JP4002509B2 - パケット通信システム、パケット通信方法及びプロトコル制御エージェント装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、中継ノードが、SNMPを用い輻輳などの無線リンク異常を検出して、異常が検出された無線リンクを介してTCP/IP通信を行っている終端端末間に、TCP/IPのプロトコル制御方法に変換して知らせ、障害を未然に防止し、拡大を阻止するパケット通信システム、パケット通信方法及びプロトコル変換装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、通信プロトコルの一種であるTCP/IPでは、ルータ等の中継ノードからエンド・ノードに、ネットワークの輻輳状態を明示的に通知する輻輳情報通知機能(ECN:Explicit Congestion Notification)により、ルータからエンド・ノードにネットワークの輻輳状態を明示的に通知し、ネットワークの通信負荷が増大するのを抑制する仕組みを提供している。
【0003】
また、喪失情報通知機能(ELN:Explicit Loss Notification)として、無線リンクの特性により、受信側の通信環境によって通信中に生じる一瞬のパケットロス時などの、輻輳以外の理由によってロスが発生したことを送信ノードに通知して、ウィンドウサイズの減少を抑制する仕組みも提供している。
【0004】
上記2つのプロトコル制御方法は、いずれも中継ノードが、個別にノード状況(転送待ちのパケット数等)に応じた判断を行い、通過パケットに対するプロトコル制御処理を行うものである。
【0005】
ネットワーク監視にあっては、SNMPを実装した装置間において、定義されたメッセージフォーマットによりネットワーク管理情報が参照可能である。移動通信網におけるモバイルIPに対応するネットワーク管理情報の取得も可能となり、移動通信網における無線リンクの情報を移動端末毎に監視可能である。
【0006】
【非特許文献1】
K.Ramakrishnan,S.Floyd.A Proposal to add Explicit Congestion Notification(ECN)to IP.The Internet Society,January 1999.RFC2481.
【0007】
【非特許文献2】
K.Ramakrishnan,S.Floyd,D.Black.The Addition of Explicit Congestion Notification(ECN)to IP.The Internet Society,September 2001.RFC3168.
【0008】
【非特許文献3】
Hari Balakrishnan and Randy H.Katz.Explicit Loss Notification and Wireless Web Performance.Computer Science Division,Department of EECS, University of California at Berkeley,November 1998.
【0009】
【非特許文献4】
Hari Balakrishnan,Venkata N.Padmanabhan,Srinivasan Seshan and Randy H.Katz.A Comparison of Mechanisms for Improving TCP Performance over Wireless Links.Computer Science Division,University of California at Berkeley,August 1996.
【0010】
【非特許文献5】
Mark A.Miller「SNMPインターネットワーク管理」トップスタジオ訳(東京、翔泳社、1998年)、543頁。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来の方式によれば、TCP/IPの輻輳状態通知機能、ELN機能のプロトコル制御機能は、無線中継ノード装置に実装しなくては、効果的な制御がされないという問題がある。一方、制御方法が増加や拡張する度に、その制御機能を無線中継ノード装置に負担させることは、無線中継ノード装置の負荷が増大する可能性がある。
【0012】
また、従来の方式では、無線中継ノードの処理能力に応じて、各無線中継ノード毎にネットワーク状況を判断してしまうため、判断基準が統一されず、安定した運用が困難となる可能性もある。また、ネットワーク監視に際して、SNMPにより、移動通信網外へ直接ネットワーク管理情報を提供することは、無線中継ノード装置の有益情報の漏洩を招き、セキュリティ上困難である。
【0013】
そこで、本発明は、以上の点に鑑みてなされたもので、無線中継ノードにおける処理負荷を増大させることなく、また、移動通信網内の有益情報が外部に漏洩することなく、パケットの輻輳等によるネットワーク通信負荷を軽減させることのできるパケット通信システム、パケット通信方法及びプロトコル変換装置を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明は、無線端末装置からのパケットをネットワーク上において順次転送する際、無線端末装置に対して送受信されるパケットの状態を監視し、この監視報告に基づいて、ネットワーク上の通信状態を管理し、この管理に従って、ネットワーク上を送受信されるパケットに対してプロトコルの制御を行う。
【0015】
このような本発明によれば、無線端末装置へのリンクを監視し、無線端末装置の受信状態に応じて、ネットワーク上で送受信されるパケットのプロトコルを制御するため、ネットワーク上の輻輳を適切に回避することができる。また、ネットワーク監視を、移動通信網内において行うことができるため、無線中継ノード装置の有益情報が外部のネットワークに漏洩するのを防止することができる。
