JP4019189B2 - 携帯無線機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は携帯無線機に関し、例えば携帯電話機に適用して好適なものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、携帯電話機においては、携帯時すなわち待受時にはアンテナ素子を筐体内部に収納した状態で使用し、通話時にはアンテナ素子を筐体内部から引き出して使用する引出収納式のホイップアンテナを用いたものが主流である(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開平9-260920号公報(第2、3頁、図1A〜図1C)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところでかかる構成の携帯電話機においては、通話時のアンテナ引出状態のときに最も良好なアンテナ特性が得られるように設計されているため、待受時のアンテナ収納状態のときにはアンテナ引出状態のときに比べてアンテナ特性が劣化してしまうという問題がある。
【0005】
またかかる構成の携帯電話機においては、アンテナ引出状態のときには良好なアンテナ特性が得られるが、アンテナを筐体内部から引き出すためにアンテナ素子が長く突出することになり、その分だけ携帯電話機全体として大型化してしまうという問題があった。
【0006】
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、良好なアンテナ特性を維持しつつ一段と小型軽量化し得る携帯無線機を提案しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
かかる課題を解決するため本発明においては、筐体の内部に設けられ、アンテナの地導体として動作する導電性部材と、導電性部材と所定波長以上の長さ隔てられた筐体の開放端取り付けられ、当該筐体の外形に沿った形状に折り曲げられてなるアンテナの放射導体と、筐体の開放端で放射導体を被覆する被と、当該被覆部により放射導体を被覆したとき、その被覆部と筐体の開放端との間のスペースに形成された貫通穴と、被覆部の近傍を所定の発光素子によって照射することにより発光させる発光、筐体の開放端側で被覆部にユーザの指が掛からないような所定位置に設けられた指掛用凹部とを設けるようにする。
【0008】
従って、導電性部材と放射導体との距離が所定波長以上の長さ必要とされるため被覆部と筐体の開放端との間のスペースをデッドスペースとするのではなく、貫通穴として用いることにより、携帯無線機全体としては貫通穴を介して小型軽量化を図ることができると同時に、当該貫通穴により携帯無線機が大型化した感覚や印象をユーザに与えることを回避することができるうえ、発光作用によってエンターテインメント性を向上させながら、使用時にユーザの指を指掛用凹部に導くことにより、当該指が放射導体の被覆部を覆ってしまうことによるアンテナ特性の劣化を予め回避し、常時良好かつ安定したアンテナ特性を維持することができる
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、図面について、本発明の一実施の形態を詳述する。
【0010】
(1)第1の実施の形態
図1及び図2において、1は本発明を適用した携帯無線機としての携帯電話機を示し、表示部筐体2と操作部筐体3とが当該操作部筐体3の端部に設けられた筐体回転軸4を中心として矢印方向へ回転可能に連結されており、表示部筐体2と操作部筐体3とが重ね合わされた閉塞状態(図1)から展開状態(図2)まで自在に回転し得るようになされている。
【0011】
この表示部筐体2は、中央部分に液晶ディスプレイ等でなる表示部5が設けられると共に、当該表示部5の上方にはスピーカ6、下方には回転及び押圧操作可能なジョグダイヤル7が設けられている。
【0012】
一方、操作部筐体3は、複数の各種操作ボタンを有する操作部8が設けられていると共に、開放端にはアンテナ素子(図示せず)を内蔵する着信表示兼用アンテナ部10が設けられている。
【0013】
また操作部筐体3は、内部に携帯電話機として機能するために必要な各種電気部品の搭載された基板(図示せず)が収納されており、一般的には導電性のシールドケース(図示せず)によって遮蔽されている。
