JP4020722B2 - 充填装置 - Google Patents

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JP4020722B2
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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
この発明は、コンクリート建造物(ビルディング,防波堤または橋脚等)に発生した亀裂やモルタルの浮き部分等に補修用の充填剤を充填するのに用いられる携帯型の充填装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
ビルディング,防波堤または橋脚等のコンクリート建造物においては、経年劣化によって、「モルタルの浮き」や「躯体のひび割れ」等が発生し、これらは、「モルタルの剥落」や「酸性雨水による躯体コンクリートの中性化」等の原因となっている。そのため、管理者は、コンクリート建造物の劣化状態を定期的に調査し、適切な時期に補修工事を行う必要がある。つまり、「モルタルの浮き」が見つかった場合には、コンクリートとモルタルとの隙間に充填接着剤を注入することにより「モルタルの剥落」を防止する必要があり、「躯体のひび割れ」が見つかった場合には、ひび割れ部分に充填シール剤を注入することにより「酸性雨水の浸入」を防止する必要がある。
【0003】
そこで、従来では、図13に示すようなピストル型の充填装置1を用いて、充填剤カートリッジ2内の充填剤(充填接着剤または充填シール剤等)を所定の充填箇所Aへ注入するようにしていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
コンクリート建造物の補修工事の多くは、狭い足場の上での施工となるため、充填装置は、取扱いが簡単で、かつ持運びに便利なものでなければならない。
【0005】
しかし、従来の充填装置1では、手動によるレバー3の引き込み動作によって充填剤カートリッジ2から充填剤を押し出すようにしていたので、充填剤の注入作業に過大な力を必要とし、取扱いが困難であった。また、把持部4やレバー3等が本体部1aの側面から突出して形成されていたので、これらの部分が足場の支柱や梯子等に引っ掛かるおそれがあり、持運びに不便であるという問題もあった。
【0006】
それゆえに、この発明の主たる目的は、取扱いが簡単で、かつ持運びに便利な充填装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載した発明は、「充填剤14が収容されたカートリッジ20を圧縮することにより充填剤14を所定の充填箇所Aへ注入するようにした充填装置10であって、カートリッジ20が収容され、軸方向一方端部に充填剤14を吐出する吐出口60が形成され、軸方向他方端部に空気を取り込む給気口94が形成された密閉筒状のカートリッジ収容部22、カートリッジ収容部22の軸方向一方端部に設けられ、吐出口60から吐出された充填剤14を充填箇所Aへ導くガイド部材24、吐出口60に設けられ、ガイド部材24から受ける押圧力によって開かれる吐出バルブ26、カートリッジ収容部22の軸方向他方端部に設けられ、給気口94を介してカートリッジ収容部22と連通されたシリンダ28、シリンダ28内に摺動自在に挿入され、シリンダ28内の空気を給気口94からカートリッジ収容部22内へ送り込むピストン30、ピストン30に設けられ、ピストン30に対して人の力を伝達する把持部32、および給気口94に設けられ、ピストン30により加圧された空気によって開かれる給気バルブ34を備える、充填装置10」である。
【0008】
この発明において、充填剤14を所定の充填箇所Aへ注入する際には、把持部32からピストン30に力を付与してシリンダ28の内部においてピストン30の往復運動を繰り返す。すると、カートリッジ収容部22の内部に空気が供給され、カートリッジ収容部22の内部圧力が徐々に上昇され、充填剤14が収容されたカートリッジ20が圧縮される。そして、カートリッジ収容部22の内部圧力がある程度に高まると、ガイド部材24の先端部を充填箇所Aへ押し当てる。すると、この押し当てる力の反力がガイド部材24に作用し、ガイド部材24が吐出バルブ26に押し当てられて吐出バルブ26が開かれる。
【0009】
請求項2に記載した発明は、請求項1に記載した発明において、「ガイド部材24は管状のノズル110を含み、ガイド部材24,シリンダ28およびピストン30のそれぞれの中心軸が同一直線上にあること」を特徴とする。
【0010】
この発明では、ガイド部材24のノズル110,シリンダ28およびピストン30のそれぞれの中心軸が同一直線上にあるので、ノズル110の先端部を充填箇所Aへ押し当てる方向とシリンダ28に対してピストン30を押し込む方向とが一致し、充填剤14の注入作業が容易になる。
【0011】
【発明の実施の形態】
図1〜図3を参照して、この発明が適用された充填装置10は、図7に示すように、ビルディング,防波堤または橋脚等のコンクリート建造物12の劣化箇所を補修する際に、所定の充填箇所Aに充填剤14を注入するものである。なお、図8に示した充填箇所Aは、コンクリート躯体16に対するモルタル18の浮き部分であり、充填剤14としては、モルタル18の剥落を防止するためにエポキシ接着剤等のような充填接着剤が用いられる。
【0012】
充填装置10(図1〜図3)は、充填剤カートリッジ20(図3,図4)を収容する密閉筒状のカートリッジ収容部22,ガイド部材24,吐出バルブ26,シリンダ28,ピストン30,把持部32および給気バルブ34等によって構成される。
【0013】
充填剤カートリッジ20は、図4に示すように、軸方向一方端部に開口20aを有する筒状のカートリッジ本体20bを含み、カートリッジ本体20bの軸方向他方端部には、充填剤14を吐出する吐出口20cが形成され、吐出口20cの内面には、雌ねじ20dが形成される。そして、カートリッジ本体20bの内部には、キャップ型の押圧部材20eが摺動自在に嵌合され、押圧部材20eによって閉塞された空間内に充填剤14が収容される。したがって、押圧部材20eがカートリッジ本体20bの開口20a側から吐出口20c側へと移動すると、カートリッジ本体20b内の充填剤14が圧縮され、充填剤カートリッジ20の内部圧力が上昇する。なお、充填剤カートリッジ20としては、外力で圧縮されることにより内部圧力が高められるものであればよく、その構造,材質および大きさ等は適宜変更可能であり、たとえば易変形性のフィルムからなる袋状の充填剤カートリッジが用いられてもよい。
【0014】
カートリッジ収容部22は、充填剤カートリッジ20を収容する収容部本体36と、収容部本体36の軸方向一方端部を閉塞する吐出側閉塞部材38と、吐出側閉塞部材38を収容部本体36に対して固定する固定部材40と、収容部本体36の軸方向他方端部を閉塞する給気側閉塞部材42とによって構成される。
【0015】
収容部本体36は、圧縮空気を蓄える蓄圧室として機能するものであり、取扱性および耐圧性等を考慮して、アルミニウム等のような軽量かつ高強度の材料により筒状に形成される。そして、収容部本体36の軸方向一方端部の外周面には、雄ねじ44が形成され、軸方向他方端部の外周面には、雄ねじ46が形成される。
【0016】
吐出側閉塞部材38は、図5に示すように、収容部本体36の軸方向一方端部にシールリング48を介して突き当てられる円盤状の閉塞部50を含み、閉塞部50の一方面には、筒状のカートリッジ用接続部52が形成され、カートリッジ用接続部52の外周面には、充填剤カートリッジ20の雌ねじ20dに螺合される雄ねじ54が形成される。また、閉塞部50の他方面には、筒状のガイド部材用接続部56が形成され、ガイド部材用接続部56の外周面には、雄ねじ58が形成される。そして、閉塞部50,カートリッジ用接続部52およびガイド部材用接続部56の中央部には、充填剤14を吐出する吐出口60がこれらを貫通して形成される。
【0017】
吐出口60は、カートリッジ用接続部52の開口端からガイド部材用接続部56の中央部に亘って形成された大径部60aと、ガイド部材用接続部56の開口端からその中央部に亘って形成された小径部60bとを含み、大径部60aと小径部60bとの境界部には、テーパ面60cが形成される。そして、大径部60aには、ボール62と、ボール62をテーパ面60cへ押し当てるためのコイルバネ64とが収容され、大径部60aの内面には、コイルバネ64を圧縮した状態で保持するリング状の保持部材66が装着される。つまり、吐出口60の内部においては、テーパ面60c,ボール62,コイルバネ64および保持部材66によって吐出バルブ26が構成される。
【0018】
