JP4004455B2 - シート状印版の洗浄装置 - Google Patents

シート状印版の洗浄装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4004455B2
JP4004455B2 JP2003387305A JP2003387305A JP4004455B2 JP 4004455 B2 JP4004455 B2 JP 4004455B2 JP 2003387305 A JP2003387305 A JP 2003387305A JP 2003387305 A JP2003387305 A JP 2003387305A JP 4004455 B2 JP4004455 B2 JP 4004455B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sheet
printing plate
roll
belt
wiping
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2003387305A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005144906A (ja
Inventor
浅夫 森
Original Assignee
王子チヨダコンテナー株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 王子チヨダコンテナー株式会社 filed Critical 王子チヨダコンテナー株式会社
Priority to JP2003387305A priority Critical patent/JP4004455B2/ja
Publication of JP2005144906A publication Critical patent/JP2005144906A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4004455B2 publication Critical patent/JP4004455B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Inking, Control Or Cleaning Of Printing Machines (AREA)

Description

この発明は、シート状印版の洗浄装置に関し、詳しくは段ボール板等に必要な表示を印刷するためのシート状とされた印版を自動的に洗浄しハンガーラックに収納する装置の改良に関する。
従来から、包装ケースを組み立てるための段ボール板へ印刷する印版は、通常、ロールに巻き付け固定して使用できるようにシート状の印版とされ、また、包装ケースの用途種類に応じて適宜交換できるよに多種のものが使用され、使用後のシート状印版はハンガーラックなどに収納されて保管される。
この場合、使用後のシート状印版は、印刷インクが付着しているので、収納する前に、インクを洗浄除去し、周囲の汚損の恐れがないようにする必要がある。
この洗浄は、従来、使用済みのシート状印版を一枚づつ人手によって洗浄し、乾燥させた後にハンガーラックに吊り下げて保管するといったことが行われていたが、油性インクの付着した印版の洗浄、乾燥に手間がかかり、また、印判の保管管理も面倒であるといった問題があった。
そこで、このような手間を完全に省くため印版を自動的にかつ連続的に洗浄、清拭できるシート状の印版の洗浄装置を本願出願人は先に提案した(特許文献1)。
特開2003−170572号公報
しかしながら、上記シート状印版は、ロールに巻きつけることのできる曲折可能なシート状物であることと、巻きつけるたびにドラム周方向に沿った張力と印刷時の径方向圧縮力が加えられるので、これらの力の影響によってシートが塑性変形し、ロールから巻き外して外力を開放した時に、元通りの平らなシート状にならず、湾曲・折曲変形がそのまま残り塑性変形している場合がある。従って、一端を支持して吊り下げた状態ではシート状印版が真っ直ぐに垂下せず、このため、洗浄中は装置のケーシング内壁の突起物に接触し、あるいは濡れた版の裏面がケーシング内壁に毛細管現象で張り付いて無理な力がシート状印版に作用し、ケーシング内でのシート状印版の吊下状態や搬送状態に支障を生じる場合がある問題があった。
さらに、印版の表面が湾曲していると、そのままではブラシが均一に接触せず、洗浄が均一に行えない問題もあった。
また、上記装置では洗浄、清拭を一連の経路で自動的に処理していたため、一旦シート状印版を送り込めば、洗浄と清拭が終了するまでの間、次のシート状印版を送り込むことができず、多数のシート状印版を洗浄する場合、処理が渋滞する場合がある問題があった。
そして、洗浄、清拭後、ラックに収納する場合、予め収納されたシート状印版との干渉を避けるために既に収納されたシート状印版を左右に拡げるためのアームなども必要となり、構造が複雑とならざるを得ないといった問題もあった。
