JP4020103B2 - インクリボンカセットおよびプリンタ - Google Patents

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Description

この発明は、一般的には、インクリボンカセットおよびプリンタに関し、より特定的には、熱転写型の印刷装置に装填されるインクリボンカセットおよび熱転写型のプリンタに関する。
従来のインクリボンカセットやプリンタに関して、たとえば、特開平9−226197号公報には、コストの低減と、熱転写記録装置等に装填する際の作業性の向上とを目的としたインクリボンカセットが開示されている(特許文献1)。図11は、特許文献1に開示されたインクリボンカセットを示す斜視図である。
図11を参照して、インクリボンカセットは、インクリボン112がロール軸104に巻かれて構成されるインクリボンロール103と、インクリボンロール103が収納される収納ケース105とを備える。インクリボン112の先端部には、その幅方向に沿って両面接着テープ115が貼り付けられている。収納ケース105には、ミシン目に沿って切り離すことによって開閉可能となる蓋部105aが設けられている。
熱転写記録装置等にインクリボンカセットを装填する場合、蓋部105aを開けて、収納ケース105からインクリボンロール103を取り出す。インクリボンロール103からインクリボン112の先端部を引き剥がし、インクリボンロール103を収納ケース105に再び収納した後、蓋部105aを閉じる。最後に、インクリボン112の先端部に設けられた両面接着テープ115を、熱転写記録装置等のインクリボン巻き取り軸に貼り付けることで、インクリボンカセットの装填が完了する。
また、特開平2−50871号公報には、装填のし易さの確保と、製造コストおよびランニングコストの削減とを目的とした熱転写記録装置が開示されている(特許文献2)。特許文献2に開示された熱転写記録装置においてインクシートロールの交換は、繰り出しロールと巻き取りロールとの両端に形成された孔を、インクシートロールが装填される装置側に設けられた凸部に嵌め合わせることによって行なう。
特開平9−226197号公報 特開平2−50871号公報
特許文献1に開示されたインクリボンカセットでは、インクリボン112の先端部をインクリボン巻き取り軸に固定するため、その先端部に両面接着テープ115が設けられている。このため、インクリボンカセットを熱転写記録装置等に装填する場合には、インクリボン112の先端部を直接、掴んで、両面接着テープ115をインクリボン巻き取り軸に貼り付ける。
しかし、両面接着テープ115を、インクリボン巻き取り軸の正確な位置に貼り付けることは非常に難しく、手間がかかる。また、インクリボン112は、代表的にはポリエチレンテレフタラート(PET)から形成されており、その厚みは、数μmほどである。このため、インクリボン112を掴むと、インクリボン112が、破けたり、しわになったりして、貼り付け作業がさらに困難となる。したがって、特許文献1に開示されたインクリボンカセットでは、熱転写記録装置等にインクリボンカセットを手際良く装填することができない。
そこでこの発明の目的は、上記の課題を解決することであり、印刷装置への装填が容易かつ迅速に行なわれるインクリボンカセットを提供することである。また別に、この発明の目的は、インクリボンカセットが容易かつ迅速に装填されるプリンタを提供することである。
この発明の1つの局面に従ったインクリボンカセットは、本体部と、本体部から分離可能に設けられた分離部とを有する筐体と、本体部に対して支持された軸部材と、筐体に収容され、軸部材に巻き付けられたインクリボンとを備える。インクリボンは、軸部材に接続された一方端と、分離部に固定された他方端とを有する。分離部には、本体部から分離された状態で、印刷装置の巻き取りスプールの外周面から突出する爪部に係止される孔が形成されている。筐体には、本体部と分離部との境界に沿ってミシン目が形成されている。インクリボンカセットは、さらに、軸部材の軸方向の両端に配置され、軸部材に接続されるシャフトを備える。本体部には、本体部から切り離し可能な蓋が設けられている。蓋が切り離された位置には、開口部が形成される。シャフトは、開口部に挿入された状態で回転自在に軸支される。筐体および軸部材は、紙により形成される。シャフトは、リサイクル部材である。本体部は、軸部材の軸方向の両端に配置され、開口部が形成される第1側面および第2側面を含む。第1側面は、本体部に対して開閉自在である。
このように構成されたインクリボンカセットによれば、分離部にインクリボンの他方端を固定することで、インクリボンと巻き取りスプールとの接続を分離部を介して行なっている。これにより、インクリボンに直接、触れることなく、分離部を掴んでこの接続作業を行なうことができる。また、本体部から分離部を分離すると、分離部が分離されたその位置には、開口部が形成される。このため、筐体に、インクリボンを引き出すための開口部を別途、設ける必要がなくなる。これらの理由から、インクリボンカセットを印刷装置に装填する作業を、容易かつ迅速に行なうことができる。また加えて、分離部は、筐体を収容するために設けられた筐体の一部から構成されている。このため、部品点数を増やすことなく、簡易な構造で上述の効果を得ることができ、インクリボンカセットを安価に製造することができる。
また、分離部を巻き取りスプールに接続する際、分離部に形成された孔を巻き取りスプールに設けられた爪部に嵌め合わせるだけで良い。このため、インクリボンカセットを印刷装置に装填する作業を、さらに容易かつ迅速に行なうことができる。
さらに、筐体および軸部材の少なくともいずれか一方は、紙によって形成されている。これにより、インクリボンが使用された後の廃棄が容易となるため、環境問題に配慮した製品を実現することができる。また、部品材料として紙を用いることにより、これらの部品のコストを大幅に低減させることができる。
さらに、本体部と分離部との境界には、ミシン目が形成されている。このため、分離部を本体部から手際良く分離することができる。これにより、インクリボンカセットを印刷装置に装填する作業を、さらに容易かつ迅速に行なうことができる。
この発明の別の局面に従ったインクリボンカセットは、本体部と、本体部から分離可能に設けられた分離部とを有する筐体と、本体部に対して支持された軸部材と、筐体に収容され、軸部材に巻き付けられたインクリボンとを備える。インクリボンは、軸部材に接続された一方端と、分離部に固定された他方端とを有する。分離部は、本体部から分離された状態で印刷装置の巻き取りスプールに接続される接続部を含む。インクリボンカセットは、さらに、軸部材の軸方向の両端に配置され、軸部材に接続されるシャフトを備える。本体部には、本体部から切り離し可能な蓋が設けられる。蓋が切り離された位置には、開口部が形成される。シャフトは、開口部に挿入された状態で回転自在に軸支される。筐体および軸部材は、紙により形成される。シャフトは、リサイクル部材である。本体部は、軸部材の軸方向の両端に配置され、開口部が形成される第1側面および第2側面を含む。第1側面は、本体部に対して開閉自在である。
このように構成されたインクリボンカセットによれば、分離部にインクリボンの他方端を固定することで、インクリボンと巻き取りスプールとの接続を分離部を介して行なっている。これにより、インクリボンに直接、触れることなく、分離部を掴んでこの接続作業を行なうことができる。また、本体部から分離部を分離すると、分離部が分離されたその位置には、開口部が形成される。このため、筐体に、インクリボンを引き出すための開口部を別途、設ける必要がなくなる。これらの理由から、インクリボンカセットを印刷装置に装填する作業を、容易かつ迅速に行なうことができる。また加えて、分離部は、筐体を収容するために設けられた筐体の一部から構成されている。このため、部品点数を増やすことなく、簡易な構造で上述の効果を得ることができ、インクリボンカセットを安価に製造することができる。
また好ましくは、筐体および軸部材の少なくともいずれか一方は、紙によって形成されている。このように構成されたインクリボンカセットによれば、インクリボンが使用された後の廃棄が容易となるため、環境問題に配慮した製品を実現することができる。また、部品材料として紙を用いることにより、これらの部品のコストを大幅に低減させることができる。
また好ましくは、筐体には、本体部と分離部との境界に沿ってミシン目が形成されている。このように構成されたインクリボンカセットによれば、分離部を本体部から手際良く分離することができる。これにより、インクリボンカセットを印刷装置に装填する作業を、さらに容易かつ迅速に行なうことができる。
また好ましくは、接続部は、巻き取りスプールの外周面から突出する爪部に係止される孔である。このように構成されたインクリボンカセットによれば、分離部を巻き取りスプールに接続する際、分離部に形成された孔を巻き取りスプールに設けられた爪部に嵌め合わせるだけで良い。このため、インクリボンカセットを印刷装置に装填する作業を、さらに容易かつ迅速に行なうことができる。
この発明に従ったプリンタは、インクリボンカセットと、巻き取りスプールを有し、インクリボンカセットが装填されるプリンタ本体とを備える。インクリボンカセットは、本体部と、本体部から分離可能に設けられた分離部とを含む筐体と、本体部に対して支持された軸部材と、筐体に収容され、軸部材に巻き付けられたインクリボンとを有する。インクリボンは、軸部材に接続された一方端と、分離部に固定された他方端とを含む。分離部は、本体部から分離された状態で巻き取りスプールに接続される接続部を含む。インクリボンカセットは、軸部材の軸方向の両端に配置され、軸部材に接続されるシャフトをさらに備える。本体部には、本体部から切り離し可能な蓋が設けられる。蓋が切り離された位置には、開口部が形成される。シャフトは、開口部に挿入された状態で回転自在に軸支される。筐体および軸部材は、紙により形成される。シャフトは、リサイクル部材である。本体部は、軸部材の軸方向の両端に配置され、開口部が形成される第1側面および第2側面を含む。第1側面は、本体部に対して開閉自在である。
このように構成されたプリンタによれば、インクリボンカセットを簡易な構造としたまま、プリンタ本体に対するインクリボンカセットの装填を容易かつ迅速にできる。
また好ましくは、プリンタ本体には、インクリボンカセットが挿入される挿入口が形成されている。プリンタは、挿入口に開閉自在に設けられ、閉じられた状態で軸部材を回転自在に軸支する蓋部をさらに備える。このように構成されたプリンタによれば、特別な部品を新たに設けることなく、インクリボンを回転自在にプリンタ本体に支持することができる。これにより、部品点数を減らし、製造コストの削減を図ることができる。
以上説明したように、この発明に従えば、印刷装置への装填が容易かつ迅速に行なわれるインクリボンカセットを提供することができる。また、インクリボンカセットが容易かつ迅速に装填されるプリンタを提供することができる。
この発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
(実施の形態1)
図1は、この発明の実施の形態1におけるインクリボンカセットを示す斜視図である。図2は、図1中のII−II線上に沿ったインクリボンカセットの断面図である。図1および図2を参照して、インクリボンカセット10は、中空の直方体形状を有するインクリボンケース11と、一方向に延び、その延びる軸方向の両端でインクリボンケース11に支持されたスプール27と、スプール27の外周面に巻かれた状態でインクリボンケース11に収容されたインクリボン29とを備える。
インクリボンケース11は、紙から形成されている。インクリボンケース11は、インクリボンケース11の主要部分をなす本体部13と、本体部13に対して分離可能に設けられた分離部15とから構成されている。分離部15は、インクリボンケース11が有する六面のうちの隣り合う二面の間に渡って形成されている。インクリボンケース11には、本体部13と分離部15との間に位置してミシン目17が形成されている。インクリボンケース11をミシン目17に沿って切る取ることで、本体部13から分離部15を容易に分離することができる。
分離部15には、複数のスプロケットホール19が所定の間隔ごとに一方向に並んで形成されている。複数のスプロケットホール19は、互いに平行に延びる分離部15の周縁に沿って形成されている。本体部13の互いに向い合う側面13mおよび13nには、それぞれ、円形状を有する開口部21mおよび21nが形成されている。
スプール27には、その軸方向に沿って貫通する孔27hが形成されている。インクリボンケース11内には、さらに、スプール27の軸方向の両端に位置して、シャフト23および25が配置されている。スプール27は、紙から形成されており、シャフト23および25は、樹脂材料から形成されている。本実施の形態では、インクリボン29を巻き付けるためのスプール27やインクリボン29を収容するインクリボンケース11が、紙から形成されているため、インクリボンカセット10の使用後において、廃棄処理を容易に行なうことできる。また、これらの部品を低コストに作製することができる。
シャフト23は、スプール27の孔27hの直径より若干大きい直径を有し、孔27hに圧入固定される圧入軸部23pと、本体部13の開口部21mに挿入され、側面13mから突出する接続軸部23qとを有する。シャフト25は、孔27hの直径より若干大きい直径を有し、圧入軸部23pとは反対側から孔27hに圧入固定される圧入軸部25pと、本体部13の開口部21nに挿入され、側面13nから突出する接続軸部25qとを有する。このようなシャフト23および25をスプール27に設けることによって、スプール27をインクリボンケース11内に回転自在に支持することができる。
図3は、図1中のインクリボンカセットから分離部を切り離した状態を示す斜視図である。図3を参照して、インクリボン29は、たとえば、PETから形成されている。インクリボン29は、一方向に延びる帯状に形成されており、たとえば、4μmほどの厚みを有する。インクリボン29は、その帯状に延びる両端に位置して、一方端29p(図2を参照のこと)と他方端29qとを有する。一方端29pは、スプール27の外周面に接続されており、他方端29qは、分離部15の表面15aに接着されている。
図4は、図1中のインクリボンカセットが装填される昇華型プリンタを示す斜視図である。図中では、プリンタ内部の構造を明確に表わすため、一部のカバーが透けて描かれている。図4を参照して、昇華型のプリンタ50は、プリンタ本体60と、プリンタ本体60に接続され、用紙がセッティングされる用紙カセット59と、プリンタ本体60に装填される図1中のインクリボンカセット10とから構成されている。
プリンタ本体60は、互いに間隔を隔てて位置する金属製のサイドフレーム55および53と、サイドフレーム55とサイドフレーム53との間に配置されたインクリボンカセット10の収容ケース52と、側面51aを有し、収容ケース52を覆う本体カバー51とを備える。本体カバー51には、側面51aに位置して、カセット挿入口蓋57が開閉自在に設けられている。
図5は、図4中の昇華型プリンタのカセット挿入口蓋が開かれた状態を示す斜視図である。図4および図5を参照して、カセット挿入口蓋57が開かれたプリンタ本体60の位置には、収容ケース52に通じるカセット挿入口71が形成されている。収容ケース52の内部には、インクリボンカセット10が装填されるカセット挿入部79が設けられている。収容ケース52の内部には、さらに、カセット挿入部79に隣り合って巻き取りスプール75が設けられている。
巻き取りスプール75は、サイドフレーム55からサイドフレーム53に向けて延びており、サイドフレーム53側に設けられたギアを介してモータに接続されている。このような構成により、巻き取りスプール75は、回転駆動可能に設けられている。巻き取りスプール75には、その軸方向の両端に位置してスプロケット77が形成されている。スプロケット77は、巻き取りスプール75の外周面から放射状に突出する複数の爪部材によって形成されている。その複数の爪部材は、分離部15に形成された複数のスプロケットホール19と同じ間隔で突出している。カセット挿入口蓋57の裏面57bには、カセット挿入部79に向い合うように位置して、インクリボン支持部73が設けられている。インクリボン支持部73には、図2中に示すシャフト25の接続軸部25qが挿入される孔73hが形成されている。
続いて、図4中のプリンタ50に図1中のインクリボンカセット10を装填する方法について説明を行なう。図5を参照して、まず、インクリボンケース11をミシン目17に沿って切り取り、本体部13から分離部15を切り離す。このとき、インクリボン29の他方端29qは、分離部15に固定されているため、インクリボン29は、スプール27の回転とともに他方端29q側から順に引き出される。プリンタ50のカセット挿入口蓋57を開く。カセット挿入口71からインクリボンカセット10を挿入し、カセット挿入部79に位置決めする。
図6は、図4中の昇華型プリンタにインクリボンカセットが装填された状態を示す斜視図である。図7は、インクリボンカセットが装填された昇華型プリンタを示す断面図である。図7中には、図6中のVII−VII線上に沿った断面で、カセット挿入口蓋が閉じられた状態が表わされている。図6および図7を参照して、インクリボンカセット10をカセット挿入部79に位置決め後、スプロケット77にスプロケットホール19を嵌め合わせ、巻き取りスプール75にインクリボン29を数回転だけ巻き取らせる。これにより、インクリボン29の他方端29q側を巻き取りスプール75に固定する。
次に、カセット挿入口蓋57を閉じる。このとき、シャフト25の接続軸部25qが、インクリボン支持部73の孔73hに嵌り込むことで、スプール27が本体カバー51内で回転自在に軸支される。このようにカセット挿入口蓋57を、スプール27を軸支する部材として兼用することで、部品点数を削減することができる。なお、シャフト23の接続軸部23qは、図4中のサイドフレーム53側に設けられた別の軸受け部材に、回転自在に支持されている。
