JP3991744B2 - 換気装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ビル等の建物において窓枠等に形成される開口部に取付けられる換気装置に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】
この種の換気装置として、通路を横方向(水平方向)に横断した羽根部材を両端で回転自在に支持し、羽根部材による通路の開放中に建物外で強風が生じた場合に、通路の空気流によって羽根部材に回転モーメントを生じさせて当該通路を羽根部材によって閉塞し、強風に基づく建物内への空気の吹き出しを自動的に阻止し、これにより建物内の作業者又は居住者への空気の吹き出しによる不快感を与えないようにすると共に建物内での埃及び場合により吹き出しに伴った砂塵等の舞い上がりを防止するようにしたものが提案されている。斯かる強風による上記のような吹き出しの阻止は、電動モータの作動による羽根部材の回転に基づく通路の閉塞では間に合わない場合があり、しかも、強風は突発的に生じるのでその予測が困難であって、予め電動モータを作動させることも行い難いので、上記のような提案されている換気装置は極めて有用なものである。
【0003】
ところで、斯かる換気装置は、通路を横方向に横断して羽根部材が設けられているので、窓の下枠若しくは上枠又はこれらの近傍等の部位に下枠又は上枠に沿って配されるのであるが、この部位に設置スペースがない場合には、通路を縦方向(垂直方向)に横断した羽根部材を有した換気装置を窓の縦枠又はこの近傍等の部位に縦枠に沿って配することになる。
【0004】
通路を縦方向に横断した羽根部材を有した換気装置でも、通路を横方向に横断した羽根部材を有した換気装置に採用されている例えば揚力原理を用いて一応通路の空気流によって羽根部材に回転モーメントを生じさせることができるのであるが、空気流に起因した羽根部材による通路の閉塞後、強風が止んだ場合に羽根部材を自動的に通路の開放位置に回転させて通常の換気に自動的に戻すためには、後者の換気装置に採用されている原理をそのまま利用し難い。
【0005】
本発明は、前記諸点に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、建物外で強風が生じた場合にもこの強風に基づいて通路の閉塞を直ちに行い得、建物内の作業者又は居住者の不快感を可能な限り少なくできると共に強風に基づく埃及び砂塵等の建物内での舞い上がりを最小限にし得、しかも、窓の縦枠又はこの近傍等の部位に縦枠に沿って配することができる上に、強風が止んだ場合に通常の換気に自動的に戻すことができる換気装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の第一の態様の換気装置は、上側壁部及び下側壁部を有すると共にこれら上側壁部及び下側壁部により建物内外を連通する通路を画成する枠手段と、上側壁部から下側壁部まで伸びて通路に回転自在に配された羽根部材と、この羽根部材を上側壁部及び下側壁部に回転自在に支持する支持機構とを具備しており、ここで、羽根部材は、当該羽根部材による通路の開放状態で、通路の空気流によって通路を閉塞する方向の回転モーメントを生じるようになっており、支持機構は、羽根部材が通路を閉塞する方向に回転される際に当該羽根部材を上側壁部側に上昇させる一方、上側壁部側に上昇させられた羽根部材の降下において通路を開放する方向への羽根部材の回転を生じさせるようになっている。
【0007】
第一の態様の換気装置では、通路の開放状態で、通路の空気流によって通路を閉塞する方向の回転モーメントを羽根部材に生じさせるようになっているために、例えば、建物外で突発的に強風が生じた場合にもこの強風に基づいて通路の閉塞を直ちに行い得て、この突発的な強風による空気流の建物内への流入を阻止でき、而して、建物内の作業者又は居住者の不快感を可能な限り少なくできると共に強風に基づく埃及び砂塵等の建物内での舞い上がりを最小限にし得、しかも、上側壁部から下側壁部まで伸びて通路に回転自在に配された羽根部材を具備しているために、窓の縦枠又はこの近傍等の部位に縦枠に沿って配することができる上に、上側壁部側に上昇させられた羽根部材の降下において通路を開放する方向への羽根部材の回転を生じさせるように支持機構がなっているために、強風が止んだ場合に通常の換気に自動的に戻すことができる。
【0008】
本発明において、支持機構は、その第二の態様の換気装置のように、螺旋溝と、この螺旋溝に係合する突起とを具備していても、その第三の態様の換気装置のように、上側壁部及び下側壁部のうちの少なくとも一方に固定されていると共に螺旋溝を有した固定軸と、この固定軸の螺旋溝に係合すると共に羽根部材に配された突起とを具備していても、その第四の態様の換気装置のように、上側壁部及び下側壁部のうちの少なくとも一方に固定されていると共に突起を有した固定軸と、この固定軸の突起に係合すると共に羽根部材に形成された螺旋溝とを具備していても、その第五の態様の換気装置のように、上側壁部及び下側壁部のうちの少なくとも一方に形成された孔に回転自在に挿入されていると共に螺旋溝を有した回転軸と、孔において回転軸の螺旋溝に係合すると共に上側壁部及び下側壁部のうちの少なくとも一方に配された突起とを具備していても、その第六の態様の換気装置のように、上側壁部及び下側壁部のうちの少なくとも一方に形成された孔に回転自在に挿入されていると共に突起を有した回転軸と、孔において回転軸の突起に係合すると共に上側壁部及び下側壁部のうちの少なくとも一方に形成された螺旋溝とを具備していてもよく、第五及び第六の態様の換気装置では、回転軸は、羽根部材に固着されている。
【0009】
本発明の第二から第六のいずれかの態様の換気装置において、突起は、固定軸又は羽根部材に一体的に形成されたものであってもよいが、これに代えて、その第七の態様の換気装置のように、固定軸又は羽根部材と別体であって、転がり自在な鋼球からなっていてもよい。
【0010】
また本発明において、支持機構は、その第八の態様の換気装置のように、上側壁部及び下側壁部のうちの他方に取付けられていると共に羽根部材に形成された孔に軸方向に移動自在に挿着された支持軸を具備していても、その第九の態様の換気装置のように、上側壁部及び下側壁部のうちの他方に形成された孔に軸方向に移動自在に挿着されていると共に羽根部材に取付けられている支持軸を具備していてもよい。
【0011】
本発明において、羽根部材は、揚力原理でもって通路の開放状態で通路の空気流によって通路を閉塞する方向の回転モーメントを生じるように、その第十の態様の換気装置のように、湾曲していてもよいのであるが、これに代えて、例えば、滑らかな面とこの滑らかな面の裏側に配された凹凸な面とを有して、滑らかな面側を流れる空気の圧力と凹凸な面側を流れる空気の圧力との間に差異を生じさせて、通路の開放状態で通路の空気流によって通路を閉塞する方向の回転モーメントを生じるようにしてもよい。
【0012】
本発明の第十一の態様の換気装置は、回転モーメントに起因する羽根部材の上側壁部側への上昇力に抗する下降力を羽根部材に付与する下降力付与手段を更に具備している。
【0013】
第十一の態様の換気装置によれば、下降力付与手段による適宜の下降力を羽根部材に付与できる結果、通路の閉塞を行う強風の大きさを選択できる。
【0014】
第十一の態様の換気装置において、下降力付与手段は、本発明の第十二の態様の換気装置のように、羽根部材に設けられる重錘を具備していてもよく、ここで、重錘は、本発明の第十三の態様の換気装置のように、少なくとも一枚の円環状板からなっていてもよく、また、下降力付与手段は、羽根部材に設けられる重錘に代えて又はこれと共に、本発明の第十四の態様の換気装置のように、上側壁部及び下側壁部のうちの少なくとも一方と羽根部材との間に介在された弾性部材を具備していてもよい。
【0015】
本発明の換気装置において、羽根部材は、電動モータによって強制的に回転されるようになっていてもよく、また、これに代えて又はこれと共に、手動で回転し得るレバー等によって強制的に回転されるようになっていてもよい。
【0016】
次に本発明及びその実施の形態を、図に示す好ましい例に基づいて更に詳細に説明する。なお、本発明はこれら例に何等限定されないのである。
【0017】
【発明の実施の形態】
図1及び図2において、本例の換気装置1は、上側壁部2及び下側壁部3並びに一対の湾曲した対向壁部4及び5を有すると共にこれら上側壁部2及び下側壁部3並びに対向壁部4及び5により建物内外12及び13を連通する通路7を画成する枠手段8と、上側壁部2から下側壁部3まで長く伸びて通路7に回転自在に配された羽根部材9と、羽根部材9を上側壁部2及び下側壁部3に回転自在に支持する支持機構10と、羽根部材9に生じた回転モーメントに起因する羽根部材9の上側壁部2側への上昇力に抗する下降力を羽根部材9に付与する下降力付与手段11とを具備している。
