JP3993101B2 - ビシクロ−オルトエステル官能性化合物、イソシアネート官能性化合物、及びチオール官能性化合物を含むコーティング組成物 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、少なくとも1つのビシクロ−オルトエステル基を含む及び第1化合物及び少なくとも2つのイソシアネート基を含む第2化合物を含むコーティング組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】
上に述べられたコーティング組成物は国際特許出願公開97/31073から公知である。そのようなコーティング組成物をクリアコートとしてある種の基材上に施与すると、泡の生成が比較的低いフィルム厚において観察されることが見出された。
【0003】
本発明は、前記の欠点のない前述されたタイプのコーティング組成物を今、提供する。その理由のために、始まりの段落において述べられたコーティング組成物は、少なくとも1つのチオール基を含む第3の化合物を含む点において特徴付けられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明のコーティング組成物におけるチオール官能性化合物の使用は、ほとんど又は全く泡生成のない、フィルム厚が少なくとも約60μmまでの、フィルムの欠陥のないコーティングを提供する。少なくとも約60μmのそのような層厚は、当業者に公知であるように、クリアコートに好適である特徴、例えば下地コーティング層の良好な保護、光沢、硬さをもたらすだろう。さらに、本発明のコーティング組成物は、低VOC、有利なポットライフ:乾燥時間比、基材上でのコーティング組成物の減少されたサッギング、及び高いビルドビヘービヤー(build behaviour)を示す。
【0005】
少なくとも1つのビシクロ−オルトエステル基(ビシクロ−オルトエステルは以後BOEと短縮される)を含む化合物を含むコーティング組成物は、潜在性の水酸基を有する組成物である。水又は空気の湿気の存在において、BOE基は加水分解されて水酸基を生成するだろう。この反応もまたブロック解除として公知である。ブロック解除の間、揮発性成分は、ほとんど、あるとしてもわずかしか放出されない。BOE基はこの方法においてブロック解除されるとき、カチオン性重合によりBOE基のホモポリマーを得ることは可能ではない。しかし、ブロック解除された水酸基は、第2化合物のイソシアネート基と反応して、架橋された重合体を与えることができる。
【0006】
米国特許第4,788,083号は、ポリオールポリイソシアネート混合物及びスズ触媒に対してモル過剰のチオール官能性化合物を含むコーティング組成物を開示している。モル過剰により、ポリオールポリイソシアネート混合物の開いている缶におけるポットライフが、スズ触媒のみを含んでいる同じ混合物の少なくとも2倍であるために十分に足りるチオール官能性化合物がスズ触媒に添加されることが意味される。
【0007】
【課題を解決するための手段】
驚いたことに、本発明のコーティング組成物におけるチオール官能性化合物の存在はポットライフを全く増加させず、実際にはそれを減少させることが見出された。さらに、本発明の硬化速度は、チオール官能性化合物を含まないコーティング組成物と同じである。それでもなお、本発明のコーティング組成物を使用するときに、泡形成の減少が観察された。
【0008】
BOE基により、式Iの構造を有する基が意味され、
ここで、X及びZは同じか又は異なり、1〜4の炭素原子を有し、随意的に酸素又は窒素原子を含む直鎖又は分岐状アルキレン又はアルケニレン基から選択され、
Yはなしであるか、又はX及びZから独立して、1〜4の炭素原子を有し、随意的に酸素又は窒素原子を含む直鎖又は分岐状アルキレン又はアルケニレン基から選択され、
R1及びR2は同じであるか又は異なり、(A)(1)水素、(2)ヒドロキシル、(3)1〜30の炭素原子を含むアルキル基又はアルケニル基から選択された1価の基(以下遊離基ということがある)、ただし該アルキル基又はアルケニル基は、直鎖又は分岐状であってもよく、酸素、窒素、硫黄、燐、スルホン、スルホキシ及びエステルの群から選択される1又はより多いヘテロ原子及び基を含んでいてもよく、かつエポキシ、シアノ、アミノ、チオール、ヒドロキシル、ハロゲン、ニトロ、燐、スルホキシ、アミド、エーテル、エステル、尿素、ウレタン、チオエステル、チオアミド、アミド、カルボキシル、カルボニル、アリール及びアシル基で随意的に置換されていてもよい、及び
(B)(1)1〜10の炭素原子を有するアルキレン基又はアルケニレン基、ただし該アルキレン基又はアルケニレン基は、直鎖又は分岐状であってもよく、酸素、窒素、硫黄、リン、スルホン、スルホキシ、及びエステルの群から選択される1又はより多いヘテロ原子及び基を随意的に含んでいてもよく、かつエポキシ、シアノ、アミノ、チオール、ヒドロキシル、ハロゲン、ニトロ、燐、スルホキシ、アミド、エーテル、エステル、尿素、ウレタン、チオエステル、チオアミド、アミド、カルボキシル、カルボニル、アリール、及びアシル基で随意的に置換されていてもよい;(2)エステル基;(3)エーテル基;(4)アミド基;(5)チオエステル基;(6)チオアミド基;(7)ウレタン基;(8)尿素基;及び(9)単結合から選択された2価の基(以下遊離基ということがある)
の群から選択される。
【0009】
好適にはX、Y、及びZはメチレンである。R1及びR2はその場合には2価の2,6,7−トリオキサビシクロ[2.2.2]オクタン遊離基に結合される。
【0010】
R1及びR2の両者が1価の遊離基である場合、BOE基は式Iにより定義されたように、BOE官能性化合物と同じである。1価の遊離基R1及びR2は同じか又は異なり、好適には、水素、ヒドロキシル、及び1〜20の炭素原子を有し、1つ又はより多い水酸基で随意的に置換され、随意的にエステル基を含む、直鎖又は分岐状のアルキル又はアルケニル基の群から選択される。そのような基の例は、メチル、メチロール、エチル、エチロール、プロピル、プロピロール、ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、ノニル、デシル、ウンデシル、−CH2−CH2−O−CO−C1 〜 20アルキル又はアルケニル基及びそれらの混合である。
【0011】
好適には、R1は、随意的に水酸基で置換された1〜20の炭素原子を有する直鎖又は分岐状のアルキル又はアルケニルであり、R2はメチル又はエチルである。二者択一的にR1はメチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、ノニル、デシル、ウンデシル、及びそれらの混合であることができ、R2はメチロール、エチル、エチロール、又は、−CH2−CH2−O−CO−C1 〜 20アルキル又はアルケニル基であることができる。
【0012】
2価の遊離基がR1又はR2のいずれか一方又は両方に選択されるとき、高分子量BOE官能性化合物が形成され得る。これらは、いくつかのBOE基を含む付加物又は重合体であってもよい。このように、2つのBOE基は、2つのR1及びR2基の1つに1価の遊離基を選択し、他方に2価の遊離基を選択することにより、付加物を形成することができる。すると、BOE基は2価の遊離基を介して一緒に結合されるだろう。BOE基はまた、2価の遊離基を介してモノマー又はオリゴマー化合物に結合されてもよい。そのようなBOE官能性化合物は、例えば、上述された米国特許第4,338,240号において記載されている。例えば、2つのBOE基はダイマー脂肪酸、例えばUnichemaからのPripol 1009に結合されてもよい。二者択一的に、上述された立体配置において、BOE基は、重合体鎖において、側鎖基又は末端基として機能することができる。重合体は、例えばポリエステル類、ポリエーテル類、ポリアクリレート類、ポリアミド類、又は、ポリウレタン類であり得る。2価の遊離基が単結合であるとき、BOE基は重合体に直接結合される。R1及びR2基が両方とも2価であるとき、BOE基は重合体の主鎖に取り込まれてもよく、又はそれらは2つの重合体鎖を一緒に結合するのに役立つことができる。好適にはR1及びR2基の一方又は両方が、エステル、エーテル、ウレタン、単結合及び1〜10の炭素原子を有する、直鎖又は分岐状であってもよく、1又はより多いエステル、エーテル、又はウレタン基を含んでもよいアルキレン又はアルケニレン基の群から選択される。
【0013】
BOE官能性化合物に加えて、本発明の組成物は、少なくとも2つのイソシアネート基を含む第2の化合物を含む。少なくとも2つのイソシアネート基を含む第2の化合物の例は、脂肪族、脂環式、及び芳香族ポリイソシアネート類例えば、トリメチレンジイソシアネート、1,2−プロピレンジイソシアネート、テトラメチレンジイソシアネート、2,3−ブチレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、オクタメチレンジイソシアネート、2,4−トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート、2,4,4−トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート、ドデカメチレンジイソシアネート、α,α´−ジプロピルエーテルジイソシアネート、1,3−シクロペンチレンジイソシアネート、1,2シクロへキシレンジイソシアネート、1,4−シクロへキシレンジイソシアネート、4−メチル−1,3−シクロへキシレンジイソシアネート、4,4´−ジシクロヘキシレンジイソシアネートメタン、3,3´−ジメチル−4,4´−ジシクロへキシレンジイソシアネートメタン、m−及びp−フェニレンジイソシアネート、1,3−及び1,4−ビス(イソシアネートメチル)ベンゼン、1,5−ジメチル−2,4−ビス(イソシアネートメチル)ベンゼン、1,3,5−トリイソシアネートベンゼン、2,4−及び2,6−トルエンジイソシアネート、2,4,6−トルエントリイソシアネート、α、α、α´,α´−テトラメチルo−、m−及びp−キシリレンジイソシアネート、4,4´−ジフェニレンジイソシアネートメタン、4,4´−ジフェニレンジイソシアネート、3,3´−ジクロロ−4,4´−ジフェニレンジイソシアネート、ナフタレン−1,5−ジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート及びトランスビニレデンジイソシアネート及び、上で述べられたポリ一シアネート類の混合物である。
【0014】
またそのような化合物は、ポリイソシアネートのアダクト例えばビューレット類、イソシアヌレート類、アロハネート類、ウレトジオン類及びそれらの混合物であってもよい。そのようなアダクトの例は、2分子のヘキサメチレンジイソシアネート又はイソホロンジイソシアネートのジオール例えばエチレングリコールへのアダクト、3分子のヘキサメチレンジイソシアネートの1モルの水へのアダクト、1分子のトリメチロールプロパンの3分子のイソホロンジイソシアネートへのアダクト、1分子のペンタエリスリトールの4分子のトルエンジイソシアネートへのアダクト、Desmodur(商標)N3390及びDesmodur(商標)N3600の商品名の下でBayerから入手可能なヘキサメチレンジイソシアネートのイソシアヌレート、Desmodur(商標)N3400の商品名の下でBayerから入手可能なヘキサメチレンジイソシアネートのウレトジオン、Desmodur(商標)LS2101の商品名の下でBayerから入手可能なヘキサメチレンジイソシアネートのアロハネート、及びVestanat(商標)T1890Eの商標名の下でHulsから入手可能な、イソホロンジイソシアネートのイソシアヌレートである。さらに、イソシアネート官能性モノマー例えばα、α´−ジメチル−m−イソプロペニルベンジルイソシアネートの(共)重合体は、使用に対して適切である。最後に、上で述べられたイソシアネート及びそれらのアダクトは、当業者には公知であるように、ブロックされたイソシアネートの形で存在してもよい。
【0015】
BOE官能性化合物及びポリイソシアネート化合物に加えて、本発明のコーティング組成物は、少なくとも1つのチオール基を含む第3化合物を含む。好適には、チオール官能性化合物は少なくとも2つののチオール基を含む。チオール基の他に、第3の化合物は他の反応基例えばヒドロキシル及びカルボキシル基もまた含んでもよい。チオール官能性化合物は米国特許第4,788,083号に記載されており、それは、引用により本明細書に取り込まれる。少なくとも1つのチオール基を含む第3の化合物の例は、ドデシルメルカプタン、メルカプトエタノール、1,3−プロパンジチオール、1,6ヘキサンジチオール、メチルチオグリコレート、2−メルカプト酢酸、2−メルカプト酢酸のエステル類、3−メルカプトプロピオン酸、3−メルカプトプロピオン酸のエステル類、2−メルカプトプロピオン酸、2−メルカプトプロピオン酸のエステル類、11−メルカプトウンデカン酸、及び11−メルカプトウンデカン酸のエステル類を含む。エステル類はすべてのタイプのヒドロキシ官能性化合物、オリゴマー体、及び重合体から誘導されることができる。好適には、トリメチロールプロパントリ(3−メルカプトプロピオネート)及びペンタエリスリトールテトラキス(3−メルカプトプロピオネート)が使用される。
【0016】
二者択一的に、少なくとも1つのチオール基を含む化合物は、例えば以下の式の構造を有してもよい:T[(C3H6O)nCH2CHOHCH2SH]3、Tはトリオール例えばトリメチロールプロパン又はグリセロールであり、nは1〜100である。そのような化合物の例はCapcure(商標)3/800の商標の下にCognisから市販入手可能である。
【0017】
チオール官能性化合物は、BOE官能性化合物に基づいて計算されて、0.1〜10重量%、好適には0.5〜5重量%、より好適には1〜3重量%の量において使用される。
【0018】
開示されたBOE官能性化合物、イソシアネート官能性及びチオール官能性化合物に加えて、他の化合物が本発明のコーティング組成物に存在してもよい。そのような化合物は上述されたヒドロキシ官能性、チオール官能性、及び/又はイソシアネート官能性化合物と架橋されてもよい反応性基を含む主バインダー及び/又は反応性希釈剤であってもよい。例は、ヒドロキシ官能性バインダー、例えば、H.ワグナーら“塗装樹脂”(Lackkunstharze)第5版、1971年、(Carl Hanser Verlag、ミュンヘン)に記載されているようなポリエステルポリオール類、ポリエーテルポリオール類、ポリアクリレートポリオール類、ポリウレタンポリオール類、セルロースアセトブチレート、ヒドロキシル官能性エポキシ樹脂類、アルキド類、及び国際特許出願公開93/17060に記載されたようなデンドリマー性ポリオール類を含む。また、ヒドロキシル官能性オリゴマー体類及びモノマー類、例えばヒマシ油、及びトリメチロールプロパンが存在してもよい。最後にケトン樹脂類、アスパラギン酸エステル類、及び潜在性又は非潜在性のアミノ官能性化合物、例えばオキサゾリジン類、ケチミン類、アルジミン類、ジイミン類、第2アミン類、及びポリアミン類が存在してもよい。これら及び他の化合物は当業者に公知であり、特に米国特許第5,214,086号において挙げられている。
【0019】
イソシアネート基対ヒドロキシル及びチオール基の比は50〜300当量%、好適には70〜250当量%にわたる。
【0020】
本発明は、さらに本コーティング組成物を硬化させる方法も含む。より詳細には、BOE官能性化合物の潜在性ヒドロキシル基は、ブロック解除されなければならず、その結果の水酸基及びすでに存在するチオール基は、第2化合物のイソシアネート基と反応して本コーティング組成物が硬化されるのを許さなければならない。
【0021】
BOE化合物の潜在性の水酸基のブロック解除は、例えば、空気からの湿気又は添加された水の形における水の影響の下で起きる。このブロック解除は好適にはルイス酸、例えばAlCl3、SbCl5、BF3、BCl3、BeCl2、FeCl3、FeBr3、SnCl4、TiCl4、ZnCl2、及びZrCl4及びそれらの有機錯体、例えばBF3Et2O、BF3−2CH3COOH、BF3−2H2O、BF3−H3PO4、BF3−(CH3)2O、BF3−THF、BF3−2CH3OH、BF3−2C2H5OH,及び BF3−C6H5CH2及びブレンステッド酸の群から選択される第1触媒によって触媒される。好適には、pKa<3を有するブレンステッド酸、例えばモノ又はジアルキル燐酸エステル、少なくとも1つの塩素及び/又はフッ素原子を有するカルボン酸、アルキル又はアリールスルホン酸、又は(アルキル)燐酸、より詳細に、メタンスルホン酸、パラトルエンスルホン酸、随意的に置換されたナフタレンスルホン酸、ドデシルベンゼンスルホン酸、ジブチル燐酸エステル、トリクロロ酢酸、燐酸及びそれらの混合物が使用される。
【0022】
前記の第1触媒は、もし所望されるならばブロック解除されてもよく、その結果、例えば電磁気的放射(光又はUV)、熱、又は湿気の影響下において、ルイス酸又はブレンステッド酸の放出をもたらす。酸を生成する光開始剤は、とりわけ、G.リ・バッシらの“フリーラジカル及び酸硬化触媒の同時生成のための光開始剤”Radcure ´86 会報に記載されており、例えばイタリア、ヴァレーゼのFratelli Lamberti社からの2−メチル−1−[4−(メチルチオ)フェニル]−2−[4−メチルフェニルスルホニル]プロパン−1−オン(MDTA)である。二者択一的に、ルイス酸生成化合物例えばCiba GeigyからのIrgacure(商標)261及びトリメチルシリルベンゼンスルホン酸エステルが使用されてもよい。
【0023】
第1触媒は、単独で又は有効量における触媒の混合として用いられることができる。原則として、BOE官能性化合物の少なくとも一部の加水分解で十分であろう。第1触媒のBOE官能性化合物に対して0〜10重量%の量が十分であるかもしれない。好適には0.3〜8重量%、より厳密には、0.5〜6重量%が存在するだろう。
【0024】
BOE官能性化合物の解除された水酸基、第2化合物のイソシアネート基、及び第3化合物のチオール基の反応は、好適には第2触媒の影響下において起きる。そのような触媒は、当業者に公知である。第2触媒は、固体物質(すなわち、BOE官能性化合物、イソシアネート官能性化合物、チオール官能性化合物及び反応性基を有する任意の他の化合物の量)に基づいて計算されて、0〜10重量%の量において、好適には0.001〜5重量%、より好適には0.01〜1重量%の量において使用される。
【0025】
第2触媒の例は、ジメチルスズジラウレート、ジブチルスズジラウレート、ジブチルスズジアセテート、オクタン酸スズ、オクタン酸亜鉛、アルミニウムキレート及びジメチルスズジクロライドを含む。
【0026】
本発明のコーティング組成物は成分系の一部であってもよく、例えば3成分系が使用されてもよい。
【0027】
例えば、一つの成分はBOE官能性化合物及びチオール官能性化合物を含んでもよい。第2の成分はイソシアネート官能性化合物を含んでもよい。第3の成分はBOE官能性化合物の加水分解のための触媒を含んでもよい。好適には第1成分はイソシアネート基とイソシアネート反応性基の間の反応のための触媒もまた含む。
【0028】
より好適なのは、第1成分がBOE官能性化合物を含んでもよく、第2成分がイソシアネート官能性化合物を含んでもよく、第3成分がBOE官能性化合物の加水分解のための触媒とチオール官能性化合物を含くんでもよい、コーティング組成物製造のための3成分系である。好適には、第1成分はイソシアネート基とイソシアネート反応性基との間の反応のための触媒もまた含む。
【0029】
二者択一的に、該コーティング組成物は、第1成分はBOE官能性化合物を含んでもよく、第2成分はイソシアネート官能性化合物を含んでもよく、第3成分はBOE官能性化合物の加水分解のための触媒を含んでも良く、第4成分はチオール官能性化合物を含んでもよい、コーティング組成物製造のための4成分系の一部であることができる。イソシアネート基とイソシアネート反応性基との間の反応のための触媒は、第1、第2、第3又は第4成分に存在してもよい。
【0030】
加えて、記載されたコーティング組成物は通常の添加剤、例えば、溶媒、顔料、フィラー、レベリング剤、乳化剤、消泡剤、及びレオロジーコントロール剤、希釈剤、抗酸化剤、HALS−安定化剤、UV安定化剤、水トラップ例えばモレキュラーシーブ、及び沈降防止剤を含んでもよい。
【0031】
基材上への施与は、当業者に公知の任意の方法によることができ、例えばローリング、噴霧、刷毛塗り、フローコーティング、浸漬、及びローラーコーティングによることができる。好適には、記載されたコーティング組成物は噴霧により施与される。
【0032】
本発明のコーティング組成物は任意の基材に施与されてもよい。基材は例えば、金属、例えば鉄、スチール、及びアルミニウム、プラスチック、木、ガラス、合成物質、紙、革、又は他のコーティング層であってもよい。その他のコーティング層は本発明のコーティング組成物からなっていてもよく、又は異なるコーティング組成物であってもよい。本発明のコーティング組成物は、クリアコート(ベースコートの上に、水性及び及び溶剤系)、ベースコート、着色されたトップコート、プライマー、及びフィラーとして特別の有用性を示す。該組成物は、自動車及び輸送車両を補修するために、及び大型輸送車両、例えば列車、トラック、バス、及び飛行機を仕上げるために特に適切である。
【0033】
施与されたコーティング組成物は、非常に効率的に、例えば0〜50℃の温度において硬化されることができる。もし所望されるならば、該コーティング組成物は例えば、50〜120℃の範囲の温度において焼かれてもよい。
【0034】
好適であるのは、本発明の該コーティング組成物のクリアコートとしての使用である。クリアコートは非常に透明で、ベースコート層に良好な密着性を有さなければならない。クリアコートは、ストライクイン、即ちクリアコート組成物による溶媒和に起因するベースコートの変色、又は戸外暴露によるクリアコートの黄変により、ベースコートの美的側面を変えないことがさらに要求される。本発明のコーティング組成物に基づくクリアコートはこれらの欠点を有さない。
【0035】
該コーティング組成物がクリアコートであるならば、ベースコートはコーティング技術において公知である慣用のベースコートであってもよい。例は、溶剤系ベースコート、例えば、Akzo Nobel Car Refinishes BVからのAutobase(商標)及び水性ベースコート、例えばAkzo Nobel Car Refinishes BVからのAutowave(商標)である。さらに、ベースコートは顔料(着色顔料、メタリック及び/又はパール)、ワックス、溶媒、フロー添加剤、中和剤、及び消泡剤を含んでもよい。また、高固形分ベースコートが使用されることもできる。これらは、例えばポリオール類、イミン類、及びイソシアネート類に基づく。クリアコート組成物はベースコートの表面に施与され、次に硬化される。ベースコートのための中間の硬化段階が導入されてもよい。
【0036】
本発明は、さらに以下の例に関して説明される。
【0037】
【実施例】
実施例において、以下の短縮形が使用される:
【0038】
実施例において、以下の化合物が使用される。
Byk 300、Byk 322、Byk 331、Byk 344、及びByk 390はByk Chemieからのフロー剤である。
Nacure 5076はKing Industriesからのイソプロパノールにおける70%DDBSAである。
BOEは国際特許出願公開97/31073、実施例6に従って製造された4−エチル−1−(C5 〜 11アルキル)−2,6,7−トリオキサビシクロ[2,2,2]オクタンである。Capcure(商標)3/800はCognisからのチオール官能性化合物である。
Tinuvin 1130はCiba−GeigyからのUV安定化剤である。
Tinuvin 123はCiba−GeigyからのHALS安定化剤である。
Solvesso 100はExxonからの芳香族溶媒の混合物である。
Desmodur(商標)N3300は、Bayerからのヘキサメチレンジイソシアネートのイソシアヌレートに基づく脂肪族ポリイソシアネートである。
Vestanat(商標)T1890EはHulsからのイソホロンジイソシアネートのイソシアヌレートに基づく環状脂肪族ポリイソシアネートである。
【0039】
別に記載されない限り、コーティング組成物及び得られるフィルムの性質は、以下のように測定される。
【0040】
粘度は、DINフローカップ4番においてDIN53211−1987に従って測定される。粘度は秒で報告される。
【0041】
乾燥した層の厚さはISO 2808に従って測定される。
【0042】
実施例1〜20及び比較例A〜J
3成分クリアコート配合物1及び2及び比較配合物A(C.F.A.)が表1に記載されたように製造され、すべての重量はグラムで与えられる。チオール官能性化合物は第1成分に存在する。
【0043】
【0044】
クリアコートは類似の噴霧粘度(18秒)を有し、HPLVスプレーガン(デビルビス 1.3、ノズル 110、2.5バール)で幾つかの着色された水性ベースコート(Autowave(商標))上に施与され、少なくとも15分間乾燥された。クリアコートは増加する厚さの層において施与された。クリアコートは10分間、60℃において乾燥された。市販入手可能なAutowave(商標)トナーに基づく水性ベースコートの組成は、表2A及び2Bにおいて示される(重量はグラムで与えられる)。得られたクリアコートの結果は表3にまとめられている。泡特性は、泡が現れるクリアコートの最小層厚を測定することにより確定された。これは視覚的に測定された。
【0045】
【0046】
【0047】
【0048】
これらの結果は、クリアコート配合物へのPENTA(SH)4の添加は、ベースコート色の広い範囲にわたって、そのクリアコートの泡生成への感受性を減ずることを明らかに示す。HALS及びUV安定化剤は、泡生成への感受性に影響しない。すべてのクリアコートは10分後、60℃において十分に硬化され、良い耐溶媒性を示した。
【0049】
実施例21〜24及び比較例K〜N
3成分クリアコート配合物3及び比較配合物B(C.F.B.)が表4に示されるように製造され、すべての重量はグラムで表される。チオ−官能性化合物は第1成分に存在する。
【0050】
【0051】
クリアコートは、両者ともにカラープジョー1607:87(Rouge Vallelunga)において実施例1に述べられたのと同じ方法において製造された水性ベースコート、Autowave(商標)及び溶剤系ベースコート、Autobase(商標)の上に噴霧された。結果は表5にまとめられる。
【0052】
【0053】
この実験は、泡生成が起きる最小層厚が、PENTA(SH)4の添加により、約40μmから少なくとも75μmに移動したこと、及び使用されたベースコートから独立していることを明らかに示している。すべてのクリアコートは10分後に60℃において十分に硬化され、良い溶媒耐性を示した。
【0054】
実施例25及び26
3成分クリアコート配合物4及び5は表6に示されたように製造され、すべての重量はグラムにおいて与えられる。PENTA(SH)4の代わりに、TMPTMPが第1成分において使用された。
【0055】
【0056】
クリアコート配合物4及び5は水性ベースコート、Autowave(商標)、カラープジョー1607:87(Rouge Vallelunga)の上に、実施例1において記載されたのと同じ方法において、噴霧された。結果は表7にまとめられる。
【0057】
【0058】
これらの結果は、TMPTMPのクリアコート配合物への添加はそのクリアコートの泡生成への感受性を減少させることを明白に示す。
【0059】
実施例 27
3成分クリアコート配合物6が表8に示されたように製造され、すべての重量はグラムにおいて与えられる。PENTA(SH)4の代わりに、Capcure(商標)3/800が第1成分において使用された。
【0060】
【0061】
クリアコート配合物6は水性ベースコート、Autowave(商標)、カラープジョー1607:87(Rouge Vallelunga)の上に、実施例1において記載されたのと同じ方法において、噴霧された。泡が確立された最小層厚は100μmであった。
【0062】
実施例28及び29
3成分クリアコート配合物7及び4成分クリアコート配合物8が表9に示されるように製造され、すべての重量はグラムにおいて与えられる。Capcure(商標)3/800が、それぞれ第3及び第4成分において使用された。
【0063】
【0064】
クリアコート配合物7及び8は水性ベースコート、Autowave(商標)、カラーダイムラーベンツ744の上に、実施例1において記載されたのと同じ方法において、噴霧された。泡が確立された最小層厚は100μmであった。
【0065】
実施例30及び比較例O
3成分クリアコート配合物9及び比較クリアコート配合物C(C.F.C.)が表10に示されるように製造され、すべての重量はグラムにおいて与えられる。チオール官能性化合物が第1成分において存在する。
【0066】
【0067】
表10に示されたクリアコート配合物9及びCのポットライフは開いた缶において時間をかけて追跡された。結果は、図1において示されるように、粘度対時間のグラフに記された。
【0068】
驚いたことに、図1におけるグラフは、米国特許第4,788,083号により示唆されるように、増加される代わりに、本発明のコーティング組成物のポットライフはかなり減少されることを示す。
【0069】
【図面の簡単な説明】
【図1】 配合物9及び比較配合物Cにおける粘度対時間のグラフ。
Claims (20)
- a)少なくとも1つのビシクロ−オルトエステル基を含む第1化合物、
b)少なくとも2つのイソシアネート基を含む第2化合物、及び
c)少なくとも1つのチオール基を含む第3化合物
を含む、コーティング組成物。 - ビシクロ−オルトエステル基が式1の構造を有することを特徴とする請求項1に記載のコーティング組成物
X及びZは同じか又は異なり、1〜4の炭素原子を有し、随意的に酸素又は窒素原子を含む直鎖又は分岐状アルキレン又はアルケニレン基から選択され、
Yはなしであるか、又はX及びZから独立して、1〜4の炭素原子を有し、随意的に酸素又は窒素原子を含む直鎖又は分岐状アルキレン又はアルケニレン基から選択され、
R1及びR2は同じであるか又は異なり、
(A)(1)水素、(2)ヒドロキシル、(3)1〜30の炭素原子を含むアルキル基及びアルケニル基から選択された1価の基、ただし該アルキル基又はアルケニル基は、直鎖又は分岐状であってもよく、酸素、窒素、硫黄、燐、スルホン、スルホキシ及びエステルの群から選択される1又はより多いヘテロ原子及び基を含んでいてもよく、かつエポキシ、シアノ、アミノ、チオール、ヒドロキシル、ハロゲン、ニトロ、燐、スルホキシ、アミド、エーテル、エステル、尿素、ウレタン、チオエステル、チオアミド、アミド、カルボキシル、カルボニル、アリール及びアシル基で随意的に置換されていてもよい、及び
(B)(1)1〜10の炭素原子を有するアルキレン基又はアルケニレン基、ただし該アルキレン基又はアルケニレン基は、直鎖又は分岐状であってもよく、酸素、窒素、硫黄、リン、スルホン、スルホキシ、及びエステルの群から選択される1又はより多いヘテロ原子及び基を随意的に含んでいてもよく、かつエポキシ、シアノ、アミノ、チオール、ヒドロキシル、ハロゲン、ニトロ、燐、スルホキシ、アミド、エーテル、エステル、尿素、ウレタン、チオエステル、チオアミド、アミド、カルボキシル、カルボニル、アリール、及びアシル基で随意的に置換されていてもよい;(2)エステル基;(3)エーテル基;(4)アミド基;(5)チオエステル基;(6)チオアミド基;(7)ウレタン基;(8)尿素基;及び(9)単結合から選択された2価の基
の群から選択される。 - X,Y,及びZがメチレンであることを特徴とする、請求項2に記載のコーティング組成物。
- R1及びR2が1価の遊離基である場合において、それらは同じか又は異なり、水素、ヒドロキシル、及び1〜20の炭素原子を有し、1つ又はより多いヒドロキシル基で随意的に置換され、随意的に1つのエステル基を含む、直鎖又は分岐状のアルキル又はアルケニル基の群から選択されることを特徴とする、請求項2及び3の1項に記載のコーティング組成物。
- R1及びR2が同じか又は異なり、メチル、メチロール、エチル、エチロール、プロピル、プロピロール、ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、ノニル、デシル、ウンデシル、及び−CH2−CH2−O−CO−C1 〜 20アルキル又はアルケニル基の群から選択されることを特徴とする、請求項4に記載のコーティング組成物。
- イソシアネート官能性化合物が、ビューレット類、イソシアヌレート類、アロハネート類、ウレトジオン類、及びそれらの混合物の群から選択されることを特徴とする、請求項1〜5の1項に記載のコーティング組成物。
- チオール官能性化合物が、少なくとも2つのチオール基を有することを特徴とする、請求項1〜6の1項に記載のコーティング組成物。
- チオール官能性化合物が、ペンタエリスリトールテトラキス(3−メルカプトプロピオネート)、トリメチロールプロパントリス(3−メルカプトプロピオネート)、及びT[(C3H6O)nCH2CHOHCH2SH]3、ここでTはトリオールであり、nは1〜100である、から選択されることを特徴とする、請求項7に記載のコーティング組成物。
- チオール官能性化合物が、ビシクロ−オルトエステル官能性化合物に基づいて計算されて、0.1〜10重量%の量において使用されることを特徴とする、請求項1〜8の1項に記載のコーティング組成物。
- ビシクロ−オルトエステル基の潜在性ヒドロキシル基が、水の存在下に、随意的に第1触媒の存在下に、ブロック解除されること、及びその結果得られるヒドロキシル基及び存在するチオール基が第2化合物のイソシアネート基と、随意的に第2触媒の存在下に反応されることを特徴とする、請求項1〜9の1項に記載のコーティング組成物を硬化させる方法。
- 第1触媒が、ルイス酸及びブレンステッド酸の群から選択されることを特徴とする、請求項10に記載の方法。
- ブレンステッド酸が、モノ−又はジアルキル燐酸エステル、少なくとも1つの塩素及び/又はフッ素原子を有するカルボン酸、アルキル又はアリールスルホン酸又は(アルキル)燐酸の群から選択されることを特徴とする、請求項11に記載の方法。
- ブレンステッド酸が、メタンスルホン酸、パラトルエンスルホン酸、随意的に置換されたナフタレンスルホン酸、ドデシルベンゼンスルホン酸、ジブチル燐酸エステル、トリクロロ酢酸、燐酸、及びそれらの混合物の群から選択されることを特徴とする、請求項12に記載の方法。
- ビシクロ−オルトエステル官能性化合物に基づいて計算されて、0〜10重量%の第1触媒が使用されることを特徴とする、請求項10〜13の1項に記載の方法。
- 0.3〜8重量%の第1触媒が使用されることを特徴とする、請求項14に記載の方法。
- 第2触媒が、ジメチルスズジラウレート、ジブチルスズジラウレート、ジブチルスズジアセテート、オクタン酸スズ、オクタン酸亜鉛、アルミニウムキレート、ジメチルスズジクロライド、及びそれらの混合物の群から選択されることを特徴とする、請求項10〜15項の1項に記載の方法。
- 第2触媒が、固形物質に基づいて計算されて、0.001〜5重量%の量において存在することを特徴とする、請求項16に記載の方法。
- 第1成分が少なくとも1つののビシクロ−オルトエステル化合物及びチオール官能性化合物を含み、第2成分が少なくとも1つのイソシアネート官能性化合物を含み、第3成分がビシクロ−オルトエステル化合物の加水分解のための第1触媒を含むことを特徴とする、コーティング組成物製造のための3成分系。
- 第1成分が少なくとも1つのビシクロ−オルトエステル化合物を含み、第2成分が少なくとも1つのイソシアネート官能性化合物を含み、及び第3成分がビシクロ−オルトエステル化合物の加水分解のための第1触媒及び少なくとも1つのチオール官能性化合物を含むことを特徴とする、コーティング組成物製造のための3成分系。
- 第1成分が少なくとも1つのビシクロ−オルトエステル化合物を含み、第2成分が少なくとも1つのイソシアネート官能性化合物を含み、第3成分がビシクロ−オルトエステル化合物の加水分解のための第1触媒を含み、第4成分がチオール官能性化合物を含むことを特徴とする、コーティング組成物製造のための4成分系。
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