JP4003089B2 - トランスポートフォーマットコンビネーション選択方法、無線通信システムおよび移動局 - Google Patents

トランスポートフォーマットコンビネーション選択方法、無線通信システムおよび移動局 Download PDF

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Description

本発明は、無線通信システムの移動局において、上り回線の物理チャネルごとに、当該物理チャネルの各トランスポートチャネルに設定するトランスポートフォーマットの組み合わせを示すトランスポートフォーマットコンビネーションを選択する技術に関する。
WCDMA(Wideband Code Division Multiple Access)の無線通信システムでは、直接符号拡散多重方式が用いられている。直接符号拡散多重方式では、送信側で拡散符号を用いて送信データを拡散し、受信側で同じ拡散符号を用いて受信データを逆拡散している。これにより、受信データは、干渉や雑音電力に対する希望波電力の比(SNIR:Signal to Noise Interference Ratio)が高くなる。
受信側では、逆拡散によるSNIRが所定の値以上、すなわち受信データの品質が所定の品質以上であれば希望の受信データを正しく復号することができる。従って、複数の回線で同一周波数帯を使用する場合においても、上記のように拡散および逆拡散を行うことにより、受信側では、各回線の受信データを復号することが可能となる。
一般に、送信側での拡散率が低いほど、同じ時間内に送信できる情報ビット数が多くなり伝送レートは高くなるが、その一方で、逆拡散によるSNIRの増加は小さくなるため、所定の品質を満たすためには送信電力を高くする必要がある。
しかしながら、直接符号拡散多重方式では、ある回線の送信電力は他の回線の干渉電力となる。従って、各回線において、要求される伝送レートを満たしつつ送信電力をできるだけ小さくできる伝送レートを設定することは、他の回線への干渉の低減を図る上で重要であり、それにより無線通信システムの回線容量の低減にも繋がる。
従って、WCDMAの無線通信システムでは、高速閉ループ型の送信電力制御によって、受信データが所定の品質となるように移動局および基地局の送信電力を制御している。
ところで、3GPP(3rd Generation Partnership Project)では、WCDMAの移動局に、トランスポートフォーマットコンビネーション(Transport Format Combination:以下、「TFC」と称する)の選択機能を備えさせることが検討されている(「3GPP TS 25.321 V5.8.0 (2004-03) “Medium Access Control (MAC) protocol specification”」を参照)。
WCDMAの移動局は、複数の異なるトランスポートチャネルのデータを単一の物理チャネルで送信することができる。移動局は、一般に、DPCH(Dedicated Physical Channel)を物理チャネルとして使用している。このDPCHには、パイロットデータや制御データを送信するためのDPCCH(Dedicated Physical Control Channel)と、ユーザデータを送信するためのDPDCH(Dedicated Physical Data Channel)とが含まれる。各トランスポートチャネルにはトランスポートフォーマット(Transport Format:以下、「TF」と称する)と呼ばれる伝送形式が設定される。TFの設定項目は、トランスポートブロックのサイズ、CRC(Cyclic Redundancy Check)ビットサイズ、符号化方法、送信間隔(Transmission Time Interval:TTI)などが挙げられる。上記のTFCは、異なるトランスポートチャネルに設定されるTFの組み合わせを示すものである。
WCDMAの無線通信システムでは、基地局制御装置が、各移動局の物理チャネルごとに、許可するTFCを1つ以上含むTFCセットを指示し、移動局が、基地局制御装置から指示されたTFCセットの中からDPCHの送信に用いるTFCを選択する。
ここで、移動局において、TFCを用いる場合の移動局の状態を判定する方法について図1を参照して説明する。
まず、各TFCごとに、当該TFCを用いた場合のDPCHの送信電力を計算する。
次に、各TFCを用いる場合の移動局の状態を、一律にサポート状態に分類する。
ここで、サポート状態に属しているTFCの中で、DPCHの送信電力が過去の所定時間XのうちY時間以上で移動局の最大送信電力よりも大きくなるTFCがある場合、そのTFCを用いた場合の移動局の状態を電力超過状態とする。
また、電力超過状態に属しているTFCの中で、所定時間T以上電力超過状態に属しているTFCがある場合、そのTFCを用いた場合の移動局の状態をブロック状態とする。
また、電力超過状態またはブロック状態に属しているTFCの中で、DPCHの送信電力が所定時間Zの間連続して移動局の最大送信電力以下であるTFCがある場合、そのTFCを用いた場合の移動局の状態をサポート状態に戻す。
移動局は、以上のような方法で各TFCを用いた場合の移動局の状態を判定する。そして、移動局は、ブロック状態以外となるTFCの中から、優先度の高いトランスポートチャネルには伝送レートの高いTFが設定されるようにTFCを選択する。このように、各TFCを用いた場合の移動局の状態を、長時間の伝搬路変動を基に判定しているため、フェージング変動などで瞬時的には伝搬路が変動している場合も、長期的に平均すると要求品質を満たせるようなTFCを選択することができる。
現在、3GPPでは、上り回線でパケットを高速に伝送するための物理チャネルとして、EUDCH(Enhanced Uplink Data Channel)を用いることが検討されている。EUDCHでは、移動局のTFC選択機能を利用して、基地局および基地局制御装置が移動局の上り回線のパケット伝送形式(主に伝送レート)を制御することが検討されている(「3GPP TR 25.896 V6.0.0 (2004-03) “Feasibility Study for Enhanced Uplink for UTRAFDD”」を参照)。
これによれば、WCDMAの無線通信システムにおいては、基地局が、移動局から受信したデータについて希望波に占める雑音電力の割合(ノイズライズ)を測定し、基地局制御装置が、基地局による上記の測定値が所定の閾値を超えないように、基地局に接続される移動局の接続数や移動局のTFCセットを制御する。
しかしながら、一般に、基地局と基地局制御装置との間のデータ伝送には一定の遅延が生じ、また、基地局制御装置から移動局へのデータ伝送にも大きな遅延を生じる。そのため、基地局制御装置が瞬時的なノイズライズの変動に対応して、移動局数やTFCセットを制御することは困難である。
そのため、従来のWCDMAの無線通信システムでは、ノイズライズの平均値が所定の閾値よりも十分に小さくなるように移動局数やTFCセットを設定し、急激なノイズライズ変動に備える必要があった。
そこで、EUDCHでは、基地局が、使用を許可するTFCのうちEUDCHの送信電力が最大となるTFC(最大TFC)を移動局に高速に指示し、移動局が、基地局に指示された最大TFCを用いた場合のEUDCHの送信電力以下となるようなTFCを選択することが検討されている。
これにより、ノイズライズの変動幅を小さくすることが可能となるため、ノイズライズの平均値を高く設定することができる。すなわち、基地局に接続される移動局数や最大TFCを電力の最大値を従来よりも高く設定することが可能となるため、上り回線のカバレッジやキャパシティが向上する。
しかしながら、移動局は、上り回線の物理チャネルとして、EUDCHだけでなく、上述したDPCHも用いているため、DPCHに対してもTFCを選択する必要がある。そのため、移動局は、EUDCHに対するTFCと、DPCHに対するTFCとを2つ選択しなければならない。
ところが、上述したように、移動局は、TFCを選択するに際しては、各TFCを用いた場合の送信電力が移動局の最大送信電力よりも大きいか否かで移動局の状態を判定している。
従って、移動局は、例えば、図2に示すように、EUDCHに対するTFC(以下、「E−TFC」と称する)の選択時には、EUDCHの送信電力が最大送信電力Pmax以下のPEUDCHであるE−TFC4を選択し、DPCHに対するTFCの選択時には、DPCHの送信電力が移動局の最大送信電力Pmax以下のPDPCHであるTFC6を選択する場合がある。
しかしながら、EUDCHおよびDPCHにて同時にデータを送信した場合には、EUDCHおよびDPCHの送信電力の合計(PEUDCH+PDPCH)は移動局の最大送信電力Pmaxを超えており、送信電力が不足してしまうという問題が生じる。
このような場合には、最大送信電力Pmax以下となるように、TFCおよびE−TFCの一方もしくは両方の送信電力を削減して電力調整を行う必要があるが、送信電力が削減された物理チャネルで送信されるデータの品質が劣化してしまうという問題が生じる。
そこで、本発明の目的は、選択したE−TFCおよびTFCを用いてEUDCHおよびDPCHにて同時にデータを送信した場合に、送信電力の合計が移動局の最大電力を超えないようなE−TFCを選択することができるトランスポートフォーマットコンビネーション選択方法、無線通信システムおよび移動局を提供することにある。
