JP2004290476A - ミスト発生装置 - Google Patents
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- Y02B30/12—Hot water central heating systems using heat pumps
Abstract
【課題】粒径の小さいミストを噴射するためのノズルを設けることなく、所望の粒径のミストを噴射することができ、製造コストを低減することができるミスト発生装置を提供する。
【解決手段】温水を噴射するノズル1と、前記ノズル1に対して温水の噴射方向側に配置されるメッシュカバー2とを具備する。ノズル1から噴射された温水がメッシュカバー2を通過するようにして、粒状のミストを発生させることができる。粒径の小さいミストを噴射するノズルを設ける必要がなくなって、製造コストを低減することができる。またノズル1をメッシュカバー2にて覆うことで高温のノズル1を外部から隔離することができ、安全性が向上する。
【選択図】 図1
【解決手段】温水を噴射するノズル1と、前記ノズル1に対して温水の噴射方向側に配置されるメッシュカバー2とを具備する。ノズル1から噴射された温水がメッシュカバー2を通過するようにして、粒状のミストを発生させることができる。粒径の小さいミストを噴射するノズルを設ける必要がなくなって、製造コストを低減することができる。またノズル1をメッシュカバー2にて覆うことで高温のノズル1を外部から隔離することができ、安全性が向上する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、浴室内の暖房及びミストサウナ効果を得るためのミスト発生装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
これまでサウナは、愛好者やスポーツジムを利用する人などのようにごく一部の人しか利用していなかったが、近年、クアハウス、スパー銭湯の増加等により、広く一般の人にもサウナの効用や快適性が認知されるようになってきている。特に湿式のミストサウナは乾式のサウナに較べて雰囲気温度が低いため、息苦しさが無く長時間入っていられること、室内に充満するミストにより肌が潤うこと等から、女性の利用者も多くなってきている。このため、家庭用のミスト発生装置も商品化されるようになってきている。
【0003】
このようなミスト発生装置に対して、使用者が期待するのは、ミストサウナ浴による発汗促進作用や、リラックス感を体感すること等である。発汗促進作用を得るためには、使用者の体温を上昇させる必要があり、この場合は、単にミストを浴室全体に拡散させるよりも、浴室内の温度をある程度高めた状態で身体に対して直接ミストを噴射する方が効率的である。また浴室内の温度をある程度高めることは、使用者が浴室内に入った際に肌寒さを感じることを防ぐためにも有効である。このため、ミスト発生装置には、浴室をミストにて加温する暖房効果と、ミストサウナ浴によるリラックス効果とが求められている。
【0004】
ところで、ミストサウナ浴を行う際には、人体に噴射されるミストの粒径は細かい方が、使用者は心地よさを感じて使用感が良好なものであるが、浴室内の暖房の際には、細かいミストは浴室の空間内における熱交換により、床面や壁面等に到達した際にはかなりの熱量が失われてしまい、浴室内を十分に加温することは困難なものである。このため、細いミストを噴射するノズルのみで、暖房機能とリラックス効果とを十分に得ることは困難なものであった。
【0005】
そこで、従来、特許文献1に開示されているように、浴室空間内に向けて上向きにミストを噴射するミストノズルと、これよりも粒径の大きいミストを床面に向けて下向きに噴射するミストノズルとを設けることにより、床面に向けて熱容量の大きい大径のミストを噴射するようにして、床面に対してより大きな熱量を与えるようにし、これにより暖房機能を向上させるようにしたものが提案されている。
【0006】
【特許文献1】
特開平10−185223号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記のような従来技術では、噴射されるミストの粒径が異なる複数種のノズルを設ける必要があり、特に粒径の小さいミストを噴射するノズルは製造コストが高く、装置全体の製造コストを上げる原因となっていた。
【0008】
本発明は上記の点に鑑みて為されたものであり、粒径の小さいミストを噴射するためのノズルを設けることなく、所望の粒径のミストを噴射することができ、製造コストを低減することができるミスト発生装置を提供することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るミスト発生装置は、温水を噴射するノズルと、前記ノズルに対して温水の噴射方向側に配置されるメッシュカバーとを具備することを特徴とするものであり、これにより、ノズルから噴射された温水がメッシュカバーを通過するようにして、粒状のミストを発生させることができ、粒径の小さいミストを噴射するノズルを設ける必要がなくなって、製造コストを低減することができるものである。またノズルをメッシュカバーにて覆うことで高温のノズルを外部から隔離することができ、安全性が向上するものである。
【0010】
また上記メッシュカバーは、目開きを変更可能に形成することが好ましい。これにより、一種類のノズルを設ける場合であっても、メッシュカバーの目開きを変更することでミストの粒径を調整することができ、粒径の異なるミストを発生させることができるものである。
【0011】
また上記メッシュカバーから滴下する温水を貯留する貯留容器を具備させることも好ましい。これにより、貯留容器に貯留された温水を再利用することができるものである。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を説明する。
【0013】
本発明に係るミストサウナ装置は、温水を噴射するノズル1と、このノズル1に対して温水の噴射方向側に配置されたメッシュカバー2とを具備する。
【0014】
ノズル1は温水をシャワー状又は径の大きなミスト状に噴射するものを設けることができる。このノズル1から噴射されるシャワー状又はミスト状の温水の径は、0.3mm〜1mmの範囲であることが好ましい。尚、このような粒径でノズル1から噴射されるシャワー状又はミスト状の温水は、メッシュカバー2に到達する以前に互いに衝突することで、粒径が大きくなる。ここで、ノズル1から温水が噴射されるようにするには、例えば給湯源となる給湯器や熱源機とノズル1とを配管を介して接続し、給湯源から水圧をかけられた状態で配管に供給された温水が、ノズル1から噴射されるようにすることができる。
【0015】
一方、メッシュカバー2の目開きの大きさは適宜設定できるが、1mm〜5mmの範囲であることが好ましい。
【0016】
そして、ノズル1から噴射された温水がメッシュカバー2を通過することで、温水は粒径の小さいミスト状となってメッシュカバー2の外側に噴射されるものである。
【0017】
またこのメッシュカバー2は、ノズル1を外部から隔離する機能も有し、高温のノズル1に使用者等が手などで触れないようにすることができ、安全性を向上することができるものである。
【0018】
本発明に係るミストサウナ装置の一例を図1に示す。図示の例では、ノズル1は熱源機、温水配管等が内装された筐体4の一面(前面)に露出するように形成されている。ノズル1の個数や形成位置は適宜設定されるが、図示の例では筐体4の前面に四個のノズル1が設けられており、二個のノズル1が上下方向に一列に並ぶと共にこのノズル1の列が並列に二列設けられている。
【0019】
またメッシュカバー2は平面視弧状に屈曲されて前方に膨出する形状に形成されており、このメッシュカバー2は筐体4のノズル1が設けられている面(前面)側を覆うように設けられている。これにより、ノズル1からの温水の噴射方向(ノズル1の前方)にメッシュカバー2が、ノズル1との間に間隔を空けて配置されている。
【0020】
このミストサウナ装置のメッシュカバー2はその目開きを変更可能に形成することができる。この場合、例えばミストサウナ装置の筐体4に対してメッシュカバー2を着脱自在に形成して、複数種のメッシュカバー2を適宜交換してミストサウナ装置の筐体4に装着することで、メッシュカバー2の目開きを変更可能にすることができる。また、ミストサウナ装置に設けられたメッシュカバー2に対して、目開きがより小さい別のメッシュカバー2を重ねて取着することにより、メッシュカバー2の目開きを変更することもできる。
【0021】
