JP3992771B2 - デジタル・データ・プロセッサにおけるファジイ・ルール評価処理方法 - Google Patents

デジタル・データ・プロセッサにおけるファジイ・ルール評価処理方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、一般的にデータ処理システムに関し、更に特定すれば、データ処理システムにおけるファジィ理論処理の実行に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
データ・プロセッサは、入力および出力が1または0として解釈される二進機械として機能するように発展してきたものであり、それ以外の可能性の存在は、許されない。これは殆どの状況でうまく動作するのであるが、時として答えが単純に「はい」または「いいえ」ではなく、その中間のどこかである場合がある。
「ファジィ理論」と呼ばれる概念が発達したことにより、二進論理に基づくデータ・プロセッサが、「はい」と「いいえ」の間の答えを出すことができるようになった。
【0003】
ファジィ理論は、曖昧な境界のあるメンバシップ関数を有する論理系である。
メンバシップ関数は、例えば、「温度が暖かい」というような主観的表現を、通常のデータ・プロセッサが認識可能な値に変換する。「暖かい」のようなラベルを用いて、入力値の範囲を識別する。この範囲の境界は、かかるラベルの一方側が真で他方側が虚であるという点の集合ではない。むしろ、ファジィ理論を実施するシステムにおいては、メンバシップ関数の境界は序々に変化し、隣接するメンバシップ集合の境界と重なり合う場合もある。したがって、メンバシップ度(degree of membership)が通常入力値に割り当てられる。例えば、ある温度範囲がメンバシップ関数を与える場合、「涼しい」および「暖かい」と命名された関数の両方の重複領域に入力温度が該当する場合がある。各メンバシップ関数におけるメンバシップ度(即ち、現在の温度がメンバシップ集合「涼しい」および「暖かい」の各々と適合する度合い)を判定するには、更に処理が必要とされる。
【0004】
「ファジィ化(fuzzification) 」とよばれるステップを用いて、ファジィ理論を実施するシステムにおいて、入力をメンバシップ関数に関係付ける。ファジィ化プロセスは、具体的な数値を、「温度が暖かい」というような主観的表現に結び付ける。これらの数値は、人間の知覚にうまく近似させようとするものである。
【0005】
ファジィ化ステップの後、ルール評価(rule evaluation) と呼ばれるステップを実行する。ルール評価ステップの間、ファジィ入力値に依存するルール表現を評価して、ファジィ出力を得る。例えば、評価すべきルールが以下のように記述されていると仮定する。
If(温度が暖かい)and(圧力が高い)、then(送風機速度は中間である)。このルールでは、2つの前提(antecedents) 、「温度が暖かい」と「圧力が高い」とを評価して、「送風機速度は中間である」という結果のルール強度(rule strength) を判定しなければならない。ルール評価ステップの間、1つの前提が真である度合いが、ルールが真である度合いに影響を及ぼす。前提の最小値が、ルールの結果のルール強度として適用される。加えて、2つ以上のルールを評価すべきとき、1つの作用(action)に2つのルール強度以上が割り当てられる可能性が存在する。かかる状況では、より大きな値を有するルール強度に当該作用を割り当てるべきである。したがって、その作用には最大値を有するルール強度が割り当てられる。
【0006】
ファジィ理論プロセスの最後のステップは、「ディファジィ化(defuzzification) 」と呼ばれている。このステップは、ルール評価ステップにおいて競合する結果を、単一の作用に変形する。ディファジィ化は、ファジィ出力全てを結合して複合結果とし、標準的なデータ処理システムに適用可能とする。ファジィ理論に関する更に詳しい情報については、James M.Sibigtroghによる"Implementing Fuzzy Expert Rules in Hardware" と題された論文を参照されたい。この論文の内容は、本願でも使用可能である。この論文は、AI EXPERTの1992年4月号の25ないし31頁に掲載された。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
要約すると、ルールは、一連の約束(前提)で構成され、その後に1つ以上の作用(結果)が続く。各前提はファジィ入力に対応し、各作用はファジィ出力に対応する。ルール評価ステップをハードウエアで実施する場合、専用の接続部や回路を用いて、ファジィ入力をファジィ出力に関係付ける。この手法は多くの場合専用メモリ回路を必要とし、しかも柔軟性がない。ルール評価ステップをソフトウエアで実施する場合、命令のプログラムを用いてルールを評価する。ソフトウエアによる手法は通常ハードウエアによる手法より遅く、大量のプログラム・メモリを必要とする。できるだけ速くデータを計算し、移動し、処理する必要がある業界では、高速実行時間が必須となっている。したがって、ソフトウエアは、用途によっては実行可能な解決案とはならない。
【0008】
したがって、ルール評価ステップを高速に実行し、しかも大規模なハードウエアを必要としない回路または方法が必要とされている。通常はハードウエアによる解決法でなければ得られない速度を、かかる解決法で通常必要とされる専用回路領域を用いずに達成することが必要とされている。
【0009】
関連する米国特許番号第5,263,125号は、可変フォーマットを有し、いかなる数の入力および出力でもルールが有することができる、ファジィ・ルール・ベースの使用について記載している。この内容は、本願でも使用可能である。この可変フォーマット・ルール・ベースは、ルールを描写する(delineate) するために、オーバーヘッド・バッファリング(overhead buffering)を含む。対照的に、固定フォーマット・ルール・ベースでは、各ルールは同一の所定数の入力および出力を有し、オーバーヘッド・バッファリングがなくとも、ルールを評価することができる。その結果、固定フォーマット・ルール・ベースは、指定用メモリや実行時間が少なくて済む。ルール・ベース・フォーマットを固定化する場合の欠点は、各ルールが所定の構造に従わなければならないことである。このように、双方のルール・ベース・フォーマットには利点も欠点もあるので、一方が他方よりも望まれるような状況がある。
【0010】
以上の結果、ファジィ理論システムにおいて、固定または可変フォーマット・ルール・ベースを実施する選択肢を与える回路および方法が必要とされている。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明は、ファジィ理論処理を実行するデータ処理システムにおいて、スイッチング機構を利用して、可変フォーマット・ルール・ベースと固定フォーマット・ルール・ベースとの間の選択を可能にする。可変フォーマット・ルール・ベースは、ファジィ入力アドレスとファジィ出力アドレスとの間でバッファを利用する。一方、固定フォーマット・ルール・ベースは、多数のファジィ入力アドレスとファジィ出力アドレスとが予め決められているので、かかるバッファを必要としない。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明およびその利点をより完全な理解を得るために、以下に図面に関連付けながら本発明について説明する。
【0013】
以下の説明では、具体的なワードまたはバイト長等のように多数の具体的な詳細を記載し、本発明の全体的な理解が得られるようにする。しかしながら、本発明は、かかる具体的な詳細ではなくても実施可能であることを、当業者には明白であろう。他の場合には、既知の回路をブロック図で示し、不要な詳細で本発明が不明瞭にならないようにする。殆どの部分では、タイミングの検討等に関する詳細は、本発明の完全な理解を得るには必要でなく、関連技術における当業者の知識の範囲に含まれるので、かかる詳細は省略してある。
【0014】
これより図面を参照するが、図示した要素は必ずしも実際の寸法通りには示されおらず、各種図面にわたって同様の要素には同一参照番号で示すことになる。本発明は、データ処理システムにおいて、ファジィ理論処理におけるルール評価ステップを高速にしかも最少量の回路で実行する回路および方法を提供する。ルール評価ステップは、単一の命令にエンコードされ、データ処理システムに大規模な回路量を追加することなく、効率的に実行される。したがって、本発明によって、データ処理システムのユーザは、長大で時間がかかるソフトウエア・プログラムを用いずに、高速にルール評価ステップを実行することができる。
【0015】
本発明の命令は、ニモニック・ラベル「REV」を用いて呼ぶことにする。この命令は、データ処理システムに、メモリからのオペランドの引き出し(retrieval) 、およびこのオペランドを用いての算術処理の実行を伴う、一連のステップを実行させる。本発明のREV命令の実行に先だって、評価すべきルールの前提および当該ルールの結果に対するメンバシップ関数値が適切にメモリに記憶されたなら、REV命令を実行することによって、適正なルールの評価が得られる。前提および結果が特定フォーマットでメモリに記憶されていると仮定することにより、そして、命令の実行には可能な限り既存のハードウエアを思慮深く使用することによって、本発明は、殆どハードウエアを付加することなく、汎用データ処理システムにおいて、ファジィ理論ルールの効率的な評価を行うことができる。例えば、データ・プロセッサにおいて符号付き算術を実行する場合に使用される条件コード・レジスタのオーバフロー、即ち、Vビットを、本発明ではメモリからのオペランドの処理に関連するフラグとして用いる。
【0016】
本発明の実施形態の説明の中で、「アサート」および「二ゲート」という用語およびその様々な文法的形態を用いて、「アクティブ・ハイ」および「アクティブ・ロー」を混合して取り扱う際の混乱を回避することとした。「アサート」は、論理信号またはレジスタ・ビットがそのアクティブ状態、即ち、論理真状態になることを意味するために用いる。「二ゲート」は、論理信号またはレジスタ・ビットがそのインアクティブ状態、即ち、論理虚状態になることを意味するために用いる。加えて、16進数は、値に先だってシンボル「$」を付することによって表わすこととする。
【0017】
図1は、ファジィ理論の基本用語数個とその概念とを示すグラフである。図1に記載したファジィ理論システムにおいて、「システム入力」は華氏で表わした温度である。温度の範囲を示すラベルを与えるために、4つの「メンバシップ関数」が備えられている。例えば、0度から35度まででは、温度に「寒い」と標記されている。同様に、25度から60度まででは、温度に「涼しい」と標記されている。各メンバシップ集合の境界は隣接する集合の境界と重複していることに注意されたい。したがって、ある温度が1つ以上のメンバシップ集合に属する場合もある。例えば、システム入力が58度の温度を示すと仮定する。図1を参照すると、58度は、涼しいおよび暖かいメンバシップ集合双方の境界内にあることに注意されたい。しかしながら、各メンバシップ集合においてメンバシップ度が得られる。システム入力は、涼しいメンバシップ集合に対しては16進数の$33というメンバシップ度と、暖かいメンバシップ集合に対しては16進数の$CCというメンバシップ度とを有する。システム入力が70度の温度を指示したとすると、この温度は、暖かいメンバシップ集合において、16進数の$FFというメンバシップ度を有したであろう。同様に、70度の温度は、暑いメンバシップ集合において、16進数の$00というメンバシップ度を有するであろう。図1に記載したファジィ理論システムでは、メンバシップ度は16進数の$00ないし$FFの範囲となっており、これは、少数の0.00ないし0.996に相当する。当業者は、2桁の16進数は単一の8ビット2進バイトで表わすことができることを認めよう。
【0018】
上述の命令および動作方法の実施形態は、改良型のMC68HC11マイクロ・コントローラにおいて実施される。MC68HC11は、8ビットマイクロ・コントローラであり、16ビットアドレスおよび記憶レジスタを含み、テキサス州AustinのMotorola, Inc.から入手可能である。この実施形態を図2に詳しく示す。図2は、ルール評価命令を実施可能なデータ処理システム10を示す。データ処理システム10は、概略的に、中央処理装置(CPU)12、発振器24、電力回路26、タイミング回路28、外部バス・インターフェース30、および内部メモリ32を含む。CPU12は、概略的に、実行部14、バス制御論理回路16、命令デコード論理回路18、制御部20、およびシーケンサ22を含む。
【0019】
動作の間、「Osc1」信号が、水晶のような外部供給源を介して、発振器24に供給される。水晶は、Osc1信号とOsc2信号との間に接続され、水晶を発振可能にする。Osc1は「クロック」信号をデータ処理システム10の残りの部分に供給する。水晶発振器の動作は、データ処理技術では既知であり、当業者には明白なはずである。
【0020】
電力回路26は、外部電源から「Vdd」信号および「Vss」信号双方を受信する。Vdd信号は、正の5ボルトを供給し、Vss信号は基準、即ち、接地電圧を供給する。Vdd信号およびVss信号は、データ処理システム10の残りの各素子に供給される。これらの信号の送出(routing) はデータ処理技術では既知であり、当業者には明白であろう。
【0021】
タイミング回路28はクロック信号受信し、それに続いて適切なタイミング信号を、CPU12、外部バス・インターフェース30、および内部メモリ32に、タイミング制御バス38を通じて供給する。
【0022】
複数のアドレス値が、外部バス・インターフェース30から外部アドレス・バス35に供給される。同様に、複数のデータ値が、外部データ・バス33を通じて、外部バス・インターフェース30によって通信される。外部バス・インターフェース30は、外部ユーザとデータ処理システム10との間のアドレスおよびデータ値の受信および送信を制御する。外部バス・インターフェース30は、複数のアドレスおよびデータ値を、それぞれ、内部アドレス・バス36および内部データ・バス34を通じて、データ処理システム10の残りの部分に通信する。内部メモリ32は、データ処理システム10の適正な動作に必要な情報を記憶するように機能する。加えて、内部アドレス・バス36および内部データ・バス34を通じて供給されるユーザ・プログラムにおいて指定された場合、他のデータ値もその中に記憶する。
【0023】
CPU12は、データ処理システム10の動作の間に必要とされる各命令を実行する。内部アドレス・バス36および内部データ・バス34は、実行部14とデータ処理システム10の残りの部分との間で情報の通信を行う。バス制御論理回路16は命令およびオペランドを取り込む。次に、命令デコード論理回路18によって各命令をデコードし、制御部20およびシーケンサ22に供給する。制御部20およびシーケンサ22は、データ処理システム10の計算能力を最も効率的に利用するように、各命令の実行順序を維持する。加えて、制御部20はマイクロROMメモリ(図示せず)を含み、これが、実行部14、バス制御論理回路16、および命令デコード論理回路18の各々に、マイクロROM制御バス65を通じて、複数の制御情報を供給する。複数の制御情報は、REV命令の適正な実行に必要なものである。
【0024】
図3に実行部14をより詳細に示す。実行部14は、概略的に、データ・バッファ40、第1セレクタ42、第2セレクタ44、レジスタ交換論理回路46、条件コード論理回路47、A−入力制御回路48、A−入力マルチプレクサ50、算術論理部(ALU)52、B−入力制御回路54、B−入力マルチプレクサ56、アキュムレータ58、条件コード・レジスタ60、および比較器72を含む。アキュミュレータ58および条件コード・レジスタ60に加えて、他の記憶レジスタを実行部14内に実施することも可能である。例えば、インデックス・レジスタまたは第2アキュミュレータを含んでもよい。かかる記憶レジスタの実施形態および使用は、当技術では既知であり、当業者には明白であろう。
【0025】
外部情報バス41は、アドレスおよびデータ情報をデータ・バッファ40に供給する。外部情報バス41は、内部アドレス・バス36および内部データ・バス34からそれぞれアドレスおよびデータ情報を受信する。データ・バッファ40は、セレクタ42,44をそれぞれイネーブルし、情報を転送可能としたときに、外部情報バス40を通じて転送された値を、情報バスA66および情報バスB64を通じて、実行部14の残りの部分に供給する。ここでは詳細には示さないが、情報バスA66および情報バスB64は、16ビット幅であり、上位側(ビット15なしビット8)と、下位側(ビット7ないしビット0)に分割されている。加えて、データ・バッファ40は、アドレス情報を比較器72に供給する。アキュミュレータ58の第1および第2入力は、それぞれ、情報バスA66および情報バスB64に双方向的に結合されている。同様に、アキュミュレータやインデックス・レジスタのようなあらゆるレジスタでも、情報バスA66および情報バスB64に追加結合することも可能である。
【0026】
複数の制御信号が、マイクロROM制御バス65を通じて、A−入力制御論理回路48およびB−入力制御論理回路54に供給される。マイクロROM制御バス65は、制御部20内のマイクロROMメモリ(図示せず)によって供給される情報に応答して、これら複数の制御信号を供給する。
【0027】
A−入力制御論理回路48は、A−入力マルチプレクサ50の制御入力に「制御A」信号を供給する。情報バスA66は、A−入力マルチプレクサ50のデータ入力に接続されている。A−入力マルチプレクサ50は、「A−入力下位側」と標記された第1の10ビット出力をALU56の第1入力に、そして「A−入力上位側」と標記された第2の10ビット出力をALU56の第2入力に供給する。B−入力制御論理回路54は、「制御B」信号をB−入力マルチプレクサ56の制御入力に供給する。情報バスB64は、B−入力マルチプレクサ56のデータ入力に接続されている。B−入力マルチプレクサ56は、「B−入力下位側」と標記された第1の10ビット出力をALU56の第3入力に、そして「B−入力上位側」と標記された第2の10ビット出力をALU56の第4入力に供給する。
【0028】
ALU52は各入力を処理し、複数の結果を与え、これらを結果バス120を通じて転送する。結果バス120は、ALU52によって与えられた結果を、レジスタ交換論理回路46および条件コード論理回路47に供給する。加えて、結果バス120は、これら複数の結果を情報バスB46に供給する。
【0029】
