JP4022311B2 - アスファルト舗装廃材再生装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、道路工事等により発生するアスファルト舗装廃材を加熱再生することのできるアスファルト舗装廃材再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、道路舗装廃材(以下「廃材」という)を加熱再生するアスファルト舗装廃材再生装置は、図4に示すように、円筒状のドラム1のホットホッパ2側に配設したバーナ3により燃焼室4内で発生させた熱風をドラム1内に送り込み、コールドホッパ5側に配設した排気煙道6の下流に配設した排風機7により吸引してガス流れを維持すると共に、ホットホッパ2側に配設したバケットコンベヤ8により廃材をドラム1内に送り込み、ドラム1内で廃材と熱風とを接触させて所望の温度に昇温し、コールドホッパ5側に配設した加熱廃材排出部9より排出するようにしている。
【0003】
前記装置におけるバーナ燃焼制御は、加熱廃材排出部9に配設した廃材温度計10により検出される廃材温度を設定温度に維持すべくバーナ3の燃焼量を増減させる制御を行うか、もしくは排ガス温度計11により検出される排ガス温度を設定温度に維持すべくバーナ3の燃焼量を制御するかのどちらかの制御が行われている。
【0004】
また、廃材は高温で加熱するとアスファルト分が劣化するなどの不都合を生じるので、ドラム1内に送り込む熱風温度を例えば600℃程度に抑える必要があり、このため、燃焼室4に配設した熱風温度計12によって検出される熱風温度に基づいて循環煙道15のリターンダンパー16の開度を調節し、適正な熱風温度となるように制御されている。
【0005】
更に、燃焼室4付近に配設した静圧センサ17により検出する静圧に基づいて排気煙道6の下流の煙道ダンパー18の開度を調節し、燃焼室4付近の静圧を大気圧より少しマイナス程度に維持して燃焼室4付近の隙間より余分な外気を吸い込まないように、また熱風が隙間より外部に吹き出すことのないように、適正ガス量を排風機7によって吸引するようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来制御のように加熱廃材温度や排ガス温度に基づいてバーナの燃焼量を直接制御すると、検出する加熱廃材温度や排ガス温度とその設定値に差があれば直ちにバーナ3の燃焼量が増減するためにバーナ3の燃焼量が大きく変動して安定しない。また、循環煙道15のリターンダンパー16の開度調整によってドラム1内に送り込む熱風温度を制御しているが、バーナ3の燃焼量が安定しないために、ドラム1内に送り込む熱風温度も安定せず、また熱風量も安定しにくいものとなっている。このように従来方法は制御的に問題があって熱風温度や熱風量が安定しにくく、これによって加熱廃材温度の安定にも少なからずの影響を及ぼしていた。
【0007】
本発明は上記の点に鑑み、ドラム内に送り込む熱風温度や熱風量を安定的に制御して加熱する廃材の温度を安定させるようにしたアスファルト舗装廃材再生装置を提供することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記の課題を達成するために、請求項1記載のアスファルト舗装廃材再生装置にあっては、アスファルト舗装廃材を加熱再生するドラムの一端側に燃焼室を備えたバーナを配設する一方、他端側に排気煙道を配設すると共に、該排気煙道を分岐して配設した循環煙道を前記燃焼室に連結したアスファルト舗装廃材再生装置において、前記燃焼室付近に熱風温度計と静圧センサを、ドラムの加熱廃材排出部に廃材温度計を配設すると共に、熱風温度計の検出温度に基づいてバーナの燃焼量を制御するバーナ燃焼制御装置と、静圧センサの検出静圧に基づいて循環煙道のリターンダンパーの開度を調整する静圧制御装置と、廃材温度計の検出温度に基づいて排気煙道の煙道ダンパーの開度を調整する熱風量制御装置を備えたことを特徴としている。
