JP2003259743A - 土壌消毒ホースとこの土壌消毒ホースを使用する土壌消毒方法 - Google Patents

土壌消毒ホースとこの土壌消毒ホースを使用する土壌消毒方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 軟質樹脂材で成る土壌消毒ホースを、長さの
割には、蒸気の圧力と温度による変形が発生しないで全
長にわたって消毒に必要な温度の蒸気が噴出する状態に
得る。 【解決手段】 軟質樹脂材で成るととも蒸気噴出孔7を
備えている外側ホース3の基端側の内部に、内側ホース
4を設けてある。内側ホース4の基端側は蒸気供給口6
に連通し、内側ホース4の先端側は外側ホース3の内部
に開口4aしている。内側ホース4と外側ホース3との
間に蒸気通路35が形成されている。蒸気通路35は、
内側ホース4の先端開口4aを介して内側ホース4に連
通している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、土壌消毒ホースと
この土壌消毒ホースを使用する土壌消毒方法に関する。
【0002】
【従来の技術】野菜や花などの作物を栽培する土壌を水
蒸気によって消毒すれば、臭化メチルを使用した場合の
如く地球環境に悪影響が出ることを回避しながら消毒で
きる。土壌を蒸気消毒する場合、布製の消毒ホース、い
わゆるキャンパスホースにあっては、土圧が掛かると、
蒸気を供給してその圧力が掛かっても膨らまないことか
ら、ホースを土壌に埋設して土壌に内部から蒸気を供給
する消毒方法を採用することができない。これに対し、
合成樹脂材で成る土壌消毒ホースにあっては、軟質樹脂
材で成るホースであって、運搬したり敷設作業をする
際、偏平化したコンパクトな状態になって狭いスペース
に収納できるとか容易に取り扱えるものであっても、蒸
気噴出孔を合理的に設けることにより、土圧が掛かって
いても供給した蒸気の圧力で膨らむように構成でき、こ
の結果、ホースを土壌に埋設して蒸気を土壌に内部から
効率よく供給する消毒方法を採用することができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】土壌消毒ホースの場
合、ボイラに接続している蒸気供給口とは反対の先端側
に至るほど、蒸気圧が低下し、蒸気の温度や噴出量が低
下する。このため、先端側でも温度の高い蒸気が所要量
で噴出するようにするには、ボイラに接続している蒸気
供給口の方に高い蒸気圧が掛かる状態にして蒸気を供給
する必要がある。そして、ホースが長くなるほど、蒸気
供給口の方に作用する蒸気の圧力及び温度が高くなる。
このため、軟質樹脂材で成るホースの場合、蒸気の圧力
によっては、蒸気供給口の方で蒸気の高圧と高温とのた
めに変形したり溶けて蒸気噴出孔が潰れるなどの事態が
発生することがある。この結果、従来、ホース長さを長
くしても、先端側では蒸気が出にくくなるとともに蒸気
温度が低くなり、ホースの長さの割には消毒処理の行え
る範囲が狭くなっていた。また、先端側でも高温度の蒸
気が出やすいようにするには、ホース長さを短くする必
要があることから、広い作付け面積の場合、消毒ホース
を一度敷設しただけでは全体に蒸気が行き届かなくて数
多くの区画に分けて消毒作業する必要があった。
【0004】本発明の目的は、作業箇所の面積が広くて
もその面積の割には能率よく消毒作業できる土壌消毒ホ
ース及び消毒方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1による発明の構
成、作用、効果はつぎのとおりである。
【0006】〔構成〕請求項1による発明の土壌消毒ホ
ースにあっては、軟質樹脂材で成るとともに蒸気噴出孔
を備えている外側ホース、及び、この外側ホースの基端
側の内部に位置している内側ホースを備え、前記内側ホ
ースの基端側が蒸気供給口に連通し、前記内側ホースの
先端側が前記外側ホースの内部に開口し、外側ホースと
内側ホースとの間に、蒸気通路を内側ホースの前記先端
側開口を介して内側ホースに連通している状態で設けて
ある。
【0007】〔作用〕蒸気供給口をボイラに接続して蒸
気供給すれば、蒸気供給口に供給された蒸気が内側ホー
