JP4004308B2 - 自動経路切り換え可能なｕｓｂ制御回路 - Google Patents
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Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は一種のＵＳＢ制御回路に係り、特に、自動経路切り換え可能なＵＳＢ制御回路に係り、それは特に、高速装置経路コントローラにポート経路コントローラと各切り換え装置を組み合わせ、自動的に高速ＵＳＢ装置に接続したＵＳＢコネクタコントロール経路を高速ＵＳＢ送受信器に切り換えて高速ＵＳＢコントローラにより駆動制御する、自動経路切り換え可能なＵＳＢ制御回路に関する。
【０００２】
【従来の技術】
近年、情報関連産業の高度な発展及び人々の情報製品の演算と伝送速度に対する要求が日増しに増加し、これまで業者が使用している周知のＵＳＢ１．１規格のバス技術はすでに使用に耐えなくなっており、業者は不断に研究開発を進め、ついに大量に伝送速度を向上できる新規格を提供するに至った。
【０００３】
ＵＳＢ規格にはプラグアンドプレイがあり、最多で１２７個のＵＳＢ装置を直列に接続でき、５Ｖの電力を提供し、ただ一つのＩＲＱを占用する等の長所があり、人々に広く受け入れられている。以前に使用されたＵＳＢ１．１規格の伝送速度は低速の１．５Ｍｂｐｓ及びフルスピードの１２Ｍｂｐｓの二種類の速度があり、一般に慢速の装置例えばキーボード、マウス及び音声装置には十分に使用できる。しかし画像、ビデオ信号処理やデータのアクセス等の装置では不足し、ゆえに伝送速度が最高で４８０Ｍｂｐｓに達する高速ＵＳＢ（ＵＳＢ２．０）規格が提供され、熱烈な反響を得ている。
【０００４】
しかし、現在多くのコンピュータの周辺設備及び伝統的な慢速入出力装置はＵＳＢ１．１規格を使用する必要があり、一部の業者の解決策は図１に示されるとおりである。即ち、四つのＵＳＢ装置を接続した設計では、その主要な構造は、第１ＵＳＢコネクタ（ｐａｄ）１２１を第１ＵＳＢポート１４１に接続し、第２ＵＳＢコネクタ１２３を第２ＵＳＢポート１４３に接続し、第３ＵＳＢコネクタ１２５を第３ＵＳＢポート１４５に接続し、第４ＵＳＢコネクタ１２７を第４ＵＳＢポート１４７に接続し、さらに、高速ＵＳＢコントローラ１３、第１ＵＳＢコントローラ１５及び第２ＵＳＢコントローラ１７を含む。そのうち各ＵＳＢポート中にそれぞれ一つの高速ＵＳＢ送受信器１６、ＵＳＢ送受信器１８及びポート経路コントローラ１９が設けられている。
【０００５】
高速ＵＳＢ送受信器１６とＵＳＢ送受信器１８が各ＵＳＢコネクタに接続され、ＵＳＢコネクタに接続されたＵＳＢ装置に対してデータの伝送と制御の動作を行い、一方で、高速ＵＳＢ送受信器１６とＵＳＢ送受信器１８がそれぞれポート経路コントローラ１９を通して高速ＵＳＢコントローラ１３或いは第１ＵＳＢコントローラ１５及び第２ＵＳＢコントローラ１７のいずれかに接続される。こうして、高速ＵＳＢ装置の検出順序（ｃｈｉｒｐ ｓｅｑｕｅｎｃｅ）を通し該ＵＳＢコネクタが接続するＵＳＢ装置が高速ＵＳＢ装置であるか否かを判断し、並びにポート経路コントローラ１９によりＵＳＢコネクタの制御権をＵＳＢコントローラ或いは高速ＵＳＢコントローラに切り換え、装置が有する伝送効率を発揮する。
【０００６】
上述の構造は、自動的にコントロール経路を切り換える機能を達成して、使用者のさし込みエラーを防止するが、各一つのコネクタを高速ＵＳＢ送受信器に配置する必要があり、高速ＵＳＢ送受信器とＵＳＢ送受信器のそのチップに占用する面積比が約１０：１とされ、現在の設計では一般に６個のＵＳＢコネクタがビルトインされ、各一つのコネクタに高速ＵＳＢ送受信器が配置されてチップ面積を大幅に増加している。しかしこれは現代の軽薄短小の設計原則に違反するだけでなく、生産コストを大幅に増加する。また、一般に、一部のコンピュータに二つの高速ＵＳＢ装置を差し込むことはよく行われており、高速装置を同時に全てのＵＳＢコネクタに挿入する機会も少なくない。ゆえに上述の設計は極めて資源の浪費である。
【０００７】
資源の浪費を減少するため、高速ＵＳＢ送受信器の数量をＵＳＢコネクタの数量より小さくする設計が可能であるが、しかしこの法式は高速ＵＳＢ装置を特定のＵＳＢコネクタに使用するよう制限するだけでなく、もし使用者が各ＵＳＢコネクタが高速ＵＳＢ送受信器に接続しているか否かを識別できなければ、高速ＵＳＢ装置を高速くＵＳＢ送受信器が接続されていないコネクタに間違って接続することがあり、このため高速ＵＳＢ装置がそのあるべき機能を発揮できなくなった。
