JP4003896B2 - ジャカード機の選針装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、織機の縦糸開口装置であるジャカード機の選針装置の改良に関し、更に詳しくは縦針を任意に選択することができるジャカード機の選針装置の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、ジャカード機の縦糸の開口を行うための縦針の選針装置としては、電磁ソレノイドをアクチュエータとして、縦針選針子を回動させ、該縦針選針子を縦針と係合させることで選針を行うものが最も一般的である。
【0003】
上記選針装置において、図6に示す如く、装置本体31には、縦針選針子32が並設され、且つ該縦針選針子32の回動手段として、電磁ソレノイド34が設けられ、該電磁ソレノイド34の励磁により、縦針選針子32が回動し、しかも、該縦針選針子32が回動した際に、先端に形成された係止爪33が、縦針40に形成された孔41に係止されるものである。
【0004】
即ち、複数の電磁ソレノイド34, …を選択的に励磁させることにより、任意の縦針選針子32を回動させると共に、任意の縦針40と係合させ、選針を行うものである。
【0005】
しかる後、選針装置の装置本体31又はナイフ42の何れかを移動させ、両者を相対的に離間させることで、縦針選針子32と係合しない縦針40は、装置本体31との相対位置変化を許容して離間する一方、縦針選針子32と係合した縦針40は、装置本体31との相対位置変化を許容しないため、縦針40の二つの位置状態が併存し、縦糸を開口することができるものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のジャカード機の選針装置にあっては、電磁ソレノイド34を採用するものであるため、複数並設された電磁ソレノイド34, …同士の励磁による相互影響を避けること、及び電磁ソレノイド34の配置干渉を避けることの二つの点から、必然的に縦針選針子32, …同士の間隔(ピッチ)を広くせざるを得ず、選針装置自体が大型化するという問題点があった。
【0007】
また、前記電磁ソレノイド34にあっては、電力消費量が大であると共に、アクチュエータとしてのエネルギー変換効率の悪さから発熱量が著しいという問題点があり、かかる問題点を解決するために選針装置の冷却を目的とした冷却ファン等を設ける必要があり、さらに、選針装置が大型化するものであった。
【0008】
さらに、前記電磁ソレノイド34は、励磁状態と非励磁状態との切換に多少のタイムログが発生するために、選針装置の運転速度を上げることができず、織物の生産性の向上に限界が生じていた。
【0009】
そこで本発明は、上記の如き問題点に鑑みてなされたもので、選針装置の小型化を図ると共に、消費電力を抑えることによるランニングコストの低減、及び、織物の生産性向上を可能とするジャカード機の選針装置を提供することを課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明に係るジャカード機の選針装置は、複数の縦針10, …に係合し、所望の縦針10を選針するジャカード機の選針装置であって、装置本体1 には、帯板状に形成され、且つ電圧の印加により湾曲する圧電素子体5 と、該圧電素子体5 の湾曲により回動する縦針選針子2 とが複数並設され、前記縦針選針子 2 が並設された方向 P に回動すると共に、前記縦針選針子 2 に形成された係止部 3 と、前記縦針 10 に形成された被係止部 11 とが、前記縦針選針子 2 の回動する面と直交する方向で係合するよう構成されてなることを特徴とするものである。
【0011】
上記構成からなるジャカード機の選針装置にあっては、装置本体1 を縦針10側に移動、若しくは複数の縦針10, …を装置本体1 側に移動させて、相対位置を変化させる。
【0012】