スに導入されてこの内側ホースの内部を先端側に流動
し、内側ホースの先端側開口から出た蒸気が、外側ホー
スを先端側に流動し、かつ、内側ホースと外側ホースの
間の蒸気通路を通って外側ホースの基端側に流動し、外
側ホースの各蒸気噴出孔から外部に噴出する。これによ
り、外側ホースにはこれの基端側から先端側にわたり、
内側ホースを出た後の蒸気であって蒸気供給口に流入し
たときよりも蒸気圧及び温度が低下した蒸気が作用す
る。内側ホースとして外側ホースと同じ軟質樹脂材で成
るホースを採用し、内側ホースに高い蒸気圧と温度によ
って変形が発生することがあっても、内側ホースには蒸
気噴出孔が不要であるから蒸気供給を支障なく行えるの
であり、外側ホースの先端側で噴出させる蒸気の温度な
どを考慮して内側ホースの長さを適切に設定しておくこ
とにより、外側ホースの長さを長くしても、蒸気がホー
スに供給されたときの高い蒸気圧及び温度が外側ホース
に作用しないようにしながら、外側ホースの基端側から
先端側にわたって蒸気が土壌消毒に適切な温度及び噴出
量で噴出するようにできる。
【0008】〔効果〕したがって、外側ホースが軟質樹
脂材で成り、偏平化させて狭いスペースに収容したり容
易に取り扱うなどができるものでありながら、ボイラか
ら送り込まれた当初の高い蒸気圧及び温度が内側ホース
の緩衝作用によって外側ホースに作用しないようにしな
がら蒸気を供給し、外側ホースの長さの割には、外側ホ
ースに蒸気の圧力や温度による変形が発生しにくいよう
にしながら外側ホースの基端側から先端側にわたって蒸
気を適切な温度及び噴出量で噴出させられるものにな
り、作業箇所の面積が広い場合でも、消毒ホースを全体
に行き届くように敷設するとともに全体にわたって蒸気
を適切な温度で供給するとか、複数区画に分ける必要が
あっても全体の面積の割には区画数を少なく済ませて能
率よく消毒作業できる。
【0009】請求項2による発明の構成、作用、効果は
つぎのとおりである。
【0010】〔構成〕請求項1による発明の構成におい
て、前記蒸気噴出孔が前記外側ホースの周方向での一部
にのみ設けられている。
【0011】〔作用〕蒸気噴出孔が外側ホースの全周に
わたって設けたものの場合、蒸気が外部に噴出しやすく
て蒸気によるホース内圧が上昇しにくくなる。すると、
外側ホースを偏平化したままの状態で埋設した後に、蒸
気を供給しても、外側ホースが土圧のために膨らみにく
くなる。これに対し、蒸気噴出孔が外側ホースの周方向
での一部にのみ設けられているものだから、蒸気を供給
した場合のホース内圧が上昇しやすくなり、外側ホース
を偏平化したままの状態で埋設した後に蒸気を供給して
も、外側ホースが土を押し上げながら膨らむようにで
き、消毒ホースを偏平状態のままで所定深さまで一気に
埋設することができる。
【0012】〔効果〕したがって、消毒ホースを偏平状
態のままで所定深さまで一気に埋設し、埋設作業の面か
らも消毒作業を能率よく行える。
【0013】請求項3による発明の構成、作用、効果は
つぎのとおりである。
【0014】〔構成〕請求項1による発明の構成におい
て、前記内側ホースが軟質樹脂材で作製されている。
【0015】〔作用〕内側ホースも蒸気を供給しない自
由状態では偏平化するようにできるものである。
【0016】〔効果〕したがって、消毒ホースを運搬す
るとか敷設する際、消毒ホースを外側ホースだけで成る
部分の他に、外側ホースと内側ホースとで二重構造にな
っている部分でも偏平化したコンパクな状態とし、一層
狭いスペースに収納するとか容易に取り扱うことができ
る。
【0017】請求項4による発明の構成、作用、効果は
つぎのとおりである。
【0018】〔構成〕請求項4による土壌消毒方法にあ
っては、ロータリ耕耘装置によって耕耘処理するととも
に請求項1〜3のいずれか1項に記載の土壌消毒ホース
を埋設した後の耕耘済み土壌を土壌消毒ホースに沿って
畝立て処理し、この畝立て処理後に前記土壌消毒ホース
に前記蒸気供給口から蒸気を供給する。
【0019】〔作用〕ロータリ耕耘装置によって耕耘処
理し、かつ、土壌消毒ホースに沿って畝立て処理した状
態にある土壌に土壌消毒ホースが埋没しており、このホ
ースに蒸気を供給するものだから、消毒ホースを埋設し
ている土壌が空気の混入した状態になっており、かつ、
その土壌の盛り具合や表面積が適切なものになってお
り、消毒ホースに蒸気を供給するに伴い、外側ホースが
蒸気圧で土壌を容易に押し上げて膨らむようにでき、か
つ、消毒ホースから噴出した蒸気が消毒ホースを埋めて
いる土壌の全体にわたって容易に浸透していくようにで
きる。
【0020】〔効果〕したがって、外側ホースが蒸気に
よって確実に膨らんで必要量の蒸気を確実かつ迅速に送
り込むとともに、消毒ホースから噴出した蒸気が消毒対
象の土壌の全体にわたって迅速かつ確実に浸透して消毒
効果の高い消毒作業を能率よく行える。
【0021】請求項5による発明の構成、作用、効果は
つぎのとおりである。
【0022】〔構成〕請求項4による発明の構成におい
て、前記土壌消毒ホースが成形済み畝の底のレベルと同
一又はほぼ同一のレベルに位置するようにして畝立て処
理する。
【0023】〔作用〕土壌消毒ホースが成形済み畝の底
のレベルと同一又はほぼ同一のレベルに位置するように
して畝立て処理するものだから、消毒ホースを埋設して
いる土壌の盛り具合や表面積が適切なものになり、消毒
ホースから噴出した蒸気が消毒ホースを埋めている土壌
の全体にわたってより容易かつ迅速に浸透していくよう
にできる。
【0024】〔効果〕したがって、消毒ホースから噴出
した蒸気が消毒対象の土壌の全体にわたってより迅速か
つ確実に浸透してより能率よく消毒作業を行える。
【0025】
【発明の実施の形態】図1に示すように、接続カプラ1
が基端側に連結し、先端側が閉塞部2で閉じられている
とともに約50mの長さL1を備えている外側ホース3
と、この外側ホース3の基端側の内部に位置していると
ともに約3mの長さL2を備えている内側ホース4とに
より、土壌消毒ホース5を構成してある。
【0026】この土壌消毒ホース5は、図7に示すよう
に、野菜や花などの作物を栽培する土壌10に接続カプ
ラ1が土壌10から出た状態にして埋設するとともに、
接続カプラ1によって接続した蒸気分配管11と、この
蒸気分配管11の蒸気導入口11aから延出している蒸
気供給ホース12とを介してボイラー13の蒸気吐出口
13aに接続し、このボイラー13によって供給される
約110度Cの水蒸気を、蒸気供給ホース12と蒸気分
配管11とによって接続カプラ1の開口で成る蒸気供給
口6に導入し、この蒸気供給口6から外側ホース3の内
部に送り込んでこの外側ホース3の長手方向に並んでい
る複数の蒸気噴出孔7から噴出させ、土壌10を蒸気に
よる加熱によって消毒するものであり、詳しくは、次の
如く構成してある。
【0027】外側ホース3は、図2、図3などに示す如
く軟質樹脂材の一例としてのポリプロピレン樹脂材で成
る樹脂シートによって作製してある。すなわち、図4に
示す如くポリプロピレン樹脂材で作製された織糸で成る
樹脂布層20と、この樹脂布層20の両面側に設けられ
たポリプロピレン樹脂材で成る樹脂膜層21とで成り、
約0.5mmの厚さ、及び、約120度Cの耐熱温度を
備えた樹脂シートを所定の形状及び大きさに截断し、こ
の截断樹脂シートの両端部を1.0〜1.5mmの太さ
のミシン針による図5(イ)の如き縫合25によって連
結して、その樹脂シートを筒状に形成することによって
作製してある。前記樹脂シートの外側ホース3の先端側
を形成している端部をミシン縫合によって連結すること
により、外側ホース3の先端側の前記閉塞部2を構成し
てある。
【0028】図5(イ)などに示すように、外側ホース
3の前記複数の蒸気噴出孔7は、外側ホース3の長手方
向に沿っている前記ミシン縫合25のミシン目によって
構成してある。これにより、複数の蒸気噴出孔7は、外
側ホース3の周方向での一部のみにおいて、5〜8mm
のピッチで外側ホース3の長手方向に外側ホース3の全
長にわたって一列に並んでいる。
【0029】図1(ロ)、図3(イ)などに示すよう
に、外側ホース3の周方向での2箇所に、外側ホース3
の全長にわたっている偏平保形部26を設けてある。図
5(ロ)に示すように、各偏平保形部26は、外側ホー
ス3を作製している前記樹脂シートの折り重なり部を、
ミシン縫合27し、さらに、このミシン縫合27が加熱
範囲に入るようにして電気式加熱手段によって加熱処理
してミシン目が閉塞された状態に溶着28させて、その
折り重なり状態に連結することによって構成してあり、
外側ホース3が内圧の掛かっていない自由状態になれば
図3(イ)に示す如く偏平化した状態になるように外側
ホース3に偏平保形力を与えている。
【0030】内側ホース4は、図3(ロ)に示すよう
に、外側ホース3を作製している樹脂シートと同一のポ
リプロピレン樹脂材で成るとともに同一の構成を備え、
所定の形状及び大きさに截断された樹脂シートの両端部
を、図6の如くミシン縫合30し、さらに、このミシン
縫合30が加熱範囲に入るようにして電気式加熱手段に
よって加熱処理してミシン目が閉塞された状態に溶着3
1させて連結して、その樹脂シートを筒状に形成するこ
とによって作製してある。
【0031】図2などに示すように、内側ホース4の基
端側は、前記接続カプラ1の前記蒸気供給口6が位置す
る側とは反対側の端部に外側ホース3の基端側が連結し
ている筒部1aより外径が小さい筒部を形成することに
よって設けてあるホース連結部1bに外嵌していること
により、土壌消毒ホース5の前記蒸気供給口6に連通し
ている。内側ホース4の先端側の開口4aは、外側ホー
ス3の内部に開口している。
【0032】外側ホース3は、供給された蒸気のために
内部圧が上昇して偏平化状態から膨らむと、内径D1が
約100mmになるように作製し、内側ホース4は、供
給された蒸気のために内部圧が上昇して偏平化状態から
膨らむと、内径D2が約70mmになるように作製して
あることにより、蒸気が供給された状態では、内側ホー
ス4と外側ホース3との間に内側ホース4の全周囲にわ
たる環状の蒸気通路35が形成されるとともに、この蒸
気通路35は、内側ホース4の先端側開口4aを介して
内側ホース4に連通し、内側ホース4からの蒸気を外側
ホース3の内側ホース4の外側に位置している基端側部
分の蒸気噴出孔7に流動させるようになっている。
【0033】これにより、土壌消毒ホース5は、蒸気が
供給されなくて内部圧が掛かっていない自由状態にある
と、外側ホース3も内側ホース4も軟質樹脂材で成って
いることにより、さらに外側ホース3の各偏平保形部2
6が保形作用することにより、図3に示す如く外側ホー
ス3も内側ホース4も偏平化した非作業状態になり、コ
ンパクトに巻き取り回収して狭いスペースに収納したり
容易に取り扱うことができる。
【0034】そして、土壌消毒する場合、ボイラ13か
らの蒸気を次の如く土壌に供給する。すなわち、蒸気供
給口6に供給された蒸気を内側ホース4に導入し、この
時の高い蒸気圧及び温度が外側ホース3に作用しないよ
うに内側ホース4の内部を先端側に流動させ、内側ホー
ス4の先端側開口4aから出て蒸気圧及び温度が導入時
より低下した状態になった蒸気を、外側ホース3の先端
側に流動させたり、内側ホース4と外側ホース3の間の
蒸気通路35を通して外側ホース3の基端側に流動さ
せ、供給された蒸気による内部圧の上昇によって内側ホ
ース4も外側ホース3も円形又はそれに近い状態に膨ら
んだ作業状態になるとともに、外側ホース3の各蒸気噴
出孔7から蒸気を土壌に噴出させる。
【0035】次に、この土壌消毒ホース5を使用して土
壌消毒するのに好適な消毒方法について説明する。
【0036】すなわち、先ず、図9(イ)に示すよう
に、土壌10をロータリ耕耘装置によって耕耘処理す
る。好ましくは、耕耘処理を行う前には15cmの盛り
高さH1になっていた土壌が、耕耘処理を終えた後に
は、耕耘処理による砕土と空気混入とのために、25〜
30cmの盛り高さH2になるように耕耘処理したり、
耕耘処理後の土壌の比重が約0.8になるように耕耘処
理する。
【0037】この耕耘処理が終えると、図9(ロ)に示
すように、耕耘済み土壌に溝14を形成し、この溝14
に土壌消毒ホース5を約30cmの深さAで埋設する。
このとき、土壌消毒ホース5の外側ホース3の蒸気噴出
孔7が土壌消毒ホース3の下側に位置するようにして、
かつ、土壌消毒ホース5を複数本並べて埋設する場合に
は、土壌消毒ホース5が約60cmの間隔Sで並ぶよう
にして埋設する。すなわち、土壌消毒ホース5どうしの
間隔Sが土壌消毒ホース5の埋設深さAの約2倍になる
ようにして埋設する。
【0038】土壌消毒ホース5の埋設を終えると、図9
(ハ)に示すように、土壌消毒ホース5に沿って山形の
畝Bができるように畝立て処理を行う。このとき、好ま
しくは、土壌消毒ホース5が畝Bの底が位置するレベル
と同一のレベルに位置するようにして畝立て処理を行
う。このとき、レベル差が出ても、土壌消毒ホース5が
膨らんだときの外側ホース3の直径の大きさに相当する
大きさのレベル差にとどめることが好ましいのであり、
この状態における土壌消毒ホース5の位置するレベル
を、畝Bの底が位置するレベルとほぼ同一のレベルと称
する。すなわち、畝Bどうしの間に畝Bに等しい又はそ
れに近い大きさ及び形状の空間Cができるように畝立て
処理する。
【0039】この畝立て処理を終えると、図9(二)に
示すように、土壌消毒ホース5に前記蒸気供給口6から
蒸気を供給する。このとき、土壌消毒ホース5の先端に
おける蒸気圧が約9.8kPaになるようにして蒸気を
供給する。すると、図8に示すように、土壌に偏平状態
で埋まっていた土壌消毒ホース5は、蒸気による内部圧
のために土を押し上げながら膨らみ、外側ホース3も内
側ホース4も膨らんだ作業用状態になって所定の断面積
を備え、蒸気が所定の噴出量でスムーズに噴出してい
く。
【図面の簡単な説明】
【図1】(イ)は、土壌消毒ホースの一部切欠き状態で
の側面図、(ロ)は、土壌消毒ホースの横断面図
【図2】土壌消毒ホースの基端部と先端部とを示す側面
【図3】(イ)は、外側ホースの一部の偏平化状態での
斜視図、(ロ)は、内側ホースの一部の偏平化状態での
斜視図
【図4】樹脂シートの断面図
【図5】(イ)は、外側ホースのミシン縫合を示す断面
図、(ロ)は、外側ホースの偏平保形部を示す断面図、
【図6】内側ホースの連結部の断面図
【図7】消毒要領を示す説明図
【図8】消毒要領を示す断面図
【図9】消毒要領を示す説明図
【符号の説明】
3 外側ホース 4 内側ホース 4a 内側ホースの先端開口 6 蒸気供給口 7 蒸気噴出孔 10 土壌 35 蒸気通路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 安井 俊介 宮崎県宮崎市大字小松3274―24 Fターム(参考) 2B121 DA43 EA25 FA02

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軟質樹脂材で成るとともに蒸気噴出孔を
    備えている外側ホース、及び、この外側ホースの基端側
    の内部に位置している内側ホースを備え、前記内側ホー
    スの基端側が蒸気供給口に連通し、前記内側ホースの先
    端側が前記外側ホースの内部に開口し、外側ホースと内
    側ホースとの間に、蒸気通路を内側ホースの前記先端側
    開口を介して内側ホースに連通している状態で設けてあ
    る土壌消毒ホース。
  2. 【請求項2】 前記蒸気噴出孔が前記外側ホースの周方
    向での一部にのみ設けられている請求項1記載の土壌消
    毒ホース。
  3. 【請求項3】 前記内側ホースが軟質樹脂材で作製され
    ている請求項1又は2記載の土壌消毒用ホース。
  4. 【請求項4】 ロータリ耕耘装置によって耕耘処理する
    とともに請求項1〜3のいずれか1項に記載の土壌消毒
    ホースを埋設した後の耕耘済み土壌を土壌消毒ホースに
    沿って畝立て処理し、この畝立て処理後に前記土壌消毒
    ホースに前記蒸気供給口から蒸気を供給する土壌消毒方
    法。
  5. 【請求項5】 前記土壌消毒ホースが成形済み畝の底の
    レベルと同一又はほぼ同一のレベルに位置するようにし
    て畝立て処理する請求項4記載の土壌消毒方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100958847B1 (ko) 2009-06-05 2010-06-04 경상북도(농업기술원) 다목적 토양 증기 소독 장치 및 이를 이용한 작물 재배 방법
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