JP4002867B2 - 絶縁体合体装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、絶縁体を互いに積層してワイヤハーネスなどに用いられるコネクタを組み立てる絶縁体合体装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
移動体としての自動車には、搭載される種々のランプや種々のモータなどの電子機器に、バッテリなどの電源から電力や信号を供給するためにワイヤハーネスが配索されている。前記ワイヤハーネスは、複数の電線と、これらの電線それぞれの端部に取り付けられた複数の端子金具と、前記端子金具を収容する絶縁体としてのコネクタハウジングなどを備えている。前記コネクタハウジングと複数の端子金具とはコネクタを構成している。なお、ワイヤハーネスは、一般に、前記コネクタを複数備えている。
【0003】
近年、前述したワイヤハーネスは、前記自動車に搭載される電子機器の増加に伴い、前記電子機器の機能毎などに分けられた複数のサブハーネスとして一旦構成され、これらのサブハーネスを互いに組み付けられて得られるようになっている。このため、前記サブハーネス間の電線相互の接続が煩雑となり、すなわちサブハーネス同士の組み付けが煩雑となり、組立時の作業性が悪化する傾向となり最悪の場合には品質が安定しない虞も生じてきた。
【0004】
このため、前述した電線相互の接続則ちサブハーネス同士の組み付けを容易とするために、端子金具を複数並設した状態で保持・装着する絶縁体を用い、前記絶縁体を互いに積層(合体)することによって、サブハーネス同士を組み付けることが提案されている。このように、前述した絶縁体を合体することで、容易にサブハーネス同士を組み付けることができるようにしている。
【0005】
前述した絶縁体は、略矩形状でかつ板状のプレート本体と、このプレート本体の表面から凹に形成されかつ端子金具を保持する複数の端子挿入溝と、を備えている。この絶縁体を用いて、前記ワイヤハーネスを構成する際には、前記絶縁体の所定の端子挿入溝に電線などが取り付けられた端子金具を挿入するなどして、一旦、サブハーネスを組み立てる。そして、前記サブハーネスの前記絶縁体を互いに積層(合体)して前述したコネクタを形成するとともに、サブハーネス同士を組み付け、ワイヤハーネスを組み立てる。
【0006】
このため、前述した絶縁体を用いてワイヤハーネスを構成する際には、前述した絶縁体を積層(合体)するためにかかる手間や労力を抑制することが望まれている。この種の問題を解決するために、本発明の出願人は、例えば、特許文献1に示すような絶縁体合体装置を提案している。
【0007】
特許文献1に記載された絶縁体合体装置は、複数の絶縁体を互いに間隔をあけて並べて保持するセット治具と、該セット治具に保持された絶縁体を互いに近づける方向に加圧する加圧ユニットなどを備えている。セット治具は、金属からなる治具本体と、この治具本体にスライド自在に設けられた金属からなる複数のホルダとを備えている。各ホルダに前述した絶縁体を保持する。
【0008】
前述した絶縁体合体装置は、加圧ユニットがセット治具の各ホルダに保持された絶縁体を互いに近づける方向に加圧する。そして、絶縁体同士を合体して、前述したコネクタを組み立てる。
【0009】
【特許文献1】
特開2001−345157号公報
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
前述した絶縁体合体装置は、絶縁体をホルダに保持させて、絶縁体を互いに近づける。このとき、絶縁体は、治具本体に移動自在に支持されたホルダによって、その移動方向が案内される。則ち、前述した絶縁体合体装置は、互いに合体する絶縁体が、ホルダによってその移動方向が規制される。また、ホルダと治具本体とは、金属からなる。このため、ホルダの移動を繰り返すと、ホルダと治具本体との摺動箇所が摩耗する。このため、前述した絶縁体合体装置は、絶縁体の合体則ちコネクタの組立を繰り返して、ホルダを治具本体に対して繰り返して移動させると、ホルダの治具本体に対するガタが徐々に大きくなる。
【0011】
ホルダの治具本体に対するガタが大きくなると、ホルダを互いに近づけても、絶縁体同士を合体させることが困難になることが考えられる。このように、従来の絶縁体合体装置は、絶縁体を合体する際に、絶縁体の移動方向が該絶縁体を保持するホルダにより規制されているため、ホルダのガタが大きくなると、コネクタを組立にくくなる虞があった。則ち、サブハーネスの組立が困難になる虞があった。
【0012】
したがって、本発明の目的は、複数合体されてワイヤハーネスなどに用いられるコネクタを構成する絶縁体の合体を繰り返しても、これらの絶縁体を確実に合体することができる絶縁体合体装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決し目的を達成するために、請求項1に記載の本発明の絶縁体合体装置は、合成樹脂からなりかつ複数の端子金具を互いに並設して保持する絶縁体を、複数枚積層してコネクタを組み立てる合体装置であって、前記絶縁体は、互いに合体すると互いに連通する連通孔を備えており、前記連通孔内に通される棒状の串を有し、該串を連通孔内に通すことで、合体するパターンにしたがって複数の前記絶縁体を互いに間隔をあけて並べる並設部材と、ベース部と、前記ベース部上に設けられかつ前記並設部材が着脱自在な着脱部と、前記ベース部に前記着脱部に取り付けられた串の長手方向に沿って前記着脱部に相対的に接離する合体部と、を有した合体装置本体と、を備え、前記串を連通孔内に通して複数の絶縁体を互いに間隔をあけて並べた並設部材を前記合体装置本体の着脱部に取り付け、前記合体部を前記着脱部に相対的に近づけて、該合体部で前記串の長手方向に沿って前記絶縁体を互いに近づける方向に押圧して、これら複数の絶縁体を合体して前記コネクタを組み立てることを特徴としている。
【0015】
請求項2に記載の本発明の絶縁体合体装置は、請求項1に記載の絶縁体合体装置において、前記着脱部には、前記串の一端部が着脱自在となっており、前記合体部は、前記串の他端部を支持する串支持部を備え、この串支持部に前記一端部が着脱部に取り付けられた串の他端部を支持する支持位置と、この支持位置より前記着脱部に近づいて前記絶縁体を合体するとともに合体した絶縁体を係止する合体位置と、前記支持位置より前記着脱部から離れかつ前記合体位置で合体した複数の絶縁体の連通孔内から串を抜き取る取り出し位置と、に亘って前記着脱部に対し相対的に移動自在であることを特徴としている。
【0016】
請求項3に記載の本発明の絶縁体合体装置は、請求項2に記載の絶縁体合体装置において、前記串の一端部が前記着脱部に取り付けられているか否かを検出する第1の検出手段と、前記合体部が前記取り出し位置に位置しているか否かを検出する第2の検出手段と、前記合体部が前記合体位置に位置しているか否かを検出する第3の検出手段と、前記合体部が前記取り出し位置から移動することを規制する第1の状態と、前記合体部が前記支持位置から移動することを規制する第2の状態と、前記合体部が前記支持位置から前記着脱部に近づくことを許容するとともに前記着脱部から離れることを規制する第3の状態と、前記合体部が前記取り出し位置と前記合体位置とに亘って移動することを許容する第4の状態と、が切り換え可能な移動規制許容手段と、前記第1ないし第3の検出手段が検出した状況に基づいて、前記移動規制許容手段を制御する制御手段と、を備え、前記制御手段は、前記合体部が前記取り出し位置に位置付けられた状態で、前記第1の検出手段が、串の一端部が着脱部に取り付けられていることを検出すると、前記移動規制許容手段を前記第1の状態に保ち、前記合体部が前記取り出し位置に位置付けられた状態で、前記第1の検出手段が、串の一端部が着脱部から取り外されていることを検出すると、前記移動規制許容手段を前記第1の状態から第4の状態に変化させ、前記合体部の移動を許容した後、前記第2の検出手段が、前記合体部が前記取り出し位置から離れたことを検出すると、前記移動規制許容手段を前記第4の状態から第2の状態に変化させることを特徴としている。
【0017】
請求項4に記載の本発明の絶縁体合体装置は、請求項3に記載の絶縁体合体装置において、前記制御手段は、前記合体部が前記支持位置に位置付けられた状態で、前記第1の検出手段が、串の一端部が着脱部から取り外されていることを検出すると、前記移動規制許容手段を前記第2の状態に保ち、前記合体部が前記支持位置に位置付けられた状態で、前記第1の検出手段が、串の一端部が着脱部に取り付けられていることを検出すると、前記移動規制許容手段を前記第2の状態から第3の状態に変化させ、前記合体部が前記着脱部に向かって移動することを許容することを特徴としている。
【0018】
請求項5に記載の本発明の絶縁体合体装置は、請求項4に記載の絶縁体合体装置において、前記制御手段は、前記合体部が前記支持位置から合体位置に近づいた状態で、前記第3の検出手段が、前記合体部が前記合体位置から離れていることを検出すると、前記移動規制許容手段を前記第3の状態に保ち、前記合体部が前記支持位置から合体位置に近づいた状態で、前記第3の検出手段が、前記合体部が前記合体位置に位置していることを検出すると、前記移動規制許容手段を前記第3の状態から第4の状態に変化させ、前記合体部が前記取り出し位置に向かって移動することを許容することを特徴としている。
【0019】
請求項6に記載の本発明の絶縁体合体装置は、請求項5に記載の絶縁体合体装置において、前記制御手段は、前記合体部が前記合体位置から取り出し位置に近づいた状態で、前記第2の検出手段が、前記合体部が前記取り出し位置から離れていることを検出すると、前記移動規制許容手段を前記第4の状態に保ち、前記合体部が前記合体位置から取り出し位置に近づいた状態で、前記第2の検出手段が、前記合体部が前記取り出し位置に位置していることを検出すると、前記移動規制許容手段を前記第1の状態に変化させ、前記合体部が前記取り出し位置から移動することを規制することを特徴としている。
【0021】
請求項1に記載された本発明によれば、絶縁体の連通孔内に串を通し、この串の長手方向に沿って絶縁体を近づけて、これら絶縁体を合体する。合体時に、合体部が絶縁体を直接押圧するとともに、絶縁体が串によって直接案内される。
【0022】
請求項2に記載された本発明によれば、合体部が着脱部に対し支持位置と合体位置と取り出し位置とに亘って相対的に移動自在である。支持位置で、串を着脱部に取り付けることで、串の両端部を着脱部と合体部とで確実に支持できる。
【0023】
また、合体位置は、支持位置より、合体部が着脱部に相対的に近づくので、串に支持された絶縁体を着脱部と合体部とで挟んで、これらの絶縁体を互いに合体できる。
【0024】
さらに、取り出し位置は、支持位置より、合体部が着脱部から離れる。また合体位置で、合体部が絶縁体に係止している。このため、合体位置から取り出し位置に合体部を移動させることで、絶縁体の連通孔内から串を確実に抜き取ることができる。
【0025】
請求項3に記載された本発明によれば、合体部が取り出し位置に位置して、串が着脱部に取り付けられていると、移動規制許容手段は、合体部が移動することを規制する。このため、串が着脱部に取り付けられている状態で、合体部が着脱部に近づいて、串に不意に接触することを防止できる。
【0026】
また、合体部が取り出し位置に位置して、串が着脱部に取り付けられていないと、合体部が移動することを許容する。そして、合体部が取り出し位置から支持位置に向かって移動すると、合体部が支持位置から移動することが規制される。このため、串が取り付けられていない状態で、合体部を支持位置に位置付けると、該合体部が支持位置に保たれる。支持位置では、串の両端部が着脱部と合体部に支持される。
【0027】
請求項4に記載された本発明によれば、合体部が支持位置に位置した状態で、串が着脱部に取り付けられていないと、合体部の移動が規制される。
【0028】
また、串が着脱部に取り付けられると、移動規制許容手段は、合体部が着脱部に向かって移動することを許容し着脱部から離れることを規制する。このため、串が取り付けられて、串の両端部が着脱部と合体部に支持されると、合体部が着脱部から不意に離れて、串の両端部が合体部から不意に脱落することを防止できる。
【0029】
請求項5に記載された本発明によれば、合体部が合体位置に位置するまでは、移動規制許容手段は、合体部が着脱部に向かって移動することを許容し着脱部から離れることを規制する。このため、絶縁体が合体するまでは、合体部が着脱部から不意に離れて、串の他端部が合体部から不意に脱落することを防止できる。
【0030】
また、合体部が合体位置に位置すると、合体部が合体位置と取り出し位置とに亘って移動自在になる。このため、絶縁体が合体すると、合体部則ち絶縁体が取り出し位置に移動できるようになる。
【0031】
請求項6に記載された本発明によれば、合体部が取り出し位置に位置するまでは、合体部が移動自在である。このため、絶縁体の連通孔から串を抜き取るまでは、合体部を着脱部から離し続けることができる。
【0032】
また、合体部が取り出し位置に位置すると、移動規制許容手段は、合体部が取り出し位置から移動することを規制する。このため、絶縁体の連通孔内から串を抜き取った後、合体部が不意に着脱部に近づいて、串に接触することを防止できる。
【0033】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施形態にかかる絶縁体合体装置1を、図1ないし図37を参照して説明する。ハウジング合体装置1は、図34などに示す端子金具としての雄型の端子金具(以下、単に雄端子と呼ぶ)2を装着した(取り付けた)絶縁体としてのハウジング3を複数積層して、これら複数のハウジング3と一枚の蓋4とを合体して、図35に示すコネクタ5を組み立てる。
【0034】
雄端子2は、導電性の板金などを折り曲げるなどして形成されている。雄端子2は、図34に示すように、電線6が取り付けられる電線接続部7と、相手側の端子金具としての雌型の端子金具(以下、単に、雌端子と呼ぶ)と接続する電気接触部8とを備えている。
【0035】
電線接続部7は、複数のかしめ片9を備えている。かしめ片9は、電線6を加締める。電線接続部7は、かしめ片9が電線6を加締めることで、該電線6と電気的に接続されるとともに機械的に固定される。
【0036】
電気接触部8は、棒状または板状に形成されており、前記電線接続部7に連なっている。電気接触部8は、雌端子の筒状の電気接触部内に侵入することで、該雌端子と電気的に接続する。
【0037】
ハウジング3は、絶縁性の合成樹脂などからなり、図34などに示すように、板状のプレート本体10と、複数の端子収容溝11と、一対の連通孔12とを備えている。プレート本体10は、平面形状が矩形状に形成されている。プレート本体10は、壁としての底壁13と、一対の側壁14と、複数の隔壁15と、天井壁16と、係止受け部18と、係止爪19とを備えている。
【0038】
底壁13は、平面形状が略矩形状に形成されている。底壁13は、略平坦に形成されている。一対の側壁14は、互いに相対向して配されている。一対の側壁14は、互いに平行な状態で配されている。側壁14は、それぞれ底壁13の幅方向の両縁に連なって形成されている。側壁14は、底壁13の両縁から立設している。
【0039】
複数の隔壁15は、一対の側壁14間に配されている。複数の隔壁15は、底壁13から立設しており、一対の側壁14が互いに相対する方向に沿って等間隔に並べられている。また、複数の隔壁15は、互いに平行であるとともに、一対の側壁14と平行である。
【0040】
天井壁16は、一対の側壁14と複数の隔壁15の底壁13から離れた側の端部に連なっている。天井壁16は、底壁13と間隔をあけて相対しているとともに、該底壁13と平行である。
【0041】
係止受け部18は、一対の側壁14のそれぞれの外面に形成されている。係止受け部18には、図34中上方に重ねられるハウジング3の係止爪19が係止する。係止爪19は、底壁13の幅方向の両縁から一対の側壁14の逆向きに立設している。
【0042】
端子収容溝11は、互いに隣り合う一対の隔壁15と、底壁13と、天井壁16とによって囲まれた空間である。端子収容溝11は、内側に雄端子2を収容する。端子収容溝11は、プレート本体10の幅方向則ち一対の側壁14が相対する方向に沿って、複数並設されている(並べられている)。このため、ハウジング3は、複数の雄端子2を互いに並設して保持するようになっている。
【0043】
連通孔12は、プレート本体10の幅方向の両縁則ち側壁14を貫通している。連通孔12は、底壁13と天井壁16とに対し直交する方向に沿って、図36(a)及び図36(b)に示すように、プレート本体10の一対の側壁14を貫通している。連通孔12の平面形状は、矩形状である。
【0044】
底壁13と天井壁16とが互いに重なりかつこれらの壁13,16が互いに平行にハウジング3が複数積層されると、これら複数のハウジング3の連通孔12は、互いに連通する(連続するともいい、連なるともいう。)。
【0045】
前述した構成のハウジング3は、複数の端子収容溝11のうち任意に選択される端子収容溝11内に雄端子2を収容する。ハウジング3は、雄端子2を収容する際には、端子金具挿入溝41の一端部から雄端子2の電気接触部8が挿入される。
【0046】
そして、ハウジング3は、所望の端子収容溝11内に雄端子2を収容した状態で、プレート本体10が互いに平行でかつ間隔を存した状態に並べられ、互いに近づく方向に加圧されて、係止爪19と係止受け部18とが互いに係止する。そして、底壁13と天井壁16とが互いに重なりかつこれらの壁13,16が互いに平行に、複数のハウジング3が積層されて、これらのハウジング3は、合体する。
【0047】
蓋4は、絶縁体をなしており、合成樹脂からなり平板状に形成されている、蓋4は、隔壁15と、側壁14と天井壁16と係止受け部18とが無い他は、前述したハウジング3と構成が等しい。このため、蓋4のハウジング3と同一部分には、同一符号を付して説明を省略する。蓋4の係止爪19は、該蓋4の下方に配されるハウジング3の係止受け部18に係止する。
【0048】
前述した構成のコネクタ5は、以下のように組み立てられる。まず、雄端子2の電線接続部7に電線6が取り付けられる。所望のハウジング3の所望の端子収容溝11に電線6が取り付けられた雄端子2を挿入する。こうして、各ハウジング3の所望の端子収容溝11に所望の雄端子2を収容する。
【0049】
複数のハウジング3を、予め定められる所望のパターン(順番)で、互いに間隔をあけて並べる。この予め定められる所望のパターンは、ハウジング3同士が積層(合体)される際の積層されるパターン(順番)であり、本明細書に記した合体するパターンである。
【0050】
また、このとき、図34に示すように、底壁13と天井壁16とが互いに相対しかつこれらの壁13,16が互いに平行になるように、複数のハウジング3を、互いに間隔をあけて並べる。また、図34中最も上方に位置するハウジング3の上方には、前述した蓋4を配置する。
【0051】
これらのハウジング3と蓋4を互いに近づく方向に押圧する。すると、係止爪19と係止受け部18とが互いに係止して、これら蓋4とハウジング3とが積層(合体)する。そして、図35に示すコネクタ5が得られる。こうして組み立てられたコネクタ5のハウジング3と蓋4の連通孔12は、図37(a)及び図37(b)に示すように、互いに連通する。
【0052】
また、こうして組み立てられたコネクタ5は、相手側のコネクタと嵌合して、雄端子2が前述した雌端子と接続して、前述した自動車などに配線されるワイヤハーネスを構成する。また、図35に示されたコネクタ5は、同一の電線6と接続することにより、一対の雄端子2同士を電気的に接続する。
【0053】
図35に示されたコネクタ5では、ハウジング3が、ワイヤハーネスを構成する複数のサブハーネスのうち互いに異なるサブハーネスを構成しても良く、同一のサブハーネスを構成しても良い。一つのコネクタ5を構成するハウジング3は、2つ以上のサブハーネスを構成するのが、望ましい。
【0054】
また、前述した各ハウジング3の端子収容溝11に雄端子2を挿入する際には、これらのハウジング3及び蓋4を前述した合体するパターンにしたがって互いに間隔をあけて並べて保持する図示しない保持治具に取り付けて行う。
【0055】
本発明にかかるハウジング合体装置1は、互いに間隔をあけかつ予め定められる所望のパターン(順番)則ち合体するパターンにしたがって並べられた複数のハウジング3と蓋4とを、互いに近づける方向に加圧する。ハウジング合体装置1は、これらのハウジング3と蓋4とを合体(積層)して、前述したコネクタ5を組み立てる。
【0056】
ハウジング合体装置1は、図3ないし図7に示す並設部材20と、図1及び図2に示す合体装置本体21とを備えている。並設部材20は、前述したハウジング3と蓋4を合体するパターンにしたがって、互いに間隔をあけて並べた状態で保持する。
【0057】
並設部材20は、図3及び図4に示すように、複数の串22と、支持部23とを備えている。串22は、直線状の棒状に形成されている。串22は、その長手方向に直交する断面形状が前述した連通孔12の平面形状と同等に形成されている。図示例では、串22は4本設けられている。串22は、図示例では、2本で一組となっている。
【0058】
串22は、互いに長さが等しく形成されており、互いに平行に配されている。一組の串22は、前述した合体するパターンにしたがって互いに間隔をあけて並べられる複数のハウジング3と蓋4の連通孔12内を通る。串22は、連通孔12内に通ることで、複数のハウジング3と蓋4を前述した合体するパターンにしたがって互いに間隔をあけた状態に保つ。
【0059】
支持部23は、複数の串22の一端部22aを支持している。また、支持部23は、図5に示すように、合体装置本体21の後述する着脱部25に、並設部材20を着脱自在にするボールプランジャ23aを備えている。支持部23は、ボールプランジャ23aにより、並設部材20則ち串22の一端部22aを着脱部25に着脱自在としている。
【0060】
前述した構成の並設部材20は、前述した保持治具に前述した合体するパターンにしたがって互いに間隔をあけて保持されかつ所望の端子収容溝11に電線6付きの雄端子2が挿入されたハウジング3及び蓋4の連通孔12内に串22を通す。そして、串22を連通孔12内に通したまま、保持治具からハウジング3と蓋4を取り外す。こうして、並設部材20は、串22を連通孔12内に通して、図6及び図7に示すように、合体するパターンにしたがって、ハウジング3と蓋4とを互いに間隔をあけて並べる。
【0061】
合体装置本体21は、図1に示すように、ベース部24と、着脱部25と、合体部26と、レバー機構27と、第1の検出手段としての第1のリミッタスイッチ28と、第2の検出手段としての第2のリミッタスイッチ29と、第3の検出手段としての第3のリミッタスイッチ30と、移動規制許容手段としての移動規制許容機構31と、制御手段としての制御装置32とを備えている。
【0062】
ベース部24は、扁平な箱状に形成され、例えば、工場のフロア上などに設置される。ベース部24の平面形状は、矩形状である。
【0063】
着脱部25は、ベース部24の一端部に設けられている。着脱部25は、図1及び図2に示すように、ベース部24の一端部に取り付けられる着脱部本体33と、この着脱部本体33から立設した一対の支持板34と、スライド部材35(図29及び図30に示す)と、良否検出手段としてのスイッチピン36(図29及び図30に示す)とを備えている。
【0064】
着脱部本体33は、ベース部24に設けられたねじ孔37にちょうボルト38が螺合するか否かで、ベース部24に着脱自在になっている。ねじ孔37は、後述のレール41の長手方向則ち合体部26のスライド方向に沿って複数並べられている。ちょうボルト38が螺合するねじ孔37を変更することで、合体するハウジング3の枚数を変更可能にしている。なお、図1及び図2に示す例では、10枚のハウジング3を合体する場合を示している。ちょうボルト38を図1中のより右に位置するねじ孔37に螺合することで、着脱部本体33則ち着脱部25を図1中の右側に位置付けて、合体するハウジング3の枚数を減らすことができるようにしている。
【0065】
一対の支持板34は、着脱部本体33に固定されているとともに、該着脱部本体33から上方に立設している。各支持板34には、前述したボールプランジャ23aが係止する係止孔39が設けられている。係止孔39は、勿論、支持板34を貫通している。支持板34則ち着脱部25は、係止孔39にボールプランジャ23aが係止するか否かで、並設部材20則ち串22の一端部22aを着脱自在にしている。支持板34則ち着脱部25が、並設部材20を取り付けると、この並設部材20の串22の長手方向とレール41の長手方向とが平行になる。則ち、着脱部25は、レール41の長手方向と串22の長手方向とが平行になるように、並設部材20を取り付ける。
【0066】
スライド部材35は、図29及び図30に示すように、着脱部本体33に前述したレール41の長手方向則ち合体部26のスライド方向に沿ってスライド自在に支持されている。スライド部材35は、着脱部本体33より合体部26に向けて突出している。また、スライド部材35は、着脱部本体33から合体部26に向けて付勢されている。
【0067】
スイッチピン36は、図29及び図30に示すように、着脱部本体33とスライド部材35との間に設けられており、前記スライド部材35が前述した付勢力に抗して、合体部26から離れる方向に押圧されてスライドすると、このスライド部材35が合体部26から離れたことを検出する。スイッチピン36は、スライド部材35が合体部26から離れたことを検出すると、スライド部材35が合体部26から離れたことを示す情報を制御装置32に向かって出力する。
【0068】
スイッチピン36は、スライド部材35が合体部26から離れたことを検出することで、所定の枚数を越えるハウジング3が合体したか否かや、ハウジング3間に電線6などが挟まったか否か等の合体したハウジング3と蓋4の厚みが所定の厚みを越えているか否かを検出する。スイッチピン36は、合体したハウジング3と蓋4の厚みが所定の厚みを越えているか否かを検出することで、合体したハウジング3と蓋4則ちコネクタ5の良否を検出する。スイッチピン36は、合体したハウジング3と蓋4の厚みが所定の厚み以下であると、コネクタ5を良品とする。スイッチピン36は、合体したハウジング3と蓋4の厚みが所定の厚みを越えると、コネクタ5を不良品とする。
【0069】
合体部26は、一対のリニアガイド40によりベース部24上に配されている。リニアガイド40は、レール41と、このレール41の長手方向に沿って移動自在に該レール41に支持された図示しないスライダとを備えている。一対のリニアガイド40のレール41は、互いに平行に配されている。これらレール41の長手方向は、ベース部24の長手方向と平行である。
【0070】
合体部26は、前述したリニアガイド40のスライダに取り付けられている。このため、合体部26は、リニアガイド40のレール41の長手方向に沿って移動自在である。合体部26は、リニアガイド40のレール41の長手方向に沿って移動することで、着脱部25に接離する。なお、接離とは、互いに近づいたり離れたりすることである。則ち、合体部26は、着脱部25に取り付けられた並設部材20の串22の長手方向に沿ってスライド自在に設けられている。
【0071】
合体部26は、図1などに示すように、ベース板42と、合体部本体43と、複数の挟持部44と、複数の係止爪45とを備えている。ベース板42は、平板状に形成され前述したリニアガイド40のスライダに取り付けられている。合体部本体43は、ベース板42に取り付けられているとともに、該ベース板42から立設している。合体部本体43は、着脱部本体33との間にハウジング3と蓋4とを挟んで、これらを合体する。挟持部44は、合体部本体43に取り付けられている。挟持部44は、並設部材20の串22と1体1で対応している。挟持部44は、前述したレール41の長手方向則ち合体部26のスライド方向に沿って、対応した串22と並ぶ位置に配されている。
【0072】
それぞれの挟持部44は、一対の挟持部材46を備えている。一対の挟持部材46は、前述したレール41の長手方向則ち合体部26のスライド方向に対し直交する方向に沿って、互いに並べられている。一対の挟持部材46は、互いに接離自在に設けられているとともに、互いに近づく方向に付勢されている。一対の挟持部材46は、互いの間に串22の他端部22bを挟んで、該串22を支持する。前述した構成の挟持部44は、本明細書に記した串支持部をなしている。
【0073】
係止爪45は、合体部本体43に回動自在に取り付けられた図示しない取付部と、この取付部から着脱部25に向かって突出した爪部47とを一体に備えている。複数の係止爪45は、レール41の長手方向則ち合体部26のスライド方向に対し直交する方向に沿って並べられている。レール41の長手方向則ち合体部26のスライド方向に対し直交する方向に沿って隣り合う係止爪45は、爪部47が互いに近づく方向に付勢されている。レール41の長手方向則ち合体部26のスライド方向に対し直交する方向に沿って隣り合う係止爪45は、爪部47間に最も合体部26寄りのハウジング3(図示例では、蓋4)を係止する。本明細書では、係止爪45が蓋4を係止することは、係止爪45即ち合体部26がハウジング3を係止することを示す。
【0074】
前述した構成の合体部26は、レール41の長手方向に沿って移動することで、図1及び図2中実線で示す取り出し位置と、図1及び図2中二点鎖線で示す支持位置と、図1及び図2中一点鎖線で示す合体位置とに亘って移動自在となっている。支持位置では、合体部26は、着脱部25に取り付けられた並設部材20の串22の他端部22bを挟持部44の挟持部材46間に挟持して、該串22の他端部22bを支持する。
【0075】
合体位置は、合体部26が支持位置より着脱部25に近づいており、この着脱部25の着脱部本体33と合体部本体43との間に、串22に支持された複数のハウジング3と蓋4とを挟んで、これらを合体する。さらに、合体位置では、合体部26の係止爪45が、合体したハウジング3と蓋4のうち最も合体部26寄りのハウジング3(図示例では、蓋4)を係止する。このように、合体位置では、合体部26は、支持位置より着脱部25に近づいて、ハウジング3と蓋4とを合体するとともに、合体したハウジング3などを係止する。
【0076】
取り出し位置は、合体部26は、支持位置より着脱部25から離れる。このため、合体部26は、合体位置から取り出し位置に移動すると、係止爪45でハウジング3等を係止しているので、これらハウジング3と蓋4の連通孔12内から串22を抜き取る。このように、取り出し位置では、合体部26は、支持位置より着脱部25から離れて、合体位置で合体したハウジング3と蓋4の連通孔12内から串22を抜き取る。また、取り出し位置では、係止爪45のハウジング3に対する係止を解除できる。則ち、取り出し位置では、合体部26から合体したハウジング3及び蓋4則ちコネクタ5を取り外すことができるようになっている。
【0077】
レバー機構27は、図2などに示すように、操作レバー48と、リンク49などを備えている。操作レバー48は、帯板状に形成され、一端部がベース部24に回転自在に支持されている。操作レバー48は、一端部を中心として、ベース部24に回転自在に支持されている。リンク49は、帯板状に形成され、一端部が操作レバー48の他端部に回転自在に連結しており、他端部が合体部26の合体部本体43に回転自在に連結している。レバー機構27は、一端部を中心として操作レバー48を図2中の矢印Kなどに沿って回転することで、前述した合体部26を前述した取り出し位置と支持位置と合体位置とに亘って移動させる。
【0078】
第1のリミッタスイッチ28は、着脱部本体33に取り付けられている。第1のリミッタスイッチ28は、並設部材20則ち串22の一端部22aが着脱部25に取り付けられているか否かを検出する。第1のリミッタスイッチ28は、並設部材20則ち串22の一端部22aが着脱部25に取り付けられているか否かを示す情報を制御装置32に向かって出力する。
【0079】
第2のリミッタスイッチ29は、ベース部24の他端部に取り付けられている。第2のリミッタスイッチ29は、合体部26が前記取り出し位置に位置しているか否かを検出する。第2のリミッタスイッチ29は、合体部26が前記取り出し位置に位置しているか否かを示す情報を制御装置32に向かって出力する。
【0080】
第3のリミッタスイッチ30は、ベース部24の中央部に取り付けられている。第3のリミッタスイッチ30は、合体部26が前記合体位置に位置しているか否かを検出する。第3のリミッタスイッチ30は、合体部26が前記合体位置に位置しているか否かを示す情報を制御装置32に向かって出力する。
【0081】
移動規制許容機構31は、図1に示すように、一対の突没機構50と、一対の取り出し位置用孔51と、支持位置用孔52と、合体用切り欠き53とを備えている。一対の突没機構50は、ベース部24に取り付けられているとともに、前記レール41の長手方向則ち合体部26のスライド方向に対し直交する方向に沿って並べられている。
【0082】
突没機構50は、図10などに示すように、管状部材54と、突没ピン55と、ボールプランジャ56とを備えている。管状部材54は、管状に形成されかつその長手方向が鉛直方向に沿う状態で、ベース部24に取り付けられている。管状部材54は、上端がベース部24の上面と面一となるように、ベース部24に取り付けられている。
【0083】
突没ピン55は、管状部材54内に収容されており、図示しないソレノイドにより管状部材54の長手方向に沿って移動自在に設けられている。則ち、突没ピン55は、図示しないソレノイドにより鉛直方向に沿って移動する。ボールプランジャ56は、管状部材54内でかつ突没ピン55の上方に配されている。ボールプランジャ56は、玉57と、付勢手段としてのコイルばね58とを備えている。コイルばね58は、管状部材54の上端から突出する方向に、玉57を付勢している。玉57は、管状部材54の上端により管状部材54から脱落することが規制されている。
【0084】
突没機構50は、ソレノイドにより突没ピン55が上方に位置付けられると、玉57が管状部材54の上端を通して管状部材54外則ち上方に突出しようとする。そして、玉57が、取り出し位置用孔51、支持位置用孔52及び合体用切り欠き53内などに侵入する。また、突没機構50は、ソレノイドにより突没ピン55が下方に位置付けられると、玉57が管状部材54の上端を通して管状部材54外則ち上方に突出しなくなる。
【0085】
取り出し位置用孔51は、図10に示すように、合体部26のベース板42を貫通している。一対の取り出し位置用孔51は、レール41の長手方向則ち合体部26のスライド方向に対し直交する方向に沿って並べられている。一対の取り出し位置用孔51内には、合体部26が前述した取り出し位置に位置付けられ、突没機構50の突没ピン55が上方に位置付けられると、突没機構50の玉57が侵入する。一対の取り出し位置用孔51内に突没機構50の玉57が侵入すると、合体部26が移動することが規制される。則ち、一対の取り出し位置用孔51内に突没機構50の玉57が侵入すると、合体部26が移動できない。
【0086】
支持位置用孔52は、合体部26のベース板42を貫通している。支持位置用孔52は、長孔形状である。支持位置用孔52の長手方向は、合体部26のスライド方向と平行である。支持位置用孔52は、一対の取り出し位置用孔51のうち図1中下方に位置する一方の取り出し位置用孔51と、合体部26のスライド方向に沿って並べられている。また、支持位置用孔52は、一方の取り出し位置用孔51より着脱部25から離れた側に設けられている。
【0087】
支持位置用孔52内には、合体部26が前述した取り出し位置から支持位置に向かって移動する際に、一対の突没機構50のうち図1中下方に位置する一方の突没機構50の突没ピン55が上方に位置付けられると、該一方の突没機構50の玉57が侵入する。また、支持位置用孔52内には、合体部26が前述した支持位置に位置付けられ、一方の突没機構50の突没ピン55が上方に位置付けられると、該一方の突没機構50の玉57が侵入する。
【0088】
合体用切り欠き53は、合体部26のベース板42の着脱部25から離れた側の縁に設けられている。合体用切り欠き53は、勿論ベース板42の縁を切り欠いている。合体用切り欠き53は、一対の取り出し位置用孔51のうち図1中上方に位置する他方の取り出し位置用孔51と、合体部26のスライド方向に沿って並べられている。また、合体用切り欠き53は、他方の取り出し位置用孔51より着脱部25から離れた側に設けられている。
【0089】
合体用切り欠き53内には、合体部26が支持位置に位置すると、一対の突没機構50のうち図1中上方に位置する他方の突没機構50の突没ピン55が上方に位置付けられると、該他方の突没機構50の玉57が侵入する。合体用切り欠き53内に他方の突没機構50の玉57が侵入すると、合体部26が支持位置から合体位置に移動することが許容されかつ合体部26が支持位置より着脱部25から離れることが規制される。則ち、合体用切り欠き53内に他方の突没機構50の玉57が侵入すると、合体部26が支持位置から合体位置に移動でき、かつ合体部26が支持位置より着脱部25から離れることができない。
【0090】
前述した構成の移動規制許容機構31は、図10に示す第1の状態と、図14に示す第2の状態と、図20に示す第3の状態と、図11及び図23に示す第4の状態とが切り換え可能になっている。
【0091】
移動規制許容機構31は、図10に示す第1の状態では、合体部26が取り出し位置に位置付けられて、一対の突没機構50の双方の突没ピン55が上方に位置付けられて、玉57が取り出し位置用孔51内に侵入する。そして、移動規制許容機構31は、合体部26が取り出し位置から移動することを規制する。
【0092】
移動規制許容機構31は、図14に示す第2の状態では、合体部26が支持位置に位置付けられて、一対の突没機構50の双方の突没ピン55が上方に位置付けられて、玉57が支持位置用孔52と合体用切り欠き53に侵入する。そして、移動規制許容機構31は、合体部26が支持位置から移動することを規制する。
【0093】
移動規制許容機構31は、図20に示す第3の状態では、合体部26が支持位置に位置付けられて、一対の突没機構50の一方の突没機構50の突没ピン55が下方に位置付けられて、該一方の突没機構50の玉57が支持位置用孔52内から抜け出る。一対の突没機構50の他方の突没機構50の突没ピン55が上方に位置付けられて、該他方の突没機構50の玉57が合体用切り欠き53内に侵入する。合体用切り欠き53が前述したように、ベース板42を切り欠いているので、移動規制許容機構31は、合体部26が支持位置から着脱部25に近づくことを許容するとともに、合体部26が支持位置より着脱部25から離れることを規制する。
【0094】
移動規制許容機構31は、図11及び図23に示す第4の状態では、一対の突没機構50の双方の突没ピン55が下方に位置付けられて、該双方の突没機構50の玉57がベース部24の上面より没する。すると、玉57は、前述した孔51,52と切り欠き53内に侵入しなくなる。移動規制許容機構31は、合体部26が取り出し位置と合体位置とに亘って移動することを許容する。
【0095】
また、前述した合体装置本体21には、図1及び図31に示す良否検出手段としてのスイッチピン59を備えている。スイッチピン59は、ベース部24の一端部でかつ前記合体部26のベース板42と相対する箇所に設けられている。スイッチピン59は、合体部26が前述した合体位置に位置して、ベース板42により押圧されると、合体部26が合体位置に位置したことを検出する。スイッチピン59は、合体部26が合体位置に位置したことを検出すると、合体部26が合体位置に位置したことを示す情報を制御装置32に向かって出力する。
【0096】
スイッチピン59は、ベース板42に押圧されて合体部26が合体位置に位置したことを検出することで、所定の枚数未満のハウジング3が合体したか否かや、ハウジング3の厚みが不足した等の合体したハウジング3と蓋4の厚みが所定の厚み未満であるか否かを検出する。スイッチピン59は、合体したハウジング3と蓋4の厚みが所定の厚み未満であるか否かを検出することで、合体したハウジング3と蓋4則ちコネクタ5の良否を検出する。スイッチピン59は、合体したハウジング3と蓋4の厚みが所定の厚み以上であると、コネクタ5を良品とする。スイッチピン59は、合体したハウジング3と蓋4の厚みが所定の厚み未満であると、コネクタ5を不良品とする。
【0097】
制御装置32は、周知のリレーなどを備えた電子機器であって、前述したスイッチピン36,59と、リミッタスイッチ28,29,30と、移動規制許容機構31の各突没機構50などと接続している。制御装置32は、これらの動作を制御して、ハウジング合体装置1全体の制御をつかさどる。制御装置32は、第1ないし第3のリミッタスイッチ28,29,30からの情報則ちこれらが検出した状況に基づいて、前記移動規制許容機構31を制御する。また、制御装置32は、スイッチピン36,59からの情報に基づいて、ハウジング3と蓋4の合体状況則ち合体して組み立てたコネクタ5の良否を判定する。
【0098】
制御装置32は、第2のリミッタスイッチ29から合体部26が取り出し位置に位置したことを示す情報が入力しかつ第1のリミッタスイッチ28から着脱部25に並設部材20が取り付けられていることを示す情報が入力すると、一対の突没機構50の双方の突没ピン55を上方に位置付けて、双方の玉57を取り出し位置用孔51内に挿入しておく。制御装置32は、合体部26が取り出し位置に位置した状態で、第1のリミッタスイッチ28が、串22の一端部22aが着脱部25に取り付けられていることを検出すると、移動規制許容機構31を第1の状態に保って、合体部26の移動を規制する。
【0099】
また、制御装置32は、第2のリミッタスイッチ29から合体部26が取り出し位置したことを示す情報が入力しかつ第1のリミッタスイッチ28から並設部材20が着脱部25から取り外されたことを示す情報が入力すると、図11に示すように、一対の突没機構50の双方の突没ピン55を下方に位置付けて、双方の玉57を取り出し位置用孔51内から抜け出させる。制御装置32は、合体部26が取り出し位置に位置した状態で、第1のリミッタスイッチ28が、串22の一端部22aが着脱部25から取り外されたことを検出すると、移動規制許容機構31を第1の状態から第4の状態に変化させる。
【0100】
制御装置32は、移動規制許容機構31を第1の状態から第4の状態に変化させた後、第2のリミッタスイッチ29から合体部26が取り出し位置から離れたことを示す情報が入力すると、図12に示すように、一対の突没機構50の双方の突没ピン55を上方に位置付けて、双方の玉57をベース板42に向かって付勢する。そして、合体部26が、取り出し位置から着脱部25に近づくと、図13に示すように、一方の突没機構50の玉57が支持位置用孔52内に侵入する。
【0101】
さらに、合体部26が、支持位置に位置すると、図14に示すように、一方の突没機構50の玉57が支持位置用孔52内に侵入するとともに、他方の突没機構50の玉57が合体用切り欠き53内に侵入する。このように、制御装置32は、移動規制許容機構31を第1の状態から第4の状態に変化させた後、第2のリミッタスイッチ29が、合体部26が取り出し位置から離れたことを検出すると、移動規制許容機構31を第4の状態から第2の状態に変化させる。
【0102】
制御装置32は、合体部26が支持位置に位置付けられた状態で、第1のリミッタスイッチ28から並設部材20が着脱部25から取り外されていることを示す情報が入力すると、一対の突没機構50の双方の突没ピン55を上方に位置付けて、双方の玉57を支持位置用孔52と合体用切り欠き53内に挿入しておく。制御装置32は、合体部26が支持位置に位置した状態で、第1のリミッタスイッチ28が、串22の一端部22aが着脱部25から取り外されていることを検出すると、移動規制許容機構31を第2の状態に保つ。
【0103】
制御装置32は、合体部26が支持位置に位置付けられた状態で、第1のリミッタスイッチ28から着脱部25に並設部材20が取り付けられていることを示す情報が入力すると、一方の突没機構50の突没ピン55を下方に位置付け、該一方の突没機構50の玉57を支持位置用孔52から抜け出させるとともに、他方の突没機構50の突没ピン55を上方に位置付け、該他方の突没機構50の玉57を合体用切り欠き53内に挿入しておく。そして、制御装置32は、合体部26が支持位置から着脱部25に近づくことを許容するとともに、合体部26が支持位置より着脱部25から離れることを規制する。
【0104】
制御装置32は、合体部26が支持位置に位置付けられた状態で、第1のリミッタスイッチ28が、串22の一端部22aが着脱部25に取り付けられていることを検出すると、移動規制許容機構31を第2の状態から第3の状態に変化させる。そして、制御装置32は、合体部26が着脱部25に向かって移動することを許容する。
【0105】
制御装置32は、合体部26が支持位置から合体位置に近づいて、第3のリミッタスイッチ30から合体部26が合体位置から離れていることを示す情報が入力すると、一方の突没機構50の突没ピン55を下方に位置付け、該一方の突没機構50の玉57を支持位置用孔52から抜け出させるとともに、他方の突没機構50の突没ピン55を上方に位置付け、該他方の突没機構50の玉57を合体用切り欠き53内に挿入しておく。そして、制御装置32は、合体部26が支持位置から着脱部25に近づくことを許容するとともに、合体部26が支持位置より着脱部25から離れることを規制する。制御装置32は、合体部26が支持位置から合体位置に近づいて、第3のリミッタスイッチ30が、合体部26が合体位置から離れていることを検出すると、移動規制許容機構31を第3の状態に保つ。
【0106】
制御装置32は、合体部26が支持位置から合体位置に近づいて、第3のリミッタスイッチ30から合体部26が合体位置に位置していることを示す情報が入力すると、一対の突没機構50の双方の突没ピン55を下方に位置付けて、双方の玉57をベース部24の上面より没しておく。そして、制御装置32は、合体部26が、合体位置と取り出し位置とに亘って移動することを許容する。制御装置32は、合体部26が支持位置から合体位置に近づいて、第3のリミッタスイッチ30が、合体部26が合体位置に位置していることを検出すると、移動規制許容機構31を第3の状態から第4の状態に変化させて、合体部26が取り出し位置に向かって移動することを許容する。
【0107】
制御装置32は、第3のリミッタスイッチ30から合体部26が合体位置から離れたことを示す情報が入力して、第2のリミッタスイッチ29から合体部26が取り出し位置から離れたことを示す情報が入力すると、一対の突没機構50の双方の突没ピン55を下方に位置付けて、双方の玉57をベース部24の上面より没しておく。制御装置32は、合体部26が、取り出し位置と合体位置とに亘って移動することを許容する。制御装置32は、合体部26が合体位置から取り出し位置に近づいた状態で、第2のリミッタスイッチ29が、合体部26が取り出し位置から離れていることを検出すると、移動規制許容機構31を第4の状態に保つ。
【0108】
制御装置32は、第3のリミッタスイッチ30から合体部26が合体位置から離れたことを示す情報が入力して、第2のリミッタスイッチ29から合体部26が取り出し位置に位置していることを示す情報が入力すると、一対の突没機構50の双方の突没ピン55を上方に位置付けて、双方の玉57をベース板42の取り出し位置用孔51内に挿入しておく。制御装置32は、合体部26が、取り出し位置から移動することを規制する。制御装置32は、合体部26が合体位置から取り出し位置に近づいた状態で、第2のリミッタスイッチ29が、合体部26が取り出し位置に位置していることを検出すると、移動規制許容機構31を第1の状態に変化させる。制御装置32は、合体部26が取り出し位置に向かって移動することを規制する。
【0109】
また、制御装置32は、前述した第3のリミッタスイッチ30から合体部26が合体位置に位置していることを示す情報が入力した際に、スイッチピン59から合体部26が前述した合体位置に位置したことを示す情報が入力しないと、前記コネクタ5を不良品と判定する。これは、ハウジング3間に電線6が挟まるなどして、合体部26が十分に着脱部25に近づくことができないと、前記スイッチピン59をベース板42が押圧出来ないことを示している。このように、図33に示すように、スイッチピン59がベース板42から押圧されないと、ハウジング3間に電線6が挟まったことなどを示し、コネクタ5が不良品であることを示す。
【0110】
また、制御装置32は、前述した第3のリミッタスイッチ30から合体部26が合体位置に位置していることを示す情報が入力した際に、スイッチピン59から合体部26が前述した合体位置に位置したことを示す情報が入力すると、前記コネクタ5を良品と判定する。これは、合体部26が十分に着脱部25に近づくと、前記スイッチピン59をベース板42が押圧することを示している。このように、図32に示すように、スイッチピン59がベース板42から押圧されると、ハウジング3と蓋4などが合体できる程度に十分に近づく方向に押圧されたことなどを示し、コネクタ5が良品であることを示す。
【0111】
さらに、制御装置32は、前述した第3のリミッタスイッチ30から合体部26が合体位置に位置していることを示す情報が入力した際に、スイッチピン36からスライド部材35が押圧されたことを示す情報が入力しないと、前記コネクタ5を不良品と判定する。これは、ハウジング3の厚みが不足した場合や、ハウジング3が不足した場合などに、合体部26が十分に着脱部25に近づいても、蓋4やハウジング3が互いに近づく方向に十分に押圧されていないことを示している。このように、図29に示すように、スライド部材35を介してスイッチピン36が押圧されないと、ハウジング3の厚みや数などが不足したことなどを示し、コネクタ5が不良品であることを示す。
【0112】
また、制御装置32は、前述した第3のリミッタスイッチ30から合体部26が合体位置に位置していることを示す情報が入力した際に、スイッチピン36からスライド部材35が押圧されたことを示す情報が入力すると、前記コネクタ5を良品と判定する。これは、合体部26が十分に着脱部25に近づいて、蓋4やハウジング3が互いに近づく方向に十分に押圧されたことを示している。このように、図30に示すように、スライド部材35を介してスイッチピン36が押圧されると、コネクタ5が良品であることを示す。
【0113】
このように、制御装置32は、第3のリミッタスイッチ30から合体部26が合体位置に位置したことを示す情報が入力すると、スイッチピン36,59などからの情報により、コネクタ5の良否を判定する。
【0114】
前述した構成のハウジング合体装置1を用いて、ハウジング3と蓋4とを合体して、コネクタ5を以下のように組み立てる。まず、図8及び図9に示すように、合体部26が取り出し位置に位置し、かつ着脱部25に並設部材20が取り付けられている。この状態では、第1のリミッタスイッチ28から制御装置32に着脱部28に並設部材20が取り付けられていることを示す情報が入力している。制御装置32は、図10に示すように、一対の突没機構50の双方の玉57を取り出し位置用孔51内に挿入している。制御装置32は、移動規制許容機構31を前述した第1の状態に保って、合体部26が着脱部25に近づくことを規制している。
【0115】
そして、作業員が、並設部材20を着脱部25から取り外す。すると、第1のリミッタスイッチ28から制御装置32に並設部材20が着脱部25から取り外されたことを示す情報が入力する。制御装置32は、図11に示すように、一対の突没機構50の双方の玉57をベース部24の上面より下方に没して取り出し位置用孔51内から抜け出させる。制御装置32は、移動規制許容機構31を前述した第4の状態に変化して、合体部26が着脱部25に近づくことを許容する。
【0116】
作業員が、操作レバー48を回転して、合体部26を徐々に着脱部25に近づける。すると、第2のリミッタスイッチ29から合体部26が取り出し位置から離れたことを示す情報が制御装置32に入力する。すると、制御装置32は、一対の突没機構50の双方の玉57を上方に向かって突出させる。すると、図12に示すように、玉57がベース板42の下面に接触して、該ベース板42の下面上を転動する。
【0117】
合体部26がさらに着脱部25に近づくと、図13に示すように、一方の突没機構50の玉57が支持位置用孔52内に侵入する。合体部26がさらに着脱部25に近づくと、図14に示すように、一方の突没機構50の玉57が支持位置用孔52内に侵入したまま他方の突没機構50の玉57が合体用切り欠き53内に侵入する。前述したように、支持位置用孔52がベース板42を貫通し、合体用切り欠き53がベース板42を切り欠いているので、移動規制許容機構31が前述した第2の状態に保たれて、図15及び図16に示すように、合体部26が支持位置から移動することが規制される。
【0118】
そして、作業員は、前述した図示しない保持治具に合体するパターンにしたがってハウジング3と蓋4とを互いに間隔をあけて並べる。各ハウジング3の所望の端子収容溝11に電線6が取り取り付けられた雄端子2を挿入する。各ハウジング3の端子収容溝11への雄端子2の挿入が終了すると、着脱部25から取り外した並設部材20の串22をハウジング3と蓋4の連通孔12内に通す。全てのハウジング3と蓋4の連通孔12内に串22を通すと、並設部材20を保持治具から取り外す。
【0119】
こうして、串22をハウジング3と蓋4の連通孔12内に通して、並設部材20は、図6及び図7に示すように、これらのハウジング3と蓋4を合体するパターンにしたがって、互いに間隔をあけて並べる。
【0120】
そして、図17に示すように、合体部26が支持位置に位置付けられた合体装置本体21の着脱部25に並設部材20を取り付ける。このとき、支持部23のボールプランジャ23aを係止孔39に係止して、支持部23則ち串22の一端部22aを着脱部25に取り付ける。また、串22の他端部22bを合体部26の各挟持部44の挟持部材46間に圧入する。そして、図18及び図19に示すように、串22の一端部22aを着脱部25で支持し、串22の他端部22bを合体部26の各挟持部44に支持して、ハウジング3と蓋4を保持した並設部材20則ち串22を合体装置本体21に取り付ける。
【0121】
すると、第1のリミッタスイッチ28から着脱部25に並設部材20が取り付けられていることを示す情報が制御装置32に入力する。すると、制御装置32は、図20に示すように、一方の突没機構50の玉57を支持位置用孔52内から抜け出させ、他方の突没機構50の玉57を合体用切り欠き53内に挿入しておく。こうして、制御装置32は、移動規制許容機構31を第2の状態から第3の状態に変化させ、合体部26が着脱部25に近づくことを許容し、着脱部25から離れることを規制する。
【0122】
そして、作業員は、操作レバー48を回転して、合体部26を着脱部25に近づける。すると、蓋4とハウジング3は、合体部26寄りのものから順に、合体部26の合体部本体43に接触して、着脱部25に向かって押圧される。このとき、合体部26は、串22の長手方向に沿って、蓋4とハウジング3とを互いに近づける方向に移動するとともに押圧する。そして、図21及び図22に示すように、合体部26が合体位置に位置すると、ハウジング3と蓋4の係止爪19が係止受け部18に係止して、これらのハウジング3と蓋4とが互いに合体する。また、合体部26の係止爪45が、図28に示すように、蓋4則ち合体したハウジング3に係止する。
【0123】
そして、第3のリミッタスイッチ30から合体部26が合体位置に位置したことを示す情報が制御装置32に入力する。すると、制御装置32は、図23に示すように、一対の突没機構50の双方の玉57をベース部24の上面より下方に没して、移動規制許容機構31を第4の状態に変化させて、合体部26を合体位置と取り出し位置とに亘って移動自在にする。
【0124】
また、制御装置32は、第3のリミッタスイッチ30から合体部26が合体位置に位置したことを示す情報が入力し、スイッチピン59がベース板42により押圧されかつスイッチピン36がスライド部材35により押圧されたことを示す情報が入力すると、合体したハウジング3則ちコネクタ5を良品と判定する。また、制御装置32は、スイッチピン59がベース板42により押圧されていないことを示す情報とスイッチピン36がスライド部材35により押圧されていないことを示す情報とのうち一方が入力すると、合体したハウジング3則ちコネクタ5を不良品と判定する。
【0125】
作業員は、操作レバー48を回転して、合体部26を徐々に着脱部25から離していく。すると、係止爪45が蓋4則ちハウジング3に係止しているので、合体部26とともに合体したハウジング3則ちコネクタ5が着脱部25から離れる。そして、図24及び図25に示すように、合体部26が取り出し位置に位置すると、すべてのハウジング3と蓋4の連通孔12内から串22が抜き取られる。そして、作業員は、図26に示すように、合体部26から合体したハウジング3則ちコネクタ5を取り外す(勿論、係止爪45の蓋4への係止を解除する)。こうして、前述した構成のコネクタ5を、前述した構成のハウジング合体装置1を用いて組み立てる。
【0126】
また、第2のリミッタスイッチ29から合体部26が取り出し位置に位置したことを示す情報が入力すると、制御装置32は、図27に示すように、一対の突没機構50の玉57を取り出し位置用孔51内に挿入する。こうして、第2のリミッタスイッチ29から合体部26が取り出し位置に位置したことを示す情報が入力すると、制御装置32は、移動規制許容機構31を第1の状態に変化させて、合体部26が取り出し位置から移動することを規制する。前述した工程を繰り返すことで、ハウジング合体装置1を用いて、ハウジング3の合体則ちコネクタ5を組み立てることができる。
【0127】
本実施形態によれば、ハウジング3と蓋4の連通孔12内に串22を通し、この串22の長手方向に沿ってハウジング3と蓋4を近づけて、これらハウジング3と蓋4を合体する。合体時に、合体部26がハウジング3と蓋4を直接押圧するとともに、ハウジング3と蓋4が串22によって直接案内される。ハウジング3と蓋4の連通孔12内に串22を通すことで、ハウジング3と蓋4の移動方向を案内する。ハウジング3と蓋4は、合成樹脂からなる。このため、ハウジング3と蓋4の合体を繰り返しても串22が摩耗することを防止できる。
【0128】
このため、ハウジング3と蓋4の合体を繰り返しても、串22が所望の方向にハウジング3と蓋4を確実に案内できる。したがって、ハウジング3と蓋4の合体を繰り返しても、これらハウジング3と蓋4を確実に合体できる。また、串22を連通孔12内に通すことで、保持治具に並べたまま則ち合体するパターンにしたがって並べたまま、ハウジング3と蓋4とを合体できる。したがって、コネクタ5を正確に組み立てることができ、該コネクタ5の歩留まりが悪化することを防止できる。
【0129】
合体部26が支持位置と合体位置と取り出し位置とに亘って移動自在である。支持位置で、串22を着脱部25に取り付けることで、串22の両端部22a,22bを着脱部25と合体部26とで確実に支持できる。したがって、複数のハウジング3と蓋4とが確実に合体できるように、串22を支持することができ、ハウジング3と蓋4を確実に合体できる。
【0130】
また、合体位置は、支持位置より、合体部26が着脱部25に近づくので、串22に支持されたハウジング3と蓋4を着脱部25と合体部26とで挟んで、これらのハウジング3と蓋4を互いに合体できる。
【0131】
さらに、取り出し位置は、支持位置より、合体部26が着脱部25から離れる。また合体位置で、合体部26の係止爪45が蓋4則ちハウジング3に係止している。このため、合体位置から取り出し位置に合体部26を移動させることで、ハウジング3と蓋4の連通孔12内から串22を確実に抜き取ることができる。したがって、取り出し位置の合体部26からハウジング3と蓋4を取り外すことで、合体したハウジング3と蓋4則ちコネクタ5を容易に取り外すことができる。
【0132】
合体部26が取り出し位置に位置して、串22が着脱部25に取り付けられていると、移動規制許容機構31は、合体部26が移動することを規制する。このため、串22が着脱部25に取り付けられている状態で、合体部26が着脱部25に近づいて、串22に不意に接触することを防止できる。したがって、串22が不意に破損することを防止できる。
【0133】
また、合体部26が取り出し位置に位置して、串22が着脱部25に取り付けられていないと、移動規制許容機構31は、合体部26が移動することを許容する。そして、合体部26が取り出し位置から支持位置に向かって移動すると、合体部26が支持位置から移動することが規制される。このため、串22が取り付けられていない状態で、合体部26を支持位置に位置付けると、該合体部26が支持位置に保たれる。支持位置では、串22の両端部22a,22bが着脱部25と合体部26に支持される。したがって、支持位置で確実に串22の両端部22a,22bを着脱部25と合体部26で支持でき、串22則ち複数のハウジング3と蓋4を確実に合体できるように合体装置本体21に取り付けることができる。
【0134】
合体部26が支持位置に位置した状態で、串22が着脱部25に取り付けられていないと、合体部26の移動が規制される。このため、串22が取り付けられないと則ちハウジング3と蓋4が取り付けられないと、合体部26が移動できない。したがって、合体部26の不意に移動することを防止でき、串22を合体部25と着脱部26とが確実に支持することができる。
【0135】
また、串22が着脱部26に取り付けられると、移動規制許容機構31は、合体部26が着脱部25に向かって移動することを許容し着脱部25から離れることを規制する。このため、串22が取り付けられて、串22の両端部22a,22bが着脱部25と合体部26に支持されると、合体部26が着脱部25から不意に離れて、串22の両端部22a,22bが合体部26から不意に脱落することを防止できる。したがって、串22に支持された複数のハウジング3と蓋4を確実に互いに近づけることができる。
【0136】
合体部26が合体位置に位置するまでは、移動規制許容機構31は、合体部26が着脱部25に向かって移動することを許容し着脱部25から離れることを規制する。このため、ハウジング3と蓋4が合体するまでは、合体部26が着脱部25から不意に離れて、串22の他端部22bが合体部26から不意に脱落することを防止できる。したがって、串22に支持された複数のハウジング3と蓋4を確実に互いに近づけることができ、ハウジング3と蓋4を確実に合体できる。
【0137】
また、合体部26が合体位置に位置すると、合体部26が合体位置と取り出し位置とに亘って移動自在になる。また、合体部26が合体位置に位置すると、この合体部26の係止爪45が合体したハウジング3に係止する。このため、ハウジング3と蓋4が合体すると、合体部26則ち合体したハウジング3と蓋4が取り出し位置に移動できるようになる。
【0138】
合体部26が取り出し位置に位置するまでは、合体部26が移動自在である。このため、ハウジング3と蓋4の連通孔12から串22を抜き取るまでは、合体部26を着脱部25から離し続けることができる。したがって、ハウジング3と蓋4の連通孔12から串22を確実に抜き取ることができ、取り出し位置の合体部26から合体したハウジング3と蓋4を取り外すことで、合体したハウジング3と蓋4則ちコネクタ6を容易に取り出すことができる。
【0139】
また、合体部26が取り出し位置に位置すると、移動規制許容機構31は、合体部26が取り出し位置から移動することを規制する。このため、ハウジング3と蓋4の連通孔12内から串22を抜き取った後、合体部26が不意に着脱部25に近づいて、串22に接触することを防止できる。したがって、串22が不意に破損することを防止できる。
【0140】
前述した実施形態では、合体部26がベース部24にスライドすることで、合体部26が着脱部25に串22の長手方向に沿って相対的に接離するように(移動自在に)している。合体部26が移動して、着脱部25に相対的に近づいて、ハウジング3と蓋4とを合体している。
【0141】
しかしながら、本発明では、合体部26と着脱部25との双方が移動しても良く、着脱部25のみが移動しても良い。要するに、本発明では、合体部26と着脱部25とのうち少なくとも一方が移動して、これらが前述した支持位置と合体位置と取り出し位置とに亘って相対的に移動すれば良い。勿論、移動規制許容機構31は、合体部26と着脱部25との相対的な移動を規制及び許容して、前述した第1ないし第4の状態を切り換えるのが望ましい。
【0142】
なお、前述した実施形態は本発明の代表的な形態を示したに過ぎず、本発明は、実施形態に限定されるものではない。即ち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
【0143】
【発明の効果】
以上説明したように請求項1に記載の本発明は、合体時に、合体部が絶縁体を直接押圧するとともに、絶縁体が串によって直接案内される。絶縁体の連通孔内に串を通すことで、絶縁体の移動方向を案内する。絶縁体は、合成樹脂からなる。このため、絶縁体の合体を繰り返しても串が摩耗することを防止できる。
【0144】
このため、絶縁体の合体を繰り返しても、串が所望の方向に絶縁体を確実に案内できる。したがって、絶縁体の合体を繰り返しても、これら絶縁体を確実に合体できる。
【0147】
請求項2に記載の本発明は、合体部が着脱部に対し支持位置と合体位置と取り出し位置とに亘って相対的に移動自在である。支持位置で、串を着脱部に取り付けることで、串の両端部を着脱部と合体部とで確実に支持できる。したがって、複数の絶縁体が確実に合体できるように、串を支持することができ、複数の絶縁体を確実に合体できる。
【0148】
また、合体位置は、支持位置より、合体部が着脱部に相対的に近づくので、串に支持された絶縁体を着脱部と合体部とで挟んで、これらの絶縁体を互いに合体できる。
【0149】
さらに、取り出し位置は、支持位置より、合体部が着脱部から離れる。また合体位置で、合体部が絶縁体に係止している。このため、合体位置から取り出し位置に合体部を移動させることで、絶縁体の連通孔内から串を確実に抜き取ることができる。したがって、取り出し位置の合体部から絶縁体を取り外すことで、合体した絶縁体を容易に取り外すことができる。
【0150】
請求項3に記載の本発明は、合体部が取り出し位置に位置して、串が着脱部に取り付けられていると、移動規制許容手段は、合体部が移動することを規制する。このため、串が着脱部に取り付けられている状態で、合体部が着脱部に近づいて、串に不意に接触することを防止できる。したがって、串が不意に破損することを防止できる。
【0151】
また、合体部が取り出し位置に位置して、串が着脱部に取り付けられていないと、移動規制許容手段は、合体部が移動することを許容する。そして、合体部が取り出し位置から支持位置に向かって移動すると、合体部が支持位置から移動することが規制される。このため、串が取り付けられていない状態で、合体部を支持位置に位置付けると、該合体部が支持位置に保たれる。支持位置では、串の両端部が着脱部と合体部に支持される。したがって、支持位置で確実に串の両端部を着脱部と合体部で支持でき、串則ち複数の絶縁体を確実に合体できるように合体装置本体に取り付けることができる。
【0152】
請求項4に記載の本発明は、合体部が支持位置に位置した状態で、串が着脱部に取り付けられていないと、合体部の移動が規制される。このため、串が取り付けられないと則ち絶縁体が取り付けられないと、合体部が移動できない。
【0153】
また、串が着脱部に取り付けられると、移動規制許容手段は、合体部が着脱部に向かって移動することを許容し着脱部から離れることを規制する。このため、串が取り付けられて、串の両端部が着脱部と合体部に支持されると、合体部が着脱部から不意に離れて、串の両端部が合体部から不意に脱落することを防止できる。したがって、串に支持された複数の絶縁体を確実に互いに近づけることができる。
【0154】
請求項5に記載の本発明は、合体部が合体位置に位置するまでは、移動規制許容手段は、合体部が着脱部に向かって移動することを許容し着脱部から離れることを規制する。このため、絶縁体が合体するまでは、合体部が着脱部から不意に離れて、串の他端部が合体部から不意に脱落することを防止できる。したがって、串に支持された複数の絶縁体を確実に互いに近づけることができる。
【0155】
また、合体部が合体位置に位置すると、合体部が合体位置と取り出し位置とに亘って移動自在になる。このため、絶縁体が合体すると、合体部則ち絶縁体が取り出し位置に移動できるようになる。
【0156】
請求項6に記載された本発明によれば、合体部が取り出し位置に位置するまでは、合体部が移動自在である。このため、絶縁体の連通孔から串を抜き取るまでは、合体部を着脱部から離し続けることができる。したがって、絶縁体の連通孔から串を確実に抜き取ることができ、取り出し位置の合体部から絶縁体を取り外すことで、合体した絶縁体を容易に取り出すことができる。
【0157】
また、合体部が取り出し位置に位置すると、移動規制許容手段は、合体部が取り出し位置から移動することを規制する。このため、絶縁体の連通孔内から串を抜き取った後、合体部が不意に着脱部に近づいて、串に接触することを防止できる。したがって、串が不意に破損することを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかるハウジング合体装置の合体装置本体を示す平面図である。
【図2】本発明の一実施形態にかかるハウジング合体装置の構成を示す側面図である。
【図3】図2に示されたハウジング合体装置の並設部材を示す平面図である。
【図4】図3に示された並設部材の側面図である。
【図5】図4に示された並設部材を矢印V方向からみた一部を断面で示す図である。
【図6】図3に示された並設部材がハウジングと蓋とを保持した状態を示す平面図である。
【図7】図4に示された並設部材がハウジングと蓋とを保持した状態を示す側面図である。
【図8】図1に示されたハウジング合体装置の合体装置本体の合体部が取り出し位置に位置付けられ着脱部に並設部材が取り付けられた状態を示す平面図である。
【図9】図8に示されたハウジング合体装置の側面図である。
【図10】図8中のX−X線に沿う断面図である。
【図11】図10に示された一対の突没機構の双方の玉が取り出し位置用孔から抜け出た状態を示す断面図である。
【図12】図11に示された一対の突没機構の双方の玉がベース板の下面を転動している状態を示す断面図である。
【図13】図12に示された一対の突没機構のうち一方の突没機構の玉が支持位置用孔内に侵入した状態を示す断面図である。
【図14】図13に示された一対の突没機構のうち一方の突没機構の玉が支持位置用孔内に侵入し、他方の突没機構の玉が合体用切り欠き内に侵入した状態を示す断面図である。
【図15】図1に示されたハウジング合体装置の合体装置本体の合体部が支持位置に位置付けられ着脱部から並設部材が取り外されている状態を示す平面図である。
【図16】図15に示されたハウジング合体装置の合体装置本体の側面図である。
【図17】図16に示されたハウジング合体装置の合体装置本体にハウジングと蓋を保持した並設部材を取り付ける状態を示す側面図である。
【図18】図15に示された合体装置本体の着脱部にハウジングと蓋とを保持した並設部材を取り付けた状態を示す平面図である。
【図19】図18に示されたハウジング合体装置の側面図である。
【図20】図14に示された一対の突没機構のうち一方の突没機構の玉が支持位置用孔内から抜け出て、他方の突没機構の玉が合体用切り欠き内に侵入している状態を示す断面図である。
【図21】図18に示された合体装置本体の合体部が合体位置に位置した状態を示す平面図である。
【図22】図21に示されたハウジング合体装置の側面図である。
【図23】図20に示された一対の突没機構の双方の玉がベース部の上面より没した状態を示す断面図である。
【図24】図21に示された合体装置本体の合体部が取り出し位置に位置した状態を示す平面図である。
【図25】図24に示されたハウジング合体装置の側面図である。
【図26】図25に示されたハウジング合体装置から合体したハウジングと蓋を取り外した状態を示す側面図である。
【図27】図24中のA−A線に沿う断面図である。
【図28】図21に示されたハウジング合体装置の合体部がハウジングに係止した状態を示す平面図である。
【図29】図1中のB−B線に沿う断面図である。
【図30】図21中のC−C線に沿う断面図である。
【図31】図1中のD部を拡大して示す断面図である。
【図32】図21中のE部を拡大して示す断面図である。
【図33】図32に示されたスイッチピンがベース板に押圧されていない状態を示す断面図である。
【図34】図2に示されたハウジング合体装置で組み立てられるコネクタを分解して示す斜視図である。
【図35】図2に示されたハウジング合体装置で組み立てられるコネクタの斜視図である。
【図36】(a)は、図34中のF−F線に沿う断面図である。
(b)は、図34中のG−G線に沿う断面図である。
【図37】(a)は、図35中のH−H線に沿う断面図である。
(b)は、図35中のI−I線に沿う断面図である。
【符号の説明】
1 ハウジング合体装置(絶縁体合体装置)
2 雄端子(端子金具)
3 ハウジング(絶縁体)
5 コネクタ
12 連通孔
20 並設部材
21 合体装置本体
22 串
22a 一端部
22b 他端部
24 ベース部
25 着脱部
26 合体部
28 第1のリミッタスイッチ(第1の検出手段)
29 第2のリミッタスイッチ(第2の検出手段)
30 第3のリミッタスイッチ(第3の検出手段)
31 移動規制許容機構(移動規制許容手段)
32 制御装置(制御手段)
44 挟持部(串支持部)

Claims (6)

  1. 合成樹脂からなりかつ複数の端子金具を互いに並設して保持する絶縁体を、複数枚積層してコネクタを組み立てる合体装置であって、
    前記絶縁体は、互いに合体すると互いに連通する連通孔を備えており、
    前記連通孔内に通される棒状の串を有し、該串を連通孔内に通すことで、合体するパターンにしたがって複数の前記絶縁体を互いに間隔をあけて並べる並設部材と、
    ベース部と、前記ベース部上に設けられかつ前記並設部材が着脱自在な着脱部と、前記ベース部に前記着脱部に取り付けられた串の長手方向に沿って前記着脱部に相対的に接離する合体部と、を有した合体装置本体と、を備え、
    前記串を連通孔内に通して複数の絶縁体を互いに間隔をあけて並べた並設部材を前記合体装置本体の着脱部に取り付け、前記合体部を前記着脱部に相対的に近づけて、該合体部で前記串の長手方向に沿って前記絶縁体を互いに近づける方向に押圧して、これら複数の絶縁体を合体して前記コネクタを組み立てることを特徴とする絶縁体合体装置。
  2. 前記着脱部には、前記串の一端部が着脱自在となっており、
    前記合体部は、前記串の他端部を支持する串支持部を備え、この串支持部に前記一端部が着脱部に取り付けられた串の他端部を支持する支持位置と、この支持位置より前記着脱部に近づいて前記絶縁体を合体するとともに合体した絶縁体を係止する合体位置と、前記支持位置より前記着脱部から離れかつ前記合体位置で合体した複数の絶縁体の連通孔内から串を抜き取る取り出し位置と、に亘って前記着脱部に対し相対的に移動自在であることを特徴とする請求項1記載の絶縁体合体装置。
  3. 前記串の一端部が前記着脱部に取り付けられているか否かを検出する第1の検出手段と、
    前記合体部が前記取り出し位置に位置しているか否かを検出する第2の検出手段と、
    前記合体部が前記合体位置に位置しているか否かを検出する第3の検出手段と、
    前記合体部が前記取り出し位置から移動することを規制する第1の状態と、前記合体部が前記支持位置から移動することを規制する第2の状態と、前記合体部が前記支持位置から前記着脱部に近づくことを許容するとともに前記着脱部から離れることを規制する第3の状態と、前記合体部が前記取り出し位置と前記合体位置とに亘って移動することを許容する第4の状態と、が切り換え可能な移動規制許容手段と、
    前記第1ないし第3の検出手段が検出した状況に基づいて、前記移動規制許容手段を制御する制御手段と、を備え、
    前記制御手段は、前記合体部が前記取り出し位置に位置付けられた状態で、前記第1の検出手段が、串の一端部が着脱部に取り付けられていることを検出すると、前記移動規制許容手段を前記第1の状態に保ち、
    前記合体部が前記取り出し位置に位置付けられた状態で、前記第1の検出手段が、串の一端部が着脱部から取り外されていることを検出すると、前記移動規制許容手段を前記第1の状態から第4の状態に変化させ、前記合体部の移動を許容した後、前記第2の検出手段が、前記合体部が前記取り出し位置から離れたことを検出すると、前記移動規制許容手段を前記第4の状態から第2の状態に変化させることを特徴とする請求項2記載の絶縁体合体装置。
  4. 前記制御手段は、前記合体部が前記支持位置に位置付けられた状態で、前記第1の検出手段が、串の一端部が着脱部から取り外されていることを検出すると、前記移動規制許容手段を前記第2の状態に保ち、
    前記合体部が前記支持位置に位置付けられた状態で、前記第1の検出手段が、串の一端部が着脱部に取り付けられていることを検出すると、前記移動規制許容手段を前記第2の状態から第3の状態に変化させ、前記合体部が前記着脱部に向かって移動することを許容することを特徴とする請求項3記載の絶縁体合体装置。
  5. 前記制御手段は、前記合体部が前記支持位置から合体位置に近づいた状態で、前記第3の検出手段が、前記合体部が前記合体位置から離れていることを検出すると、前記移動規制許容手段を前記第3の状態に保ち、
    前記合体部が前記支持位置から合体位置に近づいた状態で、前記第3の検出手段が、前記合体部が前記合体位置に位置していることを検出すると、前記移動規制許容手段を前記第3の状態から第4の状態に変化させ、前記合体部が前記取り出し位置に向かって移動することを許容することを特徴とする請求項4記載の絶縁体合体装置。
  6. 前記制御手段は、前記合体部が前記合体位置から取り出し位置に近づいた状態で、前記第2の検出手段が、前記合体部が前記取り出し位置から離れていることを検出すると、前記移動規制許容手段を前記第4の状態に保ち、
    前記合体部が前記合体位置から取り出し位置に近づいた状態で、前記第2の検出手段が、前記合体部が前記取り出し位置に位置していることを検出すると、前記移動規制許容手段を前記第1の状態に変化させ、前記合体部が前記取り出し位置から移動することを規制することを特徴とする請求項5記載の絶縁体合体装置。
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