JP4002037B2 - 基準画像作成方法、パターン認識方法および記録媒体 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、基準画像作成方法、パターン認識方法および記録媒体に関し、特に、半導体基板上に形成されたパターンを認識するための基準となる画像の自動作成およびこれを用いるパターン認識方法に用いられるものである。
【0002】
【従来の技術】
光学顕微鏡や走査型電子顕微鏡(Scanning Electron Microscope:以下、単にSEMという)などの顕微鏡を用いてウェーハ等の表面に形成されたパターンを測定する場合は、測定装置の作動プログラム中のレシピファイルに基づくステージ座標系に測定対象物の座標系を合致させるため、測定に先立って位置補正や回転補正などのアライメントを行う必要がある。アライメント処理は、通常、アライメント用のパターンを顕微鏡により検出した後、測定対象物の座標系との位置ずれ量や回転ずれ量を算出し、これにも基づいてステージ座標系を補正している。このとき、アライメントパターンを自動的に検出するために、予め測定対象となるパターンの画像を基準画像としてメモリ等に記憶しておき、次にこの基準画像と顕微鏡により得られた実際の画像とを比較し、類似性が最も高いパターンを検出するパターン認識処理を行っている。また、測定パターンを検出する際にも同様に基準画像と顕微鏡で取得された画像とを比較することによりパターン認識処理を行っている。このように、パターン測定のためのパターン認識処理においては、基準画像の作成がパターン認識の成功率に関わる重要なプロセスである。このため、パターン認識の精度を高め、また、誤認識を避けるためには、特徴的な形状を有するパターンを含む画像を基準画像として選定することが重要となる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来、基準画像はオペレータがマニュアル操作により作成していたため、その的確性がオペレータ個人の経験や熟練度に左右され易いという問題があった。また、一部のパターン認識装置においては、最適と思われるパターンを自動的に検出するものもあるが、被測定物の製造プロセスにおける条件の変動などによりパターン形状や画像のコントラスト等が変動した場合は、選択したパターンが特徴的ではあっても、選択されたパターンとの類似性が高いパターンが他にある場合は、パターンを誤認識するおそれがあった。これは、従来の基準画像自動作成方法は、所定のパラメータ、より具体的には、画像内のX方向、Y方向の各方向でのエッジ数でなるパラメータ(P1(X,Y)とする)と、設定された基準画像のサイズ(ウィンドウ)内で隣接する画素間の濃淡を表す階調値の差の絶対値の和(以下P2とする)とを計算し、これらのパラメータP1,P2から最も特徴的なパターンを基準画像として選定していたためである。この点について図面を参照しながらより具体的に説明する。なお、以下の各図において、同一の部分には同一の参照番号を付してその説明を適宜省略する。
【0004】
図9は、SEMを用いて取得したパターン画像の一例を示す模式図である。図9(a)に示す画像は、ウェーハ表面の所望の領域に電子ビームを照射して表面から発生する二次電子、反射電子および後方散乱電子(以下、2次電子等という)を検出し、これに所定のデータ処理を行って表面のパターン形状を表す画像としてCRT等に表示したものである。同図に示す画像には、櫛歯状のパターン101とこれに近接して形成された矩形状のパターン102が含まれている。これらのパターンの形状を解析すると、実線枠Daで囲まれた領域Faは、エッジ情報が多く(P1(6,3))、コントラストの変化も多く、パラメータP1,P3がいずれも大きいため、従来のパターン認識装置によれば、この領域Faが基準画像として選定されていた。
【0005】
しかし、アライメント処理またはパターン認識処理に実際に移行した場合、同図(b)に示すように基準画像が選定された領域Faのパターンを検出することができるが、同図(c)、(d)にそれぞれ示す領域Fc,Fdのように、エッジ情報の差異が少なく(本例ではX方向のエッジ数が1つだけ小さい)、コントラストの変化の多さにも差異が少ないために、基準画像との相関が高い領域が複数箇所ある場合は、パターン認識エラーとなる可能性が高い。
【0006】
このように、従来の方法では単にエッジ数が多くコントラスト変化が多いパターンを基準画像として選択してたために、パターンを誤認識する場合があるという問題があった。
【0007】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、最適の基準画像を作成できる基準画像作成方法、これを用いたパターン認識方法および記録媒体を提供し、パターン認識の精度および効率の向上を図ることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、以下の手段により上記課題の解決を図る。
【0009】
即ち、本発明の第1の態様によれば、
被測定物の表面に形成されたパターンを認識するパターン認識方法に用いられ、上記パターン認識の基準となる基準画像を作成する方法であって、上記パターンに基づく上記被測定物の表面形状を表す画像信号を取得して第1のサイズの画像を形成する画像データに変換する第1のステップと、上記画像データに基づいて、上記パターン形状の特徴性の度合を表すパラメータを抽出する第2のステップと、上記パラメータに基づいて、特徴性が高いパターンを含み上記第1のサイズよりも小さい第2のサイズを有する領域を上記第1のサイズの画像から複数個選出する第3のステップと、この第3のステップにより選出された領域のうち上記パターンの特徴性が最も高い領域を用いて基準画像の候補となる候補画像を作成する第4のステップと、上記第1のサイズの画像内で、上記候補画像が作成された領域を除く上記第2のサイズの領域毎に上記候補画像と形状が一致する割合を示す相関係数を算出する第5のステップと、上記相関係数と予め定めた第1のしきい値とを比較する第6のステップと、この第6のステップにより上記第1のしきい値以上の上記相関係数を有する領域が検出された場合は、上記候補画像を破棄して上記特徴性が次に高い領域を用いて新たな候補画像を作成する第7のステップと、上記第1のしきい値以上の上記相関関係を有する領域がなくなるまで上記第5ないし第7のステップを繰返す第8のステップと、備え、上記第2のサイズは、所定数の相互に異なるサイズから選択されるサイズであり、上記第2のステップは、上記異なるサイズごとに上記パラメータを算出し、これに基づいて上記第2のサイズを最適化するステップを含む、基準画像作成方法が提供される。
【0015】
また、本発明の第2の態様によれば、
上述した本発明にかかる基準画像作成方法を用いるパターン認識方法であって、
上記第1のしきい値に基づいて所望のパターンが認識されたか否かを判定する第2のしきい値を算出するステップをさらに備えることを特徴とするパターン認識方法が提供される。
【0017】
また、本発明の第3の態様によれば、
被測定物の表面に形成されたパターンを認識するパターン認識装置に用いられ、上記複数のパターンの形状を表す画像信号を取得して第1のサイズの画像を形成する画像データに変換する第1の手順と、上記画像データに基づいて、上記パターン形状の特徴性の度合を表すパラメータを前抽出する第2の手順と、上記パラメータに基づいて、特徴性が高いパターンを含み上記第1のサイズよりも小さい第2のサイズを有する領域を上記第1のサイズの画像から複数個選出する第3の手順と、上記第3の手順により選出された領域のうち上記パターンの特徴性が最も高い領域を用いて基準画像の候補となる候補画像を作成する第4の手順と、上記第1のサイズの画像内で、上記候補画像が作成された領域を除く上記第2のサイズの領域毎に上記候補画像と形状が一致する割合を示す相関係数を算出する第5の手順と、上記相関係数と予め定めた第1のしきい値とを比較する第6の手順と、上記第6の手順により上記第1のしきい値以上の上記相関係数を有する領域が検出された場合は、上記候補画像を破棄して上記特徴性が次に高い領域を用いて新たな候補画像を作成する第7の手順と、上記第1のしきい値以上の上記相関関係を有する領域がなくなるまで上記第5ないし第7の手順を繰返す第8の手順と、を上記パターン認識装置が備えるコンピュータに実行させる基準画像作成プログラムであって、上記第2のサイズは、所定数の相互に異なるサイズであり、上記第2の手順は、上記異なるサイズごとに上記パラメータを算出し、これに基づいて上記第2のサイズを最適化する手順を含む、基準画像作成プログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体が提供される。
【0019】
また、本発明の第4の態様によれば、
上述した第1ないし第8の手順と、上記第1のしきい値に基づいて所望のパターンが認識されたか否かを判定する第2のしきい値を算出する第9の手順と、を上記パターン認識装置が備えるコンピュータに実行させるプログラムを含むパターン認識プログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体が提供される。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態のいくつかについて図面を参照しながら説明する。
