JP3992971B2 - ラインライトガイド - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ワーク表面形状やピンホールの有無などを光学的に検出する場合に用いるラインライトガイドに関する。
【0002】
【従来の技術】
ワーク表面の粗さ、深さ、精密部品の凹凸、円弧部品の形状、フィルム・紙の厚み、溝の深さ、エッチング深さ、塗膜の厚み、金属・非金属の磨耗度、シート・箔・液晶パネルのピンホールの有無などを光学的に検知するために、光切断と称する方法が用いられている。
【0003】
これは、コンベアで搬送されて来るワークに対して、搬送方向斜め上方から、線状の光スポットを有する帯状光を照射し、その反射光をラインCCDやエリアCCDで検出するものである。
【0004】
図3はこのような帯状光を照射する照明装置30を示すもので、タングステンランプ31から照射された光を反射鏡32で集光し、コリメータレンズ33で所要径の平行ビームに変換し、これを拡幅用レンズ34で扇状に広げた後、凹レンズ35で平行な帯状光に変換し、最後に集光用半円柱レンズ36で集光し、線状の光スポットを照射できるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、幅1mの金属シート・金属箔の製造ラインでワークに形成されたピンホールを光学的に発見する場合、凹レンズ35や集光用半円柱レンズ36の幅も約1m必要になる。
【0006】
この場合に、上述の各レンズ33〜36を用いて、光を拡径したり集光したりして最終的に1mの長さの線状光を得るためには、レンズ間距離が離れるため光学系が大型化するだけでなく、レンズ同士の光軸合わせも面倒になるという問題があった。
【0007】
また、半円柱レンズ36は、アクリルロッドや石英ロッドで作成されるが、長さが1mもあると直径が不均一となって焦点距離がばらついたり、その両端側でしか固定できないことから中央部で撓んだりしやすく、これにより、ワークに照射される光強度が不均一になるという問題を生じた。
【0008】
特に、ピンホールなどの欠陥は、輝度レべルの高低のみで判断するため、光強度分布が不均一であると、ピンホールがなくても輝度レベルの低いところがピンホールであると誤判断されるおそれがある。
【0009】
また、光強度分布を予めラインCCDやエリアCCDで測定しておき、各素子ごとに基準光強度を設定しておけば、ピンホールでないところを誤ってピンホールであると誤判断する確率は減るが、認識精度が低下してしまい、ピンホールが形成されていてもこれを看過すおそれがある。
【0010】
そこで本発明は、小型の光学系で、均一な光強度分布の線状の光スポットを有する帯状光を照射できるようにすることを技術的課題としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】
この課題を解決するために、請求項1に係るラインライトガイドは、照射光を案内するバンドルファイバの光出射端が線状に形成されると共に、その光出射端から出射された拡散光を集光して線状の光スポットを形成するリニアフレネルレンズが、前記バンドルファイバの出射光軸に沿って前後に位置調整可能に配設されたラインライトガイドであって、 前記リニアフレネルレンズが前記バンドルファイバの光出射端の幅に応じた開口部を有する角筒状の筐体の先端側に配されると共に、当該筐体内をリニアフレネルレンズの光軸方向に沿って前後に摺動するスライダに前記バンドルファイバの光出射端が形成されたことを特徴とする。
【0012】
請求項1の発明によれば、バンドルファイバの光入射端から光を照射すると、直線状に形成された光出射端から帯状の光が出射される。
そして、その帯状の光がリニアフレネルレンズでさらに集光され、線状の光スポットが得られる。
【0013】
このとき、リニアフレネルレンズに入射される帯状の光は、バンドルファイバの光出射端を任意の形状にするだけで得られ、途中に拡幅するためのレンズ系を設ける必要がないので、レンズ同士の光軸合せを行う面倒がなく、光学系を小型に形成できる。
【0014】
また、帯状の光を集光するリニアフレネルレンズは平面状であり、どんな大きさでも安価に製造できるので、周囲を一回り大きく形成してその部分を固定すれば、光量を低下させることなく、その周囲全体を固定することができ、中央部が歪むこともない。
【0015】
また、このリニアフレネルレンズは、バンドルファイバの出射光軸に沿って前後に位置調整可能に配設されているので、バンドルファイバの光出射端からリニアフレネルレンズまでの距離を変えることにより、線状の光スポットを集光させる位置の調整が可能となる。
【0016】
さらに、リニアフレネルレンズが角筒状の筐体先端側に固定され、当該筐体内を摺動するスライダにバンドルファイバの光出射端が形成されているので、スライダを摺動させることにより、バンドルファイバの光出射端からリニアフレネルレンズまでの距離を容易に変えることができる。
【0017】
また、請求項2の発明のように、筐体及びスライダのいずれか一方に光軸方向に延びる案内溝を形成し、他方に前記案内溝に係合する突起又は突条を形成しておけば、摺動時に光軸がずれたり斜めになることもない。
さらに、請求項3の発明のように、スライダを固定ネジで固定できるようにしておけば、使用中に位置ずれすることもない。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて具体的に説明する。
図1は本発明に係るラインライトガイドを示す説明図、図2はその側面図である。
【0019】
本例のラインライトガイド1は、光源装置2から出射された照射光を案内するバンドルファイバ3と、その光出射端3outから出射された拡散光を集光して線状の光スポットを形成するリニアフレネルレンズ4を備えている。
【0020】
光源装置2は、例えば、キセノンランプやクリプトンランプ等の発光ランプ2Aとその光を集光する楕円反射鏡2Bからなり、当該楕円反射鏡2Bで集光された光がバンドルファイバ3に入射されるように、その集光点近傍にバンドルファイバ3を接続する光コネクタ2Cが形成されている。
【0021】
バンドルファイバ3は、一端側が光源装置2のコネクタ2Cに接続される光入射端3inに形成されると共に、他端が線状の光出射端3outに形成されている。
【0022】
リニアフレネルレンズ4は、半円柱レンズと等価な屈折特性を有する平面レンズであって、バンドルファイバ3の光出射端3outの幅に応じた開口部5Aを有する角筒状の筐体5の先端面5Bに固定用フレーム6を介して固定されている。
【0023】
筐体5の先端面5Bと固定用フレーム6の間には、リニアフレネルレンズ4の厚さに等しい隙間が形成されるようになっており、リニアフレネルレンズ4の上から固定用フレーム6を筐体5に固定することにより、その先端面5Bと固定用フレーム6でリニアフレネルレンズ4を歪ませることなく挟み付けて確実に固定できるようになっている。
【0024】
前記筐体5内には、先端面5Bに取り付けられたリニアフレネルレンズ4の光軸LX方向に摺動するスライダ7が配され、当該スライダ7の先端面7Aにバンドルファイバ3の光出射端3outが形成されている。
【0025】
したがって、スライダ7を摺動させることにより、リニアフレネルレンズ4が、バンドルファイバ3の光出射端3outに対してその出射光軸FXに沿って前後に相対移動することとなり、これにより、線状の光スポットを集光させる位置を自由に調整できる。
【0026】
なお、光出射端3outは、スライダ7を筐体5に組み込んだ状態で、その出射光軸FXがリニアフレネルレンズ4の光軸LXと同軸に位置するように形成されている。
また、バンドルファイバ3は、スライダ7内のファイバと光ファイバケーブル8のファイバが連続して形成されている場合でも、スライダ7の部分と光ファイバケーブル8が光コネクタ9を介して着脱可能に形成されている場合でもよい。
【0027】
さらに、筐体5には光軸LX方向と平行な2本の蟻溝状の案内溝10、10が形成され、スライダ7には前記案内溝10、10に係合する蟻ほぞ状の突起又は突条11、11が形成されており、光出射端3outとリニアフレネルレンズ4を平行に維持したまま摺動できるようになっている。
【0028】
さらにまた、筐体5の側面には、スライダ7の位置調整用長孔12が形成され、任意の場所でスライダ7を固定できるように固定ネジ13が前記長孔12に挿通されて設けられている。
【0029】
以上が本発明の一例構成であって、次にその作用を説明する。
例えば、幅1mの金属シート・金属箔の製造ラインでワークに形成されたピンホールを光学的に発見する場合、バンドルファイバ3の光出射端3outを長さ1m程度、幅1mm程度に形成し,これにあわせて、リニアフレネルレンズ4や筐体5を設計する。
【0030】
そして、筐体5にリニアフレネルレンズ4を取り付けて、製造ラインの斜め上方約10cmの位置に所定角度で筐体5を固定し、スライダ7を組み込む。
ここで、リニアフレネルレンズ4の焦点距離f=33mm、製造ラインまでの距離b=100mmとすると、光出射端3outからリニアフレネルレンズ4までの距離aは、
1/f=(1/a)+(1/b)
より、a=50mm程度であるので、その位置にスライダ7を移動させて固定する。
なお、実際には、固定ネジ13を緩めて、光スポットを観察しながらスライダ7を動かし、シャープに結像したところで固定ネジ13を締めればよい。
【0031】
これにより、製造ラインに沿って連続的に搬送される金属シートや金属箔の表面に、シャープに結像された均一な光強度の線状の光スポットを照射することができる。
【0032】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明によれば、バンドルファイバを用いて所定幅の帯状の光をリニアフレネルレンズに入射させており、光路中に光を拡幅するためのレンズ系を設ける必要がないので、レンズ同士の光軸合せを行う面倒がなく、光学系を小型に形成することができ、また、リニアフレネルレンズは周囲全体を固定し易いので中央部が歪むこともなく、光強度分布が均一の線状の光スポットを得ることができるという大変優れた効果を奏する。
【0033】
さらに、リニアフレネルレンズは、バンドルファイバの出射光軸に沿って前後に位置調整可能に配設されているので、バンドルファイバの光出射端からリニアフレネルレンズまでの距離を変えることにより、線状の光スポットを集光させる位置を任意に調整できるという効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るラインライトガイドを示す説明図。
【図2】その側面図。
【図3】従来の光学系を示す説明図。
【符号の説明】
1………ラインライトガイド
2………光源装置
3………バンドルファイバ
4………リニアフレネルレンズ
3in……光入射端
3out……光出射端
5………筐体
5A……開口部
5B……先端面
7………スライダ
7A……先端面
LX……光軸
FX……出射光軸
10………案内溝
11………突条
Claims (3)
- 照射光を案内するバンドルファイバ(3)の光出射端(3out)が線状に形成されると共に、その光出射端(3out)から出射された拡散光を集光して線状の光スポットを形成するリニアフレネルレンズ(4)が、前記バンドルファイバ(3)の出射光軸(FX)に沿って前後に位置調整可能に配設されたラインライトガイドであって、
前記リニアフレネルレンズ(4)が前記バンドルファイバ(3)の光出射端(3 out )の幅に応じた開口部(5A)を有する角筒状の筐体(5)の先端側に配されると共に、当該筐体(5)内をリニアフレネルレンズ(4)の光軸(LX)方向に沿って前後に摺動するスライダ(7)に前記バンドルファイバ(3)の光出射端(3 out )が形成されたことを特徴とするラインライトガイド。 - 前記筐体(5)及びスライダ(7)のいずれか一方に光軸(LX、FX)方向に延びる案内溝(10)が形成され、他方に前記案内溝(10)に係合する突起又は突条(11)が形成された請求項1記載のラインライトガイド。
- 前記スライダ(7)を所望の位置で固定するための固定ネジ(13)が設けられた請求項1又は2記載のラインライトガイド。
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