JP4001992B2 - 酸素濃縮方法及び装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、酸素濃縮方法及び装置に関し、詳しくは、酸素と窒素とを含む混合ガスから圧力変動吸着分離法により酸素富化ガスを分離する酸素濃縮方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
圧力変動吸着分離法(PSA法)によって、例えば空気から酸素富化ガスを分離回収する方法は、広く実用に供されている。この方法は「圧力スイング技術集成」(工業技術会、1986年刊)129ページ以降に記載されている。典型的には、吸着塔内の原料入口端に水分吸着除去のための吸着剤(活性アルミナ,シリカゲル,ゼオライト等)が充填され、その下流側にゼオライト(CaA型,NaX型,CaX型等)が充填されている。一般的には、図1に示すような2塔式のPSA装置により、吸着,再生及び加圧の工程を繰り返して連続的に製品を発生する。
【0003】
吸着工程は、酸素を含有する原料ガス、例えば空気を相対的に高い圧力(吸着圧力)で吸着剤と接触させ、主として酸素以外の成分を選択的に吸着させ、比較的吸着しにくい酸素を製品ガスとして取り出す操作である。吸着塔Aが吸着工程にあるとき、原料空気は、圧縮機1から弁2aを通って吸着塔Aに入り、酸素が濃縮されて塔頂部から排出され、弁3aを通って製品槽4に貯えられ、弁5から使用先に供給される。
【0004】
再生工程は、酸素以外の成分を吸着した吸着剤の雰囲気を、吸着圧力より相対的に低い圧力(大気圧又は大気圧以下)に下げ、吸着剤を再生する操作である。一方の吸着塔Aが吸着工程にあるとき、他方の吸着塔Bは再生工程を行う。再生工程におけるガスの流れは、空気の流れに対して向流方向であり、塔頂部の弁を閉止した状態で、弁6bからライン7、真空ポンプ8を経て塔内のガスを大気に放出する。
【0005】
加圧工程は、再生工程後の低い圧力にある吸着塔の圧力を吸着圧力近くまで回復させる操作である。加圧を製品酸素で行う場合は、再生工程を終了した吸着塔Bに対して、製品槽4内のガスを、ライン9,弁10,調整弁11,流量計12,弁13bの経路でガスを流して吸着塔B内を加圧する。原料空気で加圧する場合には、塔頂部の弁を閉じ、圧縮機1、弁2bを経由して供給する。
【0006】
吸着塔A,Bにおける工程の切換えは、入口側の弁2a,2b,6a,6b及び塔出口側の弁3a,3b,13a,13bを所定の順序で開閉することにより行われる。
【0007】
また、上述のようなPSA操作を連続的に行うときに、吸着剤層の温度が原料空気温度より低く形成されることが知られている。かかる温度分布の形成については、R,Kumar,Separation Science & Technology,31(7),p.877-893,1996に詳細に説明されており、その回避策として、「適切な吸着剤の組み合わせが問題の切実さを緩和する」と記載されている。
【0008】
この吸着剤の組み合わせ使用例として、特開昭62−148304号公報には、原料入口端に、X型あるいはY型ゼオライトを全吸着剤量の10〜60%充填し、製品出口端にA型ゼオライトを充填することが、米国特許5529610号明細書には、原料入口側に全吸着剤量の20〜70%のNaX型ゼオライトを充填し、残部にはCaX型,LiX型,CaA型から選ばれるゼオライトを充填することが、特開平9−52703号公報には、原料入口側にNaXゼオライトを充填し、その下流側に全吸着剤量の20〜80%のLiX型ゼオライトを充填することが、それぞれ開示されている。さらに、特開平4−293513号公報には、原料入口端にCaA型ゼオライトを充填し、製品出口端にCaX型ゼオライトを充填することが開示されており、本公報は、例えば、季節による周囲温度の変化に対して安定した性能を確保することを目的に、充填比率をCaA:CaX=約46:54としている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
前述の各公報に記載された方法は、いずれもある程度の効果を有してはいるが、必ずしも十分なものではなく、なお一層の改善が望まれていた。
【0010】
そこで本発明は、吸着塔に形成される温度分布に適切に対応した吸着剤を充填することにより、酸素濃縮を効率良く行うことができる酸素濃縮方法及び装置を提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の酸素濃縮方法は、窒素を選択的に吸着するゼオライトを充填した複数の吸着塔を切換え使用する圧力変動吸着式ガス分離装置に酸素と窒素とを含む混合ガスを導入して酸素を濃縮する方法において、前記混合ガスを、前記吸着塔のガス入口側に充填したCaイオン交換率が60〜80%であるA型ゼオライトとCaイオン交換率が40〜80%であるX型ゼオライトとの混合ゼオライトに接触させた後、吸着塔のガス出口側に充填したLiX型ゼオライトに接触させることを特徴としている。
【0012】
また、本発明の前記酸素濃縮方法において、前記吸着塔のガス出口側に充填するLiX型ゼオライトの充填量を、混合ゼオライトとLiX型ゼオライトとの合計充填量の80〜95%とすることを特徴としている。
【0013】
さらに、前記混合ゼオライトは、前記A型ゼオライトとX型ゼオライトの合計量に対し、A型ゼオライトの混合量が30〜70%であることを特徴とし、また、前記混合ガスを、前記ゼオライトに接触させる前に、水分吸着剤に接触させることを特徴としている。
【0014】
本発明の酸素濃縮装置は、窒素を選択的に吸着する吸着剤を充填した複数の吸着塔を切換え使用する圧力変動吸着式ガス分離法により酸素と窒素とを含む混合ガス中の酸素を濃縮する装置において、前記吸着塔のガス入口側に、Caイオン交換率が60〜80%であるA型ゼオライトとCaイオン交換率が40〜80%であるX型ゼオライトとの混合吸着剤を充填し、吸着塔のガス出口側に、LiX型ゼオライトを充填したことを特徴としている。
【0015】
【発明の実施の形態】
断熱を施さない外径1インチの吸着塔に各種ゼオライトを充填した小型PSA装置(図1参照)を製作し、各種ゼオライトにおける吸着温度特性を調べた。すなわち、製作した小型PSA装置を恒温室内に設置し、恒温室の温度を変えて空気から酸素を発生する実験を行い、各温度における吸着分離性能を測定した。なお、この系は等温系とみなすことができる。また、本発明の酸素濃縮方法及び装置は、前記図1に記載した構成の装置をはじめとして、従来から用いられている各種構成のPSA装置に適用することができ、装置構成や各工程における圧力は特に限定されるものではない。
【0016】
図2及び図3は、各種ゼオライト、すなわち、LiX型ゼオライト,NaX型ゼオライト,Caイオンが80%であるA型ゼオライト(以下、CaA型ゼオライトという)及びCaイオンが95%であるX型ゼオライト(以下、CaX型ゼオライトという)の各温度における吸着分離性能を測定した結果を示すもので、図2は、各種ゼオライトの各温度における酸素回収率を示し、図3は、各温度における単位吸着剤当たりの酸素発生量を示している。
【0017】
また、図4及び図5は、A型ゼオライトのイオン交換率を60〜80%の範囲とし、X型ゼオライトのCaイオン交換率を40〜80%の範囲とし、A型ゼオライトとX型ゼオライトとの合計量に対するA型ゼオライトの割合を30〜70%の範囲としたA型とX型との混合ゼオライト(以下、A・X混合ゼオライトという)の各温度における吸着分離性能を測定した結果を示すもので、図4は酸素回収率を、図5は酸素発生量を、それぞれ帯で示している。
【0018】
まず、酸素回収率についてみると、およそ常温以下(約20℃以下)においては、A・X混合ゼオライト(図4)及びNaX型ゼオライトは、CaA型ゼオライト及びCaX型ゼオライトよりも優れている。また、およそ0℃以上におけるLiX型ゼオライトの酸素回収率は、CaA型,CaX型,NaX型ゼオライト及びA・X混合ゼオライトのいずれよりも優れている。A・X混合ゼオライトの酸素回収率は、前記各ゼオライトに比較すると、温度による変化が小さい。
【0019】
次に、酸素発生量についてみると、およそ0℃以下におけるA・X混合及びNaX型ゼオライトは、CaA型及びCaX型ゼオライトよりも優れている。また、およそ0℃から40℃の間においては、LiX型ゼオライトが、A・X混合、CaX型、CaA及びNaX型各ゼオライトよりも大きい。
【0020】
これらの結果から、低温域では、CaA型ゼオライトやCaX型ゼオライトに代えて、相対的に低温において比較的良好な性能を示すA・X混合ゼオライト及び/又はNaXゼオライトを用いるとともに、高温域では相対的に高温において比較的良好な性能を示すLiX型ゼオライトを用いることが好適であることがわかる。
【0021】
なお、前記A・X混合ゼオライトにおいて、A型ゼオライトのCaイオン交換率が60%未満の場合は、窒素吸着量が小さくなり、X型ゼオライトのCaイオン交換率が40%未満の場合は、吸着量及びその温度依存性がNaX型ゼオライトに近くなるので好ましくない。一方、両ゼオライトにおいて、Caイオン交換率が80%を超えると、イオン交換による効果が一定になるため、80%を超えるCaイオン交換率にする意味はない。
【0022】
また、A型ゼオライトの混合比率が、A型とX型との合計量の30%未満又は70%を超える場合には、吸着量及びその温度依存性がCaX型又はCaA型ゼオライトに近い特性になるので好ましくない。
【0023】
CaA型又はCaX型ゼオライトに含まれるCa以外のイオンは、限定されることはないが、ゼオライトの工業的製法ではNaイオンが好適である。
【0024】
ここで、大型の2塔式PSA装置に形成される吸着塔内の温度分布の一例を図6に示す。吸着塔直径は1200mm、全長は2400mmであり、空気入口側の300mmにはアルミナゲルが充填され、残りの2100mmにはLiX型ゼオライトが充填されている。運転条件は、サイクルタイム60秒、吸着圧力1050Torr、再生圧力250Torrである。
【0025】
図6から明らかなように、吸着塔のガス入口側に低温域が形成され、ガス出口側に高温域が形成されていることがわかる。したがって、この吸着塔における温度分布と、各種ゼオライトの分離性能における温度特性とが適合するように、各種ゼオライトを組み合わせるとともに、その充填量を適当に定めることにより、最適な条件での運転を行うことが可能となる。
【0026】
すなわち、温度が低い吸着塔の入口側には、CaA型ゼオライトやCaX型ゼオライトに比べて低温域で高い性能を示す前記A・X混合ゼオライトやNaX型ゼオライトを充填することが好ましく、温度が高い下流側(出口側)には、相対的に高い温度で高性能を示すLiX型ゼオライトを充填することが好ましいという結果となる。
【0027】
このような知見及び様々な実験(実施例参照)を行った結果によれば、吸着塔の入口側にA・X混合ゼオライトを充填する場合には、ガス出口側にLiX型ゼオライトを全体の80〜95%の割合で充填することが特に好ましく、ガス入口側にNaX型ゼオライトを充填する場合には、ガス出口側にLiX型ゼオライトを全体の75〜95%の割合で充填することが特に好ましい。
【0028】
LiX型ゼオライトの充填割合が、前者において80%未満の場合、後者において75%未満の場合、吸着塔入口側に充填するA・X混合ゼオライトあるいはNaX型ゼオライトが必要以上に充填されることになり、LiX型ゼオライトを単独で充填した場合より性能が低下するため、好ましくない。また、LiX型ゼオライトを95%を超えて充填した場合は、吸着塔内に形成された低温部分のほとんどをLiX型ゼオライトが占めるので、低温で高性能な他のゼオライトを充填した効果が十分に得られなくなる。なお、吸着塔入口側に、A・X混合ゼオライトとNaX型ゼオライトとを適宜混合したものを充填しても同様の効果が得られる。
【0029】
さらに、本発明では、窒素吸着用として充填した前記ゼオライトの前段(ガス上流側)に、原料空気(原料ガス)中の水分を除去するための水分吸着剤を充填しておくことが好ましい。このように、上流側で原料空気中の水分を除去しておくことにより、窒素吸着用として用いるゼオライトが水分を吸着することがなくなるので、その窒素吸着量を高く保つことができ、高価なゼオライトを必要以上に使用しないですむ。なお、水分吸着剤としては、アルミナゲル,シリカゲルの他、各種のゼオライトが使用できる。
【0030】
【実施例】
図1に示す2塔式PSA装置により、空気から酸素を濃縮する実験を行った。吸着塔は内径105mm、長さ2400mmとし、吸着塔には断熱を施して断熱系とした。吸着塔の空気入口側300mmにはアルミナゲルを充填した。発生酸素濃度は93%とし、PSA装置の操作条件は次の通りとした。
吸着圧力 1050Torr
再生圧力 250Torr
原料空気温度 35℃
サイクルタイム 60秒
また、分離性能は、次のようにして算出した。
酸素回収率[%]=(製品量×酸素濃度)÷(空気量×酸素濃度)×100
剤当たり酸素発生量=酸素発生量÷全吸着剤重量
【0031】
実験例1〜5
Caイオン交換率を表1に示す通り変化させたA・X混合ゼオライトを入口側に、LiX型ゼオライトを出口側にそれぞれ積層充填した。A型ゼオライトとX型ゼオライトの混合割合は50:50とした。LiX型ゼオライトの量は、A・X混合ゼオライトとLiX型ゼオライトとの合計量の90%とした。
【0032】
実験例6
ガス入口側にNaX型ゼオライトを、出口側にLiX型ゼオライトを積層充填した。LiX型ゼオライトの量は、NaXゼオライトとLiXゼオライトとの合計量の85%とした。
【0033】
実験例7
Caイオン交換率が80%のA型ゼオライトと、Caイオン交換率が80%のX型ゼオライトとを50:50に混合したA・X混合ゼオライトを、吸着塔に単独で充填した。
【0034】
実験例8
吸着塔にNaX型ゼオライトを単独に充填した。
実験例9
吸着塔にLiX型ゼオライトを単独に充填した。
実施例1〜9における酸素回収率と剤当たりの酸素発生量とを表1に示す。
【0035】
【表1】
Figure 0004001992
【0036】
表1から、A型ゼオライトのCaイオン交換率が60〜80%の範囲で、かつ、X型ゼオライトのCaイオン交換率が40〜80%の範囲であるA・X混合ゼオライトとLiX型ゼオライトとを積層充填したもの(実験例2〜4)、及び、NaX型ゼオライトとLiX型ゼオライトとを積層充填したもの(実験例6)は、他の実験例のものに比べて、酸素回収率、酸素発生量共に優れていることがわかる。
【0037】
実験例10〜14
A・X混合ゼオライトとLiX型ゼオライトとを積層充填するにあたり、LiX型ゼオライトの量を、両者の合計に対して表2に示す割合とした。A・X混合ゼオライトにおけるCaイオン交換率は、A型、X型いずれも80%とし、A型ゼオライトとX型ゼオライトの混合割合は50:50に固定した。
【0038】
実験例15〜19
NaX型ゼオライトとLiX型ゼオライトとを積層充填するにあたり、LiX型ゼオライトの量を、両者の合計に対して表2に示す割合とした。
実験例10〜19における酸素回収率と酸素発生量とを表2に示す。
【0039】
【表2】
Figure 0004001992
【0040】
表2から、A・X混合ゼオライトとLiX型ゼオライトとを積層充填する場合は、A・X混合ゼオライトとLiX型ゼオライトとの合計に対するLiX型ゼオライトの割合が80〜95%の間のもの(実験例11〜13)が、酸素回収率及び酸素発生量のいずれも優れており、NaX型ゼオライトとLiX型ゼオライトとを積層充填する場合は、NaX型ゼオライトとLiX型ゼオライトと合計に対するLiX型ゼオライトの割合が75〜95%の間のもの(実験例16〜18)が、酸素回収率及び酸素発生量のいずれも優れていることがわかる。
【0041】
実験例20〜24
A・X混合ゼオライトとLiX型ゼオライトとを積層充填する場合において、A・X混合ゼオライトのA型とX型との混合割合を、表3に示す割合(A型の混合割合で示す)とした。A型及びX型ゼオライトのCaイオン交換率はいずれも80%とし、A・X混合ゼオライトとLiX型ゼオライトとの積層割合は、20:80に固定した。
実験例20〜24における酸素回収率と酸素発生量とを表3に示す。
【0042】
【表3】
Figure 0004001992
【0043】
表3から、A型ゼオライトの混合割合が30〜70%の範囲のA・X混合ゼオライトとLiX型ゼオライトとを積層充填したもの(実験例21〜23)が、酸素回収率及び酸素発生量のいずれも優れていることがわかる。
【0044】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の酸素濃縮方法及び装置によれば、PSA装置の運転条件によって形成される吸着塔の温度分布により阻害される性能低下を回避し、大きい剤当たりの酸素発生量と、高い酸素回収率とを実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 PSA装置の一例を示す系統図である。
【図2】 各種ゼオライトにおける温度と酸素回収率との関係を示す図である。
【図3】 各種ゼオライトにおける温度と単位吸着剤当たりの酸素発生量との関係を示す図である。
【図4】 A・X混合ゼオライトにおける温度と酸素回収率との関係を示す図である。
【図5】 A・X混合ゼオライトにおける温度と単位吸着剤当たりの酸素発生量との関係を示す図である。
【図6】 吸着塔に形成される温度分布の一例を示す図である。
【符号の説明】
A,B…吸着塔、4…製品槽、8…真空ポンプ、11…調整弁、12…流量計

Claims (5)

  1. 窒素を選択的に吸着するゼオライトを充填した複数の吸着塔を切換え使用する圧力変動吸着式ガス分離装置に酸素と窒素とを含む混合ガスを導入して酸素を濃縮する方法において、前記混合ガスを、前記吸着塔のガス入口側に充填したCaイオン交換率が60〜80%であるA型ゼオライトとCaイオン交換率が40〜80%であるX型ゼオライトとの混合ゼオライトに接触させた後、吸着塔のガス出口側に充填したLiX型ゼオライトに接触させることを特徴とする酸素濃縮方法。
  2. 記LiX型ゼオライトの充填量を、混合ゼオライトとLiX型ゼオライトとの合計充填量の80〜95%にすることを特徴とする請求項1記載の酸素濃縮方法。
  3. 前記混合ゼオライトは、前記A型ゼオライトとX型ゼオライトの合計量に対し、A型ゼオライトの混合量が30〜70%であることを特徴とする請求項1記載の酸素濃縮方法。
  4. 前記混合ガスを、前記混合ゼオライトに接触させる前に、水分吸着剤に接触させることを特徴とする請求項1記載の酸素濃縮方法。
  5. 窒素を選択的に吸着する吸着剤を充填した複数の吸着塔を切換え使用する圧力変動吸着式ガス分離法により酸素と窒素とを含む混合ガス中の酸素を濃縮する装置において、前記吸着塔のガス入口側に、Caイオン交換率が60〜80%であるA型ゼオライトとCaイオン交換率が40〜80%であるX型ゼオライトとの混合吸着剤を充填し、吸着塔のガス出口側に、LiX型ゼオライトを充填したことを特徴とする酸素濃縮装置。
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