JP4014253B2 - モータ弁の駆動制御装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、モータの発生する回転力により弁体を移動させるといったモータ弁の駆動制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、水やガス等の流体の流路に設けられ、モータの発生する回転力により移動する弁体により流路の開閉や流路面積の調節等を行なうといったモータ弁が知られている。一般にこういったモータ弁の駆動制御装置には、モータの正逆方向の回動により弁体が所定の最大開度或いは最小開度に達したことを検出するためのリミットスイッチが設けられ、リミットスイッチが動作したことを検出した時点でモータへの通電を停止することで、弁体の最大開度及び最大開度を制限している。
【0003】
図4は、従来の給湯器に用いられる流量制御モータ弁の駆動制御装置の説明図である。この流量制御モータ弁は図示しない給湯器に入水される水の流路に設けられ、同一流路に設けられた図示しない流量センサによる検出流量を、入水温度や出湯温度等の検出値に基づいて算出された目標流量に近づけるように弁体開度を調節することで、入水流量が器具の最大能力での出湯可能量を越えない範囲で大きくなるように増減制御するものである。
【0004】
流量制御モータ弁の開度は、駆動制御装置により制御される。この駆動制御装置は、検出信号の入力及び指令信号の出力を行なうマイコン1と、流量制御モータ弁の弁体開度を調節する動力を発生するモータ2と、マイコン1から出力される指令信号に基づいてモータ2に駆動電力を供給する駆動回路3と、弁体が最大開度となっている間オンする開側リミットスイッチ4と、弁体が最小開度となっている間オンする閉側リミットスイッチ5とを備える。
【0005】
マイコン1には、図示しない流量センサや入水温度センサ,出湯温度センサといった各種センサからの検出信号を入力するための複数の入力ポートと、モータ2や図示しないガス電磁弁等の各種アクチュエータに駆動電力を供給する駆動回路に指令信号を出力するための複数の出力ポートとを備える。そして、駆動回路3への開側指令信号と閉側指令信号とをそれぞれ出力ポートOUT1,OUT2から出力すると共に、開側リミットスイッチ4と閉側リミットスイッチ5とからの出力信号をそれぞれ入力ポートIN1,IN2から入力する(その他のポートについては図示略)。
【0006】
流量制御モータ弁の弁体はモータ2の回動力により開度を増減する構成となっている。マイコン1の出力ポートOUT1から駆動回路3に開側指令信号としてのHi信号が出力されると、駆動回路3からモータ2に正回転駆動電力が供給され、モータ2が正回転し、弁体がその回転量に応じて開弁方向に変位する。同様に、マイコン1の出力ポート2から駆動回路3に閉側指令信号としてのHi信号が出力されると、駆動回路3からモータ2に逆回転駆動電力が供給され、モータ2が逆回転し、弁体がその回転量に応じて閉弁方向に変位する。
【0007】
各リミットスイッチ4,5は、モータ2の所定位置に固定された磁石が近づくことによりオンするホールICで、オンすることによりLo信号を出力する。各リミットスイッチ4,5は、マイコン1の入力ポートIN1,IN2にNOT回路を介してそれぞれ接続されており、オンしている場合にはHi信号が、オフしている場合にはLo信号がそれぞれ入力される。
【0008】
次に、マイコン1の行なうモータ駆動制御処理について図5のフローチャートを用いて説明する。
まず、図示しない流量センサによる検出流量と目標流量とを比較する。ここで、検出流量が目標流量と等しい場合には(S51:=)指令信号を出力しないが(S52)、検出流量が目標流量より小さい場合には(S51:小)、入力ポートIN1からの入力信号により開側リミットスイッチ4の状態を検出する。ここで、Hi信号を検出することにより開側リミットスイッチ4がオンしていると判断した場合には(S53:YES)、既に弁体が最大開度に達していると判断できるため開側指令信号を出力しないが(S52)、オンしていない場合には(S53:NO)流量を増加させるため出力ポートOUT1から開側指令信号を出力する(S54)。そして、入力ポートIN1からHi信号を検出することで開側リミットスイッチ4がオンしたことを検出するか(S53:YES)、或いは流量センサの検出流量が目標流量に達したことを検出するまで(S51:=)開側指令信号を出力し続け、どちらかになった時点で開側指令信号の出力を停止する(S52)。
