JPH11249807A - スティックコントローラ - Google Patents

スティックコントローラ

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JPH11249807A
JPH11249807A JP10053006A JP5300698A JPH11249807A JP H11249807 A JPH11249807 A JP H11249807A JP 10053006 A JP10053006 A JP 10053006A JP 5300698 A JP5300698 A JP 5300698A JP H11249807 A JPH11249807 A JP H11249807A
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lever
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Isao Kai
勲 甲斐
Toshiyuki Kobayashi
敏幸 小林
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SENSOR TEC KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 主に低コスト化・長寿命化を図ることができ
るスティックコントローラを提供する。 【解決手段】 レバー1は、回転可能に支持された軸1
8に支軸ピン20で取付けられると共に、自在パーツ2
2にスライド支軸ピン24で取付けられ、自在パーツ2
2は、磁石MX,MYを有する磁石ケース26に自在ピ
ン30で取付けられる。磁石ケース26は、プリント基
板10上に固定された滑り台12に接した状態でスライ
ド可能であり、磁石MX,MYに対向して磁気センサS
X,SYが配置されている。レバー1を傾斜させると、
磁石ケース26がスライドし、磁石MX,MYが磁気セ
ンサSX,SYに対して変位し、その磁気変化を磁気セ
ンサSX,SYが検知し、傾斜方向及び傾斜角度に応じ
て出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パソコンやゲーム
機器等の入力装置として使用されるスティックコントロ
ーラに関する。
【0002】
【従来の技術】パソコン等のディスプレイに表示される
絵(キャラクタ)やカーソル等の位置を移動させるため
の入力装置には光学式、ボリューム式、スイッチング式
がある。光学式の入力装置は、例えば図16に示すよう
な概略構成である。図16では、互いに直交するX軸方
向とY軸方向にそれぞれ回転軸70,80が配置され、
各回転軸70,80の端部には、同心円上に複数(ここ
では8つのスリット72,82を有する円板71,81
が取付けられ、回転軸70,80に接触するようにゴム
製のボール90が配置される。ボール90は、ローラ9
1を介してスプリング92により回転軸70,80に押
圧される。又、各円板71,81のスリット72,82
に対面する位置には、それぞれ2個のセンサ73
(X1 ,X2 ),83(Y1 ,Y2 )が位置決めされて
いる。この入力装置では、円板71,81の回転が90
°の位相を持つ2個のセンサ73(X1 ,X2 ),83
(Y1 ,Y 2 )からパルス状に出力され(図17参
照)、その出力から移動量と移動方向が検出される。
【0003】一方、ボリューム式の入力装置は、例えば
2個の回転ボリュームを90°の角度を置いて設け、ス
ティックレバーの動きでボリューム軸を回転させ、その
抵抗値の変化を移動量及び移動方向として出力するもの
である。他方、スイッチング式の入力装置としては、導
電ゴムを使用するものや、マイクロスイッチを使用する
ものがある。導電ゴムを使用する入力装置は、成形ゴム
の一部(接触部)に導電ゴムを設け、この導電ゴムでプ
リント基板上に設けた2つの電極パターンをショートさ
せることにより、移動方向を出力するものである。
【0004】又、マイクロスイッチを使用する入力装置
には、例えば特許第2649307号に記載された複合
操作スイッチがある。この複合操作スイッチは、操作レ
バーを包囲するように4個のマイクロスイッチを配置
し、操作レバーを傾斜させた方向に位置するマイクロス
イッチをON(クリック)するように構成したものであ
る。
【0005】その他、磁石と磁気センサを用いた入力装
置もある。例えば特公平2−43293号に記載された
ジョイスティックは、操作レバーにボールを取付け、こ
のボールにリング状の永久磁石を埋設し、ボールの周囲
に磁気センサとして2つのホール素子を90°の角度を
置いて配置したものである。このジョイスティックで
は、操作レバーの操作によりボールが回転し、ホール素
子に対して永久磁石が変位し、ホール素子が回転磁界の
変化を検出することで、操作レバーの傾斜方向と傾斜角
度が検出される。
【0006】磁石と磁気センサを用いた入力装置の別例
として、例えば実開昭58−150234号に記載され
た非接触型ジョイスティックがある。このジョイスティ