この発明は上記問題を解消し、塑性変形により湾曲変形したシート状印版であっても、ケーシング内と接触したり引っ掛かったりすること無く、渋滞もなくスムーズに洗浄ができ、また収納ラックの構造も簡略化することを課題としてなされたものである。
上記課題を解決するため、この発明は、防水ケーシング内に、シート状印版を吊下支持して搬送する送りベルトを備えた二本の搬送経路が、互いの間隔が前記防水ケーシングに対する送入側では広く、前記防水ケーシングの送出側では互いに近接するように設けられ、前記防水ケーシング内には、前記搬送経路に沿って、送りベルトに吊下支持されて搬送される前記シート状印版の表面側に当接する洗浄用ブラシロール及び清拭ロールが回転するように設けられ、また前記防水ケーシング内には、前記シート状印版の搬送速度と同期した速度で前記シート状印版裏面側全面に当接して走行する裏当てベルトが前記送りベルト下側に設けられ、前記裏当てベルトの表面側に前記洗浄用ブラシロール及び清拭ロールが配設されており、前記防水ケーシングの送出側に前記シート状印版の収納ラックが接続配置され、前記シート状印版が前記搬送経路より前記収納ラックへ直接送出、収納されていくように構成されたことを特徴とするものである。
従って、この印版の洗浄装置によれば、シート状印版の基体シートがたとえ塑性変形により湾曲変形していてもその裏面側全面が裏当てベルトにより支持され、かつこの状態で同期した速度で共に移動するのでブラシとの接触も全面均一に行えると共に、ケーシング内構造物と干渉したり引っかかったりすることがない。
以下、本発明の実施の形態について、図面に基づき構成と作用とを説明する。
図1は、この発明の実施の形態である印版の洗浄装置の平面図、図2は図1のA−A線矢視断面図である。
図1において、1はシート状印版を示し、図2に明示するように例えば厚さ2〜3mmの屈曲可能な厚手のプラスチックシート2の表面に必要な印刷を施すための凸部3…3を表面に設けたもので、基体を屈曲可能な材質とすることでロールに容易に巻き付けできるようにされている。そして、シート状印版1を構成するプラスチックシート2の上縁に、印刷ロール(図示せず)に巻きつける際の係止部となる突条部4が、印刷面と反対側の裏面に設けられている。
このシート状印版1は、図1、図2に示すシート状印版の洗浄装置Gによって洗浄されていくが、この洗浄装置は、大きく分けて5つの部分よりなり、シート状印版1を送り込む供給部A、送り込まれたシート状印版の洗浄部B、シート状印版の清拭部C、同繰り出し部D、そして繰り出された印版を収納するラック部Eより構成され、また洗浄部B、清拭部C、繰り出し部Dは一つのケーシング7内に収められ、洗浄水などが周囲に飛散しないようにカバーされている。
次に各部の構成を作用と共に説明する。
供給部Aは、シート状印版1を離れた位置で平行に吊り下げる二本平行なガイドレール5、5と、このガイドレール5、5を支持する側板6、6とからなる。
ガイドレール5、5は図3に要部拡大して示すように、シート状印版1上縁の突状部4、4を受容してシート状印版1全体を吊下支持する、断面が奥方で段状に拡大された案内溝8、8を有する本体部9、9と、案内溝8から突条部4が抜け出ないようにシート状印版1を押さえ付ける押さえ板10、10が設けられ、それぞれシート状印版1、1を突部3の設けられた印刷面同士が対面する状態で吊下するようにされている。
このガイドレール5、5は、ケーシング7に形成したシート状印版1の送入口11、11に向けて配置され、シート状印版1はガイドレール5、5に送入したあとそのまま押し込むことで、次の洗浄部Bへと自動的に送り込まれていくようにされている。
図中5aは、装置のスイッチボックスを示し、スタートボタン5b並びにパイロットランプ5cが設けられ、スタートボタン5bのオンにより制御盤Fに設けられた制御回路により装置の作動が開始される。
また、このガイドレール5、5の洗浄部Bへの移行部分にシート状印版1の検知センサ13、13が設けられ、ガイドレール5からシート状印版1が送り込まれてきたとき、シート状印版1を検知して、制御回路により、送り込みロール12、印版送りベルト14などを自動的に起動させるようにされている。
この供給部Aにおいて、それぞれシート状印版1の印刷面が互いに向き合う姿勢として、一対のガイドレール5、5の案内溝8に突状部4、4を挿入し吊り下げ支持すると、シート状印刷物1を検知したセンサ11により送り込みロール12、洗浄部Bの送りベルト14が駆動され、ケーシング7の両側のガイドレール5、5からシート状印版1が送り込まれていく。
次に洗浄部Bを説明する。
図5、図6に拡大して示すように、ガイドレール5、5に続くケーシング7内の洗浄部Bには、ガイドレール5、5の案内溝8、8と同一軸に整列するように印版送りベルト14がケーシング中心線7aを挟んで対称に水平配設されている。なお、図2中符号7bはケーシング7に設けられたメンテナンス用の扉を示す。
印版送りベルト14は、図6に示すように洗浄部Bの始端と終端部分において、ケーシング7の基枠15に設けた軸受16、16により垂直軸周囲に回転自在に軸支されたプーリ17、18間に巻掛けられている。この印版送りベルト14は、図7、図8に示すようにチェーン19と、チェーン19のリンクプレート20にブラケット20bを介して一体に取付けられたゴムあるいは弾性を有するプラスチック製のブロック22とから構成され、ブロック22には、シート状印版1の突状部4と嵌りあう凹入部21が形成されており、チェーン19が一直線状に整列したとき図示のように凹入部21により、一連の溝が形成されるようにされ、この溝がガイドレール5の案内溝8と一連に繋がるようにされている。なお、このブロック22表面には、シート状印版1、1との滑りがないように滑り止めのゴム層(図示せず)が必要に応じ設けられる。
そして、印版送りベルト14に対してシート状印版1の突状部4を前記印版送りベルト14の凹入部21に押さえつける、押さえロール23…が前記印版送りベルト14に沿って設けた支持枠24に複数個適宜間隔毎に回転自在に配設されている。
従って、ガイドレール5から送り込まれたシート状印版1は、送りベルト14の凹入部21に突状部4を嵌合させた状態で洗浄部Bへと送り込まれていく。
さらに洗浄部Bには、図5、図6に示すように印版送りベルト21と同期して帯動する幅広の裏当てベルト25が、チェーン19のスプロケット26、26と同軸となる長軸ロール27、28間に巻掛けられている。
この裏当てベルト25の上下方向の幅は、図6および図9に示すようにシート状印版1の上下方向の幅と実質的にほぼ同じ寸法とされ、図示例の場合は、裏面に案内リブ29を有する帯状ベルト30を6段に分けて所定平行間隔を空けて長軸ロール27、28に巻掛けた構成とされている。図9中符号28aは裏当てベルトのたるみ取りのための押圧ロールを示す。
なお、図10、図11に拡大して示すように帯状ベルト30、30の間の空間部分には、帯状ベルト30の裏面側に支持板30a…が当てがわれ、ベルト30が裏面側に押されて撓むのが防止されている。
なお、長軸ロール27、28には帯状ベルト30裏面のリブ29が嵌りあう周方向溝31が形成され、この溝31により帯状ベルト30が蛇行せずにガイドされるようにされている。
そして、図5に示すように長軸ロール27、28に対して、シート状印版1を押さえつける弾性材質よりなる長軸の押さえロール32、33が基枠15に軸支されている。
従って、送り込まれたシート状印版1が反り変形していても、押さえロール32、33により長軸ロール27、28側へ押さえ付けられ、裏当てベルト25と共にケーシング内の突起物などに引っ掛かったりすることなく確実に送られていく。
裏当てベルト25の表面側には、ブラシロール34、34が設けられ、このブラシロール34、34に対応するシート状印版1の表面に液体洗剤を供給するノズル35、および洗浄水を供給するノズル36が配置されている。
図中37は送りベルト14の直下から裏当てベルト25の上縁にいたる幅の防水板であって、図9においては紙面の表面方向に連続するように設けられた長尺物で、裏当てベルト25の上縁から裏面へとブラシロール34から放散される水が飛び込まないように設けられたものである。
このケーシング7の天板部には、長軸ロール27、28用の駆動モータ38及び洗浄水の供給配管39が設けられ、底部には貯水パン40が設けられ、貯水パン40には洗浄液を再利用するためのポンプ41及び循環パイプ42が設けられている。
従って、シート状印版1、1の送り込みにより、送りベルト14、裏当てベルト25がいっせいに同期した速度で作動し、同時にそれぞれのノズル35、36からは液体洗剤、及び温水などの洗浄水が噴出され、ブラシロール34、34が駆動されて印版表面に付着していたインクは綺麗に洗い落とされる。この洗浄中、送りベルト14と裏当てベルト25上縁との間には防水板37が設けられているので裏当てベルト25の裏面側へ洗浄水が飛び込むことはない。
また、洗浄水はケーシング底面の貯水パン40に貯められ、ポンプ41によりケーシング7内を循環され繰り返し使用される。
このとき、シート状印版1は裏当てベルト25によりその全幅を支持されて送られていくので、ブラシロール34が印版表面に均一に当接させることが可能となり、また裏面側にシート印版1が反り返るのが防止され、ケーシング7内の構造物に引っ掛かったりするのが防止される。
そして、洗浄部Bで洗浄されたシート状印版1は洗浄部B終端部分に設けられた押さえロール33との間に挟まれて、次の清拭部Cへと送られていく。
この洗浄部Bの送りベルト21と裏当てベルト25は、次の清拭部Cからは独立しているので、洗浄部Bからシート状印版1が排出されれば、次のシート状印版1を洗浄部Bへと送り込むことが可能となる。
また、洗浄部Bの送りベルト14末端と清拭部C始端との間に、シート状印版の有無を検知するセンサ50(図5)が設けられている。
従って、センサ50でシート状印版1の存在が検知され、次いで存在が検知されなくなれば、制御装置Fにより供給部Aで待機していた次のシート状印版1が洗浄部Bへと送り込まれ始める。
次に清拭部Cについて説明する。
印版送りベルト14に続いて設けられている清拭部Cは、洗浄部Bと同一構造の送りベルト43及び裏当てベルト44及びこの裏当てベルト44が巻掛けられる長軸ロール45から構成されている。そして、長軸ロール45に対面し裏当てベルト44表面側に印版1表面の水分を吸収する清拭ロール46およびこの清拭ロール46に含まれた水を搾り出す圧縮ロール47がそれぞれ基枠15に設けた軸受16により軸支され、さらに中間部にも清拭ロール46が軸支されている。なお、前述した洗浄部Bにおける、搬送末端側の長軸の押さえロール33も図示のように清拭ロールとし、水を搾り出す圧縮ロール48を設けることでこの部分でも清拭が出来るようにしても良い。
この清拭ロール46は、水滴や水膜などを拭い取るものであるので吸水性に富むスポンジロールとされ、親水性に富む酢酸ビニル製のスポンジロールなどが好適に使用される。
なお、図示は省略するが清拭ロール46を長軸ロール45以外の、裏当てベルト44表面部分に配設し裏当てベルト44を挟んで清拭ロール46の反対側に、清拭ロール46に印版1を押し付けるための押圧ロール49を設ける構成としても良い。
この清拭部Cにおける送りベルト43、裏当てベルト44の平面配置状態は図1あるいは図5に示すようにケーシング7の中心線7aを中心として次第に近づく対称配置とされ、ケーシング7の出口部分における送りベルト43及び裏当てベルト44(図6)を支持する長軸ロール45aは、図5に示すように搬送されてきたシート状印版1の裏面同士が重ねて接するまで近づけられている。
従って、この清拭部Cでは、裏当てベルト44が巻掛けられた長軸ロール45と清拭ロール46の間でシート状印版1から水分が吸収され、表面の水分が順次吸い取られていく。なお、清拭ロール46に含まれた水分は圧縮ロール47により絞りだされる。
この清拭部Cでは二段階にわたって清拭ロール46、46により表面の水分が吸い取られていく。
そして、このように水分が吸い取られたシート状印版1は次第に互いの距離を近づけるよう運ばれ、最終的に2枚重ねの状態で清拭部C終端から排出される。
次に繰り出し部Dについて説明する。
繰り出し部Dは、清拭部Cにおいて、裏面同士が接触するようにして送り出されてきたシート状印版1を受け取り、更に出口方向へと送る、2個1対とされた清拭ロール51とこの清拭ロール51の送り出し方向に配列された2個1対の排出ロール52とから構成されている。図12に示すように清拭ロール51は吊り下げられたシート状印版1の上下方向の幅とほぼ等しい長さの長軸ロールとされ、基枠15に設けた軸受16、16に軸支されているが、排出ロール52はシート状印版1の突状部4に係合する凹溝を有したプーリ状の短尺ロールとされ、天井側の基枠15に設けた軸受16に軸支されている。また、図5に明示するように清拭ロール51から排出ロール52へ向けて裏面同士を重ねた状態で案内していくガイド52a、52aがシート状印版1の上下方向全幅にわたる長さに設けられている。
また、この清拭ロール51または排出ロール52の近傍にはシート状印版1の存在を検知するセンサ53が設けられている。
この清拭ロール51及び排出ロール52には図12に拡大して示すように駆動装置54とチェーンなどの巻掛け伝導部材54aで連接され、シート状印版1を重ねた状態で強制的にケーシング7から送り出すようにされている。
従って、清拭部Cから排出されたシート状印版1は繰り出し部Dの2個1対とされた清拭ロール51間に入り込み、ここでシート状印版1の裏面側の水分が吸収除去される。
この洗浄、清拭の済んだシート状印版1は表面同士を対面させて重ねあわされた状態で排出ロール52へと送りだされ、同時にガイド52aに案内されてケーシング7外へと送り出されて行く。
この時点まで、シート状印版1はケーシング7内に密閉された状態となっているので、先に述べた洗浄水や清拭時の搾り出し水が周囲に散乱、流出することはない。
次にラック部Eについて説明する
ラック部Eは、図13に示すように送り出されてきたシート状印版1を重ねた状態で受け取るスリット55を有する受容ケース56と、この受容ケース56を多数平行に支持する送りベルト57と、図14に示すようにこの送りベルト57を駆動する駆動装置58とからなり、送りベルト57、駆動装置54は何れも基枠59に支持され、更にこの基枠59はケーシング7に対して仮想線で示すように油圧シリンダ装置などの駆動装置(図示せず)により近接移動可能に基盤60にローラ(図示せず)などを介して支持されている。
