JP4021037B2 - スティックコントローラ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、パソコンやゲーム機器等の入力装置として使用されるスティックコントローラに関する。
【0002】
【従来の技術】
パソコン等のディスプレイに表示される絵(キャラクタ)やカーソル等の位置を移動させるための入力装置には光学式、ボリューム式、スイッチング式がある。
光学式の入力装置は、例えば図16に示すような概略構成である。図16では、互いに直交するX軸方向とY軸方向にそれぞれ回転軸70,80が配置され、各回転軸70,80の端部には、同心円上に複数(ここでは8つのスリット72,82を有する円板71,81が取付けられ、回転軸70,80に接触するようにゴム製のボール90が配置される。ボール90は、ローラ91を介してスプリング92により回転軸70,80に押圧される。又、各円板71,81のスリット72,82に対面する位置には、それぞれ2個のセンサ73(X1 ,X2 ),83(Y1 ,Y2 )が位置決めされている。この入力装置では、円板71,81の回転が90°の位相を持つ2個のセンサ73(X1 ,X2 ),83(Y1 ,Y2 )からパルス状に出力され(図17参照)、その出力から移動量と移動方向が検出される。
【0003】
一方、ボリューム式の入力装置は、例えば2個の回転ボリュームを90°の角度を置いて設け、スティックレバーの動きでボリューム軸を回転させ、その抵抗値の変化を移動量及び移動方向として出力するものである。
他方、スイッチング式の入力装置としては、導電ゴムを使用するものや、マイクロスイッチを使用するものがある。導電ゴムを使用する入力装置は、成形ゴムの一部(接触部)に導電ゴムを設け、この導電ゴムでプリント基板上に設けた2つの電極パターンをショートさせることにより、移動方向を出力するものである。
【0004】
又、マイクロスイッチを使用する入力装置には、例えば特許第2649307号に記載された複合操作スイッチがある。この複合操作スイッチは、操作レバーを包囲するように4個のマイクロスイッチを配置し、操作レバーを傾斜させた方向に位置するマイクロスイッチをON(クリック)するように構成したものである。
【0005】
その他、磁石と磁気センサを用いた入力装置もある。例えば特公平2−43293号に記載されたジョイスティックは、操作レバーにボールを取付け、このボールにリング状の永久磁石を埋設し、ボールの周囲に磁気センサとして2つのホール素子を90°の角度を置いて配置したものである。このジョイスティックでは、操作レバーの操作によりボールが回転し、ホール素子に対して永久磁石が変位し、ホール素子が回転磁界の変化を検出することで、操作レバーの傾斜方向と傾斜角度が検出される。
【0006】
磁石と磁気センサを用いた入力装置の別例として、例えば実開昭58−150234号に記載された非接触型ジョイスティックがある。このジョイスティックは、プラスチック磁石体で形成した球状部材に操作桿を取付け、球状部材の周囲に2つの磁気センサを90°の角度を置いて配置したものであり、前記と同様に操作桿の操作により球状部材が回転し、その磁界の変化を磁気センサで検出するものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記図16に示すような光学式の入力装置には次のような問題点▲1▼〜▲7▼がある。
▲1▼デジタル量しか出力されず、アナログ量の出力は不可能である。
▲2▼センサを4個も使用する必要があり、コストが高くなる。
▲3▼電気角90°を微細な円板71,81に複数のスリット72,82として設けるのは、精度的、コスト的、機械的、技術的に困難である。
▲4▼長期間の使用により、ボール90が摩滅し、ボール90が回転軸70,80の回転に対して滑るようになり、移動量と移動方向の検出精度が落ちてくる。
▲5▼スリット72,82が微細なため、スリット72,82がゴミや埃で塞がれ易く、検出精度が低下したり、全く機能しなくなることがある。
▲6▼回転軸70,80とボール90との接触によるものであるため、少しの振動でもよく誤動作する。
▲7▼出力ゼロの基準点がなく、絶対位置を出すことができない。
【0008】
ボリューム式の入力装置には次のような問題点▲1▼〜▲4▼がある。
▲1▼寿命がボリューム軸の往復回数にして1〜2万回と大変短く、特にゲーム機器等の入力装置としては使用しづらい。
▲2▼ボリュームの接触子が接触不良を起こし易く、信頼性に劣る。
▲3▼出力ゼロの基準点がなく、絶対位置が変化し易い。
▲4▼2個の回転ボリュームを使用し、複雑な機構でボリューム軸を回転させるため、非常にコストが高い。
【0009】
スイッチング式の入力装置で、導電ゴムを使用するものには次のような問題点▲1▼〜▲4▼がある。
▲1▼長期間の使用により、成形ゴムが破れたり、使用中に接触不良を起こし易くなり、耐久性が良くない。
▲2▼通常はプラスX軸方向、マイナスX軸方向、プラスY軸方向、マイナスY軸方向の4方向(前後左右方向)しか入力することができず、X軸方向とY軸方向との中間方向(斜め方向)への入力が不可能であり、特にゲーム機器の入力装置としては不向きである。
▲3▼中間方向の入力を可能にすると、8個の入力部が必要になり、方向指示のための操作が複雑になり、特にゲーム機器には向かなくなる。
▲4▼X軸方向とY軸方向を用いて斜め方向を入力できるようにすると、素早い操作や複雑な操作が要求されるゲーム機器等には利用できない。
【0010】
又、同じくスイッチング式の入力装置で、マイクロスイッチを使用するものには次のような問題点▲1▼〜▲4▼がある。
▲1▼大変高価なマイクロスイッチを4個も使用するため、コストが高くなる。
▲2▼構造的に部品点数が非常に多く、多くの工数・工賃が掛かる。
▲3▼マイクロスイッチは接点を使用するので、接触不良が起こる場合がある。
▲4▼寿命がクリック回数にして数10〜数1000万回であり、特にゲーム機器に用いるには短い。
【0011】
更に、特公平2−43293号に記載された入力装置には、次のような問題点▲1▼,▲2▼がある。
▲1▼ジョイスティックの一番重要な機能は、操作レバーの傾斜角度に対する出力がリニア(直線的)であることであるが、構造的に直線的特性が得られない。つまり、例えば3次元のシューティングゲームでは、ジョイスティックを前後左右等に倒す度合に応じてその方向に飛行機等のキャラクタがスムーズに移動する必要があり、そうでないとキャラクタの移動が不自然になり、ゲーム機器には不向きとなる。
▲2▼精確な傾斜角度及び傾斜方向を検出するためには、構造的に或る程度強い磁力の磁石を必要とする。しかし、フロッピィディスク等の磁気を利用した記憶媒体を多用する現在では、強い磁力の影響で記憶媒体の情報が消去されてしまう危険が大きい。
【0012】
一方、実開昭58−150234号に記載された入力装置には、次のような問題点▲1▼〜▲4▼がある。
▲1▼球状部材全体が磁石体であり、高価な磁石を多量に使用するため、経済的な問題が大きい。
▲2▼球状部材全体が磁石となるため、前記した通り磁気を利用した記憶媒体等の機器に与える影響が大きい。
▲3▼球状部材(磁石)全体を磁性体で覆っても、磁気の漏れを完全に防ぐことができない。
▲4▼操作桿に鉄等の金属が近づくと出力が変化する。
【0013】
従って、本発明は、そのような従来の各種入力装置が持つ問題点に着目してなされたもので、次の項目a〜hを達成するスティックコントローラを提供することを目的とする。
a)低コスト化・長寿命化を図る。
b)スティックレバーの傾斜角度に対して直線的な特性で出力したり、或いは直線的な特性を利用して精度の良いスイッチング出力を得る。
c)簡素な構造・高精度・高信頼性を実現する。
d)出力ゼロの絶対位置を出す。
e)小さな磁石でも、傾斜角度及び傾斜方向を精確に検出する。
f)磁気を利用した記憶媒体等の機器に影響を極力与えない。
g)スティックレバーに鉄等の磁性金属が接近しても出力が変化しない。
h)ゲーム機器に最適である。
【0014】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、本発明の請求項1記載のスティックコントローラは、操作用のレバーと、レバーの一方側に設けられ、レバーを360°全方向に傾斜回転自在に保持する第一保持部と、この第一保持部よりも下側に配置され、レバーに設けられてレバーと連動する第二保持部と、第二保持部にスライド可能に設けられた磁石保持部材と、磁石保持部材に設けられた少なくとも2つの磁石と、各磁石に対向して配置された磁気センサとを備えることを特徴とする。
【0015】
このスティックコントローラでは、例えばレバーを一方向に傾斜させたとき、第二保持部にスライド可能に設けられた磁石保持部材がレバーの傾斜方向とは反対方向にスライドする結果、磁石保持部材の磁石が対応の磁気センサに対して変位する。すると、磁気センサの周囲の磁界の強さが変化し、磁気センサはその磁界の強さの変化を電気信号に変換して出力する。この出力信号に基づいて、移動量(傾斜角度)及び移動方向(傾斜方向)が検出される。
【0016】
この構成及び作用により、本発明のスティックコントローラは、前記項目a〜hを達成することができる。