ックは、プラスチック磁石体で形成した球状部材に操作
桿を取付け、球状部材の周囲に2つの磁気センサを90
°の角度を置いて配置したものであり、前記と同様に操
作桿の操作により球状部材が回転し、その磁界の変化を
磁気センサで検出するものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記図
16に示すような光学式の入力装置には次のような問題
点〜がある。 デジタル量しか出力されず、アナログ量の出力は不可
能である。 センサを4個も使用する必要があり、コストが高くな
る。 電気角90°を微細な円板71,81に複数のスリッ
ト72,82として設けるのは、精度的、コスト的、機
械的、技術的に困難である。 長期間の使用により、ボール90が摩滅し、ボール9
0が回転軸70,80の回転に対して滑るようになり、
移動量と移動方向の検出精度が落ちてくる。 スリット72,82が微細なため、スリット72,8
2がゴミや埃で塞がれ易く、検出精度が低下したり、全
く機能しなくなることがある。 回転軸70,80とボール90との接触によるもので
あるため、少しの振動でもよく誤動作する。 出力ゼロの基準点がなく、絶対位置を出すことができ
ない。
【0008】ボリューム式の入力装置には次のような問
題点〜がある。 寿命がボリューム軸の往復回数にして1〜2万回と大
変短く、特にゲーム機器等の入力装置としては使用しづ
らい。 ボリュームの接触子が接触不良を起こし易く、信頼性
に劣る。 出力ゼロの基準点がなく、絶対位置が変化し易い。 2個の回転ボリュームを使用し、複雑な機構でボリュ
ーム軸を回転させるため、非常にコストが高い。
【0009】スイッチング式の入力装置で、導電ゴムを
使用するものには次のような問題点〜がある。 長期間の使用により、成形ゴムが破れたり、使用中に
接触不良を起こし易くなり、耐久性が良くない。 通常はプラスX軸方向、マイナスX軸方向、プラスY
軸方向、マイナスY軸方向の4方向(前後左右方向)し
か入力することができず、X軸方向とY軸方向との中間
方向(斜め方向)への入力が不可能であり、特にゲーム
機器の入力装置としては不向きである。 中間方向の入力を可能にすると、8個の入力部が必要
になり、方向指示のための操作が複雑になり、特にゲー
ム機器には向かなくなる。 X軸方向とY軸方向を用いて斜め方向を入力できるよ
うにすると、素早い操作や複雑な操作が要求されるゲー
ム機器等には利用できない。
【0010】又、同じくスイッチング式の入力装置で、
マイクロスイッチを使用するものには次のような問題点
〜がある。 大変高価なマイクロスイッチを4個も使用するため、
コストが高くなる。 構造的に部品点数が非常に多く、多くの工数・工賃が
掛かる。 マイクロスイッチは接点を使用するので、接触不良が
起こる場合がある。 寿命がクリック回数にして数10〜数1000万回で
あり、特にゲーム機器に用いるには短い。
【0011】更に、特公平2−43293号に記載され
た入力装置には、次のような問題点,がある。 ジョイスティックの一番重要な機能は、操作レバーの
傾斜角度に対する出力がリニア(直線的)であることで
あるが、構造的に直線的特性が得られない。つまり、例
えば3次元のシューティングゲームでは、ジョイスティ
ックを前後左右等に倒す度合に応じてその方向に飛行機
等のキャラクタがスムーズに移動する必要があり、そう
でないとキャラクタの移動が不自然になり、ゲーム機器
には不向きとなる。 精確な傾斜角度及び傾斜方向を検出するためには、構
造的に或る程度強い磁力の磁石を必要とする。しかし、
フロッピィディスク等の磁気を利用した記憶媒体を多用
する現在では、強い磁力の影響で記憶媒体の情報が消去
されてしまう危険が大きい。
【0012】一方、実開昭58−150234号に記載
された入力装置には、次のような問題点〜がある。 球状部材全体が磁石体であり、高価な磁石を多量に使
用するため、経済的な問題が大きい。 球状部材全体が磁石となるため、前記した通り磁気を
利用した記憶媒体等の機器に与える影響が大きい。 球状部材(磁石)全体を磁性体で覆っても、磁気の漏
れを完全に防ぐことができない。 操作桿に鉄等の金属が近づくと出力が変化する。
【0013】従って、本発明は、そのような従来の各種
入力装置が持つ問題点に着目してなされたもので、次の
項目a〜hを達成するスティックコントローラを提供す
ることを目的とする。 a)低コスト化・長寿命化を図る。 b)スティックレバーの傾斜角度に対して直線的な特性
で出力したり、或いは直線的な特性を利用して精度の良
いスイッチング出力を得る。 c)簡素な構造・高精度・高信頼性を実現する。 d)出力ゼロの絶対位置を出す。 e)小さな磁石でも、傾斜角度及び傾斜方向を精確に検
出する。 f)磁気を利用した記憶媒体等の機器に影響を極力与え
ない。 g)スティックレバーに鉄等の磁性金属が接近しても出
力が変化しない。 h)ゲーム機器に最適である。
【0014】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明の請求項1記載のスティックコントローラ