シート状印版1を重ねた状態で受け取る受容ケース56は、帯状板を長手方向折曲線で断面方形をなすように折曲成形してなる角筒状とされ、図15に示すように、一側面にスリット55を設け、このスリット55のケーシング7出口に臨む部分55aがゆるく湾曲した曲線で開くように形成し、2枚重ねて送り出されてきたシート状印版1の先端部分が反り返っていたり、いずれか一方へ湾曲していてもスムーズにスリット51内へ案内されるようにされている。
また、受容ケース56のスリット55の開口幅は、図16に示すように背中合わせに重ねられたシート状印版1、1の幅にほぼ等しく、突条部4、4がスリット55の内側に引っ掛かる幅とされ、この引っ掛かりによってシート状印版1が吊下支持されるようにされている。
受容ケース56を支持する送りベルト57は、受容ケース56の両側部分に設けられ、駆動装置58を駆動することで、受容ケース56を直角方向へ移動するようにされている。
また、図14において、符号64は、ケーシング7のシート状印版1の出口横に設けられた当て板を示し、ケーシング7の開口部からはみ出しているシート状印版1の端部を、基枠59を近接移動させることで突き当てて受容ケース56内に収納するために設けられたものである。
このラック部Eでの作動は、排出部Dからのシート状印版1の排出に備え、駆動装置58により送りベルト57を駆動させることで、空の受容ケース56をシート状印版1の排出軸に一致するように移動させ、次いで図14に仮想線で示すように基枠59を前進させてスリット55の拡開した部分55aを排出口に接するまで近づける。
排出されてきたシート状印版1は、図17に示すように重ねられたままの状態で案内ガイド52aを経てスリット55内へと送り込まれていく。このとき、シート状印版1に反りや曲がりがあってもスリット55開口部の拡開した部分55aで案内されるのでスムーズに送入されていく。
最終的にシート状印版1は排出ロール52により排出されるが、図18に示すようにシート状印版1は排出ロール52から離れると送り力は作用しなくなるので、排出ロール52から受容ケース56までの間は、シート状印版1がはみ出た状態となる。
そこで、シート状印版1の排出ロール52による排出が終われば、図18に矢印Aで示すように基枠59を駆動装置60により後退させ、次いで送りベルト57を駆動して矢印Bで示すように受容ケース56が当て板64に対面するように横方向へ移動させ、次いで再度基枠59を矢印Cで示すように前進させることで当て板64にシート状印版1のはみ出た部分1a、1aを当接しスリット溝55内に完全に押し込むのである。
そして、再び基枠59を待機位置に後退復帰させ、次のシート状印版の排出にそなえるのである。
以上説明したように、ガイドレール5、5から送り込まれたシート状印版1、1は、ケーシング7内で自動的に洗浄、清拭され、乾燥した状態でケーシング7から排出されるとラックに自動的に収納されるので、使用済みのシート状印版の取り扱いが非常に容易になり、また、洗浄中のシート状印版1の引っ掛かり等の障害も無く保守管理も容易となるのである。
また、洗浄部と清拭部とで送り装置をそれぞれ独立別個に分離したので、シート状印版が清拭部ヘ移行すれば、直ちに次のシート状印版を洗浄部へ送り込むことが可能となり、処理が迅速に行えるのである。
さらに、ラック部へシート状印版を送り込む場合、送り出し部を受容ケースに近づけて挿入するので、確実に受容ケースへとシート状印版が送入されるのである。
この発明の実施の形態であるシート状印版の洗浄装置の平面図である。 図1の側面図である。 供給部の要部正面図である。 図3のA−A線断面図である。 図1におけるシート状印版の洗浄装置の要部説明平面図である。 図1におけるシート状印版の洗浄装置の内部構造を示す要部破断側面図である。 送りベルトの説明平面図である。 送りベルトの説明斜視図である。 図6のB−B線矢視断面図である。 裏当てベルトの要部斜視図である。 図10のX−X線矢視断面図である。 繰り出し部の説明側面図である。 繰り出し部の説明平面図である。 繰り出し部とラック部の説明平面図である。 受容ケースの要部斜視図である。 受容ケースの説明断面図である。 繰り出し部の作動説明図である。 ラック部の作動説明図である。
符号の説明
G 印版の洗浄装置
A 供給部
B 洗浄部
C 清拭部
D 繰り出し部
E ラック部
1 シート状印版
2 プラスチックシート
3 凸部
4 突条部
5 ガイドレール
6 側板
7 防水ケーシング
8 案内溝
12 送り込みロール
14 印版送りロール
15 基枠
16 軸受
22 ブロック
25 裏当てベルト
27 長軸ロール
28 長軸ロール
34 ブラシロール
35 洗剤ノズル
36 洗浄水ノズル
43 送りベルト
44 裏当てベルト
46 清拭ロール
47 圧縮ロール
51 清拭ロール
52 排出ロール
55 スリット
56 受容ケース
59 基枠
61 スリット
64 当て板

Claims (1)

  1. 防水ケーシング内に、シート状印版を吊下支持して搬送する送りベルトを備えた二本の搬送経路が、互いの間隔が前記防水ケーシングに対する送入側では広く、前記防水ケーシングの送出側では互いに近接するように設けられ、前記防水ケーシング内には、前記搬送経路に沿って、送りベルトに吊下支持されて搬送される前記シート状印版の表面側に当接する洗浄用ブラシロール及び清拭ロールが回転するように設けられ、また前記防水ケーシング内には、前記シート状印版の搬送速度と同期した速度で前記シート状印版裏面側全面に当接して走行する裏当てベルトが前記送りベルト下側に設けられ、前記裏当てベルトの表面側に前記洗浄用ブラシロール及び清拭ロールが配設されており、前記防水ケーシングの送出側に前記シート状印版の収納ラックが接続配置され、前記シート状印版が前記搬送経路より前記収納ラックへ直接送出、収納されていくように構成されたことを特徴とするシート状印版の洗浄装置。
JP2003387305A 2003-11-18 2003-11-18 シート状印版の洗浄装置 Expired - Fee Related JP4004455B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003387305A JP4004455B2 (ja) 2003-11-18 2003-11-18 シート状印版の洗浄装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003387305A JP4004455B2 (ja) 2003-11-18 2003-11-18 シート状印版の洗浄装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005144906A JP2005144906A (ja) 2005-06-09
JP4004455B2 true JP4004455B2 (ja) 2007-11-07

