JP4014268B2 - 使い捨ておむつ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ファスニングテープを有する展開型の使い捨ておむつに関し、更に詳細には、操作性及びフィット性に優れた使い捨ておむつに関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
従来、使い捨ておむつとしては、液透過性のトップシートと液不透過性のバックシートと、これら両シート間に介在された液保持性の吸収体とを有し、背側部の左右両側縁部それぞれに使用時締結用のファスニングテープを有するものが広く用いられている。
このような使い捨ておむつは、おむつを装着する際、背側部に設けられたファスニングテープを腹側部のターゲットテープ等に締結するという装着システムを採用したものである。
【0003】
ここで、このようなシステムを採用してなる展開型の使い捨ておむつにおいては、使用者がベビーの場合は装着時に静止しているということが少ないこと等から、ファスニングテープの付け剥がしを容易にすること、即ち、操作性の向上が求められている。また、使用時において、使い捨ておむつを一定の場所に固定する機能も要求されている。
このような要求を満足させるべく、種々提案がなされている。
例えば、特開昭62−231659号公報においては、特定形状を有するファスニングテープを具備する使い捨ておむつが提案されており、これにより通常の使い捨ておむつと同等の着心地および操作性を維持しながらフィット性を改善している。
また、特公平7−57234号公報および特開平7−236655号公報においては、ファスニングテープの先端部の幅と基端部の幅とが異なる形状を有しながら、基材を全く無駄にすることなく製造できる形状のファスニングテープを有する使い捨ておむつが提案されている。
【0004】
しかし、これらの提案にかかる使い捨ておむつにおいても、未だ要求されているほどに高い操作性及びフィット性を有するものではなく、また、おむつ用のファスニングテープには、着用者の肌の傷つけ防止性能も要求されるが、この点においても十分ではなかった。このため、より高い操作性及びフィット性を有し、肌の傷つけ防止性能にも優れた使い捨ておむつの開発が要望されているのが現状である。
【0005】
従って、本発明の目的は、着用者の肌の傷つけ防止性能に優れ、操作性及びフィット性に優れた、展開型の使い捨ておむつを提案することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意検討した結果、特定の形状を有するファスニングテープを有する使い捨ておむつが上記目的を達成しうることを知見した。
【0007】
本発明は、上記知見に基づいてなされたもので、液透過性のトップシートと液不透過性のバックシートと、これら両シート間に介在された液保持性の吸収体とを有し、背側部の左右両側縁部それぞれに使用時締結用のファスニングテープを有する使い捨ておむつにおいて、上記ファスニングテープは、おむつに固定される固定部と、該固定部に連設された締結部とからなり、上記締結部は、止着部を有し、該止着部の周縁は、上記固定部の最も近くに位置し且つファスニングテープをその幅方向に横切る基端縁と、該固定部から最も遠くに位置し且つファスニングテープをその幅方向に横切る先端縁と、該締結部の左右両側縁とほぼ一致するように形成された左右の側縁とにより構成されており、上記止着部は、上記基端縁と上記先端縁との間に最大幅部を有しており、上記最大幅部の幅Xが25〜55mmであり、上記基端縁の幅Yが20〜45mmであり、該幅Xと該幅Yとの比X/Yが1.10〜1.40であり、上記固定部は、上記止着部に比してより幅広になされていることを特徴とする使い捨ておむつを提供するものである。
【0008】
また、本発明は、上記最大幅部の幅は、上記締結部の先端の幅よりも大きい上記使い捨ておむつを提供するものである。
また、本発明は、上記締結部は、その先端側においては、先端に向けて先細になるように左右両側にアールが付けられており、また、基端側においては、上記固定部にむけて幅広となるようにアールが付けられている上記使い捨ておむつを提供するものである。
また、本発明は、腹側部における上記バックシートの表面上に、おむつの使用時において上記ファスニングテープを貼着するターゲットテープが配されており、該ターゲットテープと該ファスニングテープとの剥離力が50〜1000g/25mmである上記使い捨ておむつを提供するものである。
