JP4005421B2 - 車両用電子制御装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子スロットル制御を実施する車両用電子制御装置に係り、特に当該制御装置を構成するマスタマイコンの異常検出に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
この種の車両用電子制御装置として、電子スロットル制御を実施するためのマスタマイコン(制御用マイコン)と、このマスタマイコンに従属的に設けられるスレーブマイコン(監視用マイコン)とを具備する構成が従来より提案されている。この場合一般に、マスタマイコンは、上記の電子スロットル制御に加え、燃料噴射や点火等のエンジン制御を実施する高機能・大容量のCPUを有するのに対し、コストダウンを図るべくスレーブマイコンは安価で且つ低機能なCPUを有する。
【0003】
上記構成の電子制御装置では、マスタマイコン及びスレーブマイコンの機能の違いから相互監視が十分に実施できず、信頼性の確保が困難とになるという問題が生ずる。つまり、2つのマイコン間でウオッチドッグパルス(WDパルス)による監視や通信異常の監視が実施できれば相互監視が可能となるが、スレーブマイコン側がこうした監視機能を持たない場合も考えられ、かかる場合には信頼性の確保が困難となる。仮にスレーブマイコン側がWD監視機能や通信異常の監視機能を持つとしても、当該スレーブマイコンが低機能である故にその監視機能には多くの制約を伴うこととなる。
【0004】
また、エンジン制御と電子スロットル制御とが同一のマイコンに同居することになるため、マイコンの付加価値が従来よりも高くなり、一つのマイコンへの依存度も高くなる。そのため、従来よりも厳密且つ確実なマイコン異常検出が必要となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記問題に着目してなされたものであって、その目的とするところは、厳密且つ確実なマイコン異常検出を可能とし、ひいては信頼性の高い電子スロットル制御を実現することができる車両用電子制御装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の車両用電子制御装置では、電子スロットル制御を実施するためのマスタマイコンと、このマスタマイコンに従属的に設けられるスレーブマイコンとを備え、それらの各マイコンが通信可能に接続されている。そして、マスタマイコンは、電子スロットル制御について処理の状態をモニタするものであって、定期的に実施される演算処理について所定期間内における処理回数をチェックする第1のモニタ手段と、フェイルセーフ処理について処理の状態をモニタする第2のモニタ手段とを具備してそれら各モニタ手段によるモニタ結果をスレーブマイコンに送信する。また、スレーブマイコンは、前記第1のモニタ手段によるモニタ結果から電子スロットル制御に関する異常検出を行い、その異常発生の旨検出すると前記第2のモニタ手段によるモニタ結果を要求すると共に該第2のモニタ手段によるモニタ結果からフェイルセーフ処理に関する異常検出を行う。そして、その異常発生の旨検出するとマスタマイコンにリセットをかける。
【0007】
要するに、マスタマイコンでは、電子スロットル制御とフェイルセーフ処理について処理が適正かどうかがモニタされ、その結果を基にスレーブマイコンではマスタマイコンの異常の有無が検出される。特にスレーブマイコンでは、電子スロットル制御に関する異常検出(第1のモニタ手段の結果による異常検出)と、フェイルセーフ処理に関する異常検出(第2のモニタ手段の結果による異常検出)とが2段階で行われ、後者の異常検出結果を基にマスタマイコンがリセットされる。この場合、スレーブマイコンでは、マスタマイコン側の異常の状態を段階的に把握し、しかもその状態に応じた処置が可能となる。また、その都度の異常状態の履歴を記憶保持すること等も可能となる。その結果、厳密且つ確実なマイコン異常検出を可能とし、ひいては信頼性の高い電子スロットル制御を実現することができる。
【0008】
前記第1のモニタ手段及び第2のモニタ手段は、以下のように具体化されると良い。つまり、
・請求項2に記載したように、前記第1のモニタ手段は、予め決められた順序の割り込みについてその割り込み順序をチェックする。
・請求項3に記載したように、前記第2のモニタ手段は、少なくともフェイルセーフ処理の開始及び終了が正しくなされたことをチェックする。
【0009】
これら各発明によれば、決められた順序通りに割り込みが発生していること、決められた定期処理が確実に実施されていること、フェイルセーフ処理が適正に実施されていることが保証され、信頼性が向上する。
【0010】
請求項4に記載の発明では、マスタマイコンは、第1のモニタ手段及び第2のモニタ手段によるモニタ結果として、モニタの都度積算されるカウンタ値をスレーブマイコンに送信し、スレーブマイコンは、前記カウンタ値と所定の判定値との比較により異常検出を行う。この場合、スレーブマイコンは、カウンタ値の比較判定を行うのみで異常検出が実施できる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を具体化した一実施の形態を図面に従って説明する。
図1は、本実施の形態におけるエンジンECUの構成を示すブロック図である。図1において、エンジンECU10は、主要な構成としてマスタマイコン11、スレーブマイコン12及びWD回路13を備える。マスタマイコン11は、燃料噴射や点火といったエンジン制御、トランスミッション制御(ECT制御)及び電子スロットル制御を実施する他、スレーブマイコン12を監視するための監視制御を実施する。スレーブマイコン12は、マスタマイコン11を監視するための監視制御を実施する。マスタマイコン11とスレーブマイコン12とはデータを共有するために相互に通信可能に接続されている。
【0012】
マスタマイコン11には、A/D変換器14を介してスロットル開度やアクセル開度等のアナログ信号が入力される他、エンジン回転数、吸気管内圧力等々のエンジン運転情報が随時入力される。マスタマイコン11は、これら運転情報に基づき図示しない燃料噴射弁、イグナイタ、スロットルアクチュエータの駆動を制御する。
【0013】
特に、スロットルアクチュエータのモータ駆動に際し、マスタマイコン11は、周知のPID演算手法を用い、スロットル開度の検出値と目標値との偏差に応じてモータ駆動のための制御値(Duty値)を演算する。そして、この制御値(Duty値)に基づいてPWM駆動信号をスロットルモータに対して出力する。
【0014】
また、マスタマイコン11は、スレーブマイコン12の監視制御として、所定周期で反転するWDパルスをスレーブマイコン12より入力し、そのWDパルスが所定時間以上反転しなかった場合にスレーブマイコン12に対してリセット信号を出力する。或いは、マスタマイコン11は、スレーブマイコン12から正常にデータを受信しない場合にスレーブマイコン12に対してリセット信号を出力する。
【0015】
また、スレーブマイコン12は、マスタマイコン11より定期的にデータを受信し、例えばその受信が規定通りになされているかどうかにより当該マスタマイコン11の状態を監視する。そして、マスタマイコン11は、スレーブマイコン12での監視結果に従い、スロットル制御の異常発生時に所定のフェイルセーフ処理を実施する。フェイルセーフ処理として具体的には、車両の退避走行(リンプホーム)を実現すべく、一部の気筒の燃料噴射を休止させる減筒制御や点火時期を遅角させる点火遅角制御等を実施する。
【0016】
WD回路13は、所定周期で反転するWDパルスをマスタマイコン11より入力し、そのWDパルスが所定時間以上反転しなかった場合にマスタマイコン11に対してリセット信号を出力する。
【0017】
次に、上記エンジンECU10におけるマスタマイコン11の異常検出手順について詳しく説明する。本実施の形態では、マイコン異常検出の具体的な手法として、マスタマイコン11が処理順序チェック、処理回数チェック及び処理実行チェックを実施する。
【0018】
ここで、処理順序チェックは、以下の手順で行われる。すなわち、マスタマイコン11での電子スロットル制御においては、AD値取り込み、PID演算、PWM出力といった各処理がそれぞれの優先順位に従い、予め決められた処理順序で実施される。本実施の形態では、図2に示すように、AD値取り込み→PID演算→PWM出力の順で各処理の割り込みが起動される。これらが決められた順序通りに実施されなければ、マイコン異常と判断できる。また、例えば1ms以内に各割り込みが起動され、更に2ms周期でAD値取り込み処理が起動されるようになっている。
