JP3999567B2 - 無線通信システム、無線端末、無線基地局、制御装置及び通信方法 - Google Patents

無線通信システム、無線端末、無線基地局、制御装置及び通信方法 Download PDF

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    • H04W88/12Access point controller devices

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、無線端末と、無線端末と相互に異なる周波数で無線回線を設定して通信を行う複数の無線基地局とを備える無線通信システム、その無線通信システムにおいて用いられる無線端末、無線基地局、制御装置及び通信方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、携帯電話通信等の無線通信の分野では、高速データ通信の要望が高まっており、最大通信速度2Mbpsの高速通信を可能とするIMT―2000(International Mobile Telecommunication―2000)システムが導入されている。IMT―2000システムでは、IMT―2000/TDD(Time Division Duplex:時分割多重)方式が規格化されている。IMT―2000/TDD方式では、1フレームの長さは10msであり、この1フレームを15個のタイムスロットに分割し、各タイムスロットを、無線端末から無線基地局への上りの通信に使用される上りタイムスロット、又は、無線基地局から無線端末への下りの通信に使用される下りタイムスロットのいずれかに割り当てる。そのため、IMT―2000/TDD方式には、このタイムスロットの割り当てを制御することにより、上りのトラフィックと下りのトラフィックの比率を自由に変更できるという利点がある。更に、IMT―2000システムでは、CDMA(Code Division Multiple Access:符号分割多元接続方式)を採用しており、同じタイムスロットで複数の信号を送受信することができるという利点がある。
【0003】
このようなIMT―2000/TDD方式を用いた無線通信システムにおける従来の無線端末210と無線基地局220,230との通信方法を、図6、図7を用いて説明する。図6及び図7は、従来の通信方法を説明する説明図である。図6、図7に示すように、無線端末210と、無線基地局220,230は、1〜15までのタイムスロット番号が付与された15個のタイムスロットを1フレームとして、各タイムスロットを上りタイムスロット、下りタイムスロットに割り当てて、通信を行う。図6、図7では、横軸は時間軸を表しており、無線端末210、無線基地局220,230が行う信号の送信、受信を、時間軸に対して表している。
【0004】
まず、図6における信号の送受信について説明する。まず、フレーム番号1のタイムスロット番号1で、無線基地局220が制御信号A310を送信する。同時に、フレーム番号1のタイムスロット番号1で、無線基地局230が制御信号B311を、無線基地局220が使用する周波数と異なる周波数で送信する。このように、図6では、無線基地局220と無線基地局230は、各フレームにおいて、タイムスロット番号1のタイムスロットで制御信号を送信しており、制御信号を送信するタイムスロットが同期している。
【0005】
このとき、無線端末210は、通信中の無線基地局220からの制御信号A310を受信する。次に、フレーム番号1のタイムスロット番号5で、無線端末210が、データを含む通信信号C320を無線基地局220に送信する。無線端末210は、通信信号C320を送信する送信電力を、タイムスロット番号1のタイムスロットで、制御信号A310を受信した際の受信電力に基づいて決定する。次に、無線基地局220が、フレーム番号1のタイムスロット番号7のタイムスロットで、通信信号330Dを無線端末210に送信する。
【0006】
次に、フレーム番号2のタイムスロット番号1で、無線基地局220が制御信号A310を送信し、無線基地局230が制御信号B311を送信する。このとき、無線端末210が、無線基地局220がカバーするセルから、230がカバーするセルに移動していた場合、ハンドオーバを行う。即ち、無線端末210が、無線基地局220と無線回線を設定して通信を行っている際に、その無線回線の品質が劣化すると、無線回線を他の無線基地局230との間の無線回線に切り替えるハンドオーバを行う。そのため、無線端末210は、無線基地局230からの制御信号B311を受信する。
【0007】
次に、図7における信号の送受信について説明する。まず、フレーム番号1のタイムスロット番号1で、無線基地局220が制御信号A310を送信する。このとき、無線端末210は、通信中の無線基地局220からの制御信号A310を受信する。次に、フレーム番号1のタイムスロット番号5で、無線端末210が、データを含む通信信号C320を無線基地局220に送信する。無線端末210は、通信信号C320を送信する送信電力を、タイムスロット番号1のタイムスロットで、制御信号A310を受信した際の受信電力に基づいて決定する。
【0008】
次に、フレーム番号1のタイムスロット番号7において、無線基地局230が制御信号B311を、無線基地局220が使用する周波数と異なる周波数で送信する。同時に、フレーム番号1のタイムスロット番号7で、無線基地局220が、通信信号330Dを無線端末210に送信する。このように、図7では、無線基地局220と無線基地局230は、各フレームにおいて、異なるタイムスロット番号で制御信号を送信している。このとき、無線端末210は、通信中の無線基地局220からの通信信号D330を受信する。
【0009】
次に、フレーム番号2においても同様に、タイムスロット番号1で、無線基地局220が制御信号A310を送信し、タイムスロット番号5で、無線端末210が、通信信号C320を送信する。そして、フレーム番号2のタイムスロット番号7で、無線基地局230が制御信号B311を無線端末210に送信し、無線基地局220が、通信信号330Dを無線端末210に送信する。このとき、無線端末210が、無線基地局230がカバーするセルに移動していた場合、無線基地局230がハンドオーバにより新たに無線回線を設定する無線基地局となる。そのため、無線端末210は、無線基地局230からの制御信号B311を受信する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図6に示したような複数の無線基地局220,230が、各フレームにおいて同じタイムスロットで制御信号を送信する従来の通信方法の場合、以下のような問題点があった。ハンドオーバを行う前には、無線端末210は、新たに無線回線を設定するハンドオーバ先の無線基地局230が送信している制御信号B311を受信して、その制御信号の品質を測定する必要がある。一方、無線端末210は、通信信号C320を送信する送信電力を、通信中の無線基地局220からの制御信号A310を受信した際の受信電力に基づいて決定し、送信電力制御を行う必要がある。
【0011】
しかしながら、フレーム番号1のように、無線端末210が、通信中の無線基地局220からの制御信号A310を受信してしまうと、通信中の無線基地局220以外の無線基地局230からの制御信号B311を受信することができず、ハンドオーバに必要な制御信号を受信できないという問題があった。反対に、無線端末210が、通信中の無線基地局220以外の無線基地局230からの制御信号B311を受信してしまうと、通信中の無線基地局220からの制御信号A310を受信することができず、通信信号C320を送信する際に、送信電力制御ができず、通信容量が劣化し、通信が適切に行えないという問題があった。
【0012】
又、図7に示したような複数の無線基地局220,230が、各フレームにおいて、異なるタイムスロットで制御信号を送信する従来の通信方法の場合、以下のような問題点があった。フレーム番号1のタイムスロット番号7のように、無線端末210が、通信中の無線基地局220からの通信信号D330を受信してしまうと、通信中の無線基地局220以外の無線基地局230からの制御信号B311を受信することができず、ハンドオーバに必要な制御信号を受信できないという問題があった。
【0013】
反対に、通信中の無線端末210と無線基地局220との間の通信信号C320や、通信信号D330の送受信に用いるタイムスロットと同じタイムスロットで、無線基地局230から送信された制御信号B311を、無線端末210が受信してしまうと、無線端末210は、通信信号C320を通信中の無線基地局220に送信できず、又、無線端末210は、通信中の無線基地局220からの通信信号D330を受信できないため、通信中の無線端末210と無線基地局220との間の通信が適切に行えないという問題があった。
【0014】
そこで、本発明は、通信中の無線端末と無線基地局とが、通信を適切に行うことができ、無線端末が、通信中の無線基地局以外の無線基地局からの制御信号を受信することができる無線通信システム、無線端末、無線基地局、制御装置及び通信方法を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る無線通信システムは、無線端末と、その無線端末と相互に異なる周波数で無線回線を設定して通信を行う複数の無線基地局とを備える無線通信システムである。そして、複数の無線基地局は、1フレーム中に含まれる複数の制御信号用タイムスロットを用いて、制御信号を送信する制御信号送信手段を備える。又、無線端末は、複数の無線基地局から送信される制御信号を受信する受信タイムスロットを、複数の制御信号用タイムスロットの中から決定する受信タイムスロット決定手段と、その受信タイムスロット決定手段が決定した受信タイムスロットで、制御信号を受信する制御信号受信手段と、制御信号用タイムスロット以外の上り通信信号用タイムスロットを用いて、無線基地局にデータを含む通信信号を送信する通信信号送信手段とを備えることを特徴とする。
【0016】
以下、制御信号を送信するタイムスロットを「制御信号用タイムスロット」、複数の制御信号用タイムスロットの中から決定された制御信号を受信する受信タイムスロットを「受信タイムスロット」、データを含む信号を「通信信号」という。又、無線基地局と無線端末との間で通信信号を送受信するタイムスロットを、「通信信号用タイムスロット」といい、特に、無線端末から無線基地局に通信信号を送信する通信信号用タイムスロットを、「上り通信信号用タイムスロット」、無線基地局から無線端末に通信信号を送信する通信信号用タイムスロットを、「下り通信信号用タイムスロット」という。
【0017】
このような本発明に係る無線通信システムによれば、制御信号送信手段が、1フレーム中に含まれる複数の制御信号用タイムスロットを用いて、制御信号を送信する。そして、受信タイムスロット決定手段が、その複数の制御信号用タイムスロットの中から、制御信号を受信する受信タイムスロットを決定し、制御信号受信手段が、その決定した受信タイムスロットで制御信号を受信する。更に、通信信号送信手段が、制御信号用タイムスロット以外の上り通信信号用タイムスロットを用いて、通信信号を無線基地局に送信する。
【0018】
そのため、複数の無線基地局から、1フレーム中に、複数回、制御信号が送信され、無線端末は、その中から各無線基地局からの制御信号を受信する受信タイムスロットをそれぞれ選択して、各無線基地局からの制御信号を受信することができる。更に、無線端末は、通信信号を、制御信号用タイムスロット以外の上り通信信号用タイムスロットを用いることにより、送信することができる。
【0019】
よって、無線端末は、ハンドオーバに必要な通信中の無線基地局以外の無線基地局からの制御信号を受信することができる。更に、無線端末は、送信電力制御に必要な通信中の無線基地局からの制御信号も受信して、送信電力制御を行うことができ、無線基地局へ通信信号を送信できるので、通信中の無線端末と無線基地局は、通信を適切に行うことができる。
【0020】
又、受信タイムスロット決定手段は、上り通信信号用タイムスロットと、複数の制御信号用タイムスロットとの時間差に基づいて、受信タイムスロットを決定することが好ましい。これによれば、例えば、通信信号送信手段が、通信信号を送信する際の送信電力制御の基準となる制御信号用タイムスロットと、上り通信信号用タイムスロットとの時間差が最も小さくなるように、受信タイムスロットを決定する等、受信タイムスロット決定手段は、上り通信信号用タイムスロットと、複数の制御信号用タイムスロットとの時間差に基づいて、通信信号送信手段が、通信信号を送信する際の送信電力制御の効果が大きくなるように、受信タイムスロットを決定することができる。
【0021】
又、受信タイムスロット決定手段は、無線端末が通信を行っている無線基地局からの通信中基地局制御信号を送信する通信中基地局制御信号用タイムスロットの中から、受信タイムスロットを決定する際に、少なくとも1つの通信中基地局制御信号用タイムスロットが、上り通信信号用タイムスロットよりも早い場合には、その上り通信信号用タイムスロットよりも早い通信中基地局制御信号用タイムスロットの中で、通信中基地局制御信号用タイムスロットと上り通信信号用タイムスロットとの時間差が最も小さい通信中基地局制御信号用タイムスロットを、通信中基地局制御信号を受信する受信タイムスロットとして決定し、全ての通信中基地局制御信号用タイムスロットが、上り通信信号用タイムスロットよりも遅い場合には、通信中基地局制御信号用タイムスロットと上り通信信号用タイムスロットとの時間差が最も大きい通信中基地局制御信号用タイムスロットを、通信中基地局制御信号を受信する受信タイムスロットとして決定することが好ましい。
【0022】
以下、無線端末が通信を行っている無線基地局、即ち、無線端末が無線回線を設定して、通信信号の送受信を行っている無線基地局からの制御信号を特に、「通信中基地局制御信号」、通信中基地局制御信号を送信するタイムスロットを特に、「通信中基地局制御信号用タイムスロット」という。反対に、無線端末が通信を行っていない無線基地局、即ち、無線端末が無線回線を設定しておらず、通信信号の送受信を行っていない無線基地局からの制御信号を特に、「非通信中基地局制御信号」、非通信中基地局制御信号を送信するタイムスロットを特に、「非通信中基地局制御信号用タイムスロット」という。
【0023】
これによれば、少なくとも1つの通信中基地局制御信号用タイムスロットが、上り通信信号用タイムスロットよりも早い場合には、上り通信信号用タイムスロットよりも早い通信中基地局制御信号用タイムスロットの中から、通信中基地局制御信号用タイムスロットと上り通信信号用タイムスロットとの時間差が最も小さい通信中制御信号用タイムスロットが、通信中基地局制御信号を受信する受信タイムスロットとして決定されるので、通信信号送信手段が、通信信号を送信する際の送信電力制御の基準となる制御信号用タイムスロットと、上り通信信号用タイムスロットとの時間差を最も小さくでき、通信信号を送信する際の送信電力制御の効果を大きくすることができる。
【0024】
一方、全ての通信中基地局制御信号用タイムスロットが、上り通信信号用タイムスロットよりも遅い場合には、その上り通信信号用タイムスロットよりも遅い非通信中基地局制御信号用タイムスロットの中で、通信中基地局制御信号用タイムスロットと上り通信信号用タイムスロットとの時間差が最も大きい通信中制御信号用タイムスロットが、通信中基地局制御信号を受信する受信タイムスロットとして決定される。そのため、通信信号送信手段が、通信信号を送信した後、次の通信信号を送信する際の送信電力制御の基準となる制御信号用タイムスロットを、次の通信信号を送信するための上り通信信号用タイムスロットに近づけることができる。よって、通信信号送信手段が、通信信号を送信する際の送信電力制御の基準となる制御信号用タイムスロットと、上り通信信号用タイムスロットとの時間差を最も小さくでき、通信信号を送信する際の送信電力制御の効果を大きくすることができる。
【0025】
又、受信タイムスロット決定手段は、無線端末が通信を行っていない無線基地局からの非通信中基地局制御信号を送信する非通信中基地局制御信号用タイムスロットの中から、非通信中基地局制御信号を受信する受信タイムスロットを決定する際に、少なくとも1つの非通信中基地局制御信号用タイムスロットが、上り通信信号用タイムスロットよりも遅い場合には、上り通信信号用タイムスロットよりも遅い非通信中基地局制御信号用タイムスロットの中で、非通信中基地局制御信号用タイムスロットと上り通信信号用タイムスロットとの時間差が最も小さい非通信中基地局制御信号用タイムスロットを、非通信中基地局制御信号を受信する受信タイムスロットとして決定し、全ての非通信中基地局制御信号用タイムスロットが、上り通信信号用タイムスロットよりも早い場合には、非通信中基地局制御信号用タイムスロットと上り通信信号用タイムスロットとの時間差が最も大きい非通信中基地局制御信号用タイムスロットを、非通信中基地局制御信号を受信する受信タイムスロットとして決定することが好ましい。
【0026】
これによれば、少なくとも1つの非通信中基地局制御信号用タイムスロットが、上り通信信号用タイムスロットよりも遅い場合には、上り通信信号用タイムスロットよりも遅い非通信中基地局制御信号用タイムスロットの中から、非通信中基地局制御信号用タイムスロットと上り通信信号用タイムスロットとの時間差が最も小さい非通信中制御信号用タイムスロットが、非通信中基地局制御信号を受信する受信タイムスロットとして決定される。そのため、送信電力制御に関係のない非通信中基地局制御信号を受信する非通信中基地局制御信号用タイムスロットを、通信信号送信手段が、通信信号を送信した後、次の通信信号を送信するための上り通信信号用タイムスロットから遠ざけることができる。よって、通信信号送信手段が、次の通信信号を送信するための上り通信信号タイムスロットよりも手前にあって、その上り通信信号用タイムスロットとの時間差が小さいタイムスロットを、送信電力制御の基準となる制御信号を送信するための制御信号用タイムスロットに当てることができ、通信信号を送信する際の送信電力制御の効果を大きくすることができる。
【0027】
一方、全ての非通信中基地局制御信号用タイムスロットが、上り通信信号用タイムスロットよりも早い場合には、非通信中基地局制御信号用タイムスロットと上り通信信号用タイムスロットとの時間差が最も大きい非通信中制御信号用タイムスロットが、非通信中基地局制御信号を受信する受信タイムスロットとして決定される。そのため、送信電力制御に関係のない非通信中基地局制御信号を受信する非制御信号用タイムスロットを、通信信号送信手段が、これから通信信号を送信する通信信号用タイムスロットから遠ざけることができる。よって、通信信号送信手段が、これから通信信号を送信するための上り通信信号用タイムスロットよりも手前にあって、その上り通信信号用タイムスロットとの時間差が小さいタイムスロットを、送信電力制御の基準となる制御信号を送信するための制御信号用タイムスロットに当てることができ、通信信号を送信する際の送信電力制御の効果を大きくすることができる。
【0028】
又、制御信号用タイムスロットを決定する送信タイムスロット決定手段を備え、制御信号送信手段は、送信タイムスロット決定手段が決定した制御信号用タイムスロットで、制御信号を送信するようにしてもよい。これによれば、無線基地局は、その時の通信の状況に応じて臨機応変に送信するタイミングを変更して、制御信号を送信することができる。
【0029】
この送信タイムスロット決定手段は、上り通信信号用タイムスロットと各タイムスロットとの時間差に基づいて、制御信号用タイムスロットを決定することが好ましい。これによれば、例えば、通信信号送信手段が、通信信号を送信する際の送信電力制御の基準となる制御信号用タイムスロットと、上り通信信号用タイムスロットとの時間差が最も小さくなるように、制御信号用タイムスロットを決定する等、送信タイムスロット決定手段は、上り通信信号用タイムスロットと、各タイムスロットとの時間差に基づいて、通信信号送信手段が、通信信号を送信する際の送信電力制御の効果が大きくなるように、制御信号用タイムスロットを決定することができる。
【0030】
又、無線端末が複数の無線基地局から制御信号を受信する必要があるか否かを判断する判断手段を備え、制御信号送信手段は、判断手段による判断結果に基づいて、1フレーム中に含まれる複数の制御信号用タイムスロットを用いた制御信号の送信と、1フレーム中に含まれる1つの制御信号用タイムスロットを用いた制御信号の送信とを切り替えることが好ましい。
【0031】
これによれば、制御信号送信手段は、無線端末がハンドオーバを行う際等、無線端末が複数の無線基地局から制御信号を受信する必要がある場合にだけ、1フレーム中に含まれる複数の制御信号用タイムスロットを用いた制御信号の送信を行い、それ以外の場合には、1フレーム中に含まれる1つの制御信号用タイムスロットを用いた制御信号の送信を行うことができる。よって、無駄な制御信号の送信を回避することができ、タイムスロットを通信に有効利用することができる。
【0032】
又、他の発明に係る無線通信システムにおいては、無線端末が無線基地局と通信信号の送受信を行う通信信号用タイムスロットに、無線端末が通信を行っていない無線基地局からの非通信中基地局制御信号の送信に用いられる非通信中基地局制御信号用タイムスロット以外のタイムスロットを、優先的に割り当てる割り当て手段を備えることを特徴とする。
【0033】
このような本発明に係る無線通信システムによれば、割り当て手段が、通信信号用タイムスロットに、無線端末が通信を行っていない無線基地局からの非通信中基地局制御信号の送信に用いられている非通信中基地局制御信号用タイムスロット以外のタイムスロットを、優先的に割り当てることができる。そのため、非通信中基地局制御信号用タイムスロットが、通信信号用タイムスロットに、割り当てられることをできるだけ防止でき、非通信中基地局制御信号用タイムスロットを非通信中基地局制御信号の送信のために確保することができる。よって、無線端末は、ハンドオーバに必要な通信を行っていない無線基地局からの制御信号を受信することができる。更に、通信中の無線端末と無線基地局は、非通信中基地局制御信号用タイムスロット以外の通信信号用タイムスロットを用いて、通信信号の送受信を行うことができ、通信を適切に行うことができる。
【0034】
又、割り当て手段は、通信信号用タイムスロットに、非通信中基地局制御信号用タイムスロット以外のタイムスロットを割り当てることができない場合、通信信号用タイムスロットに、非通信中基地局制御信号用タイムスロットを割り当て、無線端末が非通信中基地局制御信号を受信する際に、通信信号用タイムスロットを、非通信中基地局制御信号用タイムスロット以外のタイムスロットに切り替えるようにすることができる。
【0035】
これによれば、通信信号用タイムスロットに、非通信中基地局制御信号用タイムスロット以外のタイムスロットを割り当てることができない場合であっても、通信信号用タイムスロットに、非通信中基地局制御信号用タイムスロットが割り当てられるため、その通信信号用タイムスロットを用いて、無線端末と無線基地局とは、通信を行うことができる。そして、無線端末が非通信中基地局制御信号を受信する必要が生じた場合には、通信信号用タイムスロットを、非通信中基地局制御信号用タイムスロット以外のタイムスロットに切り替えるため、非通信中基地局制御信号用タイムスロットを、一時的に、非通信中基地局制御信号の送信のために確保することができる。よって、無線端末は、ハンドオーバに必要な通信を行っていない無線基地局からの制御信号を受信することができる。
【0036】
【発明の実施の形態】
[第1の実施の形態]
以下、本発明の第1の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
(無線通信システム)
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る無線通信システム1の構成を示す説明図である。無線通信システム1は、IMT―2000システムである。無線通信システム1は、無線端末10と、複数の無線基地局20,30と、制御装置40と、交換機50と、IMT―2000ネットワーク60とから構成される。
【0037】
無線端末10は、無線基地局20,30と無線回線を設定して通信を行う。無線端末10は、各無線基地局20,30と、無線基地局20,30毎に異なる周波数で無線回線を設定し、通信を行う。本実施形態では、無線端末10は、無線基地局20とは、周波数f1を用いて無線回線を設定し、通信を行い、無線基地局30とは、周波数f2を用いて無線回線を設定し、通信を行う。又、無線端末10は、例えば、無線基地局20と通信中に、無線基地局20との間に設定された無線回線の品質が劣化した場合、無線回線を無線基地局30との間の無線回線に切り替えるハンドオーバを行い、反対に、無線基地局30と通信中に、無線基地局30との間に設定された無線回線の品質が劣化した場合、無線回線を無線基地局20との間の無線回線に切り替えるハンドオーバを行う。
【0038】
