JP4003609B2 - アクチュエータおよび光スイッチング素子 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ディスプレイ、プロジェクタ装置などに用いられる光スイッチング素子、および光スイッチング素子を構成するのに適したアクチュエータに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
プロジェクタには、入射光または照明光をドット単位で変調して画像を形成する空間光変調装置、すなわちライトバルブ、が使用されており、そのライトバルブの1つとして、マイクロミラーの角度を変えて光をオンオフするDMD(デジタルマイクロミラーデバイス)あるいはマイクロミラーデバイスが知られている。このマイクロミラーデバイスは、液晶デバイスより応答速度が速く、明るい画像が得られるので、小型でありながら高輝度で高品質な画像を表示でき、小型のプロジェクタなどの画像表示装置に適している。
【0003】
マイクロミラーデバイスを用いた画像表示装置の一例を図9に示してある。このプロジェクタ99は、白色光源91からの光束71を回転式のカラーフィルタ93により時分解し、跳ね上げミラー94などを用いてマイクロミラーデバイス95に照射し、マイクロミラーデバイス95により変調された光束(表示光)72を投射レンズ96を介してスクリーン97に投影する。マイクロミラーデバイス95は、ドット単位で光を変調することができるマイクロミラーを備えたスイッチング素子が2次元にアレイ状またはマトリクス状に配列されたものである。図10に、マイクロミラーを用いた光スイッチング素子98の概要を示してある。この光スイッチング素子98は、水平な状態から±10度程度だけ旋回可能なマイクロミラー30と、それを旋回駆動するためのアクチュエータ40とを備えている。アクチュエータ40は、半導体基板48に作り込まれた駆動回路49により制御される。
【0004】
アクチュエータ40は、半導体基板48の上に配列された一対の下電極(第2の電極)42aおよび42bと、それらの電極42aおよび42bの上で、板ばねなどを介して旋回するように支持された駆動エレメント31とを備えており、駆動エレメント31の裏面、すなわち、下電極42aおよび42bと対峙する位置に上電極(第1の電極)32が配置されている。そして、上下電極42a、42bおよび32の間の静電力により駆動エレメント31を駆動する。この静電駆動型のアクチュエータ40の制御方法は様々であり、たとえば、上電極32に一定の電位が印加されているのであれば、第2の電極の下電極42aおよび42bに駆動回路49から異なる電位を印加することにより、上電極32との間に働く静電力により駆動エレメント31を所望の方向に旋回させることができる。この例では、駆動エレメント31の上面が反射面、すなわち、マイクロミラー30となっているので、駆動エレメント31と共にマイクロミラー30が旋回し、入射光71をスイッチングする。
【0005】
マイクロミラー30は、図10に一点鎖線で示すように、駆動回路49からの信号によって傾き、斜めに入射した入射光束71を上方のオン方向に射出光72として反射する。このため、スイッチング素子98に対し垂直方向に投射レンズ96が配置されていれば、マイクロミラー30により反射された光が投射レンズ96を通ってスクリーン97に投影されるので、このスイッチング素子98の状態がオン状態となる。一方、マイクロミラー30が反対側に傾くと、マイクロミラー30で反射した光(無効光)74はスクリーン97に投影されないのでオフ状態となる。このようなティルトミラー型のスイッチング素子98は、アクチュエータ40を構成する上電極32と下電極42aまたは42bの間に、静電力Fを生じさせて駆動エレメント31を旋回し、それと共にマイクロミラー30を傾かせて、有効光72と無効光74を制御している。このようなマイクロミラーは、例えば特許文献1に記載されている。
【0006】
【特許文献1】
米国特許第5600383号明細書
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
このマイクロミラーを用いた光スイッチング素子あるいは光スイッチングデバイスにおいて、駆動電圧Vを下げて、消費電力を小さくすることが1つの課題である。すなわち、図10に示した光スイッチング素子98においては、一方の電極の組み合わせ、たとえば、上電極32と下電極42aとの組み合わせの静電力Fによりマイクロミラー(反射面)30が傾くと、他方の組み合わせ、上電極32とした電極42bとの距離が大きくなる。そして、静電力Fは、電極間の距離dとすると、以下の式(1)に示したように距離dの二乗に反比例して小さくなるので所望の静電力Fを得ようとすると非常に大きな駆動電圧が要求される。なお、以下の式(1)でCは定数であり、電極の面積および誘電率を加味した値である。
F=C*V/d2 ・・・(1)
したがって、多くのケースでは、駆動エレメント31をトーションバネなどの弾性体で支持し、弾性体の復元力を用いて駆動エレメント31の位置を水平に戻し、その位置から静電力Fにより駆動エレメント31を所望の方向に傾けるようにしている。このため、駆動エレメント31の駆動速度は、電極に信号を印加可能な速度だけでは決まらず、光スイッチング素子98が備えている特性に大きく左右され、低駆動電圧で駆動速度を向上することは難しい。
【0008】
さらに、マイクロミラーデバイスにおいて、有効光と無効光を区別しようとすると、マイクロミラー30の傾き(偏角)θが大きいことが望ましい。しかしながら、大きな偏角θを確保しようとすると、マイクロミラー30の旋回スペース、すなわち、駆動エレメント31の旋回スペースを広く確保する必要があり、駆動エレメント31と基板48との距離は大きくなる。したがって、電極間距離dも大きくなり、駆動エレメント31を駆動するための駆動電圧Vが高くなる。このため、コントラストが大きく、駆動電圧Vが低く、低消費電力型のマイクロミラーデバイスを提供することは難しい。
【0009】
そこで、本発明においては、駆動電圧が低い、低消費電力のマイクロミラーデバイスであって、偏角θを大きく確保でき、コントラストに必要なマイクロミラーの傾きを確保できる光スイッチング素子およびそれに適したアクチュエータを提供することを目的としている。また、アクチュエータの駆動速度が速く、スイッチング速度を上げて解像度を向上できるスイッチング素子を提供することも目的としている。そして、本発明の光スイッチング素子およびそれらが2次元に配列された光スイッチングデバイスにより、コントラストが高く、解像度も高い画像を表示することができるプロジェクタなどの画像表示装置を提供することも本発明の目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明においては、水平な電極ではなく、マイクロミラーの傾きに合わせた電極によりアクチュエータを構成している。すなわち、本発明のアクチュエータは、基板と、その基板の上方で第1の軸を中心に旋回可能な駆動エレメントとを有し、駆動エレメントは、基板に面した第1の電極を備えており、基板は、駆動エレメントに面した第2の電極を備えており、駆動エレメントが平衡な状態において、第1および第2の電極は、これら第1および第2の電極の間隔が第1の軸側から離れるにしたがって大きくなるように形成されていることを特徴としている。上記で説明したように、マイクロミラーデバイスでは、マイクロミラーが軸を中心に旋回するように動く。したがって、軸に近い所は移動距離が小さく、軸から離れるにつれて移動距離が大きくなる。すなわち、マイクロミラーを駆動する駆動エレメントの移動距離は一定ではなく、軸から離れるにつれて移動距離は大きくなる。このため、移動距離が確保できるように傾いた電極を基板、駆動エレメントあるいはその両方に設けることにより、軸に近いところでは電極間距離dが小さいアクチュエータを提供することが可能となる。
【0011】
したがって、本発明のアクチュエータでは、駆動エレメントの軸に近いところでは電極間距離が小さくなるのでアクチュエータを駆動するための駆動電圧Vを下げることができる。そして、アクチュエータで駆動されるマイクロミラーを備えたスイッチング素子を駆動するための消費電力も下げることができる。このため、低消費電力の光スイッチングデバイスを提供できる。
【0012】
