JP4002639B2 - 低騒音型弾性体凍結抑制舗装用常温混合物 - Google Patents

低騒音型弾性体凍結抑制舗装用常温混合物 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、弾性体凍結抑制舗装用常温混合物に関し、更に詳しくは、骨材、アスファルト乳剤、水硬性無機材料及びゴム片を含んだ低騒音機能と凍結抑制機能とを兼ね備えた、いわゆる低騒音型弾性体凍結抑制舗装用常温混合物、並びに、その常温混合物を用いて構築された低騒音機能と凍結抑制機能とを兼ね備えた低騒音型弾性体凍結抑制舗装体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、交通環境に対する要請はますます厳しくなる状況にあるが、特に、スパイクタイヤの禁止に伴う冬季の安全対策の一つとして、ゴム片を舗装体中に混入させこの弾性を利用して路面の結氷を剥離除去するタイプの凍結抑制舗装(以下、「弾性体凍結抑制舗装」という)が注目され、種々の試みが為されている。
【0003】
弾性体凍結抑制舗装には、▲1▼加熱アスファルト混合物の舗設直後にゴム片を散布しローラーで圧入するホットロールドタイプ、▲2▼単粒度のゴム片とフィラー及びアスファルトを混合したマスチックを流し込むマスチックタイプ、▲3▼混合物中の骨材の一部をゴム片に置き換える骨材置換タイプなどがあり、いずれのタイプも、ロードヒーティングや地下水散布などの熱融解方式に比べ、初期投資額が少なく運転費が不要である点、また、塩化物の溶出による氷点降下を利用した方式に比べ塩の溶出による弊害がなく凍結抑制効果が持続的である点で優れており、更には、ゴム片の弾性により、舗装面と車両タイヤとの間に発生する摩擦音が低減され、騒音抑制効果が得られることも大きな特徴である。
【0004】
しかしながら、このような弾性体凍結抑制舗装には、車両重量載荷時にゴム片の変形に伴って舗装体に大きな歪みが生じ、この歪みによって、ゴム片とバインダーであるアスファルトとの接着性が十分でないと、両者の界面に剥離が発生し、舗装体の耐流動性や耐剥離性が損なわれ易いという問題があった。
【0005】
このような問題に対して、従来は、耐流動性や耐剥離性を骨材とアスファルトとの接着力に依存して維持しようとの考えから、混合物中のゴム片の配合割合を低く抑制すると共に、施工面からも、アスファルトと骨材との接着力を確保するために、加熱方式を採用している。
【0006】
即ち、従来の技術においては、弾性体凍結抑制舗装において耐流動性や耐剥離性を確保しようとすれば、骨材置換タイプでは、アスファルト混合物中のゴム片量は5重量%程度、最大でも10重量%未満までしか混合できず、十分な結氷剥離性能が得られないだけでなく、弾性体凍結抑制舗装の特徴である騒音抑制効果も十分に得られていないのが現状である。また、骨材置換タイプでは、施工に加熱アスファルト混合物を使用しているため、エネルギー消費の点や安全性の面からも十分に満足のいくものではない。
【0007】
一方、マスチックタイプでは、アスファルト混合物中に体積比で20〜30%のゴム片を混入することが可能であるが、材料の特性上、平均施工厚が3〜6mmと超薄層であり、耐久性に問題がある。
【0008】
このように従来の弾性体凍結抑制舗装はいずれも決して満足できるものではなく、耐流動性や耐剥離性を維持しつつゴム片量を増すことによって、結氷剥離性能や騒音低減性能に優れると共に、十分に騒音抑制効果を備えた、常温で施工可能な低騒音型弾性体凍結抑制舗装用混合物が強く望まれている。
【0009】
【発明の解決しようとする課題】
本発明は、以上のような従来技術の欠点を解決するために為されたもので、耐流動性や耐剥離性を維持しつつ、十分な量のゴム片を混入することが可能であると共に、常温で施工可能な、低騒音機能と凍結抑制機能とを兼ね備えた低騒音型弾性体凍結抑制舗装用常温混合物、並びに、そのような低騒音型弾性体凍結抑制舗装用常温混合物によって構築された低騒音機能と凍結抑制機能とを兼ね備えた低騒音型弾性体凍結抑制舗装体を得ることを課題とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、骨材とアスファルトとの接着力に依存して耐流動性と耐剥離性を維持しようという従来の考え方を根本的に転換し、むしろ多量に混合すべきゴム片とバインダーとして使用されるアスファルト等との接着力を積極的に利用することによって舗装体の耐流動性や耐剥離性を改善するという観点から研究を重ねた結果、意外にも、従来の加熱アスファルトに代えて常温で施工可能なアスファルト乳剤を用い、かつ、セメント等の水硬性無機材料を併存させることによって、耐流動性と耐剥離性を十分に維持しつつ従来の弾性体凍結抑制舗装よりも多量のゴム片を混合できることを見出して本発明を完成した。
【0011】
即ち、本発明は、骨材、アスファルト乳剤、水硬性無機材料及びゴム片を含んだ、低騒音機能と凍結抑制機能とを兼ね備えた、低騒音型弾性体凍結抑制舗装用常温混合物、並びに、そのような低騒音型弾性体凍結抑制舗装用常温混合物によって構築された、低騒音機能と凍結抑制機能とを兼ね備えた低騒音型弾性体凍結抑制舗装体を提供することによって、上記課題を解決するものである。
【0012】
本発明の低騒音型弾性体凍結抑制舗装用常温混合物においては、使用するアスファルト乳剤を適宜の改質剤で改質したり、アスファルト乳剤に石油樹脂等の粘着付与剤を添加することにより、更には、使用するゴム片を予め有機溶剤で処理しておくことによって、ゴム片とアスファルト等のバインダーとの接着力をより一層高めることが可能であり、多量のゴム片を混合した場合でも、良好な耐流動性や耐剥離性を維持することができるので、冬季にあっては優れた結氷剥離性能を発揮するのみならず、冬季以外にあっても優れた低騒音性能を発揮することができるものである。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の低騒音型弾性体凍結抑制舗装用常温混合物について詳細に説明する。
【0014】
本発明の低騒音型弾性体凍結抑制舗装用常温混合物に使用するアスファルト乳剤とは、レーキアスファルト等の天然アスファルト、ストレートアスファルトやブローンアスファルト、セミブローンアスファルト、溶剤脱瀝アスファルト(例えば、プロパン脱瀝アスファルト)等の石油アスファルト、重油、タール、ピッチ等の1種、または2種以上を混合した瀝青物を、各種界面活性剤やクレー(例えばベントナイト)などの乳化剤を用い、さらには、アルカリ、酸、塩、分散剤、保護コロイドなどを必要に応じて添加して、コロイドミル、ホモジナイザー、ホモミキサーなどの適当な乳化機によって、水中に乳化させたものである。
【0015】
乳化剤としては、カチオン系、アニオン系、両性系のいずれをも用いることができ、本発明で使用できるカチオン系の乳化剤としては、長鎖アルキル基を有する脂肪族あるいは脂環族のモノアミン、ジアミン、トリアミン、アミドアミン、ポリアミノエチルイミダゾリン、長鎖ヒドロキシアルキルジアミン、ロジンアミン、これらアミン類の酸化エチレン付加物、アミンオキサイド、または、これらのアミン系界面活性剤に塩酸、スルファミン酸、酢酸などの酸を作用させた水溶性ないし水分散性の塩、さらには、これらのアミン系界面活性剤の第四級アンモニウム塩等が挙げられる。また、これらの界面活性剤と共に、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルアリルエーテル、オキシエチレン・オキシプロピレンブロックコーポリマーなどのノニオン系界面活性剤を併用することもできる。
【0016】
本発明で使用できるアニオン系の乳化剤としては、高級アルコール硫酸エステル、アルキルアリルスルホン酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、αオレフィンスルホン酸塩、高級アルコールエトオキシレート、高級アルコールエトオキシレートサルフェート、石鹸、ナフタリンスルホン酸塩およびホルマリン変性物、アルカリリグニン塩、リグニンスルホン酸塩、カゼインのアルカリ塩、ポリアクリル酸塩等が挙げられる。
【0017】
本発明で使用できる両性系の乳化剤としては、アルキルフェノール、モノおよび多価アルコール酸、脂肪族類、脂肪族アミン類、脂肪族アミド類、エタノールアミン類等のアルキレンオキシドの付加物、などが挙げられる。
【0018】
また、本発明で使用するアスファルト乳剤に用いられる分散剤や保護コロイドとしては、ナフタリンスルホン酸ソーダ、カゼイン、アルギン酸、ゼラチン、カルボキシメチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ポリビニルアルコール、ポリアクリル酸ソーダ、リグニンスルホン酸塩、ニトロフミン酸塩等が挙げられる。
【0019】
また、これらのアスファルト乳剤に、耐熱性向上や、紫外線等による劣化防止、作業性向上、並びに接着性向上等の目的で、紫外線吸収剤や、各種添加剤、粘度調整剤などを添加しても良い。
【0020】
本発明で使用するアスファルト乳剤中の固形分含有量は50〜85重量%の範囲が好ましい。固形分が50重量%未満の場合には、混合物の性能を発揮するためにアスファルト乳剤の使用量を多くしなければならないので、混合物の舗設時にアスファルト乳剤が施工現場に未分解のまま流れ出したりして作業性が悪くなるばかりでなく、硬化時間が長くなり安定度も期待できなくなるので好ましくない。一方、固形分が85重量%を越えると、アスファルト乳剤の分解や硬化速度が必要以上に速くなり、返って施工性が悪くなるので好ましくない。なお、アスファルト固形分は、分解、硬化後の特性を考慮して、針入度(25℃)が40〜100程度のものが好ましい。
【0021】
本発明においては、アスファルト乳剤は、ゴム片との接着力を増す観点から、改質されているのが望ましい。改質剤としては、通常使用されている天然ゴム、合成ゴム、合成樹脂等種々のものが使用可能であるが、後に述べるゴム片との関係からは、天然ゴム、カタパーチャ、環化ゴム、スチレン・ブタジエンゴム(SBR)、スチレン・イソプレンゴム、ポリイソブチレンゴム、ブタジエンゴム、クロロプレンゴム、ブチルゴム、ハロゲン化ブチルゴム、塩素化ポリエチレン、クロロスルホン化ポリエチレン、エチレンプロピレンゴム、EPTゴム、アルフィンゴム、スチレン・ブタジエン・スチレン共重合ゴム(SBS)、スチレン・イソプレンブロック重合ゴムなどが望ましく、中でも、スチレン・ブタジエンゴム(SBR)又はスチレン・ブタジエン・スチレン共重合ゴム(SBS)が特に望ましい。これらの改質剤は、その内の1種を単独で使用しても良いし、2種以上を併用しても良い。なお、混入されるゴム片と同じ材料、もしくは同系統の材料からなる改質剤を使用すると、改質アスファルト乳剤とゴム片との剥離防止効果が一層高められて好都合である。
【0022】
アスファルト乳剤中のアスファルトと改質剤との配合割合は、アスファルト分100重量部に対して、改質剤が25〜100重量部の範囲にあることが好ましい。改質剤の量が25重量部未満の場合には、改質アスファルト乳剤が硬化した後の改質アスファルトのゴム片等に対する接着力・把握力が劣るので好ましくなく、また、改質剤の量が100重量部を越える場合には、必要以上の接着力・把握力が生じ、混合性や作業性が悪くなるばかりでなく、経済的でもない。
【0023】
本発明で使用する改質アスファルト乳剤の製造方法は特に問うものではなく、上記のアスファルト及び改質剤の、それぞれ1種もしくは2種以上を適宜混和してプレミックスタイプの改質アスファルトを製造し、これを適宜の乳化剤、分散剤、安定剤等を使用して水中に乳化分散させても良いし、改質剤としてラテックス状のものやエマルジョン状のものを使用する場合には、水中油滴型のアスファルト乳剤に直接それらの改質剤を混和するポストミックスタイプの製造方法でも良い。
【0024】
本発明で使用するアスファルト乳剤もしくは改質アスファルト乳剤には、ゴム片との接着性を改良するために、粘着付与剤を加えるのが好ましい。粘着付与剤の配合量は、使用するアスファルト乳剤もしくは改質アスファルト乳剤中のアスファルト分100重量部に対して、0.1〜50重量部の範囲が好ましい。
【0025】
粘着付与剤としては通常のものが使用でき、例えば、ロジン系(フォーラル、スーパーエステル)樹脂、テルペン系樹脂(Yレジン、ピコライト、ゾンタックYSレジンTO、クレオロン)、石油樹脂等が挙げられるが、特に石油樹脂、中でも、C5 留分を原料とする石油樹脂、もしくは、C5およびC9留分を原料とするC5、C9共重合石油樹脂を用いるのが好ましい。
【0026】
5 留分を原料とする石油樹脂とは、ナフサを熱分解してエチレンやプロピレンを製造する時の分解生成物であるC5 留分の重合物であり、シクロペンタジエン(CPD)やジンクロペンタジエン(DCPD)の含有量が多く、軟化点が100〜150℃と高いものが好ましい。また、分子量は、200〜2000、中でも、1000〜1500程度のものが好ましい。
【0027】
5、C9共重合石油樹脂としては、軟化点が90〜180℃、分子量は約300〜3000のものであるが、ガードナー指数が6以下で透明度の高いものが好ましく、軟化点は100℃以上のものが好ましい。
【0028】
本発明の低騒音型弾性体凍結抑制舗装用常温混合物におけるアスファルト乳剤もしくは改質アスファルト乳剤の使用量は、ゴム片及び骨材を合わせた乾燥重量100重量部に対し、アスファルト固形分として5〜35重量部の範囲が好ましい。アスファルト乳剤もしくは改質アスファルト乳剤の使用量がアスファルト固形分として5重量部未満では、バインダーとしての量が不足することになり、得られる舗装体の安定度が小さくなるのに対して、アスファルト固形分として35重量部を越える場合には、夏期高温時にフラッシュを生じる恐れがあるだけでなく、経済的でもない。
【0029】
本発明の低騒音型弾性体凍結抑制舗装用常温混合物に使用する水硬性無機材料としては、セメント、無水石膏、半水石膏、粉末状スラグなどが挙げられるが、中でもセメントが、固化速度並びに固化後の物性の点で好ましい。
【0030】
使用するセメントとしては、普通ポルトランドセメント、早強ポルトランドセメント、超早強ポルトランドセメント、中庸熱ポルトランドセメント、白色ポルトランドセメント、高炉セメント、シリカセメント、アルミナセメント、膨張セメント、高炉コロイドセメント、コロイドセメント、超速硬セメント、白色セメント、フライアッシュセメント、耐硫酸塩セメント、ジェットセメントなどが挙げられる。その他、市販の特殊セメントも使用できる。
【0031】
本発明において水硬性無機材料は、低騒音型弾性体凍結抑制舗装用常温混合物の可使時間や硬化時間の調整に有効であるばかりでなく、ゴム片を多量に混合した場合においても硬化後の舗装体の耐流動性や耐剥離性を維持するのに極めて有効である。
【0032】
使用する水硬性無機材料の量は、アスファルト乳剤もしくは改質アスファルト乳剤100重量部に対して、通常、15〜60重量部の範囲が好ましい。水硬性無機材料の量が15重量部未満では、混合物の硬化が遅く安定度が劣るばかりでなく、構築された舗装体の耐流動性や耐剥離性が劣るという不都合がある。一方、水硬性無機材料の量が60重量部を越えた場合には、混合物の硬化が速くなり過ぎて作業性や混合性が悪くなると共に、耐流動性や耐剥離性の向上にそれほどの改善が見られず、単に高価な混合物となるだけであって好ましくない。
【0033】
本発明においては、水硬性無機材料に加えて、通常使用される混和剤、例えば、収縮抑制剤、硬化促進剤、硬化遅延剤、分散剤、空気連行剤、増粘剤、減水剤、充填材等を併用することも適宜可能である。
【0034】
本発明で使用する骨材とは、社団法人日本道路協会発行の「アスファルト舗装要綱」に記載されている舗装用の骨材で、砕石、玉砕、砂利、鉄鋼スラグ等である。また、これらの骨材にアスファルトやアスファルト乳剤を被覆したアスファルト被覆骨材および再生骨材なども使用できる。その他、これに類似する粒状材料で、人工焼成骨材、焼成発泡骨材、人工軽量骨材、陶磁器粒、ルクソバイト、シノパール、アルミニウム粒、プラスチック粒、セラッミックス、エメリー等も使用することができる。
【0035】
本発明で使用する粗骨材としては、特に粒径範囲による規制はないが、一般的には、粒径範囲2.5〜5mmの7号砕石、粒径範囲5〜13mmの6号砕石を使用するのが好ましい。これらの骨材は、1種、または、2種以上を混合して使用しても良く、これら骨材には、骨材に対して0.3〜1重量%程度のアスファルト乳剤又はストレートアスファルトを被覆しておくのが好ましい。
【0036】
また、本発明で使用する細骨材とは、一般的に粒径が2.5mm以下のもので、例えば、川砂、丘砂、山砂、スクリーニングス、砕石ダスト、人工骨材、石粉、焼却炉灰、クレー、タルクフライアッシュ、カーボンブラック等であるが、これら以外にも、例えば、コルク粉粒、木質粉粒、樹脂粉粒、パルプ、シリカサンド等も用いることができる。中でも、川砂、石粉が得られる舗装体の特性の点から好ましい。
【0037】
本発明においては、上記粗骨材及び細骨材をそれぞれ単独で、1種もしくは2種以上使用しても良く、また、粗骨材と細骨材とをそれぞれ1種もしくは2種以上混合して併用しても良いが、得られる舗装体の特性の点から言えば、粗骨材と細骨剤とを併用するのが好ましい。
【0038】
本発明で使用するゴム片としては、バインダーであるアスファルト乳剤との結合性が良く、入手が容易なものであれば、特に問うものではないが、スチレン・ブタジエンゴム(SBR)、クロロプレンゴムなどが好ましく用いられる。
【0039】
ゴム片の粒径は、使用する骨材の粒度にも依るが、粒径が余りに小さいと舗装体に所期の弾性を付与することができず、また、逆に粒径が余りに大きいと舗装体に十分な耐流動性や耐剥離性を与えることが困難になるので、一般に0.3〜10mmの範囲が好ましく、中でも、1〜7mmの範囲が特に好ましい。
【0040】
本発明においては、骨材とゴム片との配合割合は、重量比で骨材:ゴム片=(20〜90);(80〜10)の範囲にあることが好ましい。ゴム片の配合割合が10未満であると、構築された舗装体に凍結抑制に必要な十分な弾性を与えることができず、また、ゴム片の配合割合が80を越えると、舗装体が十分な耐流動性を維持できなくなると共に作業性が悪くなるので好ましくない。弾性と耐流動性、耐剥離性とのバランスから言えば、重量比で骨材:ゴム片=(40〜75):(60〜25)の範囲が特に好ましい。
【0041】
本発明で使用するゴム片を予め有機溶剤で処理しておくことにより、バインダーとしてのアスファルト乳剤もしくは改質アスファルト乳剤との接着性を一層向上させることができる。即ち、ゴム片を有機溶剤中に浸漬するとゴム片は溶剤分子を吸着し膨潤する。これを風乾すると徐々に溶剤を放出しつつ元の大きさにまで体積を収縮させる。これを本発明のゴム片として用いると、バインダーとしてのアスファルトとゴム片との界面に微量の溶剤が放出され、局部的にバインダーとしてのアスファルトが軟化し、ゴム片の収縮と共に、ミクロレベルでバインダーとしてのアスファルトがゴム片表面の凹凸に入り込み、接着性を改善する効果をもたらすものである。
【0042】
使用する有機溶剤に特に制限はないが、キシレン、アセトン・メタノール混液、トルエン・ブタノール混液などが好ましく、中でも、アセトン・メタノール混液(体積比でアセトン:メタノール=50:50)やトルエン・ブタノール混液(体積比でトルエン:ブタノール=70:30)が特に好ましい。
【0043】
有機溶剤処理の方法としては、ゴム片表面と有機溶剤とを接触させることができるものであれば良く特に制限はないが、有機溶剤中にゴム片を浸漬させるのが最も手軽である。浸漬時間にも特に制限はないが、ゴム片中に有機溶剤を十分に吸着させるには0.5〜48時間、好ましくは2〜24時間程度浸漬することが必要である。また、浸漬後、ゴム片は乾燥させるのが好ましい。
【0044】
以下、実施例を用いて、本発明を更に説明するが、本発明がこれら実施例に限られるものでないことは勿論である。
【0045】
【実施例1】
SBRゴムを粉砕、篩い分けし、1〜6mmとしたゴム片31.2重量部、粗骨材としての7号砕石(5〜2.5mm)58.8重量部、細骨材としての粗砂10.0重量部を用い、更に、アスファルト乳剤として、加熱溶融したストレートアスファルト(針入度60〜80)100重量部にスチレン・ブタジエン共重合ゴム(SBR)(スチレン/ブタジエン=20/80)26重量部を混合して改質したアスファルトをカチオン系界面活性剤で乳化し蒸発残留分70重量%となるように調製したアスファルト乳剤16重量部を用い、これに水硬性無機材料としてのポルトランドセメントの量を変えた厚さ5cmの供試体を作成し、ホイールトラッキング試験及びラベリング試験を行った。変化させたポルトランドセメントの量および試験結果を表1及び図1、図2に示す。なお、ホイールトラッキング試験及びラベリング試験の結果の数値は5つの供試体の平均値である。
【0046】
【表1】
Figure 0004002639
【0047】
判定は、ホイールトラッキング試験値DSが1,500回/mm以上、ラベリング試験の結果が1.2cm2 以下という判定基準の双方を満足したものを◎とし、どちらか一方でも満足したものを○、どちらも満足しなかったものを×とした。なお、表1中で測定不能とは、試験中に供試体が壊れ、測定できなかったことを示す。表1及び図1、図2の結果から明らかなように、ポルトランドセメントをアスファルト乳剤に対して重量比で約15%以上含む供試体は、ゴム片が従来の加熱アスファルトを使用する骨材置換タイプの弾性体凍結抑制舗装用混合物に比べて多量に含まれているにも拘わらず、満足のいく耐久性を示した。
【0048】
【実施例2】
アスファルト乳剤を、種々の量のスチレン・ブタジエン・スチレン共重合ゴム(SBS)(重量比でスチレン/ブタジエン・スチレン=30/70)で改質した以外は実施例1と同様にして供試体を作成し、ホイールトラッキング試験及びラベリング試験を行った。SBSの量は、使用したアスファルト乳剤中のアスファルト分に対する重量比(%)である。但し、ポルトランドセメントの量は8重量部に固定した。結果を表2及び図3、図4に示す。
【0049】
【表2】
Figure 0004002639
【0050】
表2及び図3、図4の結果から明らかなように、改質剤の量が増すに連れてDS値は上昇し、ラベリング試験値は減少する。これはアスファルト乳剤が改質されることによってゴム片との接着力を高めたためと考えられる。DS値が判定基準の1,500回/mmを越えるのは、アスファルト固形分に対する改質剤の量が約25重量部付近である。
【0051】
【実施例3】
改質剤をスチレン・ブタジエンゴム(SBR)に換え、その使用量をアスファルト乳剤中のアスファルト分100重量部に対して40重量部に固定した以外は実施例2と同様にして作成した供試体と、改質アスファルト乳剤に更に粘着付与剤としてC5 留分を原料とする石油樹脂をアスファルト乳剤中のアスファルト分100重量部に対して4重量部加えて作成した供試体とを用い、実施例2と同様にホイールトラッキング試験及びラベリング試験を行った。結果を表3に示す。
【0052】
【表3】
Figure 0004002639
【0053】
表3の結果から明らかなように、粘着付与剤として石油樹脂を添加することにより、構築される舗装体の耐久性は向上することが分かる。
【0054】
【実施例4】
実施例1で使用したのと同じゴム片100重量部にトルエン混液(体積比でトルエン:ブタノール=70:30)100重量部を加え、ゴム片表面のゴミが取れる程度に軽く撹拌した。そのまま常温にて24時間静置後、溶剤を傾斜分別し、ゴム片を風乾した。風乾は室温において1時間の重量減少率が0.002%以下になるまで行った。このゴム片を用いた以外は実施例3と同様に供試体を作成し、ホイールトラッキング試験及びラベリング試験を行った。結果を表3に合わせて示す。
【0055】
表3の結果から明らかなように、ゴム片を有機溶剤処理することによって、DS値は向上し、ラベリング試験値は低下して、全体として構築された舗装体の耐久性は増していることが分かる。
【0056】
【実施例5】
実施例3及び実施例4と同様に供試体を作成し、供試体表面に人工的に厚さ約5mmの氷を結氷させ、これに試験温度マイナス5℃で通過車両を模した動的負荷を与えて結氷の剥離性を試験した。いずれの供試体においても供試体表面に結氷した氷は、動的負荷の通過によって容易に割れ、供試体表面から剥離するのが観察された。
【0057】
【実施例6】
実施例4において供試体を作成したのと同じ材料を用いて、幅3.5m、長さ50mの舗装体を構築し、その舗装体上で小型ワンボックス車を速度30km/h及び40km/hで走行させて、タイヤ近傍のころがり騒音を測定するとともに、ころがり騒音の周波数分析(1/3オクターブ周波数分析)も行った。比較のため、従来の密粒度アスファルト混合物(13)を用いて構築した舗装体においても同様の測定を行った。結果を表4並びに図5に示す。
【0058】
【表4】
Figure 0004002639
【0059】
表4の結果から明かなように、本発明の低騒音型弾性体凍結抑制舗装用常温混合物を使用して構築した舗装体においては、従来の密粒度アスファルト混合物(13)による舗装体に比して、顕著な騒音抑制効果が認められた。また、図5の結果から明らかなように、本発明の低騒音型弾性体凍結抑制舗装用常温混合物を使用して構築した舗装体においては、測定全周波数にわたって、顕著な騒音低減が認められた。
【0060】
【発明の効果】
以上のように、本発明の低騒音機能と凍結抑制機能とを兼ね備えた低騒音型弾性体凍結抑制舗装用常温混合物は、アスファルト乳剤と共に水硬性無機材料を使用するので、構築される舗装体の耐流動性や耐剥離性を損なうことなく多量のゴム片を混合物中に配合することができ、しかも常温施工が可能である。その結果、本発明の低騒音型弾性体凍結抑制舗装用常温混合物を用いて構築された舗装体は、安全かつ経済的に施工できるだけでなく、優れた騒音抑制効果を発揮し、しかも、車両の通過によって十分に撓むことが可能となり、舗装体表面に結氷した氷は容易に割れて舗装体表面から剥離するという優れた凍結抑制効果をも発揮するものである。これらの優れた効果はアスファルト乳剤を改質することによって更に増し、アスファルト乳剤に粘着付与剤を添加したり、ゴム片を予め有機溶剤処理しておくことにより、更に一層向上する。このように本発明の低騒音型弾性体凍結抑制舗装用常温混合物並びにそれを用いて構築された低騒音型弾性体凍結抑制舗装は、極めて優れた効果を有するものであり、産業上、極めて有用な発明である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 ホイールトラッキング試験結果とポルトランドセメント量との関係を示す図である。
【図2】 ラベリング試験結果とポルトランドセメント量との関係を示す図である。
【図3】 ホイールトラッキング試験結果とSBSの量との関係を示す図である。
【図4】 ラベリング試験結果とSBSの量との関係を示す図である。
【図5】 ころがり騒音の周波数分析の結果を示す図である。

Claims (4)

  1. 骨材、アスファルト乳剤、水硬性無機材料及びゴム片を含み、ゴム片が、キシレン、アセトン・メタノール混液、又はトルエン・ブタノール混液から選ばれる有機溶剤に浸漬され、その後乾燥されたものである、低騒音型弾性体凍結抑制舗装用常温混合物。
  2. 骨材とゴム片との配合割合が、重量比で骨材20〜90に対しゴム片80〜10の範囲にあることを特徴とする請求項1記載の低騒音型弾性体凍結抑制舗装用常温混合物。
  3. アスファルト乳剤100重量部に対して、水硬性無機材料を15〜60重量部含むことを特徴とする請求項1又は2記載の低騒音型弾性体凍結抑制舗装用常温混合物。
  4. 請求項1、2又は3記載の低騒音型弾性体凍結抑制舗装用常温混合物を用いて構築された低騒音型弾性体凍結抑制舗装体。
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