条件コード論理回路47は、比較器72にも結合されており、トグル信号を受信する。条件コード論理回路47は、条件コード・レジスタ60に結合され、「条件コード」信号を供給する。
【0030】
条件コード・レジスタ60は、VCCR 信号を、レジスタ交換論理回路46の第2制御入力に供給する。加えて、タイミング制御信号が、レジスタ交換論理回路46の第1制御入力に供給される。タイミング制御信号46は、タイミング制御バス38を通じて供給される。レジスタ交換論理回路46は、それぞれ、「イネーブルA」および「イネーブルB」と標記された、第1出力および第2出力を供給する。イネーブルA信号はセレクタ42の第1制御入力に供給される。情報バスA66は、双方向的にセレクタ42に結合されている。セレクタ42の出力はデータ・バッファ40に結合され、複数の選択された信号を通信する。同様に、イネ−ブルB信号はセレクタ44の第1入力に供給される。情報バスB64は、セレクタ44に双方向的に結合されている。セレクタ44の出力はデ−タ・バッァ40に結合され、第2の複数の選択された信号を通信する。
【0031】
図4にレジスタ交換論理回路46をより詳しく示す。概略的に、レジスタ交換論理回路46は、ANDゲート62、ANDゲート70、および反転器68を含む。VCCR 信号は、ANDゲート62の第1入力、および反転器68に供給される。反転器68の出力は、ANDゲート70の第1入力に供給される。タイミング制御信号は、ANDゲート62およびANDゲート70双方の第2入力に供給される。結果バス120は、ALU52からの「N」と標記された信号を、ANDゲート62およびANDゲート70双方の第3入力に供給する。ANDゲート62の出力はイネーブルA信号を供給し、ANDゲート70の出力はイネーブルB信号を供給する。
【0032】
ファジィ理論処理の実行中、データ処理システム10のユーザは、REV(Rule EValuation) というニモニックを有する命令を用いて、ファジィ入力上でルール評価ステップを実行することができる。先に述べたように、ファジィ入力は、システム入力信号が複数の定義されたメンバシップ集合の各々に対して、メンバシップ度を割り当てる、ファジィ化ステップの結果として与えられるものである。ここに記載する本発明の実施形態では、ファジィ入力に割り当てられた各メンバシップ度は、REV命令の実行に実行に先だって、データ処理システム10の内部メモリ32内の所定のメモリ位置に記憶される。複数のファジィ入力に対する各メンバシップ度の割り当ては、Greg Viot, James M. Sibigtroth, James L. Broseghini による、"A Circuit And Method For Determining Membership In A Set During A Fuzzy Logic Operation" と題する、関連する同時継続中の特許出願連番第07/899,975号により詳しく開示されている。
【0033】
ここに記載する例では、第1および第2システム入力のファジィ化の間に、2群のメンバシップ集合が用いられると仮定する。これら2群の第1のものは温度測定値を与え、寒い、涼しい、暖かい、および暑いというメンバシップ集合に分離される。ファジィ化の際、涼しいメンバシップ集合における第1システム入力のメンバシップ度を、Tcoolと標記した変数を用いて呼ぶことにする。同様に、寒い、暖かい、および暑いメンバシップ集合における第1システム入力のメンバシップ度を、各々言語的変数Tcold、Twarm、およびThot と呼ぶことにする。2群の第2のものは圧力測定値を与え、軽い、中間、および重いというメンバシップ集合に分離される。ファジィ化の際、軽い、中間、および重いメンバシップ集合における第2システム入力のメンバシップ度は、それぞれ、Plight 、Pmedium、およびPheavy と標記した言語的変数の1つを用いて引用することにする。システム入力がファジィ化された後、各メンバシップ集合における第1および第2システム入力のメンバシップ度は、メモリ内の所定位置に記憶される。加えて、ルールを評価して、適切な作用を与えなければならない。本例では、評価すべき3つのルールは以下の形態を有するもとの仮定する。
(1)ルール1:If温度が涼しい(Tcool)および圧力が軽い(Plight )、then
(作用1)および(作用2);
(2)ルール2:If温度が暖かい(Twarm)および圧力が中間(Pmedium)、then(作用3);および
(3)ルール3:If圧力が中間(Pmedium)、then(作用3)。
これらのルールは各々、典型的に以下のような形式を有することに注意されたい。
(4)If(ファジィ入力1)および(ファジィ入力2)、then(作用X)および(作用Y)。
【0034】
ルール評価の間、ルールの「If」部分を最初に評価して、メンバシップ度の最少値を決定する。ルールの「If」は、ファジィ入力1値およびファジィ入力2値の双方を含む。ルール強度を判定する一般的な方法は、評価対照のファジィ入力の最少メンバシップ度を決定することである。しかしながら、他の実施形態も勿論存在する。例えば、あるルールの強度を、その前提の各々のメンバシップ度の合計として計算すればよい。同様に、メンバシップ度を乗算したり、またはある種の計算で処理し、ルール強度を判定してもよい。
【0035】
この実施形態では、ルールの強度は単に最も弱い要素(component) と同じ強さとしてある。最も弱いメンバシップ度の値を用いて、ルールの「then」部分において指定されている各作用のルール強度値を判定する。形式(4)に示すルールでは、ファジィ入力1およびファジィ入力2の最小値に対応するルール強度を、作用Xおよび作用Y値のアドレスによって指し示される、内部メモリ32内の第1および第2アドレス位置にそれぞれ記憶する。複数の作用値の所定の1つに対応する各ルール強度を用いて、各作用に対応するファジィ出力値を供給する。次に、ファジィ出力値をディファジィ化し、ユーザによって指定された処理を行う。形式(4)には2つのファジィ入力値および2つの作用値が与えられているのみであるが、それより多い値または少ない値でもよい。データ処理システム10のユーザは、ルールの形式を決定し、あらゆる数のファジィ入力および実行すべき作用を与えることができる。
【0036】
加えて、2つ以上のルールを評価する場合、1つの作用に2つ以上のルール強度が割り当てられる可能性が存在する。かかる状況では、より大きな値を有するルール強度を当該作用に割り当てるべきである。したがって、作用には、最も大きな値のルール強度が割り当てられる。
【0037】
ここに記載する発明の実施形態では、内部メモリ32を通常メモリ記憶部として使用する。しかしながら、データ処理システム10外部の他のメモリ回路(図示せず)も使用可能である。かかる外部メモリ回路の実施形態および使用はデータ処理技術においては既知であり、当業者には明白なはずである。この実施形態では、各ファジィ入力は、以下の形式で内部メモリ32に記憶される。
【0038】
【表1】
Figure 0003992771
表1に示すように、2つのシステム入力、温度および圧力に対して、「ファジィ入力」として示されているメンバシップ度が、各システム入力の各メンバシップ集合に与えられている。図1を参照して既に説明したように、第1システム入力は、華氏58度の温度である。華氏58度の温度はファジィ化されて、寒いおよび暑いメンバシップ集合では$00のメンバシップ度、涼しいメンバシップ集合では$33のメンバシップ度、および暖かいメンバシップ集合では$CCのメンバシップ度を有することとなった。アレイ1に示すように、TcoldおよびThot 変数双方の値は$00であり、これは、第1システム入力がこれら2つのメンバシップ集合のいずれでもないことを示す。しかしながら、第1システム入力は、Tcoolの値が$33、Twarmの値が$CCである。したがって、第1入力は、涼しいメンバシップ集合においては$33のメンバシップ度、暖かいメンバシップ集合においては$CCのメンバシップ度を有する。
【0039】
同様に、第2入力がファジィ化されて、軽いおよび重い圧力メンバシップ集合双方において、$00のメンバシップ度を示している。したがって、Plight およびPheavy 変数双方の値は$00であり、第2入力はこれら2つのメンバシップ集合のいずれにも含まれていないことを示す。しかしながら、第2入力は、中間メンバシップ集合においては$FFのメンバシップ度を有する。したがって、Pmedium変数は$FFの値を有する。
【0040】
ファジィ入力と同様、評価対象の各ルール(ルール1ないしルール3)も、内部メモリ32におけるルール・アレイに記憶されている。かかるルール・アレイの1つを、図5に可変フォーマットで示す。各ルールに対して、ファジィ入力およびファジィ出力双方のアドレス位置が与えられている。ファジィ入力およびファジィ出力のアドレスは、図5の形態で記憶され、アレイ1に先に示したもののような、データ値テーブルを参照する。ファジィ入力と同様に、ファジィ出力に対応するデータ値テーブルもアレイの中に与えられている。これについては、ここでは詳細に示さない。
【0041】
ルール・アレイの先頭は、データ処理システム10のユーザによって指定される所定のアドレスに位置付けられる。ここで説明し図5に示す例では、この所定のアドレスは$E000に等しく、REV命令の実行に先だって、インデックス・レジスタに記憶される。ルール1に対するファジィ入力の第1入力のアドレスは、16進アドレス$E000、即ち、ルール・ベースの先頭に位置付けられる。この例では、Tcoolがルール1の最初のファジィ入力であり、$1001のアドレスがルール・アレイのアドレス$E000に記憶される。Plight 値はルール1の第2ファジィ入力であるので、$1004のアドレスは、ルール・アレイのアドレス$E002に記憶される。
【0042】
可変フォーマット・ルール・ベースに関して、ファジィ出力からファジィ入力を分離するためには、$FFFEを有するバッファを、ルール・アレイのアドレス$E004に記憶する。続いて、ルール1のファジィ出力を、$FFFEの値を有するバッファによって、ルール2のファジィ入力から分離する。このフォーマットでは、あらゆる数のファジィ入力でも、$FFFEの値を有するバッファによって、あらゆる数のファジィ出力から分離し、複数のルールのファジィ入力および出力の各々をメモリに記憶するまで、これを繰り返す。この時点で、特殊なバッファ値がルール・ベースの終端を指示する。ここに記載する例では、ルール・ベースの終端は$FFFFの値によって示される。同じバッファ値を用いて各ルールのファジィ出力からファジィ入力を分離するが、データ処理システム10の設計者はあらゆる数のバッファでも使用することができる。
【0043】
このような順序で、各ルールに対するファジィ入力および出力の各々を配置すれば、バッファ・アドレスを、各ファジィ入力および出力部分間の分割の指示子として用いることにより、各ルールを連続的に評価することができる。したがって、ルールは、特定数のファジィ入力およびファジィ出力(作用)を有する、固定フォーマットに従う必要は全くない。これによって、ファジィ・システムにルールを与える際の柔軟性を高めることが可能となる。ルール1、ルール2、およびルール3[(1)、(2)、および(3)]に見られるように、ファジィ入力および対応する作用の数は、本発明のこの実施形態では、ルール毎に変えることができる。
【0044】
対照的に、次に図7を示すと、2入力および1出力の固定フォ−マットのメモリ・ル−ル・アレイが示されている。固定フォ−マットは、あらゆる所定数のファジィ入力およびファジィ出力アドレス・ポインタを用いて実施可能であることに注意されたい。この場合、2つの入力701,702が実施され、次に1つの出力703、続いて2つの入力704,705というように続き、この固定フォーマット・ルール・ベースは、図5に示した可変フォーマット・ルール・ベースにおいて実施した場合と同様に、終端マーク706で終了している。特定の固定フォーマットでルール・ベースを維持する場合、実行およびメモリが効率的となることに加えて、更に利点がある。まず、全てのルール・ベースを固定フォーマットで表現することができる。第2に、固定フォーマット・ルール・ベースの制御面を可視化することができる。例えば、2入力1出力ルール・ベースは、三次元のプロットで可視化することができる。第3に、複雑なシステムを2入力1出力のサブシステムに分解し、ルール・マトリクスの組み合わせによる激増を回避することができる。
【0045】
プログラマ、ユーザ、またはシステムに、固定または可変フォーマット・ルール・ベース間で選択を行うオプションを与えるために、スイッチ機構を組み込み、図3に示す条件コード・レジスタ60内に実施されている条件コード・ビット(Zビット)の状態に基づくマイクロコードとして動作させる。本発明の一実施形態では、Zビット(Z(ゼロ)状態コード・ビット)は、ルール評価命令の実行の間その通常の目的のためにには使用しないので、このZビットを用いて、マイクロコードに、固定または可変フォーマット・ルール・ベースの使用を知らせる。
【0046】
次に図8を参照すると、このスイッチ機構および固定フォーマット・ルール・ベースの実施形態が、フロー・チャートで示されている。プロセスはステップ801から開始し、ここでREV命令がデコードされる。次に、ステップ802において、可変フォーマット・ルール・ベースまたは固定フォーマット・ルール・ベースのどちらかを実施することが予め決定されているか否かについて、判定を行う。これは、Zビット(ZCCR)が0または1のどちらに等しいかを判定するマイクロコード分岐命令によって行われる。Zビットは、状態コード・レジスタ60の中に配置することができる。
【0047】
このZビットが0に等しい場合、プロセスはステップ803に進み、図6に示すフロー・チャートにしたがって、可変フォーマット・ルール・ベースを用いて、ファジィ理論処理を実行する。
【0048】
Zビットが1に等しい場合、プロセスはステップ804ないし810(後に詳細に論ずる)に進み、図7に示すような固定フォーマット・ルール・ベースを用いてファジィ理論処理を実施する。ステップ804ないし810は、2入力1出力構造の固定フォーマットを示す。しかしながら、先に注記したように、固定フォーマットは、あらゆる所定数のファジィ入力およびファジィ出力を有するようにもプログラム可能である。
【0049】
ステップ804ないし810の処理は図6に示したこれらのステップと同様であるが、種々の$FFFEバッファを検出したか否かを評価する必要がない点で異なる。
【0050】
REV命令の実行を開始するために、ルールの各ファジィ入力および出力を、図5および図7に示した所定のフォーマットの一方を有するルール・アレイとして、メモリ内に記憶する。加えて、このルール・アレイの開始アドレスを実行部14のインデックス・レジスタに記憶し、ファジィ出力の各々に16進数$00を割り当てる。最後に、可変フォーマット・ルール・ベースの処理の準備を行うために、アキュミュレータ58で$FFに初期化して、ZCCR =0(可変フォーマット・ルール・ベース)およびVCCR =0(図6のステップ609,613の適正な処理に必要な事前条件)とする。あるいは、固定フォーマット・ルール・ベースの処理の準備を行うために、アキュミュレータ58を$00で初期化して、ZCCR =1(固定フォーマット・ルール・ベース)とする場合もある。続いて、図6および図8に示したルール・ベース・フォーマットの一方にしたがって、REV命令の実行を行う。これらのフロー・チャートは、可変または固定フォーマット・ルール・ベースに対するREV命令の実行の間に行われる各機能の概要を端的に表わすものである。各機能のより詳細な説明は、以下に続くREV命令の実行例の間で行う。
【0051】
図8に示すように、REV命令の実行における第1ステップは、REV命令をデコードするときに実行される。
【0052】
プロセスがステップ803に進むと、図6のプロセスが実行される(ステップ601)。インデックス・レジスタに記憶されているアドレス、ここでは「X」と呼ぶが、これを用いて第1ルール・オペランドを取り込む(ステップ602)。次に、アドレスXを増分し、次のアドレス位置(X+2)を指し示す(ステップ603)。
【0053】
次に、第1ルール・オペランドの値を検査し、この値が16進の$FFFEに等しいか否かを判定する(ステップ604)。この値が16進のFFFEに等しい場合、VCCR 信号を切り換えてバッファ値を引き出したことを示す(ステップ605)。切り換えた後のVCCR 信号が0に等しい場合(ステップ606)、ルールの第1ファジィ入力を評価し、アキュミュレータ58を16進数の$FFに初期化しなくてはならない(ステップ607)。その他の場合、アキュムレータ58の値を変更しない。
【0054】
第1ルール・オペランドの値が$FFFEに等しくない場合(ステップ604)、この値を検査して、16進の$FFFFに等しいか否かを判定する(ステップ608)。値が16進の$FFFFに等しい場合、ルール・アレイの終端にアクセスされていることになるので、REV命令を終了する(ステップ609)。しかしながら、第1ルール・オペランドの値が$FFFFに等しくない場合、第1ルール・オペランドの値を用いて、内部メモリ32からファジィ入力または出力値にアクセスする(ステップ610)。次に、アキュミュレータ58の内容を、そのファジィ入力値または出力値から減算して、符号付き結果を得る(ステップ611)。この結果の符号は、N信号の値によって示される。
【0055】
N信号が0に等しい場合(ステップ612)、アキュミュレータ58およびデータ40双方の内容を交換しなければならず、インデックス・レジスタ内に記憶されているアドレスは、次のルール・オペランドにアクセスする(ステップ602)。しかしながら、N信号が1に等しいとき、VCCR 信号を検査する(ステップ613)。
【0056】
CCR 信号が0に等しい場合、アキュミュレータ58の内容を、第1ルール・オペランドによってアクセスされたファジィ入力値の値で置き換えなければならない(ステップ615)。(ステップ614は、VCCR をアサートし、ファジィ出力の評価を指示するときのプロセスの部分を表わし、これについては以下でより詳細に説明する。)したがって、現在評価対象となっているルールのファジィ出力に割り当てられるファジィ強度を判定する際に、最少の機能の使用で済む。次に、インデックス・レジスタに記憶されているアドレスを用いて、次のルール・オペランドにアクセスする(ステップ602)。
【0057】
図6に示すフロー・チャートは、可変フォーマット・ルール・ベースを実施するときの、データ処理システム10におけるREV命令の実行について、その概要を示すものである。先に注記したように、そして以下に詳しく述べるが、図8に示すフロー・チャートによる固定フォーマット・ルール・ベースの実施は、可変フォーマット・ルール・ベースの実施と類似しており、主要な相違の1つは、ファジィ入力および出力を分離するために実施されるバッファが不要なことである。
【0058】
これより、本発明のより詳細な例を取り上げることにする。
【0059】
REV命令の基本的な処理は以下の通りである。メモリから各前提値を引き出し、最少前提値を判定する。次いで、各結果値を引き出し、ルール強度値と比較し、既存の結果値がルール強度値よりも小さいときにのみ、メモリ内で当該ルール強度値と交換する。
【0060】
先に述べたように、REV命令の実行に先立ち、データ処理システム10のユーザによって、複数のファジィ入力が内部メモリ32内の第1所定メモリ位置に記憶される。固定フォーマットまたは可変フォーマット・ルール・ベースのいずれを実施する場合でも、これは行われる。アレイ1にしたがって、複数のファジィ入力を記憶する。加えて、図5および図7に示すフォーマットの一方で、複数のファジィ入力を評価するための各ルールも、内部メモリ32の第2所定メモリ位置に記憶する。ここでは詳しく示さないが、ファジィ出力に対応する各ルール強度値も、アレイ1と同様のアレイの形式で、内部メモリ32の開始アドレス$2000から記憶する。データ処理システム10のユーザは、REV命令の実行に先立って、ファジィ出力の値全てに、16進数の$00を割り当てる。加えて、データ処理システム10のユーザは、REV命令の実行に先立って、アキュミュレータ58を、可変ルール・ベースに対しては16進数$FFに、固定ルール・ベースに対しては$FFに初期化する。既に述べたが、アキュミュレータ58を$FFに初期化して可変フォーマット・ルール・ベースを示すとき、VCCR 信号を二ゲートし、かつZCCR 信号も二ゲートする。固定ルール・ベースを使用するとき、アキュミュレータ58を$00に初期化して、ZCCR 信号をアサートする(VCCR の値は、固定ルール・ベースにとっては「無関係」("don't care")である)。
【0061】
処理の間、ユーザは、外部メモリまたは内部メモリ32のいずれかに記憶されているソフトウエア・プログラムによって、REV命令をデータ処理システム10に供給することができる。データ処理システム10の外部供給源からREV命令を供給する場合、REV命令は、外部データ・バスを通じて、バス・インターフェース30に入力されることになる。続いて、外部バス・インターフェース30は、内部データ・バス34を通じて、REV命令をCPU12に供給する。REV命令が内部メモリ32内のソフトウエア・プログラムによって供給される場合、内部データ・バス34によって、REV命令はCPU12に供給される。CPU12において、実行部14は、バス制御論理回路16、制御部20、およびシーケンサ22の各々から受信した制御信号に応答して、REV命令を命令デコード論理回路18に供給する。加えて、CPU12の各素子は、タイミング制御バス38を通じてタイミング制御信号を受信する。かかるタイミング制御信号の送出および使用はデータ処理技術においては既知であり、したがって、ここでは詳細に論じない。
【0062】
命令デコード論理回路18はREV命令をデコードして、REV命令の適正な実行に必要な複数の制御および情報信号を供給する。REV命令の受信およびデコード時に、実行部14は、内部メモリ32に記憶されている複数のファジィ入力を評価するために必要なステップを開始する。図2におけるCPU12の制御部20およびシーケンサ22は、ファジィ入力およびファジィ出力双方のアドレスへポインタを転送するために必要な一連のシーケンス制御信号を、一括して、内部メモリ32から実行部14に供給する。 REV命令の実行を開始するために、実行部14内のインデックス・レジスタ(図示せず)は、ル−ル・ベ−スの先頭へのポインタを与える。デ−タ処理システムにおけるインデックス・レジスタおよびそれらの使用は、デ−タ処理技術では既知であるので、ここでは詳細に説明しない。このポインタは、涼しい温度のメンバシップ集合における第1入力のメンバシップ度が記憶されている、内部メモリ32における、ルール・ベースの開始アドレスを示す。このアドレスは、ルール1の最初のファジィ入力値が記憶されているアドレスを示す。図5ないし図7に関してここで説明する例では、16進アドレス$1001即ち第1入力ポインタを、内部メモリ32内のアドレス$E000に記憶する。
【0063】
図6に示す可変フォーマット・ルール・ベースの場合、ルール1の最初のファジィ入力値のアドレスがルール・アレイからアクセスされた場合、このアドレスは、外部情報バス41を通じて、データ・バッファ40に供給される。続いて、データ・バッファ40は、このアドレス値を比較器72に供給し、ここで、アドレス値を16進数の$FFFEと比較する。アドレス値が$FFFEに等しい場合、バッファ・アドレスが差し示され、VCCR ビットを切り換えなければならない。従来、VCCR ビットは、符号付き算術演算においてオーバーフロー・エラーを示すために用いられている。しかしながら、本発明の実施形態では、条件コード・レジスタ内のオーバーフロービット(VCCR )は、アクセスされたアドレスが、ファジィ入力アドレス、バッファ・アドレス、またはファジィ出力アドレスのどれに対応するのかを示すためにセットされる。第1ルールのファジィ入力に対応するアドレスがアクセスされる場合、VCCR ビットは二ゲートされたままである。アクセスされるアドレスがバッファ値である場合、VCCR ビットを切り換える。ここで記載する例では、バッファ値は16進数の$FFFEに等しい。加えて、ファジィ出力のアドレスがアクセスされる場合、VCCR ビットはアサートされたままである。
【0064】
アドレス値が$FFFEに等しい場合、比較器72はトグル信号をアサートする。条件コード論理回路47はこのトグル信号を受信し、続いて、アサートされた条件コード信号を条件コード・レジスタ60に供給する。一方、条件コード・レジスタ60は、これに対応して、VCCR 信号をアサートまたは二ゲートする。ここに記載する例では、アドレス値$1001、即ち、ルール・アレイ内のルール1の最初のファジィ入力値が、アドレス$E000からアクセスされる。$1001は$FFFEと等しくないので、比較器72はトグル信号をアサートしない。したがって、条件コード論理回路47によって供給された条件コード信号は、条件コード・レジスタ60をイネーブルしないので、VCCR 信号を切り換えない。
【0065】
次のステップ(ステップ608)において、比較器72はルール1の最初のファジィ入力のアドレス値を16進数の$FFFFと比較する。アドレス値が$FFFFと等しい場合、ルール・アレイ・アドレスの終端が指し示されたことになり、REV命令の実行を終了する(ステップ609)。
【0066】
ここで、図5および図6による可変フォーマット・ルール・ベースの実施形態を参照して、次の検討に進むことにする。可変フォーマット・ルール・ベースを用いたファジィ理論システムの実施形態の検討の後に、図7および図8に示す固定フォーマット・ルール・ベースの実施形態についての検討を行う。
【0067】
内部メモリ32からアドレス$1001にアクセスした場合、涼しい温度メンバシップ集合における第1システム入力のメンバシップ度が与えられる。アレイ1に示すように、このメンバシップ度は16進数の$33に等しい。内部メモリ32は、内部データ・バス34を通じて、この情報を実行部14のデータ・バッファ40に供給する。外部情報バス41は、内部アドレスバス36および内部データ・バス34の双方を通じて転送された情報を供給する。
【0068】
第1ファジィ入力($33)は、後続の処理のために、データ・バッファ40に記憶される。ルール1の前提の最少メンバシップ度を判定するために、アキュミュレータ58の現在の内容($FF)を、第1ファジィ入力($33)から減算する。この機能を行うために、アキュミュレータ58の内容を情報バスA66に供給し、データ・バッファ40の内容を情報バスB64に供給する。加えて、マイクロROM制御バス65を通じて、複数の制御およびタイミング信号を実行部14に供給する。これら複数の制御およびタイミング信号は、図2の命令デコード論理回路18によるREV命令のデコード処理の結果として得られるものである。
【0069】
実行部14において、マイクロROM制御バス65を通じて転送されたタイミング信号に応じて決定された時点で、第1ファジィ入力がA−入力マルチプレクサ50に供給され、アキュミュレータ58の内容がB−入力マルチプレクサ56に供給される。B−入力制御回路54は、B−入力マルチプレクサ56の動作を制御するための「制御B」信号を供給する。この例では、制御B信号によって、B−入力マルチプレクサ46は未変更の第1ファジィ入力値をALU52に渡すことが可能となる。同様に、A−入力制御回路54は、「制御A」信号をA−入力マルチプレクサ50に供給する。制御A信号によって、A−入力マルチプレクサ50はアキュミュレータ58の内容を二ゲートし、ALU52における第1ファジィ入力値からその内容を減算することが可能となる。
【0070】
第1ファジィ入力値および二ゲートされたアキュミュレータの内容値を受信すると、ALU52はアキュミュレータ58の内容($FF)を第1ファジィ入力($33)から減算し、結果を得る。この結果は負数($33−$FF=−$CC)であり、N信号がアサートされる。アサートされたN信号は結果バス120を通じて転送される。結果が正であった場合、Nフラグはセットされることなく、二ゲートされたN信号が結果バス120を通じて供給されたであろう。減算処理の数値結果は不要であるので、後続の算術演算の間に上書きされる。
【0071】
レジスタ交換論理回路46は、ルールの各ファジィ入力において最少のメンバシップ度をユーザに判定させ、その最少メンバシップ度を、ルールによって指定された各作用に対するルール強度として使用させる。処理の間、レジスタ交換論理回路46は、VCCR およびN信号の値によっては、アキュミュレータ58およびデータ・バッファ40の内容を切り換えることも、切り換えないこともあり得る。
【0072】
レジスタ交換論理回路46は、VCCR 信号、N信号、およびタイミング制御信号を受信し、アキュミュレータ58およびデータ・バッファ40の内容の切り換えを制御する。先に述べたように、ファジィ入力値が内部メモリ32から実行部14に供給されるとき、VCCR 信号は二ゲートされたままである。加えて、ALU52はN信号を供給して、アキュミュレータ58の内容をデータ・バッファ40の内容から減算した結果が正かあるいは負かを示す。アキュミュレータ58の内容がデータ・バッファ40に記憶されている第1ファジィ入力よりも大きい場合、N信号をアサートし、負の結果を示す。逆に、第1ファジィ入力がアキュミュレータ58の内容よりも小さいとき、N信号は二ゲートされたままであり、正の結果を示す。タイミング回路28によって決定された適切な時点で、タイミング制御信号がアサートされてレジスタ交換論理回路46がイネーブルされ、アキュミュレータ58の内容のデータ・バッファ40への転送、データ・バッファ40の内容のアキュミュレータ58への転送、またはアキュミュレータ58およびデータ・バッファ40双方の同一内容の保持のいずれかを行う。
【0073】
ルール1の「if」部分の評価の間、アキュミュレータ58の内容を第1ファジィ入力から減算すると、負の結果が発生する($33−$FF=−$CC)。したがって、N信号はアサートされたままである。加えて、VCCR 信号は二ゲートされて、ファジィ入力が内部メモリ32から引き出されていることを示す。タイミング制御信号がアサートされると、ANDゲート62の出力が0に等しくなり、イネーブルA信号はアサートされない。しかしながら、反転器68の出力がアサートされ、ANDゲート70がイネーブルされて、イネーブルB信号をアサートする。イネーブルB信号がアサートされると、セレクタ44がイネーブルされ、データ・バッファ40からアキュミュレータ58にデータを転送する。この時点で、最少メンバシップ度は$33であり、これがアキュミュレータ58に記憶される。
【0074】
同様に、ルール1の第2ファジィ入力がデータ・バッファ40に供給される。第2ファジィ入力は、第2システム入力が軽い圧力(Plight )メンバシップ集合において有するメンバシップ度である。この例では、メンバシップ度は16進数の$00を有する。ここでも、内部メモリ32は、外部情報バス41を通じて、第2ファジィ入力のメンバシップ度を実行部14のデータ・バッファ40に供給する。
【0075】
最少のメンバシップ度を判定するために、第1ファジィ入力を第2ファジィ入力から減算する。実行部14において、マイクロROM制御バス65を通じて転送されたタイミング信号に応じて決定された時点で、第1ファジィ入力がA−入力マルチプレクサ50に供給され、第2ファジィ入力がB−入力マルチプレクサ56に供給される。B−入力制御回路54は、B−入力マルチプレクサ56の動作を制御するための「制御B」信号を供給する。この例では、制御B信号によって、B−入力マルチプレクサ46は未変更の第2ファジィ値をALU52に渡すことが可能となる。同様に、A−入力制御回路54は、「制御A」信号をA−入力マルチプレクサ50に供給する。制御A信号によって、A−入力マルチプレクサ50は第1ファジィ入力を二ゲートし、ALU52においてそれを第2ファジィ入力から減算することが可能となる。
【0076】
第2ファジィ入力値および二ゲートされた第1ファジィ入力値を受信すると、ALU52は、この第1ファジィ入力値を第2ファジィ入力値から減算し、再び負の結果を得る。したがって、N信号がアサートされる。加えて、VCCR 信号が二ゲートされ、ファジィ入力が内部メモリ32から引き出されていることを示す。
【0077】
タイミング制御信号がアサートされると、ANDゲート62の出力は0に等しくなり、イネーブルA信号はアサートされない。この第1の例では、ANDゲート70はイネーブルB信号をアサートしない。イネーブルB信号がアサートされると、セレクタ44がイネーブルされ、データ・バッファ40からアキュミュレータ58にデータが転送される。したがって、最少メンバシップ度は、この時点では、$00であり、これはアキュミュレータ58に記憶される。
【0078】
ルール1に対するファジィ入力のメモリ位置の最後において、バッファ・アドレスが比較器72によって認識される。比較器72はアサートされたトグル信号を条件コード論理回路47に供給する。すると、条件コード論理回路47は条件コード信号を条件コード・レジスタ60に供給することにより、条件コード・レジスタ60内のVビットを切り換え、アサートされたVCCR 信号を供給する。既に説明したように、VCCR 信号がアサートされると、ルール1のファジィ出力のアドレスが、内部メモリ32から引き出される次のアドレスであることを示す。ここに記載する例では、ルール1のファジィ出力のアドレスが内部メモリ32から引き出されるとき、REV命令の「then」部分の実行の間に、VCCR 信号はアサートされる。
【0079】
複数のファジィ出力の1つが選択されると、最大処理(maximum operation) が行われる。したがって、REv命令の「then」部分について、最大のル−ル強度が各ファジィ出力に割り当てられる。先に説明したように、最大ル−ル強度は、各ファジィ出力に割り当てられなければならない。したがって、REV命令の「if」部分の実行の結果としてアキュミュレ−タ58に記憶されるメンバシップ度の最小値が、内部メモリ32のファジィ出力アドレスに現在記憶されているル−ル強度値と比較される。現在のル−ル強度値は、REV命令の「then」部分の実行の間、アキュミュレータ58に記憶されたままでいる。最大ルール強度値は常に内部メモリ32に記憶されている。先に論じたように、メンバシップ度の最小値はREV命令の第1部分で計算され、ここでは、各ファジィ入力のメンバシップ度を比較して最小値を判定する。
【0080】
ファジィ入力の最小値は、アキュミュレータ58に残る。実行部14におけるインデックス・レジスタ(図示せず)はポインタを増分し、第1ファジィ出力のアドレスを指し示す。この例では、ポインタをアドレス$E006に増分する。アドレス$E006、即ち、第1ファジィ出力のアドレスには、16進のアドレス$2000が得られる。データ処理システム10のユーザは、REV命令の実行に先立って、ファジィ出力アレイに記憶されている全データ値に、16進数の$00を割り当てるので、アドレス$2000がアクセスされたときに、内部メモリは16進数の$00を供給する。次いで、ファジィ出力の値($00)が、外部情報バス41を通じて、データ・バッファ40に供給され、後続の処理のために、ここにファジィ出力値が記憶される。
【0081】
最大ルール強度値を判定するために、アキュミュレータ58の内容をデータ・バッファ40から減算して、どちらの値が大きいかを判定する。言い換えれば、ルール評価ステップの「if」部分の間に計算したメンバシップ度の最小値を、ルール1の第1ファジィ出力のアドレス位置に現在記憶されているルール強度値から減算する。この機能を行うために、アキュミュレータ58の内容を情報バスA66に供給し、データ・バッファ40の内容を情報バスB64に供給する。加えて、マイクロROM制御バス65を通じて、複数の制御およびタイミング信号を実行部14に供給する。これら複数の制御およびタイミング信号は、図2の命令デコード論理回路18によるREV命令のデコード処理の結果として得られるものである。
【0082】
実行部14では、マイクロROM制御バス65を通じて転送されたタイミング信号に応じて決定された時点において、アキュミュレータ58に記憶されているメンバシップ度の最小値がA−入力マルチプレクサ50に供給され、データ・バッファ40に記憶されている現在のファジィ出力値がB−入力マルチプレクサ56に供給される。 B−入力制御回路54は、B−入力マルチプレクサ56の動作を制御するための制御B信号を供給する。この例では、制御B信号によって、B−入力マルチプレクサは、未変更のファジィ出力値を内部メモリ32からALU52に渡すことが可能となる。同様に、A−入力制御回路48は、制御A信号をA−入力マルチプレクサ40に供給する。制御A信号によって、A−入力マルチプレクサ50は、ALU52の後続の減算処理のために、アキュミュレータ58の内容を二ゲートすることが可能となる。
【0083】
A−入力マルチプレクサ50およびB−入力マルチプレクサ56双方からの値を受信すると、ALU52は、アキュミュレータ58に記憶されているメンバシップ度の最小値を、ルール1の第1ファジィ出力に対応する所定のメモリ位置に記憶されているファジィ出力値から減算する。ここに記載する例では、アキュミュレータ58に記憶されている値は、16進数の$00を有する。ルール1の各ファジィ出力には16進数の$00が割り当てられているので、ALU52によって与えられる結果は$00である。答えは負数ではないので、N信号は二ゲートされたままであり、続いてこれがレジスタ交換論理回路46に供給される。
【0084】
先に論じたように、条件コード・レジスタ60は、VCCR 信号をレジスタ交換論理回路46に供給する。加えて、タイミング制御信号が外部供給源、即ち、タイミング回路28からレジスタ交換論理回路46に供給される。VCCR 、N、およびタイミング信号の各々を受信すると、レジスタ交換論理回路46は、イネーブルA信号およびイネーブルB信号の双方を二ゲートする。したがって、セレクタ42,44は両方ともイネーブルされないので、データ・バッファ40とアキュミュレータ58との間のデータ転送は許されない。したがって、内部メモリ32内の第1ファジィ出力のルール強度は変更されず、引続き16進数の$00を有することになる。
【0085】
同様に、ルール1の第2ファジィ出力のルール強度の判定の間、アキュミュレータ58に記憶されている値、および内部メモリ32から引き出されたルール強度値は双方共、16進数の$00を有する。したがって、ALU52はここでもN信号を二ゲートし、続いてレジスタ交換論理回路46がイネーブルされ、イネーブルA信号およびイネーブルB信号を双方とも二ゲートする。したがって、ルール1の評価の後、指定されたファジィ出力、作用1および作用2の各々のルール強度は、16進数の$00を有する。
【0086】
再び、ルール1のファジィ出力のメモリ位置の終端において、バッファ・アドレスが比較器72によって認識される。比較器72は、アサートされたトグル信号を条件コード論理回路47に供給する。条件コード論理回路47は、条件コード信号を条件コード・レジスタ60に供給することにより、条件コード・レジスタ60内のVビットを切り換え、二ゲートされたVCCR 信号を供給する。先に説明したように、VCCR 信号が二ゲートされると、ルール2のファジィ入力のアドレスが、内部メモリ32から引き出される次のアドレスであることを示す。ここに記載する例では、ルール2のファジィ出力のアドレスを内部メモリ32から引き出すとき、REV命令の「if」部分の実行の間に、VCCR 信号は二ゲートされる。VCCR 信号が二ゲートされると、アキュミュレータ58の内容は再び$FFの値に初期化される。
【0087】
REV命令の実行を継続するには、ルール2の評価が必要となる。先に説明したように、制御部20は、内部メモリ32から実行部14にルール2の各ファジィ入力を転送するために必要な、一連のシーケンス制御信号を供給する。ルール2の評価の間、内部メモリ32は、暖かい温度メンバシップ集合の第1システム入力のメンバシップ度が記憶されている、第1アドレスを与える。ここに記載する例では、このアドレスは、内部メモリ32における16進アドレス$1002を指し示す。内部メモリ32からアドレス$1002がアクセスされたとき、16進数の$CCを有するメンバシップ度が、内部データ・バス34を通じて、データ・バッファ40に供給される。
【0088】
ルール1の評価の間と同様に、ルール2の第1ファジィ入力は、アキュミュレータ58の初期化された内容と比較される。ここでも、第2バッファ・アドレスが認識されたときに、アキュミュレータ58は16進数の$FFに初期化される。したがって、既に説明した方法にしたがって最小値が検出され、$CCがアキュミュレータ58に記憶される。
【0089】
同様に、ルール2の第2ファジィ入力がデータ・バッファ40に供給される。第2ファジィ入力は、第2システム入力が中間圧力のメンバシップ集合において有するメンバシップ度である。この例では、このメンバシップ度は16進数の$FFを有する。
【0090】
最少のメンバシップ度を判定するために、ALU52は第2ファジィ入力から第1ファジィ入力を減算し、正の$33という結果を得る。この結果は正であるので、Nフラグはクリアされ、二ゲートされたN信号が結果バス120を通じて供給される。
【0091】
続いて、レジスタ交換論理回路46が、VCCR 信号、N信号、およびタイミング制御信号を受信し、アキュミュレータ58およびデータ・バッファ40の内容の切り換えを制御する。レジスタ交換論理回路46は、イネーブルA信号およびイネーブルB信号の双方を二ゲートする。最少のメンバシップ度、即ち、16進数の$CCは、アキュミュレータ58に記憶されたままである。
【0092】
ルール2に対するファジィ入力のメモリ位置の終端において、バッファ・アドレスが比較器72によって認識される。比較器72は、アサートされたトグル信号を状態コード論理回路47に供給する。すると、条件コード論理回路47は、条件コード信号を条件コード・レジスタ60に供給することにより、条件コード・レジスタ60内のVビットを切り換えて、アサートされたVCCR 信号を供給する。先に説明したように、VCCR 信号が二ゲートされると、ルール2のファジィ出力のアドレスが、内部メモリ32から引き出される次のアドレスであることを示す。
【0093】
ルール2のファジィ入力の最小値は、アキュミュレータ58内に残る。次に、現在評価中のルールのファジィ出力が、ルール・アレイから供給される。実行部14内のインデックス・レジスタはポインタを増分し、第1ファジィ出力のアドレスを指し示す。この例では、ポインタをアドレス$E012に増分する。アドレス$E012において、第1ファジィ出力のアドレス、即ち、16進アドレス$2002が与えられる。データ処理システム10のユーザは、REV命令の実行に先立って、ファジィ出力アレイ内に記憶されている全データ値に16進数の$00を割り当てているので、内部メモリは、アドレス$2002がアクセスされたときに、16進数の$00を与える。このファジィ出力の値($00)は、次に、外部情報バス41を通じてデータバッファ40に供給され、ここでファジィ出力値は、後続の処理のために記憶される。
【0094】
次に、ALU52は、アキュミュレータ58に記憶されている16進数の$CCを、データ・バッファ40に記憶されている16進数の$00から減算する。その結果は負の$CCとなり、N信号がアサートされる。N、VCCR 、およびタイミング信号の各々がレジスタ交換論理回路46に供給されると、レジスタ交換論理回路46はイネーブルA信号をアサートし、イネーブルB信号を二ゲートする。
【0095】
イネーブルA信号がアサートされると、セレクタ42がイネーブルされ、アキュミュレータ58の内容をデータ・バッファ40に追いやる。データ・バッファ40は一時的に、アキュミュレータ58によって供給された以前のメンバシップ度の最小値($CC)を、最少ルール強度値として記憶する。加えて、データ・バッファ40は、最大ルール強度値を、ルール2の第1ファジィ出力のアドレス位置($2002)に転送する。したがって、$CCの値は、REV命令を実行中のこの時点では、内部メモリ32のアドレス$2002における作用3の現ルール強度値となる。
【0096】
再び、ルール2のファジィ出力のメモリ位置の終端において、バッファ・アドレスが比較器72によって認識される。比較器72は、アサートされたトグル信号を条件コード論理回路47に供給する。条件コード論理回路47は、条件コード信号を条件コード・レジスタ60に供給することにより、条件コード・レジスタ60内のVビットを切り換え、二ゲートされたVCCR 信号を供給する。先に説明したように、VCCR 信号が二ゲートされると、ルール3のファジィ入力のアドレスが、内部メモリ32から引き出される次のアドレスであることを示す。ここに記載する例では、ルール3に対するファジィ入力のアドレスが内部メモリ32から引き出されるとき、REV命令の「if」部分の実行の間に、VCCR 信号が二ゲ−トされる。VCCR 信号が二ゲ−トされると、ここでも、アキュミュレ−タ58の内容が$FFの値に初期化される。
【0097】
REV命令の実行を継続すると、ル−ル3の評価が開始される。先に説明したように、CPU12の制御部20は、内部メモリ32から実行部14に、各ファジィ入力を転送するのに必要な一連のシ−ケンス制御信号を供給する。ル−ル3の評価の間、内部メモリ32は、中間圧力メンバシップ集合における第2システム入力のメンバシップ度が記憶されている、第1アドレスを与える。ここに記載する例では、このアドレスは、内部メモリ32内の16進アドレス$1005を指し示す。内部メモリ32からアドレス$1005がアクセスされたとき、16進数の$FFを有するメンバシップ度が、内部データ・バス34を通じてデータ・バッファ40に供給される。
【0098】
先に述べたように、VCCR 信号が二ゲートされるときに、アキュミュレータ58の内容は$FFに初期化される。ALU52によって、データ・バッファ40に記憶されているメンバシップ度が、アキュミュレータ58の内容から減算されると、0の結果が生成される。この結果は負ではないので、N信号はアサートされない。したがって、レジスタ交換論理回路56は、イネーブルA信号もイネーブルB信号もアサートせず、情報はデータ・バッファ40とアキュミュレータ58との間で転送されない。
【0099】
ルール3のファジィ入力のメモリ位置の終端において、バッファ・アドレスが比較器72によって認識される。比較器72はアサートされたトグル信号を、状態コード論理回路47に供給する。すると、条件コード論理回路47は、 件コード信号を条件コード・レジスタ60に供給することにより、条件コード・レジスタ60内のVビットを切り換え、アサートされたVCCR 信号を供給する。先に説明したように、VCCR 信号がアサートされると、ルール3のファジィ出力のアドレスが、内部メモリ32から引き出される次のアドレスであることを示す。
【0100】
続いて、ルール3のファジィ出力のアドレスが内部メモリ32からアクセスされ、16進数の$CCがデータ・バッファ40に供給される。16進数の$CCは、ファジィ出力即ち作用3に16進数$CCのルール強度値が割り当てられた、ルール2の結果として与えられる。したがって、16進数$CCはデータ・バッファ40に供給される。
【0101】
次に、ALU52は、アキュミュレータ58に記憶されている16進数の$FFを、データ・バッファ40に記憶されている16進数の$CCから減算する。その結果、負の$−33という値が得られる。これがレジスタ交換論理回路46に供給されると、レジスタ交換論理回路46はイネーブルA信号をアサートする。したがって、セレクタ42がイネーブルされ、アキュミュレータ58からデータ・バッファ40にデータを通信する。データ・バッファ40は、メンバシップ度の最小値をルール3のファジィ出力のアドレス位置、即ち、作用3の出力に転送する。したがって、16進数の$FFは、REV命令の実行中のこの時点において、作用3の現在のルール強度値となる。
【0102】
ルール3の評価の後、評価対象のルールのアレイの終端を示す特殊なバッファ・アドレスが比較器72によって検出され、REV命令が終了する。この時点で、ルール1,2,3の各々が評価され、対応する各ファジィ出力にはルール強度値が割り当てられている。ここに記載する例では、各作用1,2に、16進数$00というルール強度値が割り当てられている。加えて、作用3には、16進数$FFというルール強度値が割り当てられている。これら作用は各々、ディファジイ化ルーチンに対するファジィ出力として与えられ、データ処理システム10の適切な作用を判定するために使用される。例えば、作用3をディファジィ化して、弁を開放したり、送風機をオンにすることができる。加えて、作用1ないし3のルール強度をディファジィ化して、送風機をオンにする、または弁を開放する度合いを判定することも可能である。ディファジィ化処理はデータ処理技術では既知であるので、ここでは詳細に説明しない。
【0103】
したがって、データ処理システム10におけるREV命令の実行の間に、ルール1、ルール2およびルール3の各々が迅速にされ、しかも追加するメモリ量も最少で済ませることができた。図3に示す回路は殆どが、データ・プロセッサにおいて、汎用処理を実行するために用いられているものである。本発明を実施するには、マイクロROMにおけるメモリの少量の追加、および少量の命令デコード論理回路の追加を行えばよい。加えて、実行部14において、比較器72およびレジスタ切り換え論理回路46が、従来から必要とされている論理回路に追加して必要である。
【0104】
図8に関して、ステップ804において、インデックス・レジスタを用いて、最初の3つのルール・オペランド、即ちポインタ(701,702,703)にアクセスし、次に、内部メモリ32内に記憶されている2つのファジィ入力およびファジィ出力にアクセスする。次にステップ805において、インデックス・レジスタにおけるアドレスを更新する。ステップ806において、比較器72は、ルール1の第1ファジィ入力のアドレス値を、16進数の$FFFFと比較する。このアドレス値が$FFFFに等しい場合、ルール・アレイ・アドレスの終端が指し示されたことになり、REV命令の実行を終了する(ステップ810)。
【0105】
図8に示すステップ807ないし809は、VCCR ビットの実施およびそれに関連する処理を必要としない。しかしながら、固定フォーマット・ルール・ベースの実施では、図1ないし図3に示したハードウエアを同様に利用する。
【0106】
ステップ805の後、終端マーク706に到達していない場合、処理はステップ807に進み、ここでルール・オペランド1,2,3を利用して、それぞれ2つのファジィ入力1,2とルールに対するファジィ出力とを取り込む。
【0107】
その後、ステップ808において、1つ以上の命令を実行して、新たなファジィ出力を計算する。これは、先に図6を用いて説明した場合と同様に行えばよい。本質的には、2つのファジィ入力が比較され、最小値が選択される。次に、この最小値を、引き出したファジィ出力値と比較し、これら2つの内最大値を、計算されたファジィ出力として選択する。その後、ステップ809において、この新たなファジィ出力を、ルール・オペランド3によって示される位置に書き込む。次に、プロセスはステップ804に戻り、次の集合の2つのファジィ入力および1つのファジィ出力に対するファジィ理論処理を継続する。
【0108】
ここに記載した本発明の実施形態は、一例として提示したに過ぎない。しかしながら、ここに記載した機能を実行するための実施形態は、他にも多数存在するであろう。例えば、評価すべきルールのルール・ベースの先頭は、REV命令のオペランドとして与えてもよい。加えて、データ処理システム10外部のメモリ回路を用いて、ルールの評価の間、ルールおよびファジィ入力の各々を記憶してもよい。同様に、本発明のこの実施形態ではN信号およびVCCR 信号を用いてレジスタ交換論理回路46の動作を制御したが、データ処理システム10内の他の信号も容易に適合させて使用することができる。加えて、レジスタ交換論理回路56において用いられている論理ゲートは、NAND、OR、NORまたは排他的ORゲートのような他の論理回路と交換することも可能である。
【0109】
以上本発明の原理についてここでは説明してきたが、この記載は単に一例として行っただけであり、本発明の限定としてのものではないことは、当業者には明白に理解されよう。したがって、本発明の精神および範囲に該当する本発明の全ての変更は、特許請求の範囲に含まれることを意図するものである。
【0110】
以上本発明およびその利点について詳細に説明したが、特許請求の範囲に規定した本発明の精神および範囲から逸脱することなく、種々の変更、置換および代替が可能であることは理解されよう。
【図面の簡単な説明】
【図1】ファジィ理論を記述するために用いられる一般的概念と基本的用語とを示すグラフ。
【図2】本発明によるデータ処理システムを示すブロック図。
【図3】図2の実行部を示すブロック図。
【図4】図3のレジスタ交換論理回路を示す論理回路図。
【図5】図2の内部メモリにおいて、可変フォーマットで評価対象ルールのアレイを示すメモリ・マップ図。
【図6】可変フォーマットによるREV命令の実行の間に行われる機能のフローを示すフロー・チャート。
【図7】固定フォーマットにおいて、図2の内部メモリ内で評価されるルールのアレイを示すメモリ・マップ図。
【図8】ここに記載した発明による、ルール評価(REV)命令の実行の間に行われる機能のフローを示すフロー・チャート。
【符号の説明】
10 データ処理システム
12 中央処理装置
14 実行部
16 バス制御論理回路
18 命令デコード論理回路
20 制御部
22 シーケンサ
24 発振器
26 電力回路
28 タイミング回路
30 外部バス・インターフェース
32 内部メモリ
34 内部データ・バス
35 外部アドレス・バス
36 内部アドレス・バス
38 タイミング制御バス
40 データ・バッファ
42,44 セレクタ
46 レジスタ交換論理回路
47 条件コード論理回路
48 A−入力制御回路
50 A−入力マルチプレクサ
52 算術論理部
54 B−入力制御回路
56 B−入力マルチプレクサ
58 アキュムレータ
60 条件コード・レジスタ
64 情報バスB
65 マイクロROM制御バス
66 情報バスA
72 比較器
120 結果バス

Claims (2)

  1. デジタル・データ・プロセッサ(10)におけるファジィ・ルール評価処理を行う方法であって:
    ルール評価命令をデコードする段階(801);
    固定フォーマット・ルール・ベースまたは可変フォーマット・ルール・ベースのいずれを前記ルール評価命令で使用するかを判定する段階(802);
    前記固定フォーマット・ルール・ベースが、前記ルール評価命令で用いられると判定された場合、前記固定フォーマット・ルール・ベースを用いて前記ルール評価命令を処理する段階(804〜809);および
    前記可変フォーマット・ルール・ベースが、前記ルール評価命令で用いられると判定された場合、前記可変フォーマット・ルール・ベースを用いて前記ルール評価命令を処理する段階(803);
    から成ることを特徴とする方法。
  2. ファジィ・ルール評価処理を実行するデジタル・データ・プロセッサ(10)であって:
    ルール評価命令をデコードする命令デコード論理部(18);および
    実行部(14)から成り、前記実行部は:
    固定フォーマット・ルール・ベースまたは可変フォーマット・ルール・ベースのいずれを前記評価命令で用いるかを判定し;
    前記固定フォーマット・ルール・ベースが、前記ルール評価命令で用いられると判定された場合、前記固定フォーマット・ルール・ベースを用いて前記ルール評価命令を処理し;および
    前記可変フォーマット・ルール・ベースが、前記ルール評価命令で用いられると判定された場合、前記可変フォーマット・ルール・ベースを用いて前記ルール評価命令を処理する;
    ように動作可能な実行部(14);
    から成ることを特徴とするデジタル・データ・プロセッサ(10)。
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