【0018】
換気装置1は、対向壁部4で建物の固定の窓15の縦枠16にビス17等を介して固着されていると共に、対向壁部5で建物内12の縦枠18及び建物外壁の縦枠19にビス20等を介して固着されて、窓15の縦枠16の近傍の部位に鉛直方向(上下方向)Xに伸びた縦枠16に沿って配されている。窓15は、縦枠16に固定的に支持された窓ガラス21を有している。本例では、縦枠16と縦枠18との間において通路7の建物内12側の開口22を開閉する耐圧開口蓋23が鉛直軸24を介して水平面内でH方向に回転自在に配されており、耐圧開口蓋23には、取っ手30が回転自在に取付けられていると共にゴム等の弾性材からなるシール部材25が固着されている。
【0019】
縦枠16と縦枠19との間には、一方では建物外13に連通し、他方では通路7に連通した導入通路26が形成されており、導入通路26には、縦枠16と縦枠19とにビス27等を介して取付けられた防鳥兼防塵金網板28が配されており、通路7の開口22側には、対向壁部4及び5等に嵌着された塵埃侵入防止用のフィルタ板29が配されている。
【0020】
枠手段8は、上側壁部2及び下側壁部3並びに対向壁部4及び5に加えて、対向壁部4及び5の内面に嵌着されて上側壁部2から下側壁部3まで鉛直方向Xに伸びていると共にゴム等の弾性材からなるシール部材31及び32を有しており、上側壁部2及び下側壁部3並びに対向壁部4及び5の内面で規定された通路7は、略L字状に曲折している。上側壁部2は、本例では、上側壁部本体33と、上側壁部本体33に一体的に形成された円筒部34と、円筒部34の一端面に一体的に形成された円環状板部35と、円筒部34及び円環状板部35に固着された補強円環状板部36とを具備しており、円筒部34及び補強円環状板部36の内面により軸端部収容凹所37が形成されている。
【0021】
羽根部材9は、中央軸部41と、中央軸部41に一体的に形成されていると共に軸心42に対して対称に配された一対の羽根部43及び44とを具備している。羽根部43及び44の夫々は、羽根部材9による通路7の開放状態(図1及び図2に示す状態)で、通路7の空気流45によって揚力を生じて通路7を閉塞する方向R1の回転モーメントを生じるように、湾曲している。中央軸部41は、上側壁部2及び下側壁部3側に孔46及び47を有しており、羽根部43及び44から軸方向に上側壁部2に向かって突出する中央軸部41の円筒状の上端部48は、軸端部収容凹所37に配されている。
【0022】
支持機構10は、上側壁部2及び下側壁部3のうちの少なくとも一方、本例では上側壁部2の円環状板部35及び補強円環状板部36を貫通して当該円環状板部35及び補強円環状板部36に固定されていると共に外周面に螺旋溝51を有し、しかも、羽根部材9に形成された孔46に羽根部材9に対して相対的に鉛直方向Xに移動自在であって軸心42の回りで方向R1及びR2に羽根部材9に対して相対的に回転自在に挿着された固定軸52と、孔46において固定軸52の螺旋溝51に係合すると共に孔46において中央軸部41の上端部48に一体的に形成されて羽根部材9に配された突起53と、上側壁部2及び下側壁部3のうちの他方、本例では下側壁部3に固着されて取付けられていると共に羽根部材9に形成された孔47に鍔付きブッシュ54を介して羽根部材9に対して相対的に鉛直方向(上下方向)Xに移動自在であって軸心42の回りで方向R1及びR2に羽根部材9に対して相対的に回転自在に挿着された支持軸55とを具備している。
【0023】
支持機構10は、螺旋溝51への突起53の係合で、羽根部材9が通路7を閉塞する方向R1に回転される際に当該羽根部材9を上側壁部2側に上昇させる一方、例えば強風が止んで通路7の空気流45によって生起されたR1方向の回転モーメントが羽根部材9において減少する際に、上側壁部2側に上昇させられた羽根部材9のその自重及び下降力付与手段11による下側壁部3側への降下において通路7を開放する方向である方向R2への羽根部材9の回転を生じさせるようになっている。
【0024】
下降力付与手段11は、羽根部材9の上端部48に設けられていると共に複数枚の重ね合わされた円環状板56からなる重錘57を具備している。下降力付与手段11は、羽根部材9に生じた回転モーメントに起因する羽根部材9の上側壁部2側への上昇力に抗する下降力を重錘57の重量により羽根部材9に付与するようになっている。上端部48に設ける円環状板56の枚数を変えて重錘57の重量を変化させることにより、羽根部材9に付与する下降力、換言すれば羽根部材9に生じる回転モーメントに起因する羽根部材9の上昇力に抗する力を変えることができ、したがって、羽根部材9で閉塞する通路7の空気流45の流速の大きさを円環状板56の枚数を変えることで設定できる。
【0025】
以上の換気装置1では、図1及び図2に示す通路7の開放状態では、建物内外12及び13の気圧差に基づいて建物内外12及び13に対して導入通路26及び通路7を介して給排気が行われて、新鮮な建物外13の空気が建物内12に供給され、汚染された建物内12の空気が建物外13に排出されて、而して建物内12は自然換気される。
【0026】
そして、図1及び図2に示す通路7の開放状態では、羽根部材9は、図2に示すように下方に下降されてその下端面61がブッシュ54を介して下側壁部3に当接しているために方向R2には回転できないようになっている一方、その上端面62が上側壁部2に対して隙間63をもっているために通路7の閉塞方向、即ち方向R1に自由回転可能になっている結果、斯かる通路7の開放状態で建物外13で突発的な強風が吹いて導入通路26及び通路7を介して建物内12に強風が吹き込もうとすると、通路7を通る高速空気流に基づく羽根部材9に生じる揚力により羽根部材9に方向R1の回転モーメントが発生し、この回転モーメントが羽根部材9の自重及び下降力付与手段11に基づく下方向力によって決定される値よりも大きくなると、羽根部材9が方向R1に回転され始め、この回転において螺旋溝51への突起53の係合で羽根部材9が上昇され、最後に図3及び図4に示すように、羽根部43の先端がシール部材31に羽根部44の先端がシール部材32に夫々当接すると共に、羽根部材9の下端面61が下側壁部3から離れる一方、その上端面62が上側壁部2に近接した回転状態にされて、通路7は羽根部材9により閉塞されるようになる。突発的な強風が止んで、通路7を通る高速空気流に基づく羽根部材9に生じる揚力が弱まると、羽根部材9の自重及び下降力付与手段11に基づく下方向力により羽根部材9が下降され始めると共にこの下降において螺旋溝51への突起53の係合により羽根部材9が方向R2に回転されて最後に図1及び図2に示す回転状態にされて、通路7は開放されるようになる。
【0027】
建物外13から建物内12に向かう通路7の空気流がそれ程高速でない場合も、その空気流速に対応して羽根部材9に生じる揚力により当該羽根部材9が通路7を閉塞しない程度にR1方向に回転される結果、通路7は、建物外13から建物内12に向かう通路7の空気流速に応じてその開度を調節されるようになっている。
【0028】
換気を希望しない場合等においては、耐圧開口蓋23を鉛直軸24の回りで回転させて、図5に示すように縦枠16と縦枠18との間に配して、取っ手30を回して取っ手30に設けられた掛け金70を、耐圧開口蓋23に形成されたスリット71を介して、縦枠18にビス72を介して取付けられた係止板73のスリット74に挿入することにより、通路7の建物内12側の開口22を閉塞する。
【0029】
斯かる換気装置1によれば、通路7の開放状態で、通路7の空気流45によって通路7を閉塞する方向R1の回転モーメントを羽根部材9に生じさせるようになっているために、例えば、建物外13で突発的に強風が生じた場合にもこの強風に基づいて通路7の閉塞を直ちに行い得て、この突発的な強風による空気流45の建物内12への流入を阻止でき、而して、建物内12の作業者又は居住者の不快感を可能な限り少なくできると共に強風に基づく埃及び砂塵等の建物内12での舞い上がりを最小限にし得、しかも、上側壁部2から下側壁部3まで伸びて通路7に回転自在に配された羽根部材9を具備しているために、窓15の縦枠16の近傍の部位に縦枠16に沿って配することができる上に、上側壁部2側に上昇させられた羽根部材9の降下において通路7の開放方向への羽根部材9の回転を生じさせるように支持機構10がなっているために、強風が止んだ場合に通常の換気に自動的に戻すことができる。
【0030】
また換気装置1によれば、下降力付与手段11により適宜の下降力を羽根部材9に付与できる結果、通路7の閉塞を行う強風の大きさを選択できる。
【0031】
ところで、上記の換気装置1では、固定軸52に螺旋溝51を設ける一方、羽根部材9に突起53を設けて支持機構10を構成したが、これに代えて、固定軸52の外周面に突起53を設ける一方、羽根部材9に螺旋溝51を設けて支持機構10を構成してもよく、また上記の換気装置1では、上側壁部2に固定軸52を固定し、固定軸52を羽根部材9の孔46に軸方向に移動自在であって回転自在に挿着したが、これに代えて、外周面に螺旋溝51を有した回転軸を羽根部材9に固着する一方、上側壁部2に孔46に相当する孔であって回転軸が軸方向に移動自在であって回転自在に挿着される孔を設けると共にこの孔において回転軸の螺旋溝に係合する突起53に相当する突起を上側壁部2に設けて支持機構10を構成してもよく、更に、突起53に相当する突起を外周面に有した回転軸を羽根部材9に固着する一方、この回転軸を上側壁部に形成された孔に軸方向に移動自在であって回転自在に装着すると共に、当該孔において回転軸の突起に係合する螺旋溝を上側壁部2に設けて支持機構10を構成してもよい。
【0032】
また上記の換気装置1では、支持軸55を下側壁部3に固着し、支持軸55を羽根部材9の孔47に軸方向Xに移動自在であって回転自在に挿着して支持機構10を構成したが、これに代えて、下側壁部3に孔47に相当する孔を設け、この孔に軸方向に移動自在に挿着された支持軸55を羽根部材9に取付けて支持機構10を構成してもよく、この場合、支持軸55は、羽根部材9及び下側壁部3のうちの少なくとも一方に対して回転自在となっていればよい。
【0033】
更に上記の換気装置1では、羽根部材9の上端部48に設けられた重錘57でもって下降力付与手段11を構成したが、これに代えて又はこれと共に、上側壁部2の補強円環状板部36と羽根部材9の上端部48との間に介在された弾性部材、例えばコイルばねをもって下降力付与手段11を構成してもよい。
【0034】
【発明の効果】
本発明によれば、建物外で強風が生じた場合にもこの強風に基づいて通路の閉塞を直ちに行い得、建物内の作業者又は居住者の不快感を可能な限り少なくできると共に強風に基づく埃及び砂塵等の建物内での舞い上がりを最小限にし得、しかも、窓の縦枠又はこの近傍等の部位に縦枠に沿って配することができる上に、強風が止んだ場合に通常の換気に自動的に戻すことができる換気装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の好ましい一例の水平断面説明図である。
【図2】図1に示す例の一部の垂直断面説明図である。
【図3】図1に示す例の動作説明図である。
【図4】図1に示す例の動作説明図である。
【図5】図1に示す例の動作説明図である。
【符号の説明】
1 換気装置
2 上側壁部
3 下側壁部
7 通路
8 枠手段
9 羽根部材
10 支持機構
12 建物内
13 建物外

Claims (13)

  1. 上側壁部及び下側壁部を有すると共にこれら上側壁部及び下側壁部により建物内外を連通する通路を画成する枠手段と、上側壁部から下側壁部まで伸びて通路に回転自在に配された羽根部材と、この羽根部材を上側壁部及び下側壁部に回転自在に支持する支持機構とを具備しており、羽根部材は、当該羽根部材による通路の開放状態で、通路の空気流によって通路を閉塞する方向の回転モーメントを生じるようになっており、支持機構は、羽根部材が通路を閉塞する方向に回転される際に当該羽根部材を上側壁部側に上昇させる一方、上側壁部側に上昇させられた羽根部材の降下において通路を開放する方向への羽根部材の回転を生じさせるようになっており、支持機構は、螺旋溝と、この螺旋溝に係合する突起とを具備している換気装置。
  2. 上側壁部及び下側壁部を有すると共にこれら上側壁部及び下側壁部により建物内外を連通する通路を画成する枠手段と、上側壁部から下側壁部まで伸びて通路に回転自在に配された羽根部材と、この羽根部材を上側壁部及び下側壁部に回転自在に支持する支持機構とを具備しており、羽根部材は、当該羽根部材による通路の開放状態で、通路の空気流によって通路を閉塞する方向の回転モーメントを生じるようになっており、支持機構は、羽根部材が通路を閉塞する方向に回転される際に当該羽根部材を上側壁部側に上昇させる一方、上側壁部側に上昇させられた羽根部材の降下において通路を開放する方向への羽根部材の回転を生じさせるようになっており、支持機構は、上側壁部及び下側壁部のうちの少なくとも一方に固定されていると共に螺旋溝を有した固定軸と、この固定軸の螺旋溝に係合すると共に羽根部材に配された突起とを具備している換気装置。
  3. 上側壁部及び下側壁部を有すると共にこれら上側壁部及び下側壁部により建物内外を連通する通路を画成する枠手段と、上側壁部から下側壁部まで伸びて通路に回転自在に配された羽根部材と、この羽根部材を上側壁部及び下側壁部に回転自在に支持する支持機構とを具備しており、羽根部材は、当該羽根部材による通路の開放状態で、通路の空気流によって通路を閉塞する方向の回転モーメントを生じるようになっており、支持機構は、羽根部材が通路を閉塞する方向に回転される際に当該羽根部材を上側壁部側に上昇させる一方、上側壁部側に上昇させられた羽根部材の降下において通路を開放する方向への羽根部材の回転を生じさせるようになっており、支持機構は、上側壁部及び下側壁部のうちの少なくとも一方に固定されていると共に突起を有した固定軸と、この固定軸の突起に係合すると共に羽根部材に形成された螺旋溝とを具備している換気装置。
  4. 上側壁部及び下側壁部を有すると共にこれら上側壁部及び下側壁部により建物内外を連通する通路を画成する枠手段と、上側壁部から下側壁部まで伸びて通路に回転自在に配された羽根部材と、この羽根部材を上側壁部及び下側壁部に回転自在に支持する支持機構とを具備しており、羽根部材は、当該羽根部材による通路の開放状態で、通路の空気流によって通路を閉塞する方向の回転モーメントを生じるようになっており、支持機構は、羽根部材が通路を閉塞する方向に回転される際に当該羽根部材を上側壁部側に上昇させる一方、上側壁部側に上昇させられた羽根部材の降下において通路を開放する方向への羽根部材の回転を生じさせるようになっており、支持機構は、上側壁部及び下側壁部のうちの少なくとも一方に形成された孔に回転自在に挿入されていると共に螺旋溝を有した回転軸と、孔において回転軸の螺旋溝に係合すると共に上側壁部及び下側壁部のうちの少なくとも一方に配された突起とを具備しており、回転軸は、羽根部材に固着されている換気装置。
  5. 上側壁部及び下側壁部を有すると共にこれら上側壁部及び下側壁部により建物内外を連通する通路を画成する枠手段と、上側壁部から下側壁部まで伸びて通路に回転自在に配された羽根部材と、この羽根部材を上側壁部及び下側壁部に回転自在に支持する支持機構とを具備しており、羽根部材は、当該羽根部材による通路の開放状態で、通路の空気流によって通路を閉塞する方向の回転モーメントを生じるようになっており、支持機構は、羽根部材が通路を閉塞する方向に回転される際に当該羽根部材を上側壁部側に上昇させる一方、上側壁部側に上昇させられた羽根部材の降下において通路を開放する方向への羽根部材の回転を生じさせるようになっており、支持機構は、上側壁部及び下側壁部のうちの少なくとも一方に形成された孔に回転自在に挿入されていると共に突起を有した回転軸と、孔において回転軸の突起に係合すると共に上側壁部及び下側壁部のうちの少なくとも一方に形成された螺旋溝とを具備しており、回転軸は、羽根部材に固着されている換気装置。
  6. 突起は、転がり自在な鋼球からなる請求項1から5のいずれか一項に記載の換気装置。
  7. 支持機構は、上側壁部及び下側壁部のうちの他方に取付けられていると共に羽根部材に形成された孔に軸方向に移動自在に挿着された支持軸を具備している請求項2から5のいずれか一項に記載の換気装置。
  8. 支持機構は、上側壁部及び下側壁部のうちの他方に形成された孔に軸方向に移動自在に挿着されていると共に羽根部材に取付けられている支持軸を具備している請求項2から5のいずれか一項に記載の換気装置。
  9. 羽根部材は、当該羽根部材による通路の開放状態で通路の空気流によって通路を閉塞する方向の回転モーメントを生じるように、湾曲している請求項1から8のいずれか一項に記載の換気装置。
  10. 回転モーメントに起因する羽根部材の上側壁部側への上昇力に抗する下降力を羽根部材に付与する下降力付与手段を更に具備している請求項1から9のいずれか一項に記載の換気装置。
  11. 下降力付与手段は、羽根部材に設けられる重錘を具備している請求項10に記載の換気装置。
  12. 重錘は、少なくとも一枚の円環状板からなる請求項11に記載の換気装置。
  13. 下降力付与手段は、上側壁部及び下側壁部のうちの少なくとも一方と羽根部材との間に介在された弾性部材を具備している請求項10から12のいずれか一項に記載の換気装置。
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