JP3998682B2 - レンズの射出圧縮成形方法 - Google Patents

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本発明は、熱可塑性樹脂を射出圧縮成形してレンズを成形するレンズの射出圧縮成形方法に関する。たとえば、成形品の変形を極力抑えることができるレンズの射出圧縮成形方法に関する。
従来、熱可塑性樹脂から眼鏡レンズを得る成形方法として、射出圧縮成形方法が知られている。
この射出圧縮成形方法は、溶融樹脂の収縮を補正して、均一で高精度な形状精度を得るために、眼鏡レンズ成形用キャビティ内に圧縮代を残して成形型を型締めし、ついで、眼鏡レンズ成形用キャビティ内に溶融樹脂を射出充填したのち、前記圧縮代を圧縮し、こののち、溶融樹脂を冷却して、眼鏡レンズを得る方法である。(たとえば、特許文献1および特許文献2参照)
また、上述の冷却工程では、一定型締め力で型締めされた成形型内で圧縮された溶融樹脂は冷却による成形収縮に伴って成形型内の樹脂圧が減少していく。冷却が進むことで、成形型内の樹脂圧が更に減少していき、冷却が完了すると、成形品は取り出し(エジュクト)工程で、成形型から離型される。
特開平9−277327号公報 特開平9−216263号公報
ところで、高精度なレンズを得るためには、眼鏡レンズ成形用キャビティの凹凸面形状がレンズに正確に転写される転写性を上げることが重要であるとともに、ヒケ、収縮変形、内部歪みの発生、さらには離型時の変形を抑えることが重要である。そのため、眼鏡レンズ成形用キャビティに充填された溶融樹脂を全体的に均一に、かつ、十分に冷却させる冷却工程が必要である。
従来の射出圧縮成形方法では、冷却工程において、樹脂にかかる圧力を一定に維持したまま、所定時間だけ冷却し、こののち、一気に型開きして樹脂にかかる圧力を急激に低下させている。従って、この方法では冷却時間が十分でないと、離型時の成形品に変形が生じ易い。
また、離型工程での型開きの仕方によっては部分的剥離が起こり、セパレーションという離型不良が発生し易いという課題があった。
本発明の目的は、このような従来の課題を解消し、離型時の成形品の変形を極力抑えることができるレンズの射出圧縮成形方法を提供することにある。
本発明のレンズの射出圧縮成形方法は、一対の間隔保持プレートを互いに連結するタイバーと、このタイバーに沿って移動可能に設けられた可動ダイプレートと、前記一対の間隔保持プレートの一方と前記可動ダイプレートとの間に設けられレンズ凹凸面成形用の一対のキャビティ形成部材を含むレンズ成形用キャビティを内部に有する成形型と、前記一対の間隔保持プレートの他方と前記可動ダイプレートとの間に設けられ前記可動ダイプレートを一方の間隔プレートに対して進退させる進退機構とを備え、熱可塑性樹脂からなるレンズを成形するレンズの射出圧縮成形方法であって、前記進退機構を前進動作させて、成形型を型閉じし、かつ、この型閉じ状態において、前記レンズ成形用キャビティの厚みが成形品の厚みより厚い所定厚みになる位置に前記可動型のキャビティ形成部材を移動させるキャビティ容積設定工程と、前記キャビティ容積設定工程で設定されたレンズ成形用キャビティ内に熱可塑性溶融樹脂を射出したのち、その溶融樹脂を成形型内に封じ込める樹脂射出封込み工程と、前記進退機構を前進動作させて、前記可動型のキャビティ形成部材を固定型のキャビティ形成部材に向かって前進させ、前記レンズ成形用キャビティ内に射出された溶融樹脂を圧縮する樹脂加圧工程と、前記樹脂加圧工程終了後に溶融樹脂を予め設定した所定時間冷却する冷却工程と、前記冷却工程終了後に、前記進退機構の後退速度を制御しながら、前記可動型のキャビティ形成部材と固定型のキャビティ形成部材との相対位置が所定時間略一定に維持され、かつ、前記レンズ成形用キャビティ内の溶融樹脂にかかる圧力が前記冷却工程時にかかる圧力から低下される初期離型操作を実行したのち、固定型に対して可動型を型開きする本離型操作を行う離型工程とを備えたことを特徴とする。
このようなレンズの射出圧縮成形方法によれば、まず、キャビティ容積設定工程において、成形型が型閉じされ、かつ、この型閉じされた状態において、レンズ成形用キャビティの厚みが成形品の厚みより厚い所定厚みになる位置に可動型のキャビティ形成部材が移動される。
次に、樹脂射出封込み工程において、設定されたレンズ成形用キャビティ内に溶融樹脂が射出される。溶融樹脂の射出時には、レンズ成形用キャビティは成形品の厚みより厚く拡大設定されているから、成形型との不適切な樹脂抵抗も発生することなく、樹脂の射出充填を円滑に行うことができる。キャビティ内に射出された溶融樹脂は成形型内に封じ込められる。つまり、溶融樹脂が成形型の外部へ戻る(逆流する)ことが阻止される。
次に、樹脂加圧工程において、可動型のキャビティ形成部材が固定型のキャビティ形成部材に向かって前進される。このとき、レンズ成形用キャビティを含む成形型内には溶融樹脂が充填、封じ込められているから、レンズ成形用キャビティ内の溶融樹脂が加圧される。なお、樹脂加圧工程の開始時期については、樹脂の射出充填完了後でもよく、あるいは、射出充填完了直前の時点でもよい。
次に、冷却工程において、樹脂加圧工程終了後に溶融樹脂が予め設定した所定時間冷却される。すると、レンズ成形用キャビティ内の溶融樹脂は、圧縮された状態で冷却され、その冷却が進行していくにつれ、次第に固化され、収縮されていく。
最後に、離型工程において、冷却工程終了後に、初期の離型操作において、進退機構の後退速度が制御され、可動型のキャビティ形成部材と固定型のキャビティ形成部材との相対位置が所定時間略一定に維持された状態で、レンズ成形用キャビティ内の溶融樹脂にかかる圧力が低下され、こののち、固定型に対して可動型が型開きされる。つまり、初期の離型工程において、レンズ成形用キャビティ内の樹脂にかかる圧力を低下させていっても、可動型のキャビティ形成部材と固定型のキャビティ形成部材との相対位置が略一定に維持されているから、成形品の変形を抑えることができる。
このこと、つまり、樹脂にかかる圧力を低下させるにも関わらず、可動型のキャビティ形成部材と固定型のキャビティ形成部材との相対位置が略一定に維持されているから、冷却工程を短くしても、離型工程において、成形品が変形することが少なく、高精度なレンズ成形品を得ることができる。従って、高精度なレンズを得ることができると同時に、成形サイクルも短縮できる。
以上の構成において、冷却工程では、予め設定した所定時間、前記可動型のキャビティ形成部材と固定型のキャビティ形成部材との相対位置を略一定に維持しつつ、前記レンズ成形用キャビティ内の溶融樹脂にかかる圧力を、前記離型工程における圧力低下速度よりも緩やかな速度で徐々に低下させることが望ましい。
このようにすれば、冷却工程においても、可動型のキャビティ形成部材と固定型のキャビティ形成部材との相対位置が略一定に維持された状態で、レンズ成形用キャビティ内の溶融樹脂にかかる圧力が緩やかな速度で徐々に低下されていくから、得られる成形品が均一に冷却される。その結果、ヒケや歪みの発生を低減でき、しかも、冷却時間、ひいては、全体の成形サイクルも短縮できる。
また、離型工程および冷却工程のうち少なくとも初期の離型工程では、可動型のキャビティ形成部材と固定型のキャビティ形成部材との間隔の変化を圧縮時のレンズ成形用キャビティ厚さと取り出し成形品厚さとの差の値以内に維持しつつ、レンズ成形用キャビティ内の溶融樹脂にかかる圧力を低下させることが望ましい。
ここで、圧縮時のレンズ成形用キャビティ厚さと取り出し成形品厚さとの差の値は、通常、レンズの素材特性やレンズ度数によって異なる値をとる。
また、前記進退機構をトグルリンク機構によって構成するとともに、前記トグルリンク機構を前進動作させて、成形型を型閉じし、かつ、このトグルリンク機構を伸張動作限界位置まで動作させ、前記レンズ成形用キャビティを最小容積に設定した状態において、前記タイバーの伸び量が所望値になるように、一対の間隔保持プレート間の距離を調整する型締め力調整工程を備え、前記樹脂加圧工程では、前記トグルリンク機構を伸張動作限界位置まで動作させることが望ましい。
このようにすれば、トグルリンク機構を前進動作させて、成形型を型閉じし、かつ、このトグルリンク機構を伸張動作限界位置まで動作させて、レンズ成形用キャビティを最小容積に設定した状態において、タイバーの伸び量が所望値になるように、一対の間隔保持プレート間の距離を調整する型締め力調整工程を備えたので、樹脂加圧工程における動作制御を簡易にできる。
つまり、トグルリンク機構を前進動作限界位置まで動作させ、レンズ成形用キャビティを最小容積に設定した状態において、タイバーの伸び量が予め設定した所望値(たとえば、ΔL)になるように、一対の間隔保持プレート間の距離を調整しておけば、樹脂加圧工程では、トグルリンク機構を伸張動作限界位置まで動作させるだけでよい。樹脂加圧工程におけるタイバーの伸び量は、型締め力調整工程における伸び量(ΔL)と、レンズ成形用キャビティ内の樹脂容量により成形型が閉じきらないことからくるタイバーの伸び量(α)とを合算した量であるから、型締め力調整工程において、伸び量(α)を考慮して伸び量(ΔL)を設定しておけば、樹脂加圧工程では、進退機構を前進動作限界位置まで動作させるだけでよい。
さらに、このような方法を採用すれば、冷却工程や離型工程における動作制御もより簡易に行うことができる。たとえば、冷却工程において、溶融樹脂が予め設定した所定時間冷却されると、レンズ成形用キャビティ内の溶融樹脂は、圧縮された状態で冷却され、その冷却が進行していくにつれ、次第に固化され、収縮されていく。樹脂の収縮に伴い、可動ダイプレートは徐々に前進される。可動ダイプレートが前進すると、一対の間隔保持プレートの間隔が縮小することになり、つまり、タイバーが弾性回復することになり、レンズ成形用キャビティ内の溶融樹脂に作用している圧力が次第に低下していく。
このようにして、レンズ成形用キャビティ内の溶融樹脂が、次第に冷却固化され、収縮していくに伴い、可動ダイプレートの前進、タイバーの弾性回復を通じて、レンズ成形用キャビティ内の溶融樹脂に作用している圧力を緩やかにかつ徐々に低下させることができる。そのため、得られる成形品全体が均一に冷却される結果、ヒケや歪みの発生を低減でき、しかも、冷却時間、ひいては、全体の成形サイクルも短縮できる。
もとより、成形型については、トグルリンク機構を伸張動作限界位置まで動作させた状態において、前記成形型のレンズ成形用キャビティの厚みが成形品の厚みよりも小さくなるような成形型を用いる。
また、型締め力調整工程では、前記他方の間隔保持プレートを一方の間隔保持プレートに対して接近離間させて調整する、ことが望ましい。
通常、射出圧縮装置には、他方の間隔保持プレートを一方の間隔保持プレートに対して接近離間させて、両プレート間の間隔を調整するための型厚調整装置が装備されているから、その型厚調整装置を利用して、他方の間隔保持プレートを一方の間隔保持プレートに対して接近離間させることができる。
また、樹脂射出封込み工程では、前記レンズ成形用キャビティ内に溶融樹脂を射出したのち、前記レンズ成形用キャビティにランナを介して通じるスプルー内に遮断部材を突出させて、溶融樹脂を射出するノズル通路を閉塞することが望ましい。
このような方法であれば、遮断部材をノズル通路に突出させるだけの動作でよいから、レンズ成形用キャビティ内に溶融樹脂を射出完了した時点で、直ちにその射出充填した溶融樹脂をその内部に封じ込めることができる。従って、射出完了直前から樹脂加圧工程を開始する場合であっても、樹脂の逆流を確実に防止できる。
また、本発明のレンズの射出圧縮成形方法として、一対の間隔保持プレートを互いに連結するタイバーと、このタイバーに沿って移動可能に設けられた可動ダイプレートと、前記一対の間隔保持プレートの一方と前記可動ダイプレートとの間に設けられレンズ凹凸面成形用の一対のキャビティ形成部材を含むレンズ成形用キャビティを内部に有する成形型と、前記一対の間隔保持プレートの他方と前記可動ダイプレートとの間に設けられ前記可動ダイプレートを一方の間隔プレートに対して進退させる進退機構とを備え、前記成形型は、前記一方の間隔保持プレートに固定され内部に前記レンズ成形用キャビティを形成するキャビティ形成部材を有する固定型と、前記可動ダイプレートに固定された可動型とを有し、前記可動型は、内部に前記レンズ成形用キャビティを形成するキャビティ形成部材を有する型本体と、前記可動ダイプレートに固定され前記型本体を前記固定型に向かって移動自在に保持した型取付部材と、この型取付部材と型本体との間に介在された弾性部材とを有し、かつ、この弾性部材によって型取付部材と型本体とが一定の間隔だけ開閉可能に構成され、前記進退機構の作動によって、成形型が型閉じされた状態において、前記可動ダイプレートが一方の間隔保持プレートに向かって前進するとレンズ成形用キャビティが縮小される構造の成形装置を用いて、熱可塑性樹脂からなるレンズを成形するレンズの射出圧縮成形方法であって、前記進退機構を前進動作させて、成形型を型閉じし、かつ、この型閉じ状態において、前記レンズ成形用キャビティの厚みがレンズ成形品の厚みより厚い所定厚みになる位置に前記可動型のキャビティ形成部材を移動させるキャビティ容積設定工程と、前記キャビティ容積設定工程で設定されたレンズ成形用キャビティ内に熱可塑性溶融樹脂を射出したのち、その溶融樹脂を成形型内に封じ込める樹脂射出封込み工程と、前記進退機構を前進動作させて、前記可動ダイプレートに固定された前記可動型のキャビティ形成部材を一方の間隔保持プレートに固定された固定型のキャビティ形成部材に向かって前進させ、レンズ成形用キャビティの厚みがレンズ成形品の厚み以下になる位置で前記他方の間隔保持プレートと可動ダイプレートとの相対位置を一定に保持し、前記レンズ成形用キャビティ内に射出された溶融樹脂を圧縮する樹脂加圧工程と、前記樹脂加圧工程終了後に溶融樹脂を予め設定した所定時間冷却する冷却工程と、前記冷却工程終了後に、前記進退機構の後退速度を制御しながら、前記可動型のキャビティ形成部材と固定型のキャビティ形成部材との相対位置が所定時間略一定に維持され、かつ、前記レンズ成形用キャビティ内の溶融樹脂にかかる圧力が前記冷却工程時にかかる圧力から低下される初期離型操作を実行したのち、固定型に対して可動型を型開きする本離型操作を行う離型工程とを備えたことを特徴とする。
このようにしても、上記と同様な効果が期待できる。
以下、本発明の一実施形態を図を参照しながら詳細に説明する。
[装置構成]
本実施形態は、本発明にかかる射出圧縮成形方法を眼鏡レンズ(メニスカス形状の眼鏡レンズ:単焦点、多焦点、累進多焦点)の射出圧縮成形装置に適用したもので、図1に本実施形態の全体構成が示されている。なお、ここで成形される眼鏡レンズの材料は、PMMA系(ポリメチルメタクリレート)やPC系(ポリカーボネート)などの熱可塑性樹脂である。
本実施形態の射出圧縮成形装置は、成形型50を有する型締装置60と、原料樹脂を可塑化計量して成形型50内に射出充填する射出手段としての射出装置80と、成形型50の温度を予め設定された温度に制御する金型温度調節装置51とから構成されている。
型締装置60は、一対の間隔保持プレートとしての固定ダイプレート61およびリヤプレート62と、この固定ダイプレート61およびリヤプレート62を互いに連結する複数本のタイバー63と、このタイバー63に沿って移動可能に設けられた可動ダイプレート64と、リヤプレート62と可動ダイプレート64との間に設けられ可動ダイプレート64を固定ダイプレート61に対して進退させる進退機構としてのトグルリンク機構65とから構成されている。なお、固定ダイプレート61と可動ダイプレート64との間には、成形型50が設けられている。
固定ダイプレート61は、架台66に固定されている。
リヤプレート62は、型厚調整装置67を介して架台66に固定されている。型厚調整装置67は、周知の装置で、リヤプレート62を固定ダイプレート61に対して接近離間させることができる。ここに、型厚調整装置67は、一対の間隔保持プレートとしての固定ダイプレート61およびリヤプレート62間の距離を調整する間隔調整手段を構成している。
更に、タイバー63と連結されたリヤプレート62は型厚調整装置67を介して摺動自在になっているため、タイバー63の伸びに対応できるようになっている。
また、タイバー63には、そのタイバー63の伸び量を検出するタイバー伸び量検出手段としての伸び量検出センサ68が設けられている。
伸び量検出センサ68の検出値は、たとえば、本実施形態の装置では0〜1000μεの範囲で図示省略のディスプレイに表示される。このディスプレイに表示された伸び量検出センサ68の検出値(歪量)から、タイバー63の伸び量を求めることができる。つまり、1με=1マイクロストレイン=1m当たり0.001mmの伸び量であるから、ディスプレイに表示された歪量を基に、タイバー63の伸び量を求めることができる。
また、型締め力[ton]は、次の式から求めることができる。
型締め力[ton]=με(表示歪量)×簡易係数
なお、簡易係数は、タイバーの弾性係数、タイバーの径、タイバーの本数により求められる。
トグルリンク機構65は、可動ダイプレート64およびリヤプレート62間に架設され中間部が内方へ屈曲可能な複数本のトグルリンク71A,71Bと、リヤプレート62の中央にタイバー63と平行に支持され図示省略の型締め用モータによって回転するボールねじ72と、このボールねじ72に螺合されたクロスヘッド73と、このクロスヘッド73と各トグルリンク71A,71Bの屈曲部とを連結する連結リンク74A,74Bとから構成されている。従って、クロスヘッド73が前進(図1中右方へ移動)すると、連結リンク74A,74Bを介してトグルリンク71A,71Bが伸び(可動ダイプレート64が進出し)、逆に、クロスヘッド73が後退(図1中左方へ移動)すると、連結リンク74A,74Bを介してトグルリンク71A,71Bが内方へ屈曲する(可動ダイプレート64が後退する)。なお、トグルリンク機構についは、ダブルリンク機構など種々の機構があり、構造的にも複雑であるが、本実施形態の説明では、原理的な態様を中心に説明する。
射出装置80は、ホッパ81から投入された原料樹脂を可塑化、混練、計量する射出シリンダユニット82を備える。射出シリンダユニット82には、内部にスクリュー(図示省略)が収納されているとともに、先端に成形型50内に入り込めるロング射出ノズル85が取り付けられている。なお、射出シリンダユニット82の外部には、バンドヒータ(図示省略)が巻かれている。
金型温度調節装置51は、成形型50の各部(インサート、インサートガイド部材など)に温調流体を供給できるように接続されている。つまり、金型温度調節装置51によって、成形型50の各部が、予め成形するレンズの種類に応じて設定された温度になるように、供給される温調流体の温度が制御される。
図2は成形型50の断面図、図3は図2の III−III 線断面図、図4は図2のIV−IV線断面図である。
成形型50は、図2に示すように、パーティングラインPLにおいて左右に型分割される可動型1と固定型2とを備える。これらの間には、2個の眼鏡レンズ成形用キャビティ3と、この各眼鏡レンズ成形用キャビティ3にゲートGを介して連結されこれらキャビティ3を結ぶランナ49とが形成されている。ランナ49に対してはスプルーブッシュ47によって形成されるスプルー48が直角に形成されている。ここに、2個の眼鏡レンズ成形用キャビティ3、ランナ49およびスプルー48を含んでモールド構成体45が形成されている。なお、ランナ49およびスプルー48は、成形型50内の樹脂流路を形成している。
可動型1の型本体4は、インサートガイド部材5および型板6,7からなる。固定型2の型本体8は、インサートガイド部材9および型板10からなる。各インサートガイド部材5,9の内部には、前記キャビティ3を形成するキャビティ形成部材としての眼鏡レンズ成形用オプティカルインサート11,12がパーティングラインPLに対して直角方向へ摺動可能に収納されている。なお、インサートガイド部材5,9およびインサート11,12などには、図示していないが、金型温度調節装置51から供給される温調流体を循環させる温調流体循環溝が形成されている。
固定型2の型本体8は、固定ダイプレート61に固定された型取付部材15に固定されている。可動型1の型本体4は、第1部材16Aと第2部材16Bとからなる型取付部材16に図3に示すボルト17で連結されているとともに、型本体4と型取付部材16との間にはボルト17の外周に挿入された弾性部材としての皿ばね17Aが介装されている。型取付部材16は、可動ダイプレート64に固定されている。
型本体4と型取付部材16との間には、隙間Sが設けられるようになっており、型本体4と型取付部材16とはガイドピン18でガイドされながら隙間S分だけ左右に開閉できるようになっている。すなわち、型閉じ後に可動ダイプレート64の進出により、可動ダイプレート64を介して型取付部材16が押圧されることにより、隙間Sが閉じられる。
型取付部材16には、油圧シリンダ19が設けられている。油圧シリンダ19のピストン20に連結されたピストンロッド21は、油圧シリンダ19の一端面に固定されたバックインサート22内を貫通し、その先端にT字クランプ部材23を備えている。T字クランプ部材23は、インサート11の他端面に形成されたT字溝24に係脱自在に係合されている。これにより、インサート11が交換可能になっている。
型取付部材15には、油圧シリンダ26が設けられている。油圧シリンダ26のピストン27に連結されたピストンロッド28は、型取付部材15内を貫通し、その先端にT字クランプ部材29を備えている。T字クランプ部材29は、インサート12の一端面に形成されたT字溝30に係脱自在に係合されている。これにより、インサート12が交換可能になっている。
油圧シリンダ19の他端には受圧部材32が固定されている。型取付部材16に形成された孔33から挿入されたエジェクトロッド34により受圧部材32が押圧されると、油圧シリンダ19、バックインサート22およびインサート11も押圧され、キャビティ3で成形されたレンズが可動型1および固定型2の型分割時に突き出されるようになっている。
可動型1および型取付部材16の中央には、エジェクトピン35が左右方向へ進退自在に配置されている。エジェクトピン35の他端には、一定ストロークで左右方向へ変位可能な受圧部材36が固定されている。型取付部材16に形成された孔37から挿入されたエジェクトロッド38により受圧部材36が押圧されると、エジェクトピン35が押し出される。
なお、受圧部材32には、エジェクトリターンピン39の外周に巻回されたばね40のばね力が図3中左向きに作用している。また、受圧部材36にも、図4に示すように、エジェクトリターンピン41の外周に巻回されたばね42のばね力が図4中左向きに作用しており、さらに、その受圧部材36が所定の位置に位置決めされている。従って、エジェクトロッド34,38が後退すると、受圧部材32,36も後退して旧位に復帰するようになっている。
ノズルシャット機構90は、図4に示すように、遮断部材としてのノズルシャットピン91を備えている。ノズルシャットピン91は、スプルーブッシュ47の側壁にそのスプルーブッシュ47の中心線とほぼ垂直方向に進退可能に嵌挿され、その後端が接続片92を介して油圧シリンダ93のピストンロッド94に連結されている。油圧シリンダ93は、シリンダ取付板95を介して型取付部材15に固定されている。スプルーブッシュ47に射出ノズル85が圧接した状態において、ノズルシャットピン91がスライドして射出ノズル85の先端開口部を塞ぐことにより、樹脂の逆流が阻止されるようになっている(たとえば、実公平6−9826号参照)。
[レンズの成形手順]
まず、成形しようとするレンズの種類に応じて、インサート11,12を交換する。インサート11,12の交換にあたっては、型取付部材16を含む可動型1を後退させて、固定型2から型分割させる。また、油圧シリンダ19のピストンロッド21を進出させるとともに、油圧シリンダ26のピストンロッド28を進出させ、これらピストンロッド21,28の先端に取り付けられたT字クランプ部材23,29をインサートガイド部材5,9から突出させる。
新たに可動型1および固定型2の型本体4,8に装着されるインサート11,12を、図示しないロボットのアームで保持しながら水平移送させ、インサート11,12のT字溝24,30をT字クランプ部材23,29に係合させる。こののち、油圧シリンダ19のピストンロッド21を後退させてインサート11を引き込み、また、油圧シリンダ26のピストンロッド28を後退させてインサート12を引き込む。これにより、インサート11,12はインサートガイド部材5,9に嵌合される。
このようにして、プラスレンズ成形の場合には、中心肉厚が周辺部より厚いキャビティ3を有するインサートに、また、マイナスレンズ成形の場合には、中心肉厚が周辺部より薄いキャビティ3を有するインサートにそれぞれ交換する。
さて、メニスカス形状を有する眼鏡レンズの成形にあたっては、図5のフローチャートに示す手順で行う。
ST(ステップ)1において、樹脂加圧条件の設定を行う。これは、予め、適正な圧力をキャビティ3内の樹脂に付加するために、成形されるレンズ特性(レンズ形状およびレンズ度数など)に応じて、型締め力を調整するためのものである。たとえば、図6に示すように、予め、レンズ度数に対応して適切な型締め力を設定しておき、これを基に樹脂加圧条件の設定を行う。無論、この樹脂加圧条件はレンズ樹脂特性に応じて変化されることは自明であり、レンズ樹脂特性に対しては、すべての成形条件において、考慮されなければならない。
まず、図7(A)に示すように、パーティングラインPLが密着するまで成形型50を型閉じする。つまり、トグルリンク機構65のクロスヘッド73を可動ダイプレート64に接近する方向へ前進させると、トグルリンク71A,71Bが伸びて可動ダイプレート64が固定ダイプレート61に向かって進出され、可動型1の型本体4と型取付部材16との間に介装された皿ばね17Aが圧縮されない状態で隙間S(S1)を保って型閉じされる。
続いて、図7(B)に示すように、クロスヘッド73を更に前進させ、原点(ゼロ位置)まで移動させると、トグルリンク71A,71Bが伸びきる。すると、タイバー63が伸ばされて型締め力が発生する。このとき(機械的END型締め時)、キャビティ3は、図8に示すように、成形されるレンズ容積(肉厚)より小さくなるように設定されている。つまり、機械的エンド型締め時に、キャビティ3が、取出し成形品(肉厚)より小さくなるように設定されている。
皿ばね71Aが圧縮されない状態で型閉じしたときのクロスヘッド位置が可動ダイプレート64に近い程、トグルリンク71A,71Bが伸ばされた状態となり、タイバー63の伸び量は少なく、型締め力は弱くなる。つまり、型閉じしたときのクロスヘッド位置は固定ダイプレート61とリヤプレート62との間隔で決まるから、型厚調整装置67によってリヤプレート62を位置調整することにより型締め力を設定する。
ここでは、図7(A)(B)に示すように、成形型50をパーティングラインPLで型閉じしたとき(Aの状態)の固定ダイプレート61とリヤプレート62との間隔Lに対して、機械的エンド型締め時(Bの状態)のタイバー63の伸び量ΔLを管理することにより、型締め力を設定する。
ST2において、計量を行う。射出装置80において、ホッパ81に投入された原料樹脂を可塑化し、その可塑化された溶融樹脂を射出シリンダユニット82内に導入して計量する。ここでは、2個のレンズ成形用キャビティ3、ランナ49およびスプルー48を有するモールド構成体45に必要な量の溶融樹脂を計量する。
ST3において、パーティングラインPLで型閉じする。図9に示すように、トグルリンク機構65のクロスヘッド73を前進させると、トグルリンク71A,71Bが伸びて可動ダイプレート64が固定ダイプレート61に向かって進出されるから、可動型1の型本体4と型取付部材16との間に介装された皿ばね17Aが圧縮されない状態で隙間Sを保って、成形型50をパーティングラインPLで型閉じする。この状態では、隙間Sは最大開き量(S1)に設定されている。また、キャビティ3は、図10に示すように、成形品の厚みに拡大分を加えた厚みよりも大きく拡大されている。
ST4において、キャビティ容積の設定を行う。図11に示すように、クロスヘッド73を予め設定した位置(キャビティ容積設定位置)まで前進させると、トグルリンク71A,71Bが伸びて可動ダイプレート64が固定ダイプレート61に向かって移動され、キャビティ拡大位置まで移動される。キャビティ拡大量は、クロスヘッド位置の設定により決定される。これにより、成形型50の隙間Sはキャビティ拡大分を残して縮小される(隙間S3)。このとき、キャビティ3の容積(肉厚)は、図12に示すように、成形されるレンズ容積(肉厚)、つまり、取出し成形品の肉厚より大きく拡大された状態にある。また、皿ばね17Aは圧縮されるため、その反力として、幾分かの型締め力が発生している(そのため、固定ダイプレート61とリヤプレート62との間隔がL')。
ST5において、射出を行う。計量工程によって計量された溶融樹脂を射出ノズル85の通路を通じてモールド構成体45に射出する。つまり、射出装置80の射出シリンダユニット82内に導入して計量した溶融樹脂をスクリューの回転により射出する。すると、溶融樹脂が射出ノズル85、スプルーブッシュ47のスプルー48、ランナ49およびゲートGを通じてキャビティ3内に充填されていく。樹脂がキャビティ3に充填されるとき、射出速度は一定制御されている。また、キャビティ3は大きく拡大していることから、成形型50との不適切な樹脂抵抗も発生せずに、射出充填が進行する。
ST6において、樹脂を型内に封じ込める。溶融樹脂の射出充填完了直前に、クロスヘッド73の前進を直ちに開始させ、かつ、射出充填完了後にノズルシャット機構90によって射出ノズル85を直ちに閉じる。つまり、ノズルシャットピン91をスプルー48内に突出させて射出ノズル85の通路先端を閉じる。これにより、溶融樹脂は成形型50内に封じ込められる。
ST7において、樹脂加圧を行う。ST6において、クロスヘッド73の前進開始によって、クロスヘッド73が原点(ゼロ位置)まで前進して停止すると、トグルリンク71A,71Bは伸びきるため、成形型50内に封じ込められた溶融樹脂は圧縮加圧される。
このとき、図13に示すように、成形型50が機械的エンドまで閉じられたときの成形型50のキャビティ容積(肉厚)を、成形されるレンズ容積(肉厚)より、小さくすることにより、成形されるレンズに必要な量の溶融樹脂が充填され、圧縮されても、成形型50の隙間Sが機械的END(エンド)まで閉じきらないように設定されている。型本体4と型取付部材16との隙間Sが閉じきらないため、つまり、隙間S4があるため、型取付部材16に当接しているインサート11がキャビティ3内の樹脂をダイレクトに押すことになる。これにより、キャビティ3内の樹脂は、図14に示すように、取出し成形品の肉厚と機械的END型締め時の肉厚との間に圧縮される。
ここで、キャビティ3内の樹脂を圧縮する圧力を示すタイバー63の伸び量は、型締め力によるタイバー63の伸び量(ΔL)と、キャビティ3内に樹脂容量により成形型50が閉じきらないことからくるタイバー63の伸び量(α)とを合算した量(ΔL+α)となる。このことから、適正な圧力をキャビティ3内の樹脂に付加するためには、相互に関係する樹脂容量と型締め力とを、レンズ特性に応じて、それぞれ適宜決定すればよい。
ST8において、冷却を行う。これには、成形型50の各部(インサート、インサートガイド部材など)の温度が、成形するレンズ特性に応じてTg点以下の設定された温度になるように、金型温度調節装置51によって温調流体の温度制御を行う。
キャビティ3に充填された樹脂は、圧縮された状態で冷却が進行していくにつれ、固化され、収縮されていく。樹脂の収縮に伴い、可動ダイプレート64は徐々に前進されていく。可動ダイプレート64が前進すると、固定ダイプレート61とリヤプレート62との間隔が縮小することになり、つまり、タイバー63が弾性回復することになり、キャビティ3内の樹脂にかかっている圧力が低下していく。
図15は、冷却工程における型締め力とタイバー63の伸び量との関係を示している。図中、点P1は射出前に予めレンズ特性(非球面単焦点レンズ、度数−4.00D、直径76mm、レンズ成形品中心厚1.1mm)に応じて、設定した型締め力の設定操作を示すものであり、そこから一旦、型を開き(点P2)、そして、溶融樹脂の充填が開始され、型締めが行われ、点P3がトグルリンク71A、71Bが伸びきった点で最も型締め力が大きい点である。
この図からも判るように、型締め力(キャビティ3内の樹脂にかかっている圧力)およびタイバー63の伸び量は、共に同じ傾向を示し、冷却工程初期(図15のP3〜P5区間)には若干低下するが、その後(P5〜P6区間)はきわめて緩やかな低下傾向(殆ど変化しない状態)を示している。
また、P6〜P10の区間は離型工程の初期の工程(一次工程)で、タイバーの伸び量を制御している区間である。本発明ではこの区間の制御はセパレーション不良、あるいはレンズ品質に大きく影響する区間であることを発見した。
P6〜P8の区間ではここでも型締め力をゆるかに低下させてタイバーの弾性回復を制御していき、P8〜P10の区間では変化量を大きくして弾性回復させる。