例えば図示の例では、ミストサウナ装置の上面において、筐体4とメッシュカバー2(2a)との間の隙間が開口するように形成し、この隙間から筐体4と前記メッシュカバー2aとの間に、別のメッシュカバー2(2b)を挿入して取着することで、二つのメッシュカバー2a,2bを重ねて装着することができる。この場合、別のメッシュカバー2bを取着していない状態では、ノズル1に対する温水が噴射される側には、より目開きの大きいメッシュカバー2aのみが配置されており、メッシュカバー2aを介して噴射されるミストの粒径はより大きいものとなる。また別のメッシュカバー2bを取着すると、ノズル1に対する温水が噴射される側には、目開きの異なるメッシュカバー2a,2bが重ねて配置されることとなり、ミストの粒径はより目開きの小さい方のメッシュカバー2bによって調整されて、メッシュカバー2a,2bを介して噴射されるミストの粒径はより小さいものとなる。
【0022】
また上記のようなメッシュカバー2aに重ねられる別のメッシュカバー2bとしては、目開きが異なる複数のものを用意しておけば、メッシュカバー2の目開きを多段階に変更することができる。
【0023】
上記のような目開きが異なる各メッシュカバー2a,2bの目開きは適宜設定されるが、例えば目開きが最も大きいメッシュカバー2(予めミストサウナ装置の筐体4に取着されているメッシュカバー2a)の目開きを3mm〜5mm、目開きがより小さいメッシュカバー2(メッシュカバー2aと筐体4の間の隙間に差し入れて取着されるメッシュカバー2b)の目開きを1mm〜2mmの範囲とすることができる。
【0024】
このようにメッシュカバー2の目開きを変更可能なものとすると、一種類のノズル1を設ける場合であっても、メッシュカバー2の目開きを変更することでミストの粒径を調整することができ、粒径の異なるミストを発生させることができる。このため、例えば浴室内を加温する際にはメッシュカバー2の目開きを大きくして大径のミストを発生させ、浴室内を効率よく加温することができるものである。またミストサウナ浴を行う場合には、大きなミスト粒径では暖房効果が高いが、ミストの粒が体に衝突する感触が生じて快適性を損なうものであり、この場合にはよりメッシュカバー2の目開きを小さくし、あるいは好みに応じて適宜所望の目開きとすることで、ミストサウナ浴を快適に行うことができるものである。また、粒径の小さいミストをノズルから噴射する場合には、温熱感不足を補うためにノズルの設置個数を増やす必要があって、コストアップに繋がるが、ノズル1から噴射される温水がメッシュカバー2を通過することにより小径のミストを発生させることで、より少ないノズル設置個数で多くの小径のミストを発生させることができるものである。
【0025】
上記のようなミストサウナ装置には、メッシュカバー2から滴下する温水を貯留するための貯留容器3を設けることが好ましい。すなわち、ノズル1から噴射された温水は上記のようにメッシュカバー2を通過して外部に噴射されるが、温水の一部がメッシュカバー2に付着することは避けられず、この付着した温水はメッシュカバー2から滴下するものであるが、このような滴下する温水を受け止めて貯留する貯留容器3を設けるものである。
【0026】
貯留容器3を設けたミスト発生装置の一例を図2に示す。図示の例ではミスト発生装置は筐体4の背面を浴室5等の壁面6に固定した壁面設置型のものであり、このミスト発生装置の筐体4の下方に貯留容器3が一体に形成されている。この貯留容器3は筐体4の前面よりも前方に向けて突出すると共にこの突出部分が上方に向けて開口しており、このためメッシュカバー2の下方において貯留容器3が開口し、メッシュカバー2から滴下する温水が貯留容器3に受け止められて貯留されるようになっている。またこの貯留容器3内に連通する導水管7が設けられており、貯留容器3に貯留された温水が導水管7を介して外部に導出されるようになっている。この導水管7は例えばその終端の開口部を浴槽8内に配置することで、温水を浴槽8内に導出することができる。
【0027】
貯留容器3を設けたミスト発生装置の他例を図3に示す。図示の例ではミスト発生装置は浴室5等の床面9に載置される床面載置型のものであり、このミスト発生装置の筐体4の下方に貯留容器3が一体に形成されている。この貯留容器3は筐体4の前面よりも前方に向けて突出すると共にこの突出部分が上方に向けて開口しており、このためメッシュカバー2の下方において貯留容器3が開口し、メッシュカバー2から滴下する温水が貯留容器3に受け止められて貯留されるようになっている。
【0028】
このようなミスト発生装置では、図4(a)に示すようにミストサウナ浴を行う使用者10が自らの足を貯留容器3内に前記開口から差し入れて貯留容器3内に貯留された温水中に足を浸け、足浴を行うことが可能となる。
【0029】
また、貯留容器3に開閉自在な吐出口11を設け、この吐出口11から貯留容器3内に貯留された温水を吐出可能に形成することもできる。図4(b)に示す例では、貯留容器3の側面に吐出口11を設けている。この場合、吐出口11を開いて貯留容器3内の温水を吐出させると、図中の矢印のように浴室5等の床面9に温水を流出させることができ、この床面6を加温することができるものである。
【0030】
【発明の効果】
上記のように、本発明に係るミスト発生装置は、温水を噴射するノズルと、前記ノズルに対して温水の噴射方向側に配置されるメッシュカバーとを具備するため、ノズルから噴射された温水はメッシュカバーを通過して外部へと噴射されることとなり、簡便な構成にてメッシュカバーの目開きに応じた適宜の径のミストを発生させることができ、粒径の小さいミストを噴射するノズルを設ける必要がなくなって、製造コストを低減することができるものである。またノズルをメッシュカバーにて覆うことで高温のノズルを外部から隔離することができ、安全性を向上することができるものである。
【0031】
また上記メッシュカバーを、目開きを変更可能に形成すると、一種類のノズルを設ける場合であっても、メッシュカバーの目開きを変更することでミストの粒径を調整することができ、粒径の異なるミストを発生させることができるものである。このため、例えば浴室内を加温する際にはメッシュカバーの目開きを大きくして大径のミストを発生させて浴室内を効率よく加温し、またミストサウナ浴を行う場合には、よりメッシュカバーの目開きを小さくし、あるいは好みに応じて適宜所望の目開きとすることで、ミストサウナ浴を快適に行うようにすることができるものである。また、粒径が大小異なるミストを発生させるにあたって、噴射するミストの粒径が大小異なる複数のノズルを設けるような必要がなくなり、コスト削減が可能なものである。
【0032】
また上記メッシュカバーから滴下する温水を貯留する貯留容器を具備させると、ノズルから噴射された温水がメッシュカバーを通過する際にメッシュカバーに付着する温水の一部を貯留容器に貯留することができ、この貯留された温水を再利用することができるものであり、例えばこの温水を浴槽内に導出して浴水として再利用したり、貯留された温水に使用者が足を浸して足浴を行うようにしたり、或いは貯留された温水を浴槽の床面に流出させて床面の加温を行ったりするのに、利用することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例を示す斜視図である。
【図2】同上の他例を示す斜視図である。
【図3】同上の更に他例を示す斜視図である。
【図4】(a)及び(b)は、同上の使用形態の一例を示す概略の側面図である。
【符号の説明】
1 ノズル
2 メッシュカバー
3 貯留容器
【発明の属する技術分野】
本発明は、浴室内の暖房及びミストサウナ効果を得るためのミスト発生装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
これまでサウナは、愛好者やスポーツジムを利用する人などのようにごく一部の人しか利用していなかったが、近年、クアハウス、スパー銭湯の増加等により、広く一般の人にもサウナの効用や快適性が認知されるようになってきている。特に湿式のミストサウナは乾式のサウナに較べて雰囲気温度が低いため、息苦しさが無く長時間入っていられること、室内に充満するミストにより肌が潤うこと等から、女性の利用者も多くなってきている。このため、家庭用のミスト発生装置も商品化されるようになってきている。
【0003】
このようなミスト発生装置に対して、使用者が期待するのは、ミストサウナ浴による発汗促進作用や、リラックス感を体感すること等である。発汗促進作用を得るためには、使用者の体温を上昇させる必要があり、この場合は、単にミストを浴室全体に拡散させるよりも、浴室内の温度をある程度高めた状態で身体に対して直接ミストを噴射する方が効率的である。また浴室内の温度をある程度高めることは、使用者が浴室内に入った際に肌寒さを感じることを防ぐためにも有効である。このため、ミスト発生装置には、浴室をミストにて加温する暖房効果と、ミストサウナ浴によるリラックス効果とが求められている。
【0004】
ところで、ミストサウナ浴を行う際には、人体に噴射されるミストの粒径は細かい方が、使用者は心地よさを感じて使用感が良好なものであるが、浴室内の暖房の際には、細かいミストは浴室の空間内における熱交換により、床面や壁面等に到達した際にはかなりの熱量が失われてしまい、浴室内を十分に加温することは困難なものである。このため、細いミストを噴射するノズルのみで、暖房機能とリラックス効果とを十分に得ることは困難なものであった。
【0005】
そこで、従来、特許文献1に開示されているように、浴室空間内に向けて上向きにミストを噴射するミストノズルと、これよりも粒径の大きいミストを床面に向けて下向きに噴射するミストノズルとを設けることにより、床面に向けて熱容量の大きい大径のミストを噴射するようにして、床面に対してより大きな熱量を与えるようにし、これにより暖房機能を向上させるようにしたものが提案されている。
【0006】
【特許文献1】
特開平10−185223号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記のような従来技術では、噴射されるミストの粒径が異なる複数種のノズルを設ける必要があり、特に粒径の小さいミストを噴射するノズルは製造コストが高く、装置全体の製造コストを上げる原因となっていた。
【0008】
本発明は上記の点に鑑みて為されたものであり、粒径の小さいミストを噴射するためのノズルを設けることなく、所望の粒径のミストを噴射することができ、製造コストを低減することができるミスト発生装置を提供することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るミスト発生装置は、温水を噴射するノズルと、前記ノズルに対して温水の噴射方向側に配置されるメッシュカバーとを具備することを特徴とするものであり、これにより、ノズルから噴射された温水がメッシュカバーを通過するようにして、粒状のミストを発生させることができ、粒径の小さいミストを噴射するノズルを設ける必要がなくなって、製造コストを低減することができるものである。またノズルをメッシュカバーにて覆うことで高温のノズルを外部から隔離することができ、安全性が向上するものである。
【0010】
また上記メッシュカバーは、目開きを変更可能に形成することが好ましい。これにより、一種類のノズルを設ける場合であっても、メッシュカバーの目開きを変更することでミストの粒径を調整することができ、粒径の異なるミストを発生させることができるものである。
【0011】
また上記メッシュカバーから滴下する温水を貯留する貯留容器を具備させることも好ましい。これにより、貯留容器に貯留された温水を再利用することができるものである。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を説明する。
【0013】
本発明に係るミストサウナ装置は、温水を噴射するノズル1と、このノズル1に対して温水の噴射方向側に配置されたメッシュカバー2とを具備する。
【0014】
ノズル1は温水をシャワー状又は径の大きなミスト状に噴射するものを設けることができる。このノズル1から噴射されるシャワー状又はミスト状の温水の径は、0.3mm〜1mmの範囲であることが好ましい。尚、このような粒径でノズル1から噴射されるシャワー状又はミスト状の温水は、メッシュカバー2に到達する以前に互いに衝突することで、粒径が大きくなる。ここで、ノズル1から温水が噴射されるようにするには、例えば給湯源となる給湯器や熱源機とノズル1とを配管を介して接続し、給湯源から水圧をかけられた状態で配管に供給された温水が、ノズル1から噴射されるようにすることができる。
【0015】
一方、メッシュカバー2の目開きの大きさは適宜設定できるが、1mm〜5mmの範囲であることが好ましい。
【0016】
そして、ノズル1から噴射された温水がメッシュカバー2を通過することで、温水は粒径の小さいミスト状となってメッシュカバー2の外側に噴射されるものである。
【0017】
またこのメッシュカバー2は、ノズル1を外部から隔離する機能も有し、高温のノズル1に使用者等が手などで触れないようにすることができ、安全性を向上することができるものである。
【0018】
本発明に係るミストサウナ装置の一例を図1に示す。図示の例では、ノズル1は熱源機、温水配管等が内装された筐体4の一面(前面)に露出するように形成されている。ノズル1の個数や形成位置は適宜設定されるが、図示の例では筐体4の前面に四個のノズル1が設けられており、二個のノズル1が上下方向に一列に並ぶと共にこのノズル1の列が並列に二列設けられている。
【0019】
またメッシュカバー2は平面視弧状に屈曲されて前方に膨出する形状に形成されており、このメッシュカバー2は筐体4のノズル1が設けられている面(前面)側を覆うように設けられている。これにより、ノズル1からの温水の噴射方向(ノズル1の前方)にメッシュカバー2が、ノズル1との間に間隔を空けて配置されている。
【0020】
このミストサウナ装置のメッシュカバー2はその目開きを変更可能に形成することができる。この場合、例えばミストサウナ装置の筐体4に対してメッシュカバー2を着脱自在に形成して、複数種のメッシュカバー2を適宜交換してミストサウナ装置の筐体4に装着することで、メッシュカバー2の目開きを変更可能にすることができる。また、ミストサウナ装置に設けられたメッシュカバー2に対して、目開きがより小さい別のメッシュカバー2を重ねて取着することにより、メッシュカバー2の目開きを変更することもできる。
【0021】
例えば図示の例では、ミストサウナ装置の上面において、筐体4とメッシュカバー2(2a)との間の隙間が開口するように形成し、この隙間から筐体4と前記メッシュカバー2aとの間に、別のメッシュカバー2(2b)を挿入して取着することで、二つのメッシュカバー2a,2bを重ねて装着することができる。この場合、別のメッシュカバー2bを取着していない状態では、ノズル1に対する温水が噴射される側には、より目開きの大きいメッシュカバー2aのみが配置されており、メッシュカバー2aを介して噴射されるミストの粒径はより大きいものとなる。また別のメッシュカバー2bを取着すると、ノズル1に対する温水が噴射される側には、目開きの異なるメッシュカバー2a,2bが重ねて配置されることとなり、ミストの粒径はより目開きの小さい方のメッシュカバー2bによって調整されて、メッシュカバー2a,2bを介して噴射されるミストの粒径はより小さいものとなる。
【0022】
また上記のようなメッシュカバー2aに重ねられる別のメッシュカバー2bとしては、目開きが異なる複数のものを用意しておけば、メッシュカバー2の目開きを多段階に変更することができる。
【0023】
上記のような目開きが異なる各メッシュカバー2a,2bの目開きは適宜設定されるが、例えば目開きが最も大きいメッシュカバー2(予めミストサウナ装置の筐体4に取着されているメッシュカバー2a)の目開きを3mm〜5mm、目開きがより小さいメッシュカバー2(メッシュカバー2aと筐体4の間の隙間に差し入れて取着されるメッシュカバー2b)の目開きを1mm〜2mmの範囲とすることができる。
【0024】
このようにメッシュカバー2の目開きを変更可能なものとすると、一種類のノズル1を設ける場合であっても、メッシュカバー2の目開きを変更することでミストの粒径を調整することができ、粒径の異なるミストを発生させることができる。このため、例えば浴室内を加温する際にはメッシュカバー2の目開きを大きくして大径のミストを発生させ、浴室内を効率よく加温することができるものである。またミストサウナ浴を行う場合には、大きなミスト粒径では暖房効果が高いが、ミストの粒が体に衝突する感触が生じて快適性を損なうものであり、この場合にはよりメッシュカバー2の目開きを小さくし、あるいは好みに応じて適宜所望の目開きとすることで、ミストサウナ浴を快適に行うことができるものである。また、粒径の小さいミストをノズルから噴射する場合には、温熱感不足を補うためにノズルの設置個数を増やす必要があって、コストアップに繋がるが、ノズル1から噴射される温水がメッシュカバー2を通過することにより小径のミストを発生させることで、より少ないノズル設置個数で多くの小径のミストを発生させることができるものである。
【0025】
上記のようなミストサウナ装置には、メッシュカバー2から滴下する温水を貯留するための貯留容器3を設けることが好ましい。すなわち、ノズル1から噴射された温水は上記のようにメッシュカバー2を通過して外部に噴射されるが、温水の一部がメッシュカバー2に付着することは避けられず、この付着した温水はメッシュカバー2から滴下するものであるが、このような滴下する温水を受け止めて貯留する貯留容器3を設けるものである。
【0026】
貯留容器3を設けたミスト発生装置の一例を図2に示す。図示の例ではミスト発生装置は筐体4の背面を浴室5等の壁面6に固定した壁面設置型のものであり、このミスト発生装置の筐体4の下方に貯留容器3が一体に形成されている。この貯留容器3は筐体4の前面よりも前方に向けて突出すると共にこの突出部分が上方に向けて開口しており、このためメッシュカバー2の下方において貯留容器3が開口し、メッシュカバー2から滴下する温水が貯留容器3に受け止められて貯留されるようになっている。またこの貯留容器3内に連通する導水管7が設けられており、貯留容器3に貯留された温水が導水管7を介して外部に導出されるようになっている。この導水管7は例えばその終端の開口部を浴槽8内に配置することで、温水を浴槽8内に導出することができる。
【0027】
貯留容器3を設けたミスト発生装置の他例を図3に示す。図示の例ではミスト発生装置は浴室5等の床面9に載置される床面載置型のものであり、このミスト発生装置の筐体4の下方に貯留容器3が一体に形成されている。この貯留容器3は筐体4の前面よりも前方に向けて突出すると共にこの突出部分が上方に向けて開口しており、このためメッシュカバー2の下方において貯留容器3が開口し、メッシュカバー2から滴下する温水が貯留容器3に受け止められて貯留されるようになっている。
【0028】
このようなミスト発生装置では、図4(a)に示すようにミストサウナ浴を行う使用者10が自らの足を貯留容器3内に前記開口から差し入れて貯留容器3内に貯留された温水中に足を浸け、足浴を行うことが可能となる。
【0029】
また、貯留容器3に開閉自在な吐出口11を設け、この吐出口11から貯留容器3内に貯留された温水を吐出可能に形成することもできる。図4(b)に示す例では、貯留容器3の側面に吐出口11を設けている。この場合、吐出口11を開いて貯留容器3内の温水を吐出させると、図中の矢印のように浴室5等の床面9に温水を流出させることができ、この床面6を加温することができるものである。
【0030】
【発明の効果】
上記のように、本発明に係るミスト発生装置は、温水を噴射するノズルと、前記ノズルに対して温水の噴射方向側に配置されるメッシュカバーとを具備するため、ノズルから噴射された温水はメッシュカバーを通過して外部へと噴射されることとなり、簡便な構成にてメッシュカバーの目開きに応じた適宜の径のミストを発生させることができ、粒径の小さいミストを噴射するノズルを設ける必要がなくなって、製造コストを低減することができるものである。またノズルをメッシュカバーにて覆うことで高温のノズルを外部から隔離することができ、安全性を向上することができるものである。
【0031】
また上記メッシュカバーを、目開きを変更可能に形成すると、一種類のノズルを設ける場合であっても、メッシュカバーの目開きを変更することでミストの粒径を調整することができ、粒径の異なるミストを発生させることができるものである。このため、例えば浴室内を加温する際にはメッシュカバーの目開きを大きくして大径のミストを発生させて浴室内を効率よく加温し、またミストサウナ浴を行う場合には、よりメッシュカバーの目開きを小さくし、あるいは好みに応じて適宜所望の目開きとすることで、ミストサウナ浴を快適に行うようにすることができるものである。また、粒径が大小異なるミストを発生させるにあたって、噴射するミストの粒径が大小異なる複数のノズルを設けるような必要がなくなり、コスト削減が可能なものである。
【0032】
また上記メッシュカバーから滴下する温水を貯留する貯留容器を具備させると、ノズルから噴射された温水がメッシュカバーを通過する際にメッシュカバーに付着する温水の一部を貯留容器に貯留することができ、この貯留された温水を再利用することができるものであり、例えばこの温水を浴槽内に導出して浴水として再利用したり、貯留された温水に使用者が足を浸して足浴を行うようにしたり、或いは貯留された温水を浴槽の床面に流出させて床面の加温を行ったりするのに、利用することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例を示す斜視図である。
【図2】同上の他例を示す斜視図である。
【図3】同上の更に他例を示す斜視図である。
【図4】(a)及び(b)は、同上の使用形態の一例を示す概略の側面図である。
【符号の説明】
1 ノズル
2 メッシュカバー
3 貯留容器
Claims (3)
- 温水を噴射するノズルと、前記ノズルに対して温水の噴射方向側に配置されるメッシュカバーとを具備することを特徴とするミスト発生装置。
- 上記メッシュカバーの目開きを変更可能に形成して成ることを特徴とする請求項1に記載のミスト発生装置。
- 上記メッシュカバーから滴下する温水を貯留する貯留容器を具備することを特徴とする請求項1又は2に記載のミスト発生装置。
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2003
- 2003-03-27 JP JP2003088235A patent/JP2004290476A/ja not_active Withdrawn
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