯用送信機の新たなIDを当該携帯用送信機に登録し得るID登録モードに設定するID登録モード設定手段と登録したIDを消去するIDコード消去手段とを備え、第1制御部は、ID登録モード設定手段によってID登録モードに設定されたとき、1個以上の操作スイッチのスイッチ操作回数の合計が複数回になるように操作し、スイッチを1回操作する度毎に、その操作タイミングによって前記カウンタによるカウント数値を設定して該設定したカウント数値によってIDコード区分を形成し、形成した各IDコード区分をIDコード記憶部に順次供給して複数のIDコード区分におけるそれぞれのIDコード区分のコードを登録するとともに、IDコード記憶部に全てのIDコード区分を収納したとき、IDコード消去手段の動作時に、IDコード記憶部に登録されたIDコードを消去させる第2の手段を具備する。
【0052】
前記第1の構成によれば、携帯用送信機の第1制御部に時間延長手段を設け、第1制御部がID登録モードに設定され、1個以上の操作スイッチを規定のID登録モード時間内に複数回操作し、複数回の操作に対応したIDコードを形成させ、形成したIDコードをIDコード記憶部に登録する際に、1回の操作によってIDコードの一部が形成される度毎に、時間延長手段を駆動して規定のID登録モード時間を延長させるようにしたので、ユーザーの複数回のスイッチ操作が終了する前にID登録モード時間が終了し、IDコードの登録ができなくなるという事態の発生を極力避けることが可能になる。
【0053】
また、前記第2の構成によれば、携帯用送信機の第1制御部にIDコード消去手段を設け、携帯用送信機のIDコード記憶部に試験用IDコード等の不要なIDコードが登録されているとき、その不要なIDコードを適宜登録抹消することができるようになり、ユーザーがIDコードの登録をしなかった際に、不要なIDコードを用いて、携帯用送信機と受信機間の情報伝送を行うことをなくすことができ、複数の携帯用送信機間の互換性が高くなるという事態を避けることが可能になる。
【0054】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
【0055】
図1は、本発明のキーレスエントリー装置における一つの実施の形態を示すブロック図であって、携帯用送信機側の構成を示すものである。
【0056】
なお、図1に図示された携帯用送信機に対応して使用される受信機は、図5に図示された受信機と同じ構成のものであって、受信機側の動作も既に述べた図5に図示された受信機の動作と同じである。このため、この実施の形態では、携帯用送信機側の構成及び動作だけを説明し、受信機側の構成及び動作の説明を省略する。
【0057】
図1に示されるように、この実施の形態による携帯用送信機10は、1個以上の操作スイッチを備える操作スイッチ部1と、制御部(CPU)2と、送信部3と、記憶部(EEPROM)4と、一時記憶部(RAM)7と、表示部(LED)5と、送信アンテナ6とからなっている。また、操作スイッチ部1は、ドアロックスイッチ11 と、ドアアンロックスイッチ12 と、トランク開スイッチ13 と、パニックスイッチ14 等を備えている。制御部2は、機能コード変換部21 と、送信コード形成部22 と、モード制御部23 と、IDコード発生部24 と、クロック信号発生部25 と、カウンタ26 と、時間延長部27 と、IDコード消去部28 を備えている。記憶部4は、IDコード記憶部41 を内蔵しており、表示部5は、少なくとも1個の発光ダイオード(LED)を備えている。この場合、1個以上の操作スイッチ11 乃至14 を備える操作スイッチ部1とモード制御部23 とは、ID登録モード設定手段を構成するとともにIDコード消去モード設定手段を構成している。また、IDコード消去モード設定手段とIDコード消去部28 とによってIDコード消去手段を構成している。
【0058】
そして、操作スイッチ部1と、制御部2と、送信部3と、記憶部4と、表示部5と、送信アンテナ6は、図1に図示されるように接続されている。また、操作スイッチ部1におけるドアロックスイッチ11 と、ドアアンロックスイッチ12 と、トランク開スイッチ13 と、パニックスイッチ14 は、図1に図示されるように接続され、制御部2における機能コード変換部21 と、送信コード形成部22 と、モード制御部23 と、IDコード発生部24 と、クロック信号発生部25 と、カウンタ26 と、時間延長部27 と、IDコード消去部28 は、同じく図1に図示されるように接続され、記憶部4におけるIDコード記憶部41 も、図1に図示されるように接続されている。
【0059】
図2は、図1に図示された携帯用送信機10において、IDコード記憶部41 にIDコードを登録する際の操作手順の一例を示す説明図である。
【0060】
図2に図示の説明図を用い、携帯用送信機10のIDコード記憶部41 にIDコードを登録するときの動作を説明する。
【0061】
ユーザーは、携帯用送信機10の操作スイッチ部1の1つ以上の操作スイッチを用いた予め決められた所定操作、例えば最初にトランク開スイッチ13 を操作し、その操作の開始後100ミリ秒以内にトランク開スイッチ13 とともにドアロックスイッチ11 を1秒以上操作した後で、トランク開スイッチ13 とドアロックスイッチ11 の操作を終了する所定操作を行うと、モード制御部23 はこの所定操作が実行されたことを検知し、制御部2をID登録モードに設定する。制御部2がID登録モードになると、カウンタ26 のリセットを行った後、クロック信号発生部25 から供給されるクロック信号の第1回目のカウントを開始し、モード制御部23 から表示部5の1つのLED、例えば赤色LEDに第1パルス信号を供給する。赤色LEDは、第1パルス信号の供給により500ミリ秒の間隔で、200ミリ秒の間複数回にわたって点灯し、携帯用送信機10がID登録モードになったことをユーザーに知らせる。なお、赤色LEDの断続的な点灯は、制御部2がID登録モードにある期間中続行される。
【0062】
次に、ユーザーは、携帯用送信機10の操作スイッチ部1の後から操作したスイッチ、例えばドアロックスイッチ11 を100ミリ秒以上操作し、制御部2がID登録モードに設定されてから10秒が経過する前にドアロックスイッチ11 の操作を停止すると、カウンタ26 から時間延長部27 に確定信号が供給され、それにより時間延長部27 が制御部2に対してID登録モード設定時間を一定時間、例えば10秒だけ延長する。これと同時に、IDコード発生部24 から表示部5の他のLED、例えば緑色LEDに第2パルス信号が供給され、緑色LEDを1回だけ500ミリ秒間点灯させる。そして、緑色LEDの点灯が終了したとき、カウンタ26 で行なわれたクロック信号の第1回目のカウント値が確定し、確定したカウント値が一時記憶部を構成するRAM7に供給される。このとき、カウンタ26 は、リセットされ、続いて第2回目のクロック信号のカウントを開始する。そして、モード制御部23 から赤色LEDに第1パルス信号が前と同様に複数回供給され、赤色LEDが断続的に点灯する。
【0063】
次いで、ユーザーは、ドアロックスイッチ11 を再度100ミリ秒以上操作し、前回のドアロックスイッチ11 の操作終了時点から10秒が経過する前にドアロックスイッチ11 の操作を停止すると、カウンタ26 から時間延長部27 に再び確定信号が供給され、それにより時間延長部27 が制御部2に対してID登録モード設定時間を再び一定時間、例えば10秒だけ延長する。これと同時に、IDコード発生部24 から緑色LEDに再び第2パルス信号が供給され、緑色LEDを1回だけ500ミリ秒間点灯する。そして、今回の緑色LEDの点灯が終了したときに、カウンタ26 で行なわれたクロック信号の第2回目のカウント値が確定し、確定したカウント値がRAM7に供給される。このとき、カウンタ26 は、リセットされ、引き続いて第3回目のクロック信号のカウントを開始する。このときも、赤色LEDに第1パルス信号が供給され、赤色LEDが断続的に点灯する。
【0064】
続いて、ユーザーは、ドアロックスイッチ11 を三度び100ミリ秒以上操作した後で、ドアロックスイッチ11 の操作を停止すると、IDコード発生部24 から緑色LEDに第2パルス信号が供給され、緑色LEDを1回だけ前の2回よりも長い1秒間点灯する。そして、今回の緑色LEDの点灯が終了したとき、カウンタ26 で行なわれたクロック信号の第3回目のカウント値が確定し、確定したカウント値がRAM7に供給される。
【0065】
そして、IDコード発生部24 は、RAM7に第1回目、第2回目、第3回目のカウント値が供給されると、そのカウント値を合成して記憶部(EEPROM)4のIDコード記憶部41 にIDコードとして登録する。この後、制御部2は、ID登録モードから通常動作モードに自動的に復帰する。
【0066】
この実施の形態においても、IDコード記憶部41 に登録されるIDコードは、前述のように24ビットのものであり、また、RAM7に収納されるカウント値は8ビットづつ第1、第2、第3の3つのエリアに分割収納される。
【0067】
ところで、図2に図示されるように、時間延長部27 が制御部2に対してID登録モード設定時間を延長する時間は、それぞれ10秒程度であることが好ましいものであるが、特に、10秒に限定されるものではなく、適宜、10秒前後の時間を選択するようにしてもよい。
【0068】
この実施の形態においても、IDコード記憶部41 に登録されたIDコードは、ユーザーによって行なわれるスイッチの操作タイミングによってランダムに設定され、その設定状態を任意に選択することはできないものである。このため、携帯用送信機10のIDコード記憶部41 に登録されるIDコードと他の携帯用送信機10のIDコード記憶部41 に登録されるIDコードとが一致する確率は極めて小さく、互換性を有しない携帯用送信機10を得ることができる。
【0069】
次いで、図3は、図1に図示された携帯用送信機10において、IDコード記憶部41 に登録されているIDコードを消去する際の操作手順の一例を示す説明図である。
【0070】
図3に図示の説明図を用い、携帯用送信機10のIDコード記憶部41 に登録されているIDコードを消去するときの動作を説明する。
【0071】
ユーザー(操作者)が、携帯用送信機10の操作スイッチ部1の1つ以上の操作スイッチを用いた予め決められた第2の所定操作、例えば最初にトランク開スイッチ13 を操作し、この操作が行なわれてから100ミリ秒以内にトランク開スイッチ13 とともにドアロックスイッチ11 を操作し、これらの操作が行なわれてから100ミリ秒以内にトランク開スイッチ13 及びドアロックスイッチ11 とともにパニックスイッチ14 をそれぞれ1秒以上操作し、その後にトランク開スイッチ13 、ドアロックスイッチ11 、パニックスイッチ14 の操作を終了する第2の所定操作を行うと、モード制御部23 はこの第2の所定操作が実行されたことを検知し、制御部2をID消去モードに設定する。
【0072】
そして、制御部2がID消去モードになったとき、モード制御部23 から表示部5の1つのLED、例えば燈色LEDに第3パルス信号が供給される。燈色LEDは、第3パルス信号の供給により500ミリ秒の間隔で、500ミリ秒間3回にわたって点灯し、携帯用送信機10がID消去モードになったことをユーザー(操作者)に知らせる。そして、燈色LEDへの第3パルス信号の供給が終了した時点に、IDコード消去部28 からIDコード記憶部41 にID消去信号が供給され、それによってIDコード記憶部41 に登録されているIDコードが消去される。制御部2は、IDコード記憶部41 に登録されているIDコードが消去されると、ID消去モードから通常動作モードに自動的に復帰する。
【0073】
このように、この実施の形態による携帯用送信機10によれば、ユーザーによるIDコードの登録がID登録モード時間の時間切れによってできなくなることを極力少なくすることが可能になり、また、携帯用送信機10の出荷前に各携帯用送信機10に対して同一の試験用IDコードを登録し、携帯用送信機10と受信機との間で効率的な情報伝送試験を行なった後、IDコード消去手段を用いてその試験用IDコードの登録を抹消することにより、出荷後に同一の試験用IDコードが登録されていることにより、携帯用送信機10間の互換性が高くなって誤動作を生じるのを未然に防ぐことができる。
【0074】
前記実施の形態においては、IDコード消去手段が1個以上の操作スイッチ11 乃至14 を備える操作スイッチ部1を含む例を挙げて説明しているが、IDコード消去手段として独自のIDコード消去スイッチを設け、このIDコード消去スイッチを操作することにより、IDコード記憶部41 に登録されているIDコードを消去するようにしてもよい。ただし、このIDコード消去スイッチは、通常操作されることがないように、携帯用送信機10の筐体表面に配置するのではなく、隠れた状態で配置することが好ましい。
【0075】
また、前記実施の形態において挙げているID登録モード設定時の所定操作、及び、ID消去モード設定時の第2の所定操作は、それぞれの操作状態の一例を示すに過ぎないもので、操作するスイッチの種別やその数、それらのスイッチの操作時間、操作間隔等は任意に選択することができることは勿論である。
【0076】
また、前記実施の形態においては、IDコード消去部28 、IDコード発生部24 、時間延長部27 等をブロックダイヤグラム上の部分として説明したが、これらの部分及び他の部分についても、プログラムの一部として構成してもよい。
【0077】
ここで、携帯用送信機10のIDコード記憶部41 にIDコードが登録された後、その携帯用送信機10を用いて受信機の参照コード記憶部に参照(ID)コードを登録する動作経緯は、図4及び図5に図示の携帯用送信機40及び受信機50との間で行なわれる既に述べた参照コードを登録する際の動作経緯と同じである。このため、受信機への参照コード登録時の動作経緯の説明は、説明が重複するので省略する。
【0078】
また、携帯用送信機10のIDコード記憶部41 にIDコードが登録され、受信機の参照コード記憶部に参照コードが登録された後、携帯用送信機10と受信機との間で行なわれる情報伝送動作も、図4及び図5に図示の携帯用送信機40及び受信機50との間で行なわれる既に述べた情報伝送動作と同じである。このため、携帯用送信機10と受信機との間の情報伝送の説明も、説明が重複するので省略する。
【0079】
【発明の効果】
以上のように、請求項1に記載の発明によれば、携帯用送信機に時間延長手段を設け、第1制御部がID登録モードに設定され、1個以上の操作スイッチを規定のID登録モード設定時間内に、1個以上の操作スイッチのスイッチの操作回数の合計が複数回になるように操作し、スイッチを1回操作する度毎にその操作タイミングによってカウンタによるカウント数値を設定して該設定したカウント数値によってIDコード区分を形成し、形成された各IDコード区分をIDコード記憶部に登録する際に、前記IDコードが形成されるまでは、スイッチの1回の操作によってIDコードの一部であるIDコード区分が形成される度毎に、時間延長手段を駆動して規定のID登録モード時間を一定時間だけ延長するようにしているので、ユーザーによるID登録時に、1個以上の操作スイッチの複数回のスイッチ操作が終了する前にID登録モード時間が終了し、IDコードの登録ができなくなるという事態の発生を極力なくすことができるという効果がある。
【0080】
また、請求項2に記載の発明によれば、携帯用送信機にIDコード消去手段を設け、携帯用送信機に試験用IDコード等の不要なIDコードが登録されているとき、その不要なIDコードを適宜登録抹消させるもので、ユーザーがIDコードの登録ができなかった際に、不要なIDコードを用いて携帯用送信機と受信機間の情報伝送が行なわれ、複数の携帯用送信機間の互換性が高くなるという事態を避けることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のキーレスエントリー装置における一つの実施の形態を示すブロック図であり、携帯用送信機側の構成を示すものである。
【図2】図1に図示された携帯用送信機において、IDコード記憶部にIDコードを登録する際の操作手順の一例を示す説明図である。
【図3】図1に図示された携帯用送信機において、IDコード記憶部に登録されているIDコードを消去する際の操作手順の一例を示す説明図である。
【図4】既提案されているタイプ3の通信装置の携帯用送信機側の構成の一例を示すブロック図である。
【図5】既提案されているタイプ3の通信装置の受信機側の構成の一例を示すブロック図である。
【図6】図4に図示された携帯用送信機において、IDコード記憶部にIDコードを登録する際の操作手順の一例を示す説明図である。
【図7】携帯用送信機のIDコード記憶部にIDコードを登録する操作時に、IDコードの登録ができなかったときの一例を示す動作説明図である。
【図8】受信機の参照コード記憶部に携帯用送信機を用いて参照コードの書込みを行なう際の操作手順の一例を示す説明図である。
【符号の説明】
1 操作スイッチ部
11 ドアロックスイッチ
12 ドアアンロックスイッチ
13 トランク開スイッチ
14 パニックスイッチ
2 第1制御部(CPU)
21 機能コード変換部
22 送信コード形成部
23 モード制御部
24 IDコード発生部
25 クロック信号発生部
26 カウンタ
27 時間延長部
28 IDコード消去部
3 送信部
4 記憶部(EEPROM)
41 IDコード記憶部
5 表示部(LED)
6 送信アンテナ
7 一時記憶部(RAM)
10 携帯用送信機
Claims (5)
- 1個以上の操作スイッチとIDコードが登録されるIDコード記憶部と第1制御部と送信部とを備える携帯用送信機、及び、受信部と参照コードが記憶される参照コード記憶部と第2制御部と制御信号発生部とを備える受信機とからなり、前記携帯用送信機が前記IDコードを含む情報信号を送信し、前記受信機が、受信した前記情報信号中の前記IDコードと前記参照コードとを比較し、それらが一致したときに前記制御信号発生部から被制御機器に制御信号を供給可能になるキーレスエントリー装置であって、前記携帯用送信機は、クロック信号を発生するクロック発生部と、前記クロック発生部が発生したクロック信号をカウントするカウンタとを備え、前記IDコードは、該IDコード全体を複数に区分した複数のIDコード区分からなり、前記携帯用送信機は、当該携帯用送信機を所定の時間の間当該携帯用送信機の新たなIDを当該携帯用送信機に登録し得るID登録モードに設定するID登録モード設定手段と前記ID登録モードの設定時間を延長する時間延長手段とを備え、前記第1制御部は、前記ID登録モード設定手段によってID登録モードに設定されたとき、前記1個以上の操作スイッチのスイッチ操作回数の合計が複数回になるように操作し、スイッチを1回操作する度毎に、その操作タイミングによって前記カウンタによるカウント数値を設定して該設定したカウント数値によって前記IDコード区分を形成し、形成したIDコード区分を前記IDコード記憶部に順次供給して前記複数のIDコード区分におけるそれぞれのIDコード区分を収納するとともに、前記IDコードが形成されるまでは、前記1個以上の操作スイッチを1回操作してIDコード区分を形成する度毎に、前記時間延長手段によって前記ID登録モードの設定時間を延長させることを特徴とするキーレスエントリー装置。
- 1個以上の操作スイッチとIDコードが登録されるIDコード記憶部と第1制御部と送信部とを備える携帯用送信機、及び、受信部と参照コードが記憶される参照コード記憶部と第2制御部と制御信号発生部とを備える受信機とからなり、前記携帯用送信機が前記IDコードを含む情報信号を送信し、前記受信機が、受信した前記情報信号中の前記IDコードと前記参照コードとを比較し、それらが一致したときに前記制御信号発生部から被制御機器に制御信号を供給可能になるキーレスエントリー装置であって、前記携帯用送信機は、クロック信号を発生するクロック発生部と、前記クロック発生部が発生したクロック信号をカウントするカウンタとを備え、前記IDコードは、該IDコード全体を複数に区分した複数のIDコード区分からなり、前記携帯用送信機は、当該携帯用送信機を所定の時間の間当該携帯用送信機の新たなIDを当該携帯用送信機に登録し得るID登録モードに設定するID登録モード設定手段と登録したIDを消去するIDコード消去手段とを備え、前記第1制御部は、前記ID登録モード設定手段によってID登録モードに設定されたとき、前記1個以上の操作スイッチのスイッチ操作回数の合計が複数回になるように操作し、スイッチを1回操作する度毎に、その操作タイミングによって前記カウンタによるカウント数値を設定して該設定したカウント数値によって前記IDコード区分を形成し、形成した各IDコード区分を前記IDコード記憶部に順次供給して前記複数のIDコード区分におけるそれぞれのIDコード区分を収納するとともに、前記IDコード消去手段の動作時に、前記IDコード記憶部に登録されたIDコードを消去させることを特徴とするキーレスエントリー装置。
- 前記ID登録モード設定手段は、前記1個以上の操作スイッチと、前記1個以上の操作スイッチの予め決められた第1の態様の所定操作に起因してID登録モードを設定する前記第1制御部内のモード制御部とからなることを特徴とする請求項1または2に記載のキーレスエントリー装置。
- 前記IDコード消去手段は、前記1個以上の操作スイッチと、前記1個以上の操作スイッチの予め決められた前記第1の態様と異なる第2の態様の所定操作に起因してID消去モードを設定する前記第1制御部内のモード制御部とからなることを特徴とする請求項2に記載のキーレスエントリー装置。
- 前記IDコード消去手段は、手動操作可能なID消去スイッチと、前記ID消去スイッチの操作によりID消去モードを設定する前記第1制御部内のモード制御部とからなることを特徴とする請求項2に記載のキーレスエントリー装置。
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