【0009】
また、請求項2記載のアスファルト舗装廃材再生装置にあっては、燃焼室付近に熱風温度計と静圧センサを、ドラムの排ガス排出部に排ガス温度計を配設すると共に、熱風温度計の検出温度に基づいてバーナの燃焼量を制御するバーナ燃焼制御装置と、静圧センサの検出静圧に基づいて循環煙道のリターンダンパーの開度を調整する静圧制御装置と、排ガス温度計の検出温度に基づいて廃材加熱に必要な熱風量を確保するように排気煙道の煙道ダンパーの開度を調整する熱風量制御装置を備えたことを特徴としている。
【0010】
また、請求項3記載のアスファルト舗装廃材再生装置にあっては、燃焼室付近に熱風温度計と静圧センサを、ドラムの加熱廃材排出部に廃材温度計を、ドラムの排ガス排出部に排ガス温度計を配設すると共に、熱風温度計の検出温度に基づいてバーナの燃焼量を制御するバーナ燃焼制御装置と、静圧センサの検出静圧に基づいて循環煙道のリターンダンパーの開度を調整する静圧制御装置と、廃材温度計の検出値と予め設定した廃材温度とを比較してその差値量に基づいて制御目標とする排ガス温度を設定し、該設定排ガス温度と排ガス温度計の検出温度とに基づいて排気煙道の煙道ダンパーの開度を調整する熱風量制御装置とを備えたことを特徴としている。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明に係る請求項1記載のアスファルト舗装廃材再生装置によれば、燃焼室付近の熱風温度計によって検出した熱風温度をバーナ燃焼制御装置に取り込み、予め設定した熱風温度と比較し、その差値量に基づいてバーナの燃焼量を制御し、ドラム内に送り込む熱風を設定温度に維持する。また、燃焼室付近の静圧センサによって検出した静圧を静圧制御装置に取り込み、予め設定した静圧値と比較し、その差値量に基づいて循環煙道のリターンダンパーの開度を調整し、燃焼室付近の静圧をほぼ大気圧より少しマイナス程度に維持する。
【0012】
そして、ドラムから排出される加熱廃材の温度を廃材温度センサにより検出し、この検出値を熱風量制御装置に取り込み、予め設定した廃材温度と比較する。そして例えば、廃材温度が廃材温度設定値より低い時には、その差値量に基づいて排気煙道の煙道ダンパーの開度を大きくして吸引する熱風量を多くする。吸引する熱風量が多くなると、燃焼室内の熱風温度が低下するためにバーナ燃焼制御装置によって熱風温度を設定値に維持するようにバーナの燃焼量が増加し、またこれと並行して燃焼室内の静圧もマイナス側に大きくなるために静圧制御装置によって静圧を設定値に維持するように循環煙道のリターンダンパーの開度を大きくして循環ガスを送り込む。このバーナ燃焼制御装置と静圧制御装置によって最終的には、ドラム内に送り込む熱風温度は設定温度で一定に制御され、かつ熱風量が増加して必要熱量をドラム内に供給することとなって廃材温度を上昇させるのである。
【0013】
このように、ドラム内に送り込む熱風温度は一定で、かつ必要な熱風量を供給するように制御されるので、バーナの燃焼量や熱風量も過不足なく制御されて安定し、これによってまた加熱廃材温度も安定することとなる。
【0014】
また、請求項2記載のアスファルト舗装廃材再生装置によれば、前記と同様に燃焼室付近の熱風温度計によって検出した熱風温度に基づいてバーナの燃焼量を制御し、ドラム内に送り込む熱風を設定温度に維持する。また、燃焼室付近の静圧センサによって検出した静圧に基づいて循環煙道のリターンダンパーの開度を調整し、燃焼室付近の静圧をほぼ大気圧より少しマイナス程度に維持する。
【0015】
そして、廃材加熱時には加熱廃材温度に代えてドラムから排出される排ガスの温度を排ガス温度センサにより検出し、この検出値を熱風量制御装置に取り込み、予め設定した排ガス温度と比較してその差値量に基づいて排気煙道の煙道ダンパーの開度を調整する。そして、吸引する熱風量が変動すると、バーナ燃焼制御装置によって熱風温度を設定値に維持するようにバーナの燃焼量が増減し、またこれと並行して静圧制御装置によって燃焼室内の静圧を設定値に維持するように循環煙道のリターンダンパーの開度が調整される。そして最終的にはドラム内に送り込む熱風温度は設定温度で一定に制御され、かつ熱風量は必要熱量をドラム内に供給する量となって廃材温度を所定温度に加熱させるのである。
【0016】
このように、加熱廃材温度に代えてドラムから排出される排ガスの温度によって制御すれば、ドラム内を通過する熱風量を増減させた時に、加熱廃材温度はドラムの滞留時間の関係上、応答性が遅いのに対し、排ガス温度は応答性が速いので加熱廃材温度をより安定させることができる。
【0017】
また、請求項3記載のアスファルト舗装廃材再生装置によれば、前記と同様に燃焼室付近の熱風温度計によって検出した熱風温度に基づいてバーナの燃焼量を制御し、ドラム内に送り込む熱風を設定温度に維持する。また、燃焼室付近の静圧センサによって検出した静圧に基づいて循環煙道のリターンダンパーの開度を調整し、燃焼室付近の静圧をほぼ大気圧より少しマイナス程度に維持する。
【0018】
そして、ドラムから排出される加熱廃材の温度を廃材温度センサにより検出し、この検出値を熱風量制御装置に取り込み、予め設定した廃材温度と比較してその差値量に基づいて制御すべき排ガス温度を設定する。また、排ガス温度センサにより排ガス温度を検出し、この検出値を熱風量制御装置に取り込み、先に設定した排ガス温度と比較し、その差値量に基づいて排気煙道の煙道ダンパーの開度を調整する。そして、吸引する熱風量が変動すると、バーナ燃焼制御装置によって熱風温度を設定値に維持するようにバーナの燃焼量が増減し、またこれと並行して静圧制御装置によって燃焼室内の静圧を設定値に維持するように循環煙道のリターンダンパーの開度が調整される。そして最終的にはドラム内に送り込む熱風温度は設定温度で一定に制御され、かつ熱風量は必要熱量をドラム内に供給する量となって廃材温度を所定温度に加熱させるのである。
【0019】
このように、加熱廃材温度を検出し、該加熱廃材温度と廃材温度設定値の差値量に基づいて制御目標の排ガス温度を設定し、排ガス温度によって排気煙道の煙道ダンパーの開度を調整するカスケード制御としたので、廃材温度を更に正確にコントロールできる。
【0020】
【実施例】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
【0021】
図1に示す本発明のアスファルト舗装廃材再生装置にあっては、ドライヤや各種センサの構成及び配置は従来のアスファルト舗装廃材再生装置とほぼ同様であり、従来の装置と重複する機器及び各種センサは同一番号を付している。
【0022】
図中の1は回転自在に傾斜支持した円筒状のドラムであって、一端部にホットホッパ2を配設し、該ホットホッパ2側にはバーナ3を配設すると共にその前方には燃焼室4を備えている。また、他端部にはコールドホッパ5を配設し、該コールドホッパ5にはドラム1内を通過する排ガスを導出させる排気煙道6を配設している。該排気煙道6の下流には排風機7を配設し、ドラム1から排気される排ガスを吸引して集塵機(図示せず)を経由して煙突より大気中に放出している。
【0023】
また、ホットホッパ2側にはドラム1内に廃材を送り込むバケットコンベヤ8を配設する一方、コールドホッパ5下部にはドラム1内を転動流下する間に熱風と接触させて所望の温度に昇温した加熱廃材を排出する加熱廃材排出部9を配設している。
【0024】
そして、加熱廃材排出部9には加熱廃材の温度を検出する廃材温度計10を配設すると共に、コールドホッパ5の排ガス出口付近にはドラム1から導出される排ガスの温度を検出する排ガス温度計11を配設している。そして前記燃焼室4には燃焼室4内の熱風温度を検出する熱風温度計12を配設している。
【0025】
また、前記排気煙道6を分岐して乾式サイクロン13及び排風機14を備えた循環煙道15を配設し、その途中に帰還ガスの風量を調節するリターンダンパー16を配設し、循環煙道15の先端部を前記燃焼室4に連結している。更に、ホットホッパ2にはドラム1内の静圧を検出する静圧センサ17を、排気煙道6にはドラム1内を通過するガス流量を調節する煙道ダンパー18を配設している。
【0026】
19はバーナ燃焼制御装置であって、熱風温度設定部20を備え、燃焼室4付近の熱風温度計12により検出した熱風温度と予め熱風温度設定部20に設定している設定値とを比較し、熱風温度が設定値となるようにバーナ3の燃焼量を制御している。この熱風温度の設定値は、ドライヤ1に送り込んでも廃材中のアスファルト分を過熱しすぎることのないような温度、例えば略600℃程度に設定される。
【0027】
21は静圧制御装置であって、静圧設定部22を備え、燃焼室4内の静圧センサ17により検出する静圧と予め静圧設定部22に設定している設定値とを比較し、静圧が設定値となるように循環煙道15のリターンダンパー16の開度を制御している。この静圧設定値は、燃焼室4付近の隙間から余分な空気を吸い込まないように、また熱風が隙間から吹き出さないように大気圧より少しマイナス程度の静圧、例えば−3〜−4mmAqに設定される。
【0028】
23は熱風量制御装置であって、廃材温度設定部24を備え、廃材温度計10により検出する加熱廃材温度と予め廃材温度設定部24に設定している設定値とを比較し、廃材温度が設定値となるように排気煙道6の煙道ダンパー18の開度を制御し、廃材温度に必要な熱風量を確保する。この廃材温度設定値は例えば、160℃前後に設定される。
【0029】
次に、上記のアスファルト舗装廃材再生装置によって廃材を加熱する場合について説明する。
【0030】
バーナ燃焼制御装置19では燃焼室4内の熱風温度計12によって検出した熱風温度と予め設定した熱風温度と比較し、その差値量に基づいてバーナ3の燃焼量を制御し、ドラム内に送り込む熱風を設定温度、例えば600℃に常に維持しようとする。また、静圧制御装置21は燃焼室4内の静圧センサ17によって検出した静圧と予め設定した静圧値と比較し、その差値量に基づいて循環煙道15のリターンダンパー16の開度を調整し、燃焼室12付近の静圧を例えば、−3〜−4mmAq程度に維持しようとする。
【0031】
そして、ドラム1から排出される加熱廃材の温度を廃材温度センサ10により検出して熱風量制御装置23に取り込み、予め設定した廃材温度と比較する。そして例えば、廃材温度が設定値より低い時には、その差値量に基づいて排気煙道6の煙道ダンパー18の開度を大きくして吸引する熱風量を多くする。吸引する熱風量が多くなると、燃焼室4内の熱風温度が低下するためにバーナ燃焼制御装置19によって熱風温度を設定値に維持するようにバーナ3の燃焼量が増加して熱風温度を600℃に維持しようとする。
【0032】
また、これと並行して燃焼室4内の静圧もマイナス側に大きくなるために静圧制御装置21によって静圧を設定値に維持するように循環煙道15のリターンダンパー16の開度を大きくして循環ガスを燃焼室4内に送り込む。そしてバーナ燃焼制御装置19と静圧制御装置21によって最終的には、ドラム内に送り込む熱風温度は600℃の設定温度で維持され、かつ熱風量は増加して必要熱量をドラム内に供給することとなる。
【0033】
このように、ドラム1内には600℃の設定温度の熱風が常に導入されると共に、その熱風量は廃材を所望温度に加熱するだけの熱量が過不足なく供給されることとなるので、熱風と廃材との熱交換は理想的な形で安定し、加熱廃材温度も安定することとなる。
【0034】
次に、図2は他の実施例であって、バーナ燃焼制御装置19と静圧制御装置21の制御は前記と同様であるが、熱風制御装置23が廃材温度に代えて排ガス温度にて煙道ダンパー18を制御するもので、排ガス温度設定部25を備え、排ガス温度センサー11により検出する排ガス温度と予め排ガス温度設定部25に設定している設定値とを比較し、排ガス温度を設定値となるように排気煙道6の煙道ダンパー18の開度を制御し、廃材加熱に必要な熱風量を確保する。
【0035】
このように、加熱廃材温度に代えてドラム1から排出される排ガスの温度によって制御すれば、ドラム1内を通過する熱風量を増減させた時に、加熱廃材温度はドラムの滞留時間の関係上、応答性が遅いのに対し、排ガス温度は応答性が速いので加熱廃材温度をより安定させることができる。また、廃材の供給開始初期においては、廃材がドラム1の排出部9に到達するまでの間は真の廃材温度を検出していないために、廃材温度に代えて排ガス温度にて制御すると都合よく廃材温度をコントロールできる。
【0036】
排ガス温度設定値は、図2のように熱風と廃材を同じ方向で流す並流方式の加熱装置では、廃材温度より少し高い程度の数値に設定されるが、本装置ではドラム1に送り込む熱風温度が一定で、かつ熱風量も安定して供給されるので排ガス温度による制御で廃材温度十分コントロールできる。
【0037】
次に、上記のアスファルト舗装廃材再生装置によって廃材を加熱する場合について説明する。
【0038】
前記実施例1と同様に、バーナ燃焼制御装置19では燃焼室4の熱風温度計12によって検出した熱風温度に基づいてバーナ3の燃焼量を制御し、ドラム1内に送り込む熱風を設定温度、例えば600℃に常に維持しようとする。また、静圧制御装置21は燃焼室4内の静圧センサ17によって検出した静圧に基づいて循環煙道15のリターンダンパー16の開度を調整し、燃焼室12付近の静圧を例えば、−3〜−4mmAq程度に維持しようとする。
【0039】
そして、廃材加熱時には加熱廃材温度に代えてドラム1から排出される排ガスの温度を排ガス温度センサ11により検出し、この検出値を熱風量制御装置23に取り込み、予め設定した排ガス温度と比較してその差値量に基づいて排気煙道6の煙道ダンパー18の開度を調整する。そして、吸引する熱風量が変動すると、バーナ燃焼制御装置19によって熱風温度を設定値に維持するようにバーナ3の燃焼量が増減し、またこれと並行して静圧制御装置21によって燃焼室4内の静圧を設定値に維持するように循環煙道15のリターンダンパー16の開度が調整される。そして最終的にはドラム1内に送り込む熱風温度は設定温度で一定に制御され、かつ熱風量は必要熱量をドラム内に供給する量となって廃材を所定温度に加熱させるのである。
【0040】
図3は更に他の実施例であって、バーナ燃焼制御装置19と静圧制御装置21の制御は前記と同様であるが、更に加熱廃材の温度を正確にコントロールするために、先ず、加熱廃材温度を検出し、該加熱廃材温度と廃材温度設定値の差値量に基づいて制御目標とする排ガス温度を設定し、排ガス温度によって排気煙道6の煙道ダンパー18の開度を調整するカスケード制御を採用している。
【0041】
熱風制御装置23は、廃材温度設定部26を備え、廃材温度計10により検出する廃材温度と予め廃材温度設定部26に設定した設定値とから制御目標とする排ガス温度を決定し、この値を排ガス温度設定器27に設定し、更に、排ガスセンサ11によって検出した排ガス温度と排ガス温度設定器27に設定した設定値を比較し、その制御量を煙道ダンパー調節器28に出力して排気煙道6の煙道ダンパー18の開度を調節し、廃材加熱に必要な熱風量を確保するのである。
【0042】
次に、上記のアスファルト舗装廃材再生装置によって廃材を加熱する場合について説明する。
【0043】
前記と同様に、バーナ燃焼制御装置19では燃焼室4の熱風温度計12によって検出した熱風温度に基づいてバーナ3の燃焼量を制御し、ドラム1内に送り込む熱風を設定温度、例えば600℃に常に維持しようとする。また、静圧制御装置21は燃焼室4内の静圧センサ17によって検出した静圧に基づいて循環煙道15のリターンダンパー16の開度を調整し、燃焼室12付近の静圧を例えば、−3〜−4mmAq程度に維持しようとする。
【0044】
そして、廃材加熱時にはドラム1から排出される廃材の温度を廃材温度センサー10により検出し、この検出値を熱風量制御装置23に取り込み、予め設定した設定値と比較してその差値量に基づいて制御目標とする排ガス温度を設定する。更に、排ガス温度計11により検出される排ガス温度と排ガス温度の設定値を比較し、その差値に応じて排気煙道6の煙道ダンパー18の開度を調節する。そして、吸引する熱風量が変動すると、バーナ燃焼制御装置19によって熱風温度を設定値に維持するようにバーナ3の燃焼量が増減し、またこれと並行して静圧制御装置21によって燃焼室4内の静圧を設定値に維持するように循環煙道15のリターンダンパー16の開度が調整される。そして最終的にはドラム1内に送り込む熱風温度は設定温度で一定に制御され、かつ熱風量は必要熱量をドラム内に供給する量となって廃材を所定温度に加熱させるのである。
【0045】
このように、検出する加熱廃材温度と廃材温度設定値の差値量に基づいて制御目標とする排ガス温度を設定し、排ガス温度によって排気煙道6の煙道ダンパー18の開度を調整するカスケード制御としたので、廃材温度を更に正確にコントロールできる。
【0046】
【発明の効果】
以上説明したように本発明に係る請求項1記載のアスファルト舗装廃材再生装置によれば、燃焼室付近に熱風温度計と静圧センサを、ドラムの加熱廃材排出部に廃材温度計を配設すると共に、熱風温度計の検出温度に基づいてバーナの燃焼量を制御するバーナ燃焼制御装置と、静圧センサの検出静圧に基づいて循環煙道のリターンダンパーの開度を調整する静圧制御装置と、廃材温度計の検出温度に基づいて排気煙道の煙道ダンパーの開度を調整する熱風量制御装置を備えたので、ドラム内に送り込む熱風温度は一定で、かつ必要な熱風量を供給するように制御されるので、バーナの燃焼量や熱風量も過不足なく制御されて安定し、これによってまた加熱廃材温度も安定することとなる。
【0047】
また、本発明に係る請求項2記載のアスファルト舗装廃材再生装置によれば、燃焼室付近に熱風温度計と静圧センサを、ドラムの排ガス排出部に排ガス温度計を配設すると共に、熱風温度計の検出温度に基づいてバーナの燃焼量を制御するバーナ燃焼制御装置と、静圧センサの検出静圧に基づいて循環煙道のリターンダンパーの開度を調整する静圧制御装置と、排ガス温度計の検出温度に基づいて廃材加熱に必要な熱風量を確保するように排気煙道の煙道ダンパーの開度を調整する熱風量制御装置を備えたので、ドラム内を通過する熱風量を増減させた時に、加熱廃材温度はドラムの滞留時間の関係上、応答性が遅いのに対し、排ガス温度は応答性が速いので加熱廃材温度をより安定させることができる。
【0048】
また、本発明に係る請求項3記載のアスファルト舗装廃材再生装置によれば、燃焼室付近に熱風温度計と静圧センサを、ドラムの加熱廃材排出部に廃材温度計を、ドラムの排ガス排出部に排ガス温度計を配設すると共に、熱風温度計の検出温度に基づいてバーナの燃焼量を制御するバーナ燃焼制御装置と、静圧センサの検出静圧に基づいて循環煙道のリターンダンパーの開度を調整する静圧制御装置と、廃材温度計の検出値と予め設定した廃材温度とを比較してその差値量に基づいて制御目標とする排ガス温度を設定し、該設定排ガス温度と排ガス温度計の検出温度とに基づいて排気煙道の煙道ダンパーの開度を調整する熱風量制御装置とを備えたので、検出する加熱廃材温度と廃材温度設定値の差値量に基づいて制御目標とする排ガス温度を設定し、排ガス温度によって排気煙道の煙道ダンパーの開度を調整するカスケード制御として廃材温度を更に正確にコントロールできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るアスファルト舗装廃材再生装置の一実施例を示す概略構成図である。
【図2】本発明に係るアスファルト舗装廃材再生装置の他の実施例を示す概略構成図である。
【図3】本発明に係るアスファルト舗装廃材再生装置の他の実施例を示す概略構成図である。
【図4】従来のアスファルト舗装廃材再生装置を示す概略構成図である。
【符号の説明】
1…ドラム 3…バーナ
4…燃焼室 6…排気煙道
9…加熱廃材排出部 10…廃材温度計
11…排ガス温度計 12…熱風温度計
15…循環煙道 16…リターンダンパー
17…静圧センサ 18…煙道ダンパー
19…バーナ燃焼制御装置 20…熱風温度設定部
21…静圧制御装置 22…静圧設定部
23…熱風量制御装置 24…廃材温度設定部
25…排ガス温度設定部 26…廃材温度設定部
27…排ガス温度設定器 28…煙道ダンパー調節器

Claims (3)

  1. アスファルト舗装廃材を加熱再生するドラムの一端側に燃焼室を備えたバーナを配設する一方、他端側に排気煙道を配設すると共に、該排気煙道を分岐して配設した循環煙道を前記燃焼室に連結したアスファルト舗装廃材再生装置において、前記燃焼室付近に熱風温度計と静圧センサを、ドラムの加熱廃材排出部に廃材温度計を配設すると共に、熱風温度計の検出温度に基づいてバーナの燃焼量を制御するバーナ燃焼制御装置と、静圧センサの検出静圧に基づいて循環煙道のリターンダンパーの開度を調整する静圧制御装置と、廃材温度計の検出温度に基づいて排気煙道の煙道ダンパーの開度を調整する熱風量制御装置を備えたことを特徴とするアスファルト舗装廃材再生装置。
  2. アスファルト舗装廃材を加熱再生するドラムの一端側に燃焼室を備えたバーナを配設する一方、他端側に排気煙道を配設すると共に、該排気煙道を分岐して配設した循環煙道を前記燃焼室に連結したアスファルト舗装廃材再生装置において、前記燃焼室付近に熱風温度計と静圧センサを、ドラムの排ガス排出部に排ガス温度計を配設すると共に、熱風温度計の検出温度に基づいてバーナの燃焼量を制御するバーナ燃焼制御装置と、静圧センサの検出静圧に基づいて循環煙道のリターンダンパーの開度を調整する静圧制御装置と、排ガス温度計の検出温度に基づいて廃材加熱に必要な熱風量を確保するように排気煙道の煙道ダンパーの開度を調整する熱風量制御装置を備えたことを特徴とするアスファルト舗装廃材再生装置。
  3. アスファルト舗装廃材を加熱再生するドラムの一端側に燃焼室を備えたバーナを配設する一方、他端側に排気煙道を配設すると共に、該排気煙道を分岐して配設した循環煙道を前記燃焼室に連結したアスファルト舗装廃材再生装置において、前記燃焼室付近に熱風温度計と静圧センサを、ドラムの加熱廃材排出部に廃材温度計を、ドラムの排ガス排出部に排ガス温度計を配設すると共に、熱風温度計の検出温度に基づいてバーナの燃焼量を制御するバーナ燃焼制御装置と、静圧センサの検出静圧に基づいて循環煙道のリターンダンパーの開度を調整する静圧制御装置と、廃材温度計の検出値と予め設定した廃材温度とを比較してその差値量に基づいて制御目標とする排ガス温度を設定し、該設定排ガス温度と排ガス温度計の検出温度とに基づいて排気煙道の煙道ダンパーの開度を調整する熱風量制御装置とを備えたことを特徴とするアスファルト舗装廃材再生装置。
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