JP3993916B2 - シリンダ錠における施解錠インジケータ - Google Patents
シリンダ錠における施解錠インジケータ Download PDFInfo
- Publication number
- JP3993916B2 JP3993916B2 JP17643997A JP17643997A JP3993916B2 JP 3993916 B2 JP3993916 B2 JP 3993916B2 JP 17643997 A JP17643997 A JP 17643997A JP 17643997 A JP17643997 A JP 17643997A JP 3993916 B2 JP3993916 B2 JP 3993916B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cylinder
- inner cylinder
- locking
- lock
- cylinder lock
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、キャビネットの引き出し、ロッカーの扉又は出入り口のドア等に設けられるシリンダ錠の施解錠の状態を一見して分るようにしたシリンダ錠における施解錠インジケータに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種の施解錠インジケータとして、例えば特開平9−25751号公報又は実開昭54−70796号公報に記載されたものを挙げることができる。
【0003】
これらの施解錠インジケータは、シリンダ錠の内筒外端面を2色の相異なる色で塗り分け、施錠及び解錠操作時の内筒の回転運動を利用して、表示窓に表示させる色を施錠及び解錠に応じて異なるものとして、この色の相違により施錠状態或いは解錠状態を表示するものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかして、上記した構成の施解錠インジケータは、施解錠状態を確認する為通常は視線を下げて狭い表示窓の中を覗かなければならず、施解錠の確認が容易ではない、という恨みが残る。
【0005】
そこで、この発明は、一見して施解錠の確認ができる新規な施解錠インジケータを提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、この発明は、固定の外筒と、この外筒の内筒部に回動可能に嵌装された内筒とを有するシリンダ錠と、内筒の内端に近接して配設され、内筒の回動に連動して水平方向に移動するデッドボルトとを有するものにおいて、内筒を鍵孔と平行に貫通し、内方に付勢された表示杆を設け、この表示杆の内端を上記デッドボルトの外面に形成され、内筒軸線方向に段差を有する作動カムに弾接させたことを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、図面に示す実施例に基づいてこの発明について説明する。
なお、この実施例は本発明をキャビネットの引き出し用のシリンダ錠に適用した場合を示す。
【0008】
図1において符号1はキャビネットの引き出しの前板を示し、この前板1にシリンダ錠の外筒2が装着されている。なお、この発明が適用されるシリンダ錠としてディスクシリンダ錠又はピンシリンダ錠が好適で、図示の実施例におけるシリンダ錠はディスクシリンダ錠であるものとする。
【0009】
外筒2の内側には、図3に示すように、内筒3が回動可能に嵌合している。なお、このシリンダ錠は、内筒3の最奥のスロット4に挿入されるディスクタンブラーにより外筒2に係止されるタイプのもので、合鍵の先端にこの最奥のタンブラーと係合してこれをシアーラインに揃える鍵溝を形成した特殊な工具により内筒毎交換可能である。
【0010】
しかしながら、かかるシリンダ錠の構成は例えば実開平6−58074号公報に記載されていて公知であるし、また、この発明の要旨ではないので更に詳細な説明は省略する。
【0011】
上記外筒2の内端部には、図1乃至図5に示すように、これを水平に貫通すると共に水平方向に移動可能に案内された細長い段着きのデッドボルト5が装着されている。
【0012】
このデッドボルト5は、次に述べる連係機構を介して内筒3に連結されており、施錠時図1及び図2に実線で示すように右方に移動して図示しない掛け金機構と係合し、引き出しを錠止する。
【0013】
一方、内筒3の内端面には、図3及び図4に示すように、直方体状の連結ブロック6が一体に突設されており、この連結ブロック6に矩形の中心孔7(図6参照)を有する円形の駆動盤8が嵌装されている。
【0014】
この駆動盤8の内面には、偏芯ピン9が一体に突設されており、この偏芯ピン9はデッドボルト5に形成されたU字形の切欠11に摺動可能に係合している。
【0015】
上記した構成により、図示しない合鍵によってシリンダ錠を解錠し、内筒3を図2で時計方向に回せば、これと一体の駆動盤8は図4で矢印A方向、すなわち反時計方向に回動し、図5に示すように、デッドボルト5を右方(図1及び2で左方)に移動させて引き出しの錠止を解く。
【0016】
この発明による施解錠インジケータは、上記した公知のシリンダ錠及びデッドボルトの連係機構に加え、次に述べる特徴的な構成を備えている。
【0017】
すなわち、図3に示すように、内筒3にスロット4、4と干渉せずかつ内筒3を鍵孔と平行に貫通する細長い段付の案内孔を穿設し、図面を明瞭にする為付番しないこの案内孔に、内端部に鍔部を形成した細長い表示杆12をその長さ方向に移動可能に嵌装する。
【0018】
また、表示杆12の鍔部と案内孔の段部との間に弾装された圧縮コイルばね13の弾力により表示杆12を内方に付勢する。
【0019】
更にまた、図3に示すように、表示杆12の内端部を駆動盤8に形成した挿通孔14(図6参照)を遊嵌させて、その内端をデッドボルト5の外面(図3で上面)に弾接させる。
【0020】
なお、上記表示杆12の長さは、図3に示すように、内端がデッドボルト5の外面に当接しているとき、その外端が内筒3の端面より適宜突出するように設定する。また、表示杆12の鍔部の外径は挿通孔14の内径より小さく設定する。
【0021】
一方、図3乃至図5に示すように、デッドボルト5の外面の、解錠時表示杆12の内端と当接する部位に、擂鉢状の作動カム15を形成する。
【0022】
上記のように構成されたこの発明による施解錠インジケータは、施錠時には図3に示すように表示杆12の外端が内筒端面から突出するが、解錠時には、図5及び図7に示すように、表示杆12と作動カム15とが整合し、前者が後者に落込むので、表示杆12の外端部が内筒内に引込み、或いは表示杆12の外端面が内筒3の端面と同一面となり、或いは表示杆12の外端部の突出量が減少する。
【0023】
或いは、この機構は上記とは逆に、すなわち施錠時表示杆が引込み、解錠時表示杆12が突出するように構成することができる。
【0024】
この表示杆12の突出量の変化は覗き込まなくても視認できるから、この施解錠インジケータによる施解錠の確認は容易である。
【0025】
なお、表示杆12の内筒端面から突出する外端部外周面に、地色とは異なる色彩を施せば、表示杆の突出量の変化の視認がより容易になる。
【0026】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、この発明は、内筒を鍵孔と平行に貫通し、内方に付勢された表示杆を設け、この表示杆の内端を内筒軸線方向に段差を有する作動カムに弾接させたから、簡単な構成の付加により施解錠の確認を容易にし、インジケータの性能を向上させ得る、という優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例による施解錠インジケータを備えたシリンダ錠の平面図で、施錠状態を示す。
【図2】その正面図。
【図3】施錠状態におけるシリンダ錠の拡大縦断面図。
【図4】図3のIV−IV線による一部断面背面図。
【図5】図4と同様のシリンダ錠の背面図で、解錠時を示す。
【図6】駆動盤の正面図。
【図7】図5のVII−VII線によるデッドボルトの縦断面図。
【符号の説明】
2 外筒
3 内筒
5 デッドボルト
8 駆動盤
9 偏芯ピン
11 切欠
12 表示杆
13 コイルばね
15挿通孔
Claims (1)
- 固定の外筒と、この外筒の内筒部に回動可能に嵌装された内筒とを有するシリンダ錠と、内筒の内端に近接して配設され、内筒の回動に連動して水平方向に移動するデッドボルトとを有するものにおいて、内筒を鍵孔と平行に貫通し、内方に付勢された表示杆を設け、この表示杆の内端を上記デッドボルトの外面に形成され、内筒軸線方向に段差を有する作動カムに弾接させたことを特徴とするシリンダ錠における施解錠インジケータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17643997A JP3993916B2 (ja) | 1997-06-17 | 1997-06-17 | シリンダ錠における施解錠インジケータ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17643997A JP3993916B2 (ja) | 1997-06-17 | 1997-06-17 | シリンダ錠における施解錠インジケータ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH116336A JPH116336A (ja) | 1999-01-12 |
JP3993916B2 true JP3993916B2 (ja) | 2007-10-17 |
Family
ID=16013733
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17643997A Expired - Fee Related JP3993916B2 (ja) | 1997-06-17 | 1997-06-17 | シリンダ錠における施解錠インジケータ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3993916B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006144475A (ja) * | 2004-11-24 | 2006-06-08 | Miwa Lock Co Ltd | 施解錠表示装置 |
JP7055405B2 (ja) * | 2019-10-21 | 2022-04-18 | 株式会社ゴール | 隠蔽扉錠及び隠蔽扉 |
-
1997
- 1997-06-17 JP JP17643997A patent/JP3993916B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH116336A (ja) | 1999-01-12 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US4108482A (en) | Disengaging spindle locking mechanism | |
US7174756B2 (en) | Padlock | |
US5878606A (en) | Door lock for swinging door | |
US3956911A (en) | Lock for runners, particularly runners of sliding glass doors, on display-window cases | |
US4074552A (en) | Burglar resistance lock adapter kit | |
US4760721A (en) | Handle flange assembly | |
US20070209413A1 (en) | Lock manual override mechanism with deadlatch | |
US5873274A (en) | Locking device for right and left handed doors with folding handle | |
JP3616352B2 (ja) | 2箇錠型ドアロックハンドル装置 | |
US3863473A (en) | Cylinder lock with key in particular for steering-wheel locks for motor vehicles | |
US4133194A (en) | Magnetic key operated door lock | |
US4272975A (en) | Cylinder lock with key removable core | |
US6164099A (en) | Door lock | |
JP3993916B2 (ja) | シリンダ錠における施解錠インジケータ | |
US4611477A (en) | Tamper resistant lock bolt assembly | |
EP0090620B1 (en) | Front removable lock | |
US2136539A (en) | Night latch | |
US6038897A (en) | Back cover lock for a combination lock | |
US3943737A (en) | Mechanism usable with locks and two applications wherein said mechanism is used | |
CN112814480A (zh) | 一种锁芯及锁具 | |
GB2092658A (en) | Lockable handle assembly | |
JPH108808A (ja) | スライド式ラッチ錠 | |
US1828468A (en) | Locking latch | |
US4321810A (en) | Lock mechanism of the single cylinder deadbolt type | |
US1990014A (en) | Doorlock |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20040614 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20070123 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20070326 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20070528 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20070730 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100803 Year of fee payment: 3 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |