JP3992623B2 - 偏波測定装置 - Google Patents

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  • Optical Modulation, Optical Deflection, Nonlinear Optics, Optical Demodulation, Optical Logic Elements (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、偏波測定装置に関し、光ファイバや導波路内を進行する光の偏波状態を測定する装置に適用して有効な技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、コヒーレント通信では、偏波の制御が重要であり、偏波制御器(素子)が必要とされている。前記偏波制御器は、例えば、近年の40Gbit/s以上の超高速通信における偏波分散補償に用いられている。また、数Tbit/s以上の超大容量伝送では、波長多重に加えて偏波多重技術が用いられており、偏波の制御がよりいっそう重要になってくる。
【0003】
前記偏波制御器は、偏波を制御する必要がある位置での光の偏波状態を正確に測定する必要がある。またこのとき、ファイバ等の光路上を通過する信号光に対して偏波が変化しないようにする必要がある。
【0004】
前記光の偏波状態を測定する方法としては、例えば、ファイバ等の光路上に設けられたカプラ部で信号光の一部を分離し、分離した光をファイバあるいは導波路を介して受光素子(以下、ディテクタと称する)で受光し、光の偏波状態を測定する方法が考えられるが、この方法では、前記カプラ部、前記ファイバあるいは導波路部で光の偏波状態が変化してしまう。そのため、光の偏波状態を正確に測定することができない。
【0005】
以上のようなことから、ファイバ上を通過する信号光の偏波状態を正確に測定するためには、偏波状態を制御する位置で同時に偏波状態を測定(モニタ)する必要がある。
【0006】
従来の偏波状態を測定する装置(以下、偏波測定装置と称する)は、例えば、図9に示すように、第1ハーフミラー14a、第2ハーフミラー14b、第3ハーフミラー14c、第1全反射ミラー15a、第2全反射ミラー15b、第1偏光ビームスプリッタ16a、第2偏光ビームスプリッタ16b、第3偏光ビームスプリッタ16c、プリズム17、0度方向の1/4波長板18、第1ディテクタ19a、第2ディテクタ19b、第3ディテクタ19c、第4ディテクタ19dにより構成されている。また、前記第1ハーフミラー14a、前記第2ハーフミラー14b、前記第3ハーフミラー14cはそれぞれ、例えば、反射率が10%、70%、50%のハーフミラーを用いている。
【0007】
前記偏波測定装置で光の偏波状態を測定するときには、まず、光ファイバ7を伝送する信号光6をコリメートレンズ13で空間ビームとし、前記第1ハーフミラー14aで前記空間ビームの一部を分離する。このとき、前記空間ビームは、偏波の状態がミラーの反射によって変化しないように、ミラーに対してほぼ垂直に入るようにする。
【0008】
このとき分離した光ビーム6aは、例えば、第2ハーフミラー14bを用いて、2本の光ビームに分離する。このとき、前記第2ハーフミラー14bを通過した光ビーム6bは、例えば、第1全反射ミラー15aで反射させ、第1偏光ビームスプリッタ16aでさらに2本に分離し、前記第1偏光ビームスプリッタで反射した光ビーム6cを第1ディテクタ19aで受ける。また、前記第1偏光ビームスプリッタ16aを透過した光ビーム6dは、プリズム17で反射させて第2ディテクタ19bで受ける。
【0009】
また、前記第2ハーフミラー14bで反射した光ビーム6eは、第3ハーフミラー14cを用いて、2本に分離し、前記第3ハーフミラー14cを透過した光ビーム6fは、第2偏光ビームスプリッタ16bを通過させて第3ディテクタ19cで受ける。また、前記第3ハーフミラー14cで反射した光ビーム6gは第2全反射ミラー15bで反射させ、1/4波長板18及び第3偏光ビームスプリッタ16cを通過させて第4ディテクタ19dで受ける。
【0010】
このとき、前記各ディテクタ19a,19b,19c,19dで受けた光ビーム6c,6d,6f,6gの強度Iは、例えば、I(0,0),I(0,90),I(λ/4,45),I(λ/4,135)であり、これらの強度値をADコンバータでコンピュータに取り込み、ストークスパラメータを計算して出力する。ここで、前記光の強度I(x,y)において、xは各光ビームの位相、yは各光ビームの偏光子の方向(角度)である。
【0011】
前記偏波測定装置を用いて、光の偏波状態を正確に測定するためには、偏波を制御する位置で同時に偏波状態を測定する必要がある。そのため、前記偏波測定器は、小型であるとともにファイバあるいは導波路に集積化が可能であることが好ましい。
【0012】
また、前記ファイバや導波路は、アレイ状であることが多い。前記ファイバや導波路がアレイ状である場合には、前記アレイ状のファイバや導波路を伝送する複数の光の偏波状態を同時に測定する必要がある。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来の技術では、前記偏波測定装置は、必要な光学部品のサイズが大きく、かつ、数が多い。また、従来の前記ディテクタは1チャンネル、すなわち、受光面が1つなので、図9に示したように、4本の光を受光するためには4つのディテクタ19a,19b,19c,19dが必要である。また、前記各光学部品は光路上に個別に配置されている。以上のようなことから、従来の偏波測定装置は、小型化、集積化が難しいという問題があった。
【0014】
また、従来の偏波測定装置は、大型であるので、ファイバに接続し、その後偏波制御部、前記ディテクタ等を接続するまでにファイバの中で偏波状態が変化してしまうという問題があった。そのため、従来の偏波測定装置では、測定したい場所の正確な偏波状態を測定することが難しいという問題があった。
【0015】
また、前記偏波測定装置に用いる各光学部品が高価であるため、前記偏波測定装置が非常に高価になるという問題があった。
【0016】
また、従来の偏波測定装置は、必要な光学部品の数が多く、かつ、前記各光学部品が個別に配置されている。そのため、光学系の調整(アライメント)に手間がかかるという問題があった。
【0017】
また、以上のような問題から、前記偏波測定装置のアレイ化、言い換えると、アレイ状のファイバや導波路を伝送する複数の光の偏波状態を同時に測定することができる偏波測定装置の作製が難しいという問題があった。
【0018】
本発明の目的は、偏波測定装置の小型化、集積化が可能な技術を提供することにある。
【0019】
本発明の他の目的は、偏波測定装置を安価にすることが可能な技術を提供することにある。
【0020】
本発明の他の目的は、偏波測定装置の光学系の調整を容易にすることが可能な技術を提供することにある。
【0021】
本発明の他の目的は、偏波測定装置のアレイ化を容易にすることが可能な技術を提供することにある。
【0022】
本発明の前記ならびにその他の目的と新規な特徴は、本明細書の記述及び添付図面によって明らかになるであろう。
【0023】
【課題を解決するための手段】
本願において開示される発明の概要を簡単に説明すれば、以下の通りである。
【0024】
すなわち、入射光を、4本以上のあらかじめ定められた間隔の平行ビームに分割する光分割手段と、前記光分割手段で分割した各平行ビームを個別に受光する4個以上の受光面を有する受光素子と、前記各受光面で受光した平行ビームの出力から前記入射光の偏波状態を算出する算出手段とを備え、前記光分割手段は、ハーフミラー、全反射ミラー、1/4波長板、直線偏光子、及びファラデー素子を有し、前記ハーフミラー及び前記全反射ミラーは、前記入射光が前記ファラデー素子を通りながら多重反射をして4本以上の平行ビームに分割される位置に配置され、前記1/4波長板は、前記分割された平行ビームのうちの1本が通過する位置に配置され、前記直線偏光子は、前記分割された各平行ビームが通過する位置に配置されている偏波測定装置である。
【0025】
前記偏波測定装置によれば、前記ハーフミラー及び前記全反射ミラー、ならびに前記ファラデー素子を利用して、前記入射光を多重反射させることで、4本以上の平行ビームを容易に得ることができる。またこのとき、前記光分割手段に必要な光学部品のサイズを小さくできるとともに、数を少なくすることができる。また、前記4個以上の受光面を有する受光素子を用いることで、前記受光素子も小型化することができる。そのため、前記偏波測定装置の小型化、集積化が容易である。
【0026】
また、前記偏波測定装置の小型化、集積化が容易なので、偏波状態を測定したい位置に設置することができる。そのため、前記入射光の偏波状態を正確に測定することができる。
【0027】
また、前記偏波測定装置では、等間隔、あるいは最小間隔の整数倍の間隔の平行ビームを容易に得ることができ、かつ、必要な光学部品の数が少ないので、光学系の調整が容易である。また、前記光分割手段の各光学部品を、例えば、接着剤で接着して一体化(ブロック化)しておけば、光学系の調節がさらに容易になる。
【0028】
また、前記ファラデー素子や4個以上の受光面を有する前記受光素子は、近年、安価で入手することができるようになった。そのため、前記偏波測定装置を安価にすることができる。
【0030】
また、前記ファラデー素子は、ガーネット結晶であることが好ましい。前記ガーネット結晶は、安価で入手しやすいだけでなく、近年では、外部磁場を印加しなくても磁気光学効果が得られる自己磁化ガーネット結晶を入手することができるようになった。そのため、前記偏波測定装置の大型化を防ぐことができる。
【0037】
また、前記偏波測定装置は、前記光分割手段と前記受光素子の間に、前記分割された各平行ビームが通るスリットが配置されていてもよい。前記スリットを配置することにより、前記平行ビーム間での干渉や、外部からの光によるノイズを除去することができる。そのため、前記入射光の偏波状態の測定精度を高くすることができる。
【0038】
またこのとき、前記スリットと前記受光素子の間に、アレイ状のレンズを配置しておけば、前記各受光面で前記各平行ビームを効率よく受光することができる。そのため、前記入射光の偏波状態の測定精度をさらに高くすることができる。
【0039】
また、前記受光素子の受光面は、二次元格子状に配置されていてもよい。このとき、例えば、前記受光面が4×n(nは整数)の格子状に配置されていれば、n本の入射光の偏波状態を同時に測定することができる。そのため、前記偏波測定装置のアレイ化が容易であり、アレイ状のファイバや導波路を伝送する複数の信号光の偏波状態を同時に測定することができる。
【0040】
以下、本発明について、図面を参照して実施の形態(実施例)とともに詳細に説明する。
【0041】
なお、実施例を説明するための全図において、同一機能を有するものは、同一符号を付け、その繰り返しの説明は省略する。
【0042】
【発明の実施の形態】
(実施例)
図1は、本発明による実施例の偏波測定装置の概略構成を示す模式図である。
【0043】
本実施例の偏波測定器は、図1に示すように、入射光1を、第1ビーム1a,第2ビーム1b,第3ビーム1c,第4ビーム1dの4本の等間隔な平行ビームに分割する光分割手段2と、前記光分割手段2で分離した前記各ビーム1a,1b,1c,1dを受光する第1受光面301a,第2受光面301b,第3受光面301c,第4受光面301dを有する受光素子(以下、ディテクタアレイと称する)3と、前記各受光面301a,301b,301c,301dで受光した各ビーム1a,1b,1c,1dの出力から前記入射光1の偏波状態を算出する算出手段(図示しない)により構成されている。
【0044】
また、前記光分割手段2は、図1に示したように、ファラデー素子201と、前記ファラデー素子201を挟むように設けられたハーフミラー202及び全反射ミラー203と、0度方向の1/4波長板204と、45度回転の直線偏光子205とを有する。
【0045】
このとき、入射光1は、前記全反射ミラー203が設けられた面側から前記ファラデー素子201に入射させるものとする。またこのとき、前記ハーフミラー202と前記全反射ミラー203は、前記入射光1が多重反射するように配置する。また、前記入射光1は、前記各ビーム1a,1b,1c,1dが、前記ディテクタアレイ3の各受光面301a,301b,301c,301dの間隔dと同じ間隔になる角度から入射させる。
【0046】
また、前記ファラデー素子201は、ファラデー効果(磁気光学効果)を持つ素子であり、例えば、ガーネット結晶を用いる。前記ガーネット結晶などのファラデー素子201は、磁場を印加すると、通過する光の偏光面を回転させる効果が生じる。前記ガーネット結晶の場合、300μm程度の厚さで、π/4回転の旋光能を持つ。また、前記ファラデー効果は非可逆的であり、ガーネット結晶を通過したθ旋光の光をミラーで反射させ、再びガーネット結晶を通過させると、光の偏光面は2θ回転することになる。本実施例では、前記ガーネット結晶の厚さを、光の偏光面がπ/8回転する厚さにし、π/8回転の旋光子として用いる。また、前記ガーネット結晶を前記π/8回転の旋光子として用いる場合、結晶が非常に薄く、前記ハーフミラー202及び前記全反射ミラー203との間に隙間が出来てしまう。そのため、ガラス板206で挟んで補強するとともに厚くしてもよい。
【0047】
また、前記1/4波長板204は、前記光分割手段2で分割する光ビームのうちの1本、例えば、第1ビーム1aだけが通過するように配置する。また、前記直線偏光子205は、前記光分割手段2で分割した各ビーム1a,1b,1c,1dが通過するように配置する。
【0048】
またこのとき、前記各光学部品の屈折率がマッチングしない場合には、例えば、ARコートを用いて屈折率を調整する。
【0049】
前記偏波測定装置を用いて入射光の偏波状態を測定するときには、図1に示したように、前記ファラデー素子(ガーネット結晶)201に磁場を印加した状態で、前記ガーネット結晶201に入射光1を入射する。このとき、例えば、磁石(図示しない)などを用いて、前記ガーネット結晶201に、図1に示したような方向の外部磁場を印加する。またこのとき、前記ガーネット結晶自身が磁化されているならば、前記外部磁場は不要である。
【0050】
前記ガーネット結晶201を通過した入射光1は、前記ハーフミラー202で、透過する第1ビーム1aと反射する第1反射ビーム1eに分割される。
【0051】
前記第1反射ビーム1eは、前記ガーネット結晶201を通り前記全反射ミラー203で反射した後、再び前記ガーネット結晶201を通り前記ハーフミラー202に達し、透過する第2ビーム1bと反射する第2反射ビーム1fに分割される。
【0052】
また、前記第2反射ビーム1fは、前記ガーネット結晶201を通り前記全反射ミラー203で反射した後、再び前記ガーネット結晶201を通り前記ハーフミラー202に達し、透過する第3ビーム1cと反射する第3反射ビーム1gに分割される。
【0053】
また、前記第3反射ビーム1gは、前記ガーネット結晶201を通り前記全反射ミラー203で反射した後、再び前記ガーネット結晶201を通り前記ハーフミラー202に達し、透過する第4ビーム1dと反射する第4反射ビームに分離される。
【0054】
このように、前記ハーフミラー202及び前記全反射ミラー203を利用して前記入射光1を多重反射させることにより、前記第1ビーム1a、前記第2ビーム1b、前記第3ビーム1c、前記第4ビーム1dの4本の平行ビームに分割することができる。またこのとき、前記入射光1の入射角度を調節することにより、前記各ビーム1a,1b,1c,1dの間隔を、前記ディテクタアレイ3の各受光面301a,301b,301c,301dの間隔dと一致させることができる。また、前記入射光1が前記ガーネット結晶201を通りながら多重反射しているので、前記各ビーム1a,1b,1c,1dの偏光面の方向はπ/4ずつ異なっている。
【0055】
前記ハーフミラー202及び前記全反射ミラー203を利用して前記入射光1を4本の平行ビーム1a,1b,1c,1dに分割した後、前記第1ビーム1aは、図1に示したように、0度方向の1/4波長板204及び45度回転した直線偏光子205を通過し、前記ディテクタアレイ3の第1受光面301aで受光される。このとき、前記第1受光面301aで受光した前記第1ビーム1aの出力をOUT1とする。
【0056】
また、残りの前記第2ビーム1b、前記第3ビーム1c、前記第4ビーム1dは、図1に示したように、45度回転した直線偏光子205のみを通過し、前記ディテクタアレイ3の第2受光面301b、第3受光面301c、第4受光面301dのそれぞれで受光される。このとき、前記第2受光面301bで受光した前記第2ビーム1bの出力をOUT2、前記第3受光面301cで受光した前記第3ビーム1cの出力をOUT3、前記第4受光面301dで受光した前記第4ビーム1dの出力をOUT4とする。
【0057】
前記ディテクタアレイ3の各受光面301a,301b,301c,301dで前記各ビーム1a,1b,1c,1dを受光したら、前記算出手段(図示しない)において、その出力(強度)OUT1,OUT2,OUT3,OUT4から、前記入射光1の偏波状態を表すストークスベクトル(w,x,yz)を求める。以下、前記ストークスベクトルの求め方を説明するが、ここでは、説明を簡単にするために、前記ハーフミラー202及び前記全反射ミラー203の反射率やロスによる補正は無視することにする。
【0058】
まず、前記0度方向の1/4波長板204のミュラー行列M1、前記45度方向の直線偏光子205のミュラー行列M2、θ旋光する前記ファラデー素子(ガーネット結晶)201のミュラー行列M3は、下記数式1乃至数式3で表される。
【0059】
【数1】
Figure 0003992623
【0060】
【数2】
Figure 0003992623
【0061】
【数3】
Figure 0003992623
【0062】
前記ディテクタアレイ3の各受光面301a,301b,301c,301dで受光した各ビームの出力(強度)OUT1,OUT2,OUT3,OUT4は、前記数式1乃至数式3から、下記数式4乃至数式7のように表すことができる。なお、前記ファラデー素子201の旋光角θはπ/8として計算する。
【0063】
【数4】
Figure 0003992623
【0064】
【数5】
Figure 0003992623
【0065】
【数6】
Figure 0003992623
【0066】
【数7】
Figure 0003992623
【0067】
また、前記数式5乃至数式7から、下記数式8乃至数式11が得られる。
【0068】
【数8】
Figure 0003992623
【0069】
【数9】
Figure 0003992623
【0070】
【数10】
Figure 0003992623
【0071】
【数11】
Figure 0003992623
【0072】
一方、ディテクタアレイ3の各受光面301a,301b,301c,301dでは、受光した前記各ビームの出力OUT1,OUT2,OUT3,OUT4を数値で得ることができる。そのため、まず、前記数式9及び数式11から、前記ストークスベクトルのx成分及びy成分が求まる。前記x成分及びy成分が求まれば、得られた値と、前記数式8あるいは数式10から、前記ストークスベクトルのw成分が求まる。また、前記w成分が求まれば、得られた値と前記数式4から、前記ストークスベクトルのz成分が求まる。以上の手順により、前記入射光1のストークスベクトル(w,x,y,z)を求めることができ、前記偏波測定装置をストークスアナライザとして用いることができる。
【0073】
なお、前記数式4乃至数式7の導出では、前記ハーフミラー202及び前記全反射ミラー203の反射率やロスによる補正を無視している。実際のストークスベクトルを求めるときには、前記ハーフミラー202及び前記全反射ミラー203の反射率やロスを考慮した補正係数を入れて求める。
【0074】
図2は、本実施例の偏波測定装置の設置例を説明するための模式図である。
【0075】
本実施例の偏波測定装置は、例えば、ファイバ中の信号光の偏波状態を測定するとき用いる。このとき、前記偏波測定装置は、例えば、図2に示すように、固定板4上に設けられた傾斜台5に前記光分割手段2及び前記ディテクタアレイ3を設置する。またこのとき、前記固定板4には、前記信号光6を伝送するファイバ7が通っている。
【0076】
また、前記傾斜台5に設置する前記偏波測定装置の光分割手段2は、前記光分割手段2を構成する前記ファラデー素子201、前記ハーフミラー202、前記全反射ミラー203、前記1/4波長板204、前記直線偏光子205は、例えば、接着剤を用いて1つのブロック状の部品にして設置しても良いし、個別に空間を空けて設置しても良い。
【0077】
また、前記固定板4には、図2に示したように、前記ファイバ7を切断する深さの溝4Aを設けておき、前記溝4Aに、例えば、前記ファイバ7を伝送する信号光6を分離するハーフミラー8を挿入しておく。このとき、前記溝4Aは、例えば、前記ハーフミラー8が22.5度傾くように設ける。またこのとき、前記ハーフミラー8で分割した光の一方は、前記偏波測定装置に入射される。
【0078】
またこのとき、前記固定板4に挿入したハーフミラー8と前記偏波測定装置(光分割手段2)の間には、図2に示したように、前記光分割手段2に入射する光1の入射角度を調節するプリズム9、及び入射光1をコリメートビームとするためのレンズ10を設けておく。
【0079】
本実施例の偏波測定装置において、前記ディテクタアレイ3の各受光面301a,301b,301c,301dの間隔dが0.5mmであるとすると、前記光分割手段2の大きさは、5mm×7mm×2mm程度にすることができる。そのため、前記光分割手段2の近くに偏波制御素子を設置することができ、偏波状態の測定と同時に制御をすることができる。
また、前記ファイバ7内の信号光6の一部を、偏波状態を変化させずに外部に取り出すときには、図2に示したような方法に限らず、例えば、従来のように、ファイバコリメータを対向させて、光ファイバ内の信号光6を空間ビームとし、その間にハーフミラーを置いて、前記空間ビームの一部を取り出してもよい。
【0080】
以上説明したように、本実施例の偏波測定装置によれば、前記光分割手段2で分割した4本の平行ビーム1a,1b,1c,1dを、4個の受光面301a,301b,301c,301dを有する受光素子(ディテクタアレイ)3を用いて受光することにより、従来の偏波測定装置と比べて、使用する光学部品を少なくすることができる。そのため、前記偏波測定装置の小型化、集積化が容易である。
【0081】
また、前記偏波測定装置の小型化、集積化が容易であるため、図2に示したように、ファイバや導波路を伝送する信号光から分離された光がディテクタアレイ3の受光面に到達するまでの距離を短くすることができる。
【0082】
また、ファラデー素子201及び前記ディテクタアレイ3は、近年、安価で入手することが可能になってきている。そのため、前記偏波測定装置を安価にすることができる。
【0083】
また、前記偏波測定装置では、前記ファラデー素子201を挟んだ前記ハーフミラー202及び前記全反射ミラー203で、前記入射光1を多重反射させるので、平行であり、かつ、等間隔あるいは最小間隔の整数倍の光ビームを容易に得ることができる。そのため、従来の偏波測定装置に比べて、使用する光学部品の数を少なくすることができ、光学系の調整が容易である。
【0084】
また、本実施例で説明した偏波測定装置では、前記各ビーム1a,1b,1c,1dの干渉、前記光学部品中あるいは光路上における光の散乱や反射によって、前記各受光面301a,301b,301c,301dで受光する各ビーム1a,1b,1c,1dにノイズが入ることがある。そのため、前記各受光面301a,301b,301c,301dの前に、所望の光のみを通過させるスリットを設けることで、より正確な偏波状態の測定が可能となる。
【0085】
図3は、前記実施例の応用例を説明するための模式図である。
【0086】
前記実施例では、図1及び図2に示したように、1本の入射光(信号光)1の偏波状態を測定する偏波測定装置について説明したが、これに限らず、複数の入射光(信号光)の偏波状態を同時に測定する偏波測定装置に適用することもできる。この場合、例えば、図3に示すように、受光面が二次元格子状に配置されたディテクタアレイ(以下、二次元ディテクタと称する)3’を用いればよい。このとき、図3に示したように、4×4個の受光面が配置された二次元ディテクタ3’を用いれば、4本の入射光101,102,103,104のそれぞれを、前記実施例で説明したように4本の平行な光ビームに分割することができる。そのため、例えば、第4入射光104は、図3に示したように、前記光分割手段2で4本の平行ビームの分割した後、前記二次元ディテクタ3’の受光面304a,304b,304c,304dで受光され、前記第4入射光104の偏波状態を測定することができる。
【0087】
また、図3に示したような偏波測定装置を用いて、例えば、4本のファイバや導波路を伝送する4本の信号光の偏波状態を測定する場合には、前記偏波測定装置を、図2に示したような傾斜台5上に配置すればよい。またこのとき、前記ハーフミラー8で分割した光は、プリズム9やレンズ10などで、前記二次元ディテクタ3’の受光面の間隔と同じ間隔になるようにする。
【0088】
また、前記二次元ディテクタ3’は、図3に示したような4×4に限らず、4×n(nは整数)の二次元ディテクタを用いることで、n本の入射光(信号光)の偏波状態を同時に測定することができる。またこのとき、前記偏波測定装置は、前記ディテクタアレイ3を二次元ディテクタ3’に変えるだけでよく、前記光分割手段2の各光学部品の構成や配置を変える必要はない。そのため、前記偏波測定装置のアレイ化及び光学系の調整が容易である。
【0089】
参考例1
図4は、本発明に関連した参考例1の偏波測定装置の概略構成を示す模式図である。
【0090】
参考例1の偏波測定装置は、図4に示すように、入射光1を、第1ビーム1a,第2ビーム1b,第3ビーム1c,第4ビーム1dの4本の等間隔な平行ビームに分割する光分割手段2と、前記光分割手段2で分離した前記各ビーム1a,1b,1c,1dを受光する第1受光面301a,第2受光面301b,第3受光面301c,第4受光面301dを有する受光素子(以下、ディテクタアレイと称する)3と、前記各受光面301a,301b,301c,301dで受光した各ビーム1a,1b,1c,1dの出力から前記入射光1の偏波状態を算出する算出手段(図示しない)により構成されている。
【0091】
また、前記光分割手段2は、図4に示したように、偏光分離素子207と、ガラスブロック208中に設けられた第1ハーフミラー202a及び第2ハーフミラー202bと、前記ガラスブロック208の傾斜面に設けられた全反射ミラー203と、0度方向の1/4波長板204と、45度方向の面型偏光子209とを有する。
【0092】
このとき、前記入射光1は、前記全反射ミラー203が設けられた面側から前記ガラスブロック208中に入射させるものとする。またこのとき、前記第1ハーフミラー202a及び第2ハーフミラー202b、ならびに全反射ミラー203は、前記入射光1を3本の平行ビームに分割するように配置する。また、前記偏光分離素子207は、前記3本の平行ビームのうちの1本を、2本の平行ビーム、すなわち、前記第1ビーム1aと第2ビーム1bに分離させるように配置する。
【0093】
前記偏光分離素子207は、入射光を角度θでp偏光とs偏光に分離する素子であり、例えば、カルサイト(方解石)を用いる。このとき、前記第1ハーフミラー202a及び第2ハーフミラー202b、ならびに前記全反射ミラー203は、例えば、前記偏光分離素子207の光の入射面に対してθ/2度傾くように配置しておく。またこのとき、前記第1ハーフミラー202a及び第2ハーフミラー202b、ならびに前記全反射ミラー203の位置を調節することで、前記各ビーム1a,1b,1c,1dを等間隔にすることができる。
【0094】
前記偏光分離素子207として方解石を用いた場合、1.55μm帯において、入射した光を角度θ=5.752度でp偏光とs偏光に分離することができる。そのため、前記ディテクタアレイ3の各受光面301a,301b,301c,301dの間隔dが0.5mmのときには、前記方解石207の長さL1を4.963mmとすれば、前記方解石207で分離した各ビーム1a,1bを前記各受光面301a,301bで受光することができる。またこのとき、前記第1ハーフミラー202aと前記第2ハーフミラー202bの距離L2を(L1/cosθ)・cos(θ/2)とし、前記第1ハーフミラー202aと前記全反射ミラー203の距離L3を2・L2とすれば、前記各ビーム1a,1b,1c,1dを等間隔にすることができ、前記各受光面301a,301b,301c,301dのそれぞれで受光することができる。
【0095】
また、前記1/4波長板204は、前記4本のビーム1a,1b,1c,1dのうちの1本、例えば、第4ビーム1dのみが通過するように配置する。また、前記面型偏光子209は、前記4本のビーム1a,1b,1c,1dのうちの2本、例えば、第3ビーム1c及び第4ビーム1dが通過するように配置する。
【0096】
参考例1の偏波測定装置を用いて入射光1の偏波状態を測定するときには、図4に示すように、前記全反射ミラー203が設けられた面側から、前記ガラスブロック208に光を入射する。
【0097】
前記ガラスブロック208に入射した入射光1は、前記第1ハーフミラー202aで第1反射ビーム1eと第1透過ビーム1fに分離される。
【0098】
前記第1反射ビーム1eは、図4に示したように、前記全反射ミラー203で反射した後、前記偏光分離素子(方解石)207で、p偏光の第1ビーム1aとs偏光の第2ビーム1bに分離される。前記偏光分離素子207で分離した第1ビーム1aは、前記ディテクタアレイ3の第1受光面301aで受光され、前記第2ビーム1bは、前記ディテクタアレイ3の第2受光面301bで受光される。このとき、前記第1受光面301aで受光した第1ビーム1aの出力をOUT1とし、前記第2受光面301bで受光したビーム1bの出力をOUT2とする。
【0099】
一方、前記第1透過ビーム1fは、前記ガラスブロック208を通り、前記第2ハーフミラー202bで第2反射ビーム1gと第2透過ビーム(第4ビーム)1dに分離される。
【0100】
前記第2反射ビーム1gは、図3に示したように、前記第1ハーフミラー202aで第3透過光(図示しない)と第3反射ビーム(第3ビーム)1cに分離される。前記第3ビーム1cは、前記面型偏光子209を通り、前記ディテクタアレイ3の第3受光面301cで受光される。このとき、前記第3受光面301cで受光した第3ビーム1cの出力をOUT3とする。
【0101】
また、前記第2透過ビーム(第4ビーム)1dは、前記1/4波長板204及び前記面型偏光子209を通り、前記ディテクタアレイ3の第4受光面301dで受光される。このとき、前記第4受光面301dで受光した第4ビーム1dの出力をOUT4とする。
【0102】
前記ディテクタアレイ3の各受光面301a,301b,301c,301dで前記各ビーム1a,1b,1c,1dを受光したら、前記算出手段(図示しない)において、その出力(強度)OUT1,OUT2,OUT3,OUT4から、前記入射光1の偏波状態を表すストークスベクトル(w,x,yz)を求める。以下、前記ストークスベクトルの求め方を説明するが、本参考例1でも、説明を簡単にするために、前記各ハーフミラー202a,202b、及び前記全反射ミラー203の反射率やロスによる補正は無視することにする。
【0103】
まず、前記偏光分離素子(方解石)207で分離された光ビームの状態、すなわち、p偏光の第1ビーム1aの状態を表すストークスベクトルS1と、s偏光の第2ビーム1bの状態を表すストークスベクトルS2は、下記数式12及び数式13で表される。
【0104】
【数12】
Figure 0003992623
【0105】
【数13】
Figure 0003992623
【0106】
また、前記第1受光面301aで受光した第1ビーム1aの出力OUT1、及び前記第2受光面301bで受光した光の出力OUT2は、前記数式12及び数式13から、下記数式14及び数式15のように表すことができる。
【0107】
【数14】
Figure 0003992623
【0108】
【数15】
Figure 0003992623
【0109】
前記第1ビーム1a及び第2ビーム1bの出力OUT1,OUT2は数値で与えられるので、前記数式14及び前記数式15から、前記入射光のストークスベクトルのw成分と、x成分が求まる。
【0110】
一方、前記面型偏光子209のミュラー行列M4は、例えば、下記数式16で表され、前記面型偏光子209を通過して前記第3受光面301cで受光した第3ビーム1cのストークスベクトルS3は、下記数式17で表される。
【0111】
【数16】
Figure 0003992623
【0112】
【数17】
Figure 0003992623
【0113】
さらに、前記1/4波長板204及び前記面型偏光子209を通過して前記第4受光面301dで受光した第4ビーム1dのストークスベクトルS4は、下記数式18で表される。
【0114】
【数18】
Figure 0003992623
【0115】
前記第3受光面301cで受光した第3ビーム1cの出力OUT3、及び前記第4受光面301dで受光した第4ビーム1dの出力OUT4は、前記数式16乃至数式18から、下記数式19及び数式20のように表すことができる。
【0116】
【数19】
Figure 0003992623
【0117】
【数20】
Figure 0003992623
【0118】
前記各ビーム1c,1dの出力OUT3,OUT4は数値で与えられるので、前記数式19及び前記数式20から、前記入射光1のストークスベクトルのy成分と、z成分が求まる。
【0119】
以上の手順により、前記入射光1のストークスベクトル(w,x,y,z)が得られる。そのため、前記偏波測定装置をストークスアナライザとして用いることができる。
【0120】
なお、前記数式14及び数式15、ならびに数式19及び数式20の導出では、前記各ハーフミラー202a,202b及び全反射ミラー203の反射率やロスを無視している。実際のストークスベクトルを求めるときには、前記各ハーフミラー202a,202b及び全反射ミラー203の反射率やロスを考慮した補正係数を入れて求める。
【0121】
図5は、本参考例1の偏波測定装置の設置例を説明するための模式図である。
【0122】
参考例1の偏波測定装置は、例えば、ファイバ中の信号光の偏波状態を測定するとき用いる。このとき、前記偏波測定装置は、例えば、図に示すように、固定板4上に設けられた傾斜台5に前記光分割手段2及び前記ディテクタアレイ3を設置する。またこのとき、前記固定板4には、前記信号光6を伝送するファイバ7が通っている。
【0123】
また、前記傾斜台5に設置する前記光分割手段2は、前記光分割手段2を構成する前記偏光分離素子(方解石)207、前記ガラスブロック208、前記各ハーフミラー202a,202b、前記全反射ミラー203、前記1/4波長板204、前記面型偏光子209は、例えば、接着剤を用いて1つのブロック状の部品にして設置しても良いし、個別に空間を空けて設置しても良い。
【0124】
また、前記固定板4には、図5に示したように、前記ファイバ7を切断する深さの溝4Aを設けておき、前記溝4Aに、例えば、前記ファイバ7を伝送する信号光6を分離するハーフミラー8を挿入しておく。このとき、前記ハーフミラー8で分離した光の一方(入射光1)は、前記偏波測定装置に入射される。
【0125】
またこのとき、前記ハーフミラー8と前記偏波測定装置の間には、図5に示したように、前記光分割手段2に入射する入射光1の入射角度を調整するプリズム9、及び入射光1をコリメートビームとするためのレンズ10を設けておく。
【0126】
また、本参考例1の偏波測定装置のように、偏光分離素子207として方解石を用いた場合、前記ディテクタアレイ3の各受光面301a,301b,301c,301dの間隔が0.5mmであるとすると、前記光分割手段2の大きさは、15mm×5mm×1mm程度にすることができる。そのため、前記偏波測定装置の近くに偏波制御器(素子)を設置することができ、偏波状態の測定と同時に制御をすることができる。
【0127】
また、前記ファイバ7内の信号光6を、偏波状態を変化させずに外部に取り出すときには、図5に示したような方法に限らず、例えば、従来のように、ファイバコリメータを対向させて、光ファイバ内の信号光6を空間ビームとし、その間にハーフミラーを置いて、前記空間ビームの一部を取り出してもよい。
【0128】
以上説明したように、本参考例1の偏波測定装置によれば、前記光分割手段2で分割した4本の平行ビーム1a,1b,1c,1dを、4個の受光面301a,301b,301c,301dを有する受光素子(ディテクタアレイ)3を用いて受光することにより、従来の偏波測定装置と比べて、使用する光学部品を少なくすることができる。そのため、前記偏波測定装置の小型化、集積化が容易である。
【0129】
また、前記偏波測定装置の小型化、集積化が容易であるため、図5に示したように、ファイバや導波路を伝送する信号光から分離された光がディテクタアレイ3の受光面に到達するまでの距離を短くすることができる。
【0130】
また、偏光分離素子207及び前記ディテクタアレイ3は、安価で入手することが可能なので、前記偏波測定装置を安価にすることができる。
【0131】
また、前記偏波測定装置では、使用する光学部品の数を少なくすることができるので、光学系の調整が容易である。
【0132】
また、本参考例1で説明した偏波測定装置では、前記各ビーム1a,1b,1c,1dの干渉、前記光学部品中あるいは光路上における光の散乱や反射によって、前記各受光面301a,301b,301c,301dで受光する各ビーム1a,1b,1c,1dにノイズが入ることがある。そのため、前記各受光面301a,301b,301c,301dの前に、所望の光のみを通過させるスリットを設けることで、より正確な偏波状態の測定が可能となる。
【0133】
また、本参考例1の偏波測定装置でも、前記実施例で説明したように、前記ディテクタアレイ3として、前記二次元ディテクタ3’を用いれば、複数の入射光の偏波状態を同時に測定することができる。そのため、前記偏波測定装置のアレイ化が容易である。
【0134】
参考例2
図6は、本発明に関連した参考例2の偏波測定装置の概略構成を示す模式図である。
【0135】
参考例2の偏波測定装置は、図6に示すように、入射光1を、第1ビーム1a,第2ビーム1b,第3ビーム1c,第4ビーム1dの4本の等間隔な平行ビームに分割する光分割手段2と、前記光分割手段2で分離した前記各ビーム1a,1b,1c,1dを受光する第1受光面301a,第2受光面301b,第3受光面301c,第4受光面301dを有する受光素子(以下、ディテクタアレイと称する)3と、前記各受光面301a,301b,301c,301dで受光した各ビーム1a,1b,1c,1dの出力から前記入射光1の偏波状態を算出する算出手段(図示しない)により構成されている。
【0136】
また、前記光分割手段2は、図6に示したように、偏光分離素子207と、ガラスブロック208中に設けられたハーフミラー202と、前記ガラスブロック208の傾斜面に設けられた全反射ミラー203と、45度方向の1/4波長板204’と、0度方向の直線偏光子と、ファラデー素子210とを有する。
【0137】
このとき、前記入射光1は、前記全反射ミラー203が設けられた面側から前記ガラスブロック208に入射させるものとする。またこのとき、前記ハーフミラー202及び前記全反射ミラー203は、前記入射光1を3本の平行ビームに分割するように配置する。また、前記偏光分離素子207は、前記3本の平行ビームのうちの1本を、2本の平行ビーム、すなわち、前記第1ビーム1aと第2ビーム1bに分離させるように配置する。
【0138】
前記偏光分離素子207は、入射光を角度θでp偏光とs偏光に分離する素子であり、例えば、カルサイト(方解石)を用いる。このとき、前記ハーフミラー202及び前記全反射ミラー203は、例えば、前記偏光分離素子207の光の入射面に対してθ/2度傾くように配置しておく。またこのとき、前記ハーフミラー202及び前記全反射ミラー203の位置を調節することで、前記平行ビーム1a,1b,1c,1dを等間隔にすることができる。
【0139】
前記偏光分離素子207として方解石を用いた場合、1.55μm帯において、入射した光を角度θ=5.752度でp偏光とs偏光に分離することができる。そのため、前記ディテクタアレイ3の各受光面301a,301b,301c,301dの間隔dが0.5mmのときには、前記方解石207の長さL1を4.963mmとすれば、前記方解石207で分離した各ビーム1a,1bを前記各受光面301a,301bで受光することができる。またこのとき、前記ハーフミラー202と前記全反射ミラー203の距離L4を(L1/cosθ)・cos(θ/2)とすれば、前記平行ビーム1a,1b,1c,1dを等間隔にすることができ、前記各受光面301a,301b,301c,301dのそれぞれで受光することができる。
【0140】
また、前記1/4波長板204’及び前記直線偏光子205’は、前記4本のビーム1a,1b,1c,1dのうちの2本、例えば、第3ビーム1cと第4ビーム1dが通過するように配置する。また、前記ファラデー素子210は、前記4本のビーム1a,1b,1c,1dのうちの1本、例えば、第4ビーム1dのみが通過するように配置する。またこのとき、前記ファラデー素子210は、光の偏光面を45度(π/4)回転させる旋光子として用いる。前記ファラデー素子210として、例えば、ガーネット結晶を用いる場合は、前記第4ビーム1dの通過方向の厚さを400μm程度にする。
【0141】
参考例2の偏波測定装置を用いて入射光1の偏波状態を測定するときには、図6に示すように、前記全反射ミラー203が設けられた面側から、前記ガラスブロック208に光を入射する。
【0142】
前記ガラスブロック208に入射した入射光1は、前記ハーフミラー202で第1反射ビーム1eと第1透過ビーム(第4ビーム)1dに分離される。
【0143】
前記第1反射ビーム1eは、図に示したように、前記全反射ミラー203で反射した後、前記ハーフミラー202で再び、第2反射ビーム1fと第2透過ビーム(第3ビーム)1cに分離される。
【0144】
前記第2反射ビーム1fは、前記全反射ミラーで反射した後、前記偏光分離素子(方解石)207で、p偏光の第1ビーム1aとs偏光の第2ビーム1bに分離される。前記偏光分離素子207で分離した第1ビーム1aは、前記ディテクタアレイ3の第1受光面301で受光され、前記第2ビーム1bは、前記ディテクタアレイ3の第2受光面302で受光される。このとき、前記第1受光面301aで受光した第1ビーム1aの出力をOUT1とし、前記第2受光面301bで受光したビーム1bの出力をOUT2とする。
【0145】
一方、前記第2透過ビーム(第3ビーム)1cは、前記45度方向の1/4波長板204’と前記0度方向の直線偏光子205’を通過して、前記ディテクタアレイ3の第3受光面301cで受光される。このとき、前記第3受光面301cで受光した第3ビーム1cの出力をOUT3とする。
【0146】
また、前記第1透過ビーム(第4ビーム)1dは、前記45度方向の1/4波長板204、前記π/4回転のファラデー素子210、前記0度方向の直線偏光子205’を通り、前記ディテクタアレイ3の第4受光面301dで受光される。このとき、前記第4受光面301dで受光した第4ビーム1dの出力をOUT4とする。
【0147】
前記ディテクタアレイ3の各受光面301a,301b,301c,301dで各ビーム1a,1b,1c,1dを受光したら、前記算出手段(図示しない)において、その出力(強度)OUT1,OUT2,OUT3,OUT4から、前記入射光1の偏波状態を表すストークスベクトル(w,x,y,z)を求める。前記ストークスベクトルは、前記実施例及参考例1で説明した方法と同様の方法で計算すればよいので、詳細な説明は省略する。本参考例2の偏波測定装置の場合、前記ハーフミラー202及び前記全反射ミラー203の反射率やロスを無視すると、前記各受光素子301a,301b,301c,301dで受光した各ビームの出力OUT1,OUT2,OUT3,OUT4は、下記数式21乃至数式24のように表すことができる。
【0148】
【数21】
Figure 0003992623
【0149】
【数22】
Figure 0003992623
【0150】
【数23】
Figure 0003992623
【0151】
【数24】
Figure 0003992623
【0152】
前記光の出力OUT1,OUT2,OUT3,OUT4は数値で与えられるので、前記数式21乃至数式24から、前記入射光1のストークスベクトル(w,x,y,z)を求めることができる。
【0153】
また、本参考例2の偏波測定装置は、例えば、前記参考例1で説明した偏波測定装置と同様であり、図5に示したように、ファイバあるいは導波路を伝送する信号光の偏波状態を測定するのに用いることができる。
【0154】
以上説明したように、本参考例2の偏波測定装置によれば、前記光分割手段2で分割した4本の平行ビーム1a,1b,1c,1dを、4個の受光面301a,301b,301c,301dを有する受光素子(ディテクタアレイ)3を用いて受光することにより、従来の偏波測定装置と比べて、使用する光学部品を少なくすることができる。そのため、前記偏波測定装置の小型化、集積化が容易である。
【0155】
また、本参考例2の偏波測定装置のように、前記入射光1を、1組のハーフミラー202及び全反射ミラー203で3本の平行ビームに分割させる場合、前記参考例1で説明した構成に比べて、前記ガラスブロック208を小型化することができ、前記偏波測定装置をさらに小型化することができる。
【0156】
また、前記偏波測定装置の小型化、集積化が容易であるため、前記参考例1で説明した偏波測定装置と同様に、ファイバや導波路を伝送する信号光の偏波状態を測定する際に、偏波状態が変化するのを防ぐことができる。そのため、前記信号光の偏波状態を正確に測定することができる。
【0157】
また、偏光分離素子207素子及び前記ディテクタアレイ3は、安価で入手することが可能なので、前記偏波測定装置を安価にすることができる。
【0158】
また、前記偏波測定装置では、使用する光学部品の数を少なくすることができるので、光学系の調整が容易である。
【0159】
また、本参考例2で説明した偏波測定装置では、前記各ビーム1a,1b,1c,1dの干渉、前記光学部品中あるいは光路上における光の散乱や反射によって、前記各受光面301a,301b,301c,301dで受光する各ビーム1a,1b,1c,1dにノイズが入ることがある。そのため、前記各受光面301a,301b,301c,301dの前に、所望の光のみを通過させるスリットを設けることで、より正確な偏波状態の測定が可能となる。
【0160】
また、本参考例2で説明した偏波測定装置では、前記ファラデー素子210は、光の偏光面をπ/4回転させるために用いている。そのため、前記ファラデー素子210の代わりに、例えば、水晶などの旋光子を用いても、同様の効果を得ることができる。
【0161】
また、本参考例2の偏波測定装置でも、前記実施例で説明したように、前記ディテクタアレイ3として、前記二次元ディテクタ3’を用いれば、複数の入射光の偏波状態を同時に測定することができる。そのため、前記偏波測定装置のアレイ化が容易である。
【0162】
参考例3
図7は、本発明に関連した参考例3の偏波測定装置の概略構成を示す模式図である。
【0163】
参考例3の偏波測定装置は、図7に示すように、入射光1を、第1ビーム1a,第2ビーム1b,第3ビーム1c,第4ビーム1dの4本の等間隔な平行ビームに分割する光分割手段2と、前記光分割手段2で分離した前記各ビーム1a,1b,1c,1dを受光する第1受光面301a,第2受光面301b,第3受光面301c,第4受光面301dを有する受光素子(以下、ディテクタアレイと称する)3と、前記光分割手段2と前記ディテクタアレイ3の間に配置されたスリット11と、前記スリット11と前記ディテクタアレイ3の間に配置されたレンズアレイ12と、前記各受光面301a,301b,301c,301dで受光した各ビーム1a,1b,1c,1dの出力から前記入射光1の偏波状態を算出する算出手段(図示しない)により構成されている。
【0164】
また、前記光分割手段2は、例えば、図に示したように、ガラス板206を挟むように設けられたハーフミラー202及び全反射ミラー203と、ファラデー素子210と、45度方向の1/4波長板204’と、0度方向の直線偏光子205’とを有する。
【0165】
このとき、入射光は、前記全反射ミラー203が設けられた面側から前記ガラスブロック208に入射させるもとのする。またこのとき、前記ハーフミラー202及び前記全反射ミラー203は、前記入射光1を4本の平行ビームに分割するように配置する。
【0166】
また、前記ファラデー素子210は、例えば、ガーネット結晶を用いる。このとき、前記ファラデー素子210は、前記第1ビーム1aと第2ビーム1bだけが通るように配置する。またこのとき、前記ファラデー素子210は、光の偏光面を45度(π/4)回転させるために用いており、前記ガーネット結晶の場合には、厚さが400μm程度のものを用いる。
【0167】
また、前記1/4波長板204’は、前記第1ビーム1aのみが通るように配置する。また、前記直線偏光子205’は前記第1ビーム1a、第2ビーム1b、第3ビーム1cが通るように配置する。
【0168】
参考例3の偏波測定装置は、前記実施例で説明した偏波測定装置と異なり、図7に示したように、前記ハーフミラー202及び全反射ミラー203を貼り付けたガラス板206で、前記入射光1を多重反射させて平行ビーム1a,1b,1c,1dに分離させた後、前記ファラデー素子210、前記1/4波長板204’、前記直線偏光子205’を用いて、各ビーム1a,1b,1c,1dの位相及び偏光面の方向を変えるようにする。
【0169】
参考例3の偏波測定装置を用いて入射光1の偏波状態、言い換えると、入射光のストークスベクトル(w,x,y,z)は、前記実施例で説明したのと同様の考え方で求められる。すなわち、前記各ビーム1a,1b,1c,1dが通る、前記各光学部品のミュラー行列を用いて、前記各受光面301a,301b,301c,301dで受光した光の出力OUT1,OUT2,OUT3,OUT4のそれぞれを、入射光1のストークスベクトル(w,x,y,z)の関数で表し、前記各成分を求めればよい。
【0170】
図8は、本参考例3の偏波測定装置の設置例を説明するための模式図である。
【0171】
参考例3の偏波測定装置は、例えば、ファイバ中の信号光の偏波状態を測定するときに用いる。このとき、前記偏波測定装置は、例えば、図8に示すように、固定板4上に設けられた傾斜台5に前記光分割手段2、前記スリット11、前記レンズアレイ12、前記ディテクタアレイ3を設置する。このとき、前記固定板4には、前記信号光6を伝送するファイバ7が通っている。
【0172】
また、前記傾斜台5に設置する前記光分割手段2は、前記光分割手段2を構成する前記ハーフミラー202及び前記全反射ミラー203を貼り付けた前記ガラス板206、前記ファラデー素子210、前記1/4波長板204’、前記直線偏光子205’は、例えば、接着剤を用いて1つのブロック状の部品にして設置しても良いし、個別に空間を空けて設置しても良い。
【0173】
また、前記固定板4には、図8に示したように、前記ファイバ7を切断する深さの溝4Aを設けておき、前記溝4Aに、例えば、前記ファイバ7を伝送する信号光を分離するハーフミラー8を挿入しておく。このとき、前記ハーフミラー8で分離した光の一方(入射光1)は、前記光分割手段2に入射される。
【0174】
またこのとき、前記ハーフミラー8と前記偏波測定装置の間には、図8に示したように、前記光分割手段2に入射する光1の入射角度を調節するためのプリズム9、及び前記入射光1をコリメートビームとするためのレンズ10を設けておく。
【0175】
参考例3の偏波測定装置では、前記ディテクタアレイ3の受光面301a,301b,301c,301dの間隔dが0.5mmであるとすると、前記光分割手段2の大きさは、5mm×7mm×2mm程度にすることができる。そのため、前記偏波測定装置の近くに偏波制御器(素子)を設けることができ、偏波状態の測定と同時に制御をすることができる。
【0176】
以上説明したように、本参考例3の偏波測定装置によれば、前記光分割手段2で分割した4本の平行ビーム1a,1b,1c,1dを、4個の受光面301a,301b,301c,301dを有する受光素子(ディテクタアレイ)3を用いて受光することにより、従来の偏波測定装置と比べて、使用する光学部品を少なくすることができる。そのため、前記偏波測定装置の小型化、集積化が容易である。
【0177】
また、前記偏波測定器の小型化、集積化が容易であるため、図8に示したように、ファイバや導波路を伝送する信号光から分離された光がディテクタアレイ3に到達するまでの距離を短くすることがでる。
【0178】
また、ファラデー素子210及び前記ディテクタアレイ3は、安価で入手することが可能なので前記偏波測定装置を安価にすることができる。
【0179】
また、前記偏波測定装置では、前記ガラス板206にハーフミラー202及び全反射ミラー203を張り合わせ、前記入射光1を多重反射させるので、平行であり、かつ、等間隔あるいは最小間隔の整数倍の光ビームを容易に得ることができる。そのため、従来の偏波測定器に比べて、使用する光学部品の数を少なくすることができ、光学系の調整が容易である。
【0180】
また、本参考例3で説明した偏波測定装置のように、スリット11及びレンズアレイ12を設けることで、前記ディテクタアレイ3の各受光面301a,301b,301c,301dで受光する光のクロストークを低減し、より正確な偏波状態の測定が可能となる。
【0181】
また、本参考例3で説明した偏波測定装置では、前記ファラデー素子210は、光の偏光面をπ/4回転させるために用いている。そのため、前記ファラデー素子10の代わりに、例えば、水晶などの旋光子を用いても、同様の効果を得ることができる。
【0182】
また、本参考例3の偏波測定装置でも、前記実施例で説明したように、前記ディテクタアレイ3として、前記二次元ディテクタ3’を用いれば、複数の入射光の偏波状態を同時に測定することができる。そのため、前記偏波測定装置のアレイ化が容易である。
【0183】
以上、本発明を、前記実施例に基づき具体的に説明したが、本発明は、前記実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、種々変更可能であることはもちろんである。
【0184】
例えば、前記1/4波長板204、前記直線偏光子205、面型偏光子209、旋光子などの光学部品は、前記実施例や各参考例で説明した位置、順番に限らず、前記各光学部品の位置、順番を入れ替えても、前記実施例や各参考例で説明した偏波測定装置と同様の効果を得ることができる。
【0185】
また、前記実施例では、前記ハーフミラー202及び前記全反射ミラー203を利用して前記入射光1を多重反射させて、4本の平行ビーム1a,1b,1c,1dに分割したが、これに限らず、例えば、偏光ビームスプリッタで分離して平行ビームに分割してもよい。
【0186】
【発明の効果】
本願において開示される発明のうち、代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、以下の通りである。
(1)偏波測定装置の小型化、集積化が可能である。
(2)偏波測定装置を安価にすることができる。
(3)偏波測定装置の光学系の調整を容易にすることができる。
(4)偏波測定装置のアレイ化を容易にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による実施例の偏波測定装置の概略構成を示す模式図である。
【図2】 本実施例の偏波測定装置の設置例を説明するための模式図である。
【図3】 前記実施例の応用例を説明するための模式図である。
【図4】 本発明に関連した参考例1の偏波測定装置の概略構成を示す模式図である。
【図5】 本参考例1の偏波測定装置の設置例を説明するための模式図である。
【図6】 本発明に関連した参考例2の偏波測定装置の概略構成を示す模式図である。
【図7】 本発明に関連した参考例3の偏波測定装置の概略構成を示す模式図である。
【図8】 本参考例3の偏波測定装置の設置例を説明するための模式図である。
【図9】 従来の偏波測定装置の概略構成を示す模式図である。
【符号の説明】
1…入射光、1a…第1ビーム、1b…第2ビーム、1c…第3ビーム、1d…第4ビーム、2…光分割手段、201,210…ファラデー素子、202,202a,202b…ハーフミラー、203…全反射ミラー、204,204’…1/4波長板、205,205’…直線偏光子、206…ガラス板、207…偏光分離素子、208…ガラスブロック、209…面型偏光子、3…受光素子(ディテクタアレイ)、3’…二次元ディテクタ、301a…第1受光面、301b…第2受光面、301c…第3受光面、301d…第4受光面、4…固定板、5…傾斜台、6…信号光、7…ファイバ、8…ハーフミラー、9…プリズム、10…レンズ、11…スリット、12…レンズアレイ、13…コリメートレンズ、14a,14b,14c…ハーフミラー、15a,15b…全反射ミラー、16a,16b,16c…偏光ビームスプリッタ、17…プリズム、18…1/4波長板、19a,19b,19c,19d…1チャンネルのディテクタ。

Claims (5)

  1. 入射光を、4本以上のあらかじめ定められた間隔の平行ビームに分割する光分割手段と、
    前記光分割手段で分割した各平行ビームを個別に受光する4個以上の受光面を有する受光素子と、
    前記各受光面で受光した平行ビームの出力から前記入射光の偏波状態を算出する算出手段とを備え、
    前記光分割手段は、ハーフミラー、全反射ミラー、1/4波長板、直線偏光子、及びファラデー素子を有し、
    前記ハーフミラー及び前記全反射ミラーは、前記入射光が前記ファラデー素子を通りながら多重反射をして4本以上の平行ビームに分割される位置に配置され、
    前記1/4波長板は、前記分割された平行ビームのうちの1本が通過する位置に配置され、
    前記直線偏光子は、前記分割された各平行ビームが通過する位置に配置されていることを特徴とする偏波測定装置。
  2. 前記ファラデー素子は、ガーネット結晶であることを特徴とする請求項に記載の偏波測定装置。
  3. 前記光分割手段と前記受光素子の間に、前記分割された各平行ビームが通るスリットが配置されていることを特徴とする請求項1または請求項に記載の偏波測定装置。
  4. 前記スリットと前記受光素子の間に、アレイ状のレンズが配置されていることを特徴とする請求項に記載の偏波測定装置。
  5. 前記受光素子の受光面は、二次元格子状に配置されていることを特徴とする請求項1乃至請求項のいずれか1項に記載の偏波測定装置。
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