本発明のアクチュエータにおいては、第1および第2の電極の間隔が第1の軸側から離れるにしたがって大きくなるように形成されている。したがって、第1の軸から離れた所では電極間距離dは低減されない。しかしながら、上述したように静電力Fは距離の二乗に反比例する。したがって、第1の軸の近傍で電極間距離dが大幅に小さくなるので、静電力Fはその距離の二乗に反比例して大きくなり、駆動電圧Vを低減できる効果は大きい。さらに、駆動エレメントの旋回角すなわち偏角θが大きくなると、第1の軸から離れた駆動エレメントの周辺では移動距離が大きくなるが、第1の軸の近傍の移動距離はほとんど変わらず、電極間距離dもほとんど変わらない。したがって、低駆動電圧で偏角θの大きなアクチュエータを提供できる。このため、駆動電圧Vが低く、コントラストの高い光スイッチング素子および光スイッチングデバイスを提供できる。
【0013】
また、同様のことが、一方の方向に傾いた駆動エレメントを他方の方向に旋回させるときにも言える。すなわち、旋回するときに第1の軸の近傍の移動距離は小さいので、第1の軸の近傍の電極間距離が小さな傾いた電極を採用することが可能であり、それにより、他方の方向に旋回するときの電極間距離が小さくなりアクチュエータの作動速度が向上する。したがって、このアクチュエータによりマイクロミラーを駆動することにより作動速度が速く、解像度の高い光スイッチング素子および光スイッチングデバイスを提供できる。このため、本発明の光スイッチングデバイスを用いて、低消費電力で、コントラストが高く、さらに分解能も高いプロジェクタなどの画像表示装置を提供することが可能となる。
【0014】
本発明のアクチュエータにおいては、第1の電極および/または第2の電極が傾いていればよいが、駆動エレメント側を傾けようとすると、ある程度の厚みが必要となるので、慣性モーメントが増加し、駆動特性が劣化する要因となる。このため、第2の電極を、第1の軸の近傍が駆動エレメントの方向に高く、第1の軸から離れると低くなる、断面が台形または両テーパにすることが望ましい。そして、第1の電極は、平らにすることが望ましい。具体的には、第2の電極の形状を楔形、逆三角形や台形状することができ、駆動エレメントが最大偏角だけ傾いた状態で、第1および第2の電極が平行になるような角度に設定することが望ましい。
【0015】
このような電極は、電極自身を楔形や片台形または等脚台形にしても良く、土台となる基板の形状を楔形や片台形または等脚台形に形成してこの土台の斜面に第2の電極を形成しても良い。このような形状は、透過率変調マスクや、異方性エッチングを利用して製造することができる。すなわち、本発明のアクチュエータは、第1の電極を形成する第1の工程と、第2の電極を形成する第2の工程とを有し、少なくとも第1および第2の工程のいずれかにおいては、少なくとも第1の電極および第2の電極のいずれかを透過率変調マスクまたは異方性エッチングを用いて形成する製造方法により製造できる。
【0016】
さらに、駆動電圧Vを低下するためには、第1の軸に沿って、この第1の軸と基板との距離を縮められるように第3の電極を設けることが望ましい。まず、第3の電極により第1の軸と基板との距離を縮め、次に、第1および第2の電極により駆動エレメントの角度を変える制御方法を採用することにより、第1および第2の電極の距離dをさらに縮めることが可能となり、駆動電圧Vを低減できる。たとえば、基板には、第1の軸に面するように第3の電極を設けることが可能であり、この場合には、第2の電極は、第3の電極の第1の軸に対して外側に位置し、第2の電極は、第1の軸の近傍が駆動エレメントの方向に高く、第1の軸から離れるに低くなる楔形に形成する。そして、第3の電極は、第2の電極の最も高い位置に合わせて配置する。
【0017】
【発明の実施の形態】
(第1の実施の形態)
以下に図面を参照しながら本発明の実施の形態を説明する。図1に示すように、本例のプロジェクタ1は、全体構成は図9に基づき説明したプロジェクタ99と同様であるが、マイクロミラーデバイス10は、図2に示すように、端面または断面が等脚台形の土台(サポート)47によりマイクロミラー30を支持したスイッチング素子20aが2次元にアレイ状またはマトリクス状に配列されたも図3に、本例の光スイッチング素子20aの概略構造を模式的に示してある。この光スイッチング素子20aは、マイクロミラー30が水平な状態(平衡な状態)から±15度程度の範囲で角度を変えて光をスイッチングするスイッチング素子である。
【0018】
