JP4020084B2 - 衝突予測装置 - Google Patents

衝突予測装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4020084B2
JP4020084B2 JP2004042595A JP2004042595A JP4020084B2 JP 4020084 B2 JP4020084 B2 JP 4020084B2 JP 2004042595 A JP2004042595 A JP 2004042595A JP 2004042595 A JP2004042595 A JP 2004042595A JP 4020084 B2 JP4020084 B2 JP 4020084B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ultrasonic
ultrasonic sensors
vehicle
sensor
sensors
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2004042595A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005233745A (ja
Inventor
英夫 高木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP2004042595A priority Critical patent/JP4020084B2/ja
Publication of JP2005233745A publication Critical patent/JP2005233745A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4020084B2 publication Critical patent/JP4020084B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01SRADIO DIRECTION-FINDING; RADIO NAVIGATION; DETERMINING DISTANCE OR VELOCITY BY USE OF RADIO WAVES; LOCATING OR PRESENCE-DETECTING BY USE OF THE REFLECTION OR RERADIATION OF RADIO WAVES; ANALOGOUS ARRANGEMENTS USING OTHER WAVES
    • G01S15/00Systems using the reflection or reradiation of acoustic waves, e.g. sonar systems
    • G01S15/88Sonar systems specially adapted for specific applications
    • G01S15/93Sonar systems specially adapted for specific applications for anti-collision purposes
    • G01S15/931Sonar systems specially adapted for specific applications for anti-collision purposes of land vehicles
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01SRADIO DIRECTION-FINDING; RADIO NAVIGATION; DETERMINING DISTANCE OR VELOCITY BY USE OF RADIO WAVES; LOCATING OR PRESENCE-DETECTING BY USE OF THE REFLECTION OR RERADIATION OF RADIO WAVES; ANALOGOUS ARRANGEMENTS USING OTHER WAVES
    • G01S15/00Systems using the reflection or reradiation of acoustic waves, e.g. sonar systems
    • G01S15/88Sonar systems specially adapted for specific applications
    • G01S15/93Sonar systems specially adapted for specific applications for anti-collision purposes
    • G01S15/931Sonar systems specially adapted for specific applications for anti-collision purposes of land vehicles
    • G01S2015/937Sonar systems specially adapted for specific applications for anti-collision purposes of land vehicles sensor installation details
    • G01S2015/938Sonar systems specially adapted for specific applications for anti-collision purposes of land vehicles sensor installation details in the bumper area
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01SRADIO DIRECTION-FINDING; RADIO NAVIGATION; DETERMINING DISTANCE OR VELOCITY BY USE OF RADIO WAVES; LOCATING OR PRESENCE-DETECTING BY USE OF THE REFLECTION OR RERADIATION OF RADIO WAVES; ANALOGOUS ARRANGEMENTS USING OTHER WAVES
    • G01S15/00Systems using the reflection or reradiation of acoustic waves, e.g. sonar systems
    • G01S15/88Sonar systems specially adapted for specific applications
    • G01S15/93Sonar systems specially adapted for specific applications for anti-collision purposes
    • G01S15/931Sonar systems specially adapted for specific applications for anti-collision purposes of land vehicles
    • G01S2015/937Sonar systems specially adapted for specific applications for anti-collision purposes of land vehicles sensor installation details
    • G01S2015/939Sonar systems specially adapted for specific applications for anti-collision purposes of land vehicles sensor installation details vertical stacking of sensors, e.g. to enable obstacle height determination

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Radar, Positioning & Navigation (AREA)
  • Remote Sensing (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Acoustics & Sound (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Measurement Of Velocity Or Position Using Acoustic Or Ultrasonic Waves (AREA)

Description

本発明は、衝突予測装置に関する。
従来、超音波を用いて車両の周囲の障害物を検知し、車両の衝突を予測する衝突予測装置が知られている。この装置では、障害物からの反射波について所定個数の波の受信に要する時間を求め、この時間から障害物との相対速度を算出するようになっている。そして、算出した相対速度に基づき障害物との衝突を予測する構成となっている。
また、この装置は、反射波の受信から相対速度算出までの過程において、相対速度算出の基礎となるデータ全体から第1平均値を求める第1平均手段を備えている。さらに、この装置は、第1平均値に基づき上下の閾値を設定する閾値設定手段と、この上下の閾値外のデータを排除した残りのデータから第2平均値を求める第2平均手段とを有している。
この構成により、上記衝突予測装置は、上下の閾値を設定し、上下の閾値外のデータを排除するので、誤カウントやカウント漏れに基づく誤ったデータが排除される。そして、この装置は、誤ったデータを排除した残りのデータから第2平均値を求めるので、相対速度算出の精度向上を可能としている。(例えば特許文献1参照)
しかし、通常、反射波を受信する超音波センサは車両外面に設置されるため、車両外面に付着した水滴が凍結した場合や泥等が付着した場合には、受信センサにて所望の特性が得られなくなる可能性がある。また、超音波センサ自体が故障した場合にも、受信センサにて所望の特性が得られなくなる。
そこで、マイクロフォンを備え、超音波送信時においてマイクロフォンに生じる機械的振動(残響)の継続時間から、センサ異常判定を行う障害物検出装置が提案されている。この装置では、上記機械的振動によって発生する残響の継続時間(以下残響時間)を測定する機能を備えており、異常時には残響時間が短くなる特性を利用して、センサ異常を判断する構成となっている。具体的に、この装置は、学習モード時(正常時)における残響時間と、検知モード時における残響時間とを比較し、検知モード時における残響時間の方が短くなった場合に、センサ異常と判断している。(例えば特許文献2参照)
特開平8−254576号公報 特開2003−248050号公報
しかし、特許文献2に記載の従来装置は、学習モードと検出モードとによりセンサ異常を判断しているため、これらモード時には、車両周辺の障害物を検出できなくなる可能性がある。すなわち、衝突予測装置においては、常時車両周辺の障害物を検出することが肝要となるが、特許文献2に記載の従来装置では、センサの異常判断を行っている間において、障害物の検出が行えず、常時車両周辺の障害物を検出することが困難となっている。
本発明の衝突予測装置は、自車両から送信された超音波のうち、車外構成物にて反射して戻ってくる反射波に基づいて、車両衝突を予測するものである。この衝突予測装置は、3つ以上の超音波センサと、送受信指令手段と、比較手段と、故障判断手段とを備えている。3つ以上の超音波センサは、車両外面に設置され、超音波を送信可能であると共に、送信された超音波のうち車外構成物にて反射して戻ってくる反射波、及び車外構成物にて反射することなく到達する直接波の双方を受信可能な構成となっている。送受信指令手段は、3つ以上の超音波センサのうちの一部である少なくとも2つの超音波センサに超音波の受信を指令し、受信指令された超音波センサを除く少なくとも1つの超音波センサに超音波の送信を指令するものである。比較手段は、送受信指令手段により受信指令された少なくとも2つの超音波センサからの信号のうち、直接波の特性信号を比較する機能を有している。そして、故障判断手段は、比較手段による比較結果に基づいて、3つ以上の超音波センサのうちいずれかが不良状態であると判断する構成となっている。
本発明によれば、少なくとも1つの超音波センサに送信を指令し、他の少なくとも2つの超音波センサに受信を指令し、この少なくとも2つからの直接波の特性信号を比較して、3つ以上の超音波センサの不良状態を判断している。
ここで、例えば、いずれかの受信側超音波センサが断線している場合や、泥などが付着している場合、その超音波センサについては、受信強度などの特性信号に変化をきたす(受信強度の場合は低下等することとなる)。このため、直接波の特性信号について比較して一致しない場合には、超音波センサのいずれかが不良状態であると判断できる。故に、3つ以上の超音波センサの不良状態を判断できることとなる。
さらに、上記故障判断では超音波の反射波が用いられることなく、直接波のみが用いられる。このため、故障判断に際して衝突予測を行えなくなるという事態が生じず、故障判断しつつも衝突予測することが可能となっている。
従って、故障判断をしつつも、車両周辺の車外構成物を検出して常時の衝突予測をすることができる。
以下、本発明の好適な実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の第1実施形態に係る衝突予測装置の構成図である。第1実施形態に係る衝突予測装置1は、図1に示すように、超音波を送信及び受信可能な3つ以上の超音波センサ10〜10(nは3以上の整数)を備えている。また、衝突予測装置1は、3つ以上の超音波センサ10〜10からの信号を処理するコントローラ20と、コントローラ20からの信号に基づいて作動し、乗員を拘束する乗員拘束装置30とを備えている。
3つ以上の超音波センサ10〜10は、超音波を車外に向けて送信する機能を有している。また、3つ以上の超音波センサ10〜10は、送信された超音波のうち、車外構成物にて反射して戻ってくる反射波を受信する機能と、車外構成物で反射することなく直接に到達する直接波を受信する機能とを備えている。ここで、車外構成物とは、例えば車両前方や後方などに存する他車両、人物、及び電柱などの障害物を含むものである。また、反射波及び直接波とは以下のものである。
図2は、反射波及び直接波の説明図である。なお、図2では3つ以上の超音波センサ10〜10のうちの2つを例に説明する。まず、反射波とは、超音波センサ10から送信され、車外構成物にて反射して他の超音波センサ10に戻ってくる超音波をいう。また、直接波とは、超音波センサ10から送信され、車外構成物にて反射することなく直接に他の超音波センサ10に到達する超音波をいう。
図2に示すように、超音波センサ10から送信される超音波は、車外構成物に向けて出射するが、その一方で、他の超音波センサ10に向けて出射する。このため、他の超音波センサ10は、車外構成物にて反射した超音波を受信する一方で、送信側の超音波センサ10からの超音波を直接に受信する。このように、3つ以上の超音波センサ10〜10はそれぞれが反射波及び直接波の2種類の超音波を受信するようになっている。
図3は、3つ以上の超音波センサ10〜10の設置状態を示す車両後方図である。なお、図3において、超音波センサ10は3つだけ設けられているものとして説明する。同図に示すように、3つの超音波センサ10〜10は、車体100の後方外面に取り付けられ、それぞれが他の2つから同一距離Lの位置に設けられている。すなわち、3つの超音波センサ10〜10は、正三角形をなすように設けられている。
具体的に1つの超音波センサ10(以下、上部超音波センサという)は、図3に示す如く、トランクリッド101の車両幅方向の略中央(図3に示すA−A’)となる位置に設置されている。
一方、他の2つの超音波センサ(以下、下部超音波センサという)10,10は、バンパフェイシア103に設けられ、一方が中央から左側(図3に示すB−B’)に位置し、他方が中央から右側に位置している。
なお、図3においては、3つの超音波センサ10〜10が車両後方に設けられる例を説明したが、これらセンサ10〜10は車両前方や側方及びコーナー部に設けられていてもよい。また、図3では、3つの超音波センサ10〜10がそれぞれ同一距離に設置される例を説明したが、これに限らず、上部超音波センサ10に対し2つの下部超音波センサ10,10が同一距離に設けられていてもよい。すなわち、2つの下部超音波センサ10,10の間の距離は、上部超音波センサ10からの距離と異なっていてもよい。また、超音波センサ10が3つ以上設けられている場合にあっては、1つのセンサに対し3つが同一距離に設けられるなどであってよい。また、車両前方において1つのセンサに対し3つが同一距離に設けられ、車両後方において1つのセンサに対し4つが同一距離に設けられるなどであってもよい。さらに、上部超音波センサ10は、リアコンビランプ102内等に設置されていてもよい。
図4は、図3のA−A’線断面図である。同図に示すように、上部超音波センサ10は、一端面が露出した状態でトランクリッド101に設けられている。このため、上部超音波センサ10は、車両外側に超音波を送信及び受信し得るようになっている。
図5は、図3のB−B’線断面図である。同図に示すように、2つの下部超音波センサ10,10のうちの左側の超音波センサ10は、バンパーステー105に固定されたレインフォース104に設置されている。また、左側の超音波センサ10は、送受信面がバンパ表皮、すなわちバンパフェイシア103の面と略同一面になるように設置されている。なお、右側の超音波センサ10についても、同様の構成である。
再度、図1を参照する。これら3つ以上の超音波センサ10〜10は、コントローラ20によって制御される構成となっている。コントローラ20は、3つ以上の超音波センサ10〜10との間で信号の送受信をする入出力部21と、上記乗員拘束装置30に対して作動信号を出力する作動信号出力部22とを有している。入出力部21としては、例えば一般的なA/D変換機能を有する電子装置や、デジタル信号を受波できる通信ポートが含まれる。
また、コントローラ20は、本装置1の全体的制御を行うCPU23と、CPU23の作動のために必要なRAM24及びROM25とを具備している。CPU23は、送受信指令機能(送受信指令手段)、衝突予測機能(衝突予測手段)、比較機能(比較手段)及び故障判断機能(故障判断手段)の4機能を備えている。
送受信指令機能は、3つ以上の超音波センサ10〜10のそれぞれに対し、超音波の送信指令、受信指令又は停止指令(送受信を行わない指令)をする機能である。このため、3つ以上の超音波センサ10〜10は、それぞれCPU23からの指令に基づいて、超音波の送信、受信又は停止する構成となっている。
衝突予測機能は、3つ以上の超音波センサ10〜10のうち、受信指令したものからの反射波に基づいて車両の衝突を予測する機能である。よって、CPU23は、3つ以上の超音波センサ10〜10のうち受信指令したものから、反射波信号を入力して衝突予測を行うこととなる。
比較機能は、3つ以上の超音波センサ10〜10のうち受信指令したものからの信号を比較する機能である。ここで比較される信号は、超音波の直接波についての特性信号である。よって、CPU23は、3つ以上の超音波センサ10〜10のうち受信指令したものから、直接波の特性信号を入力して比較することとなる。なお、特性信号とは、例えば直接波の到達時間、直接波の強度などを示す信号をいう。
故障判断機能は、比較機能による比較結果に基づいて、3つ以上の超音波センサ10〜10のうちいずれかが不良状態であることを判断する機能である。ここで、不良状態とは、センサ表面に泥等が付着した状態や、センサに断線が生じている状態をいい、正常な超音波の送受信を行えない状態をいう。よって、CPU23は、比較結果が異なる場合に、3つ以上の超音波センサ10〜10のうちいずれかに泥等が付着していることや、断線が生じていることを判断することとなる。
また、ROM25にはこれら機能に対応したプログラムが記憶されている。このため、CPU23は、車両の電源が投入されると、ROM25からプログラムを読み込んで、上記4機能を実行するようになっている。さらに、CPU23は、上記4機能のうち、衝突予測機能によって車両衝突が予測されると、乗員拘束装置30に作動信号を送信する構成となっている。
上記乗員拘束装置30は、作動信号の受信により作動して、乗員を拘束するものである。また、乗員拘束装置30は、エアバッグ、シートベルト、シート、ヘッドレスト等の拘束手段を含んでおり、これらによって、衝突予測時に乗員を拘束等する構成となっている。なお、乗員拘束装置30は、衝突による衝撃を吸収すべく、車体100などの部品を移動させるデバイスであってもよいし、車体100などの部品の衝撃吸収特性を変化させるデバイスであってもよい。
このように構成されるため、衝突予測装置1は、3つ以上の超音波センサ10〜10によって受信された反射波に基づいて車外構成物までの距離などを検出し、衝突予測することとなる。また、衝突予測装置1は、衝突予測する一方で、直接波に基づいて3つ以上の超音波センサ10〜10の不良状態を判断することとなる。この際、衝突予測装置1は、衝突予測に必要とされない直接波に基づいて、不良状態を判断している。このため、衝突予測装置1は、不良状態の判断に際し、衝突予測処理を実行できなくなることがなくなっている。すなわち、衝突予測装置1は、反射波を用いることなく、直接波の特性信号を比較するという特徴を有することで、衝突予測を常時行うことができる構成となっている。
なお、上記コントローラ20は、既存のエアバッグやシートベルト装置のために用いられるコントローラと共用されるようにしてもよい。さらに、コントローラ20は、車外構成物までの距離及び車外構成物の位置情報を運転者に報知するための障害物検出装置や、その距離情報を表示部又は警報器を通じて報知する提示装置などに接続されてもよい。さらに、3つ以上の超音波センサ10〜10は、自車後方の障害物との間の距離を超音波により検出するバックソナーや、コーナー部から所定距離以内に存する車外構成物を超音波により検出するコーナーソナーと共用されてもよい。
次に、第1実施形態に係る衝突予測装置1の動作の概略を図1を参照して説明する。まず、CPU23が送受信指令機能により3つ以上の超音波センサ10〜10のそれぞれに対し、送信指令、受信指令、停止指令を行う。このとき、CPU23は、3つ以上の超音波センサ10〜10のうちの一部に受信指令を出力する。具体的には、3つ以上の超音波センサ10〜10のうちの一部である少なくとも2つに受信指令を出力する。また、CPU23は、3つ以上の超音波センサ10〜10のうち、受信指令をしたものを除く少なくとも1つに送信指令を出力する。
このとき、CPU23は、場合によって3つ以上の超音波センサ10〜10のうちいずれかには、停止指令を出力する。すなわち、CPU23は、3つ以上の超音波センサ10〜10が9つであるとした場合、4つに受信指令を出力し、2つに送信指令を出力し、他の3つに停止指令を出力するなどする。
これにより、3つ以上の超音波センサ10〜10は、それぞれが送信、受信又は停止の役割が与えられたこととなる。そして、3つ以上の超音波センサ10〜10のうち送信指令されたものは、超音波を送信することとなる。この際、送信指令されたものに断線が生じている場合、超音波は送信されないこととなる。
その後、3つ以上の超音波センサ10〜10のうち受信指令されたものは超音波を受信する。また、送信指令されたものに断線が生じしている場合、超音波は送信されないことから、受信指令されたセンサは超音波を受信しないこととなる。さらに、受信指令されたセンサ自体に断線が生じている場合にあっても、超音波は受信されないこととなる。また、断線等が生じていない受信側センサは、車両周囲に車外構成物が存在する場合、直接波の他に反射波を受信することとなる。
次いで、CPU23は、受信指令されたセンサからの信号を読み込む。そして、CPU23は、衝突予測機能により、反射波の存在を認識し、以下の処理を実行する。すなわち、CPU23は、反射波が存在しない場合、車両周囲に車外構成物が存在しないことから、車両衝突が生じないと判断する。一方、反射波が存在する場合、CPU23は、超音波の送信時刻と反射波の受信時刻とから、反射波の到達時間を求める。そして、CPU23は、到達時間を超音波速度で除することとする。これによって、CPU23は自車両から車外構成物までの距離を求める。
また、CPU23は、反射波の周波数を読み取り、自車両の車外構成物に対する相対速度を算出する。次いで、CPU23は、自車両から車外構成物までの距離と相対速度とから車両衝突を予測する。ここで、衝突が予測された場合、CPU23は、作動信号出力部22を通じて、乗員拘束装置30に作動信号を送信する。これにより、乗員拘束装置30は作動して乗員を拘束保護することとなる。
一方、CPU23は、比較機能により、受信指令されたセンサからの信号のうち、直接波の特性信号を比較する。具体的にCPU23は、直接波の到達時間や強度を比較する。その後、CPU23は、故障判断機能により、3つ以上の超音波センサ10〜10の不良状態を判断する。具体的に、3つの超音波センサ10〜10を例に説明すると、CPU23は、上記比較の結果に基づいて、直接波の特性(例えば送信強度)が一致しているか否かを判断する。ここで、直接波の特性信号が一致していない場合、CPU23は、下部超音波センサ10,10のいずれか一方が不良状態であると判断する。下部超音波センサ10,10のいずれか一方が不良状態である場合、一方のセンサは正常な受信ができるものの、他方のセンサは正常な受信ができないからである。よって、CPU23は、直接波の特性が一致しない場合、下部超音波センサ10,10のいずれか一方が不良状態であると判断する。
そして、コントローラ20は、3つ以上の超音波センサ10〜10のいずれかについて不良状態を検出した場合、警報器(図示せず)にその旨を送信する。これにより、警報器は、乗員に対し不良状態を警告することとなる。なお、この警告は、例えば、運転席の計器板の中に設置される警告灯を点灯することで行われてもよいし、ブザー等の音声により行われてもよい。
次に、第1実施形態に係る衝突予測装置1の詳細動作について説明する。図6は、第1実施形態に係る衝突予測装置1の詳細動作の一例を示すフローチャートである。まず、車両の電源が投入、又はエンジンが起動すると、本装置1が起動し、装置1の初期化や自己診断が行われる。そして、初期化及び自己診断が終了すると、図6に示すフローチャートに従って処理が実行される。
本装置1の処理は、端的に説明するとフローチャートに示すステップST12〜ST15においてセンサの不良状態を判断し、ステップST16〜ST18において車両衝突を予測するようになっている。すなわち、直接波の特性信号を比較して超音波センサ10の不良状態を判断する処理と、車両衝突を予測する処理とが、1つの処理サイクルにて行われるようになっている。
以下詳細に説明する。なお、以下の説明においては、図3に示した3つの超音波センサ10〜10を例に説明する。まず、CPU23は送受信指令機能により上部超音波センサ10に対して超音波の送信を指令し、下部超音波センサ10,10に対して超音波の受信を指令する。これにより、上部超音波センサ10は、超音波の送信動作をする(ST10)。ここで、上部超音波センサ10に断線が生じていない場合、超音波は送信されることとなる。
その後、下部超音波センサ10,10は、超音波の受信動作を行う(ST11)。このとき、上部超音波センサ10に断線が生じておらず、下部超音波センサ10,10に断線が生じていない場合、超音波のうち直接波が受信されることとなる。
そして、CPU23は、下部超音波センサ10,10からの信号を読み込んで、超音波を送信してから直接波が到達するまでの時間(到達時間)t1を計算する(ST12)。すなわち、CPU23は、下部超音波センサ10,10それぞれについて到達時間t1を求める。
そして、CPU23は、比較機能によりそれぞれの到達時間t1を比較し、故障判断機能により到達時間t1が一致するか否かを判断する(ST13)。ここで、一致しないと判断した場合(ST13:NO)、CPU23は、故障判断機能により下部超音波センサ10,10のいずれかが不良状態であると判断する。
その後、コントローラ20は、その旨を警報器等に送信し、警報器は警告を行う(ST14)。これにより、車両乗員は、不良状態を知ることができ、下部超音波センサ10,10の表面の清掃や点検の必要性を知ることができる。その後、処理は、ステップST10に戻る。
一方、到達時間t1が一致すると判断した場合(ST13:YES)、CPU23は、故障判断機能により3つ以上の超音波センサ10〜10のいずれかもが不良状態でないと判断する(ST15)。そして、処理は、ステップST16に移行し、以下衝突予測処理が行われていくこととなる。
ここで、ステップST13〜ST15について、図7〜図9を参照して詳細に説明する。図7は、上部超音波センサ10及び下部超音波センサ10,10の双方が正常であるときの到達時間t1を示す説明図である。同図に示すように、まず、上部超音波センサ10が所定周波数の超音波を送信する。そして、下部超音波センサ10,10それぞれは、車両周囲に車外構成物が存在する場合、直接波及び反射波を受信する。このとき、反射波が下部超音波センサ10,10に至る経路と、直接波が下部超音波センサ10,10に至る経路とでは、後者の経路の方が短いため、直接波は反射波よりも先に受信されることとなる。従って、CPU23は、先に受信された超音波を直接波である決定し、到達時間t1を求めることとなる。
ここで、図7に示す例では、3つの超音波センサ10〜10のすべてが正常に作動しているため、下部超音波センサ10,10にて受信される直接波の到達時間t1は略同じになる。故に、CPU23は、比較機能により到達時間t1を比較し、故障判断機能により両者が一致することを確認すると、3つの超音波センサ10〜10のすべてが正常に作動していると判断することとなる。
図8は、上部超音波センサ10及び左側の下部超音波センサ10が正常であり、右側の下部超音波センサ10に異物が付着しているときの到達時間t1を示す説明図である。同図に示すように、まず、上部超音波センサ10が所定周波数の超音波を送信すると、車両周囲に車外構成物が存在する場合、下部超音波センサ10,10それぞれは、直接波及び反射波を受信する。
ところが、図8に示すように、右側の下部超音波センサ10に異物が付着していると、双方の下部超音波センサ10,10にて受信される直接波の到達時間t1は異なってしまう。具体的に右側の下部超音波センサ10は、異物の付着により所望の強度で直接波を受信できず、結果として受信の開始時刻が遅くなってしまう。このため、CPU23は、比較機能により到達時間t1を比較し、故障判断機能により両者が異なることを確認すると、下部超音波センサ10,10のうちいずれかが不良状態であると判断することとなる。
図9は、上部超音波センサ10及び左側の下部超音波センサ10が正常であり、右側の下部超音波センサ10が断線状態であるときの到達時間t1を示す説明図である。同図に示すように、まず、上部超音波センサ10が所定周波数の超音波を送信し、車両周囲に車外構成物が存在する場合、左側の下部超音波センサ10は、直接波及び反射波を受信する。
ところが、図9に示すように、右側の下部超音波センサ10が断線状態であるため、両者の到達時間t1は異なってしまう。具体的に右側の下部超音波センサ10は、断線しているため直接波を受信できず、受信の開始時刻を特定できないこととなる。よって、右側の下部超音波センサ10については、直接波の到達時間t1を求めることができず、到達時間t1は異なることとなる。そして、CPU23は、比較機能により到達時間t1を比較し、故障判断機能により両者が異なることを確認すると、下部超音波センサ10,10のうちいずれかが不良状態であると判断することとなる。
再度、図6を参照する。CPU23が故障判断機能により3つの超音波センサ10〜10のいずれかもが不良状態でないと判断した後(ST15の後)、下部超音波センサ10,10は反射波を受信する(ST16)。その後、CPU23は、反射波の到達時間t2を求める。そして、車外構成物までの距離及び相対速度を求める(ST17)。
ステップST17の処理を詳細に説明する。まず、CPU23は、L1=V×t/2なる関係式に基づいて、車外構成物までの距離を求める。ここで、L1は車外構成物までの距離である。また、Vは超音波の速度であり、気温が摂氏0度の場合には約331m/sとなる。
距離を求めた後、CPU23は、反射波の周波数f1を計算する。この際、CPU23は、電子回路等のノイズの影響を最小限にするために、音圧(受信周波数の振幅)に対して規定の閾値を設定する。そして、CPU23は、反射波の音圧が該閾値を上回った時点から単位時間t'の間だけ、反射波の波数nを電子回路等によってカウントする。その後、CPU23は、f1=n/t’なる計算式により、反射波の周波数f1を求める。なお、周波数f1の計算は上記手法に限らず、例えば、高速フーリエ変換を利用して求めるようにしてもよい。
上記の如く、反射波の周波数f1を求めた後、CPU23はドップラー効果を利用して相対速度を求める。そして、CPU23は、衝突予測機能により、車外構成物までの距離と相対速度とから車両衝突を予測する(ST19)。ここで、車両衝突の可能性を予測しなかった場合(ST18:NO)、処理はステップST10に戻る。
一方、車両衝突の可能性を予測した場合(ST18:YES)、CPU23は、作動信号出力部22を通じて、作動信号を乗員拘束装置30に送信する。これにより、乗員拘束装置30は作動して乗員拘束動作を行うこととなる(ST19)。そして、処理は終了する。
このように、第1実施形態では、故障判断されると共に、衝突予測が行われるようになっている。なお、処理内容は上記のものに限らず、以下のものであってもよい。図10は、第1実施形態に係る衝突予測装置1の詳細動作の変形例を示すフローチャートである。なお、同図に示すステップST20〜ST22,ST24〜ST29は、図6に示したステップST10〜ST12,ST14〜ST19と同様であるため、説明を省略する。
同図に示すように、CPU23は、到達時間t1を計算した後(ST22の後)、比較機能によりそれぞれの到達時間t1を比較する。さらに、変形例にあっては、到達時間t1のみならず、直接波の収束時間t3、振幅、エネルギー及び周波数f2を比較する。
すなわち、CPU23は、比較機能により、到達時間t1、直接波の収束時間t3、振幅、エネルギー及び周波数f2が一致するか否かを判断することとなる(ST23)。ここで、到達時間t1、直接波の収束時間t3、振幅、エネルギー及び周波数f2のいずれかが一致しないと判断した場合(ST23:NO)、処理はステップST24に移行し、警告が行われる(ST24)。
一方、到達時間t1、直接波の収束時間t3、振幅、エネルギー及び周波数f2のいずれもが一致すると判断した場合(ST23:YES)、CPU23は、故障判断機能により3つの超音波センサ10〜10のいずれもが不良状態でないと判断する(ST25)。そして、衝突予測処理が行われていくこととなる。
ここで、ステップST23〜ST25について、図11を参照して詳細に説明する。図11は、上部超音波センサ10及び下部超音波センサ10,10が正常であるときの到達時間t1等を示す説明図である。同図に示すように、上部超音波センサ10が所定周波数の超音波を送信すると、車両周囲に車外構成物が存在する場合、下部超音波センサ10,10それぞれは、直接波及び反射波を受信する。このとき、CPU23は、先に受信された直接波について到達時間t1を求める。
さらに、変形例においてCPU23は、到達時間t1のみならず、直接波の収束時間t3、振幅、エネルギー及び周波数fを求める。ここで、直接波の収束時間t3は、直接波の受信開始時刻と、直接波の収束終了時刻との差分から求めることができる。また、振幅は、例えばピーク振幅δを検出することによって求めることができる。直接波の周波数f2は、1波長ごとの時間を計測することによって、f2=1/Tなる式より求めることができる。
さらに、エネルギーは以下のようにして求めることができる。すなわち、CPU23は、以下のパーセバルエネルギーの式を用いることによって、エネルギーEを計算する。
Figure 0004020084
そして、上記したように、下部超音波センサ10,10の双方が正常である場合、これらの到達時間t1、直接波の収束時間t3、振幅、エネルギー及び周波数f2は一致することとなる。
ところが、下部超音波センサ10,10の一方が不良状態である場合、下部超音波センサ10,10にて受信される直接波の到達時間t1は異なってしまう。さらに、直接波の収束時間t3、振幅、エネルギー及び周波数f2についても異なってくる。例えば、下部超音波センサ10,10が所望の測定レンジを得ることができなくなった場合、振幅及びエネルギーが異なることとなる。また、使用する超音波センサ10の感度が低下した場合、周波数f2が異なる可能性がある。さらに、超音波センサ10が認識できる領域が短くなった場合にも、周波数f2が異なる可能性がある。
従って、CPU23は、比較機能により到達時間t1、直接波の収束時間t3、振幅、エネルギー及び周波数f2を比較し、故障判断機能によりこれらのうち少なくとも1つが異なることを確認すると、下部超音波センサ10,10のうちいずれかが不良状態であると判断することとなる。
なお、上記処理では、下部超音波センサ10,10のいずれかが不良状態である場合、誤った衝突予測をしてしまうことを防止すべく、衝突予測処理を実行しないようにしていた。しかし、これに限らず、衝突予測処理を実行するようにしてもよい。すなわち、下部超音波センサ10,10の一方については正常に作動しているため、CPU23は、正常に受信された反射波に基づいて、衝突予測処理を実行するようにしてもよい。これにより、たとえいずれかのセンサが不良状態と判断されていたとしても、常時の衝突予測を確保することができる。
このようにして、第1実施形態に係る衝突予測装置1によれば、少なくとも1つの超音波センサ10に送信を指令し、他の少なくとも2つの超音波センサ10に受信を指令し、この少なくとも2つからの直接波の特性信号を比較し、3つ以上の超音波センサ10〜10の不良状態を判断している。
ここで、例えば、いずれかの受信側超音波センサ10が断線している場合や、泥などが付着している場合、その超音波センサ10については、受信強度などの特性信号に変化をきたす(受信強度の場合は低下等することとなる)。このため、直接波の特性信号を比較して一致しない場合には、超音波センサ10のいずれかが不良状態であると判断できる。故に、3つ以上の超音波センサ10〜10の不良状態を判断できることとなる。
さらに、上記故障判断では超音波の反射波が用いられることなく、直接波のみが用いられる。このため、故障判断に際して衝突予測を行えなくなるという事態が生じず、故障判断しつつも衝突予測することが可能となっている。
従って、故障判断をしつつも、車両周辺の車外構成物を検出して常時の衝突予測をすることができる。
また、2つ以上の超音波センサ10は1つの超音波センサから同一距離に設けられている。このため、2つ以上の超音波センサ10が正常状態である場合、受信される直接波の特性は、車外の要因に影響を受けることなく、略一致することとなる。
また、2つ以上の超音波センサ10について直接波の特性信号が異なる場合、これらセンサのうち、いずれかが不良状態であると判断している。すなわち、略一致するはずの特性が異なっているため、必然的に2つ以上の超音波センサ10のいずれかが不良状態であると判断することができる。
従って、車外の要因に影響を受けることなく、簡易にセンサの不良状態を判断することができる。
また、3つ以上の超音波センサ10〜10のうち3つの超音波センサ10〜10は、それぞれが他の2つから同一距離に設けられている。このため、3つのうちいずれが送信側となったとしても、他の2つを受信側とすることで、得られる直接波の特性信号は、正常時において略一致することとなる。よって、送信指令及び受信指令が容易に決定できると共に、不良状態の判断についても容易に行うことができる。
また、直接波の特性信号として直接波の到達時間t1を利用することとしている。ここで、直接波の到達時間t1は、2つ以上の超音波センサが1つの超音波センサから同一距離に設けられている場合、車外温度の要因に影響を受けることなく、略一致することとなる。
故に、略一致するはずの到達時間t1が異なっている場合、車外温度の要因を考慮することなく、超音波センサの不良状態を判断することができる。これにより、温度センサ等の設置を不要とすることができ、車外の温度に影響を受けることなく、不良状態検出の簡易化且つ低コスト化を図ることができる。
また、反射波に基づく衝突予測と、超音波センサの不良状態判断とを1つの処理サイクルにて行っているので、1回の超音波送信によって、衝突予測及び故障判断の双方を実行できるだけでなく、処理をスムーズに行うことができる。
次に、本発明の第2実施形態を説明する。第2実施形態に係る衝突予測装置2は、第1実施形態のものと同様に、直接波の特性信号を比較するという特徴を有し、反射波を用いることなく衝突予測を行うことができるものであるが、処理内容の一部が第1実施形態のものと異なっている。すなわち、第2実施形態に係る衝突予測装置2は、3つ以上の超音波センサ10〜10のいずれが不良状態であるかを特定できるようになっている。具体的に、第2実施形態において不良状態のセンサの特定は、CPU23の故障判断機能により行われるようになっている。また、第2実施形態においてROM25は、不良状態のセンサの特定処理を実行するためのプログラムが格納されている。また、ROM25には、不良状態であるセンサを特定するための既定値が記憶されている。
そして、第1実施形態では、直接波の特性信号同士を比較していたのに対し、第2実施形態では、直接波の特性信号と、予め記憶する既定値とを比較することで、3つ以上の超音波センサ10〜10のいずれが不良状態であるかを特定するようになっている。ここで、既定値とは、正常な送受信が行われた場合に得られる直接波の特性信号の値であり、以下のようにして決定される。
まず、収束時間t3は、各超音波センサ10〜10の取付位置及び空中伝搬時における直接波の減衰率によって異なってくる。また、直接波の収束時間t3は使用するセンサの特性によっても異なってくる。このため、収束時間t3の既定値は、車両の設計又は製造時において、取付位置、減衰率及びセンサ特性から予め求めておくことができる。そして、第2実施形態では、この規定値がROM25に記憶されている。
また、通常、周波数f2は、主として使用されるセンサの特性に依存して異なってくるものであり、送信時及び受信時における周波数f2の変化分は、センサ特性に比して影響力が小さい。このため、周波数f2の規定値は、センサの特性によって予め決定される。なお、衝突予測用に使用する超音波の周波数としては、40kHzから50kHz程度を利用することができる。
次に、エネルギーの既定値は、収束時間t3と同様に、センサ特性と、空中伝播時における直接波の減衰率によって求めることができる。このため、この既定値は、車両の設計又は製造時において決定しておき、ROM25に記憶させておくことができる。また、振幅についても同様に決定しておき、ROM25に記憶させておくことができる。
さらに、到達時間t1の規定値は、第1実施形態に示したL=V×t/2なる関係式から求めることができる。すなわち、各超音波センサ10〜10の取付位置が予め分かっているため、到達時間t1の規定値をL=V×t/2なる関係式から求めておき、ROM25に記憶させておくことができる。
次に、不良状態のセンサの特定について説明する。端的に、不良状態のセンサの特定は、初回の処理サイクルにおいていずれかの超音波センサの不良状態が判断されたことにより実行される。そして、不良状態が判断されると、以降の処理サイクルにおいて、各超音波センサ10〜10の送受信指令を順次異ならせ、順次異ならせることによって得られた直接波の特性信号と規定値とをその都度比較していくことで、不良状態の超音波センサを特定する。
図12は、不良状態センサ特定機能の概略を示す説明図である。なお、図12においては、図3に示した3つの超音波センサ10〜10を例に説明すると共に、左側の下部超音波センサ10が不良状態である場合を説明することとする。
まず、1回目の処理サイクルにおいて、CPU23が上部超音波センサ10に受信を指令し、左側の下部超音波センサ10に送信を指令し、右側の下部超音波センサ10に受信を指令したとする。
このとき、送信側である左側の下部超音波センサ10が不良状態であるため、超音波は送信されなかったり、不充分に送信されたりする。よって、上部超音波センサ10及び右側の下部超音波センサ10は、自己が正常状態であるにもかからず、正常な受信を行うことができないこととなる。
このような状態において、CPU23は、上部超音波センサ10及び右側の下部超音波センサ10からの特性信号を、規定値と比較する。これにより、CPU23は、上部超音波センサ10及び右側の下部超音波センサ10が正常な受信をできないことを確認する。
その後、2回目の処理サイクルにおいて、CPU23が上部超音波センサ10に送信を指令し、下部超音波センサ10,10に受信を指令する。このとき、左側の下部超音波センサ10は不良状態であるため正常な受信をできないこととなる。一方、右側の下部超音波センサ10は正常状態であるため正常な受信を行うことができる。
そして、CPU23は、特性信号と規定値とを比較し、右側の下部超音波センサ10については一致するものの、左側の下部超音波センサ10については一致しないことを確認する。
この段階でCPU23は、3つの超音波センサ10〜10のうち不良状態であるセンサを特定する。すなわち、1回目の処理サイクルにおいては、不良状態のセンサを特定することはできないが、1回目と2回目との処理サイクルの結果を総合することにより、不良状態のセンサを特定する。
具体的に、まず、1回目の処理サイクルにおいては、受信側である上部超音波センサ10及び右側の下部超音波センサ10の双方ともが正常な受信をできていない。このため、CPU23は、上部超音波センサ10及び右側の下部超音波センサ10の双方が不良状態であるか、又は、左側の超音波センサ10のみが不良状態であると判断する。つまり、CPU23は、送信自体の異常、又は受信側センサ双方の異常のいずれかであると判断する。
また、2回目の処理サイクルにおいては、受信側である下部超音波センサ10,10のうち、左側の下部超音波センサ10のみが正常な受信をできていない。このため、CPU23は、ノイズ等の影響が懸念されるものの、左側の下部超音波センサ10を不良状態であると判断する。そして、CPU23は、この判断結果と1回目の処理サイクルの結果とが矛盾を生じないことから、左側の下部超音波センサ10が不良状態であると特定する。
このように、第2実施形態では、3つ以上の超音波センサ10〜10のいずれが不良状態であるかを特定するようになっている。ここで、図12においては、2回の処理サイクルのみで不良状態のセンサを特定しているが、ノイズ等の影響が考慮すると、確実を期するために、3回目の処理サイクルにて不良状態のセンサを特定することが望ましい。
すなわち、図12に示すように、3回目の処理サイクルにおいて、CPU23は、上部超音波センサ10及び左側の下部超音波センサ10に受信を指令し、右側の下部超音波センサ10に送信を指令する。そして、CPU23は、上記と同様にして、左側の下部超音波センサ10が不良状態であると判断する。この結果は、1回目及び2回目の処理サイクルの結果と矛盾することはない。このため、CPU23は、左側の下部超音波センサ10が不良状態であると確実に特定することができる。
なお、図12では、3つの超音波センサ10〜10を例に説明したため、最大3回の処理サイクルで不良状態のセンサを特定しているが、センサ数が多くなると、処理サイクル数を増やしていくこととなる。また、送信指令及び受信指令の順番は、図12に示したような順番に限らず、例えば1サイクル目と2サイクル目を変更するなど、適宜変更可能である。
次に、第2実施形態に係る衝突予測装置2の詳細動作を説明する。図13は、第2実施形態に係る衝突予測装置2の詳細動作を示すフローチャートである。なお、同図に示すステップST36〜ST40は、図10に示したステップST24〜ST29と同様であるため、説明を省略する。
まず、1回目の処理サイクルにおいて、CPU23は、送受信指令機能により、3つの超音波センサ10〜10のそれぞれに送受信指令する。例えば、CPU23は、3つの超音波センサ10〜10のうち、下部超音波センサ10,10に超音波の受信を指令し、上部超音波センサ10に超音波の送信を指令する。
これにより、上部超音波センサ10は、超音波の送信動作をする(ST30)。その後、下部超音波センサ10,10は、超音波の受信動作を行う(ST31)。そして、CPU23は、下部超音波センサ10,10からの信号を読み込んで、到達時間t1を計算する(ST32)。さらに、CPU23は、直接波の収束時間t3、振幅、エネルギー及び周波数f2を求める。
その後、CPU23は、比較機能により、到達時間t1、直接波の収束時間t3、振幅、エネルギー及び周波数f2のそれぞれと規定値とを比較し、いずれもが一致するか否かを判断する(ST33)。そして、いずれもが一致すると判断した場合(ST33:YES)、CPU23は、衝突予測機能により衝突予測を行っていく。
一方、到達時間t1、直接波の収束時間t3、振幅、エネルギー及び周波数f2のいずれかが一致しないと判断した場合(ST33:NO)、CPU23は、不良状態のセンサの特定を試みる(ST34)。
しかし、処理サイクルが1回目である場合、情報量が不足していることから、CPU23は、不良状態のセンサを特定するに至らない。このため、処理は、不良状態のセンサの特定に至らないまま、ステップST35に移行する。そして、警報器は、3つの超音波センサ10〜10のいずれが不良状態である旨を警告する(ST35)。その後、処理はステップST30に戻る。
次いで、2回目の処理サイクルにおいてCPU23は、送受信指令機能により前回に送信指令した上部超音波センサ10に新たに超音波の受信を指令する。また、CPU23は、前回に受信指令した下部超音波センサ10,10のうち、例えば左側の下部超音波センサ10に新たに超音波の送信を指令し、右側の下部超音波センサ10に新たに受信を指令する。
これにより、左側の下部超音波センサ10は超音波の送信動作をする(ST30)。その後、上部超音波センサ10と右側の下部超音波センサ10とは超音波の受信動作を行う(ST31)。そして、CPU23は到達時間t1を計算する(ST32)。さらに、CPU23は、直接波の収束時間t3、振幅、エネルギー及び周波数f2を求める。
その後、CPU23は、比較機能により、到達時間t1、直接波の収束時間t3、振幅、エネルギー及び周波数f2のいずれもが規定値と一致するか否かを判断する(ST33)。
ここで、到達時間t1、直接波の収束時間t3、振幅、エネルギー及び周波数f2のいずれかが一致しないと判断した場合(ST33:NO)、CPU23は、不良状態のセンサを特定する(ST34)。そして、コントローラ20は、不良状態のセンサ情報を警報器等に送信し、警報器は、そのセンサが不良状態である旨を警告する(ST35)。その後、処理はステップST30に戻る。
なお、図12を参照して説明したように、ノイズ等の影響が考慮すると、確実に不良状態のセンサを特定するためには、3回目の処理サイクルを行うことが望ましい。よって、CPU23は、確実に不良状態のセンサを特定すべく、送受信指令機能により前回及び前々回とは異なる送受信指令をする。すなわち、CPU23は、上部超音波センサ10に新たに超音波の受信を指令する。また、CPU23は、左側の下部超音波センサ10に新たに超音波の受信を指令し、右側の下部超音波センサ10に新たに超音波の送信を指令する。
そして、上記と同様の処理を経て、ステップST35に至る。このとき、CPU23は、3回目の処理サイクルの結果が、1回目及び2回目の処理サイクルの結果とを比較し、矛盾を生じないときに、不良状態のセンサを特定することとなる。
そして、コントローラ20は、不良状態のセンサ情報を警報器等に送信し、警報器は、そのセンサが不良状態である旨を警告する(ST35)。一方、CPU23は、3回目の処理サイクルの結果が、1回目及び2回目の処理サイクルと矛盾を生している場合、4回目以降の処理サイクルで不良状態のセンサを特定することとなる。
なお、上記では、3つの超音波センサ10〜10又は3つ以上の超音波センサ10〜10を例に説明したが、これに限らず、センサ数は2つであってもよい。この場合、センサの一方を送信側とし他方を受信側とする。そして、直接波の特性信号と規定値とを比較することにより、これら2つのうちいずれかが異常であるか判断することとなる。
このようにして、第2実施形態に係る衝突予測装置2によれば、少なくとも1つの超音波センサ10に送信を指令し、他の少なくとも1つの超音波センサ10に受信を指令し、直接波の特性信号と規定値とを比較することで、センサの不良状態を判断している。
ここで、例えば、いずれかの受信側超音波センサ10が断線している場合や、泥などが付着している場合、その超音波センサ10については、受信強度などの特性信号に変化をきたす(受信強度の場合は低下することとなる)。このため、直接波の特性信号と規定値とを比較して一致しない場合には、超音波センサ10のいずれかが不良状態であると判断できる。
さらに、上記故障判断では超音波の反射波が用いられることなく、直接波のみが用いられる。このため、故障判断に際して衝突予測を行えなくなるという事態が生じず、故障判断しつつも衝突予測することが可能となっている。
従って、故障判断をしつつも、車両周辺の車外構成物を検出して常時の衝突予測をすることができる。
また、前回の処理サイクルにおいて、3つ以上の超音波センサ10〜10のうちいずれかが不良状態であると判断された場合、今回以降の処理サイクルにおいて、超音波センサ10の送受信指令を順次異ならせ、その都度得られた直接波の特性信号と規定値とを順次比較し、比較結果に基づいて、不良状態の超音波センサを特定している。
このため、3つ以上の超音波センサ10〜10を備える場合、たとえ1回の処理サイクルのみで不良状態のセンサを特定できなくとも、送受信指令を順次異ならせ、その都度得られた直接波の特性信号と規定値とを順次比較することで、3つ以上の超音波センサ10〜10のうちいずれが不良状態であるか絞り込みをかけていくことができる。すなわち、たとえ1回の処理サイクルのみで不良状態のセンサを特定できなくとも、2回目の処理サイクルの結果と総合することにより、不良状態のセンサを絞り込めることとなる。例えば、1回目では規定値と異なっていたのに対し、2回目では規定値と一致したセンサについては、不良状態でないと推測される。このように、順次送受信指令を異ならせ、比較を行っていくことで、不良状態のセンサを絞り込むことができ、最終的には、不良状態のセンサを特定できることとなる。
従って、不良状態のセンサを特定することができる。
また、前回の処理サイクルにおいて、3つの超音波センサ10〜10のうち、1つの超音波センサ10に送信を指令し、他の2つの超音波センサ10に受信を指令している。そして、今回の処理サイクルにおいて、前回に送信指令した1つの超音波センサ10に新たに超音波の受信を指令し、前回に受信指令した2つの超音波センサ10のうち一方に新たに超音波の送信を指令し、他方に新たに受信を指令している。このため、前回と今回とのサイクルにおいて送受信指令を変更していることとなる。
そして、前回の処理サイクルにおいて得られた直接波の特性信号と規定値とを比較する。さらに、今回の処理サイクルにおいて得られた直接波の特性信号と規定値とを比較する。そして、前回の処理サイクルにおいては、特性信号が2つとものセンサについて規定値と一致せず、今回の処理サイクルにおいては、特性信号が前回の処理サイクルにおいて送信指令された1つの超音波センサのみについて規定値と一致しなかった場合、前回の処理サイクルにおいて送信指令された1つの超音波センサが不良状態であると判断する。
すなわち、前回の処理サイクルにおいて2つとものセンサについて規定値と一致しなかったということは、前回に送信指令されたセンサが不良状態であるか、又は、前回に受信指令された2つのセンサが双方共に不良状態であると判断できる。
そして、今回の処理サイクルにおいて前回に送信指令された1つの超音波センサのみについて規定値と一致しなかったということは、このセンサが不良状態であると予測できる。しかも、この予測は、前回の結果と矛盾することがなく、当該センサを不良状態と断定できることとなる。
従って、不良状態であるセンサを特定することができる。
また、第1実施形態と同様に、1回の超音波送信によって、衝突予測及び故障判断できるだけでなく、処理をスムーズに行うことができる。
以上、実施形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上記実施形態に限られるものではなく、各実施形態を組み合わせてもよい。また、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、変更を加えてもよい。
例えば、第1実施形態では受信側の双方のセンサについて直接波の特性信号を比較し、第2実施形態では受信側のセンサそれぞれにて得られた特性信号と規定値とを比較している。このため、これら実施形態を組み合わせて、受信側の双方のセンサについて直接波の特性信号を比較すると共に、それぞれのセンサにて得られた特性信号と規定値とを比較するようにしてもよい。このように構成した場合、センサ同志について比較した比較結果を不良状態のセンサの特定に考慮することができ、不良状態のセンサの特定精度を一層向上させることができる。
本発明の第1実施形態に係る衝突予測装置の構成図である。 反射波及び直接波の説明図である。 3つ以上の超音波センサの設置状態を示す車両後方図である。 図3のA−A’線断面図である。 図3のB−B’線断面図である。 第1実施形態に係る衝突予測装置の詳細動作の一例を示すフローチャートである。 上部超音波センサ及び下部超音波センサの双方が正常であるときの到達時間を示す説明図である。 上部超音波センサ及び左側の下部超音波センサが正常であり、右側の下部超音波センサに異物が付着しているときの到達時間を示す説明図である。 上部超音波センサ及び左側の下部超音波センサが正常であり、右側の下部超音波センサが断線状態であるときの到達時間を示す説明図である。 第1実施形態に係る衝突予測装置の詳細動作の変形例を示すフローチャートである。 上部超音波センサ及び下部超音波センサが正常であるときの到達時間等を示す説明図である。 不良状態センサ特定機能の概略を示す説明図である。 第2実施形態に係る衝突予測装置の詳細動作を示すフローチャートである。
符号の説明
1,2…衝突予測装置
10…超音波センサ
23…CPU(送受信指令手段,比較手段,故障判断手段,衝突予測手段)
30…乗員拘束装置

Claims (4)

  1. 自車両から送信された超音波のうち、車外構成物にて反射して戻ってくる反射波に基づいて、車両衝突を予測する衝突予測装置において、
    車両外面に設置され、超音波を送信可能であると共に、送信された超音波のうち車外構成物にて反射して戻ってくる反射波、及び車外構成物にて反射することなく到達する直接波の双方を受信可能な3つ以上の超音波センサと、
    前記3つ以上の超音波センサのうちの一部である少なくとも2つの超音波センサに超音波の受信を指令し、前記受信指令された超音波センサを除く少なくとも1つの超音波センサに超音波の送信を指令する送受信指令手段と、
    前記送受信指令手段により受信指令された前記少なくとも2つの超音波センサが受信した直接波の到達時間又は強度を示す信号同士を比較する比較手段と、
    前記比較手段による比較結果に基づいて、前記3つ以上の超音波センサのうちいずれかが不良状態であると判断する故障判断手段とを備え、
    前記少なくとも2つの超音波センサのうち2つ以上の超音波センサは、前記少なくとも1つの超音波センサのうちの1つから同一距離に設けられ、
    前記故障判断手段は、前記2つ以上の超音波センサが受信した直接波の到達時間又は強度を示す信号が異なる場合、前記2つ以上の超音波センサのうち、いずれかが不良状態であると判断する
    ことを特徴とする衝突予測装置。
  2. 自車両から送信された超音波のうち、車外構成物にて反射して戻ってくる反射波に基づいて、車両衝突を予測する衝突予測装置において、
    車両外面に設置され、超音波を送信可能であると共に、送信された超音波のうち車外構成物にて反射して戻ってくる反射波、及び車外構成物にて反射することなく到達する直接波の双方を受信可能な3つ以上の超音波センサと、
    前記3つ以上の超音波センサのうちの一部である少なくとも2つの超音波センサに超音波の受信を指令し、前記受信指令された超音波センサを除く少なくとも1つの超音波センサに超音波の送信を指令する送受信指令手段と、
    前記送受信指令手段により受信指令された前記少なくとも2つの超音波センサが受信した直接波の到達時間又は強度を示す信号同士を比較する比較手段と、
    前記比較手段による比較結果に基づいて、前記3つ以上の超音波センサのうちいずれかが不良状態であると判断する故障判断手段とを備え、
    前記3つ以上の超音波センサのうち3つの超音波センサは正三角形をなすように設けられ、前記送受信指令手段は、当該3つの超音波センサのうちの1つに超音波の送信を指令指令した場合、他の2つの超音波センサに超音波の受信を指令し、前記故障判断手段は、前記他の2つの超音波センサが受信した直接波の到達時間又は強度を示す信号が異なる場合、前記他の2つの超音波センサのどちらかが不良状態であると判断する
    ことを特徴とする衝突予測装置。
  3. 反射波に基づいて車両衝突を予測する衝突予測手段を更に備え、
    前記比較手段が直接波の到達時間又は強度を示す信号同士を比較して、前記故障判断手段が前記超音波センサの不良状態を判断する処理と、前記衝突予測手段が衝突を予測する処理とが、1つの処理サイクルにて行われる
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の衝突予測装置。
  4. 自車両から送信された超音波のうち、車外構成物にて反射して戻ってくる反射波に基づいて、車両衝突を予測する衝突予測装置において、
    車両外面に設置され、超音波を送信可能であると共に、送信された超音波のうち車外構成物にて反射して戻ってくる反射波、及び車外構成物にて反射することなく到達する直接波の双方を受信可能な3つ以上の超音波センサのうち、一部である少なくとも2つの超音波センサに超音波の受信を指令し、受信指令をした超音波センサを除く少なくとも1つの超音波センサに超音波の送信を指令し、受信指令された少なくとも2つの超音波センサが受信した直接波の到達時間又は強度を示す信号同士を比較し、前記少なくとも2つの超音波センサのうち2つ以上の超音波センサは、前記少なくとも1つの超音波センサのうちの1つから同一距離に設けられ、前記2つ以上の超音波センサが受信した直接波の到達時間又は強度を示す信号が異なる場合、前記2つ以上の超音波センサのうち、いずれかが不良状態であると判断する
    ことを特徴とする衝突予測装置。
JP2004042595A 2004-02-19 2004-02-19 衝突予測装置 Expired - Fee Related JP4020084B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004042595A JP4020084B2 (ja) 2004-02-19 2004-02-19 衝突予測装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004042595A JP4020084B2 (ja) 2004-02-19 2004-02-19 衝突予測装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005233745A JP2005233745A (ja) 2005-09-02
JP4020084B2 true JP4020084B2 (ja) 2007-12-12

Family

ID=35016869

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004042595A Expired - Fee Related JP4020084B2 (ja) 2004-02-19 2004-02-19 衝突予測装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4020084B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11960003B2 (en) 2018-07-27 2024-04-16 Mitsubishi Electric Corporation Control device for object detection device, object detection device, and non-transitory computer-readable storage medium

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4367533B2 (ja) 2007-06-12 2009-11-18 株式会社デンソー 超音波センサの自己診断方法
JP5227855B2 (ja) * 2009-03-10 2013-07-03 東芝テック株式会社 障害物検知システム及びこのシステムの障害物センサ診断方法
JP6003462B2 (ja) * 2012-09-24 2016-10-05 トヨタ自動車株式会社 走行音を用いた車両検出装置
JP5798150B2 (ja) 2013-05-30 2015-10-21 本田技研工業株式会社 物体検出装置
JP6686856B2 (ja) * 2016-11-29 2020-04-22 株式会社デンソー 物体検知装置
DE102018204286A1 (de) * 2018-03-21 2019-09-26 Robert Bosch Gmbh Sensoranordnung für ein Fahrzeug und Verfahren zur Überwachung eines Sensors
DE102018124024A1 (de) * 2018-09-28 2020-04-02 Valeo Schalter Und Sensoren Gmbh Verfahren zum Betreiben eines Ultraschallsensors eines Fahrzeugs mit reduzierter Diagnose in einem Messbetrieb des Ultraschallsensors sowie Ultraschallsensorvorrichtung
KR102154714B1 (ko) * 2018-11-12 2020-09-10 대윤계기산업 주식회사 거리 측정 장치

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11960003B2 (en) 2018-07-27 2024-04-16 Mitsubishi Electric Corporation Control device for object detection device, object detection device, and non-transitory computer-readable storage medium

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005233745A (ja) 2005-09-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7958962B2 (en) Device for detecting a collision of a vehicle with an obstacle
US10094923B2 (en) Motor vehicle having occlusion detection for ultrasonic sensors
US9688274B2 (en) Driving assistance apparatus
US8502653B2 (en) Vehicle-use object detection apparatus
CN107735693B (zh) 驾驶辅助装置以及驾驶辅助方法
US10571555B2 (en) Method for detecting a blocked state of an ultrasonic sensor of a motor vehicle, ultrasonic sensor apparatus and motor vehicle
US20090207006A1 (en) Method for Functionally Testing an Ultrasonic Sensor
US20160207532A1 (en) Driving assistance apparatus
JP2010230366A (ja) 障害物検出装置
JPWO2009090695A1 (ja) 車両用センサシステム
US20180329044A1 (en) Object detection apparatus and object detecting method
CN106461778B (zh) 用于操作机动车辆的超声波传感器设备的方法,超声波传感器设备以及机动车辆
JP4020084B2 (ja) 衝突予測装置
US10569762B2 (en) Method for operating a motor vehicle and motor vehicle
US7907475B2 (en) Obstacle detecting system for vehicle
CN106662642A (zh) 检测系统
GB2498840A (en) Method and device for sensing at least one moving object in the environment of a vehicle
JP6748569B2 (ja) 物体検知装置
WO2020166264A1 (ja) 乗員検出装置
US11789145B2 (en) Method and apparatus for detecting at least partial flooding of a motor vehicle
KR20160015752A (ko) 차량 주변의 초근거리 장애물을 감지하는 기능을 갖는 차량용 주차 보조 시스템 및 그 동작 방법
JP3677965B2 (ja) 車両用追突警報装置
JP2005212662A (ja) 衝突判断装置
JP2001253319A (ja) 車両用セキュリティセンサ、セキュリティセンサの駆動方法及びセキュリティシステム
JPH11304911A (ja) 超音波式検知装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050526

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070522

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070529

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070730

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070904

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070917

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101005

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111005

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121005

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121005

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131005

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees