JP4007017B2 - 二重屋根を使用した温度制御システム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、建物の二重屋根を使用した温度制御システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
太陽光の熱を利用した建物の屋根集熱システムについては、特開平9−264612号公報等に種々の構成のものが開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来の此の種のシステムは、いずれも建物内に空気流通路を形成するためのダクトを設けたものがほとんどであり、設置工事が複雑になるとともにコスト高となるという問題点があった。
本発明は上記問題点を解決することを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明は、 建物の外壁部の内部に屋根裏空間部と床下に連通する空気の流通路を形成し、建物の屋根部の下地材上に下部外囲板と上部外囲板との間に隙間が形成された二重屋根を形成し、該二重屋根の隙間を前記屋根裏空間部の適所に連通し、該屋根裏空間部と前記二重屋根の隙間との連通部に第1の電動型のファンを配設し、前記外壁部の空気の流通路の適所に第2の電動型のファンを配設し、前記二重屋根を形成する上部外囲板に二重屋根の隙間の空気を外部に排出しあるいは外部の空気を二重屋根の隙間に取り込む通気孔を設け、前記第1の電動型ファンを正方向に駆動することによって屋根空間部内の熱気を二重屋根の外囲板の穴を通じて外部に排出し、前記第2の電動型ファンを正方向に駆動することによって床下の冷気を外壁部の空気の流通路を通じて屋根裏空間部に導き、建物の冷房効果を高めるともに、前記第1の電動ファンを逆方向に駆動することによって二重屋根の隙間の熱気を屋根裏空間部に導き、前記第2の電動ファンを逆方向に駆動することによって屋根裏空間部の熱気を外壁部の空気の流通路を通じて床下に導き建物の暖房効果を高めるようにしたものである。
【0005】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施の形態を添付した図面を参照して詳細に説明する。
図1において、(1)は建物であり、二階の天井の上に屋根裏空間部(3)が設けられている。建物(1)の屋根部に架設された垂木(5)には屋根の下地材が支承され、該下地材上に後述する二重屋根(7)が構築されている。屋根裏空間部(3)の頂部には、二重屋根(7)の内部と連通する開口部(9)が形成され、該開口部(9)には、電動式のファン(11)が配設されている。建物の外壁部(13)(15)には空気の流通路(17)(19)が形成され、該流通路(17)(19)の下部は、建物(1)の基礎(21)の内部と連通している。外壁部(13)(15)の下部の、外部との連通部には、電動型のファン(23)(25)が配設されている。前記外壁部(13)(15)の空気の流通路(17)(19)は、その上部において、屋根裏空間部(3)に連通している。二重屋根(7)は、下部外囲板と上部外囲板とから構成され、これら下部外囲板と上部外囲板との間の隙間には空気の流通路(27)が形成されている。二重屋根(7)の上部外囲板には空気が流入、排出する通気孔(29)が形成されている。
【0006】
次に、図2乃至図6乃を参照して二重屋根の構造について説明する。
図2において、(2)は合板などから下地材であり、これに紙面垂直方向に延びる長尺の鋼板などの金属板から成る複数の下部外囲板(4)が並列に配置され、各外囲板(4)の側部の立ち上り部は、はぜ締め構造により接合されている。各外囲板(4)の一側部には、下位水平部(4a)と、2重構造の立ち上り部(4b)と、これの上部にこれに対して直角に形成された2重構造の引掛部(4c)とが形成されている。前記下位水平部(4a)は、下地材(2)上に敷設された防水シート(図示省略)の上からビスなどによって、下地材(2)に固定されている。各外囲板(4)の他側部には、立ち上り部(4d)と、これの上端にこれに対して直角に上位水平部(4e)が形成され、立ち上り部(4d)は、隣接する他の外囲板(4)の立ち上り部(4b)に合接し、且つ、上位水平部(4e)が、隣接する外囲板(4)の引掛部(4c)に、はぜ締め即ち屈曲接合されている。立ち上がり部4d、4bの長手方向は建物の棟に対して直角に向いている。これにより、二重屋根の中を空気が図1中、屋根の傾斜に沿って流れるように構成されている。
【0007】
(6)は、長尺の鋼板などの金属板から成るパネル取付金具であり、図6に示すように、帯状の支持板部(6a)と、これの両側端に垂直に形成された側板部(6b)(6b)と、該側板部(6b)(6b)の下端に屈折形成された下位水平部(6c)(6c)とを備えている。前記側板部(6b)(6b)と下位水平部(6c)(6c)には、前記外囲板(4)の各接合部(8)の間隔と同一の間隔を存し、且つ、接合部(8)に遊嵌可能な幅を有する挿入凹部(10)が下向きに開口して形成されている。前記側板部(6b)(6b)の上部には、取付金具(6)の長手方向に延びるはぜ部収納凹部(12)が形成され、該凹部(12)は、挿入凹部(10)の上部に連通している。前記側板部(6b)(6b)の前記はぜ部収納凹部(12)の底部を形成する部分は、接合部(8)の下面と係合するための係合突片(14)を構成している。(16)は、アルミ型材などの金属材料から成る上部外囲板であり、通気孔29が穿設されている。
次に、図4を参照して、外囲板(4)の接合部(8)上にパネル取付金具(6)を、架設する作業について説明する。
【0008】
図4(A)に示すように、まず、外囲板(4)の上に、各外囲板(4)の長手方向に対して直角方向に、取付金具(6)を配置し、該状態で図4(B)に示すように取付金具(6)を下降させて、取付金具(6)の挿入凹部(10)を、接合部(8)に挿入する。次に、図4(C)に示すように、取付金具(6)を、左方向にずらし、接合部(8)を取付金具(6)のはぜ部収納凹部(12)に収納し、各係合突片(14)を、対応する各接合部(8)の下面に係合し,各係合突片(14)の先端を対応する立ち上り部(4b)の側面に係合する。
次に、図5に示すように、取付金具(6)の長手方向の一端部(6d)を下向き直角方向に折り曲げて、対応する立ち上り部(4d)の側面に係合させる。これにより、取付金具(6)の左右方向の移動が阻止されるとともに上方向の移動が係合突片(14)と接合部(8)下面との係合により阻止され、取付金具(6)は、外囲板(4)のはぜ締めによる接合部(8)上にしっかりと取り付けられる。
【0009】
上記した要領で、複数の取付金具(6)を図3に示すように所定間隔を存してして、外囲板(4)の接合部(8)上に、ビス止めを用いることなく、取り付け、しかる後に、飾り板などの上部外囲板(16)を、取付金具(6)の支持板部(6a)上に配置し、外囲板(16)をビスにより、支持板部(6a)に固定する。
上記実施の形態において、取付金具(6)の支持板部(6a)と側板部(6b)の断面形状を、図6に示すように、横コ字状とし、側板部(6b)(6b)の下端に下位水平部(6c)(6c)を一体的に形成した形状した場合には、取付金具(6)を外囲板(4)に取り付けた状態において、下位水平部(6c)(6c)と外囲板(4)の上面との間に間隔が形成される。しかるに、取付金具(6)の形状は、図6に示す断面形状に特に限定されるものではない。取付金具は、図9に示すように、断面形状を略横コ字状とし、比較的幅の長い側板部(18a)(18a)の下端に折り返し部(18b)(18b)と、排水穴(18c)を設け、取付金具(18)を、図7及び図8に示すように外囲板(4)の接合部(8)に取り付けたとき、側板部(18a)(18a)の下端が、外囲板(4)の上面に密着する構成としても良い。
【0010】
図7、8、9中、(20)は、側板部(18a)(18a)に形成された挿入凹部、(22)は、はぜ部収納凹部、(24)は係合突片であり、これらによって、取付金具(18)を、外囲板(4)の接合部(8)に取り付ける構成は、上記した第1の二重屋根の実施の形態と略同一である。
次に、図10乃至図12を参照して、二重屋根の他の実施の形態について説明する。
図10中、(26)は、I型鋼、あるいはH型鋼から構成される梁であり、建物の屋根の下地材を構成している。下地材(26)は、複数並列に配置され、これら下地材(26)の上面には、タイトフレーム(28)が固定されている。前記下地材(26)の上には、複数の鋼板などの金属製の折板から成る下部外囲板(30)が複数、それぞれ下面がタイトフレーム(28)に嵌合した状態で配置されている。各外囲板(30)の両側部には立ち上り部(30a)(30b)が形成され、該立ち上り部(30a)(30b)は、対応するタイトフレーム(28)の凸部の上で、該凸部に固定された吊子(32)と、隣接する外囲板(30)の立ち上り部(30a)(30b)とに合接され、該合接状態で屈曲されている。この屈曲部は、はぜ締めによる接合部(33)を構成している。各外囲板(30)は、全体として断面形状が波形の外囲板を構成する。
【0011】
(34)は、断面形状がコ字状の長尺の鋼板などの金属板から成るパネル取付金具であり、支持板部の両側の両側板部(34a)に、挿入凹部(36)と、はぜ部収納凹部(38)と、係合突片(40)が形成されている。
次に、図11,12を参照して、外囲板(30)の接合部(33)上に、パネル取付金具(34)を架設する作業について説明する。
まず、外囲板(30)の上に、各外囲板(30)の長手方向に対して直角方向に、取付金具(34)を配置し、該状態で取付金具(34)を下降させて、取付金具(14)の挿入凹部(36)を、接合部(33)に挿入する。次に、図10(B)に示すように、取付金具(34)を、右方向にずらし、接合部(33)を、取付金具(34)のはぜ部収納凹部(38に収納し、各係合突片(40)を、対応する各接合部(33)の下面に係合し、各係合突片(40)の先端を対応する、外囲板(30)の立ち上り部(30a)の側面に係合する。
次に、図12に示すように、取付金具(34)の長手方向の一端部(34b)を下向き直角方向に折り曲げて、対応する外囲板(30)の立ち上り部(30b)の側面に係合させる。これにより、取付金具(34)の左右方向のずれが阻止されるとともに、上方向の移動が、突片(40)と接合部(33)下面との係合により阻止され、取付金具(34)は、外囲板(30)の接合部(33)上にしっかりと取り付けられる。
【0012】
上記した要領で、複数の取付金具(34)を、所定間隔を在して、外囲板(30)上に、ビス止めを用いることなく、取り付け、しかる後に、飾り板などの上部外囲板(16)を、取付金具(34)の支持板部上に配置し、上部外囲板(16)をビスにより、取付金具(34)の支持板部に固定する。尚、飾り板などの上部外囲板(16)を、取付金具に固定する構成は、ビス止め以外に、図13に示すように、押え金具(42)(44)を、取付金具(46)の支持板部にボルト締めし、この押え金具(42)(44)によって上部外囲板(16)を押圧して、上部外囲板(16)を取付金具(46)に固定するようにしても良い。この取付金具(46)の構造は、上記第1及び第2の実施の形態の取付金具(6)(18)又は、第3の実施の形態の取付金具(34)と同一の構造である。
上記の如く、取付金具(6)(18)(34)のはぜ部収納凹部(12)(22)(38は外囲板の接合部(8)(33)に嵌合され、係合突片(14)(24)(40)が接合部(8)(33)と係合するので、取付金具(6)(18)(34)は、下向きの垂直荷重に対して大きな強度を有する。
次に二重屋根の他の実施形態を図14乃至図18を参照して詳細に説明する。
図14において、(2)は屋根あるいは外壁の下地材であり、木毛セメント板などの下地材により構成されている。(3)は、ステンレス等の金属板から成る吊子であり、該吊子(3)の2重に折り重ねられた基部(3a)が、防水用のアスファルトルーフィング(図示省略)の上からビス(5)によって下地材(2)に固定されている。吊子(3)の立ち上り部(3b)の上部は、横コ字状に屈折されている。
【0013】
(4)は鋼板、銅板などの金属板から成る外囲板であり、下地材(2)の上に複数、吊子(3)を境として、互いに隣接して並列に配置されている。各外囲板(4)は、両側に立ち上り部(4a)(4b)が屈折形成され、横断面全体形状が略横コ字状に形成されている。外囲板(4)の一方の立ち上り部(4a)を構成する側壁の上部には、外側に屈折する水平部と下方に屈折する垂下部とから成る横コ字状の外側嵌合部(4c)が形成されている。外囲板(4)の他方の立ち上り部(4b)を構成する側壁には、内側に屈折する水平部と下方に屈折する垂下部とから成る横コ字状の内側嵌合部(4d)が形成されている。(6)は鋼材などの金属から成る取付金具であり、側面形状がU字状の挾持部(6a)と、該挾持部(6a)の下面に一体的に固設されたスライド係合部(6b)とから構成されている。前記スライド係合部(6b)は、前記一対の外囲板(4)(4)の、吊子(3)のコ字状部(3c)を介して、互いに嵌合合接する嵌合部(4c)(4d)に、外囲板(4)(4)の長手方向の端部からスライド自在に密嵌し得る形状に屈折且つ屈曲形成されている。(8)は、太陽電池パネルなどの上部外囲板である。
次に、外囲板(4)の上部に上部外囲板(8)を取り付ける作業について説明する。
一対の外囲板(4)(4)を吊子(3)の両側に配置し、吊子(3)の立ち上り部(3b)の両面に、一対の外囲板(4)(4)の立ち上り部(4a)(4b)を当接させ、更に一方の外囲板(4)の外側嵌合部(4c)と吊子(3)のコ字状部(3c)と、他方の外囲板(4)の内側嵌合部(4d)とを重ね合わせる。
【0014】
次に、一対の外囲板(4)(4)の端部から、2つの取付金具(6)のスライド係合部(6b)を、一対の外囲板(4)(4)の内外側嵌合部(4d)(4c)にスライド自在に嵌合する。同様の作業によって、順次、所要数の外囲板(4)を、下地材(2)上で、吊子(3)を介して合接させ、各々の合接部に、2つの取付金具(6)のスライド係合部(6b)を嵌合配置する。
次に、各外囲板(4)(4)の立ち上り部(4a)(4b)の上部に上部外囲板(8)を載置し、上部外囲板(8)の縁に、外囲板(4)(4)の接合部ごとに配置した取付金具(6)の挾持部(6a)を圧入嵌合する。これにより、横造物(8)は、取付金具(6)を介して、各外囲板(4)の立ち上り部(4a)(4b)の接合部に取り付けられる。尚、外囲板(4)と取付金具(6)との取付状態をより強固にするため、図17に示すように、取付金具(6)のスライド係合部(6a)に、該スライド係合部(6a)の側壁に穿設した穴と連通するナット部(10)を設け、このナット部(10)に固定用のボルト(12)を螺合し、固定用ボルト(12)の押圧力で、外囲板(4)の接合部の側面を押圧し、取付金具(6)を外囲板(4)の接合部に脱着可能に固定するようにしても良い。
【0015】
また、取付金具(6)と上部外囲板(8)との取付状態をより強固にするため、挾持部(6a)に、ねじ穴を設け、このねじ穴に固定用ボルト(14)を螺合し、このボルト(14)の締付力で、取付金具(6)を、上部外囲板(8)に脱着可能に固定するようにしても良い。
次に、図19乃至図31を参照して二重屋根の他の実施形態について詳細に説明する。
図19において、(2)は建物の屋根を構成する下地材であり、該下地材(2)の上面には、アスファルトルーフィングなどの合成樹脂製の防水材(4)が敷設されている。(6)は外囲板であり、ステンレスなどの横幅約(40)センチメートルの長尺帯状の金属板により構成されている。外囲板(6)は、複数、縦向きの状態で横方向に配列されている。ここで、縦向き即ち縦方向とは建物の棟に対して直角な方向のことであり、横方向とは、棟に対して平行な方向のことである。各外囲板(6)は図22に示すように、左側部に、立ち上り部(6a)と、該立ち上り部(6a)に対して直角な上位水平部(6b)と、該上位水平部(6b)に対して下向きに屈折した下向き接続片(6c)とから成る取付部(6d)が形成されている。各外囲板(6)の右側部には、逆L字型の立ち上り部(6e)と下位平板片(6f)とから成る吊子部(6g)が形成され、該吊子部(6g)と前記取付部(6d)の中間には、複数の逆L字型のパネル支持片(6h)が一体的に形成されている。(8)は図19中、紙面垂直方向即ち縦方向に延びる長尺状のアルミニューム製の架台であり、図21に示すように、底板部(8a)と、該底板部(8a)に対して直角な、パネル支持用の立ち上り部(8b)(8c)(8d)と、該立ち上り部(8b)(8c)に直角な上位水平部(8e)(8f)と、横U字状の嵌合部(8g)が一体的に形成されている。前記架台(8)の底板部(8a)と立ち上がり部(8b)(8c)、上位水平部(8e)(8f)は、上部が開放された角筒部を構成している。
【0016】
(10)はフレームであり、図25に示すように、帯状の金属製の本体(10a)に上部外囲板(12)の側部に脱着自在に嵌合可能な横U字状の嵌合部(10b)と、引掛溝部(10c)と、係合凹部(10d)が一体的に形成されている。上部外囲板(12)には通気孔(29)が設けられている。(14)は帯状の金属板から成るカバーであり、図(24)に示すように、平板部(14a)の両側部に下向きに突出する係合部(14b)が一体的に形成されている。カバー(14)は、縦方向に配列された複数の上部外囲板(12)の側部の長さと略同一長に形成され、該カバー(14)の平板部(14a)には、所定間隔置きにボルト挿入穴(16)が穿設されている。図20中、(18)はボルト、(20)は細長状の板ナット、(22)はコイルスプリングである。
次に外囲板(6)と架台(8)とを下地材(2)の上に取り付ける工程について説明する。
図19及び図23において、左側の外囲板(6)を防水材(4)の上から下地材(2)上に配置し、該外囲板(6)の左側部(図示省略)を隣接する外囲板(図示省略)の吊子部に結合し、しかる後に、左側の外囲板(6)の吊子部(6g)の下位平板片(6f)をビス(24)によって、下地材(2)の上から垂木に固定する。
【0017】
次に、右側の外囲板(6)を、左側の外囲板(6)の右側に配置し、その下向き接続片(6c)を、左側の外囲板(6)の吊子部(6g)に引掛け該引掛け部分を折り曲げて結合する。このようにして、順次、複数の外囲板(6)を横方向に接続する。
次に、架台(8)を、外囲板(6)の立ち上り部(6a)とパネル支持片(6h)間の平板部に載置し、その嵌合部(8g)を取付部(6d)の上から吊子部(6g)に嵌合する。
次に、パネル支持片(6h)の上部を図(20)に示すように屈曲させて、パネル支持片(6h)を架台(8)の立ち上り部(8d)に結合する。これにより、架台(8)は外囲板(6)に固定され、左右及び上昇方向の移動が阻止される。
次に、薄板四角形状の、通気孔を有する上部外囲板(12)を縦向きにして、複数、並列に外囲板(6)上に載置し、各外囲板(6)の両側部を対応する架台(8)の立ち上り部(8b)(8c)(8d)に載置し、架台(8)で上部外囲板(12)の重量を支承するとともに、互いに左右に隣接する上部外囲板(12)(12)の側部を、架台(8)上で、所定の間隔を存して対向させる。
次に、左右に隣接する上部外囲板(12)(12)の側部にフレーム(10)(10)を嵌合させ、且つ、係合凹部(10d)を架台(8)の上位水平部(8e)(8f)に挿入する。次に、隣接する上部外囲板(12)(12)の対向部にカバー(14)を配置し、フレーム(10)(10)の上方に開口する引掛溝部(10c)にカバー(14)の係合部(14b)を嵌合させる。次に、板ナット(20)の向きを変えて板ナット(20)の長手方向の両側をフレーム(10)の本体(10a)の下方に配置し、カバー(14)のボルト挿入穴(16)に挿入したボルト(18)を板ナット(20)にねじ込み、フレーム(10)を、ボルト(18)の締付力で、カバー(14)と板ナット(20)とで挟圧し、フレーム(10)をカバー(14)に固定する。
【0018】
このようにして左右の上部外囲板(12),(12)の隣接対向部は、図20に示す構造により、カバー(14)によって結合される。ボルトを緩め、板ナット(20)の向きを変えることで、カバー(14)をフレーム(10),(10)間から外すことができ、これにより、左右の上部外囲板(12),(12)の結合を解除することができる。
次に、上部外囲板結合構造の他の実施形態を図26を参照して説明する。
図26において、(26)は、外囲板6上に載置されたアルミニューム製の架台であり、立ち上り部(26)a,(26)bにフレーム受け(26)c,(26)dが一体的に形成されている。架台(26)の他の構成は、第1の実施形と略同一である。板ナット(20)は、横向きにしたときフレーム受け(26c)(26d)の下面と係合する形状に設定されている。カバー(14)の係合部(14b)(14b)を、フレーム(10),(10)の引掛溝部(10c)(10c)に係合させた状態でボルト(18)を板ナット(20)にねじ込むと、ボルト(18)の締付力により、フレーム(10),(10)は、カバー(14)とフレーム受け(26c)(26d)とで挟圧され、フレーム(10),(10)は、架台(26)に固定される。
【0019】
図27及び図28は、上部外囲板結合機構の他の実施形態を示し、カバー(28)は両側がフレーム(10),(10)の摩擦加工上面に対接し、板ナット(20)に螺合するボルト(18)の締付力によって、カバー(28)の両側は、フレーム(10),(10)の上面に圧着し、フレーム(10),(10)を架台(26)のフレーム受け(26c)(26d)に圧着している。他の構成は、図26に示す実施形態と同一である。
上記実施形態はいずれも外囲板6を下地材2上に敷設しているが、下地材2に防水材4を敷設することで外囲板を特に設けなくとも雨漏りをふせぐことができる。図29及び図30は、下地材上に外囲板を設けない実施形態を指示し、架台(30)が、防水材4の上から下地材2を通して、垂木に、防水構造を備えた市販のビス33により固定されている。上部外囲板(12)の側部に嵌合されたフレーム(10)は、架台(30)のフレーム受け(30a)(30b)に載置されている。カバー(14)の係合部(14b)(14b)は、フレーム(10)の引掛溝部(10)cに係合し、板ナット(20)は、横向きとすることでフレーム受け(30a)(30b)の下面と係合している。ボルト(18)の締付力により、フレーム(10),(10)は、カバー(14)とフレーム受け(30a),(30b)とで挟圧され、フレーム受け(30a)(30b)に固着される。
【0020】
上部外囲板(12),(12)の下面は、架台(30)と、下地材2上に所定間隔を存して並列に配置された図(12)中紙面垂直方向に延びる、パネル支持片(32)とによって支承され、上部外囲板(12)と下地材2との間には、適宜な間隔によって、空気層が形成されている。前記パネル支持片(32)は、長尺の帯状の金属板から成り、下位水平部と直立部と上位水平部が一体的に屈折形成されている。
本実施形態では、カバーをフレーム(10)の引掛溝部(10c)に差し込む構造のものを採用したが、特にこの構成に限定されるものではなく、図31に示すように、フレーム(10)の上面に圧着するカバー(28)を用いても良い。図31において、他の構成は、図29,30に示す実施形態と同一である。
次に図32乃至図39を参照して二重屋根の他の実施の形態を詳細に説明する。
図32おいて、(2)は下部外囲板であり、ステンレスなどの横幅約40センチメートルの長尺帯状の金属板により構成されている。外囲板(2)の平板部(2a)の一側には、図(36)に示すように、略45度の傾斜部分(2b)を介して、平板部(2a)に対して直角な高さ約5センチメートルの立ち上り部(2c)が外囲板(2)の全長にわたって形成されている。
【0021】
この立ち上り部(2c)の上端には、該立ち上り部(2c)に対して外側に90度屈折した略2センチメートル幅の上位水平部(2d)が一体的に外囲板(2)の全長にわたって形成されている。前記上位水平部(2d)の側端には、この上位水平部(2d)に対して、下向きに略(60)度傾斜した傾斜部(2e)が一体的に形成され、該傾斜部(2e)の下端には、U字状に内側に屈曲された引掛部(2f)が一体的に形成されている。外囲板(2)の他方の側部には、二重構造の立ち上り部(2g)が前記立ち上り部(2c)よりも約1ミリメートル低い高さで前記平板部(2a)に対して直角に形成されている。該立ち上り部(2g)の上端には、該立ち上り部(2g)に対して内側に90度屈折した二重構造の上位水平部(2h)が一体的に外囲板(2)の全長にわたって形成されている。前記上位水平部(2h)の横幅は、一方の上位水平部(2d)の横幅よりも若干(約3ミリメートル)短く設定されている。前記立ち上り部(2g)の内側部分(2g1)の下部には、前記傾斜部分(8b)と対称的に傾斜部分(2b)が形成されている。前記上位水平部(2h)の側端には、この上位水平部(2h)に対して下向きに略(60)度傾斜した二重構造の傾斜部(2i)が形成され、該傾斜部(2i)の開放側端部において、外囲板(2)が360度折り返されている。
【0022】
前記傾斜部(2e)(2i)の上位水平部(2d)(2h)に対する傾斜角度は、90度を超えない範囲で任意の値を選択することができる。
前記立ち上り部(2g)の外側部分(2g2)の下端には、これに対して外側に90度屈折され、前記平板部(2a)と同一延長平面上に位置する取付平板部(2j)が一体的に形成されている。
上記実施形態では、一枚の金属板を屈折、屈曲して立ち上り部(2c)(2g)、上位水平部(2d)(2h)、傾斜部(2e)(2j)、引掛部(2f)を形成しているが、アルミニウムなどを成型してこれらの形状を一体形成するようにしても良い。
次に、複数の外囲板を屋根の下地材上で、順次接合する動作について図37を参照して説明する。
C型鋼などの垂木(5)に支承された屋根などの下地材(4)上に、これに敷設されたアスファルトルーフィングなどの防水シート(8)の上から外囲板(2)を載置し、取付平板部(2j)を、ビスなどの止着具(10)によって、下地材(4)に固定する。次に、接合すべき他の外囲板(2)を、下地材(4)に固定された外囲板(2)の隣に配置し、その平板部(2a)を傾かせた状態で引掛部(2f)を、固定側外囲板(2)の傾斜部(2i)に引掛ける(図37A参照)。
【0023】
引掛部(2f)を、固定側外囲板(2)の傾斜部(2i)に引掛けた状態で、フリー側の外囲板(2)を、その平板部(2a)が、下地材(4)に接近する方向に回動し、フリー側外囲板(2)を、その平板部(2a)が下地材(4)の上面に載置するまで下降すると、フリー側の外囲板(2)の傾斜部(2e)、上位水平部(2d)及び立ち上り部(2c)は、それぞれ、対応する固定側外囲板(2)の、傾斜部(2i)、上位水平部(2h)及び立ち上り部(2g)に接合する(図37B参照)。
上記の動作によって、複数の外囲板(2)を、下地材(4)上に順次接合することができる。一対の外囲板(2)(2)の接合部分(12)は、傾斜部(2i)と引掛部(2f)が係合しているため、互いに強固に結合する。引掛部(2f)のU字状のわん曲部分は、接合部分からの雨水の浸入を防ぐ。上記傾斜部(2i)(2e)及び引掛部(2f)の接合部分は、下向き屈折部(3)を形成している。
次に、外囲板に、通気孔の形成された上部外囲板を取り付け該上部外囲と下部外囲板とで二重屋根を構成する実施の形態について説明する。
図(32)において、(14)はアルミニウム製の架台であり、図33Bに示すように、両側に上部外囲板(16)を載置するための載置部(14f)(14g)が形成された、長尺帯板状の基部(14a)と、該基部に対して垂直に立設された一対の側板部(14b)(14c)と、側板部(14b)(14c)の上端に、所定幅の空間を介して互いに向き合う方向に直角に形成された係止部(14d)(14e)とから構成されている。
【0024】
架台(14)は、複数前記接合部分(12)上にこれに対して直角方向に所定間隔を存して並列に配置される(図3A参照)。(18)は鋼板などの金属から成る取付金具であり、上部が開放されたU字状の嵌合部(18a)とコ字状の取り付け部(18b)とから構成され、取り付け部(18b)の平板部分には、ボルト用のねじ穴(20)が穿設されている。前記取付金具(18)は、その嵌合部(18a)が、図(32)に示すように、外囲板(2)(2)の傾斜部(2e)(8i)が合接する部分である下向き屈折部(3)に嵌合され、取り付け部(18b)の平板部分が対応する架台(14)の下面に対向配置される。該状態において図35Aに示すように、架台(14)の基部(14a)に穿設されたボルト挿入穴から六角ボルト(22)が挿入され、該六角ボルト(22)は、六角ソケット(24)を用いて、取付金具(18)のねじ穴(20)にきつくねじ込まれる。これによって、架台(14)は、取付金具(18)を介して、外囲板(2)の接合部分(12)に取り付けられ、架台(14)の長手方向に沿ったずれが阻止される。架台(14)の所要の他の部分及び他の架台(14)も同様な構成で、取付金具(18)を介して、外囲板(2)の接合部分(12)に取り付けられる。
【0025】
次に、架台(14)(14)間に上部外囲板(16)を配置し、その両側面を対応する架台(14)(14)の側板部(14b)(14c)に当接するとともに、上部外囲板(16)両側縁部を架台(14)(14)の対応する載置部(14f)(14g)に載置する。次に、カバー(28)を、隣接する上部外囲板(16)(16)間の対向隙間に配置し、カバー(28)の平板部の両側に直角に突設された係合凸部(28a)(28b)を隣接する上部外囲板(16)(16)の側部に形成された係合溝(30)に係合させる。カバー(28)は、対応する架台(14)と略同じ長さを有し、外囲板(2)上に配列された複数の上部外囲板(16)の対向隙間の全長をカバーするように構成されている。カバー(28)の平板部の適所にはボルト挿入穴が穿設されている。このボルト挿入穴には図34Cに示すように、予めボルト(32)が挿入され、このボルト(32)に、一方向に長い板ナット(26)がねじ込まれている。ボルト(32)のねじ部には、図32に示すように、コイルスプリング(34)が圧縮嵌挿配置され、このコイルスプリング(34)の弾発力によって、ボルト(32)の頭部がカバー(28)の上面に弾接している。板ナット(26)は係止部(14d)(14e)間の間隔よりも若干長い長手方向幅と、係止部(14d)(14e)間の間隔よりも短い短手方向幅を有している。板ナット(26)は、架台(14)内で回転され、長手方向の両端が係止部(14d)(14e)の下面に係合する。
【0026】
該状態において、六角ソケット(24)を用いて、ボルト(32)が板ナット(26)にねじ込まれ、このボルト(32)の締付力によって、カバー(28)の係合凸部(28a)(28b)は、上部外囲板(16)の溝(30)に圧着する(図34D参照)。他の上部外囲板(16)が隣接配置されていない上部外囲板(16)の開放された側面をカバーする場合には、カバー(36)が図35Cに示すように使用される。モジュール側面カバー(36)の平板部の一方には、図33Dに示すように、係合凸部(28a)が形成され、他方には、架台(14)の係止部(14e)に係合するための係合凹部(36b)が形成されている。カバー(36)の取付方法は、カバー(28)の上記した取付方法と略同一である。
本発明の実施に際し、架台の構造は特に図33Bに示されるものに限定されるものではなく、例えば、図39に示すように、架台(38)の側板部(38a)(38b)の上端に載置平板部(38c)(38d)を設け、該載置平板部(38c)(38d)に、図38に示すように、上部外囲板(40)をビス止めするようにしても良い。尚、図38において、取付金具(18)と架台(38との取り付け構造は、図32に示す実施形態と同一である。
次に二重屋根の他の実施の形態を、図40乃至図46を参照して詳細に説明する。
図40において、(2)は屋根を構成する下地材であり、垂木(5)により支承されている。
【0027】
下地材(2)の上面には、アスファルトルーフィング(防水シート)(6)が敷設され、該アスファルトルーフィング(6)の上には、凸部(8a)が略等間隔に形成された金属製の波形の屋根板からなる外囲板(8)が配置され、該外囲板(8)は、止め金具(図示省略)を介して、下地材(2)に係止されている。前記外囲板(8)の凸部(8a)の上面には、複数の、通気孔付きの上部外囲板(10)が載置され、これら上部外囲板(10)は、基板(12)と押さえ板(14a)(14b)(14c)とから成る取付金具(16)によって、前記凸部(8a)に取り付けられている。前記取付金具(16)の基板(12)は、図(42),図43に示すように、長方形状の金属板から構成され、中央部にボルト穴(18)が穿設され、該ボルト穴(18)の両側には、一対のボルト(20)(20)が固設されている。前記押え板(14a)(14b)(14c)は3種類用意され、図(44)に示す押え板(14a)は、水上水下用であり、上部外囲板(10)の一つの端縁を押圧することができるように、取付水平部(22)の片側に立ち上がり部(24)と上位水平部とから成る横L字状の押え部(28)が形成されている。
【0028】
図45に示す押え板(14b)は、中央部用であり、十文字状に接する四つの上部外囲板(10)の四つの端縁を押圧することができるように取付水平部(30)の両側に、該取付水平部(30)と同一長さの押え部(32)(32)が形成されている。図46に示す押え板(14c)は、屋根のケラバ用であり、左右に接する2つの上部外囲板(10)の2つの端縁を押圧することができるように、取付水平部(34)の両側に、該取付水平部(34)の全長の約1/2の長さの短尺寸法の押え部(36)(36)が形成されている。前記押え板(14a)(14b)(14c)には、それぞれ中央部にボルト逃げ穴(38が穿設され、該ボルト逃げ穴(38の両側に、前記基板(12)のボルト(20)(20)に対応するボルト穴(40)(40)が穿設されている。
次に、取付金具(16)によって、外囲板(8)の凸部(8a)上に配置した上部外囲板(10)を、外囲板(8)の凸部(8a)に固定する作業について説明する。
予め、外囲板(8)の凸部(8a)の所定の位置に穴を穿ち、取付金具(16)の基板(12)を、凸部(8a)の上に配置し、ボルト(42)を、基板(12)のボルト穴(18)と、凸部(8a)の穴に挿通し、ボルト(42)にナット(44)(46)を締め付けて基板(12)を凸部(8a)に固定する。
【0029】
凸部(8a)の穴の周囲の凸部(8a)の上面と基板(12)の下面との間には、コーキングなどの防水剤やパッキンを取り付け、防水処理を施行する。次に、外囲板(8)の凸部(8a)の上に複数の、通気孔を備えた上部外囲板(10)を、互いに隣接させて配置し、各縁部の下面を図40に示すように、基板(12)の側部の上面に載置する。次に、各基板(12)のボルト(20)(20)に押え板(14a)(14b)(14c)のボルト穴(40)を挿入する。このとき、屋根のケラバ部分の、左右に上部外囲板(10)が隣接する部分に配置された基板(12)には、図41に示すように、短尺寸法の一対の押え部(36)(36)を有するケラバ用の押え板(14c)が選択され、押え部(36)(36)は、一対の上部外囲板(10)の縁の上面に対向配置される。また、4個の上部外囲板(10)が接する十文字隣接部分に配置された基板(12)には、長尺寸法の一対の押え部(32)(32)を有する中央部分用の押え板(14b)が選択され、押え部(32)(32)は、それぞれ一対ずつ計4個の上部外囲板(10)の縁の上面に対向配置される。
【0030】
また、屋根の棟及び軒部分に配置された基板(12)には、取付水平部(22)の片側にのみ押え部(28)を有する水上、水下用の押え板(14a)が選択され、押え部(28)は、一個の上部外囲板(10)の縁の上面に対向配置される。押え板(14a)(14b)(14c)の各々の押え部(28)(32)(36)は、対応する上部外囲板(10)の縁の上面に対向した状態で、ナット(48)によりボルト(20)を支点として下方向に下圧され、各押え板(14a)(14b)(14c)の押え部(28)(32)(36)は、対応する上部外囲板(10)の縁の上面に圧接する。これにより、上部外囲板(10)の左右隣接部分、十文字隣接部分、側端部は、押え部(28)(32)(36)と基板(12)との間で挟圧され、基板(12)に固定される。複数の上部外囲板(10)のうち、どれか1つが損壊した場合には、損壊した上部外囲板(10)を押さえている押え板(14a)(14b)(14c)を、ナット(48)をボルト(20)から外すことで基板(12)から外す。これにより、損壊した上部外囲板(10)のみを、他の上部外囲板(10)の位置を水平方向にずらすことなく、上方に持ち上げて、外囲板(8)から取り外すことができ、新しい上部外囲板をその位置に簡単に取り付けることができる。前記ボルト逃げ穴(38の径はナット(46)の径よりも大きく設定されている。
【0031】
次に二重屋根の他の実施の形態を、図47乃至図51を参照して詳細に説明する。
図47において、(2)は、建物の屋根の、合板などからなる下地材であり、Cチャンネル鋼などからなる垂木(5)により支持されている。前記下地材(2)の上面には、アスファルトルーフィングなどの防水シート(6)が敷設され、その上に、図47中、紙面、垂直方向に長い複数の金属製の板材から成る外囲板(8)が並列に隣接配置されている。前記外囲板(8)の一側部の引掛係止部(8a)は、ビスなどの止着具(10)によって下地材(2)に固定された吊子(12)に係合し、この吊子(12)と引掛係止部(8a)との接合部に、隣接する他の外囲板(8)の他側部の嵌合部(8b)が嵌合し、複数の外囲板(8)が、建物の棟から軒先にかけて、互いに接合され、下地材(2)上に横葺き屋根を構成している。
図47において屋根は、水平に対して左方向に傾き、雨水が、図中、右から左に向けて流れるように構成されている。(14)は、外囲板(8)上に、長尺状の架台(20)を取り付けるための取付金具であり、図(48)に示すように、全体が帯板状の鋼板などの金属により構成され、取付部(14a)と、立ち上り部(14b)と、上位水平部(14c)と、断面U字状の嵌合受部(14d)とを備えている。
【0032】
前記取付金具(14)は、外囲板(8)上に、その長手方向即ち棟に沿った複数の軸線上に所要数配置され、取付金具(14)の各々の取付部(14a)は、防水パッキン(16)を介して、外囲板(8)の上から、ビスなどの止着具(18)によって、下地材(2)に固着されている。前記棟に沿った同一軸線上に配設された一対の取付金具(14)の嵌合受部(14d)には、長尺のL型鋼などからなる架台(20)の垂直部(20a)の両端の近傍が、外囲板(8)上に所定の間隔を在して、水平に支承されている。他の、棟に沿った同一軸線上に配設された一対の取付金具(14)にも、架台(20)の両端近傍が支承されている。尚、架台(20)の中間部も、取付金具(14)によって支承しても良い。
前記架台(20)の水平部(20b)には、通気孔を備えた上部外囲板(22)が、同一平面上に複数支承されている。隣接する一対の上部外囲板(22)の縁部は、架台(20)の水平部(20b)上で、所定の間隔を存して平行に対向している。(24A)(24B)(24C)は、鋼板から成る押え板であり、本実施形態では、3種類用意されている。図51(A)に示す押え板(24B)は、水上水下用であり、上部外囲板(22)の一つの端縁を押圧することができるように、取付水平部(26)の片側に立ち上り部(28)と上位水平部(31)とから成る横L字状の押え部(30)が形成されている。
【0033】
図50に示す押え板(24A)は、中央部用であり、十文字状に接する四つの上部外囲板(22)の四つの端縁を押圧することができるように取付水平部(26)の両側に、該取付水平部(26)と同一の長さの押え部(32)(32)が形成されている。この押え板(24A)は、左右に接する2つの上部外囲板(22)の端縁を押圧するときにも使用される。図51(B)に示す押え板(24C)は、屋根のケラバ用であり、左右に接する2つの上部外囲板(22)の2つの端縁を押圧することができるように、取付水平部(26)の両側に、該取付水平部(26)の全長の1/2の長さの短尺寸法の押え部(34)(34)が形成されている。前記押え板(24a)(24b)(24C)の取付水平部(26)には、それぞれボルト穴(36)が穿設されている。前記架台(20)の水平部(20b)の所要位置には、前記押え板(24A)(24B)(24C)を取り付けるためのねじ穴が穿設されている。
前記押え板(24A)(24B)(24C)は、架台(20)の所要の位置に配置され、ボルト(38)によって、架台(20)の水平部(20b)に固定される。
【0034】
このとき、押え板(24A)の押え部(32)(32)は、ボルト(38の締付力によって十文字に接する4個の上部外囲板(22)の4つの端縁を押圧し、また押え板(24A)の押え部(32)(32)は、左右に接する2つの上部外囲板(22)の端縁を押圧する。また、押え板(24B)の押え部(30)は、上部外囲板(22)の一つの端縁を押圧し、また、押え板(24C)の押え部(34)(34)は、屋根のケラバ部分において、左右に接する2つの上部外囲板(22)のそれぞれの端縁を押圧する。架台(20)上の上部外囲板(22)は、前記押え板(24A)(24B)(24C)の押え部(30)(32)(34)の押圧力によって、架台(20)上に強固に支持される。
次に、本発明の他の実施の形態を、第(52)図乃至第55図を参照して説明する。
(2)は、屋根用の下地材であり、垂木(4)により支承されている。下地材(2)には、防水シート(図示省略)を介して、棟から軒先方向に向けて延びる即ち図52中、左右方向に長い長尺状の鋼板などの金属板から成る複数の外囲板(40)が並列に配置され、各外囲板(40)の立ち上り部は、下地材(2)にビス止め固定された吊子(42)を介して、はぜ締め構造により接合され、一対の外囲板(40)(40)の接合部に、屋根の棟から軒先に向けて延びる縦はぜ部(44)を構成している。
【0035】
(46)は外囲板(40)上に、長尺状の架台(20)を取り付けるための取付金具であり、図53に示すように、全体が弾性のある金属板から構成されている。取付金具(46)には、縦はぜ部(44)に脱着自在に挿入可能な取付部(46a)と、該取付部(46a)の上部に位置する挟圧部(46b)とが一体的に形成され、挟圧部(46b)の略中央部には、U字状の嵌合受部(46c)が形成されている。前記挟圧部(46b)には、ボルト挿入穴(48)が形成されている。また、前記挟圧部(46b)の上部には、前記嵌合受部(46c)をはさんでパイプ状の一対のナット(50)(50)が固設されている。(20)は架台、(22)は上部外囲板であり、通気孔を備えている。(24A)は押え板である。
上記した構成において、外囲板(40)の各縦はぜ部(44)の所要位置に、取付金具(46)の取付部(46a)を嵌合し、ボルト(52)を図8に示すように挟圧部(46b)のボルト穴(48)に挿入して、ナット(54)をねじ込む。このナット(54)の締付力により、取付部(46a)を構成する両側板が、互いに接近する方向に加圧され、取付部(46a)は、縦はぜ部(44)にしっかりと固定される。
【0036】
次に、縦はぜ部(44)に対して直角方向に架台(20)を複数並列に配置し、各々の両端近傍及び中間部を、前記取付金具(46)の嵌合受部(46c)に嵌合し、ボルト(56)(56)をナット(50)(50)にねじ込んで、ボルト(56)(56)の先端を架台(20)の垂直部(20a)の両側面に圧接し、架台(20)を取付金具(46)の嵌合受部(46c)に固定する。
次に、架台(20)上に複数の上部外囲板(22)を展開配置し、第1の実施形態で説明したように、3種類の押え板(24A)(24B)(24C)とボルト(38)を用いて、架台(20)に上部外囲板(22)を固定する。外囲板(8)(40)上に敷設した複数の上部外囲板(22)の中の1つが損壊した場合には、ボルト(38を架台(20)のねじ穴から外し、押え板(24A)(24B)(24C)を、架台(20)の水平部(20b)から外すことにより、他の隣接する上部外囲板(22)を水平方向にずらすことなく、所望の上部外囲板(22)のみを上方に持ち上げて取り外すことができる。尚、押え板(24A)(24B)(24C)の取付水平部(26)と架台(20)の水平部(20b)との間に、スペーサを配置し、押え板(24A)(24B)(24C)を、種々の厚さの上部外囲板に対応させることができるようにしても良い。上記実施形態はいずれも、押え板(24A)(24B)(24C)を架台(20)にボルト(38によりねじ止めする構成であるが、図56乃至図59に示すように、押え板(58)(60)を架台(20)に設けた差し込み口に差し込む構成としても良い。
【0037】
図56において、(20)は架台であり、取付金具(14)によって、外囲面(図示省略)上に支承されている。架台(20)には、支持片(62)が水平部(20b)に対して段差を有して水平に形成され、差し込み口(64)を形成している。(58)は差し込み口(64)に差し込まれる一対の押え板(58)(60)のうちの一方の押え板であり、架台(20)と略同長の長尺状の鋼板により構成され、取付水平部(58a)と、これに対して垂直な立ち上り部(58b)と、これに対して直角な上位水平部(58c)とから成り、立ち上り部(58b)と上位水平部(58c)は、通気孔を備えた上部外囲板(22)の縁部を係止するための押え部(58d)を構成している。(60)は、差し込み口(64)に差し込まれる一対の押え板(58)(60)のうちの他方の押え板であり、架台(20)と略同長の長尺状の鋼板により構成され、取付水平部(60a)と、これに対して水平な支持部(60b)と、該支持部(60b)に対して垂直な立ち上り部(60c)と、該立ち上り部(60c)に対して直角な上位水平部(60d)とから成り、支持部(60b)と立ち上り部(60c)と上位水平部(60d)とは、パネル状の上部外囲板(22)の縁部を係止するためのコ字状の押え部(60e)を構成している。
【0038】
上記した構成において、図57に示すように、一対の押え板(58)(60)の取付水平部(58a)(60a)を重ねて架台(20)の差し込み口(64)に圧入すると、押え板(58)(60)は架台(20)の差し込み口(64)に保持され、一対の押え板(58)(60)は、互いに隣接するパネル状上部外囲板(22)(22)の縁部を係止する。押え板(58)(60)は、短尺な鋼板により構成しても良い。図58,59に示すように、外囲面の縦はぜ部(44)に取付金具(46)を介して支持された架台(20)にも、差し込み口(64)を形成し、これに一対の押え板(58)(60)を保持することができる。一対の押え板(58)(60)のうち、他方の押え板(60)は、支持部(60b)の側部に下向き垂直方向に脚部(60f)が形成され、押え板(60)を差し込み口(64)に圧入したとき、脚部(60f)の下端が、縦はぜ部(44)の上端に載置されるように構成されている。外囲面上に配置された隣接する上部外囲板(22)の縁部は、一対の押え板(58)(60)の押え部(58d)(60e)により図13に示す如く係止される。尚、一枚の上部外囲板(22)の縁部のみを係止する場合には、一対の押え板(58)(60)のうちのいずれか一つのみを差し込み口(64)に挿入して使用することができる。この場合、差し込み口(64)と、押え板(58)又は(60)の取付水平部(58a)(60a)との間にガタが生じることになるが、このガタは、スペーサを用いることで除去できる。また、予め、1個の押え板用の差し込み口を架台(20)に形成しておくこともできる。
【0039】
上記実施形態において、押え板(24A)(24B)(24C)(58)(60)は、いずれもパネル状上部外囲板(22)とは別体に構成したが、押え板(24A)(24B)(24C)(58)(60)を、パネル状上部外囲板(22)に一体的に固設しても良い。この場合、押え板(24A)(24C)のように、左右2個のパネル状上部外囲板(22)を係止するものは、その片側をパネル状上部外囲板(22)に一体的に固設する。押え板(24A)(24B)(24C)(58)(60)のパネル状上部外囲板(22)に固設される側は、その上位水平部(31)を省略することができる。このようにパネル状上部外囲板と押え板とを一体構造とすることにより、外囲面にパネル状上部外囲板を取り付ける機構のコストダウンを図ることが可能となる。
上記した構成において、冬期には、電動ファン(11)(23)(25)を正方向に駆動して、二重屋根(7)の間の暖かい空気を図1中、矢印Aで示すように、屋根裏空間部(3)に流入させ、更に、この暖かい空気を外壁部(13)(15)の流通路(17)(19)に導き、床下へ排出する。この暖かい空気の矢印Aで示す循環によって、建物1の内部は暖められ、暖房効果が向上する。また、夏期には、二重屋根の上部の外囲板が下部外囲板に対して日陰を作り、この日陰効果によって下部外囲板の加熱が軽減され冷房効果が生じる。また、電動ファン(11)(23)(25)を逆方向に駆動して床下の冷気を矢印Bに示すように、屋根裏空間部(3)に流入させ、この屋根裏空間部(3)から二重屋根(7)の空気流通路(27)に流入させて、二重屋根(7)の外側の外囲板に設けた通気孔(29)から外部へ排出する。これにより、屋根裏空間部(3)の熱気が外部に排出されるとともに、床下の冷気が外壁部(13)(15)の流通路(17)を伝って、屋根裏空間部(3)内に導かれ、建物(1)の内部が冷やされる。即ち、夏涼しく冬暖かい環境をつくることができ、あたかも屋根が通気孔(29)から呼吸しているかのごとき状態となる。
【0040】
【発明の効果】
本発明は上述の如く、二重屋根の上下外囲板間の対向隙間を利用して屋根裏空間部の熱気を外に吐き出したりあるいは外壁部の内部を伝わって床下の冷気を屋根裏空間部に導くことができ、また、二重屋根の隙間の熱気を屋根裏空間部に取り入れることができるので、夏涼しく冬暖かい住環境を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の全体概略説明図である。
【図2】二重屋根の断面図である。
【図3】二重屋根り外観図である。
【図4】二重屋根の説明図である。
【図5】二重屋根の断面図である。
【図6】パネル取付金具の外観図である。
【図7】二重屋根の他の実施の形態を示す断面図である。
【図8】同上、外観図である。
【図9】パネル取付金具の他の実施の形態を示す外観図である。
【図10】二重屋根の他の実施の形態を示す断面図である。
【図11】同上、説明図である。
【図12】同上、説明図である。
【図13】二重屋根の他の実施の形態を示す断面図である。
【図14】二重屋根の他の実施形態を示す外観図である。
【図15】A−A線断面図である。
【図16】B−B線断面図である。
【図17】取り付け金具の断面図である。
【図18】取り付け金具の断面図である。
【図19】二重屋根の他の実施形態を示す断面図である。
【図20】二重屋根の他の実施形態を示す断面図である。
【図21】架台の外観図である。
【図22】外囲板の外観図である。
【図23】外囲板の結合工程を示す説明図である。
【図24】カバーの外観図である。
【図25】フレームの外観図である。
【図26】二重屋根の他の実施形形態を示す正面断面図である。
【図27】二重屋根の他の実施形態を示す断面図である。
【図28】二重屋根の他の実施形態を示す断面図である。
【図29】二重屋根の他の実施形態を示す断面図である。
【図30】二重屋根の他の実施形態を示す断面図である。
【図31】二重屋根の他の実施形態を示す断面図である。
【図32】二重屋根の他の実施形態を示す断面図である。
【図33】架台取り付け装置の構成部品図である。
【図34】架台取付装置の組み立て説明図である。
【図35】架台取付装置の組み立て説明図である。
【図36】外囲板の外観図である。
【図37】外囲板の接合説明図である。
【図38】二重屋根の他の実施形態を示す断面図である。
【図39】架台の他の実施形態を示す外観図である。
【図40】二重屋根の他の実施形態を示す断面図である。
【図41】二重屋根の他の実施形態を示す断面図である。
【図42】C−C線断面図である。
【図43】取付金具の基板の平面図である。
【図44】取付金具の押え板を示し、(A)は平面図、(B)は側面図である。
【図45】取付金具の押え板を示し、(A)は平面図、(B)は側面図である。
【図46】取付金具の押え板を示し、(A)は平面図、(B)は側面図である。
【図47】二重屋根の他の実施形態を示す断面説明図である。
【図48】二重屋根の要部を示す一部断面外観説明図である。
【図49】架台を装備した屋根の要部を示す一部断面外観説明図である。
【図50】上部外囲板の取付状態を示す外観説明図である。
【図51】押え板の外観説明図である。
【図52】二重屋根の他の実施の形態を示す側面説明図である。
【図53】二重屋根の他の実施の形態を示す一部断面外観説明図である。
【図54】二重屋根の他の実施の形態を示す断面説明図である。
【図55】二重屋根の組み付け状態を示す分解外観説明図である。
【図56】部品分解斜視図である。
【図57】二重屋根の他の実施例を示す断面説明図である。
【図58】部品分解斜視図である。
【図59】二重屋根の他の実施形態を示す断面説明図である。
【符号の説明】
1 建物
2 下地材
3 屋根裏空間部
4 外囲板
4a 下位水平部
4b 立ち上り部
4c 引掛部
4d 立ち上り部
4e 上位水平部
5 垂木
6 パネル取付金具
6a 支持板部
6b 側板部
6c 下位水平部
6d 一端部
7 二重屋根
8 接合部
9 開口部
10 挿入凹部
11 ファン
12 はぜ部収納凹部
13 外壁部
14 係合突片
15 外壁部
16 パネル
17 流通路
18 取付金具
18a 側板部
18b 折り返し部
18c 排水穴
19 流通路
20 挿入凹部
21 基礎
22 はぜ部収納凹部
23 ファン
24 係合突片
25 ファン
26 下地材
27 流通路
28 タイトフレーム
29 通気孔
30 外囲板
30a 立ち上り部
30b 立ち上り部
32 吊子
33 接合部
34 パネル取付金具
34a 側板部
36 挿入凹部
38 はぜ部収納凹部
40 係合突片
42 押え金具
44 押え金具

Claims (1)

  1. 建物の外壁部の内部に屋根裏空間部と床下に連通する空気の流通路を形成し、建物の屋根部の下地材上に下部外囲板と上部外囲板との間に隙間が形成された二重屋根を形成し、該二重屋根の隙間を前記屋根裏空間部の適所に連通し、該屋根裏空間部と前記二重屋根の隙間との連通部に第1の電動型のファンを配設し、前記外壁部の空気の流通路の適所に第2の電動型のファンを配設し、前記二重屋根を形成する上部外囲板に二重屋根の隙間の空気を外部に排出しあるいは外部の空気を二重屋根の隙間に取り込む通気孔を設け、前記第1の電動型ファンを正方向に駆動することによって屋根空間部内の熱気を二重屋根の外囲板の穴を通じて外部に排出し、前記第2の電動型ファンを正方向に駆動することによって床下の冷気を外壁部の空気の流通路を通じて屋根裏空間部に導き、建物の冷房効果を高めるともに、前記第1の電動ファンを逆方向に駆動することによって二重屋根の隙間の熱気を屋根裏空間部に導き、前記第2の電動ファンを逆方向に駆動することによって屋根裏空間部の熱気を外壁部の空気の流通路を通じて床下に導き建物の暖房効果を高めるようにしたことを特徴とする二重屋根を使用した温度制御システム。
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