JP3991921B2 - コネクタ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、コネクタに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、内部に複数のキャビティが形成されたハウジング1と、このハウジング1を収容可能なフード部6を備えた相手側ハウジング5とからなるコネクタが知られている。また、コネクタには両ハウジング1、5が嵌合したときにその嵌合状態を保持するためのロック構造を設けておく必要であるが、これは一方側のハウジング1の上面2に弾性変位可能なロックアーム3を設ける一方、相手側ハウジング5のフード部6にはロックアーム収容凹部7が上方に膨出されており、そこにロックアーム3が収容される。そして、両ハウジング1、5が嵌合状態にあるときにはロックアーム3がロックアーム収容凹部7の内壁に形成される受け部に係止するようになっている(例えば、特許文献1)。
この種のコネクタにおいて端子金具の極数の多いものでは、ハウジング1に形成される各キャビティを高さ方向に比べて幅方向により多く並べて配置することでコネクタ全体の低背化を図るようにしている。
【0003】
【特許文献1】
特開平10−112355号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記構造によれば、ロックアーム収容凹部7が設けらた部分は他の平坦な部分と比べて凹み分だけ開口高さが高くなっている。そのため、両コネクタの嵌合作業が目視が困難な作業環境で行われる場合に、図9に示すように、作業者はハウジング1を一端側がフード部内(ロックアーム収容凹部7周辺)に嵌まり込み、他端側がフード部6の上方、或いは下方に飛び出すような斜め嵌合姿勢で組み付けてしまう。このようにハウジング1がフード部に対して斜め嵌合姿勢で組まれた場合に、その後、作業者がハウジング1を図9に示すP方向に回動させつつハウジング1をフード部6内に押し込むとフード部の底壁6B等が撓んでこじた状態のままハウジング1が差し込まれてゆき、結果、フード部6に無理な力が加わる虞がある。尚、こうしたこじりはコネクタが多極化され、フード部の開口縁部が撓み易くなっているもので起こり易い。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、こじた状態での組み付け動作の規制及びフード部の変形を防止することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明は、略箱形に形成されたハウジングと、このハウジングを嵌合可能なフード部の開口縁部の一部に外方に膨出し、かつその内面側が前記フード部の内部空間に連続する膨出部が設けられた相手側ハウジングとを備えてなるとともに、前記ハウジングが前記フード部に対して、嵌合方向前側における幅方向の両端部のうち一方側の端部が前記膨出部とこの膨出部と対面して位置する開口縁部との間に嵌まり込み、他方側の端部が前記フード部の開口高さ範囲外に突出するような誤った斜め嵌合姿勢に組まれた状態から、前記膨出部を中心部として前記突出した端部が開口高さ範囲内に収まるような方向に回動させられると、前記嵌まり込んだ端部の一端である当接端部が前記膨出部と対面する開口縁部に当接し当該開口縁部を外方に押し広げるものにおいて、前記フード部における前記膨出部が設けられた側の開口縁部と対面する側の開口縁部には前記当接端部の回動方向前方位置に、前記斜め嵌合姿勢にあるハウジングが前記開口高さ範囲内に収まるような方向に回動されたときには前記当接端部と係合してそれ以上の回動動作を規制可能な規制部が設けられた構成であるところに特徴を有する。
【0006】
請求項2の発明は、請求項1に記載のものにおいて、前記規制部は前記当接端部を内部に落とし込ませることで、外方に押し広げられた前記開口縁部を弾性復帰させる構成であるところに特徴を有する。
【0007】
請求項3の発明は、請求項1または請求項2に記載のものにおいて、前記規制部は前記フード部の外方に膨出し、かつその内面側が前記フード部の内壁に連続する構成であるところに特徴を有する。
【0008】
請求項4の発明は、請求項1ないし請求項3に記載のものにおいて、前記規制部における前記当接端部に対する係合面は切り立つ垂直面とされた構成であるところに特徴を有する。
【0009】
【発明の作用及び効果】
<請求項1の発明>
請求項1の発明によれば、ハウジングが相手側ハウジングの膨出部にその端部が嵌まり込むような誤った斜め嵌合姿勢で組み付けられ、その後、ハウジングが斜め姿勢を是正するように回動されると当接端部が開口縁部を押し広げながら当該回動動作が進行するが、その回動動作の過程で当接端部が規制部に係合するからそれ以上の変形が防止されるとともに、フード部に対するハウジングの誤った姿勢での組み付け動作が規制される。
【0010】
<請求項2の発明>
請求項2の発明によれば、ハウジングが斜め嵌合姿勢から回動される過程で当接端部が規制部に落ち込むから、押し広げられた開口縁部は撓みのない元の状態に復帰する。従って、フード部が撓んだ状態のままとならないから変形防止に有効である。
【0011】
<請求項3の発明>
請求項3の発明によれば、規制部はフード部と連続するような構成であるから、孔を空けて規制部を設ける場合と比較してフード部の剛性が高くなる。
【0012】
<請求項4の発明>
請求項4の発明によれば、当接端部は係合面に対してほぼ面当たりするから当接端部が係合面を乗り越えて回動することがなく、ストッパとしての信頼性が高まる。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施形態を図1ないし図8を参照して説明する。
本実施形態のコネクタは互いに嵌合可能な雄ハウジング(本発明の相手側ハウジングに相当する)20と雌ハウジング(本発明のハウジングに相当する)40とからなり両ハウジング20、40を嵌合させると雌ハウジング40に形成されたロックアーム45が雄ハウジング20に形成されたロック受け部27に係止して両ハウジング20、40が嵌合状態に保持される。尚、以下の説明において両ハウジング20、40の嵌合される面側を前側とする。
【0014】
雄ハウジング20は合成樹脂製であって、その前面には横長角筒状をなすとともに、前方から雌ハウジング40を嵌合可能とされたフード部21が形成されている。フード部21の奥端面22には、複数の端子取付孔(図示せず)が前後に貫通して形成されている。各端子取付孔は横方向に所定ピッチで並んで上下2段設けられるとともに、そこには、タブ39をフード部21に突出させた状態で雄端子金具が取り付けられている。このタブ39はフード部21に嵌合される雌ハウジング40の備える雌端子金具(図示せず)に電気的に接続されるようになっている。尚、図示していないが、雄ハウジング20は電気機器のケーシングに対して直接取り付けられるようになっている。
【0015】
フード部21の天井壁24の中央部分は上方に膨出されており、ロックアーム収容凹部(本発明の膨出部に相当する)26が形成されるいる。ロックアーム収容凹部26はフード部21の全長に亘って形成されるとともに、その内面がフード部21の内部空間に連続するような断面コの字状をなし、次述する雌ハウジング40のロックアーム45を収容可能としている。
また、フード部21には両ハウジング20、40の嵌合動作を案内するための案内溝30〜32が複数本形成されている。各案内溝30〜32はフード部21の全長に亘って形成されるとともに、天井壁24側においては左右両端部に一対とその内側に一対の合計4本が設けられ、底壁23側においては左右両端部に一対設けられており、天井壁24側と底壁23側とで溝数が異なる構成となっている。
【0016】
雌ハウジング40は合成樹脂製であって、全体としては横長な略箱形に形成されるとともに、内部には雄ハウジング20の雄端子金具に対応してキャビティ41が上下2段、幅方向に複数室ずつ整列して配設されている。各キャビティ41は前後方向に沿って貫通しており、そこには、図示しない雌端子金具を後方より挿通して内部に収容するようにしてある。
【0017】
雌ハウジング40の上面42及び下面43には前記したフード部21の各案内溝30〜32と対応した位置、すなわち上面42においては左右両端部とその内側にそれぞれ一対ずつ、下面43においては左右両端部にそれぞれ案内リブ53〜55が形成されている。この案内リブ53〜55はいずれも雌ハウジング40のほぼ全長に亘って形成されており、案内溝30〜32に対して挿入可能とされている。
【0018】
雌ハウジング40の上面42の幅方向の中央部分には両ハウジング20,40を嵌合状態にロックするためのロックアーム45が形成されている。ロックアーム45は平板状をなすとともに上面42の前端より両ハウジング20、40の嵌合方向に沿って延設され、上面42との間に撓み空間46を保有する片持ち状をなす(前端が基端、後端が自由端)。ロックアーム45の幅寸法はロックアーム収容凹部26の幅寸法より若干狭くなっている。
【0019】
ロックアーム45の上面側であって長さ方向の中央部にはロック突部47が突出形成されるとともに、ロック突部47の側方、すなわちロックアーム45の左右両縁部には一対のリブ48が後方に向って延設されている。これらロック突部47及びリブ48双方とも嵌合方向の前面側が傾斜面47A、48Aとされている。また、ロック突部47の後端側は切り立って形成されている。
一方、詳細には図示していないが、フード部21のロックアーム収容凹部26におけるロックアーム45と対向する内壁の中央部分には、ロック受け部27が形成されている。そのため、両ハウジング20、40を嵌合させると、ロックアーム45はロックアーム収容凹部26内に差し込まれてゆき、ロック受け部27を通過することに伴って下方へ撓み変位し通過後に復帰する。これにより、ロック突部47の後方に雄ハウジング20のロック受け部27が対面して位置することでフード部21に対する雌ハウジング40の抜止が図られる。
【0020】
ロックアーム45の後端側は他の部分よりも若干幅広に形成されている。この後端部分はロック解除のための操作部49となっており、ここへの押圧操作がなされるとロックアーム45が撓み空間46内に弾性変位するため、ロック受け部27とロック突部47のロックが解除される。
雌ハウジング40の上面42の後端における左右両側にはフランジ片51が起立形成されるとともに、後端の中央部分にはロックアーム45の操作部49の前方をアーチ状をなして取り囲む保護壁52が設けられており、保護壁52によって左右両フランジ片51が繋がれている。このようにロックアーム45の後端部分を保護壁52によって覆う構成とすることで、ロックアーム45を保護するとともに両ハウジング20、40がロック状態にあるときにロックアーム45が偶発的に押されてロックが解除しないようにしてある。
【0021】
ところで、雄ハウジング20のフード部21には、斜め嵌合姿勢(図4、図5に示す姿勢であって、雌ハウジング40の前面44の一方側の端部40Aがロックアーム収容凹部26と底壁23の開口縁部23Aとの間に嵌まり込み、他方側の端部40Bがフード部21の上方あるいは下方に突出する姿勢)での両ハウジング20、40の組付け動作を規制するための規制凹部(本発明の規制部に相当する)35、36が設けられている。
規制凹部35、36はフード部21の底壁23の開口縁部23Aの中央部において左右一対形成されている。両規制凹部35、36は左右対称であるため、以下、左側の規制凹部35について説明する。
尚、底壁23の開口縁部23Aが本発明における膨出部と対面して位置する開口縁部に相当するものである。
【0022】
規制凹部35はフード部21の下方に膨出し、かつその内面側がフード部21の底壁23と連続するような断面コの字状に形成されるとともに、フード部21の嵌合面側(前面)に開放する構成となっている。
規制凹部35を構成する右側の内壁は幅方向においてはロックアーム収容凹部26の左側の内壁26Aの位置と同じか、それより若干内側に位置している。
また、規制凹部35の溝幅(図2に示すA寸法)及び溝深さ(図2に示すB寸法)は、規制凹部35内に案内リブ55の先端部分(以下、当接端部56とする)を収容可能となるような寸法設定とされている。すなわち、規制凹部35の溝幅は当接端部56の厚さ寸法より幾らか広く形成されており、当接端部56が規制凹部35に対して図6或いは図7に示すように水平方向或いは垂直方向に関して斜め姿勢にあるときでも、当接端部56を収容可能な寸法設定とされる。規制凹部35の溝深さは当接端部56の高さ寸法(図3に示すC寸法)と同寸法か、それより若干深くなっており、当接端部56をその全高に亘って収容可能としている。
【0023】
また、規制凹部35の奥行き寸法(図5に示すD寸法)は、斜め嵌合姿勢で組まれた際のフード部21に対する雌ハウジング40の嵌まり込み深さに基づいて設定されている。より具体的に説明すると、雌ハウジング40がフード部21に対して誤った斜め姿勢のまま通常の押し込み力で組まれると、図4、図5に示すように、雌ハウジング40の上面42側の案内リブ53の先端部分がロックアーム収容凹部26の内壁に、下面43側の当接端部56が底壁23の開口縁部23Aに対してそれぞれ干渉した状態となる。規制凹部35の奥行き寸法は、この時の当接端部56の嵌まり込みの深さ(底壁23と当接端部56の干渉点(図5のF点)の前端面21Aからの深さ)より奥行きの方が深くなるような設定となっている。
【0024】
また、斜め嵌合姿勢から雌ハウジング40がロックアーム収容凹部26を中心部として、図4に示すP方向に回動されると当接端部56は図4の右側に移動してゆく。図5に示す破線は雌ハウジング回動時における当接端部56の移動軌跡であるが、規制凹部35はこの移動軌跡に交差しており上記した回動動作の過程で、当接端部56が規制凹部35に落ち込むようになっている。
尚、規制凹部35を移動軌跡に交差する構成としてあるのが、本発明における規制部が当接端部56の回動方向前方位置にあるに相当する構成である。
また、図4に示すP方向が、本発明における開口高さ範囲内に収まるような方向に相当する。
【0025】
規制凹部35の右側の内壁は垂直に切り立って形成され、当接端部56に対する係合面35Aとされている。そのため、係合面35Aと当接端部56との係合により、斜め嵌合姿勢においてなされる雌ハウジング40のP方向への回動動作を規制することが出来る。また、規制凹部35の左側の内壁35Bも切り立った垂直面となっている。
一方、奥壁35Cも切り立って形成されフード部21への押し込み方向に対するストッパとなっており、前記した回動動作が規制された状態からのフード部21に対する雌ハウジング40の押し込み動作を規制して雄端子金具のタブ39と雌ハウジング40の干渉を回避するようになっている。
【0026】
続いて、本実施形態の作用効果について具体的に説明する。
両ハウジング20、40を嵌合させる場合には、まず、雌ハウジング40を雄ハウジング20のフード部21に対して正対させる。この状態では、雌ハウジング40の各案内リブ53〜55及びロックアーム45がそれぞれフード部21の各案内溝30〜32及びロックアーム収容凹部26にそれぞれ対面して位置する。そのため、雌ハウジング40をフード部21に宛って内部に押し込んでゆくと、雌ハウジング40は案内リブ53〜55と案内溝30の嵌合作用によって案内され、フード部21内に差し込まれてゆく。
【0027】
やがて、ロックアーム45のロック突部47が雄ハウジング20のロック受け部27に当接する。この状態から更に雌ハウジング40を押し込むと、ロックアーム45はロック受け部27を通過する過程で下方に押圧され撓み空間46内に弾性変位する。その後、ロックアーム45のロック突部47がフード部21のロック受け部27を通過してロック受け部27の後方に至ると、ロックアーム45が弾性復帰する。これにてロックアーム45のロック突部47がロック受け部27に係止して両ハウジング20、40が嵌合状態に保持される。
【0028】
一方、コネクタの組付け作業が目視が困難な作業環境で行われる場合に、作業者が両ハウジング20、40を正対させずに組付け作業を行うと、雌ハウジング40は図4に示す斜め嵌合姿勢、すなわち上面42側の案内リブ53がロックアーム収容凹部26の内壁に干渉し、下面43側の当接端部56が底壁23の開口縁部23Aのうち幅方向において規制凹部35の外側領域部分に干渉するとともに、雌ハウジング40の右側の端部40Bがフード部21に対して下がった姿勢に組まれやすい。
【0029】
この斜め嵌合姿勢から雌ハウジング40の端部40Bが作業者によって押し上げられると、雌ハウジング40はロックアーム収容凹部26を中心部として図4に示すP方向に回動するため、これに伴って雌ハウジング40の当接端部56が底壁23の開口縁部23Aを徐々に下方に押し広げてゆく。この回動動作によってフード部21に対する雌ハウジング40の傾きが小さくなってゆくが、やがて、当接端部56が規制凹部35に落ち込む。
【0030】
この状態においては下面43の当接端部56が規制凹部35の係合面35Aにほぼ面当たりするから、雌ハウジング40は突出した側の端部40Bの一部がフード部21の下側に位置した状態でそれ以上の回動動作が規制される。尚、この時、上面42側の案内リブ53はロックアーム収容凹部26の右側の内壁26Aに対してほぼ干渉状態にある。
【0031】
この回動動作が規制状態では、フード部21の前端面21Aと雌ハウジング40の前面44の下縁44Aが干渉状態にあるから、P方向への回動動作の規制に加えてフード部21に対する雌ハウジング40の押し込み方向への挿入動作も規制されるから、作業者は雌ハウジング40が誤って組み付けられていることを知ることができる。
【0032】
また、上述したように回動動作の際に、フード部21の底壁23の開口縁部23Aは当接端部56によって押し広げられるが、回動動作の途中で当接端部56が規制凹部35に落ち込むから、底壁23の開口縁部23Aは当接端部56から解放されて撓みのない元の状態に弾性的に復帰する。従って、フード部21の変形が防止される。更に、規制凹部35はフード部21の底壁23と連続する構成であるから底壁23に対する補強にもなるし、係合面35Aは切り立った垂直面であるからストッパとしての信頼性にも優れる。
【0033】
加えて、仮に、この回動動作が規制された状態から作業者が通常の押し込み力以上の力でもって、雌ハウジング40をフード部21に対して無理矢理押し込んでしまった場合であっても、雌ハウジング40の端部40Aが雌端子金具のタブ39に干渉する前に、当接端56の前端面56Aと奥壁35Cとが面当たりして当該押し込み動作は規制される。従って、雌端子金具のタブ39の保護が図られる。
尚、規制凹部36は、雌ハウジング40が図4に示す斜め嵌合姿勢と左右対称な斜め嵌合姿勢で組まれた際に、その状態から回動動作を規制するものである。
【0034】
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
【0035】
(1)本実施形態によれば、規制部(規制凹部35)を凹み形成したが、当接端部56に対して係合可能な構成であればよく、例えば凸形成されたものであってもよい。
【0036】
(2)本実施形態によれば、規制部(規制凹部35)を底壁23と連続する構成としたが、当接端部56を内部に落とし込み可能な構成であればよく、例えば規制部を孔により構成するものであってもよい。
【0037】
(3)本実施形態では、膨出部の一例としてロックアーム収容凹部26を例示するとともにロックアーム収容凹部26を天井壁24の中央部に配置する構成であったが、膨出部はロックアーム収容凹部26に限られるものではなく、また、幅方向の配置も中央部に限定されない。
【0038】
(4)本実施形態では、雌ハウジング40の下面43に案内リブ55が形成され、その先端部分が底壁23に対する当接端部56であったが、案内リブ55等がない場合であっても適用可能であり、例えば、雌ハウジング40の下面43のコーナ部が底壁23を押し広げるようなもの、すなわち当該コーナ部が当接端となるものにおいては、コーナ部に対し規制部を係合させる構成とすればよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る両ハウジングの斜視図
【図2】雄ハウジングの正面図
【図3】雌ハウジングの正面図
【図4】雌ハウジングの斜め嵌合姿勢を示す縦断面図
【図5】同じく雌ハウジングの斜め嵌合姿勢を示す水平断面図
【図6】当接端部が規制凹部に落ち込んだ状態を表す縦断面図
【図7】同じく当接端部が規制凹部に落ち込んだ状態を表す水平断面図
【図8】両ハウジングの正規組み付け状態を表す正面図
【図9】従来例の断面図
【符号の説明】
20…雄ハウジング(相手側ハウジング)
21…フード部
26…ロックアーム収容凹部(膨出部)
35…規制凹部(規制部)
40…雌ハウジング(ハウジング)
56…当接端部

Claims (4)

  1. 略箱形に形成されたハウジングと、このハウジングを嵌合可能なフード部の開口縁部の一部に外方に膨出し、かつその内面側が前記フード部の内部空間に連続する膨出部が設けられた相手側ハウジングとを備えてなるとともに、
    前記ハウジングが前記フード部に対して、嵌合方向前側における幅方向の両端部のうち一方側の端部が前記膨出部とこの膨出部と対面して位置する開口縁部との間に嵌まり込み、他方側の端部が前記フード部の開口高さ範囲外に突出するような誤った斜め嵌合姿勢に組まれた状態から、前記膨出部を中心部として前記突出した端部が開口高さ範囲内に収まるような方向に回動させられると、
    前記嵌まり込んだ端部の一端である当接端部が前記膨出部と対面する開口縁部に当接し当該開口縁部を外方に押し広げるものにおいて、
    前記フード部における前記膨出部が設けられた側の開口縁部と対面する側の開口縁部には前記当接端部の回動方向前方位置に、前記斜め嵌合姿勢にあるハウジングが前記開口高さ範囲内に収まるような方向に回動されたときには前記当接端部と係合してそれ以上の回動動作を規制可能な規制部が設けられた構成であることを特徴とするコネクタ。
  2. 前記規制部は前記当接端部を内部に落とし込ませることで、外方に押し広げられた前記開口縁部を弾性復帰させる構成であることを特徴とする請求項1記載のコネクタ。
  3. 前記規制部は前記フード部の外方に膨出し、かつその内面側が前記フード部の内壁に連続する構成であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のコネクタ。
  4. 前記規制部における前記当接端部に対する係合面は切り立つ垂直面とされた構成であることを特徴とする請求項1ないし請求項3に記載のコネクタ。
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