【0009】
またステップ51において、検出流量が目標流量より大きい場合には(S51:大)、上述した制御と同様に閉側リミットスイッチ5がオンしているかどうかを検出し、オンしている場合には(S55:YES)閉側指令信号を出力せず(S52)、オンしていない場合には(S55:NO)閉側指令信号を出力する(S56)。そして、閉側リミットスイッチ5がオンしたことを検出するか(S55:YES)、或いは流量センサの検出流量が目標流量に達するまで(S51:=)閉側指令信号を出力し続け、どちらかになった時点で閉側指令信号の出力を停止する(S52)。
【0010】
次に、マイコン1の行なうモータ異常検出制御処理について図6のフローチャートを用いて説明する。
まず、指令信号を出力するまで待機し(S61:停止)、開側指令信号を出力した時点で(S61:開側)タイマT5のカウントを開始する(S62)。そして、入力ポートIN1からHi信号が入力されることにより開側リミットスイッチ4がオンしたことを検出するか(S63:YES)、或いは流量センサの検出流量が目標流量に達したことを検出して開側指令信号の出力を停止するまで(S64:YES)タイマT5のカウントを継続させる。つまり、タイマT5により開側指令信号を継続して出力している時間をカウントしているのである。ここで正常状態であれば、20秒もかからないうちに開側リミットスイッチ4がオンしたことを検出するか、或いは指令信号の出力を停止するが、タイマT5が20秒を経過してもどちらにもならない場合には(S65:YES)、モータ2に異物噛み込み等の異常が発生したと判断し(S66)、エラー表示すると共に指令信号の出力を停止する。
【0011】
一方、ステップ61において、閉側指令信号を出力した場合にも(S61:閉側)、上述した制御と同様にタイマT5のカウントを開始し(S67)、閉側リミットスイッチ5がオンしたことを検出するか(S68:YES)、或いは閉側指令信号の出力が停止するまで(S69:YES)タイマT5のカウントを継続させる。ここで正常状態であれば、20秒もかからないうちに閉側リミットスイッチ5がオンするか、或いは指令信号の出力を停止するが、タイマT5が20秒を経過してもどちらにもならない場合には(S70:YES)、モータ2に異物噛み込み等の異常が発生したと判断し(S66)、エラー表示すると共に指令信号の出力を停止する。
【0012】
このような構成により、モータ2の回転位置(弁体の開度)を制限すると共に、モータ2の異常を検出することができるが、このような構成ではマイコン1のポート数を4つ使用しなければならない。最近では給湯器の制御の複雑化によるセンサ等の増加により使用するポート数が増加する傾向にあり、従来から使用しているマイコンではポート数が足りなくなり、ポート数の多い高価なマイコンを使用しなければならないといった問題があった。このような問題から使用するポート数をできるだけ少なくすることが望まれており、図7の様な構成の駆動制御回路も知られている。この駆動制御回路では、各リミットスイッチ4,5をマイコン1から駆動回路3への指令信号ラインにダイオードを介してそれぞれ接続する。このように接続することで、開側リミットスイッチ4がオンしている間Lo信号を出力し、マイコン1からの開側指令信号をクランプして駆動回路3に送信されないようにし、同様に閉側リミットスイッチ5がオンしている間Lo信号を出力し、マイコン1からの閉側指令信号をクランプして駆動回路3に送信されないようにしている。このような構成により、モータ2の回転位置(弁体の開度)が各リミットスイッチ4,5により制限される範囲を越えないようにして、各リミットスイッチ4,5の出力信号をマイコン1に入力しなくてもモータ2の回転位置(弁体の開度)を制限することができ、使用するポートの数を出力ポートのみの2つに低減することができる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような構成ではモータ2に異物噛み込み等の異常が発生した場合に検出することができないといった欠点があった。
本発明のモータ弁の駆動制御装置は上記課題を解決し、マイコンの必要ポート数を減らしつつ、しかもモータの異常も検出できる駆動制御回路を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決する本発明の請求項1記載のモータ弁の駆動制御装置は、
水やガス等の流体の流路に設けられ、モータの回動に連動して流路面積の増減或いは流路の開閉を行なう弁体と、
正転指令信号を出力する出力ポートと逆転指令信号を出力する出力ポートとを備えたマイコンと、
上記マイコンからの正転指令信号により上記モータに正回転駆動電力を供給し、該マイコンからの逆転指令信号により該モータに逆回転駆動電力を供給する駆動回路と、
上記モータの正回転での回転位置が所定の第1限界位置に達することで動作する正転側リミットスイッチと、
上記モータの逆回転での回転位置が所定の第2限界位置に達することで動作する逆転側リミットスイッチと
を備えたモータ弁の駆動制御装置において、
上記正転側リミットスイッチが動作している間は、上記マイコンから正転指令信号が出力されていても該駆動回路に伝えない正転指令制限回路と、
上記逆転側リミットスイッチが動作している間は、上記マイコンから逆転指令信号が出力されていても該駆動回路に伝えない逆転指令制限回路と、
上記正転側リミットスイッチと上記逆転側リミットスイッチとの出力信号を上記マイコンの1つの入力ポートにOR信号で入力するOR回路と
を備えたことを要旨とする。
【0015】
上記課題を解決する本発明の請求項2記載のモータ弁の駆動制御装置は、請求項1記載のモータ弁の駆動制御装置において、
上記マイコンは上記指令信号の出力時に上記OR回路からの入力信号により上記2つのリミットスイッチのどちらかが動作していると判断している時間が所定時間以上継続した場合には該指令信号を反転し、更に所定時間以上継続した場合には異常と判断することを要旨とする。
【0016】
上記構成を有する本発明の請求項1記載のモータ弁の駆動制御装置は、マイコンから駆動回路に正転指令信号を出力すると、駆動回路がモータに正回転駆動電力を供給し、同様にマイコンから逆転指令信号を出力すると、駆動回路がモータに逆回転駆動電力を供給する。このようにモータに駆動電力を供給することで、モータの回動に連動した弁体により水やガス等の流体の流路の流路面積の増減或いは流路の開閉を行なう。また、モータの正回転での回転位置が所定の第1限界位置に達すると正転側リミットスイッチが動作し、マイコンから出力される正転指令信号を駆動回路に伝えないようにし、同様にモータの逆回転での回転位置が所定の第2限界位置に達すると逆転側リミットスイッチが動作し、マイコンから出力される逆転指令信号を駆動回路に伝えないようにする。このような構成により、モータの回転位置を上限位置と下限位置との範囲に制限する。更に、各リミットスイッチの出力信号をマイコンの1つの入力ポートにOR信号で入力することで、どちらかのリミットスイッチが動作しているか、或いは両方ともオフしているかを判断することができるため、例えば指令信号を出力しているにもかかわらずどちらのリミットスイッチもいつまでたっても動作しないといった場合には、モータの異常を検出することができる。また、OR信号での入力によりどちらかのリミットスイッチが動作していると判断している場合には、モータの回転制御方向からどちらのリミットスイッチが動作しているかを判断することができる。
【0017】
上記構成を有する本発明の請求項2記載のモータ弁の駆動制御装置は、マイコンにより指令信号を出力しているにもかかわらず、OR回路からの入力信号により2つのリミットスイッチのどちらかが動作していると判断している時間が所定時間以上継続した場合には、リミットスイッチが動作することによりマイコンからの指令信号を伝えないようにしているか、或いはモータに異常が発生しているかのどちらであるかを確認するため、指令信号を反転させる。ここで両方のリミットスイッチがオフしていると検出された場合には正常と判断するが、どちらかが動作していると判断している時間が更に所定時間以上継続した場合には、モータに異常が発生していると判断する。
【0018】
【発明の実施の形態】
以上説明した本発明の構成・作用を一層明らかにするために、以下本発明のモータ弁の駆動制御装置の好適な実施例について説明する。
図1は、本発明の一実施例としての給湯器に用いられる流量制御モータ弁の駆動制御装置の説明図である。この流量制御モータ弁は図示しない給湯器に入水される水の流路に設けられ、同一流路に設けられた図示しない流量センサによる検出流量を、入水温度や出湯温度等の検出値に基づいて算出された目標流量に近づけるように弁体開度を調節することで、入水流量が器具の最大能力での出湯可能量を越えない範囲で大きくなるように増減制御するものである。
【0019】
流量制御モータ弁の開度は、駆動制御装置により制御される。この駆動制御装置は、検出信号の入力及び指令信号の出力を行なうマイコン10と、流量制御モータ弁の弁体開度を調節する動力を発生するモータ20と、マイコン10から出力される指令信号に基づいてモータ20に駆動電力を供給する駆動回路30と、弁体が最大開度となっている間オンする開側リミットスイッチ40と、弁体が最小開度となっている間オンする閉側リミットスイッチ50とを備える。
【0020】
マイコン10には、図示しない流量センサや入水温度センサ,出湯温度センサといった各種センサからの検出信号を入力するための複数の入力ポートと、モータ20や図示しないガス電磁弁といった各種アクチュエータに駆動電力を供給する駆動回路に指令信号を出力するための複数の出力ポートとを備える。そして、駆動回路30への開側指令信号と閉側指令信号とをそれぞれ出力ポートOUT1,OUT2から出力すると共に、開側リミットスイッチ4と閉側リミットスイッチ5とからの出力信号をOR信号として入力ポートIN1から入力する(その他のポートについては図示略)。
【0021】
流量制御モータ弁の弁体は、モータ20の回動力により開度を増減する構成となっている。マイコン10から駆動回路30に開側指令信号としてのHi信号が出力されると、駆動回路30からモータ20に正回転駆動電力が供給され、モータ20が正回転し、弁体がその回動量に応じて開弁方向に変位する。同様に、マイコン10から駆動回路30に閉側指令信号としてのHi信号が出力されると、駆動回路30からモータ20に逆回転駆動電力が供給され、モータ20が逆回転し、弁体がその回動量に応じて閉弁方向に変位する。
【0022】
各リミットスイッチ40,50は、モータ20の所定位置に固定された磁石が近づくことによりオンするホールICで、オンすることによりLo信号を出力する。また各リミットスイッチ40,50は、NOT回路とダイオードによるOR回路とを介してマイコン10の入力ポートIN1に接続されており、リミットスイッチ40,50の何れか一方がオンしている場合にはHi信号が、両方共オフしている場合にはLo信号がそれぞれ入力される。更に、各リミットスイッチ40,50をマイコン10から駆動回路30への指令信号ラインにダイオードを介してそれぞれ接続する。このように接続することで、開側リミットスイッチ40がオンしている間Lo信号を出力し、マイコン10からの開側指令信号をクランプして駆動回路30に送信されないようにし、同様に閉側リミットスイッチ50がオンしている間Lo信号を出力し、マイコン10からの閉側指令信号をクランプして駆動回路30に送信されないようにしている。このような構成により、モータ20の回転位置(弁体の開度)が各リミットスイッチ40,50により制限される範囲を越えないようにしているのである。
【0023】
次に、マイコン10の行なうモータ駆動制御処理について図2のフローチャートを用いて説明する。本実施例では、各リミットスイッチ40,50からの信号がOR信号として入力されるため、入力ポートIN1からの入力信号がHiの場合には、リミットスイッチ40,50のどちらがオンしているか(弁体が最大開度であるか、最小開度であるか)を判断できない。この判断を行なうため、駆動回路30への指令信号出力中にHi信号が連続して入力されている時間をタイマT1によりカウントする。
【0024】
まず、入力ポートIN1からの入力信号をチェックし、Hi信号が入力されている場合には(S1:YES)タイマT1が動作していなければタイマT1をスタートさせ(S2:NO,S3)、既にタイマT1が動作中であればカウントを継続させる(S2:YES)。また、Lo信号が入力されている場合には(S1:NO)タイマT1をリセットする(S4)。つまりここでは、タイマT1によりHi信号が入力されている状態での経過時間をカウントしているのである。
【0025】
Lo信号が入力されている場合には(S1:NO)タイマT1をリセットし(S4)、図示しない流量センサによる検出流量と目標流量とを比較する。ここで、検出流量が目標流量と等しい場合には(S5:=)指令信号を出力しないが(S6)、検出流量が目標流量より小さい場合には(S5:小)、流量を増加させるため開側指令信号を出力する(S7)。そして、弁体が最大開度となることにより入力ポートIN1からの入力信号がLo信号からHi信号に変わるか(S8:YES)、或いは流量センサによる検出流量が目標流量に達するまで(S5:YES)開側指令信号を出力し続け、どちらかになった時点で開側指令信号の出力を停止する(S6)。
尚、ステップ9において、タイマT1の経過時間を判断しているが、入力ポートIN1からLo信号を入力している間はステップ4によりタイマT1をリセットするためここでは関係ない。
【0026】
またステップ5において、検出流量が目標流量より大きい場合には(S5:大)、閉側指令信号を出力し(S10)、入力ポートIN1からの入力信号がLo信号信号からHi信号に変わるか(S11:YES)、或いは流量センサによる検出流量が目標流量に達するまで(S5:YES)閉側指令信号を出力し続け、どちらかになった時点で閉側指令信号の出力を停止する(S6)。
尚、ステップ12において、タイマT1の経過時間を判断しているが、入力ポートIN1からLo信号を入力している間はステップ4によりタイマT1をリセットするためここでも関係ない。
【0027】
一方、ステップ1において、入力ポートIN1からHi信号が入力されている場合には(S1:YES)、タイマT1を動作させて(S3)駆動回路30への指令信号出力中にHi信号が連続して入力されている時間をカウントする。そして、検出流量と目標流量とを比較する。ここで、検出流量が目標流量と等しい場合には(S5:=)指令信号を出力しないが(S6)、検出流量が目標流量より小さい場合には(S5:小)、流量を増加させるため開側指令信号を出力する(S7)。ここで、Hi信号が入力されていることから弁体は最大開度か最小開度かのどちらかであり、弁体が最大開度である場合には、開側リミットスイッチ40がオンしているためマイコン10からの開側指令信号がクランプされた状態となっており、モータ20が駆動せずHi信号が継続して入力される。そのため、タイマT1が2秒を経過した時点で(S9:YES)、弁体が最大開度であると判断して駆動回路30への指令信号を停止する(S6)。一方、弁体が最小開度である場合には、モータ20の正回転により弁体が開方向へ移動するため、タイマT1が2秒を経過する前に閉側リミットスイッチ50がオフし、ステップ1にてLo信号が検出されて(S1:NO)前述したLo信号入力時の制御に移る。一方、ステップ5において検出流量が目標流量より大きい場合にも、同様に制御する(S10,S11,S12)。
【0028】
このように、リミットスイッチからHi信号が入力された状態でモータ20を駆動する場合には、駆動回路30に指令信号を出力した状態で入力ポートIN1からHi信号が継続して入力される時間に基づいて、指令信号がクランプ側か否かを判断するのである。
【0029】
次に、マイコン10の行なうモータ異常検出制御処理について図3のフローチャートを用いて説明する。
まず、入力ポートIN1からの入力信号をチェックする。Lo信号が入力されている場合には(S21:NO)指令信号を出力するまで待機し(S22:NO)、指令信号を出力した時点で(S22:YES)タイマT2をスタートさせる(S23)。そして、入力ポートIN1からHi信号が入力されるか(S24:YES)、指令信号の出力が停止するまで(S25:YES)タイマT2のカウントを継続させる。つまり、タイマT2により指令信号を継続して出力している時間をカウントしているのである。ここで正常状態であれば、20秒もかからない間に弁体が最大開度或いは最小開度に達して入力ポートIN1からの入力信号がHi信号に変わるか、或いは流量センサによる検出流量が目標流量に達して指令信号の出力が停止するが、タイマT2が20秒を経過してもどちらにもならない場合には(S26:YES)、モータ20に異物噛み込み等の異常が発生したと判断し(S27)、エラー表示すると共に指令信号の出力を停止する。
【0030】
一方、ステップ21において、Hi信号が入力されている場合には(S21:YES)指令信号を出力するまで待機し(S28:NO)、指令信号を出力した時点で(S28:YES)タイマT3をスタートさせる(S29)。そして、入力ポートIN1からLo信号が入力されるか(S30:YES)、指令信号の出力が停止するまで(S31:YES)タイマT3のカウントを継続させる。つまり、タイマT3により入力ポートIN1からHi信号が入力された状態で指令信号を継続して出力している時間をカウントしているのである。ここで正常状態であれば、2秒もかからないうちに弁体が最大開度或いは最小開度から抜け出して入力ポートIN1からの入力信号がLo信号に変わるか、或いはリミットスイッチのオンする範囲で検出流量が目標流量に達して指令信号の出力が停止するが、タイマT3が2秒を経過してもどちらにもならない場合には(S32:YES)、指令信号がクランプされているか、或いはモータ20に異常が発生していると判断し、駆動回路30への指令信号を反転させる(S33)。
尚、この制御は前述したモータ駆動制御処理より優先させる。
【0031】
このように指令信号を反転させ(S33)、タイマT4をスタートさせる(S34)。ここで正常状態であれば、2秒もかからないうちに弁体が最大開度或いは最小開度から抜け出して入力ポートIN1からの入力信号がLo信号に変わる。そのためLo信号に変わった場合には(S35:YES)、異常なしと判断して指令信号の出力を停止するが(S36)、タイマT4が2秒を経過してもHi信号が入力され続けた場合には(S35:NO,S37:YES)、モータ20に異物噛み込み等の異常が発生したと判断し(S27)、エラー表示すると共に指令信号の出力を停止する。
【0032】
以上説明したように、本実施例の流量制御モータ弁の駆動制御装置によれば、各リミットスイッチ40,50からの出力信号をOR信号としてマイコン10の1つのポートで入力する構成により、従来のように2つのポートで入力する構成に比べ使用するポート数を減少させつつ、モータ20の異常を検出することができる。また、リミットスイッチのオン時にはマイコン10から出力される指令信号をクランプする構成のため、マイコン10の出力する指令信号にかかわらずモータ20の回転位置(弁体の開度)が制限範囲を越えてしまうことを防ぐことができる。更に、指令信号出力時にリミットスイッチ40,50のどちらかがオンしている場合には、指令信号を反転させてモータ20の異常の有無を判断するため、モータ20の異常を早期に発見することができる。
【0033】
尚、モータ20の制御処理は、本実施例で示したフローチャートやタイマ時間等に限定されるものではなく、適宜変更が可能である。
また、リミットスイッチはモータ20の回動位置によりオン/オフされる構成に限らず、弁体位置によりオン/オフされる構成でもよく、更に弁体やモータ20に連動した部材の位置によりオン/オフされる構成であってもよい。
また、リミットスイッチは磁石とホールIC等のように非接触でオン/オフするスイッチに限らず、接触した状態で機械的にオン/オフするスイッチであってもよい。
【0034】
以上本発明の実施例について説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施し得ることは勿論である。
例えば本実施例では給湯器の流量制御モータ弁を用いて説明したが、これに限らずモータの駆動範囲をリミットスイッチで制限するといった駆動制御装置であれば適用できる。
