JP4020491B2 - 設置管の内面ライニング方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、マンション、ビルなどの建物、工場、地中に設置された給水管、排水管、冷暖房管、給湯管、化学配管、ガス管などの設置管の内周面にライニング剤を塗布してライニングする設置管の内面ライニング方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
たとえばマンションやビルに建物上下方向の排水用に設置されている排水立て管の場合、建物の各フロアに対応する枝管継ぎ手部が備えられ、各フロアからの排水を流入させる枝管が接続されている。従来、このように枝管継ぎ手部を有する設置管において、内周面にライニング剤を塗布してライニング処理するに当たり、図6に示す如くされていた。
すなわち、設置管1の枝管を取り外した枝管継ぎ手部4aの開口に栓部材10を取り付けておき、ライニング剤5を枝管継ぎ手部4から漏れ出ないようにしながら塗布されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来、図6(イ)に示すように、ライニング剤5を設置管1の内部にピグ6などによって塗布していく際、枝管継ぎ手部4aの内部にライニング剤5が多く入り込み、後に、図6(ロ)に示す如く枝管継ぎ手部4aから設置管本管3の方にライニング剤5が垂れ出し、設置管本管3の内面にライニング剤コブ5aができることがあった。
本発明の目的は、上記したライニング剤垂れ出しを回避しながらライニング処理できるライニング方法を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
目的達成のために、請求項1に記載の発明は、冒頭に記した設置管の内面ライニング方法において、設置管のうちの本管から突出する枝管継ぎ手部の内部と、本管の内部との境界又はその近くまで入り込んで枝管継ぎ手部内を塞ぐ栓部材を付けておき、この後に設置管の内周面にライニング剤を塗布するものである。
【0005】
すなわち、枝管継ぎ手部の内部を栓部材によって本管内部との境界又はその近くで塞いでおき、ライニング剤が枝管継ぎ手部の内部に入り込まないようにしながら、あるいは、入り込んでも枝管継ぎ手部の内面に付着するだけの少量で済むようにしながらライニング剤を塗布するものである。これにより、ライニング剤塗布の後に枝管継ぎ手部からライニング剤が垂れ出なくなり、枝管継ぎ手部の開口から指とか工具を挿入して冒頭に記したライニング剤コブを取り除く手間を掛けることなく、ライニング剤コブのない仕上がり精度のよいライニング処理ができるようになった。
【0006】
又、請求項に記載の発明によれば、前記枝管継ぎ手部の内周面のうちの枝管が入り込んで連結する枝管接続面部分を除く内周面部分との間に前記ライニング剤が入り込む隙間を形成するように構成した栓部材を、前記栓部材として使用するものである。
【0007】
すなわち、適量のライニング剤が前記隙間から枝管継ぎ手部に入り込んでその内周面部分に付着することを可能にしながらライニング剤を塗布するものであり、設置管本管のライニング処理と、枝管継ぎ手部のライニング処理とを一挙に行い、ライニング剤コブがなくて仕上がり精度のよいライニングを枝管継ぎ手部をも併せてライニングした状態に能率よく得られる。
【0008】
請求項に記載の発明によれば、前記設置管が排水立て管であり、前記栓部材の先端部を先細り形状にするテーパ部が備えられるとともに、前記枝管継ぎ手部の前記内周面部分のうちの枝管継ぎ手部の軸芯よりも高レベルに位置する部分に前記テーパ部が対向するように構成した栓部材を使用するものである。
【0009】
たとえばマンションやビルの排水立て管の場合、枝管継ぎ手部は、枝管からの排水が排水立て管に流れ込みやすいように形成される。すなわち、枝管継ぎ手部の基端部のうちの枝管継ぎ手部の軸芯よりも高レベルに位置する高レベル側基端部分は、前記軸芯よりも低レベルに位置する低レベル側基端部分よりも小半径のアール形状で立て管本管に接続するように形成される。このように、枝管継ぎ手部の基端部のアール形状が枝管継ぎ手部の軸芯よりも高レベルに位置する側と低レベルに位置する側とで異なる場合でも、高レベル側基端部分と栓部材との隙間が、前記テーパ部のために、低レベル側基端部分と栓部材の間の方の隙間と同様にライニング剤が流入しやすい大きさの隙間になり、ライニング剤を塗布していく際、枝管継ぎ手部と栓部材との隙間から枝管継ぎ手部の内部に入り込むライニング剤が枝管継ぎ手部の全周にわたって容易に入り込むようにしながら塗布していけるものである。これにより、排水立て管など枝管継ぎ手部の基端部分の形状が高レベル側と低レベル側とで異なる場合でも、設置管本管をライニング処理するに併せて枝管継ぎ手部もその全周囲にわたってライニング剤がむらのないとか少ない状態に付着する仕上がり精度のよいライニング処理をできる。
【0010】
請求項3に記載の発明は、冒頭に記した設置管の内面ライニング方法において、設置管のうちの本管から突出する枝管継ぎ手部の内部と、本管の内部との境界又はその近くまで入り込んで枝管継ぎ手部内を塞ぐ栓部材を付けておき、この後に設置管の内周面にライニング剤を塗布するものである。
すなわち、枝管継ぎ手部の内部を栓部材によって本管内部との境界又はその近くで塞いでおき、ライニング剤が枝管継ぎ手部の内部に入り込まないようにしながら、あるいは、入り込んでも枝管継ぎ手部の内面に付着するだけの少量で済むようにしながらライニング剤を塗布するものである。これにより、ライニング剤塗布の後に枝管継ぎ手部からライニング剤が垂れ出なくなり、枝管継ぎ手部の開口から指とか工具を挿入して冒頭に記したライニング剤コブを取り除く手間を掛けることなく、ライニング剤コブのない仕上がり精度のよいライニング処理ができるようになった。
又、請求項に記載の発明によれば、前記枝管継ぎ手部の内周面のうちの枝管が入り込んで連結する枝管接続面部分を除く内周面部分をライニングするライニング筒体と、このライニング筒体の内部を埋めるとともにライニング筒体とは分離自在な栓本体とで成る栓部材を、前記栓部材として使用するものである。
【0011】
枝管継ぎ手部の長さが長いとか形状が複雑であると、枝管継ぎ手部との間に隙間を形成する栓部材を使用しても、ライニング剤が枝管継ぎ手部の内部に十分に入り込みにくくなる。このような枝管継ぎ手部の場合、ライニング剤が枝管継ぎ手部に入り込むことを栓部材によって防止しながら設置管本管にライニング剤を塗布した後、ライニング筒体を枝管継ぎ手部の内部に残して栓本体を取り外し、枝管継ぎ手部の前記内周面部分をこれの形状や長さに適応した形状や長さを有するライニング筒体によってライニングするとともに、枝管継ぎ手部の内部に設置管本管に連通する通路を形成するものである。これにより、枝管継ぎ手部が長いとか複雑である場合でも、設置管本管にライニング剤コブがなく、かつ、枝管継ぎ手部にライニングミスがない仕上がり精度のよいライニング処理ができるとともに、栓本体を取り外すだけで操作簡単に枝管継ぎ手部をライニングできる。
【0012】
請求項に記載の発明によれば、前記設置管の内面にライニング剤塗布するピグを使用するものである。
【0013】
ピグが枝管継ぎ手部を移動する際、枝管継ぎ手部の内部と本管の内部との境界又はその近くまで入り込んでいる栓部材によって枝管継ぎ手部の内部側に位置ずれしないように案内されながら移動していき、設置管本管にライニング剤を塗りムラが出にくいように塗布していくものである。これにより、栓部材を案内部材に利用して安価に、塗りムラが出にくい仕上がり精度のよいライニング処理ができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
図1(イ)に示す設置管1は、マンション、ビルなどの建物に建物上下方向の排水用に設置された排水立て管で、設置管2は、建物の各フロアにおいてフロアからの排水を排水立て管1に流入させる枝管である。排水立て管1は、鋼管3と、鋼管3どうしを接続する鋳鉄製の継ぎ手4とで成る。そして、継ぎ手4のうちの鋼管3が連結する継ぎ手本管部と、鋼管3とが、排水立て管1のうちの本管3を構成し、継ぎ手4のうちの前記継ぎ手本管部から横向きに突出する枝管部4aが、排水立て管1のうちの前記本管3から横側に突出して前記枝管2が接続する枝管継ぎ手部4aを構成している。排水立て管1の延命化を図るに当たり、図1などに示すライニング方法によって管内部をライニング処理する。
【0015】
ライニング処理を行うには、ライニング剤5を供給した排水立て管1の内部に空気を供給し、流動する空気によってラインニング剤5を管内面に塗布する気流工法を採用するか、あるいは、ピグ6によるライニング工法を採用するが、後者のピグ6によるライニング工法を採用する場合を例にして説明する。