次に、これ以降の区間は、更に、型締め力を低下させ、金型が一気に開いていく通常の本離型工程へと続いていく。
尚、本実施例では冷却工程と離型工程との境界を便宜上明確にするため、領域ではなく点Pとして示している。
型締め力の減少によるタイバー63の弾性回復と冷却時間の関係は実験的検証により求めることができる。従って、予め、使用される材料とレンズ特性とによって、適正な冷却時間を定めることにより、型締め力は制御される。
即ち、レンズ度数が強度になっていくほど、あるいはレンズ外径が大きくなっていくほど、あるいはレンズ厚みが厚くなっていくほど、冷却時間を多くするほうが好ましい。
但し、これはレンズ材料によりも大きく変化することは勿論である。
ST9において、離型動作を行う。離型動作では、トグルリンク機構65のクロスヘッド73をリヤプレート62に向かって後退させる。クロスヘッド73が後退すると、伸びきったトグルリンク71A,71Bは縮む方向へ作用して、タイバー63は弾性回復していく。
トグルリンク71A,71Bと結合している可動ダイプレート64は、クロスヘッド73の後退に伴って、成形型50が開く方向、つまり、リヤプレート62の方向へ移動するが、タイバー63の弾性回復により、リヤプレート62は固定ダイプレート61の方向へ移動するため、可動ダイプレート64の移動量とタイバー63の弾性回復による縮み量とが相殺するように作用することになり、見かけ上、固定ダイプレート61と可動ダイプレート64との間隔(つまり、固定型2のインサート12と可動型1のインサート11との相対位置)はあまり変化のない状態のままで、クロスヘッド73は後退を続ける。
図16は、冷却工程(S3〜S6、P3’〜P6’の区間)および一次離型工程(S6〜S10、P6’〜P10’の区間)における型締め力とダイプレート間隔(固定ダイプレート61と可動ダイプレート64との間隔)との関係を示している。この図からも判るように、型締め力(キャビティ3内の樹脂にかかっている圧力)は、冷却工程終了後の一次離型工程(P6’〜P10’の区間)に入ると急激に低下するが、固定ダイプレート61と可動ダイプレート64との間隔は、初期の離型工程(S6〜S10の区間)においても、あまり変化のない状態のままであることを示している。ここでは、固定ダイプレート61と可動ダイプレート64との間隔(つまり、固定型2のインサート12と可動型1のインサート11との間隔)の変化が圧縮時のレンズ成形用キャビティ厚さと取り出し成形品厚さとの差の値以内(例えば、本実施例では、0.3mm以内)に維持されるようになっている。
従って、離型の初期工程において、樹脂にかかる圧力を低下させるにも関わらず、可動型1のインサート11と固定型2のインサート12との相対位置が略一定に維持されているから、金型内で圧力を受けた樹脂がゆるやかに無理なく減圧されるため冷却工程を短くしても、離型工程において、成形品が変形することが少なく、高精度なレンズ成形品を得ることができる。
ちなみに、キャビティ3内の樹脂にかかっている圧力はクロスヘッド73の後退速度を調整することで制御することができるから、クロスヘッド73の後退速度を調整することにより、キャビティ3内の樹脂にかかっている圧力の減少を制御することができる。クロスヘッド73の後退とタイバー63の弾性回復との関係は、予め、実験的検証で適正な関係が求められているから、使用される材料とレンズ特性とによってクロスヘッド73の制御条件を定めることができる。
ST10において、成形品エジェクト動作を行う。クロスヘッド73を最後まで後退させると、可動ダイプレート64と固定ダイプレート61との間隔は最大となり、成形型50はパーティングラインPLより分割されて開かれ、成形品はエジェクトされ、成形型50から分離される。
たとえば、以上の一連の工程から、図17に示す成形品101が得られる。この成形品101は、2個のレンズ成形用キャビティ3によって成形された眼鏡レンズ102と、ランナ49によって成形され2個の眼鏡レンズ102を連結する連結部103と、スプルー48によって成形され連結部103の中央部から直角にかつレンズ102の厚み方向へ延びる棒状部104とから形成されている。この後、レンズ102は、耐摩耗性ハードコート液に浸漬処理されたのち、レンズ102と連結部103とがカッタ装置により切り離される。これにより、1個の成形品101からハードコート液によるコーティング膜で被覆された2個の眼鏡レンズ102を同時に得ることができる。
[実施形態の効果]
本実施形態によれば、キャビティ容積設定工程において、キャビティ容積(厚み)を成形品の厚みより厚い厚みに設定し、次に、樹脂射出封込み工程において、設定されたキャビティ3内に溶融樹脂を射出するとともに、樹脂を成形型50内に封じ込め、この状態において、樹脂加圧工程において、トグルリンク機構65を伸張動作させてタイバー63を伸ばし、このタイバー63の伸びによる反力をキャビティ3内の樹脂に掛けながら、樹脂の冷却工程を進行させるようにしたので、成形品のヒケや歪みの発生を低減でき、しかも、成形サイクルを短縮できる。
すなわち、冷却工程において、キャビティ3内の溶融樹脂が所定時間冷却されると、キャビティ3内の溶融樹脂は、圧縮された状態で冷却が進行していくにつれ、次第に固化され、収縮されていく。樹脂の収縮に伴い、可動ダイプレート64は徐々に前進される。可動ダイプレート64が前進すると、固定ダイプレート61とリヤプレート62との間隔が縮小することになり、つまり、タイバー63が弾性回復することになり、キャビティ3内の溶融樹脂に作用している圧力が次第に低下していく。従って、キャビティ3内の溶融樹脂が、次第に冷却固化され、収縮していくに伴い、可動ダイプレート64の前進、タイバー63の弾性回復を通じて、キャビティ3内の溶融樹脂に作用している圧力を次第に緩やかに低下させることができるから、得られる成形品全体を均一に冷却させることができ、その結果、ヒケや歪みの発生を低減でき、しかも、冷却時間、ひいては、全体の成形サイクルも短縮できる。ちなみに、本実施形態の方法によれば、直径76mm、度数−4.00Dの場合で、冷却時間80秒で離型工程に移行することができる。
また、離型工程においては、冷却工程終了後に、所定期間、可動型1のインサート11と固定型2のインサート12との相対位置が略一定に維持された状態で、レンズ成形用キャビティ3内の溶融樹脂にかかる圧力が低下され、こののち、固定型2に対して可動型1が型開きされるから、つまり、初期の離型工程において、レンズ成形用キャビティ3内の樹脂にかかる圧力を低下させていっても、可動型1のインサート11と固定型2のインサート12との相対位置が略一定(可動型1のインサート11と固定型2のインサート12との間隔の変化が圧縮時のレンズ成形用キャビティ厚さと取り出し成形品厚さとの差の値以内)に維持されているから、成形品の変形を抑えることができる。
このこと、つまり、樹脂にかかる圧力を低下させるにも関わらず、可動型1のインサート11と固定型2のインサート12との相対位置が略一定に維持されているから、冷却工程を短くしても、離型工程において、成形品が変形することが少なく、高精度なレンズ成形品を得ることができる。従って、高精度なレンズを得ることができると同時に、成形サイクルも短縮できる。
また、可動ダイプレート64を固定ダイプレート61に対して進退させる機構として、トグルリンク機構65を用い、このトグルリンク機構65を伸張動作させて、成形型50を型閉じし、かつ、このトグルリンク機構65を最も伸びきった位置まで動作させ、キャビティ3の容積を最小容積(最小厚み)に設定した状態において、タイバー63の伸び量が所望値になるように、固定ダイプレート61とリヤプレート62との距離を調整するようにしたので、樹脂加圧工程における動作制御を簡易にできる。
つまり、トグルリンク機構65を伸張動作限界位置まで動作させ、キャビティ3の容積を最小容積に設定した状態において、タイバー63の伸び量が予め設定した所望値(たとえば、ΔL)になるように、固定ダイプレート61とリヤプレート62との距離を調整しておけば、樹脂加圧工程では、トグルリンク機構65を伸張動作限界位置まで動作させるだけでよい。樹脂加圧工程におけるタイバー63の伸び量は、型締め力調整工程における伸び量(ΔL)と、キャビティ3内の樹脂容量により成形型50が閉じきらないことからくるタイバー63の伸び量(α)とを合算した量であるから、型締め力調整工程において、伸び量(α)を考慮して伸び量(ΔL)を設定しておけば、樹脂加圧工程では、トグルリンク機構65を伸張動作限界位置まで動作させるだけでよい。
また、型締め力調整工程では、リヤプレート62を固定ダイプレート61に対して接近離間させるようにしたから、通常の型厚調整装置67を利用して、リヤプレート62を固定ダイプレート61に対して接近離間させることができる。
また、樹脂射出封込み工程では、キャビティ3内に充填して樹脂の封じ込みにあたって、スプルー48内にノズルシャットピン91を突出させて、熱可塑性樹脂を射出するノズル通路を閉塞するようにしたので、ノズルシャットピン91をノズル通路に突出させるだけの動作でよく、キャビティ3内に溶融樹脂を射出完了した時点で、直ちにその射出充填した熱可塑性樹脂をその内部に封じ込めることができる。従って、射出完了直前から樹脂加圧工程が開始させる場合であっても、樹脂の逆流を防止できる。
[変形例]
なお、本発明は、上記実施形態で述べた構造、方法に限られるものでなく、次のような例も含む。
前記実施形態では、可動ダイプレート64を固定ダイプレート61に対して進退させる機構として、トグルリンク機構65を用いたが、これに限られない。要は、リヤプレート62と可動ダイプレート64との間に設けられ、可動ダイプレートを固定ダイプレート61に対して進退させる機構であって、可動ダイプレートを固定ダイプレート61に向かって前進させ、かつ、タイバーの伸び量が予め設定した値になった位置で、リヤプレート62と可動ダイプレート64との相対位置を一定に保持できる機構であれば、どのような構造でもよい。
また、前記実施形態では、モールド構成体45は2個のレンズ成形用キャビティ3を含んでいたが、1個のみのレンズ成形用キャビティでもよく、あるいは、3個以上のレンズ成形用キャビティを含んだものでもよい。
また、前記実施形態では、溶融樹脂の射出完了直前に圧縮を開始するようにしたが、たとえば、レンズの種別(マイナスレンズかプラスレンズ)によって、溶融樹脂の射出が完了してから、射出を開始するようにしてもよい。
また、前記実施形態では、リヤプレート62と固定ダイプレート61との間隔を調整するにあたって、リヤプレート62を固定ダイプレート61に対して接近離間させるようにしたが、これとは逆でもよい。
また、上述した実施形態では、眼鏡レンズの射出圧縮成形装置について説明したが、必ずしも眼鏡レンズに限られるものでなく、他のレンズ一般にも利用できる。
本発明は、熱可塑性樹脂を射出圧縮成形してレンズを成形するレンズの成形方法、特に、眼鏡レンズの製造方法に好適である。
本発明の一実施形態の方法を適用した射出圧縮成形装置を示す図である。 同上実施形態の成形型を示す断面図である。 図2の III−III 線断面図である。 図2のIV−IV線断面図である。 同上実施形態において、レンズの成形手順を示すフローチャートである。 同上実施形態において、樹脂加圧条件を設定する際のレンズ度数と型締め力との関係を示す図である。 同上実施形態において、樹脂加圧条件の設定工程を説明するための図である。 同上実施形態において、樹脂加圧条件の設定工程における機械的END型締め時のキャビティの状態を示す図である。 同上実施形態において、パーティングラインで型閉じしたときの装置全体を示す図である。 同上実施形態において、パーティングラインで型閉じしたときのキャビティを示す図である。 同上実施形態において、キャビティ容積設定時の装置全体を示す図である。 同上実施形態において、キャビティ容積設定時のキャビティを示す図である。 同上実施形態において、樹脂加圧時の装置全体を示す図である。 同上実施形態において、樹脂加圧時のキャビティを示す図である。 同上実施形態において、冷却工程における型締め力とタイバーの伸び量との関係を示す図である。 同上実施形態において、冷却工程および一次離型工程における型締め力とダイプレート間隔との関係を示す図である。 同上実施形態において、得られる成形品を示す斜視図である。
符号の説明
1 可動型
2 固定型
3 レンズ成形用キャビティ
4 型本体
11 インサート(レンズ凹面成形用キャビティ形成部材)
12 インサート(レンズ凸面成形用キャビティ形成部材)
16 型取付部材
45 モールド構成体
48 スプルー(樹脂流路)
49 ランナ(樹脂流路)
50 成形型
61 固定ダイプレート(一方の間隔保持部材)
62 リヤダイプレート(他方の間隔保持部材)
63 タイバー
64 可動ダイプレート
65 トグルリンク機構(進退機構)
67 型厚調整装置(間隔調整手段)
68 伸び量検出センサ(タイバー伸び量検出手段)
85 射出ノズル
91 ノズルシャットピン(遮断部材)

Claims (7)

  1. 一対の間隔保持プレートを互いに連結するタイバーと、このタイバーに沿って移動可能に設けられた可動ダイプレートと、前記一対の間隔保持プレートの一方と前記可動ダイプレートとの間に設けられレンズ凹凸面成形用の一対のキャビティ形成部材を含むレンズ成形用キャビティを内部に有する成形型と、前記一対の間隔保持プレートの他方と前記可動ダイプレートとの間に設けられ前記可動ダイプレートを一方の間隔プレートに対して進退させる進退機構とを備え、熱可塑性樹脂からなるレンズを成形するレンズの射出圧縮成形方法であって、
    前記進退機構を前進動作させて、成形型を型閉じし、かつ、この型閉じ状態において、前記レンズ成形用キャビティの厚みが成形品の厚みより厚い所定厚みになる位置に前記可動型のキャビティ形成部材を移動させるキャビティ容積設定工程と、
    前記キャビティ容積設定工程で設定されたレンズ成形用キャビティ内に熱可塑性溶融樹脂を射出したのち、その溶融樹脂を成形型内に封じ込める樹脂射出封込み工程と、
    前記進退機構を前進動作させて、前記可動型のキャビティ形成部材を固定型のキャビティ形成部材に向かって前進させ、前記レンズ成形用キャビティ内に射出された溶融樹脂を圧縮する樹脂加圧工程と、
    前記樹脂加圧工程終了後に溶融樹脂を予め設定した所定時間冷却する冷却工程と、
    前記冷却工程終了後に、前記進退機構の後退速度を制御しながら、前記可動型のキャビティ形成部材と固定型のキャビティ形成部材との相対位置が所定時間略一定に維持され、かつ、前記レンズ成形用キャビティ内の溶融樹脂にかかる圧力が前記冷却工程時にかかる圧力から低下される初期離型操作を実行したのち、固定型に対して可動型を型開きする本離型操作を行う離型工程とを備えたことを特徴とするレンズの射出圧縮成形方法。
  2. 請求項1に記載のレンズの射出圧縮成形方法において、
    前記冷却工程では、予め設定した所定時間、前記可動型のキャビティ形成部材と固定型のキャビティ形成部材との相対位置を略一定に維持しつつ、前記レンズ成形用キャビティ内の溶融樹脂にかかる圧力を、前記離型工程における圧力低下速度よりも緩やかな速度で徐々に低下させることを特徴とするレンズの射出圧縮成形方法。
  3. 請求項1または請求項2に記載のレンズの射出圧縮成形方法において、
    前記離型工程および冷却工程のうち少なくとも初期の離型工程では、前記可動型のキャビティ形成部材と固定型のキャビティ形成部材との間隔の変化を圧縮時のレンズ成形用キャビティ厚さと取り出し成形品厚さとの差の値以内に維持しつつ、前記レンズ成形用キャビティ内の溶融樹脂にかかる圧力を低下させることを特徴とするレンズの射出圧縮成形方法。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれかに記載のレンズの射出圧縮成形方法において、
    前記進退機構をトグルリンク機構によって構成するとともに、
    前記トグルリンク機構を伸長動作させて、成形型を型閉じし、かつ、このトグルリンク機構を伸張動作限界位置まで動作させ、前記レンズ成形用キャビティを最小容積に設定した状態において、前記タイバーの伸び量が所望値になるように、一対の間隔保持プレート間の距離を調整する型締め力調整工程を備え、
    前記樹脂加圧工程では、前記トグルリンク機構を伸張動作限界位置まで動作させることを特徴とするレンズの射出圧縮成形方法。
  5. 請求項4に記載のレンズの射出圧縮成形方法において、
    前記型締め力調整工程では、前記他方の間隔保持プレートを一方の間隔保持プレートに対して接近離間させて調整することを特徴とするレンズの射出圧縮成形方法。
  6. 請求項1〜請求項5のいずれかに記載のレンズの射出圧縮成形方法において、
    前記樹脂射出封込み工程では、前記レンズ成形用キャビティ内に溶融樹脂を射出したのち、前記レンズ成形用キャビティにランナを介して通じるスプルー内に遮断部材を突出させて、溶融樹脂を射出するノズル通路を閉塞することを特徴とするレンズの射出圧縮成形方法。
  7. 一対の間隔保持プレートを互いに連結するタイバーと、このタイバーに沿って移動可能に設けられた可動ダイプレートと、前記一対の間隔保持プレートの一方と前記可動ダイプレートとの間に設けられレンズ凹凸面成形用の一対のキャビティ形成部材を含むレンズ成形用キャビティを内部に有する成形型と、前記一対の間隔保持プレートの他方と前記可動ダイプレートとの間に設けられ前記可動ダイプレートを一方の間隔プレートに対して進退させる進退機構とを備え、
    前記成形型は、前記一方の間隔保持プレートに固定され内部に前記レンズ成形用キャビティを形成するキャビティ形成部材を有する固定型と、前記可動ダイプレートに固定された可動型とを有し、前記可動型は、内部に前記レンズ成形用キャビティを形成するキャビティ形成部材を有する型本体と、前記可動ダイプレートに固定され前記型本体を前記固定型に向かって移動自在に保持した型取付部材と、この型取付部材と型本体との間に介在された弾性部材とを有し、かつ、この弾性部材によって型取付部材と型本体とが一定の間隔だけ開閉可能に構成され、前記進退機構の作動によって、成形型が型閉じされた状態において、前記可動ダイプレートが一方の間隔保持プレートに向かって前進するとレンズ成形用キャビティが縮小される構造の成形装置を用いて、熱可塑性樹脂からなるレンズを成形するレンズの射出圧縮成形方法であって、
    前記進退機構を前進動作させて、成形型を型閉じし、かつ、この型閉じ状態において、前記レンズ成形用キャビティの厚みがレンズ成形品の厚みより厚い所定厚みになる位置に前記可動型のキャビティ形成部材を移動させるキャビティ容積設定工程と、
    前記キャビティ容積設定工程で設定されたレンズ成形用キャビティ内に熱可塑性溶融樹脂を射出したのち、その溶融樹脂を成形型内に封じ込める樹脂射出封込み工程と、
    前記進退機構を前進動作させて、前記可動ダイプレートに固定された前記可動型のキャビティ形成部材を一方の間隔保持プレートに固定された固定型のキャビティ形成部材に向かって前進させ、レンズ成形用キャビティの厚みがレンズ成形品の厚み以下になる位置で前記他方の間隔保持プレートと可動ダイプレートとの相対位置を一定に保持し、前記レンズ成形用キャビティ内に射出された溶融樹脂を圧縮する樹脂加圧工程と、
    前記樹脂加圧工程終了後に溶融樹脂を予め設定した所定時間冷却する冷却工程と、
    前記冷却工程終了後に、前記進退機構の後退速度を制御しながら、前記可動型のキャビティ形成部材と固定型のキャビティ形成部材との相対位置が所定時間略一定に維持され、かつ、前記レンズ成形用キャビティ内の溶融樹脂にかかる圧力が前記冷却工程時にかかる圧力から低下される初期離型操作を実行したのち、固定型に対して可動型を型開きする本離型操作を行う離型工程とを備えたことを特徴とするレンズの射出圧縮成形方法。
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