【0016】
特に、このネットワークの監視や、プロトコル制御を行う装置を、無線中継ノード以外の装置、例えば、SNMP−プロトコル変換マネージャ装置やプロトコル制御エージェント装置等に設けた場合には、無線中継ノードの処理能力によらず、統一された判断基準により、ネットワークの監視を行うことが可能となり、安定したネットワークの運用が実現される。
【0017】
なお、上記発明においては、無線リンクにおけるパケット損失を検出するとともに無線リンクパケット損失情報を、不定期に発せられるトラップメッセージによって報告することができる。また、複数の報告を収集し、蓄積してなるネットワーク管理情報を生成し、このネットワーク管理情報に基づいて、ネットワークの通信状況を判断し、無線リンク異常を検出するとともに、検出個所の経路上を通過するパケットに対するプロトコル制御の指示を行うことができる。
【0018】
この場合には、ネットワークの通信負荷の増大が、輻輳によるものなのか、無線リンクの特性に基づく受信側の通信環境によって生じた一瞬のパケットロスなどによるものなのか、など発生の原因に応じた、プロトコル処理が可能となる。
【0019】
【発明の実施の形態】
[第1実施形態]
(システムの構成)
本発明の第1実施形態について説明する。図1は、本実施形態に係るパケット通信システムの構成、及びこのパケット通信システムが適用されるネットワーク構成を示す概略構成図である。
【0020】
本実施形態に係るパケット通信システムは、図1(a)に示すように、無線端末装置等の移動ノードMNからのパケットをネットワーク(移動通信網)上において順次転送するシステムであり、移動ノードMNに対して送受信される通過パケットの状態を監視する監視情報取得部と、この監視情報取得部からの報告に基づいて、ネットワーク上の通信状態を管理するネットワーク情報管理部と、ネットワーク上を送受信されるTCP/IPパケットに対してプロトコルの制御を行うプロトコル制御部と、ネットワーク情報管理部に従って、プロトコル制御部におけるプロトコル制御を管理するプロトコル制御管理部とを有する。
【0021】
そして、図1(b)に示すように、移動通信網上には、移動ノードMNと、無線中継ノード装置を備えた基地局BS1〜4と、プロトコル制御エージェント装置を備えたNode2及び3と、SNMP−プロトコル変換マネージャ装置とを備えたNode1が階層構造をなしており、上位のSNMP−プロトコル変換マネージャ装置を通じて、インターネットに接続され、このインターネットを介して送信端末に接続されている。本実施形態において、上記監視情報取得部は、無線中継ノード装置上に設けられ、上記ネットワーク情報管理部及びプロトコル制御管理部は、SNMP−プロトコル変換マネージャ装置上に設けられ、上記プロトコル制御部は、プロトコル制御エージェント装置上に設けられる。
【0022】
これら各装置の機能を表1に示す。
【0023】
【表1】
表1に示すように、SNMP−プロトコル変換マネージャ装置は、SNMPを実装し、これによるデータ送受信が可能となっており、SNMP無線中継ノード装置からMIB情報を取得する機能と、無線リンクの異常を検出する機能と、プロトコル制御メッセージをプロトコル制御エージェント装置に送信する機能とを備えている。
【0024】
また、プロトコル制御エージェント装置は、プロトコル制御メッセージを受信する機能と、該当パケットに対するプロトコル制御を行う機能とを備えている。
【0025】
各無線中継ノード装置は、SNMPを実装しており、これによるデータ送受信が可能となっており、SNMPを実装して、MIB情報に必要な情報を蓄積する機能と、SNMP−プロトコル変換マネージャ装置に対してMIB情報を応答する機能を備えている。
【0026】
このような種々の機能を備えた各装置の具体的な構成について以下に説明する。図2は、第1実施形態に係るSNMP−プロトコル変換マネージャ装置31、プロトコル制御エージェント装置41、及び無線中継ノード装置51の内部構成及び相互関係を示すブロック図である。
【0027】
図2に示すように、SNMP−プロトコル変換マネージャ装置31は、前述した無線中継ノード装置51からMIB情報を取得し、無線リンクの異常を検出する機能としてネットワーク情報管理部311を有するとともに、プロトコル制御メッセージをプロトコル制御エージェント装置に送信する機能としてのプロトコル制御管理部313とを有している。
【0028】
(1)SNMP−プロトコル変換マネージャ装置の構成
図3は、SNMP−プロトコル変換マネージャ装置31の内部構成をより詳細に示すブロック図である。この図3においては、上述したプロトコル制御管理部313とネットワーク情報管理部311の他に、パケットの送受信を行う通信モジュールとしてのパケット送信処理部314及びパケット受信処理部315とが示されている。
【0029】
SNMP−プロトコル変換マネージャ装置31は、ネットワーク情報管理部311において、無線中継ノード装置から集められたMIB情報やトラップメッセージを一元管理し、プロトコル制御管理部313において、TCP/IPのプロトコル制御に必要な情報にするための変換式、変換パラメータをもってプロトコル変換を行う。
【0030】
ネットワーク情報管理部311は、無線基地局ノード装置のネットワーク管理情報312を備え、このネットワーク管理情報312に基づいて、自局の監視範囲を監視し、輻輳等の無線リンクの異常を検出するモジュールである。このネットワーク情報管理部311によるネットワークの監視は、各SNMPエージェントにMIB情報を要求して、SNMPエージェントが応答する形で行われる通常形式と、無線中継ノード装置における無線リンク異常発生時に、SNMPエージェントが、自発的にトラップイベントを起動して、SNMPのトラップメッセージをSNMP−プロトコル変換マネージャ装置31に通知するトラップイベント形式を併用してネットワーク管理を行う。