本実施の形態では、プリンタ50を、カセット挿入口蓋57を閉じた時点で巻き取りスプール75が自動的に回転する構成とし、最初にインクリボン29を巻き取りスプール75に全て巻き取る。このような構成により、インクリボン29を使い切った時点で、インクリボン29は、再びスプール27に巻き取られることとなる。以上の作業により、プリンタ50に対するインクリボンカセット10の装填が完了する。
本実施の形態では、分離部15を介してインクリボン29の他方端29q側を巻き取りスプール75に固定している。このため、ユーザーは、上述の一連の作業を、インクリボン29に直接、触れることなく、分離部15を摘んで行なうことができる。インクリボンカセット10の使用後、カセット挿入口蓋57を開く。巻き取りスプール75から分離部15を引き離し、カセット挿入部79からインクリボンカセット10を抜き取る。
図8は、使用後のインクリボンカセットを分解した状態を示す斜視図である。図3および図8を参照して、インクリボンカセット10をカセット挿入部79から抜き取った後、インクリボン29をスプール27から巻き取るとともに、インクリボン29の他方端29qを分離部15の表面15aから引き剥がす。そして、スプール27からシャフト23および25を抜き取る。このように本実施の形態では、シャフト23および25がスプール27に対して圧入固定されているため、紙から形成されたスプール27およびインクリボンケース11と、樹脂材料から形成されたインクリボン29ならびにシャフト23および25とを容易に分解することができる。これにより、インクリボンカセット10の使用後の分離廃棄を促進することができる。
この発明の実施の形態1におけるインクリボンカセット10は、本体部13と、本体部13から分離可能に設けられた分離部15とを有する筐体としてのインクリボンケース11と、本体部13に対して支持された軸部材としてのスプール27と、インクリボンケース11に収容され、スプール27に巻き付けられたインクリボン29とを備える。インクリボン29は、スプール27に接続された一方端29pと、分離部15に固定された他方端29qとを有する。分離部15は、本体部13から分離された状態で、印刷装置としての昇華型プリンタ50の巻き取りスプール75に接続される接続部としてのスプロケットホール19を含む。
インクリボンケース11およびスプール27の少なくともいずれか一方は、紙によって形成されている。インクリボンケース11には、本体部13と分離部15との境界に沿ってミシン目17が形成されている。スプロケットホール19は、巻き取りスプール75の外周面から突出する爪部としてのスプロケット77に係止される孔である。
プリンタ50は、インクリボンカセット10と、巻き取りスプール75を有し、インクリボンカセット10が装填されるプリンタ本体60とを備える。プリンタ本体60には、インクリボンカセット10が挿入される挿入口としてのカセット挿入口71が形成されている。プリンタ50は、カセット挿入口71に開閉自在に設けられ、閉じられた状態でスプール27を回転自在に軸支する蓋部としてのカセット挿入口蓋57をさらに備える。
なお、本実施の形態では、プリンタ50を昇華型プリンタとして説明したが、プリンタ50は、熱溶融型など他のタイプの熱転写型プリンタであっても良い。また、インクリボンカセット10を適用する印刷装置は、プリンタのみならず、たとえば、熱転写型の複写機であっても良い。
このように構成された、この発明の実施の形態1におけるインクリボンカセット10およびプリンタ50によれば、ユーザーは、分離部15を掴んでインクリボンカセット10の装填作業を行なうことができる。このため、薄くて扱いにくいインクリボン29を掴んで作業を行なう場合と比較して、装填の作業性を向上させることができる。また、インクリボン29は、装填作業時に直接、触れられることがないため、破れたり折り目が付いたりすることがない。このため、そのインクリボン29が装填されるプリンタ50によって、良好な印刷状態を得ることができる。
また、分離部15は、インクリボン29を収容するインクリボンケース11の一部から形成されている。このため、部品点数を増やすことなく簡素な構造で、上述の効果を得ることができる。これにより、インクリボンカセット10の製造コストを低減させることができる。また、分離部15を本体部13から切り離すと、その切り離した位置に開口部が形成されるため、ユーザーは、インクリボン29を引き出すための開口部を別途設ける必要がない。つまり、ユーザーは、本体部13から分離部15を切り離すと、そのままの状態で本体部13をプリンタ50にセッティングすることができる。これにより、インクリボンカセット10の装填作業を簡略にし、作業を迅速化することができる。
(実施の形態2)
図9は、この発明の実施の形態2におけるインクリボンカセットを示す斜視図である。図10は、図9中のインクリボンカセットから分離部を切り離した状態を示す斜視図である。本実施の形態におけるインクリボンカセットは、実施の形態1におけるインクリボンカセット10と比較して、基本的には同様の構造を備える。以下、重複する構造について説明を繰り返さない。
図9および図10を参照して、インクリボンカセット80が備える本体部13には、側面13mおよび13nに位置して、蓋83および87がそれぞれ設けられている。蓋83および87と本体部13との境界には、ミシン目81および85が形成されている。このため、ユーザーは、分離部15と同様に、蓋83および87を本体部13から容易に切り離すことができる。側面13mは、本体部13に対して開閉自在に設けられている。インクリボンケース11には、実施の形態1におけるインクリボンカセット10と同様の態様で、スプール27とインクリボン29とが収容されている。但し、シャフト23および25は、収容されていない。
本実施の形態では、樹脂材料から形成されたシャフト23および25が、繰り返し使用される。つまり、ユーザーは、まず分離部15を本体部13から切り離すとともに、本体部13から蓋83および87を切り離す。蓋83および87が切り離された位置には、シャフト23の接続軸部23qが挿入される開口部21mと、シャフト25の接続軸部25qが挿入される開口部21nとが形成される。
次に、シャフト23および25を準備し、そのシャフト23および25をスプール27に圧入固定する。本体部13の側面13mを開け、シャフト25の接続軸部25qが開口部21nに挿入されるように、スプール27をインクリボンケース11に収める。その後、シャフト23の接続軸部23qが開口部21mに挿入されるように、本体部13の側面13mを閉じる。以上の作業を実施することにより、本実施の形態においても、図3中に示すインクリボンカセット10と同様の態様を備えるインクリボンカセット80を得ることができる。
この発明の実施の形態2におけるインクリボンカセット80では、軸部材としてのスプール27は、再利用されるリサイクル部材としてのシャフト23および25に接続可能に設けられている。本体部13には、シャフト23および25を回転自在に軸支する軸受け部としての開口部21mおよび21nが形成されている。
このように構成された、この発明の実施の形態2におけるインクリボンカセット80によれば、実施の形態1に記載の効果と同様の効果を得ることができる。加えて、本実施の形態では、樹脂材料から形成されたシャフト23および25が繰り返し利用される。これにより、部品の廃棄率を低下させるともに、インクリボンカセット80の製造コストを低く抑えることができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
この発明の実施の形態1におけるインクリボンカセットを示す斜視図である。 図1中のII−II線上に沿ったインクリボンカセットの断面図である。 図1中のインクリボンカセットから分離部を切り離した状態を示す斜視図である。 図1中のインクリボンカセットが装填される昇華型プリンタを示す斜視図である。 図4中の昇華型プリンタのカセット挿入口蓋が開かれた状態を示す斜視図である。 図4中の昇華型プリンタにインクリボンカセットが装填された状態を示す斜視図である。 インクリボンカセットが装填された昇華型プリンタを示す断面図である。 使用後のインクリボンカセットを分解した状態を示す斜視図である。 この発明の実施の形態2におけるインクリボンカセットを示す斜視図である。 図9中のインクリボンカセットから分離部を切り離した状態を示す斜視図である。 特許文献1に開示されたインクリボンカセットを示す斜視図である。
符号の説明
10 インクリボンカセット、11 インクリボンケース、13 本体部、15 分離部、17 ミシン目、19 スプロケットホール、27 スプール、29 インクリボン、29p 一方端、29q 他方端、50 プリンタ、57 カセット挿入口蓋、60 プリンタ本体、71 カセット挿入口、75 巻き取りスプール、77 スプロケット。

Claims (6)

  1. 本体部と、前記本体部から分離可能に設けられた分離部とを有する筐体と、
    前記本体部に対して支持された軸部材と、
    前記筐体に収容され、前記軸部材に巻き付けられたインクリボンとを備え、
    前記インクリボンは、前記軸部材に接続された一方端と、前記分離部に固定された他方端とを有し、
    前記分離部には、前記本体部から分離された状態で、印刷装置の巻き取りスプールの外周面から突出する爪部に係止される孔が形成されており、
    前記筐体には、前記本体部と前記分離部との境界に沿ってミシン目が形成され、さらに、
    前記軸部材の軸方向の両端に配置され、前記軸部材に接続されるシャフトを備え、
    前記本体部には、前記本体部から切り離し可能な蓋が設けられ、前記蓋が切り離された位置には、開口部が形成され、
    前記シャフトは、前記開口部に挿入された状態で回転自在に軸支され、
    前記筐体および前記軸部材は、紙により形成され、前記シャフトは、リサイクル部材であり、
    前記本体部は、前記軸部材の軸方向の両端に配置され、前記開口部が形成される第1側面および第2側面を含み、
    前記第1側面は、前記本体部に対して開閉自在である、インクリボンカセット。
  2. 本体部と、前記本体部から分離可能に設けられた分離部とを有する筐体と、
    前記本体部に対して支持された軸部材と、
    前記筐体に収容され、前記軸部材に巻き付けられたインクリボンとを備え、
    前記インクリボンは、前記軸部材に接続された一方端と、前記分離部に固定された他方端とを有し、
    前記分離部は、前記本体部から分離された状態で印刷装置の巻き取りスプールに接続される接続部を含み、さらに、
    前記軸部材の軸方向の両端に配置され、前記軸部材に接続されるシャフトを備え、
    前記本体部には、前記本体部から切り離し可能な蓋が設けられ、前記蓋が切り離された位置には、開口部が形成され、
    前記シャフトは、前記開口部に挿入された状態で回転自在に軸支され、
    前記筐体および前記軸部材は、紙により形成され、前記シャフトは、リサイクル部材であり、
    前記本体部は、前記軸部材の軸方向の両端に配置され、前記開口部が形成される第1側面および第2側面を含み、
    前記第1側面は、前記本体部に対して開閉自在である、インクリボンカセット。
  3. 前記筐体には、前記本体部と前記分離部との境界に沿ってミシン目が形成されている、請求項2に記載のインクリボンカセット。
  4. 前記接続部は、巻き取りスプールの外周面から突出する爪部に係止される孔である、請求項2または3に記載のインクリボンカセット。
  5. インクリボンカセットと、
    巻き取りスプールを有し、前記インクリボンカセットが装填されるプリンタ本体とを備え、
    前記インクリボンカセットは、
    本体部と、前記本体部から分離可能に設けられた分離部とを含む筐体と、
    前記本体部に対して支持された軸部材と、
    前記筐体に収容され、前記軸部材に巻き付けられたインクリボンとを有し、
    前記インクリボンは、前記軸部材に接続された一方端と、前記分離部に固定された他方端とを含み、
    前記分離部は、前記本体部から分離された状態で前記巻き取りスプールに接続される接続部を含み、
    前記インクリボンカセットは、前記軸部材の軸方向の両端に配置され、前記軸部材に接続されるシャフトをさらに有し、
    前記本体部には、前記本体部から切り離し可能な蓋が設けられ、前記蓋が切り離された位置には、開口部が形成され、
    前記シャフトは、前記開口部に挿入された状態で回転自在に軸支され、
    前記筐体および前記軸部材は、紙により形成され、前記シャフトは、リサイクル部材であり、
    前記本体部は、前記軸部材の軸方向の両端に配置され、前記開口部が形成される第1側面および第2側面を含み、
    前記第1側面は、前記本体部に対して開閉自在である、プリンタ。
  6. 前記プリンタ本体には、前記インクリボンカセットが挿入される挿入口が形成されており、
    前記挿入口に開閉自在に設けられ、閉じられた状態で前記軸部材を回転自在に軸支する蓋部をさらに備える、請求項5に記載のプリンタ。
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