JP4014809B2 - 現像剤補給装置および画像形成装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、現像剤補給装置および画像形成装置に関し、さらに詳しくは、現像剤を内部に収容した複数の現像カートリッジ等の各容器の識別構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
電子写真複写方式を適用可能な複写機、ファクシミリ装置あるいはプリンタなどの画像形成装置においては、感光体などの像担持体上に形成された静電潜像に対し、現像剤として用いられるトナー(以下、トナーという)を供給して静電潜像を可視像処理する現像工程が実行されている。
現像工程は、モノクロ画像だけでなくフルカラー画像などの複数の色画像を対象とする場合があり、後者の場合には静電潜像における色と補色関係にある色のトナーを個別に収容した現像装置が用いられる。
【0003】
現像剤として用いられるトナーは、現像装置内で消費されるに従いその量が減少し、最悪の場合には画像濃度を維持することができなくなる。そこで、従来では、現像装置における現像剤、この場合にはトナーを収容しているタンクとは別に、このトナータンクに新たなトナーを補給するための補給用トナーを収容した容器、つまり、供給用現像剤カートリッジを画像形成装置に装備することがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
現像剤補給用カートリッジは、従来、円筒状ボトル構造あるいはハードケースで構成されており、現像剤が消費され終わるとサービスマンなどによって回収されるものであるが、容積が不変のため、所謂、回収されたカートリッジが占有するスペースが大きくなる。このため、再生処理されたり廃棄されるまでの間保管しようとすると、所謂、嵩張りやすく邪魔になりやすいために管理場所の確保などのコストがかかる。
【0005】
一方、カラー現像剤を収容している現像剤補給用カートリッジなどを含む複数のカートリッジを用いる場合には、収容されている現像剤の情報を外部において識別しなけれらならない場合がある。現像剤に関する情報としては、現像剤の消費量や使用限界などの管理情報が相当している。このため、従来では、カートリッジの外表面に収容物の内容を表示したシールやバーコード表示部材などを貼付する方法が知られているが、この方法では貼付物が剥がれてしまうと識別不能となる虞があった。
【0006】
上記方法に代えて、カートリッジ自体に識別部を成形加工する方法がある。この方法は、カートリッジの外表面の一部に凹部あるいは凸部を設け、その凹部や凸部の形態を異ならせることでカートリッジが装着される位置に設けられている嵌合部との嵌合状態で内容物を識別できるようにした方法である。
【0007】
しかし、この方法では、カートリッジの成型コストがかさみ、カートリッジ自体のコストが上昇する虞がある。しかも、内容物の識別だけでなく、例えば、工場からの出荷先情報などを加えると、凹部や凸部の数が異常に増加することになり、カートリッジ自体のサイズを大きくしないといけないという不具合も生じてくる。このように、カートリッジ側とこれが装着される側とでの互換、非互換を用いた方法では、加工コスト、ひいてはこれを用いる装置でのコスト上昇および小型化が図れないなどの問題が生じる。
【0008】
カートリッジの識別方法として、上記管理情報などをICチップに登録しておき、ICチップを現像剤補給用カートリッジに設け、現像剤補給用カートリッジの設置部においてICチップに電気的接続可能なコネクタを配置する方法がある。この方法によれば、カートリッジのサイズが大きくなることや加工コストの上昇などを解消することができる。
【0009】
しかし、ICチップに登録されている情報に基づき、現像剤補給用カートリッジの交換を行うような場合にオペレータがカートリッジに触れた際、オペレータの体に溜まった静電気がICチップの電気的接続部に放電することがある。このような放電が発生するとICチップ自体の破損のみならず、このカートリッジを装填される画像形成装置の異常動作の原因となる虞もある。
【0010】
本発明の目的は、上記従来のトナー補給装置における問題、時に装填されるカートリッジの情報識別にICチップを用いた構成を備えたトナー補給装置における問題に鑑み、静電気の放電によるICチップの破損や画像形成装置での異常動作を確実に防止できる構成を備えた現像剤補給装置および画像形成装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、内部に収容されている現像剤に関する情報が登録されているICチップを上面に備えた現像剤補給用のカートリッジが上方から落とし込まれて装填される現像剤補給装置において、揺動可能な揺動端を有し、該揺動端が上記ICチップに上方から掛かることで上記カートリッジの抜け止めをする上記カートリッジの保持手段と