【0035】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明の請求項1記載のモータ弁の駆動制御装置によれば、各リミットスイッチの出力信号をコントローラにOR信号で入力するといった構成により、コントローラの入力ポートの数を少なくしつつリミットスイッチの状態を判断して、モータに異常が発生した場合にも検出することができる。更に、各リミットスイッチが動作している場合にはそれぞれの制限側への指令信号を伝わらないようにすることで、マイコンの出力する指令信号にかかわらずモータの回転位置をリミットスイッチの制限する範囲に確実に制御することができる。
【0036】
更に、本発明の請求項2記載のモータ弁の駆動制御装置によれば、指令信号の出力時にリミットスイッチのどちらかが動作していると判断している時間が所定時間以上継続した場合には指令信号を反転することで、リミットスイッチが動作することによりマイコンからの指令信号を伝えないようにしているか、或いはモータに異常が発生しているかのどちらであるかを確認するため、モータの異常を確実に検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例としての給湯器に用いられる流量制御モータ弁の駆動制御装置の説明図である。
【図2】マイコンの行なうモータ駆動制御処理を表わすフローチャートである。
【図3】マイコンの行なうモータ異常検出制御処理を表わすフローチャートである。
【図4】従来の給湯器に用いられる流量制御モータ弁の駆動制御装置の説明図である。
【図5】マイコンの行なうモータ駆動制御処理を表わすフローチャートである。
【図6】マイコンの行なうモータ異常検出制御処理を表わすフローチャートである。
【図7】従来の給湯器に用いられる流量制御モータ弁の駆動装置の説明図である。
【符号の説明】
10…マイコン、 20…モータ、 30…駆動回路、
40…開側リミットスイッチ、 50…閉側リミットスイッチ。
Claims (2)
- 水やガス等の流体の流路に設けられ、モータの回動に連動して流路面積の増減或いは流路の開閉を行なう弁体と、
正転指令信号を出力する出力ポートと逆転指令信号を出力する出力ポートとを備えたマイコンと、
上記マイコンからの正転指令信号により上記モータに正回転駆動電力を供給し、該マイコンからの逆転指令信号により該モータに逆回転駆動電力を供給する駆動回路と、
上記モータの正回転での回転位置が所定の第1限界位置に達することで動作する正転側リミットスイッチと、
上記モータの逆回転での回転位置が所定の第2限界位置に達することで動作する逆転側リミットスイッチと
を備えたモータ弁の駆動制御装置において、
上記正転側リミットスイッチが動作している間は、上記マイコンから正転指令信号が出力されていても該駆動回路に伝えない正転指令制限回路と、
上記逆転側リミットスイッチが動作している間は、上記マイコンから逆転指令信号が出力されていても該駆動回路に伝えない逆転指令制限回路と、
上記正転側リミットスイッチと上記逆転側リミットスイッチとの出力信号を上記マイコンの1つの入力ポートにOR信号で入力するOR回路と
を備えたことを特徴とするモータ弁の駆動制御装置。 - 上記マイコンは上記指令信号の出力時に上記OR回路からの入力信号により上記2つのリミットスイッチのどちらかが動作していると判断している時間が所定時間以上継続した場合には該指令信号を反転し、更に所定時間以上継続した場合には異常と判断することを特徴とする請求項1記載のモータ弁の駆動制御装置。
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JP16503497A JP4014253B2 (ja) | 1997-06-06 | 1997-06-06 | モータ弁の駆動制御装置 |
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JPH10339382A JPH10339382A (ja) | 1998-12-22 |
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