固定部材40は、図5に示すように、中央部に孔68を有する円盤状の係止部70と、係止部70の一方面の外周縁から軸方向へ延びて形成された筒状の接続部72とを含み、接続部72の内周面には、収容部本体36の雄ねじ44に螺合される雌ねじ74が形成される。また、接続部72の外周面には、図1に示すように、軸方向へ延びる複数の突条76が全周に亘って形成され、この突条76が手で持った際の滑り止めとなる。そして、係止部70の他方面には、図2に示すように、略長方形の転がり防止板78がねじ80によって取り付けられる。
【0019】
給気側閉塞部材42は、図6に示すように、円盤状の閉塞部82を含み、閉塞部82の一方面には、筒状のシリンダ用接続部84が形成され、シリンダ用接続部84の内周面には、雌ねじ86が形成される。閉塞部82の他方面には、閉塞部82の外周縁から軸方向へ延びて筒状の接続部88が形成され、接続部88の内周面には、収容部本体36の雄ねじ46に螺合される雌ねじ90が形成される。また、接続部88の外周面には、図1に示すように、軸方向へ延びる複数の突条92が全周に亘って形成され、この突条92が手で持った際の滑り止めとなる。さらに、閉塞部82の中央部には、給気口94が形成され、周縁部には、通気口96が形成され、給気口94の内周面には、雌ねじ98が形成される。そして、給気口94には、給気バルブ34が装着される。
【0020】
給気バルブ34は、一方端部が閉塞された筒状のバルブ本体100を含み、バルブ本体100の他方端部の外周面には雄ねじ102が形成され、バルブ本体100の側壁には、通気口104が形成される。また、バルブ本体100の外面には、通気口104を封鎖するためのゴムチューブ106が被せられる。そして、バルブ本体100の雄ねじ102が閉塞部82の雌ねじ98に螺合される。
【0021】
そして、カートリッジ収容部22の軸方向一方端部の吐出側閉塞部材38(図5)に対してガイド部材24が取り付けられ、軸方向他方端部の給気側閉塞部材42(図6)に対してシリンダ28が取り付けられる。
【0022】
ガイド部材24は、図5に示すように、吐出バルブ26のボール62に対して押圧力を付与するための押圧部材108と、押圧部材108に装着されるノズル110と、押圧部材108の脱落を防止する袋ナット112とによって構成される。
【0023】
押圧部材108は、先端部へ向かうにつれて縮径された略円錐台状の本体114を含み、本体114の後端部外周面には、鍔116が形成され、中心部には、貫通孔118が形成される。また、本体114の先端部における貫通孔118の内周面には、雌ねじ120が形成される。そして、本体114の大径側の端面には、小径部60bに挿入される管状の押圧部122が形成され、本体114の貫通孔118と押圧部122の内部空間とが連通される。押圧部122の長さは、その先端部がボール62に当接した状態において、本体114の大径側の端面とガイド部材用接続部56の端面との間に所定の隙間が生じるように設定される。
【0024】
ノズル110は、長手方向中央部から先端部へ向かうにつれて外径が縮径されたノズル本体124を含み、ノズル本体124の後端部の外周面には、雄ねじ126が形成される。そして、この雄ねじ126が、押圧部材108の雌ねじ120に螺合される。
【0025】
袋ナット112は、内周面に雌ねじ128を有するナット本体130を含み、ナット本体130の軸方向一方端部の内周面には、係止部132が形成される。そして、係止部132を押圧部材108の鍔116に係止させた状態で、ナット本体130の雌ねじ128が吐出側閉塞部材38の雄ねじ58に螺合される。
【0026】
シリンダ28は、図6に示すように、給気口94と連通する筒状のシリンダ本体134を含み、シリンダ本体134の軸方向一方端部の外周面には、雄ねじ136が形成され、軸方向他方端部の外周面には、雄ねじ138が形成される。そして、雄ねじ136が給気側閉塞部材42の雌ねじ86に螺合される。
【0027】
そして、シリンダ28の内部には、ピストン30が挿入され、シリンダ28を囲むようにして筒状の摺動ガイド140が配置され、シリンダ28の端部には、ピストン30および摺動ガイド140の離脱を防止するための離脱防止部材142が装着される。そして、ピストン30に対してキャップ型の把持部32が取り付けられる。
【0028】
ピストン30は、外周面にパッキン144が装着されたピストン本体146と、ピストン本体146と一体に形成されたピストンロッド148とを含み、ピストンロッド148の端部には、把持部32を取り付けるための雌ねじ150が形成される。
【0029】
摺動ガイド140は、把持部32を往復運動させる際のガイドとなるものであり、シリンダ28とほぼ同じ長さを有する筒状に形成される。そして、摺動ガイド140の軸方向一方端部が給気側閉塞部材42におけるシリンダ用接続部84の外面に嵌合される。
【0030】
離脱防止部材142は、ピストン本体146が係止される円盤状の本体152を含み、本体152の一方面には、シリンダ28の外面と摺動ガイド140の内面との間に嵌合される筒状の接続部154が形成され、接続部154の内周面には、雌ねじ156が形成される。また、本体152の中央部には、ピストンロッド148が挿通される孔158が形成され、本体152の所定箇所には、通気口160が形成される。そして、孔158にピストンロッド148が挿通された状態で、接続部154の雌ねじ156がシリンダ28の雄ねじ138に螺合され、接続部154の外面に摺動ガイド140の軸方向他方端部が嵌合される。
【0031】
把持部32は、摺動ガイド140の外径よりわずかに大きい内径を有する筒状の把持部本体162を含み、把持部本体162の軸方向一方端部は、円盤状の押圧部164によって閉塞される。そして、押圧部164の中央部には、ねじ166を挿通するための孔168が形成され、把持部本体162の端部外周面には、図1に示すように、ローレット目170が形成され、このローレット目170が手で持った際の滑り止めとなる。そして、把持部本体162の孔168にねじ166が挿通され、ねじ166がピストン30の雌ねじ150に螺合される。
【0032】
充填装置10を用いてモルタル18の浮き部分を補修する際には、図8に示すように、まず、充填剤14を充填すべき箇所(すなわち充填箇所A)を探し出し、モルタル18およびコンクリート躯体16に対して、充填箇所Aに至る穴172を形成する。一方、充填装置10のカートリッジ収容部22内に充填剤カートリッジ20(図4)を収容するとともに、充填剤カートリッジ20の吐出口20cを吐出側閉塞部材38のカートリッジ用接続部52(図5)に接続し、充填装置10を組み上げる。そして、この充填装置10を用いて、充填箇所Aに対して充填剤14を注入する。
【0033】
充填剤14の注入工程では、まず、一方の手でカートリッジ収容部22を把持するとともに、他方の手で把持部32を把持し、把持部32からピストン30に人の力を伝達することにより、図8に示すように、シリンダ28内においてピストン30を往復運動させる。すると、シリンダ28内で圧縮された空気の圧力により給気バルブ34が開放され、その空気が給気口94からカートリッジ収容部22の収容部本体36内へ供給される。したがって、ピストン30の往復運動を数回繰り返すうちに、収容部本体36の内部圧力が徐々に高められ、この圧力が充填剤カートリッジ20の押圧部材20eに作用して充填剤カートリッジ20の内部圧力が高められる。
【0034】
そして、充填剤カートリッジ20の内部圧力がある程度にまで高められると、図7に示すように、ガイド部材24のノズル110を穴172内に挿入し、ノズル110の先端部を充填箇所Aに押し当てる。すると、この押し当てる力の反力がガイド部材24に作用し、図9に示すように、ガイド部材24の押圧部122がボール62に押し当てられ、吐出バルブ26が開かれる。したがって、充填剤14は、吐出バルブ26を通してノズル110の先端部から吐出され、充填箇所Aへ注入される。
【0035】
充填剤14の注入過程では、図10に示すように、空気圧によって充填剤カートリッジ20の押圧部材20eがカートリッジ本体20bの奥へと押し込まれるため、カートリッジ収容部22の内部圧力が徐々に減少し、充填剤14を吐出させる力が減少する。そのため、注入作業を継続する場合には、ピストン30をさらに往復運動させることによって、カートリッジ収容部22の内部圧力を増大させる。
【0036】
このようにして充填箇所Aに充填剤14が十分に注入されると、穴172(図7)からノズル110を引き抜いた後、ポリマーセメントモルタル等を用いて穴172を封鎖する。
【0037】
この実施例によれば、ピストン30の往復運動を繰り返すことによりカートリッジ収容部22の内部圧力を徐々に高めることができるので、内部圧力を高めるために過大な力を必要としない。また、充填剤14を注入する際には、ガイド部材24におけるノズル110の先端部を充填箇所Aに押し当てるだけでよいので、充填剤14を吐出させるために過大な力を必要としない。したがって、充填装置10の取扱いは極めて簡単である。
【0038】
また、充填装置10は筒状であり、レバー等のような突出部が設けられていないので、携帯性および耐久性に優れる。
【0039】
さらに、ガイド部材24(ノズル110),シリンダ28およびピストン30のそれぞれの中心軸が同一直線上に配置されるように構成されているので、ガイド部材24のノズル110を充填箇所Aへ押し当てる方向とシリンダ28に対してピストン30を押し込む方向とが一致することとなり、充填剤14の注入作業が極めて容易である。
【0040】
なお、上述の実施例では、ノズル型のガイド部材24を用いた場合を示したが、ガイド部材24の種類は、補修箇所の状況に応じて適宜変更されてもよい。たとえば、図11に示すような壁面に生じたひび割れ174を補修する場合には、チップ型のガイド部材176が用いられてもよい。このガイド部材176では、図12に示すように、押圧部材178に対して筒状のチップ180が装着され、補修時には、チップ180がひび割れ174に押し当てられる。チップ180の材質は、特に限定されるものではないが、壁面に対する密着性等を考慮すると、シリコーン等のような軟質材料であることが望ましい。
【0041】
【発明の効果】
この発明によれば、ピストンの往復運動を繰り返すことによりカートリッジ収容部の内部圧力を徐々に高めていくことができる。また、充填剤を注入する際には、ガイド部材を充填箇所に押し当てるだけでよい。したがって、充填剤の注入作業のために過大な力を必要とすることはなく、充填装置の取扱性を飛躍的に向上できる。また、従来技術のように持運びの邪魔になるレバー等を設ける必要がないので、携帯性および耐久性に優れる。
【0042】
さらに、請求項2に記載した発明のように、ガイド部材としてのノズル,シリンダおよびピストンのそれぞれの中心軸が同一直線上に配置されるように構成すると、ノズルを充填箇所へ押し当てる方向とシリンダに対してピストンを押し込む方向とが一致するため、充填剤の注入作業が極めて容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明が適用された充填装置を示す正面図である。
【図2】この発明が適用された充填装置を示す底面図である。
【図3】図1におけるIII-III線断面図である。
【図4】充填剤カートリッジを示す断面図である。
【図5】図1実施例における吐出バルブを中心とした部分拡大断面図である。
【図6】図1実施例における給気バルブを中心とした部分拡大断面図である。
【図7】図1実施例の使用状態を示す図である。
【図8】カートリッジ収容部の内部圧力を高めるための動作を示す断面図である。
【図9】吐出バルブが開かれた状態を示す拡大断面図である。
【図10】充填剤が吐出される過程を示す断面図である。
【図11】壁面に生じたひび割れを補修する状態を示す図である。
【図12】壁面に生じたひび割れを補修するための充填装置を示す部分拡大断面図である。
【図13】従来の充填装置を示す図である。
【符号の説明】
10… 充填装置
14… 充填剤
16… コンクリート躯体
18… モルタル
20… 充填剤カートリッジ
22… カートリッジ収容部
24… ガイド部材
26… 吐出バルブ
28… シリンダ
30… ピストン
32… 把持部
34… 給気バルブ
38… 吐出側閉塞部材
40… 固定部材
42… 給気側閉塞部材

Claims (2)

  1. 充填剤が収容されたカートリッジを圧縮することにより前記充填剤を所定の充填箇所へ注入するようにした充填装置であって、
    前記カートリッジが収容され、軸方向一方端部に前記充填剤を吐出する吐出口が形成され、軸方向他方端部に空気を取り込む給気口が形成された密閉筒状のカートリッジ収容部、
    前記カートリッジ収容部の軸方向一方端部に設けられ、前記吐出口から吐出された前記充填剤を前記充填箇所へ導くガイド部材、
    前記吐出口に設けられ、前記ガイド部材から受ける押圧力によって開かれる吐出バルブ、
    前記本体の軸方向他方端部に設けられ、前記給気口を介して前記カートリッジ収容部と連通されたシリンダ、
    前記シリンダ内に摺動自在に挿入され、前記シリンダ内の空気を前記給気口から前記カートリッジ収容部内へ送り込むピストン、
    前記ピストンに設けられ、前記ピストンに対して人の力を伝達する把持部、および
    前記給気口に設けられ、前記ピストンにより加圧された空気によって開かれる給気バルブを備える、充填装置。
  2. 前記ガイド部材は管状のノズルを含み、前記ガイド部材,前記シリンダおよび前記ピストンのそれぞれの中心軸が同一直線上にあることを特徴とする、請求項1に記載した充填装置。
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