JP4014899B2 - Residential - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、居住者が、将来、虚弱になったり障害が生じたりして車椅子での介護や介助が必要になった場合に容易にリフォームできる住宅に関するものである。
【0002】
【背景の技術】
一般に住宅を構築する場合には、まずその敷地の面積や形状、さらには隣接する地形や地理条件などに合わせて建物部分の各階の間取りを設計し、その設計に基づいて住宅を構築する。その施工方法としては、在来の軸組工法や、特許2534775号公報に開示のユニット工法などが挙げられ、これらの工法により設計に基づいた住宅を構築することが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、一般的な住宅は、長期居住した居住者の要望によってリフォームされ、間取りが変更されることが考えられる。
例えば、居住者が高齢で虚弱になったりあるいは障害などが生じ、車椅子での移動を行うようになった際に、居室、玄関、便所、洗面所及び浴室等への移動の際に車椅子が通れるような広さ、特に、便所、洗面所などにおいて介護人が付き添える広さに間取りを変更する等である。
この場合、上述したように構築された住宅では、新築時には、車椅子での移動が可能となるような間取りで構築されていないため、通路の拡幅や便所及び洗面所の領域を広くする際には、建物躯体を構成する壁体などの構造壁を変更するなどする必要が生じ改築作業が大がかりなものとなってしまい、その分、リフォームのコストが嵩むとともに手間がかかる。
【0004】
本発明の課題は、居住者が将来、車椅子で生活する障害者、虚弱者になった場合でもそれに対応して容易にリフォームできる住宅を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
以上の課題を解決すべく請求項1記載の発明は、例えば、図1に示すように、浴室3に隣接して配置された洗面所4と、前記浴室3及び洗面所4のうち何れかに隣接して配置された便所2と、前記浴室3、洗面所4または便所2に隣接して配置された将来的に寝室となる部屋(例えば和室5)とを備え、前記便所2、洗面所4、浴室3及び部屋5のうち少なくとも一つ(例えば便所2)は建物躯体を構成する構造壁(例えば、外壁101,間仕切り壁102・103)と、取り外し可能あるいは移動して配置可能な間仕切り壁(例えば開口壁7)とにより囲まれており、
前記部屋(例えば和室5)には出入口(例えば開口部111a)が設けられ、この出入口111aの両側縁部は、建物躯体を構成する構造壁(例えば構造壁部113)と、該構造壁113から離間して配置され着脱可能な間仕切り壁(例えば可変壁部7B)とで形成されており、
前記出入口(例えば開口部111a)を開閉する引戸115が設けられ、前記構造壁(例えば構造壁部113)とで出入口111aの両側縁部を形成する前記間仕切り壁(例えば可変壁部7B)は、前記出入口111aの一方の側縁部を形成する位置から取り外して、前記引戸115の側端面に接合可能に形成されていることを特徴とする。
【0006】
請求項1記載の住宅にあっては、前記将来的に寝室なる部屋5が、浴室3に隣接する洗面所4と便所2とのうちのいずれか一方(例えば洗面所4)と隣接し、前記部屋5、便所2、洗面所4及び浴室3のうち少なくとも一つ(例えば便所2)は建物躯体を構成する構造壁101,102,103と、取り外し可能あるいは移動して配置可能な間仕切り壁7とにより囲まれているので、リフォーム時に前記間仕切り壁7を取り外したり、移動して配置するだけで、建物躯体を構成する構造壁を変更する等の大がかりな作業を必要とせず、前記部屋5、便所2、洗面所4及び浴室3のうち少なくとも一つの領域を大きくしたり、その出入り(例えば便所2の出入り)を容易に行う構造とすることができる。つまり、居住者が将来、車椅子で生活する障害者、虚弱者になった場合でも、それに対応して、車椅子が必要な居住者が生活するために必要な部屋、便所、洗面所及び浴室を繋ぐ動線が短く、前記部屋、便所、洗面所及び浴室のうち少なくとも一つを、介護、介助者により介護、介助可能なスペースを有する広さにすることができ、前記部屋、便所、洗面所及び浴室のうち少なくとも一つを車椅子で移動できるように容易に構築(リフォーム)することができる。
【0008】
また、浴室3、洗面所4または便所2に隣接して配置され将来的に寝室となる部屋5の出入口111aの両側縁部は、建物躯体を構成する構造壁113と、該構造壁113から離間して配置され着脱可能な間仕切り壁7Bとで形成されているで、前記間仕切り壁7Bを取り外すだけで出入口111aの大きく、具体的には車椅子での通行が可能な部屋5を容易に構築することができる。
【0010】
また、必要に応じて、前記間仕切り壁7Bを前記出入口118の一方の側縁部を形成する位置から取り外して、前記引戸115の側端面に接合することで、容易に前記出入口111aを拡幅することができるととともに、拡幅された出入口111aを遮蔽する引戸115を容易に設置することができる。つまり、拡幅された出入口111aに対応した別の引戸を用意する必要がなく、施工コストの低廉化を図ることができる。
【0011】
請求項2記載の発明は、例えば、図7及び図9に示すように、浴室3Bに隣接して配置された洗面所4Bと、前記浴室3B及び洗面所4Bのうちいずれかに隣接して配置された便所2Bと、前記浴室3B、洗面所4Bまたは便所2Bに近接配置された将来的に寝室となる部屋5Bと、前記浴室3B、洗面所4Bまたは便所2Bと前記部屋5Bとを連絡する廊下(例えば寝室内廊下51)を備え、前記廊下51は、前記浴室3B、洗面所4Bまたは便所2Bと前記部屋5Bとの間に配置されるとともに、建物躯体を構成する構造壁(例えば、間仕切り壁150の一部分)と、該構造壁150に対し所定間隔を空けて対向配置され、前記構造壁150に対して離間移動して設置可能な間仕切り壁(例えば可変間仕切り壁7F)とで仕切られていることを特徴とする。
【0012】
請求項2記載の住宅にあっては、前記浴室3B、洗面所4Bまたは便所2Bと前記部屋5Bとを連絡する廊下51が、前記浴室3B、洗面所4Bまたは便所2Bと部屋5Bとの間に配置される構造壁150と、前記構造壁150に対して離間移動して設置可能な間仕切り壁7Fとで仕切られているので、リフォーム時に前記間仕切り壁7Fを前記構造壁150に対して離間移動して設置するだけで前記廊下51の幅を容易に広くすることができる。
【0013】
請求項3記載の発明は、例えば、図4及び図5に示すように、浴室3Aに隣接して配置された洗面所4Aと、前記浴室3A及び洗面所4Aのうちいずれかに隣接して配置された便所2Aと、前記浴室3A、洗面所4Aまたは便所2Aに隣接して配置された将来的に寝室となる部屋5Aとを備え、前記便所2A、洗面所4A、浴室3A及び部屋のうち少なくとも一つは、建物躯体を構成する構造壁と、取り外し可能あるいは移動して配置可能な間仕切り壁とにより囲まれており、
前記構造壁(例えば間仕切り壁133,外壁134,入り口側壁部135)と前記間仕切り壁(例えば可変間仕切り壁7D)とにより囲まれている前記便所、洗面所、浴室及び部屋のうち少なくとも一つは便所2Aであり、この便所2Aに隣接して収納室(例えば収納部36)が形成され、前記間仕切り壁7Dは、前記便所2Aと収納室36とを仕切るとともに、前記収納室36側に平行移動可能に設けられていることを特徴とする。
【0014】
請求項3記載の住宅にあっては、隣接して配置された便所2A及び収納室36は、収納室36側に平行移動可能な前記間仕切り壁7Dにより仕切られているので、間仕切り壁7Dを収納室36側に移動して設置し、前記便所2Aの領域を大きくすることができる。これにより居住者が便所2Aを利用する際に介助が必要な場合でも、便所2A内において介助者が介助可能なスペースを確保することができる。また、車椅子で便所内に入り該便所内において車椅子から便器へ移動することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明に係る住宅の実施の形態例を図面に基づいて説明する。なお、各図において太線で示される壁部分は建物躯体を支持する構造壁としての壁を表している。
[第1の実施の形態]
図1に示す間取りを有する住宅1は、居住者が将来、高齢時において虚弱になったり障害が生じたりして車椅子での生活を行う必要が生じた際に、住宅内での通路、便所、洗面所など、介助が必要な広さに容易にリフォームできるように予め構築されたものである。
図1に示す住宅1は平面視略正方形状の敷地11内に該敷地の一側辺に沿って設けられた駐車スペース11aに並んで構築され、住宅1の玄関12側を正面側とすると、敷地11内において駐車スペース11aの左側に配置されている。
【0018】
この住宅1の間取りでは、玄関12の奥側に隣接してキッチン13が配置され、玄関12及びキッチン13の左側に、該玄関12及びキッチン13に隣接してリビング14aダイニング14bのそれぞれが連通した状態で配置されている。なお、玄関12の正面側、つまり屋外には、玄関ポーチ15が配置されており、この玄関ポーチ15の正面側には、ポーチ16が配置され、このポーチ16は、道接する敷地11の正面側の側辺部11bに接するように配置され、門扉17aを備えた外構17に連続するように設けられている。
【0019】
リビング14aと連通して設けられたダイニング14bには、上階に至る折り返し階段181を構成する下階段18aと、収納部18bを備えた階段室18が配置され、この階段室18の左側に隣接して、便所2が配置されている。
便所2の左側に隣接して、浴室3が配置され、浴室3の正面側には、該浴室3に隣接して洗面所4が配置されている。
【0020】
便所2は、住宅1の背面側の外壁101と、浴室3とを仕切る間仕切り壁102と、間仕切り壁102と対向して配置されるとともに便所2と階段室18とを仕切る間仕切り壁103と、間仕切り壁102・103の先端部に亘って配置された開口部7aを有する開口壁7とで四方を囲まれた状態で形成されている。なお、外壁101及び間仕切り壁102,103はそれぞれ住宅1の躯体を支持する構造壁である。
【0021】
開口壁7は、壁本体と、便所2の出入り口となる開口部7aとともに、該開口部7aを閉塞可能な片開きドア7bを有する。また、この開口壁7は着脱可能に形成されている。
浴室3と洗面所4とは間仕切り壁105に仕切られ、この間仕切り壁105は建物の耐力壁となっている構成壁部105aと、該構成壁部105aと同一直線上に配置され、該構成壁部105aに連続する間仕切り壁部7Aとから構成されている。なお、間仕切り壁部7Aは上下方向に長尺な板状に形成されているとともに、洗面所4と浴室3との往き来を可能とする開口部7cの一側縁部を形成し、この開口部7cには開閉する浴室用の折り畳みドアが取り付けられている。
【0022】
また、洗面所4の右側に隣接して、引違いドア20で仕切られた便所前廊下部21が配置されている。
これら洗面除4及び便所前廊下部21の正面側に隣接して、将来的に介護用の寝室となる和室5が配置されている。
和室5は畳敷きの部屋であり、住宅1の左側の外壁110と、該外壁110と直交し互いに平行に配置された奥側間仕切り壁111及び間口側間仕切り壁112と、外壁110と平行に配置され、奥行側及び間口側間仕切り壁111,112のそれぞれと直交しかつ隣り合うとともにリビング14aとを仕切るリビング側間仕切り壁119とで囲まれている。なお、リビング側間仕切り壁119にはリビング14aと往き来可能な開口部119aを有する。
【0023】
奥側間仕切り壁111は、便所前廊下部21に連通し、和室5の出入口となる開口部111aが形成されるように所定間隔を空けて一直線上に並べた状態で配置された第1壁部113と第2壁部114とを有する。
第1壁部113は和室5と洗面所4とを仕切る構造壁である。また、第2壁部114は基端部がリビング側間仕切り壁119に直交して接続され、和室側の内壁面に、開口部111aを閉塞可能な引戸115が収納される切欠部114aが形成された構造壁部分114bと、構造壁部分114bの開口部111a側の先端部に着脱可能に取り付けられた可変壁部7B等とを有し、構築時では、この可変壁部7Bと第1壁部113とで開口部111aの両側縁部を形成している。なお、この可変壁部7Bの上下方向の長さをここでは引戸115の上下方向の長さと略同一のものとして形成している。
【0024】
切欠部114aは、可変壁部7Bの横幅(図1(b)で示す長さA)と引戸115の横幅(同図で示す長さB)とを合わせた長さ分(図1(b)で示す長さC)、構造壁部分114bの可変壁部7Bとの接合端面から基端部側に形成されている。また、第2壁部114は切欠部114aを有することで、開口部側より基端部側の厚みの方が厚く形成されてなり、この基端部側の厚みは、引戸115の厚みと先端部側の厚みとを合わせた厚みと略等しい厚みとなっている。
また、第2壁部114において和室5側の面には、切欠部114a内に収納される引戸115が開口縁部から離間するのを防止するストッパ117が取り付けられている。なお、切欠部114aを上下で区画する部位と、この部位の延長線上で且つ開口部の上下縁部近傍に位置する部位には、引戸を切欠部114a部分に円滑に案内するガイドレールが配置されている。
【0025】
そして、和室5の間口側間仕切り壁112には、引違い戸118aが取り付けられた開口部118が設けられ、この開口部118を介して、和室5の間口側に隣接する縁側部22に出入り可能となっている。縁側部22は住宅1の正面側の外壁120に沿って、右側に延在し、リビング14aの正面側に配置されるとともにリビング14aに連通している。
外壁120には、引違い窓121aが取り付けられた開口部121が形成され、この開口部121を介して、屋外で正面側の外壁120に隣接配置されたテラス24に往き来自在となっている。
【0026】
構築された住宅では、居住者が高齢時に虚弱になったり、あるいは障害が生じたりして車椅子での生活が必要となった場合、車椅子での生活に対応するように、寝室と便所、浴室及び洗面所などサニタリー室との距離が近く、さらに、これら部屋間の移動を車椅子で移動できるように、リフォームする必要が生じる。
この際、虚弱や障害の進度などを考慮すると、その施工期間は極力短いほうが好ましい。
【0027】
上記住宅1によれば、構築時に予め、将来的に寝室となる和室5を便所2、浴室3及び洗面所4等のサニタリー設備を有する部屋、ここでは洗面所4に隣接して配置し、便所2や浴室3及び和室5の入り口を構成する壁部(具体的には開口壁7、間仕切り壁部7A、奧側間仕切り壁111、間仕切り壁105)が、可変可能な間仕切り壁7、149、間仕切り壁部7A,可変壁部7Bを有するので、リフォーム時に、和室5の内部を畳敷きに換えてフローリング張りにし、便所2の出入口を形成する開口壁7、浴室の出入口を形成する間仕切り壁部7A、和室5の出入口を形成する可変壁部7Bを外すことで、図2(a)に示すように、これらの出入口(開口部7a,7c,11a部分)を広くして、車椅子での通行を容易に行う間取りとすることができる。なお、和室5の出入口の構築時の幅を例えば910mm、可変壁部7Bを外したリフォーム後の開口幅を例えば、1000mmとする。
【0028】
特に、和室5の可変壁部7Bは、図2(b)に示すように、構造壁部分114bから取り外した後、引戸115の一側端部115aに固定する(図3参照)ことで、和室5の開口部111aを容易に拡幅できることに加えて、その拡幅された開口部111aを閉塞するに十分な幅の引戸115Aを形成することができる。その際、構造壁部分114bの和室側の壁面に取り付けられたストッパ117(図1(b)参照)を外すことで、引戸115Aをリビング側間仕切り壁119側に引き、切欠部114a内に完全に収容することができるので、拡幅された開口部111aを完全に開放することができる。
さらに、リフォーム後、和室5を寝室としてもこの寝室は、浴室3に隣接する洗面所4と隣接して配置されているので、洗面所4は勿論のこと浴室3、便所2への動線が短く、これらを利用する居住者の移動を容易とすることができる。
【0029】
[第2の実施の形態]
図4(a)に示す住宅1Aでは、玄関30が住宅1A正面の略中央部に配置され、この玄関30の奧側に、上階に至る階段31が配置された玄関ホール32、キッチン33が並んで配置されている。また、これら玄関30、玄関ホール32及びキッチン33の左側には部屋35が配置され、右側には、洗面所4A、浴室3A及び便所2A等のサニタリー室と、該サニタリー室の正面側で該サニタリー室(この実施の形態では便所2A及び洗面所4A)に隣接するとともに収納部36を備える和室5Aが配置されている。
洗面所4Aはキッチン33の右側で該キッチン33に隣接配置されており、正面側の端部で和室5Aと隣接している。この正面側端部に配置された引違い戸34を介して和室5と往き来自在となっている。
また、洗面所4Aの右側に浴室3Aが隣接配置されている。浴室3Aの正面側には、浴室3Aに隣接するとともに洗面所4Aとも隣接する便所2Aが配置されている。
【0030】
便所2Aは洗面所4Aからドア130が取り付けられた開口部(出入口)131を介して往き来自在に設けられている。
便所2Aは、該便所2Aと浴室3Aとを仕切る構造壁である間仕切り壁133と、住宅1Aの右側の外壁134、出入口としての開口部135aを有する入り口側壁部135と、便所2Aと収納部36とを仕切るとともに間仕切り壁133に対して平行に離間する方向に移動可能に配置された可変間仕切り壁7Dとから囲まれることで形成されている。
可変間仕切り壁7Dは、収納部36を鉛直平面で塞ぐ矩形板状をなし、図5に示すように和室5Aの収納部36内を収納部36の前後方向に移動自在に取り付けられ、収納部36の背板として機能する。
【0031】
つまり、収納部36の上面36aには、前後方向に延在するレール部36bが取り付けられ、可変間仕切り壁7Dの上端面7cには、レール部36bに沿って摺動する摺動部材7dが取り付けられている。摺動部材7dはレール部36b内の所定位置で固定可能に構成されるものであり、例えば、可変間仕切り壁7の上端面7cから上下方向にそれぞれ突出度合いを調整可能に取り付けられたボルトであり、このボルトを緩める、つまり突出度合いを小さくすることで可変間仕切り壁7Dをレール部36bに沿って所定の位置に移動し、所定の位置で突出度合いを大きくすることでレール部36bの底面部を押圧して可変間仕切り壁7Dを固定する構成などが挙げられる。なお、この収納部36は和室5A側から使用するものであり、和室5Aに連通する開口部を有し、この開口部には引違い戸が取り付けらている。
【0032】
このように、便所2Aを区画する一方の側壁が可変間仕切り壁7Dであるので、図4(b)及び図5に示すように、リフォーム時に可変間仕切り壁7Dを便所2Aに対して後退させることで便所2A内の領域を大きくすることができる。したがって、車椅子や介助、介護が必要な居住者が便所2Aを使用する際、これに対応して、可変間仕切り壁7Dを移動させるだけで、介護者や介助者が介助できるスペースを確保した便所2Aを容易に構築することができる。なお、便所2A内領域を広くする必要がなくなった際、つまり、居住者の障害が直る等して車椅子や介助者及び介護者の介助、介護が必要なくなった際には、可変間仕切り壁7Dを元の位置に戻すことでこれに対応することができる。
さらに、リフォーム後、和室5Aを寝室としてもこの寝室は、洗面所4Aと隣接して配置されているので、洗面所4Aは勿論のこと浴室3A、便所2Aへの動線が短く、これらを利用する居住者の移動を容易とすることができる。
【0033】
[第3の実施の形態]
図6〜図9に第3の実施の形態の住宅を示す。
この住宅は図6に示すように、背面側の略中央部に玄関40が配置された2階建ての住宅である。
住宅1Bは、図7の1階の間取り図に示すように、平面視矩形状の敷地11B内の略中央部に構築され、住宅1Bの左側には、敷地11B内において左側の側辺部11eに沿って且つ敷地11Bの背面側の側辺部11fから前方に延在する駐車スペース41が配置されている。
また、住宅1Bは、略中央部に配置された階段42を中心に、玄関ホール40a、玄関ホール40aの右側に隣接して配置されたキッチン43、キッチン43の正面側に隣接して配置されたダイニング44、ダイニング44に隣接するとともに階段42に接続されたリビング45、リビング45の左側に隣接配置された寝室5B、寝室5Bの背面側に配置されたサニタリー設備を有する部屋等とを有する。なお、ダイニングの上部は吹き抜けとなっている(図8参照)。
【0034】
サニタリー設備を有する部屋としては、玄関40の左側に隣接した洗面所4Bと、洗面所4Bの左側に隣接して配置された浴室3B、浴室3Bの正面側に隣接配置され、寝室5Bと隣接する便所2B、便所2Bの右側で且つ洗面所4Bの正面側に配置された廊下部47などである。なお、廊下部47は玄関ホール40aの左側に配置され該玄関ホール40aと連通しており、玄関40から便所2B、洗面所4B、さらに洗面所4Bを介して浴室3B、また、寝室内廊下51を介して寝室空間52にそれぞれ往き来自在となっている。
【0035】
洗面所4Bは、住宅1Bの背面側外壁140、玄関40とを仕切る間仕切り壁141、浴室3Bとを仕切る間仕切り壁142、出入口となる開口部143aが形成され背面側外壁140と平行に配置されるとともに廊下部47とを仕切る開口壁部143とに囲まれ、これら壁140,141はそれぞれ住宅1B躯体を支持する構造壁である。また、開口壁部143は図示省略しているが、構造壁部分と該構造壁部分の開口側の側端面に取り付けられ、着脱可能な間仕切り壁部とからなり、この間仕切り壁部と間仕切り壁141とで洗面所4Bの出入口である開口部143aを形成している。この構造については第1の実施の形態における奧側間仕切り壁111と同様に構成されており、必要に応じて間仕切り壁部を外し、開口部143aを開閉する引戸の側端面に取り付けられることで、洗面所4Bの出入口を拡幅することができるものである。
【0036】
浴室3Bは背面側外壁140、住宅の左側外壁145、間仕切り壁142、開口壁部143の構造壁部分により囲まれることで形成されている。また、浴室3Bの入り口となる開口部が設けられた間仕切り壁142には、開口部の一方の側縁部を構成する壁部分が着脱可能な可変壁で形成され、必要に応じて取り外し、出入口となる開口部を広くできるようになっている。
便所2Bは、住宅の左側外壁145、開口壁部143の便所2Bと浴室3Bとを仕切る構造壁部分、便所2Bと寝室5Bとを仕切る間仕切り壁147と、片開きドア148が取り付けられた開口部(便所の出入口)149aを有するとともに着脱自在な間仕切り壁149とで囲まれている。
【0037】
寝室5Bは、左側の外壁145と、間仕切り壁147と、階段42及びリビング45とを仕切る間仕切り壁150と、正面側に配置され開口部151aが設けられた正面側の間仕切り壁151とで平面視矩形状に囲まれてなり、その内部に寝室空間52、収納部53、及び寝室内廊下51を有する。
【0038】
間仕切り壁147は、図9(a)に示すように、便所2と収納部53とを仕切る構造壁部152と、構造壁部152の先端部に該構造壁部152と同一直線上に接続される第1調整壁部7Eとを有する。
この第1調整壁部7Eは構造壁部152に着脱可能に取り付けられたものであり、先端部には、間仕切り壁150のうち便所2B、浴室3B、洗面所4B等と寝室空間52との間の部分に対して平行に、所定間隔を空けて配置されるとともに、着脱可能な可変間仕切り壁7Fの一端部が直交するように接続されている。
【0039】
可変間仕切り壁7Fは収納部53と寝室内廊下51とを仕切るものであり、この可変間仕切り壁7Fの他端部は、寝室5B内において収納部53と寝室空間52とを仕切る寝室内間仕切り壁154に接合されている。
この寝室内間仕切り壁154は、間仕切り壁147に対して平行に離間して配置され、寝室空間52と寝室内廊下51とを連通させる開口部58が設けられている。
【0040】
この開口部58は、寝室空間52の出入り口であり、寝室内間仕切り壁154に沿って摺動自在に取り付けられた引戸56により開閉可能となっている。
寝室内間仕切り壁154は、住宅1Bを支持するとともに基端部が外壁145に接合された構造壁部156と、該構造壁部156の先端部に該構造壁部156と同一直線上に接続されるとともに、第1調整壁部7Eと同形状の第2調整壁部7Gとを有し、この第2調整壁部7Gは、第1調整壁部7Eに対向配置された状態となっており、第1調整壁部7Eと同様、構造壁部156に対して着脱可能に取り付けられている。
【0041】
この第2調整壁部7Gの先端部に可変間仕切り壁7Fの他端部が直交するように接続されている。なお、可変間仕切り壁7Fと、上述した間仕切り壁150との間の長さ、つまり室内廊下51の幅はここでは、910mmとしている。
寝室内間仕切り壁154において、構造壁部156は、基端部側を構成する肉厚部と、肉厚部の収納部側の面と面一の面を有するとともに肉厚部より厚みが薄い肉薄部とを有し、第2調整壁部7Gは肉薄部と同じ厚さで形成され、肉薄部に連続して設けられたものとなっている。この肉厚部、肉薄部及び第2調整壁部7Gとで寝室内間仕切り壁154の寝室側壁面に、引戸56を収納するために設けられた切欠部159を形成している。なお、この第2調整壁部7gの上下方向の長さは、ここでは引戸56の上下方向の長さと略同一のものとしている。
【0042】
なお、この寝室内間仕切り壁154の構成は、上述した奧側間仕切り壁111の構造とほぼ同様である。すなわち、切り欠かれた部位159の少なくとも上面には、引戸を吊った状態で支持して案内する図示しないレールが配設されている。引戸56の上面には、レール内に摺動可能に係止される係止部材が取り付けられ、この係止部材を介してレールに沿って摺動自在となっている。また、この引戸の厚さは、第2調整壁の厚みと略同一の厚みで形成されている。
また、肉薄部の横幅は、第2調整壁の横幅と引戸の横幅とを合わせた長さとなるように形成され、肉薄部の室内空間側の内壁面には、引戸を収納部に収納させる際に、引戸の一側端面に当接して該引戸を所定の位置で止めるストッパー(図示しない)が取り付けられている。
【0043】
寝室5Bの正面側に配置された間仕切り壁151は、寝室5Bと寝室5Bの正面側に配置された縁側部60とを仕切る。またこの間仕切り壁151に形成された開口部は約2mの横幅のものであり、引違い戸が取り付けられた建物の構造壁である。
縁側部60は右側でリビング45に連通するとともに、住宅1Bの正面側の外壁162に取り付けられた開閉自在の窓を介して濡れ縁61に往き来可能となっている。
【0044】
また、この住宅1Bでは、図8に示すように、2階部分に、下階に至る階段42の上部分、正面側の外壁162の外面に沿って取り付けられたバルコニー63、3つの寝室64,65,66、便所67、書斎68等を備える。
【0045】
このように構築された住宅1Bによれば、生活の為に必要な空間を広くする必要がある場合、つまり、高齢時などにおいて虚弱や障害が生じ、車椅子での生活する場合、1階の便所2Bの間仕切り壁149を取り外し、扉の大きな間仕切り壁を取り付けたり、図9(b)に示すように、第1及び第2調整壁部7E,7Gを外し、間仕切り壁147及び寝室内間仕切り壁154のそれぞれの構造壁部152,156の先端部に、可変間仕切り壁7Fを接合させるだけで、便所2の入り口や、寝室内廊下51の幅を広くして車椅子での移動を容易に行える間取りとすることができる。
また、外された第2調整壁部7Gは、第1実施の形態と同様に引戸56の厚みと同じ厚みで構成すれば、引戸56の一側端面に取り付けて、可変間仕切り壁7Fの移動により拡幅された開口部58を好適に塞ぐ引戸を、別の引戸を用意することなく容易に且つ安価に形成することができる。
なお、寝室内廊下51の構築時の幅を例えば910mm、可変間仕切り壁7Fを外したリフォーム後の開口幅を例えば、1000mmとする。
【0046】
[第4の実施の形態]
図10〜図12に第4の実施の形態の住宅を示す。
図10及び図11に示す住宅1Cは、敷地11C内の略中央部に構築された2階建てのものであり、敷地11Cにおいて接道する側辺部側を正面とすると、敷地11C内では、右側の側辺部11hに沿って、駐車スペース70が設けられている。
【0047】
この住宅1Cでは、正面中央部に玄関71が配置され、玄関71の奧側に上階に至る階段室72が配置されており、玄関71の玄関ホール71aを介して往き来自在となっている。なお、玄関71の玄関土間71bの奥行は畳一畳分の910mmとなっている。
玄関71の右側には、該玄関71に隣接してリビングダイニング73が配置され、リビングダイニング73の奧側には該リビングダイニング73から往き来自在なキッチン74が配置されている。キッチン74は階段室72の階段の上り口の右側に位置し、上り口を構成する階段下廊下部72aから往き来可能となっている。
【0048】
また、玄関71の左側には該玄関71に隣接するとともに玄関71の左側壁を構成する構造壁(以下、玄関左側壁部という)180により仕切られた和室5Cが配置されている。
和室5Cは、正面側に該和室5Cに隣接して縁側部76が配置されているとともに、奧側には和室5Cに隣接して便所2C及び便所前廊下部77が配置され、便所2Cの奧側には該便所2Cに隣接して浴室3Cが配置され、浴室3Cの右側に且つ廊下部77の奧側には洗面所4Cが配置されている。便所2C、廊下部77、浴室3C及び洗面所4Cはそれぞれ建物の構造壁である間仕切り壁190、192,193,194により仕切られている。
【0049】
和室5Cは、住宅1Cの左側の外壁196と、正面側で縁側部76とを仕切る間仕切り壁197と、玄関左側壁部180と、便所2とを仕切る壁部分を含む奧側の間仕切り壁部199とで囲まれている。
間仕切り壁部199には廊下部77から和室5に連通するとともに引戸79により開閉する開口部(出入口)80が設けられ、この開口部80の両側は、便所2Cとを仕切る左構造壁部200と、該左構造壁部200と同一直線上に所定間隔を空けて配置され、着脱可能な可変間仕切り壁部7H等とにより構成されている。
可変間仕切り壁7Hは、引戸79と略同じ厚み及び高さで構成されているとともに、左構造壁部200と略同一直線上に配置され、基端部が玄関左側壁部180に直交して接続された右構造壁部201に接続されている。
右構造壁部201は、和室5C側の面に切欠部202が形成され、この切欠部202に引戸79を収納自在となっている。
このような間仕切り壁部199の構造は、上述した第1の実施の形態の奧側間仕切り壁111と同様に構成されたものである。つまり、切欠部分の上方に位置する部位には、開口部上面を形成する壁体の下端面に連続するとともに、引戸に取り付けられた係止部材を係止させることで引戸を吊った状態で移動可能に支持するレール部が設けられている。
【0050】
なお、この住宅1Cの2階部分では、図11に示すように、正面側の外壁にバルコニー81が取り付けられており、屋内において、階段72に隣接して右側に便所82、書斎83が配置され、書斎83の正面側には、1階のダイニング上方に位置する吹き抜け空間84が形成されている。この吹き抜け空間84の正面側には子供部屋85が配置され、子供部屋85の左側に順に、書斎86、該書斎86と連通する寝室87が配置されている。さらにこの寝室87の背面側に隣接して第2子供部屋88が配置されている。
【0051】
このように構成された住宅1Cによれば、居住者が高齢時などにおいて虚弱、障害が生じ、生活において一時的にでも車椅子が必要となり、介護あるいは介助が必要となった場合でも、便所2Cに隣接する1階部分の和室5Cを介護用の寝室とするとともに、図12に示すように、和室5Cの奧側の間仕切り壁部199を構成する可変間仕切り壁7Hを取り外して、開口部80の幅を拡幅するとともに、取り外した可変間仕切り壁7Hを開口部80を開閉する引戸79の一側端面に、該引戸79の移動方向と同一の方向に延在するように固定することで、拡幅された開口部80を覆う引戸を形成することができる。
つまり、便所2C、浴室3C及び洗面所4Cへの動線が短いとともに開口部80が広く、車椅子での移動や介助者や介護者を伴った移動の容易な寝室を短期間で簡単に施工することができる。なお、和室5Cの出入口となる開口部80の構築時の幅を例えば910mm、可変壁部7Bを外したリフォーム後の開口幅を例えば、1000mmとする。
さらに、リフォーム後、和室5Cを寝室としてもこの寝室は、浴室3Cに隣接する便所2Cと隣接して配置されているので、便所2Cへの動線が短いのは勿論のこと浴室3C、洗面所4Cへの動線も短く、これらを利用する居住者の移動を容易とすることができる。
【0052】
[第5の実施の形態]
図13に第5の実施の形態の住宅を示す。
図13(a)の間取りで示すように、住宅1Dは、玄関90と、玄関90を挟んで配置されたサニタリー設備を有する部屋とリビングダイニングとなる部屋92と、キッチン93、第1の和室94及び第2の和室95等とを備える。
サニタリー設備を有する部屋は、便所2D、洗面所4D及び浴室3Dなどとを有し、便所2D及び洗面所4Dは四方を構造壁で囲まれた同一の領域内に配置されてなり、取り外し自在な可変間仕切り壁7Jにより仕切られている。
詳細には便所2Dは、キッチン93と便所2Dを仕切る間仕切り壁205と、該間仕切り壁205に直交して配置された住宅の外壁206と、可変間仕切り壁7Jと、玄関ホール90aを含む玄関90とを仕切る間仕切り壁207とで囲まれ、間仕切り壁207には玄関ホール90aから便所2Dに出入り可能であるとともに片開き戸208により開閉可能な開口部(出入口)209が形成されている。
【0053】
また、洗面所4Dは、可変間仕切り壁7Jと、該可変間仕切り壁7Jと直交する外壁206と、可変間仕切り壁7Jと対向配置され浴室3Dとを仕切る間仕切り壁210と、間仕切り壁207とで囲まれており、間仕切り壁207には、玄関ホール90aから洗面所4Dに連通する開口部(出入口)211が形成され、この開口部211は、片開きドア212により開閉自在となっている。これら便所2D及び洗面所4Dのそれぞれの開口部209,211は、間仕切り壁207において形成された大開口部を可変間仕切り壁7Jにより仕切られることで形成されている。なお浴室3Dは洗面所4と往き来可能となっている。
【0054】
このように構築された住宅1Dによれば、将来的に、居住者が車椅子を利用した生活を行う場合でも、図13(b)で示すように、便所2Dと洗面所4Dとを仕切る間仕切り壁7Jを取り外すだけで、便所2D及び洗面所4Dの領域を広くすることができる。
また、可変間仕切り壁7Jを取り外すことで、間仕切り壁207において可変間仕切り壁7Jにより仕切られていた便所2D及び洗面所4Dの開口部209,211が一体となる。
そして、間仕切り壁207において、一体となった開口部209及び211に片引戸ユニット250を取り付け、便所2及び洗面所4Dと玄関90の玄関ホール90aとを間仕切りする。
【0055】
この片引戸ユニット250は、一端面が間仕切り壁205に接続されるとともに、表裏面が間仕切り壁207の表裏面と略面一である間仕切り壁253と、該間仕切り壁253の裏面側、詳細には便所2D及び洗面所4D側の側面側に沿って移動自在な片引戸252と、間仕切り壁253の裏面側に設けられ片引戸252を収納可能な戸袋部251とを備える。
片引戸252は、間仕切り壁253の他端部と間仕切り壁207の一端部との間に形成された開口部を閉塞可能に設けられ、前記開口部は車椅子での通行が可能な幅であるとともに、部屋92の開口部に対向した位置に形成されている。
これにより部屋92から便所2D及び洗面所4Dへの移動は玄関90の玄関ホール90aを横切って直線的に移動できるようになっている。
よって部屋92から、便所2D及び洗面所4D、さらには洗面所4Dを介して浴室3D等のサニタリ設備を有する各部屋への動線が短く、その移動が容易となっている。また、車椅子を使用する居住者は介助者や介護者を伴った移動を行うことができる。
【0056】
また、車椅子を用いて使用できる便所2D及び洗面所4Dとが一体となった部屋は片引戸ユニット250により玄関ホール90aと仕切られるので、便所2D及び洗面所4Dを、居住者、特に高齢虚弱になった居住者が使用する場合にも、使用者のプライバシー確保することができる。さらに、玄関ホール90aを挟んで、便所2D及び洗面所4Dと、寝室となる部屋92とが配置されているので、高齢虚弱者になった際に、部屋92を寝室として利用し、この部屋92から便所2D及び洗面所4D、浴室3や屋外への移動が容易となり生活に不自由しない。
【0057】
上記構成では、取り外し可能な間仕切り壁7Jを便所2Dと洗面所4Dとを仕切る間仕切り壁のみとしたがこれに加えて、便所2D及び洗面所4Dの開口部側の間仕切り壁207を可変間仕切り壁としてもよい。その一例を変形例として示す。
【0058】
[変形例]
図14(a)に示す住宅1Eでは、便所2E、洗面所4E、浴室3Eが一列に並んで配置されており、便所2E及び洗面所4Eは住宅1Eを支持する構造壁である外壁220と、該外壁220から直交して互いに平行で且つ離間して設けられた構造壁である2つの間仕切り壁221,222と、前記外壁220に対して離間して対向配置されるとともに両端部が2つの間仕切り壁221,222に接合された可変間仕切り壁7Lとから囲まれている。
可変間仕切り壁7Lは、可変間仕切り壁7Kが直交した状態で接合され、便所2Eと洗面所4Eのそれぞれを区画する部位には、出入口である開口部241,242が形成されている。また、可変間仕切り壁7Lのそれぞれの開口縁部には、開口部242,242のそれぞれを開閉するための片開き戸241a,242aが取り付けられている。
【0059】
2つの間仕切り壁221,222のうち洗面所4と浴室とを仕切る間仕切り壁222には3連の引違い窓を有する浴室ドア231が取り付けられた開口部209が形成され、この開口部209を介して洗面所4Eと浴室3Eとの往き来が自在となっている。なお、3連の引違い窓を重ねて開口部209を開放した場合の横幅は、車椅子が通過可能な幅であり、例えば約1000mmの幅となっている。
【0060】
このように構成された住宅によれば、居住者が便所2Eや洗面所4Eなどを有するサニタリー室97において介助、介護が必要な状態となった場合、特に車椅子を必要とした生活を行う場合でも、これに対応して、可変間仕切り壁7Kを取り外すことで、図14(b)に示すように、便所2E及び洗面所4E内領域を広くすることができるとともに、可変間仕切り壁7Lを外し、車椅子225が通過可能な拡幅された開口部(出入口)を有する間仕切り壁7Mを取り付けることで、車椅子225での通行が可能なサニタリー室97を容易に構築することができる。また、このとき、便器27の周囲や、間仕切り壁221、可変間仕切り壁7Mのサニタリー側の壁面には手摺224を取り付ける。
これにより居住者は、サニタリー室97へ車椅子225で移動することができるとともに、サニタリー室97内で便所2Eや洗面所4Eを使用する場合に、介助者スペースSが形成されているので、介助者に介助されながら容易に使用することができる。
さらに、洗面所4Eから浴室3Eに車椅子225で移動して、浴槽226を利用することができる。
【0061】
このように本実施の形態の各住宅1,1A,1B,1C,1D,1Eによれば、居住者が将来、車椅子で生活する障害者、虚弱者になった場合でもそれに対応して、介助、介護が必要な居住者が車椅子を用いて寝室(和室)、便所、洗面所、浴室などに短い動線で容易に往き来可能で、かつそれぞれの部屋を好適に利用できるように、短い施工期間、低コストで容易にリフォームすることができる。
【0062】
また、取り外しや移動して配置可能な間仕切り壁(具体的には、間仕切り壁部7A、可変壁部7B,可変間仕切り壁7D,調整壁部7E,可変間仕切り壁7F,調整壁部7G,可変間仕切り壁7H,可変間仕切り壁7J,7K,7L,7M等もそれぞれ上述した構成と同様の構造の壁に設けられるものであれば、任意な位置に設置可能であり、その他、具体的な細部構造等についても適宜に変更可能であることは勿論である。
【0063】
【発明の効果】
以上のように、請求項1記載の発明に係る住宅によれば、リフォーム時に前記間仕切りを取り外したり、移動して配置するだけで、建物躯体を構成する構造壁を変更する等の大がかりな作業を必要とせず、前記部屋、便所、洗面所及び浴室のうち少なくとも一つの領域を大きくしたり、その出入りを容易に行う構造とすることができる。つまり、居住者が将来、車椅子で生活する障害者、虚弱者になった場合でも、それに対応して、車椅子が必要な居住者が生活するために必要な部屋、便所、洗面所及び浴室を繋ぐ動線が短く、前記部屋、便所、洗面所及び浴室のうち少なくとも一つを、介護、介助者により介護、介助可能なスペースを有する広さにすることができ、前記部屋、便所、洗面所及び浴室のうち少なくとも一つを車椅子で移動できるように容易にリフォームすることができる。
【0064】
また、前記間仕切り壁を取り外すだけで出入口の大きく、具体的には車椅子での通行が可能な部屋を容易に構築することができる。
【0065】
また、必要に応じて、前記間仕切り壁を前記開口部の一方の側縁部を形成する位置から取り外して、前記引戸の側端面に接合することで、容易に前記開口部を拡幅することができるととともに、拡幅された開口部を遮蔽する引戸を容易に設置することができる。つまり、拡幅された開口部に対応した別の引戸を用意する必要がなく、施工コストの低廉化を図ることができる。
【0066】
請求項2記載の発明に係る住宅によれば、前記間仕切り壁を前記構造壁に対して離間移動して設置するだけで幅の広い廊下に容易にリフォームすることができる。
【0067】
請求項3記載の発明に係る住宅によれば、間仕切り壁を収納室側に移動して設置し、前記便所の領域を大きくすることができ、居住者が便所を利用する際に介助が必要な場合でも、便所内において介助者が介助可能なスペースを確保することができる。また、車椅子で便所内に入り該便所内において車椅子から便器へ移動することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した第1の実施の形態の住宅を示す図であり、(a)は住宅の1階平面図、(b)は(a)で示す奥行側間仕切り壁の部分拡大図である。
【図2】図1に示す住宅のリフォーム後の状態を示す図であり、(a)はリフォーム後の住宅の1階平面図、(b)は(a)で示す奥行側間仕切り壁のリフォーム後の部分拡大図である。
【図3】図2に示す、リフォーム後の引戸を示す図である。
【図4】本発明を適用した第2の実施の形態の住宅を示す図であり、(a)は構築時の住宅の1階平面図、(b)は(a)においてリフォームされた部分のみを示す間取り図である。
【図5】図4における可変間仕切り壁の取付構造を示す概略斜視図である。
【図6】本発明に係る第3の実施の形態の住宅を示す図であり、(a)は同住宅の正面図、(b)は背面図である。
【図7】本発明に係る第3の実施の形態の住宅の1階の間取りを示す平面図である。
【図8】同住宅の2階の間取りを示す平面図である。
【図9】図7に示す寝室内廊下部分の状態を示す図であり、(a)は構築時の状態を示す概略平面図であり、(b)は拡幅された後の状態を示す概略平面図である。
【図10】本発明に係る第4の実施の形態の住宅の1階の間取りを示す平面図である。
【図11】同住宅の2階の間取りを示す平面図である。
【図12】図10に示す間仕切り壁部のリフォーム前とリフォーム五の状態を示す概略平面図である。
【図13】本発明に係る第5の実施の形態の住宅の1階の間取りを示す図であり、(a)は構築時の平面図、(b)はリフォーム後の平面図である。
【図14】本発明に係る変形例としての住宅の有する便所、洗面所及び浴室を示す図であり、(a)は構築時における部分平面図、(b)はリフォーム後における部分平面図である。
【符号の説明】
1,1A,1B,1C,1D,1E 住宅
2,2A,2B,2C,2D,2E 便所
3,3A,3B,3C,3D,3E 浴室
4,4A,4B,4C,4D,4E 洗面所
5,5A,5C 和室(将来的に寝室となる部屋)
5B 寝室(部屋)
7 開口壁(取り外し可能な間仕切り壁)
7A 間仕切り壁部(取り外し可能な間仕切り壁)
7B 可変壁部(取り外し可能な間仕切り壁)
7D 可変間仕切り壁(移動して設置可能な間仕切り壁)
7E 第1調整壁部(取り外し可能な間仕切り壁)
7F 可変間仕切り壁(移動して設置可能な間仕切り壁)
7G 第2調整壁部(取り外し可能な間仕切り壁)
7H,7J,7K,7L,7M 可変間仕切り壁(取り外し可能な間仕切り壁)
149 間仕切り壁(取り外し可能な間仕切り壁)[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a house that can be easily renovated when a resident becomes weak or has a disability in the future and needs care or assistance in a wheelchair.
[0002]
[Background technology]
In general, when constructing a house, first, the floor plan of the building part is designed according to the area and shape of the site, and the adjacent topography and geographical conditions, and the house is constructed based on the design. The construction method includes a conventional shaft construction method and a unit construction method disclosed in Japanese Patent No. 2534775, and it is known to construct a house based on the design by these construction methods.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
By the way, it is conceivable that a general house is remodeled according to a request of a resident who has lived for a long time, and the floor plan is changed.
For example, if the resident is old and weak or has a disability, and is moving in a wheelchair, the wheelchair can be used to move to a living room, entrance, toilet, toilet, bathroom, etc. For example, the floor plan may be changed to such a size that a caregiver accompanies, particularly in a toilet or a washroom.
In this case, the house constructed as described above is not constructed with a layout that allows movement by wheelchair at the time of new construction, so when widening the passage and widening the area of the toilet and toilet Therefore, it is necessary to change the structural wall such as the wall body constituting the building frame, and the renovation work becomes a large-scale work.
[0004]
The subject of this invention is providing the house which can be easily renovated corresponding to it even if a resident becomes a disabled person who lives in a wheelchair in the future, and a weak person.
[0005]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above-described problems, the invention according to
In the room (for example, the Japanese-style room 5), an entrance / exit (for example, an opening 111a) is provided, and both side edges of the entrance /
The partition wall (for example, the
[0006]
In the house according to
[0008]
AlsoThe both side edges of the entrance /
[0010]
AlsoIf necessary, the
[0011]
Claim2The described invention is, for example, as shown in FIGS. 7 and 9, a toilet 4B disposed adjacent to the bathroom 3B and a toilet disposed adjacent to one of the bathroom 3B and the toilet 4B. A corridor (for example, a bedroom) that connects the bathroom 3B, the bathroom 4B, or the toilet 2B to the room 5B, and a room 5B that will be a bedroom in the future disposed near the bathroom 3B, the bathroom 4B, or the toilet 2B. The
[0012]
Claim2In the described house, a
[0013]
Claim3Invention describedIs an exampleFor example, as shown in FIGS.A
At least one of the toilet, washroom, bathroom, and room surrounded by the structural wall (for example,
[0014]
Claim3In the house described, the
[0017]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of a house according to the present invention will be described with reference to the drawings. In addition, the wall part shown with a thick line in each figure represents the wall as a structural wall which supports a building frame.
[First Embodiment]
The
The
[0018]
In the floor plan of the
[0019]
In the
A
[0020]
The
[0021]
The opening
The
[0022]
In addition, a toilet front corridor
Adjacent to the front side of the washbasin 4 and the
The Japanese-
[0023]
The
The
[0024]
The
Further, a
[0025]
The
The
[0026]
In a built house, if a resident becomes weak or obsessed with age and needs to live in a wheelchair, the bedroom and toilet, bathroom and It is necessary to renovate so that the distance from the sanitary room such as a washroom is close and the movement between these rooms can be moved by a wheelchair.
At this time, in consideration of frailty and the degree of failure, the construction period is preferably as short as possible.
[0027]
According to the
[0028]
In particular, the
Furthermore, even after the renovation, the Japanese-
[0029]
[Second Embodiment]
In the house 1A shown in FIG. 4 (a), the
The
Further, a
[0030]
The
The
The
[0031]
That is, a
[0032]
Thus, since one side wall which divides
Furthermore, even after the renovation, the Japanese-
[0033]
[Third Embodiment]
6 to 9 show a house according to the third embodiment.
As shown in FIG. 6, this house is a two-story house in which a
As shown in the floor plan of the first floor in FIG. 7, the
In addition, the
[0034]
As a room having sanitary facilities, a washroom 4B adjacent to the left side of the
[0035]
The washroom 4B has a
[0036]
The
The toilet 2B includes a left
[0037]
The bedroom 5B is a plan view of a left
[0038]
As shown in FIG. 9A, the
The first
[0039]
The
The
[0040]
The
The
[0041]
The other end of the
In the
[0042]
Note that the configuration of the
Further, the width of the thin portion is formed so as to be the total length of the width of the second adjustment wall and the width of the sliding door, and the inner wall of the thin portion on the indoor space side is used when the sliding door is stored in the storage portion. In addition, a stopper (not shown) is attached that contacts the one side end surface of the sliding door and stops the sliding door at a predetermined position.
[0043]
The
The
[0044]
Moreover, in this
[0045]
According to the
Moreover, if the removed 2nd
In addition, the width | variety at the time of construction of the
[0046]
[Fourth Embodiment]
10 to 12 show a house according to the fourth embodiment.
The
[0047]
In this
A living
[0048]
On the left side of the
The Japanese-
[0049]
The Japanese-
The
The
The right
Such a structure of the
[0050]
As shown in FIG. 11, a
[0051]
According to the
That is, the flow line to the
Furthermore, after the renovation, even if the Japanese-
[0052]
[Fifth Embodiment]
FIG. 13 shows a house according to the fifth embodiment.