、上記カートリッジを下方から上方に押圧する弾性体とを備え、上記保持手段の揺動端には上記ICチップと接触可能な端子部とが設けられ、上記カートリッジは、上記保持手段を開閉可能なカバーにより覆われることにより外部と遮蔽され、該カバーには、これを開閉するための取手が設けられ、上記取手は、上記カバー側に位置する導電性材料からなる支軸により起倒可能に支持された導電性材料からなり、上記支軸は、上記カバーを閉じ状態に維持する揺動可能な係止部を有し、上記係止部は、上記カバーの支持部に取り付けられている電極板に当接可能な形状を有し、上記電極板は、上記係止部と当接可能な接触部および該現像剤補給装置が設けられる画像形成装置側に接触可能な接点部とを備え、上記取手、支軸および上記係止部は、上記カバーが閉じられた際に上記接点部に至る接地回路を構成していることを特徴としている。
【0012】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の現像剤補給装置において、上記接地回路は、上記カバーが設けられている画像形成装置側の部材に対して、該カバーの閉じ態位の時に導通可能であることを特徴としている。
【0013】
請求項3記載の発明は、請求項1または2記載の現像剤補給装置において、上記カバーは、上記現像剤補給装置を備えた画像形成装置本体に開閉可能に支持されていることを特徴としている。
【0014】
請求項4記載の発明は、請求項3記載の現像剤補給装置において、
上記カバーとこれを開閉可能に支持する画像形成装置本体との間には、該カバーに有する上記接地回路の電極板およびこれに当接可能な画像形成装置側部材とが対向して配置され、これら電極板および画像形成装置側部材は、上記カートリッジの設置範囲外に位置決めされていることを特徴としている。
【0015】
請求項5記載の発明は、請求項1乃至4のうちの一つに記載の現像剤補給装置を画像形成装置に用いることを特徴としている。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、図面に示した実施例により本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明実施例による現像剤補給装置が用いられる画像形成装置1において現像剤補給装置の上方に設けられている開閉可能なカバー1Cを開放した状態の外観図である。
図1において画像形成装置1は、静電潜像の色と補色関係にある現像トナーを用いるフルカラープリンタ(以下、フルカラープリンタ1と称する)である。本発明では、プリンターだけでなく複写機あるいはファクシミリ装置も画像形成装置の範疇に含んでいる。
【0020】
図1において、フルカラープリンタ1は、画像形成部(図示されず)が内部に設けられており、その一構成部として、図2に示すように、潜像担持体であるドラム状の感光体2と現像装置3とが纏めてユニット構成とされた作像ユニット(便宜上、現像ユニットという意味で符号DYを付す)が備えられている。
【0021】
図1に示すフルカラープリンタ1では、図2に示した作像ユニットDYが各色毎に設けられており、各作像ユニットDY毎に感光体2上に担持されている可視像が直接記録シートに転写されるようになっている。
各作像ユニットDYにおいて重畳された記録シート上の画像が定着装置によって定着されて排出される構成が用いられている。このような記録シートに対する直接転写を行うことで、この種、画像形成装置に用いられていた中間転写体をなくして装置としての小型化が図られている。
【0022】
図2に示した作像ユニットDYに装備されている現像装置3は、感光体2への現像剤として用いられる現像トナーを供給する現像スリーブ3A、内部に収容している現像剤である現像トナーを搬送攪拌する搬送スクリュー3B、補給用現像トナーを内部に収容しているトナータンク3Cの下部に形成された現像トナー排出口の下方に位置する導入スクリュー3Dおよび現像スリーブ3A上に担持される現像トナーの層厚規制ブレード3Eを主要部として備えている。
導入スクリュー3Dが配置されている空間には、後述する容器で構成された現像剤補給用カートリッジ4から搬送された現像トナーを流入させる開口部3Fが形成されている。
【0023】
図1において、現像装置3に対する補給用現像トナーを収容している現像剤補給用カートリッジ4は、フルカラープリンタ1に設けられているカートリッジ装着部1Bに色毎に配列されるようになっており、各カートリッジ毎に各現像装置3におけるトナータンク3Cに向けて現像トナーが補給のために移送されるようになっている。
【0024】
図3は、現像剤補給用カートリッジ4の内部構成を説明するための模式図であり、同図において現像剤補給用カートリッジ4は、容器本体4Aと収容体5とで主要部が構成されている。
容器本体4Aは、図4に示す展開状態から折り畳まれることで箱状に組み立てられるポリエチレンあるいはポリプロピレン樹脂を用いた成形品であり、箱状に組み立てられた際に各壁面をなすように6面の片部4A1〜4A6がヒンジ結合されて設けられている。
【0025】
容器本体4Aは、片部のうちで対向する片部4A2、4A3における長手方向一方側の縁部が傾斜片CL1,CL2とされ、展開状態から折り畳まれて組み立てられた際には、図3に示すように、裁頭四角錘状をなす頂部形状に設定されている。
裁頭四角錘状をなす頂部には、切り欠かれた開口4A7が形成されており、この開口4A7には、後述する収容体5のシール開口が装着されるようになっている。
【0026】
図3において収容体5は、ポリエチレンフィルムなどを用いた減容可能な袋体で構成されており、開口部には容器本体4Aの開口4A7に装着可能な口金5Aが一体化されている。
口金5Aには収容体5内の現像トナーを排出するための排出口5A1が形成されており、この排出口5A1にはスポンジなどのシール部材6が充填されて収容体5の内部を密封するようになっている。シール部材6は、鋭利な形状をもつ部材が突き刺さることで裂かれ、外部と内部とを連通させることができ、連通時には収容されている現像トナーを外部に排出することができるようになっている。排出口5A1は、シール材6が充填されていることで上述したように鋭利な形状部材が突き刺さるとき以外は収容体5の内部を密封するようになっているシール開口を構成している。
【0027】
現像剤補給用カートリッジ4は、フルカラープリンタ1に設けられているカートリッジ装着部1B(図1参照)に対して着脱可能に装填されるようになっており、そのための構成が図5に示されている。
図5において、現像剤補給用カートリッジ4は、筐体1Aに設けられて容器本体4Aの外形に応じた内面形状を有するカートリッジホルダ1B1内に落とし込まれることで装填されるようになっている。
カートリッジホルダ1B1には、収容体5のシール開口である排出口5A1の内部に向けて進入可能な長さを持ち先端が鋭利な吸引ノズル7が設けられている。吸引ノズル7には、図示しない吸引ポンプから延長されたホース(図5中、一点鎖線で示す)が接続されるようになっており、吸引ポンプによる吸引作用によって頂部に形成された吸引開口7Aから収容体5内の現像トナーを吸引して外部、本実施例では、現像装置3のトナータンク3C(図2参照)に向けて排出するようになっている。
【0028】
図5において吸引ノズル7が配置されている個所、つまり、容器本体4Aの開口4A7(図3参照)から外部に露呈している収容体5の口金5Aが搭載される載置部1Cには、図示しないが、吸引ノズル7とシール開口をなす排出口5A1側に形成された穴とこれに対向する吸引ノズル側に設けられた係合突起とを組み合わせて吸引ノズル7と排出口5A1との中心位置を整合する構成が設けられている。
【0029】
図5において、カートリッジ装着部1Bに設けられているカートリッジホルダ1B1内に装填される現像剤補給用カートリッジ4には、カートリッジ内の現像トナーに関する管理情報が登録されたICチップ20が取り付けられており、これに対向するカートリッジホルダ1B1側には、ICチップ20と電気的接続可能な構成が設けられている。ICチップに登録されている現像トナーの管理情報としては、脱回数の更新記憶および収容されている現像剤の色情報や粒度など、画像形成装置の機種毎に設定される情報等が含まれる。
【0030】
カートリッジホルダ1B1側には、上記ICチップ20に対して接離可能な揺動端を有する保持部材21が設けられている。
保持部材21は、カートリッジホルダ1B1における下部に基端が一体化されて揺動可能であり、通常、図5に示すように、起立状態を維持することで現像剤補給用カートリッジ4の抜け止めが行え、揺動して倒れることにより現像剤補給用カートリッジ4の挿脱が行えるようになっている。
【0031】
保持部材21の揺動端にはICチップ20に接触可能な端子部21Aが設けられており、この端子部21Aがコネクタを構成して制御部22に対してICチップ20を電気的接続させるようになっている。
【0032】
端子部21Aに対して着脱回数出力手段20の接触を良好に維持するために、載置部1Cには、口金5Aを下方から押圧するバネなどの弾性体23が配置されている。
【0033】
本実施例は、上記電気的接続可能なICチップ20に対して身体の一部が近接する際に身体の一部、例えば指などからICチップに向けた静電気の放電を防止するための構成が備えられている。以下、この構成について説明する。
ICチップへの静電気の放電を防止するための構成は、身体の一部がICチップに近接する前に身体の一部が設置できる構成とされており、このための構成には、カートリッジ装着部1Bにそうびされているカバー1Cが用いられる。
カバー1Cは、画像形成装置本体に相当するカラープリンタ1の筐体部によって開閉可能に支持されており、閉じられるとカートリッジホルダ1B1に装備されて現像剤補給用カートリッジ4を抜けないように支持する手段に相当する保持部材21を上方で覆うことが可能な部材である。
【0034】
図6において、カバー1Cは、カートリッジ装着部1Bにおける現像剤補給用カートリッジの設置範囲を覆うことが可能な長手方向の長さを持ち、長手方向両端には開閉用支軸22(図6において一点鎖線で示す)が挿通可能な軸支片1C1を備えている。
【0035】
カバー1Cには、これを開閉操作する際に用いられる導電材料からなる取手23が設けられており、取手23は、基部をカバー1C内に配置されている支軸24によって支持されることにより起倒可能に設けられている。
支軸24は取手23と同様に導電性材料が用いられ、その軸方向両端がカバー1Cの内面に固定されている支持台25によって回転可能に支持されている。
【0036】
支軸24には、カバー1Cを閉じ状態に保持するための係止部部26、27が設けられている。
【0037】
係止部26、27は、支軸24の軸方向両端近傍にそれぞれ配置されており、支軸24を支点として両端が相対方向に揺動可能な形状を備えている。
支軸24の軸方向一方端で取手23に近い位置に配置してある係止部26は、略L字状をなし、一方の揺動端がフック形状とされ、他方の揺動端には支持台25との間に掛けられたバネ28が設けられている。この係止部26は、バネ28の付勢により、図1において符号1Dで示すように、カラープリンタ1の筐体に形成されている係止穴に対して一方の揺動端を係合させる習性が付与されている。
【0038】
支軸24の軸方向他方端に配置されている係止部27は、支軸24を支点としてシーソー運動可能な形状をなし、一方の揺動端が係止部26と同様にフック形状とされ、他方の揺動端は後述する導電部材である電極板29に当接できる形状とされている。
係止部27は、係止部26に付与されている習性によって電極板29に通常接触するようになっている。
【0039】
導電部材をなす電極板29は、支持台25に対して上面が締結保持されると共に、上面から下方に延長されて係止部27との接触部29Aを有し、その接触部29Aの下方にはこの接触部29Aからさらにカラープリンタ1の筐体側に向けて突出した状態で折り曲げられた接点部29Bがそれぞれ形成されている。
接点部29Bは、図1に示すように、カラープリンタ1の筐体部に設けられる本体側部材であるネジなどの締結部材30に接触できる位置関係が設定されており、カバー1Cが閉じられた際に接点部29Bが締結部材30に接触できるようになっている。
【0040】
係止部26,27同士の配置位置間隔は、図1に示す現像剤補給用カートリッジ4が並列されている設置範囲外にそれぞれ位置するように設定されている。
【0041】
本実施例は以上のような構成であるから、カバー1Cには、取手23から支軸24を介して係止部27に至る接地回路が構成される。つまり、カバー1Cが閉じられると、ICチップ20の抜け止めを行う保持部材21がカバー1Cによって覆われる。このため、カバー1Cの外部には取手23のみが露出している。従って、取手23、支軸24および電極板29そしてその電極板29が接触するカラープリンタ1側の締結部材30を介してカラープリンタ1への接地回路が構成される。これにより、電極板29とカラープリンタ1側の締結部材30とは、カバー1Cが閉じ態位にあるときに接触することができるので、接地回路中での配線が不要となる。
【0042】
閉じられている状態のカバー1Cを開放して現像剤補給用カートリッジ4を交換するような場合には、取手23を操作することになる。このため、カバー1Cを開放する前に取手23を一部とする接地回路が構成されているので、身体からの静電気はカラープリンタ1側に向けて流れ、ICチップ20側への影響をなくすことができる。
【0043】
係止部26,27同士は、現像剤補給用カートリッジ4の設置範囲外に位置しているので、カートリッジ4の交換作業に支障となることがない。
【0044】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、上方から落とし込まれたカートリッジの抜け止めを行うカートリッジの保持手段においてICチップと上方から接触できる揺動端を構成しているので、カートリッジが弾性体により下方から上方に押圧された際に保持手段の揺動端に装備されている端子部に対してICチップの強制的な接触状態を得ることができ、これによって落とし込まれることにより装填されるカートリッジを対象としたICチップの電気的接触不良や接触不良による放電を確実に防止することが可能となる。
また請求項2記載の発明によれば、支持手段を覆うことが可能なカバーの取手がカバーを操作する際に最初に触れる部分であることを利用しているので、ICチップに近接する際に操作されるカバーによって静電気を放電することができ、ICチップに対する設置回路を既存構造部より達成することが可能となる。
【0045】
請求項3記載の発明によれば、カバーが画像形成装置本体に開閉可能に支持されていることにより、既存構成である、カバーを利用するだけで、特別な接地構成を準備することなく静電気の放電を確実に行うことが可能となる。
また、請求項4記載の発明によれば、カバーに有する導電部材およびこれに当接可能な画像形成装置側部材とが対向して配置され、これら導電部材および画像形成装置側部材とは、現像剤補給用カートリッジの設置範囲外に位置決めされているので、カバーが閉じられている状態では導電部材と画像形成装置側部材とが接触することができる。これにより、ICチップに触れる前に操作されカバーの取手部に触れた際にはカバー側の導電部材と画像形成装置側部材との接触により画像形成装置に向けた設置回路が構成されるので、静電気の放電を画像形成装置本体を介して確実に行うことができる。しかも、導電部材と画像形成装置側部材とは現像剤補給用カートリッジの設置範囲外に設けてあるので、該カートリッジの取り出しに邪魔となることがなく、カートリッジの取り出す際のICチップへの放電の防止とカートリッジの交換性を向上させることがそれぞれ可能となる。
【0046】
請求項5記載の発明によれば、現像剤補給用カートリッジの交換時に外部に露出するICチップへの不用意な静電気の放電が阻止されるので、放電によるICチップの破損や画像形成装置内での動作不良を未然に防止することが可能となる。
【0049】
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態を示す実施例による現像剤補給装置が装備された画像形成装置の外観図である。
【図2】 図1に示した画像形成装置に用いられる画像形成部の一構成部を示す模式図である。
【図3】 本発明の実施例による現像剤補給装置に用いられる現像剤補給用カートリッジの内部構成を説明するための模式図である。
【図4】 図3に示した現像剤補給用カートリッジに用いられる容器本体の展開図である。
【図5】 現像剤補給用カートリッジの装着状態を示す図である。
【図6】 本実施例における要部である接地回路に関する構成を説明するためのカバーの斜視図である。
【符号の説明】
1 画像形成装置の一つであるフルカラープリンタ
1B 現像剤補給用カートリッジの装着部
1C カバー
1D 画像形成装置側の係止穴
2 潜像担持体である感光体
3 現像装置
4 現像剤補給用カートリッジ
20 ICチップ
21 ICチップと電気的接続可能な保持部材
22 カバーの開閉用支軸
23 取手
24 取手の支軸
25 支持台
26,27 係止部
28 係止部と導電部材とを接触させる習性を付与するバネ
29 導電部材となる電極板
29A 係止部と接触する面
29B 接点部
30 画像形成装置側の部材である締結部材
Claims (5)
- 内部に収容されている現像剤に関する情報が登録されているICチップを上面に備えた現像剤補給用のカートリッジが上方から落とし込まれて装填される現像剤補給装置において、
揺動可能な揺動端を有し、該揺動端が上記ICチップに上方から掛かることで上記カートリッジの抜け止めをする上記カートリッジの保持手段と、
上記カートリッジを下方から上方に押圧する弾性体とを備え、
上記保持手段の揺動端には上記ICチップと接触可能な端子部とが設けられ、
上記カートリッジは、上記保持手段を開閉可能なカバーにより覆われることにより外部と遮蔽され、該カバーには、これを開閉するための取手が設けられ、
上記取手は、上記カバー側に位置する導電性材料からなる支軸により起倒可能に支持された導電性材料からなり、
上記支軸は、上記カバーを閉じ状態に維持する揺動可能な係止部を有し、
上記係止部は、上記カバーの支持部に取り付けられている電極板に当接可能な形状を有し、
上記電極板は、上記係止部と当接可能な接触部および該現像剤補給装置が設けられる画像形成装置側に接触可能な接点部とを備え、
上記取手、支軸および上記係止部は、上記カバーが閉じられた際に上記接点部に至る接地回路を構成していることを特徴とする現像剤補給装置。 - 請求項1記載の現像剤補給装置において、
上記接地回路は、上記カバーが設けられている画像形成装置側の部材に対して、該カバーの閉じ態位の時に導通可能であることを特徴とする現像剤補給装置。 - 請求項1または2記載の現像剤補給装置において、
上記カバーは、上記現像剤補給装置を備えた画像形成装置本体に開閉可能に支持されていることを特徴とする現像剤補給装置。 - 請求項3記載の現像剤補給装置において、
上記カバーとこれを開閉可能に支持する画像形成装置本体との間には、該カバーに有する上記接地回路の電極板およびこれに当接可能な画像形成装置側部材とが対向して配置され、これら電極板および画像形成装置側部材は、上記カートリッジの設置範囲外に位置決めされていることを特徴とする現像剤補給装置。 - 請求項1乃至4のうちの一つに記載の現像剤補給装置を用いることを特徴とする画像形成装置。
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