JP4016716B2 - 乾式ガスホルダーのシール装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、乾式ガスホルダーのシール装置に関し、とくに乾式ガスホルダーの基柱と該ホルダー内に設置されるピストン(本体内に内挿され、ガス量に応じて上下動するフロート)との間を気密状態に維持するシール装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
高炉等において発生したガスを備蓄するのに用いられている乾式ガスホルダーとしては特開平8−178185号公報等に開示されたものがあり、これら乾式ガスホルダーは、図10にその外観と要部を示すように、複数本の基柱(CT形鋼)と、この基柱をつなぐ側壁4とを組み合わせた略円筒状の本体部分を有しており、その内部には、備蓄されるガスが大気から確実に遮断されるようにピストン(フロート)5が配置されている。
【0003】
上述したように、かかるピストン5は、備蓄されたガス量に応じてガスホルダー内で上下に移動するものであって、ガスホルダー本体部分の内面とピストン(フロート)5との間にはシール装置が配置されている。
【0004】
このシール装置は、基本的には、ガスホルダー本体部分の側壁表面をシールする装置と、基柱部分に接してこの部分をシールする装置とに分けて構成されている。
【0005】
このうち、本体部分の側壁にてシールする装置は、該側壁を摺動するシール板6と、このシール板6を側壁表面に密着させる押し付けアーム7と、底部を形成するシート8を備え、これらシール板6とシール8とが一体となってガスホルダーの側壁に内接して上下に昇降するピストン5の外周部との部分にシール油を充填保持するシール油充填溝9を形成し、このシール油充填溝9の内側に保持されるシール油10によってガスシールする構造になっている。
【0006】
一方、基柱部分をシールする装置については、上記の装置と基本的な構造は共通するが異なる点は、該基柱11が図11示す如き断面を有するCT形鋼にて構成されているため、その両側面(フランジ端面)部分についてもシールすることが必要になる点である。即ち、この基柱部分のシール装置は、ガスホルダー本体部分の側壁表面をシールする装置に配置されたシール板6の代わりに、基柱11の外表面に沿って上下に摺動するガイドプレート12が設置されており、その内部には、図12に示すようにコイルばね13の弾性力にて基柱11を両側面から挟み込むとともに皿ばね14の弾性力にて基柱11の外表面に向けて押し付けてシールする、上下で一対になる滑板15を二組み配置した構造を採用した点が特徴である。
【0007】
ところで、基柱11に配置されるシール装置は、ホルダー内に供給されるガスの中に含まれているダストが滑板15のコイルばね13や皿ばね14にスラッジとして固着して作動不良を起こすため、基柱11と滑板15との間に隙間を生じシール機能の低下をきたす不具合があった。
【0008】
このような不具合が生じた場合、滑板15はガイドプレート12の中に組み込まれていることから、その部位の取り替えや補修は長期間のガスホルダー停止を伴うため極めて実施が困難であり、従来は、作動不良によって生じた隙間に目詰め等の応急処置を施すにとどまり、その隙間をなくして確実なシールを実現するまでには至っておらず、最悪の場合、備蓄ガスを使用している工場の操業を停止せざるを得ないおそれもあってその改善が望まれていた。
【0009】
本発明は、乾式ガスホルダーのとくに、基柱とピストンとの間をシールする際に生じていた従来の問題を解決できるシール装置を提案することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は、乾式ガスホルダーの基柱に沿って移動可能なガイドプレートを備え、該乾式ガスホルダー内に昇降自在に配置されたピストンと基柱との間を気密状態に維持するためのシール装置であって、前記ガイドプレートの上部にシールユニットを締結手段を介して着脱可能に配置してなり、該シールユニットは、基柱の外表面に接触してシールする摺動部材と、この摺動部材を基柱との接触部位を残して内挿するとともにガイドプレートに着脱自在なケースと、摺動部材とケースとの間に配置され摺動部材をその摩耗度合いに係わらず常に基柱に向けて押圧する弾性部材と、からなることを特徴とする乾式ガスホルダーのシール装置である。
【0011】
上記の構成になるシール装置において摺動部材は、基柱の角部にてそれぞれ接触する少なくとも2つのブロックからなるものが本発明においてとくに有利に適合する。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、図面を用いて本発明をより具体的に説明する。
図1〜図5は、本発明に従うシール装置の構成例を示したものであり、図1〜5における番号1は乾式ガスホルダーの基柱Sに沿って摺動するガイドプレート、2はガイドプレート1の上部にボルト等の締結手段bを介して着脱可能に配置されたシールユニットである。
【0013】
ガイドプレート1は、もちろん基材部シールの機能を付与されているものであって、その構造は、このガイドプレート1を基柱Sの表面に均一に密着させるため、その反対側の面(背面)にリンク機構からなる複数の押し付けアーム1aを取付けると共に、この背面側において底部を形成するシート1bを設け、このシート1bに繋がる上下に昇降するピストン(フロート)Pの上側にシール油を充填するシール油充填溝1cを形成し、このシール油充填溝1cの内側(上側)に保持されるシール油にてガスシールを行うようになっている。
【0014】
一方、前記ガイドプレート1の上部に搭載された状態で組み付けられているシールユニット2は、図1に示すとおり、基柱Sの両側面を含む幅方向の全域に接触してシールする3分割の組み合わせからなる例で示した摺動部材2a(2a1、2a3は角部で接触するサイドブロック、2a2はセンタブロック)を主要素として構成されており、3ピースからなる前記摺動部材2aを基柱Sとの接触部位を残して内挿するように、即ち該摺動部材2aを外囲いするように設けられた凹形のケース2bと、摺動部材2aとケース2bとの間に配置され、各摺動部材2a1、2a2、2a3をそれぞれ、それらの摩耗度合いに応じて常に基柱Sに向けて押圧するための、その押圧力を独立して調整できる複数のスプリングコイルの如き弾性部材2cからなるものである。なお、図において、3はケース2bにねじ止めされその締め込みによって弾性部材2cの弾性力を調整するボルトである。
【0015】
図6に上記シールユニット2の外観を斜視図にて示すが、このシールユニット2が、上記ガイドプレート1の上に設置されることによって、ガイドプレート1のシール不良(ガス洩れ)を補う作用を担い、このことによって、ガスホルダー基柱部のガスシールが確実に実現できるのである。
【0016】
なお、上掲の図1〜図6に示したシールユニット2は、基柱Sの側面を含めた幅方向の全域をカバーするものであって、摺動部材2aが摩耗しても弾性部材2cにより常に基柱Sに向けて押圧されており、該摺動部材2aの摩耗末期に至るまでシール性能は安定的に維持される点で有効である。
【0017】
また、このようなシールユニット2の構成において、たとえば弾性部材2cにスラッジが固着して作動不良を引き起こして十分なシール効果が期待できない自体となった場合には、締結手段(ボルト)bの締結を解除して、該シールユニット2を前記ガイドプレート1から切り離し、それをそっくり取り替えるか、あるいは補修することが可能であり、これによりシール性能を安定的に維持できる。つまり、シールユニット2を、ガイドプレート1の上に締結手段を介して着脱可能に配置した理由こそ、この点にある。
【0018】
さて、上記摺動部材2aは、上述した例では、サイドブロック2a1、2a3とセンタブロック2a2の3分割として示したが、その分割数は本発明においてはとくに限定されない。
【0019】
次に、図7〜9は、とくにシールの低下が懸念される基柱Sの角部についてのみに摺動部材2aを配置して、シールの改善を図る実施形態を示したものである。即ち、この構造のものは、前記ガイドプレート1に締結部材bを介して着脱可能に取付けられるケース2bの内側に、基柱Sのコーナー部に摺接する摺動部材2aのみを、弾性部材2cを介して、取付けたものであって、上述した3ピース(2a1、2a2、2a3)タイプのものに比べて、全体に構造が簡単で、基柱Sのコーナー部のみのシールが強化された例である。このような構造のものでは、摺動部材2aについて作動不良が生じた場合に、簡便に対処ができる点で、有利である。
【0020】
なお、摺動部材2aを分割構造にしたことで、各部分でそれぞれで個別に押圧力を調整することができる他、ケース2bの設置精度の許容範囲が拡大されシールユニット2の据付作業が比較的簡単に行なえる。また、それぞれ各部材を個別に取り替えることが可能なので摺動部材2aにかかるコストの軽減を図るのにも有利である。
【0021】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、ガスホルダーの基柱においてシール性能が低下した場合であってもシールにかかわる摺動部材を簡単に取り替えあるいは補修できるので、大気とガスとを確実に遮断した安全な備蓄が可能であり、備蓄ガスを使用する工場の安定操業にもつながる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従うシール装置の正面図である。
【図2】図1の平面図である。
【図3】図1の側面図である。
【図4】図1のA−A断面を示した図である。
【図5】図1のB−B断面を示した図である。
【図6】シールユニットの概観斜視図である。
【図7】本発明に従うシール装置の他の構成例をその正面について示した図である。
【図8】図7の平面図を示した図である。
【図9】図7の側面を示した図である。
【図10】乾式ガスホルダーの構成とその要部を模式的に示した図である。
【図11】基柱のシール装置を示した図である。
【図12】ガイドプレートの構成説明図である。
【符号の説明】
1 ガイドプレート
1a 押し付けアーム
1b シート
1c シール油充填溝
2 シールユニット
2a 摺動部材(滑板に相当)
2aサイドブロック
2aセンタブロック
2aサイドブロック
2b ケース
2c 弾性部材
3 ボルト
4 側壁
5 ピストン
6 シール板
7 アーム
8 シート
9 シール油充填溝
10 シール油
11 CT形鋼(基柱)
12 ガイドプレート
13 コイルばね
14 皿ばね
15 滑板
S 基柱
b 締結手段

Claims (2)

  1. 乾式ガスホルダーの基柱に沿って移動可能なガイドプレートを備え、該乾式ガスホルダー内に昇降自在に配置されたピストンと基柱との間を気密状態に維持するためのシール装置であって、
    前記ガイドプレートの上部にシールユニットを締結手段を介して着脱可能に配置してなり、
    該シールユニットは、基柱の外表面に接触してシールする摺動部材と、この摺動部材を基柱との接触部位を残して内挿するとともにガイドプレートに着脱自在なケースと、摺動部材とケースとの間に配置され摺動部材をその摩耗度合いに係わらず常に基柱に向けて押圧する弾性部材と、からなることを特徴とする乾式ガスホルダーのシール装置。
  2. 摺動部材は、基柱の角部にてそれぞれ接触する少なくとも2つのブロックからなる請求項1記載のシール装置。
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