【０００８】
このため、上述の周知の制御回路の欠点、及び使用上に発生する問題に対して、一種の新規な解決法案が必要とされている。即ち、有効に資源を利用できる構造で、自動的にその制御経路を切り換えて挿入錯誤を防止でき、且つ大幅に生産コストを減らせる自動経路切り換え可能なＵＳＢ制御回路の構造が求められている。
【０００９】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の主要な目的は、一種の自動経路切り換え可能なＵＳＢ制御回路を提供することにあり、それは、高速装置経路コントローラを利用し、自動的に高速ＵＳＢ装置に接続されたＵＳＢコネクタ制御経路を高速ＵＳＢ送受信器に切り換え、高速ＵＳＢコントローラにより駆動制御できるようにしたものとする。
【００１０】
本発明の次の目的は、一種の自動経路切り換え可能なＵＳＢ制御回路を提供することにあり、その高速ＵＳＢ送受信器の数量はＵＳＢコネクタの数量より少なく、大幅にチップの面積と生産コストを減らせるものとする。
【００１１】
本発明の別の目的は、一種の自動経路切り換え可能なＵＳＢ制御回路を提供することにあり、そのＵＳＢコネクタは一つの切り換え装置を通して各高速ＵＳＢ送受信器に接続され、整合経路コントローラの制御を通し、自動的に制御経路を切り換えるものとする。
【００１２】
本発明のさらに別の目的は、一種の自動経路切り換え可能なＵＳＢ制御回路を提供することにあり、その切り換え装置は複数のコントロールスイッチを具え、高速装置経路コントローラによりそのオンとオフを制御し、制御経路を切り換えるものとする。
【００１３】
【課題を解決するための手段】
請求項１の発明は、自動経路切り換え可能なＵＳＢ制御回路において、
各種のＵＳＢ装置を接続するための複数のＵＳＢコネクタと、
それぞれが対応するＵＳＢコネクタに接続される複数のＵＳＢ送受信器と、
少なくとも一つのＵＳＢコントローラとされ、それぞれ対応するＵＳＢ送受信器と接続され、各ＵＳＢ送受信器を通して対応するＵＳＢコネクタに接続されたＵＳＢ装置を制御及び駆動する、上記少なくとも一つのＵＳＢコントローラと、
それぞれが対応するＵＳＢコネクタに前記ＵＳＢ送受信器を介して接続された複数のポート経路コントローラと、
各一つのＵＳＢコネクタとポート経路コントローラに接続された少なくとも一つの高速ＵＳＢ送受信器と、
高速ＵＳＢコントローラとされ、各高速ＵＳＢ送受信器に接続され、各高速ＵＳＢ送受信器を通してＵＳＢコネクタに接続された高速ＵＳＢ装置を制御及び駆動する、高速ＵＳＢコントローラと、
高速装置経路コントローラとされ、各ポート経路コントローラに接続され、該高速装置経路コントローラ及び各ポート経路コントローラの両方を利用し、高速ＵＳＢ装置に接続されたＵＳＢコネクタの制御回路を自動的に高速ＵＳＢ送受信器に切り換えて高速ＵＳＢコントローラにより制御駆動する、上記高速装置経路コントローラと、
を具えたことを特徴とする、自動経路切り換え可能なＵＳＢ制御回路としている。
請求項２の発明は、前記高速ＵＳＢ送受信器と各ＵＳＢコネクタの接続部分に切り換え装置が設けられたことを特徴とする、請求項１に記載の自動経路切り換え可能なＵＳＢ制御回路としている。
請求項３の発明は、前記切り換え装置が高速装置経路コントローラにより制御され、それはいずれか一つの高速ＵＳＢコネクタとの導通と切断のいずれか一つの状態を選択することを特徴とする、請求項２に記載の自動経路切り換え可能なＵＳＢ制御回路としている。
請求項４の発明は、前記切り換え装置が少なくとも一つの制御スイッチを具え、各制御スイッチが対応する高速ＵＳＢ送受信器に接続されたことを特徴とする、請求項２に記載の自動経路切り換え可能なＵＳＢ制御回路としている。
請求項５の発明は、前記制御スイッチが高速装置経路コントローラに接続され、高速装置経路コントローラによりそのオンとオフが制御されることを特徴とする、請求項４に記載の自動経路切り換え可能なＵＳＢ制御回路としている。
請求項６の発明は、前記高速ＵＳＢ送受信器の数量がＵＳＢコネクタより少ないことを特徴とする、請求項１に記載の自動経路切り換え可能なＵＳＢ制御回路としている。
請求項７の発明は、前記制御回路が一つのメインコントロールチップに整合されたことを特徴とする、請求項１に記載の自動経路切り換え可能なＵＳＢ制御回路としている。
【００１４】
【発明の実施の形態】
図２は本発明の実施例の回路ブロック図である。四つのＵＳＢコネクタを例に挙げると、図示されるように、第１ＵＳＢコネクタ２２１に第１切り換え装置２２７及び第１ＵＳＢ送受信器２２３が接続され、該第１ＵＳＢ送受信器２２３に第１ポート経路コントローラ２２５と第１ＵＳＢコントローラ２７３が接続されている。第２ＵＳＢコネクタ２４１に第２切り換え装置２４７及び第２ＵＳＢ送受信器２４３が接続され、該第２ＵＳＢ送受信器２４３に第２ポート経路コントローラ２４５と第１ＵＳＢコントローラ２７３が接続されている。第３ＵＳＢコネクタ２６１に第３切り換え装置２６７及び第３ＵＳＢ送受信器２６３が接続され、該第３ＵＳＢ送受信器２６３に第３ポート経路コントローラ２６５と第２ＵＳＢコントローラ２７５が接続されている。第４ＵＳＢコネクタ２８１に第４切り換え装置２８７及び第４ＵＳＢ送受信器２８３が接続され、該第４ＵＳＢ送受信器２８３に第４ポート経路コントローラ２８５と第２ＵＳＢコントローラ２７５が接続されている。別に第１高速ＵＳＢ送受信器２３３と第２高速ＵＳＢ送受信器２５３がそれぞれ各切り換え装置を通して各ＵＳＢコネクタに接続され、各高速ＵＳＢ送受信器が並びに各ポート経路コントローラと一つの高速ＵＳＢコントローラ２７１に接続されている。また、高速装置経路コントローラ２９が各ポート経路コントローラ及び各切り換え装置に接続されている。
【００１５】
以上の構造により、任意の一つのＵＳＢコネクタ、例えば第３ＵＳＢコネクタ２６１に一つのＵＳＢ装置が接続された時、まず、第３ＵＳＢ送受信器２６３が該ＵＳＢ装置がフルスピードＵＳＢ装置であるか否かを判断し、もしノーであれば、第３ポート経路コントローラ２６５が直接制御経路を第３ＵＳＢ送受信器２６３によるメインコントロールに設定し、第２ＵＳＢコントローラ２７５に接続する。もし初期判断で、該ＵＳＢ装置がフルスピードＵＳＢ装置であると判断したなら、即ち第３ポート経路コントローラ２６５がまず第３ＵＳＢ送受信器の制御権を取り消し、高速装置経路コントローラ２９が即ち各高速ＵＳＢ送受信器の使用状況により、第３切り換え装置２６７により制御経路を未占用の高速ＵＳＢ送受信器に切り換え、例えば第２高速ＵＳＢ送受信器２５３、さらに第２高速ＵＳＢ送受信器２５３により、高速ＵＳＢ検出プロセスを行い、該ＵＳＢ装置が高速ＵＳＢ装置であるか否かを判断し、もしイエスであれば、該ＵＳＢ装置は第２高速ＵＳＢ送受信器２５３により制御され高速ＵＳＢコントローラ２７１に接続される。もし検出結果が、該ＵＳＢ装置が非高速ＵＳＢ装置であるとするなら、即ち制御権は第３ＵＳＢ送受信器２６３のメインコントロールにもどされ、第２ＵＳＢコントローラ２７５に接続される。
【００１６】
このほか、上述の切り換え装置は、少なくとも一つのコントロールスイッチ２２９を具え、それぞれＵＳＢコネクタと高速ＵＳＢ送受信器に接続され、該高速装置経路コントローラの制御によりオン或いはオフし、制御経路の切り換え動作を行う。各ポート経路コントローラには状態レジスタが設けられ、駆動プログラムにより直接各ＵＳＢポートの状態を読み取り正確に動作でき、既存の駆動プログラムと相容しどのような改修も不要である。
【００１７】
最後に図３に示されるのは本発明の実施例の動作時のブロック表示図である。図示されるように、本発明の実施例は動作時に、各一つの高速ＵＳＢ送受信器に一つの切り換えスイッチが接続され、二つの高速ＵＳＢ送受信器では、第１高速ＵＳＢ送受信器２３３が第１切り換えスイッチ２９１を通して各ＵＳＢコネクタに接続され、第２高速ＵＳＢ送受信器２５３が第２切り換えスイッチ２９３を通して各ＵＳＢコネクタに接続される。ＵＳＢ装置がいずれか一つのＵＳＢコネクタに接続される時、まずＵＳＢ送受信器が該ＵＳＢ装置がフルスピードＵＳＢ装置であるか否かを判断し、もしノーであれば、直接該ＵＳＢ送受信器をＵＳＢコントローラに接続し、もし初期判断がフルスピード装置であるとされるなら、切り換え装置の切り換えにより未占用の高速ＵＳＢ送受信器により高速ＵＳＢ装置の検出プロセスを行い、高速ＵＳＢ装置であるか否かを判断し、もしイエスであれば、高速ＵＳＢ送受信器の制御により高速ＵＳＢコントローラ２７１に接続する。もしノーであれば切り換えスイッチが制御権を切り換え、対応するＵＳＢ送受信器の制御によりＵＳＢコントローラに接続する。
【００１８】