無線端末10は、無線部11と、制御部12とから構成される。無線部11は、制御部12の制御に基づいて、無線基地局20,30と無線回線を設定し、通信信号の送受信を行う。又、無線部11は、制御部12の制御に基づいて、無線基地局20,30からの制御信号を受信する。即ち、本実施形態において、無線部11は、無線基地局20,30に通信信号を送信する通信信号送信手段として機能する。又、無線部11は、制御信号を受信する制御信号受信手段としても機能する。尚、無線部11は、複数の無線基地局20,30のいずれか1つと、周波数f1、周波数f2のいずれか1つの周波数を用いて、通信信号の送受信を行う。又、無線部11は、制御部12の制御に基づいて、無線回線を設定する無線基地局20,30を切り替えるハンドオーバを行う。
【0039】
制御部12は、無線部11を制御する。制御部12は、無線部11が複数の無線基地局20,30から送信される制御信号を受信する受信タイムスロットを、複数の制御信号用タイムスロットの中から決定するタイムスロット決定手段として機能する。そして、制御部12は、決定した受信タイムスロットで、制御信号を受信するよう無線部11に指示をして、無線部11を制御する。又、制御部12は、無線基地局20,30から無線部11が受信した制御信号から、無線端末10に割り当てられた上り通信信号用タイムスロットに関する制御情報を取得する。そして、制御部12は、無線端末10に割り当てられた上り通信信号用タイムスロットで、無線基地局20,30に通信信号を送信するよう無線部11に指示をして、無線部11を制御する。
【0040】
この通信信号の送信に際し、制御部12は、送信電力制御を行う。制御部12は、無線部11が制御信号を受信した際の受信電力に基づいて、通信信号を送信する際の送信電力を決定する。この送信電力制御により、無線部11から無線基地局20,30に通信信号を送信する送信電力を最適化し、通信容量を増大することができる。
【0041】
又、制御部12は、ハンドオーバの制御も行う。制御部12は、無線部11が受信した無線基地局20,30からの制御信号の受信品質を、無線部11から取得する。そして、制御部12は、制御信号の受信品質に関する制御情報を、データとともに通信信号として無線基地局20,30に送信するように、無線部11に指示をする。これに対する制御装置40からのハンドオーバに関する指示を含む制御信号を、無線部11が、無線基地局20,30から受信し、制御部12は、その制御信号からハンドオーバに関する指示を取得する。そして、制御部12は、そのハンドオーバに関する指示に従って、新たに無線回線を設定するよう無線部11に指示をする。
【0042】
無線基地局20,30は、無線端末10と無線回線を設定して通信を行う。各無線基地局20,30は、無線基地局20,30毎に異なる周波数を用いて無線端末10と無線回線を設定し、通信を行う。本実施形態では、無線基地局20は、周波数f1を用いて無線回線を設定し、通信を行い、無線基地局30は、周波数f2を用いて無線回線を設定し、通信を行う。又、無線基地局20,30は、制御装置40と接続しており、制御装置40の制御に従って、無線端末10に通信信号や制御信号を送信する。
【0043】
無線基地局20,30は、無線部21,31と、制御部22,32と、インタフェース23,33とから構成される。無線部21,31は、制御部22,32の制御に基づいて、無線端末10と無線回線を設定し、通信信号の送受信を行う。又、無線部21,31は、制御部22,32の制御に基づいて、1フレーム中に含まれる複数の制御信号用タイムスロットを用いて、制御信号を無線端末10に送信する。即ち、本実施形態において、無線部21,31は、無線端末10に制御信号を送信する制御信号送信手段として機能する。尚、無線部21は、周波数f1を用いて、無線部31は周波数f2を用いて、制御信号の送信や通信信号の送受信を行う。インタフェース23,33は、制御装置40と接続し、制御装置40からの制御情報やデータを受信して、制御部22,32に伝送する。又、インタフェース23,33は、制御部22,32からの制御情報やデータを、制御装置40に送信する。
【0044】
制御部22,32は、無線部21,31を制御する。制御部22,32は、インタフェース23,33を介して、制御装置40から、制御装置40が無線基地局20,30に割り当てた制御信号用タイムスロットに関する制御情報を取得する。そして、制御部22,32は、割り当てられた制御信号用タイムスロットで、無線端末10に制御信号を送信するよう無線部21,31に指示をして、無線部21,31を制御する。本実施形態では、無線基地局20,30は、制御装置40から、制御信号用タイムスロットとして、1フレーム中に含まれる複数のタイムスロットが割り当てられる。尚、無線端末10に送信する制御信号には、制御装置40が、無線端末10に割り当てられた上り通信信号用タイムスロットに関する制御情報や、無線端末10に対するハンドオーバに関する指示、無線基地局20,30に割り当てられた制御信号用タイムスロットに関する制御情報等が含まれる。
【0045】
又、制御部22,32は、インタフェース23,33を介して、制御装置40から、制御装置40が無線基地局20,30に割り当てた下り通信信号用タイムスロットに関する制御情報を取得する。そして、制御部22,32は、割り当てられた下り通信信号用タイムスロットで、無線端末10に通信信号を送信するよう無線部21,31に指示をして、無線部21,31を制御する。又、制御部22,32は、無線部21,31が受信した無線端末10からの通信信号に含まれる制御信号の受信品質に関する制御情報や、データを取得する。そして、制御部22,32は、インタフェース23,33を介して、制御信号の品質に関する制御情報やデータを、制御装置40に送信する。
【0046】
制御装置40は、無線端末10と、無線基地局20,30との間で行われる通信を制御する。制御装置40は、無線基地局20,30と接続し、無線基地局20,30を制御する。又、制御装置40は、無線基地局20,30を介して無線端末10を制御する。又、制御装置40は、交換機50とも接続しており、無線基地局20,30から受信した無線端末10からのデータを、交換機50に送信する。又、制御装置40は、交換機50から、無線端末10に対するデータを受信し、無線基地局20,30に送信する。
【0047】
制御装置40は、制御部41と、インタフェース42とから構成される。インタフェース42は、無線基地局20,30と接続し、制御部41からの制御情報やデータを無線基地局20,30に送信する。又、インタフェース42は、無線基地局20,30から、データや制御情報を受信し、制御部41に伝送する。又、インタフェース42は、交換機50とも接続しており、無線基地局20,30から受信した無線端末10からのデータを、制御部41の指示に従って交換機50に送信する。又、インタフェース42は、交換機50から、無線端末10に対するデータを受信し、制御部41の指示に従って無線基地局20,30に送信する。
【0048】
制御部41は、インタフェース42を介して、無線基地局20,30を制御する。制御部41は、無線基地局20,30が制御信号を送信する制御信号用タイムスロットを決定する送信タイムスロット決定手段として機能する。制御部41は、決定した制御信号用タイムスロットに関する制御情報を、インタフェース42を介して、無線基地局20,30に送信することにより、無線基地局20,30の制御信号の送信を制御する。このように、制御部41は、制御信号用タイムスロットの決定結果に基づいて、無線基地局20,30の制御信号の送信を制御する基地局制御手段としても機能する。
【0049】
又、制御部41は、無線基地局20,30に、下り通信信号用タイムスロットを割り当てる。又、制御部41は、無線端末10に、上り通信信号用タイムスロットを割り当てる。制御部41は、下り通信信号用タイムスロットと上り通信信号用タイムスロットとが相互に異なるタイムスロットとなるように、下り通信信号用タイムスロット、上り通信信号用タイムスロットを割り当てる。そして、制御部41は、インタフェース42を介して、下り通信信号用タイムスロットに関する制御情報を、無線基地局20,30に送信することにより、無線基地局20,30の通信信号の送信を制御する。又、制御部41は、インタフェース42を介して、上り通信信号用タイムスロットに関する制御情報を、無線基地局20,30に送信し、その情報を無線端末10に送信するよう指示することにより、無線端末10の上り通信信号用タイムスロットを用いた通信信号の送信を制御する。
【0050】
又、制御部41は、無線端末10のハンドオーバを制御する。具体的には、制御部41は、無線基地局20,30から、インタフェース42を介して、無線端末10からの制御信号の受信品質に関する制御情報等を取得する。制御部41は、制御信号の受信品質が劣化している場合には、ハンドオーバを行う必要があると判断する。一方、制御部41は、制御信号の受信品質が良好な場合には、ハンドオーバを行う必要がないと判断する。そして、制御部41は、ハンドオーバを行う必要があると判断した場合、無線端末10に対するハンドオーバの指示に関する制御情報を、インタフェース42を介して、無線基地局20,30に送信し、無線基地局20,30に対して、その制御情報を無線端末10に送信するよう指示をする。
【0051】
又、制御部41は、無線基地局20,30から受信した無線端末10からのデータを、交換機50に送信するようインタフェース42に指示をする。又、制御装置40は、交換機50から受信した無線端末10に対するデータを、インタフェース42を介して受信し、無線基地局20,30に送信するようインタフェース42に指示をする。
【0052】
交換機50は、制御装置40とIMT―2000ネットワーク60と接続している。交換機50は、自身の配下にある無線端末10に宛てて送信されたデータを、IMT―2000ネットワーク60を介して受信し、制御装置40に送信する。又、交換機50は、無線端末10から送信されたデータを、制御装置40から受信し、IMT―2000ネットワーク60を介して、他の交換機50に送信する。
【0053】
IMT―2000ネットワーク60は、IMT−2000で規格化されている方式による移動通信網であり、IMT―2000ネットワーク60には、複数の交換機50が接続している。IMT―2000ネットワーク60は、交換機50から送信されたデータを、そのデータの宛先である無線端末10が配下にある交換機50まで転送する。
【0054】
(通信方法)
次に、上記無線通信システム1を用いた通信方法を説明する。図2は、本発明の第1の実施の形態に係る通信方法を説明する説明図である。以下、図2を用いて説明する。図2では、横軸は時間軸を表しており、無線端末10と、無線基地局20,30とが行う通信信号、制御信号の送受信を、時間軸に対して表している。又、図2に示すように、1フレームは、15個のタイムスロットに分割されている。1フレームの長さは、10msであり、各タイムスロットは、上りの通信信号の送信や、下りの通信信号や制御信号の送信に割り当てることができる。フレームには、時間の経過に従って、1から順番に番号が付与されている。タイムスロットには、時間の経過に従って、1〜15までの番号が順番に付与されている。
【0055】
図2においては、無線端末10は、無線基地局20と無線回線を設定し、通信を行っている。まず、フレーム番号1のタイムスロット番号1で、無線基地局20が制御信号A110を、周波数f1を用いて送信する。同時に、フレーム番号1のタイムスロット番号1で、無線基地局30が制御信号B111を、周波数f2を用いて送信する。このとき、無線端末10は、通信中の無線基地局20からの制御信号A110を受信する。以下、無線基地局20が送信する制御信号を制御信号A、無線基地局30が送信する制御信号を制御信号Bとする。
【0056】
次に、フレーム番号1のタイムスロット番号5で、無線端末10が、データを含む通信信号C120を無線基地局20に送信する。無線端末10は、通信信号C120を送信する送信電力を、タイムスロット番号1のタイムスロットで、制御信号A110を受信した際の受信電力に基づいて決定する。次に、無線基地局20が、フレーム番号1のタイムスロット番号7のタイムスロットで、通信信号130Dを無線端末10に送信する。以下、無線端末30が送信する通信信号を通信信号C、無線基地局20が送信する通信信号を通信信号Dとする。
【0057】
次に、フレーム番号1のタイムスロット番号9で、無線基地局20が制御信号A110を、周波数f1を用いて送信する。同時に、フレーム番号9のタイムスロット番号1で、無線基地局30が制御信号B111を、周波数f2を用いて送信する。このとき、無線端末10は、通信を行っていない無線基地局30からの制御信号B111を受信する。フレーム番号2においても、フレーム番号1と同様にして、制御信号、通信信号の送受信が行われる。
【0058】
このように、無線基地局20と無線基地局30は、各フレームにおいて、同じタイムスロット番号1、タイムスロット番号9のタイムスロットで制御信号を送信しており、制御信号を送信するタイムスロットが同期している。又、無線基地局20,30は、タイムスロット番号1、タイムスロット番号9のタイムスロットという、1フレーム中に含まれる2つの制御信号用タイムスロットを用いて、制御信号A、制御信号Bを送信する。
【0059】
(各信号の送受信方法)
次に、各信号の送受信方法について、詳細に説明する。
(1)制御信号の送信方法
まず、制御信号の送信方法について説明する。制御装置40の制御部41は、無線基地局20,30が、1フレーム中に2回、制御信号を送信できるように、1フレーム中に含まれる2つのタイムスロットを、制御信号用タイムスロットとして決定する。更に、制御部41は、無線基地局20と無線基地局30とが、同じタイムスロットで、制御信号を送信できるように、制御信号用タイムスロットを決定する。
【0060】
図2では、制御部41は、各フレームにおいて、タイムスロット番号1のタイムスロットと、タイムスロット番号9のタイムスロットを、制御信号用タイムスロットに決定する。制御部41は、インタフェース42を介して、タイムスロット番号1とタイムスロット番号9のタイムスロットを制御信号用タイムスロットとして用いるよう指示する制御情報を、無線基地局20,30に送信して、タイムスロット番号1とタイムスロット番号9のタイムスロットを用いて制御信号を送信するよう指示する。
【0061】
無線基地局20,30のインタフェース23,33は、制御情報を受信し、制御部22,32に伝送する。制御部22,32は、制御情報から、制御信信号用タイムスロットとしてタイムスロット番号1と、タイムスロット番号9のタイムスロットが割り当てられたことを取得し、無線部21,31に、タイムスロット番号1とタイムスロット番号9のタイムスロットで制御信号を、無線端末10に送信するよう指示をする。
【0062】
そして、無線部21が、無線端末10に制御信号A110を、1フレーム中に含まれる複数の制御信号用タイムスロット、即ち、各フレームのタイムスロット番号1と、タイムスロット番号9のタイムスロットで、周波数f1を用いて送信する。又、無線部31が、無線端末10に制御信号B111を、1フレーム中に含まれる複数の制御信号用タイムスロット、即ち、各フレームのタイムスロット番号1と、タイムスロット番号9のタイムスロットで、周波数f2を用いて送信する。又、制御部22,32は、割り当てられた制御信号用タイムスロットのタイムスロット番号を含む制御信号を、無線端末10に送信するよう無線部21,31に指示をし、無線部21,31が無線端末10に送信する。
【0063】
(2)通信信号の送受信方法
次に、通信信号の送受信方法について説明する。制御装置40の制御部41は、上り通信信号用タイムスロットと、下り通信信号用タイムスロットが相互に異なるように、通信信号用タイムスロットを決定する。更に、制御部41は、制御信号用タイムスロット以外のタイムスロットの中から、通信信号用タイムスロットを決定する。図2では、制御部41は、各フレームにおいて、
タイムスロット番号5のタイムスロットを、上り通信信号用タイムスロットに、タイムスロット番号7のタイムスロットを、下り通信信号用タイムスロットに決定する。
【0064】
制御部41は、インタフェース42を介して、タイムスロット番号7のタイムスロットを、下り通信信号用タイムスロットとして用いるよう指示する制御情報を、無線基地局20に送信して、タイムスロット番号7のタイムスロットを用いて通信信号を送信するよう指示する。無線基地局20のインタフェース23は、制御情報を受信し、制御部22に伝送する。制御部22は、制御情報から、下り通信信号用タイムスロットとしてタイムスロット番号7のタイムスロットが割り当てられたことを取得し、無線部21に、タイムスロット番号7のタイムスロットで、通信信号を無線端末10に送信するよう指示をする。そして、無線部21が、周波数f1を用いて、通信信号D130を、各フレームのタイムスロット番号7のタイムスロットで、無線端末10に送信する。
【0065】
又、制御部41は、インタフェース42を介して、タイムスロット番号5のタイムスロットを、上り通信信号用タイムスロットとして用いるよう指示する制御情報を無線基地局20に送信し、無線基地局20に、その制御情報を無線端末10に送信するよう指示する。無線基地局20は、制御装置40からのタイムスロット番号5のタイムスロットを、上り通信信号用タイムスロットとして用いるよう指示する制御情報を含む制御信号を、無線端末10に送信する。無線端末10の受信部11は、制御信号を受信し、制御部12に伝送する。制御部12は、制御信号から、上り通信信号用タイムスロットとしてタイムスロット番号5のタイムスロットが割り当てられたことを取得し、無線部11に、タイムスロット番号5のタイムスロットで通信信号を送信するよう指示をする。そして、無線部11が、通信信号C120を、各フレームのタイムスロット番号5のタイムスロットで、周波数f1を用いて無線基地局20に送信する。
【0066】
(3)制御信号の受信方法
次に、制御信号の受信方法について説明する。無線端末10の制御部12は、無線基地局20,30から制御信号が送信される複数の制御信号用タイムスロットの中から、制御信号を受信する受信タイムスロットを決定する。制御部12は、上り通信信号用タイムスロットと、各制御信号用タイムスロットとの時間差に基づいて、受信タイムスロットを決定する。具体的には、制御部12は、無線部11が通信信号を送信する際の送信電力制御の基準となる制御信号用タイムスロットと、上り通信信号用タイムスロットとの時間差が最も小さくなるように、受信タイムスロットを決定する。
【0067】
本実施形態では、制御部12は、タイムスロット番号を用いて、上り通信信号用タイムスロットと、制御信号用タイムスロットとの時間差がどうなっているかを判断し、受信タイムスロットを決定することができる。制御部12は、最初に、無線端末10が通信を行っている無線基地局20からの通信中基地局制御信号である制御信号A110を送信している、通信中基地局制御信号用タイムスロットであるタイムスロット番号1と、タイムスロット番号9のタイムスロットの中から、通信中基地局制御信号である制御信号A110を受信する受信タイムスロットを決定する。
【0068】
具体的には、制御部12は、図3に示す手順に従い、受信タイムスロットを決定する。図3は、本発明の第1の実施の形態に係る受信タイムスロット決定方法の手順を示すフロー図である。まず、制御部12は、制御信号A110を送信する通信中基地局制御信号用タイムスロットのタイムスロット番号の少なくとも1つが、無線部11が、通信信号C120を送信する上り通信信号用タイムスロットのタイムスロット番号よりも、小さいか否かを判断する(S101)。これにより、制御部12は、少なくとも1つの通信中基地局制御信号用タイムスロットが、上り通信信号用タイムスロットよりも早いか否かを判断できる。
【0069】
制御部12は、ステップ(S101)において、制御信号A110を送信する通信中基地局制御信号用タイムスロットのタイムスロット番号の少なくとも1つが、通信信号C120を送信する上り通信信号用タイムスロットのタイムスロット番号よりも小さい場合、通信信号C120を送信する上り通信信号用タイムスロットのタイムスロット番号よりも小さい制御信号A110を送信する通信中基地局制御信号用タイムスロットのタイムスロット番号のうち、最も大きいタイムスロット番号の通信中基地局制御信号用タイムスロットを、通信中基地局制御信号を受信する受信タイムスロットに決定する(S102)。
【0070】
これにより、制御部12は、上り通信信号用タイムスロットよりも早い通信中基地局制御信号用タイムスロットの中から、通信中基地局御信号用タイムスロットと上り通信信号用タイムスロットとの時間差が最も小さい通信中基地局制御信号用タイムスロットを、通信中基地局制御信号を受信する受信タイムスロットに決定できる。
【0071】
一方、制御部12は、ステップ(S101)において、制御信号A110を送信する通信中基地局制御信号用タイムスロットのタイムスロット番号の全てが、通信信号C120を送信する上り通信信号用タイムスロットのタイムスロット番号よりも大きい場合、制御信号A110を送信する通信中基地局制御信号用タイムスロットのタイムスロット番号のうち、最も大きいタイムスロット番号の通信中基地局制御信号用タイムスロットを、通信中基地局制御信号を受信する受信タイムスロットに決定する(S103)。これにより、制御部12は、通信中基地局御信号用タイムスロットと上り通信信号用タイムスロットとの時間差が最も大きい通信中基地局制御信号用タイムスロットを、通信中基地局制御信号を受信する受信タイムスロットに決定できる。
【0072】
図2の場合、通信信号C120を送信する上り通信信号用タイムスロットのタイムスロット番号5よりも、制御信号A110を送信する通信中基地局制御信号用タイムスロットのタイムスロット番号1の方が小さいため、ステップ(S101)における判断の結果、ステップ(S102)に進む。そして、制御部12は、通信信号C120を送信する上り通信信号用タイムスロットのタイムスロット番号5よりも小さい制御信号A110を送信する通信中基地局制御信号用タイムスロットのタイムスロット番号のうち、最も大きいタイムスロット番号1の通信中基地局制御信号用タイムスロットを、通信中基地局制御信号である制御信号A110を受信する受信タイムスロットに決定する。このようにして、制御部12は、最初に、通信中基地局制御信号である制御信号A110を送信している、通信中基地局制御信号用タイムスロットの中から、通信中基地局制御信号である制御信号A110を受信する受信タイムスロットを、タイムスロット番号1のタイムスロットと決定する。
【0073】
最後に、制御部12は、決定した通信中基地局制御信号である制御信号A110を受信する受信タイムスロット以外の制御信号用タイムスロットの中から、通信を行っていない非通信中基地局制御信号である制御信号B111を受信する受信タイムスロットを決定する。図2の場合、通信中基地局制御信号である制御信号A110を受信する受信タイムスロットであるタイムスロット番号1のタイムスロット以外であるタイムスロット番号9の制御信号用タイムスロットを、通信を行っていない非通信中基地局制御信号である制御信号B111を受信する受信タイムスロットに決定する。
【0074】
そして、制御部12は、決定した受信タイムスロットで、制御信号を受信するよう無線部11に指示をする。無線部11は、制御信号A110を、タイムスロット番号1のタイムスロットで、周波数f1を用いて受信し、制御信号B111を、タイムスロット番号9のタイムスロットで、周波数f2を用いて受信する。
【0075】
(効果)
このような第1の実施の形態に係る無線通信システム1、無線端末10、無線基地局20,30、制御装置40及び通信方法によれば、無線部21,31が、1フレーム中に含まれる複数の制御信号用タイムスロットを用いて、制御信号A110、制御信号B111を送信する。そして、制御部12が、その複数の制御信号用タイムスロットの中から、制御信号A110、制御信号111を受信する受信タイムスロットを決定し、無線部11が、その決定した受信タイムスロットで制御信号A110、制御信号B111をそれぞれ受信する。更に、無線部11は、制御信号用タイムスロット以外の上り通信信号用タイムスロットを用いて、通信信号C120を無線基地局20に送信する。
【0076】
そのため、複数の無線基地局20,30から、1フレーム中に、複数回、制御信号A110、制御信号B111が送信され、無線端末10は、その中から各無線基地局20,30からの制御信号A110、制御信号B111を受信する受信タイムスロットをそれぞれ選択して、各無線基地局20,30からの制御信号A110、制御信号B111を受信することができる。更に、無線端末10は、通信信号C120を、制御信号用タイムスロット以外の上り通信信号用タイムスロットを用いることにより、送信することができる。
【0077】
よって、無線端末10は、ハンドオーバに必要な通信中の無線基地局20以外の無線基地局30からの制御信号B111を、1フレーム中に、必ず1回は受信することができる。更に、無線端末10は、送信電力制御に必要な通信中の無線基地局20からの制御信号A110も受信して、送信電力制御を行うことができ、無線基地局20へ通信信号を送信できるので、通信容量を劣化させることなく、通信中の無線端末10と無線基地局20は、通信を適切に行うことができる。
【0078】
又、制御部12は、上り通信信号用タイムスロットと、複数の制御信号用タイムスロットとの時間差に基づいて、無線部11が、通信信号C120を送信する際の送信電力制御の基準となる制御信号用タイムスロットと、上り通信信号用タイムスロットとの時間差が最も小さくなるように、受信タイムスロットを決定することができる。そのため、無線部11が、通信信号C120を送信する際の送信電力制御の効果が大きくなるように、受信タイムスロットを決定することができる。特に、本実施形態では、制御部12は、タイムスロット番号を用いて、上り通信信号用タイムスロットと、制御信号用タイムスロットとの時間差がどうなっているかを判断し、受信タイムスロットを決定することにより、簡単に受信タイムスロットを決定することができる。
【0079】
更に、制御部12は、少なくとも1つの通信中基地局制御信号用タイムスロットのタイムスロット番号が、上り通信信号用タイムスロットのタイムスロット番号よりも小さい場合、即ち、少なくとも1つの通信中基地局制御信号用タイムスロットが、上り通信信号用タイムスロットよりも早い場合には、上り通信信号用タイムスロットよりも早い通信中基地局制御信号用タイムスロットの中から、通信中基地局制御信号用タイムスロットと上り通信信号用タイムスロットとの時間差が最も小さい通信中制御信号用タイムスロットであるタイムスロット番号1のタイムスロットを、通信中基地局制御信号である制御信号A110を受信する受信タイムスロットとして決定するので、無線部11が、通信信号C120を送信する際の送信電力制御の基準となるタイムスロット番号1の制御信号用タイムスロットと、タイムスロット番号5の上り通信信号用タイムスロットとの時間差を最も小さくでき、通信信号C120を送信する際の送信電力制御の効果を大きくすることができる。
【0080】
一方、制御部12は、全ての通信中基地局制御信号用タイムスロットのタイムスロット番号が、上り通信信号用タイムスロットのタイムスロット番号よりも大きい場合、即ち、全ての通信中基地局制御信号用タイムスロットが、上り通信信号用タイムスロットよりも遅い場合には、その上り通信信号用タイムスロットよりも遅い非通信中基地局制御信号用タイムスロットの中で、通信中基地局制御信号用タイムスロットと上り通信信号用タイムスロットとの時間差が最も大きい通信中制御信号用タイムスロットを、通信中基地局制御信号を受信する受信タイムスロットとして決定する。そのため、無線部11が、通信信号C120を送信した後、次の通信信号C120を送信する際の送信電力制御の基準となる制御信号用タイムスロットを、次の通信信号C120を送信するための上り通信信号用タイムスロットに近づけることができる。よって、無線部11が、通信信号C120を送信する際の送信電力制御の基準となる制御信号用タイムスロットと、上り通信信号用タイムスロットとの時間差を最も小さくでき、通信信号C120を送信する際の送信電力制御の効果を大きくすることができる。
【0081】
又、制御部41が、制御信号用タイムスロットを決定し、無線部21,31は、制御部41が決定した制御信号用タイムスロットで、制御信号A110、制御信号111を送信するため、無線基地局20,30は、その時の通信の状況等に応じて臨機応変に送信するタイミングを変更して、制御信号A110、制御信号111を送信することができる。更に、制御部41は、無線基地局20,30が、1フレーム中に2回、制御信号を送信できるように、1フレーム中に含まれる2つのタイムスロットを、制御信号用タイムスロットとして決定し、かつ、無線基地局20と無線基地局30とが、同じタイムスロットで、制御信号を送信できるように、制御信号用タイムスロットを決定する。そのため、無線通信システム1は、制御信号A110、制御信号B111の送信のために占有されるタイムスロットを、2つに抑えることができ、多くのタイムスロットを通信信号の送受信のために利用することができる。よって、無線通信システム1は、特に、無線基地局20,30が多数存在し、無線回線を設定するために必要な周波数が多く必要な場合に有効である。
【0082】
[第2の実施の形態]
次に、本発明に係る第2の実施の形態について説明する。本実施形態に係る無線通信システム1、無線端末10、無線基地局20,30、制御装置40、通信方法は、無線端末10の制御部12が異なり、その制御部12が行う受信タイムスロットの決定方法が異なる以外は、第1の実施の形態と実質的に同様である。
【0083】
(制御信号の受信方法)
無線端末10の制御部12は、第1の実施の形態と同様に、無線部11が通信信号を送信する際の送信電力制御の基準となる制御信号用タイムスロットと、上り通信信号用タイムスロットとの時間差が最も小さくなるように、受信タイムスロットを決定する。
【0084】
本実施形態では、制御部12は、最初に、無線端末10が通信を行っていない無線基地局30からの非通信中基地局制御信号である制御信号B111を送信している、非通信中基地局制御信号用タイムスロットであるタイムスロット番号1と、タイムスロット番号9のタイムスロットの中から、非通信中基地局制御信号である制御信号B111を受信する受信タイムスロットを決定する。
【0085】
具体的には、制御部12は、図4に示す手順に従い、受信タイムスロットを決定する。図4は、本発明の第2の実施の形態に係る受信タイムスロット決定方法の手順を示すフロー図である。まず、制御部12は、制御信号B111を送信する非通信中基地局制御信号用タイムスロットのタイムスロット番号の少なくとも1つが、無線部11が、通信信号C120を送信する上り通信信号用タイムスロットのタイムスロット番号よりも、大きいか否かを判断する(S201)。これにより、制御部12は、少なくとも1つの非通信中基地局制御信号用タイムスロットが、上り通信信号用タイムスロットよりも遅いか否かを判断できる。
【0086】
制御部12は、ステップ(S201)において、制御信号B111を送信する非通信中基地局制御信号用タイムスロットのタイムスロット番号の少なくとも1つが、通信信号C120を送信する上り通信信号用タイムスロットのタイムスロット番号よりも小さい場合、通信信号C120を送信する上り通信信号用タイムスロットのタイムスロット番号よりも大きい制御信号B111を送信する非通信中基地局制御信号用タイムスロットのタイムスロット番号のうち、最も小さいタイムスロット番号の非通信中基地局制御信号用タイムスロットを、非通信中基地局制御信号を受信する受信タイムスロットに決定する(S202)。
【0087】
これにより、制御部12は、上り通信信号用タイムスロットよりも遅い非通信中基地局制御信号用タイムスロットの中から、通信中基地局御信号用タイムスロットと上り通信信号用タイムスロットとの時間差が最も小さい非通信中基地局制御信号用タイムスロットを、非通信中基地局制御信号を受信する受信タイムスロットに決定できる。
【0088】
一方、制御部12は、ステップ(S201)において、制御信号B111を送信する非通信中基地局制御信号用タイムスロットのタイムスロット番号の全てが、通信信号C120を送信する上り通信信号用タイムスロットのタイムスロット番号よりも小さい場合、制御信号B111を送信する非通信中基地局制御信号用タイムスロットのタイムスロット番号のうち、最も小さいタイムスロット番号の非通信中基地局制御信号用タイムスロットを、非通信中基地局制御信号を受信する受信タイムスロットに決定する(S203)。これにより、制御部12は、非通信中基地局御信号用タイムスロットと上り通信信号用タイムスロットとの時間差が最も大きい通信中基地局制御信号用タイムスロットを、非通信中基地局制御信号を受信する受信タイムスロットに決定できる。
【0089】
図2の場合、通信信号C120を送信する上り通信信号用タイムスロットのタイムスロット番号5よりも、制御信号B111を送信する非通信中基地局制御信号用タイムスロットのタイムスロット番号9の方が大きいため、ステップ(S201)における判断の結果、ステップ(S202)に進む。そして、制御部12は、通信信号C120を送信する上り通信信号用タイムスロットのタイムスロット番号5よりも大きい制御信号B111を送信する非通信中基地局制御信号用タイムスロットのタイムスロット番号のうち、最も小さいタイムスロット番号9の非通信中基地局制御信号用タイムスロットを、非通信中基地局制御信号である制御信号B111を受信する受信タイムスロットに決定する。このようにして、制御部12は、最初に、非通信中基地局制御信号である制御信号B111を送信している、非通信中基地局制御信号用タイムスロットの中から、非通信中基地局制御信号である制御信号B111を受信する受信タイムスロットを、タイムスロット番号9のタイムスロットと決定する。
【0090】
最後に、制御部12は、決定した非通信中基地局制御信号である制御信号B111を受信する受信タイムスロット以外の制御信号用タイムスロットの中から、通信を行っている通信中基地局制御信号である制御信号A110を受信する受信タイムスロットを決定する。図2の場合、非通信中基地局制御信号である制御信号B111を受信する受信タイムスロットであるタイムスロット番号9のタイムスロット以外であるタイムスロット番号1の制御信号用タイムスロットを、通信を行っている通信中基地局制御信号である制御信号A110を受信する受信タイムスロットに決定する。
【0091】
そして、制御部12は、決定した受信タイムスロットで、制御信号を受信するよう無線部11に指示をする。無線部11は、制御信号A110を、タイムスロット番号1のタイムスロットで、周波数f1を用いて受信し、制御信号B111を、タイムスロット番号9のタイムスロットで、周波数f2を用いて受信する。
【0092】
(効果)
このような第2の実施の形態に係る無線通信システム1、無線端末10、無線基地局20,30、制御装置40及び通信方法によれば、少なくとも1つの非通信中基地局制御信号用タイムスロットのタイムスロット番号が、上り通信信号用タイムスロットのタイムスロット番号よりも大きい場合、即ち、少なくとも1つの非通信中基地局制御信号用タイムスロットが、上り通信信号用タイムスロットよりも遅い場合には、上り通信信号用タイムスロットよりも遅い非通信中基地局制御信号用タイムスロットの中から、非通信中基地局制御信号用タイムスロットと上り通信信号用タイムスロットとの時間差が最も小さい非通信中制御信号用タイムスロットを、非通信中基地局制御信号である制御信号B111を受信する受信タイムスロットとして決定する。
【0093】
そのため、送信電力制御に関係のない非通信中基地局制御信号である制御信号B111を受信する非通信中基地局制御信号用タイムスロットを、無線部11が、フレーム番号1のフレームで通信信号C120を送信した後、フレーム番号2のフレームで通信信号C120を送信するための上り通信信号用タイムスロットから遠ざけることができる。よって、無線部11が、フレーム番号2のフレームで通信信号C120を送信するための上り通信信号タイムスロットよりも手前にあって、その上り通信信号用タイムスロットとの時間差が小さいタイムスロットを、送信電力制御の基準となる制御信号A110を送信する制御信号用タイムスロットに当てることができ、フレーム番号2のフレームで通信信号C120を送信する際の送信電力制御の効果を大きくすることができる。
【0094】
一方、全ての非通信中基地局制御信号用タイムスロットのタイムスロット番号が、上り通信信号用タイムスロットのタイムスロット番号よりも小さい場合、即ち、上り通信信号用タイムスロットよりも早い場合には、非通信中基地局制御信号用タイムスロットと上り通信信号用タイムスロットとの時間差が最も大きい非通信中制御信号用タイムスロットが、非通信中基地局制御信号である制御信号B111を受信する受信タイムスロットとして決定される。そのため、送信電力制御に関係のない非通信中基地局制御信号である制御信号B111を受信する非制御信号用タイムスロットを、無線部11が、これから通信信号C120を送信する通信信号用タイムスロットから遠ざけることができる。よって、無線部11が、これから通信信号C120を送信するための上り通信信号用タイムスロットよりも手前にあって、その上り通信信号用タイムスロットとの時間差が小さいタイムスロットを、送信電力制御の基準となる制御信号を送信する制御信号用タイムスロットに当てることができ、通信信号C120を送信する際の送信電力制御の効果を大きくすることができる。
【0095】
[第3の実施の形態]
次に、本発明に係る第3の実施の形態について説明する。本実施形態に係る無線通信システム1、無線端末10、無線基地局20,30、制御装置40、通信方法は、制御装置40の制御部41、無線端末10の制御部12が異なり、制御装置40と、無線基地局20,30とが行う制御信号の送信方法と、無線端末10が行う受信タイムスロットの決定方法が異なる以外は、第1の実施の形態と、実質的に同様である。
【0096】
(制御装置)
本実施形態では、制御装置40の制御部41は、無線端末10が複数の無線基地局20,30からの制御信号を受信する必要があるか否かを判断する判断手段としても機能する。具体的には、制御部41は、無線基地局20,30から、インタフェース42を介して、無線端末10からの制御信号の受信品質に関する制御情報等を取得する。ここでは、無線端末10が、無線基地局20と通信を行っている場合を例にとって説明する。制御部41は、現在通信中の無線基地局20からの制御信号Aの受信品質が劣化している場合には、ハンドオーバを行う必要があるため、無線端末10は、無線基地局20からの制御信号Aだけでなく、無線基地局30からの制御信号Bを受信する必要がある、即ち、複数の無線基地局20,30からの制御信号を受信する必要があると判断する。一方、制御部41は、無線基地局20からの制御信号Aの受信品質が良好な場合には、ハンドオーバを行う必要がないため、無線端末10は、複数の無線基地局20,30からの制御信号を受信する必要はなく、現在、通信中の無線基地局20からの制御信号Aの受信だけを行っていればよいと判断する。
【0097】
そして、制御部41は、その判断結果に基づいて、複数の無線基地局20,30からの制御信号を受信する必要があると判断した場合には、制御信号用タイムスロットとして、1フレーム中に含まれる複数のタイムスロットを決定し、複数の無線基地局20,30からの制御信号を受信する必要がないと判断した場合には、制御信号用タイムスロットとして、1フレーム中の1つのタイムスロットを決定する。これにより、制御部41は、1フレームに含まれる複数の制御信号用タイムスロットを用いた制御信号の送信と、1フレーム中に含まれる1つの制御信号用タイムスロットを用いた制御信号の送信との切り替えを制御することができる。
【0098】
このようにして、無線基地局20,30は、制御装置40から、制御信号用タイムスロットとして、1フレーム中に含まれる複数のタイムスロットが割り当てられる場合や、1フレーム中の1つのタイムスロットが割り当てられる場合がある。そのため、無線基地局20,30の制御部22,32は、この制御装置40からの割り当てに従って、制御信号の送信を無線部21,31に指示することにより、1フレームに含まれる複数の制御信号用タイムスロットを用いた制御信号の送信と、1フレーム中に含まれる1つの制御信号用タイムスロットを用いた制御信号の送信とを切り替えることができる。
【0099】
(制御信号の送信方法)
次に、図2示したように、1フレームが15個のタイムスロットに分割され、1〜15までのタイムスロット番号が付与されている場合を例にとって、制御信号の送信方法をより詳細に説明する。制御装置40の制御部41は、上記のようにして、無線端末10が通信を行っていない無線基地局30からの制御信号Bを受信する必要がないと判断した場合、制御信号用タイムスロットとして、1フレーム中の1つのタイムスロットを決定する。ここでは、制御部41は、タイムスロット番号1のタイムスロットを、制御信号用タイムスロットに決定する。そして、無線基地局20,30の無線部22,32がそれぞれ、タイムスロット番号1のタイムスロットで、制御信号A、制御信号Bを送信する。
【0100】
一方、制御装置40の制御部41は、無線端末10が通信を行っていない無線基地局30からの制御信号Bを受信する必要があると判断した場合、制御信号用タイムスロットとして、1フレーム中の複数のタイムスロットを決定する。ここでは、制御部41は、既に、制御信号用タイムスロットとして決定されているタイムスロット番号1のタイムスロットに加えて、もう1つのタイムスロットを、制御信号用タイムスロットとして決定する。又、制御部41は、無線基地局20が送信する制御信号Aを送信する制御信号用タイムスロットを決定し、制御信号Aを2回送信するようにする。例えば、制御部41は、タイムスロット番号1のタイムスロットに加えて、タイムスロット番号9のタイムスロットを、制御信号Aを送信する制御信号用タイムスロットに決定する。そして、無線基地局20の無線部22は、タイムスロット番号1、タイムスロット番号9のタイムスロットで、制御信号Aを2回送信し、無線基地局30の無線部32は、タイムスロット番号1で制御信号Bを、1回送信する。
【0101】
尚、制御部41は、無線基地局30が送信する制御信号Bを送信する制御信号用タイムスロットを決定し、制御信号Bを2回送信するようにしてもよいし、無線基地局20が送信する制御信号Aを送信する制御信号用タイムスロットと、無線基地局30が送信する制御信号Bを送信する制御信号用タイムスロットの両方を決定し、制御信号A、制御信号Bの両方を2回送信するようにしてもよい。
【0102】
又、制御部41は、制御信号用タイムスロットを、上り通信信号用タイムスロットと、各タイムスロットとの時間差に基づいて決定するようにしてもよい。その場合、制御部41は、上り通信信号用タイムスロットと、制御信号用タイムスロットとの時間差が小さくなるように、制御信号用タイムスロットを決定する。ここでは、制御部41は、タイムスロット番号を用いて、上り通信信号用タイムスロットと、各タイムスロットとの時間差がどうなっているかを判断し、決定する。
【0103】
以下、上記したように、制御部41が、既に制御信号用タイムスロットとして決定されているタイムスロット番号1のタイムスロットに加えて、無線基地局20が送信する制御信号Aを送信する制御信号用タイムスロットをもう1つ決定する場合を例にとって説明する。制御部41は、まず、ある通信信号Cを送信するタイムスロットよりも早いタイムスロットを選択する。例えば、ある通信信号Cを送信するタイムスロットがタイムスロット番号5であった場合、制御部41は、タイムスロット番号5よりもタイムスロット番号の小さいタイムスロット選択する。ここでは、タイムスロット番号1〜4のタイムスロットが選択される。
【0104】
次に、制御部41は、選択したタイムスロット番号5よりもタイムスロット番号の小さいタイムスロットの中から、無線基地局20が制御信号Aを送信することが可能なタイムスロットであって、かつ、無線端末10が、無線基地局20,30から通信信号Dや制御信号A、制御信号Bを受信していないタイムスロットを選択する。ここで、無線基地局20が制御信号Aを送信することが可能なタイムスロットとは、無線端末10が無線基地局20に、他の通信信号Cを送信するために用いている上り通信信号用タイムスロット以外のタイムスロットをいう。他の通信信号Cがない場合、タイムスロット番号2〜4のタイムスロットが選択される。
【0105】
最後に、制御部41は、選択した無線基地局20が制御信号Aを送信することが可能なタイムスロットであって、かつ、無線端末10が、無線基地局20,30から通信信号Dや制御信号A、制御信号Bを受信していないタイムスロットの中から、最もタイムスロット番号の大きいタイムスロットを、制御信号用タイムスロットに決定する。ここでは、タイムスロット番号4のタイムスロットが選択される。
【0106】
これにより、制御部41は、ある通信信号Cを送信する際の送信電力制御の基準となる制御信号Aの制御信号用タイムスロットを、通信信号Cの通信信号用タイムスロットよりも早く、他の通信信号Cや制御信号A、制御信号Bの送信や受信に使用されていないタイムスロットの中で、通信信号Cを送信する上り通信信号用タイムスロットと、制御信号Aを送信する制御信号用タイムスロットとの時間差が最も小さいタイムスロットに決定できる。
【0107】
(無線端末、制御信号の受信方法)
上記のように、制御装置40が、無線端末10が通信を行っていない無線基地局30からの制御信号Bを受信する必要がないと判断し、無線基地局20,30が、タイムスロット番号1のタイムスロットのみで、即ち、1フレーム中の1つの制御信号用タイムスロットで、制御信号A、制御信号Bを送信する場合、無線端末10の制御部12は、通信中の無線基地局20からの制御信号Aを受信する受信タイムスロットに、タイムスロット番号1の制御信号用タイムスロットを決定する。そして、無線部11は、タイムスロット番号1の制御信号用タイムスロットで、制御信号Aを受信する。
【0108】
一方、制御装置40が、無線端末10が通信を行っていない無線基地局30からの制御信号Bを受信する必要があると判断し、無線基地局20が、タイムスロット番号1とタイムスロット番号9の2つのタイムスロットで、即ち、1フレーム中の複数の制御信号用タイムスロットで、制御信号Aを送信し、無線基地局30が、タイムスロット番号1のタイムスロットのみで、即ち、1フレーム中の1つの制御信号用タイムスロットで、制御信号Bを送信する場合、制御信号Bが送信される制御信号用タイムスロットは、1つしかないので、無線端末10の制御部12は、通信を行っていない無線基地局30からの制御信号Bを受信する受信タイムスロットを、タイムスロット番号1の制御信号用タイムスロットに決定する。そして、制御部12は、通信中の無線基地局20からの制御信号Aを受信する受信タイムスロットを、通信を行っていない無線基地局30からの制御信号Bを受信するタイムスロット番号1以外のタイムスロットである、タイムスロット番号9の制御信号用タイムスロットに決定する。そして、無線部11は、タイムスロット番号1の制御信号用タイムスロットで、制御信号Bを受信し、タイムスロット番号9の制御信号用タイムスロットで、制御信号Aを受信する。
【0109】
(効果)
このような第3の実施の形態に係る無線通信システム1、無線端末10、無線基地局20,30、制御装置40、通信方法によれば、制御装置40の制御部41は、上り通信信号用タイムスロットと、各タイムスロットとの時間差に基づいて、制御信号用タイムスロットを決定するため、無線端末10の無線部11が通信信号Cを送信する際の送信電力制御の基準となる制御信号用タイムスロットと、上り通信信号用タイムスロットとの時間差が最も小さくなるように、制御信号用タイムスロットを決定することができる。その結果、無線部11が、通信信号Cを送信する際の送信電力制御の効果が大きくすることができる。
【0110】
制御部41は、無線端末10が複数の無線基地局20,30から制御信号を受信する必要があるか否かを判断し、その判断結果に基づいて、無線基地局20,30の無線部21、31が、1フレーム中に含まれる複数の制御信号用タイムスロットを用いた制御信号の送信と、1フレーム中に含まれる1つの制御信号用タイムスロットを用いた制御信号の送信とを切り替える。そのため、無線部21,31は、無線端末10がハンドオーバを行う際等、無線端末10が複数の無線基地局20,30から制御信号を受信する必要がある場合にだけ、1フレーム中に含まれる複数の制御信号用タイムスロットを用いた制御信号の送信を行い、それ以外の場合には、1フレーム中に含まれる1つの制御信号用タイムスロットを用いた制御信号の送信を行うことができる。よって、無駄な制御信号の送信を回避することができ、タイムスロットを通信に有効利用することができる。
【0111】
[第4の実施の形態]
次に、本発明に係る第4の実施の形態について説明する。本実施形態に係る無線通信システム1、無線端末10、無線基地局20,30、制御装置40は、無線端末10の制御部12、制御装置40の制御部41が異なる以外は、第1の実施の形態と、実質的に同様である。本実施形態では、無線端末10が、無線基地局20と通信を行っている場合を例にとって説明する。
【0112】
(制御装置)
本実施形態では、制御装置40の制御部41は、通信信号用タイムスロットに、無線端末10が通信を行っていない無線基地局30からの非通信中基地局制御信号である制御信号Bの送信に用いられる非通信中基地局制御信号用タイムスロット以外のタイムスロットを、優先的に割り当てる割り当て手段として機能する。又、制御部41は、通信信号用タイムスロットに、非通信中基地局制御信号用タイムスロット以外のタイムスロットを割り当てることができない場合には、通信信号用タイムスロットとして、非通信中基地局制御信号用タイムスロットを、割り当てる。そして、無線端末10が非通信中基地局制御信号である制御信号Bを受信する必要が生じた際に、通信信号用タイムスロットを、非通信中基地局制御信号用タイムスロット以外のタイムスロットに切り替える。
【0113】
制御部41は、非通信中基地局制御信号用タイムスロットが、通信信号用タイムスロットとして割り当てられた無線端末10のチャネルを、非通信中基地局制御信号用タイムスロット以外のタイムスロットに変更したり、非通信中基地局制御信号用タイムスロットが、通信信号用タイムスロットとして割り当てられた無線端末10のチャネルを、非通信中基地局制御信号用タイムスロット以外のタイムスロットが、通信信号用タイムスロットとして割り当てられている他の無線端末のチャネルと交換したりすることによって、通信信号用タイムスロットを、非通信中基地局制御信号用タイムスロット以外のタイムスロットに切り替えることができる。
【0114】
尚、制御信号用タイムスロットは、各フレームにおいて、無線基地局20,30間で異なるタイムスロットが予め設定されている。そのため、制御装置40は、予め設定された制御信号用タイムスロットで制御信号を送信するよう、無線基地局20,30を制御する。よって、無線端末10の制御部12も、予め設定された無線基地局20,30間で異なる制御信号用タイムスロットで、無線基地局20,30それぞれからの制御信号A、制御信号Bを受信するよう、無線部11を制御する。
【0115】
(通信方法)
次に、本実施形態に係る通信方法を、図5を用いて説明する。図5は、本発明の第4の実施の形態に係る通信方法の手順を示すフロー図である。まず、制御装置40の制御部41は、無線基地局20にタイムスロット番号1で、制御信号Aを送信するよう指示をし、無線基地局20は、タイムスロット番号1で、制御信号Aを送信する(S301)。次に、制御装置40の制御部41は、無線基地局30にタイムスロット番号2で、制御信号Bを送信するよう指示をし、無線基地局30は、タイムスロット番号2で、制御信号Bを送信する(S302)。
【0116】
その後、無線端末10が、無線基地局20と通信を行うための通信信号用タイムスロットの割り当てを要求した場合、即ち、無線端末10が、無線端末10と無線基地局20との間のチャネルの割り当てを要求する通信チャネル割り当て要求を、無線基地局20を介して、制御装置40に送信した場合(S303)、制御装置40の制御部41は、非通信中基地局制御信号用タイムスロット以外のタイムスロット、即ち、無線基地局30が制御信号Bを送信するタイムスロット番号2以外のタイムスロット番号のタイムスロットを、無線端末10の通信信号用タイムスロットに割り当てることができるか否か、即ち、無線端末10と無線基地局20とのチャネルに割り当てることができるか否かを判断する(S304)。尚、ステップ(S303)において、端末装置10からの通信チャネル割り当て要求がなければ、制御装置40は、通信チャネル割り当て要求があるまで待機する。
【0117】
ステップ(S304)において、制御装置40の制御部41は、非通信中基地局制御信号用タイムスロット以外のタイムスロットであるタイムスロット番号2以外のタイムスロット番号のタイムスロットを、無線端末10の通信信号用タイムスロットに割り当てることができる場合には、無線端末10の通信信号用タイムスロットに、タイムスロット番号2以外のタイムスロット番号のタイムスロットを割り当てる(S305)。これにより、無線端末10と無線基地局20とは、通信を開始する。そして、無線端末10は、無線基地局30からの制御信号Bを受信する必要が生じた場合には(S306)、非通信中基地局制御信号用タイムスロットであるタイムスロット番号2で、無線基地局30が送信する制御信号Bを、周波数f2を用いて受信する(S312)。尚、ステップ(S306)で、無線端末10は、無線基地局30からの制御信号Bを受信する必要が生じない間は、そのまま待機する。
【0118】
一方、ステップ(S304)において、制御装置40の制御部41は、非通信中基地局制御信号用タイムスロット以外のタイムスロットであるタイムスロット番号2以外のタイムスロット番号のタイムスロットを、無線端末10の通信信号用タイムスロットに割り当てることができない場合には、無線端末10の通信信号用タイムスロットに、タイムスロット番号2のタイムスロットを割り当てる(S307)。これにより、無線端末10と無線基地局20とは、通信を開始する。
【0119】
その後、無線端末10は、無線基地局30からの制御信号Bを受信する必要が生じた場合には(S308)、制御部41は、非通信中基地局制御信号用タイムスロットであるタイムスロット番号2のタイムスロットが、通信信号用タイムスロットとして割り当てられた無線端末10のチャネルを、タイムスロット番号2以外のタイムスロットに割り当てて、変更することができるか否かを判断する(S309)。尚、ステップ(S308)において、無線端末10は、無線基地局30からの制御信号Bを受信する必要が生じない間は、そのまま待機する。
【0120】
ステップ(S309)において、制御部41は、タイムスロット番号2のタイムスロットが、通信信号用タイムスロットとして割り当てられた無線端末10のチャネルを、タイムスロット番号2以外のタイムスロットに変更できる場合は、タイムスロット番号2のタイムスロットが、通信信号用タイムスロットとして割り当てられた無線端末10のチャネルを、タイムスロット番号2以外のタイムスロットが通信信号用タイムスロットとして割り当てられたチャネルに変更する(S311)。そして、無線端末10は、タイムスロット番号2で、無線基地局30が送信する制御信号Bを、周波数f2を用いて受信する(S312)。
【0121】
一方、ステップ(S309)において、制御部41は、タイムスロット番号2のタイムスロットが、通信信号用タイムスロットとして割り当てられた無線端末10のチャネルを、タイムスロット番号2以外のタイムスロットに変更できない場合は、非通信中基地局制御信号用タイムスロットであるタイムスロット番号2のタイムスロットが、通信信号用タイムスロットとして割り当てられた無線端末10と無線基地局20との通信で使用しているチャネルを、タイムスロット番号2以外のタイムスロットが、通信信号用タイムスロットとして割り当てられ、通信を行っている他の無線端末のチャネルと交換する(S310)。そして、無線端末10は、タイムスロット番号2で、無線基地局30が送信する制御信号Bを、周波数f2を用いて受信する(S312)。
【0122】
(効果)
このような第4の実施の形態に係る無線通信システム1、無線端末10、無線基地局20,30、制御装置40、通信方法によれば、無線基地局20と無線基地局30とが、それぞれ異なるタイムスロットで、制御信号A、制御信号Bを送信する場合に、制御装置40の制御部41が、通信信号用タイムスロットに、無線端末10が通信を行っていない無線基地局30からの非通信中基地局制御信号である制御信号Bの送信に用いられている非通信中基地局制御信号用タイムスロット以外のタイムスロットを、優先的に割り当てることができる。
【0123】
そのため、非通信中基地局制御信号用タイムスロットが、通信信号用タイムスロットに、割り当てられることをできるだけ防止でき、非通信中基地局制御信号用タイムスロットを非通信中基地局制御信号である制御信号Bの送信のために確保することができる。よって、無線端末10は、ハンドオーバに必要な通信を行っていない無線基地局30からの制御信号Bを受信することができる。更に、通信中の無線端末10と無線基地局20は、非通信中基地局制御信号用タイムスロット以外の通信信号用タイムスロットを用いて、通信信号Cの送受信を行うことができ、通信を適切に行うことができる。
【0124】
又、制御部41は、通信信号用タイムスロットに、非通信中基地局制御信号用タイムスロット以外のタイムスロットを割り当てることができない場合であっても、通信信号用タイムスロットに、非通信中基地局制御信号用タイムスロットが割り当てるため、その通信信号用タイムスロットを用いて、無線端末10と無線基地局20とは、通信を開始することができる。そして、無線端末10が非通信中基地局制御信号である制御信号Bを受信する必要が生じた場合には、通信信号用タイムスロットを、非通信中基地局制御信号用タイムスロット以外のタイムスロットに切り替えるため、非通信中基地局制御信号用タイムスロットを、一時的に、非通信中基地局制御信号である制御信号Bの送信のために確保することができる。よって、無線端末10は、ハンドオーバに必要な通信を行っていない無線基地局30からの制御信号Bを受信することができる。
【0125】
尚、上記第1〜第4の実施形態において、2つの無線基地局30,40を用いたが、これに代えて、複数の周波数を用いて同時に通信を行う1つの無線基地局を用いてもよい。
【0126】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、通信中の無線端末と無線基地局とが、通信を適切に行うことができ、無線端末が、通信中の無線基地局以外の無線基地局からの制御信号を受信することができる無線通信システム、無線端末、無線基地局、制御装置及び通信方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る無線通信システムの構成を示す説明図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係る通信方法を説明する説明図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態に係る受信タイムスロット決定方法の手順を示すフロー図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態に係る受信タイムスロット決定方法の手順を示すフロー図である。
【図5】本発明の第4の実施の形態に係る通信方法の手順を示すフロー図である。
【図6】従来の通信方法を説明する説明図である。
【図7】従来の他の通信方法を説明する説明図である。
【符号の説明】
1 無線通信システム
10,210 無線端末
11 無線部
12 制御部
20,30,220,230 無線基地局
21,31 無線部
22,32 制御部
23,33 インタフェース
40 制御装置
41 制御部
42 インタフェース
50 交換機
60 IMT―2000ネットワーク
110,310 制御信号A
111,311 制御信号B
120,320 通信信号C
130,330 通信信号D

Claims (15)

  1. 無線端末と、該無線端末と相互に異なる周波数で無線回線を設定して通信を行う複数の無線基地局とを備える無線通信システムであって、
    前記複数の無線基地局は、1フレーム中に含まれる複数の制御信号用タイムスロットを用いて、制御信号を送信する制御信号送信手段を備え、
    前記無線端末は、
    前記複数の無線基地局から送信される制御信号を受信する受信タイムスロットを、前記複数の制御信号用タイムスロットの中から決定する受信タイムスロット決定手段と、
    該受信タイムスロット決定手段が決定した受信タイムスロットで、前記制御信号を受信する制御信号受信手段と、
    前記制御信号用タイムスロット以外の上り通信信号用タイムスロットを用いて、前記無線基地局にデータを含む通信信号を送信する通信信号送信手段とを備え、
    前記受信タイムスロット決定手段は、前記無線端末が通信を行っている無線基地局からの通信中基地局制御信号を送信する通信中基地局制御信号用タイムスロットの中から、受信タイムスロットを決定する際に、
    少なくとも1つの前記通信中基地局制御信号用タイムスロットが、前記上り通信信号用タイムスロットよりも早い場合には、該上り通信信号用タイムスロットよりも早い通信中基地局制御信号用タイムスロットの中で、前記通信中基地局制御信号用タイムスロットと前記上り通信信号用タイムスロットとの時間差が最も小さい通信中基地局制御信号用タイムスロットを、通信中基地局制御信号を受信する受信タイムスロットとして決定し、
    全ての前記通信中基地局制御信号用タイムスロットが、前記上り通信信号用タイムスロットよりも遅い場合には、前記通信中基地局制御信号用タイムスロットと前記上り通信信号用タイムスロットとの時間差が最も大きい通信中基地局制御信号用タイムスロットを、通信中基地局制御信号を受信する受信タイムスロットとして決定することを特徴とする無線通信システム。
  2. 無線端末と、該無線端末と相互に異なる周波数で無線回線を設定して通信を行う複数の無線基地局とを備える無線通信システムであって、
    前記複数の無線基地局は、1フレーム中に含まれる複数の制御信号用タイムスロットを用いて、制御信号を送信する制御信号送信手段を備え、
    前記無線端末は、
    前記複数の無線基地局から送信される制御信号を受信する受信タイムスロットを、前記複数の制御信号用タイムスロットの中から決定する受信タイムスロット決定手段と、
    該受信タイムスロット決定手段が決定した受信タイムスロットで、前記制御信号を受信する制御信号受信手段と、
    前記制御信号用タイムスロット以外の上り通信信号用タイムスロットを用いて、前記無線基地局にデータを含む通信信号を送信する通信信号送信手段とを備え、
    前記受信タイムスロット決定手段は、前記無線端末が通信を行っていない無線基地局からの非通信中基地局制御信号を送信する非通信中基地局制御信号用タイムスロットの中から、受信タイムスロットを決定する際に、
    少なくとも1つの前記非通信中基地局制御信号用タイムスロットが、前記上り通信信号用タイムスロットよりも遅い場合には、該上り通信信号用タイムスロットよりも遅い非通信中基地局制御信号用タイムスロットの中で、前記非通信中基地局制御信号用タイムスロットと前記上り通信信号用タイムスロットとの時間差が最も小さい非通信中基地局制御信号用タイムスロットを、非通信中基地局制御信号を受信する受信タイムスロットとして決定し、
    全ての前記非通信中基地局制御信号用タイムスロットが、前記上り通信信号用タイムスロットよりも早い場合には、前記非通信中基地局制御信号用タイムスロットと前記上り通信信号用タイムスロットとの時間差が最も大きい非通信中基地局制御信号用タイムスロットを、非通信中基地局制御信号を受信する受信タイムスロットとして決定することを特徴とする無線通信システム。
  3. 前記制御信号用タイムスロットを決定する送信タイムスロット決定手段を備え、
    前記制御信号送信手段は、前記送信タイムスロット決定手段が決定した制御信号用タイムスロットで、前記制御信号を送信することを特徴とする請求項1又は2に記載の無線通信システム。
  4. 前記送信タイムスロット決定手段は、前記上り通信信号用タイムスロットと各タイムスロットとの時間差に基づいて、前記制御信号用タイムスロットを決定することを特徴とする請求項に記載の無線通信システム。
  5. 前記無線端末が前記複数の無線基地局から前記制御信号を受信する必要があるか否かを判断する判断手段を備え、
    前記制御信号送信手段は、前記判断手段による判断結果に基づいて、1フレーム中に含まれる複数の制御信号用タイムスロットを用いた前記制御信号の送信と、1フレーム中に含まれる1つの制御信号用タイムスロットを用いた前記制御信号の送信とを切り替えることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の無線通信システム。
  6. 無線端末と、該無線端末と相互に異なる周波数で無線回線を設定して通信を行う複数の無線基地局とを備える無線通信システムであって、
    前記無線端末が前記無線基地局とデータを含む通信信号の送受信を行う通信信号用タイムスロットに、前記無線端末が通信を行っていない無線基地局からの非通信中基地局制御信号の送信に用いられる非通信中基地局制御信号用タイムスロット以外のタイムスロットを、優先的に割り当てる割り当て手段を備えることを特徴とする無線通信システム。
  7. 前記割り当て手段は、前記通信信号用タイムスロットに、前記非通信中基地局制御信号用タイムスロット以外のタイムスロットを割り当てることができない場合、前記通信信号用タイムスロットに、前記非通信中基地局制御信号用タイムスロットを割り当て、
    前記無線端末が前記非通信中基地局制御信号を受信する際に、前記通信信号用タイムスロットを、前記非通信中基地局制御信号用タイムスロット以外のタイムスロットに切り替えることを特徴とする請求項に記載の無線通信システム。
  8. 無線端末と、該無線端末と相互に異なる周波数で無線回線を設定して通信を行う複数の無線基地局とを備える無線通信システムにおいて用いられる無線端末であって、
    前記複数の無線基地局から、1フレーム中に含まれる複数の制御信号用タイムスロットを用いて送信される制御信号を受信する受信タイムスロットを、前記複数の制御信号用タイムスロットの中から決定する受信タイムスロット決定手段と、
    該受信タイムスロット決定手段が決定した受信タイムスロットで、前記制御信号を受信する制御信号受信手段と、
    前記制御信号用タイムスロット以外の上り通信信号用タイムスロットを用いて、前記無線基地局にデータを含む通信信号を送信する通信信号送信手段とを備え
    前記受信タイムスロット決定手段は、前記無線端末が通信を行っている無線基地局からの通信中基地局制御信号を送信する通信中基地局制御信号用タイムスロットの中から、受信タイムスロットを決定する際に、
    少なくとも1つの前記通信中基地局制御信号用タイムスロットが、前記上り通信信号用タイムスロットよりも早い場合には、該上り通信信号用タイムスロットよりも早い通信中基地局制御信号用タイムスロットの中で、前記通信中基地局制御信号用タイムスロットと前記上り通信信号用タイムスロットとの時間差が最も小さい通信中基地局制御信号用タイムスロットを、通信中基地局制御信号を受信する受信タイムスロットとして決定し、
    全ての前記通信中基地局制御信号用タイムスロットが、前記上り通信信号用タイムスロットよりも遅い場合には、前記通信中基地局制御信号用タイムスロットと前記上り通信信号用タイムスロットとの時間差が最も大きい通信中基地局制御信号用タイムスロットを、通信中基地局制御信号を受信する受信タイムスロットとして決定することを特徴とする無線端末。
  9. 無線端末と、該無線端末と相互に異なる周波数で無線回線を設定して通信を行う複数の無線基地局とを備える無線通信システムにおいて用いられる無線端末であって、
    前記複数の無線基地局から、1フレーム中に含まれる複数の制御信号用タイムスロットを用いて送信される制御信号を受信する受信タイムスロットを、前記複数の制御信号用タイムスロットの中から決定する受信タイムスロット決定手段と、
    該受信タイムスロット決定手段が決定した受信タイムスロットで、前記制御信号を受信する制御信号受信手段と、
    前記制御信号用タイムスロット以外の上り通信信号用タイムスロットを用いて、前記無線基地局にデータを含む通信信号を送信する通信信号送信手段とを備え、
    前記受信タイムスロット決定手段は、前記無線端末が通信を行っていない無線基地局からの非通信中基地局制御信号を送信する非通信中基地局制御信号用タイムスロットの中から、受信タイムスロットを決定する際に、
    少なくとも1つの前記非通信中基地局制御信号用タイムスロットが、前記上り通信信号用タイムスロットよりも遅い場合には、該上り通信信号用タイムスロットよりも遅い非通信中基地局制御信号用タイムスロットの中で、前記非通信中基地局制御信号用タイムスロットと前記上り通信信号用タイムスロットとの時間差が最も小さい非通信中基地局制御信号用タイムスロットを、非通信中基地局制御信号を受信する受信タイムスロットとして決定し、
    全ての前記非通信中基地局制御信号用タイムスロットが、前記上り通信信号用タイムスロットよりも早い場合には、前記非通信中基地局制御信号用タイムスロットと前記上り通信信号用タイムスロットとの時間差が最も大きい非通信中基地局制御信号用タイムスロットを、非通信中基地局制御信号を受信する受信タイムスロットとして決定することを特徴とする無線端末。
  10. 無線端末と、該無線端末と相互に異なる周波数で無線回線を設定して通信を行う複数の無線基地局とを備える無線通信システムにおいて、前記通信を制御する制御装置であって、
    前記複数の無線基地局に、1フレーム中に含まれる複数の制御信号用タイムスロット用いて制御信号を送信させるための前記制御信号用タイムスロットを決定する送信タイムスロット決定手段と、
    該送信タイムスロット決定手段による決定結果に基づいて、前記無線基地局の制御信号の送信を制御する基地局制御手段と
    前記無線端末が前記複数の無線基地局から前記制御信号を受信する必要があるか否かを判断する判断手段とを備え、
    前記基地局制御手段は、前記判断手段による判断結果に基づいて、1フレーム中に含まれる複数の制御信号用タイムスロットを用いた前記制御信号の送信と、1フレーム中に含まれる1つの制御信号用タイムスロットを用いた前記制御信号の送信との切り替えを制御することを特徴とする制御装置。
  11. 無線端末と、該無線端末と相互に異なる周波数で無線回線を設定して通信を行う複数の無線基地局とを備える無線通信システムにおいて、前記通信を制御する制御装置であって、
    前記無線端末が、前記無線基地局とデータを含む通信信号の送受信を行う通信信号用タイムスロットに、前記無線端末が通信を行っていない無線基地局からの非通信中基地局制御信号の送信に用いられる非通信中基地局制御信号用タイムスロット以外のタイムスロットを、優先的に割り当てる割り当て手段を備えることを特徴とする制御装置。
  12. 前記割り当て手段は、前記通信信号用タイムスロットに、前記非通信中基地局制御信号用タイムスロット以外のタイムスロットを割り当てることができない場合、前記通信信号用タイムスロットとして、前記非通信中基地局制御信号用タイムスロットを割り当て、
    前記無線端末が前記非通信中基地局制御信号を受信する際に、前記通信信号用タイムスロットを、前記非通信中基地局制御信号用タイムスロット以外のタイムスロットに切り替えることを特徴とする請求項11に記載の制御装置。
  13. 無線端末と、該無線端末と相互に異なる周波数で無線回線を設定して通信を行う複数の無線基地局とを備える無線通信システムを用いた通信方法であって、
    前記複数の無線基地局が、1フレーム中に含まれる複数の制御信号用タイムスロットを用いて、制御信号を送信するステップと、
    前記無線端末が、前記複数の無線基地局から送信される制御信号を受信する受信タイムスロットを、前記複数の制御信号用タイムスロットの中から決定するステップと、
    該決定した受信タイムスロットで、前記制御信号を受信するステップと
    前記制御信号用タイムスロット以外の上り通信信号用タイムスロットを用いて、前記無線基地局にデータを含む通信信号を送信するステップとを有し、
    前記受信タイムスロットを決定するステップでは、前記無線端末が通信を行っている無線基地局からの通信中基地局制御信号を送信する通信中基地局制御信号用タイムスロットの中から、受信タイムスロットを決定する際に、
    少なくとも1つの前記通信中基地局制御信号用タイムスロットが、前記上り通信信号用タイムスロットよりも早い場合には、該上り通信信号用タイムスロットよりも早い通信中基地局制御信号用タイムスロットの中で、前記通信中基地局制御信号用タイムスロットと前記上り通信信号用タイムスロットとの時間差が最も小さい通信中基地局制御信号用タイムスロットを、通信中基地局制御信号を受信する受信タイムスロットとして決定し、
    全ての前記通信中基地局制御信号用タイムスロットが、前記上り通信信号用タイムスロットよりも遅い場合には、前記通信中基地局制御信号用タイムスロットと前記上り通信信号用タイムスロットとの時間差が最も大きい通信中基地局制御信号用タイムスロットを、通信中基地局制御信号を受信する受信タイムスロットとして決定することを特徴とする通信方法。
  14. 無線端末と、該無線端末と相互に異なる周波数で無線回線を設定して通信を行う複数の無線基地局とを備える無線通信システムを用いた通信方法であって、
    前記複数の無線基地局が、1フレーム中に含まれる複数の制御信号用タイムスロットを用いて、制御信号を送信するステップと、
    前記無線端末が、前記複数の無線基地局から送信される制御信号を受信する受信タイムスロットを、前記複数の制御信号用タイムスロットの中から決定するステップと、
    該決定した受信タイムスロットで、前記制御信号を受信するステップと
    前記制御信号用タイムスロット以外の上り通信信号用タイムスロットを用いて、前記無線基地局にデータを含む通信信号を送信するステップとを有し、
    前記受信タイムスロットを決定するステップでは、前記無線端末が通信を行っていない無線基地局からの非通信中基地局制御信号を送信する非通信中基地局制御信号用タイムスロットの中から、受信タイムスロットを決定する際に、
    少なくとも1つの前記非通信中基地局制御信号用タイムスロットが、前記上り通信信号用タイムスロットよりも遅い場合には、該上り通信信号用タイムスロットよりも遅い非通信中基地局制御信号用タイムスロットの中で、前記非通信中基地局制御信号用タイムスロットと前記上り通信信号用タイムスロットとの時間差が最も小さい非通信中基地局制御信号用タイムスロットを、非通信中基地局制御信号を受信する受信タイムスロットとして決 定し、
    全ての前記非通信中基地局制御信号用タイムスロットが、前記上り通信信号用タイムスロットよりも早い場合には、前記非通信中基地局制御信号用タイムスロットと前記上り通信信号用タイムスロットとの時間差が最も大きい非通信中基地局制御信号用タイムスロットを、非通信中基地局制御信号を受信する受信タイムスロットとして決定することを特徴とする通信方法。
  15. 無線端末と、該無線端末と相互に異なる周波数で無線回線を設定して通信を行う複数の無線基地局とを備える無線通信システムを用いた通信方法であって、
    前記無線端末が、前記無線基地局とデータを含む通信信号の送受信を行う通信信号用タイムスロットに、前記無線端末が通信を行っていない無線基地局からの非通信中基地局制御信号の送信に用いられる非通信中基地局制御信号用タイムスロット以外のタイムスロットを、優先的に割り当てるステップと、
    該割り当てられた通信信号用タイムスロットを用いて、前記無線端末が、前記無線基地局とデータを含む通信信号の送受信を行うステップと
    を有することを特徴とする通信方法。
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