JP3993829B2 - ミストサウナ式浴室暖房装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ミスト発生用ノズルを用いて浴室内の暖房及びミストサウナ効果を得るためのミストサウナ式浴室暖房装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
これまでサウナは、愛好者やスポーツジムを利用する人などのようにごく一部の人しか利用していなかったが、近年、クアハウス、スパー銭湯の増加等により、広く一般の人にもサウナの効用や快適性が認知されるようになってきている。特に湿式のミストサウナは乾式のサウナに較べて雰囲気温度が低いため、息苦しさが無く長時間入っていられること、室内に充満するミストにより肌が潤うこと等から、女性の利用者も多くなってきている。このため、家庭用のミストサウナ式浴室暖房装置も商品化されるようになってきている。
【0003】
このようなミストサウナ式浴室暖房装置に対して、使用者が期待するのは、ミストサウナ浴による発汗促進作用や、リラックス感を体感すること等である。発汗促進作用を得るためには、使用者の体温を上昇させる必要があり、この場合は、単にミストを浴室全体に拡散させるよりも、浴室内の温度をある程度高めた状態で身体に対して直接ミストを噴射する方が効率的である。また浴室内の温度をある程度高めることは、使用者が浴室内に入った際に肌寒さを感じることを防ぐためにも有効である。このため、ミストサウナ式浴室暖房装置には、浴室をミストにて加温する暖房効果と、ミストサウナ浴によるリラックス効果とが求められている。
【0004】
ところで、ミストサウナ浴を行う際には、人体に噴射されるミストの粒径は細かい方が、使用者は心地よさを感じて使用感が良好なものであるが、浴室内の暖房の際には、細かいミストは浴室の空間内における熱交換により、床面や壁面等に到達した際にはかなりの熱量が失われてしまい、浴室内を十分に加温することは困難なものであり、このため、一種類のノズルのみで、暖房機能とリラックス効果とを十分に得ることは困難なものであった。
【0005】
そこで、従来、特許文献1に開示されているように、浴室空間内に向けて上向きにミストを噴射するミストノズルと、これよりも粒径の大きいミストを床面に向けて下向きに噴射するミストノズルとを設けることにより、床面に向けて熱容量の大きい大径のミストを噴射するようにして、床面に対してより大きな熱量を与えるようにし、これにより暖房機能を向上させるようにしたものが提案されている。
【0006】
【特許文献1】
特開平10−185223号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記のような従来技術では、粒径の大きなミストはその拡散される範囲が狭くなってしまうことから、床面に向けて噴射されるミストを広い範囲に拡散させることが困難であり、このため床面を広い範囲に亘って加温することは困難なものであった。
【0008】
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、浴室をミストにて加温する暖房効果と、ミストサウナ浴によるリラックス効果とを共に十分に得ることができ、特に浴室内の暖房時に際しては床面を広い範囲に亘って十分に加温することができるミストサウナ式浴室暖房装置を提供することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るミストサウナ式浴室暖房装置は、熱源機から供給される温水をノズルからミスト状に噴射するミストサウナ式浴室暖房装置において、前記ノズルとして、粗ミストノズルと、この粗ミストノズルよりも小径のミストを噴射する細ミストノズルとを、前記粗ミストノズルから噴射された後のミストが通過する領域の少なくとも一部が、前記細ミストノズルから噴射された後のミストが通過する領域の少なくとも一部と重なるように配設することを特徴とするものである。これにより、細ミストノズルから噴射されるミストで身体を直接加温してミストサウナ浴を行うことができてリラックス効果を得ることができると共に、粗ミストノズルから噴射される熱容量の大きいミストによって浴室の特に床面を加温して浴室内の暖房効果を得ることができ、更に、細ミストノズルから噴射される拡散性の高いミストと、粗ミストノズルから噴射される熱容量の大きいミストとが混合されることにより、細ミストノズルから噴射されるミストを粗ミストノズルから噴射されるミストにて加熱した状態で広い範囲に拡散させることができて、床面を広い範囲で加温することができ、更に優れた暖房効果が得られるものである。
【0010】
また上記粗ミストノズルを、上記細ミストノズルの上方に配設することが好ましい。この場合、粗ミストノズルから噴射されるミストは広く拡散することなく浴室内の下方に向かい、一方、細ミストノズルから噴射されるミストは浴室内で広く拡散されることとなって、粗ミストノズルから噴射された後のミストが通過する領域と、細ミストノズルから噴射された後のミストが通過する領域とが重なるようにすることができるものである。
【0011】
また上記粗ミストノズルの上方に、上記細ミストノズルよりも小径のミストを噴射する微細ミストノズルを配設することも好ましく、この場合、ミストサウナ浴において、身体の末梢である足部を主として細ミストノズルから噴射されるミストにより加温すると共に、上半身を微細ミストノズルから噴射されるより小径なミストにより加温することができ、より効率的に使用者の体温を上昇させると共に使用者が更なる心地よさを感じるようにすることができるものである。
【0012】
また、上記粗ミストノズルと上記細ミストノズルとから同時にミストを噴射する予備暖房モードと、前記粗ミストノズルからはミストを噴射せず前記細ミストノズルからミストを噴射するミストサウナ浴モードとに、運転モードを切り替え可能に形成することが好ましく、この場合、まず予備暖房モードでは粗ミストノズルと細ミストノズルとから同時にミストを噴射することで浴室内の暖房を効率的に行うことができ、ミストサウナ浴モードでは粗ミストノズルからのミストの噴射を停止することで、粒径の大きなミストが床面や壁面に到達する際の騒音の発生を防止して、騒音により使用者が感じるリラックス感が損なわれることを防止することができ、またミストサウナ浴時における温水の噴出量を低減して省エネルギーに貢献することができるものである。
【0013】
また、上記ノズルが配設されたミスト発生器本体と、このミスト発生器本体を上下位置調整自在に支持する支持部とを具備することが好ましく、この場合、装置の設置高さや使用者の体格等に応じてミスト発生器本体の上下位置を調整することができるものである。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を説明する。
【0015】
本発明に係るミストサウナ式浴室暖房装置は、熱源機から供給される温水をノズル1からミスト状に噴射するものであり、このノズル1としては、細ミストノズル1bと、粗ミストノズル1aとが設けられ、更に好ましくは微細ミストノズル1cをも設けるものである。
【0016】
ここで、上記の細ミストノズル1bは、粗ミストノズルaよりも小径のミスト2を噴射するように形成され、また微細ミストノズル1cを設ける場合は、微細ミストノズル1cは細ミストノズル1bよりも小径のミスト2を噴射するように形成される。
【0017】
各ノズル1から噴射されるミスト2の粒径は、上記のような関係にあれば特に制限はされないが、粗ミストノズル1aとしては粒径300μm以上のミスト2を噴射し、細ミストノズル1bとしては粒径150〜200μmのミスト2を噴射し、また微細ミストノズルとしては粒径100〜150μmのミスト2を噴射するものであることが好ましく、この場合、本発明の効果が特に良好に発揮される。
【0018】
図1に示す例では、熱源機(図示せず)に接続されている温水配管5に各ノズル1が設けられ、熱源機から水圧をかけられた状態で温水配管5に供給された温水が各ノズル1から噴射されるようになっている。
【0019】
温水配管5は、本管6と、本管6から分岐して形成された複数の分岐管7とから構成され、各分岐管7にそれぞれノズル1が設けられている。図示の例では、始端側は横方向に延出されて熱源機に連通されており、末端側は上方に延出されてその先端が閉塞されている。この本管6の上方延出部分から横方向に突出するように二つの分岐管7が、上下に間隔をあけて平行並列に設けられている。この二つの分岐管7のうち、上方に配置されているものを微細ミスト用配管7cといい、下方に配置されているものを細ミスト用配管7bという。また本管6の横方向の延出部分からは、他の分岐管7(粗ミスト用配管7aという)が分岐して設けられている。この粗ミスト用配管7aは上方へ延出された後、横方向に延出されて、細ミスト用配管7bと微細ミスト用配管7cとの間に配置されており、これにより上方から下方に向かって微細ミスト用配管7c、粗ミスト用配管7a、細ミスト用配管7bが配置され、これらの分岐管7が平行並列に設けられている。
【0020】
そして、微細ミスト用配管7cには微細ミストノズル1cが、粗ミスト用配管7aには粗ミストノズル1aが、細ミスト用配管7bには細ミストノズル1bがそれぞれ設けられている。各分岐管7にはその流路方向に沿って同一高さに二つのノズル1が設けられている。このとき各ノズル1は、各分岐管7の流路方向と直交する略水平方向に向けてミスト2を噴射するように形成されており、また全てのノズル1からのミスト2の噴射方向が略同一方向であるように形成されている。
【0021】
このように各ノズル1を設けると、細ミストノズル1bの上方に粗ミストノズル1aが設けられ、更にこの粗ミストノズル1aの上方に微細ミストノズル1cが配設されるものであり、上側から順に微細ミストノズル1c、粗ミストノズル1a、細ミストノズル1bが上下方向に一列に並んで設けられている。また図示の例では、この微細ミストノズル1c、粗ミストノズル1a、細ミストノズル1bからなるノズル1の列が、二列設けられている。
【0022】
また、温水配管5の本管6には、各分岐管7との分岐位置よりも始端側(熱源機側)に、開閉弁(温水開閉弁8)が設けられており、また粗ミスト用配管7aにも、粗ミストノズル1aの形成位置よりも始端側(熱源機側)に、開閉弁(粗ミスト開閉弁9)が設けられている。各開閉弁は、独立して開閉制御されるように形成されている。
【0023】
尚、温水配管5の形状、温水配管5に対するノズル1の形成位置、ノズル1の個数等は、適宜変更することができ、上記のような例に限るものではない。また、微細ミストノズル1c、粗ミストノズル1a、細ミストノズル1bの列を一列のみ設けてもよく、また微細ミストノズル1c、粗ミストノズル1a、細ミストノズル1bの列を三列以上の複数列設けても良い。
【0024】
図2,3は、本発明に係るミストサウナ式浴室暖房装置の全体構成の一例を示すものである。図示の例ではミストサウナ式浴室暖房装置は、ノズル1が配設されたミスト発生器本体3と、このミスト発生器本体3を上下位置調整自在に支持する支持部4とで構成されている。
【0025】
ミスト発生器本体3は、上記の温水配管5の、少なくともノズル1が形成されている部位を筐体内に内装して構成されており、またこの筐体の前面において温水配管5に設けられた全てのノズル1の噴射口が外部に露出するように形成されている。温水配管5の始端側は、筐体の後背部から導出され、筐体の外部において熱源機に接続されるようになっている。
【0026】
一方、支持部4は、左右一対の支持体4a,4aにて構成されている。各支持体4a,4aは、ミスト発生器本体3の筐体の左右各側面に沿って配置される縦枠部10と、各縦枠部10の下端から外側方に延設された横枠部11とから構成されている。
【0027】
各支持体4a,4aの縦枠部10には、縦枠部10を左右方向に貫通する上下方向に長いスリット状のガイド孔12が設けられている。そして、このガイド孔12に外側方から、ガイド孔12の幅寸法よりも大径の頭部を有するネジ等の固着具13を挿通し、この固着具13の脚部をミスト発生器本体3の筐体に螺入している。このとき固着具13を緊締することにより固着具13の頭部をガイド孔12の外縁部で係止させることで、ミスト発生器本体3が支持部4に支持される。また、固着具13を緩めた状態では、ミスト発生器本体3を支持部4に対して、固着具13がガイド孔12内の上端に当接する位置とガイド孔12内の下端に当接する位置との間で上下方向にスライド移動することができる。そして、ミスト発生器本体3を所望の位置に配置した状態で固着具13を緊締することにより、ミスト発生器本体3をその上下位置を所望の位置に調整して、支持部4に支持させることができるのである。
【0028】
このように構成されるミストサウナ式浴室暖房装置は、支持部4を浴室内の所定位置に固設することにより、浴室内に配設することができる。
【0029】
このようなミストサウナ式浴室暖房装置は、リモコン方式等の入力操作手段からの操作等に応じて所定の運転モードで作動するように形成することができる。
【0030】
ミストサウナ式浴室暖房装置の運転モードとしては、例えば粗ミストノズル1aと細ミストノズル1bとから同時にミスト2を噴射し、或いは更に微細ミストノズル1cからも同時にミスト2を噴射する予備暖房モードと、粗ミストノズル1aからはミスト2を噴射せずに、細ミストノズル1bからミスト2を噴射し、或いは更に微細ミストノズル1cからも同時にミスト2を噴射するミストサウナ浴モードとを挙げることができる。ミストサウナ式浴室暖房装置は、運転モードを、この予備暖房モードとミストサウナ浴モードとに切り替え可能に形成することができる。この場合、例えばリモコン方式等の入力操作手段として、予備暖房モードの動作開始を設定する予備暖房スイッチ、ミストサウナ浴モードの動作開始を設定するミストサウナ浴スイッチ、装置の動作の停止を設定する停止スイッチ等を有するものを設け、またこの入力操作手段からの入力動作に応じて熱源機、温水開閉弁8、粗ミスト開閉弁9等の動作を制御する適宜の制御手段を設けることにより、運転モードを切り替え可能に形成することができる。
【0031】
予備暖房モードにおける制御フローの一例を図4(a)に示す。図示の例では、熱源機が停止し、また温水開閉弁8と粗ミスト開閉弁9とが閉じた状態(初期状態)で、まず入力操作手段の予備暖房スイッチをONすることにより予備暖房モードを選択して作動させる。このとき、熱源機が作動し、次に温水開閉弁8と粗ミスト開閉弁9とが開いて、ミストサウナ式浴室暖房装置が予備暖房モードで作動する。この状態では、温水が熱源機から温水配管5に水圧をかけられた状態で供給され、この温水は全ての分岐管7に供給されて、全てのノズル1からミスト2が噴射されることとなる。
【0032】
そして、入力操作手段の停止スイッチをONすることにより、ミストサウナ式浴室暖房装置の運転が停止する。このとき、温水開閉弁8と粗ミスト開閉弁9とが閉じ、次いで熱源機が停止することにより、全てのノズル1からのミスト2の噴射が停止される。
【0033】
この予備暖房モードでは、粗ミストノズル1a及び細ミストノズル1b(或いは更に微細ミストノズル1c)から同時に噴射されるミスト2により、浴室内が加温される。このミスト2は拡散されながら噴射されるが、粗ミストノズル1aから噴射されるミスト2(粗ミスト2a)の粒径よりも、細ミストノズル1bから噴射されるミスト2(細ミスト2b)の方が小径であることから、細ミスト2bは粗ミスト2aよりも広く拡散して浴室内の広い領域に分散し、これに対して粗ミスト2aは細ミスト2bほどには拡散することなく、速やかに下方に向かうこととなる。このとき、細ミストノズル1bの上方に粗ミストノズル1aが配設されているために、粗ミスト2aが通過する領域の少なくとも一部と、細ミスト2bが通過する領域の少なくとも一部とが重なることとなり、この各ミスト2が通過する領域が重なった箇所において粗ミスト2aと細ミスト2bとが混合される。
【0034】
ここで、粗ミスト2aと細ミスト2bとは浴室内の空間において熱交換により熱を失うが、粗ミスト2aは細ミスト2bよりも大径であることから細ミスト2bよりも熱容量が大きく、このため粗ミスト2aと細ミスト2bとが混合された時点では粗ミスト2aの方がより大きな熱量を有しており、このため、粗ミスト2aと細ミスト2bとが混合された際には細ミスト2bが粗ミスト2aにより加温されることとなる。
【0035】
従って、予備暖房モードでは、粗ミストノズル1aから噴射される熱容量の大きい粗ミスト2aによって浴室の特に床面を加温して浴室内の暖房効果を得ることができ、更に、細ミストノズル1bから噴射される拡散性の高い細ミスト2bと、粗ミストノズル1aから噴射される熱容量の大きい粗ミスト2aとが混合されることにより、細ミストノズル1bから噴射される細ミスト2bを粗ミストノズル1aから噴射される粗ミスト2aにて加熱した状態で広い範囲に拡散させることができて、浴室の床面を広い範囲で加温することができ、更に優れた暖房効果が得られるものである。
【0036】
尚、本実施形態においては、拡散性がより低い粗ミスト2aを噴射する粗ミストノズル1aを、拡散性がより高い細ミスト2bを噴射する細ミストノズル1bの上方に配置したことによって、細ミスト2bと粗ミスト2aが通過する領域が重なるようにしたものであるが、このように細ミスト2bと粗ミスト2aが通過する領域を重ねることが可能であれば、粗ミストノズル1aと細ミストノズル1bの位置関係は特に制限されるものではない。例えば粗ミストノズル1aの配置位置が、細ミストノズル1bの下方であっても、粗ミストノズル1aの噴射方向を斜め上方に向けるなどして細ミスト2bと粗ミスト2aが通過する領域が重なるようにすれば良いものである。
【0037】
また、ミストサウナ浴モードにおける制御フローの一例を図4(b)に示す。図示の例では、熱源機が停止し、また温水開閉弁8と粗ミスト開閉弁9とが閉じた状態(初期状態)で、まず入力操作手段のミストサウナ浴スイッチをONすることによりミストサウナ浴モードを選択して作動させる。このとき、熱源機が作動し、次に温水開閉弁8が開いて、ミストサウナ式浴室暖房装置が予備暖房モードで作動する。この状態では、温水が熱源機から温水配管5に水圧をかけられた状態で供給されるが、粗ミスト開閉弁9は閉じた状態のままであるので、温水は細ミスト用配管7bと微細ミスト用配管7cとに供給されるが、粗ミスト用配管7aには供給されず、このため細ミストノズル1bと微細ミストノズル1cとからはミスト2が噴射されるが、粗ミストノズル1aからはミスト2は噴射されないこととなる。
【0038】
そして、入力操作手段の停止スイッチをONすることにより、ミストサウナ式浴室暖房装置の運転が停止する。このとき、温水開閉弁8が閉じ、次いで熱源機が停止することにより、全てのノズル1からのミスト2の噴射が停止される。
【0039】
このミストサウナ浴モードでは、細ミストノズル1bと微細ミストノズル1cとから噴射されるミスト2で身体を直接加温してミストサウナ浴を行うことができてリラックス効果を得ることができる。このとき、微細ミストノズル1cが細ミストノズル1bの上方に配置されていることから、微細ミストノズル1cから噴射されるより粒径の小さいミスト2(微細ミスト2c)を、使用者の上半身に向けて噴射させると共に、細ミスト2bから噴射されるより粒径の大きい細ミスト2bを使用者の足部に向けて噴射させることができる。
【0040】
ここで、微細ミスト2cは細ミスト2bに較べると粒径が小さいために、肌にミスト2が触れた際の感触がより良好なものであり、一方、細ミスト2bは微細ミスト2cに較べると粒径が大きいために、より大きな熱容量を有し、肌に到達した際の加温効果がより優れたものとなる。
【0041】
従って、ミスト2の刺激に対する感度が強い上半身を主として粒径がより小さい微細ミスト2cにて加温することができて、ミストサウナ浴を行う使用者が更なる心地よさを感じるようにすることができる。一方、身体の末梢である足部は、主として細ミストノズル1bから噴射されるより粒径の大きい細ミスト2bにより加温することができて、足部を十分に加温することができるものであり、このとき、足部は上半身よりもミスト2からの刺激に対する感度が弱いために、細ミスト2bによる加温であってもミストサウナ浴の心地よさが損なわれることがないものである。
【0042】
また、ミストサウナ式浴室暖房装置の使用時に、支持部4に対するミスト発生器本体3の上下位置を調整することで、装置の設置高さや使用者の体格の違い等に応じ、ミスト2の噴射位置を適宜所望の位置に調整することが可能となる。例えば使用者がミストサウナ浴を行う際には、使用者の体格等によって、使用者が快適と感じるミスト2の噴射位置が異なることとなるが、ミスト発生器本体3の上下位置を調整することでミスト2の噴射位置を各使用者が最も快適と感じる位置に移動させることができるものである。
【0043】
【発明の効果】
上記のように本発明に係るミストサウナ式浴室暖房装置は、熱源機から供給される温水をノズルからミスト状に噴射するミストサウナ式浴室暖房装置において、前記ノズルとして、粗ミストノズルと、この粗ミストノズルよりも小径のミストを噴射する細ミストノズルとを、前記粗ミストノズルから噴射された後のミストが通過する領域の少なくとも一部が、前記細ミストノズルから噴射された後のミストが通過する領域の少なくとも一部と重なるように配設するため、細ミストノズルから噴射されるミストで身体を直接加温してミストサウナ浴を行うことができてリラックス効果を得ることができると共に、粗ミストノズルから噴射される熱容量の大きいミストによって浴室の特に床面を加温して浴室内の暖房効果を得ることができるものである。また、細ミストノズルから噴射されるより粒径の小さいミストは、粗ミストノズルから噴射されるより粒径の大きいミストよりも拡散性が高く、一方、粗ミストノズルから噴射されるミストは細ミストノズルから噴射されるミストよりも大きな熱容量を有しており、この細ミストノズルから噴射される拡散性の高いミストと、粗ミストノズルから噴射される熱容量の大きいミストとが混合されることにより、細ミストノズルから噴射されるミストを粗ミストノズルから噴射されるミストにて加熱した状態で広い範囲に拡散させることができて、床面を広い範囲で加温することができ、更に優れた暖房効果を得ることができるものである。
【0044】
また上記粗ミストノズルを、上記細ミストノズルの上方に配設するため、粗ミストノズルから噴射されるミストは広く拡散することなく浴室内の下方に向かい、一方、細ミストノズルから噴射されるミストは浴室内で広く拡散されることとなって、粗ミストノズルから噴射された後のミストが通過する領域と、細ミストノズルから噴射された後のミストが通過する領域とが重なるようにすることができるものである。
【0045】
また上記粗ミストノズルの上方に、上記細ミストノズルよりも小径のミストを噴射する微細ミストノズルを配設するため、ミストサウナ浴において、身体の末梢である足部を主として細ミストノズルから噴射されるミストにより加温すると共に、上半身を微細ミストノズルから噴射されるより小径なミストにより加温することができ、より効率的に使用者の体温を上昇させると共に使用者が更なる心地よさを感じるようにすることができるものである。
【0046】
また、上記粗ミストノズルと上記細ミストノズルとから同時にミストを噴射する予備暖房モードと、前記粗ミストノズルからはミストを噴射せず前記細ミストノズルからミストを噴射するミストサウナ浴モードとに、運転モードを切り替え可能に形成するため、予備暖房モードでは粗ミストノズルと細ミストノズルとから同時にミストを噴射することで浴室内の暖房を効率的に行うことができ、またミストサウナ浴モードでは粗ミストノズルからのミストの噴射を停止することで、粒径の大きなミストが床面や壁面に到達する際の騒音の発生を防止して、騒音により使用者が感じるリラックス感が損なわれることを防止することができ、またミストサウナ浴時における温水の噴出量を低減して省エネルギーに貢献することができるものである。
【0047】
また、上記ノズルが配設されたミスト発生器本体と、このミスト発生器本体を上下位置調整自在に支持する支持部とを具備するため、装置の設置高さや使用者の体格の違い等に応じ、使用者が最も快適と感じる位置にミスト発生器本体を移動させることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における温水配管のノズルの構成の一例の概略を示すものであり、(a)は正面図、(b)は側面図である。
【図2】本発明の実施の形態の一例を示す、全体の斜視図である。
【図3】(a)は同上の正面図、(b)は同上の側面図である。
【図4】(a)及び(b)は本発明の動作の例を示すフロー図である。
【符号の説明】
1 ノズル
1a 粗ミストノズル
1b 細ミストノズル
2 ミスト
3 ミスト発生器本体
4 支持部

Claims (5)

  1. 熱源機から供給される温水をノズルからミスト状に噴射するミストサウナ式浴室暖房装置において、前記ノズルとして、粗ミストノズルと、この粗ミストノズルよりも小径のミストを噴射する細ミストノズルとを、前記粗ミストノズルから噴射された後のミストが通過する領域の少なくとも一部が、前記細ミストノズルから噴射された後のミストが通過する領域の少なくとも一部と重なるように配設して成ることを特徴とするミストサウナ式浴室暖房装置。
  2. 上記粗ミストノズルを、上記細ミストノズルの上方に配設して成ることを特徴とする請求項1に記載のミストサウナ式浴室暖房装置。
  3. 上記粗ミストノズルの上方に、上記細ミストノズルよりも小径のミストを噴射する微細ミストノズルを配設して成ることを特徴とする請求項1又は2に記載のミストサウナ式浴室暖房装置。
  4. 上記粗ミストノズルと上記細ミストノズルとから同時にミストを噴射する予備暖房モードと、前記粗ミストノズルからはミストを噴射せず前記細ミストノズルからミストを噴射するミストサウナ浴モードとに、運転モードを切り替え可能に形成して成ることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のミストサウナ式浴室暖房装置。
  5. 上記ノズルが配設されたミスト発生器本体と、このミスト発生器本体を上下位置調整自在に支持する支持部とを具備することを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のミストサウナ式浴室暖房装置。
JP2003038502A 2003-02-17 2003-02-17 ミストサウナ式浴室暖房装置 Expired - Fee Related JP3993829B2 (ja)

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