本発明は周知の構造と較べ、既存のポート経路コントローラに高速装置経路コントローラを組み合わせて本発明の目的を達成しているほか、本発明のＵＳＢ制御回路はまた一つのメインコントロールチップに整合されうる。
【００１９】
また、上述の各実施例の操作プロセス中、もし全ての高速ＵＳＢ送受信器がいずれも占用されていれば、ＵＳＢ装置は高速ＵＳＢ装置であってもなくても、いずれもＵＳＢ送受信器のメインコントロールの下で運転する。しかし、現在一部のコンピュータに二部の高速ＵＳＢ装置が挿入されることは多く、ゆえに一般の状況下で二つの高速ＵＳＢ送受信器を設計すれば十分に使用に足りる。もし、使用者の要求により高速ＵＳＢ装置の使用量を増す必要があれば、比較的多くの数量の高速ＵＳＢ送受信器を設計可能である。こうして、資源を節約しコストを下げる目的を達成し、且つ使用者のさし込み錯誤の問題を発生しない。本発明の制御回路は既存の駆動プログラムと完全に相容し、ゆえにＵＳＢ装置の設計業者が回路設計の改変を行ってその駆動プログラムを改変する必要がない。
【００２０】
【発明の効果】
総合すると、本発明は一種のＵＳＢ制御回路、特に自動経路切り換え可能なＵＳＢ制御回路を提供し、それは高速装置経路コントローラにポート経路コントローラ或いは整合経路コントローラ及び各切り換え装置を組み合わせて高速ＵＳＢ装置に接続されたＵＳＢコネクタ制御経路を高速ＵＳＢ送受信器に切り換えて高速ＵＳＢコントローラにより駆動制御できるようにしている。ゆえに本発明は新規性、進歩性及び産業上の利用価値を有する。なお、以上の説明は本発明の実施範囲を限定するものではなく、本発明に基づきなしうる細部の修飾或いは改変は、いずれも本発明の請求範囲に属するものとする。
【図面の簡単な説明】
【図１】 周知のＵＳＢ制御回路のブロック表示図である。
【図２】 本発明の好ましい実施例の回路ブロック図である。
【図３】 本発明の実施例の動作時のブロック表示図である。
【符号の説明】
１２１ 第１ＵＳＢコネクタ １２３ 第２ＵＳＢコネクタ
１２５ 第３ＵＳＢコネクタ １２７ 第４ＵＳＢコネクタ
１３ 高速ＵＳＢコントローラ １４１ 第１ＵＳＢポート
１４３ 第２ＵＳＢポート １４５ 第３ＵＳＢポート
１４７ 第４ＵＳＢポート １５ 第１ＵＳＢコントローラ
１６ 高速ＵＳＢ送受信器 １７ 第２ＵＳＢコントローラ
１８ ＵＳＢ送受信器 １９ ポート経路コントローラ
２２１ 第１ＵＳＢコネクタ ２２３ 第１ＵＳＢ送受信器
２２５ 第１ポート経路コントローラ ２２７ 第１切り換え装置
２２９ 制御スイッチ
２３３ 第１高速ＵＳＢ送受信器
２４１ 第２ＵＳＢコネクタ ２４３ 第２ＵＳＢ送受信器
２４５ 第２ポート経路コントローラ ２４７ 第２切り換えスイッチ
２５３ 第２高速ＵＳＢ送受信器
２６１ 第３ＵＳＢコネクタ ２６３ 第３ＵＳＢ送受信器
２６５ 第３ポート経路コントローラ ２６７ 第３切り換えスイッチ
２７１ 高速ＵＳＢコントローラ ２７３ 第１ＵＳＢコントローラ
２７５ 第２ＵＳＢコントローラ ２８１ 第４ＵＳＢコネクタ
２８３ 第４ＵＳＢ送受信器 ２８５ 第４ポート経路コントローラ
２８７ 第４切り換えスイッチ
２９ 高速装置経路コントローラ
２９１ 第１切り換えスイッチ ２９３ 第２切り換えスイッチ
【発明の属する技術分野】
本発明は一種のＵＳＢ制御回路に係り、特に、自動経路切り換え可能なＵＳＢ制御回路に係り、それは特に、高速装置経路コントローラにポート経路コントローラと各切り換え装置を組み合わせ、自動的に高速ＵＳＢ装置に接続したＵＳＢコネクタコントロール経路を高速ＵＳＢ送受信器に切り換えて高速ＵＳＢコントローラにより駆動制御する、自動経路切り換え可能なＵＳＢ制御回路に関する。
【０００２】
【従来の技術】
近年、情報関連産業の高度な発展及び人々の情報製品の演算と伝送速度に対する要求が日増しに増加し、これまで業者が使用している周知のＵＳＢ１．１規格のバス技術はすでに使用に耐えなくなっており、業者は不断に研究開発を進め、ついに大量に伝送速度を向上できる新規格を提供するに至った。
【０００３】
ＵＳＢ規格にはプラグアンドプレイがあり、最多で１２７個のＵＳＢ装置を直列に接続でき、５Ｖの電力を提供し、ただ一つのＩＲＱを占用する等の長所があり、人々に広く受け入れられている。以前に使用されたＵＳＢ１．１規格の伝送速度は低速の１．５Ｍｂｐｓ及びフルスピードの１２Ｍｂｐｓの二種類の速度があり、一般に慢速の装置例えばキーボード、マウス及び音声装置には十分に使用できる。しかし画像、ビデオ信号処理やデータのアクセス等の装置では不足し、ゆえに伝送速度が最高で４８０Ｍｂｐｓに達する高速ＵＳＢ（ＵＳＢ２．０）規格が提供され、熱烈な反響を得ている。
【０００４】
しかし、現在多くのコンピュータの周辺設備及び伝統的な慢速入出力装置はＵＳＢ１．１規格を使用する必要があり、一部の業者の解決策は図１に示されるとおりである。即ち、四つのＵＳＢ装置を接続した設計では、その主要な構造は、第１ＵＳＢコネクタ（ｐａｄ）１２１を第１ＵＳＢポート１４１に接続し、第２ＵＳＢコネクタ１２３を第２ＵＳＢポート１４３に接続し、第３ＵＳＢコネクタ１２５を第３ＵＳＢポート１４５に接続し、第４ＵＳＢコネクタ１２７を第４ＵＳＢポート１４７に接続し、さらに、高速ＵＳＢコントローラ１３、第１ＵＳＢコントローラ１５及び第２ＵＳＢコントローラ１７を含む。そのうち各ＵＳＢポート中にそれぞれ一つの高速ＵＳＢ送受信器１６、ＵＳＢ送受信器１８及びポート経路コントローラ１９が設けられている。
【０００５】
高速ＵＳＢ送受信器１６とＵＳＢ送受信器１８が各ＵＳＢコネクタに接続され、ＵＳＢコネクタに接続されたＵＳＢ装置に対してデータの伝送と制御の動作を行い、一方で、高速ＵＳＢ送受信器１６とＵＳＢ送受信器１８がそれぞれポート経路コントローラ１９を通して高速ＵＳＢコントローラ１３或いは第１ＵＳＢコントローラ１５及び第２ＵＳＢコントローラ１７のいずれかに接続される。こうして、高速ＵＳＢ装置の検出順序（ｃｈｉｒｐ ｓｅｑｕｅｎｃｅ）を通し該ＵＳＢコネクタが接続するＵＳＢ装置が高速ＵＳＢ装置であるか否かを判断し、並びにポート経路コントローラ１９によりＵＳＢコネクタの制御権をＵＳＢコントローラ或いは高速ＵＳＢコントローラに切り換え、装置が有する伝送効率を発揮する。
【０００６】
上述の構造は、自動的にコントロール経路を切り換える機能を達成して、使用者のさし込みエラーを防止するが、各一つのコネクタを高速ＵＳＢ送受信器に配置する必要があり、高速ＵＳＢ送受信器とＵＳＢ送受信器のそのチップに占用する面積比が約１０：１とされ、現在の設計では一般に６個のＵＳＢコネクタがビルトインされ、各一つのコネクタに高速ＵＳＢ送受信器が配置されてチップ面積を大幅に増加している。しかしこれは現代の軽薄短小の設計原則に違反するだけでなく、生産コストを大幅に増加する。また、一般に、一部のコンピュータに二つの高速ＵＳＢ装置を差し込むことはよく行われており、高速装置を同時に全てのＵＳＢコネクタに挿入する機会も少なくない。ゆえに上述の設計は極めて資源の浪費である。
【０００７】
資源の浪費を減少するため、高速ＵＳＢ送受信器の数量をＵＳＢコネクタの数量より小さくする設計が可能であるが、しかしこの法式は高速ＵＳＢ装置を特定のＵＳＢコネクタに使用するよう制限するだけでなく、もし使用者が各ＵＳＢコネクタが高速ＵＳＢ送受信器に接続しているか否かを識別できなければ、高速ＵＳＢ装置を高速くＵＳＢ送受信器が接続されていないコネクタに間違って接続することがあり、このため高速ＵＳＢ装置がそのあるべき機能を発揮できなくなった。
【０００８】
このため、上述の周知の制御回路の欠点、及び使用上に発生する問題に対して、一種の新規な解決法案が必要とされている。即ち、有効に資源を利用できる構造で、自動的にその制御経路を切り換えて挿入錯誤を防止でき、且つ大幅に生産コストを減らせる自動経路切り換え可能なＵＳＢ制御回路の構造が求められている。
【０００９】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の主要な目的は、一種の自動経路切り換え可能なＵＳＢ制御回路を提供することにあり、それは、高速装置経路コントローラを利用し、自動的に高速ＵＳＢ装置に接続されたＵＳＢコネクタ制御経路を高速ＵＳＢ送受信器に切り換え、高速ＵＳＢコントローラにより駆動制御できるようにしたものとする。
【００１０】
本発明の次の目的は、一種の自動経路切り換え可能なＵＳＢ制御回路を提供することにあり、その高速ＵＳＢ送受信器の数量はＵＳＢコネクタの数量より少なく、大幅にチップの面積と生産コストを減らせるものとする。
【００１１】
本発明の別の目的は、一種の自動経路切り換え可能なＵＳＢ制御回路を提供することにあり、そのＵＳＢコネクタは一つの切り換え装置を通して各高速ＵＳＢ送受信器に接続され、整合経路コントローラの制御を通し、自動的に制御経路を切り換えるものとする。
【００１２】
本発明のさらに別の目的は、一種の自動経路切り換え可能なＵＳＢ制御回路を提供することにあり、その切り換え装置は複数のコントロールスイッチを具え、高速装置経路コントローラによりそのオンとオフを制御し、制御経路を切り換えるものとする。
【００１３】
【課題を解決するための手段】
請求項１の発明は、自動経路切り換え可能なＵＳＢ制御回路において、
各種のＵＳＢ装置を接続するための複数のＵＳＢコネクタと、
それぞれが対応するＵＳＢコネクタに接続される複数のＵＳＢ送受信器と、
少なくとも一つのＵＳＢコントローラとされ、それぞれ対応するＵＳＢ送受信器と接続され、各ＵＳＢ送受信器を通して対応するＵＳＢコネクタに接続されたＵＳＢ装置を制御及び駆動する、上記少なくとも一つのＵＳＢコントローラと、
それぞれが対応するＵＳＢコネクタに前記ＵＳＢ送受信器を介して接続された複数のポート経路コントローラと、
各一つのＵＳＢコネクタとポート経路コントローラに接続された少なくとも一つの高速ＵＳＢ送受信器と、
高速ＵＳＢコントローラとされ、各高速ＵＳＢ送受信器に接続され、各高速ＵＳＢ送受信器を通してＵＳＢコネクタに接続された高速ＵＳＢ装置を制御及び駆動する、高速ＵＳＢコントローラと、
高速装置経路コントローラとされ、各ポート経路コントローラに接続され、該高速装置経路コントローラ及び各ポート経路コントローラの両方を利用し、高速ＵＳＢ装置に接続されたＵＳＢコネクタの制御回路を自動的に高速ＵＳＢ送受信器に切り換えて高速ＵＳＢコントローラにより制御駆動する、上記高速装置経路コントローラと、
を具えたことを特徴とする、自動経路切り換え可能なＵＳＢ制御回路としている。
請求項２の発明は、前記高速ＵＳＢ送受信器と各ＵＳＢコネクタの接続部分に切り換え装置が設けられたことを特徴とする、請求項１に記載の自動経路切り換え可能なＵＳＢ制御回路としている。
請求項３の発明は、前記切り換え装置が高速装置経路コントローラにより制御され、それはいずれか一つの高速ＵＳＢコネクタとの導通と切断のいずれか一つの状態を選択することを特徴とする、請求項２に記載の自動経路切り換え可能なＵＳＢ制御回路としている。
請求項４の発明は、前記切り換え装置が少なくとも一つの制御スイッチを具え、各制御スイッチが対応する高速ＵＳＢ送受信器に接続されたことを特徴とする、請求項２に記載の自動経路切り換え可能なＵＳＢ制御回路としている。
請求項５の発明は、前記制御スイッチが高速装置経路コントローラに接続され、高速装置経路コントローラによりそのオンとオフが制御されることを特徴とする、請求項４に記載の自動経路切り換え可能なＵＳＢ制御回路としている。
請求項６の発明は、前記高速ＵＳＢ送受信器の数量がＵＳＢコネクタより少ないことを特徴とする、請求項１に記載の自動経路切り換え可能なＵＳＢ制御回路としている。
請求項７の発明は、前記制御回路が一つのメインコントロールチップに整合されたことを特徴とする、請求項１に記載の自動経路切り換え可能なＵＳＢ制御回路としている。
【００１４】
【発明の実施の形態】
図２は本発明の実施例の回路ブロック図である。四つのＵＳＢコネクタを例に挙げると、図示されるように、第１ＵＳＢコネクタ２２１に第１切り換え装置２２７及び第１ＵＳＢ送受信器２２３が接続され、該第１ＵＳＢ送受信器２２３に第１ポート経路コントローラ２２５と第１ＵＳＢコントローラ２７３が接続されている。第２ＵＳＢコネクタ２４１に第２切り換え装置２４７及び第２ＵＳＢ送受信器２４３が接続され、該第２ＵＳＢ送受信器２４３に第２ポート経路コントローラ２４５と第１ＵＳＢコントローラ２７３が接続されている。第３ＵＳＢコネクタ２６１に第３切り換え装置２６７及び第３ＵＳＢ送受信器２６３が接続され、該第３ＵＳＢ送受信器２６３に第３ポート経路コントローラ２６５と第２ＵＳＢコントローラ２７５が接続されている。第４ＵＳＢコネクタ２８１に第４切り換え装置２８７及び第４ＵＳＢ送受信器２８３が接続され、該第４ＵＳＢ送受信器２８３に第４ポート経路コントローラ２８５と第２ＵＳＢコントローラ２７５が接続されている。別に第１高速ＵＳＢ送受信器２３３と第２高速ＵＳＢ送受信器２５３がそれぞれ各切り換え装置を通して各ＵＳＢコネクタに接続され、各高速ＵＳＢ送受信器が並びに各ポート経路コントローラと一つの高速ＵＳＢコントローラ２７１に接続されている。また、高速装置経路コントローラ２９が各ポート経路コントローラ及び各切り換え装置に接続されている。
【００１５】
以上の構造により、任意の一つのＵＳＢコネクタ、例えば第３ＵＳＢコネクタ２６１に一つのＵＳＢ装置が接続された時、まず、第３ＵＳＢ送受信器２６３が該ＵＳＢ装置がフルスピードＵＳＢ装置であるか否かを判断し、もしノーであれば、第３ポート経路コントローラ２６５が直接制御経路を第３ＵＳＢ送受信器２６３によるメインコントロールに設定し、第２ＵＳＢコントローラ２７５に接続する。もし初期判断で、該ＵＳＢ装置がフルスピードＵＳＢ装置であると判断したなら、即ち第３ポート経路コントローラ２６５がまず第３ＵＳＢ送受信器の制御権を取り消し、高速装置経路コントローラ２９が即ち各高速ＵＳＢ送受信器の使用状況により、第３切り換え装置２６７により制御経路を未占用の高速ＵＳＢ送受信器に切り換え、例えば第２高速ＵＳＢ送受信器２５３、さらに第２高速ＵＳＢ送受信器２５３により、高速ＵＳＢ検出プロセスを行い、該ＵＳＢ装置が高速ＵＳＢ装置であるか否かを判断し、もしイエスであれば、該ＵＳＢ装置は第２高速ＵＳＢ送受信器２５３により制御され高速ＵＳＢコントローラ２７１に接続される。もし検出結果が、該ＵＳＢ装置が非高速ＵＳＢ装置であるとするなら、即ち制御権は第３ＵＳＢ送受信器２６３のメインコントロールにもどされ、第２ＵＳＢコントローラ２７５に接続される。
【００１６】
このほか、上述の切り換え装置は、少なくとも一つのコントロールスイッチ２２９を具え、それぞれＵＳＢコネクタと高速ＵＳＢ送受信器に接続され、該高速装置経路コントローラの制御によりオン或いはオフし、制御経路の切り換え動作を行う。各ポート経路コントローラには状態レジスタが設けられ、駆動プログラムにより直接各ＵＳＢポートの状態を読み取り正確に動作でき、既存の駆動プログラムと相容しどのような改修も不要である。
【００１７】
最後に図３に示されるのは本発明の実施例の動作時のブロック表示図である。図示されるように、本発明の実施例は動作時に、各一つの高速ＵＳＢ送受信器に一つの切り換えスイッチが接続され、二つの高速ＵＳＢ送受信器では、第１高速ＵＳＢ送受信器２３３が第１切り換えスイッチ２９１を通して各ＵＳＢコネクタに接続され、第２高速ＵＳＢ送受信器２５３が第２切り換えスイッチ２９３を通して各ＵＳＢコネクタに接続される。ＵＳＢ装置がいずれか一つのＵＳＢコネクタに接続される時、まずＵＳＢ送受信器が該ＵＳＢ装置がフルスピードＵＳＢ装置であるか否かを判断し、もしノーであれば、直接該ＵＳＢ送受信器をＵＳＢコントローラに接続し、もし初期判断がフルスピード装置であるとされるなら、切り換え装置の切り換えにより未占用の高速ＵＳＢ送受信器により高速ＵＳＢ装置の検出プロセスを行い、高速ＵＳＢ装置であるか否かを判断し、もしイエスであれば、高速ＵＳＢ送受信器の制御により高速ＵＳＢコントローラ２７１に接続する。もしノーであれば切り換えスイッチが制御権を切り換え、対応するＵＳＢ送受信器の制御によりＵＳＢコントローラに接続する。
【００１８】
本発明は周知の構造と較べ、既存のポート経路コントローラに高速装置経路コントローラを組み合わせて本発明の目的を達成しているほか、本発明のＵＳＢ制御回路はまた一つのメインコントロールチップに整合されうる。
【００１９】
また、上述の各実施例の操作プロセス中、もし全ての高速ＵＳＢ送受信器がいずれも占用されていれば、ＵＳＢ装置は高速ＵＳＢ装置であってもなくても、いずれもＵＳＢ送受信器のメインコントロールの下で運転する。しかし、現在一部のコンピュータに二部の高速ＵＳＢ装置が挿入されることは多く、ゆえに一般の状況下で二つの高速ＵＳＢ送受信器を設計すれば十分に使用に足りる。もし、使用者の要求により高速ＵＳＢ装置の使用量を増す必要があれば、比較的多くの数量の高速ＵＳＢ送受信器を設計可能である。こうして、資源を節約しコストを下げる目的を達成し、且つ使用者のさし込み錯誤の問題を発生しない。本発明の制御回路は既存の駆動プログラムと完全に相容し、ゆえにＵＳＢ装置の設計業者が回路設計の改変を行ってその駆動プログラムを改変する必要がない。
【００２０】
【発明の効果】
総合すると、本発明は一種のＵＳＢ制御回路、特に自動経路切り換え可能なＵＳＢ制御回路を提供し、それは高速装置経路コントローラにポート経路コントローラ或いは整合経路コントローラ及び各切り換え装置を組み合わせて高速ＵＳＢ装置に接続されたＵＳＢコネクタ制御経路を高速ＵＳＢ送受信器に切り換えて高速ＵＳＢコントローラにより駆動制御できるようにしている。ゆえに本発明は新規性、進歩性及び産業上の利用価値を有する。なお、以上の説明は本発明の実施範囲を限定するものではなく、本発明に基づきなしうる細部の修飾或いは改変は、いずれも本発明の請求範囲に属するものとする。
【図面の簡単な説明】
【図１】 周知のＵＳＢ制御回路のブロック表示図である。
【図２】 本発明の好ましい実施例の回路ブロック図である。
【図３】 本発明の実施例の動作時のブロック表示図である。
【符号の説明】
１２１ 第１ＵＳＢコネクタ １２３ 第２ＵＳＢコネクタ
１２５ 第３ＵＳＢコネクタ １２７ 第４ＵＳＢコネクタ
１３ 高速ＵＳＢコントローラ １４１ 第１ＵＳＢポート
１４３ 第２ＵＳＢポート １４５ 第３ＵＳＢポート
１４７ 第４ＵＳＢポート １５ 第１ＵＳＢコントローラ
１６ 高速ＵＳＢ送受信器 １７ 第２ＵＳＢコントローラ
１８ ＵＳＢ送受信器 １９ ポート経路コントローラ
２２１ 第１ＵＳＢコネクタ ２２３ 第１ＵＳＢ送受信器
２２５ 第１ポート経路コントローラ ２２７ 第１切り換え装置
２２９ 制御スイッチ
２３３ 第１高速ＵＳＢ送受信器
２４１ 第２ＵＳＢコネクタ ２４３ 第２ＵＳＢ送受信器
２４５ 第２ポート経路コントローラ ２４７ 第２切り換えスイッチ
２５３ 第２高速ＵＳＢ送受信器
２６１ 第３ＵＳＢコネクタ ２６３ 第３ＵＳＢ送受信器
２６５ 第３ポート経路コントローラ ２６７ 第３切り換えスイッチ
２７１ 高速ＵＳＢコントローラ ２７３ 第１ＵＳＢコントローラ
２７５ 第２ＵＳＢコントローラ ２８１ 第４ＵＳＢコネクタ
２８３ 第４ＵＳＢ送受信器 ２８５ 第４ポート経路コントローラ
２８７ 第４切り換えスイッチ
２９ 高速装置経路コントローラ
２９１ 第１切り換えスイッチ ２９３ 第２切り換えスイッチ
Claims (7)
- 自動経路切り換え可能なＵＳＢ制御回路において、
各種のＵＳＢ装置を接続するための複数のＵＳＢコネクタと、
それぞれが対応するＵＳＢコネクタに接続される複数のＵＳＢ送受信器と、
少なくとも一つのＵＳＢコントローラとされ、それぞれ対応するＵＳＢ送受信器と接続され、各ＵＳＢ送受信器を通して対応するＵＳＢコネクタに接続されたＵＳＢ装置を制御及び駆動する、上記少なくとも一つのＵＳＢコントローラと、
それぞれが対応するＵＳＢコネクタに前記ＵＳＢ送受信器を介して接続された複数のポート経路コントローラと、
各一つのＵＳＢコネクタとポート経路コントローラに接続された少なくとも一つの高速ＵＳＢ送受信器と、
高速ＵＳＢコントローラとされ、各高速ＵＳＢ送受信器に接続され、各高速ＵＳＢ送受信器を通してＵＳＢコネクタに接続された高速ＵＳＢ装置を制御及び駆動する、高速ＵＳＢコントローラと、
高速装置経路コントローラとされ、各ポート経路コントローラに接続され、該高速装置経路コントローラ及び各ポート経路コントローラの両方を利用し、高速ＵＳＢ装置に接続されたＵＳＢコネクタの制御回路を自動的に高速ＵＳＢ送受信器に切り換えて高速ＵＳＢコントローラにより制御駆動する、上記高速装置経路コントローラと、
を具えたことを特徴とする、自動経路切り換え可能なＵＳＢ制御回路。 - 前記高速ＵＳＢ送受信器と各ＵＳＢコネクタの接続部分に切り換え装置が設けられたことを特徴とする、請求項１に記載の自動経路切り換え可能なＵＳＢ制御回路。
- 前記切り換え装置が高速装置経路コントローラにより制御され、それはいずれか一つの高速ＵＳＢコネクタとの導通と切断のいずれか一つの状態を選択することを特徴とする、請求項２に記載の自動経路切り換え可能なＵＳＢ制御回路。
- 前記切り換え装置が少なくとも一つの制御スイッチを具え、各制御スイッチが対応する高速ＵＳＢ送受信器に接続されたことを特徴とする、請求項２に記載の自動経路切り換え可能なＵＳＢ制御回路。
- 前記制御スイッチが高速装置経路コントローラに接続され、高速装置経路コントローラによりそのオンとオフが制御されることを特徴とする、請求項４に記載の自動経路切り換え可能なＵＳＢ制御回路。
- 前記高速ＵＳＢ送受信器の数量がＵＳＢコネクタより少ないことを特徴とする、請求項１に記載の自動経路切り換え可能なＵＳＢ制御回路。
- 前記制御回路が一つのメインコントロールチップに整合されたことを特徴とする、請求項１に記載の自動経路切り換え可能なＵＳＢ制御回路。
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