JP4000016B2 - ケーブルベアのクランプ装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、自走式機械設備等に必要なユーティリティーなどを供給する複数のホースおよび/または配線を並列に保持するケーブルベアのクランプ装置に関する。
具体的には、主として往復動する装置に油圧や電力などを供給する際に用いられる、片方の端が固定されており、他の端が装置に追従して動くケーブルベア内のホースや配線を保持するクランプ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
自走式機械設備等に油圧や電力などのユーティリティーなどを供給するホースや配線などは、フレキシブルな材料を用いることにより機械設備の移動に追従するようにしている。
図1に、製鉄用の機械設備であるエッジャーロール圧延機に用いられるケーブルベアの例を示す。
図1の上側が、エッジャーロール圧延機の平面図であり、下側が立面図である。
この圧延機は、鋼板1を圧延する熱間圧延機の入り側に設置され、鋼板1の側面からエッジャーロール2により幅圧下を行うことにより、板幅を減少させる設備であって、エッジャーロール2は油圧シリンダー3により往復動する構造となっている。
【0003】
この油圧シリンダー3に必要な油圧や電力を供給するホースや配線は、エッジャーロール圧延機の下部に設置されているケーブルベア4に配設されている。
従来のケーブルベアは、ホースや配線を固定するクランプは、ケーブルベア本体に固定して取付けられていた。
そのため、機械設備の移動に伴って発生する振動によりホースや配線が振動し、クランプと擦れ合って磨耗劣化するという問題があった。
また、ホースや配線が多数あっても、従来のクランプ装置では、これらをまとめて固定していたため、長さの違いや曲げ強度の違いがあるホースや配線が、相互に振動し影響を与えるため、1本だけの擦れ合いにおさまらず、まとめられているホースや配線の全てがクランプと擦れ合い、磨耗劣化していた。
【0004】
この問題を軽減する方法として、例えば、実開昭58−93367号公報には、クランプ装置にローラを設けることにより、ホースや配線を固定せずに、転がり接触させることにより摩擦抵抗を小さくする方法が開示されている。
しかし、この方法では、ホースや配管とクランプとの摩擦を軽減することはできるが、ホースや配管とクランプとが擦れ合うことには変わりがないため、磨耗劣化を根本的に低減することはできなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、前述のような従来技術の問題点を解決し、自走式機械設備等が移動する際に発生する振動により、ユーティリティーなどを供給するホースおよび/または配線が磨耗劣化することを根本的に低減することができるケーブルベアのクランプ装置を提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前述の課題を解決するために鋭意検討の結果なされたものであり、自走式機械設備等にユーティリティーなどを供給するホースおよび/または配線を保持するクランプとケーブルベア本体とを摺動自在に配設することにより、ホースや配線の磨耗劣化を根本的に低減することができるケーブルベアのクランプ装置を提供するものであり、その要旨とするところは、特許請求の範囲に記載した通りの下記内容である。
【0007】
(1)複数のホースおよび/または配線を並列に保持するケーブルベアのクランプ装置において、前記ホースおよび/または配線を保持するクランプとケーブルベア本体とを遊びを設けて嵌め合わせて、該ホースおよび/または配線を保持するクランプとケーブルベア本体とを摺動自在に配設することにより、前記ケーブルベア本体の移動により発生する振動を吸収することを特徴とするケーブルベアのクランプ装置。
(2)複数のホースおよび/または配線を並列に保持するケーブルベアのクランプ装置において、前記ホースおよび/または配線を保持するクランプをケーブルベア本体に掛止して、該ホースおよび/または配線を保持するクランプとケーブルベア本体とを摺動自在に配設することにより、前記ケーブルベア本体の移動により発生する振動を吸収することを特徴とするケーブルベアのクランプ装置。
【0008】
(3)前記ホースおよび/または配線を複数の群に分けて前記クランプに配設することを特徴とする(1)または(2)に記載のケーブルベアのクランプ装置。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を、図2乃至図4を用いて詳細に説明する。
図2は、本発明におけるケーブルベアのクランプ装置の構造を示す図である。
図2において、ケーブルベア本体5は、クランプ6,7,8を保持する上下の軸9とリングプレート10とからなり、これが長手方向に連なった構造となっているので、機械装置の移動に追従して移動できる。
冷却水やエア用などのホースが並列に保持されているクランプ6には、上下に穴が空けられており、この穴と、ケーブル本体5の軸9とを遊びを設けて嵌め合せた構造となっている。
【0010】
図2のA−A断面を図3に示すように、クランプ6と軸9とが遊びを設けて嵌め合わせられているので、機械設備の移動により、ケーブルベア本体が振動しても、クランプ6と軸9とが摺動することにより振動を吸収することができる。そのため、クランプに保持されているホースや配線とクランプとが擦れ合って生ずる磨耗劣化を根本的に低減することができ、ホースや配線の磨耗寿命を著しく延長することができる。
【0011】
油圧用のホースを保持するクランプ7,8には、掛止部材11が設けられており、この掛止部材11により、ケーブルベア本体5の軸9に掛止されている。
図2のB−B断面を図4に示すように、クランプ7と軸9とが、掛止部材11により掛止されているので、機械設備の移動により、ケーブルベア本体が振動しても、クランプ7と軸9とが摺動することにより振動を吸収することができるので、クランプに保持されているホースとクランプとが擦れ合って生ずる磨耗劣化を根本的に低減することができ、ホースや配線の磨耗寿命を著しく延長することができる。
【0012】
また、上記の実施形態のように、高圧の油圧用ホースと低圧の冷却水やエア用のホースとを異なる群として、別々のクランプに配設することによって、特に、高圧油圧用ホースなどの振動の影響が、冷却水やエア用のホースなど低圧のホースに伝わらないので、それぞれのホースや配線に応じた磨耗進行とすることができる。
【0013】
【実施例】
本発明のケーブルベアのクランプ装置を、図1に示す、熱間圧延用のエッジャーロール圧延機に適用したところ、設置後7ケ月間、圧延機の操業を行ってもホースの磨耗劣化は認められず、従来に比べて著しい寿命延長効果が確認できた。
【0014】
【発明の効果】
本発明によれば、自走式機械設備等にユーティリティーなどを供給するホースおよび/または配線を保持するクランプとケーブルベア本体とを摺動自在に配設することにより、ホースや配線の磨耗劣化を根本的に低減することができるケーブルベアのクランプ装置を提供することができ、具体的には、以下のような産業上有用な著しい効果を奏する。
【0015】
1)ホースや配線とクランプとの擦れ合いによる磨耗劣化を根本的に低減できるので、ホースや配線の寿命を従来に比べて数倍に延長することができる。
2)ホースや配線の寿命が延長することに伴って、点検周期を延長することができるので、点検負荷を削減することができる。
3)ホースや配線の摩耗寿命を延長することでホース破れや 配線短絡を防止でき、安全環境防災上も有利である。
4)ホースや配線を群ごとに分けることにより、それぞれのホースや配線に応じた磨耗進行とすることができるうえ、ホースや配線の取替えが容易になり迅速に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】製鉄用の機械設備であるエッジャーロール圧延機に用いられるケーブルベアの例示する図である。
【図2】本発明におけるケーブルベアのクランプ装置の構造を示す図である。
【図3】図2のA−A断面図である。
【図4】図2のB−B断面図である。
【符号の説明】
1:鋼板、
2:エッジャーロール、
3:油圧シリンダー、
4:ケーブルベア、
5:ケーブルベア本体、
6,7,8:クランプ、
9:軸、
10:リングプレート、
11:掛止部材、
Claims (3)
- 複数のホースおよび/または配線を並列に保持するケーブルベアのクランプ装置において、前記ホースおよび/または配線を保持するクランプとケーブルベア本体とを遊びを設けて嵌め合わせて、該ホースおよび/または配線を保持するクランプとケーブルベア本体とを摺動自在に配設することにより、前記ケーブルベア本体の移動により発生する振動を吸収することを特徴とするケーブルベアのクランプ装置。
- 複数のホースおよび/または配線を並列に保持するケーブルベアのクランプ装置において、前記ホースおよび/または配線を保持するクランプをケーブルベア本体に掛止して、該ホースおよび/または配線を保持するクランプとケーブルベア本体とを摺動自在に配設することにより、前記ケーブルベア本体の移動により発生する振動を吸収することを特徴とするケーブルベアのクランプ装置。
- 前記ホースおよび/または配線を複数の群に分けて前記クランプに配設することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のケーブルベアのクランプ装置。
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