JP4008695B2 - 健康管理端末 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、利用者の健康状態を判断するための生体情報を計測し、管理する健康管理端末及び健康管理支援システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、家庭で計測・入力した血圧や心電図等の健康データや問診結果等を電話回線やインターネットを利用して自治体・医療機関・サービス事業者等の健康管理を行うセンタに送信することにより、利用者の健康管理を支援するシステムが開発されつつある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述したような従来のシステムでは、このシステムを利用するために専用の装置を自宅等に設置する必要があり、利用者は装置の購入・構築に多額のコストを要するという問題があった。
また、上述した従来のシステムによれば、自宅に設置されている専用装置からインターネット等を介してシステム側にアクセスし、所定の操作を行う必要があるため、システム利用において利用者の負担が大きいという問題があった。
また、健康状態を判定するための血圧や脈拍等の生体情報の計測は、常時行っていることが好ましいことから、利用者は常に計測器を携帯することが求められる。しかしながら、上述した従来のシステムにおいては、生体情報を計測する計測機器が大型化傾向にあり、計測機器を携帯することが困難であるため、計測場所や計測時間等が制限され、十分な生体情報を取得できないという問題もあった。更に、従来は、計測した生体情報を全てシステム側へ送信していたことから、通信トラフィックが増加し、速やかにデータを送信することが難しい状況となる場合が生ずる。また、送信データ量が多いと、端末側の電力消費が大きくなるという欠点もある。
【0004】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、健康状態を示す生体情報の計測を常時可能とし、必要十分な生体情報から正確に利用者の健康状態を管理することのできる健康管理端末及び健康管理支援システムを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、利用者の健康状態を判断するための生体情報を計測する計測手段と、計測された前記生体情報を所定期間保持する第1の記憶手段と、前記生体情報が正常値か否かを予め設定されている正常値範囲情報に基づいて判断する判断手段と、前記生体情報が正常値でないと判断された場合に、当該判断時の生体情報と、判断時以前の所定の期間において計測した生体情報とを第2の記憶手段に記憶させ、一方、前記生体情報が正常値であった場合に、所定の条件に一致する生体情報のみを前記第2の記憶手段に記憶させるデータ制御手段と、前記第2の記憶手段の空きメモリ容量が所定の値以下となった場合に、前記第2の記憶手段に格納されている生体情報を、これらを一元管理する健康管理支援システムへ送信する送信手段とを具備することを特徴とする健康管理端末を提供する。
上記所定の値は、第2の記憶手段の空きメモリが無くなり、新たなデータを書き込むことができない状態となる前に、現在第2の記憶手段に格納されている情報を外部へ送信することを目的として設定される値である。これにより、第2の記憶手段がメモリ不足に陥ることを防止することができる。
【0006】
上記生体情報とは、血圧、脈拍(心拍数)、脈波、体温等をいう。また、上記正常値範囲情報は、生体情報に応じてそれぞれ設けられている。また、上記所定の条件に一致する生体情報とは、常時計測している生体情報のうち所定の時間(例えば、5分刻み)において計測した生体情報、所定回数毎(例えば、10回刻み)の生体情報等をいう。即ち、生体情報が正常値であった場合、計測した全ての生体情報を記憶するとなると大容量の第2のメモリ手段が必要となる。従って、常時計測している生体情報を間引いて第2の記憶手段に記憶させることで、第2の記憶手段のメモリ容量を抑えることが可能となる。
また、上記第1の記憶手段とは、FIFO形式でデータを記憶するメモリ等が挙げられる。
上述したように、計測手段によって計測された生体情報を全て第2のメモリに書き込むのではなく、生体情報が正常か否かによって第2のメモリへ記憶させる生体情報を制限することにより、第2のメモリの記憶容量を小さくすることができ、これにより端末自体の小型化、低コスト化を図ることができる。
【0007】
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の健康管理端末において、現在時刻が予め設定されている時刻になった場合に、前記第2の記憶手段に格納されている生体情報を、これらを一元管理する健康管理支援システムへ送信する送信手段を更に備えることを特徴とする。
【0008】
常に正常値を示していた場合には、第2の記憶手段に記憶する生体情報が少ないため、第2の記憶手段の空きメモリ容量が所定の値以下になりにくく、端末内に長時間生体情報が保持される状態となる。従って、このような状態を回避するため、予め送信時刻を設定しておき、空きメモリ容量に拘わらず第2の記憶手段に格納されている生体情報を健康管理支援システムへ送信する。
これにより、端末内に生体情報が長時間滞留することを防止することができる。
【0009】
また、請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の健康管理端末において、前記送信手段による送信が終了した後に、前記データ制御手段が前記第2の記憶手段に格納されている前記生体情報を消去することを特徴とする。
このように、健康管理支援システムへ送信した生体情報については、健康管理支援システム側で管理されることとなるので、これらの情報については第2の記憶手段から消去することにより、第2の記憶手段を効率良く使用することができる。
【0010】
また、請求項4に記載の発明は、請求項1〜請求項3のいずれかに記載の健康管理端末において、前記判断手段によって、前記生体情報が正常値でないと判断された場合には、異常値である旨を利用者に通知する異常通知手段を更に備えることを特徴とする。
上記異常通知手段としては、視覚、聴覚等によって異常を通知する手法が挙げられ、例えば表示部に異常値が検出された旨を示すメッセージ等を表示したり、異常通知用に設置した発光素子等を点滅させることにより通知するようにしても良く、また、音声、振動により通知しても良い。
【0011】
また、請求項5に記載の発明は、請求項1〜請求項4のいずれかに記載の健康管理端末において、前記計測手段によって計測される前記生体情報を表示する表示手段を更に備えることを特徴とする。
このように計測した生体情報を表示することにより、利用者自ら生体情報を把握することができるため、日常生活における健康管理の指標とすることができる。
【0012】
また、請求項6に記載の発明は、請求項1〜請求項5のいずれかに記載の健康管理端末において、前記正常値範囲情報は、前記健康管理支援システムによって当該利用者の生体情報及び利用者の属性に基づいて決定される情報であり、前記判断手段は、前記健康管理支援システムから送信されてくる最新の前記正常値範囲情報に基づいて生体情報が正常値か否かを判断することを特徴とする。
このように、判断手段は健康管理支援システムから送信されてくる各利用者に対して最適に決定された最新の正常値範囲情報に基づいて生体情報が正常か否かを判断するので、極めて精度良く生体情報の判断を行うことができ、健康管理を精密に行うことができる。
【0013】
また、本発明の一実施の形態に係る健康管理支援システムは、利用者の健康状態を判断するための生体情報を計測する健康管理端末から送信されてくる生体情報を受信する受信手段と、利用者毎に前記生体情報を格納する記憶手段と、所定期間毎に各利用者の正常値範囲を前記記憶手段に格納されている生体情報又は/及び各利用者の属性に基づいて決定する正常値範囲決定手段と、決定した前記正常値範囲を対応する前記健康管理端末へ送信する送信手段とを具備することを特徴とする。
【0014】
上記利用者の属性とは、性別、年齢、定期検診の結果、持病、健康状態等のことをいう。例えば、厚生省や各医療機関等から年齢等に応じてどの程度の値であれば正常であるか等のだいたいの指標が決まっている。正常値範囲決定手段は、これらの情報や利用者の属性を加味して利用者毎に正常値範囲を決定する。
これにより、例えば個人差が大きく、正常値範囲が決定しにくい、又は、個人差を考慮するために正常値範囲が非常に広く設定されているような生体情報においても、平常時における利用者の生体情報を参照することによって、それぞれの利用者に対して個別に最適と思われる正常値範囲を決定することができる。これにより、生体情報が異常か否かの判断を極めて精度良く行うことができ、健康管理を精密に行うことができる。
【0015】
また、本発明の一実施の形態に係る健康管理支援システムにおいては、前記記憶手段に格納されている各利用者の生体情報において、所定期間における異常値の情報を利用者毎に検出する検出手段を備え、前記送信手段は、当該利用者が加入している保険機関へ前記異常値の情報を送信することを特徴とする。
このように、健康状態によって保険金額を変動させるような保険機関に対して生体情報を提供することにより、保険機関は各利用者の健康状態を正確に把握することができ、各利用者に対して適切な保険金額を設定することができる。