そして、本実施の形態における光スイッチング素子20aは、基板48と、基板48の上に設けられた土台(サポート)47と、サポート47の上に設けられた下電極42aおよび42bと、を有している。光スイッチング素子20aは、さらに、基板48の面(図3の紙面と直交する面)に対してほぼ垂直な軸34aに沿って立つ1対の支柱34(図3では一部のみを図示)と、駆動エレメント35と、を有する。駆動エレメント35は、図3の紙面に垂直な軸36の周りで旋回できるように、トーションバネ(不図示)を介して1対の支柱34に連結されている。
【0019】
駆動エレメント35は導電性を有しており、第1の電極32としても機能する。また、駆動エレメント35の表面は光反射性を有しており、その表面をマイクロミラー30と表記する。このような駆動エレメント35はアルミニウムから形成されている。なお、本実施の形態において、第1の電極32(本実施の形態における駆動エレメント35)、下電極42a、および下電極42bをアクチュエータ40と表記する。
【0020】
アクチュエータ40によって、マイクロミラー30を兼ねた駆動エレメント35が第1の軸36を中心に旋回駆動される。さらに、半導体基板48には、駆動回路49が作り込まれており、下電極42aまたは42bのいずれかに駆動電圧Vを供給してマイクロミラー30を所望の方向に傾ける。
【0021】
さらに、本例の光スイッチング素子20aにおいては、基板48の上に第1の軸36に対峙する部分を中心に断面が等脚台形の土台(サポート)47がシリコン製の絶縁体により形成されている。つまり、サポート47の形状は、軸36aと支柱34に平行な軸34aとを含む、図2に示したような仮想的な面36vに関して対称である。そして、この土台47の傾斜した斜面47aおよび47bのそれぞれに下電極42aおよび42bが配置されている。そのため、図3(a)に示したように、内側(駆動エレメント35の旋回軸36の側)から、外側に向かって基板48の方向に傾斜(テーパ状)した下電極42aおよび42bが形成されており、光スイッチング素子20aのマイクロミラー30が平衡状態(水平な状態)では、上電極32との下電極42aおよび42bとの間隔dが、駆動エレメント35の旋回軸36から離れるにしたがって大きくなる。すなわち、軸36に近い内側の間隔(電極間距離)d1に対して、軸36から離れた周辺の間隔(電極間距離)d2が徐々に大きく異なる。
【0022】
したがって、周辺部分に対して軸36に近い位置では、電極間距離d1が非常に小さくなるので、上記の式(1)に示したように、駆動電力Vが同じであれば、距離の二乗に反比例する大きな静電力Fが作用し、同じ静電力Fを得るのであれば駆動電力Vを下げることができる。すなわち、従来の水平型の電極を用いたアクチュエータであると、電極間距離は本例の光スイッチング素子20aのアクチュエータ40の周辺部分の距離d2に一定に保たれる。これに対し、本例の光スイッチング素子20aのアクチュエータ40においては、駆動エレメント35の周辺部では従来と電極間距離が変わらないものの、駆動エレメント35の中心36に近づくにつれ電極間距離が小さくなり、静電力Fが大きくなる。したがって、駆動電圧Vを下げることができ、スイッチングデバイスの消費電力を低減できる。
【0023】
駆動エレメント35がどちらかの方向に傾いた状態(オン状態)では、図3(b)に示すように、上電極(第1の電極)32と下電極42aとは平行になり、電極間距離d3は、ほぼ一定になる。一方、図10に示したような水平型の電極を用いたアクチュエータであると、電極間距離は一定にならず、駆動エレメントの周辺部での電極間の間隔が本例の電極間距離d3と同じ程度に小さくなっても、中心部は離れており、電極間距離は大きい。本実施の形態によれば、オン状態および反対側に傾いたオフ状態のときも、軸36の近傍の電極間距離は従来のスイッチング素子と比べて小さくなる。距離が小さくなることで従来の装置よりも大きな静電力F(電極極間距離の二乗に反比例する力)が働くため、オン状態あるいはオフ状態を維持するための駆動電圧Vも大幅に低減できる。
【0024】
さらに、駆動エレメント35が、平衡状態を経由して下電極42a側に傾いたオン状態になる際に、軸36の近傍における上電極(第1の電極)32と他方の下電極42bとの距離d4の変化は、駆動エレメント35の周囲における上電極32と下電極42bとの距離の変化に比較して小さい。また、駆動エレメント35の旋回によって駆動エレメント35が下電極42b(または下電極42a)から離れている場合でも、電極間距離d4は図10に示した水平型の電極を用いたアクチュエータと比較すると短い。このため、オン状態からオフ状態に切り替えるときも、高速で駆動エレメント35を旋回させることができる。したがって、オン状態からオフ状態、また、オフ状態からオン状態への状態を切り替える速度(処理速度)も向上する。
【0025】
また、図3から分かるように、マイクロミラー30の偏角θを大きくしても、マイクロミラー30の周辺部においては上電極32と下電極42aとの電極間距離d2は広がるが、軸3s6の近傍の電極間距離d1はほとんど広がらない。したがって、コントラストを大きくするためにマイクロミラー30の偏角θを大きく設定した光スイッチング素子20aにおいて、低駆動電圧Vで駆動することが可能となる。したがって、コントラストが高く、低消費電力の光スイッチング素子20aを提供することができ、本例の光スイッチング素子を用いることにより鮮明な画像を表示できる光スイッチングデバイスおよびそれを用いたプロジェクタを提供できる。
【0026】
図4(a)〜(d)に、本発明のアクチュエータ40を備えた光スイッチング素子20が複数配列された光スイッチングデバイス10を製造する概要を示してある。先ず、図4(a)に示すように、駆動回路49が作り込まれた半導体基板48の表面に、土台となる絶縁性の部材、例えば約1.0μmの厚さのシリコン層61を形成する。このシリコン層61の表面にフォトレジスト層62を形成する。そして、別途に作成した透過率変調マスク(グレーマスク)63を介してレジスト層62をパターニングする。この透過率変調マスク63には、下電極42aおよび42bの土台47の台形を形成するように中心の透過率が低く、周囲の透過率の高い透過率変調パターンが光スイッチング素子の単位で形成されており、レジスト層62を感光することにより、それらの台形のパターンをレジスト層62に転写することができる。
【0027】
次に、図4(b)に示すように、レジスト層62を介して適当なエッチャント、たとえば、塩素系ガスあるいはフッ素系ガス(Cl2、SF6)によりドライエッチングし、シリコン層61を等脚台形状に形成することにより下電極42aおよび42bの土台47が得られる。土台47の最も高い部分の高さは、およそ1.0μmである。この図4(b)の過程は、透過率変調マスクを用いたエッチングの代わりに、ウェットエッチングによりシリコンの異方性エッチングを用いて台形の土台47を形成することも可能である。
【0028】
そして、図4(c)に示すように、土台47の斜面47aおよび47bにアルミニウムあるいは他の金属により下電極42aおよび42bを形成する。これにより、基板48の上に台形の土台47に支持された傾斜した電極が形成される。さらに、約1.5μmの厚さの犠牲層を挟んでアルミニウムあるいは他の金属による駆動エレメント35を形成し、公知のフォトリソグラフィー技術により図4(d)に示すように、支柱34を形成したうえで素子分離することにより、図3に示したような光スイッチング素子20aがマトリクス状に2次元に配列された光スイッチングデバイス10を製造することができる。土台47と駆動エレメント35との間の間隔は、最も狭い個所で約0.5μmとなる。また、本実施の形態では、駆動エレメント35は、10μm×15μmのサイズである。このような製造方法によって、基板48によって定義される平面を基準として、+−約15度の範囲で旋回可能な駆動エレメント35が実現できる。
【0029】
(第2の実施の形態)
図5には、本発明の他のアクチュエータ40bを備えた光スイッチング素子20bを示してある。なお、以下に示す光スイッチング素子は、いずれもマイクロミラーデバイス10に含まれる光スイッチング素子である。したがって、上記の第1の実施の形態と共通する部分については説明を省略する。
【0030】
本例の光スイッチング素子20bのアクチュエータ40bは、断面が台形状の土台47の上面47cに、下電極42aおよび42bの間に、中間電極(第3の電極)43が設けられている。この中間電極43は、基板48に、第1の軸(旋回軸)36に沿って、第1の軸36に面するように配置されており、傾斜するように設けられた下電極(第2の電極)42aおよび42bの上方の位置にほぼ合わせて配置されている。
【0031】
本例の光スイッチング素子20bは、まず、図5(a)に示すように、中間電極43に駆動電圧Vを供給する。これにより、駆動エレメント35の第1の軸36に沿った部分が撓んで中間電極43の方向に引っ張られる。すなわち、中間電極36と上電極32の電極間距離d5が縮まる。これにより、上電極32と下電極42aとの距離d1およびd2が縮まり、図5(b)に示したように、上電極32と下電極42aとの距離が距離d1´およびd2´となり、さらに電極間距離を縮めて本例のアクチュエータ40bを駆動する電圧Vを下げることができる。
【0032】
そして、図5(c)に示すように、駆動エレメント35が傾いた状態で中間電極43から駆動電圧Vを除去すると、駆動エレメント35の周辺は下電極42aにより引っ張られた状態で駆動エレメント35の中心、すなわち、中心軸36は上方に移動し、駆動エレメント35は所望の角度に傾く。オフ状態に傾ける場合も、先ず、中間電極43に駆動電圧Vを印加することにより、電極間距離d4を縮めることが可能となり、駆動電圧Vを下げ、また、作動速度を向上することができる。
【0033】
(第3の実施の形態)
図6(a)および(b)に、本発明のさらに他のアクチュエータ40cを備えた光スイッチング素子20cを模式的に示してある。本例のアクチュエータ40cは、基板48の上に、支柱34および駆動エレメント35の旋回軸36を挟むように対称な位置に配置された、断面が三角形の一対の下電極(第2の電極)42aおよび42bを備えている。すなわち、本例の光スイッチング素子20cにおいては、下電極42aおよび42bを断面が三角形の立体的な形状とすることにより、駆動エレメント35が平衡な状態で、旋回軸36の近傍の電極間距離d1が小さく、旋回軸36から離れると電極間距離d2が大きくなるアクチュエータ40を形成している。本例のように、シリコンなどにより基板48の上に土台を形成しなくても、電極42aおよび42bをテーパな面が形成されるように透過率変調マスクなどを用いて、立体的に形成することにより本発明に係るアクチュエータおよび光スイッチング素子を形成できる。
【0034】
(第4の実施の形態)
図7(a)〜(c)に、本発明のさらに他のアクチュエータ40dを備えた光スイッチング素子20dを示してある。本例のアクチュエータ40dは、基板48の上に一対の下電極42aおよび42bと、これらの間に、中間電極(第3の電極)43が設けられている。この中間電極43は、基板48に、旋回軸36に面するように配置され、その上面43aが下電極(第2の電極)42aおよび42bの最も高い位置に合わせて配置されている。したがって、本例の光スイッチング素子20dも、第2の実施の形態と同様に、先ず、図7(a)に示すように、中間電極43を駆動して駆動エレメント35を引き寄せ、次に、図7(b)に示すように、上電極32と下電極42aとの距離、特に、軸36の近傍の距離d1が小さくなった状態で、これらの電極32および42aに駆動電圧Vを加えて駆動エレメント35を駆動する。したがって、さらに低い駆動電圧Vで駆動エレメント35を図7(c)に示すようにオン状態にすることができる。
【0035】
(その他の実施の形態)
図8(a)および(b)に、本発明のさらに他のアクチュエータ40eおよび40fを備えた光スイッチング素子20eおよび20fを示してある。アクチュエータ40eは、上記の実施の形態1〜4とは逆に、基板48には、一対の平坦な下電極42aおよび42bを設け、駆動エレメント35を基板48に対して断面が逆三角形に形成し、その平坦な上面をマイクロミラー30としている。逆三角形状の駆動エレメント35の頂点35tが支柱34を介して基板48に対して旋回可能な第1の軸36となっている。そして、駆動エレメント35の頂点35tを挟んだ斜面35aおよび35bに基板48に対面する上電極(第1の電極)32が形成されている。
【0036】
このような断面が逆三角形の駆動エレメント35をアルミニウムなどの金属で形成する場合は、上記と同様に、駆動エレメント35をマイクロミラー30および上部電極32として利用することができる。一方、駆動エレメント35をシリコンなどにより構成することも可能であり、その場合は、それぞれに面にアルミニウムあるいはその他の金属膜を蒸着することによりマイクロミラー30および上電極32を形成することができる。
【0037】
そして、本例の光スイッチング素子20eにおいても、平衡な状態で、軸36から遠ざかるにつれて電極間距離が大きくなるアクチュエータ40eが構成されている。したがって、上記の実施の形態と同様に、駆動電圧Vが低く、コントラストが大きく、さらに作動速度の速い光スイッチング素子を得ることができる。図8(b)に示す光スイッチング素子20fは、駆動エレメント35の上電極32および下電極42aおよび42bが共に傾いたアクチュエータ40fを備えている。このような光スイッチング素子20fも本発明に含まれ、上記で説明した光スイッチング素子と同様に、旋回軸36の周囲の電極間距離d1が小さくなり、駆動電圧Vを低減できる。
【0038】
さらに、本発明に含まれる光スイッチング素子は上記の例に限定されるものではない。上記の例では、いずれも駆動エレメントの上面をマイクロミラーとして利用しているが、駆動エレメントとは分離されたマイクロミラーエレメントを駆動エレメントで支持して上記の各光スイッチング素子と同様に駆動することができ、そのような光スイッチング素子も本発明に含まれる。また、上記の例では、下電極42aおよび42、上電極32ともに斜面(斜辺)が一様に傾斜した例を示しているが、多段階に傾斜させることも可能であるし、高さの異なる階段状の形状により上記と同様に軸から離れるに連れて電極間距離が大きくなるようなアクチュエータを形成することができる。
【0039】
これらの光スイッチング素子は、単体でも駆動電圧が低く、光をスイッチングするのに有効なものであるが、本発明の光スイッチング素子を2次元にマトリクス状に配置した光スイッチングデバイスは、2次元で光をスイッチングできるので画像を形成することが可能であり、プロジェクタなどの画像表示装置において有用であることは上述したとおりである。さらに、本発明の光スイッチング素子および光スイッチングデバイスは、光プリンタ、光通信の光スイッチング素子などの用途においても有用である。
【0040】
【発明の効果】
以上に説明したように、本発明においては、駆動エレメントを旋回駆動するために、その軸の周囲の電極間距離を小さくできるように傾いた、あるいは台形構造、または斜面構造の電極を採用したアクチュエータを提供している。したがって、電極間距離が小さくなるので駆動電圧を下げることが可能となり、低消費電力の光スイッチング素子および光スイッチングデバイスを提供できる。さらに、駆動エレメントの偏角を大きくしても駆動電圧を低く抑えることができるので、高コントラストで低消費電力の光スイッチングデバイスを提供できる。したがって、本発明の光スイッチングデバイスをプロジェクタ用のライトバルブに用いれば、より明るいプロジェクタを提供できる。また、光通信に用いれば、光分離が大きく取れるのでクロストークの低い光スイッチング素子を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る光スイッチングデバイス(光スイッチング素子)をライトバルブとしたプロジェクタの概要を示す図である。
【図2】 本発明に係る光スイッチング素子がアレイ状に配列された様子を模式的に示す図である。
【図3】 本発明に係るアクチュエータを備えた光スイッチング素子の第1の実施の形態を示す図である。
【図4】 図1に示したアクチュエータの製造プロセスを模式的に示す図である。
【図5】 本発明の異なるアクチュエータを備えた光スイッチング素子の第2の実施の形態を示す図である。
【図6】 本発明のさらに異なるアクチュエータを備えた光スイッチング素子の第3の実施の形態を示す図である。
【図7】 本発明のさらに異なるアクチュエータを備えた光スイッチング素子の第4の実施の形態を示す図である。
【図8】 本発明さらに異なるアクチュエータを備えた光スイッチング素子を示す図である。
【図9】 光スイッチングデバイスを用いたプロジェクタ型の表示装置の概要を示す図である。
【図10】 従来の光スイッチング素子を示す図である。
【符号の説明】
1 プロジェクタ
10 光スイッチングデバイス
20、20a〜20f 光スイッチング素子
30 マイクロミラー
32 上電極(第1の電極)
34 支柱
35 駆動エレメント
36 旋回軸(第1の軸)
40 アクチュエータ
42 下電極(第2の電極)
43 中間電極(第3の電極)
47 土台
48 基板
49 駆動回路
71 入射光
72 射出光(有効光)

Claims (8)

  1. 基板と、その基板の上方で第1の軸を中心に旋回可能な駆動エレメントとを有し、
    前記駆動エレメントは、前記基板に面した第1の電極を備えており、
    前記基板は、前記駆動エレメントに面した第2の電極を備えており、
    前記駆動エレメントが平衡な状態において、前記第1および第2の電極は、これら第1および第2の電極の間隔が前記第1の軸側から離れるにしたがって大きくなるように形成されており、
    前記基板は、前記第1の軸に面するように配置された第3の電極を備え、
    前記第2の電極は、前記第3の電極の前記第1の軸に対して外側に位置し、
    前記第2の電極は、前記第1の軸の近傍が前記駆動エレメントの方向に高く、前記第1の軸から離れるにしたがって低くなる楔形であり、
    前記第3の電極は、前記第2の電極の最も高い位置に合わせて配置されており、
    前記第3の電極に駆動電圧を供給することによって前記駆動エレメントが前記基板に対して引き寄せられ、
    第2の電極に駆動電圧を供給することによって前記基板に対して引き寄せられた前記駆動エレメントを旋回させるアクチュエータ。
  2. 請求項1において、前記第2の電極は、前記第1の軸の近傍が前記駆動エレメントの方向に高く、前記第1の軸から離れると低くなる、断面が台形または両テーパであるアクチュエータ。
  3. 請求項2において、前記駆動エレメントが平衡な状態の場合に前記第1の電極の面は前記基板の面に平行あるアクチュエータ。
  4. 請求項1ないし5のいずれかに記載のアクチュエータと、
    前記駆動エレメントにより駆動されるマイクロミラーとを有する光スイッチング素子。
  5. 請求項6に記載の光スイッチング素子を複数有し、それらの光スイッチング素子が2次元に配置されている光スイッチングデバイス。
  6. 請求項7に記載の光スイッチングデバイスと、その光スイッチングデバイスに照明光を照射する光源と、前記光スイッチングデバイスにより反射された光をスクリーンに投影する投射レンズとを有するプロジェクタ。
  7. 基板と、その基板の上方で第1の軸を中心に旋回可能な駆動エレメントとを有し、前記駆動エレメントは、前記基板に面した第1の電極を備えており、前記基板は、前記駆動エレメントに面した第2の電極を備えており、前記駆動エレメントが平衡な状態において、前記第1および第2の電極は、これら第1および第2の電極の間隔が前記第1の軸側から離れるにしたがって大きくなるように形成され、さらに、前記基板は、前記第1の軸に面するように配置された第3の電極を備え、前記第2の電極は、前記第3の電極の前記第1の軸に対して外側に位置し、前記第2の電極は、前記第1の軸の近傍が前記駆動エレメントの方向に高く、前記第1の軸から離れるにしたがって低くなる楔形であり、前記第3の電極は、前記第2の電極の最も高い位置に合わせて配置されているアクチュエータの制御方法であって、
    前記第3の電極により前記第1の軸と前記基板との距離を縮める工程と、
    その後、前記第1および第2の電極により前記駆動エレメントの角度を変える工程とを有するアクチュエータの制御方法。
  8. 基板と、その基板の上方で第1の軸を中心に旋回可能な駆動エレメントと、この駆動エレメントにより駆動されるマイクロミラーとを有し、前記駆動エレメントは、前記基板に面した第1の電極を備えており、前記基板は、前記駆動エレメントに面した第2の電極を備えており、前記駆動エレメントが平衡な状態において、前記第1および第2の電極は、これら第1および第2の電極の間隔が前記第1の軸側から離れるにしたがって大きくなるように形成され、さらに、前記基板は、前記第1の軸に面するように配置された第3の電極を備え、前記第2の電極は、前記第3の電極の前記第1の軸に対して外側に位置し、前記第2の電極は、前記第1の軸の近傍が前記駆動エレメントの方向に高 く、前記第1の軸から離れるにしたがって低くなる楔形であり、前記第3の電極は、前記第2の電極の最も高い位置に合わせて配置されている光スイッチング素子の制御方法であって、
    前記第3の電極により前記第1の軸と前記基板との距離を縮める工程と、
    その後、前記第1および第2の電極により前記マイクロミラーの角度を変える工程とを有する光スイッチング素子の制御方法。
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