さらに、選針を所望する縦針10と対応する位置関係にある圧電素子体5 に電圧を印加すると、この電圧が印加された圧電素子体5 は、電歪現象により湾曲すると同時に、該圧電素子体5 の湾曲により前記縦針選針子2 が回動し、前記縦針選針子2 と縦針10とが係合可能な状態となる。しかも、圧電素子体5 は帯板状に形成されているため、互いの圧電素子体5,…の間隔を狭めて複数配置できるものである。
【0013】
しかる後、装置本体1 を縦針10から離間、若しくは複数の縦針10, …を装置本体1 から離間することにより、回動した縦針選針子2 は、縦針10と係合する一方、回動していない縦針選針子2 は、縦針10と係合しないこととなる。
【0014】
従って、前記縦針選針子2 と係合した縦針10は、装置本体1 に保持され、相対距離を一定に保つ一方、縦針選針子2 と係合しない縦針10は、装置本体1 から離間することとなるという二つの状態が併存するものである。
【0016】
また、上記構成からなるジャカード機の選針装置は、前記縦針選針子2 を並設するに当たっては、前記縦針10が二つの係止部3 間を通過するだけの幅を確保すればよく、複数の縦針選針子2 , …の間隔を狭めて構成することができるものである。
従って、装置本体1 を縦針10側に移動、若しくは複数の縦針10, …を装置本体1 側に移動させることにより、縦針10に形成された被係止部11を縦針選針子2 に形成された係止部3 間を通過し、回動領域に進入させた後、所望の縦針選針子2を並設された方向Pであって、しかも縦針10の幅だけ回動させ、係止部3 と被係止部11とを係合可能な状態とするものである。
【0017】
さらに、本発明に係るジャカード機の選針装置は、請求項2記載の如く、前記縦針選針子2 が、前記装置本体1 の表裏に夫々設けられ、該二つの縦針選針子2が同期して回動するような構成も採用することができる。
かかる構成からなる請求項2記載のジャカード機の選針装置は、装置本体1 の表裏に縦針選針子2 が夫々設けられているため、二つの縦針選針子2,2 が同期した複動式のジャカード機の選針装置を構成するものである。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参酌しつつ説明する。
図1に示す如く、10は、縦糸(図示せず)の開口動作を行うための複数の縦針であり、該複数の縦針10, …がナイフ12に等間隔で穿設された孔に夫々挿通され、一部分で係止されると共に、ナイフ12の上下動により、縦針10も連動して上下動してなる。
【0019】
1 は本発明に係る選針装置の装置本体であり、該装置本体1 は、略板状に成形したアクリル樹脂からなると共に、上下方向、即ち、前記縦針10方向に可動である。即ち、前記縦針10と装置本体1 とは、相対位置変化を可能とするものである。
【0020】
2 は、縦針10を保持するための縦針選針子であり、前記装置本体1 の実装面1aに複数突出して並設された枢支部1bに、前記縦針選針子2 の一部に穿設された孔2aを嵌合させることにより、前記縦針選針子2 は枢支部1bを中心として回動自在に複数配置されてなるものである。
【0021】
また、前記縦針選針子2 は、回動中心に対する一方側である作用部2bと、他方側である回動部2cとからなり、作用部2bには二股部2dが形成されると共に、回動部2cは縦針10と略同一幅に形成し、しかも、該回動部2cの先端には、縦針10に形成された被係止部としての爪11と係合すべく、係止部としての爪3 が実装面1aに対して、上方に突出するように形成されている。
【0022】
さらに、複数の縦針選針子2,…の間隔は、該縦針選針子2,…に形成された爪3,…の間を縦針10が通過するための幅だけを確保すればよく、装置本体1 には縦針選針子2 が高密度に配置されてなるものである。
【0023】
5 は、回動手段としての圧電素子体であり、該圧電素子体5 は帯板状に形成されると共に、一端5aが、装置本体1 の実装面1aに前記枢支部1bと同一間隔で並設された固定部材1dの二つの固定部材1d,1d 間に挟持固定されている。
【0024】
また、前記固定部材1dは、該固定部材1d,1d 間の中心が、前記枢支部1bの中心に対して、上下方向、即ち、移動方向でずれるように並設され、さらに、前記圧電素子体5 の他端5bが、縦針選針子2 に形成された二股部2dに取付け、係止されているため、縦針選針子2 は、移動方向に対して、傾斜した状態となるものである。
【0025】
さらに、前記圧電素子体5 は、例えば曲げ易く且つ曲げ疲労強度に優れた金属基材を帯板状に成形し、表面に圧電セラミック層を被覆したもので、該金属基材及び圧電セラミック層間に電圧を印加すると、圧電セラミック層が電歪現象を呈し、金属基材に曲げ応力が生じるものである。また、前記圧電素子体5 は、印加する電圧の正負によって、湾曲する方向を変えることが可能である。
【0026】
従って、前記圧電素子体5 は前記実装面1aに対して帯板面を縦にして取付けられているため、実装面1aに沿って湾曲し、他端5bが縦針選針子2 の二股部2dの壁面を押圧するようにして縦針選針子2 を回動させることとなるが、正の電圧が印加された場合には、圧電素子体5 は右隣の圧電素子体5 の方向に湾曲し、縦針選針子2 を時計回りに回動させると共に、負の電圧が印加された場合には、圧電素子体5 は左隣の圧電素子体5 の方向に湾曲し、縦針選針子2 を反時計回りに回動させる。
【0027】
しかも、前記二股部2dが縦針選針子2 の回動中心の近傍に形成されると共に、前記爪3 が回動中心より十分離間して形成されているため、回動による爪3 の偏位量は、圧電素子体5 の他端5bの偏位量に比して大である。従って、前記圧電素子体5 の僅かな湾曲量であっても、縦針選針子2 に形成された爪3 は大きく回動するものである。
【0028】
また、前記装置本体1 の実装面1aには、前記枢支部1bと同一間隔で制止部1cが並設されているため、回動する縦針選針子2 が両隣の何れの制止部1c,1c とも当接して、縦針選針子2 の回動範囲は限定されることとなる。なお、この範囲での回動方向を、縦針選針子2 が並設された方向Pとする。
【0029】
以上より、圧電素子体5 に負の電圧が印加された場合には、該圧電素子体5 が湾曲して縦針選針子2 が反時計回りに回動すると共に、該縦針選針子2 が、回動方向に位置する制止部1cと当接した位置即ち縦針10の進入を許容する位置Aに位置する一方、圧電素子体2 に正の電圧が印加された場合には、該圧電素子体2 が湾曲して縦針選針子2 が時計回りに回動すると共に、該縦針選針子2 が、回動方向に位置する制止部1cに当接し、縦針10と略同一線上となる位置Bに位置するものである。
【0030】
なお、同一間隔にて複数並設された縦針選針子2,…を選択的に回動すべく、同一間隔にて複数並設された圧電素子体5,…のうち、任意の圧電素子体5 に電圧を印加するための回路基板7 が前記装置本体1 に付設されており、該回路基板7 は、コード8 を介して送られる信号、動力により制御されている。
【0031】
本発明の実施の形態に係るジャカード機の選針装置を以上の構成よりなるが、以下に、縦針を保持する方法を説明する。
尚、本発明の実施の形態に係る選針装置においては、前記装置本体1 と、ナイフ12に係止された縦針10とは、相対位置を変化させるべく夫々可動であるが、以下の説明では、装置本体1 は固定とし、縦針10が装置本体に対して上下動するものとする。
【0032】
先ず、図2(イ)、(ロ)に示す如く、前記ナイフ12を下降させた状態においては、前記縦針10と前記縦針選針子2 とが十分に離間されていると共に、縦針10は縦糸の開口を行っていない。
また、この状態では、全ての圧電素子体5,…に負の電圧が印加されており、全ての縦針選針子2,…が、縦針10の進入を許容する位置Aに位置している。
【0033】
次に、図3(イ)、(ロ)に示す如く、縦針10の爪11が縦針選針子2,2 の爪3,3 間を通過するまで前記ナイフ12を上昇させることにより、縦針10の爪11を前記縦針選針子2 の爪3 の回動領域に進入させる。なお、この状態では、全ての縦糸が上方に持ち上げられたこととなる。
【0034】
さらに、図4(イ)、(ロ)に示す如く、所望する圧電素子体5 に正の電圧を印加する。すると、該圧電素子体5 は逆方向に湾曲し、該圧電素子体5 の他端5bが縦針選針子2 の二股部2dの壁面を押圧するようにして縦針選針子2 が並設された方向Pに回動させる。
しかも、前記制止部1cのために、縦針選針子2 は回動を制止され、縦針10と略同一線上となる位置Bに位置することとなる。
【0035】
しかも、前記縦針選針子2 の回動により、縦針選針子2 と縦針10とが略同一線上に位置することとなるため、縦針選針子2 に形成された爪3 と、縦針10に形成された爪11とが係合可能な状態となる。
【0036】
しかる後、前記ナイフ12を下降させる。すると、前記縦針10の爪11が前記縦針選針子2 の爪3 と係合することとなり、縦針10は縦針選針子2 に保持され、相対移動を許容されず、縦糸が上方に引張られた状態が維持される。
【0037】
また、負の電圧が印加されたままの圧電素子体5 に係る縦針選針子2 にあっては、縦針10は、縦針選針子2 と係合することなく、相対移動が許容され、ナイフ12と共に下降するため、縦糸も下降するものである。
【0038】
従って、縦糸は、上方に引張られた状態と、下降した状態との二つの状態が併存し、縦糸の開口状態を作り出すことが可能となるのである。
【0039】
因みに、縦針10を選択するための縦針選針子2 は装置本体に枢支されて設けられているため、縦針10、縦糸等の自重による引張力は装置本体1 の枢支部1bにのみ加わり、前記圧電素子体5 に引張力が直接作用することはない。従って、圧電素子体5 に負担をかけず、圧電素子体5 の耐久性の向上を図ることが可能となり、圧電素子体5 の作動不良による装置の誤動作を好適に防止すると共に、選針装置の寿命を長期化することが可能となるものである。
【0040】
尚、本発明は上述の実施の形態に限定されるものではなく、適宜変更可能である。
即ち、回動手段としての圧電素子体5 は、セラミック層を重合させたバイモルフ圧電素子、又はユニモルフ圧電素子であってもよい。要は回動手段の湾曲を利用して、縦針選針子2 を回動させることができると共に、回動手段同士の間隔を狭めて配置し、選針装置装置の小型化が図れるものであれば本発明の意図するところである。
【0041】
また、前記圧電素子体5 が採用されることにより従来に比して大幅な装置の小型化が図れるため、帯板状の圧電素子体5 の帯板面を装置本体1 の実装面1aと平行に取付け、圧電素子体5 を実装面1aと直交する方向に湾曲させると共に、前記縦針選針子2 を実装面1aと直交する方向に回動させるような構成にすることも可能である。
【0042】
さらに、本実施の形態では、縦針10の保持手段として、縦針10の爪11に縦針選針子2 の爪3 を係合させてなるが、これに限定されず、何れか一方に形成した穴と他方に形成した爪との係合であってもよい。
【0043】
また、縦針10と縦針選針子2 との係合は、装置本体1 の実装面1aと直交する方向即ち縦針選針子2 の回動する面と直交する方向にて行われるが、これに限定されず、縦針選針子2 の回動方向に係止部を設け、実装面1aと平行する方向での係合であってもよい。
【0044】
さらに、本実施の形態では、圧電素子体5 に正の電圧を印加した場合、縦針選針子2 が時計回りに回動し、圧電素子体5 に負の電圧を印加した場合、縦針選針子2 が反時計回りに回動するように構成されてなるが、この組み合わせに限定されず、要は、縦針選針子2 が、縦針10の進入を許容する位置Aと、縦針10と略同一線上となる位置Bとの二つの位置に回動するものであればよい。
【0045】
また、上記実施の形態の選針装置は単動式のものであるが、図5に示す如く、縦針選針子2 と圧電素子体5 との組み合わせを、装置本体1 であって実装面1aの裏側の実装面1eにも設け、装置本体1 の表裏に相対向するように配置すれば、複動式の選針装置を構成することができる。
【0046】
即ち、表裏の縦針10,10 を夫々ナイフ12,12 で上下動可動とし、表裏の縦針選針子2,2 が同期的に回動する(一方が回動し、他方が回動しない場合も含める)と共に、該縦針選針子2,2 が夫々の縦針10を係合保持可能である。
【0047】
また、表裏の縦針10,10 は、夫々下部に作動糸15が接続されており、該作動糸15に第一滑車16が懸吊され、該第一滑車16と連結部材17で連結された第二滑車18に、一端が固定された縦糸19が巻きかけられており、該縦糸19の他端側が縦糸の開口を行うものである。
【0048】
従って、本実施の形態の単動式の選針装置に比して、さらに高速化を図ることが可能となるものである。
【0049】
【発明の効果】
以上のように、本発明に係るジャカード機の選針装置は、回動手段として、電圧の印加により湾曲する圧電素子体を採用し、該圧電素子体を帯板状に形成しているため、圧電素子体を複数並設した場合であっても、圧電素子体間の影響がないこと、及び、圧電素子体自体が薄く、体積が嵩張らないことにより、互いの圧電素子体の間隔を狭めて配置することが可能となり、選針装置自体を大幅に小型化することが可能である。
【0050】
また、前記圧電素子体は少量の電気で電歪現象を起こすため、選針装置を運転するための消費電力が少なくて済み、ランニングコストを低減することができると共に、消費電力が少なくて済むため、選針装置の発熱量が少なくなり、冷却ファン等を設ける必要もなく、装置自体をさらに小型化することができる。
【0051】
さらに、前記圧電素子体は、湾曲、非湾曲状態の切換が瞬時にして行われるため、選針装置の運転速度を速めることが可能となり、織物の生産性を向上することが可能である。
【0052】
また、本発明に係るジャカード機の選針装置は、縦針選針子が並設された方向に回動すると共に、縦針選針子に形成された係止部と、縦針に形成された被係止部とが、縦針選針子が回動する面と直交する方向で係合するよう構成されているため、複数の縦針選針子の間隔は、縦針が進入するための幅だけを確保すればよく、装置本体に縦針選針子を高密度に配置することができ、選針装置をさらに小型化することが可能となる。
【0053】
さらに、本発明に係るジャカード機の選針装置は、請求項2記載の如く、装置本体の表裏に縦針選針子を設け、夫々が同期して回動する構成を採用することができるため、複動式選針装置を大幅に小型化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示し、選針装置装置と縦針の平面図。
【図2】同実施の形態の縦針の保持前の状態であって、(イ)は要部平面図、(ロ)は要部側面図。
【図3】同実施の形態の縦針が縦針選針装置子の回動領域に進入した状態であって、(イ)は要部平面図、(ロ)は要部側面図。
【図4】同実施の形態の縦針選針装置子が回動した状態であって、(イ)は要部平面図、(ロ)は要部側面図。
【図5】他実施の形態の複動式選針装置の一部断面を含む要部側面図。
【図6】従来の複動式選針装置の要部平面図。
【符号の説明】
1 …装置本体、1a…実装面、2 …縦針選針子、3 …爪(係止部)、5 …圧電素子体、10…縦針、11…爪(被係止部)、12…ナイフ

Claims (2)

  1. 複数の縦針(10,…) に係合し、所望の縦針(10)を選針するジャカード機の選針装置であって、装置本体(1) には、帯板状に形成され、且つ電圧の印加により湾曲する圧電素子体(5) と、該圧電素子体(5) の湾曲により回動する縦針選針子(2) とが複数並設され、該縦針選針子 (2) が並設された方向 (P) に回動すると共に、前記縦針選針子 (2) に形成された係止部 (3) と、前記縦針 (10) に形成された被係止部 (11) とが、前記縦針選針子 (2) の回動する面と直交する方向で係合するよう構成されてなることを特徴とするジャカード機の選針装置。
  2. 前記縦針選針子(2) が、前記装置本体(1) の表裏に夫々設けられ、該二つの縦針選針子(2,2) が同期して回動するよう構成されてなる請求項1記載のジャカード機の選針装置。
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