本発明のトランスポートフォーマットコンビネーション選択方法は、移動局と基地局との間の上り回線の第1の物理チャネルに設定される複数の第1のTFCの中から、当該第1の物理チャネルにおけるデータ送信に用いる第1のTFCを選択するとともに、前記上り回線の第2の物理チャネルに設定される複数の第2のTFCの中から、当該第2の物理チャネルにおけるデータ送信に用いる第2のTFCを選択するものである。
具体的には、まず、移動局は、複数の第1のTFCごとに、当該第1のTFCを用いる場合の第1の物理チャネルの送信電力を計算し、計算した送信電力と移動局の最大電力とを比較し、当該比較結果に基づいて移動局が送信可状態になるかを判定する。次に、移動局は、複数の第1のTFCのそれぞれと複数の第2のTFCのそれぞれとの組み合わせごとに、当該第1および第2のTFCをそれぞれ用いる場合の第1および第2の物理チャネルの送信電力の合計を計算し、計算した送信電力の合計と移動局の最大電力とを比較し、当該比較結果に基づいて移動局が送信可状態になるかを判定する。次に、移動局は、送信可状態となる第1のTFCの中から、第1のTFCを選択する。次に、移動局は、選択された第1のTFCを含む組み合わせのうち移動局が送信可状態となる組み合わせに含まれる第2のTFCの中から、第2のTFCを選択する。その後、移動局は、選択された第1および第2のTFCをそれぞれ用いて第1および第2の物理チャネルにてデータを送信する。
これにより、本発明によれば、先に選択した第1のTFCに応じて、第1および第2の物理チャネルの送信電力の合計が移動局の最大電力を超えないように第2のTFCを選択することが可能となる。従って、第1および第2の物理チャネルの送信電力を削減せずにデータ送信を行うことができるため、第1および第2の物理チャネルにて送信されるデータの品質低下を防止することができる。
また、実際に送信する第1のTFCとの組み合わせで第2のTFCを選択することができるため、未使用の第1のTFCのために電力が確保され第2のTFCに電力を割り当てられなくなる問題点が解決でき、移動局の電力を有効に使用することが可能となる。従って、第2の物理チャネルのスループットを向上させることができる。
さらに、第1の物理チャネルに用いる第1のTFCの選択機能を備える移動局に対して、既存の第1のTFCの選択機能に影響を与えずに第2の物理チャネルに用いる第2のTFC選択機能を追加することができる。
従来の無線通信システムに係る移動局において、移動局の状態を判定する動作を説明する図である。 従来の無線通信システムに係る移動局において、TFCおよびE−TFCを選択する動作を説明する図である。 本発明の無線通信システムの構成を示す図である。 本発明の無線通信システムに係る移動局において、移動局の状態を判定する動作を説明するフローチャートである。 本発明の実施例1の無線通信システムに係る移動局の構成を示す図である。 本発明の実施例1の無線通信システムに係る移動局に用いられる電力オフセットテーブルを説明する図である。 本発明の実施例1の無線通信システムに係る移動局に用いられる電力オフセットテーブルを説明する図である。 本発明の実施例1の無線通信システムに係る移動局に用いられる状態管理テーブルを説明する図である。 本発明の実施例1の無線通信システムに係る移動局に用いられる状態管理テーブルを説明する図である。 本発明の実施例1の無線通信システムに係る移動局の全体動作を説明するフローチャートである。 本発明の実施例2の無線通信システムに係る基地局制御装置の構成を示す図である。 本発明の実施例2の無線通信システムに係る移動局の構成を示す図である。 本発明の実施例2の無線通信システムに係る移動局に用いられる状態管理テーブルを説明する図である。 本発明の実施例2の無線通信システムに係る移動局の全体動作を説明するフローチャートである。 本発明の実施例3の無線通信システムに係る移動局において、移動局の状態を判定する動作を説明する図である。 本発明の実施例3の無線通信システムに係る移動局の全体動作を説明するフローチャートである。 本発明の実施例4の無線通信システムに係る移動局において、移動局の状態を判定する動作を説明する図である。 本発明の実施例5の無線通信システムに係る移動局において、移動局の状態を判定する動作を説明する図である。 本発明の実施例5の無線通信システムに係る移動局の全体動作を説明するフローチャートである。
図3に示すように、本発明の無線通信システムは、基地局制御装置101と、基地局制御装置101に接続される基地局111,112と、基地局111または基地局112に接続される移動局121〜125とを有している。
なお、図3においては、基地局制御装置101に2つの基地局111,112が接続されているが、基地局制御装置101に接続される基地局の数は2つとは限らない。また、基地局111,112には5つの移動局121〜125が接続されているが、移動局の数は5つとは限らない。
基地局111は、EUDCHにてデータを受信可能な基地局であり、基地局112は、EUDCHにてデータを受信できない基地局である。
このため、基地局112に接続されている移動局124,125は、基地局112との間では、従来のDPCHでのみデータの送受信を行っている。このDPCHには、ユーザデータを送信するためのDPDCHと、パイロットデータや制御データを送信するためのDPCCHとが含まれる。
基地局111に接続されている移動局121,123は、EUDCHにてデータを送信可能な移動局である。そのため、移動局121,123は、基地局111との間で、DPCHとEUDCHにてデータの送受信を行っている。詳細には、移動局121,123と基地局111との間の上り回線では、移動局121,123は、DPCHにてデータを送信するとともに、EUDCHにてデータを高速に送信している。また、移動局121,123と基地局111との間の下り回線では、基地局111は、DPCHにてデータを送信するとともに、EUDCHにて制御データを送信している。
基地局111に接続されている移動局122は、EUDCHにてデータを送信できない移動局である。そのため、移動局122は、基地局111との間で、DPCHでのみデータの送受信を行っている。
基地局制御装置101は、DPCHのTFCセットを基地局111,112を介して移動局121〜125に通知するとともに、EUDCHのE−TFCセットを基地局111を介して移動局121,123に通知する。
基地局111は、移動局121,123から上り回線で受信したデータについて、希望波に占める雑音電力の割合(ノイズライズ)を測定し、ノイズライズが所定閾値以下となるように、移動局121,123のDPCHの最大TFCおよびEUDCHの最大E−TFCを所定のタイミングで更新し、移動局121,123に通知する。また、基地局111は、移動局122から上り回線で受信したデータについて、希望波に占める雑音電力の割合(ノイズライズ)を測定し、ノイズライズが所定閾値以下となるように、移動局122のDPCHの最大TFCを所定のタイミングで更新し、移動局122に通知する。
基地局112は、移動局124,125から上り回線で受信したデータについて、希望波に占める雑音電力の割合(ノイズライズ)を測定し、ノイズライズが所定閾値以下となるように、移動局124,125のDPCHの最大TFCを所定のタイミングで更新し、移動局124,125に通知する。
移動局121,123は、基地局制御装置101から通知されたTFCセットに含まれる各TFCごとに、当該TFCを用いた場合の移動局の状態を判定するとともに、基地局制御装置101から通知されたTFCセットに含まれるTFCとE−TFCセットに含まれるE−TFCとの組み合わせごとに、当該TFCとE−TFCとを用いた場合の移動局の状態を判定する。もしくは、移動局121,123は、TFCとE−TFCとの組み合わせについて移動局の状態を判定する代わりに、E−TFCセットに含まれるE−TFCごとに、当該E−TFCを用いた場合の移動局の状態を判定する。そして、移動局121,123は、移動局の状態の判定結果に基づいてDPCHの送信に用いるTFCとEUDCHの送信に用いるE−TFCとを選択する。
移動局122,124,125は、基地局制御装置101から通知されたTFCセットに含まれる各TFCごとに、当該TFCを用いた場合の移動局の状態を判定し、その判定結果に基づいてDPCHの送信に用いるTFCを選択する。
以下、図3に示した移動局121,123において、TFCを用いた場合の移動局の状態、TFCおよびE−TFCを組み合わせて用いた場合の移動局の状態、またはE−TFCを用いた場合の移動局の状態を判定する方法について説明する。
ここでは、図4のフローチャートを参照して、TFCを用いた場合の移動局の状態を判定する方法について説明する。なお、TFCの状態判定においては、DPCCHの送信電力、基準電力(自己の移動局の最大電力など)、TFCのセット、および電力オフセットに関する情報を用いる。ここで、電力オフセットとは、DPCCHの送信電力と、該当するTFCを用いた場合のDPCHの送信電力との比である。
移動局121,123においては、各TFCについて、単位送信時間毎に移動局の状態判定を行う。まず、基地局制御装置101から通知されたTFCセットの中で、現在の単位送信時間において移動局の状態を未判定であるTFCを1つ選択する。そして、選択したTFCについて、DPCCHの送信電力とこのTFCの電力オフセットの情報に基づき、このTFCを用いた場合のDPCHの送信電力を計算し、メモリに記録する(ステップ101)。
次に、このTFCを用いた場合の移動局の状態が、前回の単位送信時間においてサポート状態(データ送信可状態)であったかを判定し(ステップ102)、サポート状態であった場合、過去のX時間内にDPCHの送信電力が基準電力以上であった回数がY回以上であるかを判定する(ステップ103)。
ステップ103でY回未満であった場合、このTFCを用いた場合の移動局の状態は、現在の単位送信時間でもサポート状態であると判定する(ステップ104)。一方、ステップ103でY回以上であった場合、このTFCを用いた場合の移動局の状態は、現在の単位送信時間では電力超過状態(データ送信可状態)であると判定する(ステップ105)。
また、ステップ102でサポート状態でなかった場合、このTFCを用いた場合のDPCHの送信電力が過去のZ時間の間で連続して基準電力以下であったかを判定する(ステップ106)。
ステップ106でZ時間連続して基準電力以下であった場合、このTFCを用いた場合の移動局の状態は、現在の単位送信時間ではサポート状態と判定する(ステップ104)。一方、ステップ106でZ時間連続して基準電力以下でなかった場合、このTFCを用いた場合の移動局の状態が、前回の単位送信時間において電力超過状態であったかを判定する(ステップ107)。
ステップ107で電力超過状態でなかった場合、すなわちブロック状態(データ送信不可状態)であった場合は、このTFCを用いた場合の移動局の状態は、現在の単位送信時間でもブロック状態であると判定する(ステップ108)。一方、ステップ107で電力超過状態であった場合、このTFCを用いた場合の移動局の電力超過状態が過去T時間以上の時間で継続しているかを判定する(ステップ109)。
ステップ109で電力超過状態が過去T時間以上継続している場合、このTFCを用いた場合の移動局の状態は、現在の単位送信時間ではブロック状態であると判定する(ステップ108)。一方、ステップ109で電力超過状態が過去T時間以上継続していない場合、このTFCを用いた場合の移動局の状態は、現在の単位送信時間でも電力超過状態であると判定する(ステップ105)。
その後、現在の単位送信時間において全てのTFCについて移動局の状態判定が完了したかを判定し(ステップ110)、完了していない場合は、ステップ101に戻って、未判定の別のTFCについて上記と同様の処理を行う。
なお、移動局122,124,125において、TFCを用いた場合の移動局の状態を判定する際にも、上記と同様の動作が行われる。
本発明の実施例1の無線通信システムに係る移動局121,123の構成について、図5を参照して説明する。
図5に示すように、本実施例に係る移動局121,123は、受信処理部301と、制御データ分離部302と、送信電力測定部303と、EUDCH送信制御部304と、DPCH送信制御部305と、送信処理部308とを有している。
受信処理部301は、基地局111から送信されてきたデータを受信する。
制御データ分離部302は、受信処理部301にて受信されたデータをユーザデータと制御データとに分離する。そして、制御データ分離部302は、制御データの中から最大E−TFCに関する情報をE−TFC選択部307に送り、それ以外のユーザデータおよび制御データを上位レイヤへ送る。
なお、上位レイヤへ送られた制御データのうち、基地局制御装置101から基地局111を介して送信されてきたTFCセットの情報は、上位レイヤを介してTFC選択部310およびE−TFC選択部307に送られる。また、基地局制御装置101から基地局111を介して送信されてきたE−TFCセットの情報は、上位レイヤを介してE−TFC選択部307に送られる。TFCセットおよびE−TFCセットの情報には、各TFCおよび各E−TFCについてのブロックサイズ、TTI(送信間隔)、符号化レートなどの情報が含まれる。
送信電力測定部303は、単位送信時間ごとに、上り回線のDPCCHの送信電力を測定し、その測定結果をTFC選択部310およびE−TFC選択部307に通知する。
TFC選択部310は、基地局制御装置101から通知されたTFCセットに含まれる全てのTFCについて、当該TFCを用いた場合のDPCHの送信電力を計算して、図4の方法により当該TFCを用いた場合の移動局の状態を更新する。そして、TFC選択部310は、移動局の状態の更新結果と各トランスポートチャネルの優先度と要求されている伝送レートとに応じてTFCを選択し、選択したTFCをE−TFC選択部307に通知する。
E−TFC選択部307は、基地局制御装置101から指示されたE−TFCセットに含まれるE−TFCとTFCセットに含まれるTFCとの全ての組み合わせについて、当該E−TFCとTFCとをそれぞれ用いた場合のDPCHの送信電力とEUDCHの送信電力との合計を計算して、当該E−TFCとTFCを用いた場合の移動局の状態を図4の方法で更新する。そして、E−TFC選択部307は、移動局の状態の更新結果とTFC選択部310にて選択されたTFCと各トランスポートチャネルの優先度と要求されている伝送レートとに応じてE−TFCを選択する。
TFC選択部310およびE−TFC選択部307は、それぞれ選択したTFCおよびE−TFCを送信処理部308に通知する。
送信処理部308は、TFC選択部310から通知されたTFCを用いて、バッファ309に蓄積されているユーザデータをDPDCHで基地局111に送信するとともに制御データをDPCCHで基地局111に送信する。また、送信処理部308は、E−TFC選択部307から通知されたE−TFCを用いて、バッファ306に蓄積されているユーザデータを、EUDCHで基地局111に送信する。
ここで、TFC選択部310によるTFCの選択動作およびE−TFC選択部307によるE−TFCの選択動作について、図6および図7を参照して説明する。
各TFCについての電力オフセットを示す電力オフセットテーブルを図6Aに示し、E−TFCとTFCとの各組み合わせについての電力オフセットを示す電力オフセットテーブルを図6Bに示す。また、各TFCについての移動局の状態を示す状態管理テーブルを図7Aに示し、E−TFCとTFCとの各組み合わせについての移動局の状態を示す状態管理テーブルを図7Bに示す。図6Aおよび図7AのテーブルはTFC選択部310にて保持され、図6Bおよび図7BのテーブルはE−TFC選択部307にて保持される。
TFC選択部310は、TFCセットの情報が通知されるため、この情報から図6Aの電力オフセットテーブルを作成する。E−TFC選択部307は、E−TFCセットの情報に加えてTFCセットの情報も通知されるため、これらの情報から図6Bの電力オフセットテーブルを作成する。
TFC選択部310は、図6Aの電力オフセットテーブルを使用して、各TFCについて、当該TFCを用いた場合のDPCHの送信電力を計算して、図4の方法により当該TFCを用いた場合の移動局の状態を判定する。そして、TFC選択部310は、図7Aに示すように状態管理テーブルの内容を更新する。なお、図7Aにおいては、「S」はサポート状態、「E」は電力超過状態、「B」はブロック状態であることを表している。そして、TFC選択部310は、移動局がブロック状態以外となるTFCの中から、優先度の高いトランスポートチャネルには伝送レートの高いTFが設定されるようにかつ要求される伝送レートを超えないように、TFCを選択する。選択したTFCは、TFC選択部310からE−TFC選択部307に通知される。
E−TFC選択部307は、図6Bの電力オフセットテーブルを使用して、TFCとE−TFCとの各組み合わせについて、当該TFCとE−TFCとをそれぞれ用いた場合のDPCHの送信電力とEUDCHの送信電力との合計を計算して、図4の方法により当該TFCとE−TFCとを用いた場合の移動局の状態を判定する。そして、E−TFC選択部307は、図7Bに示すように状態管理テーブルの内容を更新する。
そして、E−TFC選択部307は、TFC選択部310にて選択されたTFCを含む組み合わせに含まれるE−TFCの中から、所定の選択条件に従って、E−TFCを選択する。例えば、図7Aで、TFC2が選択されたとする(図7Aの網掛け部分)。この場合、E−TFC選択部307は、TFC2を含む組み合わせ(図7Bの網掛け部分)のうち移動局がブロック状態以外となる組み合わせに含まれるE−TFC1,E−TFC2の中から、優先度が高いほど伝送レートが高くなり、かつ要求される伝送レートをできるだけ超えないE−TFC1を選択する。
このように本実施例では、移動局121,123において、TFCとE−TFCとの全ての組み合わせについて移動局の状態を判定しているため、先に選択したTFCに応じて送信電力の合計が移動局の最大電力を超えないようにE−TFCを選択することが可能となる。従って、DPCHおよびEUDCHの各々の送信電力を削減せずにデータ送信を行うことができるため、DPCHおよびEUDCHで送信されるデータの品質低下を防止することができる。
また、本実施例では、移動局121,123において、実際の送信に用いるTFCとの組み合わせに応じてE−TFCを選択することができるため、未使用のTFCのために送信電力が確保されてしまうことでEUDCHに送信電力が割り当てられなくなることも防止され、移動局の電力を有効に使用することが可能となる。従って、EUDCHのスループットを向上させることができる。
ここで、本発明の実施例1の無線通信システムに係る移動局121,123の動作について、図8のフローチャートを参照して説明する。
図8に示すように、所定の単位送信時間ごとに、送信電力測定部303は、DPCCHの送信電力を測定する(ステップ201)。
次に、TFC選択部310は、各TFCについて、当該TFCを用いた場合の移動局の状態を図4の方法により判定する(ステップ202)。この状態判定では基準電力として移動局の最大電力を使用する。
次に、E−TFC選択部307は、TFCとE−TFCとの各組み合わせについて、当該TFCとE−TFCとを用いた場合の移動局の状態を図4の方法により判定する(ステップ203)。この状態判定でも基準電力として移動局の最大電力を使用する。
次に、TFC選択部310およびE−TFC選択部307は、データを送信する直前のタイミング、すなわちTFCとE−TFCを選択するタイミングになったか否かを判定する(ステップ204)。このとき、上記タイミングになったか否かは、TFCセットおよびE−TFCセットに含まれる送信間隔(TTI)に基づき判定する。
ステップ204で上記タイミングになった場合、TFC選択部310は、DPCHの各トランスポートチャネル用のバッファ309に蓄積されたデータ量から各トランスポートチャネルに対して要求される伝送レートを計算する。そして、TFC選択部310は、移動局がブロック状態以外となるTFCの中から、優先度の高いトランスポートチャネルほど高い伝送レートとなり、かつ各トランスポートチャネルに要求される伝送レートを超えないようなTFCを選択する(ステップ205)。
次に、E−TFC選択部307は、EUDCHの各トランスポートチャネル用のバッファ306に蓄積されたデータ量から各トランスポートチャネルに対して要求される伝送レートを計算する。そして、E−TFC選択部307は、上記で選択されたTFCを含む組み合わせのうち移動局がブロック状態以外となる組み合わせに含まれるE−TFCの中から、優先度の高いトランスポートチャネルほど高い伝送レートとなり、かつ各トランスポートチャネルに要求される伝送レートを超えないようなE−TFCを選択する(ステップ206)。
その後、送信処理部308は、データを送信するタイミングになると、TFC選択部310で選択されたTFCを用いてDPCHにて基地局111に対してデータ送信を行うとともに、E−TFC選択部307で選択されたE−TFCを用いてEUDCHにて基地局111に対してデータ送信を行う(ステップ207)。
移動局121,123は、以上の動作を所定の単位送信時間ごとに繰り返し行う。
以上のように、本実施例では、移動局121,123において、TFCとE−TFCとの全ての組み合わせについて移動局の状態を判定しているため、先に選択したTFCに応じて送信電力の合計が移動局の最大電力を超えないようにE−TFCを選択することが可能となる。従って、DPCHおよびEUDCHの送信電力を削減せずにデータ送信を行うことができるため、DPCHおよびEUDCHで送信されるデータの品質低下を防止することができる。
また、本実施例では、移動局121,123において、実際に用いるTFCとの組み合わせに応じてE−TFCを選択することができるため、未使用のTFCのために送信電力が確保されてしまうことでEUDCHに送信電力が割り当てられなくなることも防止され、それにより、移動局の電力を有効に使用することが可能となる。従って、EUDCHのスループットを向上させることができる。
さらに、本実施例では、既存のDPCHのTFC選択機能に影響を与えずにEUDCHのE−TFC選択機能を移動局121,123に追加することができる。
本発明の実施例2の無線通信システムに係る基地局制御装置101の構成について、図9を参照して説明する。
図9に示すように、本実施例に係る基地局制御装置101は、受信端701と、受信処理部702と、制御部703と、送信処理部705と、送信端706とを有している。
受信端701は、基地局111,112と接続されており、移動局121〜125から基地局111,112を介してユーザデータおよび制御データを受信する。
受信処理部702は、受信端701にて受信されたデータをユーザデータと制御データと分離し、ユーザデータを上位レイヤからコアネットワークへ送り、制御データを制御部703へ送る。この制御データには、DPCH、EUDCHにてデータ送信を行うサービスに関する情報が含まれている。
制御部703内の優先度決定部704は、受信処理部702からの制御データに含まれる上記のサービスに関する情報に基づいて、TFC選択とE−TFC選択のどちらを優先して処理させるかを示す優先度を決定し、決定した優先度に関する情報を送信処理部705に送る。
送信処理部705は、優先度決定部704からの優先度に関する情報を、他のユーザデータや制御データと多重し、送信端706から基地局111,112を介して該当する移動局(本実施例では、移動局121,123)へ送信する。
本発明の実施例2の無線通信システムに係る移動局121,123の構成について、図10を参照して説明する。
図10に示すように、本実施例に係る移動局121,123は、受信処理部801と、制御データ分離部802と、TFC状態管理部803と、送信電力測定部804と、TFC選択部805と、送信処理部806と、バッファ807とを有している。
受信処理部801は、基地局111から送信されてきたデータを受信する。
制御データ分離部802は、受信処理部801にて受信されたデータをユーザデータと制御データとに分離する。そして、制御データ分離部802は、制御データの中からTFC選択とE−TFC選択の優先度に関する情報をTFC選択部805に送り、それ以外のユーザデータおよび制御データを上位レイヤへ送る。
送信電力測定部804は、単位送信時間ごとに、上り回線のDPCCHの送信電力を測定し、その測定結果をTFC状態管理部803に通知する。
TFC状態管理部803は、DPCCHの送信電力の情報と、TFCとE−TFCとの各組み合わせについての電力オフセットの情報とを用いて、TFCとE−TFCとの全ての組み合わせについて、当該E−TFCおよびTFCを用いてデータを送信した場合のEUDCHの送信電力とDPCHの送信電力の合計を計算して、当該E−TFCおよび当該TFCを用いた場合の移動局の状態を図4の方法で判定する。
TFC選択部805は、所定のTFC選択タイミングにおいて、制御信号分離部802からの優先度に関する情報に基づいて、TFCとE−TFCのうち優先度の高いほうの選択を先に行い、その後、選択したTFCまたはE−TFCに応じて、もう一方の選択を行う。TFC選択部805は、選択したTFCおよびE−TFCを送信処理部806に通知する。
送信処理部806は、TFC選択部805から通知されたTFCを用いて、バッファ807に蓄積されているDPCHのユーザデータをDPDCHで基地局111に送信するとともに制御データをDPCCHで基地局111に送信する。また、送信処理部806は、TFC選択部805から通知されたE−TFCを用いて、バッファ807に蓄積されているEUDCHのユーザデータを、EUDCHで基地局111に送信する。
ここで、TFC選択部805によるTFCおよびE−TFCの選択動作について、図11を参照して詳しく説明する。
E−TFCとTFCとの各組み合わせについての移動局の状態を示す状態管理テーブルを図11に示す。なお、図11のテーブルはTFC状態管理部803にて保持される。
本実施例が実施例1と異なる点は、移動局121,123において、TFCとE−TFCとの各組み合わせについて移動局の状態を示す状態管理テーブルを1つだけ管理している点と、基地局制御装置101から通知された優先度に関する情報に基づいて、TFC選択とE−TFC選択を実行する順序を変更できる点である。
まず、TFC選択部805は、TFC選択とE−TFC選択のどちらの優先度が高いかを判定する。ここでは、E−TFC選択の方がTFC選択よりも優先度が高いものとする。
次に、TFC選択部805は、図11に示す状態管理テーブルに基づいて、移動局がブロック状態以外となる組み合わせに含まれるE−TFC0,E−TFC1,E−TFC2,E−TFC3の中から、EUDCHの各トランスポートチャネルの優先度、バッファ807のデータ蓄積量に応じてE−TFCを選択する。このとき、TFC選択部805は、EUDCHの各トランスポートチャネルの中で優先度の高いトランスポートチャネルほど伝送レートが高くなり、かつ要求される伝送レートをできるだけ超えないようなE−TFCを選択する。
その後、TFC選択部805は、図11に示す状態管理テーブルに基づいて、先に選択されたE−TFCを含む組み合わせのうち移動局がブロック状態以外となる組み合わせに含まれるTFCの中から、DPCHの各トランスポートチャネルの優先度、バッファ807のデータ蓄積量に応じてTFCを選択する。
例えば、TFC選択部805は、図11で、E−TFC3を選択したとする。この場合、TFC選択部805は、E−TFC3を含む組み合わせのうち(図11の網掛け部分)、移動局がブロック状態以外となる組み合わせに含まれるTFC0を選択する。
このように本実施例では、移動局121,123において、TFCとE−TFCとの全ての組み合わせについて移動局の状態を判定しているため、先に選択したTFCまたはE−TFCに応じて、送信電力の合計が移動局の最大電力を超えないようにE−TFCまたはTFCを選択することが可能となる。従って、DPCHおよびEUDCHで送信されるデータの品質低下を防止することができる。
また、本実施例では、移動局121,123において、TFCまたはE−TFCの一方を選択した後、その残りの移動局の電力を有効に活用することができるようにE−TFCまたはTFCを選択できるため、スループットも向上することができる。
さらに、本実施例では、基地局制御装置101において、TFC選択とE−TFC選択の優先度を決定し、移動局121,123に優先度を指示することができるため、データ遅延に対する要求が厳しいサービス、例えば、音声やストリーミングなどの配信サービスを提供しているチャネルに優先的に移動局の電力を割り当てることが可能となる。従って、サービスの品質を向上することができる。
ここで、本発明の実施例2の無線通信システムに係る移動局121,123の動作について、図12のフローチャートを参照して説明する。本実施例が実施例1と異なる点は、TFCとE−TFCとの組み合わせについての移動局の状態判定のみを行う点(ステップ302)と、TFCとE−TFCの優先度に応じて、TFCとE−TFCの選択する順序を決定する点(ステップ304)である。
図12に示すように、所定の単位送信時間ごとに、送信電力測定部804は、DPCCHの送信電力を測定する(ステップ301)。
次に、TFC状態管理部803は、TFCとE−TFCとの全ての組み合わせについて、当該TFCとE−TFCとを用いた場合の移動局の状態を判定する(ステップ302)。
次に、TFC選択部805は、データを送信する直前のタイミング、すなわちTFCとE−TFCを選択するタイミングになったか否かを判定し(ステップ303)、このタイミングになった場合、TFC選択またはE−TFC選択のどちらの優先度が高いかを判定する(ステップ304)。
ステップ304でTFC選択の優先度が高い場合、まず、TFC選択部805は、DPCHの各トランスポートチャネル用のバッファ807に蓄積されたデータ量から各トランスポートチャネルに対して要求される伝送レートを計算する。そして、TFC選択部805は、移動局がブロック状態以外となる組み合わせに含まれるTFCの中から、優先度の高いトランスポートチャネルほど高い伝送レートとなり、かつ各トランスポートチャネルに要求される伝送レートを超えないようなTFCを選択する(ステップ305)。次に、TFC選択部805は、EUDCHの各トランスポートチャネル用のバッファ807に蓄積されたデータ量から各トランスポートチャネルに対して要求される伝送レートを計算する。そして、TFC選択部805は、上記で選択されたTFCを含む組み合わせのうち移動局がブロック状態以外となる組み合わせに含まれるE−TFCの中から、優先度の高いトランスポートチャネルほど高い伝送レートとなり、かつ各トランスポートチャネルに要求される伝送レートを超えないようなE−TFCを選択する(ステップ306)。
一方、ステップ304でE−TFC選択の優先度が高い場合、まず、TFC選択部805は、EUDCHの各トランスポートチャネル用のバッファ807に蓄積されたデータ量から各トランスポートチャネルに対して要求される伝送レートを計算する。そして、TFC選択部805は、移動局がブロック状態以外となる組み合わせに含まれるE−TFCの中から、優先度の高いトランスポートチャネルほど高い伝送レートとなり、かつ各トランスポートチャネルに要求される伝送レートを超えないようなE−TFCを選択する(ステップ307)。次に、TFC選択部805は、DPCHの各トランスポートチャネル用のバッファ807に蓄積されたデータ量から各トランスポートチャネルに対して要求される伝送レートを計算する。そして、TFC選択部805は、上記で選択されたE−TFCを含む組み合わせのうち移動局がブロック状態以外となる組み合わせに含まれるTFCの中から、優先度の高いトランスポートチャネルほど高い伝送レートとなり、かつ各トランスポートチャネルに要求される伝送レートを超えないようなTFCを選択する(ステップ308)。
その後、送信処理部806は、データを送信するタイミングになると、TFC選択部805で選択されたTFCおよびE−TFCを用いて、それぞれDPCHおよびEUDCHにて基地局111に対してデータ送信を行う(ステップ309)。
移動局121,123は、以上の動作を所定の単位送信時間ごとに繰り返し行う。
以上説明したように、本実施例では、実施例1の機能に加えて、基地局制御装置101に、サービスの種類に応じてTFC選択とE−TFC選択の優先度を制御する機能を追加している。
従って、実施例1の効果に加えて、データ遅延に対する要求が厳しいサービス、例えば、音声やストリーミングなどの配信サービスを提供しているチャネルに優先的に移動局の電力を割り当てることが可能となり、サービスの品質を向上することができるという効果が得られる。
本発明の実施例3の無線通信システムに係る移動局121,123の構成は、図5に示した実施例1と同様であるため、図は省略する。
本発明の実施例3の無線通信システムに係る移動局121,123において、TFCおよびE−TFCを選択する動作について、図13を参照して説明する。
TFC選択部310は、各TFCを用いた場合の移動局の状態について、移動局の最大電力を基準電力として判定する。図13では、TFC0〜TFC5のいずれを用いた場合も、移動局の状態は基準電力以下であり、サポート状態と判定する。ここでは、DPCHに要求される伝送レートが最大TFCよりも小さいため、現在、送信処理部308がTFC3を用いてDPCHにてデータ送信を行っているものとする。
E−TFC選択部307は、各E−TFCを用いた場合の移動局の状態について、図13に示したように、移動局の最大電力から現在のDPCHの送信電力を引いた残りの電力を基準電力として判定する。すなわち、E−TFC選択部307は、各単位送信時間において、実際に、EUDCHに割り当てることが可能な送信電力を基準としてE−TFCの状態を判定している。なお、DPCHの送信電力は、送信電力測定部303にて測定される。
一般に、データの送信継続時間は、TFCを選択する所定の周期よりも長く、また、トラフィックの変動は時間的にある程度の相関を持っている。従って、所定の送信間隔でDPCHにてデータを送信する場合、DPCHにてデータを送信するのに要した電力は、次に送信間隔が経過した時にDPCHにてデータを送信するのに要した電力と近くなると考えられる。
よって、本実施例を用いることにより、次に送信間隔が経過した時の送信電力の合計が、移動局の最大電力を超えないようなE−TFCを選択できる確率が高まる。このようなE−TFCを選択することにより、DPCHおよびEUDCHで送信されるデータの品質低下を防止することができる。また、未使用のTFCのために送信電力が確保されてしまう可能性を低減することができる。従って、EUDCHのスループットを向上させることができる。
例えば、DPCHのトラフィックが高い場合には、DPCHの現在の送信電力は高くなる。これに伴い、各E−TFCについて移動局の状態判定に用いる基準電力は小さくなるため、伝送レートが高いトランスポートチャンネルを含むE−TFCを選択した場合の移動局はブロック状態となる。
逆に、DPCHのトラフィックが低くなると、各E−TFCについての移動局の状態判定に用いる基準電力は大きくなる。そのため、伝送レートの高いトランスポートチャンネルを含むE−TFCについても選択可能となる。
このように、本実施例では、移動局121,123において、DPCHのトラフィックに応じて、DPCHとEUDCHの送信電力の合計が移動局の最大電力以下で、かつできる限りEUDCHの伝送レートが高くなるようなE−TFCを選択することが可能となる。このとき、DPCHに用いるTFCの選択においては、従来通り最大電力を基準としてTFCを選択する。従って、既存のDPCHのTFC選択機能に影響を与えずにEUDCHのTFC選択機能を移動局121,123に追加することができる。
また、本実施例では、移動局121,123において、実施例1と異なり、各E−TFCについて1つの状態を判定すればよいため、状態判定に要する計算量を削減できる。
ここで、本発明の実施例3の無線通信システムに係る移動局121,123の動作について、図14のフローチャートを参照して説明する。
図14に示すように、所定の単位送信時間ごとに、送信電力測定部303は、DPCCHの送信電力を測定する(ステップ401)。
次に、TFC選択部310は、各TFCについて、当該TFCを用いた場合の移動局の状態を図4の方法により判定する(ステップ402)。この状態判定では基準電力として、移動局の最大電力を使用する。
次に、E−TFC選択部307は、各E−TFCについて、当該E−TFCを用いた場合の移動局の状態を図4の方法により判定する(ステップ403)。この状態判定では基準電力として、移動局の最大電力から現在のDPCHの送信電力を引いた残りの電力を使用する。
次に、TFC選択部310およびE−TFC選択部307は、データを送信する直前のタイミング、すなわちTFCとE−TFCを選択するタイミングになったか否かを判定する(ステップ404)。このとき、上記タイミングになったか否かは、TFCセットおよびE−TFCセットに含まれる送信間隔(TTI)に基づき判定する。
ステップ404で上記タイミングになった場合、TFC選択部310は、DPCHの各トランスポートチャネル用のバッファ309に蓄積されたデータ量から各トランスポートチャネルに対して要求される伝送レートを計算する。そして、TFC選択部310は、移動局がブロック状態以外となるTFCの中で、優先度の高いトランスポートチャネルほど高い伝送レートとなり、かつ各トランスポートチャネルに要求される伝送レートを超えないようなTFCを選択する(ステップ405)。
次に、E−TFC選択部307は、EUDCHの各トランスポートチャネル用のバッファ306に蓄積されたデータ量から各トランスポートチャネルに対して要求される伝送レートを計算する。そして、E−TFC選択部307は、ブロック状態以外となるE−TFCの中から、優先度の高いトランスポートチャネルほど高い伝送レートとなり、かつ各トランスポートチャネルに要求される伝送レートを超えないようなE−TFCを選択する(ステップ406)。
その後、送信処理部308は、データを送信するタイミングになると、TFC選択部310で選択されたTFCを用いてDPCHにて基地局111に対してデータ送信を行うとともに、E−TFC選択部307で選択されたE−TFCを用いてEUDCHにて基地局111に対してデータ送信を行う(ステップ407)。
移動局121,123は、以上の動作を所定の単位送信時間ごとに繰り返し行う。
以上のように、本実施例では、移動局121,123において、移動局の最大電力からDPCHの現在の送信電力を引いた残りの電力、すなわちEUDCHに割り当て可能な送信電力を基準電力としてE−TFCの状態を判定している。従って、DPCHのトラフィックに応じて、DPCHとEUDCHの送信電力の合計が最大電力を超えないようなE−TFCを選択する確率を高めることができる。また、DPCHおよびEUDCHで送信されるデータの品質低下を防止することができる。また、DPCHのトラフィックが低い場合には、その分、伝送レートの高いトランスポートチャンネルを含むE−TFCについても選択できるようになるため、EUDCHのスループットを向上することができる。
また、本実施例では、既存のDPCHのTFC選択機能に影響を与えずにEUDCHのTFC選択機能を移動局121,123に追加することができる。
さらに、本実施例では、移動局121,123において、実施例1と異なり、各E−TFCについて1つの状態を判定すればよいため、状態判定に要する計算量を削減できる。
本実施例は、上述した実施例3と比較して、TFC選択部310により選択されたTFCがその直前のTFCから変動した時に、各E−TFCを用いた場合の移動局の状態を調整する点が異なる。
例えば、図15に示すように、選択したTFCを用いた場合のDPDCHの送信電力が、直前のTFCを用いていた時のDPDCHの送信電力よりも、ΔPdpch1=DPCCHの送信電力×(Δcrr−Δpre)だけ高いものとする。ここで、Δcrrは、選択したTFCのDPCCHに対する電力オフセット、Δpreは、直前のTFCのDPCCHに対する電力オフセットとする。この場合、E−TFC選択部307は、移動局がブロック状態となるE−TFCの中でEUDCHの送信電力が最小となるE−TFC5と、E−TFC5の次に送信電力が大きくなるE−TFC4との送信電力の差ΔPeudch1=DPCCHの送信電力×(Δetfc5−Δetfc4)を計算する。このとき、E−TFC選択部307は、ΔPdpch1がΔPeudch1よりも大きい場合は、E−TFC4についての移動局の状態をブロック状態とする。ここで、Δetfc4は、E−TFC4のDPCCHに対する電力オフセット、Δetfc5は、E−TFC5のDPCCHに対する電力オフセットである。
逆に、選択したTFCを用いた場合のDPDCHの送信電力が、直前のTFCを用いていた時のDPDCHの送信電力よりも、ΔPdpch2だけ低いものとする。この場合、E−TFC選択部307は、移動局がブロック状態以外となるE−TFCの中でEUDCHの送信電力が最大となるE−TFC3と、E−TFC3の次に送信電力が大きくなるE−TFC4との送信電力の差ΔPeudch2を計算する。このとき、E−TFC選択部307は、ΔPeudch2がΔPdpch2よりも小さい場合は、E−TFC4についての移動局の状態を電力超過状態とする。
以上のように、本実施例では、移動局121,123において、DPCHのTFCが変動しても、TFCの変動によるDPCHの送信電力の増減に応じて、E−TFCを用いた場合の移動局の状態を調整してE−TFCを選択することができる。従って、実施例3の効果に加えて、選択したTFCとE−TFCを用いた場合のDPCHの送信電力とEUDCHの送信電力との合計が移動局の最大電力以下となる確率をさらに高めることができ、DPCHおよびEUDCHで送信されるデータの品質低下を防止することができる。
また、本実施例では、実施例3と同様に、未使用のTFCのために電力を確保する確率をさらに低減できるため、EUDCHのスループットを向上することができる。
本発明の実施例5の無線通信システムに係る移動局121,123の構成は、図5に示した実施例1と同様であるため、図は省略する。
本発明の実施例5の無線通信システムに係る移動局121,123において、TFCおよびE−TFCを選択する動作について、図16を用いて説明する。
TFC選択部310は、各TFCを用いた場合の移動局の状態について、移動局の最大電力を基準電力として判定する。図16では、TFC0〜TFC5のいずれを用いた場合も、移動局の状態は基準電力以下であり、サポート状態と判定する。ここでは、TFC選択部310がTFC3を選択したものとする。
E−TFC選択部307は、各E−TFCを用いた場合の移動局の状態について、図16に示したように、移動局の最大電力から、DPCHの送信電力が最大となるTFC(最大TFC)を用いた場合のDPCHの送信電力を引いた残りの電力を基準電力として判定する。従って、TFC選択部310にて最大TFCが選択された場合でも、E−TFC選択部307は、DPCHの送信電力とEUDCHの送信電力との合計が移動局の最大電力以下となるようにE−TFCを選択することができる。
さらに、E−TFC選択部307は、移動局がブロック状態となるE−TFCがある場合は、TFC選択部310にてTFCが選択された後に、移動局がブロック状態以外となりかつ送信電力が最大となる最大TFCを用いた場合のDPCHの送信電力と、選択されたTFCを用いた場合のDPCHの送信電力との差ΔPunusedを計算する。そして、E−TFC選択部307は、移動局がブロック状態となるE−TFCの中から電力オフセットの低い順に、移動局がブロック状態以外となるE−TFCの中でEUDCHの送信電力が最も高くなるE−TFCとの送信電力の差ΔPeudchを計算する。そして、E−TFC選択部307は、ΔPunusedがΔPeudchよりも大きい場合は、該当するE−TFCを用いた場合の移動局の状態を電力超過状態とする。
例えば、図16では、E−TFC2までは移動局が送信可状態となるが、それより上のE−TFCを用いた場合は移動局がブロック状態(送信不可状態)となる。一方、DPCHではTFC3を用いてデータ送信が行われるため、このままでは移動局の電力はΔPunusedだけ未使用となってしまう。
そこで、E−TFC選択部307は、移動局がブロック状態となるE−TFC3と、移動局がブロック状態以外となるE−TFCの中でEUDCHの送信電力が最も高くなるE−TFC2との送信電力の差ΔPeudch1をΔPunusedと比較する。この場合は、ΔPunusedが大きいため、E−TFC選択部307は、E−TFC3を用いた場合の移動局の状態を電力超過状態に変更する。同様に、E−TFC選択部307は、移動局がブロック状態となるE−TFC4とE−TFC2との送信電力の差ΔPeudch2をΔPunusedと比較する。この場合も、ΔPunusedが大きいため、E−TFC選択部307は、E−TFC4を用いた場合の移動局の状態を電力超過状態に変更する。
このように、本実施例では、移動局121,123において、より伝送レートの高いトランスポートチャネルを含むE−TFCまで選択できるようになり、移動局の電力を有効に活用することが可能となる。すなわち、EUDCHのスループットを向上させることができる。
また、本実施例では、移動局121,123において、DPCHに用いるTFCの選択については、従来通り最大電力を基準としてTFCを選択する。従って、既存のTFC選択機能に影響を与えずEUDCHのTFC選択機能を移動局121,123に追加することができる。
また、本実施例では、移動局121,123において、実施例1と異なり、各E−TFCについて1つの状態を判定すればよいため、状態判定に要する計算量を削減できる。
ここで、本発明の実施例5の無線通信システムに係る移動局121,123の動作について、図17のフローチャートを参照して説明する。
図17に示すように、所定の単位送信時間ごとに、送信電力測定部303は、DPCCHの送信電力を測定する(ステップ501)。
次に、TFC選択部310は、各TFCについて、当該TFCを用いた場合の移動局の状態を図4の方法により判定する(ステップ502)。この状態判定では基準電力として移動局の最大電力を使用する。
次に、E−TFC選択部307は、各E−TFCについて、当該E−TFCを用いた場合の移動局の状態を図4の方法により判定する(ステップ503)。この状態判定では基準電力として、移動局の最大電力から、移動局がブロック状態以外となりかつDPCHの送信電力が最大となるTFCを用いた場合のDPCHの送信電力を引いた残りの電力を使用する。
次に、TFC選択部310およびE−TFC選択部307は、データを送信する直前のタイミング、すなわちTFCとE−TFCを選択するタイミングになったか否かを判定する(ステップ504)。このとき、上記タイミングになったか否かは、TFCセットおよびE−TFCセットに含まれる送信間隔(TTI)に基づき判定する。
ステップ504で上記タイミングになった場合、TFC選択部310は、DPCHの各トランスポートチャネル用のバッファ309に蓄積されたデータ量から各トランスポートチャネルに対して要求される伝送レートを計算する。そして、TFC選択部310は、移動局がブロック状態以外となるTFCの中で、優先度の高いトランスポートチャネルほど高い伝送レートとなり、かつ各トランスポートチャネルに要求される伝送レートを超えないようなTFCを選択する(ステップ505)。
次に、E−TFC選択部307は、DPCHの送信電力が最大となるTFCと上記で選択されたTFCとのDPCHの送信電力の差ΔPunusedを計算する。そして、E−TFC選択部307は、移動局がブロック状態となるE−TFCの中から電力オフセットの低い順に、移動局がブロック状態以外となるE−TFCの中で最もEUDCHの送信電力が大きくなるE−TFCとのEUDCHの送信電力の差ΔPeudchを計算する。そして、E−TFC選択部307は、ΔPeudchがΔPunusedよりも小さければ、該当するE−TFCを用いた場合の移動局の状態を電力超過状態に変更する(ステップ506)。
さらに、E−TFC選択部307は、EUDCHの各トランスポートチャネル用のバッファ306に蓄積されたデータ量から各トランスポートチャネルに対して要求される伝送レートを計算する。そして、E−TFC選択部307は、移動局がブロック状態以外となるE−TFCの中から、優先度の高いトランスポートチャネルほど高い伝送レートとなり、かつ各トランスポートチャネルに要求される伝送レートを超えないようなE−TFCを選択する(ステップ507)。
その後、送信処理部308は、データを送信するタイミングになると、TFC選択部310で選択されたTFCを用いてDPCHにて基地局111に対してデータ送信を行うとともに、E−TFC選択部307で選択されたE−TFCを用いてEUDCHにて基地局111に対してデータ送信を行う(ステップ508)。
移動局121,123は、以上の動作を所定の単位送信時間ごとに繰り返し行う。
以上のように、本実施例では、移動局121,123において、移動局の最大電力から、移動局がブロック状態以外となりかつDPCHの送信電力が最大となる最大TFCを用いた場合のDPCHの送信電力を引いた残りの電力を基準電力としてE−TFCの状態を判定する。その後、最大TFCを用いた場合と選択したTFCを用いた場合とのDPCHの送信電力の差に応じて、該当するE−TFCについては移動局の状態をブロック状態から電力超過状態へ変更する。
従って、DPCHのトラフィック量が変化しても、DPCHとEUDCHの送信電力の合計が最大電力を超えないようにE−TFCを選択する確率を高めることができ、DPCHおよびEUDCHで送信されるデータの品質低下を防止することができる。また、DPCHのトラフィックが低い場合には、その分、伝送レートの高いトランスポートチャンネルを含むE−TFCについても選択できるようになるため、EUDCHのスループットを向上することができる。
また、本実施例では、既存のDPCHのTFC選択機能に影響を与えずにEUDCHのTFC選択機能を移動局121,123に追加することができる。
さらに、本実施例では、移動局121,123において、実施例1と異なり、各E−TFCについて1つの状態を判定すればよいため、状態判定に要する計算量を削減できる。
本発明の実施例6では、DPCHにて提供するサービスとEUDCHにて提供するサービスの内容に応じて、TFC選択とE−TFC選択の優先度を決定し、決定した優先度に応じて実施例3におけるDPCHに対する処理とEUDCHに対する処理とを逆にする。
すなわち、TFC選択の優先度が高い場合には、実施例3で説明した通りにTFC選択およびE−TFC選択を行う。一方、E−TFC選択の優先度が高い場合には、移動局の最大電力からEUDCHの現在の送信電力を引いた残りの電力を基準電力として、各TFCを用いた場合の移動局の状態判定を行うようにする。
これにより、本実施例では、データ遅延に対する要求が厳しいサービス、例えば、音声やストリーミングなどの配信サービスを提供しているチャネルに優先的に移動局の電力を割り当てることが可能となる。従って、サービスの品質を向上することができる。
なお、DPCHとEUDCHの優先度は、基地局制御装置101にて決定し移動局121,123に通知してもよいし、移動局121,123が決定してもよい。
本発明の実施例7では、DPCHにて提供するサービスとEUDCHにて提供するサービスの内容に応じて、TFC選択とE−TFC選択の優先度を決定し、決定した優先度に応じて実施例5におけるDPCHに対する処理とEUDCHに対する処理とを逆にする。
すなわち、TFC選択の優先度が高い場合には、実施例5で説明した通りにTFC選択およびE−TFC選択を行う。一方、E−TFC選択の優先度が高い場合には、移動局の最大電力から、EUDCHの送信電力が最大となるE−TFCを用いた場合のEUDCHの送信電力を引いた残りの電力を基準電力として、各TFCを用いた場合の移動局の状態判定を行うようにする。
これにより、本実施例では、データ遅延に対する要求が厳しいサービス、例えば、音声やストリーミングなどの配信サービスを提供しているチャネルに優先的に移動局の電力を割り当てることが可能となる。従って、サービスの品質を向上することができる。
なお、DPCHとEUDCHの優先度は、基地局制御装置101にて決定し移動局121,123に通知してもよいし、移動局121,123が決定してもよい。

Claims (16)

  1. 基地局との間の上り回線の第1の物理チャネルに設定される複数の第1のTFCの中から、当該第1の物理チャネルにおけるデータ送信に用いる第1のTFCを選択するとともに、前記上り回線の第2の物理チャネルに設定される複数の第2のTFCの中から、当該第2の物理チャネルにおけるデータ送信に用いる第2のTFCを選択する移動局によるトランスポートフォーマットコンビネーション選択方法であって、
    前記複数の第1のTFCごとに、当該第1のTFCを用いる場合の前記第1の物理チャネルの送信電力を計算し、計算した送信電力と前記移動局の最大電力とを比較し、当該比較結果に基づいて前記移動局が送信可状態になるかを判定する第1のステップと、
    前記複数の第2のTFCごとに、当該第2のTFCを用いる場合の前記第2の物理チャネルの送信電力を計算し、計算した送信電力と、前記移動局の最大電力から前記第1の物理チャネルの現在の送信電力を引いた電力とを比較し、当該比較結果に基づいて前記移動局が送信可状態になるかを判定する第2のステップと、
    前記移動局が送信可状態となる第1のTFCの中から第1のTFCを選択する第3のステップと、
    前記移動局が送信可状態となる第2のTFCの中から第2のTFCを選択する第4のステップと、
    前記選択された第1および第2のTFCをそれぞれ用いて前記第1および第2の物理チャネルにてデータを送信する第5のステップとを有する、トランスポートフォーマットコンビネーション選択方法。
  2. 前記第3のステップで選択された第1のTFCを用いる方が直前に選択されていた第1のTFCを用いるよりも前記第1の物理チャネルの送信電力が低くなる場合において、前記直前に選択されていた第1のTFCを用いる場合の前記第1の物理チャネルの送信電力と、前記第3のステップで選択された第1のTFCを用いる場合の前記第1の物理チャネルの送信電力との差ΔP1を計算する第6のステップと、
    前記移動局が送信可状態でかつ送信電力が最大となる第2のTFCを用いた場合の前記第2の物理チャネルの送信電力と、前記移動局が送信不可状態となる第2のTFCを用いる場合の前記第2の物理チャネルの送信電力との差ΔP2を計算する第7のステップとをさらに有し、
    前記第4のステップでは、前記移動局が送信不可状態となる第2のTFCのうち、ΔP2がΔP1よりも小さくなる第2のTFCについては、当該第2のTFCを用いた場合の前記移動局の状態を送信可状態に変更した上で、第2のTFCを選択する、請求項に記載のトランスポートフォーマットコンビネーション選択方法。
  3. 前記第3のステップで選択された第1のTFCを用いる方が直前に選択されていた第1のTFCを用いるよりも前記第1の物理チャネルの送信電力が高くなる場合において、前記直前に選択されていた第1のTFCを用いる場合の前記第1の物理チャネルの送信電力と、前記第3のステップで選択された第1のTFCを用いる場合の前記第1の物理チャネルの送信電力との差ΔP1を計算する第6のステップと、
    前記移動局が送信不可状態でかつ送信電力が最小となる第2のTFCを用いた場合の前記第2の物理チャネルの送信電力と、前記移動局が送信可状態となる第2のTFCを用いる場合の前記第2の物理チャネルの送信電力との差ΔP2を計算する第7のステップとをさらに有し、
    前記第4のステップでは、前記移動局が送信不可状態となる第2のTFCのうち、ΔP2がΔP1よりも小さくなる第2のTFCについては、当該第2のTFCを用いた場合の前記移動局の状態を送信不可状態に変更した上で、第2のTFCを選択する、請求項に記載のトランスポートフォーマットコンビネーション選択方法。
  4. 優先度の高い物理チャネルを第1の物理チャネルとする、請求項のいずれか1項に記載のトランスポートフォーマットコンビネーション選択方法。
  5. 前記第1および第2の物理チャネルの優先度は、前記基地局に接続された基地局制御装置から当該基地局を介して前記移動局に通知される、請求項に記載のトランスポートフォーマットコンビネーション選択方法。
  6. 基地局と、前記基地局との間の上り回線の第1の物理チャネルに設定される複数の第1のTFCの中から、当該第1の物理チャネルにおけるデータ送信に用いる第1のTFCを選択するとともに、前記上り回線の第2の物理チャネルに設定される複数の第2のTFCの中から、当該第2の物理チャネルにおけるデータ送信に用いる第2のTFCを選択する移動局とを有してなる無線通信システムであって、
    前記移動局は、
    前記複数の第1のTFCごとに、当該第1のTFCを用いる場合の前記第1の物理チャネルの送信電力を計算し、計算した送信電力と前記移動局の最大電力とを比較し、当該比較結果に基づいて前記移動局が送信可状態になるかを判定し、前記移動局が送信可状態となる第1のTFCの中から、第1のTFCを選択する第1のTFC選択部と、
    前記複数の第2のTFCごとに、当該第2のTFCを用いる場合の前記第2の物理チャネルの送信電力を計算し、計算した送信電力と、前記移動局の最大電力から前記第1の物理チャネルの現在の送信電力を引いた電力とを比較し、当該比較結果に基づいて前記移動局が送信可状態になるかを判定し、前記移動局が送信可状態となる第2のTFCの中から、第2のTFCを選択する第2のTFC選択部と、
    前記選択された第1および第2のTFCをそれぞれ用いて前記第1および第2の物理チャネルにてデータを送信する送信処理部とを有する、無線通信システム。
  7. 基地局との間の上り回線の第1の物理チャネルに設定される複数の第1のTFCの中から、当該第1の物理チャネルにおけるデータ送信に用いる第1のTFCを選択するとともに、前記上り回線の第2の物理チャネルに設定される複数の第2のTFCの中から、当該第2の物理チャネルにおけるデータ送信に用いる第2のTFCを選択する移動局であって、
    前記複数の第1のTFCごとに、当該第1のTFCを用いる場合の前記第1の物理チャネルの送信電力を計算し、計算した送信電力と前記移動局の最大電力とを比較し、当該比較結果に基づいて前記移動局が送信可状態になるかを判定し、前記移動局が送信可状態となる第1のTFCの中から、第1のTFCを選択する第1のTFC選択部と、
    前記複数の第2のTFCごとに、当該第2のTFCを用いる場合の前記第2の物理チャネルの送信電力を計算し、計算した送信電力と、前記移動局の最大電力から前記第1の物理チャネルの現在の送信電力を引いた電力とを比較し、当該比較結果に基づいて前記移動局が送信可状態になるかを判定し、前記移動局が送信可状態となる第2のTFCの中から、第2のTFCを選択する第2のTFC選択部と、
    前記選択された第1および第2のTFCをそれぞれ用いて前記第1および第2の物理チャネルにてデータを送信する送信処理部とを有する、移動局。
  8. 移動局からの高速データを送信するための物理チャネルに割り当てるTFC(トランスポートフォーマットコンビネーション)を選択するためのTFC選択方法であって、
    前記高速データと共に移動局から送信される信号の送信電力を、前記移動局の最大送信電力から減算することで基準電力を算出し、
    前記高速データを送信するための物理チャネルの送信電力が前記基準電力を超えないTFCを選択する、ことを特徴とするトランスポートフォーマットコンビネーション選択方法。
  9. 1以上のTFC(トランスポートフォーマットコンビネーション)で構成される第1のTFCセットの中から基地局との間の第1の物理チャネルでの伝送に用いる第1のTFCを選択するとともに、1以上のTFCから構成される第2のTFCセットの中から第2の物理チャネルでの伝送に用いる第2のTFCを選択する移動局によるトランスポートフォーマットコンビネーション選択方法であって、
    前記第1の物理チャネルでの伝送を前記第1のTFCで行った場合の送信電力と、前記第2の物理チャネルでの伝送を前記第2のTFCで行った場合の送信電力との合計が、移動局の最大送信電力を超えないように、前記第1のTFCと、前記第2のTFCを選択することを特徴とする、トランスポートフォーマットコンビネーション選択方法。
  10. 1以上のTFC(トランスポートフォーマットコンビネーション)で構成される第1のTFCセットの中から基地局との間の上り回線の第1の物理チャネルでの伝送に用いる第1のTFCを選択するとともに、1以上のTFCから構成される第2のTFCセットの中から前記上り回線の第2の物理チャネルでの伝送に用いる第2のTFCを選択する移動局によるトランスポートフォーマットコンビネーション選択方法であって、
    前記第1のTFCセットのTFCであり、かつ前記第1の物理チャネルでの伝送に用いたときにブロック状態とならないものの中から第1のTFCを選択する第1のステップと、
    前記第1のステップで選択した前記第1のTFCを前記第1の物理チャネルの伝送に用いた場合に、前記第2のTFCセットに含まれるTFCであり、かつ前記第2の物理チャネルでの伝送に用いると送信可能状態となるTFCの中から、前記第2のTFCを選択する第2のステップとを有する、トランスポートフォーマットコンビネーション選択方法。
  11. 少なくとも移動局と基地局から構成される無線通信システムであって、
    前記基地局は、少なくとも前記移動局の高速データの送信を行うための物理チャネルに割り当てる1つ以上のTFC(トランスポートフォーマットコンビネーション)の候補を前記移動局に送信し、
    前記移動局は、前記高速データと共に移動局から送信される信号の送信電力を、前記移動局の最大送信電力から減算することで基準電力を算出し、前記高速データを送信するための物理チャネルの送信電力が前記基準電力を超えないTFCを選択する送信制御部を有する、無線通信システム。
  12. 少なくとも移動局と基地局から構成される無線通信システムであって、
    前記基地局は、1以上のTFC(トランスポートフォーマットコンビネーション)で構成される第1のTFCセットと1以上のTFCで構成される第2のTFCセットとを少なくとも前記移動局に送信し、
    前記移動局は、前記第1のTFCセットの中から基地局との間の第1の物理チャネルでの伝送に用いる第1のTFCを選択する第1の送信電力制御部と、
    前記第1の物理チャネルでの伝送を前記第1のTFCで行った場合の送信電力と、前記第2の物理チャネルでの伝送を前記第2のTFCで行った場合の送信電力との合計が、移動局の最大送信電力を超えないように、前記第1のTFCと、前記第2のTFCを選択する第2の送信電力制御部を有する、無線通信システム。
  13. 少なくとも移動局と基地局から構成される無線通信システムであって、
    前記基地局は、1以上のTFC(トランスポートフォーマットコンビネーション)で構成される第1のTFCセットと1以上のTFCで構成される第2のTFCセットとを少なくとも前記移動局に送信し、
    前記移動局は、前記第1のTFCセットのTFCであり、かつ第1の物理チャネルでの伝送に用いたときにブロック状態とならないものの中から第1のTFCを選択する第1の送信電力制御部と、
    前記第1の送信電力制御部で選択した前記第1のTFCを前記第1の物理チャネルの伝送に用いた場合に、前記第2のTFCセットに含まれるTFCであり、かつ第2の物理チャネルでの伝送に用いると送信可能状態となるTFCの中から、前記第2のTFCを選択する第2の送信電力制御部とを有する、無線通信システム。
  14. 移動局からの高速データを送信するための物理チャネルに割り当てるTFC(トランスポートフォーマットコンビネーション)を選択する移動局であって、
    前記高速データと共に移動局から送信される信号の送信電力を、前記移動局の最大送信電力から減算することで基準電力を算出し、
    前記高速データを送信するための物理チャネルの送信電力が前記基準電力を超えないTFCを選択する、送信制御部を有する移動局。
  15. 1以上のTFC(トランスポートフォーマットコンビネーション)で構成される第1のTFCセットの中から基地局との間の第1の物理チャネルでの伝送に用いる第1のTFCを選択するとともに、1以上のTFCから構成される第2のTFCセットの中から第2の物理チャネルでの伝送に用いる第2のTFCを選択する移動局であって、
    前記第1の物理チャネルでの伝送を前記第1のTFCで行った場合の送信電力と、前記第2の物理チャネルでの伝送を前記第2のTFCで行った場合の送信電力との合計が、移動局の最大送信電力を超えないように、前記第1のTFCと、前記第2のTFCを選択する送信電力制御部を有する移動局。
  16. 1以上のTFC(トランスポートフォーマットコンビネーション)で構成される第1のTFCセットの中から基地局との間の上り回線の第1の物理チャネルでの伝送に用いる第1のTFCを選択するとともに、1以上のTFCから構成される第2のTFCセットの中から前記上り回線の第2の物理チャネルでの伝送に用いる第2のTFCを選択する移動局であって、
    前記第1のTFCセットのTFCであり、かつ前記第1の物理チャネルでの伝送に用いたときにブロック状態とならないものの中から第1のTFCを選択する第1の送信電力制御部と、
    前記第1の送信電力制御部で選択した前記第1のTFCを前記第1の物理チャネルの伝送に用いた場合に、前記第2のTFCセットに含まれるTFCであり、かつ前記第2の物理チャネルでの伝送に用いると送信可能状態となるTFCの中から、前記第2のTFCを選択する第2の送信電力制御部とを有する移動局。
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