【0016】
また、本発明の一実施の形態に係る健康管理支援システムにおいては、前記異常値の情報は、前記所定期間において生体情報が前記正常値範囲外を示した累計時間の情報であることを特徴とする。
生体情報が異常値を示した累計時間と所定期間との情報があれば、保険機関はどの程度の割合で異常値が検出されているのかを把握することができる。このように、健康状態を判定するために必要となる最小限のパラメータを保険機関に提供することにより、保険機関が取り扱うデータ量を軽減することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照し、本発明の一実施形態について説明する。
図1は本発明の一実施形態における健康管理端末1の概略構成を示すブロック図である。
【0018】
この図において、符号11は健康管理端末1の動作全体を制御するCPU(中央処理装置)であり、図示のように他の構成要素それぞれと接続されている。符号12はCPU11が実行するプログラムが記憶されたROM(Read Only Memory)であり、CPU11の処理を規定したプログラム等が格納されている。符号13はCPU11の演算処理で使用されるRAM(Random Access Memory)であり、このRAMに格納されている情報については後述する。
【0019】
符号14はCPU11からの表示指示に従って所定の情報を表示する表示部である。符号15は月、日、時刻、又は測定開始からの期間、或いはある特定時間からの期間等を計時してCPU11へ供給する時計部である。
符号16はFIFO(First In First Out)形式で情報を記憶するバッファであり、符号17はバッファ16に比べて大きな記憶容量を有するメインメモリである。なお、バッファ16及びメインメモリ17の記憶容量については任意に決定できる。
【0020】
符号18は利用者の健康状態を判断するための生体情報を計測する生体情報計測部であり、例えば血圧、体温、心拍数(脈拍)、脈派等の計測を常時行い、計測結果をCPU11へ供給する。
なお、この生体情報計測部18は各生体情報に対応してそれぞれ1つづつ設けられている。即ち、血圧及び体温を計測するのであれば、血圧用と体温用の2つの生体情報計測部18が当該端末内に設けられることとなる。従って、この場合にはそれぞれの生体情報計測部18によって計測された生体情報がCPU11へ供給されることとなる。
また、上記例に限らず、1つの生体情報計測部18により、複数の生体情報を測定するような構成としてもよい。
符号19は無線通信を行う通信部であり、外部の装置に対して計測した生体情報を送信すると共に、生体情報計測部18によって計測された生体情報が正常値であるか否かを判断する基準となる正常値範囲情報を外部から受信する。
【0021】
次に、上記RAM13に格納されている種々の情報について図2を参照して説明する。
RAM13には、図2に示すように、計測した生体情報が正常値か否かを判断するための正常値範囲情報100、バッファ16に格納されている生体情報をメインメモリ17へ記憶するタイミングが設定されている時刻情報101、メインメモリ17に格納されている生体情報を外部へ送信するタイミングを決定する際に参照される空き容量閾値102及び送信時刻情報103等が格納されている。なお、上記時刻情報101は、所定時間毎(例えば、5分毎)に生体情報を記憶する指示や、所定回数毎(例えば、5回計測を行う毎に1つの計測情報を記憶する)等の指示が記載された情報である。
【0022】
次に、上記構成からなる健康管理端末1の動作について図3に示した処理フローに従って説明する。なお、以下に示す処理は所定の間隔毎に繰り返し行われる処理であり、また、複数の生体情報を測定する場合には、それぞれの生体情報に対して以下の処理をそれぞれ並行して行う処理内容である。
【0023】
まず、生体情報計測部18は生体情報を計測しこの計測結果をCPU11へ供給する(図3のステップSP1)。CPU11は計測結果と当該計測時刻を時計部15から取得し、これらの情報を対応付けてバッファ16へ格納する(ステップSP2)。ここで、バッファ16は前述したようにFIFO形式でデータを記憶するため、今回計測された最新の生体情報が格納されると同時に、バッファ16に格納されていた生体情報の内、最も古いデータが消去されることとなる。
続いて、CPU11は今回計測された生体情報が正常値であるか否かをRAM13に格納されている正常値範囲情報100を参照して判断する(ステップSP3)。CPU11は、正常値範囲内に計測値が入っていれば正常であると判断し、範囲外であれば異常であると判断する。