【0031】
ネットワーク管理情報312は、プロトコル制御エージェント装置41を特定するための情報であり、無線中継ノード装置とプロトコル制御エージェントとを関連付ける情報が格納されている。このネットワーク管理情報312は、SNMP−プロトコル変換マネージャにおいて、無線中継ノード装置から集められたMIB情報やトラップメッセージを、TCP/IPのプロトコル制御に必要な情報にするための変換式、変換パラメータを用いて加工することにより生成される。
【0032】
プロトコル制御管理部313は、ネットワーク情報管理部311において、輻輳のような無線リンク異常が検出された際、該当する無線中継ノード装置までの経路上にあるプロトコル制御エージェント装置41を特定して、プロトコル制御指示パケットを通知するモジュールである。このプロトコル制御指示パケットは、制御指示内容、ネットワーク状態、対象となるデータパケットを特定するためにコネクション情報などから構成される。
【0033】
(2)プロトコル制御エージェント装置
図4は、プロトコル制御エージェント装置の内部構成を示すブロック図である。プロトコル制御エージェント装置41は、プロトコル制御情報の管理手段としてのプロトコル制御情報管理部411と、通信プロトコルパケットを捕捉して、プロトコル制御を行うプロトコル制御手段としてのプロトコル制御部413を有する。
【0034】
このプロトコル制御情報管理部411は、プロトコル制御指示パケットを受信すると、制御情報データベース412内のプロトコル制御対象リストに登録する。プロトコル制御対象リストには、プロトコル制御対象のパケットを特定するための宛先IPや、制御指示、有効時間などが格納されている。なお、このプロトコル制御対象リストの登録内容は、一定時間保管された後、消去するか、制御中止の指示パケットを受信した場合に、該当情報をプロトコル制御対象リストから消去する。有効時間は、同一内容のプロトコル制御メッセージを受信する度に延長する。
【0035】
このプロトコル制御部413では、他局宛てのパケットを受信した際に、そのパケットがプロトコル制御対象リストに該当するパケットかを判定し、該当する場合は、そのパケットに対して該当制御機能によりプロトコル制御を行う。プロトコル制御されたパケットも、制御されないパケットと同様に、プロトコル制御部413から送信される。
【0036】
(3)無線中継ノード装置
図5は、SNMPエージェント機能を実装する無線中継ノード装置の内部構成を示すブロック図である。
【0037】
各無線中継ノード装置51は、前述した、MIB情報に必要な情報を取得、蓄積する機能として監視情報取得部513及びMIB情報データベース512を有し、SNMP−プロトコル変換マネージャ装置に対してMIB情報を応答する機能としてMIB応答処理部511を有している。
【0038】
MIB応答処理部511は、MIB情報を提供すべきSNMP−プロトコル変換マネージャ装置に関する情報としてMIB情報データベース512を持ち、要求に対して応答する際には、このMIB情報データベース512を参照し、MIB情報データベース512に登録されていない他の装置からのMIB情報の要求に対して応答しない機能を備える。
【0039】
MIB応答処理部511は、通常時に、SNMP−プロトコル変換マネージャ装置31からのMIB情報要求に対して、SNMPを通じて応答するモジュールである。Trap監視部514は、監視情報取得部513により無線中継ノード装置における無線リンクの異常発生を監視し、異常発生時には、自発的にトラップイベントを起動して、SNMPのトラップメッセージをSNMP−プロトコル変換マネージャ装置31に通知するモジュールである。
【0040】
(システムの動作)
以上説明した構成の本システムによれば、SNMP−プロトコル変換マネージャ装置31と各無線中継ノード装置51間におけるSNMPにより、SNMP−プロトコルマネージャ装置41のネットワーク情報管理部311においてMIB情報を収集・管理し、収集されたMIB情報に基づいて、プロトコル制御管理部313において、ネットワーク上の異常を検出し、プロトコル制御装置41に対して、MN1宛のパケットに輻輳時の制御指示パケットを通知する。
【0041】
制御指示の通知を受けたプロトコル制御装置41は、MN1宛のパケットがTCP/IPパケットの場合には、このTCP/IPパケットのデータ変更を行い、プロトコルの制御を行う。
【0042】
[第2実施形態]
次いで、本発明の第2実施形態について説明する。図6は、第2実施形態に係るネットワーク構成及び処理の流れを示す概略構成図である。
【0043】
(システムの構成)
本実施形態では、SNMP−プロトコル変換マネージャ装置は、Node1に設置され、プロトコル制御装置は、Node2、Node3に設置されている。SNMPエージェントを実装する無線中継ノード装置は、各BS基地局に設置されている。
【0044】
同図に示すように、本実施形態では、Node1のSNMP−プロトコル変換マネージャ装置と各無線中継ノード装置間におけるSNMPにより、SNMP−プロトコルマネージャ装置にMIB情報を収集し(図6中▲1▼)、収集されたMIB情報をTCP/IPの輻輳制御用に変換し、加工する(図6中▲2▼)。
【0045】
SNMP−プロトコル変換マネージャは、BS1の輻輳状態を検出した際、Node2のプロトコル制御装置に対して、MN1宛のパケットに輻輳時の制御指示を通知する(図6中▲3▼)。
【0046】
制御指示の通知を受けたNode2のプロトコル制御装置は、MN1宛のパケットがTCP/IPパケットの場合には、このTCP/IPパケットのデータ変更を行う(図6中▲4▼)。
【0047】
(1)SNMP−プロトコル変換マネージャ装置の構成
図7は、本実施形態に係るSNMP−プロトコルマネージャ装置7の構成例を示している。本実施形態に係るSNMP−プロトコル変換マネージャ装置は、ネットワーク情報管理部71とプロトコル制御管理部73とを備えている。
【0048】
ネットワーク情報管理部71は、監視対象リスト714と監視条件715をスタティックに管理して、これらの情報を参照して、MIBリクエストを作成送信するMIBリクエスト機能711と、MIBリクエストに対するレスポンスを受信するMIBリザルト機能712と、受信レスポンスをMIB情報データベース716のネットワーク管理情報へ変換、加工するMIB情報加工機能713とを備えている。
【0049】
MIBリクエスト機能711は、MIBリクエスト送信先を監視対象リスト714から取得し、監視条件715からは、監視間隔と要求MIBのオブジェクトIDを取得して、MIBリクエストを作成して無線中継ノード装置に送信する。
【0050】
MIBリザルト機能712は、無線中継ノード装置からMIBレスポンスを受信してMIB情報データベース716に登録するとともに、MIB情報加工機能713に、MIB情報をネットワーク管理情報への変換を実行させる。
【0051】
MIB情報加工機能713は、MIB情報データベース716に蓄積された過去のMIB情報を検索し、検索された過去のMIB情報と、MIBリザルト機能712から取得した新規のMIB情報とからインターフェース情報テーブル721とコネクション情報テーブル722を作成する。
【0052】
このインターフェース情報テーブルは、表2に示すように、基地局の名称に対して、ダウンリンクを通過したパケット数やキューサイズ等の情報を関連付けたテーブルデータである。
【0053】
【表2】
コネクション情報テーブルは、表3に示すように、移動端末IPアドレスを登録するテーブルデータである。
【0054】
【表3】
また、MIBリザルト機能712から受け取ったMIB情報がトラップイベントによるものの場合は、Trap情報テーブル723を作成する。このTrap情報テーブルは、表4に示すように、基地局や移動端末IPアドレス、ポート番号、通信相手端末のIPアドレスやポート番号を登録するテーブルデータである。
【0055】
【表4】
監視対象リスト714は、表5に示すように、監視対象である基地局の名称や、IPアドレス、これら基地局を管轄するプロトコル制御装置の名称、プロトコル制御装置のIPアドレスが関連付けられて格納されている。
【0056】
【表5】
監視条件715は、表6に示すように、取得された情報の種類と、その種類に応じた間隔(例えばパケットの通過量やパケット数)とが対応付けられて格納されている。
【0057】
【表6】
MIB情報データベース716は、表7に示すように、取得された情報の種類(基地局の名称、パケット量、キューサイズ)と、MIB情報の名称とが関連付けられて格納されている。
【0058】
【表7】
図8は、ネットワーク情報管理部71によって作成されるネットワーク管理情報72のデータ構成を示している。ネットワーク管理情報72は、インターフェース情報テーブル721と、このインターフェース情報テーブル721内のそれぞれのデータに関連付けられたコネクション情報テーブル722及びTrap情報テーブル723により構成される。
【0059】
プロトコル制御管理部73は、ネットワーク情報管理部71と連携を取り、プロトコル制御管理部73の動作を制御するプロトコル制御機能731と、ネットワーク管理情報を参照して、無線リンク異常を検出する無線リンク異常検出処理732と、無線リンク異常を検出したことをプロトコル制御メッセージとしてプロトコル制御装置に通知するプロトコル制御指示機能733とから構成される。
【0060】
無線リンク異常検出処理732は、検出処理をしている無線ノード装置のインターフェース情報にトラップイベント発生を示すTrap発生情報が存在するかをチェックし、Trap情報が存在する場合には、発生Trapに応じたプロトコル制御指示をプロトコル制御指示機能733に通知する。Trap情報が存在しない場合は、ネットワーク輻輳検出を行い、その結果輻輳が検出された場合は、ネットワーク輻輳のプロトコル制御指示をプロトコル制御指示機能733に通知する。
【0061】
プロトコル制御指示機能733は、通知されたプロトコル制御指示に従い、ネットワーク輻輳プロトコル制御メッセージと無線パケットロス発生プロトコル制御メッセージを作成する。作成したメッセージの宛先を監視対象リスト714から無線中継ノード装置とプロトコル制御装置との関連付けを取得して、無線リンク異常が検出された無線中継ノード装置の経路上にあるプロトコル制御装置を特定する。
【0062】
ネットワーク輻輳プロトコル制御メッセージは、図9に示すように、IPヘッダの後方に、UDPヘッダ及びプロトコル制御メッセージとからなるUDPデータグラムが連結されている。このプロトコル制御メッセージは、共通部と情報部とから構成されており、共通部には、表8に示すように、輻輳制御指示ビットと無線ロス発生制御指示ビットを含むStateデータと、予約を指示するReservedデータ、情報数を示すInformation Numデータが含まれている。情報部には、輻輳制御の対象となる移動端末のIPアドレス等が含まれている。
【0063】
【表8】