Family

ID=34694686

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003387305A Expired - Fee Related JP4004455B2 (ja) 2003-11-18 2003-11-18 シート状印版の洗浄装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4004455B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100851807B1 (ko) * 2007-06-22 2008-08-13 한국수출포장공업 주식회사 인판세척기
WO2017131738A1 (en) * 2016-01-29 2017-08-03 Hewlett-Packard Indigo B.V. Mounting surfaces for wiper blades
KR102206441B1 (ko) * 2019-07-30 2021-01-22 주식회사 보성산업롤 인쇄조판 세척장치
CN113635670B (zh) * 2021-08-06 2023-06-09 湖北彩虹纸制品有限公司 环保烫金印刷制品及其生产工艺

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005144906A (ja) 2005-06-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1380435B1 (en) Conveyor cleaner and ink-jet printing apparatus including it
JP4764840B2 (ja) 排紙装置
JP4004455B2 (ja) シート状印版の洗浄装置
JP7380207B2 (ja) 印刷装置、搬送制御方法
JP3262922B2 (ja) 孔版印刷装置
CN106103097A (zh) 作业装置及丝网印刷机
JP3590887B2 (ja) 被染布の搬送角度変更装置
EP0712734B1 (en) Stencil discharging apparatus
US20140292967A1 (en) Belt cleaner and image forming apparatus
JP5918716B2 (ja) ベルトクリーニング装置及び画像形成装置
JP5108599B2 (ja) 孔版印刷機の排版装置
EP0547328A1 (en) Film sticking apparatus
JP4696833B2 (ja) ラベル貼付装置
US6308946B1 (en) Image forming machine with foreign material removal apparatus
JP3604368B2 (ja) 印版の洗浄装置
JP3605213B2 (ja) 印刷装置
JP2000203141A (ja) 孔版印刷機の給紙機構
JP5918717B2 (ja) ベルトクリーニング装置及び画像形成装置
JP5982335B2 (ja) ベルトクリーニング装置及び画像形成装置
JP3328450B2 (ja) 排版装置
JP5932695B2 (ja) ベルトクリーニング装置及び画像形成装置
JP2020097150A (ja) インクジェット印刷装置
JP2024101239A (ja) 記録装置
JP3719575B2 (ja) カッター付きプリンタの用紙変形防止装置
JP2021046284A (ja) クリーニング装置及び画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20051201

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20051027

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20061205

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070115

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070327

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070413

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070724

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070821

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100831

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110831

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees