JP4006209B2

JP4006209B2 - Assist handle for car seat

Info

Publication number: JP4006209B2
Application number: JP2001307586A
Authority: JP
Inventors: 一博益山
Original assignee: Toyo Seat Co Ltd
Current assignee: Toyo Seat Co Ltd
Priority date: 2001-10-03
Filing date: 2001-10-03
Publication date: 2007-11-14
Anticipated expiration: 2021-10-03
Also published as: JP2003112546A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
【０００２】
本願発明は、自動車シートに装着されるアシストハンドルの構造に関するものである。
【従来の技術】
【０００３】
従来、自動車、特に後部座席に不慣れな不特定人が着座することが前提のタクシー等の営業用自動車においては、後部座席への乗降時の身体移動動作時とか着座後の姿勢保持動作時における助力手段として、前席シートのシートバック背面側にアシストハンドルを装着し、該アシストハンドルを後席乗員が必要に応じて使用できるようにすることが提案されている。例えば、実開平６ー２５０２６号公報に開示されるように、従来のアシストハンドルは、変形自在のチェーンの両端にフックを取り付けるとともに、該チェーンの外側を可撓性のチューブで被包して構成され、その使用に際しては、上記各フックを前席シートバックのヘッドレスト用ポールに掛止して使用するようにしていた。
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
ところが、従来のアシストハンドルにおいては、以下のような問題があった。
【０００５】
即ち、アシストハンドルが、チェーンとこれを被包するチューブとで構成されており、しかも該チェーンは、これを被包するチューブの形状保持機能によってある程度の定形性は有するものの、基本的には定形性をもたないものであることから、前席シートバックの背面側への装着状態においては該シートバック側の左右一対のポール間において略弧状に湾曲した形態とされる。このため、例えば、後席乗員が上記アシストハンドルの使用を欲してこれを把持しようとした場合、該アシストハンドルのどの位置を把持したら良いのか判断しにくく、場合によっては不適切な部位（例えば、アシストハンドルの端部寄り部分）の把持によって十分な助力作用が得られない等、使用上の確実性という点において問題があった。
【０００６】
また、上記アシストハンドルの主要構成要素であるチェーンは、それ全体としては変形に対して高い柔軟性を有するものの、該チェーンを構成する個々のリンクは硬質であることから、例えこのチェーンの外側をチューブによって被包したとしても、これを把持した時、その硬質感が違和感として依然残り、使用感という点において改善の余地があった。さらに、上記アシストハンドルの主要構成要素がチェーンであることから、比較的高価になるという問題もあった。
【０００７】
そこで本願発明は、使用上の確実性及び使用感に優れたアシストハンドルをより安価に提供すること等を目的としてなされたものである。
【課題を解決するための手段】
【０００８】
本願発明ではかかる課題を解決するための具体的手段として次のような構成を採用している。
【０００９】
本願の第１の発明では、弾性を有し且つ略直状に延びる非装着時形態と略角Ｕ字状に折曲される装着時形態との間で形態が変更可能とされたハンドル本体２と、該ハンドル本体２の両端に設けられてシート側支持体２２，２２に掛止される左右一対の掛止部３，３とを備えるとともに、上記ハンドル本体２に、該ハンドル本体２の装着時形態を保持する形態保持部材８を設けたことを特徴としている。
【００１０】
本願の第２の発明では、上記第１の発明にかかる自動車シート用アシストハンドルにおいて、上記ハンドル本体２を、弾性筒体でなる芯材５と、該芯材５の外側を被包する筒状のカバー部材６と、上記芯材５の内部を挿通しその両端４ａ，４ｂが上記カバー部材６の両端６ａ，６ｂから外方へ延出するベルト４とで構成するとともに、上記ベルト４の上記両端４ａ，４ｂで上記掛止部３，３を構成したことを特徴としている。
【００１１】
本願の第３の発明では、上記第２の発明にかかる自動車シート用アシストハンドルにおいて、上記芯材５の上記ハンドル本体２の各折曲部に対応する部位に該芯材５の折曲を助長する折曲助長部１０，１０を設けたことを特徴としている。
【００１２】
本願の第４の発明では、上記第２の発明にかかる自動車シート用アシストハンドルにおいて、上記カバー部材６は、上記芯材５を被包した状態においてその両端６ａ，６ｂが上記芯材５の両端５ａ，５ｂよりも外側までそれぞれ延出するとともに、該各延出部をそれぞれ止着具７，７によって偏平状に押圧変形させたことを特徴としている。
【発明の効果】
【００１３】
本願発明ではかかる構成とすることにより次のような効果が得られる。
【００１４】
（ａ）本願の第１の発明にかかる自動車シート用アシストハンドルでは、弾性を有し且つ略直状に延びる非装着時形態と略角Ｕ字状に折曲される装着時形態との間で形態が変更可能とされたハンドル本体２と、該ハンドル本体２の両端に設けられてシート側支持体２２，２２に掛止される左右一対の掛止部３，３とを備えている。
【００１５】
従って、この発明の自動車シート用アシストハンドルによれば、上記アシストハンドル１の装着時形態においては、上記ハンドル本体２が略角Ｕ字状に折曲されており、その中央部が把持部となり、且つ使用者はアシストハンドル１の外観視認によって上記把持部の存在を即時に且つ明確に認識することができることから、上記アシストハンドル１の使用時、特に咄嗟にこれを把持する必要があるような場合でも、上記把持部を的確に把持してこれを使用することができ、それだけアシストハンドル１の使用上の信頼性あるいは確実性が向上することになる。
【００１６】
また、上記アシストハンドル１は、その非装着時には略直状に延びる形態をもつことから、例えば該アシストハンドル１が非装着時においても折曲形態を維持している場合に比して、その収納時の形態がコンパクトとなり、それだけ該アシストハンドル１の非装着時における収納性が向上し、特にスペース的な制約が大きい自動車に装備するアシストハンドルとして好適である。
【００１７】
さらに、この発明では、上記ハンドル本体２に、該ハンドル本体２の装着時形態を保持する形態保持部材８を設けているので、該形態保持部材８の形態保持機能によって、上記アシストハンドル１の上記シート側支持体２２，２２側への装着状態における上記ハンドル本体２の装着時形態での保持が確実となり、例えば形態の崩れに起因してアシストハンドル１の美観性が悪化するとか、使用時における把持が困難になる、等のことが未然に且つ確実に防止され、この結果、上記アシストハンドル１の美観性の向上と使用上の確実性の向上との両立が可能となる。
【００１８】
また、上記アシストハンドル１においては、上記ハンドル本体２に上記形態保持部材８が設けられ、該形態保持部材８の形態保持機能によって上記ハンドル本体２が装着時形態に保持されているので、該アシストハンドル１の上記ポール２２，２２側への脱着操作時には上記ハンドル本体２の形態変化を気にすることなく容易且つ簡単に該アシストハンドル１の着脱作業を行うことができ、それだけその作業性が向上することになる。
【００１９】
（ｂ）本願の第２の発明にかかる自動車シート用アシストハンドルによれば、上記（ａ）に記載の効果に加えて次のような特有の効果が奏せられる。即ち、この発明では、上記ハンドル本体２を、弾性筒体でなる芯材５と、該芯材５の外側を被包する筒状のカバー部材６と、上記芯材５の内部を挿通しその両端４ａ，４ｂが上記カバー部材６の両端６ａ，６ｂから外方へ延出するベルト４とで構成するとともに、上記ベルト４の上記両端４ａ，４ｂで上記掛止部３，３を構成しているので、上記アシストハンドル１を把持した場合、上記芯材５の弾性によって手の平の柔らかさにフィットした良好な把持感が得られ、その使用上の快適性が向上し、延いては上記アシストハンドル１の商品価値の向上が期待できることになる。
【００２０】
また、この場合、上記芯材５が上記カバー部材６によって被包されていることで、例えば上記芯材５を安価な素材であるゴム材で構成したとしても、該芯材５が直接手に触れることがないので、手にゴム臭が付着し不快感を生じるというようなことがなく、該アシストハンドル１の使用上の快適性がより一層向上することにもなる。
【００２１】
さらに、上記芯材５の内部に挿通された上記ベルト４の両端４ａ，４ｂによって上記掛止部３，３が構成されていることで、上記アシストハンドル１の使用時における作用力（主として、軸力として負荷される引張力）は上記ベルト４によって支持され、上記芯材５にはかからないので、例えば、上記芯材５の素材を軟質の弾性筒体で構成して把持時におけるソフト感を高めつつ、上記ベルト４によってアシストハンドル１の使用時における強度性能を確保することができ、アシストハンドル１の使用感の更なる向上と強度上の信頼性の確保との両立が可能になる。
【００２２】
また、上記ベルト４の一部で上記掛止部３，３を構成することで、例えば該掛止部３，３を上記ベルト４とは別部材として構成する場合に比して、部品点数の低減、及び製作工数の低減等によってアシストハンドル１の低コスト化が促進されることにもなる。
【００２３】
さらに、上記アシストハンドル１を上記芯材５とカバー部材６とベルト４とで構成しているが、これら各部材が共に比較的安価であることからして、例えば従来のように比較的高価なチェーンを用いて構成する場合に比して、上記アシストハンドル１をより安価に提供できる。
【００２４】
（ｃ）本願の第３の発明にかかる自動車シート用アシストハンドルによれば、上記（ｂ）に記載の効果に加えて次のような特有の効果が奏せられる。即ち、この発明では、上記芯材５の上記ハンドル本体２の各折曲部に対応する部位に該芯材５の折曲を助長する折曲助長部１０，１０を設けているので、上記ハンドル本体２を略角Ｕ字状に折曲してこれを装着時形態とする際、上記芯材５が上記折曲助長部１０，１０の部分において容易に折曲され、上記ハンドル本体２の装着時形態への形状設定を容易且つ的確に行えるとともに、該装着時形態での形態保持が確実となり、これらの結果、上記アシストハンドル１の美観性の向上とその使用時の信頼性の更なる向上が期待できる。
【００２５】
（ｄ）本願の第４の発明にかかる自動車シート用アシストハンドルによれば、上記（ｂ）に記載の効果に加えて次のような特有の効果が奏せられる。即ち、この発明では、上記カバー部材６は、上記芯材５を被包した状態においてその両端６ａ，６ｂが上記芯材５の両端５ａ，５ｂよりも外側までそれぞれ延出するとともに、該各延出部をそれぞれ止着具７，７によって偏平状に押圧変形させているので、例えば上記カバー部材６の両端６ａ，６ｂが筒状形態のままとされている場合に比して、該カバー部材６の内部が見えにくく、それだけアシストハンドル１の美観性が向上することになる。
【００２６】
また、上記カバー部材６に被包された上記芯材５の内部に上記ベルト４が挿通され、且つ該ベルト４の両端４ａ，４ｂが上記カバー部材６の両端６ａ，６ｂからそれぞれ外方へ延出しているので、該カバー部材６の両端６ａ，６ｂに設けた上記止着具７，７によって上記芯材５の上記カバー部材６に対する相対移動を規制することも可能であり、例えば上記芯材５の移動規制に専用部材を設ける場合に比して、低コスト化が促進されることになる。
【発明の実施の形態】
【００２７】
以下、本願発明を好適な実施形態に基づいて具体的に説明する。
【００２８】
図１には、本願発明の第１の実施形態にかかるアシストハンドル１を車両用シートのシートバック２０側に装着した状態を、また図２には、本願発明の第２の実施形態にかかるアシストハンドル１を該シートバック２０側に装着した状態を、それぞれ示している。
【００２９】
これら各実施形態のアシストハンドル１は、共に、後述するように、ハンドル本体２と該ハンドル本体２の両端にそれぞれ設けられた掛止部３，３とを備えたことを基本構成とするものである。そして、上記第１の実施形態のアシストハンドル１と第２の実施形態のアシストハンドル１とが異なる点は、該第２の実施形態のアシストハンドル１においては、上記基本構成に加えて、上記ハンドル本体２の形態を保持するための形態保持部材８を付設した点である。従って、以下においては、上記各実施形態のアシストハンドル１を、異なる構成部分（即ち、上記形態保持部材８に関する構成）に触れつつ、該アシストハンドル１の構成を具体的に説明する。
【００３０】
上記アシストハンドル１は、図４に実線図示するようにそのハンドル本体２（次述する）が直状に延出する非装着時形態と、同図に鎖線図示するように上記ハンドル本体２が略角Ｕ字状の折曲され、折曲部の中間に位置する把持部２ａと該把持部２ａの左右両側にそれぞれ連続する左右一対の支持部２ｂ，２ｂとを形成する装着時形態との間で形態変更自在とされるものであって、図３（イ）〜（ニ）に示す各構成要素、即ち、ベルト４と芯材５とカバー部材６とによって構成される。
【００３１】
上記芯材５は、上記アシストハンドル１の使用時においてこれを把持する使用者に適度の柔軟性をもった良好なフィット感を与えると同時に、適度の太さをもつことで確実な把持性能を実現するためのものであって、この実施形態においては、素材として、外径寸法３０ｍｍ、肉厚３ｍｍ、長さ３００ｍｍで、且つ網状繊維で補強したゴムホースを採用している。また、この芯材５の両端５ａ，５ｂからそれぞれ所定寸法だけ軸方向内側位置には、それぞれ同一円周上に所定間隔をもって並ぶようにして複数個（この実施形態では４個）の穴１１，１１，・・を形成している。これら穴１１，１１，・・は、特許請求の範囲中の「折曲助長部１０」を構成するものであって、該各穴１１，１１，・・の形成によってこの部分を曲げ作用に対する局所的な脆弱部とし、該脆弱部において上記芯材５の折曲を助長させ、上記ハンドル本体２の装着時形態への変形を容易とするとともにその形態の画一化を図るためのものである。
【００３２】
上記カバー部材６は、上記芯材５を被包して該芯材５が直接使用者の手に触れてゴム臭が付着するのを防止すると同時に、把持時のフィット感の向上及びハンドル本体２の美観性の向上を図ること等を目的とするものであって、この実施形態においてはその素材として、厚さ１ｍｍ程度のビニールレザーを採用している。そして、この素材を所定大きさの短冊状にカットし、その長辺方向の両端をそれぞれ所定寸法だけ内側に折り込むとともに、該素材全体をその短辺方向に丸めてその両縁部同士を溶着あるいは縫合によって接合して所定長さの筒状形態としたものである。
【００３３】
この場合、上記カバー部材６の内径寸法はその内部に上記芯材５を適度の接触度合いでもって被包し得るように設定される。また、上記カバー部材６の長さ寸法は、図４にも示すように、上記芯材５を被包した状態において、その両端６ａ，６ｂが、上記芯材５の左右両端５ａ，５ｂからその外側にそれぞれ所定寸法だけ延出するように、該芯材５の長さ寸法よりも所定寸法だけ長寸に設定されている。尚、このカバー部材６の上記芯材５の両端５ａ，５ｂから外側へ延出する両端６ａ，６ｂ寄り部分（以下、これを「延出部６ｃ，６ｄ」という）は、後述するように止着具７によって止着されることで偏平状に押し潰される。
【００３４】
上記ベルト４は、上記芯材５の内部に挿通されてアシストハンドル１の使用時において使用に伴う引張力等の作用力を受ける強度部材として機能するものであって、上述のように第１の実施形態にかかるアシストハンドル１に適用されるものと、第２の実施形態にかかるアシストハンドル１に適用されるものとの間においては構造上若干の差異を有するものの、その基本構成は同一である。
【００３５】
即ち、図３（ハ）には、第１の実施形態のアシストハンドル１に適用されるベルト４を示している。このベルト４は、例えば幅寸法１５ｍｍ程度の可撓性をもつ所定長さのベルト素材を用い、この素材の両端同士を縫合して環状形態としたものである。このベルト４は、図３（ハ）に示すように、二つ折りにした状態で上記芯材５の内部に挿通される。そして、この場合、上記ベルト４の二つ折り状態での長さ寸法は、図４に示すように、該ベルト４を上記芯材５に挿通させ、且つその外側を上記カバー部材６によって被包した状態において、その両端４ａ，４ｂが上記カバー部材６の両端６ａ，６ｂから所定寸法だけ外側へ延出するような長さに設定されている。この場合、上記カバー部材６の両端６ａ，６ｂから外側へ延出した上記ベルト４の両端４ａ，４ｂ部分は、略Ｕ字状形態を有しており、後述するようにシートバック２０側のポール２２，２２に掛止される掛止部３，３として機能する。
【００３６】
一方、図３（ニ）には、第２の実施形態のアシストハンドル１に適用されるベルト４を示している。このベルト４は、上記第１の実施形態のアシストハンドル１に適用される上記ベルト４（図３（ハ）に示すもの）ではその素材の両端同士を縫合していたのに対して、該素材の長さをさらに所定寸法だけ延長し、その延長部分を形態保持部材８として利用するようにしたものである。尚、この形態保持部材８の先端部８ａは、後述のように、上記形態保持部材８の基端部（即ち、上記縫合部分）を該ベルト４の一端４ａ寄りに位置させた状態で、上記芯材５に挿通させ且つ該芯材５を上記カバー部材６によって被包した後に、該ベルト４の他端４ｂ寄り部分に接合される。
【００３７】
続いて、上記各構成要素を用いて上記アシストハンドル１を製作する場合の手順等について説明する。
【００３８】
先ず、上記芯材５内に上記ベルト４を二つ折り状態で挿通させ、その両端４ａ，４ｂを該芯材５の両端５ａ，５ｂよりも外側へそれぞれ所定寸法づつ延出させる。次に、上記芯材５を上記カバー部材６内に嵌挿し、該カバー部材６によって上記芯材５を被包する。この場合、上記ベルト４の両端４ａ，４ｂをそれぞれ上記カバー部材６の両端６ａ，６ｂから外側へ引き出すとともに、上記カバー部材６に対する上記芯材５の位置を、該芯材５の両端５ａ，５ｂよりも外側に上記カバー部材６の両延出部６ｃ，６ｄがそれぞれ位置するように設定する。
【００３９】
しかる後、上記ベルト４の両端４ａ，４ｂ寄り部分、即ち、上記カバー部材６の上記両延出部６ｃ，６ｄに対応する部分、及び該カバー部材６の両端６ａ，６ｂよりも外側へ延出する部分を、それぞれ外側へ押し広げて略Ｕ字状とする。そして、上記カバー部材６の両延出部６ｃ，６ｄで、且つ上記ベルト４の略Ｕ字状部分の内側に対応する位置を、例えばリベットとか、着脱自在のホックあるいはメカニカルテープ等でなる止着具７（この実施形態ではリベットを用いた例を示している）を用いて偏平に押し潰す（図６を参照）。
【００４０】
以上で、第１の実施形態にかかるアシストハンドル１が得られる。従って、このアシストハンドル１においては、その自由状態では図４に実線図示するように上記ハンドル本体２が直状に延びた非装着時形態とされる。また、上記ハンドル本体２にこれを折曲させるように操作力を付与することで、図４に鎖線図示するように、上記芯材５がその左右一対の上記折曲助長部１０，１０において局所的に潰れ変形して折曲することで、中央に位置する把持部２ａと該把持部２ａの左右両側に連続して略直交方向へ延出する左右一対の支持部２ｂ，２ｂとをもつ略角Ｕ字状の装着時形態とされる。
【００４１】
そして、上記アシストハンドル１の使用に際しては、図１に示すように、上記ベルト４の両端４ａ，４ｂで構成される上記各掛止部３，３を、上記シートバック２０の上端面２０ａに設けられたヘッドレスト２１の左右一対のポール２２，２２に掛止する（即ち、上記各掛止部３，３内に上記各ポール２２，２２を差し込む）ことで、上記アシストハンドル１は上記シートバック２０の背面２０ｂ側に装着配置されることになる。
【００４２】
一方、上記第２の実施形態のアシストハンドル１の製作に際しては、上記第１の実施形態のアシストハンドル１の製作時と同様手順によって上記ハンドル本体２を形成した後、該ハンドル本体２を折曲させて、図４に鎖線図示する装着時形態とする。しかる後、上記ハンドル本体２の一端側から延びる上記形態保持部材８をその他端側に引き出し、その先端部８ａを該他端側において上記ベルト４に接合固定し、該形態保持部材８によって上記装着時形態を維持させる。
【００４３】
この場合、上記形態保持部材８の先端部ａの接合に際しては、これを縫合あるいは接着等によって固定的に接合するとか、例えばホックとかメカニカルテープ等を用いて着脱自在に接合するなど、必要に応じて種々の接合形態を選択できるものである。特に、後者の接合方法を採用した場合には、上記第１の実施形態のアシストハンドル１の場合と同様に、非装着時には上記ハンドル本体２を直状とする非装着時形態をとることが可能となる。
【００４４】
尚、上記説明においては、上記芯材５に複数個の穴１１，１１，・・を形成し、該穴１１，１１，・・によって上記折曲助長部１０を構成したものを例として示したが、該折曲助長部１０としはかかる構成のものに限定されるものではなく、要するに、上記芯材５の一部に曲げ作用に対する脆弱部を局所的に設ければ良く、上記例示構造の外に、例えば、図７（イ）に示すように上記芯材５の一側に楔状のスリット１２を設けてこれを折曲助長部１０とする方法とか、図７（ロ）に示すように上記芯材５の適所をその径方向両面に跨がって縫合しその縫合部１３で上記折曲助長部１０を構成する方法とか、図７（ハ）に示すように上記芯材５の適所をその径方向両面に跨がって溶着しその溶着部１４によって上記折曲助長部１０を構成する方法等、種々の方法を採用し得るものである。
【００４５】
但し、上記図７（ロ）及び図７（ハ）に示す構造例の場合にあっては、上記芯材５に縫合加工あるいは溶着加工を施すに先立って、該芯材５内に上記ベルト４を挿通させておく必要がある。
【００４６】
以上のように構成された上記各実施形態のアシストハンドル１においては、以下に述べるような特有の作用効果が得られるものである。
【００４７】
即ち、上記各実施形態のアシストハンドル１によれば、該アシストハンドル１の装着時形態においては、上記ハンドル本体２が略角Ｕ字状に折曲され且つその中央部が把持部２ａとして機能するものであり、しかも使用者は上記アシストハンドル１の外観視認によって上記把持部２ａの存在を即時に且つ明確に認識することができる。この結果、上記アシストハンドル１の使用時、特に咄嗟にこれを把持する必要があるような場合でも、使用者は上記把持部２ａを的確に把持してこれを使用することができ、その使用上における高い信頼性と確実性が得られるものであり、特に、使用者が高齢者とか身体的弱者のように迅速的確な行動が比較的困難な者である場合にその効果はより一層顕著なものとなる。
【００４８】
また、上記アシストハンドル１は、上記シートバック２０側への非装着時には略直状に延びる形態をもつことから、例えば該アシストハンドル１が常時折曲形態を維持しているような場合に比して、その収納時の形態がコンパクトとなり、それだけ該アシストハンドル１の非装着時における収納性が向上し、特にスペース的な制約が大きい自動車に装備するアシストハンドルとして好適である。
【００４９】
さらに、上記第２の実施形態のアシストハンドル１のように、上記ハンドル本体２に、その装着時形態を保持する形態保持部材８を設けた場合には、該形態保持部材８の形態保持機能によって上記ハンドル本体２が装着時形態に保持されているので、該アシストハンドル１の上記ポール２２，２２側への脱着作業時には上記ハンドル本体２の形態変化を気にすることなく容易且つ簡単に該アシストハンドル１の着脱作業を行うことができ、その作業性が向上することになる。
【００５０】
また、上記アシストハンドル１を上記ポール２２，２２に装着しこれを使用する場合に、例えば、上記形態保持部材８が設けられていない場合（即ち、上記第１の実施形態のアシストハンドル１のような場合）には上記ポール２２，２２に掛止された上記掛止部３，３の拘束作用によって上記ハンドル本体２の形態保持が行われることから、場合によっては装着時形態の形態そのものにバラツキが生じる事が懸念される。しかし、この実施形態のように上記形態保持部材８を設けると、該形態保持部材８によって上記形態が一義的に決定され、その形態のバラツキが少なく、それだけアシストハンドル１の美観性が良好に維持されることになる。
【００５１】
一方、上記アシストハンドル１においては、上記ハンドル本体２を、ゴムホースでなる芯材５と、該芯材５の外側を被包する筒状のカバー部材６と、上記芯材５の内部を挿通しその両端４ａ，４ｂが上記カバー部材６の両端６ａ，６ｂから外方へ延出するベルト４とで構成するとともに、上記ベルト４の上記両端４ａ，４ｂを上記掛止部３，３としているので、上記アシストハンドル１を把持した場合、上記芯材５の弾性によって手の平の柔らかさにフイットした良好な把持感が得られ、その使用上の快適性が向上し、延いては上記アシストハンドル１としての商品価値の向上が期待できることになる。
【００５２】
また、この場合、上記芯材５が上記カバー部材６によって被包されていることで、例えば上記芯材５をゴムホースで構成したとしても、該芯材５が直接手に触れることがないので、手にゴム臭が付着し不快感を生じるというようなこともなく、それだけアシストハンドル１の使用上の快適性がより一層向上することになる。
【００５３】
さらに、上記芯材５の内部に挿通された上記ベルト４の両端４ａ，４ｂによって上記掛止部３，３を構成していることで、上記アシストハンドル１の使用時における作用力は上記ベルト４によって支持され、上記芯材５にはかからない。このため、例えば、上記芯材５の素材を軟質材で構成して把持時におけるソフト感をより一層高めつつ、上記ベルト４によってアシストハンドル１の使用時における強度性能を確保することもできる。
【００５４】
また、上記アシストハンドル１においては、上記芯材５の上記ハンドル本体２の各折曲部に対応する部位に該芯材５の折曲を助長する折曲助長部１０，１０を設けているので、上記ハンドル本体２を略角Ｕ字状に折曲してこれを装着時形態とする際、上記芯材５が上記折曲助長部１０，１０の部分において容易に折曲され、上記ハンドル本体２の装着時形態への形状設定を容易且つ的確に行えるとともに、該装着時形態での形態保持が確実となる。
【００５５】
さらに、上記アシストハンドル１においては、上記芯材５の両端５ａ，５ｂの外側まで延出した上記カバー部材６の両延出部６ｃ，６ｄを上記止着具７，７によって偏平状に押圧変形させているので、例えば上記カバー部材６の両端６ａ，６ｂが筒状形態のままとされている場合に比して、該カバー部材６の内部が見えにくく、それだけアシストハンドル１の美観性が良好となる。また、このカバー部材６の両延出部６ｃ，６ｄの偏平状の押圧変形によってその内部に収容された上記芯材５の該カバー部材６からの抜け止めが為されることで、上記ハンドル本体２の機能保持が確実となり、延いては上記アシストハンドル１の使用上の信頼性がより一層向上することにもなる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本願発明の第１の実施形態にかかる自動車シート用アシストハンドルの装着状態を示す斜視図である。
【図２】本願発明の第２の実施形態にかかる自動車シート用アシストハンドルの装着状態を示す斜視図である。
【図３】図１及び図２に示したアシストハンドルの構成部品の分解斜視図である。
【図４】図１及び図２に示したアシストハンドルの非装着時及び装着時における外観形態説明図である。
【図５】図４のＶ−Ｖ拡大断面図である。
【図６】図４のＶＩ−ＶＩ拡大断面図である。
【図７】アシストハンドルの一構成部材である芯材の他の構造例を示す斜視図である。
【符号の説明】
１はアシストハンドル、２はハンドル本体、３は掛止部、４はベルト、５は芯材、６はカバー部材、７は止着具、８は形態保持部材、１０は折曲助長部、１１は穴、１２はスリット、１３は縫合部、１４は溶着部、２０はシートバック、２１はヘッドレスト、２２はポール（シート側支持体）である。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
[0002]
The present invention relates to a structure of an assist handle attached to an automobile seat.
[Prior art]
[0003]
Conventional , In automobiles, especially taxi and other commercial vehicles that are assumed to be seated by unspecified people who are unfamiliar with the rear seat, as a means of assisting in body movement when getting on and off the rear seat or during posture maintenance after seating It has been proposed that an assist handle is mounted on the back side of the seat back of the front seat so that the rear seat occupant can use the assist handle as necessary. For example, as disclosed in Japanese Utility Model Laid-Open No. 6-25026, a conventional assist handle is configured by attaching hooks to both ends of a deformable chain and enclosing the outside of the chain with a flexible tube. In use, the hooks are hooked on the headrest poles of the front seat back.
[Problems to be solved by the invention]
[0004]
However, the conventional assist handle has the following problems.
[0005]
That is, the assist handle is composed of a chain and a tube that encloses the chain, and the chain has a certain shape by the shape holding function of the tube that encloses the chain. Therefore, when the front seat back is attached to the back side, the front seat back is curved in a substantially arc shape between the pair of left and right poles on the seat back side. For this reason, for example, when a rear seat occupant wants to use the assist handle and tries to grip it, it is difficult to determine which position of the assist handle should be gripped. There was a problem in terms of certainty in use, such as a sufficient assisting action not being obtained by gripping the portion near the end of the assist handle.
[0006]
The chain, which is the main component of the assist handle, has high flexibility against deformation as a whole, but the individual links constituting the chain are rigid. Even if it is encapsulated by a tube, when it is gripped, its hard feeling remains uncomfortable and there is room for improvement in terms of usability. Further, since the main component of the assist handle is a chain, there is a problem that it is relatively expensive.
[0007]
Accordingly, the present invention has been made for the purpose of providing an assist handle excellent in certainty in use and feeling of use at a lower cost.
[Means for Solving the Problems]
[0008]
In the present invention, the following configuration is adopted as a specific means for solving such a problem.
[0009]
Of this application First In the invention of A handle body 2 that is changeable between a non-wearing configuration that is elastic and extends substantially straight, and a mounting configuration that is bent into a substantially U-shape, and both ends of the handle body 2 And a pair of left and right latching portions 3 and 3 that are latched on the seat-side supports 22 and 22, The handle main body 2 is provided with a form holding member 8 that holds the form when the handle main body 2 is mounted.
[0010]
Of this application Second In the invention of the above First In the assist handle for an automobile seat according to the invention, the handle body 2 includes a core material 5 made of an elastic cylinder, a cylindrical cover member 6 enclosing the outside of the core material 5, and the core material 5. Both ends 4a and 4b are inserted through the inside of the cover member 6 and the belt 4 extends outward from both ends 6a and 6b of the cover member 6, and the hooks 3 and 4 are formed at both ends 4a and 4b of the belt 4. 3 is configured.
[0011]
Of this application Third In the invention of the above Second In the assist handle for an automobile seat according to the invention of the present invention, folding assisting portions 10, 10 for facilitating the bending of the core member 5 are provided at portions corresponding to the respective bent portions of the handle body 2 of the core member 5. It is characterized by that.
[0012]
Of this application 4th In the invention of the above Second In the assist handle for an automobile seat according to the invention, the cover member 6 has both ends 6a and 6b extending outside the both ends 5a and 5b of the core member 5 in a state where the core member 5 is encapsulated. In addition, each extending portion is characterized by being pressed and deformed in a flat shape by the fasteners 7 and 7, respectively.
【The invention's effect】
[0013]
In the present invention, the following effects can be obtained by adopting such a configuration.
[0014]
(A) Of this application First In the assist handle for an automobile seat according to the invention, the configuration can be changed between a non-mounted configuration having elasticity and extending substantially in a straight shape, and a mounted configuration bent in a substantially square U shape. The handle body 2 includes a handle body 2 and a pair of left and right latch portions 3, 3 provided at both ends of the handle body 2 and latched on the seat side supports 22, 22.
[0015]
Therefore, according to the assist handle for an automobile seat of the present invention, in the form when the assist handle 1 is mounted, the handle body 2 is bent into a substantially square U shape, and the central portion thereof becomes a gripping portion. In addition, since the user can immediately and clearly recognize the presence of the gripping portion by visually recognizing the appearance of the assist handle 1, when the assist handle 1 is used, particularly when it is necessary to grip the assist handle 1 However, the grip portion can be accurately gripped and used, and the reliability or certainty in use of the assist handle 1 is improved accordingly.
[0016]
In addition, since the assist handle 1 has a shape that extends substantially straight when not attached, for example, the assist handle 1 is stored as compared with a case where the assist handle 1 maintains a bent shape even when the assist handle 1 is not attached. The form of the time becomes compact, the storage property when the assist handle 1 is not mounted is improved, and it is particularly suitable as an assist handle to be mounted on an automobile having a large space restriction.
[0017]
Further, in the present invention, the handle main body 2 is provided with the shape holding member 8 that holds the shape of the handle main body 2 when the handle main body 2 is mounted. When the handle body 2 is mounted on the seat-side support 22 or 22 side, the handle body 2 is securely held in the mounted state. For example, the aesthetic appearance of the assist handle 1 is deteriorated due to the collapse of the shape, or in use. It is possible to prevent the gripping from being difficult and surely, and as a result, it is possible to improve both the aesthetics of the assist handle 1 and the reliability in use.
[0018]
In the assist handle 1, the shape holding member 8 is provided on the handle main body 2, and the handle main body 2 is held in the form when worn by the shape holding function of the shape holding member 8. When the handle 1 is attached to or detached from the poles 22 and 22, the assist handle 1 can be attached and detached easily and easily without worrying about changes in the shape of the handle body 2, and the workability is improved accordingly. Will do.
[0019]
(B) Of this application Second According to the assist handle for an automobile seat according to the invention, (A) In addition to the effects described in the above, the following specific effects can be obtained. That is, in the present invention, the handle main body 2 is inserted through the core material 5 made of an elastic cylinder, the cylindrical cover member 6 enclosing the outside of the core material 5, and the core material 5. Both ends 4a and 4b are constituted by the belt 4 extending outward from both ends 6a and 6b of the cover member 6, and the latching portions 3 and 3 are constituted by the both ends 4a and 4b of the belt 4. Therefore, when the assist handle 1 is gripped, a good grip feeling that fits the softness of the palm is obtained by the elasticity of the core material 5, and the comfort in use is improved. The improvement of the product value of 1 can be expected.
[0020]
In this case, since the core material 5 is encapsulated by the cover member 6, even if the core material 5 is made of a rubber material that is an inexpensive material, for example, the core material 5 is directly in hand. Since there is no touch, there is no such thing as a rubber odor adhering to the hand and causing discomfort, and the comfort in use of the assist handle 1 is further improved.
[0021]
Furthermore, the engaging portions 3, 3 are constituted by both ends 4 a, 4 b of the belt 4 inserted into the core member 5, so that an acting force (mainly a shaft) when the assist handle 1 is used. (Tensile force applied as a force) is supported by the belt 4 and is not applied to the core material 5. For example, the core material 5 is made of a soft elastic cylinder to increase the soft feeling during gripping. On the other hand, the belt 4 can ensure the strength performance when the assist handle 1 is used, and it is possible to further improve the feeling of use of the assist handle 1 and ensure the reliability in strength.
[0022]
In addition, by forming the hooking portions 3 and 3 with a part of the belt 4, for example, compared to the case where the hooking portions 3 and 3 are configured as a separate member from the belt 4, the number of parts is reduced. Reduction of the cost of the assist handle 1 is promoted by the reduction and the reduction of the number of manufacturing steps.
[0023]
Further, the assist handle 1 is composed of the core member 5, the cover member 6 and the belt 4. Since these members are relatively inexpensive, for example, they are relatively expensive as in the prior art. The assist handle 1 can be provided at a lower cost as compared with the case of using a chain.
[0024]
(C) Of this application Third According to the assist handle for an automobile seat according to the invention, (B) In addition to the effects described in the above, the following specific effects can be obtained. In other words, in the present invention, the bending support portions 10 and 10 for promoting the bending of the core material 5 are provided at portions corresponding to the bending portions of the handle main body 2 of the core material 5. When the main body 2 is bent into a substantially U-shape and is made into a configuration at the time of mounting, the core material 5 is easily bent at the bending assisting portions 10 and 10, and the handle main body 2 is mounted. The shape of the time form can be easily and accurately set, and the form is maintained in the form at the time of wearing. As a result, the aesthetic appearance of the assist handle 1 is improved and the reliability at the time of use is further improved. Can be expected.
[0025]
(D) Of this application 4th According to the assist handle for an automobile seat according to the invention, (B) In addition to the effects described in the above, the following specific effects can be obtained. That is, according to the present invention, the cover member 6 has both ends 6a and 6b extending outward from the ends 5a and 5b of the core member 5 in a state where the core member 5 is encapsulated. Since the projecting portions are pressed and deformed in a flat shape by the fasteners 7 and 7, respectively, the cover member is compared with, for example, the case where both ends 6a and 6b of the cover member 6 are kept in a cylindrical shape. The inside of 6 is difficult to see, and the aesthetic appearance of the assist handle 1 is improved accordingly.
[0026]
Further, the belt 4 is inserted into the core member 5 encapsulated in the cover member 6, and both ends 4a and 4b of the belt 4 extend outward from both ends 6a and 6b of the cover member 6, respectively. Therefore, relative movement of the core material 5 with respect to the cover member 6 can be restricted by the fasteners 7 and 7 provided at both ends 6a and 6b of the cover member 6, for example, the core material. Compared with the case where a dedicated member is provided for the movement restriction No. 5, cost reduction is promoted.
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
[0027]
Hereinafter, the present invention will be specifically described based on preferred embodiments.
[0028]
FIG. 1 shows a state where the assist handle 1 according to the first embodiment of the present invention is mounted on the seat back 20 side of the vehicle seat, and FIG. 2 shows an assist according to the second embodiment of the present invention. The state where the handle 1 is mounted on the seat back 20 side is shown.
[0029]
The assist handle 1 of each of these embodiments has a basic configuration that includes a handle body 2 and latching portions 3 and 3 provided at both ends of the handle body 2 as will be described later. is there. The difference between the assist handle 1 of the first embodiment and the assist handle 1 of the second embodiment is that in the assist handle 1 of the second embodiment, in addition to the basic configuration, the handle This is the point that a form holding member 8 for holding the form of the main body 2 is attached. Therefore, in the following, the configuration of the assist handle 1 will be described in detail while touching different components (that is, the configuration related to the configuration holding member 8) of the assist handle 1 of each of the above embodiments.
[0030]
As shown in FIG. 4, the assist handle 1 has a non-mounted state in which the handle main body 2 (described below) extends straight, and the handle main body 2 is substantially as shown in the chain line in FIG. Between the shape at the time of wearing which is formed in a corner U-shaped bent portion 2a and a pair of left and right support portions 2b, 2b that are respectively continuous on the left and right sides of the gripped portion 2a The configuration can be freely changed, and each component shown in FIGS. 3 (A) to 3 (D), that is, the belt 4, the core material 5, and the cover member 6 is configured.
[0031]
The core material 5 gives a good fit with appropriate flexibility to a user who holds the assist handle 1 when using the assist handle 1 and at the same time has a certain thickness so as to ensure reliable gripping performance. In this embodiment, a rubber hose having an outer diameter of 30 mm, a wall thickness of 3 mm, a length of 300 mm, and reinforced with mesh fibers is used as a material. Further, a plurality of (four in this embodiment) holes 11 are arranged at predetermined intervals on the same circumference from the both ends 5a, 5b of the core member 5 at predetermined axial positions. 11 is formed. These holes 11, 11,... Constitute the “bending assisting portion 10” in the scope of the claims, and the formation of the respective holes 11, 11,. This is intended to facilitate the bending of the core material 5 in the weakened portion, facilitate the deformation of the handle body 2 to the form when the handle main body 2 is mounted, and uniformize the form. .
[0032]
The cover member 6 encloses the core material 5 to prevent the core material 5 from directly touching the user's hand and attaching a rubber odor. In this embodiment, vinyl leather having a thickness of about 1 mm is used as the material. Then, the material is cut into a strip having a predetermined size, and both ends in the long side direction are folded inward by a predetermined dimension, and the entire material is rounded in the short side direction to weld the two edges or It is joined by sewing to form a cylindrical shape having a predetermined length.
[0033]
In this case, the inner diameter of the cover member 6 is set so that the core member 5 can be encapsulated with an appropriate degree of contact. Further, as shown in FIG. 4, the length of the cover member 6 is such that both ends 6 a and 6 b of the cover member 6 are separated from the left and right ends 5 a and 5 b of the core member 5. The length of the core material 5 is set to be longer than the length of the core material 5 so as to extend outward by a predetermined size. Note that the portions close to both ends 6a and 6b (hereinafter referred to as “extension portions 6c and 6d”) of the cover member 6 extending outward from both ends 5a and 5b of the core member 5 are stopped as described later. It is crushed flatly by being fastened by the attachment 7.
[0034]
The belt 4 functions as a strength member that is inserted into the core member 5 and receives an acting force such as a tensile force accompanying use when the assist handle 1 is used. Although there are some structural differences between what is applied to the assist handle 1 according to the embodiment and what is applied to the assist handle 1 according to the second embodiment, the basic configuration is the same. .
[0035]
That is, FIG. 3C shows the belt 4 applied to the assist handle 1 of the first embodiment. The belt 4 is made of a belt material having a predetermined length and having a width of about 15 mm, for example, and both ends of the material are stitched to form an annular shape. As shown in FIG. 3C, the belt 4 is inserted into the core member 5 in a folded state. In this case, the length of the belt 4 in the folded state is such that the belt 4 is inserted through the core material 5 and the outside thereof is encapsulated by the cover member 6 as shown in FIG. In the state, both ends 4a and 4b are set to such a length as to extend outward from the both ends 6a and 6b of the cover member 6 by a predetermined dimension. In this case, both end portions 4a and 4b of the belt 4 extending outward from both ends 6a and 6b of the cover member 6 have a substantially U-shape, and a pole on the seat back 20 side as will be described later. It functions as the latching parts 3 and 3 latched by 22 and 22.
[0036]
On the other hand, FIG. 3 (d) shows a belt 4 applied to the assist handle 1 of the second embodiment. In contrast to the belt 4 (shown in FIG. 3C) applied to the assist handle 1 of the first embodiment, both ends of the belt 4 are sewn together. The length is further extended by a predetermined dimension, and the extended portion is used as the shape holding member 8. Note that the distal end 8a of the shape holding member 8 is in a state in which the base end portion (that is, the stitched portion) of the shape holding member 8 is positioned closer to the one end 4a of the belt 4 as described later. After being inserted into the core material 5 and encapsulating the core material 5 with the cover member 6, the belt 4 is joined to a portion near the other end 4 b.
[0037]
Subsequently, a procedure for manufacturing the assist handle 1 using the above-described components will be described.
[0038]
First, the belt 4 is inserted into the core member 5 in a folded state, and both ends 4a and 4b are extended outward from the both ends 5a and 5b of the core member 5 by a predetermined size. Next, the core material 5 is inserted into the cover member 6, and the core material 5 is encapsulated by the cover member 6. In this case, both ends 4a and 4b of the belt 4 are pulled out from both ends 6a and 6b of the cover member 6, respectively, and the position of the core member 5 with respect to the cover member 6 is set to both ends 5a and 5b of the core member 5. Further, the two extending portions 6c and 6d of the cover member 6 are set so as to be positioned on the outer side.
[0039]
Thereafter, the portions of the belt 4 that are close to both ends 4a and 4b, that is, the portions corresponding to the extending portions 6c and 6d of the cover member 6 and the ends of the cover member 6 that extend outward from both ends 6a and 6b. The parts to be pushed are spread outward to form a substantially U shape. A position corresponding to the inside of the substantially U-shaped portion of the belt 4 at both the extended portions 6c and 6d of the cover member 6 is, for example, a rivet or a detachable hook. Is The fastening tool 7 made of a canal tape or the like (in this embodiment, an example using rivets is shown) is crushed flat (see FIG. 6).
[0040]
Thus, the assist handle 1 according to the first embodiment is obtained. Therefore, the assist handle 1 is in a non-mounted state in which the handle body 2 extends straight as shown by a solid line in FIG. 4 in the free state. Further, by applying an operating force to the handle body 2 so as to bend it, the core material 5 is locally applied to the pair of bending assisting portions 10 and 10 as shown by a chain line in FIG. By being crushed and deformed, the grip portion 2a located at the center and the left and right sides of the grip portion 2a are continuously provided on the left and right sides of the support portion 2b and 2b. It is assumed that the corner is U-shaped.
[0041]
When the assist handle 1 is used, as shown in FIG. 1, the hooking portions 3, 3 constituted by both ends 4 a, 4 b of the belt 4 are provided on the upper end surface 20 a of the seat back 20. The assist handle 1 is engaged with the pair of left and right poles 22 and 22 of the headrest 21 (that is, the respective poles 22 and 22 are inserted into the respective retaining portions 3 and 3), whereby the assist handle 1 is moved to the seat back 20. Is mounted and arranged on the back surface 20b side.
[0042]
On the other hand, when the assist handle 1 of the second embodiment is manufactured, the handle body 2 is formed by the same procedure as that for manufacturing the assist handle 1 of the first embodiment, and then the handle body 2 is bent. Let it be the form at the time of wearing shown in a chain line in FIG. Thereafter, the shape holding member 8 extending from one end side of the handle main body 2 is pulled out to the other end side, and the tip end portion 8a is joined and fixed to the belt 4 on the other end side, and the attachment is performed by the shape holding member 8. When the form is maintained.
[0043]
In this case, when joining the distal end portion a of the shape holding member 8, it is fixedly joined by sewing or adhesion, or detachably joined using, for example, a hook or a mechanical tape. Various joining modes can be selected. In particular, when the latter joining method is adopted, it is possible to take a non-wearing form in which the handle body 2 is straight when not attached, as in the case of the assist handle 1 of the first embodiment. It becomes.
[0044]
In the above description, an example in which a plurality of holes 11, 11,... Are formed in the core material 5 and the bending assisting portion 10 is configured by the holes 11, 11,. However, the bending assisting portion 10 is not limited to such a configuration. In short, it is only necessary to locally provide a portion vulnerable to bending action in a part of the core material 5, and the above-described exemplary structure. On the outside, for example, as shown in FIG. 7 (a), a wedge-shaped slit 12 is provided on one side of the core material 5 and this is used as a bending promoting portion 10, or as shown in FIG. 7 (b). A method of constructing the folding assisting portion 10 with the stitched portion 13 by stitching a suitable location of the core material 5 across both radial directions, or a suitable location of the core material 5 as shown in FIG. And the bending assisting portion 10 is formed by the welded portion 14. Etc., it is capable of adopting various methods.
[0045]
However, in the case of the structural examples shown in FIGS. 7B and 7C, the belt 4 is placed in the core material 5 before the core material 5 is stitched or welded. Need to be inserted.
[0046]
In the assist handle 1 according to each of the above-described embodiments configured as described above, the following specific effects can be obtained.
[0047]
That is, according to the assist handle 1 of each of the embodiments described above, when the assist handle 1 is mounted, the handle body 2 is bent into a substantially U-shape and the central portion functions as the grip portion 2a. In addition, the user can immediately and clearly recognize the presence of the grip portion 2 a by visually recognizing the appearance of the assist handle 1. As a result, when the assist handle 1 is used, even when it is necessary to grip it with a bag, the user can accurately hold the grip portion 2a and use it. High reliability and certainty can be obtained, especially when the user is a person who is relatively difficult to act quickly, such as the elderly or physically weak. It becomes.
[0048]
Further, since the assist handle 1 has a shape extending substantially straight when not attached to the seat back 20 side, for example, the assist handle 1 is compared to a case where the assist handle 1 always maintains a bent shape. Thus, the storage mode is compact, and the storage performance when the assist handle 1 is not mounted is improved, so that it is particularly suitable as an assist handle to be mounted on an automobile having a large space restriction.
[0049]
Further, in the case where the handle main body 2 is provided with the form holding member 8 that holds the form when the handle is mounted, like the assist handle 1 of the second embodiment, the form holding function of the form holding member 8 Since the handle main body 2 is held in the form when attached, the assist handle 1 can be easily and easily assisted without worrying about the form change of the handle main body 2 when the assist handle 1 is attached to or detached from the poles 22 and 22. The attaching / detaching work of the handle 1 can be performed, and the workability is improved.
[0050]
Further, when the assist handle 1 is mounted on the poles 22 and 22 and used, for example, when the shape holding member 8 is not provided (that is, like the assist handle 1 of the first embodiment). In this case, the shape of the handle main body 2 is maintained by the restraining action of the latching portions 3 and 3 latched on the poles 22 and 22. There is a concern that this will occur. However, when the form holding member 8 is provided as in this embodiment, the form is uniquely determined by the form holding member 8, there is little variation in the form, and the aesthetic appearance of the assist handle 1 is maintained well. Will be.
[0051]
On the other hand, in the assist handle 1, the handle body 2 is inserted through the core 5 made of a rubber hose, the cylindrical cover member 6 enclosing the outside of the core 5, and the inside of the core 5. Since both ends 4a and 4b are constituted by the belt 4 extending outward from both ends 6a and 6b of the cover member 6, the both ends 4a and 4b of the belt 4 are the hooking portions 3 and 3. When the assist handle 1 is gripped, a good grip feeling fit to the softness of the palm is obtained by the elasticity of the core material 5 and the comfort in use is improved. It can be expected to improve the product value.
[0052]
Further, in this case, since the core material 5 is encapsulated by the cover member 6, even if the core material 5 is constituted by a rubber hose, for example, the core material 5 does not touch the hand directly. There is no such thing as a rubber odor adhering to the hand and causing discomfort, and the comfort in use of the assist handle 1 is further improved.
[0053]
Further, since the engaging portions 3 and 3 are constituted by both ends 4a and 4b of the belt 4 inserted into the core member 5, the acting force when the assist handle 1 is used is the belt 4 The core material 5 does not start. Therefore, for example, the belt 4 can ensure the strength performance when the assist handle 1 is used while further enhancing the soft feeling during gripping by forming the core material 5 from a soft material.
[0054]
Further, in the assist handle 1, bending assisting portions 10, 10 that assist the bending of the core material 5 are provided at portions corresponding to the respective bent portions of the handle body 2 of the core material 5. When the handle main body 2 is bent into a substantially U-shape and is made into a mounted form, the core material 5 is easily bent at the bending assisting portions 10 and 10, and the handle main body It is possible to easily and accurately set the shape to the configuration at the time of mounting 2 and to maintain the configuration in the configuration at the time of mounting.
[0055]
Further, in the assist handle 1, both extending portions 6c and 6d of the cover member 6 extending to the outside of both ends 5a and 5b of the core material 5 are pressed and deformed in a flat shape by the fastening devices 7 and 7. Therefore, compared with the case where both ends 6a and 6b of the cover member 6 are kept in a cylindrical shape, for example, the inside of the cover member 6 is difficult to see, and the aesthetic appearance of the assist handle 1 is better. It becomes. Further, the handle main body 5 is prevented from coming off from the cover member 6 by the flat pressing deformation of both the extending portions 6c and 6d of the cover member 6 so that the core member 5 accommodated therein is prevented from coming off from the cover member 6. As a result, it is possible to reliably maintain the function of the second function, and further improve the reliability in use of the assist handle 1.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a perspective view showing a mounted state of an automotive seat assist handle according to a first embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a perspective view showing a mounted state of an automotive seat assist handle according to a second embodiment of the present invention.
3 is an exploded perspective view of components of the assist handle shown in FIGS. 1 and 2. FIG.
FIG. 4 is an explanatory diagram of an external form when the assist handle shown in FIGS. 1 and 2 is not attached and when it is attached.
5 is an enlarged cross-sectional view taken along the line V-V in FIG. 4;
6 is an enlarged sectional view taken along line VI-VI in FIG. 4;
FIG. 7 is a perspective view showing another structural example of a core material that is a constituent member of the assist handle.
[Explanation of symbols]
1 is an assist handle, 2 is a handle main body, 3 is a latching part, 4 is a belt, 5 is a core material, 6 is a cover member, 7 is a fastening member, 8 is a shape holding member, 10 is a bending assisting part, 11 Is a hole, 12 is a slit, 13 is a stitched portion, 14 is a welded portion, 20 is a seat back, 21 is a headrest, and 22 is a pole (seat-side support).

Claims

A handle main body (2) having a configuration changeable between a non-installed configuration having elasticity and extending substantially in a straight shape and a mounted configuration bent in a substantially U-shape; 2) provided with a pair of left and right latching portions (3), (3) provided on both ends of the seat and latched on the sheet side support (22), (22),
The steering wheel body (2) is provided with a form holding member (8) for holding a form when the handle body (2) is mounted.

In claim 1 ,
The handle body (2) includes a core material (5) made of an elastic cylinder, a cylindrical cover member (6) enclosing the outside of the core material (5), and an interior of the core material (5) And both ends (4a) and (4b) are constituted by belts (4) extending outward from both ends (6a) and (6b) of the cover member (6),
An assist handle for an automobile seat, wherein the both ends (4a) and (4b) of the belt (4) constitute the hook portions (3) and (3).

In claim 2 ,
Bending assisting portions (10) and (10) for facilitating the bending of the core member (5) are provided at portions corresponding to the bent portions of the handle body (2) of the core member (5). An assist handle for automobile seats.

In claim 2 ,
In the state where the core member (5) is encapsulated, the cover member (6) has both ends (6a), (6b) extending outward from both ends (5a), (5b) of the core member (5). An extension handle for an automobile seat, wherein the extension part is pressed and deformed in a flat shape by fastening members (7) and (7), respectively.