また、無線パケットロス発生プロトコル制御メッセージは、図10に示すように、IPヘッダの後方に、UDPヘッダ及びプロトコル制御メッセージとからなるUDPデータグラムが連結されている。このプロトコル制御メッセージは、共通部と情報部とから構成されており、共通部には、表9に示すように、輻輳制御指示ビットと無線ロス発生制御指示ビットを含むStateデータと、予約を指示するReservedデータ、情報数を示すInformation Numデータが含まれている。情報部には、無線ロス制御対象送信元や対象宛先のIPアドレスやポート番号等が含まれている。
【0064】
【表9】
(2)プロトコル制御エージェント装置の構成
図11は、本実施形態に係るプロトコル制御エージェント装置の構成を示すブロック図である。同図に示すように、プロトコル制御エージェント装置15は、プロトコル制御情報管理部151と、プロトコル制御部152と、パケット受信部153と、パケット送信部154とから構成されている。
【0065】
プロトコル制御情報管理部151は、SNMP−プロトコル制御マネージャ装置7からのプロトコル制御メッセージを受信するとプロトコル制御メッセージ受信機能内1511において、プロトコル制御IPアドレスリスト更新処理を行い、プロトコル制御IPアドレスリスト1512を作成、更新する。
【0066】
プロトコル制御IPアドレスリスト1512は、制御内容により輻輳制御対象IPリストと無線リンクロス制御対象コネクションリストがある。それぞれのリストは、表10、表11に示すように、IPアドレスと有効時間、リンクロス制御が必要な制御対象のIPアドレスやポート番号等が記述されている。
【0067】
【表10】
【表11】
プロトコル制御部152は、パケット受信部153が受信した、他端末宛てパケットを、内部のプロトコル制御振り分け機能1521において、プロトコル制御IPアドレスリスト1512を参照しながら、それぞれの制御内容により処理を振り分けるモジュールである。TCP輻輳制御機能1522は、輻輳制御の例として、IPヘッダのTOSフィールド中の輻輳が発生していることを示すCE(Congestion Experience)ビットをONにして宛先IPアドレス向けにする。すなわち、図22に示すように、TCP輻輳制御該当パケットを受信した場合(S901)、ECTビットをONにするとともに、CEビットをONにする。
【0068】
図12にIPヘッダのフォーマットとともに輻輳制御例のイメージを示す。TCP無線ロス通知ELN機能1523は、無線リンクロス制御対象リストに登録された時点において、図13に示すように、ELN待機中から準備中状態へと遷移して、重複Ackパケットを検出して、ELN実行中に遷移して、パケットのReservedデータを変更する制御を行う。
【0069】
(3)無線中継ノード装置の構成
図15は、本実施形態に係る無線中継ノード装置の構成を示すブロック図である。本実施形態では、無線中継ノード装置23は、Mobile IP処理部231と、MIB応答処理部232と、監視情報取得部233と、Trap監視部234と、パケット送信処理部235と、パケット受信処理部236とから構成されている。
【0070】
Mobile IP処理部231は、移動端末からのモバイルIP登録要求を受信すると、MIB情報237に該当する移動端末の情報を登録、更新するモジュールである。MIB応答処理部232は、SNMP−プロトコル変換マネージャ装置7からのMIB要求メッセージを受信し、自ノード内に蓄えられたMIB情報を参照して、MIB応答を送信するモジュールである。監視情報取得部233は、パケット送信処理部235の監視ポイントのパケット通過を監視して、定期的にMIB情報に登録、更新をするモジュールである。
【0071】
Trap監視部234は、MAC処理からの無線リンクの回線異常イベント通知を受け、無線パケットロス発生プロトコル制御メッセージを送信するモジュールである。
【0072】
(システムの動作)
以上説明した構成を有する本実施形態に係るプロトコル制御システムは以下のように動作する。
【0073】
(1)MIBリクエスト処理
先ず、図16に示すように、SNMP−プロトコル変換マネージャ装置7が起動されると(S101)、監視対象基地局や、監視間隔等の設定情報を取得する(S102)。具体的には、MIBリクエスト機能711が、MIBリクエスト送信先を監視対象リスト714から取得して、監視条件715からは、監視間隔と要求MIBのオブジェクトIDを取得する。
【0074】
次いで、設定情報の取得が成功したか否かについて判断を行い(S103)、成功していれば、MIBリクエスト機能を呼び出して、タイマーを監視間隔後に起動するように設定する(S104)。成功しなかったと判断した場合は、SNMP−プロトコル変換マネージャ装置を停止する。
【0075】
一方、ステップS104において起動されたMIBリクエスト機能は、収集MIBオブジェクトを設定したGetRequestメッセージを監視対象基地局数分作成し送信する(S201〜S203)。その後、MIBリクエスト機能呼び出しタイマーを監視間隔後に起動するように設定し、終了する(S204及びS205)。
【0076】
(2)MIBリザルト処理
上記(1)で送信されたGetRequestメッセージを受信した監視対象基地局の無線中継ノードでは、レスポンスメッセージを返信する。この返信されたメッセージは、SNMP−プロトコル変換マネージャ装置において、図17に示すように、MIBリザルト機能712で受信され(S301)、受信されたメッセージが通常形式(GetResponse)又はイベント形式(Trap)であるかを判断する(S302)。受信したメッセージがこれら通常形式及びイベント形式のいずれでもない場合は、メッセージ種別エラーを通知するメッセージを出力し(S304)、パケットを廃棄し(S310)、次のメッセージの受信待ち状態とする(S315)。
【0077】
一方、ステップS302において、受信したメッセージが通常形式又はイベント形式である場合は、基地局の種別を解析し(S303)、ヘッダ若しくはフッダーに所定のパラメータが含まれているか否かについて判断する(S305)。所定のパラメータが含まれていないと判断した場合には、ステップS311へ進み、含まれていると判断した場合には、MIBリクエスト機能に基地局種別を通知し(S306)、MIBリクエスト機能から基地局名を取得し(S307)、基地局名が存在するか否かについて判断を行う(S308)。
【0078】
ステップS308において、基地局がないと判断した場合には、未登録からのリクエストであるとして処理し(S309)、パケットを廃棄し(S310)、次のメッセージ受信待ちとなる(S315)。
【0079】
ステップS308において、基地局名が存在すると判断した場合には、MIB情報の抽出を行い(S311)、基地局名を付加してMIB情報加工機能へ出力し(S312)、所定のテーブルを作成・更新を実行させ、その完了が受信された際(S313)、プロトコル制御機能を呼び出し(S314)、次のメッセージ受信待ちとする(S315)。
【0080】
(3)MIB情報加工処理
MIB情報加工機能713は、MIBリザルト機能712から受け取ったMIB情報に該当する過去のMIB情報をMIB情報データベース716から取得し、これらの情報に基づいて、インターフェース情報テーブル721とコネクション情報テーブル722を作成する。また、MIBリザルト機能712から受け取ったMIB情報がトラップイベントによるものの場合は、Trap情報テーブル723を作成する。
【0081】
具体的には、図18に示すように、MIBリザルト機能からMIB情報を受信すると(S410)、基地局名でインターフェース情報テーブルを検索し(S402)、基地局名があるか否かについて判断する(S403)。
【0082】
ステップS403において、基地局名があると判断した場合には、ステップS406に進み、基地局名がないと判断した場合には、インターフェース情報テーブルに分配し(S404)、続いて、コネクション情報テーブルを分配し(S405)、インターフェース情報テーブルに値を格納する(S406)。
【0083】
次いで、IPアドレス情報が一つか否かについて判断を行う(S407)。一つである場合には、インターフェース情報テーブルにIPアドレス情報を格納する(S410)。ステップS407において、IPアドレス情報が一つではないと判断した場合には、インターフェース情報テーブルにNULLデータを格納するとともに(S408)、コネクション情報テーブルにIPアドレス情報を格納する(S409)。
【0084】
次いで、不足する情報があるか否かについて判断する(S411)。不測情報があると判断した場合には、取得情報不正ワーニング処理を行う(S412)。その後、MIBリザルト機能へ返信する(S413)。
【0085】
(4)無線リンク異常検出処理
MIBリザルト機能712からネットワーク管理情報の更新の通知を受信した(S501)無線リンク異常検出処理732は、図19に示すように、検出処理をしている無線ノード装置のインターフェース情報にトラップイベント発生を示すTrap発生情報が存在するかチェックする(S502)。
【0086】
このステップS502において、Trap情報が存在すると判断した場合には、発生Trapに応じたプロトコル制御指示をプロトコル制御指示機能733に通知する(S503)。具体的には、無線リンクパケットロス発生イベントの検出指示をプロトコル制御指示機能に、Statusフラグの無線ロス発生ビットをONにする。
【0087】
一方、ステップS502において、Trap情報が存在しないと判断した場合は、ネットワーク輻輳の検出を行い(S504)、その結果輻輳が検出された場合は、ネットワーク輻輳のプロトコル制御指示をプロトコル制御指示機能733に通知する(S505)。具体的には、ネットワーク輻輳の検出指示をプロトコル制御指示に通知するために、Statusフラグの輻輳発生ビットをONにする。
【0088】
プロトコル制御指示機能733は、通知されたプロトコル制御指示に従い、ネットワーク輻輳プロトコル制御メッセージと無線パケットロス発生プロトコル制御メッセージを作成する。作成したメッセージの宛先を監視対象リスト714から無線中継ノード装置とプロトコル制御装置との関連付けを取得して、無線リンク異常が検出された無線中継ノード装置の経路上にあるプロトコル制御装置を特定する。
【0089】
(5)プロトコル制御IPアドレスリスト更新処理
SNMP−プロトコル制御マネージャ装置からのプロトコル制御メッセージ(図9,図10)を受信すると、プロトコル制御エージェント装置15のプロトコル制御情報管理部151は、プロトコル制御メッセージ受信機能内1511において、図20に示すように、プロトコル制御IPアドレスリスト更新処理を行う。
【0090】
先ず、プロトコル制御メッセージを受信すると(S601)、プロトコル制御情報管理部151は、受信したメッセージが、ネットワーク輻輳プロトコル制御メッセージか、無線パケットロス発生プロトコル制御メッセージかについて、メッセージ種別を行う(S602)。
【0091】
受信したメッセージがネットワーク輻輳プロトコル制御メッセージである場合には、ネットワーク輻輳制御IPリストに登録済みの場合は有効時間を延長し、未登録の場合は追加する。これを、制御対象数分だけ繰り返す(S604〜S605)。
【0092】
一方、受信したメッセージが、無線パケットロス発生プロトコル制御メッセージである場合は、無線リンクロス制御コネクションリストに登録済みのときは、無線ロスパケット数のカウントアップと有効時間を延長する。未登録であるときは、追加する(S606)。
【0093】
(6)パケット振り分け処理
プロトコル制御部152は、パケット受信部153が受信した他端末宛てパケットを、内部のプロトコル制御振り分け機能1521において、図21のようにプロトコル制御IPアドレスリスト1512を参照しながら、それぞれの制御内容により処理を振り分ける。
【0094】
すなわち、他端末宛のパケットを受信すると(S701)、宛先IPアドレスが輻輳制御対象IPアドレスに一致するか否か判断する(S702)。一致する場合には、パケットの種別を判断し、TCPであれば、TCP輻輳制御機能を呼び出す(S704)。一方ステップS703で、TCP以外のパケットであると判断した場合には、そのまま終了する。
【0095】
他方、ステップS702で、宛先IPアドレスが、輻輳制御対象IPアドレスに一致したと判断した場合には、当該パケットは、無線リンクロス制御対象リストに一致するか否かについて判断を行い(S801)、一致しなければ、そのまま終了する。ステップS801において、一致すると判断した場合には、パケットの種別を判断し、種別がTCPであれば、TCP無線ロス通知ELN機能を呼び出す(S802)。一方ステップS802で、TCP以外のパケットであると判断した場合には、そのまま終了する。
【0096】
(7)重複Ackパケット受信時の処理
TCP無線ロス通知ELN機能1523は、無線リンクロス制御対象リストに登録された時点において、図13に示すようにELN待機中から準備中と遷移して、図23に示すフローのように重複Ackパケットを検出して、ELN実行中に遷移して、図14に示すような制御を行う。
【0097】
具体的には、図23に示すように、無線ロス制御Ackパケットを受信すると(S1001)、重複Ackであるか否かについて判断し(S1002)、重複Ackであると判断した場合には、状態がELN実行中であるか否かについて判断し、実行中であれば、ELNビットをONにし、状態がELN準備中であると判断した場合には、ELN実行中とし(S1010)、ELNビットをONとする(S1011)。
【0098】
一方、ステップS1002で、重複Ackではないと判断した場合には、状態がELN準備中であるか否かについて判断し、準備中であると判断した場合には、ステップS1007に進み、実行中であると判断した場合には、無線ロス数のカウントダウンを行い(S1004)、ELN準備中にする(S1005)。次いで、最終通過シーケンス番号を当パケットシーケンス番号にする(S1006)。
【0099】
次いで、S1007において、無線ロス数が1以上であるか否かについて判断し、1以上であるときには、そのまま終了し、1未満であるときには、ELN待ちの状態(対象コネクションをリストより消去)とし、終了する(S1008)。
【0100】
(作用効果)
以上説明したように、実施形態に係るシステム及び方法によれば、無線中継ノード装置とSNMPマネージャ装置間において検出された輻輳などの無線リンク異常の事象を、プロトコル制御指示メッセージを用いてプロトコル制御装置に通知し、プロトコル制御装置が、終端の送受信端末向けにTCP/IPのプロトコル制御方法に則りパケット操作することによる分散環境化におけるTCP/IPの輻輳制御へのネットワーク管理情報の反映を実現可能とすることができる。
【0101】
また、無線中継ノード装置のMIB情報を、終端端末から直接参照することについては許可しないため、無線中継ノード装置の重要情報の漏洩を防ぐことができる。
【0102】
なお、プロトコル制御機能を、無線中継ノードに直接実装することも考えられるが、この場合に、無線中継ノード装置に負荷が集中することと、無線中継ノード装置の能力に差異がある場合に、無線リンク異常の検出にも差異が生じてしまう問題があったが、ネットワーク情報を一元管理して、機器固有の差異による無線リンク異常検出の統一化を可能にすることと、機器分散するため、TCP/IPのプロトコルの拡張にともなう制御方法の追加などが生じた場合にも、無線中継ノード装置の負荷増大を防ぐことが可能となる。
【0103】
【発明の効果】
本発明のパケット通信システム、パケット通信方法及びプロトコル変換装置によれば、無線中継ノードにおける処理負荷を増大させることなく、また、移動通信網内の有益情報が外部に漏洩することなく、パケットの輻輳等によるネットワーク通信負荷を軽減させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態に係るネットワーク構成を示す説明図である。
【図2】第1実施形態に係る各装置の内部構成を示すブロック図である。
【図3】第1実施形態に係るSNMP−プロトコル変換マネージャ装置の内部構成を示すブロック図である。
【図4】第1実施形態に係るプロトコル制御エージェント装置の内部構成を示すブロック図である。
【図5】第1実施形態に係るSNMPエージェント機能を実装する無線中継ノード装置の内部構成を示すブロック図である。
【図6】第1実施形態に係るネットワーク構成を示す説明図である。
【図7】第2実施形態に係るSNMPプロトコル変換マネージャ装置の構成を示すブロック図である。
【図8】第2実施形態に係るネットワーク管理情報のデータ構成を説明する図である。
【図9】第2実施形態に係るネットワーク輻輳プロトコル制御メッセージを説明するフォーマット図である。
【図10】第2実施形態に係る無線パケットロス発生プロトコル制御メッセージのを説明するフォーマット図である。
【図11】第2実施形態に係るプロトコル制御エージェント装置の構成例を説明するブロック図である。
【図12】第2実施形態に係るTCP輻輳制御を説明する図である。
【図13】第2実施形態に係るTCP無線ロス通知ELN機能処理の動作例を説明する状態遷移図である。
【図14】第2実施形態に係るTCP無線ロス通知ELN制御例を説明する図である。
【図15】第2実施の形態に係る無線中継ノード装置構成例を説明するブロック図である。
【図16】第2実施形態に係るMIBリクエスト機能処理の動作を説明するフローチャート図である。
【図17】第2実施の形態に係るMIBリザルト機能処理の動作を説明するフローチャート図である。
【図18】第2実施形態に係るMIB情報加工機能処理の動作を説明するフローチャート図である。
【図19】第2実施形態に係る無線リンク異常検出処理の動作を説明するフローチャート図である。
【図20】本実施の形態に係るプロトコル制御IPアドレスリスト更新処理の動作を説明するフローチャート図である。
【図21】第2実施形態に係るプロトコル制御振り分け処理の動作例を説明するフローチャート図である。
【図22】第2実施形態に係るTCP輻輳制御機能処理の動作を説明するフローチャート図である。
【図23】第2実施の形態に係るTCP無線ロス通知ELN機能処理の動作例を説明するフローチャート図である。
【符号の説明】
MN…移動ノード
7…SNMP−プロトコル変換マネージャ装置
15…プロトコル制御エージェント装置
23…無線中継ノード装置
31…SNMP−プロトコル変換マネージャ装置
41…プロトコル制御エージェント装置
51…無線中継ノード装置
71…ネットワーク情報管理部
72…ネットワーク管理情報
73…プロトコル制御管理部
151…プロトコル制御情報管理部
152…プロトコル制御部
153…パケット受信部
154…パケット送信部
231…IP処理部
232…MIB応答処理部
233…監視情報取得部
234…Trap監視部
235…パケット送信処理部
236…パケット受信処理部
237…MIB情報
311…ネットワーク情報管理部
312…ネットワーク管理情報
313…プロトコル制御管理部
314…パケット送信処理部
315…パケット受信処理部
411…プロトコル制御情報管理部
412…制御情報データベース
413…プロトコル制御部
511…MIB応答処理部
512…MIB情報データベース
513…監視情報取得部
514…Trap監視部
Claims (4)
- 無線端末装置に対して送受信されるパケットを順次中継する無線中継ノード装置と、
SNMPを実装し、前記無線中継ノード装置から集められたMIB情報またはトラップメッセージを取得するSNMP−プロトコル変換マネージャ装置と、
前記無線中継ノード装置と前記SNMP−プロトコル変換マネージャ装置との間の階層に配置され、前記パケットを転送するプロトコル制御エージェント装置と
を備えるパケット通信システムであって、
前記無線中継ノード装置は、前記MIB情報に必要な情報を取得する監視情報取得部を有し、
前記SNMP−プロトコル変換マネージャ装置は、
前記無線中継ノード装置と前記プロトコル制御エージェント装置とを関連付けるネットワーク管理情報に基づいて自局の監視範囲を監視し、前記MIB情報または前記トラップメッセージに基づいて無線リンクの異常を検出するネットワーク情報管理部と、
前記ネットワーク情報管理部によって前記無線リンクの異常が検出された場合、前記異常を検出したことを通知するプロトコル制御メッセージを前記プロトコル制御エージェント装置に送信するプロトコル制御管理部と
を有し、
前記プロトコル制御エージェント装置は、
前記プロトコル制御メッセージを受信するプロトコル制御メッセージ受信部と、
前記プロトコル制御メッセージ受信部が受信した前記プロトコル制御メッセージに基づいて、ネットワーク上を送受信されるパケットのヘッダの内容を変更することによって、TCP/IPのプロトコル制御による輻輳制御を行わせるプロトコル制御部を有することを特徴とするパケット通信システム。 - 前記プロトコル制御部は、前記ネットワーク上を送受信される前記パケットに含まれるIPヘッダのTOSフィールド中の輻輳が発生していることを示すCEビットをONにすることによって、前記輻輳制御を行わせる請求項1に記載のパケット通信システム。
- 無線端末装置に対して送受信されるパケットを順次中継する無線中継ノード装置と、
SNMPを実装し、前記無線中継ノード装置から集められたMIB情報またはトラップメッセージを取得するSNMP−プロトコル変換マネージャ装置と、
前記無線中継ノード装置と前記SNMP−プロトコル変換マネージャ装置との間の階層に配置され、前記パケットを転送するプロトコル制御エージェント装置と
を備えるパケット通信システムにおいて用いられるパケット通信方法であって、
前記無線中継ノード装置が、前記MIB情報に必要な情報を取得するステップ(1)と、
SNMP−プロトコル変換マネージャ装置が、前記無線中継ノード装置と前記プロトコル制御エージェント装置とを関連付けるネットワーク管理情報に基づいて自局の監視範囲を監視し、前記MIB情報または前記トラップメッセージに基づいて無線リンクの異常を検出するステップ(2)と、
前記ステップ(2)において前記無線リンクの異常が検出された場合、SNMP−プロトコル変換マネージャ装置が、前記異常を検出したことを通知するプロトコル制御メッセージを前記プロトコル制御エージェント装置に送信するステップ(3)と、
前記プロトコル制御エージェント装置が、前記プロトコル制御メッセージを受信するステップ(4)と、
前記プロトコル制御エージェント装置が、受信した前記プロトコル制御メッセージに基づいて、ネットワーク上を送受信されるパケットのヘッダの内容を変更することによって、TCP/IPのプロトコル制御による輻輳制御を行わせるステップ(5)とを有することを特徴とするパケット通信方法。 - 前記ステップ(5)では、前記ネットワーク上を送受信される前記パケットに含まれるIPヘッダのTOSフィールド中の輻輳が発生していることを示すCEビットをONにすることによって、前記輻輳制御を行わせる請求項3に記載のパケット通信方法。
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