JP4012398B2 - 蓄積型サービスを提供する放送装置及び受信装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、デジタル放送等において、受信したスクランブルコンテンツを一旦蓄積した後に必要に応じてデスクランブルする蓄積型サービスに関し、特に、特殊再生の性能を向上させるための技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
現在の有料衛星デジタル放送では、視聴者が選択したチャネルの視聴料を放送事業者に支払うことで選択したチャネルを視聴することが可能になるという受信契約が取り交わされている。
放送衛星からは多数のチャネルが放送されるので、通常は受信契約していないチャネルも放送されている。そこで受信機は、チャネルごとに受信契約の有無を確認して視聴可能なチャネルのみを受信している。このようにチャネルを選別して受信する技術を限定受信、あるいはコンディショナル・アクセス(Conditional Access:略してCA)と呼んでいる。
【0003】
また、送信機では、各チャネルで放送すべき有料番組の映像や音声などのコンテンツを、所定単位毎に異なるスクランブル鍵を用いてスクランブル(scramble)を施して、このスクランブル鍵と次の所定単位用のスクランブル鍵とを、ECM(Entitlement Control Message:共通情報)に含ませ、スクランブルしたコンテンツに付随して順次放送している。ここでECMは、受信契約した契約者が有する受信機でのみ解釈可能なように暗号化されている。
【0004】
ここで、スクランブルを施す際に用いたスクランブル鍵は、デスクランブルを施す際に用いるデスクランブル鍵と同一であるものとする。
受信機には契約者に対応する識別番号を持った専用のICカードが付属している。ICカードには、CPUとメモリが内蔵され、限定受信の処理ソフトウェアや契約条件が格納されている。限定受信に関する処理機能は、全てデジタル化されてICカードに封じ込められているため、不正視聴は困難であり、高度なセキュリティが提供されている。
【0005】
また、受信契約していない非契約者が有する受信機において、スクランブルされたコンテンツとECMとをHDDなどの記録媒体に蓄積し、後で、コンテンツを視聴するための対価を支払うことで契約者となり、ECMを解釈して蓄積したスクランブルされたコンテンツを再生することができる蓄積型サービスの提供が予定されている。
【0006】
ここで、受信機において蓄積型サービスを利用して通常再生を行う場合には、まず最初の所定単位を取得して付随されたECMを解釈し、最初の所定単位用及び次の所定単位用のスクランブル鍵を抽出して、最初の所定単位用のスクランブル鍵を用いて最初の所定単位のスクランブルされたコンテンツをデスクランブルし、2つ目の所定単位からは、前の所定単位の処理の際に得たスクランブル鍵を用いて順次スクランブルされたコンテンツをデスクランブルする。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、受信機において蓄積型サービスを利用して早送り再生や早送り逆再生などの特殊再生を行う場合には、再生順序が通常再生とは異なるので、前の所定単位の処理の際に得たスクランブル鍵を用いてコンテンツをデスクランブルすることができない。従って、常に、所定単位を取得して付随されたECMを解釈しスクランブル鍵を抽出した後にスクランブルされたコンテンツをデスクランブルすることになるので、早送りのスピードなどの特殊再生の性能を十分満足のいくレベルに上げることが難しい。
【0008】
そこで本発明は、蓄積型サービスにおいて特殊再生の性能を上げることができる放送装置、放送プログラム、放送プログラムを記録した記録媒体、放送方法、受信装置、受信プログラム、受信プログラムを記録した記録媒体、受信方法、及び、放送対象を記録した記録媒体を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明に係る受信装置は、スクランブルコンテンツを受信して再生する受信装置であって、当該スクランブルコンテンツの一部である所定単位毎にそれぞれに対応するデスクランブル鍵を用いてデスクランブル可能なようにスクランブルされたスクランブルコンテンツと前記スクランブルコンテンツをデスクランブルするために用いるデスクランブル鍵の全てを含むリストが埋め込まれた少なくとも1個の蓄積用情報とを受信する受信手段と、前記受信されたスクランブルコンテンツと蓄積用情報とを蓄積する蓄積手段と、前記蓄積された蓄積用情報から前記リストを抽出するリスト抽出手段と、前記蓄積されたスクランブルコンテンツからデスクランブルすべき所定単位のスクランブルコンテンツを抽出し前記抽出されたリストからデスクランブルすべき所定単位のスクランブルコンテンツに対応するデスクランブル鍵を抽出し当該抽出した所定単位のスクランブルコンテンツを当該抽出したデスクランブル鍵を用いてデスクランブルして所定単位のコンテンツとするデスクランブル処理手段と、前記デスクランブルされる所定単位のコンテンツを順次再生に供する再生手段とを備えることを特徴とする。
【0010】
これによって、デスクランブル鍵のリストが埋め込まれた蓄積用情報とスクランブルコンテンツとを受信して蓄積することができ、蓄積したスクランブルコンテンツを再生する際に、デスクランブルしたい所定単位のスクランブルコンテンツのデスクランブルに必要なデスクランブル鍵を、当該リストから抽出することができる。
【0011】
従って、デスクランブル鍵の抽出処理を短時間且つ低負荷で実行することができるので、早送りのスピードなどの特殊再生の性能を十分満足のいくレベルに上げることが容易となる。
上記目的を達成するために、本発明に係る受信装置は、スクランブルコンテンツを受信して再生する受信装置であって、当該スクランブルコンテンツの一部である所定単位毎にそれぞれに対応するデスクランブル鍵を用いてデスクランブル可能なようにスクランブルされ前記所定単位毎に対応するデスクランブル鍵がそれぞれ添付されているスクランブルコンテンツを受信する受信手段と、前記受信されたスクランブルコンテンツを蓄積する蓄積手段と、前記蓄積手段による蓄積時、又は、当該蓄積後に、前記スクランブルコンテンツに所定単位毎に添付されたデスクランブル鍵に基づいて前記スクランブルコンテンツをデスクランブルするために用いるデスクランブル鍵の全てを含むリストを生成するリスト生成手段と、前記蓄積されたスクランブルコンテンツからデスクランブルすべき所定単位のスクランブルコンテンツを抽出し前記生成されたリストからデスクランブルすべき所定単位のスクランブルコンテンツに対応するデスクランブル鍵を抽出し当該抽出した所定単位のスクランブルコンテンツを当該抽出したデスクランブル鍵を用いてデスクランブルして所定単位のコンテンツとするデスクランブル処理手段と、前記デスクランブルされる所定単位のコンテンツを順次再生に供する再生手段とを備えることを特徴とする。
【0012】
これによって、スクランブルコンテンツを受信して蓄積し、デスクランブル鍵のリストを生成して保持することができ、蓄積したスクランブルコンテンツを再生する際に、デスクランブルしたい所定単位のスクランブルコンテンツのデスクランブルに必要なデスクランブル鍵を、当該リストから抽出することができる。従って、デスクランブル鍵の抽出処理を短時間且つ低負荷で実行することができるので、早送りのスピードなどの特殊再生の性能を十分満足のいくレベルに上げることが容易となる。
【0013】
上記目的を達成するために、本発明に係る放送装置は、コンテンツをスクランブルして受信装置へ放送する放送装置であって、スクランブルすべきコンテンツ、及び、複数のデスクランブル鍵を入手する入手手段と、前記入手されたコンテンツの所定単位を前記入手された複数のデスクランブル鍵のうちの1つを用いてデスクランブル可能なように、且つ、所定単位の1つ又は複数毎にデスクランブル鍵が異なるようにスクランブルして所定単位のスクランブルコンテンツとするスクランブル処理手段と、前記所定単位のスクランブルコンテンツに当該スクランブルコンテンツを識別するための情報、及び、対応するデスクランブル鍵からなり前記受信装置に前記複数のデスクランブル鍵のリストを生成させるための補助情報を添付する添付手段と、前記補助情報が添付されたスクランブルコンテンツを放送する放送手段とを備えることを特徴とする。
【0014】
これによって、蓄積型サービス受信装置にデスクランブル鍵のリストを生成させるための補助情報を、スクランブルコンテンツに添付することができるので、蓄積型サービス受信装置に容易にデスクランブル鍵のリストを生成させることができる。
従って、蓄積型サービス受信装置において、デスクランブル鍵の抽出処理を短時間且つ低負荷で実行することができるので、早送りのスピードなどの特殊再生の性能を十分満足のいくレベルに上げることが容易となる。
【0015】
上記目的を達成するために、本発明に係る放送装置は、コンテンツをスクランブルして受信装置へ放送する放送装置であって、スクランブルすべきコンテンツ、及び、複数のデスクランブル鍵を入手する入手手段と、前記入手された複数のデスクランブル鍵のリストを生成するリスト生成手段と、少なくとも1個の所定の情報に前記リストを埋め込んで少なくとも1個の蓄積用情報を生成する埋め込み手段と、前記入手されたコンテンツの所定単位を前記入手された複数のデスクランブル鍵のうちの1つを用いてデスクランブル可能なように、且つ、所定単位の1つ又は複数毎にデスクランブル鍵が異なるようにスクランブルして所定単位のスクランブルコンテンツとするスクランブル処理手段と、前記生成された蓄積用情報、及び、前記スクランブルコンテンツを放送する放送手段とを備えることを特徴とする。
【0016】
これによって、デスクランブル鍵のリストを埋め込んだ蓄積用情報と、スクランブルコンテンツとを放送することができる。
従って、蓄積型サービス受信装置において、デスクランブル鍵の抽出処理を短時間且つ低負荷で実行することができるので、早送りのスピードなどの特殊再生の性能を十分満足のいくレベルに上げることが容易となる。
【0017】
【発明の実施の形態】
(実施の形態1)
<概要>
本発明の実施の形態1は放送装置、受信装置及びセキュリティモジュールから成る蓄積型サービス提供システムである。
【0018】
前記放送装置は、スクランブルコンテンツのデスクランブルに必要なスクランブル鍵の全てを含むスクランブル鍵リストを生成し蓄積用ECMに含ませ、スクランブルコンテンツと共に放送する。
前記セキュリティモジュールは前記受信装置の所定箇所にセットされ一体となって、蓄積用ECMとスクランブルコンテンツとを受信して蓄積し、対価を支払うことで蓄積用ECMを解釈し、蓄積用ECMに含まれるスクランブル鍵リストを用いて、順次スクランブルコンテンツをデスクランブルする。
【0019】
<全体の構成>
図1は、本発明の実施の形態1の蓄積型サービス提供システムの構成を示す図である。
図1に示す蓄積型サービス提供システムは、放送装置100、受信装置200、及び、セキュリティモジュール300から構成されている。
【0020】
なお、図1には説明の為に、スクランブル鍵を記録しているスクランブル鍵記録部10、及び、コンテンツを記録しているコンテンツ記録部11を記載している。
またセキュリティモジュール300は、ICカード等の携帯可能なインテリジェントな記録媒体であり、受信装置200の所定箇所にセットされ、受信装置200と一体となって使用されるものである。
【0021】
(放送装置の構成)
図1に示す放送装置100は、TSパケット化処理部101、スクランブル鍵リスト生成部102、スクランブル処理部103、ECM生成部104、多重化処理部105、コンテンツ取得部106、及び、スクランブル鍵取得部107から構成されている。
【0022】
コンテンツ取得部106は、コンテンツ記録部11に記録された映像、音声及びデータなどのコンテンツを取得する。
TSパケット化処理部101は、コンテンツ取得部106により取得されたコンテンツをトランスポートストリーム(以下「TS」と記す)パケット化する。ここで、TSパケットとは、MPEG2規格により規定されている188バイトの固定長パケットである。
【0023】
スクランブル鍵取得部107は、スクランブル鍵記録部10に記録されたスクランブル鍵を取得する。
スクランブル鍵リスト生成部102は、スクランブル鍵取得部107により取得されたスクランブル鍵に基づいて、スクランブル鍵リストを生成する。
ここでスクランブル鍵リストは、例えばスクランブル鍵リスト記述子により表わされる。
【0024】
図2は、スクランブル鍵リスト記述子のデータ構造の例を示す図で有る。
図2に示すスクランブル鍵リスト記述子は、スクランブル鍵を識別するスクランブル鍵識別子(Ks_id)、スクランブル鍵(Ks)、及び、当該スクランブル鍵(Ks)でスクランブルするTSパケット数(TS_packet_number)から構成され、スクランブル鍵(Ks)の数の分だけスクランブル鍵識別子(Ks_id)、スクランブル鍵(Ks)、及び、TSパケット数(TS_packet_number)が記述される。
【0025】
スクランブル処理部103は、TSパケット化処理部101によりTSパケット化されたコンテンツを、スクランブル鍵リスト生成部102により生成されたスクランブル鍵リストに基づいてスクランブルする。なお、スクランブル処理部103の詳細な説明は後に記す。
ECM生成部104は、従来と同様のECMである通常再生用ECMを生成し、また、スクランブル鍵リスト生成部102により生成されたスクランブル鍵リストを含む蓄積用ECMを生成する。
【0026】
ここで蓄積用ECMとは、スクランブルコンテンツを蓄積した後で再生する場合に使用するECMである。
図3は、蓄積用ECMのデータ構造の例を示す図である。
図3に示す蓄積用ECMは、ARIB(電波産業界)規格により規定されているECM本体の可変部(暗号化対象)に、上記スクランブル鍵リスト記述子を追加することによって生成される。
【0027】
また蓄積用ECMは、通常再生用ECMと区別するための情報を埋め込んでいる。例えば、図3に示すように、セクションヘッダ部のテーブル識別子の値を、通常再生用ECMと蓄積用ECMで異なる値にするか、或いは、テーブル識別子は同じ値にし、拡張テーブル識別子の値を異なる値にする。
多重化処理部105は、スクランブル処理されたスクランブルコンテンツに生成された通常再生用ECMを対応付けて付随し、蓄積用ECMと多重化したTSを放送する。
【0028】
ここで蓄積用ECMの送出タイミングについて説明する。
スクランブル鍵リストは、スクランブルコンテンツに対して一つだけ蓄積すれば足りるので、蓄積用ECMは現行のECMの送出周期よりも長い周期で送出すれば足りる。
図4は、スクランブル鍵リストの送出タイミングを示す図である。
【0029】
図4に示すようにBSデジタル方式においては、例えば蓄積用ECMを現行のECMの送出周期の10倍程度の周期で送出すればよい。また、受信エラーや蓄積エラー等がなく確実に蓄積されるのであれば、蓄積用ECMは、対応する全てのスクランブルコンテンツが一通り放送される間に、1つだけ送出してもよい。
図5は、スクランブル処理部103の詳細な構成を示す図である。
【0030】
図5に示すスクランブル処理部103は、TSパケットカウンタ部110、スクランブル鍵リスト保持部111、スクランブル部112、及び、スクランブル鍵リスト解釈部113から構成されている。
TSパケットカウンタ部110は、TSパケット化処理部101によりTSパケット化されたコンテンツを1TSパケットずつ取得してスクランブル部112へ渡し、また、取得したTSパケットがコンテンツの先頭から何番目であるかを示すTSパケット累積数をカウントしてスクランブル鍵リスト解釈部113へ渡す。なお、TSパケットカウンタ部110はTSパケット累積数を、別のコンテンツに対して処理を開始する時にリセットする。
【0031】
スクランブル鍵リスト保持部111は、スクランブル鍵リスト生成部102により生成されたスクランブル鍵リストを取得し保持する。
スクランブル鍵リスト解釈部113は、TSパケットカウンタ部110から渡されたTSパケット累積数に基づいて、スクランブル鍵リスト保持部111に格納されたスクランブル鍵リストから、スクランブルすべきTSパケットに対応するスクランブル鍵を抽出して、スクランブル部112へ渡す。
【0032】
図6は、あるTSにおけるコンテンツとスクランブル鍵との関係を示す図である。
図6に示すようにこのTSは、スクランブルをかけるべきコンテンツが400個のTSパケットで構成され、100個毎にスクランブル鍵を変更している。
図7は、図6に示すTSに対応するスクランブル鍵リストを示す図である。
【0033】
図7に示すようにこのスクランブル鍵リストは、コンテンツの先頭の100個のTSパケットに対応するスクランブル鍵がKs1であり、コンテンツの101個目から200個目までの100個のTSパケットに対応するスクランブル鍵がKs2であり、コンテンツの201個目から300個目までの100個のTSパケットに対応するスクランブル鍵がKs3であり、コンテンツの301個目から400個目までの100個のTSパケットに対応するスクランブル鍵がKs4であることを示している。
【0034】
スクランブル部112は、TSパケットカウンタ部110から渡された1TSパケットを、スクランブル鍵リスト解釈部113から渡されたスクランブル鍵を用いてスクランブルして多重化処理部105へ渡す処理を、全TSパケット分終了するまで繰り返す。
(受信装置及びセキュリティモジュールの構成)
図1に示す受信装置200は、TS分離部201、HDD202、スクランブル鍵リスト保持部203、デスクランブル処理部204、及び、再生処理部205から構成されている。
【0035】
図1に示すセキュリティモジュール300は、ECM解釈部301から構成されている。
TS分離部201は、多重化処理部105から放送されたTSを受信し、テーブル識別子又は拡張テーブル識別子の値に基づいて、通常再生用ECMと蓄積用ECMとを区別し、蓄積用ECMとスクランブルコンテンツとを分離する。
【0036】
HDD202は、ハードディスクドライブ等の記録媒体であり、TS分離部201により分離された蓄積用ECMとスクランブルコンテンツとを蓄積する。
ECM解釈部301は、HDD202に蓄積された蓄積用ECMからスクランブル鍵リストを抽出する。
スクランブル鍵リスト保持部203は、ECM解釈部301により抽出されたスクランブル鍵リストを保持する。
【0037】
デスクランブル処理部204は、HDD202に蓄積されたスクランブルコンテンツを、スクランブル鍵リスト保持部203により保持されたスクランブル鍵リストに基づいてデスクランブルして再生処理部205に渡す。なお、デスクランブル処理部204の詳細な説明は後に記す。
再生処理部205は、デスクランブルされたコンテンツを再生する。
【0038】
図8は、デスクランブル処理部204の詳細な構成を示す図である。
図8に示すデスクランブル処理部204は、TSパケット抽出部210、デスクランブル部211、及び、スクランブル鍵リスト解釈部212から構成されている。
TSパケット抽出部210は、HDD202に蓄積されたスクランブルコンテンツを1TSパケットずつ抽出してデスクランブル部211へ渡し、また、抽出したTSパケットがコンテンツの先頭から何番目のパケットであるかを示すTSパケットインデックスをカウントしてスクランブル鍵リスト解釈部212へ渡す。なお、TSパケット抽出部210はTSパケットインデックスを、別のコンテンツに対して処理を開始する時にリセットする。
【0039】
スクランブル鍵リスト解釈部212は、スクランブル鍵リスト保持部203により保持されたスクランブル鍵リストから、TSパケット抽出部210から渡されたTSパケットインデックスに対応するスクランブル鍵を抽出してデスクランブル部211へ渡す。
デスクランブル部211は、TSパケット抽出部210により渡された1TSパケットを、スクランブル鍵リスト解釈部212により抽出されたスクランブル鍵を用いてデスクランブルして再生処理部205に渡す処理を、全TSパケット分終了するまで繰り返す。
【0040】
<動作説明>
(放送装置の動作)
図9は、本発明の実施の形態1の放送装置100における放送処理の手順を示す図である。
以下に、図9を用いて当該放送処理の手順の概要を示す。
(1)コンテンツ取得部106が、コンテンツ記録部11に記録された映像、音声及びデータなどのコンテンツを取得する(ステップS1)。
(2)TSパケット化処理部101が、コンテンツ取得部106により取得されたコンテンツをTSパケット化する(ステップS2)。
(3)スクランブル鍵取得部107が、スクランブル鍵記録部10に記録されたスクランブル鍵を取得する(ステップS3)。
(4)スクランブル鍵リスト生成部102が、スクランブル鍵取得部107により取得されたスクランブル鍵に基づいて、スクランブル鍵リストを生成する(ステップS4)。
(5)スクランブル処理部103が、TSパケット化処理部101によりTSパケット化されたコンテンツを、スクランブル鍵リスト生成部102により生成されたスクランブル鍵リストに基づいてスクランブルする(ステップS5)。
(6)ECM生成部104が、通常再生用ECMを生成し、また、スクランブル鍵リスト生成部102により生成されたスクランブル鍵リストを含む蓄積用ECMを生成する(ステップS6)。
(7)多重化処理部105が、スクランブル処理されたスクランブルコンテンツに、生成された通常再生用ECMを対応付けて付随し、蓄積用ECMと多重化したTSを放送する(ステップS7)。
【0041】
図10は、スクランブル処理部103におけるスクランブル処理の詳細な手順を示す図である。
以下に、図10を用いて当該スクランブル処理の詳細な手順の概要を示す。
(1)TSパケットカウンタ部110がTSパケット累積数をリセットする(ステップS11)。
(2)TSパケットカウンタ部110が未処理のTSパケットが有るか否かを判断する(ステップS12)。未処理のTSパケットが無くなったらスクランブル処理を終了する。
(3)未処理のTSパケットが有る場合は、TSパケットカウンタ部110が、未処理のTSパケットを1つ取得してスクランブル部112へ渡し、また、TSパケット累積数をカウントしてスクランブル鍵リスト解釈部113へ渡す(ステップS13)。
(4)スクランブル鍵リスト解釈部113が、TSパケットカウンタ部110から渡されたTSパケット累積数に基づいて、スクランブル鍵リスト保持部111に格納されたスクランブル鍵リストから、処理中のTSパケットに対応するスクランブル鍵を抽出して、スクランブル部112へ渡す(ステップS14)。
(5)スクランブル部112が、TSパケットカウンタ部110から渡された1TSパケットを、スクランブル鍵リスト解釈部113から渡されたスクランブル鍵を用いてスクランブルして多重化処理部105へ渡し、次のTSパケットの処理へ戻る(ステップS15)。
【0042】
(受信装置の動作)
図11は、本発明の実施の形態1の受信装置200における受信蓄積処理の手順を示す図である。
以下に、図11を用いて当該受信蓄積処理の手順の概要を示す。
(1)TS分離部201が、多重化処理部105から放送されたTSを受信し、テーブル識別子又は拡張テーブル識別子の値に基づいて、通常再生用ECMと蓄積用ECMとを区別し、蓄積用ECMとスクランブルコンテンツとを分離する(ステップS21)。
(2)HDD202が、TS分離部201により分離された蓄積用ECMとスクランブルコンテンツとを蓄積する(ステップS22)。
【0043】
なお、ここで蓄積用ECMとスクランブルコンテンツを分離せずに蓄積し、後で使用する際などに分離してもかまわない。
図12は、本発明の実施の形態1の受信装置200及びセキュリティモジュール300における上記受信蓄積処理後の再生処理の手順を示す図である。
以下に、図12を用いて当該再生処理の手順の概要を示す。
(1)ECM解釈部301が、HDD202に蓄積された蓄積用ECMからスクランブル鍵リストを抽出する(ステップS31)。
(2)スクランブル鍵リスト保持部203が、ECM解釈部301により抽出されたスクランブル鍵リストを保持する(ステップS32)。
(3)デスクランブル処理部204が、HDD202に蓄積されたスクランブルコンテンツを、スクランブル鍵リスト保持部203により保持されたスクランブル鍵リストに基づいてデスクランブルして再生処理部205に渡す(ステップS33)。
(4)再生処理部205が、デスクランブルされたコンテンツを再生する(ステップS34)。
【0044】
図13は、デスクランブル処理部204におけるデスクランブル処理の詳細な手順を示す図である。
以下に、図13を用いて当該デスクランブル処理の詳細な手順の概要を示す。(1)TSパケット抽出部210がTSパケットインデックスを、別のコンテンツに対して処理を開始する時にリセットする(ステップS41)。
(2)TSパケット抽出部210が未処理のTSパケットが有るか否かを判断する(ステップS42)。未処理のTSパケットが無くなったらデスクランブル処理を終了する。
(3)未処理のTSパケットが有る場合は、TSパケット抽出部210が、未処理のTSパケットを1つ抽出してデスクランブル部211へ渡し、また、TSパケットインデックスをカウントしてスクランブル鍵リスト解釈部212へ渡す(ステップS43)。
(4)スクランブル鍵リスト解釈部212が、スクランブル鍵リスト保持部203により保持されたスクランブル鍵リストから、TSパケット抽出部210から渡されたTSパケットインデックスに対応するスクランブル鍵を抽出してデスクランブル部211へ渡す(ステップS44)。
(5)デスクランブル部211が、TSパケット抽出部210により渡された1TSパケットを、スクランブル鍵リスト解釈部212により抽出されたスクランブル鍵を用いてデスクランブルして再生処理部205に渡し、次のTSパケットの処理へ戻る(ステップS45)。
【0045】
ここで、上記受信蓄積処理後の特殊再生処理の手順について説明する。
図14は、MPEG2符号化方式における映像ストリームを示す概念図である。
図14に示すようにMPEG2符号化方式においては、映像ストリームはIピクチャ(フレーム内符号化画像)、Bピクチャ(双方向予測符号化画像)、Pピクチャ(フレーム間順方向予測符号化画像)の三種類のピクチャから構成され、Iピクチャのみ単独で復号することが可能である。
【0046】
そこで、例えば特殊再生の代表的機能である早送り再生機能は、Iピクチャのみを選択して再生することにより実現される。
図15は、図14に示すような映像ストリームを変換することによって得られたTSを示す図である。
図15において斜線を引いている部分は、図14に示す各Iピクチャを変換することによって得られたTSパケットであるものとし、I1ピクチャがTSP1〜TSP4に、I2ピクチャがTSP101〜TSP104に、I3ピクチャがTSP201〜TSP204に、I4ピクチャがTSP301〜TSP304に変換されたものとする。
【0047】
特殊再生の代表的機能である早送り再生処理の手順は、図12に示した再生処理の手順と同じであるが、デスクランブル処理部204におけるデスクランブル処理の詳細な手順が異なる。
図16は、早送り再生処理時のデスクランブル処理の詳細な手順を示す図である。なお、図13と同様の処理を行うステップには同一番号を付し、その説明を省略する。
【0048】
以下に、図7、図13〜16を用いて当該早送り再生処理時のデスクランブル処理の詳細な手順の概要を示す。
(1)図13の(1)と同様(ステップS41)。
(2)図13の(2)と同様(ステップS42)。
(3)図13の(3)と同様(ステップS43)。
【0049】
例えば、ここで図15に示すTSP1を抽出した時は、1番目のパケットなのでTSパケットインデックスを1とカウントする。
(4)早送り再生処理であるか否かを判定する(ステップS51)。早送り再生処理でない場合は、スクランブル鍵の抽出処理(ステップS44)へ行く。
(5)早送り再生処理である場合は、抽出したTSパケットがIピクチャを変換することによって得られたTSパケットであるか否かを判定する(ステップS52)。Iピクチャを変換することによって得られたTSパケットでない場合は、次のTSパケットの処理へ戻る。
【0050】
ここで、抽出したTSパケットがIピクチャを変換することによって得られたTSパケットであるか否かは、放送装置においてTSパケットの非スクランブル部分にIピクチャであることを示す情報を埋め込んでおき、受信装置においてその情報を用いて判定する方法がある。なおこの方法は特開平8−340541に記述されている。
【0051】
図15に示すTSP1を抽出した時は、Iピクチャを変換することによって得られたTSパケットであると判定する。
(6)図13の(4)と同様(ステップS44)。
例えば、図7に示すスクランブル鍵リストから、TSパケットインデックス1に対応するスクランブル鍵Ks1を抽出する。
(7)図13の(5)と同様(ステップS45)。
【0052】
例えば、図15に示すTSP2をスクランブル鍵Ks1でデスクランブルする。
同様に、TSP1〜TS4をスクランブル鍵Ks1で、TSP101〜TSP104をスクランブル鍵Ks2で、TSP201〜TSP204をスクランブル鍵Ks3で、TSP301〜TSP304をスクランブル鍵Ks4でデスクランブルする。
【0053】
また、逆再生処理の場合は、TSパケットの抽出順序を通常の再生処理と逆にすることで実現可能である。
また早送り逆再生処理の場合は、TSパケットの抽出順序を早送り再生処理と逆にすることで実現可能である。
また、ランダムアクセス再生処理の場合は、抽出するTSパケットの開始位置を変更することで実現可能である。
【0054】
以上のように、本発明の実施の形態1によれば、任意のTSパケットに対応するスクランブル鍵を、TSパケットインデックスを用いてスクランブル鍵リストから抽出することによって種々の特殊再生が実現できる。
(実施の形態2)
<概要>
本発明の実施の形態2は、放送装置の構成が実施の形態1と同じであり、受信装置及びセキュリティモジュールの構成が実施の形態1と異なる。
【0055】
実施の形態1は、受信機内からの情報の漏洩がなく機密が守られる事を前提としており、スクランブル鍵リストを受信装置内に保持している。これに対して実施の形態2は、スクランブル鍵リストを受信装置内ではなくセキュリティモジュール内に保持することにより、スクランブル鍵リストの漏洩に対する安全性を高めたものである。
【0056】
<全体の構成>
図17は、本発明の実施の形態2の蓄積型サービス提供システムの構成の一部を示す図である。
図17に示す蓄積型サービス提供システムは、放送装置100、受信装置400、及び、セキュリティモジュール500から構成されている。なお放送装置100は実施の形態1と同じなので図10には記載していない。
【0057】
またセキュリティモジュール500は、ICカード等の携帯可能なインテリジェントな記録媒体であり、受信装置400の所定箇所にセットされ、受信装置400と一体となって使用されるものである。
なお、実施の形態1の構成要素と同じ機能を有するものには同一名称及び同一番号を付し、その説明を省略する。
【0058】
(放送装置の構成)
実施の形態1と同じなので、説明を省略する。
(受信装置及びセキュリティモジュールの構成)
図17に示す受信装置400は、TS分離部201、HDD202、デスクランブル処理部401、及び、再生処理部205から構成されている。
【0059】
図17に示すセキュリティモジュール500は、ECM解釈部301、スクランブル鍵リスト保持部501、及び、スクランブル鍵リスト解釈部502から構成されている。
スクランブル鍵リスト保持部501は、ECM解釈部301により抽出されたスクランブル鍵リストを保持する。
【0060】
デスクランブル処理部401は、HDD202に蓄積されたスクランブルコンテンツを1TSパケットずつ抽出し、TSパケットインデックスをカウントしてスクランブル鍵リスト解釈部502へ渡し、スクランブル鍵リスト解釈部502から当該TSパケットインデックスに対応するスクランブル鍵を渡され、当該1TSパケットを当該スクランブル鍵を用いてデスクランブルして再生処理部205に渡す。なお、デスクランブル処理部401の詳細な説明は後に記す。
【0061】
スクランブル鍵リスト解釈部502は、スクランブル鍵リスト保持部501により保持されたスクランブル鍵リストから、デスクランブル処理部401から渡されたTSパケットインデックスに対応するスクランブル鍵を抽出してデスクランブル処理部401へ渡す。
図18は、デスクランブル処理部401の詳細な構成を示す図である。
【0062】
図18に示すデスクランブル処理部401は、TSパケット抽出部410、及び、デスクランブル部411から構成されている。
TSパケット抽出部410は、HDD202に蓄積されたスクランブルコンテンツを1TSパケットずつ抽出してデスクランブル部411へ渡し、また、抽出したTSパケットがコンテンツの先頭から何番目のパケットであるかを示すTSパケットインデックスをカウントしてスクランブル鍵リスト解釈部502へ渡す。なお、TSパケット抽出部410はTSパケットインデックスを、別のコンテンツに対して処理を開始する時にリセットする。
【0063】
デスクランブル部411は、TSパケット抽出部410により渡された1TSパケットを、スクランブル鍵リスト解釈部502から渡されたスクランブル鍵でデスクランブルして再生処理部205へ渡す処理を、全TSパケット分終了するまで繰り返す。
<動作説明>
実施の形態1と同様なので、説明を省略する。
【0064】
以上のように、本発明の実施の形態2によれば、任意のTSパケットに対応するスクランブル鍵を、セキュリティモジュール内に保持したスクランブル鍵リストから抽出することによって、スクランブル鍵リストの漏洩に対する安全性を高めつつ、種々の特殊再生が実現できる。
(実施の形態3)
<概要>
本発明の実施の形態3は、TSパケットとスクランブルキーとの対応をECMへ記述し、また、TSパケットの非スクランブル部に記載されているCC(Continuity Counter)の値を利用するものであり、スクランブル鍵リスト記述子中に、スクランブルするTSパケット数(TS_packet_number)を記載する必要がなくなるので、その分だけ伝送容量が少なくなる。
【0065】
<全体の構成>
図19は、本発明の実施の形態3の蓄積型サービス提供システムの構成の一部を示す図である。
図19に示す蓄積型サービス提供システムは、放送装置600、受信装置700、及び、セキュリティモジュール300から構成されている。
【0066】
なお、実施の形態1の構成要素と同じ機能を有するものには同一名称及び同一番号を付し、その説明を省略する。
(放送装置の構成)
図19に示す放送装置600は、TSパケット化処理部101、スクランブル鍵リスト生成部102、スクランブル処理部601、ECM生成部104、多重化処理部105、コンテンツ取得部106、及び、スクランブル鍵取得部107から構成されている。
【0067】
スクランブル処理部601は、TSパケット化処理部101によりTSパケット化されたコンテンツを、スクランブル鍵リスト生成部102により生成されたスクランブル鍵リストに基づいてスクランブルする。
図20は、スクランブル処理部601の詳細な構成を示す図である。
図20に示すスクランブル処理部601は、スクランブル鍵識別子算出部610、TSパケットヘッダ解釈部611と、スクランブル鍵リスト保持部612、スクランブル部613、及び、スクランブル鍵リスト解釈部614から構成されている。
【0068】
TSパケットヘッダ解釈部611は、TSパケット化処理部101によりTSパケット化されたコンテンツを1TSパケットずつ取得してスクランブル部613へ渡し、また、CC(Continuity Counter)の値を読み取り、読み取ったCCの値をスクランブル鍵識別子算出部610へ渡す。
ここでCCとは、国際標準規格であるMPEG2システムにおいて規定されているTSパケットのヘッダーの4ビットを使用した巡回カウンタであり、値0から1ずつ増加し15の次は0に戻り、同じパケットIDを持つTSパケットが途中で一部破棄されたかどうかを検出するために用いられる。
【0069】
スクランブル鍵識別子算出部610は、TSパケットヘッダ解釈部611から渡されたCCの値からスクランブル鍵識別子を算出し、スクランブル鍵リスト解釈部614へ渡す。
CCの値からスクランブル鍵識別子を算出する方法は、例えば、CC modn (1≦n≦16)の値をスクランブル鍵識別子とする。ここでA mod
Bは、AをBで割った余りを示す。
【0070】
ここでn=16の場合には、スクランブル鍵識別子は0から15までの16種類となり、2のTSパケットは、2を16で割った余りが2なのでスクランブル鍵識別子は2となる。
スクランブル鍵リスト保持部612は、スクランブル鍵リスト生成部102により生成されたスクランブル鍵リストを取得し保持する。
【0071】
図21は、CC mod 16 の値をスクランブル鍵識別子とする場合におけるスクランブル鍵リストを示す図である。
スクランブル鍵リスト解釈部614は、スクランブル鍵識別子算出部610から渡されたスクランブル鍵識別子に基づいて、スクランブル鍵リスト保持部612に格納されたスクランブル鍵リストからスクランブルすべきTSパケットに対応するスクランブル鍵を抽出してスクランブル部613へ渡す。
【0072】
例えば、スクランブル鍵識別子が2の場合には、図21に示したスクランブル鍵リストに従ってスクランブル鍵Ks3が抽出される。
スクランブル部613は、TSパケットヘッダ解釈部611から渡された1TSパケットを、スクランブル鍵リスト解釈部614から渡されたスクランブル鍵を用いてスクランブルして多重化処理部105へ渡す処理を、全TSパケット分終了するまで繰り返す。
【0073】
例えば、スクランブル鍵Ks3が抽出された場合には、スクランブル鍵Ks3を用いてスクランブルされる。
以上、n=16の場合について説明したが、nはもちろん16に限られるものではない。
nの値を16として説明したが、1から15までの値でもかまわない。nの値を変更することによって、スクランブル鍵リストを作成した後で、再度作成し直すことなく使用するスクランブル鍵の数を容易に変更できる。
【0074】
例えば、図21に示すようなスクランブル鍵リストを変更せずに、nの値を4に変更することにより、識別子の値は0から3までとなり、使用するスクランブル鍵はKs1、Ks2、Ks3、Ks4の4つとなる。なお、nの値は算出方法として記録しておいてもよいし、予め固定値として記録しておいてもよいし、当該算出方法又は当該固定値を図3に示した蓄積用ECMの可変部に記述してもよい。
【0075】
また、CCの値からスクランブル鍵識別子を算出するのではなく、CCと同様に国際標準規格であるMPEG2システムにおいて規定されているプログラム時刻基準参照値PCR(Program Clock Reference)、及び、オリジナルプログラム時刻基準参照値OPCR(Original PCR)の特定ビットからスクランブル鍵識別子を算出してもよい。
【0076】
例えば、PCR及びOPCR中の特定の4ビットを用いれば上記CCによる処理と同様にスクランブル鍵識別子を算出できる。
また、MPEG2システムにおいて規定されている値を用いるのではなく、例えばアダプテーション・フィールド部のプライベートデータ領域のように、使用方法が規定されてなくユーザが自由に使用できる領域にスクランブル鍵識別子の値を直接記述してもよい。
【0077】
(受信装置及びセキュリティモジュールの構成)
図19に示す受信装置700は、TS分離部201、HDD202、スクランブル鍵リスト保持部203、デスクランブル処理部701、及び、再生処理部205から構成されている。
デスクランブル処理部701は、HDD202に蓄積されたスクランブルコンテンツを、スクランブル鍵リスト保持部203により保持されたスクランブル鍵リストに基づいてデスクランブルして再生処理部205に渡す。
【0078】
図22は、デスクランブル処理部701の詳細な構成を示す図である。
図22に示すデスクランブル処理部701は、TSパケット抽出部710、スクランブル鍵識別子算出部711、デスクランブル部712、及び、スクランブル鍵リスト解釈部713から構成されている。
TSパケット抽出部710は、HDD202に蓄積されたスクランブルコンテンツを1TSパケットずつ抽出してデスクランブル部712へ渡し、また、抽出したTSパケットのCCの値を読み取りスクランブル鍵識別子算出部711へ渡す。
【0079】
スクランブル鍵識別子算出部711は、TSパケット抽出部710より渡されたCCの値からスクランブル鍵識別子を算出し、スクランブル鍵リスト解釈部713へ渡す。
スクランブル鍵リスト解釈部713は、スクランブル鍵識別子算出部711から渡されたスクランブル鍵識別子に基づいて、スクランブル鍵リスト保持部203に格納されたスクランブル鍵リストからスクランブルすべきTSパケットに対応するスクランブル鍵を抽出してデスクランブル部712へ渡す。
【0080】
デスクランブル部712は、TSパケット抽出部710から渡された1TSパケットを、スクランブル鍵リスト解釈部713から渡されたスクランブル鍵を用いてデスクランブルして再生処理部205へ渡す処理を、全TSパケット分終了するまで繰り返す。
<動作説明>
(放送装置の動作)
図23は、本発明の実施の形態3の放送装置600における放送処理の手順を示す図である。なお、図9と同様の処理を行うステップには同一番号を付し、その説明を省略する。
【0081】
以下に、図23を用いて当該放送処理の手順の概要を示す。
(1)図9の(1)と同様(ステップS1)。
(2)図9の(2)と同様(ステップS2)。
(3)図9の(3)と同様(ステップS3)。
(4)図9の(4)と同様(ステップS4)。
(5)スクランブル処理部601が、TSパケット化処理部101によりTSパケット化されたコンテンツを、スクランブル鍵リスト生成部102により生成されたスクランブル鍵リストに基づいてスクランブルする(ステップS51)。
(6)図9の(6)と同様(ステップS6)。
(7)図9の(7)と同様(ステップS7)。
【0082】
図24は、スクランブル処理部601におけるスクランブル処理の詳細な手順を示す図である。
以下に、図24を用いて当該スクランブル処理の詳細な手順の概要を示す。
(1)TSパケットヘッダ解釈部611が未処理のTSパケットが有るか否かを判断する(ステップS61)。未処理のTSパケットが無くなったらスクランブル処理を終了する。
(2)未処理のTSパケットが有る場合は、TSパケットヘッダ解釈部611が未処理のTSパケットを1つ取得してスクランブル部613へ渡し、また、CCの値を読み取りスクランブル鍵識別子算出部610へ渡す(ステップS62)。
(3)スクランブル鍵識別子算出部610が、TSパケットヘッダ解釈部611から渡されたCCの値からスクランブル鍵識別子を算出し、スクランブル鍵リスト解釈部614へ渡す(ステップS63)。
(4)スクランブル鍵リスト解釈部614が、スクランブル鍵識別子算出部610から渡されたスクランブル鍵識別子に基づいて、スクランブル鍵リスト保持部612に格納されたスクランブル鍵リストから、処理中のTSパケットに対応するスクランブル鍵を抽出してスクランブル部613へ渡す(ステップS64)。
(5)スクランブル部613が、TSパケットヘッダ解釈部611から渡された1TSパケットを、スクランブル鍵リスト解釈部614から渡されたスクランブル鍵を用いてスクランブルして多重化処理部105へ渡し、次のTSパケットの処理へ戻る(ステップS65)。
【0083】
(受信装置の動作)
本発明の実施の形態3の受信装置700及びセキュリティモジュール300における受信蓄積処理の手順は実施の形態1と同様なので、説明を省略する。
図25は、本発明の実施の形態3の受信装置700及びセキュリティモジュール300における上記受信蓄積処理後の再生処理の手順を示す図である。なお、図12と同様の処理を行うステップには同一番号を付し、その説明を省略する。
【0084】
以下に、図25を用いて当該再生処理の手順の概要を示す。
(1)図12の(1)と同様(ステップS31)。
(2)図12の(2)と同様(ステップS32)。
(3)デスクランブル処理部701が、HDD202に蓄積されたスクランブルコンテンツを、スクランブル鍵リスト保持部203により保持されたスクランブル鍵リストに基づいてデスクランブルして再生処理部205に渡す(ステップS71)。
(4)図12の(4)と同様(ステップS34)。
【0085】
図26は、デスクランブル処理部701におけるデスクランブル処理の詳細な手順を示す図である。
以下に、図26を用いて当該デスクランブル処理の詳細な手順の概要を示す。
(1)TSパケット抽出部710が、未処理のTSパケットが有るか否かを判断する(ステップS81)。未処理のTSパケットが無くなったらデスクランブル処理を終了する。
(2)未処理のTSパケットが有る場合は、TSパケット抽出部710が、未処理のTSパケットを1つ抽出してデスクランブル部712へ渡し、また、抽出したTSパケットのCCの値を読み取りスクランブル鍵識別子算出部711へ渡す(ステップS82)。
(3)スクランブル鍵識別子算出部711が、TSパケット抽出部710より渡されたCCの値からスクランブル鍵識別子を算出し、スクランブル鍵リスト解釈部713へ渡す(ステップS83)。
(4)スクランブル鍵リスト解釈部713が、スクランブル鍵識別子算出部711から渡されたスクランブル鍵識別子に基づいて、スクランブル鍵リスト保持部203に格納されたスクランブル鍵リストからスクランブル鍵を抽出してデスクランブル部712へ渡す(ステップS84)。
(5)デスクランブル部712が、TSパケット抽出部710から渡された1TSパケットを、スクランブル鍵リスト解釈部713から渡されたスクランブル鍵を用いてデスクランブルして再生処理部205へ渡し、次のTSパケットの処理へ戻る(ステップS85)。
【0086】
以上のように、本発明の実施の形態3によれば、任意のTSパケットに対応するスクランブル鍵を、CCを用いてスクランブル鍵リストから抽出することによって種々の特殊再生が実現できる。
なお、CCの代わりに、TSパケット数、累積データ量、相対再生時間、及び、スクランブル鍵の識別子の何れかを用いてもよい。
(実施の形態4)
<概要>
本発明の実施の形態4は放送装置、受信装置及びセキュリティモジュールから成る蓄積型サービス提供システムである。
【0087】
前記放送装置は、実施の形態1のようにスクランブル鍵リストは生成せず、受信装置がスクランブル鍵リストを生成する補助となる、パケットナンバー等のスクランブルコンテンツを識別するための情報、及び、スクランブル鍵等からなる補助情報を通常再生用ECMに付加して、スクランブルコンテンツと共に放送する。
【0088】
前記セキュリティモジュールは前記受信装置の所定箇所にセットされ一体となって、通常再生用ECMとスクランブルコンテンツとを受信して、通常再生用ECMに付加された補助情報に基づいてスクランブル鍵リストを生成しながらスクランブルコンテンツを蓄積し、保存したスクランブル鍵リストを用いて、順次スクランブルコンテンツをデスクランブルする。
【0089】
<全体の構成>
図27は、本発明の実施の形態4の蓄積型サービスシステムの構成を示す図である。
図27に示す蓄積型サービス提供システムは、放送装置800、受信装置900、及び、セキュリティモジュール1000から構成されている。
【0090】
またセキュリティモジュール1000は、ICカード等の携帯可能なインテリジェントな記録媒体であり、受信装置900の所定箇所にセットされ、受信装置900と一体となって使用されるものである。
なお、実施の形態1の構成要素と同じ機能を有するものには同一名称及び同一番号を付し、その説明を省略する。
【0091】
(放送装置の構成)
図27に示す放送装置800は、TSパケット化処理部101、補助情報生成部801、スクランブル処理部802、ECM生成部803、多重化処理部804、コンテンツ取得部106、及び、スクランブル鍵取得部107から構成されている。
【0092】
補助情報生成部801は、スクランブル鍵取得部107により取得されたスクランブル鍵に基づいて、補助情報を生成する。
ここで補助情報は、例えばスクランブル鍵リスト生成用記述子により表わされる。
図28は、スクランブル鍵リスト生成用記述子のデータ構造の例を示す図で有る。
【0093】
図28に示すスクランブル鍵リスト生成用記述子は、スクランブル鍵を識別するスクランブル鍵識別子(Ks_id)、スクランブル鍵(Ks)、及び、当該スクランブル鍵(Ks)でスクランブルするTSパケット数(TS_packet_number)から構成される。
スクランブル処理部802は、TSパケット化処理部101によりTSパケット化されたコンテンツを、補助情報生成部801により作成された補助情報に基づいてスクランブルする。なお、スクランブル処理部802の詳細な説明は後に記す。
【0094】
ECM生成部803は、通常再生用ECMを生成し、当該通常再生用ECMに補助情報生成部801により生成された補助情報を追加する。
図29は、スクランブル鍵リスト生成用記述子を追加された通常再生用ECMのデータ構造の例を示す図である。
図29に示す通常再生用ECMは、ARIB(電波産業界)規格により規定されているECM本体の可変部(暗号化対象)に、上記スクランブル鍵リスト生成用記述子を追加することによって生成される。
【0095】
多重化処理部804は、スクランブル処理されたスクランブルコンテンツに、生成された通常再生用ECMを対応付けて付随したTSを放送する。
図30は、スクランブル処理部802の詳細な構成を示す図である。
図30に示すスクランブル処理部802は、TSパケットカウンタ部810、補助情報保持部811、スクランブル部812、及び、補助情報解釈部813から構成されている。
【0096】
TSパケットカウンタ部810は、TSパケット化処理部101によりTSパケット化されたコンテンツを1TSパケットずつ取得してスクランブル部812へ渡し、また、取得したTSパケットがコンテンツの先頭から何番目であるかを示すTSパケット累積数をカウントして補助情報解釈部813へ渡す。なお、TSパケットカウンタ部810はTSパケット累積数を、別のコンテンツに対して処理を開始する時にリセットする。
【0097】
補助情報保持部811は、補助情報生成部801により生成された補助情報を取得し保持する。
補助情報解釈部813は、TSパケットカウンタ部810から渡されたTSパケット累積数に基づいて、補助情報保持部811に格納された補助情報から、スクランブルすべきTSパケットに対応するスクランブル鍵を抽出して、スクランブル部812へ渡す。
【0098】
スクランブル部812は、TSパケットカウンタ部810から渡された1TSパケットを、補助情報解釈部813から渡されたスクランブル鍵を用いてスクランブルして多重化処理部804へ渡す処理を、全TSパケット分終了するまで繰り返す。
(受信装置及びセキュリティモジュールの構成)
図27に示す受信装置900は、TS分離部901、HDD902、スクランブル鍵リスト生成部903、スクランブル鍵リスト保持部904、デスクランブル処理部905、及び、再生処理部205から構成されている。
【0099】
図27に示すセキュリティモジュール1000は、ECM解釈部1001から構成されている。
TS分離部901は、多重化処理部804から放送されたTSを受信し、通常再生用ECMとスクランブルコンテンツとを分離する。
HDD902は、ハードディスクドライブ等の記録媒体であり、TS分離部901により分離された通常再生用ECMとスクランブルコンテンツとを蓄積する。
【0100】
ECM解釈部1001は、蓄積時に通常再生用ECMから補助情報を抽出する。
スクランブル鍵リスト生成部903は、ECM解釈部1001により抽出された補助情報に基づいて、スクランブル鍵リストを生成する。
スクランブル鍵リスト保持部904は、スクランブル鍵リスト生成部903により生成されたスクランブル鍵リストを保持する。
【0101】
デスクランブル処理部905は、HDD902に蓄積されたスクランブルコンテンツを、スクランブル鍵リスト保持部904により保持されたスクランブル鍵リストに基づいてデスクランブルして再生処理部205に渡す。
図31は、デスクランブル処理部905の詳細な構成を示す図である。
図31に示すデスクランブル処理部905は、TSパケット抽出部910、デスクランブル部911、及び、スクランブル鍵リスト解釈部912から構成されている。
【0102】
TSパケット抽出部910は、HDD902に蓄積されたスクランブルコンテンツを1TSパケットずつ抽出してデスクランブル部911へ渡し、また、抽出したTSパケットがコンテンツの先頭から何番目のパケットであるかを示すTSパケットインデックスをカウントしてスクランブル鍵リスト解釈部912へ渡す。なお、TSパケット抽出部910はTSパケットインデックスを、別のコンテンツに対して処理を開始する時にリセットする。
【0103】
スクランブル鍵リスト解釈部912は、スクランブル鍵リスト保持部904により保持されたスクランブル鍵リストから、TSパケット抽出部910から渡されたTSパケットインデックスに対応するスクランブル鍵を抽出してデスクランブル部911へ渡す。
デスクランブル部911は、TSパケット抽出部910により渡された1TSパケットを、スクランブル鍵リスト解釈部912により抽出されたスクランブル鍵を用いてデスクランブルして再生処理部205に渡す処理を、全TSパケット分終了するまで繰り返す。
【0104】
<動作説明>
(放送装置の動作)
図32は、本発明の実施の形態4の放送装置800における放送処理の手順を示す図である。なお、図9と同様の処理を行うステップには同一番号を付し、その説明を省略する。
【0105】
以下に、図32を用いて当該放送処理の手順の概要を示す。
(1)図9の(1)と同様(ステップS1)。
(2)図9の(2)と同様(ステップS2)。
(3)図9の(3)と同様(ステップS3)。
(4)補助情報生成部801が、スクランブル鍵取得部107により取得されたスクランブル鍵に基づいて、補助情報を生成する(ステップS91)。
(5)スクランブル処理部802が、TSパケット化処理部101によりTSパケット化されたコンテンツを、補助情報生成部801により作成された補助情報に基づいてスクランブルする(ステップS92)。
(6)ECM生成部803が、通常再生用ECMを生成し、当該通常再生用ECMに補助情報生成部801により生成された補助情報を追加する(ステップS93)。
(7)多重化処理部804が、スクランブル処理されたスクランブルコンテンツに、生成された通常再生用ECMを対応付けて付随したTSを放送する(ステップS94)。
【0106】
図33は、スクランブル処理部802におけるスクランブル処理の詳細な手順を示す図である。
以下に、図33を用いて当該スクランブル処理の詳細な手順の概要を示す。
(1)TSパケットカウンタ部810がTSパケット累積数をリセットする(ステップS101)。
(2)TSパケットカウンタ部810が未処理のTSパケットが有るか否かを判断する(ステップS102)。未処理のTSパケットが無くなったらスクランブル処理を終了する。
(3)未処理のTSパケットが有る場合は、TSパケットカウンタ部810が、未処理のTSパケットを1つ取得してスクランブル部812へ渡し、また、TSパケット累積数をカウントして補助情報解釈部813へ渡す(ステップS103)。
(4)補助情報解釈部813が、TSパケットカウンタ部810から渡されたTSパケット累積数に基づいて、補助情報保持部811に格納された補助情報から、処理中のTSパケットに対応するスクランブル鍵を抽出して、スクランブル部812へ渡す(ステップS104)。
(5)スクランブル部812が、TSパケットカウンタ部810から渡された1TSパケットを、補助情報解釈部813から渡されたスクランブル鍵を用いてスクランブルして多重化処理部804へ渡し、次のTSパケットの処理へ戻る(ステップS105)。
【0107】
(受信装置の動作)
図34は、本発明の実施の形態4の受信装置900及びセキュリティモジュール1000における受信蓄積処理の手順を示す図である。
以下に、図34を用いて当該受信蓄積処理の手順の概要を示す。
(1)TS分離部901が、多重化処理部804から放送されたTSを受信し、通常再生用ECMとスクランブルコンテンツとを分離する(ステップS111)。
(2)HDD902が、TS分離部901により分離された通常再生用ECMとスクランブルコンテンツとを蓄積する(ステップS112)。
(3)ECM解釈部1001が、通常再生用ECMから補助情報を抽出する(ステップS113)。
(4)スクランブル鍵リスト生成部903が、ECM解釈部1001により抽出された補助情報に基づいて、スクランブル鍵リストを生成する(ステップS114)。
(5)スクランブル鍵リスト保持部904が、スクランブル鍵リスト生成部903により生成されたスクランブル鍵リストを保持する(ステップS115)。
【0108】
なお、ここで通常再生用ECMとスクランブルコンテンツを分離せずに蓄積し、後で使用する際などに分離してもかまわない。
図35は、本発明の実施の形態4の受信装置900及びセキュリティモジュール1000における上記受信蓄積処理後の再生処理の手順を示す図である。なお、図12と同様の処理を行うステップには同一番号を付し、その説明を省略する。
【0109】
以下に、図35を用いて当該再生処理の手順の概要を示す。
(1)デスクランブル処理部905が、HDD902に蓄積されたスクランブルコンテンツを、スクランブル鍵リスト保持部904により保持されたスクランブル鍵リストに基づいてデスクランブルして再生処理部205に渡す(ステップS121)。
(2)図12の(4)と同様(ステップS34)。
【0110】
図36は、デスクランブル処理部905におけるデスクランブル処理の詳細な手順を示す図である。
以下に、図36を用いて当該デスクランブル処理の詳細な手順の概要を示す。
(1)TSパケット抽出部910がTSパケットインデックスを、別のコンテンツに対して処理を開始する時にリセットする(ステップS131)。
(2)TSパケット抽出部910が未処理のTSパケットが有るか否かを判断する(ステップS132)。未処理のTSパケットが無くなったらデスクランブル処理を終了する。
(3)未処理のTSパケットが有る場合は、TSパケット抽出部910が、未処理のTSパケットを1つ抽出してデスクランブル部911へ渡し、また、TSパケットインデックスをカウントしてスクランブル鍵リスト解釈部912へ渡す(ステップS133)。
(4)スクランブル鍵リスト解釈部912が、スクランブル鍵リスト保持部904により保持されたスクランブル鍵リストから、TSパケット抽出部910から渡されたTSパケットインデックスに対応するスクランブル鍵を抽出してデスクランブル部911へ渡す(ステップS134)。
(5)デスクランブル部911が、TSパケット抽出部910により渡された1TSパケットを、スクランブル鍵リスト解釈部912により抽出されたスクランブル鍵を用いてデスクランブルして再生処理部205に渡し、次のTSパケットの処理へ戻る(ステップS135)。
【0111】
なお、実施の形態4において受信時に受信契約していない場合には、生成したスクランブル鍵リストを暗号化して記録しておき、受信契約した後に復号して使用するか、又は、受信時にはスクランブル鍵リストを生成せずに補助情報を含む全ての通常再生用ECMを蓄積しておき、受信契約した後にECM解釈部1001が蓄積された全ての通常再生用ECMからそれぞれ補助情報を抽出してスクランブル鍵リストを生成してもよい。
【0112】
以上のように、本発明の実施の形態4によれば、任意のTSパケットに対応するスクランブル鍵を、スクランブルコンテンツ等の蓄積時又は蓄積後に補助情報に基づいて生成したスクランブル鍵リストから抽出することによって種々の特殊再生が実現できる。
なお、補助情報は蓄積用ECMに付加してもよい。
(実施の形態5)
<概要>
本発明の実施の形態5は放送装置、受信装置及びセキュリティモジュールから成る蓄積型サービス提供システムである。
【0113】
前記放送装置は、実施の形態1のようにスクランブル鍵リストを生成しない、通常再生用ECMをスクランブルコンテンツと共に放送する放送装置である。
前記セキュリティモジュールは前記受信装置の所定箇所にセットされ一体となって、通常再生用ECMとスクランブルコンテンツとを受信して、通常再生用ECMに基づいてスクランブル鍵リストを生成しながらスクランブルコンテンツを蓄積し、蓄積したスクランブル鍵リストを用いて、順次スクランブルコンテンツをデスクランブルする。
【0114】
<全体の構成>
図37は、本発明の実施の形態5の蓄積型サービスシステムの構成を示す図である。
図37に示す蓄積型サービス提供システムは、放送装置1100、受信装置1200、及び、セキュリティモジュール1300から構成されている。
【0115】
またセキュリティモジュール1300は、ICカード等の携帯可能なインテリジェントな記録媒体であり、受信装置1200の所定箇所にセットされ、受信装置1200と一体となって使用されるものである。
なお、実施の形態1の構成要素と同じ機能を有するものには同一名称及び同一番号を付し、その説明を省略する。
【0116】
(放送装置の構成)
図37に示す放送装置1100は、TSパケット化処理部101、スクランブル処理部1101、ECM生成部1102、多重化処理部1103、コンテンツ取得部106、及び、スクランブル鍵取得部107から構成されている。
スクランブル処理部1101は、TSパケット化処理部101によりTSパケット化されたコンテンツを、スクランブル鍵取得部107により取得されたスクランブル鍵に基づいてスクランブルする。なお、スクランブル処理部1101によるスクランブル処理は、現行のBSデジタル放送システムにおけるスクランブル処理と同様なので、詳細な説明は省略する。
【0117】
ECM生成部1102は、スクランブル鍵取得部107により取得されたクランブル鍵を含む通常再生用ECMを生成する。
多重化処理部1103は、スクランブル処理されたスクランブルコンテンツに生成された通常再生用ECMを対応付けて付随したTSを放送する。
(受信装置及びセキュリティモジュールの構成)
図37に示す受信装置1200は、TS分離部1201、鍵切り替わり判定部1202、鍵更新判定部1203、HDD1204、スクランブル鍵リスト生成部1205、スクランブル鍵リスト保持部1206、及び、デスクランブル処理部1207、再生処理部205から構成されている。
【0118】
図37に示すセキュリティモジュール1300は、ECM解釈部1301から構成されている。
TS分離部1201は、多重化処理部1103から放送されたTSを受信し、通常再生用ECMとスクランブルコンテンツとを分離する。
ここでスクランブル鍵には奇数鍵と偶数鍵とがある。
【0119】
図38は、スクランブル鍵の切り替わり、及び、通常再生用ECMの更新の概略を示す図である。
図38に示すように、1つの通常再生用ECMでは奇数鍵と偶数鍵とを各1個送出し、通常再生用ECMの更新時には、使用しない方の奇数鍵又は偶数鍵だけが更新されるので、スクランブル鍵の切り替わりは、奇数鍵と偶数鍵との切り替わり時で判断することができる。
【0120】
図39は、奇数鍵と偶数鍵との切り替わり、及び、通常再生用ECMの更新のタイミングを示す図である。ここで図39中のスクランブル制御フラグは、TSパケットヘッダに記載され、対応するTSパケットのスクランブルの状態を示し、そのフラグ値が“00”の場合はスクランブルしない、そのフラグ値が“10”の場合は偶数鍵を用いてスクランブルする、及び、そのフラグ値が“11”の場合は奇数鍵を用いてスクランブルする事を示す。
【0121】
図39に示すように、奇数鍵と偶数鍵との切り替わり時はスクランブル制御フラグのフラグ値の変化で判断することができ(図39▲1▼、▲3▼)、また、通常再生用ECMの更新時は通常再生用ECMのバージョンナンバーで判断することができる(図39▲2▼)。
鍵切り替わり判定部1202は、TS分離部1201により受信されたTSパケットがコンテンツの先頭から何番目のパケットであるかを示すTSパケットインデックスをカウントして、TSパケットヘッダのスクランブル制御フラグをチェックして、偶数鍵でスクランブルされているのか、奇数鍵でスクランブルされているのかを判定し、スクランブル鍵の切り替わり時と、蓄積終了時とを見つける。
【0122】
鍵更新判定部1203は、TS分離部1201により分離された通常再生用ECMをまず最初にHDD1204に格納させ、また、新たな通常再生用ECMが分離される度に、当該新たな通常再生用ECMと格納されている通常再生用ECMとが同じであるか否かを判定し、同じでない場合に、HDD1204に格納されている通常再生用ECMを新たな通常再生用ECMで上書きさせる。
【0123】
HDD1204は、ハードディスクドライブ等の記録媒体であり、TS分離部1201により分離されたスクランブルコンテンツを蓄積し、鍵更新判定部1203により渡される通常再生用ECMを格納する。
ECM解釈部1301は、鍵切り替わり判定部1202により見つけられたスクランブル鍵の切り替わり時に、HDD1204に格納されている通常再生用ECMから、鍵切り替わり判定部1202による判定に基づいて、いままで使用していたスクランブル鍵と、これから使用するスクランブル鍵とを抽出してスクランブル鍵リスト生成部1205へ渡す。
【0124】
スクランブル鍵リスト生成部1205は、鍵切り替わり判定部1202から渡されたTSパケットインデックスと、ECM解釈部1301から渡されたスクランブル鍵とに基づいてスクランブル鍵リストを生成する。
以下に、スクランブル鍵の切り替わりを監視する処理、及び、スクランブル鍵リストを生成する処理の詳細を記す。
【0125】
図40は、生成されるスクランブル鍵リストの推移を示す図である。
図40に示すように、スクランブル鍵リストは、通常再生用ECMの更新時(図39▲2▼)には更新されず、奇数鍵と偶数鍵との切り替わり時(図39▲1▼、▲3▼)に図中の下線を付けた情報が追加される。
スクランブル鍵リスト保持部1206は、スクランブル鍵リスト生成部1205により生成されたスクランブル鍵リストを保持する。
【0126】
デスクランブル処理部1207は、HDD1204に蓄積されたスクランブルコンテンツを、スクランブル鍵リスト保持部1206により保持されたスクランブル鍵リストに基づいてデスクランブルして再生処理部205に渡す。
図41は、デスクランブル処理部1207の詳細な構成を示す図である。
図41に示すデスクランブル処理部1207は、TSパケット抽出部1210、デスクランブル部1211、及び、スクランブル鍵リスト解釈部1212から構成されている。
【0127】
TSパケット抽出部1210は、HDD1204に蓄積されたスクランブルコンテンツを1TSパケットずつ抽出してデスクランブル部1211へ渡し、また、抽出したTSパケットがコンテンツの先頭から何番目のパケットであるかを示すTSパケットインデックスをカウントしてスクランブル鍵リスト解釈部1212へ渡す。なお、TSパケット抽出部1210はTSパケットインデックスを、別のコンテンツに対して処理を開始する時にリセットする。
【0128】
スクランブル鍵リスト解釈部1212は、スクランブル鍵リスト保持部1206により保持されたスクランブル鍵リストから、TSパケット抽出部1210から渡されたTSパケットインデックスに対応するスクランブル鍵を抽出してデスクランブル部1211へ渡す。
デスクランブル部1211は、TSパケット抽出部1210により渡された1TSパケットを、スクランブル鍵リスト解釈部1212により抽出されたスクランブル鍵を用いてデスクランブルして再生処理部205に渡す処理を、全TSパケット分終了するまで繰り返す。
【0129】
<動作説明>
(放送装置の動作)
図42は、本発明の実施の形態5の放送装置1100における放送処理の手順を示す図である。なお、図9と同様の処理を行うステップには同一番号を付し、その説明を省略する。
【0130】
以下に、図42を用いて当該放送処理の手順の概要を示す。
(1)図9の(1)と同様(ステップS1)。
(2)図9の(2)と同様(ステップS2)。
(3)図9の(3)と同様(ステップS3)。
(4)スクランブル処理部1101は、TSパケット化処理部101によりTSパケット化されたコンテンツを、スクランブル鍵取得部107により取得されたスクランブル鍵に基づいてスクランブルする(ステップS141)。
(5)ECM生成部1102が、スクランブル鍵取得部107により取得されたスクランブル鍵を含む通常再生用ECMを生成する(ステップS142)。
(6)多重化処理部1103が、スクランブル処理されたスクランブルコンテンツに生成された通常再生用ECMを対応付けて付随したTSを放送する(ステップS143)。
【0131】
(受信装置の動作)
図43は、本発明の実施の形態4の受信装置1200及びセキュリティモジュール1300における受信蓄積処理の手順を示す図である。
以下に、図43を用いて当該受信蓄積処理の手順の概要を示す。
(1)TS分離部1201が、多重化処理部1103から放送された最初のTSパケットを受信し、通常再生用ECMとスクランブルコンテンツとを分離する(ステップS151)。
(2)鍵更新判定部1203が、TS分離部1201により分離された最初のTSパケットの通常再生用ECMをHDD1204に格納させる(ステップS152)。
(3)鍵切り替わり判定部1202が、当該受信蓄積処理を終了すべきか否かを判定する(ステップS153)。
(4)当該受信蓄積処理を終了すべきでない場合は、TS分離部1201が、多重化処理部1103から放送されたTSパケットを引き続き1個受信し、通常再生用ECMとスクランブルコンテンツとを分離する(ステップS154)。
(5)HDD1204が、TS分離部1201により分離されたスクランブルコンテンツを蓄積する(ステップS155)。
(6)鍵切り替わり判定部1202が、TS分離部1201により受信されたTSパケットがコンテンツの先頭から何番目のパケットであるかを示すTSパケットインデックスをカウントして、TSパケットヘッダのスクランブル制御フラグをチェックして、偶数鍵でスクランブルされているのか、奇数鍵でスクランブルされているのかを判定する(ステップS156)。
(7)鍵切り替わり判定部1202が、スクランブル鍵の切り替わりであるか否かを判定する(ステップS157)。
(8)スクランブル鍵の切り替わりである場合は、鍵切り替わり判定部1202が、カウントしたTSパケットインデックスをスクランブル鍵リスト生成部1205へ渡す(ステップS158)。
(9)ECM解釈部1301が、HDD1204に格納されている通常再生用ECMから、鍵切り替わり判定部1202による判定に基づいて、いままで使用していたスクランブル鍵と、これから使用するスクランブル鍵とを抽出してスクランブル鍵リスト生成部1205へ渡す(ステップS159)。
(10)スクランブル鍵リスト生成部1205が、鍵切り替わり判定部1202から渡されたTSパケットインデックスと、ECM解釈部1301から渡されたスクランブル鍵とに基づいてスクランブル鍵リストを更新する(ステップS1510)。
(11)鍵更新判定部1203が、TS分離部1201により分離された通常再生用ECMと格納されている通常再生用ECMとが同じであるか否かを判定する(ステップS1511)。同じである場合は、次のTSパケットの処理(ステップS153)へ戻る。
(12)同じでない場合は、鍵更新判定部1203が、HDD1204に格納されている通常再生用ECMを新たな通常再生用ECMで上書きさせ、次のTSパケットの処理(ステップS153)へ戻る(ステップS1512)。
(13)当該受信蓄積処理を終了すべきである場合は、鍵切り替わり判定部1202が、カウントしたTSパケットインデックスをスクランブル鍵リスト生成部1205へ渡す(ステップS1513)。
(14)スクランブル鍵リスト生成部1205が、鍵切り替わり判定部1202から渡されたTSパケットインデックスに基づいてスクランブル鍵リストを更新して、当該スクランブル鍵リストを完成させる(ステップS1514)。
(15)スクランブル鍵リスト保持部1206が、スクランブル鍵リスト生成部1205により生成されたスクランブル鍵リストを保持する(ステップS1515)。
【0132】
なお、一度もスクランブル鍵の切り替わりがないままに当該受信蓄積処理を終了する場合には、ECM解釈部1301が、HDD1204に格納されている通常再生用ECMから、鍵切り替わり判定部1202による判定に基づいて、いままで使用していたスクランブル鍵を抽出してスクランブル鍵リスト生成部1205へ渡し、スクランブル鍵リスト生成部1205が、鍵切り替わり判定部1202から渡されたTSパケットインデックスと、ECM解釈部1301から渡されたスクランブル鍵に基づいてスクランブル鍵リストを更新して、当該スクランブル鍵リストを完成させる。
【0133】
また、受信時には通常再生用ECMとスクランブルコンテンツを分離せずに蓄積し、後で使用する際などにこれを分離して、スクランブル鍵リストを生成してもよい。
図44は、本発明の実施の形態5の受信装置1200及びセキュリティモジュール1300における上記受信蓄積処理後の再生処理の手順を示す図である。なお、図12と同様の処理を行うステップには同一番号を付し、その説明を省略する。
【0134】
以下に、図44を用いて当該再生処理の手順の概要を示す。
(1)デスクランブル処理部1207が、HDD1204に蓄積されたスクランブルコンテンツを、スクランブル鍵リスト保持部1206により保持されたスクランブル鍵リストに基づいてデスクランブルして再生処理部205に渡す(ステップS161)。
(2)図12の(4)と同様(ステップS34)。
【0135】
図45は、デスクランブル処理部1207におけるデスクランブル処理の詳細な手順を示す図である。
以下に、図45を用いて当該デスクランブル処理の詳細な手順の概要を示す。
(1)TSパケット抽出部1210がTSパケットインデックスを、別のコンテンツに対して処理を開始する時にリセットする(ステップS171)。
(2)TSパケット抽出部1210が未処理のTSパケットが有るか否かを判断する(ステップS172)。未処理のTSパケットが無くなったらデスクランブル処理を終了する。
(3)未処理のTSパケットが有る場合は、TSパケット抽出部1210が、未処理のTSパケットを1つ抽出してデスクランブル部1211へ渡し、また、TSパケットインデックスをカウントしてスクランブル鍵リスト解釈部1212へ渡す(ステップS173)。
(4)スクランブル鍵リスト解釈部1212が、スクランブル鍵リスト保持部1206により保持されたスクランブル鍵リストから、TSパケット抽出部1210から渡されたTSパケットインデックスに対応するスクランブル鍵を抽出してデスクランブル部1211へ渡す(ステップS174)。
(5)デスクランブル部1211が、TSパケット抽出部1210により渡された1TSパケットを、スクランブル鍵リスト解釈部1212により抽出されたスクランブル鍵を用いてデスクランブルして再生処理部205に渡し、次のTSパケットの処理へ戻る(ステップS175)。
【0136】
なお、実施の形態5において受信時に受信契約していない場合には、生成したスクランブル鍵リストを暗号化して記録しておき、受信契約することにより復号可能となり復号して使用するか、又は、受信時にはスクランブル鍵リストを生成せずに全ての通常再生用ECMを蓄積しておき、受信契約した後にECM解釈部1001が蓄積された全ての通常再生用ECMからスクランブル鍵リストを生成してもよい。
【0137】
以上のように、本発明の実施の形態5によれば、任意のTSパケットに対応するスクランブル鍵を、スクランブルコンテンツ等の蓄積時又は蓄積後に生成したスクランブル鍵リストから抽出することによって種々の特殊再生が実現できる。
なお、Iピクチャのみを選択的に再生することにより実現されるような特殊再生のスピードをより上げるために、上記各実施の形態におけるスクランブル鍵リストと同様の方法でIピクチャリストを生成して、当該Iピクチャリストに基づいて、目的とするIピクチャを抽出してもよい。
【0138】
ここでIピクチャリストは、例えばIピクチャリスト記述子により表わされる。
図46は、Iピクチャリスト記述子のデータ構造の例を示す図で有る。
図46に示すIピクチャリスト記述子は、Iピクチャを識別するIピクチャ識別子(lpic_id)、当該Iピクチャの先頭パケット位置を示すファイルの先頭からのTSパケット数(first_packet_position)、及び、当該Iピクチャの最終パケット位置を示すファイルの先頭からのTSパケット数(last_packet_position)から構成され、Iピクチャの数の分だけ、Iピクチャ識別子(lpic_id)、TSパケット数(first_packet_position)、及び、TSパケット数(last_packet_position)が記述される。
(変形例)
なお、上記各実施の形態においては、スクランブル鍵リストをスクランブルコンテンツと同じルートで配送しているものがあるが、別のルートで配送してもかまわない。例えば、CD−ROMのような記録媒体に記録して配送してもよいし、インターネットや電話回線等の別の通信方法で配送してもよい。
【0139】
また、上記各実施の形態においては、TSパケット数に基づいて、スクランブル鍵に対応するTSパケットを特定しているものがあるが、別の方法でTSパケットを特定してもよい。例えば、TSパケットの累積データ量に基づいてもよいし、コンテンツの先頭からの相対再生時間に基づいてもよいし、各TSパケットにスクランブル鍵の識別子を埋め込んでTSパケットを特定してもよい。
【0140】
また、上記各実施の形態においては、スクランブル鍵を放送局のデータベースから取得しているが、スクランブル前に生成してもよい。
また、上記各実施の形態において、スクランブル鍵リストを生成するタイミングは特に限定しない。例えば、放送装置側においては、スクランブルかける前、スクランブルかけると同時、及び、スクランブルをかけた後のいずれかであって、放送するまでの間にスクランブル鍵リストを生成すればよいし、また、受信装置側においては、デスクランブル処理において使用されるまでの間にスクランブル鍵リストを生成すればよい。
【0141】
また、コンピュータに本発明のような動作を実行させることができるプログラムが、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されて流通したり、ネットワークで直接転送されたりして、取り引きの対象となりうる。
ここでコンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、例えば、フレキシブルディスク、CD、MO、DVD、メモリーカード等の着脱可能な記録媒体、ハードディスク、半導体メモリ等の固定記録媒体等であり、特に限定されるものではない。
【0142】
【発明の効果】
本発明に係る受信装置は、スクランブルコンテンツを受信して再生する受信装置であって、当該スクランブルコンテンツの一部である所定単位毎にそれぞれに対応するデスクランブル鍵を用いてデスクランブル可能なようにスクランブルされたスクランブルコンテンツと前記スクランブルコンテンツをデスクランブルするために用いるデスクランブル鍵の全てを含むリストが埋め込まれた少なくとも1個の蓄積用情報とを受信する受信手段と、前記受信されたスクランブルコンテンツと蓄積用情報とを蓄積する蓄積手段と、前記蓄積された蓄積用情報から前記リストを抽出するリスト抽出手段と、前記蓄積されたスクランブルコンテンツからデスクランブルすべき所定単位のスクランブルコンテンツを抽出し前記抽出されたリストからデスクランブルすべき所定単位のスクランブルコンテンツに対応するデスクランブル鍵を抽出し当該抽出した所定単位のスクランブルコンテンツを当該抽出したデスクランブル鍵を用いてデスクランブルして所定単位のコンテンツとするデスクランブル処理手段と、前記デスクランブルされる所定単位のコンテンツを順次再生に供する再生手段とを備えることを特徴とする。
【0143】
これによって、デスクランブル鍵のリストが埋め込まれた蓄積用情報とスクランブルコンテンツとを受信して蓄積することができ、蓄積したスクランブルコンテンツを再生する際に、デスクランブルしたい所定単位のスクランブルコンテンツのデスクランブルに必要なデスクランブル鍵を、当該リストから抽出することができる。
【0144】
従って、デスクランブル鍵の抽出処理を短時間且つ低負荷で実行することができるので、早送りのスピードなどの特殊再生の性能を十分満足のいくレベルに上げることが容易となる。
また、受信装置において、前記受信手段は、前記リストが一括して埋め込まれた1個の蓄積用情報を受信し、前記蓄積手段は、前記受信されたスクランブルコンテンツと1個の蓄積用情報とを蓄積し、前記リスト抽出手段は、前記蓄積された1個の蓄積用情報から前記リストを抽出することを特徴とすることもできる。
【0145】
これによって、デスクランブル鍵のリストが一括して埋め込まれた1個の蓄積用情報を受信して蓄積することができ、蓄積した1個の蓄積用情報から当該リストを抽出することができる。
また、受信装置において、前記受信手段は、前記リストが分割されて埋め込まれた複数の蓄積用情報の全てを受信し、前記蓄積手段は、前記受信されたスクランブルコンテンツと複数の蓄積用情報とを蓄積し、前記リスト抽出手段は、前記蓄積された複数の蓄積用情報から、前記リストを抽出することを特徴とすることもできる。
【0146】
これによって、デスクランブル鍵のリストが分割されて埋め込まれた複数の蓄積用情報の全てを受信して蓄積することができ、蓄積した複数の蓄積用情報から当該リストを抽出することができる。
また、受信装置において、前記受信手段は、前記所定単位のスクランブルコンテンツを含むトランスポートストリーム(TS)パケットを順次受信し、前記蓄積手段は、前記受信されたTSパケットを順次蓄積し、前記デスクランブル処理手段は、前記蓄積手段に蓄積された複数のTSパケットの1つから前記所定単位のスクランブルコンテンツを抽出し抽出したTSパケットが先頭から何番目かをカウントするスクランブルコンテンツ抽出手段と、前記カウントに基づいて前記リストからデスクランブル鍵を抽出するデスクランブル鍵抽出手段と、前記抽出した所定単位のスクランブルコンテンツを前記抽出したデスクランブル鍵を用いてデスクランブルするデスクランブル手段とを含むことを特徴とすることもできる。
【0147】
これによって、先頭からのTSパケット数をカウントして、当該TSパケット数に基づいて、当該リストからデスクランブル鍵を容易に抽出することができる。
また、受信装置において、前記受信手段は、少なくとも1個のEntitlement Control Message(ECM)本体の暗号化対象部分に前記リストが埋め込まれた少なくとも1個の蓄積用ECMを前記蓄積用情報として受信し、前記蓄積手段は、前記受信された蓄積用ECMを蓄積し、前記リスト抽出手段は、前記蓄積された蓄積用ECMを解釈して前記リストを抽出することを特徴とすることもできる。
【0148】
これによって、本体の暗号化対象部分にリストが埋め込まれた蓄積用ECMを受信して蓄積し、蓄積された蓄積用ECMを解釈してリストを抽出することができるので、現行の規格に従って本発明を実施することができる。
また、受信装置において、前記受信手段は、他のECMと区別するための識別情報を含む蓄積用ECMを受信することを特徴とすることもできる。
【0149】
これによって、蓄積用ECMが識別情報を含むので、容易に他のECMと区別することができる。
また、受信装置において、前記受信手段は、前記蓄積用ECMをまとめて受信することを特徴とすることもできる。
これによって、蓄積用ECMをまとめて受信することができるので、送出側装置における送出タイミングの制御処理の負荷を軽減することができる。
【0150】
また、受信装置において、前記受信手段は、前記所定単位のスクランブルコンテンツ、及び、スクランブルされていないTSパケットを特定するパケット特定情報を含むトランスポートストリーム(TS)パケットを順次受信し、前記蓄積手段は、前記受信されたTSパケットを順次蓄積し、前記デスクランブル処理手段は、 前記蓄積手段に蓄積された複数のTSパケットの1つから前記所定単位のスクランブルコンテンツ、及び、前記パケット特定情報を抽出するスクランブルコンテンツ抽出手段と、前記抽出したパケット特定情報に基づいて前記リストからデスクランブル鍵を抽出するデスクランブル鍵抽出手段と、前記抽出した所定単位のスクランブルコンテンツを前記抽出したデスクランブル鍵を用いてデスクランブルするデスクランブル手段とを含むことを特徴とすることもできる。
【0151】
これによって、パケット特定情報に基づいて、当該リストからデスクランブル鍵を容易に抽出することができる。
また、受信装置において、前記パケット特定情報は、CC(Continuity Counter)、TSパケット数、累積データ量、相対再生時間、及び、スクランブル鍵の識別子の何れかであり、前記スクランブルコンテンツ抽出手段は、前記CC、TSパケット数、累積データ量、相対再生時間、及び、スクランブル鍵の識別子の何れかをパケット特定情報として抽出し、前記デスクランブル鍵抽出手段は、前記パケット特定情報として抽出したCC、TSパケット数、累積データ量、相対再生時間、及び、スクランブル鍵の識別子の何れかに所定の演算を施してデスクランブル鍵識別子を生成しこれに基づいて前記リストからデスクランブル鍵を抽出することを特徴とすることもできる。
【0152】
これによって、CC、TSパケット数、累積データ量、相対再生時間、及び、スクランブル鍵の識別子の何れかの値に所定の演算を施してデスクランブル鍵識別子を生成するので、CC、TSパケット数、累積データ量、相対再生時間、及び、スクランブル鍵の識別子の何れかの値をそのままデスクランブル鍵識別子の値とする場合に較べて、デスクランブル鍵識別子の値が悪意のあるユーザに解析されにくくなり、セキュリティが高い。また、現行の規格において使われている情報を流用し、目的のデスクランブル鍵を抽出する為に他の情報を別途添付しないので、その分の伝送量が増えないので良い。
【0153】
また、受信装置において、前記受信手段は、前記所定単位のスクランブルコンテンツ、及び、スクランブルされていないIピクチャ情報を含むトランスポートストリーム(TS)パケットを順次受信し、Iピクチャ情報とは対応するTSパケットがIピクチャの一部又は全部であるか否かを示し、前記蓄積手段は、前記受信されたTSパケットを順次蓄積し、前記デスクランブル処理手段は、特殊再生を行う場合において前記蓄積手段に蓄積された複数のTSパケットの1つから前記所定単位のスクランブルコンテンツ、及び、Iピクチャ情報を抽出するスクランブルコンテンツ抽出手段と、前記抽出したIピクチャ情報に基づいて前記抽出した所定単位のスクランブルコンテンツがIピクチャの一部又は全部であるか否かを判定するIピクチャ判定手段と、前記抽出した所定単位のスクランブルコンテンツがIピクチャの一部又は全部である場合にのみ前記リストからデスクランブル鍵を抽出するデスクランブル鍵抽出手段と、前記抽出した所定単位のスクランブルコンテンツを前記抽出したデスクランブル鍵を用いてデスクランブルするデスクランブル手段とを含むことを特徴とすることもできる。
【0154】
これによって、Iピクチャのみを再生することができるので、容易に早送り等の特殊再生を実行することができる。
また、受信装置において、当該受信装置は契約情報の管理を行い非契約時に一部が有効に機能しないセキュリティモジュー、及び、その他のモジュールからなり、当該受信装置は、さらに、前記リスト抽出手段により抽出されたリストを保持するリスト保持手段を備え、前記リスト抽出手段、及び、前記リスト保持手段は、前記セキュリティモジュール内部に備えられることを特徴とすることもできる。
【0155】
これによって、当該リストをセキュリティモジュール内に格納することができるので、当該リストが悪意のあるユーザに解析されにくくなり、セキュリティが高い。
本発明に係る受信装置は、スクランブルコンテンツを受信して再生する受信装置であって、当該スクランブルコンテンツの一部である所定単位毎にそれぞれに対応するデスクランブル鍵を用いてデスクランブル可能なようにスクランブルされ前記所定単位毎に対応するデスクランブル鍵がそれぞれ添付されているスクランブルコンテンツを受信する受信手段と、前記受信されたスクランブルコンテンツを蓄積する蓄積手段と、前記蓄積手段による蓄積時、又は、当該蓄積後に、前記スクランブルコンテンツに所定単位毎に添付されたデスクランブル鍵に基づいて前記スクランブルコンテンツをデスクランブルするために用いるデスクランブル鍵の全てを含むリストを生成するリスト生成手段と、前記蓄積されたスクランブルコンテンツからデスクランブルすべき所定単位のスクランブルコンテンツを抽出し前記生成されたリストからデスクランブルすべき所定単位のスクランブルコンテンツに対応するデスクランブル鍵を抽出し当該抽出した所定単位のスクランブルコンテンツを当該抽出したデスクランブル鍵を用いてデスクランブルして所定単位のコンテンツとするデスクランブル処理手段と、前記デスクランブルされる所定単位のコンテンツを順次再生に供する再生手段とを備えることを特徴とする。
【0156】
これによって、スクランブルコンテンツを受信して蓄積し、デスクランブル鍵のリストを生成して保持することができ、蓄積したスクランブルコンテンツを再生する際に、デスクランブルしたい所定単位のスクランブルコンテンツのデスクランブルに必要なデスクランブル鍵を、当該リストから抽出することができる。従って、デスクランブル鍵の抽出処理を短時間且つ低負荷で実行することができるので、早送りのスピードなどの特殊再生の性能を十分満足のいくレベルに上げることが容易となる。
【0157】
また、受信装置において、前記受信手段は、前記所定単位のスクランブルコンテンツ、及び、デスクランブル鍵とスクランブルコンテンツとを対応付けるための情報と当該デスクランブル鍵とからなる補助情報を含むトランスポートストリーム(TS)パケットを順次受信し、前記蓄積手段は、前記受信されたTSパケットを順次蓄積し、前記リスト生成手段は、前記補助情報に基づいて前記リストを生成することを特徴とすることもできる。
【0158】
これによって、補助情報に基づいて、当該リストを容易に生成することができる。
また、受信装置において、前記TSパケットは、Entitlement Control Message(ECM)を含み、前記補助情報はECM本体の暗号化対象部分に埋め込まれており、前記リスト生成手段は、前記ECMに埋め込まれている補助情報を抽出してこれに基づいて前記リストを生成することを特徴とすることもできる。
【0159】
これによって、本体の暗号化対象部分に補助情報が埋め込まれたECMを受信して蓄積し、蓄積されたECMを解釈してリストを生成することができるので、現行の規格に従って本発明を実施することができる。
本発明に係る放送装置は、コンテンツをスクランブルして受信装置へ放送する放送装置であって、スクランブルすべきコンテンツ、及び、複数のデスクランブル鍵を入手する入手手段と、前記入手されたコンテンツの所定単位を前記入手された複数のデスクランブル鍵のうちの1つを用いてデスクランブル可能なように、且つ、所定単位の1つ又は複数毎にデスクランブル鍵が異なるようにスクランブルして所定単位のスクランブルコンテンツとするスクランブル処理手段と、前記所定単位のスクランブルコンテンツに当該スクランブルコンテンツを識別するための情報、及び、対応するデスクランブル鍵からなり前記受信装置に前記複数のデスクランブル鍵のリストを生成させるための補助情報を添付する添付手段と、前記補助情報が添付されたスクランブルコンテンツを放送する放送手段とを備えることを特徴とする。
【0160】
これによって、蓄積型サービス受信装置にデスクランブル鍵のリストを生成させるための補助情報を、スクランブルコンテンツに添付することができるので、蓄積型サービス受信装置に容易にデスクランブル鍵のリストを生成させることができる。
従って、蓄積型サービス受信装置において、デスクランブル鍵の抽出処理を短時間且つ低負荷で実行することができるので、早送りのスピードなどの特殊再生の性能を十分満足のいくレベルに上げることが容易となる。
【0161】
また、放送装置において、前記添付手段は、前記補助情報を、Entitlement Control Message(ECM)本体の暗号化対象部分に埋め込んで、当該ECMを、前記所定単位のスクランブルコンテンツに添付することを特徴とすることもできる。
これによって、本体の暗号化対象部分に補助情報を埋め込んだECMを、スクランブルコンテンツに添付することができるので、現行の規格に従って本発明を実施することができる。
【0162】
本発明に係る放送装置は、コンテンツをスクランブルして受信装置へ放送する放送装置であって、スクランブルすべきコンテンツ、及び、複数のデスクランブル鍵を入手する入手手段と、前記入手された複数のデスクランブル鍵のリストを生成するリスト生成手段と、少なくとも1個の所定の情報に前記リストを埋め込んで少なくとも1個の蓄積用情報を生成する埋め込み手段と、前記入手されたコンテンツの所定単位を前記入手された複数のデスクランブル鍵のうちの1つを用いてデスクランブル可能なように、且つ、所定単位の1つ又は複数毎にデスクランブル鍵が異なるようにスクランブルして所定単位のスクランブルコンテンツとするスクランブル処理手段と、前記生成された蓄積用情報、及び、前記スクランブルコンテンツを放送する放送手段とを備えることを特徴とする。
【0163】
これによって、デスクランブル鍵のリストを埋め込んだ蓄積用情報と、スクランブルコンテンツとを放送することができる。
従って、蓄積型サービス受信装置において、デスクランブル鍵の抽出処理を短時間且つ低負荷で実行することができるので、早送りのスピードなどの特殊再生の性能を十分満足のいくレベルに上げることが容易となる。
【0164】
また、放送装置において、前記埋め込み手段は、1個の所定の情報に前記リストを一括して埋め込んで1個の蓄積用情報を生成し、前記放送手段は、前記生成された1個の蓄積用情報、及び、前記スクランブルコンテンツを放送することを特徴とすることもできる。
これによって、デスクランブル鍵のリストを一括して埋め込んだ1個の蓄積用情報を生成して放送することができる。
【0165】
また、放送装置において、前記埋め込み手段は、複数の所定の情報に前記リストを分割して埋め込んで複数の蓄積用情報を生成し、前記放送手段は、前記生成された複数の蓄積用情報、及び、前記スクランブルコンテンツを放送することを特徴とすることもできる。
これによって、デスクランブル鍵のリストを分割して埋め込んだ複数の蓄積用情報を生成して放送することができる。
【0166】
また、放送装置において、前記埋め込み手段は、前記リストを少なくとも1個のEntitlement Control Message(ECM)本体の暗号化対象部分に埋め込んで少なくとも1個の蓄積用情報とすることを特徴とすることもできる。
これによって、本体の暗号化対象部分にリストを埋め込んだECMを、スクランブルコンテンツに添付することができるので、現行の規格に従って本発明を実施することができる。
【0167】
また、放送装置において、前記放送手段は、前記蓄積用情報を、対応する全てのスクランブルコンテンツを一通り放送する間に1セット放送することを特徴とすることもできる。
これによって、伝送量を節約することができる。
本発明に係る受信プログラムは、スクランブルコンテンツを受信して再生する受信装置における受信プログラムであって、前記受信装置に、当該スクランブルコンテンツの一部である所定単位毎にそれぞれに対応するデスクランブル鍵を用いてデスクランブル可能なようにスクランブルされたスクランブルコンテンツと前記スクランブルコンテンツをデスクランブルするために用いるデスクランブル鍵の全てを含むリストが埋め込まれた少なくとも1個の蓄積用情報とを受信する受信ステップと、前記受信されたスクランブルコンテンツと蓄積用情報とを蓄積する蓄積ステップと、前記蓄積された蓄積用情報から前記リストを抽出するリスト抽出ステップと、前記蓄積されたスクランブルコンテンツからデスクランブルすべき所定単位のスクランブルコンテンツを抽出し前記抽出されたリストからデスクランブルすべき所定単位のスクランブルコンテンツに対応するデスクランブル鍵を抽出し当該抽出した所定単位のスクランブルコンテンツを、当該抽出したデスクランブル鍵を用いてデスクランブルして所定単位のコンテンツとするデスクランブル処理ステップと、前記デスクランブルされる所定単位のコンテンツを順次再生に供する再生ステップとを実行させることを特徴とする。
【0168】
これによって、デスクランブル鍵のリストが埋め込まれた蓄積用情報とスクランブルコンテンツとを受信して蓄積することができ、蓄積したスクランブルコンテンツを再生する際に、デスクランブルしたい所定単位のスクランブルコンテンツのデスクランブルに必要なデスクランブル鍵を、当該リストから抽出することができる。
【0169】
従って、デスクランブル鍵の抽出処理を短時間且つ低負荷で実行することができるので、早送りのスピードなどの特殊再生の性能を十分満足のいくレベルに上げることが容易となる。
本発明に係る受信プログラムは、スクランブルコンテンツを受信して再生する受信装置における受信プログラムであって、前記受信装置に、当該スクランブルコンテンツの一部である所定単位毎にそれぞれに対応するデスクランブル鍵を用いてデスクランブル可能なようにスクランブルされ前記所定単位毎に対応するデスクランブル鍵がそれぞれ添付されているスクランブルコンテンツを受信する受信ステップと、前記受信されたスクランブルコンテンツを蓄積する蓄積ステップと、前記蓄積手段による蓄積時、又は、当該蓄積後に前記スクランブルコンテンツに所定単位毎に添付されたデスクランブル鍵に基づいて前記スクランブルコンテンツをデスクランブルするために用いるデスクランブル鍵の全てを含むリストを生成するリスト生成ステップと、前記蓄積されたスクランブルコンテンツからデスクランブルすべき所定単位のスクランブルコンテンツを抽出し前記生成されたリストからデスクランブルすべき所定単位のスクランブルコンテンツに対応するデスクランブル鍵を抽出し当該抽出した所定単位のスクランブルコンテンツを当該抽出したデスクランブル鍵を用いてデスクランブルして所定単位のコンテンツとするデスクランブル処理ステップと、前記デスクランブルされる所定単位のコンテンツを順次再生に供する再生ステップとを実行させることを特徴とする。
【0170】
これによって、スクランブルコンテンツを受信して蓄積し、デスクランブル鍵のリストを生成して保持することができ、蓄積したスクランブルコンテンツを再生する際に、デスクランブルしたい所定単位のスクランブルコンテンツのデスクランブルに必要なデスクランブル鍵を、当該リストから抽出することができる。
従って、デスクランブル鍵の抽出処理を短時間且つ低負荷で実行することができるので、早送りのスピードなどの特殊再生の性能を十分満足のいくレベルに上げることが容易となる。
【0171】
本発明に係る放送プログラムは、コンテンツをスクランブルして受信装置へ放送する放送装置における放送プログラムであって、前記放送装置に、スクランブルすべきコンテンツ、及び、複数のデスクランブル鍵を入手する入手ステップと、前記入手されたコンテンツの所定単位を前記入手された複数のデスクランブル鍵のうちの1つを用いてデスクランブル可能なように、且つ、所定単位の1つ又は複数毎にデスクランブル鍵が異なるようにスクランブルして所定単位のスクランブルコンテンツとするスクランブル処理ステップと、前記所定単位のスクランブルコンテンツに当該スクランブルコンテンツを識別するための情報、及び、対応するデスクランブル鍵からなり前記受信装置に前記複数のデスクランブル鍵のリストを生成させるための補助情報を添付する添付ステップと、前記補助情報が添付されたスクランブルコンテンツを放送する放送ステップとを実行させることを特徴とする。
【0172】
これによって、蓄積型サービス受信装置にデスクランブル鍵のリストを生成させるための補助情報を、スクランブルコンテンツに添付することができるので、蓄積型サービス受信装置に容易にデスクランブル鍵のリストを生成させることができる。
従って、蓄積型サービス受信装置において、デスクランブル鍵の抽出処理を短時間且つ低負荷で実行することができるので、早送りのスピードなどの特殊再生の性能を十分満足のいくレベルに上げることが容易となる。
【0173】
本発明に係る放送プログラムは、コンテンツをスクランブルして受信装置へ放送する放送装置における放送プログラムであって、前記放送装置に、スクランブルすべきコンテンツ、及び、複数のデスクランブル鍵を入手する入手ステップと、前記入手された複数のデスクランブル鍵のリストを生成するリスト生成ステップと、少なくとも1個の所定の情報に前記リストを埋め込んで少なくとも1個の蓄積用情報を生成する埋め込みステップと、前記入手されたコンテンツの所定単位を前記入手された複数のデスクランブル鍵のうちの1つを用いてデスクランブル可能なように、且つ、所定単位の1つ又は複数毎にデスクランブル鍵が異なるようにスクランブルして所定単位のスクランブルコンテンツとするスクランブル処理ステップと、前記生成された蓄積用情報、及び、前記スクランブルコンテンツを放送する放送ステップとを実行させることを特徴とする。
【0174】
これによって、デスクランブル鍵のリストを埋め込んだ蓄積用情報と、スクランブルコンテンツとを放送することができる。
従って、蓄積型サービス受信装置において、デスクランブル鍵の抽出処理を短時間且つ低負荷で実行することができるので、早送りのスピードなどの特殊再生の性能を十分満足のいくレベルに上げることが容易となる。
【0175】
本発明に係る受信プログラムを記録した記録媒体は、スクランブルコンテンツを受信して再生する受信装置における受信プログラムを記録した記録媒体であって、前記受信装置に、当該スクランブルコンテンツの一部である所定単位毎にそれぞれに対応するデスクランブル鍵を用いてデスクランブル可能なようにスクランブルされたスクランブルコンテンツと前記スクランブルコンテンツをデスクランブルするために用いるデスクランブル鍵の全てを含むリストが埋め込まれた少なくとも1個の蓄積用情報とを受信する受信ステップと、前記受信されたスクランブルコンテンツと蓄積用情報とを蓄積する蓄積ステップと、前記蓄積された蓄積用情報から前記リストを抽出するリスト抽出ステップと、前記蓄積されたスクランブルコンテンツからデスクランブルすべき所定単位のスクランブルコンテンツを抽出し前記抽出されたリストからデスクランブルすべき所定単位のスクランブルコンテンツに対応するデスクランブル鍵を抽出し当該抽出した所定単位のスクランブルコンテンツを当該抽出したデスクランブル鍵を用いてデスクランブルして所定単位のコンテンツとするデスクランブル処理ステップと、前記デスクランブルされる所定単位のコンテンツを順次再生に供する再生ステップとを実行させることを特徴とする受信プログラムを記録する。
【0176】
これによって、デスクランブル鍵のリストが埋め込まれた蓄積用情報とスクランブルコンテンツとを受信して蓄積することができ、蓄積したスクランブルコンテンツを再生する際に、デスクランブルしたい所定単位のスクランブルコンテンツのデスクランブルに必要なデスクランブル鍵を、当該リストから抽出することができる。
【0177】
従って、デスクランブル鍵の抽出処理を短時間且つ低負荷で実行することができるので、早送りのスピードなどの特殊再生の性能を十分満足のいくレベルに上げることが容易となる。
本発明に係る受信プログラムを記録した記録媒体は、スクランブルコンテンツを受信して再生する受信装置における受信プログラムを記録した記録媒体であって、前記受信装置に、当該スクランブルコンテンツの一部である所定単位毎にそれぞれに対応するデスクランブル鍵を用いてデスクランブル可能なようにスクランブルされ前記所定単位毎に対応するデスクランブル鍵がそれぞれ添付されているスクランブルコンテンツを受信する受信ステップと、前記受信されたスクランブルコンテンツを蓄積する蓄積ステップと、前記蓄積手段による蓄積時、又は、当該蓄積後に、前記スクランブルコンテンツに所定単位毎に添付されたデスクランブル鍵に基づいて前記スクランブルコンテンツをデスクランブルするために用いるデスクランブル鍵の全てを含むリストを生成するリスト生成ステップと、前記蓄積されたスクランブルコンテンツからデスクランブルすべき所定単位のスクランブルコンテンツを抽出し前記生成されたリストからデスクランブルすべき所定単位のスクランブルコンテンツに対応するデスクランブル鍵を抽出し当該抽出した所定単位のスクランブルコンテンツを当該抽出したデスクランブル鍵を用いてデスクランブルして所定単位のコンテンツとするデスクランブル処理ステップと、前記デスクランブルされる所定単位のコンテンツを順次再生に供する再生ステップとを実行させることを特徴とする受信プログラムを記録する。
【0178】
これによって、スクランブルコンテンツを受信して蓄積し、デスクランブル鍵のリストを生成して保持することができ、蓄積したスクランブルコンテンツを再生する際に、デスクランブルしたい所定単位のスクランブルコンテンツのデスクランブルに必要なデスクランブル鍵を、当該リストから抽出することができる。従って、デスクランブル鍵の抽出処理を短時間且つ低負荷で実行することができるので、早送りのスピードなどの特殊再生の性能を十分満足のいくレベルに上げることが容易となる。
【0179】
本発明に係る放送プログラムを記録した記録媒体は、コンテンツをスクランブルして受信装置へ放送する放送装置における放送プログラムを記録した記録媒体であって、前記放送装置に、スクランブルすべきコンテンツ、及び、複数のデスクランブル鍵を入手する入手ステップと、前記入手されたコンテンツの所定単位を前記入手された複数のデスクランブル鍵のうちの1つを用いてデスクランブル可能なように、且つ、所定単位の1つ又は複数毎にデスクランブル鍵が異なるようにスクランブルして所定単位のスクランブルコンテンツとするスクランブル処理ステップと、前記所定単位のスクランブルコンテンツに当該スクランブルコンテンツを識別するための情報、及び、対応するデスクランブル鍵からなり前記受信装置に前記複数のデスクランブル鍵のリストを生成させるための補助情報を添付する添付ステップと、前記補助情報が添付されたスクランブルコンテンツを放送する放送ステップとを実行させることを特徴とする放送プログラムを記録する。
【0180】
これによって、蓄積型サービス受信装置にデスクランブル鍵のリストを生成させるための補助情報を、スクランブルコンテンツに添付することができるので、蓄積型サービス受信装置に容易にデスクランブル鍵のリストを生成させることができる。
従って、蓄積型サービス受信装置において、デスクランブル鍵の抽出処理を短時間且つ低負荷で実行することができるので、早送りのスピードなどの特殊再生の性能を十分満足のいくレベルに上げることが容易となる。
【0181】
本発明に係る放送プログラムを記録した記録媒体は、コンテンツをスクランブルして受信装置へ放送する放送装置における放送プログラムを記録した記録媒体であって、前記放送装置に、スクランブルすべきコンテンツ、及び、複数のデスクランブル鍵を入手する入手ステップと、前記入手された複数のデスクランブル鍵のリストを生成するリスト生成ステップと、少なくとも1個の所定の情報に前記リストを埋め込んで少なくとも1個の蓄積用情報を生成する埋め込みステップと、前記入手されたコンテンツの所定単位を前記入手された複数のデスクランブル鍵のうちの1つを用いてデスクランブル可能なように、且つ、所定単位の1つ又は複数毎にデスクランブル鍵が異なるようにスクランブルして所定単位のスクランブルコンテンツとするスクランブル処理ステップと、前記生成された蓄積用情報、及び、前記スクランブルコンテンツを放送する放送ステップとを実行させることを特徴とする放送プログラムを記録する。
【0182】
これによって、デスクランブル鍵のリストを埋め込んだ蓄積用情報と、スクランブルコンテンツとを放送することができる。
従って、蓄積型サービス受信装置において、デスクランブル鍵の抽出処理を短時間且つ低負荷で実行することができるので、早送りのスピードなどの特殊再生の性能を十分満足のいくレベルに上げることが容易となる。
【0183】
本発明に係る放送対象を記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、スクランブルされたスクランブルコンテンツを受信して蓄積し蓄積したスクランブルコンテンツをデスクランブルして再生する受信装置に向けて放送される放送対象を記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、所定単位毎にそれぞれに対応するデスクランブル鍵を用いてデスクランブル可能なようにスクランブルされているスクランブルコンテンツと、少なくとも1個のEntitlement Control Message(ECM)本体の暗号化対象部分に前記スクランブルコンテンツをデスクランブルするために用いるデスクランブル鍵の全てを含むリストが埋め込まれている蓄積用ECMとを含む放送対象を記録する。
【0184】
これによって、ECM本体の暗号化対象部分に前記異なるデスクランブル鍵の全てを含むリストが埋め込まれているECMを放送することができるので、これを受信した蓄積型サービス受信装置において、デスクランブル鍵の抽出処理を短時間且つ低負荷で実行することができるので、早送りのスピードなどの特殊再生の性能を十分満足のいくレベルに上げることが容易となる。
【0185】
本発明に係る受信方法は、スクランブルコンテンツを受信して再生する受信方法であって、当該スクランブルコンテンツの一部である所定単位毎にそれぞれに対応するデスクランブル鍵を用いてデスクランブル可能なようにスクランブルされたスクランブルコンテンツと前記スクランブルコンテンツをデスクランブルするために用いるデスクランブル鍵の全てを含むリストが埋め込まれた少なくとも1個の蓄積用情報とを受信する受信ステップと、前記受信されたスクランブルコンテンツと蓄積用情報とを蓄積する蓄積ステップと、前記蓄積された蓄積用情報から前記リストを抽出するリスト抽出ステップと、前記蓄積されたスクランブルコンテンツからデスクランブルすべき所定単位のスクランブルコンテンツを抽出し前記抽出されたリストからデスクランブルすべき所定単位のスクランブルコンテンツに対応するデスクランブル鍵を抽出し当該抽出した所定単位のスクランブルコンテンツを当該抽出したデスクランブル鍵を用いてデスクランブルして所定単位のコンテンツとするデスクランブル処理ステップと、前記デスクランブルされる所定単位のコンテンツを順次再生に供する再生ステップとを含むことを特徴とする。
【0186】
これによって、デスクランブル鍵のリストが埋め込まれた蓄積用情報とスクランブルコンテンツとを受信して蓄積することができ、蓄積したスクランブルコンテンツを再生する際に、デスクランブルしたい所定単位のスクランブルコンテンツのデスクランブルに必要なデスクランブル鍵を、当該リストから抽出することができる。
【0187】
従って、デスクランブル鍵の抽出処理を短時間且つ低負荷で実行することができるので、早送りのスピードなどの特殊再生の性能を十分満足のいくレベルに上げることが容易となる。
本発明に係る受信方法は、スクランブルコンテンツを受信して再生する受信方法であって、当該スクランブルコンテンツの一部である所定単位毎にそれぞれに対応するデスクランブル鍵を用いてデスクランブル可能なようにスクランブルされ前記所定単位毎に対応するデスクランブル鍵がそれぞれ添付されているスクランブルコンテンツを受信する受信ステップと、前記受信されたスクランブルコンテンツを蓄積する蓄積ステップと、前記蓄積手段による蓄積時、又は、当該蓄積後に前記スクランブルコンテンツに所定単位毎に添付されたデスクランブル鍵に基づいて前記スクランブルコンテンツをデスクランブルするために用いるデスクランブル鍵の全てを含むデスクランブル鍵の全てを含むリストを生成するリスト生成ステップと、前記蓄積されたスクランブルコンテンツからデスクランブルすべき所定単位のスクランブルコンテンツを抽出し前記生成されたリストからデスクランブルすべき所定単位のスクランブルコンテンツに対応するデスクランブル鍵を抽出し当該抽出した所定単位のスクランブルコンテンツを当該抽出したデスクランブル鍵を用いてデスクランブルして所定単位のコンテンツとするデスクランブル処理ステップと、前記デスクランブルされる所定単位のコンテンツを順次再生に供する再生ステップとを含むことを特徴とする。
【0188】
これによって、スクランブルコンテンツを受信して蓄積し、デスクランブル鍵のリストを生成して保持することができ、蓄積したスクランブルコンテンツを再生する際に、デスクランブルしたい所定単位のスクランブルコンテンツのデスクランブルに必要なデスクランブル鍵を、当該リストから抽出することができる。従って、デスクランブル鍵の抽出処理を短時間且つ低負荷で実行することができるので、早送りのスピードなどの特殊再生の性能を十分満足のいくレベルに上げることが容易となる。
【0189】
本発明に係る放送方法は、コンテンツをスクランブルして受信装置へ放送する放送方法であって、スクランブルすべきコンテンツ、及び、複数のデスクランブル鍵を入手する入手ステップと、前記入手されたコンテンツの所定単位を前記入手された複数のデスクランブル鍵のうちの1つを用いてデスクランブル可能なように、且つ、所定単位の1つ又は複数毎にデスクランブル鍵が異なるようにスクランブルして所定単位のスクランブルコンテンツとするスクランブル処理ステップと、前記所定単位のスクランブルコンテンツに当該スクランブルコンテンツを識別するための情報、及び、対応するデスクランブル鍵からなり前記受信装置に前記複数のデスクランブル鍵のリストを生成させるための補助情報を添付する添付ステップと、前記補助情報が添付されたスクランブルコンテンツを放送する放送ステップとを含むことを特徴とする。
【0190】
これによって、蓄積型サービス受信装置にデスクランブル鍵のリストを生成させるための補助情報を、スクランブルコンテンツに添付することができるので、蓄積型サービス受信装置に容易にデスクランブル鍵のリストを生成させることができる。
従って、蓄積型サービス受信装置において、デスクランブル鍵の抽出処理を短時間且つ低負荷で実行することができるので、早送りのスピードなどの特殊再生の性能を十分満足のいくレベルに上げることが容易となる。
【0191】
本発明に係る放送方法は、コンテンツをスクランブルして受信装置へ放送する放送方法であって、スクランブルすべきコンテンツ、及び、複数のデスクランブル鍵を入手する入手ステップと、前記入手された複数のデスクランブル鍵のリストを生成するリスト生成ステップと、少なくとも1個の所定の情報に前記リストを埋め込んで少なくとも1個の蓄積用情報を生成する埋め込みステップと、前記入手されたコンテンツの所定単位を前記入手された複数のデスクランブル鍵のうちの1つを用いてデスクランブル可能なように、且つ、所定単位の1つ又は複数毎にデスクランブル鍵が異なるようにスクランブルして所定単位のスクランブルコンテンツとするスクランブル処理ステップと、前記生成された蓄積用情報、及び、前記スクランブルコンテンツを放送する放送ステップとを実行させることを特徴とする。
【0192】
これによって、デスクランブル鍵のリストを埋め込んだ蓄積用情報と、スクランブルコンテンツとを放送することができる。
従って、蓄積型サービス受信装置において、デスクランブル鍵の抽出処理を短時間且つ低負荷で実行することができるので、早送りのスピードなどの特殊再生の性能を十分満足のいくレベルに上げることが容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1の蓄積型サービス提供システムの構成を示す図である。
【図2】スクランブル鍵リスト記述子のデータ構造の例を示す図で有る。
【図3】蓄積用ECMのデータ構造の例を示す図である。
【図4】スクランブル鍵リストの送出タイミングを示す図である。
【図5】スクランブル処理部103の詳細な構成を示す図である。
【図6】あるTSにおけるコンテンツとスクランブル鍵との関係を示す図である。
【図7】図6に示すTSに対応するスクランブル鍵リストを示す図である。
【図8】デスクランブル処理部204の詳細な構成を示す図である。
【図9】本発明の実施の形態1の放送装置100における放送処理の手順を示す図である。
【図10】スクランブル処理部103におけるスクランブル処理の詳細な手順を示す図である。
【図11】本発明の実施の形態1の受信装置200における受信蓄積処理の手順を示す図である。
【図12】本発明の実施の形態1の受信装置200及びセキュリティモジュール300における上記受信蓄積処理後の再生処理の手順を示す図である。
【図13】デスクランブル処理部204におけるデスクランブル処理の詳細な手順を示す図である。
【図14】MPEG2符号化方式における映像ストリームを示す概念図である。
【図15】図14に示すような映像ストリームを変換することによって得られたTSを示す図である。
【図16】早送り再生処理時のデスクランブル処理の詳細な手順を示す図である。
【図17】本発明の実施の形態2の蓄積型サービス提供システムの構成の一部を示す図である。
【図18】デスクランブル処理部401の詳細な構成を示す図である。
【図19】本発明の実施の形態3の蓄積型サービス提供システムの構成の一部を示す図である。
【図20】スクランブル処理部601の詳細な構成を示す図である。
【図21】CC mod 16 の値をスクランブル鍵識別子とする場合におけるスクランブル鍵リストを示す図である。
【図22】デスクランブル処理部701の詳細な構成を示す図である。
【図23】本発明の実施の形態3の放送装置600における放送処理の手順を示す図である。
【図24】スクランブル処理部601におけるスクランブル処理の詳細な手順を示す図である。
【図25】本発明の実施の形態3の受信装置700及びセキュリティモジュール300における上記受信蓄積処理後の再生処理の手順を示す図である。
【図26】デスクランブル処理部701におけるデスクランブル処理の詳細な手順を示す図である。
【図27】本発明の実施の形態4の蓄積型サービスシステムの構成を示す図である。
【図28】スクランブル鍵リスト生成用記述子のデータ構造の例を示す図で有る。
【図29】スクランブル鍵リスト生成用記述子を追加された通常再生用ECMのデータ構造の例を示す図である。
【図30】スクランブル処理部802の詳細な構成を示す図である。
【図31】デスクランブル処理部905の詳細な構成を示す図である。
【図32】本発明の実施の形態4の放送装置800における放送処理の手順を示す図である。
【図33】スクランブル処理部802におけるスクランブル処理の詳細な手順を示す図である。
【図34】本発明の実施の形態4の受信装置900及びセキュリティモジュール1000における受信蓄積処理の手順を示す図である。
【図35】本発明の実施の形態4の受信装置900及びセキュリティモジュール1000における上記受信蓄積処理後の再生処理の手順を示す図である。
【図36】デスクランブル処理部905におけるデスクランブル処理の詳細な手順を示す図である。
【図37】本発明の実施の形態5の蓄積型サービスシステムの構成を示す図である。
【図38】スクランブル鍵の切り替わり、及び、通常再生用ECMの更新の概略を示す図である。
【図39】奇数鍵と偶数鍵との切り替わり、及び、通常再生用ECMの更新のタイミングを示す図である。
【図40】生成されるスクランブル鍵リストの推移を示す図である。
【図41】デスクランブル処理部1207の詳細な構成を示す図である。
【図42】本発明の実施の形態5の放送装置1100における放送処理の手順を示す図である。
【図43】本発明の実施の形態4の受信装置1200及びセキュリティモジュール1300における受信蓄積処理の手順を示す図である。
【図44】本発明の実施の形態5の受信装置1200及びセキュリティモジュール1300における上記受信蓄積処理後の再生処理の手順を示す図である。
【図45】デスクランブル処理部1207におけるデスクランブル処理の詳細な手順を示す図である。
【図46】Iピクチャリスト記述子のデータ構造の例を示す図で有る。
【符号の説明】
10 スクランブル鍵記録部
11 コンテンツ記録部
100 放送装置
101 TSパケット化処理部
102 スクランブル鍵リスト生成部
103 スクランブル処理部
104 ECM生成部
105 多重化処理部
106 コンテンツ取得部
107 スクランブル鍵取得部
110 TSパケットカウンタ部
111 スクランブル鍵リスト保持部
112 スクランブル部
113 スクランブル鍵リスト解釈部
200 受信装置
201 TS分離部
202 HDD
203 スクランブル鍵リスト保持部
204 デスクランブル処理部
205 再生処理部
210 TSパケット抽出部
211 デスクランブル部
212 スクランブル鍵リスト解釈部
300 セキュリティモジュール
301 ECM解釈部
400 受信装置
401 デスクランブル処理部
410 TSパケット抽出部
411 デスクランブル部
500 セキュリティモジュール
501 スクランブル鍵リスト保持部
502 スクランブル鍵リスト解釈部
600 放送装置
601 スクランブル処理部
610 スクランブル鍵識別子算出部
611 TSパケットヘッダ解釈部
612 スクランブル鍵リスト保持部
613 スクランブル部
614 スクランブル鍵リスト解釈部
700 受信装置
701 デスクランブル処理部
710 TSパケット抽出部
711 スクランブル鍵識別子算出部
712 デスクランブル部
713 スクランブル鍵リスト解釈部
800 放送装置
801 補助情報生成部
802 スクランブル処理部
803 ECM生成部
804 多重化処理部
810 TSパケットカウンタ部
811 補助情報保持部
812 スクランブル部
813 補助情報解釈部
900 受信装置
901 TS分離部
902 HDD
903 スクランブル鍵リスト生成部
904 スクランブル鍵リスト保持部
905 デスクランブル処理部
910 TSパケット抽出部
911 デスクランブル部
912 スクランブル鍵リスト解釈部
1000 セキュリティモジュール
1001 ECM解釈部
1100 放送装置
1101 スクランブル処理部
1102 ECM生成部
1103 多重化処理部
1200 受信装置
1201 TS分離部
1202 鍵切り替わり判定部
1203 鍵更新判定部
1204 HDD
1205 スクランブル鍵リスト生成部
1206 スクランブル鍵リスト保持部
1207 デスクランブル処理部
1210 TSパケット抽出部
1211 デスクランブル部
1212 スクランブル鍵リスト解釈部
1300 セキュリティモジュール
1301 ECM解釈部

Claims (28)

  1. スクランブルコンテンツを受信して再生する受信装置であって、
    当該スクランブルコンテンツの一部である所定単位毎に、それぞれに対応するデスクランブル鍵を用いてデスクランブル可能なようにスクランブルされたスクランブルコンテンツと、前記スクランブルコンテンツをデスクランブルするために用いるデスクランブル鍵の全てを含むリストが分割されて埋め込まれた複数の蓄積用情報の全てとを受信する受信手段と、
    前記受信されたスクランブルコンテンツと複数の蓄積用情報とを蓄積する蓄積手段と、
    前記蓄積された複数の蓄積用情報から、前記リストを抽出するリスト抽出手段と、
    前記蓄積されたスクランブルコンテンツから、デスクランブルすべき所定単位のスクランブルコンテンツを抽出し、前記抽出されたリストからデスクランブルすべき所定単位のスクランブルコンテンツに対応するデスクランブル鍵を抽出し、当該抽出した所定単位のスクランブルコンテンツを、当該抽出したデスクランブル鍵を用いてデスクランブルして、所定単位のコンテンツとするデスクランブル処理手段と、
    前記デスクランブルされる所定単位のコンテンツを、順次再生に供する再生手段と
    を備えることを特徴とする受信装置。
  2. 前記受信手段は、
    前記所定単位のスクランブルコンテンツを含むトランスポートストリーム(TS)パケットを順次受信し、
    前記蓄積手段は、
    前記受信されたTSパケットを順次蓄積し、
    前記デスクランブル処理手段は、
    前記蓄積手段に蓄積された複数のTSパケットの1つから、前記所定単位のスクランブルコンテンツを抽出し、抽出したTSパケットが先頭から何番目かをカウントするスクランブルコンテンツ抽出手段と、
    前記カウントに基づいて、前記リストから、デスクランブル鍵を抽出するデスクランブル鍵抽出手段と、
    前記抽出した所定単位のスクランブルコンテンツを、前記抽出したデスクランブル鍵を用いてデスクランブルするデスクランブル手段とを含むこと
    を特徴とする請求項1に記載の受信装置。
  3. 前記受信手段は、
    少なくとも1個のEntitlement Control Message(ECM)本体の暗号化対象部分に前記リストが埋め込まれた少なくとも1個の蓄積用ECMを前記蓄積用情報として受信し、
    前記蓄積手段は、
    前記受信された蓄積用ECMを蓄積し、
    前記リスト抽出手段は、
    前記蓄積された蓄積用ECMを解釈して前記リストを抽出すること
    を特徴とする請求項1に記載の受信装置。
  4. 前記受信手段は、
    他のECMと区別するための識別情報を含む蓄積用ECMを受信すること
    を特徴とする請求項3に記載の受信装置。
  5. 前記受信手段は、
    前記蓄積用ECMを、まとめて受信すること
    を特徴とする請求項3に記載の受信装置。
  6. 前記受信手段は、
    前記所定単位のスクランブルコンテンツ、及び、スクランブルされていないTSパケットを特定するパケット特定情報を含むトランスポートストリーム(TS)パケットを順次受信し、
    前記蓄積手段は、
    前記受信されたTSパケットを順次蓄積し、
    前記デスクランブル処理手段は、
    前記蓄積手段に蓄積された複数のTSパケットの1つから、前記所定単位のスクランブルコンテンツ、及び、前記パケット特定情報を抽出するスクランブルコンテンツ抽出手段と、
    前記抽出したパケット特定情報に基づいて、前記リストから、デスクランブル鍵を抽出するデスクランブル鍵抽出手段と、
    前記抽出した所定単位のスクランブルコンテンツを、前記抽出したデスクランブル鍵を用いてデスクランブルするデスクランブル手段とを含むこと
    を特徴とする請求項1に記載の受信装置。
  7. 前記パケット特定情報は、CC(Continuity Counter)、TSパケット数、累積データ量、相対再生時間、及び、スクランブル鍵の識別子の何れかであり、
    前記スクランブルコンテンツ抽出手段は、
    前記CC、TSパケット数、累積データ量、相対再生時間、及び、スクランブル鍵の識別子の何れかをパケット特定情報として抽出し、
    前記デスクランブル鍵抽出手段は、
    前記パケット特定情報として抽出したCC、TSパケット数、累積データ量、相対再生時間、及び、スクランブル鍵の識別子の何れかに所定の演算を施して、デスクランブル鍵識別子を生成し、これに基づいて、前記リストから、デスクランブル鍵を抽出すること
    を特徴とする請求項6に記載の受信装置。
  8. 前記受信手段は、
    前記所定単位のスクランブルコンテンツ、及び、スクランブルされていないIピクチャ情報を含むトランスポートストリーム(TS)パケットを順次受信し、
    Iピクチャ情報とは、対応するTSパケットがIピクチャの一部又は全部であるか否かを示し、
    前記蓄積手段は、
    前記受信されたTSパケットを順次蓄積し、
    前記デスクランブル処理手段は、
    特殊再生を行う場合において、前記蓄積手段に蓄積された複数のTSパケットの1つから、前記所定単位のスクランブルコンテンツ、及び、Iピクチャ情報を抽出するスクラン
    ブルコンテンツ抽出手段と、
    前記抽出したIピクチャ情報に基づいて、前記抽出した所定単位のスクランブルコンテンツがIピクチャの一部又は全部であるか否かを判定するIピクチャ判定手段と、
    前記抽出した所定単位のスクランブルコンテンツがIピクチャの一部又は全部である場合にのみ、前記リストから、デスクランブル鍵を抽出するデスクランブル鍵抽出手段と、
    前記抽出した所定単位のスクランブルコンテンツを、前記抽出したデスクランブル鍵を用いてデスクランブルするデスクランブル手段とを含むこと
    を特徴とする請求項1に記載の受信装置。
  9. 当該受信装置は、契約情報の管理を行い、非契約時に、一部が有効に機能しないセキュリティモジュール、及び、その他のモジュールからなり、
    当該受信装置は、さらに、
    前記リスト抽出手段により抽出されたリストを保持するリスト保持手段を備え、
    前記リスト抽出手段、及び、前記リスト保持手段は、前記セキュリティモジュール内部に備えられること
    を特徴とする請求項1に記載の受信装置。
  10. スクランブルコンテンツを受信して再生する受信装置であって、
    当該スクランブルコンテンツの一部である所定単位毎に、それぞれに対応するデスクランブル鍵を用いてデスクランブル可能なようにスクランブルされ、前記所定単位毎に、対応するデスクランブル鍵がそれぞれ添付されているスクランブルコンテンツを受信する受信手段と、
    前記受信されたスクランブルコンテンツを蓄積する蓄積手段と、
    前記蓄積手段による蓄積時、又は、当該蓄積後に、前記スクランブルコンテンツに所定単位毎に添付されたデスクランブル鍵に基づいて、前記スクランブルコンテンツをデスクランブルするために用いるデスクランブル鍵の全てを含むリストを生成するリスト生成手段と、
    前記蓄積されたスクランブルコンテンツから、デスクランブルすべき所定単位のスクランブルコンテンツを抽出し、前記生成されたリストからデスクランブルすべき所定単位のスクランブルコンテンツに対応するデスクランブル鍵を抽出し、当該抽出した所定単位のスクランブルコンテンツを、当該抽出したデスクランブル鍵を用いてデスクランブルして、所定単位のコンテンツとするデスクランブル処理手段と、
    前記デスクランブルされる所定単位のコンテンツを、順次再生に供する再生手段と
    を備え、
    前記受信手段は、
    前記所定単位のスクランブルコンテンツ、及び、デスクランブル鍵とスクランブルコンテンツとを対応付けるための情報と当該デスクランブル鍵とからなる補助情報を含むトランスポートストリーム(TS)パケットを順次受信し、
    前記蓄積手段は、
    前記受信されたTSパケットを順次蓄積し、
    前記リスト生成手段は、
    前記補助情報に基づいて、前記リストを生成すること
    を特徴とする受信装置。
  11. 前記TSパケットは、Entitlement Control Message(ECM)を含み、前記補助情報は、ECM本体の暗号化対象部分に埋め込まれており、
    前記リスト生成手段は、
    前記ECMに埋め込まれている補助情報を抽出して、これに基づいて、前記リストを生成すること
    を特徴とする請求項10に記載の受信装置。
  12. コンテンツをスクランブルして、受信装置へ放送する放送装置であって、
    スクランブルすべきコンテンツ、及び、複数のデスクランブル鍵を入手する入手手段と、
    前記入手されたコンテンツの所定単位を、前記入手された複数のデスクランブル鍵のうちの1つを用いてデスクランブル可能なように、且つ、所定単位の1つ又は複数毎にデスクランブル鍵が異なるようにスクランブルして、所定単位のスクランブルコンテンツとするスクランブル処理手段と、
    前記所定単位のスクランブルコンテンツに、当該スクランブルコンテンツを識別するための情報、及び、対応するデスクランブル鍵からなり、前記受信装置に前記複数のデスクランブル鍵のリストを生成させるための補助情報を添付する添付手段と、
    前記補助情報が添付されたスクランブルコンテンツを放送する放送手段と
    を備えることを特徴とする放送装置。
  13. 前記添付手段は、
    前記補助情報を、Entitlement Control Message(ECM)本体の暗号化対象部分に埋め込んで、当該ECMを、前記所定単位のスクランブルコンテンツに添付すること
    を特徴とする請求項12に記載の放送装置。
  14. コンテンツをスクランブルして、受信装置へ放送する放送装置であって、
    スクランブルすべきコンテンツ、及び、複数のデスクランブル鍵を入手する入手手段と、
    前記入手された複数のデスクランブル鍵のリストを生成するリスト生成手段と、
    少なくとも1個の所定の情報に前記リストを埋め込んで、少なくとも1個の蓄積用情報を生成する埋め込み手段と、
    前記入手されたコンテンツの所定単位を、前記入手された複数のデスクランブル鍵のうちの1つを用いてデスクランブル可能なように、且つ、所定単位の1つ又は複数毎にデスクランブル鍵が異なるようにスクランブルして、所定単位のスクランブルコンテンツとするスクランブル処理手段と、
    前記生成された蓄積用情報、及び、前記スクランブルコンテンツを放送する放送手段と
    を備え、
    前記埋め込み手段は、
    複数の所定の情報に前記リストを分割して埋め込んで、複数の蓄積用情報を生成し、
    前記放送手段は、
    前記生成された複数の蓄積用情報、及び、前記スクランブルコンテンツを放送すること
    を特徴とする放送装置。
  15. 前記埋め込み手段は、
    前記リストを、少なくとも1個のEntitlement Control Message(ECM)本体の暗号化対象部分に埋め込んで、少なくとも1個の蓄積用情報とすること
    を特徴とする請求項14に記載の放送装置。
  16. 前記放送手段は、前記蓄積用情報を、対応する全てのスクランブルコンテンツを一通り放送する間に、1セット放送すること
    を特徴とする請求項14に記載の放送装置。
  17. スクランブルコンテンツを受信して再生する受信装置における受信プログラムであって、
    前記受信装置に、
    当該スクランブルコンテンツの一部である所定単位毎に、それぞれに対応するデスクランブル鍵を用いてデスクランブル可能なようにスクランブルされたスクランブルコンテンツと、前記スクランブルコンテンツをデスクランブルするために用いるデスクランブル鍵の全てを含むリストが分割されて埋め込まれた複数の蓄積用情報の全てとを受信する受信ステップと、
    前記受信されたスクランブルコンテンツと複数の蓄積用情報とを蓄積する蓄積ステップと、
    前記蓄積された複数の蓄積用情報から、前記リストを抽出するリスト抽出ステップと、
    前記蓄積されたスクランブルコンテンツから、デスクランブルすべき所定単位のスクランブルコンテンツを抽出し、前記抽出されたリストからデスクランブルすべき所定単位のスクランブルコンテンツに対応するデスクランブル鍵を抽出し、当該抽出した所定単位のスクランブルコンテンツを、当該抽出したデスクランブル鍵を用いてデスクランブルして、所定単位のコンテンツとするデスクランブル処理ステップと、
    前記デスクランブルされる所定単位のコンテンツを、順次再生に供する再生ステップと
    を実行させることを特徴とする受信プログラム。
  18. スクランブルコンテンツを受信して再生する受信装置における受信プログラムであって、
    前記受信装置に、
    当該スクランブルコンテンツの一部である所定単位毎に、それぞれに対応するデスクランブル鍵を用いてデスクランブル可能なようにスクランブルされているスクランブルコンテンツ、及び、デスクランブル鍵とスクランブルコンテンツとを対応付けるための情報と当該デスクランブル鍵とからなる補助情報を含むトランスポートストリーム(TS)パケットを順次受信する受信ステップと、
    前記受信されたTSパケットを蓄積する蓄積ステップと、
    前記蓄積ステップによる蓄積時、又は、当該蓄積後に、前記補助情報に基づいて、前記スクランブルコンテンツをデスクランブルするために用いるデスクランブル鍵の全てを含むリストを生成するリスト生成ステップと、
    前記蓄積されたスクランブルコンテンツから、デスクランブルすべき所定単位のスクランブルコンテンツを抽出し、前記生成されたリストからデスクランブルすべき所定単位のスクランブルコンテンツに対応するデスクランブル鍵を抽出し、当該抽出した所定単位のスクランブルコンテンツを、当該抽出したデスクランブル鍵を用いてデスクランブルして、所定単位のコンテンツとするデスクランブル処理ステップと、
    前記デスクランブルされる所定単位のコンテンツを、順次再生に供する再生ステップと
    を実行させることを特徴とする受信プログラム。
  19. コンテンツをスクランブルして、受信装置へ放送する放送装置における放送プログラムであって、
    前記放送装置に、
    スクランブルすべきコンテンツ、及び、複数のデスクランブル鍵を入手する入手ステップと、
    前記入手されたコンテンツの所定単位を、前記入手された複数のデスクランブル鍵のうちの1つを用いてデスクランブル可能なように、且つ、所定単位の1つ又は複数毎にデスクランブル鍵が異なるようにスクランブルして、所定単位のスクランブルコンテンツとするスクランブル処理ステップと、
    前記所定単位のスクランブルコンテンツに、当該スクランブルコンテンツを識別するための情報、及び、対応するデスクランブル鍵からなり、前記受信装置に前記複数のデスクランブル鍵のリストを生成させるための補助情報を添付する添付ステップと、
    前記補助情報が添付されたスクランブルコンテンツを放送する放送ステップと
    を実行させることを特徴とする放送プログラム。
  20. コンテンツをスクランブルして、受信装置へ放送する放送装置における放送プログラムであって、
    前記放送装置に、
    スクランブルすべきコンテンツ、及び、複数のデスクランブル鍵を入手する入手ステップと、
    前記入手された複数のデスクランブル鍵のリストを生成するリスト生成ステップと、
    複数の所定の情報に前記リストを埋め込んで複数の蓄積用情報を生成する埋め込みステ
    ップと、
    前記入手されたコンテンツの所定単位を、前記入手された複数のデスクランブル鍵のうちの1つを用いてデスクランブル可能なように、且つ、所定単位の1つ又は複数毎にデスクランブル鍵が異なるようにスクランブルして、所定単位のスクランブルコンテンツとするスクランブル処理ステップと、
    前記生成された複数の蓄積用情報、及び、前記スクランブルコンテンツを放送する放送ステップと
    を実行させることを特徴とする放送プログラム。
  21. スクランブルコンテンツを受信して再生する受信装置における受信プログラムを記録した記録媒体であって、
    前記受信装置に、
    当該スクランブルコンテンツの一部である所定単位毎に、それぞれに対応するデスクランブル鍵を用いてデスクランブル可能なようにスクランブルされたスクランブルコンテンツと、前記スクランブルコンテンツをデスクランブルするために用いるデスクランブル鍵の全てを含むリストが分割されて埋め込まれた複数の蓄積用情報の全てとを受信する受信ステップと、
    前記受信されたスクランブルコンテンツと複数の蓄積用情報とを蓄積する蓄積ステップと、
    前記蓄積された複数の蓄積用情報から、前記リストを抽出するリスト抽出ステップと、
    前記蓄積されたスクランブルコンテンツから、デスクランブルすべき所定単位のスクランブルコンテンツを抽出し、前記抽出されたリストからデスクランブルすべき所定単位のスクランブルコンテンツに対応するデスクランブル鍵を抽出し、当該抽出した所定単位のスクランブルコンテンツを、当該抽出したデスクランブル鍵を用いてデスクランブルして、所定単位のコンテンツとするデスクランブル処理ステップと、
    前記デスクランブルされる所定単位のコンテンツを、順次再生に供する再生ステップと
    を実行させることを特徴とする受信プログラムを記録した記録媒体。
  22. スクランブルコンテンツを受信して再生する受信装置における受信プログラムを記録した記録媒体であって、
    前記受信装置に、
    当該スクランブルコンテンツの一部である所定単位毎に、それぞれに対応するデスクランブル鍵を用いてデスクランブル可能なようにスクランブルされているスクランブルコンテンツ、及び、デスクランブル鍵とスクランブルコンテンツとを対応付けるための情報と当該デスクランブル鍵とからなる補助情報を含むトランスポートストリーム(TS)パケットを順次受信する受信ステップと、
    前記受信されたTSパケットを蓄積する蓄積ステップと、
    前記蓄積ステップによる蓄積時、又は、当該蓄積後に、前記補助情報に基づいて、前記スクランブルコンテンツをデスクランブルするために用いるデスクランブル鍵の全てを含むリストを生成するリスト生成ステップと、
    前記蓄積されたスクランブルコンテンツから、デスクランブルすべき所定単位のスクランブルコンテンツを抽出し、前記生成されたリストからデスクランブルすべき所定単位のスクランブルコンテンツに対応するデスクランブル鍵を抽出し、当該抽出した所定単位のスクランブルコンテンツを、当該抽出したデスクランブル鍵を用いてデスクランブルして、所定単位のコンテンツとするデスクランブル処理ステップと、
    前記デスクランブルされる所定単位のコンテンツを、順次再生に供する再生ステップと
    を実行させることを特徴とする受信プログラムを記録した記録媒体。
  23. コンテンツをスクランブルして、受信装置へ放送する放送装置における放送プログラムを記録した記録媒体であって、
    前記放送装置に、
    スクランブルすべきコンテンツ、及び、複数のデスクランブル鍵を入手する入手ステップと、
    前記入手されたコンテンツの所定単位を、前記入手された複数のデスクランブル鍵のうちの1つを用いてデスクランブル可能なように、且つ、所定単位の1つ又は複数毎にデスクランブル鍵が異なるようにスクランブルして、所定単位のスクランブルコンテンツとするスクランブル処理ステップと、
    前記所定単位のスクランブルコンテンツに、当該スクランブルコンテンツを識別するための情報、及び、対応するデスクランブル鍵からなり、前記受信装置に前記複数のデスクランブル鍵のリストを生成させるための補助情報を添付する添付ステップと、
    前記補助情報が添付されたスクランブルコンテンツを放送する放送ステップと
    を実行させることを特徴とする放送プログラムを記録した記録媒体。
  24. コンテンツをスクランブルして、受信装置へ放送する放送装置における放送プログラムを記録した記録媒体であって、
    前記放送装置に、
    スクランブルすべきコンテンツ、及び、複数のデスクランブル鍵を入手する入手ステップと、
    前記入手された複数のデスクランブル鍵のリストを生成するリスト生成ステップと、
    複数の所定の情報に前記リストを埋め込んで複数の蓄積用情報を生成する埋め込みステップと、
    前記入手されたコンテンツの所定単位を、前記入手された複数のデスクランブル鍵のうちの1つを用いてデスクランブル可能なように、且つ、所定単位の1つ又は複数毎にデスクランブル鍵が異なるようにスクランブルして、所定単位のスクランブルコンテンツとするスクランブル処理ステップと、
    前記生成された複数の蓄積用情報、及び、前記スクランブルコンテンツを放送する放送ステップと
    を実行させることを特徴とする放送プログラムを記録した記録媒体。
  25. スクランブルコンテンツを受信して再生する受信方法であって、
    当該スクランブルコンテンツの一部である所定単位毎に、それぞれに対応するデスクランブル鍵を用いてデスクランブル可能なようにスクランブルされたスクランブルコンテンツと、前記スクランブルコンテンツをデスクランブルするために用いるデスクランブル鍵の全てを含むリストが分割されて埋め込まれた複数の蓄積用情報の全てとを受信する受信ステップと、
    前記受信されたスクランブルコンテンツと複数の蓄積用情報とを蓄積する蓄積ステップと、
    前記蓄積された複数の蓄積用情報から、前記リストを抽出するリスト抽出ステップと、
    前記蓄積されたスクランブルコンテンツから、デスクランブルすべき所定単位のスクランブルコンテンツを抽出し、前記抽出されたリストからデスクランブルすべき所定単位のスクランブルコンテンツに対応するデスクランブル鍵を抽出し、当該抽出した所定単位のスクランブルコンテンツを、当該抽出したデスクランブル鍵を用いてデスクランブルして、所定単位のコンテンツとするデスクランブル処理ステップと、
    前記デスクランブルされる所定単位のコンテンツを、順次再生に供する再生ステップと
    を含むことを特徴とする受信方法。
  26. スクランブルコンテンツを受信して再生する受信方法であって、
    当該スクランブルコンテンツの一部である所定単位毎に、それぞれに対応するデスクランブル鍵を用いてデスクランブル可能なようにスクランブルされているスクランブルコンテンツ、及び、デスクランブル鍵とスクランブルコンテンツとを対応付けるための情報と当該デスクランブル鍵とからなる補助情報を含むトランスポートストリーム(TS)パケットを順次受信する受信ステップと、
    前記受信されたTSパケットを蓄積する蓄積ステップと、
    前記蓄積ステップによる蓄積時、又は、当該蓄積後に、前記補助情報に基づいて、前記スクランブルコンテンツをデスクランブルするために用いるデスクランブル鍵の全てを含むリストを生成するリスト生成ステップと、
    前記蓄積されたスクランブルコンテンツから、デスクランブルすべき所定単位のスクランブルコンテンツを抽出し、前記生成されたリストからデスクランブルすべき所定単位のスクランブルコンテンツに対応するデスクランブル鍵を抽出し、当該抽出した所定単位のスクランブルコンテンツを、当該抽出したデスクランブル鍵を用いてデスクランブルして、所定単位のコンテンツとするデスクランブル処理ステップと、
    前記デスクランブルされる所定単位のコンテンツを、順次再生に供する再生ステップと
    を含むことを特徴とする受信方法。
  27. コンテンツをスクランブルして、受信装置へ放送する放送方法であって、
    スクランブルすべきコンテンツ、及び、複数のデスクランブル鍵を入手する入手ステップと、
    前記入手されたコンテンツの所定単位を、前記入手された複数のデスクランブル鍵のうちの1つを用いてデスクランブル可能なように、且つ、所定単位の1つ又は複数毎にデスクランブル鍵が異なるようにスクランブルして、所定単位のスクランブルコンテンツとするスクランブル処理ステップと、
    前記所定単位のスクランブルコンテンツに、当該スクランブルコンテンツを識別するための情報、及び、対応するデスクランブル鍵からなり、前記受信装置に前記複数のデスクランブル鍵のリストを生成させるための補助情報を添付する添付ステップと、
    前記補助情報が添付されたスクランブルコンテンツを放送する放送ステップと
    を含むことを特徴とする放送方法。
  28. コンテンツをスクランブルして、受信装置へ放送する放送方法であって、
    スクランブルすべきコンテンツ、及び、複数のデスクランブル鍵を入手する入手ステップと、
    前記入手された複数のデスクランブル鍵のリストを生成するリスト生成ステップと、
    複数の所定の情報に前記リストを埋め込んで複数の蓄積用情報を生成する埋め込みステップと、
    前記入手されたコンテンツの所定単位を、前記入手された複数のデスクランブル鍵のうちの1つを用いてデスクランブル可能なように、且つ、所定単位の1つ又は複数毎にデスクランブル鍵が異なるようにスクランブルして、所定単位のスクランブルコンテンツとするスクランブル処理ステップと、
    前記生成された複数の蓄積用情報、及び、前記スクランブルコンテンツを放送する放送ステップと
    を実行させることを特徴とする放送方法。
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