JP4003183B2 - コンテナ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、コンテナの改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
コンテナの構造は、一般的に、複数の梁を箱状に組み、各梁の間を塞ぐようにパネルを固定することで必要な強度を確保した構造を有する(例えば、特許文献1参照。)。また、コンテナは、製造コストを低く抑えることが求められることから、低コストの汎用部品を使用して構成されることが多い。図8には、従来のコンテナ1を、幅方向に切断して見た場合の部分断面図を示している。コンテナ1の側部上梁2には、単純な矩形断面を有する汎用構造材が用いられている。
【0003】
【特許文献1】
特開2000−255679号公報(請求項1、図1)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記コンテナ1は、それ自体がトレーラ、鉄道、船舶等、必要に応じ最適の搬送手段に積み替えられて搬送されるものである。よって、搬送手段の種類を問わず自由に搬送することが可能となるよう、想定される全ての搬送手段に定められた積載限界を満たす寸法、重量の範囲内で構成されている。また、コンテナ1は、トラックのシャシーによって強度が補われるバンボディと比べ、それ自体に高い強度が要求される。したがって、必要な強度を確保しつつ所定の積載限界、重量制限等の範囲内で造られたコンテナ1は、バンボディに比べ、一般に容量が小さくなるといった欠点がある。
【0005】
しかも、図8に示すように、コンテナ1の側部上梁2に単純な矩形断面を有する構造材を用いた場合には、側部上梁2のコンテナ外側に露出する部位2aが所定の積載限界を越えてしまうことを防ぐために、側部上梁2の位置を低くする必要があり、かつ、側部上梁2のコンテナ室内3に面する部位2bが、コンテナ室内3の天井板4および横壁5よりも突出していることと合わせて、コンテナ容量を減少させる要因ともなっていた。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、コンテナに十分な強度を確保し、かつ、種々の搬送手段毎に設定された所定の積載限界をオーバーすることなく、可能な限りコンテナの容量を拡大することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するための、本発明の請求項1に係るコンテナは、箱状に組んだ梁を強度部材として有するコンテナにおいて、側部上梁のコンテナ外側に露出する部位を、プレス材により、所定の積載限界を避ける傾斜面として構成し、かつ、前記側部上梁のコンテナ室内に面する部位を、プレス材により、コンテナ室内の天井板および横壁の双方へと連続する互いに直交する面として構成し、かつ、両者を組み合わせて溶接し、さらに、前記側部上梁に、ルーフパネルおよびサイドパネルを溶接してなることを特徴とするものである。
本発明によれば、コンテナの強度を確保しつつ、コンテナの外部形状を、所定の積載限界基準を超えることなく可能な限り拡大し、かつ、コンテナ室内においても、天井板および横壁に対し側部上梁が突出して容量を侵食することを防ぐことができる。
また、側部上梁のコンテナ外側に露出する部位と、コンテナ室内に面する部位とは、夫々別工程でプレス成形したプレス材であり、両者を組み合わせて溶接することにより必要な強度を確保し、かつ、閉断面形状を容易に得ることができる。さらに、側部上梁には、ルーフパネルおよびサイドパネルが溶接されることで、コンテナに求められる強度を確保している。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。なお、従来技術と同一部分若しくは相当する部分については、同一符号を付して、説明を省略する。
【0008】
図1には、本発明の実施の形態に係るコンテナ6の側面図を示している。また、図2には、コンテナ6の幅方向の断面形状と、鉄道車両の所定の積載限界L(ここでは第三積載限界を具体的数値と共に示す。)とを示している。なお、図2中、符号RSで示す線は、軌条面を示している。さらに、図3には、図2に示すコンテナ6の側部上梁7の周辺部を、拡大して示している。
まず、コンテナ6は、道路搬送車両に適用される道路法若しくは保安基準の規格に適合させた高さで構成されている。かかる規定に基づく高さ限界は、図2に示す鉄道車両の第三積載限界Lにおいて、円弧状断面(R1850)で規定される高さ限界と異なり、一定の高さ(全高3.8m以下)として規定されている。よって、コンテナ6の幅方向中央部では、道路搬送車両に適用される道路法若しくは保安基準に比して、鉄道車両の第三積載限界Lの方がより高い値が許容されるが、コンテナ6の幅方向両端部ではその逆の状態となっている。
【0009】
また、コンテナ6は、図3に示すように、側部上梁7のコンテナ外側に露出する部位7aを、所定の積載限界Lを避ける傾斜面(当該傾斜面の水平面に対する角度θは、適用される積載限界により異なる。)で構成し、かつ、側部上梁7のコンテナ室内に面する部位7bを、コンテナ室内の天井板4および横壁5の双方へと連続する互いに直交する面で構成したものである。
なお、側部上梁7のコンテナ外側に露出する部位7aと、コンテナ室内に面する部位7bとは、夫々別工程でプレス成形したプレス材であり、両者を組み合わせて溶接することにより必要な強度を確保し、かつ、図3に示す閉断面形状を容易に得ることができる。さらに、側部上梁7には、ルーフパネル8およびサイドパネル9が溶接されることで、コンテナ6に求められる強度を確保している。
【0010】
図4には、図1に示すコンテナ6の矢視A図(前面図)を、鉄道車両の所定の積載限界Lと共に示している。さらに、図5には、図4に示すコンテナ6の上部隅金具10の周辺部を、拡大して示している。この上部隅金具10は、図3に示した、側部上梁7のコンテナ外側に露出する部位7aに対応する傾斜面10a(水平面に対する角度θ)を有している。
図6には、図1に示すコンテナ6の矢視B図(後面図)を、鉄道車両の所定の積載限界Lと共に示している。また、図7には、図5に示すコンテナ6の、妻入口柱部の上端部11を拡大して示している。妻入口柱部の上端部11についても、図3に示した、側部上梁7のコンテナ外側に露出する部位7aに対応する傾斜面11aが形成されている。
【0011】
上記構成を有する本発明の実施の形態によれば、次のような作用効果を得ることができる。すなわち、側部上梁7のコンテナ外側に露出する部位7aを、所定の積載限界Lを避ける傾斜面(水平面に対する角度θ)で構成することで、側部上梁7をより高い位置に置いても、コンテナ6の上部上梁7の近傍部分は、所定の積載限界Lに対し、図3に符号a、b、cで示す間隔を空けることができる。また、側部上梁7のコンテナ室内3に面する部位7bを、コンテナ室内3の天井板4および横壁5の双方へと連続する互いに直交する面で構成したことにより、側部上梁7がコンテナ室内3に突出して、コンテナ6の容積を侵食することを防ぐことができる。
【0012】
したがって、本発明の実施の形態によれば、上部上梁7に十分な強度を持たせて、コンテナ6の強度を確保しつつ、コンテナ6の外部形状を、所定の積載限界基準Lを超えることなく可能な限り拡大し、かつ、コンテナ室内3においても、天井板4および横壁5に対し側部上梁7が突出して容量を侵食することを防ぎ、コンテナ6の容積を可能な限り拡大することができる。
【0013】
また、上部隅金具10についても、図3に示した側部上梁7のコンテナ外側に露する部位7aに対応する傾斜面10aが形成されているので、コンテナ6の上部隅金具10の近傍部分は、所定の積載限界Lに対し、図5に符号d、e、fで示す間隔を空けることができる。さらに、妻入口柱部の上端部11についても、図3に示した側部上梁7のコンテナ外側に露出する部位7aに対応する傾斜面11aが形成されているので、コンテナ6の妻入口柱部の上端部11は、所定の積載限界Lに対し、図7に符号g、hで示す間隔を空けることができる。
すなわち、本発明の実施の形態によれば、コンテナの容量を可能な限り拡大し、かつ、鉄道車両の第三積載限界Lの円弧状断面で規定された高さ限界と、道路搬送車両に適用される道路法若しくは保安基準に規定された一定高さの高さ限界との双方に対応したコンテナを提供することが可能となる。
【0014】
【発明の効果】
本発明はこのように構成したので、コンテナに十分な強度を確保し、かつ、種々の搬送手段毎に設定された所定の積載限界をオーバーすることなく、可能な限りコンテナの容量を拡大することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るコンテナの側面図である。
【図2】図1に示すコンテナの幅方向の断面形状を、鉄道車両の所定の積載限界と共に示したものである。
【図3】図2に示すコンテナの側部上梁の周辺部を、拡大して示したものである。
【図4】図1に示すコンテナの矢視A図(前面図)を、鉄道車両の所定の積載限界と共に示したものである。
【図5】図4に示すコンテナの上部隅金具の周辺部を、拡大して示したものである。
【図6】図1に示すコンテナの矢視B図(後面図)を、鉄道車両の所定の積載限界と共に示したものである。
【図7】図5に示すコンテナの妻入口柱部の上端部を、拡大して示したものである。
【図8】従来のコンテナを、幅方向に切断した部分断面図である。
【符号の説明】
3 コンテナ室内
4 天井板
5 横板
6 コンテナ
7 側部上梁
7a コンテナ外側に露出する部位
7b コンテナ室内に面する部位
8 ルーフパネル
9 サイドパネル
Claims (1)
- 箱状に組んだ梁を強度部材として有するコンテナにおいて、側部上梁のコンテナ外側に露出する部位を、プレス材により、鉄道車両の所定の積載限界を避ける傾斜面として構成し、かつ、前記側部上梁のコンテナ室内に面する部位を、プレス材により、コンテナ室内の天井板および横壁の双方へと連続する互いに直交する面として構成し、かつ、両者を組み合わせて溶接し、さらに、前記側部上梁に、ルーフパネルおよびサイドパネルを溶接してなることを特徴とするコンテナ。
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