【0014】
着信表示兼用アンテナ部10は、その外形が丸みを帯びた形状でアンテナ素子(図示せず)を被覆した被覆部10Aが操作部筐体3と一体に形成されていると共に、その外形形状にほぼ沿った外形で操作部筐体3の表面側から背面側へ貫通された貫通部11が形成されており、その貫通部11の周側面には当該貫通部11と同形状でなり着信ランプの役割を担う発光ランプ12が嵌め込まれて取り付けられている。
【0015】
ここで図3に示すように、着信表示兼用アンテナ部10のアンテナ構造としては、各種の電気部品が搭載された基板15の左上端部に設けられた給電回路16から当該着信表示兼用アンテナ部10の外形にほぼ沿ったアーチ形状でなるアンテナ素子17に給電されるようになされており、これによりアンテナとして動作する。なおアンテナ素子17としては、NiTi等のある程度の変形であれば元の形状に復元する可逆性材料が用いられている。
【0016】
この携帯電話機1としては、端末自体を小型化するためにアンテナ素子17を引き出し収納式のホイップアンテナとして用いるのではなく、アンテナ素子17を途中で折り曲げて逆Lアンテナとして用いることにより操作部筐体3の全長を短くして小型化を図るようになされている。
【0017】
この場合、携帯電話機1は従来の携帯電話機のような引出収納式のホイップアンテナが用いられている場合と異なり、アンテナ素子17の状態が通話時及び待受時のいずれにおいても変化しないため、常時良好なアンテナ特性を得られるようになされている。
【0018】
ところで携帯電話機1としては、アンテナ素子17を逆Lアンテナとして用いる際、周波数帯域との関係から、放射導体として動作するアンテナ素子17と、アンテナのGNDとして動作するシールドケースや基板15等の導電性部材との間を所定波長以上の長さ隔てる必要があり、その長さに応じたサイズの貫通部11を操作部筐体3の開放端側に形成するようになされている。
【0019】
すなわち第1の実施の形態における携帯電話機1では、アンテナ素子17と基板15等の導電性部材との距離が所定波長以上の長さ必要とされるため、着信表示兼用アンテナ部10と操作部筐体3とが一体形成されている構造では当該操作部筐体3が大型化してしまうことを避けることができない。
【0020】
そこで携帯電話機1では、貫通部11を設けることにより操作部筐体3が大型化してしまう分を当該貫通部11によって補い、当該貫通部11を介して視覚的に小型化されているかの印象をユーザに与え得ると同時に実質的な軽量化にも貢献し得るようになされている。
【0021】
その結果、携帯電話機1は、表示部筐体2及び操作部筐体3の双方いずれにも外部からアンテナを目視できない構成とすることができると共に、貫通部11によって見た目にも軽量化されていることを直感的にユーザに印象付け得るようになされている。
【0022】
因みに、この場合には着信表示兼用アンテナ部10の操作部筐体3と一体形成されている被覆部10Aがアンテナ素子17を被覆することになるので、視覚的にアンテナ素子17を外部から隠蔽し得、アンテナの存在をユーザに感じさせることがない。
【0023】
一方、図4(A)に示すように携帯電話機1は、操作部筐体3の背面構造として、撮像用に所定画素数のCCDカメラ18が設けられていると共に、指の形状を有する指掛用凹部19が貫通部11の近傍の所定位置に形成されている。
【0024】
従って携帯電話機1は、図4(B)に示すように、例えばユーザが当該携帯電話機1を閉塞状態で保持する際に、操作部筐体3の背面に設けられた指掛用凹部19に右手の人差し指を引っ掛け易くかつ人差し指を容易に引っ掛けられるように誘導し得るようになされている。
【0025】
これにより携帯電話機1は、ユーザが当該携帯電話機1の閉塞状態において操作部筐体3を右手で保持したとき、破線で示すように人差し指が着信表示兼用アンテナ10に掛けられることを回避し、かくして人差し指によって着信表示兼用アンテナ10のアンテナ素子17の外側が覆われることにより生じるアンテナ特性の劣化を防止して良好なアンテナ特性を維持し得るようになされている。
【0026】
発光ランプ12は、例えば半透明色でなるアクリル樹脂部材等でなり、図5に示すように、基板15の上端に設けられた複数のLED(Light Emitting Diode)素子21、22、23を介して下方から照射されることにより、導光体として機能し、ほぼアクリル樹脂部材の全面に渡って発光するようになされている。なお発光ランプ12は、アクリル樹脂部材そのものが発光するのではなく、あくまでLED素子21〜23を介して間接的に発光するに過ぎない。
【0027】
ここで発光ランプ12は、図示しない制御部によってLED素子21、22、23の発光タイミングが制御されており、着信があったときに着信ランプとして発光することを主な機能としているが、メールを受信したときに発光したり、CCDカメラ18によって撮影する際の簡易なフラッシュとして発光するようにもなされている。
【0028】
以上の構成において、携帯電話機1は操作部筐体3の開放端側に設けられた着信表示兼用アンテナ部10にアンテナ素子17と基板15との距離が所定波長以上必要とされるためのスペースをそのままデッドスペースとして無駄にするのではなく貫通部11を設けるようにしたことにより、操作部筐体3の全長が長くなることが避けられないとしても当該貫通部11によって視覚的にも小型化されているかのような印象をユーザに与え得ることができると同時に実質的な軽量化にも貢献することができる。
【0029】
また携帯電話機1は、着信表示兼用アンテナ部10における貫通部11の周側面に設けられた発光部12全体を着信時等のタイミングで発光するようにしたことにより、当該着信表示兼用アンテナ部10をアンテナとしてだけ用いるのではなく着信ランプを兼用することができ、かくして操作部筐体3のスペースの有効利用を図ることができると共に発光ランプ12の発光作用によってエンターテインメント性を向上させることができる。
【0030】
さらに携帯電話機1は、操作部筐体3の背面構造として指掛用凹部19が貫通部11の近傍の所定位置に形成されていることにより、当該指掛用凹部19に右手の人差し指を誘導することができるので、人差し指が着信表示兼用アンテナ10のアンテナ素子17の外側が覆われることにより生じるアンテナ特性の劣化を防止して良好なアンテナ特性を維持することができる。
【0031】
以上の構成によれば、携帯電話機1はアンテナ素子17と基板15との距離が所定波長以上の長さ必要とされるための着信表示兼用アンテナ部10におけるスペースに貫通部11を設けると共に、当該貫通部11の周側面に取り付けられた発光部12全体を着信時等のタイミングで発光させることにより、アンテナと着信ランプとを兼用してスペースの有効利用を図ることができると共に良好なアンテナ特性を維持したまま当該貫通部11によって視覚的な小型化及び実質的な軽量化を図ることができる。
【0032】
(2)第2の実施の形態
図1との対応部分に同一符号を付して示す図6及び図7において、30は本発明を適用した第2の実施の形態における携帯無線機としての携帯電話機を示し、表示部筐体2と操作部筐体31とが当該操作部筐体31の端部に設けられた筐体回転軸32を中心として矢印方向へ回転可能に連結されており、表示部筐体2と操作部筐体31とが重ね合わされた閉塞状態(図6)から展開状態(図7)まで自在に回転し得るようになされている。
【0033】
この操作部筐体31には、第1の実施の形態における操作部筐体3と同様、複数の各種操作ボタンを有する操作部8が設けられている。しかし、操作部筐体31には、第1の実施の形態における操作部筐体3(図1及び図2)とは異なり、開放端にアンテナ素子(図示せず)の内蔵されたチューブ状着信表示兼用アンテナ部33が当該操作部筐体31とは別個に設けられていることを特徴とする。
【0034】
図3との対応部分に同一符号を付して示す図8(A)において、チューブ状着信表示兼用アンテナ部33は、例えばその外形がほぼ半リング状を有し、エラストマーでなるチューブ状のアンテナカバー34が操作部筐体31の開放端から突出した状態で設けられている。
【0035】
そのアンテナカバー34の内側には、当該アンテナカバー34の外形に沿った形状に折り曲げられた可逆性部材でなるアンテナ素子17が入った構造を有している。
【0036】
このようにチューブ状着信表示兼用アンテナ部33は、アンテナ素子17を覆う被覆手段としてのアンテナカバー34に対してエラストマー等の弾性力を有する材料を用いるようにしたことにより、図8(B)に示すように例えば携帯電話機30自体が落下したときにチューブ状着信表示兼用アンテナ33のアンテナカバー34が矢印方向へ自在に弾性変形し、衝撃等による破損から未然に防止し得るようになされている。
【0037】
なお携帯電話機30は、操作部筐体3の開放端に半リング状でなる弧の閉じたアンテナカバー34によってアンテナ素子17を被覆していることにより、当該アンテナ素子17の先端が破損する等の損傷から未然に防止し得るようになされている。
【0038】
しかしながらチューブ状着信表示兼用アンテナ部33は、第1の実施の形態における着信表示兼用アンテナ部10(図1及び図2)とは異なり、操作部筐体31とは別体に設けられている分だけ当該アンテナカバー34の部分が操作部筐体31から突出することになる。
【0039】
但し、チューブ状着信表示兼用アンテナ部33におけるアンテナカバー34の部分が操作部筐体31から突出するとは言っても、当該アンテナカバー34と操作部筐体31とが別体で設けられていることにより、当該操作部筐体31の全長が第1の実施の形態における携帯電話機1の操作部筐体3の全長よりも長くなることはない。
【0040】
また同時に携帯電話機30は、チューブ状着信表示兼用アンテナ部33がほほ半リング状に構成されていることにより、通常のホイップアンテナと比較してみれば操作部筐体31から僅かに突出するだけで済むと同時に、第1の実施の形態における携帯電話機1と比較すれば全体として一段と小型化した印象をユーザに与え得るようになされている。
【0041】
なおチューブ状着信表示兼用アンテナ部33の内部構造としては、各種の電気部品が搭載された基板15の左上端部に設けられた給電回路16からチューブ34の外形に沿ったアーチ形状でなるアンテナ素子17に給電されるようになされており、これによりアンテナとして動作する。なおアンテナ素子17としては、NiTi等のある程度の変形であれば元の形状に復元する可逆性材料が用いられる。
【0042】
この携帯電話機30においても、アンテナ素子17を逆Lアンテナとして用いる際、周波数帯域との関係から、放射導体として動作するアンテナ素子17と、アンテナのGNDとして動作するシールドケースや基板15等の導電性部材との間を所定波長以上の長さ隔てる必要がある。
【0043】
そこで携帯電話機30においても、当該操作部筐体33の開放端にその長さに応じたリング状のアンテナカバー34を設けることにより、当該アンテナカバー34と操作部筐体33の開放端との間には当該操作部筐体33の表面側から背面側へと貫通された貫通部35を結果的に形成することができ、かくしてアンテナ素子17と基板15との間を所定波長以上の長さ隔てることができる。
【0044】
なおこの場合、携帯電話機30は、チューブ状着信表示兼用アンテナ部33のアンテナカバー34がユーザに対してアンテナを意識させることは殆どなく、携帯ストラップ用のフックか、又は装飾品であるかのような印象を与えるに過ぎず、操作部筐体3が大型化したという感覚や印象をユーザに対して与えることはないという特徴を持つ。
【0045】
因みにこの携帯電話機30についても、従来の携帯電話機のような引出収納式のホイップアンテナが用いられている場合と異なり、アンテナ素子17の状態が通話時及び待受時の双方においても変化しないため、常時良好なアンテナ特性を得られるようになされている。
【0046】
一方、図4(A)との対応部分に同一符号を付して示す図9(A)において携帯電話機30は、操作部筐体31の背面構造として、第1の実施の形態における操作部筐体3と同様、撮像用に所定画素数のCCDカメラ18が設けられていると共に、指掛用凹部19が操作部筐体31の開放端側端部の所定位置に形成されている。
【0047】
従って携帯電話機30は、図9(B)に示すように、例えばユーザが当該携帯電話機30を閉塞状態で保持する際に、操作部筐体31の背面に設けられた指掛用凹部19に右手の人差し指を引っ掛け易くかつ人差し指を容易に引っ掛けられるように誘導し得るようになされている。
【0048】
これにより携帯電話機30は、ユーザが当該携帯電話機1の閉塞状態において操作部筐体31を右手で保持したとき、破線で示すように人差し指が着信表示兼用アンテナ33に掛けられることを回避し、かくして人差し指によって着信表示兼用アンテナ33の外側が覆われることにより生じるアンテナ特性の劣化を防止して良好なアンテナ特性を維持し得るようになされている。