は、操作用のレバーと、レバーの一方側に設けられ、レ
バーを360°全方向に傾斜回転自在に保持する第一保
持部と、この第一保持部よりも下側に配置され、レバー
に設けられてレバーと連動する第二保持部と、第二保持
部にスライド可能に設けられた磁石保持部材と、磁石保
持部材に設けられた少なくとも2つの磁石と、各磁石に
対向して配置された磁気センサとを備えることを特徴と
する。
【0015】このスティックコントローラでは、例えば
レバーを一方向に傾斜させたとき、第二保持部にスライ
ド可能に設けられた磁石保持部材がレバーの傾斜方向と
は反対方向にスライドする結果、磁石保持部材の磁石が
対応の磁気センサに対して変位する。すると、磁気セン
サの周囲の磁界の強さが変化し、磁気センサはその磁界
の強さの変化を電気信号に変換して出力する。この出力
信号に基づいて、移動量(傾斜角度)及び移動方向(傾
斜方向)が検出される。
【0016】この構成及び作用により、本発明のスティ
ックコントローラは、前記項目a〜hを達成することが
できる。なお、本発明において、磁気センサとしては、
磁界の強さの変化を電気信号として取り出すことができ
るものであればよく、ホール素子、磁気抵抗素子〔例え
ばマグネティック・レジスタンス・センサ(MRセン
サ)〕が例示される。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明を実施の形態に基づ
いて説明する。その一実施形態に係るスティックコント
ローラの外観斜視図(シールドカバーとシールド筐体を
除いた状態の図)を図1に、シールドカバーとシールド
筐体を取付けた状態の断面図を図2に、主要部の連結構
造の分解斜視図を図3に示す。
【0018】このスティックコントローラは、外部磁気
の影響を受け難くすると共に内部磁石の磁気が外部に漏
れ難くするために、磁性体からなるシールド筐体3と、
同様に磁性体からなり、筐体3に取付けられたシールド
カバー4とで構成されるハウジング内に、2個の磁気セ
ンサSX,SYが設けられ、操作用のスティックレバー
1が外部に突出している。
【0019】ハウジングの内側には、下ケース5と、下
ケース5に嵌合された中ケース6と、中ケース6に嵌合
された上ケース7とが内壁に沿って設けられ、下ケース
5、中ケース6及び上ケース7で形成される内部空間
に、プリント基板10、軸18、自在パーツ22等が配
置されている。プリント基板10上には、X軸方向に磁
気センサSYが、Y軸方向に磁気センサSXが互いに9
0°の角度を置いて取付けられ、この磁気センサSX,
SYが取付けられた面上に、滑り台12がネジにより固
定されている。磁気センサSX,SYは、滑り台12に
形成された穴12aに位置し、滑り台12の表面から若
干引っ込んだ状態にある。プリント基板10の反対側の
面には、各種電子部品14が実装されると共に、端部に
外部回路接続用のコネクタ16が取付けられている。コ
ネクタ16は、下ケース5の開口5aに位置し、シール
ド筐体3の開口3aを通じて例えばシールドケーブル等
を接続することができる。
【0020】スティックレバー1は、上ケース7の開口
7a及びシールドカバー4の開口4aを通じて外部に突
出している。ハウジング内の上部には、第一保持部とし
て角柱状の軸18が回転可能に支持されている。軸18
は、中央部にレバー1を挿通するための楕円状の貫通孔
18aと、両端面にそれぞれ凸部18bとを有する。こ
の凸部18bが中ケース6と上ケース7とで挟み込まれ
て支持されることで、軸18は凸部18bを支点として
回転可能に支持される。レバー1は、軸18の貫通孔1
8aに挿通された状態で支軸ピン20により軸18に取
付けられている。
【0021】軸18の下方には、第二保持部として図示
のような形状の自在パーツ22が配置されている。自在
パーツ22は、支軸ピン20と同方向に配されたスライ
ド支軸ピン24を挿通するための楕円状の貫通孔22a
を有し、スライド支軸ピン24によりレバー1の下端部
が自在パーツ22に取付けられる。又、自在パーツ22
は、スライド支軸ピン24のスライド及び回転によるレ
バー1の移動を許容する開口部22bを有する一方、中
ケース6の開口6aに位置し、自身の移動が許容される
ようになっている。
【0022】更に、自在パーツ22の下方には、一対の
突片28と環状のバネ受部32を有すると共に、滑り台
12に接触する磁石ケース(磁石保持部材)26が配置
されている。自在パーツ22は、支軸ピン20,24と
垂直方向に配された自在ピン30により突片28(即ち
磁石ケース26)に取付けられている。又、一対の突片
28間の空隙は、自在パーツ22の移動を許容する開口
部28bになっている。磁石ケース26のバネ受部32
と中ケース6の開口6aの周囲に設けられたバネ受部6
bとの間には、磁石ケース26を下方に付勢するコイル
状の押圧バネ34が設けられ、レバー1の操作時に磁石
ケース26が滑り台12から浮き上がるのを防止してい
る。
【0023】このようなレバー1、軸18、自在パーツ
22及び磁石ケース26の連結構造により、レバー1
は、360°の全方向に傾斜させることができ、その傾
斜可能な角度は、軸18の貫通孔18a及び自在パーツ
22の貫通孔22aの長軸方向の開口幅の範囲である。
例えば、レバー1をY軸方向に傾斜させると、軸18及
び自在パーツ22が軸18の凸部18bを支点として一
体に揺動し、それに伴って、磁石ケース26がレバー1
の傾斜方向とは反対方向(マイナスY軸方向の場合はプ
ラスY軸方向、プラスY軸方向の場合はマイナスY軸方
向)に滑り台12に接触したままスライドする。レバー
1をX軸方向に傾斜させた場合は、軸18は動かない
が、自在パーツ22が支軸ピン20を支点として揺動
し、それに伴って、磁石ケース26がレバー1の傾斜方
向とは反対方向にスライドする。
【0024】磁石ケース26は、その底面図を図4に、
図4の線A−Aにおける断面図を図5に、図4の線B−
Bにおける断面図を図6に示すような構造を有する。即
ち、磁石ケース26は、磁石を収容する4つの四角形状
の磁石埋込用の溝36を有し、この4つの溝36のう
ち、2箇所の溝36に磁石MX,MYが取付けられ、そ
れぞれ磁気センサSX,SYに対向する。磁石MX,M
Yの表面は磁石ケース26の底面から内側に位置し、磁
石ケース26が滑り台12に接触した状態で、磁石M
X,MYと磁気センサSX,SYとの間には僅かな空隙
が存在する。
【0025】磁石MXは、N極がプラスX軸方向を、S
極がマイナスX軸方向を向き、磁石MYは、N極がプラ
スY軸方向を、S極がマイナスY軸方向を向き、それぞ
れ磁石ケース26のスライドによりN極とS極が磁気セ
ンサSX,SYに対して変位するように配置されてい
る。磁気センサSX,SYと磁石MX,MYは、レバー
1が非操作時における中位(基準位置)に位置するとき
に、磁気センサSX,SYの感磁部が磁石MX,MYの
N極とS極との境界に対面するように位置決めされてい
る。即ち、レバー1が基準位置にあるときは、磁気セン
サSXの感磁部は磁石MXの中央の基準点OX に対面
し、磁気センサSYの感磁部は磁石MYの中央の基準点
Y に対面する。従って、レバー1が基準位置にあると
きは、磁気センサSX,SYは磁気変化を検知せず、出
力しない。
【0026】磁石MX,MYの形状について、図7〔平
面図(a)、側面図(b)、別形態の平面図(c)〕を
参照してもう少し詳しく説明する。図7の(a)におい
て、磁石MX,MYは、磁気センサSX,SYとの対向
面aが平坦面であり、磁石ケース26のスライドにより
位置が変化しても、対向面aと磁気センサSX,SYと
の距離が一定に保たれるようになっている。この場合、
レバー1の傾斜角度に対する磁気センサSX,SYの出
力は、図12に実線で示すように直線的であり、傾斜角
度に比例して出力が変化する。
【0027】但し、直線的な出力特性を得る場合は磁石
の対向面aを図7の(a)のように平坦面にすればよい
が、例えば図7の(c)に示すように、凹状の曲面a′
とすれば、図12に点線で示すような出力特性が得られ
る。この出力特性は、傾斜角度が或る一定値以上になる
と、出力電圧が急激に変化するものである。このよう
に、直線的な特性以外の特性を得る場合には、それに応
じて磁石の対向面の形状を変更すればよい。
【0028】ここで、磁石MX,MYの具体的な大きさ
について付言する。一般的に磁気センサSX,SYの感
磁部の大きさは、およそφ1mmであり、レバー1の一
般的な最大傾斜角は約30°であるので、レバー1の傾
斜可能な角度範囲θは約60°となる。軸18と支軸ピ
ン20の揺動の中心Oからスライド支軸ピン24までの
距離(半径)rを約3mmとすると、(3×sin30
°)×2+1(感磁部の大きさ)=4となるから、磁石
の幅wは4mm程度である。又、磁石の厚さtは、2m
m程度あれば、磁石ケース26の磁石埋込用の溝36に
しっかりと固定することができる。
【0029】このように、磁石MX,MYは極めて小さ
な磁石であっても、磁気センサSX,SYは磁気の変化
を精確に検知することができる。しかも、磁石MX,M
Yは、磁石ケース26に確実に保持されているので、磁
石ケース26のスライド時に横ずれを起こしたりするよ
うなことはなく、磁気センサSX,SYに非常に接近さ
せることができる。このため、磁石MX,MYとして
は、ゴム磁石等で十分である。又、それほど磁力の強い
磁石を必要としないので、コントローラの外部に及ぼす
磁気の影響は極めて少ない。
【0030】次に、上記のように構成したスティックコ
ントローラの作用について、図8及び図9を参照して説
明する。図8において、レバー1(図8では図示せず)
を操作しないときは、レバー1は直立の基準位置に位置
する。このとき、前記したように、磁石MX,MYのN
極とS極との境界が感磁部に対面するため、磁気センサ
SX,SYは磁気変化を検知せず、出力しない。
【0031】ここで、図9の(a)に示すように、レバ
ー1をプラスX軸方向に傾斜させると、レバー1は支軸
ピン20を支点として回転し、それに伴って、自在パー
ツ22が押され、磁石ケース26はレバー1の傾斜方向
とは反対方向(マイナスX軸方向)にスライドする。軸
18は、レバー1が貫通孔18aを長軸方向に移動する
だけで、レバー1に押されないため揺動しない。磁石ケ
ース26がスライドすると、磁石MX,MYも同方向に
変位する。このとき、レバー1の傾斜角度に応じて、磁
石MXのN極とS極との境界より、N極が徐々に磁気セ
ンサSXに接近する。従って、磁気センサSXは磁石M
XのN極の接近度合(傾斜角度)に比例した電圧を出力
する(図12参照)。一方、磁石MYは、磁気センサS
Yに対しては、N極とS極との境界が感磁部に沿って変
位するだけであるため、磁気センサSYは、磁石MYの
磁気変化を検知せず、出力しない。
【0032】又、レバー1をプラスY軸方向に傾斜させ
ると、レバー1は軸18と共に軸18の凸部18bを支
点として回転し、それに伴って、自在パーツ22は自在
ピン30を支点として回転しながら、磁石ケース26は
レバー1の傾斜方向とは反対方向(マイナスY軸方向)
にスライドする。磁石ケース26がスライドすると、磁
石MX,MYも同方向に変位する。このとき、レバー1
の傾斜角度に応じて、磁石MYのN極とS極との境界よ
り、N極が徐々に磁気センサSYに接近する。従って、
磁気センサSYはレバー1の傾斜角度に比例した電圧を
出力する。一方、磁石MXは、磁気センサSXに対して
は、N極とS極との境界が感磁部に沿って変位するだけ
であるため、磁気センサSXは、磁石MXの磁気変化を
検知せず、出力しない。
【0033】他方、図9の(b)に示すように、レバー
1をマイナスX軸方向に傾斜させると、レバー1は支軸
ピン20を支点として回転し、それに伴って、自在パー
ツ22が押され、磁石ケース26はレバー1の傾斜方向
とは反対方向(プラスX軸方向)にスライドする。軸1
8は、レバー1が貫通孔18aを長軸方向に移動するだ
けで、レバー1に押されないため揺動しない。磁石ケー
ス26がスライドすると、磁石MX,MYも同方向に変
位する。このとき、レバー1の傾斜角度に応じて、磁石
MXのN極とS極との境界より、S極が徐々に磁気セン
サSXに接近する。従って、磁気センサSXはレバー1
の傾斜角度に比例した電圧を出力する。一方、磁石MY
は、磁気センサSYに対しては、N極とS極との境界が
感磁部に沿って変位するだけであるから、磁気センサS
Yは、磁石MYの磁気変化を検知せず、出力しない。
【0034】又、レバー1をマイナスY軸方向に傾斜さ
せると、レバー1は軸18と共に軸18の凸部18bを
支点として回転し、それに伴って、自在パーツ22は自
在ピン30を支点として回転しながら、磁石ケース26
はレバー1の傾斜方向とは反対方向(プラスY軸方向)
にスライドする。磁石ケース26がスライドすると、磁
石MX,MYも同方向に変位する。このとき、レバー1
の傾斜角度に応じて、磁石MYのN極とS極との境界よ
り、S極が徐々に磁気センサSYに接近する。従って、
磁気センサSYはレバー1の傾斜角度に比例した電圧を
出力する。一方、磁石MXは、磁気センサSXに対して
は、N極とS極との境界が感磁部に沿って変位するだけ
であるから、磁気センサSXは、磁石MXの磁気変化を
検知せず、出力しない。
【0035】以上より明らかなように、レバー1を例え
ばプラスX軸方向とプラスY軸方向との中間方向に傾斜
させると、軸18及び自在パーツ22は共にレバー1に
押されて、磁石ケース26はマイナスX軸方向とマイナ
スY軸方向との中間方向にスライドする。その結果、磁
気センサSX,SYには、磁石MX,MYの各々のN極
が近づき、磁気センサSX,SYは、レバー1の傾斜角
度に比例した電圧を出力する。又、仮にレバー1をプラ
スX軸方向とマイナスY軸方向との中間方向に傾斜させ
れば、磁気センサSXには磁石MXのN極が、磁気セン
サSYには磁石MYのS極が近づき、磁気センサSX,
SYは、傾斜角度に応じて出力する。
【0036】このように、磁気センサSX,SYの出力
に基づいて、360°の全方向の傾斜方向と傾斜角度を
検出することができる。別実施形態に係るスティックコ
ントローラのシールドカバーとシールド筐体を取付けた
状態の断面図を図10に、主要部の連結構造の分解斜視
図を図11に示す。但し、上記実施形態と同じ要素には
同一符号を付してある。
【0037】このスティックコントローラは、図2及び
図3に示す実施形態の軸18、支軸ピン20で構成され
る第一保持部と、自在パーツ22、スライド支軸ピン2
4、磁石ケース26の突片28、自在ピン30で構成さ
れる第二保持部とに代えて、スティックレバー1に一体
に設けた支軸球40、その凸部40a、中ケース6及び
上ケース7の球面保持部44,48で第一保持部を構成
し、自在球42、その凸部42a、磁石ケース26の自
在球保持部50で第二保持部を構成したものである。
【0038】即ち、スティックレバー1には、凸部40
aを有する支軸球40が一体に設けられると共に、支軸
球40の下方に凸部42aを有する自在球42が一体に
設けられている。自在球42は支軸球40より小径であ
り、両球40,42の凸部40a,42aは同方向を向
いている。支軸球40は、中ケース6の球面保持部44
と、この球面保持部44と同形状の上ケース7の球面保
持部48とで挟み込まれて支持されることで、レバー1
が360°の全方向に傾斜回転自在に保持される。又、
中ケース6の球面保持部44はガイド溝46を有し、上
ケース7の球面保持部48も同様のガイド溝(特に図示
せず)を有し、両球面保持部44,48のガイド溝46
に支軸球40の凸部40aが嵌合することで、レバー1
が自身の軸芯を中心軸にして回転しないようになってい
る。
【0039】自在球42は、磁石ケース26に設けられ
た円筒状の自在球保持部50で保持され、その凸部42
aが自在球保持部50に形成されたガイド溝52に嵌合
することで、磁石ケース26が回転することなくスライ
ドするようになっている。更に、この実施形態では、プ
リント基板10上に前記滑り台12は設けられておら
ず、プリント基板10に取付けられた磁気センサSX,
SYは、プリント基板10に形成された穴に位置決めさ
れ、プリント基板10の表面から幾分引っ込んだ状態に
ある。なお、磁石ケース26は、図4〜図6に示した通
り前記と同様に磁石を有する構造である。
【0040】このような連結構造により、レバー1は3
60°の全方向に傾斜させることができ、レバー1の傾
斜可能な角度は、球面保持部44,48のガイド溝46
及び自在球保持部50のガイド溝52の開口範囲であ
る。このスティックコントローラでは、例えばレバー1
をY軸方向に傾斜させると、支軸球40及び自在球42
の回転により、磁石ケース26はレバー1の傾斜方向と
は反対方向(マイナスY軸方向の場合はプラスY軸方
向、プラスY軸方向の場合はマイナスY軸方向)にスラ
イドする。レバー1をX軸方向に傾斜させた場合も同様
に、磁石ケース26はレバー1の傾斜方向とは反対方向
(マイナスX軸方向の場合はプラスX軸方向、プラスX
軸方向の場合はマイナスX軸方向)にスライドする。磁
石ケース26がスライドすれば、前記したように磁気セ
ンサSX,SYが、磁石MX,MYの変位による磁気変
化を検知し、レバー1の傾斜方向と傾斜角度が検出され
る。
【0041】次に、上記スティックコントローラにおい
て、磁気センサSX,SYに係る回路例について記載す
る。図13は、磁気センサとしてホール素子を用いた場
合の一例であり、磁気センサSXに対応するホール素子
SXに係る回路を図13の(a)に、磁気センサSYに
対応するホール素子SYに係る回路を図13の(b)に
示す。X軸方向用、Y軸方向用の各回路は共に全く同様
の構成であるため、ここではX軸方向用の回路について
のみ説明する。
【0042】図13の(a)において、VCC−VEE間に
印加された電圧は、抵抗R1 ,R2を経て、ホール素子
SXに流れる。ホール素子SXに磁気がない場合、抵抗
3,R4 に接続される出力部には、電圧は発生しな
い。これは、ホール素子SXの感磁部に磁石MXのN極
とS極との境界が対面する無磁力の場合も同様である。
ここで、レバー1が操作され、ホール素子SXにN極が
近づくと、抵抗R4 に接続されたホール素子SXの端子
側にプラス電圧が、抵抗R3 に接続された端子側にマイ
ナス電圧が発生する。このホール素子SXの出力電圧
は、増幅器IC2 に入力され、抵抗R5 により定められ
た増幅率によってOUTよりプラス電圧として出力され
る。
【0043】反対に、レバー1の操作により、ホール素
子SXにS極が近づくと、抵抗R3に接続されたホール
素子SXの端子側にプラス電圧が、抵抗R4 に接続され
たホール素子SXの端子側にマイナス電圧が発生する。
このホール素子SXの出力電圧は、増幅器IC2 に入力
されるため、抵抗R5 により定められた増幅率によって
OUTよりマイナス電圧として出力される。
【0044】勿論、ホール素子SXの出力端子を入れ換
えれば、N極とS極の検知を逆にすることも可能であ
る。又、ホール素子SXの出力を増幅器IC2 の入力部
のプラス・マイナスに逆に入力することによっても、逆
の出力を取り出すことが可能である。なお、可変抵抗V
1 は、増幅器IC2 のオフセットやホール素子SXの
バランスを調整するもので、レバー1が基準位置に位置
するときOUTを0Vに調整するためのものである。
【0045】次に、プラスX軸方向、プラスY軸方向、
マイナスX軸方向、マイナスY軸方向の4方向を入力す
るスイッチ機能に関して説明する。勿論、磁気センサそ
のものにスイッチング機能を持たせたICでもよいが、
ここでは一般的なものについて説明する。図14及び図
15にその回路の一例を示す。図14はX軸方向用の回
路で、図15はY軸方向用の回路であり、両回路は共に
全く同一の構成であるため、X軸方向用の回路について
のみ説明する。又、基本的な回路の働きは前記図13に
示す回路と同様であるため、図13の回路に追加された
部分について説明する。
【0046】図14の回路において、IC2 より出力さ
れた電圧は、アナログ比較回路を構成するIC3 ,IC
4 に入力される。例えば、GNDに対し、VCC=+5
V、V EE=−5Vとすると、IC2 の出力は、レバー1
が非操作時の基準位置に位置するときは、0Vとなって
いる。このGNDに対する0Vは、VEEを基準にするI
3 ,IC4 で構成されるコンパレータからみると、V
EEに対して+5Vとなる。仮に、抵抗R7 ,R8 の分圧
比でCV1 をVEEに対し+7Vに設定し、抵抗R 9 ,R
10の分圧比でCV2 をVEEに対し+3Vに設定したとす
ると、レバー1が基準位置に位置するときは、ホール素
子SXの出力は0Vであるから、IC2 の入力は0Vと
なり、IC2 の出力はGNDに対して0Vとなる。この
0Vは、コンパレータの基準であるVEEに対しては+5
Vとなっている。
【0047】従って、この出力+5Vは、IC3 の比較
電圧CV1 =+7Vより低いため、IC3 の出力OUT
+X=L(Low)であり、また比較電圧CV2 =+3
Vより高いため、IC4 の出力OUT−X=Lとなる。
次に、レバー1をプラスX軸方向に操作し、ホール素子
SXにN極が近づくと、ホール素子SXの出力はプラス
となり、IC2 で増幅された電圧がGNDに対し+3V
になる。この電圧は、VEEに対し+8Vであるから、I
3 の比較電圧CV1 より大きくなり、IC3 の出力O
UT+X=H(High)であり、また比較電圧CV2
より高いため、IC4 の出力OUT−X=Lとなる。逆
に、レバー1をマイナスX軸方向に操作すると、ホール
素子SXにS極が近づき、ホール素子SXの出力がマイ
ナスになる。ここで、仮にIC2 の出力がGNDに対し
て−3Vになると、この電圧は、VEEに対し+2Vであ
るから、出力OUT+X=L、出力OUT−X=Hとな
る。このように、レバー1の傾斜方向に従ったスイッチ
ング出力を得ることができる。
【0048】図14及び図15に示す回路は、4方向
(前後左右)の出力信号が得られるようにしたものであ
るが、それら4種の信号を論理処理すれば、8方向(前
後左右方向と4つの斜め方向)の信号として処理するこ
とができる。例えば、IC3 の出力OUT+XとIC
103 のOUT+Y又はIC104 のOUT−Y、或いはI
4 の出力OUT−XとIC103 のOUT+Y又はIC
104 のOUT−Yを、AND回路(論理積)を用いるこ
とによって8方向の信号として利用することができる。
【0049】ところで、特にゲーム機器においては、4
方向の信号のうち、2つの信号が同期出力してはいけな
い場合も多い。この場合は、図14及び図15の回路の
信号を排他的論理和(Exclusive OR)を用いて処理す
ればよい。この他、上記実施形態は、2個の磁気センサ
SX,SYを使用する場合であるが、4個の磁気センサ
を使用してもよい。この場合、同一平面において例えば
X軸方向及びY軸方向に各々2個の磁気センサを配置す
る。即ち、プラスX軸方向、マイナスX軸方向、プラス
Y軸方向、マイナスY軸方向にそれぞれ磁気センサを配
置しても、同様にレバーの傾斜角度及び傾斜方向を検出
できる。但し、この場合は、部品点数が多くなり、コス
トもやや高くなる。特に、磁気センサとしてMRセンサ
を使用する場合は、その磁気検知特性、即ちN極・S極
の検知能力の点から4個を使用する必要がある。
【0050】
【発明の効果】本発明のスティックコントローラは、以
上説明したように構成されるので、次の効果を有する。 (1)磁石と磁気センサとの組合せにより、レバーの傾
斜量(傾斜角度)と傾斜方向を検出するので、マイクロ
スイッチや接触子(ボリューム)等を使用する従来の各
種入力装置に比べて、大幅な低コスト化・長寿命化を実
現できる。 (2)無接点でアナログ量及びデジタル量を問わず、レ
バーの傾斜量と傾斜方向を精度良く検出することができ
る。 (3)簡素な構造であり、信頼性及び耐久性が向上す
る。 (4)レバーの中位(基準位置)が存在するため、絶対
位置を出すことができる。 (5)レバーの傾斜角度に応じて極めて精度の良い直線
的な出力が得られる。従って、各種ゲーム機器に最適な
入力装置を提供できる。 (6)レバーの傾斜量と傾斜方向をアナログ量及びデジ
タル量のいずれでも検出できるので、4方向(前後左右
方向)は勿論のこと、8方向(前後左右及び斜め方向)
や360°の全方向の検出も可能である。 (7)特に外部に影響を及ぼす磁石の使用量が極めて少
なくて済み、コストを抑制できると共に、磁気ディスク
等の磁気を利用した機器に対して安心して使用できる。 (8)請求項8の構成とすることで、外部磁気の影響を
受け難くなり、検出精度の信頼性が一層増すだけでな
く、内部磁石の磁気が外部に漏れ難くなり、磁気を利用
した記憶媒体等の機器に磁気の影響が及ばない。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施形態に係るスティックコントローラの外
観斜視図(シールドカバーとシールド筐体を除いた状態
の図)である。
【図2】同コントローラにおけるシールドカバーとシー
ルド筐体を取付けた状態の断面図である。
【図3】同コントローラにおける主要部の連結構造を示
す分解斜視図である。
【図4】同コントローラにおける磁石ケースの底面図で
ある。
【図5】図4の線A−Aにおける断面図である。
【図6】図4の線B−Bにおける断面図である。
【図7】同コントローラにおける磁石の平面図(a)、
側面図(b)、及び別形態に係る磁石の平面図(c)で
ある。
【図8】同コントローラのスティックレバーを操作しな
いときの基準位置における磁石と磁気センサとの位置関
係を示す要部断面図である。
【図9】同コントローラの作用を説明するために、レバ
ーをプラスX軸方向又はY軸方向に傾斜させたときの図
(a)、及びレバーをマイナスX軸方向又はY軸方向に
傾斜させたときの図(b)である。
【図10】別実施形態に係るスティックコントローラに
おけるシールドカバーとシールド筐体を取付けた状態の
断面図である。
【図11】同コントローラにおける主要部の連結構造を
示す分解斜視図である。
【図12】図7の(a),(c)に示すような形態の磁
石を使用した場合に得られる傾斜方向角度と出力電圧と
の関係を示すグラフである。
【図13】磁気センサにホール素子を用い、レバーの傾
斜操作をアナログ出力する場合の回路例で、X軸方向に
係る回路(a)、及びY軸方向に係る回路(b)であ
る。
【図14】図13の(a)の回路にコンパレータ回路を
追加し、レバーの傾斜操作をスイッチ出力する場合のX
軸方向に係る一例の回路である。
【図15】図13の(b)の回路にコンパレータ回路を
追加し、レバーの傾斜操作をスイッチ出力する場合のY
軸方向に係る一例の回路である。
【図16】従来の光学式の入力装置の一例を示す概略構
成図である。
【図17】図16の構成を備える入力装置で得られるパ
ルス出力を示す図である。
【符号の説明】
MX,MY 磁石 SX,SY 磁気センサ 1 スティックレバー 3 シールド筐体 4 シールドカバー 5,6,7 下ケース,中ケース,上ケース 10 プリント基板 12 滑り台 18 軸 22 自在パーツ 26 磁石ケース 34 押圧バネ(押圧部材) 40 支軸球 42 自在球

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】操作用のレバーと、レバーの一方側に設け
    られ、レバーを360°全方向に傾斜回転自在に保持す
    る第一保持部と、この第一保持部よりも下側に配置さ
    れ、レバーに設けられてレバーと連動する第二保持部
    と、第二保持部にスライド可能に設けられた磁石保持部
    材と、磁石保持部材に設けられた少なくとも2つの磁石
    と、各磁石に対向して配置された磁気センサとを備える
    ことを特徴とするスティックコントローラ。
  2. 【請求項2】前記第一保持部は、回転可能に支持された
    軸からなり、前記第二保持部は、前記軸に略90°の角
    度を置いて交差すると共に、回転可能に支持された自在
    パーツからなり、前記磁石保持部材は、自在パーツにス
    ライド可能に支持されていることを特徴とする請求項1
    記載のスティックコントローラ。
  3. 【請求項3】前記第一保持部は、レバーに設けた略球状
    部と、この略球状部の少なくとも1箇所に設けた凸部
    と、略球状部を支持し、凸部をガイドするガイド溝を有
    する保持部とからなることを特徴とする請求項1記載の
    スティックコントローラ。
  4. 【請求項4】前記第二保持部は、レバーに設けた略球状
    部と、この略球状部の少なくとも1箇所に設けた凸部
    と、略球状部を支持し、凸部をガイドするガイド溝を有
    する保持部とからなることを特徴とする請求項1又は請
    求項3記載のスティックコントローラ。
  5. 【請求項5】前記磁石保持部材を磁気センサの方向に付
    勢する押圧部材を設けたことを特徴とする請求項1、請
    求項2、請求項3又は請求項4記載のスティックコント
    ローラ。
  6. 【請求項6】前記磁気センサは、レバーが非操作時にお
    ける中位(基準位置)に位置するときに感磁部が磁石の
    N極とS極との境界に対面するように位置決めされてい
    ることを特徴とする請求項1、請求項2、請求項3、請
    求項4又は請求項5記載のスティックコントローラ。
  7. 【請求項7】前記磁石は、一方の磁石のN極及びS極の
    磁極方向と、他方の磁石のN極及びS極の磁極方向とが
    互いに略直交するように磁石ケースに設けられ、磁石ケ
    ースのスライドによりN極とS極が磁気センサに対して
    変位するように配置されていることを特徴とする請求項
    1、請求項2、請求項3、請求項4、請求項5又は請求
    項6記載のスティックコントローラ。
  8. 【請求項8】前記磁気センサ、磁石、第一・第二保持部
    及び磁石保持部材は、磁性材で包囲されていることを特
    徴とする請求項1、請求項2、請求項3、請求項4、請
    求項5、請求項6又は請求項7記載のスティックコント
    ローラ。
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