As shown in the floor plan of FIG. 13A, the
The room having the sanitary facilities has a
Specifically, the
[0053]
The
[0054]
According to the
Moreover, by removing the
In the
[0055]
The single sliding
The single sliding
Thereby, the movement from the
Therefore, the flow line from the
[0056]
In addition, since the room in which the
[0057]
In the above configuration, the
[0058]
[Modification]
In the
The
[0059]
Of the two
[0060]
According to the house constructed in this way, even if the resident is in a sanitary room 97 having the
Thereby, the resident can move to the sanitary room 97 with the
Furthermore, the
[0061]
Thus, according to each
[0062]
Moreover, the partition wall (specifically,
[0063]
【The invention's effect】
As described above, according to the house according to the first aspect of the present invention, a large-scale operation such as changing the structural wall constituting the building frame simply by removing or moving and arranging the partition during renovation. It is not necessary, and at least one area of the room, the toilet, the toilet, and the bathroom can be enlarged or the structure can be easily accessed. In other words, even if a resident becomes a disabled person or a frail person living in a wheelchair in the future, the rooms, toilets, toilets, and bathrooms that are necessary for a resident who needs a wheelchair to live will be connected accordingly. The flow line is short, and at least one of the room, the toilet, the toilet, and the bathroom can be widened to have a space where care or assistance can be provided by the caregiver or assistant, and the room, toilet, washroom, and At least one of the bathrooms can be easily remodeled so that it can be moved in a wheelchair.
[0064]
AlsoBy simply removing the partition wall, a room having a large entrance and exit, specifically a wheelchair accessible room can be easily constructed.
[0065]
AlsoIf necessary, the partition wall can be removed from the position where one side edge of the opening is formed and joined to the side end surface of the sliding door, so that the opening can be easily widened. At the same time, it is possible to easily install a sliding door that shields the widened opening. That is, it is not necessary to prepare another sliding door corresponding to the widened opening, and the construction cost can be reduced.
[0066]
Claim2According to the house according to the described invention, it is possible to easily renovate the partition wall into a wide hallway simply by moving the partition wall away from the structural wall.
[0067]
Claim3Housing according to the described inventionBetweenA space where the partition wall can be moved to the storage room side, and the area of the toilet can be enlarged, and even if a resident needs assistance when using the toilet, a space where the assistant can assist in the toilet Can be secured. Further, the user can enter the toilet with a wheelchair and move from the wheelchair to the toilet in the toilet.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a view showing a house according to a first embodiment to which the present invention is applied, in which (a) is a first floor plan view of the house, and (b) is a partial enlarged view of a depth side partition wall shown in (a). FIG.
2 is a diagram showing a state after renovation of the house shown in FIG. 1, (a) is a first floor plan view of the house after renovation, and (b) is after renovation of the depth side partition wall shown in (a). FIG.
FIG. 3 is a view showing the sliding door after the renovation shown in FIG. 2;
4A and 4B are views showing a house according to a second embodiment to which the present invention is applied, in which FIG. 4A is a first-floor plan view of the house at the time of construction, and FIG. 4B is only a part reformed in FIG. It is a floor plan which shows.
5 is a schematic perspective view showing a mounting structure of the variable partition wall in FIG. 4. FIG.
6A and 6B are views showing a house according to a third embodiment of the present invention, wherein FIG. 6A is a front view of the house, and FIG. 6B is a rear view.
FIG. 7 is a plan view showing a floor plan of a first floor of a house according to a third embodiment of the present invention.
FIG. 8 is a plan view showing a floor plan of the second floor of the house.
9 is a view showing a state of a corridor in the bedroom shown in FIG. 7, (a) is a schematic plan view showing a state at the time of construction, and (b) is a schematic plan view showing a state after being widened. FIG.
FIG. 10 is a plan view showing a floor plan of a first floor of a house according to a fourth embodiment of the present invention.
FIG. 11 is a plan view showing the floor plan of the second floor of the house.
12 is a schematic plan view showing a state of the partition wall portion shown in FIG.
FIGS. 13A and 13B are diagrams showing a floor plan of a first floor of a house according to a fifth embodiment of the present invention, where FIG. 13A is a plan view at the time of construction, and FIG. 13B is a plan view after renovation.
14A and 14B are views showing a toilet, a toilet, and a bathroom of a house as a modification according to the present invention, where FIG. 14A is a partial plan view at the time of construction, and FIG. 14B is a partial plan view after renovation. .
[Explanation of symbols]
1,1A, 1B, 1C, 1D, 1E Housing
2,2A, 2B, 2C, 2D, 2E Toilet
3, 3A, 3B, 3C, 3D, 3E bathroom
4,4A, 4B, 4C, 4D, 4E Toilet
5,5A, 5C Japanese-style room (room that will become a bedroom in the future)
5B Bedroom (room)
7 Opening wall (removable partition wall)
7A partition wall (removable partition wall)
7B Variable wall (removable partition wall)
7D Variable partition wall (partition wall that can be moved and installed)
7E 1st adjustment wall (removable partition wall)
7F Variable partition wall (partition wall that can be moved and installed)
7G second adjustment wall (removable partition wall)
7H, 7J, 7K, 7L, 7M Variable partition wall (removable partition wall)
149 Partition wall (removable partition wall)
Claims (3)
前記部屋には出入口が設けられ、この出入口の両側縁部は、建物躯体を構成する構造壁と、該構造壁から離間して配置され着脱可能な間仕切り壁とで形成されており、
前記出入口を開閉する引戸が設けられ、前記構造壁とで出入口の両側縁部を形成する前記間仕切り壁は、前記出入口の一方の側縁部を形成する位置から取り外して、前記引戸の側端面に接合可能に形成されていることを特徴とする住宅。A toilet disposed adjacent to the bathroom, a toilet disposed adjacent to one of the bathroom and toilet, and a future bedroom disposed adjacent to the bathroom, toilet, or toilet And at least one of the toilet, washroom, bathroom, and room is surrounded by a structural wall that constitutes the building frame and a partition wall that can be removed or moved and arranged ,
The room is provided with an entrance and exit, and both side edges of the entrance and exit are formed by a structural wall constituting the building frame, and a partition wall that is separated from the structural wall and can be attached and detached.
A sliding door that opens and closes the doorway is provided, and the partition wall that forms both side edges of the doorway with the structural wall is removed from a position where one side edge portion of the doorway is formed, and is formed on a side end surface of the sliding door. A house characterized in that it can be joined .
前記廊下は、前記浴室、洗面所または便所と前記部屋との間に配置されるとともに建物躯体を構成する構造壁と、該構造壁に対し所定間隔を空けて対向配置され、前記構造壁に対して離間移動して設置可能な間仕切り壁とで仕切られていることを特徴とする住宅。A room that will become a bedroom in the future located near the bathroom, toilet or toilet, and a toilet placed adjacent to one of the bathroom and toilet And a corridor connecting the bathroom, washroom or toilet and the room,
The corridor is disposed between the bathroom, washroom or toilet and the room, and is disposed opposite to the structural wall at a predetermined interval with respect to the structural wall which constitutes a building frame. The house is characterized by being partitioned by a partition wall that can be moved apart and installed.
前記構造壁と前記間仕切り壁とにより囲まれている前記便所、洗面所、浴室及び部屋のうち少なくとも一つは便所であり、この便所に隣接して収納室が形成され、前記間仕切り壁は、前記便所と収納室とを仕切るとともに、前記収納室側に平行移動可能に設けられていることを特徴とする住宅。 A toilet disposed adjacent to the bathroom, a toilet disposed adjacent to one of the bathroom and toilet, and a future bedroom disposed adjacent to the bathroom, toilet, or toilet And at least one of the toilet, washroom, bathroom, and room is surrounded by a structural wall that constitutes the building frame and a partition wall that can be removed or moved and arranged,
At least one of the toilet, washroom, bathroom, and room surrounded by the structural wall and the partition wall is a toilet, a storage room is formed adjacent to the toilet, and the partition wall is A house characterized by partitioning a toilet and a storage room and being movable parallel to the storage room side.
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