【0049】
ところで図10に示すように、チューブ状着信表示兼用アンテナ33は、アンテナカバー34の内側から、かつアンテナ素子17の内周側に設けられた透明の導光チューブ43をLED素子41及び42によって照射することにより半透明の当該アンテナカバー34の内周側を発光させて着信ランプとして動作させるようになされている。
【0050】
この場合も、チューブ状着信表示兼用アンテナ33は、アンテナカバー34そのものが発光するのではなく、あくまでLED素子41及び42を介して間接的に発光するに過ぎない。
【0051】
ここでLED素子41及び42の照射タイミングとしては、第1の実施の形態における発光ランプ12と同様に、図示しない制御部によって発光タイミングが制御されており、着信があったときに着信ランプとして動作することを主の機能としているが、メールを受信したときに発光させたり、操作部筐体31の背面に設けられたCCDカメラ18によって撮影する際の簡易なフラッシュとして発光させるようにもなされている。
【0052】
以上の構成において、携帯電話機30は操作部筐体31の開放端側に半リング状でなるチューブ状着信表示兼用アンテナ部33を当該操作部筐体31とは別体として設けるようにしたことにより、第1の実施の形態における操作部筐体3のよりも操作部筐体31の全長を一段と短くすることができると共に、チューブ状着信表示兼用アンテナ部33のアンテナカバー34だけが操作部筐体31から僅かに突出するだけで済むので、全体としても一段と小型化しかつ軽量化することができる。
【0053】
また携帯電話機30は、チューブ状着信表示兼用アンテナ部33のアンテナカバー34にエラストマー等の弾性力を有する材料を用いるようにしたことにより、仮に携帯電話機30自体が落下してアンテナカバー34が衝撃を受けたとしても当該アンテナカバー34が弾性変形(図8)することによって、当該衝撃等による破損からほぼ確実に防止することができる。
【0054】
また携帯電話機30は、チューブ状着信表示兼用アンテナ部33のアンテナカバー34をLED素子41及び42によって着信時等のタイミングで発光するようにしたことにより、当該チューブ状着信表示兼用アンテナ部33をアンテナとしてだけ用いるのではなく着信ランプとして兼用させることができる。
【0055】
かくして携帯電話機30は、操作部筐体31自体のいずれかの箇所に着信ランプを設ける必要が無くなる分だけ当該操作部筐体31におけるスペースの有効利用を図ることができると共にアンテナカバー34の発光作用によってエンターテインメント性を向上させることができる。
【0056】
さらに携帯電話機30は、操作部筐体31の背面構造として指掛用凹部19が操作部筐体31の開放端側の所定位置に形成されていることにより、当該指掛用凹部19に右手の人差し指を誘導することができるので、チューブ状着信表示兼用アンテナ33のアンテナ素子17の外側が人差し指によって覆われることにより生じるアンテナ特性の劣化を防止して良好なアンテナ特性を維持することができる。
【0057】
以上の構成によれば、携帯電話機30は折り曲げられたアンテナ素子17を半円リング状のアンテナカバー34で被覆することにより、アンテナ素子17と基板15との間を所定波長以上の長さ隔てることを確保すると共に、アンテナカバー34全体を着信時等のタイミングで発光させることにより、アンテナと着信ランプとを兼用してスペースの有効利用を図ることができると共に、当該操作部筐体31自体を大型化させることなく良好なアンテナ特性を維持したまま小型化及び軽量化を図ることができる。
【0058】
(3)他の実施の形態
なお上述の第1の実施の形態においては、本発明を表示部筐体2と操作部筐体3とが回転可能に連結された携帯電話機1に適用するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、スティック式の携帯電話機や折り畳み式の携帯電話機に適用するようにしても良い。
【0059】
具体的には、図11(A)及び(B)に示すようにスティック型の携帯電話機で着信表示兼用アンテナ部44を上側に設けた上側設置タイプのものや、着信表示兼用アンテナ部45を下側に設けた下側設置タイプのものに適用するようにしても良い。
【0060】
また図12に示すように折り畳み式の携帯電話機でヒンジ部後方に着信表示兼用アンテナ部46を設けたヒンジ部後方設置タイプのものに適用するようにしても良い。さらに図13(A)及び(B)に示すように折り畳み式の携帯電話機で着信表示兼用アンテナ部47を下側に設けた下側設置タイプのものや、図14(A)及び(B)に示すように着信表示兼用アンテナ部48を上側に設けた上側設置タイプのものに適用するようにしても良い。
【0061】
また上述の第1の実施の形態においては、携帯電話機1の着信表示兼用アンテナ部10に貫通部11を設けるようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、図15に示すように貫通部11の貫通部分に樹脂等でなるほぼ透明な窓部50を設けるようにしても良く、また図16に示すようにその窓部50をLED素子51〜53で照射することにより発光させるようにしても良い。なお窓部50は、乳白色等の着色が付されていてもよく、また必ずしも透明でなくてもよい。
【0062】
さらに上述の第1の実施の形態においては、携帯電話機1における着信表示兼用アンテナ部10の貫通部11の周側面に嵌め込むことにより発光ランプ12を取り付けるようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、図17に示す携帯電話機60のように、貫通部11の周側面ではなく、着信表示兼用アンテナ部61の先端部分に嵌め込むことにより発光ランプ62を取り付けるようにしても良い。
【0063】
さらに上述の第1及び第2の実施の形態においては、放射導体であるアンテナ素子17としてモノポールアンテナを折り曲げたものを用いるようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、図18(A)、(B)及び(C)に示すように、折り曲げた先をメアンダ形状にしたアンテナ素子71や、ヘリカル形状にしたアンテン素子72、又は逆Fアンテナ状にしたアンテナ素子73等その他種々の形状のアンテナ素子を用いるようにしても良い。
【0064】
さらに上述の第1及び第2の実施の形態においては、発光手段として発光ランプ12、アンテナカバー34をLED素子等の発光素子によって照射することにより間接的に発光させるようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、発光ランプ12、アンテナカバーを直接発光させるようにしても良い。
【0065】
さらに上述の第1及び第2の実施の形態においては、発光素子としてLED素子を用いるようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、EL(Electronic Luminescent)、冷陰極線管、豆電球等その他の種々の発光素子を用いるようにしても良い。
【0066】
さらに上述の第2の実施の形態においては、チューブ状着信表示兼用アンテナ部34にエラストマーでなるアンテナカバー34を被覆手段として用いるようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、図19に示すように、そのアンテナカバー34の内側に基板15やシールドケースと絶縁した状態でネジ81及び82でネジ止めされた例えばピアノ線83等の補強部材をアンテナ素子17に沿って通すことにより強度向上を図るようにしても良い。
【0067】
さらに上述の第1及び第2の実施の形態においては、本発明を携帯電話機に適用するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、PHS(Personal Handyphone System)等の他の種々の携帯無線機に適用するようにしても良い。
【0068】
【発明の効果】
上述のように本発明によれば、導電性部材と放射導体との距離が所定波長以上の長さ必要とされるため被覆部と筐体の開放端との間のスペースをデッドスペースとするのではなく、貫通穴として用いることにより、携帯無線機全体としては貫通穴を介して小型軽量化を図ることができると同時に、当該貫通穴により携帯無線機が大型化した感覚や印象をユーザに与えることを回避することができるうえ、発光作用によってエンターテインメント性を向上させながら、使用時にユーザの指を指掛用凹部に導くことにより、当該指が放射導体の被覆部を覆ってしまうことによるアンテナ特性の劣化を予め回避し、常時良好かつ安定したアンテナ特性を維持することができ、かくして良好なアンテナ特性を維持しつつ一段と小型軽量化し得る携帯無線機を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態における携帯電話機の全体構成(閉塞状態)を示す略線的斜視図である。
【図2】第1の実施の形態における携帯電話機の全体構成(展開状態)を示す略線的斜視図である。
【図3】第1の実施の形態における着信表示兼用アンテナ部のアンテナ構造を示す略線図である。
【図4】第1の実施の形態における操作部筐体の背面構造を示す略線図である。
【図5】第1の実施の形態における発光構造を示す略線図である。
【図6】第2の実施の形態における携帯電話機の全体構成(閉塞状態)を示す略線的斜視図である。
【図7】第2の実施の形態における携帯電話機の全体構成(展開状態)を示す略線的斜視図である。
【図8】第2の実施の形態におけるチューブ状着信表示兼用アンテナ部のアンテナ構造を示す略線図である。
【図9】第2の実施の形態における操作部筐体の背面構造を示す略線図である。
【図10】第2の実施の形態における発光構造を示す略線図である。
【図11】他の実施の形態における携帯電話機(1)を示す略線図である。
【図12】他の実施の形態における携帯電話機(2)を示す略線図である。
【図13】他の実施の形態における携帯電話機(3)を示す略線図である。
【図14】他の実施の形態における携帯電話機(4)を示す略線図である。
【図15】他の実施の形態における操作部筐体の構成(1)を示す略線図である。
【図16】他の実施の形態における操作部筐体の構成(2)を示す略線図である。
【図17】他の実施の形態における発光ランプの構成を示す略線図である。
【図18】他の実施の形態におけるアンテナ素子の構成を示す略線図である。
【図19】他の実施の形態におけるチューブ状着信表示兼用アンテナ部の構造を示す略線図である。
【符号の説明】
1、30、60……携帯電話機、2……表示部筐体、3、31……操作部筐体、4……筐体回転軸、5……表示部、10……着信表示兼用アンテナ部、11……貫通部、12、61……発光ランプ、15……基板、16……給電回路、17……アンテナ素子、19……凹部、21、22、23、38、39、51、52、53……LED素子、34……アンテナカバー。

Claims (7)

  1. 筐体の内部に設けられ、アンテナの地導体として動作する導電性部材と、
    上記導電性部材と所定波長以上の長さ隔てられた上記筐体の開放端取り付けられ、当該筐体の外形に沿った形状に折り曲げられてなる上記アンテナの放射導体と、
    上記筐体の開放端で上記放射導体を被覆する被と、
    上記被覆部により上記放射導体を被覆したとき、その被覆部と上記筐体の開放端との間のスペースに形成された貫通穴と、
    上記被覆部の近傍を所定の発光素子によって照射することにより発光させる発光
    上記筐体の開放端側で上記被覆部にユーザの指が掛からないような所定位置に設けられた指掛用凹部と
    を具えることを特徴とする携帯無線機。
  2. 上記指掛用凹部は、上記携帯無線機を持つ上記ユーザの指を当該指掛用凹部に誘導すべき上記所定位置に設けられている
    ことを特徴とする請求項1に記載の携帯無線機。
  3. 上記被覆部は、上記筐体と一体形成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の携帯無線機。
  4. 上記発光部は、上記被覆部の内周面側に配されている
    ことを特徴とする請求項3に記載の携帯無線機。
  5. 上記発光部は、上記被覆部の外周面側に嵌め込まれている
    ことを特徴とする請求項3に記載の携帯無線機。
  6. 上記被覆部は、上記筐体とは別体形成されたチューブ状でなる
    ことを特徴とする請求項1に記載の携帯無線機。
  7. 上記発光部は、上記被覆部の内側に配されている
    ことを特徴とする請求項6に記載の携帯無線機。
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