JP3998579B2 - 機器の配線処理構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は機器の配線処理構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
電気的に制御を行う機器を設計するに際し、配線の処理をどうするかが大きな問題になる。特許文献1には、電線接続部に設置されたコネクタ部分と電線の端部を蓋体によって被覆し、コネクタ部分及びコネクタ接続部分の電線が作業者によって不用意に引き抜かれないようにした画像形成装置が記載されている。
【0003】
【特許文献1】
特開2000−131907号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
特許文献1記載の画像形成装置にあっては、電線接続部のコネクタ部分と電線の端部は保護されるものの、端部以外の電線には特別の保護手段が講じられていない。本発明はこの点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、電線の保護を十分に行えるとともに、電線を保持するための配線用部品を必要としない配線処理構造を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明では機器の配線処理構造を次のように構成した。
【0006】
(1)機器の一部に回転式のカバーを設け、前記機器の内部には前記カバーの回転中心部に向き合うトラフを設け、前記カバーの回転中心部とトラフとによりダクト状の配線処理空間を構成するものとした。
【0007】
この構成によれば、カバーの回転中心部は空間内の一定位置にあるという特質を生かし、これにトラフを組み合わせて、ダクト状の配線処理空間を形成したものである。この配線処理空間に電線を通せば電線は十分に保護される。また電線を保持するための配線用部品、例えば結束バンドなどを用いることなく、電線を空間内の一定位置に保持しておける。
【0008】
(2)上記のような機器において、前記トラフの一方の外側面は機器の外殻の一部を兼ねるものとした。
【0009】
この構成によれば、トラフに機器の外殻の一部を兼ねさせることにより、使用材料を少なくしてコストを引き下げ、また機器の軽量化を図ることができる。
【0010】
(3)前記機器が用紙搬送装置であり、前記トラフの他方の外側面は用紙搬送ガイド面の一部を兼ねるものとした。
【0011】
この構成によれば、トラフに用紙搬送ガイド面の一部を兼ねさせることにより、ガイド面の構成部材を少なくしてコストを引き下げ、また機器の軽量化を図ることができる。
【0012】
(4)上記のような機器において、機器の内部にH形断面を有する構造部が設けられ、そのH形断面の半分が前記配線処理空間を構成するトラフとなるものとした。
【0013】
この構成によれば、H形の断面構造によりトラフの強度が高まり、機器全体としても強度が高まる。
【0014】
(5)前記機器が用紙搬送装置であり、前記カバーがジャム処理用開閉カバーであるものとした。
【0015】
この構成によれば、機器が用紙搬送装置であり、ジャム処理用開閉カバーが各所に設けられるという特質を生かし、機器の各所に配線処理空間を確保することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を複写機の原稿読取装置に応用した実施形態を図1に基づき説明する。図1は複写機の原稿読取装置の部分斜視図である。
【0017】
図1には原稿読取装置1が仮想線で表示されている。複写機には各所に用紙搬送装置が存在するが、その中でも原稿読取装置1は、原稿を用紙として搬送するものである。
【0018】
原稿読取装置1は図示しない複写機本体部のスキャナベッドの上に重ねられ、奥側の辺を回転中心として垂直面内で回転する。原稿読取装置1は原稿フィーダを備える。10は原稿フィーダの一部を構成する原稿ガイドである。原稿ガイド10は4個の辺部材11、12、13、14を組み合わせて平面形状矩形の枠とし、その内側の面を用紙搬送ガイド面としたものであり、用紙搬送ガイド面に囲まれる形で通紙開口15が設けられている。なお辺部材11、12、13、14は合成樹脂で一体成型される。
【0019】
正面から見て右側及び左側に位置する辺部材11、12は原稿の搬送方向と直角な方向に延在する。辺部材11の上面は下方の通紙開口15に向かって傾斜しており、原稿を案内する用紙搬送ガイド面の一部をなす。辺部材12はH形断面を有する構造部が主体となっていて、通紙開口15に面する側の外側面には下向きに傾斜したスカート部16が形設されており、全体の断面はHとカタカナの「ト」の字を合体した形状になっている。スカート部16は原稿を通紙開口15へと誘導する。すなわち辺部材12の一方の外側面も用紙搬送ガイド面の一部をなす。辺部材13、14の通紙開口15に面する側の外側面が用紙搬送ガイド面の残りの部分を構成する。
【0020】
辺部材12の、通紙開口15と反対側の外側面は原稿読取装置1の外殻の一部をなす。主体部分の断面形状がH形であることから、辺部材12の上半分は上向きのトラフ17を構成し、下半分は下向きのトラフ18を構成する。
【0021】
原稿ガイド10には通紙トラブルが生じたときに原稿のつまりを解消するためのジャム処理用開閉カバー20が組み合わされる。カバー20も辺部材12の一方の外側面と同じく原稿読取装置1の外殻の一部をなす。カバー20は一端が回転中心部21として構成され、その両端から突出する支軸22を原稿読取装置1の内部の図示しない構造部材に係合させて、垂直面内で回転できるように支持されている。回転中心部21はトラフ17に向き合い、トラフ17の上面開口を覆い隠す。回転中心部21とトラフ17により、ダクト状の配線処理空間30が構成される。
【0022】
配線処理空間30に電線31を通す。電線31は原稿読取装置1の正面側に設けられた操作部(図示せず)と、複写機本体部内の制御部とを接続する。電線31は原稿読取装置1の奥の方から、すなわち原稿読取装置1の回転中心の方から複写機本体部に引き込まれる。
【0023】
原稿読取装置1の正面側と奥側とを直線的に結ぶ配線処理空間30に電線31を通すことにより配線距離を短くできる。実施形態の構成のようにカバー20の回転中心部21のすぐ横に電線31を通すのでなく、カバー20を迂回するように電線31を引き回すこととすると、それだけ長い電線を要することになる。これに比較して短い電線で済むので、本発明の構成はそれだけ原稿読取装置1の製作コストを引き下げるのに役立つ。
【0024】
またカバー20の回転中心部21とトラフ17により構成されるダクト状の配線処理空間30に電線31を入れてしまうので、電線31が何かの可動部材にかみ込まれ、傷つくおそれがない。電線31が外れる懸念もない。電線31がフラットケーブルやワイヤハーネスのような一つのまとまった単位のものでなく、バラ電線の束であったとしても、結束バンドで結束する必要もない。また結束バンドなどの配線用部品を用いて原稿読取装置1の内部に固定する必要もない。これらが相まって、配線用部品に要すべきコストを削減できる。
【0025】
以上本発明の一実施形態につき説明したが、この他、発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えて実施することができる。
【0026】
【発明の効果】
本発明によれば、機器の一部に回転式のカバーを設け、機器の内部にはカバーの回転中心部に向き合うトラフを設け、カバーの回転中心部とトラフとによりダクト状の配線処理空間を構成するものとしたものであり、この配線処理空間に電線を通せば電線は十分に保護される。また電線を保持するための配線用部品、例えば結束バンドなどを用いることなく、電線を空間内の一定位置に保持しておける。
【0027】
そして、トラフの一方の外側面が機器の外殻の一部を兼ねるものとすることにより、使用材料を少なくしてコストを引き下げるとともに、機器の軽量化を図ることができる。また機器の内部にH形断面を有する構造部が設けられ、そのH形断面の半分が前記配線処理空間を構成するトラフとなるものとすることにより、トラフの強度が高まり、機器全体としても強度が高まる。
【0028】
また、機器が用紙搬送装置であり、トラフの他方の外側面が用紙搬送ガイド面の一部を兼ねるものとすることにより、ガイド面の構成部材を少なくしてコストを引き下げるとともに、機器の軽量化を図ることができる。さらに、カバーがジャム処理用開閉カバーであるものとすることにより、用紙搬送装置にはジャム処理用開閉カバーが各所に設けられているという特質を生かし、各所に配線処理空間を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態を示す、複写機の原稿読取装置の部分斜視図
【符号の説明】
1 原稿読取装置
10 原稿ガイド
17 トラフ
20 ジャム処理用開閉カバー
21 回転中心部
30 配線処理空間
31 電線
Claims (5)
- 機器の一部に回転式のカバーを設け、前記機器の内部には前記カバーの回転中心部に向き合うトラフを設け、前記カバーの回転中心部とトラフとによりダクト状の配線処理空間を構成することを特徴とする機器の配線処理構造。
- 前記トラフの一方の外側面は機器の外殻の一部を兼ねることを特徴とする請求項1に記載の機器の配線処理構造。
- 前記機器が用紙搬送装置であり、前記トラフの他方の外側面は用紙搬送ガイド面の一部を兼ねることを特徴とする請求項2に記載の機器の配線処理構造。
- 前記機器の内部にH形断面を有する構造部が設けられ、そのH形断面の半分が前記配線処理空間を構成するトラフとなることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の機器の配線処理構造。
- 前記機器が用紙搬送装置であり、前記カバーがジャム処理用開閉カバーであることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の機器の配線処理構造。
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