なお、上記正常値か否かの判断において、全ての生体情報が正常値の範囲内であっても、異常値に近い値が所定数以上あった場合には、これらの異常値に近い値を異常値と判断するようにしてもよい。
【0024】
この結果、生体情報が正常値であった場合には(ステップSP3において「YES」)、続いて、当該生体情報の計測時刻がRAM13に格納されている時刻情報101と一致するか否かを判断する(ステップSP4)。この結果、一致しなかった場合には(ステップSP4において「NO」)、当該処理を終了する。
一方、一致した場合には(ステップSP4において「YES」)、当該生体情報と計測時刻とをメインメモリ17に格納する(ステップSP5)。
【0025】
なお、ステップSP3において、生体情報が異常値であった場合には、CPU11は表示部14に対して異常値を示した旨を通知するメッセージを表示するように指示する(ステップSP6)。これにより、表示部14にはその旨の表示がなされ、利用者はこの表示を見ることにより異常値が検出されたことを認識することができる。続いて、CPU11は、当該生体情報の計測時刻から過去所定の期間において計測した生体情報とをバッファ16から読み出し、これらの情報をメインメモリ17に格納する(ステップSP7)。これにより、異常値である生体情報だけでなくその生体情報が計測される前の所定期間において計測された生体情報についてもメインメモリ17に格納されることとなる。
【0026】
そして、このようにしてステップSP5又はステップSP7において、メインメモリ17に所定の情報が格納されると、続いて、CPU11は、メインメモリ17の空き容量が所定の空き容量閾値102以下であるか否かを判断する(ステップSP8)。この結果、空き容量が空き容量閾値102よりも大きかった場合には(ステップSP8において「NO」)、続いて現在の時刻がRAM13に格納されている送信時刻情報103と一致するか否かを判断する(ステップSP9)。この結果、一致しなかった場合には(ステップSP9において「NO」)、当該処理を終了する。
一方、メインメモリ17の空き容量が空き容量閾値102以下であった場合(ステップSP8において「YES」)、及び現在時刻が送信時刻情報103と一致した場合(ステップSP9において「YES」)には、メインメモリ17に格納されている生体情報を外部へ送信する処理を行う(ステップSP10)。そして、送信が正常に完了するとCPU11はメインメモリ12に格納されている生体情報を全て消去し(ステップSP11)、当該処理を終了する。
【0027】
なお、複数の生体情報を並行して同時に計測している場合には、上記ステップSP10において、複数の生体情報を一括して送信するようにしても良い。このように、一括送信することにより、効率よく情報を送信することができる。
【0028】
なお、ステップSP10において、外部に送信された当該利用者の生体情報は、図4に示すネットワーク40を介してこれらの生体情報を一元管理する健康管理支援システム30へ送信される。
ここで、健康管理支援システム30は、ネットワーク40を介して外部と情報を送受信する通信部31と、各部を制御する制御部32と、データベース33とを備えている。
健康管理支援システム30の制御部32は、健康管理端末1から送信されてきた生体情報を受信すると、この生体情報を利用者別にデータベース33に格納する。この結果、データベース33には、各利用者に対応して今まで受信した生体情報が格納される。
なお、上記ネットワーク40は、インターネット、LAN等の専用回線等どのような網でもよい。
【0029】
また、健康管理支援システム30の制御部32は、所定期間毎に各利用者の正常値範囲をデータベース33に格納されている生体情報や各利用者の属性に基づいて決定する。ここで利用者の属性とは、性別、年齢、持病、定期検診の結果、健康状態等である。また、厚生省や各医療機関等により各年齢、性別毎に正常値の指標がほぼ決まっている。
制御部32は、これらの指標、データベース33に格納されている生体情報、及び利用者の属性に基づいて利用者毎に正常値範囲を決定する。
これにより、例えば個人差が激しい生体情報(例えば血圧)等においても、定期検診の結果等を参照することにより、平常時における利用者のだいたいの血圧を把握することができ、それぞれの利用者に対して個別に最適と思われる正常値範囲を決定することができる。
制御部32はこのようにして各利用者の正常値範囲を決定すると、各利用者の健康管理端末1へこの正常値範囲を送信する。
健康管理端末1は健康管理支援システム30から正常値範囲の情報を受信すると、RAM13に格納されている正常値範囲情報100を最新の正常値範囲情報に書き換え、以後、この正常値範囲情報に基づいて生体情報が正常か否かを判断する。
【0030】
ここで図5に、データベース33に格納されている生体情報の時間的推移の一例を示す。図5において、横軸は時間、縦軸はある生体情報(例えば心拍数)の値を示している。
ここで、期間1において正常値範囲はA〜Bに設定されており、続いて、所定の期間が経過した期間2の開始時においては、制御部32が上述したようにして正常値範囲を決定した結果、正常値範囲がC〜Dに変更されている。
このように、正常値範囲が変更になった場合には、その変更時において制御部32は対応する健康管理端末1に対して正常値範囲を送信する。
【0031】
また、健康管理支援システム30は、所定の期間毎(例えば、図5における期間1、期間2毎)に各利用者の生体情報を判定し、これらの判定結果を当該利用者が加入している保険機関50に対しネットワーク40を介して送信する。
ここで、全ての生体情報を保険機関に対して送信するとなると膨大なデータ量となるとともに保険機関においても管理データが多くなってしまう。そこで、利用者の健康状態を把握しやすいように、異常値として検出された生体情報に関する情報のみを保険機関に対して送信する。
【0032】
例えば、所定期間において異常値を示していた累計時間等が挙げられる。即ち、図5に示した生体情報の時間的推移において、期間2においては、5回に渡って異常値が発生している。この場合、異常値を示している期間(例えば、図中αの期間)を検出し、検出した時間の合計時間を保険機関50へ送信する。これにより、保険機関50では各利用者の健康状態を把握しやすく、この健康状態に応じて保険金額等を検討することが可能となる。
【0033】
以上、この発明の実施形態を図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
例えば、上述した実施形態では、健康管理支援システム1が生体情報等を送信する送信先として保険機関50を挙げたが、これに限らず、医療機関やその他生体情報を参考にするような機関等へ送信するようにしてもよい。
【0034】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の健康管理端末によれば、利用者の健康状態を判断するための生体情報を計測する計測手段と、計測された前記生体情報を所定期間保持する第1の記憶手段と、前記生体情報が正常値か否かを予め設定されている正常値範囲情報に基づいて判断する判断手段と、前記生体情報が正常値でないと判断された場合に、当該判断時の生体情報と、判断時以前の所定の期間において計測した生体情報とを第2の記憶手段に記憶させ、一方、前記生体情報が正常値であった場合に、所定の条件に一致する生体情報のみを前記第2の記憶手段に記憶させるデータ制御手段と、前記第2の記憶手段の空きメモリ容量が所定の値以下となった場合に、前記第2の記憶手段に格納されている生体情報を、これらを一元管理する健康管理支援システムへ送信する送信手段とを備える。
このように、計測手段によって計測された生体情報を全て第2のメモリに書き込むのではなく、生体情報が正常か否かによって第2のメモリへ記憶させる生体情報を制限することにより、第2のメモリの記憶容量を小さくすることができ、これにより端末自体の小型化、低コスト化を図ることができる。
また、利用者が特定の操作することなく自動的に生体情報を測定し、これに基づいて所定の処理を行うので、利用者の負担を著しく軽減することができる。
また、構成要素が少ないため、小型化が可能であり常に携帯することができるので、常時生体情報の計測が可能であり、一瞬の異常も見逃さずに確実に検出することができる。
また、第2の記憶手段がメモリ不足に陥ることを防止することができる。
【0035】
また、請求項2に記載の健康管理端末によれば、現在時刻が予め設定されている時刻になった場合に、前記第2の記憶手段に格納されている生体情報を、これらを一元管理する健康管理支援システムへ送信する送信手段を更に備えるので、端末内に生体データが長時間滞留することを防止することができる。また、計測された全ての生体情報を送信しないことから送信するデータ量を低減させることができ、通信トラフィックの低減、端末側の電力消費の低減を図ることができる。
【0036】
また、請求項3に記載の健康管理端末によれば、送信手段による送信が終了した後に、データ制御手段が第2の記憶手段に格納されている生体情報を消去する。このように、健康管理支援システムへ送信した生体情報については、健康管理支援システム側で管理されることとなるので、これらの情報については第2の記憶手段から消去することにより、第2の記憶手段を効率良く使用することができる。
【0037】
また、請求項4に記載の健康管理端末によれば、判断手段によって、生体情報が正常値でないと判断された場合には、異常値である旨を利用者に通知する異常通知手段を更に備えるので、利用者は異常値が検出された旨を即座に認識することができる。