【0021】
(1)基準画像作成方法の第1の実施の形態
図1は、本発明にかかる基準画像作成方法の第1の実施の形態に用いられる汎用のパターン認識装置の概略構成を示すブロック図である。また、図2および図3は、本発明にかかる基準画像作成方法の第1の実施の形態を説明するフローチャートである。本実施形態は、パターン寸法測定装置においてウェーハ座標系とステージ座標系とを合致させるためのアライメント処理に本発明にかかる基準画像作成方法を適用したものである。
【0022】
まず、本実施形態の基準画像作成方法に用いられるパターン認識装置の概略構成について説明する。
【0023】
図1に示すように、パターン寸法装置1は、制御コンピュータ9と鏡筒40と増幅器18と画像入力選択器19と画像処理装置30とステージ制御部55とを備えている。
【0024】
制御コンピュータ9は、プログラムメモリ57に格納されたレシピファイルを読込み、これに基づいて装置全体を制御する。
【0025】
鏡筒40は、被測定物であるウェーハ41を上面に支持するステージ43と、SEM10と光学顕微鏡45とを含み、SEM10からの検出信号と光学顕微鏡45からの検出信号が切替え可能な構成となっており、いずれの検出信号を用いるかは画像入力選択器19により選択できるようになっている。
【0026】
SEM10は、電子銃11とコンデンサレンズ13a,13bと偏向器14a,14bと対物レンズ15と二次電子検出器17とを有する。SEM10は、本実施形態では利用しないため、その動作については後に簡単に説明する。
【0027】
画像処理装置30は、A/D変換器31と画像メモリ32と基準画像生成手段33と基準画像記憶手段34とアライメントパターン検出手段52とアライメント補正演算手段53とを有する。
【0028】
以上の構成を有するパターン寸法測定装置1を用いた基準画像作成方法について本発明にかかる基準画像作成方法の第1の実施の形態として図2および図3を参照しながら説明する。
【0029】
まず、光学顕微鏡42を用いてウェーハ41表面の所望の領域の画像信号を検出して画像処理装置30へ入力する(図2ステップS10)。入力された画像信号は、A/D変換器31により256階調の画像データに変換され、画像メモリ(フレームメモリ)32に格納される(図2ステップS11)。
【0030】
次に、基準画像生成手段33により基準画像の最適サイズが算出される。本実施形態においては予め基準画像のサイズとして3つのサイズBn(Xn,Yn)(n=1〜3)が候補として準備され、最適サイズはこれら3つの候補サイズから選択される。この最適サイズの算出手順は次のとおりである。
【0031】
まず、n=1として(図2ステップS12)、候補サイズとしてB1(X1,Y1)を選択する(ステップS13)。
【0032】
次に、サイズB1(X1,Y1)内で隣接する画素間の濃淡差を表す階調値の差の絶対値の和STを算出し、サイズBn(Xn,Yn:n=1)内の総画素数PXLnで除算する。この演算は、測定ポイントを全画像内で所定間隔ずつX方向およびY方向に移動させ、この測定ポイントを中心点とするサイズBn(Xn,Y1n:n=1)の領域を所定間隔ずつシフトさせながら、各測定ポイント毎にサイズB1の領域内でX方向に隣接する画素間での値STxn/PXLnとY方向に隣接する画素間での値STyn/PYLnの双方について行う。さらに、全ての測定ポイントで得られた値の積分値を算出する(ステップS14)。
【0033】
上述したステップS13〜ステップS14の手順は、基準画像生成手段33によりn=3に至るまで繰返され(ステップS15、S16)、算出された3つの積分値のうち、最大値に対応する候補サイズBn(Xn,Yn)を最適基準画像サイズとして選択する(図2ステップS17)
このようにして、基準画像サイズを最適化した後は、測定ポイントを再び所定間隔ずつ移動させ、基準サイズの領域をシフトさせながら、各領域内のパターンの特徴性の度合を表すパラメータを算出していく(ステップS18)。ここで、ある範囲に含まれるパターンについては、X,Y方向のエッジ数が多いほど、より特徴的なパターンであるといえ、また、その範囲内で隣接する画素との階調値の差の絶対値の積分値が大きいほど、より特徴的なパターンであるといえる。本実施形態では、パラメータとして、X,Y方向のエッジ数P1(X,Y)と、前述した基準サイズの内で隣接する画素との階調値の差の絶対値(STxn,STyn)の積分値P2を用いる。
【0034】
次に、このようにして全画像について2つのパラメータP1およびP2を算出した後、これらのパラメータに基づいて特徴的なパターンを含むこととなる特徴的な測定ポイントを複数点検出する。この検出方法は、まず最も特徴的な測定ポイントを検出し、次にこのポイントを中心に基準サイズ分の領域を除いた(マスクした)他の画像の中で最も特徴的なポイントを検出する。この動作を繰り返すことにより特徴的なパターンを含む画像、すなわち基準画像の候補となる候補画像を複数個検出することができる。本実施例では10個の候補画像を検出している(図2ステップS19)。
【0035】
候補画像を検出すると、次に各候補画像について、その候補画像と類似性が高いパターンを含む領域が画像内に無いことを確認するための処理を行う。即ち、まず最も特徴的である測定ポイントを中心として候補画像を作成する(ステップS20)。
【0036】
次に、全領域の画像について他の画像領域との相関係数を計算する(図3ステップS21)。相関係数は、基準画像を作成したポイントが最も高くなるので、このポイントの相関係数に対して一定のしきい値(第1のしきい値)以上の相関係数を有するポイントが他に無いことを確認する(図3ステップS22)。もしこのようなポイントが他にある場合は、その候補画像をそのまま基準画像として選択すると誤認識が生じる可能性がある。従って、このような場合は、その候補画像を破棄し、次に特徴的な測定ポイントを中心に新たな候補画像を作成する(図3ステップS23)。
【0037】
以上のステップS21〜ステップS23の手順を繰り返すことにより、特徴的なパターンを含む一方、類似性の高いパターンが他になく、誤認識のおそれの少ない候補画像が得られ、これを基準画像として選定することにより基準画像を生成することができる。
【0038】
本実施形態では画像信号を取得する手段として光学顕微鏡像を用いるため、画像のS/NはSEM画像よりも高い。このため、図2のステップS22に示すように、しきい値は70%に設定している。
【0039】
このようにして得られた基準画像の一例を図4の模式図に示す。同図は、図9と同一のパターンを有するウェーハ41について本実施形態の基準画像作成方法を適用した具体例である。同図の実線枠に示す領域Fsの画像が上述の方法により作成された基準画像である。図9(a)に示された従来の技術による基準画像Faとの対比により明らかなように、図4の領域Fs内のエッジ情報自体は、Faと比較して少ないが、特徴的なパターンを含み、かつ、この基準画像Fsと相関関係が高い測定ポイントは、同一点以外に存在しない。このように、本実施形態の基準画像作成方法によれば、パターン認識エラーの確率がきわめて低い基準画像が簡易な方法で提供される。
【0040】
基準画像生成後は、パターン認識処理における合否判定に必要なしきい値(第2のしきい値)を基準画像生成手段33により自動的に計算する(図3ステップS24)。この第2のしきい値は様々な設定方法に基づいて算出できるが、基準画像との相関関係が最も高いポイントが基準画像と同一のパターンであるため、ステップSにおけるしきい値と同一の値、具体的には70%となるように算出することが好ましい。第2のしきい値の算出後は、このしきい値とともに基準画像を基準画像記憶手段34に保存する(図3ステップS25)。
【0041】
(2)パターン認識方法の第1の実施の形態
次に、本発明にかかるパターン認識方法の第1の実施の形態について図面を参照しながら簡単に説明する。この処理も図1に示すパターン認識装置1を引続き用いて行うことができる。
【0042】
まず、上述した実施形態の基準画像作成方法を用いてアライメント処理を行う。
【0043】
即ち、基準画像記憶手段34に記憶された基準画像と画像メモリ32に取り込まれた実際の画像とをそれぞれ引出してアライメントパターン検出手段50に供給し、アライメントパターン検出手段50により実際の画像内の各領域と基準画像とを比較することにより、基準画像と同一の画像領域を検出し、検出結果をアライメント補正演算手段53に供給し、アライメント補正演算手段53は、検出された画像領域の中心座標を算出する。さらに、以上の一連の処理を異なる2点以上で行う。これにより、ウェーハ座標系とステージ座標系との補正量を算出することができる。
【0044】
ここで、例えば図5(a)の模式図に示すように、ウェーハ41のウェーハ座標系がステージ座標系に対してオフセット誤差で(Δx,Δy)の位置ずれ、傾斜角度でθの回転ずれを起しているものとする。なお、ステージ座標系は、プログラムメモリ57に格納されたレシピファイルから引出されたものであり、図5中ではそのX軸、Y軸を実線で示している。また、ウェーハ座標系は、ウェーハ41の中心を原点とする座標系であり、図5中そのx軸とy軸は破線で示している。
【0045】
図5(b)は、上述した一連の処理により別個に得られた2つの座標値をステージ座標系に表した模式図である。同図において実線で示す画像領域Gr1,Gr2は、それぞれ、アライメント補正演算手段53により得られた第1回目と第2回目の実際の画像領域の位置である。また、同図において破線で示す矩形状Gr3は、検出された画像に対応するレシピファイル上の領域の位置を示す。
【0046】
オフセット誤差(Δx,Δy)は、第1回目の画像Gr1から算出することができる。また、傾斜角度θは、画像領域Gr1,Gr2間の距離(ΔX,ΔY)から次式により算出することができる。
【0047】
θ=arctan(ΔY/ΔX)
以上の処理により算出された補正量(Δx,Δy,θ)はステージ制御部52にフィードバックされ補正値として設定される。
【0048】
その後は、上述の手順得られた補正値に基づいてステージ43を制御して移動させ、光学顕微鏡45を用いてウェーハ41上のパターンの画像を取得し、図3のステップSにより得られたしきい値を用いて基準画像に合致するか否かを判定することにより、所望のパターンを高い精度で認識することができる。
【0049】
(3)基準画像作成方法の第2の実施の形態
図6は、本発明にかかる基準画像作成方法の第2の実施の形態に用いられる汎用のパターン認識装置の概略構成を示すブロック図である。また、図7および図8は、本発明にかかる基準画像作成方法の第2の実施の形態を説明するフローチャートである。本実施形態はパターン寸法測定装置による測定対象パターンの自動検出に適用したものである。
【0050】
まず、本実施形態の基準画像作成方法に用いられるパターン認識装置の概略構成について説明する。
【0051】
図6に示すように、パターン寸法装置2は、画像処理装置50の他、図1に示すパターン寸法装置1と同様の制御コンピュータ9、プログラムメモリ57、鏡筒40、増幅器18および画像入力選択器19を備えている。
【0052】
画像処理装置50は、図1に示す画像処理装置30と同様にA/D変換器31と画像メモリ32と基準画像生成手段33と基準画像記憶手段34を有する他、測定パターン検出手段35とラインプロファイル抽出手段36と平滑化手段37とエッジ検出手段38とパターン寸法演算手段39とを有する。
【0053】
以上の構成を有するパターン寸法測定装置2を用いた基準画像作成方法について本発明にかかる基準画像作成方法の第2の実施の形態として図6のブロック図並びに図7および図8のフローチャートを参照しながら説明する。ただし、図7のフローチャートについては、図2と略同一であるため、以下では相異点であるステップS40およびステップS52を中心に説明する。
【0054】
本実施形態では、SEM10を用いてウェーハ41表面の画像を取得する。最初にSEM10の動作について簡単に説明する。
【0055】
図6に示すように、電子銃11から発射された一次電子ビーム12はコンデンサレンズ13a,13bによって収束される。この収束された一次電子ビーム12は偏向器14a,14bによって偏向された後、対物レンズ15を介して、表面にパターンが形成されたウェーハ41に照射される。一次電子ビーム12の照射を受けてウェーハ41の表面から二次電子等16が放出され、この二次電子等16は二次電子検出器17によって検出される。二次電子検出器17の出力信号は増幅器18により増幅されてアナログ信号となる。画像入力選択器19は、本実施形態において増幅器18の出力を画像処理装置30へ供給する(図7ステップS40)。
【0056】
画像信号を画像処理装置30に取込んだ後は、図2および図3の対応するフロー(ステップS11〜ステップS23)と同一の手順(図7ステップS41〜図8ステップS53)により、特徴的なパターンを含む一方、誤認識の可能性の少ない基準画像を生成することができる。
【0057】
ただし、SEM画像は、電子顕微鏡による画像よりもS/N比が若干劣るため、本実施形態では、しきい値は50%に設定している(ステップS52)。
【0058】
基準画像生成後は、図8に示すとおり、前述した第1の実施の形態と同様に、パターン認識処理における合否判定に必要なしきい値を自動的に計算し(ステップS54)、このしきい値とともに基準画像を基準画像記憶手段34に保存する(ステップS55)。
【0059】
(4)パターン認識方法の第2の実施の形態
次に、上述した第2の実施形態の基準画像作成方法を用いたパターン寸法測定方法について本発明にかかるパターン認識方法の第2の実施の形態として説明する。このパターン寸法測定も図6に示すパターン認識装置2を引続き用いて処理することができる。
【0060】
まず、上述した(3)の手順により基準画像を作成して基準画像記憶手段34に格納する。次に、SEM10を用いてウェーハ41上で測定対象のパターンが含まれる領域のSEM画像を取得して画像メモリ32に格納する。
【0061】
次に、画像メモリ32に取り込まれたSEM画像と基準画像記憶手段34に記憶された基準画像とを測定パターン検出手段35に供給し、測定パターン検出手段35によりSEM画像と基準画像とを比較して上記基準画像と同一の画像領域を検出する。
【0062】
次に、所定本数のラインプロファイルデータをラインプロファイル抽出手段36によって抽出する。得られたラインプロファイルデータは、平滑化手段37により加算平均処理し、続いてエッジ検出手段38によりパターンエッジを検出される。
【0063】
最後に、検出されたエッジ間の距離をパターン寸法演算手段39により求めることによりパターン寸法が測定される。
【0064】
(5)記録媒体
上述した基準画像作成方法またはパターン認識方法の一連の手順は、パターン認識装置のコンピュータに実行させるプログラムとしてフロッピーディスクやCD−ROM等の記憶媒体に収納し、コンピュータに読込ませて実行させても良い。これにより、本発明にかかる基準画像作成方法またはパターン認識方法を汎用コンピュータを備える汎用のパターン認識装置を用いて実現することができる。
【0065】
ここで、記録媒体は、磁気ディスクや光ディスク等の携帯可能なものに限定されるものでなく、ハードディスク装置やメモリなどの固定型の記憶媒体でも良い。また、上述した基準画像作成方法またはパターン認識方法の一連の手順を組込んだプログラムをインターネット等の通信回線(無線通信を含む)を介して頒布しても良い。さらに、上述した基準画像作成方法またはパターン認識方法の一連の手順を組込んだプログラムを暗号化したり、変調をかけたり、圧縮した状態で、インターネット等の有線回線や無線回線を介して、あるいは記録媒体に収納して頒布しても良い。
【0066】
【発明の効果】
以上詳述したとおり、本発明は、以下の効果を奏する。
【0067】
即ち、本発明かかる基準画像作成方法によれば、特徴性が高いパターンを有する一方で他の領域との類似性が最も少ない領域の画像を基準画像として取得することができる。これにより、アライメント用のパターンまたは測定対象のパターンを誤って認識するおそれが少ない基準画像をオペレータの熟練度に依存することなく作成することができる。この結果、基準画像の自動作成が可能となり、パターン認識工程におけるスループットを大幅に向上させることができる。
【0068】
また、本発明にかかるパターン認識方法によれば、上記効果を有する基準画像作成方法を用いるので、誤認識のおそれが少なく、高い精度で所望のパターンを認識することができる。
【0069】
また、本発明にかかる記録媒体によれば、汎用のパターン認識装置で上記効果を奏する基準画像作成方法およびパターン認識方法を用いることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる基準画像作成方法の第1の実施の形態に用いられるパターン認識装置の概略構成を示すブロック図である。
【図2】本発明にかかる基準画像作成方法の第1の実施の形態を説明するフローチャートである。
【図3】本発明にかかる基準画像作成方法の第1の実施の形態を説明するフローチャートである。
【図4】図2および図3に示す基準画像作成方法を説明する模式図である。
【図5】本発明にかかるパターン認識方法の第1の実施の形態におけるアライメント処理を説明する模式図である。
【図6】本発明にかかる基準画像作成方法の第2の実施の形態に用いられるパターン認識装置の概略構成を示すブロック図である。
【図7】本発明にかかる基準画像作成方法の第2の実施の形態を説明するフローチャートである。
【図8】本発明にかかる基準画像作成方法の第2の実施の形態を説明するフローチャートである。
【図9】従来の技術による基準画像作成方法を説明する模式図である。
【符号の説明】
1,2 パターン寸法測定装置
9 制御コンピュータ
10 走査型電子顕微鏡(SEM)
11 電子銃
12 一次電子ビーム
13a,13b コンデンサレンズ
14a,14b 偏向器
15 対物レンズ
16 二次電子等
17 二次電子検出器
18 増幅器
19 画像入力選択器
30,50 画像処理装置
31 A/D変換器
32 画像メモリ
33 基準画像生成手段
34 基準画像記憶手段
35 測定パターン検出手段
36 ラインプロファイル抽出手段
37 平滑化手段
38 エッジ検出手段
39 パターン寸法演算手段
41 ウェーハ
43 ステージ
45 光学顕微鏡
52 アライメントパターン検出手段
53 アライメント補正演算手段
55 ステージ制御部
57 プログラムメモリ
Claims (4)
- 被測定物の表面に形成されたパターンを認識するパターン認識方法に用いられ、前記パターン認識の基準となる基準画像を作成する方法であって、
前記パターンに基づく前記被測定物の表面形状を表す画像信号を取得して第1のサイズの画像を形成する画像データに変換する第1のステップと、
前記画像データに基づいて、前記パターン形状の特徴性の度合を表すパラメータを抽出する第2のステップと、
前記パラメータに基づいて、特徴性が高いパターンを含み前記第1のサイズよりも小さい第2のサイズを有する領域を前記第1のサイズの画像から複数個選出する第3のステップと、
前記第3のステップにより選出された領域のうち前記パターンの特徴性が最も高い領域を用いて基準画像の候補となる候補画像を作成する第4のステップと、
前記第1のサイズの画像内で、前記候補画像が作成された領域を除く前記第2のサイズの領域毎に前記候補画像と形状が一致する割合を示す相関係数を算出する第5のステップと、
前記相関係数と予め定めた第1のしきい値とを比較する第6のステップと、
前記第6のステップにより前記第1のしきい値以上の前記相関係数を有する領域が検出された場合は、前記候補画像を破棄して前記特徴性が次に高い領域を用いて新たな候補画像を作成する第7のステップと、
前記第1のしきい値以上の前記相関関係を有する領域がなくなるまで前記第5ないし第7のステップを繰返す第8のステップと、
を備え、
前記第2のサイズは、所定数の相互に異なるサイズから選択されるサイズであり、
前記第2のステップは、前記異なるサイズごとに前記パラメータを算出し、これに基づいて前記第2のサイズを最適化するステップを含む、
基準画像作成方法。 - 請求項1に記載の基準画像作成方法を用いるパターン認識方法であって、
前記第1のしきい値に基づいて所望のパターンが認識されたか否かを判定する第2のしきい値を算出するステップをさらに備えることを特徴とするパターン認識方法。 - 被測定物の表面に形成されたパターンを認識するパターン認識装置に用いられ、
前記複数のパターンの形状を表す画像信号を取得して第1のサイズの画像を形成する画像データに変換する第1の手順と、
前記画像データに基づいて、前記パターン形状の特徴性の度合を表すパラメータを前抽出する第2の手順と、
前記パラメータに基づいて、特徴性が高いパターンを含み前記第1のサイズよりも小さい第2のサイズを有する領域を前記第1のサイズの画像から複数個選出する第3の手順と、
前記第3の手順により選出された領域のうち前記パターンの特徴性が最も高い領域を用いて基準画像の候補となる候補画像を作成する第4の手順と、
前記第1のサイズの画像内で、前記候補画像が作成された領域を除く前記第2のサイズの領域毎に前記候補画像と形状が一致する割合を示す相関係数を算出する第5の手順と、
前記相関係数と予め定めた第1のしきい値とを比較する第6の手順と、
前記第6の手順により前記第1のしきい値以上の前記相関係数を有する領域が検出された場合は、前記候補画像を破棄して前記特徴性が次に高い領域を用いて新たな候補画像を作成する第7の手順と、
前記第1のしきい値以上の前記相関関係を有する領域がなくなるまで前記第5ないし第7の手順を繰返す第8の手順と、を前記パターン認識装置が備えるコンピュータに実行させる基準画像作成プログラムであって、
前記第2のサイズは、所定数の相互に異なるサイズであり、
前記第2の手順は、前記異なるサイズごとに前記パラメータを算出し、これに基づいて前記第2のサイズを最適化する手順を含む、基準画像作成プログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体。 - 請求項3に記載の第1ないし第8の手順と、
前記第1のしきい値に基づいて所望のパターンが認識されたか否かを判定する第2のしきい値を算出する第9の手順と、を前記パターン認識装置が備えるコンピュータに実行させるプログラムを含むパターン認識プログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体。
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