【0016】
図1(ロ)及び(ハ)に示すように、排水立て管1から枝管2を取り外した各フロアの枝管継ぎ手部4aに栓部材10を取り付けて管内部をブラスト工法によってクリーニングし、管内部から錆やスケールが取れると、排水立て管1の内部にエポキシ樹脂などの樹脂ライニング剤5を供給するとともに、ピグ6を排水立て管1の一端側から他端側に移動させることにより、排水立て管1の内部全体をライニング処理する。すなわち、管内に供給した樹脂ライニング剤5をピグ6によって排水立て管1の内周面に押し付けて塗布していく。
【0017】
前記栓部材10としては、図2に示す如く構成した栓部材を使用する。
すなわち、この栓部材10は、図2(ロ)に明示する如く取付けねじ部11a及び工具掛け部11bを備える金属製の取付け体11と、テーパ部12aを先端側に備える合成樹脂製の栓本体12とによって構成してある。栓本体12と取付け体11とは、栓本体12の基端部12bと取付け体11の取付けねじ部12aとにわたって挿入するように構成した連結ピン13によって連結するようにしてある。この連結状態では、栓本体12の前記基端部12bよりも外径がやや小さい先端部12cが取付け体11から工具掛け部11bの位置する側とは反対側に突出して栓部材10の先端部を形成するとともに、この先端部12cは、前記テーパ部12aのために先細り形状になる。取付け体11を工具掛け部11bに装着した工具(図示せず)で回転操作し、図2(イ)に示す如く取付けねじ部11aを前記枝管継手部4aの内周面のうちの枝管2が入り込んで連結する枝管連結ねじが設けられている枝管接続面部分4bに装着することにより、栓部材10を枝管継ぎ手部4aに取り付けられ、取付けねじ部11bを枝管接続面部分4bから取り外すことにより、栓部材10を枝管継ぎ手部4aから取り外せるようにしてある。図2(イ)に明示するように、栓部材10を枝管継ぎ手部4aに取り付けると、前記先端部12cが枝管継ぎ手部4aの内部の枝管継ぎ手部4aと前記本管3との境界又はその近くまで入り込むように、かつ、枝管継ぎ手部4aの内周面のうちの前記枝管接続面部分4bを除く内周面部分4cと先端部12cとの間に枝管継ぎ手部4aの全周にわたる隙間Sができるように、さらに、テーパ部12aが枝管継ぎ手部4aの前記内周面部分4cのうちの枝管継ぎ手部4aの軸芯Xよりも高レベルに位置する部分に対向するようにしてある。
【0018】
つまり、枝管継ぎ手部4aは、枝管2からの排水が排水立て管1に流れ込みやすいように形成されており、枝管継ぎ手部4aの基端部のうちの前記軸芯Xよりも高レベルに位置する高レベル側基端部分が立て管本管3に接続する部分Uのアール形状の半径が、前記軸芯Xよりも低レベルに位置する低レベル側基端部分が立て管本管3に接続する部分Dのアール形状の半径より小になっている。これにより、枝管継ぎ手部4aに栓部材10を取り付け、栓部材10の先端部12cと枝管継ぎ手部4aの前記内周面部分4cとの間に隙間Sができるようにしながら、かつ、この隙間Sの立て管本管内に臨む開口が、前記接続部分UとDのアール形状の半径の差異にかかわらず前記軸芯Xよりも高レベルに位置する側においても低レベルに位置する側においてもライニング剤5が入りやすい大きさになるようにしながら、枝管継ぎ手部4aと立て管本管3との境界又はその近くまで入り込んだ先端部12cによって枝管継ぎ手部内を塞いで枝管継ぎ手部4aの前記内周面部分4cをライニング処理するのに必要な量よりも多くのライニング剤5が枝管継ぎ手部4aの内部に入り込むことを防止しておき、立て管本管3の内面にライニング剤5を塗布していく際、ライニング剤5を隙間Sに入り込ませ、枝管継ぎ手部4aの前記内周面部分4cにも併せてライニング剤5を付着させる。
【0019】
排水立て管1の全体にわたってライニング剤5を塗布すると、塗布ライニング剤が固化しきらないうちに、図1(ニ)に示すように、排水立て管1の各フロアの枝管継ぎ手部4aから栓部材10を取り外し、枝管継ぎ手部4aの開口から指先とか工具を挿入して立て管本管3と枝管継ぎ手部4aとが連結する角部に付着しているライニング剤5をその角部に沿った形状に整える処理を行う。そして、塗布ライニング剤5を固化させるとともに枝管継ぎ手部4aに枝管2を接続して、ライニング処理を完了する。
【0020】
〔別実施形態〕
図3及び図4は、別の実施形態を備える栓部材10を使用するライニング方法を示す。
図3(ニ)に示すように、この栓部材10は、ライニング筒体14と、栓本体15と、金属製の蓋体16とによって構成してある。図3(ロ)に示すように、ライニング筒体14は、枝管継ぎ手部4aの内部のうちの枝管2が入り込む部分を除く部分に入り込むように、かつ、両端側に開口するように形成したゴム成型品パイプで成り、排水立て管1から枝管2を取り外した際、枝管継ぎ手部4aに枝管着脱開口から挿入し、ライニング剤5を接着剤として、あるいは、ライニング剤5とは異なる専用の接着剤を使用して、枝管継ぎ手部4aの内周面のうちの枝管2が入り込んで連結する枝管接続面部分4bを除く内周面部分4cに接着するように構成してある。図3(ハ)に示すように、栓本体15は、前記ラインニング筒体14に入り込んでライニング筒体14の内部を埋めるように形成したゴム成型品でなり、枝管継ぎ手部4aに接着した後のライニング筒体14の内部に挿入して詰めるように構成してある。図3(ニ)に示すように、蓋体16は、取付けねじ部と工具掛け部とを備える金属製品で成り、前記ライニング筒体14及び栓本体15を装着した後の枝管継ぎ手部4aの枝管接続面部分4bに取付けねじ部を螺合させることにより、枝管継ぎ手部4aに取り付けて栓本体15の外れ止めを行わせるように構成してある。
【0021】
すなわち、ライニング筒体14、栓本体15、蓋体16をその順序で枝管継ぎ手部4aに装着することにより、栓部材10を枝管継ぎ手部4aに装着できる。そして、この装着状態では、栓部材10のライニング筒体14と栓本体15とが枝管継ぎ手部4aの内部の枝管継ぎ手部4aと立て管本管3との境界又はその近くまで入り込んで枝管継ぎ手部内を塞ぎ、立て管本管3から枝管継ぎ手部4aの内部にライニング剤5が入り込むことを防止するようにしてある。
【0022】
つまり、図3(ニ)に示すように、排水立て管1から枝管2を取り外した各フロアの枝管継ぎ手部4aに栓部材10を取り付け、各枝管継ぎ手部4aの内部を栓部材10のライニング筒体14と栓本体15とで塞いで各枝管継ぎ手部4aの内部に立て管本管3からライニング剤5が入り込まないようにしておく。
【0023】
栓部材10の取り付けを終えると、図4(ホ)及び(ヘ)に示すように、排水立て管1の内部にエポキシ樹脂などの樹脂ライニング剤5を供給するとともに、ピグ6を排水立て管1の一端側から他端側に移動させることにより、排水立て管1の内部全体をライニング処理する。すなわち、管内に供給した樹脂ライニング剤5をピグ6によって排水立て管1の内周面に押し付けて塗布していく。
【0024】
排水立て管1の全体にわたってライニング剤5を塗布すると、図4(ト)に示すように、排水立て管1の各フロアの枝管継ぎ手部4aにおいて、栓部材10のうちのライニング筒体14を残して、蓋体16と栓本体15とを枝管継ぎ手部4aから取り外し、枝管継ぎ手部4aの前記内周面部分4cをライニング筒体14によってライニングし、立て管本管1に塗布したライニング剤5を固化させるとともに各フロアの枝管継ぎ手部4aに枝管2を接続して、ライニング処理を完了する。
【0025】
図5(イ)及び(ロ)は、さらに別の実施形態を備える栓部材10を示し、これらの栓部材10は、ライニング剤5の枝管継ぎ手部4aへの入り込みを不能にするべく使用するものである。
【0026】
図5(イ)に示す栓部材10は、取付けねじ部及び工具掛け部17aを備える取付け体17と、この取付け体17に支持アーム18を介して支持される栓本体19とによって構成してある。そして、取付け体17を工具掛け部17aに装着した工具で回転操作し、取付けねじ部を枝管継手部4aの前記枝管接続面部分4bに装着することにより、栓部材10を枝管継ぎ手部4aに取り付けられるようにしてある。栓部材10を枝管継ぎ手部4aに取り付けると、栓本体19が枝管継ぎ手部4aの内部の枝管継ぎ手部4aと立て管本管3との境界又はその近くまで入り込むとともに、栓本体19の周縁部が枝管継ぎ手部4aの基端部に接触し、栓本体19によって枝管継ぎ手部内を塞いで立て管本管3から枝管継ぎ手部4aの内部にライニング剤5が入り込むこと防止する。立て管本管3に対するライニング剤塗布を終えると、取付け体17を枝管継ぎ手部4aから取り外すことにより、栓本体19が取付け体17に付いて枝管継ぎ手部4aから抜け外れ、栓部材10を枝管継ぎ手部4aから取り外せる。
【0027】
図5(ロ)に示す栓部材10は、ライニング筒体14と、取付けねじ部及び工具掛け部17aを備える取付け体17と、この取付け体17に支持アーム18を介して支持される栓本体19とによって構成してある。そして、ライニング筒体14を枝管継手部4aに挿入してその前記内周面部分4cに接着剤で接着し、この後、取付け体17を工具掛け部17aに装着した工具で回転操作して取付けねじ部を枝管継手部4aの前記枝管接続面部分4bに装着することにより、栓部材10を枝管継ぎ手部4aに取り付けられるように構成してある。栓部材10を枝管継ぎ手部4aに取り付けると、栓本体19が枝管継ぎ手部4aの内部の枝管継ぎ手部4aと立て管本管3との境界又はその近くまで入り込むとともに、栓本体19の全周縁部がライニング筒体14の端部に接触し、栓本体19とライニング筒体14とによって枝管継ぎ手部内を塞いで立て管本管3から枝管継ぎ手部4aの内部にライニング剤5が入り込むことを防止する。立て管本管3に対するライニング剤塗布を終えると、取付け体17を枝管継ぎ手部4aから取り外すことにより、栓本体19が取付け体17に付いて枝管継ぎ手部4aから抜け外れ、ライニング筒体14が枝管継ぎ手部4aの内部に残ってその内周面部分4cをライニングし、栓部材10の栓本体19及び取付け体17が枝管継ぎ手部4aの塞ぎを解除して流水を可能にする。
【0028】
前記排水立て管1の他、前記枝管2を処理対象とする場合にも、さらには、給水管、冷暖房管、給湯管、化学配管、ガス管など、排水用以外の設置管を処理対象とする場合にも本発明は適用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ライニング要領の説明図
【図2】(イ)は、栓部材の取付け状態での断面図、(ロ)は、栓部材の分解状態での斜視図
【図3】別の実施形態を備える栓部材の取付け要領を示す説明図
【図4】別の実施形態を備える栓部材を使用するライニング要領を示す説明図
【図5】別の実施形態を備える栓部材の取付け状態での断面図
【図6】従来のライニング要領を示す説明図
【符号の説明】
1 設置管
2 枝管
3 本管
4a 枝管継ぎ手部
4b 枝管接続面部分
4c 枝管継ぎ手部の内周面部分
10 栓部材
12a テーパ部
12c 先端部
14 ライニング筒体
15 栓本体
X 軸芯
S 隙間

Claims (4)

  1. 設置管の内周面にライニング剤を塗布してライニングする設置管の内面ライニング方法であって、
    前記設置管のうちの本管から突出する枝管継ぎ手部の内部と、本管の内部との境界又はその近くまで入り込んで枝管継ぎ手部内を塞ぐ栓部材を付けておき、この後に設置管の内周面にライニング剤を塗布し、
    前記枝管継ぎ手部の内周面のうちの枝管が入り込んで連結する枝管接続面部分を除く内周面部分との間に前記ライニング剤が入り込む隙間を形成するように構成した栓部材を、前記栓部材として使用する設置管の内面ライニング方法。
  2. 前記設置管が排水立て管であり、前記栓部材の先端部を先細り形状にするテーパ部が備えられるとともに、前記枝管継ぎ手部の前記内周面部分のうちの枝管継ぎ手部の軸芯よりも高レベルに位置する部分に前記テーパ部が対向するように構成した栓部材を使用する請求項1記載の設置管の内面ライニング方法。
  3. 設置管の内周面にライニング剤を塗布してライニングする設置管の内面ライニング方法であって、
    前記設置管のうちの本管から突出する枝管継ぎ手部の内部と、本管の内部との境界又はその近くまで入り込んで枝管継ぎ手部内を塞ぐ栓部材を付けておき、この後に設置管の内周面にライニング剤を塗布し、
    前記枝管継ぎ手部の内周面のうちの枝管が入り込んで連結する枝管接続面部分を除く内周面部分をライニングするライニング筒体と、このライニング筒体の内部を埋めるとともにライニング筒体とは分離自在な栓本体とで成る栓部材を、前記栓部材として使用する設置管の内面ライニング方法。
  4. 前記設置管の内面にライニング剤塗布するピグを使用する請求項1〜3のいずれか1項に記載の設置管の内面ライニング方法。
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