JP4004821B2 - 土壌消毒ホースとこの土壌消毒ホースを使用する土壌消毒方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、土壌消毒ホースとこの土壌消毒ホースを使用する土壌消毒方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
野菜や花などの作物を栽培する土壌を水蒸気によって消毒すれば、臭化メチルを使用した場合の如く地球環境に悪影響が出ることを回避しながら消毒できる。土壌を蒸気消毒する場合、布製の消毒ホース、いわゆるキャンパスホースにあっては、土圧が掛かると、蒸気を供給してその圧力が掛かっても膨らまないことから、ホースを土壌に埋設して土壌に内部から蒸気を供給する消毒方法を採用することができない。これに対し、合成樹脂材で成る土壌消毒ホースにあっては、軟質樹脂材で成るホースであって、運搬したり敷設作業をする際、偏平化したコンパクトな状態になって狭いスペースに収納できるとか容易に取り扱えるものであっても、蒸気噴出孔を合理的に設けることにより、土圧が掛かっていても供給した蒸気の圧力で膨らむように構成でき、この結果、ホースを土壌に埋設して蒸気を土壌に内部から効率よく供給する消毒方法を採用することができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
土壌消毒ホースの場合、ボイラに接続している蒸気供給口とは反対の先端側に至るほど、蒸気圧が低下し、蒸気の温度や噴出量が低下する。このため、先端側でも温度の高い蒸気が所要量で噴出するようにするには、ボイラに接続している蒸気供給口の方に高い蒸気圧が掛かる状態にして蒸気を供給する必要がある。そして、ホースが長くなるほど、蒸気供給口の方に作用する蒸気の圧力及び温度が高くなる。このため、軟質樹脂材で成るホースの場合、蒸気の圧力によっては、蒸気供給口の方で蒸気の高圧と高温とのために変形したり溶けて蒸気噴出孔が潰れるなどの事態が発生することがある。
この結果、従来、ホース長さを長くしても、先端側では蒸気が出にくくなるとともに蒸気温度が低くなり、ホースの長さの割には消毒処理の行える範囲が狭くなっていた。また、先端側でも高温度の蒸気が出やすいようにするには、ホース長さを短くする必要があることから、広い作付け面積の場合、消毒ホースを一度敷設しただけでは全体に蒸気が行き届かなくて数多くの区画に分けて消毒作業する必要があった。
【0004】
本発明の目的は、作業箇所の面積が広くてもその面積の割には能率よく消毒作業できる土壌消毒ホース及び消毒方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1による発明の構成、作用、効果はつぎのとおりである。
【0006】
〔構成〕
請求項1による発明の土壌消毒ホースにあっては、軟質樹脂材で成るとともに蒸気噴出孔を備えている外側ホース、及び、この外側ホースの基端側の内部に位置している内側ホースを備え、前記内側ホースの基端側が蒸気供給口に連通し、前記内側ホースの先端側が前記外側ホースの内部に開口し、外側ホースと内側ホースとの間に、蒸気通路を内側ホースの前記先端側開口を介して内側ホースに連通している状態で設けてある。
【0007】
〔作用〕
蒸気供給口をボイラに接続して蒸気供給すれば、蒸気供給口に供給された蒸気が内側ホースに導入されてこの内側ホースの内部を先端側に流動し、内側ホースの先端側開口から出た蒸気が、外側ホースを先端側に流動し、かつ、内側ホースと外側ホースの間の蒸気通路を通って外側ホースの基端側に流動し、外側ホースの各蒸気噴出孔から外部に噴出する。これにより、外側ホースにはこれの基端側から先端側にわたり、内側ホースを出た後の蒸気であって蒸気供給口に流入したときよりも蒸気圧及び温度が低下した蒸気が作用する。内側ホースとして外側ホースと同じ軟質樹脂材で成るホースを採用し、内側ホースに高い蒸気圧と温度によって変形が発生することがあっても、内側ホースには蒸気噴出孔が不要であるから蒸気供給を支障なく行えるのであり、外側ホースの先端側で噴出させる蒸気の温度などを考慮して内側ホースの長さを適切に設定しておくことにより、外側ホースの長さを長くしても、蒸気がホースに供給されたときの高い蒸気圧及び温度が外側ホースに作用しないようにしながら、外側ホースの基端側から先端側にわたって蒸気が土壌消毒に適切な温度及び噴出量で噴出するようにできる。
【0008】
〔効果〕
したがって、外側ホースが軟質樹脂材で成り、偏平化させて狭いスペースに収容したり容易に取り扱うなどができるものでありながら、ボイラから送り込まれた当初の高い蒸気圧及び温度が内側ホースの緩衝作用によって外側ホースに作用しないようにしながら蒸気を供給し、外側ホースの長さの割には、外側ホースに蒸気の圧力や温度による変形が発生しにくいようにしながら外側ホースの基端側から先端側にわたって蒸気を適切な温度及び噴出量で噴出させられるものになり、作業箇所の面積が広い場合でも、消毒ホースを全体に行き届くように敷設するとともに全体にわたって蒸気を適切な温度で供給するとか、複数区画に分ける必要があっても全体の面積の割には区画数を少なく済ませて能率よく消毒作業できる。
【0009】
請求項2による発明の構成、作用、効果はつぎのとおりである。
【0010】
〔構成〕
請求項1による発明の構成において、前記蒸気噴出孔が前記外側ホースの周方向での一部にのみ設けられている。
【0011】
〔作用〕
蒸気噴出孔が外側ホースの全周にわたって設けたものの場合、蒸気が外部に噴出しやすくて蒸気によるホース内圧が上昇しにくくなる。すると、外側ホースを偏平化したままの状態で埋設した後に、蒸気を供給しても、外側ホースが土圧のために膨らみにくくなる。これに対し、蒸気噴出孔が外側ホースの周方向での一部にのみ設けられているものだから、蒸気を供給した場合のホース内圧が上昇しやすくなり、外側ホースを偏平化したままの状態で埋設した後に蒸気を供給しても、外側ホースが土を押し上げながら膨らむようにでき、消毒ホースを偏平状態のままで所定深さまで一気に埋設することができる。
【0012】
〔効果〕
したがって、消毒ホースを偏平状態のままで所定深さまで一気に埋設し、埋設作業の面からも消毒作業を能率よく行える。
【0013】
請求項3による発明の構成、作用、効果はつぎのとおりである。
【0014】
〔構成〕
請求項1による発明の構成において、前記内側ホースが軟質樹脂材で作製されている。
【0015】
〔作用〕
内側ホースも蒸気を供給しない自由状態では偏平化するようにできるものである。
【0016】
〔効果〕
したがって、消毒ホースを運搬するとか敷設する際、消毒ホースを外側ホースだけで成る部分の他に、外側ホースと内側ホースとで二重構造になっている部分でも偏平化したコンパクな状態とし、一層狭いスペースに収納するとか容易に取り扱うことができる。
【0017】
請求項4による発明の構成、作用、効果はつぎのとおりである。
【0018】
〔構成〕
請求項4による土壌消毒方法にあっては、ロータリ耕耘装置によって耕耘処理するとともに請求項1〜3のいずれか1項に記載の土壌消毒ホースを埋設した後の耕耘済み土壌を土壌消毒ホースに沿って畝立て処理し、この畝立て処理後に前記土壌消毒ホースに前記蒸気供給口から蒸気を供給する。
【0019】
〔作用〕
ロータリ耕耘装置によって耕耘処理し、かつ、土壌消毒ホースに沿って畝立て処理した状態にある土壌に土壌消毒ホースが埋没しており、このホースに蒸気を供給するものだから、消毒ホースを埋設している土壌が空気の混入した状態になっており、かつ、その土壌の盛り具合や表面積が適切なものになっており、消毒ホースに蒸気を供給するに伴い、外側ホースが蒸気圧で土壌を容易に押し上げて膨らむようにでき、かつ、消毒ホースから噴出した蒸気が消毒ホースを埋めている土壌の全体にわたって容易に浸透していくようにできる。
【0020】
〔効果〕
したがって、外側ホースが蒸気によって確実に膨らんで必要量の蒸気を確実かつ迅速に送り込むとともに、消毒ホースから噴出した蒸気が消毒対象の土壌の全体にわたって迅速かつ確実に浸透して消毒効果の高い消毒作業を能率よく行える。
【0021】
請求項5による発明の構成、作用、効果はつぎのとおりである。
【0022】
〔構成〕
請求項4による発明の構成において、前記土壌消毒ホースが成形済み畝の底のレベルと同一又はほぼ同一のレベルに位置するようにして畝立て処理する。
【0023】
〔作用〕
土壌消毒ホースが成形済み畝の底のレベルと同一又はほぼ同一のレベルに位置するようにして畝立て処理するものだから、消毒ホースを埋設している土壌の盛り具合や表面積が適切なものになり、消毒ホースから噴出した蒸気が消毒ホースを埋めている土壌の全体にわたってより容易かつ迅速に浸透していくようにできる。
【0024】
〔効果〕
したがって、消毒ホースから噴出した蒸気が消毒対象の土壌の全体にわたってより迅速かつ確実に浸透してより能率よく消毒作業を行える。
【0025】
【発明の実施の形態】
図1に示すように、接続カプラ1が基端側に連結し、先端側が閉塞部2で閉じられているとともに約50mの長さL1を備えている外側ホース3と、この外側ホース3の基端側の内部に位置しているとともに約3mの長さL2を備えている内側ホース4とにより、土壌消毒ホース5を構成してある。
【0026】
この土壌消毒ホース5は、図7に示すように、野菜や花などの作物を栽培する土壌10に接続カプラ1が土壌10から出た状態にして埋設するとともに、接続カプラ1によって接続した蒸気分配管11と、この蒸気分配管11の蒸気導入口11aから延出している蒸気供給ホース12とを介してボイラー13の蒸気吐出口13aに接続し、このボイラー13によって供給される約110度Cの水蒸気を、蒸気供給ホース12と蒸気分配管11とによって接続カプラ1の開口で成る蒸気供給口6に導入し、この蒸気供給口6から外側ホース3の内部に送り込んでこの外側ホース3の長手方向に並んでいる複数の蒸気噴出孔7から噴出させ、土壌10を蒸気による加熱によって消毒するものであり、詳しくは、次の如く構成してある。
【0027】
外側ホース3は、図2、図3などに示す如く軟質樹脂材の一例としてのポリプロピレン樹脂材で成る樹脂シートによって作製してある。
すなわち、図4に示す如くポリプロピレン樹脂材で作製された織糸で成る樹脂布層20と、この樹脂布層20の両面側に設けられたポリプロピレン樹脂材で成る樹脂膜層21とで成り、約0.5mmの厚さ、及び、約120度Cの耐熱温度を備えた樹脂シートを所定の形状及び大きさに截断し、この截断樹脂シートの両端部を1.0〜1.5mmの太さのミシン針による図5(イ)の如き縫合25によって連結して、その樹脂シートを筒状に形成することによって作製してある。前記樹脂シートの外側ホース3の先端側を形成している端部をミシン縫合によって連結することにより、外側ホース3の先端側の前記閉塞部2を構成してある。
【0028】
図5(イ)などに示すように、外側ホース3の前記複数の蒸気噴出孔7は、外側ホース3の長手方向に沿っている前記ミシン縫合25のミシン目によって構成してある。これにより、複数の蒸気噴出孔7は、外側ホース3の周方向での一部のみにおいて、5〜8mmのピッチで外側ホース3の長手方向に外側ホース3の全長にわたって一列に並んでいる。
【0029】
図1(ロ)、図3(イ)などに示すように、外側ホース3の周方向での2箇所に、外側ホース3の全長にわたっている偏平保形部26を設けてある。
図5(ロ)に示すように、各偏平保形部26は、外側ホース3を作製している前記樹脂シートの折り重なり部を、ミシン縫合27し、さらに、このミシン縫合27が加熱範囲に入るようにして電気式加熱手段によって加熱処理してミシン目が閉塞された状態に溶着28させて、その折り重なり状態に連結することによって構成してあり、外側ホース3が内圧の掛かっていない自由状態になれば図3 (イ)に示す如く偏平化した状態になるように外側ホース3に偏平保形力を与えている。
【0030】
内側ホース4は、図3(ロ)に示すように、外側ホース3を作製している樹脂シートと同一のポリプロピレン樹脂材で成るとともに同一の構成を備え、所定の形状及び大きさに截断された樹脂シートの両端部を、図6の如くミシン縫合30し、さらに、このミシン縫合30が加熱範囲に入るようにして電気式加熱手段によって加熱処理してミシン目が閉塞された状態に溶着31させて連結して、その樹脂シートを筒状に形成することによって作製してある。
【0031】
図2などに示すように、内側ホース4の基端側は、前記接続カプラ1の前記蒸気供給口6が位置する側とは反対側の端部に外側ホース3の基端側が連結している筒部1aより外径が小さい筒部を形成することによって設けてあるホース連結部1bに外嵌していることにより、土壌消毒ホース5の前記蒸気供給口6に連通している。内側ホース4の先端側の開口4aは、外側ホース3の内部に開口している。
【0032】
外側ホース3は、供給された蒸気のために内部圧が上昇して偏平化状態から膨らむと、内径D1が約100mmになるように作製し、内側ホース4は、供給された蒸気のために内部圧が上昇して偏平化状態から膨らむと、内径D2が約70mmになるように作製してあることにより、蒸気が供給された状態では、内側ホース4と外側ホース3との間に内側ホース4の全周囲にわたる環状の蒸気通路35が形成されるとともに、この蒸気通路35は、内側ホース4の先端側開口4aを介して内側ホース4に連通し、内側ホース4からの蒸気を外側ホース3の内側ホース4の外側に位置している基端側部分の蒸気噴出孔7に流動させるようになっている。
【0033】
これにより、土壌消毒ホース5は、蒸気が供給されなくて内部圧が掛かっていない自由状態にあると、外側ホース3も内側ホース4も軟質樹脂材で成っていることにより、さらに外側ホース3の各偏平保形部26が保形作用することにより、図3に示す如く外側ホース3も内側ホース4も偏平化した非作業状態になり、コンパクトに巻き取り回収して狭いスペースに収納したり容易に取り扱うことができる。
【0034】
そして、土壌消毒する場合、ボイラ13からの蒸気を次の如く土壌に供給する。
すなわち、蒸気供給口6に供給された蒸気を内側ホース4に導入し、この時の高い蒸気圧及び温度が外側ホース3に作用しないように内側ホース4の内部を先端側に流動させ、内側ホース4の先端側開口4aから出て蒸気圧及び温度が導入時より低下した状態になった蒸気を、外側ホース3の先端側に流動させたり、内側ホース4と外側ホース3の間の蒸気通路35を通して外側ホース3の基端側に流動させ、供給された蒸気による内部圧の上昇によって内側ホース4も外側ホース3も円形又はそれに近い状態に膨らんだ作業状態になるとともに、外側ホース3の各蒸気噴出孔7から蒸気を土壌に噴出させる。
【0035】
次に、この土壌消毒ホース5を使用して土壌消毒するのに好適な消毒方法について説明する。
【0036】
すなわち、先ず、図9(イ)に示すように、土壌10をロータリ耕耘装置によって耕耘処理する。好ましくは、耕耘処理を行う前には15cmの盛り高さH1になっていた土壌が、耕耘処理を終えた後には、耕耘処理による砕土と空気混入とのために、25〜30cmの盛り高さH2になるように耕耘処理したり、耕耘処理後の土壌の比重が約0.8になるように耕耘処理する。
【0037】
この耕耘処理が終えると、図9(ロ)に示すように、耕耘済み土壌に溝14を形成し、この溝14に土壌消毒ホース5を約30cmの深さAで埋設する。このとき、土壌消毒ホース5の外側ホース3の蒸気噴出孔7が土壌消毒ホース3の下側に位置するようにして、かつ、土壌消毒ホース5を複数本並べて埋設する場合には、土壌消毒ホース5が約60cmの間隔Sで並ぶようにして埋設する。すなわち、土壌消毒ホース5どうしの間隔Sが土壌消毒ホース5の埋設深さAの約2倍になるようにして埋設する。
【0038】
土壌消毒ホース5の埋設を終えると、図9(ハ)に示すように、土壌消毒ホース5に沿って山形の畝Bができるように畝立て処理を行う。このとき、好ましくは、土壌消毒ホース5が畝Bの底が位置するレベルと同一のレベルに位置するようにして畝立て処理を行う。このとき、レベル差が出ても、土壌消毒ホース5が膨らんだときの外側ホース3の直径の大きさに相当する大きさのレベル差にとどめることが好ましいのであり、この状態における土壌消毒ホース5の位置するレベルを、畝Bの底が位置するレベルとほぼ同一のレベルと称する。すなわち、畝Bどうしの間に畝Bに等しい又はそれに近い大きさ及び形状の空間Cができるように畝立て処理する。
【0039】
この畝立て処理を終えると、図9(二)に示すように、土壌消毒ホース5に前記蒸気供給口6から蒸気を供給する。このとき、土壌消毒ホース5の先端における蒸気圧が約9.8kPaになるようにして蒸気を供給する。
すると、図8に示すように、土壌に偏平状態で埋まっていた土壌消毒ホース5は、蒸気による内部圧のために土を押し上げながら膨らみ、外側ホース3も内側ホース4も膨らんだ作業用状態になって所定の断面積を備え、蒸気が所定の噴出量でスムーズに噴出していく。
【図面の簡単な説明】
【図1】(イ)は、土壌消毒ホースの一部切欠き状態での側面図、(ロ)は、土壌消毒ホースの横断面図
【図2】土壌消毒ホースの基端部と先端部とを示す側面図
【図3】(イ)は、外側ホースの一部の偏平化状態での斜視図、(ロ)は、内側ホースの一部の偏平化状態での斜視図
【図4】樹脂シートの断面図
【図5】(イ)は、外側ホースのミシン縫合を示す断面図、(ロ)は、外側ホースの偏平保形部を示す断面図、
【図6】内側ホースの連結部の断面図
【図7】消毒要領を示す説明図
【図8】消毒要領を示す断面図
【図9】消毒要領を示す説明図
【符号の説明】
3 外側ホース
4 内側ホース
4a 内側ホースの先端開口
6 蒸気供給口
7 蒸気噴出孔
10 土壌
35 蒸気通路
Claims (5)
- 軟質樹脂材で成るとともに蒸気噴出孔を備えている外側ホース、及び、この外側ホースの基端側の内部に位置している内側ホースを備え、前記内側ホースの基端側が蒸気供給口に連通し、前記内側ホースの先端側が前記外側ホースの内部に開口し、外側ホースと内側ホースとの間に、蒸気通路を内側ホースの前記先端側開口を介して内側ホースに連通している状態で設けてある土壌消毒ホース。
- 前記蒸気噴出孔が前記外側ホースの周方向での一部にのみ設けられている請求項1記載の土壌消毒ホース。
- 前記内側ホースが軟質樹脂材で作製されている請求項1又は2記載の土壌消毒用ホース。
- ロータリ耕耘装置によって耕耘処理するとともに請求項1〜3のいずれか1項に記載の土壌消毒ホースを埋設した後の耕耘済み土壌を土壌消毒ホースに沿って畝立て処理し、この畝立て処理後に前記土壌消毒ホースに前記蒸気供給口から蒸気を供給する土壌消毒方法。
- 前記土壌消毒ホースが成形済み畝の底のレベルと同一又はほぼ同一のレベルに位置するようにして畝立て処理する請求項4記載の土壌消毒方法。
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