JP3999732B2 - 波長変換素子の製造方法 - Google Patents

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本発明は、波長変換素子の製造方法に関し、より詳細には、非線形光学媒質中で生じる第二高調波発生、差周波発生または和周波発生効果を用いて信号光の波長を異なる波長に変換する波長変換素子の製造方法に関する。
従来、光の波長を変換する波長変換素子として、半導体光増幅器を応用した素子、四光波混合を利用する素子等が知られている。しかしながら、これら波長変換素子は、システムにおいて求められる、高効率、高速、広帯域、低ノイズ、偏波無依存などの条件を満足させることができなかった。
一方、二次非線形光学効果の一種である擬似位相整合による第二高調波発生、和周波発生、差周波発生を利用した波長変換素子の応用が期待されている。図1に、従来の擬似位相整合型の波長変換素子の構成を示す。波長変換素子は、比較的小さな光強度を有する信号光Aと、比較的大きな光強度を有する制御光Bとを合波する合波器11と、分極反転構造を有する非線形光学結晶からなる導波路12と、差周波光Cと制御光Bとを分離する分波器13とから構成されている。信号光Aは、導波路12において、別の波長を有する差周波光Cへと変換され、制御光Bと共に出射される。例えば、制御光Bの波長λ1=0.77μmとした場合、波長λ2=1.55μmの信号光Aは、波長λ3=1.53μmの差周波光Cに変換される。
このような波長変換素子を、複数の波長の光信号を多重化して伝送する波長分割多重(WDM)伝送システムに適用すると、限られた波長数を有効に利用することができ、加えて、波長群を一括して変換する波長群ルーチングなどの機能を付加することができる。
また、例えば、制御光Bの波長λ1=1.06μmとし、波長λ2=1.55μmの信号光Aを入力すると、波長λ3=3.35μmの中赤外光を差周波発生によって得ることができる。このような波長変換素子を含む中赤外光のレーザ光源を適用すれば、小型で安価なガスセンサーなどを実現することができる。任意の波長の制御光と信号光とを組み合わせることにより、従来のレーザでは得られない新しい波長のレーザ光源を得ることができ、蛍光顕微鏡などの可視光を使った光学機器の高感度化に著しい効果がある。
このような、擬似位相整合を利用した波長変換素子を作製する方法は、ニオブ酸リチウムなどの非線形光学結晶基板に周期分極反転構造を作製した後、プロトン交換導波路を作製することによって波長変換素子を作製していた。
しかしながら、プロトン交換導波路は、表面からのプロトンの拡散によって導波路を形成するために、基板の表面近くに高屈折率層が存在し、基板の深さ方向の導波モードの形状が扁平になることが避けられない。このため、励起光の波長よりも長波長である信号光の光電界の中心位置が、励起光の光電界の中心位置よりも下に位置することになる。その結果、信号光と励起光のモード重なりが悪くなり、高効率な波長変換を達成することに難点があった。
そこで、プロトン交換によって形成された導波路と、この導波路の光進行方向に対して周期的に形成された反転ドメインを有する下部基板と、導波路に対向するように下部基板に貼り合わされた上部基板とを備えた波長変換素子が知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1には、さらに、上部基板と下部基板とを貼りあわされた状態で熱処理を行い、下部基板に交換されたプロトンを上部基板に拡散すると同時に上部基板と下部基板を接合させることが記載されている。
特開2002−139755号公報
特許文献1の波長変換素子は、貼りあわされた上部基板にプロトンを拡散させることによって拡散導波路の深さ方向の対称性を改善することにより、導波路中の信号光と励起光のモード重なりを改善するという効果を有する。しかしながら、擬似位相整合を達成するための周期的な分極反転構造は、下部基板すなわち導波路の下半分にのみ作製されており、上半分には分極反転構造が作製されていないという問題点があった。このため、変換光は導波路の下半分でのみ生成されることとなり、高効率の波長変換を達成することに難点があった。
また、特許文献1の実施態様によれば、Xカット基板を用いているために、接合基板の水平面内の面方位すなわちZ軸、Y軸を一致させることが必須である。一致しない状態で接合した場合には、Z軸方向、Y軸方向の熱膨張係数が異なるために、アニール時において接合基板が破砕する恐れがあるという生産上の重大な問題点を有していた。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、励起光と信号光のモード重なりを改善し、高効率の波長変換を達成する波長変換素子の製造方法を提供することにある。
本発明は、このような目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、予めプロトン交換導波路が形成されたZカット基板からなり、厚さ200μm以上の第1基板該第1基板と同じ組成物であってZカット基板からなり、厚さ200μm以上の第2基板分極の向きが揃うように接合する接合工程と、該接合工程において接合された第1および第2基板の厚さを調整する調整工程であって、前記接合された第1および第2基板の厚さを200μm以上1mm以下に調整し、および前記接合後の第1基板の厚さと前記接合後の第2基板の厚さとが、それぞれが等しいか、またはおよそ等しくなるように調整する調整工程と、該調整工程において調整された前記接合された第1および第2基板に、周期的な分極反転構造を形成する形成工程とを備えたことを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の前記接合工程は、熱処理による拡散接合により、前記第1基板に前記第2基板を接合することを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の前記熱処理の温度は、300℃〜500℃であることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1、2または3に記載の前記調整工程は、前記接合された第1および第2基板の表面を、鏡面加工することを含むことを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項1ないし4のいずれかに記載の前記第1基板と前記第2基板とは、LiNbO、KNbO、LiTaO、LiNb(x)Ta(1−x)(0≦x≦1)、KTiOPOのいずれかであり、またはこれらにMg、Zn、Sc、Inからなる群から選ばれた少なくとも一種を添加物として含有していることを特徴とする。
以上説明したように、本発明によれば、予めプロトン交換導波路が形成された第1基板に、分極の向きが揃うように第2基板を接合し、接合された第1および第2基板の厚さを調整し、接合された第1および第2基板に、周期的な分極反転構造を形成するので、プロトン交換導波路の屈折率分布の対称性を改善し、導波路断面の全面にわたって周期的な分極反転構造を作製することにより、変換効率を改善することが可能となる。
また、本発明によれば、Zカット基板を用いることにより、接合面内の熱膨張係数を一致させるので、貼り合わせ時に基板が破砕する恐れが少なく、波長変換素子の生産性を向上させることが可能となる。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について詳細に説明する。本願発明者らは、Zカット基板を用いた直接接合においては、面内に位置するX軸、Y軸の熱膨張係数が同じであるために、貼り合わせ基板の軸方向を厳密に一致させない場合においても熱処理時に貼り合わせ基板が破砕するおそれが少ないことを見出した。また、貼り合わせ工程の後に、周期分極反転構造を作製する工程を加えることによって、導波路断面の全面にわたる分極反転構造を有する波長変換素子を作製することができることを見出した。
図2に、本発明の一実施形態にかかる波長変換素子の製造方法を示す。最初に、プロトン交換導波路があらかじめ形成された第1基板を作製する(第1工程)。図3に、第1基板を示す。第1基板31の+Z面31aに導波路パターンに応じたSiOマスク33を形成し、安息香酸溶液中でプロトン交換するか、またはピロリン酸溶液中でプロトン交換する。第1基板31は、表面のSiOマスク33を除去して、表面の親水化処理を行う。
次に、第1基板31に第2基板32を直接接合する(第2工程)。図4に、第2工程における接合方法を示す。このとき、第1基板31と第2基板32とは、分極の向きが揃うように貼り合わせる。すなわち、図4(a)に示したように、第1基板31の+Z面31aにプロトン交換導波路が作製されている場合には、第2基板32の−Z面32bと第1基板31の+Z面31aとを貼り合わせる。第1基板31と第2基板32の分極の向きが逆の場合には、第3工程において周期的な分極反転構造を作製することができない。
また、第1基板31と第2基板32とは、同じ組成物からなることが望ましい。同じ組成物を貼り合わせることによって、上下対称の屈折率分布を持たせることができる。組成物が異なるものを組み合わせた場合には、プロトンの拡散定数が、組成により異なるので、熱処理の過程において上下対称の屈折率分布を持たせることが難しい。また、第1および第2基板は、Zカット基板であることが望ましい。Xカット基板を用いると、面内のZ軸、Y軸の熱膨張係数が等しくないので、熱処理の過程において、貼り合わせた基板が破砕する恐れがあるからである。
第2工程の直接接合は、ごみなどのパーティクルが存在しない清浄雰囲気中で接合の後、加熱炉中で熱処理することによって行う。このとき、基板同士が熱処理によって原子オーダで酸素結合するのと同時に、第1基板中のプロトンが第2基板中にも拡散され、上下対称の構造を有する拡散導波路が作製される。熱処理の温度は、300℃〜500℃の範囲で、所定の時間加熱することが望ましい。熱処理温度が300℃以下であると、直接接合界面で酸素結合が十分進行しないために、十分な接合強度が得られない恐れがある。また、500℃以上であると、第1基板中のプロトンの拡散速度が速くなり、拡散導波路のモード形状を制御することが難しくなるので不適である。
また、第1および第2基板の基板厚さは、200μm以上であることが望ましい。基板厚が200μm以下であると、基板自体のそりが大きくなるので、貼り合わせ時において基板と基板の間に空隙が形成され、直接接合されない恐れがある。
直接接合された第1および第2基板は、研磨または研削によって基板厚さが調整される(第3工程)。直接接合された基板の厚さは、1mm以下であることが望ましい。基板厚さが厚いと、周期的な分極反転構造の深さ方向の構造が乱れる原因となるからである。また、ノンドープLN基板を用いると、抗電界の大きさが21kV/mmであるので、直接接合された基板厚さが1mmを超える場合には、20kV以上の高電圧電源が必要となり、現実的でない。
また、直接接合された基板の厚さは、200μm以上であることが望ましい。200μm以下であると、基板自体のそりが大きくなるので、続く第4工程におけるフォトリソグラフィのプロセスにおいて、マスクパターンに乱れが生じる恐れがあるからである。
ここで、直接接合された第1および第2基板の厚さは、それぞれが等しいか、またはおよそ等しくなるように研磨することが望ましい。第1または第2基板いずれかが極端に薄い場合には、薄い方の基板に電界が集中することにより、バックスイッチなどの現象が発生する。バックスイッチは、一旦反転した分極が、内部にたまった静電気力などの影響によって再度反転し、元の分極方向に戻ってしまうことをいう。このような現象により、薄い方の基板の分極反転構造が過度に乱れる結果となる。
また、研磨または研削された基板表面を、ポリッシュによって鏡面加工することが望ましい。鏡面加工を付さないと、第4工程におけるくし型電極の作製において、フォトリソグラフィのプロセスにおける電極のパターニングに、乱れが生じるからである。
図2を参照して、次の第4工程においては、直接接合され、基板の厚さが調整された基板(以下、加工基板という)に、周期的な分極反転構造を形成する。図5に、第4工程における分極反転構造の形成方法を示す。加工基板51の表面に、周期的な分極反転構造の周期に等しい、くし型電極52を、フォトリソグラフィのプロセスにより形成する。つぎに、液体電極を用いてパルス状の高電圧を印加するか、またはコロナ放電を利用して電圧を印加することにより、プロトン交換導波路53a,53bに周期的な分極反転構造を形成する。
以上説明したように、本実施形態にかかる波長変換素子の作製方法によれば、プロトン交換導波路の基板の深さ方向の屈折率分布の対称性を改善し、導波路の下半分だけでなく、全面にわたり周期分極反転構造を有する波長変換素子を作製することができる。深さ方向の屈折率分布の対称性を改善することは、励起光と信号光のモード重なりを改善し、高効率の波長変換を実現することになる。また、導波路断面の全面にわたって周期的な分極反転構造を作製することにより、下半分にのみ周期的な分極反転構造を有する導波路と比較して、変換効率は、少なくとも4倍以上改善することができる。
以下、本発明の実施例について説明するが、本発明はこれら実施例になんら限定されるものではない。
実施例1においては、第1および第2基板として、基板厚300μmのZカットノンドープLN基板を用意する。図3に示したように、第1基板31の+Z面31aに導波路パターンを通常のフォトリソグラフィのプロセスでパターニングした後、SiOマスク3
3をスパッタによって作製する。次に、マスクした第1基板31を、170℃に加熱した安息香酸中に浸漬することによってプロトン交換を行う。室温まで冷却した後に、第1基板表面のSiOマスク33を、DK3溶液によってエッチング除去し、通常の酸洗浄またはアルカリ洗浄を行うことによって表面の親水化処理を行う(第1工程)。
第2基板表面も、第1基板と同様に、酸洗浄またはアルカリ洗浄を行うことにより、表面の親水化処理を行う。図4に示したように、ごみなどのパーティクルの除去された清浄雰囲気中で、第1基板31の+Z面31aと第2基板32の−Z面32bとが重なるように両者を接合する。接合した2つの基板を加熱炉中で2℃/分の速度で昇温し、340℃で9時間アニールすることにより直接接合を行う(第2工程)。また、同様にして、第1基板31と第2基板32を接合した後、310℃で11時間アニールした基板と、320℃で10時間アニールした基板とを作製する。室温まで冷却した接合基板を取り出したのち、基板の両面を100μmずつ研磨することによって、全体の基板厚を400μmに調整する(第3工程)。
次に、第2基板表面、すなわち+Z面にレジストを塗布し、通常のフォトリソグラフィのプロセスによってプロトン交換導波路に直交し、かつ周期的な分極反転構造の周期(15μm)に一致するくし型電極を作製する(図5(a)を参照)。くし型電極52が作製された加工基板51の両面に、塩化リチウム溶液からなる液体電極を接触させ、パルス状の高電圧(8.5kV)を印加することによって周期分極反転構造を作製する(第4工程)。基板表面のくし型電極を除去した後、ダイシングソーを用いて加工基板から短冊状の導波路を切りだし、導波路端面を光学研磨することによって長さ60mmの波長変換素子を作製する(図5(b)を参照)。
切り出した波長変換素子のプロトン交換導波路53の一方から波長1.55μmのレーザ光を入射し、導波路の他方からの出射パターンをIRカメラで観測した。その結果、円形の出射パターンが観測され、第1および第2基板が直接接合されるのと同時に、第1基板に形成されたプロトン交換導波路中のプロトンが、第2基板中にも拡散し、基板の水平方向並びに深さ方向にも対称な屈折率分布が形成できることを確認した。
また、別に用意した310℃でアニールした基板と、320℃でアニールした基板とについても、加工基板から短冊状の導波路を切りだし、導波路端面を光学研磨することによって長さ60mmの波長変換素子を作製する。切り出した波長変換素子のプロトン交換導波路53の一方から波長1.55μmのレーザ光を入射し、導波路の他方からの出射パターンを観測したところ、円形の出射パターンが観測され、基板の水平方向並びに深さ方向にも対称な屈折率分布が形成できることを確認した。
さらに、別に用意した480℃で30分間アニールした基板と、490℃で20分間アニールした基板とについても、長さ60mmの波長変換素子を作製する。切り出した波長変換素子の一方から波長1.55μmのレーザ光を入射し、出射パターンを観測したところ、円形の出射パターンが観測され、基板の水平方向並びに深さ方向にも対称な屈折率分布が形成できることを確認した。このようにして、アニール時間を各温度によって調整しているのは、プロトンの拡散速度が温度によって異なるためであり、波長1.55μmにおいて、モード直径が約7μmとなるようにアニール時間を調整する。
また、作製した波長変換素子に0.77μmの励起光と1.55μmの信号光とを入射したところ、1.53μmの波長変換光が得られ、1000%/Wの高い変換効率を実現できた。ここで、変換効率は、変換光パワー/(信号光パワー×励起光パワー)である。高い変換効率を得られたのは、導波路の屈折率分布の対称性を良くすることによって、励起光と信号光のモード重なりが良くなったことによる。
なお、ZnドープLN基板、MgドープLN基板を用いた場合にも、同様に高効率の波長変換を実現することができた。また、KNbO、LiTaO、LiNb(x)Ta(1−x)(0≦x≦1)、KTiOPOなどの基板を用いた場合にも、同様の方法で高効率の波長変換素子を作製することができる。
このほか、実施例1の第3工程において、基板の両面を150μmずつ研磨することによって、全体の基板厚を300μmに調整した基板を用いて波長変換素子を作製する。さらに、基板厚500μmの第1および第2基板を用いて、基板の両面を100μmずつ研磨する(第3工程)ことによって、全体の基板厚を800μmに調整し、波長変換素子を作製する。いずれの場合も高効率の波長変換素子を作製することができる。
実施例2においては、第1および第2基板として、ZnドープLN基板を用意し、実施例1と同様の方法を用いて直接接合された基板(基板厚さ600μm)を作製する(第1,2工程)。次に、直接接合された基板の両面を研磨によって150μmずつ除去することにより、基板厚さを300μmに調整する(第3工程)。実施例1と同様の方法によって、+Z面上にくし型電極を作製し、周期30μmの周期的な分極反転構造を有する加工基板を作製する(第4工程)。最後に、加工基板から導波路を切り出して、長さ30mmの波長変換素子を作製する。作製した波長変換素子に、1.06μmの励起光と1.55μmの信号光とを導波路に入射したところ、3.3μmの中赤外光が得られ、300%/Wの高効率を実現することができた。
従来の擬似位相整合型の波長変換素子の構成を示す斜視図である。 本発明の一実施形態にかかる波長変換素子の製造方法を示すフローチャートである。 第1工程における第1基板を示す側面図である。 第2工程における接合方法を示す側面図である。 第4工程における分極反転構造の形成方法を示す図であり、(a)は上面図であり、(b)は斜視図である。
符号の説明
11 合波器
12 非線形導波路
13 分波器
31 第1基板
32 第2基板
33 SiOマスク
51 加工基板
52 くし型電極
53 プロトン交換導波路

Claims (5)

  1. 予めプロトン交換導波路が形成されたZカット基板からなり、厚さ200μm以上の第1基板該第1基板と同じ組成物であってZカット基板からなり、厚さ200μm以上の第2基板分極の向きが揃うように接合する接合工程と、
    該接合工程において接合された第1および第2基板の厚さを調整する調整工程であって、前記接合された第1および第2基板の厚さを200μm以上1mm以下に調整し、および前記接合後の第1基板の厚さと前記接合後の第2基板の厚さとが、それぞれが等しいか、またはおよそ等しくなるように調整する調整工程と、
    該調整工程において調整された前記接合された第1および第2基板に、周期的な分極反転構造を形成する形成工程と
    を備えたことを特徴とする波長変換素子の製造方法。
  2. 前記接合工程は、熱処理による拡散接合により、前記第1基板に前記第2基板を接合することを特徴とする請求項1に記載の波長変換素子の製造方法。
  3. 前記熱処理の温度は、300℃〜500℃であることを特徴とする請求項2に記載の波長変換素子の製造方法。
  4. 前記調整工程は、前記接合された第1および第2基板の表面を、鏡面加工することを含むことを特徴とする請求項1、2または3に記載の波長変換素子の製造方法。
  5. 前記第1基板と前記第2基板とは、LiNbO、KNbO、LiTaO、LiNb(x)Ta(1−x)(0≦x≦1)、KTiOPOのいずれかであり、またはこれらにMg、Zn、Sc、Inからなる群から選ばれた少なくとも一種を添加物として含有していることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の波長変換素子の製造方法。
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