なお、本発明において、磁気センサとしては、磁界の強さの変化を電気信号として取り出すことができるものであればよく、ホール素子、磁気抵抗素子〔例えばマグネティック・レジスタンス・センサ(MRセンサ)〕が例示される。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を実施の形態に基づいて説明する。
その一実施形態に係るスティックコントローラの外観斜視図(シールドカバーとシールド筐体を除いた状態の図)を図1に、シールドカバーとシールド筐体を取付けた状態の断面図を図2に、主要部の連結構造の分解斜視図を図3に示す。
【0018】
このスティックコントローラは、外部磁気の影響を受け難くすると共に内部磁石の磁気が外部に漏れ難くするために、磁性体からなるシールド筐体3と、同様に磁性体からなり、筐体3に取付けられたシールドカバー4とで構成されるハウジング内に、2個の磁気センサSX,SYが設けられ、操作用のスティックレバー1が外部に突出している。
【0019】
ハウジングの内側には、下ケース5と、下ケース5に嵌合された中ケース6と、中ケース6に嵌合された上ケース7とが内壁に沿って設けられ、下ケース5、中ケース6及び上ケース7で形成される内部空間に、プリント基板10、軸18、自在パーツ22等が配置されている。プリント基板10上には、X軸方向に磁気センサSYが、Y軸方向に磁気センサSXが互いに90°の角度を置いて取付けられ、この磁気センサSX,SYが取付けられた面上に、滑り台12がネジにより固定されている。磁気センサSX,SYは、滑り台12に形成された穴12aに位置し、滑り台12の表面から若干引っ込んだ状態にある。プリント基板10の反対側の面には、各種電子部品14が実装されると共に、端部に外部回路接続用のコネクタ16が取付けられている。コネクタ16は、下ケース5の開口5aに位置し、シールド筐体3の開口3aを通じて例えばシールドケーブル等を接続することができる。
【0020】
スティックレバー1は、上ケース7の開口7a及びシールドカバー4の開口4aを通じて外部に突出している。ハウジング内の上部には、第一保持部として角柱状の軸18が回転可能に支持されている。軸18は、中央部にレバー1を挿通するための楕円状の貫通孔18aと、両端面にそれぞれ凸部18bとを有する。この凸部18bが中ケース6と上ケース7とで挟み込まれて支持されることで、軸18は凸部18bを支点として回転可能に支持される。レバー1は、軸18の貫通孔18aに挿通された状態で支軸ピン20により軸18に取付けられている。
【0021】
軸18の下方には、第二保持部として図示のような形状の自在パーツ22が配置されている。自在パーツ22は、支軸ピン20と同方向に配されたスライド支軸ピン24を挿通するための楕円状の貫通孔22aを有し、スライド支軸ピン24によりレバー1の下端部が自在パーツ22に取付けられる。又、自在パーツ22は、スライド支軸ピン24のスライド及び回転によるレバー1の移動を許容する開口部22bを有する一方、中ケース6の開口6aに位置し、自身の移動が許容されるようになっている。
【0022】
更に、自在パーツ22の下方には、一対の突片28と環状のバネ受部32を有すると共に、滑り台12に接触する磁石ケース(磁石保持部材)26が配置されている。自在パーツ22は、支軸ピン20,24と垂直方向に配された自在ピン30により突片28(即ち磁石ケース26)に取付けられている。又、一対の突片28間の空隙は、自在パーツ22の移動を許容する開口部28bになっている。磁石ケース26のバネ受部32と中ケース6の開口6aの周囲に設けられたバネ受部6bとの間には、磁石ケース26を下方に付勢するコイル状の押圧バネ34が設けられ、レバー1の操作時に磁石ケース26が滑り台12から浮き上がるのを防止している。
【0023】
このようなレバー1、軸18、自在パーツ22及び磁石ケース26の連結構造により、レバー1は、360°の全方向に傾斜させることができ、その傾斜可能な角度は、軸18の貫通孔18a及び自在パーツ22の貫通孔22aの長軸方向の開口幅の範囲である。例えば、レバー1をY軸方向に傾斜させると、軸18及び自在パーツ22が軸18の凸部18bを支点として一体に揺動し、それに伴って、磁石ケース26がレバー1の傾斜方向とは反対方向(マイナスY軸方向の場合はプラスY軸方向、プラスY軸方向の場合はマイナスY軸方向)に滑り台12に接触したままスライドする。レバー1をX軸方向に傾斜させた場合は、軸18は動かないが、自在パーツ22が支軸ピン20を支点として揺動し、それに伴って、磁石ケース26がレバー1の傾斜方向とは反対方向にスライドする。
【0024】
磁石ケース26は、その底面図を図4に、図4の線A−Aにおける断面図を図5に、図4の線B−Bにおける断面図を図6に示すような構造を有する。即ち、磁石ケース26は、磁石を収容する4つの四角形状の磁石埋込用の溝36を有し、この4つの溝36のうち、2箇所の溝36に磁石MX,MYが取付けられ、それぞれ磁気センサSX,SYに対向する。磁石MX,MYの表面は磁石ケース26の底面から内側に位置し、磁石ケース26が滑り台12に接触した状態で、磁石MX,MYと磁気センサSX,SYとの間には僅かな空隙が存在する。
【0025】
磁石MXは、N極がプラスX軸方向を、S極がマイナスX軸方向を向き、磁石MYは、N極がプラスY軸方向を、S極がマイナスY軸方向を向き、それぞれ磁石ケース26のスライドによりN極とS極が磁気センサSX,SYに対して変位するように配置されている。磁気センサSX,SYと磁石MX,MYは、レバー1が非操作時における中位(基準位置)に位置するときに、磁気センサSX,SYの感磁部が磁石MX,MYのN極とS極との境界に対面するように位置決めされている。即ち、レバー1が基準位置にあるときは、磁気センサSXの感磁部は磁石MXの中央の基準点OX に対面し、磁気センサSYの感磁部は磁石MYの中央の基準点OY に対面する。従って、レバー1が基準位置にあるときは、磁気センサSX,SYは磁気変化を検知せず、出力しない。
【0026】
磁石MX,MYの形状について、図7〔平面図(a)、側面図(b)、別形態の平面図(c)〕を参照してもう少し詳しく説明する。図7の(a)において、磁石MX,MYは、磁気センサSX,SYとの対向面aが平坦面であり、磁石ケース26のスライドにより位置が変化しても、対向面aと磁気センサSX,SYとの距離が一定に保たれるようになっている。この場合、レバー1の傾斜角度に対する磁気センサSX,SYの出力は、図12に実線で示すように直線的であり、傾斜角度に比例して出力が変化する。
【0027】
但し、直線的な出力特性を得る場合は磁石の対向面aを図7の(a)のように平坦面にすればよいが、例えば図7の(c)に示すように、凹状の曲面a′とすれば、図12に点線で示すような出力特性が得られる。この出力特性は、傾斜角度が或る一定値以上になると、出力電圧が急激に変化するものである。このように、直線的な特性以外の特性を得る場合には、それに応じて磁石の対向面の形状を変更すればよい。
【0028】
ここで、磁石MX,MYの具体的な大きさについて付言する。一般的に磁気センサSX,SYの感磁部の大きさは、およそφ1mmであり、レバー1の一般的な最大傾斜角は約30°であるので、レバー1の傾斜可能な角度範囲θは約60°となる。軸18と支軸ピン20の揺動の中心Oからスライド支軸ピン24までの距離(半径)rを約3mmとすると、(3×sin30°)×2+1(感磁部の大きさ)=4となるから、磁石の幅wは4mm程度である。又、磁石の厚さtは、2mm程度あれば、磁石ケース26の磁石埋込用の溝36にしっかりと固定することができる。
【0029】
このように、磁石MX,MYは極めて小さな磁石であっても、磁気センサSX,SYは磁気の変化を精確に検知することができる。しかも、磁石MX,MYは、磁石ケース26に確実に保持されているので、磁石ケース26のスライド時に横ずれを起こしたりするようなことはなく、磁気センサSX,SYに非常に接近させることができる。このため、磁石MX,MYとしては、ゴム磁石等で十分である。又、それほど磁力の強い磁石を必要としないので、コントローラの外部に及ぼす磁気の影響は極めて少ない。
【0030】
次に、上記のように構成したスティックコントローラの作用について、図8及び図9を参照して説明する。図8において、レバー1(図8では図示せず)を操作しないときは、レバー1は直立の基準位置に位置する。このとき、前記したように、磁石MX,MYのN極とS極との境界が感磁部に対面するため、磁気センサSX,SYは磁気変化を検知せず、出力しない。
【0031】
ここで、図9の(a)に示すように、レバー1をプラスX軸方向に傾斜させると、レバー1は支軸ピン20を支点として回転し、それに伴って、自在パーツ22が押され、磁石ケース26はレバー1の傾斜方向とは反対方向(マイナスX軸方向)にスライドする。軸18は、レバー1が貫通孔18aを長軸方向に移動するだけで、レバー1に押されないため揺動しない。磁石ケース26がスライドすると、磁石MX,MYも同方向に変位する。このとき、レバー1の傾斜角度に応じて、磁石MXのN極とS極との境界より、N極が徐々に磁気センサSXに接近する。従って、磁気センサSXは磁石MXのN極の接近度合(傾斜角度)に比例した電圧を出力する(図12参照)。一方、磁石MYは、磁気センサSYに対しては、N極とS極との境界が感磁部に沿って変位するだけであるため、磁気センサSYは、磁石MYの磁気変化を検知せず、出力しない。
【0032】
又、レバー1をプラスY軸方向に傾斜させると、レバー1は軸18と共に軸18の凸部18bを支点として回転し、それに伴って、自在パーツ22は自在ピン30を支点として回転しながら、磁石ケース26はレバー1の傾斜方向とは反対方向(マイナスY軸方向)にスライドする。磁石ケース26がスライドすると、磁石MX,MYも同方向に変位する。このとき、レバー1の傾斜角度に応じて、磁石MYのN極とS極との境界より、N極が徐々に磁気センサSYに接近する。従って、磁気センサSYはレバー1の傾斜角度に比例した電圧を出力する。一方、磁石MXは、磁気センサSXに対しては、N極とS極との境界が感磁部に沿って変位するだけであるため、磁気センサSXは、磁石MXの磁気変化を検知せず、出力しない。
【0033】
他方、図9の(b)に示すように、レバー1をマイナスX軸方向に傾斜させると、レバー1は支軸ピン20を支点として回転し、それに伴って、自在パーツ22が押され、磁石ケース26はレバー1の傾斜方向とは反対方向(プラスX軸方向)にスライドする。軸18は、レバー1が貫通孔18aを長軸方向に移動するだけで、レバー1に押されないため揺動しない。磁石ケース26がスライドすると、磁石MX,MYも同方向に変位する。このとき、レバー1の傾斜角度に応じて、磁石MXのN極とS極との境界より、S極が徐々に磁気センサSXに接近する。従って、磁気センサSXはレバー1の傾斜角度に比例した電圧を出力する。一方、磁石MYは、磁気センサSYに対しては、N極とS極との境界が感磁部に沿って変位するだけであるから、磁気センサSYは、磁石MYの磁気変化を検知せず、出力しない。
【0034】
又、レバー1をマイナスY軸方向に傾斜させると、レバー1は軸18と共に軸18の凸部18bを支点として回転し、それに伴って、自在パーツ22は自在ピン30を支点として回転しながら、磁石ケース26はレバー1の傾斜方向とは反対方向(プラスY軸方向)にスライドする。磁石ケース26がスライドすると、磁石MX,MYも同方向に変位する。このとき、レバー1の傾斜角度に応じて、磁石MYのN極とS極との境界より、S極が徐々に磁気センサSYに接近する。従って、磁気センサSYはレバー1の傾斜角度に比例した電圧を出力する。一方、磁石MXは、磁気センサSXに対しては、N極とS極との境界が感磁部に沿って変位するだけであるから、磁気センサSXは、磁石MXの磁気変化を検知せず、出力しない。
【0035】
以上より明らかなように、レバー1を例えばプラスX軸方向とプラスY軸方向との中間方向に傾斜させると、軸18及び自在パーツ22は共にレバー1に押されて、磁石ケース26はマイナスX軸方向とマイナスY軸方向との中間方向にスライドする。その結果、磁気センサSX,SYには、磁石MX,MYの各々のN極が近づき、磁気センサSX,SYは、レバー1の傾斜角度に比例した電圧を出力する。又、仮にレバー1をプラスX軸方向とマイナスY軸方向との中間方向に傾斜させれば、磁気センサSXには磁石MXのN極が、磁気センサSYには磁石MYのS極が近づき、磁気センサSX,SYは、傾斜角度に応じて出力する。
【0036】
このように、磁気センサSX,SYの出力に基づいて、360°の全方向の傾斜方向と傾斜角度を検出することができる。
別実施形態に係るスティックコントローラのシールドカバーとシールド筐体を取付けた状態の断面図を図10に、主要部の連結構造の分解斜視図を図11に示す。但し、上記実施形態と同じ要素には同一符号を付してある。
【0037】
このスティックコントローラは、図2及び図3に示す実施形態の軸18、支軸ピン20で構成される第一保持部と、自在パーツ22、スライド支軸ピン24、磁石ケース26の突片28、自在ピン30で構成される第二保持部とに代えて、スティックレバー1に一体に設けた支軸球40、その凸部40a、中ケース6及び上ケース7の球面保持部44,48で第一保持部を構成し、自在球42、その凸部42a、磁石ケース26の自在球保持部50で第二保持部を構成したものである。
【0038】
即ち、スティックレバー1には、凸部40aを有する支軸球40が一体に設けられると共に、支軸球40の下方に凸部42aを有する自在球42が一体に設けられている。自在球42は支軸球40より小径であり、両球40,42の凸部40a,42aは同方向を向いている。
支軸球40は、中ケース6の球面保持部44と、この球面保持部44と同形状の上ケース7の球面保持部48とで挟み込まれて支持されることで、レバー1が360°の全方向に傾斜回転自在に保持される。又、中ケース6の球面保持部44はガイド溝46を有し、上ケース7の球面保持部48も同様のガイド溝(特に図示せず)を有し、両球面保持部44,48のガイド溝46に支軸球40の凸部40aが嵌合することで、レバー1が自身の軸芯を中心軸にして回転しないようになっている。
【0039】
自在球42は、磁石ケース26に設けられた円筒状の自在球保持部50で保持され、その凸部42aが自在球保持部50に形成されたガイド溝52に嵌合することで、磁石ケース26が回転することなくスライドするようになっている。
更に、この実施形態では、プリント基板10上に前記滑り台12は設けられておらず、プリント基板10に取付けられた磁気センサSX,SYは、プリント基板10に形成された穴に位置決めされ、プリント基板10の表面から幾分引っ込んだ状態にある。なお、磁石ケース26は、図4〜図6に示した通り前記と同様に磁石を有する構造である。
【0040】
このような連結構造により、レバー1は360°の全方向に傾斜させることができ、レバー1の傾斜可能な角度は、球面保持部44,48のガイド溝46及び自在球保持部50のガイド溝52の開口範囲である。
このスティックコントローラでは、例えばレバー1をY軸方向に傾斜させると、支軸球40及び自在球42の回転により、磁石ケース26はレバー1の傾斜方向とは反対方向(マイナスY軸方向の場合はプラスY軸方向、プラスY軸方向の場合はマイナスY軸方向)にスライドする。レバー1をX軸方向に傾斜させた場合も同様に、磁石ケース26はレバー1の傾斜方向とは反対方向(マイナスX軸方向の場合はプラスX軸方向、プラスX軸方向の場合はマイナスX軸方向)にスライドする。磁石ケース26がスライドすれば、前記したように磁気センサSX,SYが、磁石MX,MYの変位による磁気変化を検知し、レバー1の傾斜方向と傾斜角度が検出される。
【0041】
次に、上記スティックコントローラにおいて、磁気センサSX,SYに係る回路例について記載する。図13は、磁気センサとしてホール素子を用いた場合の一例であり、磁気センサSXに対応するホール素子SXに係る回路を図13の(a)に、磁気センサSYに対応するホール素子SYに係る回路を図13の(b)に示す。X軸方向用、Y軸方向用の各回路は共に全く同様の構成であるため、ここではX軸方向用の回路についてのみ説明する。
【0042】
図13の(a)において、VCC−VEE間に印加された電圧は、抵抗R1 ,R2 を経て、ホール素子SXに流れる。ホール素子SXに磁気がない場合、抵抗R3 ,R4 に接続される出力部には、電圧は発生しない。これは、ホール素子SXの感磁部に磁石MXのN極とS極との境界が対面する無磁力の場合も同様である。ここで、レバー1が操作され、ホール素子SXにN極が近づくと、抵抗R4 に接続されたホール素子SXの端子側にプラス電圧が、抵抗R3 に接続された端子側にマイナス電圧が発生する。このホール素子SXの出力電圧は、増幅器IC2 に入力され、抵抗R5 により定められた増幅率によってOUTよりプラス電圧として出力される。
【0043】
反対に、レバー1の操作により、ホール素子SXにS極が近づくと、抵抗R3 に接続されたホール素子SXの端子側にプラス電圧が、抵抗R4 に接続されたホール素子SXの端子側にマイナス電圧が発生する。このホール素子SXの出力電圧は、増幅器IC2 に入力されるため、抵抗R5 により定められた増幅率によってOUTよりマイナス電圧として出力される。
【0044】
勿論、ホール素子SXの出力端子を入れ換えれば、N極とS極の検知を逆にすることも可能である。又、ホール素子SXの出力を増幅器IC2 の入力部のプラス・マイナスに逆に入力することによっても、逆の出力を取り出すことが可能である。なお、可変抵抗VR1 は、増幅器IC2 のオフセットやホール素子SXのバランスを調整するもので、レバー1が基準位置に位置するときOUTを0Vに調整するためのものである。
【0045】
次に、プラスX軸方向、プラスY軸方向、マイナスX軸方向、マイナスY軸方向の4方向を入力するスイッチ機能に関して説明する。勿論、磁気センサそのものにスイッチング機能を持たせたICでもよいが、ここでは一般的なものについて説明する。図14及び図15にその回路の一例を示す。図14はX軸方向用の回路で、図15はY軸方向用の回路であり、両回路は共に全く同一の構成であるため、X軸方向用の回路についてのみ説明する。又、基本的な回路の働きは前記図13に示す回路と同様であるため、図13の回路に追加された部分について説明する。
【0046】
図14の回路において、IC2 より出力された電圧は、アナログ比較回路を構成するIC3 ,IC4 に入力される。例えば、GNDに対し、VCC=+5V、VEE=−5Vとすると、IC2 の出力は、レバー1が非操作時の基準位置に位置するときは、0Vとなっている。このGNDに対する0Vは、VEEを基準にするIC3 ,IC4 で構成されるコンパレータからみると、VEEに対して+5Vとなる。仮に、抵抗R7 ,R8 の分圧比でCV1 をVEEに対し+7Vに設定し、抵抗R9 ,R10の分圧比でCV2 をVEEに対し+3Vに設定したとすると、レバー1が基準位置に位置するときは、ホール素子SXの出力は0Vであるから、IC2 の入力は0Vとなり、IC2 の出力はGNDに対して0Vとなる。この0Vは、コンパレータの基準であるVEEに対しては+5Vとなっている。
【0047】
従って、この出力+5Vは、IC3 の比較電圧CV1 =+7Vより低いため、IC3 の出力OUT+X=L(Low)であり、また比較電圧CV2 =+3Vより高いため、IC4 の出力OUT−X=Lとなる。
次に、レバー1をプラスX軸方向に操作し、ホール素子SXにN極が近づくと、ホール素子SXの出力はプラスとなり、IC2 で増幅された電圧がGNDに対し+3Vになる。この電圧は、VEEに対し+8Vであるから、IC3 の比較電圧CV1 より大きくなり、IC3 の出力OUT+X=H(High)であり、また比較電圧CV2 より高いため、IC4 の出力OUT−X=Lとなる。逆に、レバー1をマイナスX軸方向に操作すると、ホール素子SXにS極が近づき、ホール素子SXの出力がマイナスになる。ここで、仮にIC2 の出力がGNDに対して−3Vになると、この電圧は、VEEに対し+2Vであるから、出力OUT+X=L、出力OUT−X=Hとなる。このように、レバー1の傾斜方向に従ったスイッチング出力を得ることができる。
【0048】
図14及び図15に示す回路は、4方向(前後左右)の出力信号が得られるようにしたものであるが、それら4種の信号を論理処理すれば、8方向(前後左右方向と4つの斜め方向)の信号として処理することができる。例えば、IC3 の出力OUT+XとIC103 のOUT+Y又はIC104 のOUT−Y、或いはIC4 の出力OUT−XとIC103 のOUT+Y又はIC104 のOUT−Yを、AND回路(論理積)を用いることによって8方向の信号として利用することができる。
【0049】
ところで、特にゲーム機器においては、4方向の信号のうち、2つの信号が同期出力してはいけない場合も多い。この場合は、図14及び図15の回路の信号を排他的論理和(Exclusive OR)を用いて処理すればよい。
この他、上記実施形態は、2個の磁気センサSX,SYを使用する場合であるが、4個の磁気センサを使用してもよい。この場合、同一平面において例えばX軸方向及びY軸方向に各々2個の磁気センサを配置する。即ち、プラスX軸方向、マイナスX軸方向、プラスY軸方向、マイナスY軸方向にそれぞれ磁気センサを配置しても、同様にレバーの傾斜角度及び傾斜方向を検出できる。但し、この場合は、部品点数が多くなり、コストもやや高くなる。特に、磁気センサとしてMRセンサを使用する場合は、その磁気検知特性、即ちN極・S極の検知能力の点から4個を使用する必要がある。
【0050】
【発明の効果】
本発明のスティックコントローラは、以上説明したように構成されるので、次の効果を有する。
(1)磁石と磁気センサとの組合せにより、レバーの傾斜量(傾斜角度)と傾斜方向を検出するので、マイクロスイッチや接触子(ボリューム)等を使用する従来の各種入力装置に比べて、大幅な低コスト化・長寿命化を実現できる。
(2)無接点でアナログ量及びデジタル量を問わず、レバーの傾斜量と傾斜方向を精度良く検出することができる。
(3)簡素な構造であり、信頼性及び耐久性が向上する。
(4)レバーの中位(基準位置)が存在するため、絶対位置を出すことができる。
(5)レバーの傾斜角度に応じて極めて精度の良い直線的な出力が得られる。従って、各種ゲーム機器に最適な入力装置を提供できる。
(6)レバーの傾斜量と傾斜方向をアナログ量及びデジタル量のいずれでも検出できるので、4方向(前後左右方向)は勿論のこと、8方向(前後左右及び斜め方向)や360°の全方向の検出も可能である。
(7)特に外部に影響を及ぼす磁石の使用量が極めて少なくて済み、コストを抑制できると共に、磁気ディスク等の磁気を利用した機器に対して安心して使用できる。
(8)請求項8の構成とすることで、外部磁気の影響を受け難くなり、検出精度の信頼性が一層増すだけでなく、内部磁石の磁気が外部に漏れ難くなり、磁気を利用した記憶媒体等の機器に磁気の影響が及ばない。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施形態に係るスティックコントローラの外観斜視図(シールドカバーとシールド筐体を除いた状態の図)である。
【図2】同コントローラにおけるシールドカバーとシールド筐体を取付けた状態の断面図である。
【図3】同コントローラにおける主要部の連結構造を示す分解斜視図である。
【図4】同コントローラにおける磁石ケースの底面図である。
【図5】図4の線A−Aにおける断面図である。
【図6】図4の線B−Bにおける断面図である。
【図7】同コントローラにおける磁石の平面図(a)、側面図(b)、及び別形態に係る磁石の平面図(c)である。
【図8】同コントローラのスティックレバーを操作しないときの基準位置における磁石と磁気センサとの位置関係を示す要部断面図である。
【図9】同コントローラの作用を説明するために、レバーをプラスX軸方向又はY軸方向に傾斜させたときの図(a)、及びレバーをマイナスX軸方向又はY軸方向に傾斜させたときの図(b)である。
【図10】別実施形態に係るスティックコントローラにおけるシールドカバーとシールド筐体を取付けた状態の断面図である。
【図11】同コントローラにおける主要部の連結構造を示す分解斜視図である。
【図12】図7の(a),(c)に示すような形態の磁石を使用した場合に得られる傾斜方向角度と出力電圧との関係を示すグラフである。
【図13】磁気センサにホール素子を用い、レバーの傾斜操作をアナログ出力する場合の回路例で、X軸方向に係る回路(a)、及びY軸方向に係る回路(b)である。
【図14】図13の(a)の回路にコンパレータ回路を追加し、レバーの傾斜操作をスイッチ出力する場合のX軸方向に係る一例の回路である。
【図15】図13の(b)の回路にコンパレータ回路を追加し、レバーの傾斜操作をスイッチ出力する場合のY軸方向に係る一例の回路である。
【図16】従来の光学式の入力装置の一例を示す概略構成図である。
【図17】図16の構成を備える入力装置で得られるパルス出力を示す図である。
【符号の説明】
MX,MY 磁石
SX,SY 磁気センサ
1 スティックレバー
3 シールド筐体
4 シールドカバー
5,6,7 下ケース,中ケース,上ケース
10 プリント基板
12 滑り台
18 軸
22 自在パーツ
26 磁石ケース
34 押圧バネ(押圧部材)
40 支軸球
42 自在球
Claims (8)
- 操作用のレバーと、レバーの一方側に設けられ、レバーを360°全方向に傾斜回転自在に保持する第一保持部と、この第一保持部よりも下側に配置され、レバーに設けられてレバーと連動する第二保持部と、第二保持部にスライド可能に設けられた磁石保持部材と、磁石保持部材に設けられた少なくとも2つの磁石と、各磁石に対向して配置された磁気センサとを備えることを特徴とするスティックコントローラ。
- 前記第一保持部は、回転可能に支持された軸からなり、前記第二保持部は、前記軸に略90°の角度を置いて交差すると共に、回転可能に支持された自在パーツからなり、前記磁石保持部材は、自在パーツにスライド可能に支持されていることを特徴とする請求項1記載のスティックコントローラ。
- 前記第一保持部は、レバーに設けた略球状部と、この略球状部の少なくとも1箇所に設けた凸部と、略球状部を支持し、凸部をガイドするガイド溝を有する保持部とからなることを特徴とする請求項1記載のスティックコントローラ。
- 前記第二保持部は、レバーに設けた略球状部と、この略球状部の少なくとも1箇所に設けた凸部と、略球状部を支持し、凸部をガイドするガイド溝を有する保持部とからなることを特徴とする請求項1又は請求項3記載のスティックコントローラ。
- 前記磁石保持部材を磁気センサの方向に付勢する押圧部材を設けたことを特徴とする請求項1、請求項2、請求項3又は請求項4記載のスティックコントローラ。
- 前記磁気センサは、レバーが非操作時における中位(基準位置)に位置するときに感磁部が磁石のN極とS極との境界に対面するように位置決めされていることを特徴とする請求項1、請求項2、請求項3、請求項4又は請求項5記載のスティックコントローラ。
- 前記磁石は、一方の磁石のN極及びS極の磁極方向と、他方の磁石のN極及びS極の磁極方向とが互いに略直交するように磁石ケースに設けられ、磁石ケースのスライドによりN極とS極が磁気センサに対して変位するように配置されていることを特徴とする請求項1、請求項2、請求項3、請求項4、請求項5又は請求項6記載のスティックコントローラ。
- 前記磁気センサ、磁石、第一・第二保持部及び磁石保持部材は、磁性材で包囲されていることを特徴とする請求項1、請求項2、請求項3、請求項4、請求項5、請求項6又は請求項7記載のスティックコントローラ。
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