【0019】
具体的には、マスタマイコン11が図3のフローチャートに従い各処理を実施する。図3の(a)では、AD値取り込みに関する通常制御を実施した後、AD値取込完了フラグXAD_EをONする(ステップ101,102)。
【0020】
図3の(b)では、AD値取込完了フラグXAD_EがONであることを条件に、AD値取込判定フラグXADをONする(ステップ111,112)。その後、PID演算に関して通常制御を実施し、更にPID演算完了フラグXPID_EをONする(ステップ113,114)。
【0021】
更に、図3の(c)では、PID演算完了フラグXPID_EがONであることを条件に、PID演算判定フラグXPIDをONする(ステップ121,122)。また、AD値取込判定フラグXADがOFF、又はPID演算判定フラグXPIDがOFFである場合に、処理順序異常カウンタCERR1を1インクリメントする(ステップ123,124)。その後、PWM出力に関して通常制御を実施し、更に上述した各フラグXAD_E,XAD,XPID_E,XPIDを全てOFFする(ステップ125,126)。
【0022】
上記図3の(a)〜(c)では、PWM出力処理が実施される時点でAD値取り込み及びPID演算が完了しているかどうかをモニタするが、モニタの手順はそれに限られない。AD値取り込み処理やPID演算処理でも処理順序のモニタを行うようにしても良い。
【0023】
また、処理回数チェックは以下の手順で行われる。すなわち、マスタマイコン11は所定の時間周期で多数の処理を実施するが、その時間周期よりも長い一定期間内での処理の実行回数により処理回数チェックが行われる。具体的には、マスタマイコン11が図4のフローチャートに従い各処理を実施する。この事例では、4ms処理で「処理A」が実施され、8ms処理で「処理B」が実施されるものとしている。
【0024】
図4の(a)では、4ms処理内で「処理A」に関する通常制御を実施し、処理AカウンタCNT_Aを1インクリメントする(ステップ201,202)。また、図4の(b)では、8ms処理内で「処理B」に関する通常制御を実施し、処理BカウンタCNT_Bを1インクリメントする(ステップ211,212)。
【0025】
更に、図4の(c)に示す100ms処理では、処理AカウンタCNT_Aが判定値KCNTAに一致しなければ処理回数異常カウンタCERR2を1インクリメントする(ステップ221,222)。また、処理BカウンタCNT_Bが判定値KCNTBに一致しなければ処理回数異常カウンタCERR2を1インクリメントする(ステップ223,224)。そしてその後、CNT_A及びCNT_Bを共にクリアする(ステップ225)。
【0026】
一方、電子スロットル制御に関して何らかの異常が発生すると、フェイルセーフ処理が実施される。このフェイルセーフ処理は、その重要性から処理が確実に実行されることが要求される。それ故、処理実行チェックとして、当該処理が確実に起動され、且つ実行されたことがチェックされる。具体的には、マスタマイコン11が図5のフローチャートに従い各処理を実施する。
【0027】
図5の(a)では、先ず判定用変数TEST1として起動判定値KSTARTをセットし(ステップ301)、その後、フェイルセーフ処理を実行する(ステップ302)。フェイルセーフ処理では、図5の(b)に示す処理に飛び、判定用変数TEST1が起動判定値KSTARTであるか否かを判別し、TEST1≠KSTARTの場合に実行異常カウンタCERR3を1インクリメントする(ステップ311,312)。その後、フェイルセーフ処理に関して通常制御を実施し、更に判定用変数TEST1として実行判定値KENDをセットする(ステップ313,314)。
【0028】
その後図5の(a)に戻り、判定用変数TEST1が実行判定値KENDであるか否かを判別し、TEST1≠KENDの場合に実行異常カウンタCERR3を1インクリメントする(ステップ303,304)。
【0029】
なお本実施の形態においては、図3及び図4の処理が特許請求の範囲に記載した「第1のモニタ手段」に相当し、図5の処理が同「第2のモニタ手段」に相当する。
【0030】
上記図3〜図5によりマスタマイコン11でそれぞれの異常カウンタCERR1〜CERR3がカウントされると、スレーブマイコン12においてそれらカウント値に基づいてマイコン異常検出が実施される。図6は、マスタマイコン11の異常検出手順を示すフローチャートであり、この処理は、スレーブマイコン12にて例えば4ms周期で実施される。
【0031】
図6の処理では、第1異常フラグXNG1と第2異常フラグXNG2とを用い、第1異常フラグXNG1がONされるまではCERR1,CERR2により異常検出が実施され、第1異常フラグXNG1がONされた後はCERR3により異常検出が実施される。
【0032】
詳しくは、先ずはじめに第1異常フラグXNG1が既にONであるか否かを判別する(ステップ401)。そして、XNG1=OFFの場合に、処理順序異常カウンタCERR1が処理順序判定用の異常判定値KERR1よりも大きければ、第1異常フラグXNG1をONする(ステップ402,403)。また、処理回数異常カウンタCERR2が処理回数判定用の異常判定値KERR2よりも大きければ、第1異常フラグXNG1をONする(ステップ404,405)。CERR1,CERR2の確認後、本処理を一旦終了する。
【0033】
一方、第1異常フラグXNG1がONされた後は、ステップ401からステップ406にそのまま進む。そして、実行異常カウンタCERR3が実行判定用の異常判定値KERR3よりも大きければ、第2異常フラグXNG2をONする(ステップ406,407)。その後、XNG2=ONであれば、マスタマイコン11に対してリセット信号を出力する(ステップ408,409)。
【0034】
図7は、異常検出手順の全体的な流れを示すタイムチャートであり、上記図3〜図6の各処理は概ねこの流れに沿って実施される。図中、マスタマイコン11及びスレーブマイコン12の処理の順番を丸数字で示す。
【0035】
図7において、スレーブマイコン12からマスタマイコン11に対して処理順序チェック、処理回数チェックが要求される(丸数字1)。つまり、処理順序チェック、処理回数チェックの結果送信が要求される。マスタマイコン11では、上記図3及び図4により処理順序チェック、処理回数チェックが実施されており、このチェック結果である異常カウンタCERR1及びCERR2がスレーブマイコン12に送信される(丸数字2,3)。
【0036】
その後、スレーブマイコン12では、異常カウンタCERR1及びCERR2から異常検出が実施される(丸数字4)。つまり、上記図6の処理(ステップ402〜405)により電子スロットル制御に関する異常検出が実施される。そして、検出結果が正常であり、同様の異常検出を再度実施するのであれば、丸数字1の段階に戻る(丸数字5)。
【0037】
また、検出結果が異常であれば、スレーブマイコン12からマスタマイコン11に対してフェイル時の処理実行チェックが要求される(丸数字6)。つまり、処理実行チェックの結果送信が要求される。マスタマイコン11では、上記図5の処理により処理実行チェックが実施されており、このチェック結果である異常カウンタCERR3がスレーブマイコン12に送信される(丸数字7,8)。
【0038】
その後、スレーブマイコン12では、異常カウンタCERR3からマイコン異常の有無が検出される(丸数字9)。つまり、上記図6の処理(ステップ406,407)によりフェイルセーフ処理に関する異常検出が実施される。そして、検出結果が正常であり、処理実行チェックを再度実施するのであれば、丸数字6の段階に戻る(丸数字10)。
【0039】
また、検出結果が異常であれば、スレーブマイコン12からマスタマイコン11に対してリセット信号が出力される(丸数字11)。なお、CERR1,CERR2により異常発生の旨検出された時、或いはCERR3により異常発生の旨検出された時には、その都度の異常発生の履歴がスレーブマイコン12側で記憶保持されるようになっている。
【0040】
以上詳述した本実施の形態によれば、以下に示す効果が得られる。
スレーブマイコン12では、マスタマイコン11側の異常の状態を段階的に把握し、しかもその状態に応じた処置が可能となる。また、その都度の異常状態の履歴を記憶保持することも可能となる。その結果、厳密且つ確実なマイコン異常検出を可能とし、ひいては信頼性の高い電子スロットル制御を実現することができる。
【0041】
電子スロットル制御において、決められた順序通りに割り込みが発生していること、決められた定期処理が確実に実施されていることが検出でき、また、フェイルセーフ処理において当該処理が確実に実施されていることが検出できる。そのため、これら各処理の信頼性が向上する。
【0042】
スレーブマイコン12では、マスタマイコン11より受信したカウンタ値(CERR1〜CERR3)の比較判定を行うのみで異常検出が実施でき、スレーブマイコン12として低機能化の要望に応えることが可能となる。
【0043】
なお本発明は、上記以外に次の形態にて具体化できる。
上記実施の形態では、電子スロットル制御について、決められた順序通りに割り込みが発生していること(上記図3参照)、決められた定期処理が確実に実施されていること(上記図4参照)をモニタしたが、後者のみをモニタする構成であっても良い。
【0044】
上記図5の処理では、フェイルセーフ処理の開始と終了が正常に行われたことをモニタしたが、それに加え、フェイルセーフ処理の途中の段階で処理抜けをモニタするようにしても良い。
【0045】
上記実施の形態では、マスタマイコン11及びスレーブマイコン12間でWDパルスによる監視や通信による監視を実施したが、これらの監視機能を持たないスレーブマイコンを用いることも可能である。
【0046】
異常検出の感度を、異常検出の回数に応じてスレーブマイコン12で変更しても良い。例えば、異常発生を検出した回数が増えるほど、感度を感度を強くする。これにより、異常検出の感度を固定にする場合に比べて設定の自由度が増える。
【図面の簡単な説明】
【図1】発明の実施の形態におけるエンジンECUの構成を示すブロック図。
【図2】マスタマイコンの処理順序を示すタイムチャート。
【図3】(a)〜(c)は処理順序チェックに関する処理を示すフローチャート。
【図4】(a)〜(c)は処理回数チェックに関する処理を示すフローチャート。
【図5】(a),(b)は処理実行チェックに関する処理を示すフローチャート。
【図6】スレーブマイコンによるマイコン異常検出の処理を示すフローチャート。
【図7】異常検出手順の全体的な流れを示すタイムチャート。
【符号の説明】
10…エンジンECU、11…マスタマイコン、12…スレーブマイコン。
Claims (4)
- 電子スロットル制御を実施するためのマスタマイコンと、このマスタマイコンに従属的に設けられるスレーブマイコンとを備え、それらの各マイコンが通信可能に接続されてなる車両用電子制御装置において、
マスタマイコンは、電子スロットル制御について処理の状態をモニタするものであって、定期的に実施される演算処理について所定期間内における処理回数をチェックする第1のモニタ手段と、フェイルセーフ処理について処理の状態をモニタする第2のモニタ手段とを具備してそれら各モニタ手段によるモニタ結果をスレーブマイコンに送信し、スレーブマイコンは、前記第1のモニタ手段によるモニタ結果から電子スロットル制御に関する異常検出を行い、その異常発生の旨検出すると前記第2のモニタ手段によるモニタ結果を要求すると共に該第2のモニタ手段によるモニタ結果からフェイルセーフ処理に関する異常検出を行い、その異常発生の旨検出するとマスタマイコンにリセットをかける
ことを特徴とする車両用電子制御装置。 - 請求項1に記載の車両用電子制御装置において、
前記第1のモニタ手段は、予め決められた順序の割り込みについてその割り込み順序をチェックするものである
ことを特徴とする車両用電子制御装置。 - 請求項1または2に記載の車両用電子制御装置において、
前記第2のモニタ手段は、少なくともフェイルセーフ処理の開始及び終了が正しくなされたことをチェックするものである
ことを特徴とする車両用電子制御装置。 - 請求項1から3のいずれかに記載の車両用電子制御装置において、
マスタマイコンは、前記第1のモニタ手段及び前記第2のモニタ手段によるモニタ結果として、モニタの都度積算されるカウンタ値をスレーブマイコンに送信し、スレーブマイコンは、前記カウンタ値と所定の判定値との比較により異常検出を行うものである
ことを特徴とする車両用電子制御装置。
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