【0038】
また、請求項5に記載の健康管理端末によれば、計測手段によって計測される生体情報を表示する表示手段を更に備える。このように計測した生体情報を表示することにより、利用者自ら生体情報を把握することができるため、日常生活における健康管理の指標とすることができる。
【0039】
また、請求項6に記載の健康管理端末によれば、正常値範囲情報は、健康管理支援システムによって当該利用者の生体情報及び利用者の属性に基づいて決定される情報であり、判断手段は、健康管理支援システムから送信されてくる最新の正常値範囲情報に基づいて生体情報が正常値か否かを判断する。
このように、判断手段は健康管理支援システムから送信されてくる各利用者に対して最適に決定された最新の正常値範囲情報に基づいて生体情報が正常か否かを判断するので、極めて精度良く生体情報の判断を行うことができ、健康管理を精密に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態による健康管理端末の構成を示すブロック図である。
【図2】 図1におけるRAM13に格納されている情報の一例を示した図である。
【図3】 同実施形態における健康管理端末の動作を示すフローチャートである。
【図4】 本発明の一実施形態による健康管理端末及び健康管理支援システムのネットワーク構成を示す図である。
【図5】 本発明の一実施形態による健康管理支援システムのデータベースに格納されている生体情報の時間的推移を示す図である。
【符号の説明】
1…健康管理端末
11…CPU(判断手段、データ制御手段)
12…ROM
13…RAM
14…表示部(異常通知手段、表示手段)
15…時計部
16…バッファ(第1の記憶手段)
17…メインメモリ(第2の記憶手段)
18…生体情報計測部(計測手段)
19…通信部(送信手段)
30…健康管理支援システム
31…通信部(受信手段、送信手段)
32…制御部(検出手段、正常値範囲決定手段)
33…データベース(記憶手段)
40…ネットワーク
50…保険会社(保険機関)

Claims (6)

  1. 利用者の健康状態を判断するための生体情報を計測する計測手段と、
    計測された前記生体情報を所定期間保持する第1の記憶手段と、
    前記生体情報が正常値か否かを予め設定されている正常値範囲情報に基づいて判断する判断手段と、
    前記生体情報が正常値でないと判断された場合に、当該判断時の生体情報と、判断時以前の所定の期間において計測した生体情報とを第2の記憶手段に記憶させ、一方、前記生体情報が正常値であった場合に、所定の条件に一致する生体情報のみを前記第2の記憶手段に記憶させるデータ制御手段と、
    前記第2の記憶手段の空きメモリ容量が所定の値以下となった場合に、前記第2の記憶手段に格納されている生体情報を、これらを一元管理する健康管理支援システムへ送信する送信手段と、
    を具備することを特徴とする健康管理端末。
  2. 現在時刻が予め設定されている時刻になった場合に、前記第2の記憶手段に格納されている生体情報を、これらを一元管理する健康管理支援システムへ送信する送信手段を更に備えることを特徴とする請求項1に記載の健康管理端末。
  3. 前記送信手段による送信が終了した後に、前記データ制御手段が前記第2の記憶手段に格納されている前記生体情報を消去することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の健康管理端末。
  4. 前記判断手段によって、前記生体情報が正常値でないと判断された場合には、その旨を利用者に通知する異常通知手段を更に備えることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の健康管理端末。
  5. 前記計測手段によって計測される前記生体情報を表示する表示手段を更に備えることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の健康管理端末。
  6. 前記正常値範囲情報は、前記健康管理支援システムによって当該利用者の生体情報及び利用者の属性に基づいて決定される情報であり、
    前記判断手段は、前記健康管理支援システムから送信されてくる最新の正常値範囲情報に基づいて生体情報が正常値か否かを判断することを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかに記載の健康管理端末。
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