JP4001610B2 - 誘導加熱調理器 - Google Patents
誘導加熱調理器 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4001610B2 JP4001610B2 JP2005270361A JP2005270361A JP4001610B2 JP 4001610 B2 JP4001610 B2 JP 4001610B2 JP 2005270361 A JP2005270361 A JP 2005270361A JP 2005270361 A JP2005270361 A JP 2005270361A JP 4001610 B2 JP4001610 B2 JP 4001610B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- temperature
- induction heating
- pan
- temperature control
- heated
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Classifications
-
- Y02B40/126—
Landscapes
- Induction Heating Cooking Devices (AREA)
Description
誘導加熱調理器では、加熱時に鍋に生じる渦電流の方向は、加熱コイルを流れる電流の方向とは逆である。このため鍋と加熱コイルとの間で磁気による反発力が生じる。一方、加熱コイルと鍋との間には電磁力も働くので、鍋が鉄などの磁性体の場合には、加熱コイルと鍋との間に磁気による引力が生じる。磁性体の鍋では通常反発力よりも引力の方が大きいので、鍋は加熱コイルに引き付けられている。
鍋を用いて加熱調理を行なうとき、鍋内の被加熱物の調理中の温度が所望の値に保たれるように温度制御を行なえば、被調理物を焦がすおそれがなく良好な調理品が得られる。特に、鍋に油を入れ天ぷらを揚げるときなどは、油の温度を適値に保つことがおいしい天ぷらを揚げる上で重要とされている。前記の第1及び第2の先行技術においては、調理中に温度制御を行なうことは示されていないが、このような温度制御機能を有する誘導加熱調理器も実用化されている。
第2の先行技術の誘導加熱調理器では、内容物を含む鍋の重量に応じて加熱コイルの電流を制限するので、少量の食材を入れた軽い鍋では火力が弱くなって使用者の望む加熱調理ができない。
本発明は、温度制御機能を有する誘導加熱調理器において、アルミニウム等非磁性体の鍋を用いて加熱調理を行なう場合に、異常な温度上昇を防止できる誘導加熱調理器を提供することを目的とする。
これにより、被加熱体の異常な温度上昇を防止することができるとともに、使用条件を知っている使用者はあらかじめ温度制御機能を停止するので、不要な表示メッセージや音声による通知を受けなくてすむ。
請求項3の発明によれば、アルミニウムの導電率と略同等またはそれ以上の導電率を有する非磁性被加熱体を加熱することが被加熱体選択スイッチにより選択されてから温度制御部が温度制御を行うとき、その旨を表示して使用者に知らせるので、使用者は加熱状態に注意しつつ加熱調理を行なうことができる。
前記温度制御部は、前記位置ずれ検出手段が前記被加熱体の浮きまたは位置ずれを検出した場合には、前記温度センサの検出結果に基づく加熱出力の制御を停止して誘導加熱できるようにするか、または設定温度を下げて温度制御を行うように構成された誘導加熱調理器であって、使用者が指示するための操作手段を有し、前記操作手段により前記温度制御の動作を停止して誘導加熱できるように切り換えることができる構成としている。このように構成された本発明の誘導加熱調理器においては被加熱体が非磁性体であることを使用者が認識しているときはあらかじめ温度制御動作を停止させることができるので、表示や音声による通知を受けることがない。
《第1参考例》
本発明の第1参考例を図1から図4を参照して説明する。
図1は、本参考例の温度制御機能を有する誘導加熱調理器の断面図である。図において、筐体1の上部に、耐熱ガラス板等で作られたトッププレート2が取付けられ、使用者は加熱調理をする鍋3等をトッププレート2の上に置く。トッププレート2の下方の筐体1内に、誘導加熱コイル4が鍋3との間に所定の間隔を保って設けられている。トッププレート2の上面には鍋3を置くべき位置が円等のパターンで示されている。円で示す領域内のトッププレート2の下面に温度センサ7、及び鍋浮き検出器8が設けられている。温度センサ7は鍋3の底の温度を、トッププレート2を介して検出するようになされている。鍋浮き検出器8は、被加熱体である鍋3が誘導加熱コイル4に対して浮き上ったり移動したりする位置ずれを検出する位置ずれ検出器である。筐体1内には鍋3の材質を検出する材質検出部9が設けられている。
使用者が本参考例の誘導加熱調理器を使用して加熱調理を行なうときは、まず被調理物を入れた鍋3を、トッププレート2の例えば円で示す所定領域内に置く。
使用者は、あらかじめ取扱説明書などによって、本参考例の誘導加熱調理器で温度制御選択スイッチ12Aを「入」にして温度制御を行なうことができるのは、鉄、磁性体のステンレススチールなどの鍋を用いる場合のみであり、アルミニウムなどの非磁性体の鍋3を用いるときは温度制御選択スイッチ12Aを「切」にするよう使用のための条件を知らされている。以下、これを「使用条件」という。従って使用条件を知っている使用者は非磁性体の鍋3を用いるときは、温度制御選択スイッチ12Aを「切」にした状態で、加熱開始スイッチ12Cを「入」にして加熱を開始する(図4のステップS0)。この場合温度の調節は手動で行なう(同ステップS5)。使用者が鉄など磁性体の鍋3を用いるときは温度制御選択スイッチ12Aを「入」にして温度制御機能を利用することができる。
以上の自動温度制御による加熱の所定設定条件による続行(同ステップS6)、または手動温度調節への切り換えによる手動調節加熱(同ステップS5)の何れかにより必要な加熱を行なう。加熱調理が終了すると、使用者は加熱開始スイッチ12Cを「切」にして加熱調理を終了する(同ステップS9)。
本発明の第1実施例を図1、図5及び図6を参照して説明する。第1実施例の誘導加熱調理器は、図1における操作部12の代わりに、図5に示す操作部22を備えている。操作部22は被加熱体選択スイッチ12Dを備えている。その他の構成は、図1に示す第1参考例のものと実質的に同じである。被加熱体選択スイッチ12Dは、図1に示す制御部10に接続されており、制御部10は以下に詳しく説明するようにインバータ部11を制御する制御機能を備えている。
被加熱体選択スイッチ12Dは、使用者が、アルミニウムの導電率と略同等またはそれ以上の導電率を有する材料で作った鍋3等の被加熱体(以下、アルミの鍋3と略記する)を用いて温度制御しつつ加熱調理を行うときに用いるスイッチである。アルミの鍋3を用いて温度制御をしつつ加熱調理をすると、鍋浮きや鍋の移動が起こって正常に加熱できないことがあるので、前記第1参考例ではアルミの鍋3を用いるときは温度制御ができないようにしている。しかしそれでは不便なことが多い。本実施例は、アルミの鍋3を用いて温度制御を行っても安全に加熱調理ができる誘導加熱調理器を提供しようとするものである。
本実施例によれば、アルミの鍋3を用いた場合でも安全に温度制御ができるので、誘導加熱調理器を用いる調理の範囲が拡がるという効果が得られる。
尚、本実施例では鍋の材質はアルミニウムについて述べているが、アルミニウムと同程度かそれ以上の導電率を有する非磁性体材質であれば同様の効果があることは言うまでもない。また、これらの材質と他の材質を組み合わせた鍋であっても、誘導加熱を行う上で、鍋自体の特性としてアルミニウムと同様の特性を有する鍋であれば同様の効果がある。
2 トッププレート
3 鍋
4 誘導加熱コイル
7 温度センサ
8 鍋浮き検出器
9 材質検出部
10 制御部
11 インバータ部
12、22 操作部
12A 温度制御選択スイッチ
12B 温度設定スイッチ
12C 加熱開始スイッチ
12D 被加熱体選択スイッチ
14 表示部
17 電源線
44 CT(入力電流検知手段)
Claims (3)
- アルミニウムの導電率と略同等またはそれ以上の導電率を有する非磁性被加熱体または鉄系の被加熱体を誘導加熱するための加熱コイル、前記誘導加熱コイルに高周波の電流を流すためのインバータ部、前記被加熱体の温度を検出する温度センサ、前記温度センサの検出結果に基づき前記加熱コイルの加熱出力を加減して前記被加熱体の温度を使用者が設定した温度に保つ温度制御をする温度制御部、及び前記被加熱体の浮きまたは位置ずれを検知する位置ずれ検出手段を備え、
前記温度制御部は、前記位置ずれ検出手段が前記被加熱体の浮きまたは位置ずれを検出した場合には、前記温度センサの検出結果に基づく加熱出力の制御を停止して誘導加熱できるようにするか、または設定温度を下げて温度制御を行うように構成された誘導加熱調理器であって、使用者が指示するための操作手段を有し、前記操作手段により前記温度制御の動作を停止して誘導加熱できるように切り換えることができる構成とした誘導加熱調理器。 - 使用者に視覚的または聴覚的に報知する報知手段を備え、
前記報知手段は、前記位置ずれ検出手段が前記被加熱体の浮きを検出し前記温度制御部が前記温度センサの検出結果に基づく加熱出力の制御を停止して誘導加熱できるようにするか、または設定温度を下げて温度制御をする際に、その旨の報知を行なうようにした請求項1に記載の誘導加熱調理器。 - 使用者に視覚的または聴覚的に報知する報知手段及び被加熱体選択スイッチを備え、前記報知手段は、前記アルミニウムの導電率と略同等またはそれ以上の導電率を有する非磁性被加熱体を加熱することが前記被加熱体選択スイッチにより選択されてから前記温度制御部が温度制御をする場合には、その旨を報知するようにした請求項2に記載の誘導加熱調理器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005270361A JP4001610B2 (ja) | 2005-09-16 | 2005-09-16 | 誘導加熱調理器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005270361A JP4001610B2 (ja) | 2005-09-16 | 2005-09-16 | 誘導加熱調理器 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002080824A Division JP3746721B2 (ja) | 2002-03-22 | 2002-03-22 | 誘導加熱調理器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006012862A JP2006012862A (ja) | 2006-01-12 |
JP4001610B2 true JP4001610B2 (ja) | 2007-10-31 |
Family
ID=35779780
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005270361A Expired - Fee Related JP4001610B2 (ja) | 2005-09-16 | 2005-09-16 | 誘導加熱調理器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4001610B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7989986B2 (en) | 2006-03-23 | 2011-08-02 | Access Business Group International Llc | Inductive power supply with device identification |
US7355150B2 (en) * | 2006-03-23 | 2008-04-08 | Access Business Group International Llc | Food preparation system with inductive power |
US11245287B2 (en) | 2006-03-23 | 2022-02-08 | Philips Ip Ventures B.V. | Inductive power supply with device identification |
JP4800345B2 (ja) * | 2007-10-11 | 2011-10-26 | 三菱電機株式会社 | 誘導加熱調理器 |
JP5077289B2 (ja) * | 2009-01-28 | 2012-11-21 | パナソニック株式会社 | 誘導加熱調理器 |
-
2005
- 2005-09-16 JP JP2005270361A patent/JP4001610B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2006012862A (ja) | 2006-01-12 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP1933599B1 (en) | Induction Heating Apparatus | |
JP5174220B2 (ja) | 誘導加熱調理器 | |
KR101757336B1 (ko) | 인덕션 레인지의 안전부재 | |
JP4001610B2 (ja) | 誘導加熱調理器 | |
KR102024554B1 (ko) | 유도 가열 장치 및 유도 가열 장치의 제어 방법 | |
JP2010108796A (ja) | 誘導加熱調理器 | |
JP2006114311A (ja) | 誘導加熱調理器 | |
KR102161358B1 (ko) | 이중 안전 기능을 갖춘 전자유도가열 조리기 | |
US20130161317A1 (en) | Induction heating cooker and control method thereof | |
JP3746721B2 (ja) | 誘導加熱調理器 | |
WO2004047497A1 (ja) | 誘導加熱装置 | |
JP2004220917A (ja) | 加熱調理器 | |
JP4887786B2 (ja) | 誘導加熱調理器 | |
KR102183722B1 (ko) | 유도가열 조리기의 워킹코일 과열 제어시스템 및 방법 | |
JP2007220388A (ja) | 誘導加熱調理器 | |
JP3746042B2 (ja) | 誘導加熱装置 | |
JP2012248499A (ja) | 誘導加熱調理器 | |
JP4102258B2 (ja) | 誘導加熱調理器 | |
JP5029550B2 (ja) | 誘導加熱調理器 | |
JP4110051B2 (ja) | 誘導加熱調理器 | |
JP2011249187A (ja) | 電磁調理器 | |
JP2011150796A (ja) | 誘導加熱調理器、およびそのプログラム | |
JP2009140638A (ja) | 加熱調理器 | |
JP2009134918A (ja) | 加熱調理器 | |
JP6452527B2 (ja) | 誘導加熱調理器 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20051020 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20070226 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20070306 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20070427 |
|
RD03 | Notification of appointment of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423 Effective date: 20070427 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20070717 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20070814 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100824 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110824 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110824 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120824 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130824 Year of fee payment: 6 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |