JP4015304B2 - データ処理装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はデータ処理装置に関し、特にIEEE1394規格に準拠したシリアルバスを介して、パケット単位でデータの送受信を行うシステムに用いられるデータ処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来では、パソコン等のデータ処理装置で画像データや音声データを取り込んだり、AV機器をコントロールするためには、ビデオキャプチャボードやRS232Cバス等が個別に必要であり、統一した取り扱いをすることはできなかった。
【0003】
そこで近年では、マルチメディア時代のデータ通信に適した規格が提案されており、例えば、「IEEE1394ハイパフォーマンスシリアルバス規格(以下、IEEE1394規格という)」により、高速大容量の通信を自由に行えるような環境整備がなされている。
【0004】
図4の符号101に、IEEE1394規格に準拠し、パケット単位でデータの転送が可能なシリアルバスであるIEEE1394バスを介して、他のデータ処理装置と接続されるデータ処理装置の一例を示す。このデータ処理装置101は、マイコン102と、パケット送信装置103と、パケット受信装置104とを有しているものとする。このうち、パケット送信装置103、パケット受信装置104は、それぞれマイコン102と、IEEE1394バス106との間に配置されている。
【0005】
このデータ処理装置101は、IEEE1394バス106に接続され、図示しないデータ処理装置(以下他のデータ処理装置と称する)に格納されたデータを読み出すことができる。以下では、他のデータ処理装置内の複数のデータから複数のレスポンスパケットを生成させて、一連のレスポンスパケットとして取得する場合について説明する。
【0006】
この場合には、まず、マイコン102が、最初に読み出すべきデータの読み出し要求をするリクエストパケットを生成して、パケット送信装置103を介して、IEEE1394バス106へと出力する。
【0007】
すると、他のデータ処理装置が、IEEE1394バス106からリクエストパケットを受信し、その内容を読み出す。他のデータ処理装置は、最初のリクエストパケットの内容から、データ処理装置101が取得すべき一連のレスポンスパケットが何であるかを知る。これを知ることによって、他のデータ処理装置側では、データ処理装置101が今回読み出すべきデータと、次に読み出すべきデータを知ることができる。
【0008】
そして、他のデータ処理装置は、そのメモリ内部から最初に読み出すべきデータを読み出し、このデータに、次に読み出すべきデータが書き込まれているアドレス等の情報を付して、リクエストパケットへの応答となるレスポンスパケットを生成する。
【0009】
他のデータ処理装置は、このレスポンスパケットをIEEE1394バス106へと送信する。すると、データ処理装置101は、パケット受信装置104でレスポンスパケットを受信し、マイコン102へと入力させる。
【0010】
マイコン102はレスポンスパケットの内容を読み出し、最初に読み出すべきデータを、不図示のメモリ内の所定のアドレスに格納する。そして、レスポンスパケットに付された、次に読み出すデータのアドレスを抽出し、このアドレスを含む、次のリクエストパケットを生成する。
【0011】
次いで、マイコン102は次のリクエストパケットを、パケット送信装置103を介してIEEE1394バス106へと送信し、次に読み出すべきデータの読み出し要求をする。
【0012】
他のデータ処理装置は次のリクエストパケットをIEEE1394バス106から受信して、次のレスポンスパケットを生成し、IEEE1394バス106へ送信する。パケット受信装置104は次のレスポンスパケットを受信してマイコン102に出力し、マイコン102が、レスポンスパケットから次のリクエストパケットを生成するとともに、次のレスポンスパケット内のデータを、不図示のメモリ内の所定のアドレスに格納する。
【0013】
このとき、最初に受信したレスポンスパケットと、次に受信したレスポンスパケットとの間には、なんら関連付けがなされていない。従ってこれらを一連のレスポンスパケットとして取得するために、マイコン102はこれらのレスポンスパケットを整理して格納する必要がある。ここでは、所定のメモリアドレスの領域を、この一連のレスポンスパケットを取得するための専用領域として確保しておき、この領域内に、予め定めておいた所定の順番で格納するものとする。
【0014】
以上の動作を繰り返し、リクエストパケットを順次送信し、レスポンスパケットを順次受信するごとに、マイコン102がデータを読み出して、読み出したデータを整理しながらメモリ内に格納することを続けることで、他のデータ処理装置内にある複数のデータを、一連のデータ列として取得することができる。
【0015】
しかしながら、上記のデータ処理装置101では、マイコン102がレスポンスパケットからアドレスを抽出して、次のリクエストパケットを生成しなければならないため、マイコン102に過重な負担がかかっていた。
【0016】
またマイコン102は、レスポンスパケットからデータを取得する際に、一連のデータ列として取得するために、各データを整理して格納しなければならないので、そのための処理に要する負担も大きかった。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記従来の不都合を解決するために創作されたものであり、その目的は、IEEE1394バスに接続可能なデータ処理装置の、マイコンの処理負担を軽減できる技術を提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載のデータ処理装置は、シリアルバスに接続され、データの転送を要求するリクエストパケットを上記シリアルバスに送信する送信装置と、上記シリアルバスに接続され、上記リクエストパケットにより要求されたデータを含むレスポンスパケットを上記シリアルバスから受信する受信装置と、上記受信装置からレスポンスパケットを受け取り、当該レスポンスパケットに次に受信すべきレスポンスパケットを特定する識別情報を付加する識別情報付加装置とを有する。
【0019】
請求項2に記載のデータ処理装置は、シリアルバスに接続され、データの転送を要求するリクエストパケットを上記シリアルバスに送信する送信装置と、上記シリアルバスに接続され、上記リクエストパケットにより要求されたデータを含むレスポンスパケットを上記シリアルバスから受信する受信装置と、上記受信装置からレスポンスパケットを受け取り、当該レスポンスパケットに含まれる次に受信するレスポンスパケット内のデータの位置情報を抽出し、上記位置情報に基づき次のリクエストパケットを生成する位置情報抽出装置とを有する。
【0020】
請求項3に記載のデータ処理装置は、請求項1に記載のデータ処理装置であって、上記受信装置からレスポンスパケットを受け取り、当該レスポンスパケットに含まれる次に受信するレスポンスパケット内のデータの位置情報を抽出し、上記位置情報に基づき次のリクエストパケットを生成する位置情報抽出装置と、上記識別情報付加装置から上記識別情報が付加されたレスポンスパケットを受け取る制御装置とを有する。
【0021】
請求項4に記載のデータ処理装置は、請求項3に記載のデータ処理装置であって、上記位置情報抽出装置が生成する次のリクエストパケットに含まれるマスク情報が予め設定されている値と一致する場合に当該次のリクエストパケットの送信を中止するマスク装置を有する。
【0022】
請求項5に記載のデータ処理装置は、請求項1、2、3又は4に記載のデータ処理装置であって、上記シリアルバスに接続され、上記シリアルバスを介してデータ転送の動作を調停するためのマネイジメントパケットの送受信を行なうマネイジメントパケット処理部を有する。
【0023】
請求項6に記載のデータ処理装置は、請求項1、2、3、4又は5に記載のデータ処理装置であって、上記シリアルバス、並びに上記各パケットの構成がIEEE1394規格に準拠している。
【0024】
請求項7に記載のデータ処理装置は、請求項6記載のデータ処理装置であって、上記識別情報がtLabelである。
【0025】
請求項8に記載のデータ処理装置は、請求項6又は7記載のデータ処理装置であって、上記マスク情報が、tLabelとsource ID の組合わせである。
【0026】
本発明では、識別情報付加装置が、次に受信されるレスポンスパケットに付されるべき識別情報を、レスポンスパケットに付加して制御装置に入力させている。このようなレスポンスパケットは、自分自身の識別情報と、次のレスポンスパケットの識別情報とをそれぞれ有している。
【0027】
例えば、1番目のレスポンスパケットは1番目及び2番目のレスポンスパケットの識別情報を有しており、2番目のレスポンスパケットは2番目及び3番目のレスポンスパケットの識別情報を有している。そして、n番目のレスポンスパケットはn番目及び(n+1)番目のレスポンスパケットの識別情報を有している。
【0028】
このように、各レスポンスパケットが、識別情報によって次のレスポンスパケットと関連付けられているので、全部のレスポンスパケットはリスト構造をなし、複数のレスポンスパケットが制御装置内に格納される場合には、各レスポンスパケットがランダムに格納されていても、次のレスポンスパケットの識別情報を順次追うことで、全部のレスポンスパケットを、一連のレスポンスパケットとすることができる。
【0029】
従って、取得された各レスポンスパケットを一連のレスポンスパケットとするために、制御装置が整理して所定の場所に格納する等という種の処理が不要になるので、その分制御装置の負担を軽減することができる。
【0030】
また、本発明では、請求項3に記載するように、位置情報抽出装置を設けているので、制御装置が随時リクエストパケットを生成する必要があった従来と異なり、位置情報抽出装置によって、次に生成するリクエストパケットを、順次自動的に生成することができ、制御装置の負担を軽減することができる。
【0031】
このようなデータ処理装置では、リクエストパケットを生成する際には、制御装置が関与しないで自動的に生成することができるという利点がある。だが、順次複数のデータを取得するときに、途中からデータの取得を中断させる必要が生じた場合には、位置情報抽出装置で、制御装置が関与することなくリクエストパケットが自動的に生成されてしまうので、複数のデータが全て取得されるまでは、データの取得処理を中断させることができないという不都合があった。
【0032】
しかしながら、請求項4に記載するように、マスク装置を設け、リクエストパケット内のマスク情報が、予め定められた値(情報)と一致したときには、次に送信すべきリクエストパケットの送信を中止させているので、制御装置がリクエストパケットの生成に関与しない場合でも、次のレスポンスパケットを取得する処理を中止させることができる。
【0033】
さらに、従来装置で、データの送受信に係る複数の動作間の調停を行なうマネイジメントパケットの送受信を行なうのは、通常のパケットを扱うデータ処理装置であったため、通常のパケットの送受信によりマネイジメントパケットの送受信が妨げられることが多かったため、緊急性が要求されるマネイジメント処理をすぐに実行できずに、データ間の調停がうまくいかないことがあった。
【0034】
しかしながら、請求項5に記載するように、マネイジメントパケットの送受信処理専用のマネイジメントパケット処理部を設けることにより、通常パケットの送受信によって、マネイジメントパケットの送受信が妨げられること無くマネイジメントパケットの送受信を行なうことができる。従って、マネイジメント処理を即時に実行することができないために生じる不具合を防止することができる。
【0035】
【発明の実施の形態】
図1を参照し、符号1は本発明の実施形態のデータ処理装置である。
このデータ処理装置1は、マイコン2と、パケット処理部5とを有している。パケット処理部5は、マイコン2と、IEEE1394バス6との間に配置されており、これらの間でパケットの送受信ができるようにされている。
【0036】
パケット処理部5は、パケット送信装置3と、パケット受信装置4と、FIFO(First in first out)構造のRAM7と、データ管理部8とを有している。
RAM7の入力はマイコン2及びデータ管理部8の出力に、RAM7の出力はパケット送信装置3の入力に、それぞれ接続されており、マイコン2又はデータ管理部8からRAM7にパケットが入力されると、入力された順にそのパケットをパケット送信装置3へと入力させることができる。
【0037】
パケット送信装置3及びパケット受信装置4は、ともにIEEE1394バス6に接続されている。パケット送信装置3は、RAM7から入力されたパケットを、IEEE1394バス6に送信でき、パケット受信装置4は、IEEE1394バス6からパケットを受信して、データ管理部8へと入力させることができる。
【0038】
データ管理部8は、その出力がマイコン2の入力とRAM7の入力とに接続されており、入力されたパケットを処理して、マイコン2やRAM7に入力させることができる。
【0039】
このデータ処理装置1は、IEEE1394バス6に接続された不図示のデータ処理装置(以下他のデータ処理装置と称する)に格納されたデータを読み出すことができる。以下では、他のデータ処理装置内の複数のデータから複数のレスポンスパケットを生成させて、一連のレスポンスパケットとして取得する場合について説明する。
【0040】
まず、データ処理装置1が、最初に読み出すデータの読み出し要求をする。このときには、マイコン2が、他のデータ処理装置を指定するdestination IDを選択し、自機を送信元として特定するsource ID を選択し、tLabel を選択し、リクエストパケットを生成して最初に読み出すデータの読み出し要求をする。ここでtLabelとは、未解決の各トランザクションに割り当てられた固有のタグである。
【0041】
図2(a)で符号14は、リクエストパケットの構造を示している。このリクエストパケット14は、ヘッダ部12とデータ部13とを有している。ヘッダ部12の一部は、tLabel51や、図示されていないdestination IDやsource IDなどに割り当てられている。
【0042】
マイコン2は、このようなリクエストパケットを、RAM7を介してパケット送信装置3へ出力する。パケット送信装置3は、リクエストパケットをIEEE1394バス6へと送信する。
【0043】
他のデータ処理装置は、IEEE1394バス6からリクエストパケットを受信し、その内容を読み出す。そして、他のデータ処理装置のメモリ内部から、最初に読み出すべきデータを読み出し、このデータに基づいて、リクエストパケットへの応答であるレスポンスパケットを生成する。
【0044】
図2(b)の符号17に、レスポンスパケットの構造の概要を示す。このレスポンスパケット17は、ヘッダ部15とデータ部16とを有しており、ヘッダ部15の一部には、リクエストパケット14に付されたのと同じtLabelが付され、送信先のデータ処理装置1を特定するdestination IDや、送信元の自機を特定するsource IDが付されている。
【0045】
また他のデータ処理装置は、データ処理装置1の最初のリクエストパケットから、データ処理装置1が取得すべき一連のレスポンスパケットが何であるか知ることができ、次にデータ処理装置1が読み出すべきデータのアドレス(以下で次アドレスと称する)をも知ることができる。そこで他のデータ処理装置は、かかる次アドレスを、レスポンスパケット17のヘッダ部にさらに付して、レスポンスパケット17を生成している。
【0046】
他のデータ処理装置は、このようなレスポンスパケット17をIEEE1394バス6へと送信する。このレスポンスパケット17を、パケット受信装置4が受信し、データ管理部8へと出力する。このレスポンスパケット17は、データ管理部8に設けられたラベル付加装置9に入力される。
【0047】
ラベル付加装置9は、次に生成されるリクエストパケットに付されるtLabel52を、入力されたレスポンスパケット17に付し、図2(c)に示す格納用レスポンスパケット19を生成して、マイコン2へと入力させる。
【0048】
マイコン2は、この格納用レスポンスパケット19から次アドレスを抽出し、次のリクエストパケットを生成する。次のリクエストパケットは、抽出された次アドレスを有している。そして、次アドレスが抽出された格納用レスポンスパケット19を、マイコン2が有する不図示のメモリ内に格納する。
【0049】
その後、マイコン2は、次のリクエストパケットを、RAM7及びパケット送信装置3を介してIEEE1394バス6へと送信し、次に読み出すべきデータの読み出し要求をする。
【0050】
他のデータ処理装置は次のリクエストパケットをIEEE1394バス6から受信して次のレスポンスパケットを生成し、IEEE1394バス6へ送信する。パケット受信装置4がこのレスポンスパケットを受信し、データ管理部8を介してマイコン2に出力し、マイコン2が、レスポンスパケットから次のリクエストパケットを生成するとともに、次のレスポンスパケット内のデータを、不図示のメモリ内に格納する。
【0051】
以上の動作を繰り返し、次のリクエストパケットを順次送信して、レスポンスパケットを受信するごとに、マイコン2が随時データを読み出して、読み出したデータを関連づけながらメモリ内に格納するという動作を、取得すべきデータが全て取得されるまで続ける。
【0052】
この動作中に、ラベル付加装置9は、レスポンスパケットが入力されるごとに、次に生成されるリクエストパケットに付されるtLabel(以下で次のtLabelと称する)を、入力されたレスポンスパケットに付し、格納用レスポンスパケット19を生成している。
【0053】
このとき、複数生成されたレスポンスパケットのうち、n番目のレスポンスパケットには図2(b)に示すようにtLabel51nが付されるものとしたときには、図2(c)に示すように、次のtLabel51n+1が、格納用レスポンスパケット19に付されるものとしている。
【0054】
格納用レスポンスパケット19は、各々が、自分自身に付されていたtLabel51nと、次のtLabel51n+1とを有している。次のtLabel51n+1は、次の格納用レスポンスパケットにも付されるので、格納用レスポンスパケットは、それぞれ次の格納用レスポンスパケットと関連付けられており、次のtLabel51n+1で、次の格納用レスポンスパケットを指定することができる。
【0055】
このため、マイコン2が有する不図示のメモリ内に、全ての格納用レスポンスパケットがランダムに格納されていても、次のtLabel51n+1を順次追うことにより、メモリに入力された順番通りに格納用レスポンスパケットを読み出すことができ、複数の格納用レスポンスパケットを、一連のレスポンスパケットとして取得することができる。これら複数の格納用レスポンスパケットは、次の格納用レスポンスパケットを指示するポインタを有しているといえるので、リスト構造をなしているといえる。
【0056】
従って、従来と異なり、マイコン2に入力されたデータ間に、マイコン2が関連付けをして一連のレスポンスパケットとする必要がないので、その分だけマイコン2の処理負担を軽減することができる。
【0057】
以上までで説明したデータ処理装置1では、マイコン2がレスポンスパケットから次アドレスを抽出して、次のリクエストパケットを生成していたので、その分の処理負担は軽減されていなかった。
【0058】
この負担を軽減するために、データ管理部8には、次アドレス抽出装置10が設けられている。この次アドレス抽出装置10によって、マイコン2の処理負担をさらに軽減することができる。
【0059】
この次アドレス抽出装置10は、レスポンスパケットが入力されると、レスポンスパケットから次アドレスを抽出し、抽出された次アドレスから次のリクエストパケットを生成して、RAM7に出力するように構成されている。
【0060】
従って、リクエストパケットが他のデータ処理装置に送信され、他のデータ処理装置でレスポンスパケットが生成された後にパケット受信装置4で受信され、データ管理部8に入力されると、まず次アドレス抽出装置10が、レスポンスパケットから次アドレスを抽出し、抽出された次アドレスから次のリクエストパケットを生成して、RAM7に出力する。
【0061】
そして、次アドレスが抽出されたレスポンスパケットは、ラベル付加装置9に出力され、ラベル付加装置9で次のtLabel51n+1が付されて格納用レスポンスパケットが生成され、マイコン2へと出力される。
【0062】
このように、マイコン2が、レスポンスパケットから次アドレスを抽出して、次のリクエストパケットを生成しなくとも、次アドレス抽出装置10によって次のリクエストパケットを自動的に生成することができる。従って、マイコン2が、次アドレスを抽出したり、次のリクエストパケットを生成する必要がないので、その分の処理負担を軽減することができる。
【0063】
このように、データ管理部8に次アドレス抽出装置10が設けられていると、マイコン2によることなく、次のリクエストパケットを自動的に生成することができるが、何らかの理由で、次のリクエストパケットの送信を中断して、一連のデータ列の取得を中断したい場合に、自動的に中断させることができないという不具合もあった。
【0064】
このような不具合を抑止すべく、データ管理部8には、マスク装置11が設けられている。
このマスク装置11は、その内部に設けられた不図示のメモリに、マイコン2で指定されたsource ID と、tLabelとの組み合わせが予め記憶されており、レスポンスパケットが入力されると、マスク情報の一例であるsource ID 及びtLabelとを読み出し、その組み合わせがメモリに記憶された組み合わせと一致したか否かを判定できるように構成されている。
【0065】
かかるマスク装置11が設けられた場合には、リクエストパケットが他のデータ処理装置に送信され、他のデータ処理装置でレスポンスパケットが生成された後にパケット受信装置4で受信されると、データ管理部8の次アドレス抽出装置10に入力される。次アドレス抽出装置10は、レスポンスパケットから次アドレスを抽出し、抽出された次アドレスから次のリクエストパケットを生成し、マスク装置11へと出力する。
【0066】
マスク装置11は、次のリクエストパケットから、source ID と、tLabelとを読み出し、その組み合わせが、マイコン2で予め指定された組み合わせと一致しなかったときには次のリクエストパケットをRAM7に出力するが、一致した時には、次のリクエストパケットをRAM7へと送信せずに、それ以降のレスポンスパケットの取得を中断する。
【0067】
このように、マスク装置11を設けることにより、次アドレス抽出装置10で自動的に次のリクエストパケットを生成した場合でも、一連のレスポンスパケットの受信の途中でレスポンスパケットの取得を中断させることができる。従って、一連のレスポンスパケットが全部取得されるまで、中断することができなくなってしまうという不具合を抑止できる。
【0068】
また、中断後に、一連のレスポンスパケットの受信処理を再開させたい場合には、マイコン2からデータ管理部8へと、再開させる旨の命令を出力すれば、容易に再開させることができる。
【0069】
以上までで説明したデータ処理装置1は、IEEE1394規格に準拠した各種のデータやコマンドをパケット化して転送したりする処理をすることができるが、データ処理装置がIEEE1394バスに多数接続され、パケットの送受信量が膨大になるシステムなどでは、送受信されるパケット間で何らかの調停を行なわないと、システムの性能が低下するだけでなく正常な動作が保証されなくなる危険性がある。このため、かかるシステムにおいては、かかる調停(マネイジメント)を行なうためのコマンドが設定されている。
【0070】
IEEE1394規格に準拠した通常のシステムでは、かかるマネイジメントを行なうコマンドのパケットは、通常のデータやコマンドなどのパケット(以下で通常パケットと称する)を扱うデータ処理装置で送受信が行われていた。
【0071】
従って、送信時には送信待ちの通常パケットにより、マネイジメントに用いられるパケット(以下でマネイジメントパケットと称する)の送信が妨げられる可能性があり、受信時には受信された通常パケットによって受信装置が専有されてしまい、マネイジメントパケットが受信できないなどという可能性があった。このように、マネイジメントパケットの送受信が妨げられると、マネイジメントの実行が遅れたり、実行されなくなってしまうという不都合が生じていた。
【0072】
図3に示すデータ処理装置41は、かかる事情に基づいて創作されたものである。このデータ処理装置41は、マイコン42と、通常パケット処理部21と、マネイジメントパケット処理部31と、割り振り装置45とを有する。
【0073】
通常パケット処理部21と、マネイジメントパケット処理部31は、ともに図1で示したパケット処理部5と同じ構成であって、パケット送信装置23、33と、パケット受信装置24、34と、RAM27、37と、データ管理部28、38とを、それぞれ有している。
【0074】
そして、通常パケット処理部21と、マネイジメントパケット処理部31は、割り振り装置45を介して、通常パケットと、マネイジメントパケットをそれぞれIEEE1394バス46との間で送受信できるように構成されている。
【0075】
また、割り振り装置45は、通常パケット処理部21、マネイジメントパケット処理部31からそれぞれ送信された通常パケット、マネイジメントパケットを、所定の順番でIEEE1394バス46に送信し、IEEE1394バス46から受信された通常パケット又はマネイジメントパケットを、通常パケット処理部21又はマネイジメントパケット処理部31のいずれかに割り振って受信できるように構成されている。
【0076】
かかるデータ処理装置41によれば、通常パケット、マネイジメントパケットの送受信は、通常パケット処理部21、マネイジメントパケット処理部31によってそれぞれ行われる。このとき、通常パケット処理部21、マネイジメントパケット処理部31の内部でのパケットの処理は、図1で説明したパケット処理部5におけるパケットの処理と同じである。
【0077】
例えば、マイコン42から、通常パケット処理部21、マネイジメントパケット処理部31の各々に、リクエストパケットの生成命令がそれぞれ出力されると、通常パケット処理部21、マネイジメントパケット処理部31の内部で通常パケット、マネイジメントパケットがそれぞれ生成され、それぞれのパケット送信装置23、33は、通常パケット、マネイジメントパケットを割り振り装置45へと出力する。
【0078】
割り振り装置45は、通常パケットやマネイジメントパケットを所定の順番でIEEE1394バス46に送信し、送信された通常パケットやマネイジメントパケットは、IEEE1394バス46に接続された不図示の他のデータ処理装置で受信される。他のデータ処理装置は、リクエストパケットに対するレスポンスパケットを生成してIEEE1394バス46に送信する。こうして、通常パケット、マネイジメントパケットの送信がなされる。
【0079】
かかる通常パケット、マネイジメントパケットに対するレスポンスパケットが、IEEE1394バス46から割り振り装置45に受信される。割り振り装置45は、受信したレスポンスパケットが、通常パケット、マネイジメントパケットの何れのレスポンスパケットであるかを判断し、通常パケットのレスポンスパケットを、通常パケット処理部21のパケット受信装置24へ出力し、マネイジメントパケットのレスポンスパケットを、マネイジメントパケット処理部31のパケット受信装置34へと出力する。
【0080】
これらのレスポンスパケットは、通常パケット処理部21、マネイジメントパケット処理部31のそれぞれで処理されてマイコン42へと出力され、通常パケット、マネイジメントパケットの受信がなされる。
【0081】
このような図3に示すデータ処理装置41では、パケットの送受信において、通常パケットの送受信を行なう通常パケット処理部21は、マネイジメントパケットの送受信は行なわない。そして、マネイジメントパケットの送受信は、マネイジメントパケット処理部31で全てが行なわれる。
【0082】
従って、従来のデータ処理装置のように、通常パケットを送受信するデータ処理装置で、マネイジメントパケットを送受信し、通常パケットの送受信によって、マネイジメントパケットの送受信が妨げられることで、マネイジメントが遅れたり、実行できなくなってしまうという不都合を防止することができる。
【0083】
なお、上記実施形態では、RAM7、27、37を、パケット送信装置の前段に配置しているが、これらは必ずしも設けなくともよい。
また、上記実施形態では、図1のパケット処理部5、図3の通常パケット処理部21、マネイジメントパケット処理部31は、それぞれ1個のパケット送信装置を有しているが、本発明はこれに限らず、複数のパケット送信装置を有する構成にしてもよい。
【0084】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、制御装置の処理負担を軽減できる。
また、自動的にリクエストパケットを生成するような構成にした場合に、データの取得処理を中断させることができる。
さらに、マネイジメント処理系を設けることで、マネイジメントパケットの送受信が通常パケットの送受信によって妨げられることなく、マネイジメント処理を即時にすることができないために生じる不具合を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態のデータ処理装置の構成を示す第1の図
【図2】(a):本発明の実施形態のデータ処理装置が送信するリクエストパケットを説明する図
(b):本発明の実施形態のデータ処理装置が受信するレスポンスパケットを説明する図
(c):本発明の実施形態のデータ処理装置が生成する格納用レスポンスパケットを説明する図
【図3】本発明の実施形態のデータ処理装置の構成を示す第2の図
【図4】従来のIEEE1394規格準拠のデータ処理装置の構成を示す図
【符号の説明】
1……データ処理装置 2…マイコン(制御装置) 3…パケット送信装置(送信装置) 4…パケット受信装置(受信装置) 5…パケット処理部 6…IEEE1394バス(シリアルバス) 8…データ管理部 9…ラベル付加装置(識別情報付加装置) 10…次アドレス抽出装置(位置情報抽出装置) 11…マスク装置 31…マネイジメントパケット処理部
Claims (8)
- シリアルバスに接続され、データの転送を要求するリクエストパケットを上記シリアルバスに送信する送信装置と、
上記シリアルバスに接続され、上記リクエストパケットにより要求されたデータを含むレスポンスパケットを上記シリアルバスから受信する受信装置と、
上記受信装置からレスポンスパケットを受け取り、当該レスポンスパケットに次に受信すべきレスポンスパケットを特定する識別情報を付加する識別情報付加装置と、
を有するデータ処理装置。 - シリアルバスに接続され、データの転送を要求するリクエストパケットを上記シリアルバスに送信する送信装置と、
上記シリアルバスに接続され、上記リクエストパケットにより要求されたデータを含むレスポンスパケットを上記シリアルバスから受信する受信装置と、
上記受信装置からレスポンスパケットを受け取り、当該レスポンスパケットに含まれる次に受信するレスポンスパケット内のデータの位置情報を抽出し、上記位置情報に基づき次のリクエストパケットを生成する位置情報抽出装置と、
を有するデータ処理装置。 - 上記受信装置からレスポンスパケットを受け取り、当該レスポンスパケットに含まれる次に受信するレスポンスパケット内のデータの位置情報を抽出し、上記位置情報に基づき次のリクエストパケットを生成する位置情報抽出装置と、
上記識別情報付加装置から上記識別情報が付加されたレスポンスパケットを受け取る制御装置と、
を有する請求項1に記載のデータ処理装置。 - 上記位置情報抽出装置が生成する次のリクエストパケットに含まれるマスク情報が予め設定されている値と一致する場合に当該次のリクエストパケットの送信を中止するマスク装置を有する請求項3に記載のデータ処理装置。
- 上記シリアルバスに接続され、上記シリアルバスを介してデータ転送の動作を調停するためのマネイジメントパケットの送受信を行なうマネイジメントパケット処理部を有する請求項1、2、3又は4に記載のデータ処理装置。
- 上記シリアルバス、並びに上記各パケットの構成がIEEE1394規格に準拠している請求項1、2、3、4又は5に記載のデータ処理装置。
- 上記識別情報がtLabelである請求項6記載のデータ処理装置。
- 上記マスク情報が、tLabelとsource ID の組合わせである請求項6又は7記載のデータ処理装置。
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