【0009】
また、本発明は、左右両側のファスニングテープ間に伸縮性部材が配されて、ウエストバンド部が設けられている上記使い捨ておむつを提供するものである。
また、本発明は、上記ファスニングテープは、不織布からなるテープ基材と、該テープ基材上に固着された機械的ファスナーの凸部材とからなり、該凸部材により上記止着部が形成されており、上記ターゲットテープは、複数のループ部を有する機械的ファスナーの凹部材からなる上記使い捨ておむつを提供するものである。
【0010】
また、本発明は、上記ファスニングテープは、それぞれ互いの鏡像であり、一方のファスニングテープの複数個をそれらの固定部の左右両側縁が連接されるように配置したとき、これらが形成する輪郭の一部が他方のファスニングテープの締結部の輪郭と合致する上記使い捨ておむつを提供するものである。
また、本発明は、上記ファスニングテープが、伸縮性を有する上記使い捨ておむつを提供するものである。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の使い捨ておむつについて図面を参照して更に詳述する。
ここで、図1は、本発明の1形態としての使い捨ておむつの内面(トップシート側)を示す展開図であり、図2は、図1に示すファスニングテープの拡大平面図である。図3は、図1に示す使い捨ておむつにおけるファスニングテープの製造方法の概要を示す概略図である。
【0012】
図1に示す本形態の使い捨ておむつ1は、液透過性のトップシート2と液不透過性のバックシート3と、これら両シート2,3間に介在された液保持性の吸収体4とを有し、背側部Bの左右両側縁部B1,B2それぞれに使用時止着用のファスニングテープ10a,10bを有する。
【0013】
上記トップシート2上には、防漏シート8aをおむつの外方側に固定して形成された、おむつの内方側に弾性部材8bが配された自由端8cを有する立体ガード8が設けられている。
また、おむつのウエスト部5及びレッグ部6には、それぞれウエスト部弾性部材7a及びレッグ部弾性部材7bが配されており、それぞれ、ウエストギャザー及びレッグギャザーが形成されている。
このような構成は、従来の使い捨ておむつと同様であり、各部材も公知の材料を特に制限なく用いて形成することができる。
【0014】
而して、本形態の使い捨ておむつ1は、上記ファスニングテープ10a,10bが、おむつに固定される固定部11と、該固定部11に連設された締結部12とからなり、上記締結部12は、止着部14を有し、該止着部14の周縁は、上記固定部11の最も近くに位置し且つファスニングテープ10a,10bをその幅方向に横切る基端縁12bと、該固定部11から最も遠くに位置し且つファスニングテープ10a,10bをその幅方向に横切る先端縁12aと、該締結部12の左右両側縁とほぼ一致するように形成された左右の側縁12d、12dと、により構成されており、上記止着部14は、上記基端縁12bと上記先端縁12aとの間に最大幅部12cを有している。上記最大幅部12cの幅Xは、25〜55mm、好ましくは30〜45mmであり、上記基端縁12bの幅Yは、20〜45mm、好ましくは25〜35mmであり、該幅Xと該幅Yとの比X/Yは、1.10〜1.40、好ましくは1.20〜1.30である。
【0015】
上記幅Xが25mm未満であると、テープの固定力が十分でなくなり、使用時においてテープが剥がれたり、着用者の誤操作によって剥がれてしまったりする。また、55mmを超えると、テープの付け剥がしに過度の力が必要となり、操作性の低下を招く。
また、上記幅Yが20mm未満であると、ファスニングテープの固定部が固定されている背側部の側縁部と腹側部の側縁部との重なり部分がずれたり、めくれたりし易くなり、45mmを超えると、着用者が活動して、該重なり部にずれやめくれが生じた場合に、テープが直接足の付け根に接触して、着用者の肌を傷つける危険がある。
また、X/Yが1.10未満であると、上記重なり部分がめくれるなどした際に着用者の肌を傷つける可能性があり、1.40を超えると、上記最大幅部12aにかかる力が上記基端縁12bに伝わる際、該基端縁12bでの負荷が大きくなり、上記重なり部においてずれやめくれが生じ易くなる。
また、ファスニングテープ間に伸縮性を有するウエストバンド部を具備する場合、テープに均一に力をかけた方が、ウエスト部の伸縮性がお腹回り全体に効くため、この点からもX/Y<1.40が望ましい。
【0016】
更に詳述すると、上記先端縁12a及び上記基端縁12bは、それぞれ、おむつの側縁(おむつの長手方向)と並行に形成されている。
上記締結部12のおむつ横方向に対する長さは、3〜6cmであるのが好ましく、4〜5cmであるのが更に好ましい。
また、上記最大幅部12cは、止着部14における最も幅の広い部位を意味し、幅とはおむつの長手方向(背側部の側縁)と平行な方向の長さを意味する。そして、該最大幅部12cの幅は、上記先端縁12aの幅よりも大きく、また、上記締結部12の先端の幅よりも大きい。
また、上記締結部12の先端から基端にかけての形状は、図2に示すように、先端部及び基端部共に湾曲しており、なだらかに、締結部12の基端部側の方が幅広となるようになされている。更に、先端側においては、締結部12の先端に向けて先細になるように左右両側にアールが付けられており、また、基端側においても上記固定部11にむけて幅広となるようにアールが付けられている。また、固定部11は、ほぼ長方形状であり、上記止着部1に比してより幅広になされている。
【0017】
また、図1に示すように、腹側部Aにおける上記バックシート3の表面上に、おむつの使用時において上記ファスニングテープ10a,10bを止着するターゲットテープ20が配されており、該ターゲットテープ20と該ファスニングテープ10a,10bとの剥離力が好ましくは50〜1000g/25mm、更に好ましくは100〜500g/25mmである。
上記剥離力が、100g/25mm未満であると、おむつ着用中にテープが外れる危険性があり、1000g/25mmを超えると、テープの引き剥がしが困難となり、操作性が低下する。
ここで、上記剥離力は、下記の如くして測定されるものである。
<剥離力測定法>
おむつからターゲットテープを(25×20mmよりも大きく)切り出し、この上にファスニングテープを幅25mm×20mmだけ止着させ、25mm幅1kgのゴムローラーを1往復させて圧着させた後、下記の条件で通常の手法に従って剥離テストを行い、平均荷重を求め、剥離力(g/25mm)とする。測定は5つのサンプルについて行い、その平均値をもって表す。ただし、ファスニングテープの幅が25mm未満の場合は、可能な限り広い幅で測定を行い、後に25mm幅の剥離力に換算して求める。
Figure 0004014268
【0018】
上記ファスニングテープ10a,10bは、それぞれ、不織布からなるテープ基材13と、該テープ基材13上に固着されて設けられた機械的ファスナーの凸部材からなる止着部14とからなる。そして、該凸部材からなる上記止着部14の上記側縁12dは、それぞれ、上記締結部12の左右両側縁と重なっており、これにより該側縁12dが該締結部の側縁とほぼ一致している。
また、上記ターゲットテープ20は、複数のループ部(図示せず)を有する機械的ファスナーの凹部材からなる。
上記テープ基材としては、通常、使い捨ておむつなどにおいて用いられる伸縮性を有する不織布などを特に制限なく用いることができる。尚、本形態においては、伸縮性を有する不織布を用いており、これにより、本形態における上記ファスニングテープ10a,10bは、伸縮性を有する。
また、上記凸部材としては、基材シート上に錨型のオス型係合部材が多数配されたものや、基材シート上に釣型のオス型係合部材が多数配されたもの等を挙げることができる。また、「マジックテープ」(登録商標、クラレ社製)、「クイックロン」(登録商標、YKK社製)、「マジクロス」(登録商標、カネボウベルタッチ社製)、「CS−200」(商品名、3M社製)等の市販品を用いることもできる。
また、上記凹部材としては、「クラコット」(商品名、クラレ社製)等の市販品の他、通常、上記凸部材と係合させる目的で用いられる不織布などを特に制限なく用いることができる。
【0019】
上記ファスニングテープ10a,10bは、それぞれ互いの鏡像であり、一方のファスニングテープ10aの複数個(2個)をそれらの固定部11の左右両側縁が連接されるように配置したとき、これらが形成する輪郭の一部、即ち、上記締結部12により形成される輪郭が、他方のファスニングテープ10bの締結部12の輪郭と合致する。
即ち、本発明の使い捨ておむつにおける上記ファスニングテープ10a,10bは、図3に示すように、1枚のシートから材料の無駄なく製造できるような形態とするために、上記締結部12の形状を、上述の如き形態となしたものであり、本形態においては、上述の如く、一方及び他方共に同形状となされている。
【0020】
また、左右両側のファスニングテープ間に伸縮性部材9aが複数本配されて、ウエストバンド部9が設けられている。伸縮性部材9aは単数でも幅広く設けられていればよい。該伸縮性部材9aは、それぞれ、ファスニングテープの固定部11に連結されており、該伸縮性部材9aの伸縮力が、直接ファスニングテープ10a,10bに伝わるようになされている。
【0021】
本形態の使い捨ておむつは、通常の展開型の使い捨ておむつと同様にして使用することができる。
そして、本形態の使い捨ておむつにおいては、ファスニングテープ10a,10bが上述の如く形成されているので、付け剥がしが容易で操作性に優れ、しかも、装着時においては、十分に固定するので、フィット性にも優れたものである。
また、最大幅部12cの巾が上記先端縁12aの幅よりも大きいので、テープがつまみやすく操作性が向上する。更に、該最大幅部12cの幅が、上記締結部12の先端の幅よりも大きい場合にはより操作性が向上する。
また、本形態の如く、先端及び基端側にそれぞれRが付けられている場合には、肌の傷つきがより防止されるとともに、先端に近い領域では、巾広く形成することが可能となり、止着性もより確保できる。
また、上記ファスニングテープ10a,10b間に上記ウエストバンド部9を具備する場合には、上記ファスニングテープ10a,10bの固定部11及び締結部12の基端部側が幅広になされているため、ウエストバンド部9の伸縮性による応力を損なうことなく、使用者のウエスト回り全体に力を及ぼし、フィット性を高めるのに有利である。
さらに、上記ファスニングテープ10a、10bが互いの鏡像であり、一方のファスニングテープ10aの複数個をそれらの固定部の左右両側縁が連設されるよう配置した時、これらが形成する輪郭の一部が他方のファスニングテープ10bの締結部12の輪郭と合致する形状とした場合には、テープ基材の無駄が全くなくファスニングテープを製造することができる。
また、テープ基材が伸縮性を有する場合には、お腹回りおよび足回りのフィット性が一層向上する。
【0022】
また、本形態の使い捨ておむつは、下記の如くして製造されたファスニングテープを用いて、通常の使い捨ておむつと同様にして製造することができる。
上記ファスニングテープは、図3に示すように、テープ基材となるテープの状の不織布13’上に該不織布13’よりも幅の狭い止着材14’を接着する。次いで、上記の止着部のサイズを満足し、且つ連接された一方のファスニングテープ10aの複数個の締結部12により形成される輪郭がファスニングテープ10bの締結部12の輪郭と合致するような形状に裁断して、材料の無駄なく、ファスニングテープを得ることができる。
【0023】
本形態の使い捨ておむつは、上述の形態に制限されるものではなく本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。
例えば、上記ファスニングテープは、それぞれ、異なる形状とすることもできる。
【0024】
【実施例】
以下、実施例及び比較例により本発明の使い捨ておむつについて更に具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0025】
〔実施例1〕
X及びYを〔表1〕に示すサイズとし、図1及び2に示す形態の使い捨ておむつを制作した。
得られた使い捨ておむつについて、下記の各評価項目について下記の如くして評価したその結果を〔表1〕に示す。
つかみやすさ;おむつを着脱する際、ファスニングテープのつまみ部をつかむ時の操作性を、下記の如く試験して、下記の評価基準に従って評価した。
試験法;モニター10名におむつを着脱してもらい、ファスニングテープのつかみやすさを5段階(つかみやすい、ややつかみやすい、どちらともいえない、ややつかみにくい、つかみにくい)で評価をしてもらった。
◎;「つかみやすい」「ややつかみやすい」と答えた人が8名以上。
○;「つかみやすい」「ややつかみやすい」と答えた人が5〜7名。
×;「つかみやすい」「ややつかみやすい」と答えた人が4名以下。
止着性;ファスニングテープがターゲットテープから外れないこと、即ち、使用中における止着性が良好なことを、下記の如く試験して、下記の評価基準に従って評価した。
試験法;モニター10名におむつを装着してもらい、使用中のテープ外れ有無を調査。
○;使用中テープが外れた人が0名。
×;使用中テープが外れた人が1名以上。
フィット性;おむつと使用者との密着性を、下記の如く試験して、下記の評価基準に従って評価した。
試験法;モニター10名におむつを装着してもらい、初期から1時間後迄におむつがずれ落ちた距離を測定。
○;ずれ落ちの平均距離が30mm以下
×;ずれ落ちの平均距離が30mmより長い
安全性;ファスニングテープが使用者の腹部を圧迫しないこと、およびファニングテープが使用者の肌を傷つけないことを、下記の如く試験して、下記の評価基準に従って評価した。
試験法;モニター10名におむつを装着してもらい、ファスニングテープ付近での肌への傷つき有無を観察。
◎;肌の傷つきがあった人が0名。
○;肌の傷つきがあった人が1〜2名。
×;肌の傷つきがあった人が3名以上。
【0026】
〔実施例2〕
ファスニングテープを、X及びYが〔表1〕に示すサイズである、図4に示す形態のファスニングテープ、即ち、全体的に角をRにしていない以外図2に示すファスニングテープに準じた形状のファスニングテープを用いた以外は、実施例1と同様にして使い捨ておむつを制作した。得られた使い捨ておむつについて、実施例1と同様にして評価したその結果を〔表1〕に示す。
〔実施例3〕
ファスニングテープを、X及びYが〔表1〕に示すサイズである、図5に示す形態のファスニングテープ、即ち、止着部1の先端が最大幅部であり、該止着部1の形状がほぼ台形状であるファスニングテープとした以外は、実施例1と同様にして使い捨ておむつを制作した。得られた使い捨ておむつについて、実施例1と同様にして評価したその結果を〔表1〕に示す。尚、実施例3は、止着部14の最大幅部が先端縁に位置する点で、本発明の参考例である。
【0027】
〔比較例1〕
ファスニングテープを、X及びYが〔表1〕に示すサイズである、図6に示す形態のファスニングテープとした以外は、実施例1と同様にして使い捨ておむつを制作した。得られた使い捨ておむつについて、実施例1と同様にして評価したその結果を〔表1〕に示す。
〔比較例2〕
ファスニングテープを、X及びYが〔表1〕に示すサイズである、図7に示す形態のファスニングテープとした以外は、実施例1と同様にして使い捨ておむつを制作した。得られた使い捨ておむつについて、実施例1と同様にして評価したその結果を〔表1〕に示す。
〔比較例3〕
ファスニングテープを、X及びYが〔表1〕に示すサイズである、図8に示す形態のファスニングテープとした以外は、実施例1と同様にして使い捨ておむつを制作した。得られた使い捨ておむつについて、実施例1と同様にして評価したその結果を〔表1〕に示す。
〔比較例4〕
ファスニングテープを、X及びYが〔表1〕に示すサイズである、図9に示す形態のファスニングテープとした以外は、実施例1と同様にして使い捨ておむつを制作した。得られた使い捨ておむつについて、実施例1と同様にして評価したその結果を〔表1〕に示す。
〔比較例5〕
ファスニングテープを、X及びYが〔表1〕に示すサイズである、図10に示す形態のファスニングテープとした以外は、実施例1と同様にして使い捨ておむつを制作した。得られた使い捨ておむつについて、実施例1と同様にして評価したその結果を〔表1〕に示す。
〔比較例6〕
ファスニングテープを、X及びYが〔表1〕に示すサイズである、図11に示す形態のファスニングテープとした以外は、実施例1と同様にして使い捨ておむつを制作した。得られた使い捨ておむつについて、実施例1と同様にして評価したその結果を〔表1〕に示す。
【0028】
【表1】
Figure 0004014268
【0029】
【発明の効果】
本発明の使い捨ておむつは、着用者の肌の傷つけ防止性能に優れ、操作性及びフィット性に優れた、展開型の使い捨ておむつである。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の1形態としての使い捨ておむつの内面(トップシート側)を示す展開図である。
【図2】図2は、図1に示すファスニングテープの拡大平面図である。
【図3】図3は、図1に示す使い捨ておむつにおけるファスニングテープの製造方法の概要を示す概略図である。
【図4】図4は、本発明の使い捨ておむつに用いられるファスニングテープの他の形態を示す平面図である。
【図5】図5は、本発明の使い捨ておむつに用いられるファスニングテープの他の形態を示す平面図である。
【図6】図6は、比較例としてのファスニングテープを示す平面図である。
【図7】図7は、比較例としてのファスニングテープを示す平面図である。
【図8】図8は、比較例としてのファスニングテープを示す平面図である。
【図9】図9は、比較例としてのファスニングテープを示す平面図である。
【図10】図10は、比較例としてのファスニングテープを示す平面図である。
【図11】図11は、比較例としてのファスニングテープを示す平面図である。
【符号の説明】
1 使い捨ておむつ
2 トップシート
3 バックシート
4 吸収体
5 ウエスト部
6 レッグ部
7a ウエスト部弾性部材
7b レッグ部弾性部材
8 立体ガード
9 ウエストバンド部
9a 伸縮性部材
10a ファスニングテープ(一方)
10b ファスニングテープ(他方)
11 固定部
12 締結部
12c 最大幅部
12b 基端縁
12a 先端縁
13 テープ基材
14 止着部
20 ターゲットテープ
A 腹側部
B 背側部

Claims (8)

  1. 液透過性のトップシートと液不透過性のバックシートと、これら両シート間に介在された液保持性の吸収体とを有し、背側部の左右両側縁部それぞれに使用時締結用のファスニングテープを有する使い捨ておむつにおいて、
    上記ファスニングテープは、おむつに固定される固定部と、該固定部に連設された締結部とからなり、
    上記締結部は、止着部を有し、該止着部の周縁は、上記固定部の最も近くに位置し且つファスニングテープをその幅方向に横切る基端縁と、該固定部から最も遠くに位置し且つファスニングテープをその幅方向に横切る先端縁と、該締結部の左右両側縁とほぼ一致するように形成された左右の側縁とにより構成されており、
    上記止着部は、上記基端縁と上記先端縁との間に最大幅部を有しており、
    上記最大幅部の幅Xが25〜55mmであり、上記基端縁の幅Yが20〜45mmであり、該幅Xと該幅Yとの比X/Yが1.10〜1.40であり、
    上記固定部は、上記止着部に比してより幅広になされていることを特徴とする使い捨ておむつ。
  2. 上記最大幅部の幅は、上記締結部の先端の幅よりも大きいことを特徴とする請求項1記載の使い捨ておむつ。
  3. 上記締結部は、その先端側においては、先端に向けて先細になるように左右両側にアールが付けられており、また、その基端側においては、上記固定部にむけて幅広となるようにアールが付けられていることを特徴とする請求項1又は2記載の使い捨ておむつ。
  4. 腹側部における上記バックシートの表面上に、おむつの使用時において上記ファスニングテープを貼着するターゲットテープが配されており、該ターゲットテープと該ファスニングテープとの剥離力が50〜1000g/25mmであることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の使い捨ておむつ。
  5. 左右両側のファスニングテープ間に伸縮性部材が配されて、ウエストバンド部が設けられていることを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の使い捨ておむつ。
  6. 上記ファスニングテープは、不織布からなるテープ基材と、該テープ基材上に固着された機械的ファスナーの凸部材とからなり、該凸部材により上記止着部が形成されており、上記ターゲットテープは、複数のループ部を有する機械的ファスナーの凹部材からなることを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載の使い捨ておむつ。
  7. 上記ファスニングテープは、それぞれ互いの鏡像であり、一方のファスニングテープの複数個をそれらの上記固定部の左右両側縁が連接されるように配置したとき、これらが形成する輪郭の一部が他方のファスニングテープの上記締結部の輪郭と合致することを特徴とする請求項1〜6の何れかに記載の使い捨ておむつ。
  8. 上記ファスニングテープが、伸縮性を有することを特徴とする請求項1〜7の何れかに記載の使い捨ておむつ。
JP33062897A 1997-12-01 1997-12-01 使い捨ておむつ Expired - Fee Related JP4014268B2 (ja)

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