JP4018025B2 - 衛生マスク - Google Patents
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【発明の属する技術分野】
本発明は、花粉に代表されるアレルゲンの侵入を防ぎ、あるいは唾液飛沫などが周囲に飛ぶのを防ぐための衛生マスクに関する。
【0002】
【従来の技術】
本発明に関して、粘着剤を使用してマスク本体を顔面に密着させ、鼻梁を横切るマスク本体の上縁左右に隙間が形成されるのを防ぐことは公知である(特許文献1参照)。そこでは、マスク本体の内面周縁に沿って、高粘弾性の粘着剤を配置し、マスク本体の周縁全体を顔面に接着して密着させている。その粘着剤としては、アクリル酸化物やゼラチンなどの高含水性のジェルが挙げられている。
【0003】
マスク本体の外面に鼻腔を拡張させる弾性片が設けられたマスクにおいて、マスク本体の内面に粘着剤を配置して、先の弾性片を左右の鼻屋と頬面とに密着させるようにしたマスクも提案されている(特許文献2参照)。このマスクにおける粘着剤としては、両面粘着テープが用いられている。本発明のマスクはマスク本体を嘴状に構成するが、この種の立体構造のマスク構造は公知である(特許文献3参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開平11−128378号公報(段落番号0010、図1)
【特許文献2】
特開平11−33132号公報(段落番号0018、図3)
【特許文献3】
特開平7−275384号公報(段落番号0011、図1)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
粘着剤を用いてマスク本体の周縁を顔面に密着する特許文献1のマスクにおいては、高含水性のジェルを粘着材にしてマスク本体を顔面に接着するので、鼻梁の左右に隙間が生じることはない。しかし、ユーザーの手に渡るまでの間、粘着剤の外面を剥離シートで覆っておく必要があり、粘着剤の使用量が多いこともあって、マスク全体の製作コストが高く付く。顔に施した化粧材が粘着材に付着してはがれてしまうおそれがあり、化粧を施した状態でのマスクの使用がためらわれる。
【0006】
粘着剤を用いてマスク本体の上縁内面を鼻梁に沿って密着する特許文献2のマスクは、結果的に鼻梁両側の隙間を防いで、アレルゲンなどの異物が吸気に含まれるのを防止できる。しかし、自由状態へ復帰しようとする弾性片の弾性に抗して、マスク本体を両面粘着テープで頬面に止め付ける必要があるので、高強度の接着力を備えた両面粘着テープを使用しなければならず、両面粘着テープの接着皮膚面において強い違和感が生じるのを避けられない。そのため、マスクを長時間にわたって連続使用するような場合にストレスを受けやすい。既製品の両面粘着テープではマスク本体に貼り付けるのに手間が掛かる不利もある。
【0007】
本発明の目的は、マスク本体の周縁を粘着部で顔面に密着させて隙間をなくし、外気に含まれるアレルゲンの侵入を確実に防止できる高機能の衛生マスクでありながら、剥離シートを使用する必要もなくマスクを折り畳んだ状態で流通できるようにして、その分だけ製作コストの低減化を図ることにある。本発明の他の目的は、より簡単な構造でマスク本体を鼻屋および頬面に確実に、しかも違和感なく密着保持でき、従って、マスクを長時間にわたって連続使用する場合にも、痛みや不快感を伴うことがない肌にやさしい衛生マスクを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の衛生マスクは、例えば図1に示すように、鼻および口を含む顔面の下半部外面を覆うマスク本体1が、左右のブランクシート3の中央隣接縁どうしを接合して、接合個所が前面側へ嘴状に突出形成されている。各ブランクシート3の内面に、マスク本体1の上縁1aを鼻屋および目の下の頬面に密着させるための粘着部13が設けられている。各粘着部13は、上縁1aに沿って平行に配置した複数個の粘着要素14で点列状に形成されている。前記接合個所から粘着要素14までの左右方向距離bnが、個々の粘着要素14ごとに異なっており、マスク本体1は、各ブランクシート3に設けた粘着要素14どうしが互い違い状となるように、前記接合個所を折目にして偏平に折り畳むことができる。ブランクシート3が、粘着部13に対して繰り返し剥離できる不織布を素材にして形成されている。
【0009】
本発明に係る他の構成の衛生マスクは、図6に示すように、各ブランクシート3の内面に、マスク本体1の周縁全体を顔面に接着するための粘着部13が設けられている。粘着部13は、マスク本体1の周縁に沿って配置した多数個の粘着要素14で点列状に形成されている。マスク本体1は、各ブランクシート3に設けた粘着要素14どうしが互い違い状となるように、前記接合個所を折目にして偏平に折り畳むことができる。ブランクシート3が、粘着部13に対して繰り返し剥離できる不織布を素材にして形成されている。
【0013】
【発明の作用効果】
本発明の衛生マスクは、接合個所が前面側へ嘴状に突出するマスク本体1の内面に粘着部13を設け、マスク本体1の周縁を粘着部13で顔面に密着させて隙間をなくすことにより、外気に含まれるアレルゲンの侵入を確実に防止できるようにした。そのうえで、ブランクシート3の対向面に粘着部13をそれぞれ互い違い状に設けて、マスク本体1を偏平に折り畳んだ状態において、左右のブランクシート3の粘着部13どうしが互いに接着するのを防止した。さらに、粘着部13に対して繰り返し剥離できる不織布を素材にしてブランクシート3を形成した。従って、本発明によれば、アレルゲンの侵入を阻止できる高機能の衛生マスクでありながら、剥離シートを使用する必要もなくマスク本体1を折り畳んだ状態で販売でき、剥離シートを省略した分だけ衛生マスクを低コストで製造できる。使用時に剥離シートを除去する手間も省ける。
【0014】
ポリオレフィン系樹脂繊維を含む不織布で形成したブランクシート3によれば、マスク本体1を折り畳んだ状態において、粘着部13が対向するブランクシート3と接着していても、マスク本体1を拡開操作するだけで、ブランクシート3を粘着部13から確実に剥離できるうえ、粘着部13に不織布の構成繊維が付着するのを防いで、粘着部13を肌面に対して確実に接着できる。なかでも、ポリエチレン樹脂繊維、ポリプロピレン樹脂繊維などのオレフィン系樹脂の単繊維を素材とする不織布でブランクシート3を形成すると、不織布の素材コストが少なくて済む分だけ衛生マスクを低コストで製造できる。
【0015】
ブランクシート3の形成素材を、剥離性に富む不織布で形成することに加えて、ブランクシート3の全面に剥離性を向上するエンボス加工を施した衛生マスクによれば、マスク本体1を折り畳んだ状態における粘着部13とブランクシート3との接触面積を小さくして両者間の接着強度を減少できるので、ブランクシート3の剥離抵抗をさらに軽減して、マスク本体1の拡開操作がさらに容易に行えるものになる。
【0016】
ブランクシート3のシート面の少なくとも一部にシリコンオイルを塗布して剥離部18を形成し、この剥離部18に粘着部13を形成した衛生マスクによれば、粘着部13を形成する個所に限って剥離部18を設ければよいので、剥離部18の無駄がなく、マスク本体1をさらに低コストで形成できる。
【0017】
ホットメルト感圧粘着剤を塗布して形成した複数個の粘着要素14で粘着部13を構成すると、左右のブランクシート3における粘着部13の位置の違いを可能な限り小さくできるので、例えば、マスク本体1の上縁左右を均等に肌面に接着できる。ホットメルト感圧粘着剤を塗布することにより粘着部13を形成すると、マスク本体1の製造過程で粘着部13を簡単に形成できるうえ、マスク本体1を肌に密着させるための接着構造を最小限のコストで形成して、衛生マスクを安価に製造できる。粘着要素14を形成する過程で、過熱溶融したホットメルト感圧粘着剤がマスク本体1の繊維間に染み込んで固化するので、粘着要素14をマスク本体1に対して確実に一体化できるうえ、マスク本体1に対する粘着部13の固定構造を省略できる分だけ衛生マスクの製造コストを削減できる。
【0018】
鼻屋に隣接する目の下の頬面と対向するマスク本体1の内面に粘着部13が形成された衛生マスクのよれば、粘着部13を肌面に接着することにより、顔面から浮き離れようとするマスク本体1の上縁1aを、粘着部13によって鼻屋と目の下の頬面に沿って効果的に密着させることができるので、粘着部13を構成する粘着剤の使用量を最小限化して、粘着部13をさらに低コストで形成できる。粘着剤13による接着個所が顔面の一部に限られるので、マスク使用時に粘着剤13が肌に接着することに伴う違和感を著しく軽減できる。従って、マスクを長時間にわたって連続使用する場合にも、痛みや不快感を伴うことがない肌にやさしい衛生マスクが得られる。
【0019】
【実施例】
図1ないし図3は本発明に係る衛生マスクの実施例を示す。図2において衛生マスクは、マスク本体1と、マスク本体1の左右両側に設けられる装着体2とを含む。図3においてマスク本体1は銀杏葉状に形成した左右一対のブランクシート3を接合して形成する。ブランクシート3は、通気性と熱可塑性を有する非伸縮性の不織布を銀杏葉状に裁断して形成する。ブランクシート3は、垂直の側縁4と、側縁4と対向する上下に長い湾曲縁5と、これら両者4・5を繋ぐ上縁6および下縁7とを備えている。上縁6は側縁4に向かって下り傾斜する緩やかな湾曲線で形成し、下縁7は側縁4に向かって登り傾斜する緩やかな湾曲線で形成してある。
【0020】
後述するように、ブランクシート3を粘着部13に対して簡単に剥離できるようにするために、ブランクシート3は剥離性に富む不織布で形成する。具体的には、ポリエチレン樹脂繊維、ポリプロピレン樹脂繊維などのポリオレフィン系の単繊維を素材とする不織布や、複合芯鞘繊維を素材とする不織布、あるいは積層複合不織布などで形成することができる。複合芯鞘繊維としては、ポリエステル−ポリエチレン芯鞘繊維、ポリプロピレン−ポリエチレン芯鞘繊維などを適用できる。積層複合不織布としては、綿とポリエチレンの積層不織布、レーヨンとポリエチレンの積層不織布、綿とポリプロピレンの積層不織布などを適用できる。この実施例では、不織布これ自体の剥離性に加えて、不織布にエンボス加工を施すことによっても、ブランクシート3の粘着部13に対する剥離機性をさらに向上できるようにした。
【0021】
2枚のブランクシート3を重ねたうえで、両者の湾曲縁5どうしを熱溶着して一体化する。一体化した2枚のブランクシート3を左右に拡げると、接合個所(熱溶着個所)が前面側へ嘴状に突出したマスク本体1が得られる。図1に示すようにマスク本体1の上縁1aは山形に、下縁1bは傾斜が緩やかなV字状になっている。
【0022】
装着体2は、伸縮性に富む不織布を舌片状に裁断して形成してあり、その一側に垂直の側縁10を有し、舌片状のシート面にへ字状の切込11を形成してなる。装着体2の側縁10をブランクシート3の側縁4の内面に重ねて、両者を熱溶着することにより、装着体2をマスク本体1と一体化させる。図1に示すように、嘴状に広げたマスク本体1で、鼻および口を含む顔面の下半部外面を覆ったうえで、装着体2の切込11を拡げて耳に掛け止めることにより、マスク本体1の装着状態を維持できる。
【0023】
上記の装着状態においてマスク本体1の上縁1aは、鼻梁の上部から左右の鼻屋を経て両頬へ向かって連続するが、鼻梁の左右においてマスク本体1の上縁1aが目の下の頬面から浮き離れ、左右の鼻屋と頬面とマスク本体1とによって三角形状の隙間が形成されることがある。この隙間を解消するためにマスク本体1の内面左右に粘着部13を設ける。詳しくは、鼻屋に隣接する左右の頬面と対向するマスク本体1の内面で、上縁1aの近傍にホットメルト感圧粘着剤を塗布して、左右一対の粘着部13を形成している。
【0024】
マスク本体1は、図3に示すように、左右のブランクシート3を先の接合個所に沿って折り畳んだ状態で販売される。この折り畳み状態において左右のブランクシート3の粘着部13どうしが接着するのを防ぐために、各ブランクシート3における粘着部13が互い違い状に設けられている。この実施例では、各ブランクシート3における粘着部13は、それぞれマスク本体1の上縁1aに沿って平行に配置した3〜4個の粘着要素14で点列状に形成したうえで、図1に符号b1〜b7で示すように、各ブランクシート3における粘着要素14の接合個所からの左右方向距離bnが、個々の粘着要素14ごとに異なるようにした。
【0025】
粘着部13を形成するホットメルト感圧粘着剤は、熱可塑性ポリマーをベースにした、溶剤や水を含まない接着性混合物からなる。ブランクシート3どうしを溶着する前段工程において、自動塗布機によって加熱溶融したホットメルト感圧粘着剤をブランクシート3に塗布して粘着部13を形成するので、例えば両面粘着テープで粘着部を形成する場合に比べて、粘着部13の形成コストを著しく削減できる。塗布されたホットメルト感圧粘着剤の一部は、ブランクシート3の繊維間に染み込むので、粘着部13がブランクシート3から剥離することはない。
【0026】
先に説明したように、マスク本体1を顔面に装着したのち、マスク本体1の外面側から粘着部13を頬面に押し付けることにより、図2に示すように、マスク本体1の上縁1aを鼻屋および頬面に密着させて、鼻梁の左右において隙間が生じるのを確実に防止できる。従って、外気に含まれるアレルゲンが先の隙間からマスク内へ侵入するのを確実に防止できる。呼気によって眼鏡が曇ることもない。局部的に形成した粘着部13でマスク本体1の上縁1aを頬面に接着するので、従来のマスクに比べて、マスク全体の製作コストを削減化できる。また、粘着部13による接着個所がマスク本体1の上縁1aのみに限定されるので、従来のマスクに比べて、装着時の違和感を著しく軽減できる。従って、マスクを長時間にわたって連続使用する場合にも、痛みや不快感を伴うことがない。化粧を施した状態であっても、マスクを問題なく使用できる。
【0027】
衛生マスクは、マスク本体1を接合個所に沿って折り畳んだ状態で販売されるが、この折り畳み状態における粘着要素14は、対向するブランクシート3に設けられた粘着要素14間のシート面に接触する。従って、各ブランクシート3に設けた粘着部13どうしが互いに接着し合うことはなく、マスク本体1に粘着部13が設けてあるにもかかわらず剥離シートを用いる必要がない分だけ衛生マスクを安価に提供できる。
【0028】
図4は本発明に係る衛生マスクの変形例を示す。そこでは、マスク本体1を折り畳んだ状態において、左右の粘着部13どうしが接着するのを防ぐために、粘着要素14をマスク本体1の上縁1aに沿って帯状に形成したうえで、各ブランクシート3における粘着要素14が互い違いになるように上下多段状に形成した。換言すると、マスク本体1の上縁1aから個々の粘着要素14までの距離が異なるようにした。他は先の実施例と同じであるので、同じ部材に同じ符号を付してその説明を省略する。
【0029】
図5は本発明に係る衛生マスクの別変形例を示す。そこでは、ブランクシート3の内面上縁部分に限ってシリコンオイルを塗布して帯状の剥離部18を形成し、この剥離部18に粘着部13を形成した。粘着部13は図1と同様の3〜4個の粘着要素14で形成した。このように、少なくとも粘着部13が設けられる粘着部分にシリコンオイルを塗布して剥離部18を形成することができる。
【0030】
図6は本発明に係る衛生マスクのさらに異なる別の変形例を示す。そこでは、装着体2を省略して、マスク本体1を粘着部13のみで顔面に接着できるようにした。そのために、粘着要素14を左右のブランクシート3の内面周縁に沿う多数個所に配置して、マスク本体1の周縁全体を顔面に接着できるようにした。この実施例における粘着要素14も、先の実施例と同様に、マスク本体1を折り畳んだ状態において、左右のブランクシート3に形成した粘着部13どうしが接着するのを避けるために、左右の粘着要素14群が互い違いになるように配されている。
【0031】
上記の実施例では、ブランクシート3と装着体2との固定、および左右のブランクシート3どうしの固定を、それぞれ熱溶着法によって行うが、これらの固定処理はホットメルト接着剤を用いて行うことができる。ホットメルト接着剤は、先に説明したホットメルト感圧粘着剤と同様に、熱可塑性ポリマーをベースにした、溶剤や水を含まない接着性混合物であるが、接着対象どうしを接着して固化した後には、ホットメルト接着剤と接着対象、あるいは接着対象どうしを分離できない点がホットメルト感圧粘着剤と異なっており、ポリオレフィン系樹脂を素材とする不織布に対する接着性にも優れている。
【0032】
上記のようにホットメルト接着剤を用いて、ブランクシート3と装着体2との固定、および左右のブランクシート3どうしの固定を行い、さらに粘着部13をホットメルト感圧粘着剤で形成すると、一連のマスク製造過程をホットメルト接着剤とホットメルト感圧粘着剤とを用いた、同種の接着処理のみで行えるので、マスクの製造過程に熱溶着工程と粘着部13の形成工程とが混在する場合に比べて、衛生マスクをさらに能率よく、従って、低コストで製造できる。ブランクシート3などを接着によって固定するので、装着体2やブランクシート3を形成する不織布の樹脂繊維は、熱可塑性を備えている必要がなく、少なくとも剥離性を備えていることで足りる。
【0033】
上記のように、ホットメルト接着剤を用いて各マスクパーツの固定と粘着部13の形成を行う衛生マスクは、以下の製造方法で製造できる。
予め形成されたブランクシート3と装着体2とをホットメルト接着剤を介して接着固定する工程と、
ブランクシート3の所定個所にホットメルト感圧粘着剤を塗布して粘着部13を形成する工程と、
左右のブランクシート3どうしを、ホットメルト接着剤を介して接着固定してマスク本体1を形成する工程を含む衛生マスクの製造方法。
【0034】
上記以外に装着体2は、ゴム紐や、後頭部で結ばれる紐で形成してもよい。マスク本体1は1枚のブランクシートで嘴状に形成することができる。その場合には、ブランクシートの中央上部にV字状の切込を形成しておき、切込で区分される左右のブランクシートの切込縁どうしを溶着して、前面が嘴状に突出するマスク本体1を形成する。
【0035】
粘着部13は複数の粘着要素14で形成することが好ましいが、必要があれば1個の粘着要素14で形成してもよい。粘着要素14は円形、矩形、リング状など必要に応じて任意の形状に形成することができる。粘着部13の形成位置は、鼻梁を除く鼻屋および頬面と対向するマスク本体1の内面の任意位置に形成してあればよいが、鼻屋と頬面の隣接部分に近く、さらにマスク本体1の上縁1aに近いほど上縁1aを効果的に肌に密着させることができる。必要があれば左右の粘着部16を一続きのものとして連続形成してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】マスク本体を拡げた状態の背面図
【図2】マスクの使用状態を示す正面図
【図3】マスク本体を偏平に折り畳んだ状態の一部破断側面図
【図4】粘着部の変形例を示す要部背面図
【図5】粘着部の別変形例を示す要部背面図
【図6】粘着部のさらに異なる別の変形例を示す一部破断正面図
【符号の説明】
1 マスク本体
1a マスク本体の上縁
3 ブランクシート
13 粘着部
14 粘着要素
Claims (2)
- 鼻および口を含む顔面の下半部外面を覆うマスク本体(1)が、左右のブランクシート(3)の中央隣接縁どうしを接合して、接合個所が前面側へ嘴状に突出形成されている衛生マスクであって、
各ブランクシート(3)の内面に、マスク本体(1)の少なくとも上縁(1a)を鼻屋および目の下の頬面に密着させるための粘着部(13)が設けられており、
各粘着部(13)は、上縁(1a)に沿って平行に配置した複数個の粘着要素(14)で点列状に形成されており、
前記接合個所から粘着要素(14)までの左右方向距離(bn)が、個々の粘着要素(14)ごとに異なっており、
マスク本体(1)は、各ブランクシート(3)に設けた粘着要素(14)どうしが互い違い状となるように、前記接合個所を折目にして偏平に折り畳むことができ、
ブランクシート(3)が、粘着部(13)に対して繰り返し剥離できる不織布を素材にして形成されていることを特徴とする衛生マスク。 - 鼻および口を含む顔面の下半部外面を覆うマスク本体(1)が、左右のブランクシート(3)の中央隣接縁どうしを接合して、接合個所が前面側へ嘴状に突出形成されている衛生マスクであって、
各ブランクシート(3)の内面に、マスク本体(1)の周縁全体を顔面に接着するための粘着部(13)が設けられており、
各粘着部(13)は、マスク本体(1)の周縁に沿って配置した多数個の粘着要素(14)で点列状に形成されており、
マスク本体(1)は、各ブランクシート(3)に設けた粘着要素(14)どうしが互い違い状となるように、前記接合個所を折目にして偏平に折り畳むことができ、
ブランクシート(3)が、粘着部(13)に対して繰り返し剥離できる不織布を素材にして形成されていることを特徴とする衛生マスク。
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